JP2000312759A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2000312759A
JP2000312759A JP11125354A JP12535499A JP2000312759A JP 2000312759 A JP2000312759 A JP 2000312759A JP 11125354 A JP11125354 A JP 11125354A JP 12535499 A JP12535499 A JP 12535499A JP 2000312759 A JP2000312759 A JP 2000312759A
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JP
Japan
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game
ball
control device
game value
prize
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JP11125354A
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Sadao Ioki
定男 井置
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Original Assignee
Sophia Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速な賞球排出処理を可能とし、且つ、トラ
ブルが生じた場合において、入賞球が実球で保証できる
遊技機を提供する。 【解決手段】 排出制御装置44は、バックアップ電源
によって記憶内容が保持され、且つ、賞球データメモリ
61が予め確保されたRAM60を備え、遊技制御装置
43から送信された賞球数情報を賞球データメモリに記
憶させる。そして、この記憶した賞球数情報に基づいて
遊技者に賞球を排出する。さらに、排出制御装置は、賞
球の払い出しに連動させて、セーフユニットのセーフソ
レノイド90を駆動制御し、払い出した賞球に係わる入
賞球をセーフユニットから排出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機や
アレンジボール遊技機等、遊技で発生した遊技価値を遊
技者に供給するようにした遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術を、代表的な遊技機であるパ
チンコ遊技機を例に挙げて説明する。従来のパチンコ遊
技機は、遊技盤面における遊技の進行を制御する遊技制
御装置と、球排出装置を駆動制御して遊技球を排出させ
る排出制御装置とを備えている。そして、排出制御装置
は、遊技制御装置から送信された賞球数情報に基づい
て、遊技価値としての賞球を遊技者に供給する。すなわ
ち、遊技制御装置は、遊技領域内に設けられた各種入賞
口に発射球が入賞したことを条件として、遊技者に遊技
価値の供給をすべく、賞球数情報を排出制御装置に送信
する。そして、排出制御装置は、受信した賞球数情報に
基づいて、所定数の遊技球を遊技者に供給する。
【0003】この種のパチンコ遊技機では、遊技性を高
めるために、遊技盤面の遊技領域に設けられた入賞口に
よって賞球数を異ならせている。例えば、始動入賞口へ
の入賞に対しては賞球数を7個とし、他の入賞口への入
賞に対しては賞球数を13個としている。このように、
賞球数を複数種類に設定したため、遊技制御装置は、入
賞口への遊技球の入賞数を記憶する。例えば、賞球数が
2種類の場合には、一方の賞球数に対応する入賞口への
入賞数を入賞球記憶として記憶する。そして、入賞した
遊技球(入賞球)を、この入賞球を1個宛検出するセー
フユニットに集合させる。このセーフユニット内には停
留機構が設けられており、この停留機構により入賞球は
一時的に停留され、この停留状態における入賞球がセー
フセンサによって1個宛検出される。
【0004】そして、遊技制御装置ではセーフセンサか
らの入賞球信号(セーフ信号)に基づいて入賞球記憶を
参照し、入賞球記憶が有る場合は、対応する賞球数情報
(例えば、7個賞球データ)を排出制御装置に送信す
る。また、入賞球記憶を参照した際に、入賞球記憶が無
かった場合、つまり、入賞球記憶が「0」であった場合
には、設定された賞球数情報(例えば、13個賞球デー
タ)を送信する。次いで、排出制御装置は、送信された
賞球数情報に基づいて球排出装置を作動させて、賞球を
遊技者に供給させる。また、セーフユニットの停留機構
を駆動させて当該賞球排出に関わった入賞球を遊技機外
に排出させる。この一連の賞球排出処理に対応して、遊
技制御装置は入賞球記憶を減算する。この入賞球記憶を
減算するタイミングは、例えば、排出制御装置に対する
賞球数情報の送信が終了した時点、賞球排出処理が開始
された時点、あるいは、賞球排出処理が終了した時点で
ある。
【0005】また、賞球排出を高速にするため、新たな
構成を採用したパチンコ遊技機の提案がある。このパチ
ンコ遊技機では、例えば、各入賞口に対応させて入賞球
を検出する入賞センサを設け、各入賞センサからの検出
信号を遊技制御装置に入力する。そして、遊技制御装置
には、各入賞センサからの検出信号に基づいて、排出制
御装置に順次賞球数情報を送信させる。一方、排出制御
装置には、遊技制御装置から送信されてきた賞球数情報
を順次記憶させ、この順次記憶した賞球数情報に基づい
て球排出ユニットを駆動させて賞球を排出させる。この
構成では、入賞センサからの検出信号に基づいて賞球数
情報が送信されるので、セーフユニットを設けなくて済
む。また、排出制御装置に記憶されている賞球数情報に
基づいて賞球が排出されるので、賞球排出処理が終了す
る毎にセーフユニットに入賞球が停留されているかどう
かを確認しなくても済み、賞球排出処理を短時間で行わ
せることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のセー
フユニットを設けた遊技機では、セーフユニットの上流
側に入賞球が残るため、停電等によって遊技機への電源
供給が断たれてしまったり、又、賞球排出に何らかのト
ラブルが生じてしまったりした場合であっても、この実
際に残っている入賞球に基づいて賞球を保証することが
できるという利点がある。しかしながら、この従来の遊
技機は、一連の賞球排出処理が低速になってしまうとい
う問題点を有している。これは、賞球排出処理の手順に
起因している。つまり、この賞球排出は、セーフセンサ
からの入賞球信号の受信を契機に開始される。そして、
この入賞球に対応する賞球排出が終了したならば当該入
賞球をセーフユニットから払い出させて、次の入賞球を
検出するという順序でなされている。従って、7個或い
は13個の単位賞球を排出する毎に、次の単位賞球に係
わる入賞球を確認する必要があり、処理に時間がかかっ
てしまう。
【0007】また、各入賞口に対応させて入賞センサを
設けた新たな構成の遊技機では、賞球排出処理を高速に
行うことができ、且つ、バックアップ機能のあるRAM
を設けることで賞球数情報も担保できるという利点があ
る。しかしながら、新たな構成の遊技機では、賞球排出
に関する何らかのトラブルが生じた場合における確実な
証拠の提示が難しい。つまり、トラブルが生じた場合に
おいて、従来の遊技機では、残った入賞球を証拠とし
て、この入賞球に基づく賞球の保証が可能であったが、
新たな構成の遊技機では、RAMの記憶のみであるの
で、遊技者を説得することが難しい。その結果、遊技者
と遊技店との間の信頼関係が損なわれてしまう虞があ
る。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、高速な賞球排出処理を可能とし、且つ、
トラブルが生じた場合において、入賞球を実球で保証で
