JP3860975B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機、アレンジボール機、雀球遊技機、回胴式遊技機などの遊技機に関し、特に、不正遊技のターゲットにされないよう改善された遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機などの弾球遊技機は、遊技盤に設けた図柄始動口と、複数個の特別図柄を所定時間変動させた後に停止させる図柄表示手段と、開閉板を開閉駆動させる大入賞手段などを備えて構成されている。そして、図柄始動口に遊技球が導入されると遊技機は始動入賞状態となり、図柄表示手段が特別図柄の変動動作を開始させる。また、大当り判定手段が機能して抽選用乱数値を抽出し、抽出された抽選用乱数値RNDを大当り当選値Hitと比較する抽選処理が行われる。
【0003】
この抽選処理において抽選用乱数値RNDと大当り当選値Hitとが一致した場合には、変動後の停止状態で特別図柄が整列し、その後は大入賞口の開閉板が繰り返し開放されて多数の賞球の払出しが期待できる大当りゲームが開始される。
【0004】
このようなパチンコ機では、パチンコ機が仕様の通り動作するか否かの目視確認を始めとして、遊技制御に係わる各信号が、仕様の通りのタイミングで発生しているかなどについて以下のようなパチンコ遊技機試射試験システムを用いて確認される。
【0005】
図14は、試射試験システムSYSと検査対象のパチンコ機Pとの接続関係を例示したものである。パチンコ機Pから出力される信号は、バッファ基板BUFを通して試験機EXに与えられ、試験機EXでは、取得した信号の変化点が所定回数(例えば256/512/1024/2048のいずれか)に達したら、そのデータを1単位として集計用パソコンPCに転送する。一方、集計用パソコンPCでは、転送されたデータをMO(光磁気ディスク)に記録すると共に、転送されたデータをタイムチャートにして表示又は印字したり、出玉率や入賞率などの動作データを算出するようにしている。
【0006】
上記のような試射テストのため、各パチンコ機では、試験機EXに必要な信号を出力するための専用のソフトウェアと専用のハードウェアを備えている。具体的には、主制御基板や図柄制御基板のROMには試射テスト用の処理プログラムが格納されており、また、この処理プログラムの実行によって機能する専用の回路が設けられている。例えば、主制御基板から出力される信号には、遊技盤上の始動入賞口のスイッチなどから得られたON/OFF信号や、機器内部の抽選動作によって大当り状態が成立したことを示す信号などが含まれている。
【0007】
なお、試射テストは、実際に遊技ホールに出回る実機に対して実施してこそ意味があるとの観点から、従来のパチンコ機は、試射テスト用のパチンコ機と完全同一の回路構成となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、試射テスト用に特に改変されたパチンコ機を用いたのでは、試射テストの趣旨に反してしまうものの、一方、試射テストに供したパチンコ機と完全同一のパチンコ機を市場に流通させた場合には、不正遊技のターゲットにされる恐れがあるという問題点がある。
【0009】
すなわち、市場に出回るパチンコ機が、試射テスト用の動作を再現しつつ遊技動作を実行すると、結局は、パチンコ機の内部動作状態を外部機器で取得可能なように逐一出力することになるので、バッファ基板BUFに代えて不正回路を取り付けて、試射テスト用の信号を悪用される恐れがある。
【0010】
なお、かかる事態の発生を防止するため、バッファ基板BUFに接続されるパチンコ機側の出力コネクタを閉塞させるなどの措置も考えられるが、これだけでは出力コネクタに直結されているドライバICなどから信号を盗用される恐れがあり対策として妥当でない。また、試射テスト用のプログラム部分だけ除去したROMをパチンコ機に搭載して市場に流通させることも考えられるが、試射テストに供したパチンコ機と、市場に流通するパチンコ機とのROM内容の同一性が維持されないのでは、折角の試射テストが無意味なものになり兼ねない。