きる遊技機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために提案されたものであり、請求項1に記載の
ものは、遊技領域を形成した遊技盤面における遊技の進
行を制御し、遊技において発生した遊技価値を遊技者に
供給するための遊技価値情報を送信する遊技制御装置
と、遊技制御装置から送信された遊技価値情報に基づい
て遊技者に遊技価値を供給する遊技価値供給処理手段を
有する排出制御装置とを備えた遊技機において、前記遊
技領域の各入賞口に入賞した入賞球を識別可能に検出す
るための入賞識別検出手段と、該入賞識別検出手段によ
り検出された入賞球を1個宛に停止及び払出しを行う入
賞球処理機構、及び、停止状態の入賞球を1個宛に検出
する入賞球検出手段を備えた入賞球処理装置とを設け、
前記遊技制御装置は、入賞識別検出手段からの検出信号
に基づいて、当該検出信号に係わる遊技価値情報を記憶
し、この記憶された遊技価値情報を排出制御装置へ送信
する遊技価値情報送信処理手段と、遊技価値情報送信処
理手段により送信された遊技価値情報に係わる入賞球数
分の入賞球を順次、入賞球検出手段により検出した後に
入賞球処理機構を駆動制御して払い出す入賞球確認処理
手段とを備え、前記排出制御装置は、当該排出制御装置
の外部に設けられたバックアップ電源手段からのバック
アップ電源によって記憶内容が保持され、且つ、遊技価
値情報記憶領域が予め確保された記憶装置と、遊技価値
情報送信処理手段から送信された遊技価値情報を遊技価
値情報記憶領域に記憶させる情報記憶処理手段とを備
え、前記遊技価値供給処理手段は、遊技価値情報記憶領
域に記憶された遊技価値情報に基づいて遊技者に遊技価
値を供給することを特徴とする遊技機である。
【0010】請求項2に記載のものは、遊技領域を形成
した遊技盤面における遊技の進行を制御し、遊技におい
て発生した遊技価値を遊技者に供給するための遊技価値
情報を送信する遊技制御装置と、遊技制御装置から送信
された遊技価値情報に基づいて遊技者に遊技価値を供給
する遊技価値供給処理手段を有する排出制御装置とを備
えた遊技機において、前記遊技領域の各入賞口に入賞し
た入賞球を識別可能に検出するための入賞識別検出手段
と、該入賞識別検出手段により検出された入賞球を1個
宛に停止及び払出しを行う入賞球処理機構、及び、停止
状態の入賞球を1個宛に検出する入賞球検出手段を備え
た入賞球処理装置とを設け、前記遊技制御装置は、入賞
識別検出手段からの検出信号に基づいて、当該検出信号
に係わる遊技価値情報を排出制御装置へ送信する遊技価
値情報送信処理手段を備え、前記排出制御装置は、当該
排出制御装置の外部に設けられたバックアップ電源手段
からのバックアップ電源によって記憶内容が保持され、
且つ、遊技価値情報記憶領域が予め確保された記憶装置
と、遊技価値情報送信処理手段から送信された遊技価値
情報を遊技価値情報記憶領域に記憶させる情報記憶処理
手段とを備え、前記遊技価値供給処理手段は、遊技価値
情報記憶領域に記憶された遊技価値情報に基づいて遊技
者に遊技価値の供給を行うとともに、遊技価値の供給に
係わる入賞球を、入賞球検出手段により検出した後に入
賞球処理機構を駆動制御して払い出すことを特徴とする
遊技機である。
【0011】請求項3に記載のものは、外部電源から所
要の電源を生成し、この生成した電源を前記制御装置に
供給する電源装置を、制御装置とは別個に構成し、外部
電源が断たれることで電源装置から排出制御装置への電
源供給が断たれた場合に、記憶装置の記憶内容が保持さ
れるように記憶装置に対してバックアップ電源を供給す
る素子によって前記バックアップ電源手段を構成し、尚
且つ、該バックアップ電源手段を電源装置に設けたこと
を特徴とする請求項1または2に記載の遊技機である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、パ
チンコ遊技機に適用した例として図面を参照して説明す
る。図1はパチンコ遊技機の正面図である。図1におい
て、パチンコ遊技機1(以下、単に遊技機1という)の
隣には、カード式球貸機2(以下、単に球貸機2とい
う)が並設されている。この球貸機2にはプリペイドカ
ードの情報を読み出したり書き込んだりするカードリー
ダーが内蔵されており、球貸機2の前面パネルにはプリ
ペイドカードが挿入されるカード挿入口3が形成されて
いる。また、開閉可能な前面パネルを施錠する鍵装置も
設けられている。
【0013】遊技機1は額縁状前面枠11と、透明なガ
ラス12を支持する樹脂製のガラス枠13と、遊技領域
14が形成された遊技盤15と、ガラス枠13の下側に
配設された前面表示パネル16と、前面表示パネル16
の下方に配設された前面操作パネル17とを有してい
る。前面枠11は、木製の機枠20(図2参照)に対し
て上部蝶番21aおよび下部蝶番21bによって開閉可
能に支持され、ガラス枠13は、前面枠11に対して開
閉可能に支持されている。また、ガラス枠13は鍵装置
22によって開閉可能に施錠されている。
【0014】前面表示パネル16には賞球を受ける上皿
23が形成される。この上皿23には、遊技球を購入す
る時、つまり、プリペイドカードに記憶された残度数と
引き換えに遊技球を借りる時に操作する球貸釦24、プ
リペイドカードの残高を表示するカード度数表示器(カ
ード残高表示器)25、プリペイドカードを排出すると
きに操作するカード排出釦(返却釦)26、及び、上皿
23の遊技球を下皿27に移すために両者を接続する通
路に設けられたシャッター部材を開閉するための開閉レ
バー28が設けられている。
【0015】前面操作パネル17には、灰皿29および
下皿27が形成される。この下皿27には、下皿27に
貯留された遊技球を遊技機1の外部下方に抜くための球
抜きレバー30が設けられている。また、前面操作パネ
ル17の右端部側には発射ユニット31(図2参照)を
作動させるための発射操作ハンドル32が設けられてい
る。
【0016】上記した上皿23には、遊技球を貯留可能
な凹状の上球貯留部が形成されている。この上皿23
は、前面表示パネル16の前面側から前方に突出し、且
つ、下側部分が前面表示パネル16の下縁近傍に位置す
る膨出形状に形成されている。また、下皿27には、遊
技球を貯留可能な凹状の下球貯留部が形成されている。
この下皿27は、上皿23と比較的接近した位置に、遊
技機1の前面側から前方に突出した膨出形状に形成され
る。そして、この下皿27の左右両側には、側壁部材が
取り付けられている。そして、上記の膨出形状に形成し
た上皿23には、下縁部分から前端部に至る底部の左右
中央部分を左右対象な彎曲凹面状に凹ませた彎曲壁部を
形成してある。この彎曲壁部により、下皿27の上方空
間を大きく確保することができる。このため、遊技者
は、実際に見ることなく手を上方空間に入れることがで
き、遊技盤15に目を向けたままで下皿27の遊技球を
掻き出すことが容易に行える。さらに、遊技者の背後で
遊技を見物している他の遊技者に対し、下皿27に貯留
された出球(遊技球)をアピールすることも可能であ
る。
【0017】次に、遊技盤15について説明する。この
遊技盤15に形成される遊技領域14は、任意の構成を
とり得る。なお、本実施形態ではいわゆる「第1種」に
属するタイプのものを例示している。例示した遊技盤1
5には、アウト球流入口35、レール部材36、特別図
柄表示装置37、始動入賞口38、変動入賞装置(アタ
ッカーとも呼ばれる大入賞口)39、複数の一般入賞口
40、特図始動記憶表示器41、及び、サイドランプ4
2が設けられている。
【0018】ここで、遊技盤15に設けられた全ての入
賞口、すなわち、始動入賞口38、変動入賞装置39、
及び、一般入賞口40については、各入賞口毎に入賞セ
ンサ(本発明の入賞識別検出手段の一種)を配設してあ
り、いずれの入賞口に入賞したのかを識別可能に検出さ
せる。詳しくは、図5に示すように、始動入賞口38に
対応させて特図始動センサ50を配設し、変動入賞装置
39に対応させてカウントセンサ51を配設し、一般入
賞口40に対応させて一般入賞センサ52を配設してあ
る。これらの特図始動センサ50、カウントセンサ5
1、及び、一般入賞センサ52は、入賞球を1個宛検出
可能なセンサによって構成する。本実施形態では、近接
センサ(近接スイッチ)によって構成してある。
【0019】これらの入賞口に遊技球が入賞すると、入
賞した遊技球(即ち、入賞球)は入賞センサに検出され
る。この入賞センサによる入賞球の検出に連動して、図
5に示す遊技制御装置43の遊技用演算処理装置96
(遊技価値情報送信処理手段)は、排出制御装置44に
賞球数情報(賞球データ)を送信する。なお、この賞球
数情報は、パチンコ遊技で発生した遊技価値を遊技者に
供給するための遊技価値情報の一種である。詳しくは、
遊技制御装置43には、特図始動センサ50、カウント
センサ51、及び、一般入賞センサ52を電気的に接続
してある。そして、遊技制御装置43は、各センサ5
0,51,52からの検出信号を受信すると、受信した
検出信号に基づいて、この検出信号に係わる賞球数情報
を遊技用演算処理装置96のRAM96cに一旦記憶
し、記憶した賞球数情報を排出制御装置44に送信す
る。
【0020】より具体的に説明すると、始動入賞口38
に設定された賞球数(遊技価値)が7個、一般入賞口4
0と変動入賞装置(大入賞口)39とに設定された賞球
数が13個であった場合には、遊技制御装置43は、特
図始動センサ50からの検出信号を受信する毎に、RA
M96cに形成された7個賞球データに対応する7個賞
球記憶領域のカウンタ値を+1する。同様に、一般入賞
センサ52、若しくは、カウントセンサ51からの検出
信号を受信する毎に、13個賞球データに対応する13
個賞球記憶領域のカウンタ値を+1する。そして、賞球
データの送信タイミングが到来したら、賞球データ用の
カウンタ値に基づいて賞球数情報を排出制御装置44に
送信する。例えば、13個賞球データ用のカウンタ値が
「2」であり、7個賞球データ用のカウンタ値が「1」
であった場合には、遊技制御装置43は、「13個賞球
データ」、「13個賞球データ」、「7個賞球データ」
の順で賞球数情報を送信する。
【0021】一方、樹脂製ガラス枠13の上部には、大
当り時に発光(点灯・点滅)する大当り表示器54が設
けられている。この大当り表示器54の左右側方には、
補給ランプ55と、賞球ランプ56と、賞球メモリLE
D57とが設けられている。補給ランプ55は、島設備
から球を補給したときに点灯し、エラー発生の場合に点
滅する。賞球ランプ56は、賞球排出時や球貸し時に点
灯する。賞球メモリLED57は、排出制御装置44の
RAM60に形成される賞球データメモリ61(図5参
照)に賞球データがある場合に発光し、遊技者あるいは
遊技店の係員等に未払いの賞球があることを報知する。
【0022】次に、遊技機1の裏機構について説明す
る。ここで、図2は遊技機1の裏機構を示す図である。
例示した遊技機1の裏機構には、貯留タンク(上タン
ク)64、誘導路65、ターミナル基盤(外部端子基
盤)66、半端センサユニット67、球排出ユニット6
8、排出制御装置44、遊技制御装置43、役物中継基
盤69、発射ユニット31、カードユニット接続基板7
0、電源供給ユニット71、基枠体(裏メカベース)7
2、音制御装置73、発射制御装置74、表示制御装置
75、装飾制御装置76、及び、セーフユニット79が
配設されている。そして、上記の遊技制御装置43、役
物中継基盤69、及び、音制御装置73は、遊技盤15
の裏側に取り付けられている。また、表示制御装置75
は、特別図柄表示装置37の後部に配設されている。な
お、各制御装置の取り付け位置は、図2の態様に限られ
るものではない。例えば、遊技制御装置43を基枠体7
2に取り付けるようにしてもよい。
【0023】基枠体72は、例えば、合成樹脂製の一体
成型品によって構成されており、前面枠11の裏側に固
定された金属フレーム77に取り付けられている。そし
て、この基枠体72に各種の部品、例えば、貯留タンク
64、誘導路65、ターミナル基盤66、半端センサユ
ニット67、球排出ユニット68、排出制御装置44、
発射ユニット31、カードユニット接続基板70、電源
供給ユニット71、発射制御装置74、音制御装置7
3、装飾制御装置76、セーフユニット79などが取り
付けられている。これらの部品は、保持部材によって、
ワンタッチで着脱可能な状態で基枠体72に固定されて
いる。なお、これらの各種部品と基枠体72とを総称し
て裏機構盤と称する。
【0024】金属フレーム77は矩形状をなし、遊技盤
15を着脱可能に収納固定する遊技盤収納部が形成され
ている。この遊技盤収納部には、図示略している複数の
遊技盤固定器具が配置されており、これらの複数の遊技
盤固定器具によって遊技盤15を遊技盤収納部内に収納
固定するようになっている。
【0025】貯留タンク64は排出される前の遊技球を
予め貯留しておくものである。この貯留タンク64に貯
留された遊技球の量は、図示しない補給センサによって
検出される。即ち、補給センサは、貯留タンク64に貯
留された遊技球が所定量未満になると、不足信号を出力
する。そして、遊技球が不足になると、島設備からの遊
技球が貯留タンク64に補給される。この貯留タンク6
4内の球は誘導路65によって球排出ユニット68へ誘
導される。
【0026】球排出ユニット(球排出装置)68は排出
制御装置44によって制御される。この球排出ユニット
68は、排出制御装置44から出力された球排出指令信
号に基づいて、所要数の遊技球を遊技者側へ所要数排出
する球排出機構を備える。また、球排出ユニット68
は、2条の球排出通路(図示略)を有しており、一方の
球排出通路が賞球の排出用であり、他方の球排出通路が
貸し球の排出用である。つまり、2条の球排出通路を用
途によって使い分ける構成になっている。ここで、賞球
の排出は、遊技において発生した遊技価値を遊技者に供
給することを意味する。なお、誘導路65に賞球排出や
球貸し排出のために十分な量の遊技球が有るかどうか
は、半端センサユニット67によってそれぞれ検出され
る。
【0027】ターミナル基盤66は、AC電源の入力や
遊技店のホールコンピュータ(管理装置:図示略)との
間における信号の授受などについての中継を行うもので
ある。このターミナル基盤66は、リレー部と、ホール
コンピュータとの接続を行うコネクタ部とに区分されて
おり、リレー部とコネクタ部はケーブルにて接続されて
いる。
【0028】役物中継基盤69は、遊技盤15に配設さ
れている特図始動記憶表示器41、サイドランプ42、
変動入賞装置39等と、遊技制御装置43とを電気的に
接続するケーブルの接続中継を行うものである。発射ユ
ニット31は、発射操作ハンドル32の操作に応じて遊
技球を発射する機構であり、ロータリーソレノイド等の
電気的駆動源やこの電気的駆動源によって動作する発射
杵等を備える。カードユニット接続基板70は、球貸機
2から延出するケーブル78を遊技機1に接続するため
のものであり、ケーブル78の端部のコネクタが装着さ
れる装着部材を備えている。この装着部材は、例えば、
オス型のコネクタが装着されるメス型のコネクタによっ
て構成される。
【0029】遊技盤15の裏面側には、入賞球が流下可
能な空間が形成されて入賞球を集合させる入賞球集合部
材81が取り付けられている。この入賞球集合部材81
は、例えば、PC樹脂等の透明の樹脂によって構成さ
れ、各入賞口毎に入賞し、特図始動センサ50、カウン
トセンサ51、或いは、一般入賞センサ52によって検
出された入賞球(セーフ球)を流下案内する。
【0030】この入賞球集合部材81によって導かれた
入賞球は、入賞球集合部材81の下方に配置された入賞
球集合棚82によって入賞球流下樋83側に集められ
る。入賞球流下樋83に集められた入賞球はこの入賞球
流下樋83を流下し、入賞球流下樋83の途中に設けら
れたセーフユニット79へ案内される。この入賞球集合