【0011】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、試射テストに供する遊技機との同一性を維持しつつ、不正遊技のターゲットにされることもないよう改善された遊技機を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決する手段】
上記の課題を解決するため、本発明に係る遊技機は、遊技者の遊技操作に起因して所定条件下、遊技者に有利な利益状態が生じる遊技機において、CPU回路から受けた試験用信号を出力すると共に、チェック信号を受けてCPU回路に出力するドライバ部と、前記ドライバ部が出力した試験用信号を受けるコネクタ部とを有し、前記ドライバ部から前記チェック信号が出力されているか否かを判定する第1手段と、前記第1手段が前記チェック信号を認識できない場合には、前記試験用信号を出力しないよう制御する第2手段とを備えている。
【0013】
本発明では、第1手段が前記チェック信号を認識した場合だけ試験用信号を出力し、それ以外の場合には試験用信号を出力しないので、試験用信号が悪用される恐れがない。本発明は、ドライバ部及びコネクタ部は、被試験用の機器だけに装着するのが好ましく、この場合、ドライバ部が装着されていないことは、チェック信号によってCPU回路が把握することができる。
【0014】
なお、試験用信号は、典型的には、弾球球技機の試射テスト用の信号である。この場合、試験用信号には、発射後の遊技球の移動経路に応じて得られる遊技盤情報と、前記遊技盤情報に起因する機器内部の処理によって生じる遊技制御情報とを含むのが好ましい。また、試験用信号には、N個に区分された表示図柄の夫々が現在変動動作中であるか否かを示すN個の図柄変動中信号と、前記変動動作中の表示図柄が停止した際の状態を示すN個の図柄データとを含むのが好ましい。
【0015】
本発明に係るドライバ部は、動作タイミングを制御可能な回路素子で構成されるのが好ましいが、動作タイミングを制御可能とは、チップセレクト信号のように回路素子をイネーブル状態に制御できることに限らず、ストローブ信号やクロック信号のように、その信号に基づいてデータを入力したり出力できる場合も含む概念である。そして、制御可能である限り、実際に制御しているか否かを問わない。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例であるカード式弾球遊技機に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図1は、本実施例のパチンコ機2を示す斜視図であり、図2は、同パチンコ機2の側面図である。
【0017】
図1に示すパチンコ機2は、島構造体に着脱可能に装着される矩形枠状の木製の外枠3と、外枠3に固着されたヒンジHを介して開閉可能に枢着される前枠4とで構成されている。なお、このパチンコ機2は、カード式球貸し機1に電気的に接続された状態で、パチンコホールの島構造体の長さ方向に複数個が配設されている。
【0018】
ヒンジHを介して外枠3に枢着される前枠4には、遊技盤5が裏側から着脱自在に装着され、遊技盤5の前側に対応させて、窓部を有するガラス扉6と前面板7とが夫々開閉自在に枢着されている。前面板7には発射用の遊技球を貯留する上皿8が装着され、前枠4の下部には、上皿8から溢れ出し又は抜き取った遊技球を貯留する下皿9と、発射手段10の発射ハンドル11とが設けられている。
【0019】
この発射手段10は、回動操作可能な発射ハンドル11と、この発射ハンドル11の回動角度に応じた打撃力で打撃槌12(図4)により遊技球を発射させる発射モータなどを備えている。上皿8の右部には、カード式球貸し機1に対する球貸し操作用の操作パネル13が設けられ、この操作パネル13には、カード残額を3桁の数字で表示するカード残額表示部13aと、所定金額分の遊技球の球貸しを指示する球貸しスイッチ13bと、ゲーム終了時にカードの返却を指令する返却スイッチ13cとが設けられている。
【0020】