棚82は、合成樹脂部材により構成され、基枠体72と
一体に成形される。入賞球流下樋83も同様に、合成樹
脂部材により構成され、基枠体72と一体に成形され
る。
【0031】ここで、セーフユニット79について説明
する。このセーフユニット79は、本発明の入賞球処理
装置の一種であり、入賞センサ(入賞識別検出手段)に
より検出された入賞球を検出位置で1個宛に停止して検
出し、検出後の入賞球を払出す。このセーフユニット7
9は、図3に示すように、セーフ球通路87、セーフセ
ンサ88、セーフ球係止片89、及び、セーフソレノイ
ド90を備えており、セーフ球通路87で一列に整列さ
れ、セーフ球係止片89に当接して停止された入賞球
(セーフ球)をセーフセンサ88により1個宛検出す
る。ここで、セーフセンサ88は本発明における入賞球
検出手段の一種であり、セーフ球係止片89及びセーフ
ソレノイド90は本発明における入賞球処理機構の一種
である。
【0032】このセーフユニット79で入賞球を検出す
る場合には、まず、セーフソレノイド90を消磁状態と
し、セーフセンサ88の下流側に配置された下流側セー
フ球係止片89bの端部を、セーフ球通路87内に突出
させる。そして、このセーフ球通路87内に突出させた
下流側セーフ球係止片89bに流下下端の入賞球を当接
させ、この入賞球をセーフセンサ88の検出位置で停止
させる。また、セーフセンサ88で検出した後の入賞球
を、セーフユニット79から排出させる場合には、セー
フソレノイド90を励磁して、上流側セーフ球係止片8
9aの端部をセーフ球通路87内に突出させると共に、
下流側セーフ球係止片89bをセーフ球通路87から退
避させる。これにより、検出した入賞球の上流側に隣接
する入賞球は上流側セーフ球係止片89aに当接して停
止し、また、下流側セーフ球係止片89bが退避するた
め、セーフセンサ88で検出された入賞球はセーフユニ
ット79から排出される。
【0033】そして、この入賞球がセーフユニット79
から排出されたならば、セーフソレノイド90を再び消
磁状態にして、下流側セーフ球係止片89bの端部をセ
ーフ球通路87内に突出させると共に、上流側セーフ球
係止片89aをセーフ球通路87から退避させる。これ
により、上流側セーフ球係止片89aに当接していた入
賞球は、流下してセーフセンサ88の検出位置で停止さ
れる。
【0034】また、図示は省略したが、遊技盤15の裏
面側には、アウト球流下樋も設けられている。このアウ
ト球流下樋は、遊技領域14の下端部のアウト球流入口
35に流入したアウト球を流下させて、球排出口から遊
技機1の外部に排出する。すなわち、アウト球を遊技機
1の裏面側へ流下案内するようになっている。なお、球
排出口は、前述したようにセーフユニット79から排出
された入賞球も同様に遊技機1の外部に排出する。
【0035】電源供給ユニット71は、本発明の電源装
置の一種であり、排出制御装置44、遊技制御装置4
3、音制御装置73等の各制御装置に電源を供給する。
そして、この電源供給ユニット71は、各制御装置とは
別個に構成されている。なお、この電源供給ユニット7
1については、後で詳しく説明する。
【0036】次に、各制御装置について説明する。な
お、本実施形態において、各制御装置は、制御機能を実
現するための制御基板と、この制御基板を収納するケー
スとから構成されている。
【0037】遊技制御装置43は、遊技の総括的制御を
行う制御装置であり、そのうち遊技球の賞球制御に関す
る部分では、遊技盤15の各入賞口毎に設けられた入賞
センサにより遊技球の入賞が検出されると、予め設定さ
れた賞球数を示す賞球数情報(遊技価値情報)を遊技用
演算処理装置96のRAM96cに一旦記憶し、この記
憶した賞球数情報を所定の賞球数情報送信タイミングで
排出制御装置44へ送信する。
【0038】排出制御装置44は、球排出ユニット68
の電気的駆動源である排出ソレノイド85(図5参照)
等、遊技球の排出に必要な各種電気部品の制御を行うも
のである。つまり、遊技制御装置43から送信された賞
球数情報(賞球データ,遊技価値情報)や排出センサ8
6からの検出信号に基づいて排出ソレノイド85への通
電を制御し、所定数の遊技球を排出させる制御を行う。
【0039】また、排出制御装置44は、球貸機2(い
わゆるCRサンドユニット)との間で信号の授受を行い
ながら、球貸しに伴う制御を行う。ここで、球貸機2と
排出制御装置44との間で行われる球貸し制御の手順に
ついて説明する。便宜上、信号の授受は正論理で説明す
る。球貸機2は、排出制御装置44(即ち、遊技機1)
から出力されるPRDY信号がHiの状態であれば、排
出制御装置44が遊技球の排出制御が行える状態と判断
する。球貸機2は、排出制御装置44が遊技球の排出制
御を行える状態であれば、球貸釦24の操作を受け付け
る。そして、球貸機2は、球貸釦24からの入力があれ
ば、排出制御装置44にこれから球貸要求(BRQ信
号)が行われる旨を連絡するためBRDY信号をHiに
する。排出制御装置44は、BRDY信号がHiになる
と、球貸しのための球の排出制御を行う準備を行い、球
貸要求信号であるBRQ信号の監視を行う。
【0040】続いて、球貸機2は、BRDY信号をHi
にしてから所定時間経過後に、BRQ信号をHiにす
る。排出制御装置44は、このBRQ信号のHiを受け
ると、球貸機2にBRQ信号を受信したことを球貸機2
に連絡するためEXS信号をHiにするとともに、所定
単位(例えば、BRQ信号1パルスで25個)の遊技球
の排出を行う。この所定単位の排出が終了すると、排出
制御装置44は、出力しているEXS信号をLoにして
BRQ信号に基づく球の排出が終了したことを球貸機2
に連絡する。ここで、球貸機2からのBRDY信号がH
iを継続していれば、排出制御装置44は、再びBRQ
信号の監視を行い、BRDY信号がLoになった場合は
球貸し排出制御処理を終了する。
【0041】一方、球貸機2は、BRQ信号をHiにし
た後、排出制御装置44から出力されたEXS信号のH
iを確認すると、BRQ信号をLoにして、EXS信号
の監視を行う。ここで、球貸機2は、EXS信号のLo
を確認すると、続けて球貸要求を行う場合は上記と同様
にBRQ信号をHiにし、また、球貸要求を行わない場
合はBRDY信号をLoにする。
【0042】表示制御装置75は、遊技制御装置43か
ら出力される指令などに従って特別図柄表示装置37を
制御して、特別図柄表示装置37の前面表示部に所定の
画像を表示させるものである。また、表示制御装置75
は、特別図柄表示装置37に対して電源を供給してい
る。
【0043】装飾制御装置76は、遊技制御装置43か
ら送信された装飾データに基づき、遊技機1の前面等に
配設された装飾用ランプ類(発光装飾部材)の作動(点
灯又は消灯)を制御するものである。また、装飾制御装
置76は、装飾用ランプ類に対する電源供給も行ってい
る。
【0044】音制御装置73は、遊技制御装置43から
送信された音データに基づいて効果音を生成する等、効
果音に関する制御を行い、遊技状態に応じた各種効果音
を遊技機1の前面等に配設されたスピーカ(図示略)か
ら適宜出力させる。そして、音制御装置73の制御基板
は、遊技制御装置43の制御基板とケーブルを介して電
気的に接続されており、両制御基板の間では、遊技状態
を示す信号などの授受が行われる。
【0045】発射制御装置74は、発射操作ハンドル3
2の回動量に応じて発射ユニット(発射装置)31を制
御し、回動量に対応した強さで遊技球を発射させる制御
を行う。なお、発射制御装置74には排出制御装置44
からの発射イネーブル信号が入力されるようになってい
る。この発射イネーブル信号は、排出制御装置44側で
何らかの異常が生じた場合に、発射ユニット31の発射
動作を停止したり、あるいは異常が解消された場合に発
射動作を可能にするための信号である。
【0046】次に、遊技機1における電源の供給につい
て説明する。ここで、図4は、遊技機1における電源供
給系統を示す図である。遊技機1には、遊技機1の外部
から外部電源としてAC24Vが供給されるようになっ
ている。外部電源であるAC24Vは、ターミナル基盤
66を介して間接的に電源供給ユニット71に分配され
る。
【0047】この電源供給ユニット71は、図5に示す
ように、電源生成回路91とバックアップ用コンデンサ
(スーパーキャパシタ)92とを備えている。
【0048】電源生成回路91は、本発明の電源装置側
電源生成手段(作動用電源生成手段)の一種であり、外
部電源として供給されたAC24Vを直流(DC)に変
換して、電圧値の異なる複数種類のDC電源(作動用電
源)を生成する。そして、このDC電源を各制御装置に
供給する。具体的には、電源生成回路91は、駆動用電
源として、ソレノイド駆動用のDC30Vと、ランプ類
駆動用のDC24Vと、センサ駆動用及びバックライト
駆動用のDC12Vとを生成する。また、電源生成回路
91は、各制御装置を動作させるための通常時電源(制
御装置用電源)生成用としてのDC12Vと、バックア
ップ用コンデンサ92を充電するためのDC5Vとを生
成する。バックアップ用コンデンサ92は、本発明のバ
ックアップ電源手段の一種であり、電源供給ユニット7
1によって生成された充電用DC5Vにより充電され
る。
【0049】そして、電源供給ユニット71は、図4に
示すように、発射制御装置74に対し、電源生成回路9
1が生成したDC30V、及び、DC12Vを供給す
る。また、排出制御装置44に対し、電源生成回路91
が生成したDC24V、DC12V、及び、バックアッ
プ用コンデンサ92からのDC5V(バックアップ電
源)を供給する。また、遊技制御装置43に対し、電源
生成回路91が生成したDC32V、DC24Vおよび
DC12Vを供給する。同様に、音制御装置73にはD
C12Vを、装飾制御装置76にはDC30V、DC2
4V、及び、DC12Vを、表示制御装置75にはDC
12Vを、それぞれ供給する。
【0050】なお、バックアップコンデンサ92からの
バックアップ電源は、排出制御装置44のRAM(記憶
装置)60に供給され、このRAM60に情報を保持さ
せるための情報保持用電源として使用される。
【0051】このように、遊技制御装置43及び排出制
御装置44は、装置内で使用するための電源を、別個に
構成された電源供給ユニット71(本発明の電源装置の
一種)から供給される構成となっている。また、電源供
給ユニット71は、遊技機外部からの外部電源(AC2
4V)の供給を受けて、通常時電源としてのDC24V
及びDC12Vと、バックアップ電源としてのバックア
ップ用コンデンサ92からのDC5Vとを排出制御装置
44に供給する構成である。
【0052】なお、電源供給ユニット71から排出制御
装置44へ供給される各種電源の接続は、図2に示すよ
うに、排出用電源配線(本発明の接続手段の一種)93
によって行う。この排出用電源配線93は、電源供給ユ
ニット71から排出制御装置44へ供給される各種電源
を一括接続する部材である。具体的には、各種電源毎に
設けられて対応する電源を供給するケーブルの両端部
を、それぞれ、単一のコネクタ(例えば、雌コネクタ)
によって一括接合して排出用電源配線93を構成する。
そして、電源供給ユニット71側の排出電源供給コネク
タ(例えば、雄コネクタ)には排出用電源配線93の一
方のコネクタを接続し、又、排出制御装置44側の電源
供給コネクタ(例えば、雄コネクタ)には排出用電源配
線93の他方のコネクタを接続する。これにより、電源
供給ユニット71から排出制御装置44へ供給される複
数種類の電源を、排出用電源配線93によって一括して
供給することができる。つまり、1つの配線によって、
排出制御装置44が必要とする各種電源を一括して供給
できる。
【0053】次に、上記した構成を有する遊技機1の制
御について説明する。ここで、図5は遊技機1における
制御系統を示す図である。
【0054】まず、遊技制御装置43について説明す
る。遊技制御装置43は、パチンコ遊技等に必要な役物
制御を行うワンチップマイコンからなる遊技用演算処理
装置(遊技用マイクロコンピュータ)96と、水晶の発
振周波数を分周して所定のクロックを得るクロック生成
回路(CLK)97と、各種センサ信号を受け入れる入
力インターフェース98と、出力インターフェース99
とを含んで構成される。遊技用演算処理装置96はCP
U96a、ROM96b、RAM96cを内蔵してお
り、いわゆるアミューズチップ用のICとして製造され
ている。なお、遊技用演算処理装置96のRAM96c
には、賞球数記憶領域(賞球数記憶手段の一種)を設け
てある。本実施形態の賞球数記憶領域は、7個賞球デー
タに対応する7個賞球記憶領域と、13個賞球データに
対応する13個賞球記憶領域とから構成されている。
【0055】入力インターフェース98には、変動入賞
装置39に入った入賞球のうち、いわゆる継続入賞(V
入賞)した入賞球を検出する継続センサ(スイッチ)1
00からの信号と、特図始動入賞口38への入賞を検出
する特図始動センサ50からの信号と、変動入賞装置3
9に入った全ての球を検出するカウントセンサ51から
の信号と、遊技盤15の一般入賞口40に入賞した球を
検出する一般入賞センサ52からの信号と、セーフユニ
ット79に設けたセーフセンサ88からの信号が入力さ
れる。なお、本実施形態では、一般入賞センサ52は一
般入賞口40と同じ数だけ設けられる。つまり、遊技盤
15の一般入賞口40がn個ある場合には、一般入賞セ
ンサ52はn個配置される。
【0056】一方、出力インターフェース99からは、
表示制御装置75と、装飾制御装置76と、音制御装置
73と、発射制御装置74と、変動入賞装置39である
大入賞口を開閉駆動する大入賞口ソレノイド101と、
セーフユニット79に設けたにセーフソレノイド90と
に信号が出力される。
【0057】次に、排出制御装置44について説明す
る。この排出制御装置44は、CPU103と、ROM
104と、RAM60と、所定のクロックを得るクロッ
ク生成回路(CLK)105と、入力用インターフェー
ス106と、出力用インターフェース107と、ロジッ
ク電源回路108と、停電検出回路109等によって構
成される。なお、各素子間は、アドレスバス、データバ
ス、電源線等で接続されている。
【0058】CPU103は、遊技球の排出(賞球排出
および貸球排出を含む)に必要な処理を行う。ROM1
04には、排出制御に必要なプログラム等を格納してあ
る。
【0059】RAM60は、CPU103のワークエリ
アとして使用されるものであり、情報を記憶可能な記憶
装置としての機能を有する。このRAMは、CPU10
3とは別個の単独素子として構成されている。RAM6
0には、賞球数情報(本発明の遊技価値情報に相当す
る)を格納する賞球データメモリ(遊技価値情報記憶領
域)61と、各種データを格納する各種データメモリ1
10と、その他のワークメモリ111等を設定してあ
る。なお、RAM60の賞球データメモリ61には、遊
技制御装置43から送信される賞球数情報が記憶され
る。
【0060】CPU103は、遊技制御装置43から送
信された賞球数情報をRAM60の賞球データメモリ6
1に記憶させる処理を行う。詳しくは、賞球データメモ
リ61は、7個賞球データに対応する7個賞球記憶領域
と、13個賞球データに対応する13個賞球記憶領域と
を備えており、遊技制御装置43からの13個賞球デー
タ(遊技価値情報の一種)を受信すると、13個賞球記
憶領域のカウント値を+1する。同様に、遊技制御装置
43からの7個賞球データ(遊技価値情報の一種)を受
信すると、7個賞球記憶領域のカウント値を+1する。
そして、この処理を行わせるプログラムの実行によって
CPU103は、情報記憶処理手段として機能する。
【0061】また、賞球排出時には、CPU103は、
球排出ユニット68を駆動制御して、記憶した賞球数情
報に基づく数の賞球を排出させる。詳しくは、CPU1