図3に示すように、遊技盤5には、金属製の外レールと内レールとからなるガイドレール15がほぼ環状に設けられ、このガイドレール15の内側の遊技領域5aには、カラーの液晶ディスプレイ16、図柄始動口(図柄始動手段兼入賞手段)17、開閉式入賞手段(大入賞口)18、複数の普通入賞手段19(上段の普通入賞手段19以外に、開閉式入賞手段18の左右両側部に6つの普通入賞手段19)、2つのゲート20(通過口)が夫々所定の位置に配設されている。
【0021】
液晶ディスプレイ16は、特別図柄を変動表示するとともに背景画像や各種のキャラクタの動画などを表示する第1図柄表示手段22として機能する。第1図柄表示手段22は、背景画やキャラクタをアニメーション的に表示するとともに、左右方向に並ぶ3個(左、中、右)の図柄表示部22a〜22cを有し、図柄始動口17に遊技球が入賞することを条件に、各図柄表示部22a〜22cの表示図柄が所定時間だけ変動表示(スクロール表示)され、図柄始動口17への遊技球の入賞タイミングに応じた抽選結果に基づいて決定される停止図柄パターンで停止する。
【0022】
液晶ディスプレイ16の直ぐ上側に、普通入賞手段19と第2図柄表示手段23とが設けられている。第2図柄表示手段23は1個の普通図柄を表示する普通図柄表示部を有し、ゲート20を通過した遊技球が検出されたとき、普通図柄表示部の表示図柄が所定時間だけ変動し、遊技球のゲート20通過時点において抽選された抽選用乱数値により決定される停止図柄を表示して停止するようになっている。図柄始動口17には、開閉自在な左右1対の開閉爪17aを備えた電動式チューリップが設けられており、第2図柄表示手段23の変動後の停止図柄が当り図柄を表示した場合に、開閉爪17aが所定時間だけ開放されて入賞し易くなっている。
【0023】
大入賞口18には、前方に開放可能な開閉板18aが設けられており、第1図柄表示手段22の変動後の停止図柄が「777」などの当り図柄のとき、「大当り」と称する特別遊技が開始され、開閉板18aが前側に開放される。この大入賞口18の内部に特定領域18bがあり、この特定領域18bを入賞球が通過すると、特別遊技が継続される。
【0024】
大入賞口18の開閉板18aが開放された後、所定時間が経過し、又は所定数(例えば10個)の遊技球が入賞して開閉板18aが閉じるとき、遊技球が特定領域18bを通過していない場合には特別遊技が終了するが、特定領域18bを通過していれば最大で例えば16回まで特別遊技が継続され、遊技者に有利な状態に制御される。
【0025】
図4に示すように、前枠4の裏側には、遊技盤5を裏側から押さえる裏機構板30が着脱自在に装着され、この裏機構板30には開口部30aが形成され、その上側に賞球タンク33と、これから延びるタンクレール34とが設けられ、このタンクレール34に接続された払出し手段35が裏機構板30の側部に設けられ、裏機構板30の下側には払出し手段35に接続された通路ユニット36が設けられている。払出し手段35から払出された遊技球は通路ユニット36を経由して上皿排出口8a(図1)から上皿8に払出される。
【0026】
裏機構板30の開口部30aには、遊技盤5の裏側に装着された裏カバー37と、入賞手段17〜19に入賞した遊技球を排出する入賞球排出樋(不図示)とが夫々嵌合されている。この裏カバー37に装着されたケース38の内部に主制御基板39が配設され、その前側に図柄制御基板40が配設されている(図2)。主制御基板39の下側で、裏カバー37に装着されたケース41aの内部にランプ制御基板42が設けられ、このケース41aに隣接するケース41bの内部にサウンド制御基板43が設けられている。
【0027】
これらケース41a,41bの下側で裏機構板30に装着されたケース44の内部には、電源基板45と払出し制御基板46が夫々設けられている。この電源基板45には、図4に示すように、電源スイッチ80と初期化スイッチ85とが配置されている。これら両スイッチ80,85に対応する部位はケース44が切欠かれ、両スイッチ80,85の各々を指で同時に操作可能になっている。
【0028】
また、発射手段10の後側に装着されたケース47の内部には、発射制御基板48が設けられている。これら制御基板39〜40,42〜43,45〜46,48は夫々独立の基板であり、電源基板45と発射制御基板48を除く制御基板39,40,42,43,46には、ワンチップマイコンを備えるコンピュータ回路が搭載されており、主制御基板39と他の制御基板40,42,43,46とは、複数本の信号線でコネクタを介して電気的に接続されている。