03は、まず、13個賞球記憶領域の記憶の有無を参照
し、記憶があれば13個の賞球を排出させると共に、こ
の排出に連動させて13個賞球記憶領域のカウント値を
−1する。また、13個賞球記憶領域に記憶がなかった
場合には、7個賞球記憶領域の記憶の有無を参照し、記
憶があれば7個の賞球を排出させると共に、この排出に
連動させて7個賞球記憶領域のカウント値を−1する。
そして、この処理を行わせるプログラムの実行によって
CPU103は、遊技価値供給処理手段として機能す
る。
【0062】次に、ロジック電源回路108について説
明する。このロジック電源回路108は、本発明の動作
電源生成手段の一種である。ロジック電源回路108に
は、電源供給ユニット71からのDC12V(通常時電
源)が供給されており、ロジック電源回路108はDC
12VをDC5Vに変換して上記CPU103、ROM
104等の各素子の動作に必要な電源を供給する。つま
り、このロジック電源回路108は、電源装置として機
能する電源供給ユニット71より供給された通常時電源
から、動作用電源としてのDC5Vを生成する。そし
て、この生成したDC5Vは、遊技価値供給処理手段、
情報記憶処理手段として機能するCPU103と、RO
M104とに供給される。
【0063】なお、RAM60は、上述した電源供給ユ
ニット71のコンデンサ92からバックアップ用電源と
して供給されるDC5Vを動作電源として作動する。即
ち、この構成では、停電等によって、遊技機1への外部
電源の供給電源が断たれたときでも、バックアップ用電
源がRAM60に供給されるようになっている。つま
り、電源供給ユニット71のコンデンサ92は、RAM
60(記憶装置)の記憶内容が保持されるべくRAM6
0に対してバックアップ電源を供給可能なバックアップ
電源手段を構成している。さらに、このコンデンサ92
は、排出制御装置44の外部、本実施形態では排出制御
装置44とは別個の電源供給ユニット71に設けた構成
になっている。
【0064】そして、この構成では、賞球数情報を、排
出制御装置44のRAM60に順次記憶させる構成にし
ている。このため、従来のように、入賞球をいちいち確
認する処理を行わなくても良く、高速な賞球排出処理を
実現できる。
【0065】また、コンデンサ92(バックアップ電源
手段)からのバックアップ電源により、排出制御装置4
4のRAM60(賞球データメモリ61)に記憶内容を
保持(バックアップ)させているので、万一、RAM6
0の賞球データメモリ61が賞球数を記憶している状態
で、停電等によって遊技機1への外部電源の供給が遮断
されても、賞球数情報を一切消去させることなく保持で
きる。例えば、大当たり中における大量の賞球数情報を
RAM60の賞球データメモリ61が記憶した状態で、
万一、遊技機1への外部電源の供給が遮断された場合で
も、すべての賞球を確実に払い出しすることができる。
したがって、遊技者に損害を与えることがなくなり不平
不満を未然に防げ、よって遊技店と遊技者とのトラブル
を防ぐことが可能となる。
【0066】また、コンデンサ92(バックアップ電源
手段)を設けているので、記憶装置として安価な汎用R
AMをRAM60に使用しても、RAM60の記憶内容
をバックアップすることができる。このため、EEPR
OM等のような特別な電子部品を用いる必要がない。し
たがって、コスト低減が可能であり、またEEPROM
のように書き込み限度数を気にする必要がないという効
果がある。
【0067】さらに、コンデンサ92(バックアップ電
源手段)を排出制御装置44とは別個に構成された電源
供給ユニット71に設けているので、排出制御装置44
は、単体では記憶された賞球数情報を保持することがで
きない。よって、排出制御装置44を遊技機1から取り
外して、RAM60の賞球データメモリ61に賞球数情
報を書き込むことによる不正行為を有効に防止すること
ができる。
【0068】すなわち、排出制御装置44のRAM60
に不正にデータを書き込むようなときには、排出制御装
置44を遊技機1から取り外さなければならないが、こ
の場合、電源供給ユニット71と排出制御装置44とを
電気的に接続する排出用電源配線93を取り外さなけれ
ばならない。そして、排出用電源配線93を取り外す
と、排出制御装置44のRAM60へのバックアップ電
源の供給が断たれ、仮に、不正に記憶装置に書き込んだ
としても書き込み値は保持されない。このため、不正を
防止することが可能になる。このように、排出制御装置
44のRAM60は、遊技機1に取り付けられている状
態ではバックアップ機能が担保され、言い換えればバッ
クアップ機能付きの排出制御装置44として機能し、遊
技機1から取り外すとバックアップ機能が削除された排
出制御装置44として機能する。従って、排出制御装置
44のRAM60に対する不正行為を確実に防止するこ
とができる。
【0069】なお、バックアップ電源手段は、コンデン
サ92に限らず、例えば、充電可能な二次電池等の電池
でもよい。
【0070】停電検出回路109は、電源供給ユニット
71からロジック電源回路108への電源供給が断たれ
たことを検出(例えば、DC12Vが所定の電圧まで低
下した状態を停電状態として検出)する停電検出手段と
して機能するものであり、停電状態になると、CPU1
03に強制的に割り込みがかかってCPU103の動作
を停止させる。
【0071】排出制御装置44の入力用インターフェー
ス106には、遊技機1に貯留されている遊技球を外部
に抜き取るための球抜き通路の切り替え状態を検出する
球抜きセンサ112と、賞球排出用の第1排出センサ8
6aと、球貸し用の第2排出センサ86bと、前面枠開
閉センサ117と、半端センサユニット67における賞
球用通路内に設けられた半端センサ113と、下皿27
の満杯状態(遊技球の過剰貯留)を検出するオーバフロ
ーセンサ114と、RAM60の内容をクリアするリセ
ットスイッチ115からの信号とが入力されている。
【0072】また、出力用インターフェース107から
は賞球メモリLED57、球抜き通路を切り替えるため
の球抜きソレノイド116と、賞球排出用の第1排出ソ
レノイド85aと、球貸し用の第2排出ソレノイド85
bとに制御信号(駆動信号)が出力される。
【0073】なお、賞球メモリLED57は、図1に示
したように、遊技機1の上部に配置され、RAM60の
賞球データメモリ61に賞球数情報が記憶されている場
合に点灯し、遊技者あるいは遊技店の係員に未払いの賞
球があることを報知する。
【0074】次に、上記の構成を有する遊技機1の動作
について説明する。この遊技機1では、遊技球が入賞口
に入賞すると、この入賞球は入賞センサ(入賞識別検出
手段)50,51,52により検出される。
【0075】そして、入賞センサからの検出信号を受信
すると、遊技制御装置43、即ち遊技用演算処理装置9
6(遊技価値情報送信処理手段)は、各入賞口に対応す
る賞球数情報(遊技価値情報)をRAM96cの賞球数
記憶領域に記憶する。例えば、特図始動センサ50から
の検出信号を受信した場合には7個賞球記憶領域のカウ
ント値をカウントアップし、カウントセンサ51や一般
入賞センサ52からの検出信号を受信した場合には13
個賞球記憶領域のカウント値をカウントアップする。な
お、この場合において、遊技用演算処理装置96は、い
ずれの入賞センサからの検出信号であるかを判断するこ
とにより、始動入賞口38、変動入賞装置39、一般入
賞口40のいずれの入賞口に入賞したかを識別する。そ
の後、所定の賞球数情報送信タイミングが到来したら、
遊技用演算処理装置96は、賞球数記憶領域に記憶され
ている賞球数情報を排出制御装置44に送信する。例え
ば、13個賞球記憶領域のカウント値が「2」であり、
7個賞球記憶領域のカウント値が「1」であった場合に
は、「13個賞球データ」,「13個賞球データ」,
「7個賞球データ」の各賞球数情報を排出制御装置44
に送信する。
【0076】一方、入賞センサによって検出された入賞
球は、入賞球集合部材81及び入賞球集合棚82によっ
て入賞球流下樋83に集められる。そして、入賞球流下
樋83に集められた入賞球は、この入賞球流下樋83の
途中に設けたセーフユニット79(入賞球処理装置)で
1個宛に検出され、検出後に排出される。詳しくは、入
賞球流下樋83に集められた入賞球(流下下端の遊技
球)は、セーフ球通路87内を流下して、このセーフ球
通路87内に突出させた下流側セーフ球係止片89bに
当接し、セーフセンサ88の検出位置で停止する。そし
て、セーフセンサ88は、この停止状態の入賞球を検出
し、検出信号を遊技制御装置43、即ち、遊技用演算処
理装置96に出力する。
【0077】そして、遊技用演算処理装置96(入賞球
確認処理手段)は、排出制御装置44に賞球数情報を送
信したことを条件にしてセーフユニット79を駆動制御
し、送信した賞球数情報に係わる入賞球数分の入賞球を
セーフユニット79から払い出させる。例えば、「13
個賞球データ」,「13個賞球データ」,「7個賞球デ
ータ」の各賞球数情報を排出制御装置44に送信した場
合には、遊技用演算処理装置96は、3個の入賞球をセ
ーフユニット79から払い出させる。
【0078】詳しくは、賞球データを送信すると遊技用
演算処理装置96は、セーフセンサ88からの検出信号
を監視する。そして、セーフセンサ88からの検出信号
を受信すると、遊技用演算処理装置96は、セーフソレ
ノイド90に駆動信号を出力して流下下端の入賞球(検
出位置の入賞球)のみをセーフユニット79から払い出
させる。即ち、セーフソレノイド90を励磁して、上流
側セーフ球係止片89aの端部をセーフ球通路87内に
突出させると共に、下流側セーフ球係止片89bをセー
フ球通路87から退避させ、当該入賞球(1個目の入賞
球)をセーフユニット79の外に払い出させる。この入
賞球を払い出させたならば、セーフソレノイド90を消
磁させる。これにより、上流側セーフ球係止片89aの
端部はセーフ球通路87から退避すると共に、下流側セ
ーフ球係止片89bの端部はセーフ球通路87内に突出
する。これにより、上流側セーフ球係止片89aに当接
していた入賞球(2個目の入賞球)が流下してセーフセ
ンサ88の検出位置に移動する。
【0079】次に、遊技用演算処理装置96は、2個目
の入賞球を払い出させる。この場合、遊技用演算処理装
置96は、まず、セーフセンサ88の検出位置に移動し
てきた新たな入賞球(2個目の入賞球)に基づくセーフ
センサ88からの検出信号を監視する。そして、セーフ
センサ88からの検出信号を受信すると、遊技用演算処
理装置96は、セーフソレノイド90に駆動信号を出力
して励磁し、この2個目の入賞球をセーフユニット79
から払い出させる。2個目の入賞球を払い出させたなら
ば、セーフソレノイド90を消磁させる。そして、2個
目の入賞球を払い出させたならば、遊技用演算処理装置
96は、同様な制御を実行して3個目の入賞球を払い出
させる。
【0080】このように、遊技用演算処理装置96(入
賞球確認処理手段)は、セーフセンサ88(入賞球検出
手段)による入賞球の検出と、セーフソレノイド90及
びセーフ球係止片89(入賞球処理機構)の駆動制御と
を繰り返し行うことで、送信した賞球数情報に係わる入
賞球数分の入賞球を、セーフユニット79から払い出さ
せる。これにより、高速な賞球排出と入賞球の現物保証
を行っている。
【0081】一方、遊技制御装置43からの賞球数情報
を受信した排出制御装置44(情報記憶処理手段)は、
受信した賞球数情報を、コンデンサ92からのバックア
ップ電源によって記憶が保持されるRAM60の賞球デ
ータメモリ61に記憶させる。例えば、「13個賞球デ
ータ」,「13個賞球データ」,「7個賞球データ」の
各賞球数情報を受信した場合には、先の「13個賞球デ
ータ」の受信により賞球データメモリ61の13個賞球
記憶領域のカウント値を+1し、次の「13個賞球デー
タ」の受信により13個賞球記憶領域のカウント値をさ
らに+1する。また、「7個賞球データ」の受信により
7個賞球記憶領域のカウント値を+1する。
【0082】また、CPU103(遊技価値供給処理手
段)は、球排出ユニット68を駆動制御して、記憶した
賞球数情報に基づく数の賞球を排出させる。詳しくは、
CPU103は、まず、13個賞球記憶領域の記憶の有
無を参照し、記憶があれば、第1排出センサ86aから
の検出信号を監視しながら第1排出ソレノイド85aの
励消磁を制御することで13個の賞球を排出させ、この
排出に連動させて13個賞球記憶領域のカウント値を−
1する。また、13個賞球記憶領域に記憶がなかった場
合には、7個賞球記憶領域の記憶の有無を参照し、記憶
があれば7個の賞球を排出させ、この排出に連動させて
7個賞球記憶領域のカウント値を−1する。
【0083】次に、遊技制御装置43(遊技用演算処理
装置)において行われる制御について説明する。ここで
図6は、遊技制御装置43においてなされる賞球排出に
係わる処理を説明するフローチャートである。
【0084】同図に示すように、この処理は、入賞球処
理(S1)と、排出制御装置44へ賞球数情報を送信す
る賞球数送信処理(S5)と、入賞球をセーフユニット
79から払い出させる入賞球払出処理(S6〜S8)と
からなる。
【0085】ステップS1の入賞球処理では、遊技領域
14の各入賞口毎に設けられた入賞センサ、詳しくは、
特図始動センサ50、カウントセンサ51、一般入賞セ
ンサ52が入賞球を検出すると、つまり、何れかのセン
サ50,51,52からの検出信号を受信すると、入賞
があった入賞口に対応する賞球数を記憶する処理を行
う。例えば、始動入賞口38に入賞したら7個賞球記憶
領域のカウント値を+1加算し、他の入賞口39,40
に入賞したら13個賞球記憶領域のカウント値を+1加
算する処理を行う。
【0086】賞球数送信処理では、ステップS2で、S
1の入賞球処理において記憶される賞球数記憶の有無を
判定し、記憶がなければそのままメインプログラムに復
帰する。また、賞球数記憶があれば、ステップS3に移
行し、排出制御装置44へ賞球数情報を送信する。ここ
で、賞球数記憶として、7個賞球記憶が1個(カウント
値「1」)であり、13個賞球記憶が1個(カウント値
「1」)であった場合には、排出制御装置44には、7
個賞球データと、13個賞球データとを識別可能に送信
する。例えば、13個賞球データを送信(1ショット)
した後に、7個賞球データを送信(1ショット)する。
【0087】ステップS3で賞球数送信が終了すると、
ステップS4に移行し、送信分の賞球数記憶を消去す
る。ここでは、排出制御装置44へ送信した賞球数情報
分の数を、賞球数記憶から減算する。7個賞球データと
13個賞球データとを送信した場合には、7個賞球記憶
のカウント値を−1し、13個賞球記憶のカウント値を
−1する。そして、ステップS5で、送信数(送信済み
分)を入賞球払出カウンタにセットする。ここで、7個
賞球データと13個賞球データとを送信した場合には、
入賞球払出カウンタには「2」をセットする。入賞球払
出カウンタに送信数をセットしたならば、本ルーチンを
終了する。
【0088】入賞球払出処理では、まず、ステップS6
で、入賞球払出カウンタにデータがあるか否かを判定
し、データがあればステップS7でセーフユニット79
のセーフセンサ88からの検出信号に基づいて入賞球
(セーフ球)の有無を判定する。そして、入賞球がある
と判断した場合にはステップS8に移行し、送信済みの
賞球数に係わる入賞球をセーフユニット79の外、つま
り、遊技機1の外に払い出し、入賞球払出カウンタのデ
ータを−1する。
【0089】以上のステップS6〜ステップS8の処理
では、排出制御装置44に送信された賞球数情報に係わ
る入賞球に関し、入賞球をセーフセンサ88で順次確認
しながら遊技機1の外部に払い出させている。このよう
に、賞球数情報は速やかに、つまり、入賞口毎の入賞セ
ンサでの検出後に直ちに排出制御装置44に送信され
る。そして、排出制御装置44は送られた賞球数情報を