【0029】
図5に示すように、主制御基板39とその他の制御基板40,42,43,46とは、コネクタを介して電気的に接続され、主制御基板39から各制御基板40,42,43,46に、所定の遊技動作を実行させる種々の制御コマンドを一方向通信で送信可能になっている。制御コマンドの一方向通信を採用することで不正を防止できるとともに、主制御基板39の制御負荷を格段に軽減でき、送信制御を簡単化することができる。
【0030】
このように、このパチンコ機では、制御コマンドの伝送によって前記した各種の遊技動作を実現しているが、一方、試射テスト用の信号も送出可能に構成されている。例えば、主制御基板39は、図6に示すように、ROM及びRAMを内蔵するCPU回路50と、各部ICのチップセレクト信号などを生成するデコード回路51と、CPUとのインタフェイス部である入出力ポート回路52,53と、電動チューリップや開閉板などを動作させる出力駆動回路54と、図柄始動口や大入賞口などから遊技球通過に関するON/OFF信号を取得するスイッチ回路55とを中心的に備えている。また、主制御基板39には、試射テスト用の信号を出力するための出力コネクタ56が設けられており、スイッチ入力回路からのON/OFF信号(遊技盤情報)や、パチンコ機が大当り状態などであることを示す遊技制御情報などが出力可能になっている。
【0031】
図7は、図6に示す主制御基板39のうち、試射テスト信号に関連する部分を抽出したブロック図である。図示の通り、遊技盤上のスイッチ類からのON/OFF信号は、波形整形部60及びバスバッファ(例えばTC74HC541AP)61a,61bを介してCPU回路50のデータバスに接続されるが、同じ信号が、バスバッファ61aの出力として出力コネクタ56にも供給されている。なお、主制御基板39から出力される遊技盤情報には、賞球計数スイッチからの賞球信号の他に、普通入賞口への入賞信号、始動入賞口への入賞信号、大入賞口への入賞信号、ゲートへの入賞信号などが含まれており、発射後の遊技球が遊技盤上の該当箇所を通過するとONレベルの信号となる。
【0032】
このような遊技盤情報に基づいて、主制御基板39から各制御基板40,42,43,46に向けて制御コマンドが出力されるが、特に、試射テストに供する遊技機では、第1ドライバ部63から出力される制御コマンドに対応して、第2ドライバ部64から出力コネクタ56に向けて各種の遊技制御情報が出力されようになっている。一方、遊技ホール向けの一般仕様の遊技機では、第2ドライバ部64や出力コネクタ56が除去されており、且つ、遊技制御情報が出力されないように制御されている(この点は更に後述する)。
【0033】
試射テスト用の遊技機から出力される遊技制御情報は、特に限定されないが、例えば、大入賞口が開放中であることを示す特別電動役物開放信号、大当りゲーム中であることを示す特別電動役物作動中信号、電動チューリップが開放中であることを示す普通電動役物開放信号、普通当りゲーム中であることを示す普通電動役物作動中信号、特別図柄大当り信号、普通図柄当り信号、特別図柄保留信号、特別図柄高確率状態信号、遊技機エラー信号などが含まれる。
【0034】
図8と図9は、試射テスト用の遊技機が大当り状態(特別図柄大当り)となった場合、及び、当り状態(普通図柄当り)になった場合における遊技制御情報(信号)の関係を例示したものである。このような信号は、全て第1ドライバ部63と同様の構成からなる第2ドライバ部64を経由して出力されるが、第2ドライバ部64は、この実施例では、バストランシーバ(例えばHD74HC245P)と、3個のD型フリップフロップ(例えばHD74HC273P)とで構成されている。
【0035】
前記バストランシーバは、CPU回路のデータバスに接続されているが、このバストランシーバには、イネーブル端子(output enable)が設けられており、これがLレベルになると入力側のデータバスのデータが出力される。但し、この実施例ではイネーブル端子がLレベルの電圧に固定されており、データバスのデータがそのまま出力されるようになっている。
【0036】
第2ドライバ部64のD型フリップフロップの1つは、検査用素子62としても機能しており、この実施例では、その最上位桁(MSB)にLレベルの信号(チェックデータ)が固定的に入力されている。この検査用素子62も含め、各D型フリップフロップ(HD74HC273P及び同等品)にはCK端子が設けられており、CK端子に供給される制御信号(C1〜C3)の立ち上りタイミングで、フリップフロップへの入力信号が出力コネクタ56に出力されるようになっている。
【0037】
そして、本実施例では、電源投入直後の初期処理において制御信号C1を立ち上げて、チェックデータを検査用素子62に読み込ませた後、その出力データを入力するようにしている。第2ドライバ部64その他が主制御基板39に装着されている場合には、この初期処理によってLレベルの信号が入力されるが、第2ドライバ部64その他が装着されていな場合にはHレベルの信号が入力される。そこで、チェックデータがHレベルかLレベルかによって、当該機器が一般仕様の汎用機器か、それとも試射テスト用の機器かを判定し、試射テスト用の遊技機の場合には、適宜なタイミングで、D型フリップフロップに制御信号(C1〜C3)を供給して図8や図9に例示した動作を実現している。
【0038】
以上、検査用素子62の入力端子をLレベルの電圧値に固定する例を説明したが、逆に、Hレベルの電圧値に固定して、検査用素子62の出力側をプルダウンしたのでも良い。また、CPU回路50から検査用素子62(D型フリップフロック)に対して、適宜なタイミング(例えば動作開始時)でチェックデータを供給し、そのチェックデータを入力ポート経由で入力できるか否かによって、第2ドライバ部64などが除去されているか否かを把握するようにして良い。
【0039】
いずれにしても、本実施例では、試射テストに供する遊技機以外は第2ドライバ部64や出力コネクタ56を除去し、チェック処理において取得するチェックデータのレベルに応じて制御プログラムを切替えるようにしている。そのため、遊技ホール向けの汎用機器であるか、試射テスト用機器であるかに係わらず、遊技機としては、制御プログラムを格納するROMの内容も含めて同一の回路構成とすることができる。なお、第2ドライバ部64(バストランシーバ及び3個のD型フリップフロップ)を出力コネクタ56に近接して密集して配置すると共に、第2のドライバ部64の部分だけ背を低く形成した基板ケースCAを使用して(図10)、試射テストの際には、基板ケースCAを開放して使用するのが好ましい。
【0040】
図11は、図5に示す図柄御基板40のうち、試射テスト信号に関連する部分を抽出したブロック図である。図示の通り、図柄制御基板40では主制御基板39から受けた制御コマンドがCPU回路70に供給され、これが解読された後、VDP回路71において液晶ディスプレイ21に供給すべきデータが生成され、液晶インタフェイス部73を介して出力される。
【0041】
また、液晶インタフェイス部73から出力されるデータに対応して、図柄制御基板40の動作内容を示すデータが、出力ポート部74(例えばM66500FP+TC74VHC244F)を介して出力コネクタ75に出力されるようになっている。出力ポート部74は、出力コネクタ75に近接して密集して配置されているが、主制御基板39の場合と同様、図柄制御基板40でも、試射テストに供する遊技機以外は、出力ポート部74及び出力コネクタ75を除去している。
【0042】
主制御基板39の場合と同様、図柄制御基板40でも、一般仕様の遊技機であれば出力ポート部74に試射テスト用の信号を出力しないようにしている。この動作を実現するには、出力ポート部74などの不存在をCPU回路70が把握する必要があるので、この実施例では、出力ポート部74の一部であるバスバッファ72の入力端子1ビットをLレベルに固定し、対応する出力端子をプルアップしてCPU回路70に供給している。
【0043】
そして、CPU回路は、電源投入時にバスバッファ72の前記1ビットデータを入力し、その入力値がLレベルであるか否かによって、テスト用信号を出力するか否かを決定している。すなわち、バスバッファ72からの入力レベルがHレベルであれば、出力ポート部74には信号が出力されないような制御動作が行われる。このように、本実施例のパチンコ機は、出力ポート部74と出力コネクタ75を搭載しない状態で市場に出回り、しかも、出力ポート部74に信号が出力されないので不正遊技が不可能である。
【0044】
一方、試射テストに供する遊技機では、バスバッファ72からの入力レベルがLレベルとなるので、出力ポート部74のテスト信号が出力され、これが出力コネクタ75から試験機EXに供給される。供給される信号としては、例えば、特別図柄が変動中であることを示す図柄変動中信号、特別図柄1桁目が変動中であることを示す1桁目変動中信号、特別図柄2桁目が変動中であることを示す2桁目変動中信号、特別図柄3桁目が変動中であることを示す3桁目変動中信号、特別図柄の変動が完了したことを示す特別図柄確定信号、トラブル発生を示すエラー信号などである。図12は、出力コネクタ75から出力される各種の信号(図12(b))と、主制御基板39から伝送される制御コマンド(図12(a))の関係を図示したものである。
【0045】
続いて、主制御基板39のROMに格納された遊技制御プログラムについて確認的に説明する。
[初期処理]
電源投入時における初期処理において、第2ドライバ部64及びコネクタ部56の存在を判定する必要があるので、先ず、CPU回路50は、検査用素子62(D型フリップフロップ)への制御信号C1を立ち上げて、検査用素子62にチェックデータを読み込ませる。ここで、主制御基板39に検査用素子62が搭載されている場合には、検査用素子62のMSBデータがLレベルに変わる。一方、検査用素子62を含む第2ドライバ部64や出力コネクタ56が搭載されていない場合には、検査用素子62の出力側がプルアップされていることから、検査用素子62のMSBの位置はHレベルのままである。
【0046】
次に、入力ポートからのデータ入力処理によって、検査用素子62のMSBデータを読み込み、これがLレベルであれば、ドライバ部64その他が存在するとしてフラグFGを0にし、Hレベルであれば、ドライバ部64その他が存在しないとしてフラグFGを1にする。
【0047】
[定常処理]
図13は、パチンコ機が定常動作中に2msec毎に生じるタイマ割込みに対応する割込み処理プログラムの内容を示すフローチャートである。タイマ割込みが生じると、抽選動作に使用される乱数値の更新処理や、遊技盤に配置された各種スイッチのON/OFF検出処理や、エラー管理処理などが行われる(30)。スイッチON/OFF検出処理は、ゲートや電動チューリップなどを遊技球が通過したか否かの判定処理であり、エラー管理処理は、機器内部に異常が生じていないかの判定処理である。
【0048】
その後、処理分けカウンタの値が判定されて、32〜36のうちの該当する処理が行われる。上記したエラー管理やスイッチ検出処理は、短い時間間隔で繰り返し行うべきであるが、一方、パチンコゲームの演出に係わる処理は遊技者のニーズに応じて複雑高度化するため、ある程度以上の処理時間を要することになる。そこで、この実施例では、全ての遊技制御動作を1回の割込み処理で完了させのではなく、5種類の処理に区分し、区分された各処理を割込み毎に分担して実行するようにしている。
【0049】
処理分けカウンタが0の場合には、先ず、フラグ値FGがチェックされ、フラグFGが0の場合に限って試射テスト用の出力処理が行われる(S32)。先に説明したように、電源投入時の初期処理において、第2ドライバ部64やコネクタ部56の存在/不存在が判定されており、一般仕様の遊技機ではこれらが除去されてフラグ値が1になっているので、ステップS32の処理をスキップして、賞球関係の処理が行うのである(S32’)。なお、賞球関係の処理とは、払出し制御基板46による賞球の払出しに関連する処理であり、賞球カウンタの減算処理などが該当する。
【0050】
一方、処理分けカウンタが1の場合には、電動チューリップや大入賞口の開閉タイミングに関係するタイマ減算処理や、ホールコンピュータに向けて当該遊技機の動作内容を送出する処理が行われる(S33)。また、処理分けカウンタが2の場合には、当り状態か(電動チューリップを開放させる)否かに関する普通図柄処理が行われ(S34)、処理分けカウンタが4の場合には、大当り状態か否かに関する処理が行われる(S36)。なお、処理分けカウンタが3の場合には、大当りゲームの開始や終了を制御する処理(S35)が行われる。
【0051】
ステップS32〜S36の何れかの処理が終わると、処理分けカウンタの値が更新された後(S37)、生成されているコマンドが各制御基板に伝送され、開閉板や電動チューリップに関するソレノイドのON/OFFの信号が出力されて割込み処理を終える(S38)。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、試射テストに供する遊技機との同一性を維持しつつ、不正遊技のターゲットにされることもないよう改善された弾球遊技機を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るパチンコ機の斜視図である。
【図2】図1のパチンコ機の側面図である。
【図3】図1のパチンコ機の正面図である。
【図4】図1のパチンコ機の背面図である。
【図5】パチンコ機の回路構成を図示した概略ブロック図である。
【図6】主制御基板の回路構成を図示した概略ブロック図である。
【図7】主制御基板の一部を抽出したブロック図である。
【図8】試射テストの際の主制御基板からの出力信号を例示したものである。
【図9】試射テストの際の主制御基板からの出力信号を例示したものである。
【図10】主制御基板の一部を図示したものである。
【図11】図柄制御基板の回路構成を図示した概略ブロック図である。
【図12】試射テストの際の図柄制御基板からの出力信号を例示したものである。
【図13】主制御基板における制御プログラムを例示したフローチャートである。
【図14】試射試験システムSYSとパチンコ機Pとの接続関係を例示したものである。
【符号の説明】
2 弾球遊技機(パチンコ機)
50 CPU回路
64 ドライバ部
56 コネクタ部

Claims (9)

  1. 遊技者の遊技操作に起因して所定条件下、遊技者に有利な利益状態が生じる遊技機において、
    所定の回路素子が装着されている場合だけ、CPU回路から受けた試験用信号を出力すると共に、外部機器とは無関係に遊技機内部から受けたチェック信号を前記CPU回路に出力するドライバ部と、
    前記ドライバ部が出力した前記試験用信号を受けて前記外部機器に出力するコネクタ部とを有し、
    前記ドライバ部から前記チェック信号が出力されているか否かにより、前記回路素子が装着されているか否かを判定する第1手段と、前記第1手段が前記チェック信号を認識できない場合には、前記試験用信号を出力しないよう制御する第2手段とを備えることを特徴とする遊技機。
  2. 遊技動作に関連する抽選を行なって遊技機を制御する主制御手段が、前記第1手段と第2手段とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記主制御手段からの制御信号に基づき遊技制御を行なう副制御手段を備え、この副制御手段が、前記第1手段と第2手段とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  4. 前記試験用信号には、発射後の遊技球の移動経路に応じて得られる遊技盤情報と、前記遊技盤情報に起因する機器内部の処理によって生じる遊技制御情報とが含まれている請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 前記ドライバ部は、動作タイミングを制御可能な回路素子で構成されている請求項1〜4のいずれかに記載の遊技機。
  6. 前記ドライバ部及びコネクタ部は、互いに近接して配置されている請求項1〜5のいずれかに記載の遊技機。
  7. 前記チェック信号は、前記CPU回路の動作に関係しない固定レベルの信号である請求項1〜6のいずれかに記載の遊技機。
  8. 前記チェック信号は、前記CPU回路から供給されている請求項1〜5のいずれかに記載の遊技機。
  9. 前記チェック信号は、プルアップ回路を介して前記CPU回路に供給される請求項7又は8に記載の遊技機。
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