記憶し、この記憶に基づいて賞球の排出処理を行うの
で、賞球排出処理が高速で行われ、かつ、未送信分の入
賞球は現物(実球)で保証される。従って、高速な賞球
排出処理を可能とし、且つ、トラブルが生じた場合にお
いて、入賞球を実球で保証することができる。
【0090】なお、上記の構成では、遊技用演算処理装
置96のRAM96cと、賞球データメモリ61とに
は、それぞれ、7個賞球記憶領域及び13個賞球記憶領
域を設けてある。そして、7個賞球記憶領域を、7個賞
球データの受信数を保持するカウンタとして機能させ、
13個賞球記憶領域を、13個賞球データの受信数を保
持するカウンタとして機能させている。これらのRAM
96cと賞球データメモリ61とに関し、例えば、受信
した順に賞球数情報を記憶させるように構成してもよ
い。即ち、受信順に、「7個賞球データ」、「13個賞
球データ」、「7個賞球データ」…というように記憶さ
せても良い。また、排出制御装置44に関し、受信した
賞球数情報を記憶装置に累積記憶し、この累積記憶した
賞球数情報に基づいて、5個等の所定数単位毎に賞球排
出させるように構成してもよい。即ち、累積記憶値が
「14」の状態で13個賞球データを受信した場合には
新たな累積記憶値を「27」とする。この累積記憶値に
基づいて、例えば5個単位での賞球排出を行うようにし
てもよい。
【0091】ところで、上記の実施形態では、セーフユ
ニット79の駆動制御を遊技制御装置43に行わせるよ
うに構成したが、セーフユニット79の駆動制御を排出
制御装置44に行わせても良い。次に、セーフユニット
79の駆動制御を排出制御装置44に行わせた第2実施
形態について説明する。
【0092】この第2実施形態では、図7に示すよう
に、排出制御装置44の入力インターフェース106に
セーフセンサ88からの検出信号を入力してあり、排出
制御装置44の出力インターフェース107からはセー
フソレノイド90に対する駆動信号を出力する。なお、
他の構成については、上記した第1実施形態と同じであ
るので、説明は省略する。
【0093】このような構成を有する第2実施形態で
は、遊技球が入賞口に入賞すると、この入賞球は入賞セ
ンサ(入賞識別検出手段)50,51,52により検出
される。そして、入賞センサからの検出信号を受信する
と遊技用演算処理装置96(遊技価値情報送信処理手
段)は、各入賞口に対応する賞球数情報(遊技価値情
報)をRAM96cの賞球数記憶領域に記憶する。例え
ば、特図始動センサ50からの検出信号を受信した場合
には7個賞球記憶領域のカウント値をカウントアップ
し、カウントセンサ51や一般入賞センサ52からの検
出信号を受信した場合には13個賞球記憶領域のカウン
ト値をカウントアップする。
【0094】その後、所定の賞球数情報送信タイミング
が到来したら、賞球数記憶領域に記憶されている賞球数
情報を排出制御装置44に送信する。例えば、13個賞
球記憶領域のカウント値が「2」であり、7個賞球記憶
領域のカウント値が「1」であった場合には、「13個
賞球データ」,「13個賞球データ」,「7個賞球デー
タ」の各賞球数情報を排出制御装置44に送信する。
【0095】そして、排出制御装置44のCPU103
(情報記憶処理手段)は、受信した賞球数情報を、コン
デンサ92からのバックアップ電源によって記憶が保持
されるRAM60の賞球データメモリ61に記憶させ
る。例えば、「13個賞球データ」,「13個賞球デー
タ」,「7個賞球データ」の各賞球数情報を受信した場
合には、先の「13個賞球データ」の受信により賞球デ
ータメモリ61の13個賞球記憶領域のカウント値を+
1し、先の「13個賞球データ」の受信により13個賞
球記憶領域のカウント値をさらに+1する。また、「7
個賞球データ」の受信により7個賞球記憶領域のカウン
ト値を+1する。
【0096】また、CPU103(遊技価値供給処理手
段)は、球排出ユニット68を駆動制御して、記憶した
賞球数情報に基づく数の賞球を排出させる。詳しくは、
CPU103は、まず、13個賞球記憶領域の記憶の有
無を参照し、記憶があれば、第1排出センサ86aから
の検出信号を監視しながら第1排出ソレノイド85aの
励消磁を制御して13個の賞球を排出させる。そして、
この排出に連動させて13個賞球記憶領域のカウント値
を−1する。また、13個賞球記憶領域に記憶がなかっ
た場合には、7個賞球記憶領域の記憶の有無を参照し、
記憶があれば7個の賞球を排出させ、この排出に連動さ
せて7個賞球記憶領域のカウント値を−1する。
【0097】さらに、CPU103(遊技価値供給処理
手段)は、遊技者に対する賞球の排出(遊技価値の供
給)に連動してセーフユニット79の駆動制御を行い、
遊技者に供給された賞球に対する入賞球を払い出させ
る。つまり、13個又は7個の賞球を排出させたら、セ
ーフユニット79から入賞球を1個排出させる。
【0098】そして、この第2実施形態では、高速な賞
球排出が可能になるとともに、停電が発生した際にもR
AM60にはバックアップ電源が供給されるので賞球数
記憶は保持される。さらに、賞球として払い出されてい
ない分の入賞球は実球(現物)として担保される。従っ
て、球詰まりや停電等によって賞球排出に何らかのトラ
ブルが生じてしまったりした場合であっても、従来の遊
技機と同じく、この実際に残っている入賞球に基づいて
賞球を保証することができる。
【0099】次に、排出制御装置44のCPU103に
おいて行われる制御について説明する。ここで、図8
は、排出制御装置44においてなされる賞球排出に係わ
る処理を説明するフローチャートである。
【0100】同図に示すように、この処理は、賞球数受
信処理(S10)と、賞球排出処理(S11〜S16)
とからなる。
【0101】ステップS10の賞球数受信処理は、排出
制御装置44のCPU103に対する割り込みに基づい
て実行される処理である。即ち、遊技制御装置43が賞
球数情報を送信すると、排出制御装置44のCPU10
3に割り込みがかかり、賞球数受信処理が実行される。
この賞球数受信処理では、受信した賞球数情報をRAM
60の賞球データメモリ61に記憶する。詳しくは、7
個賞球データを受信すると賞球データメモリ61の7個
賞球記憶領域のカウント値を+1し、13個賞球データ
を受信すると賞球データメモリ61の13個賞球記憶領
域のカウント値を+1する。
【0102】賞球排出処理では、まず、ステップS11
において、賞球データメモリ61に記憶データ(カウン
ト値が「1」以上)があるか否かを判定する。ここで、
記憶データが無ければステップS14へ移行し、記憶デ
ータがあると判断した場合には、ステップS12に移行
する。ステップS12では、排出開始条件が成立してい
るか否かを判定する。ここで、排出開始条件とは、遊技
球の排出を行える準備ができているかどうかを判断する
ための条件である。例えば、半端センサ113が遊技球
を検出し、オーバフローセンサ114が遊技球の非検出
状態であり、賞球排出用の第1排出センサ86aが遊技
球が検出している場合に、排出開始条件が成立する。こ
こで、排出開始条件が成立している場合には賞球の排出
が可能であるため、ステップS13の排出処理を実行
し、賞球データメモリ61に記憶された賞球数情報に基
づいて単位賞球数(7個若しくは13個)の賞球を排出
する。
【0103】この排出処理(S13)において、賞球排
出が終了すると当該賞球排出に関わった賞球データメモ
リの賞球数記憶を減算(−1)し、排出された賞球に係
わる入賞球を払い出させるため、入賞球払出フラグをセ
ットしてステップS14に移行する。
【0104】ステップS14では、入賞球払出フラグが
あるか否かを判定し、入賞球払出フラグがあればステッ
プS15に移行してセーフユニット79のセーフセンサ
88が入賞球を検出しているか否かを判定する。ここ
で、入賞球(セーフ球)が検出されていれば、ステップ
S16に移行してセーフソレノイド90を駆動して賞球
排出が終了した入賞球を遊技機外に払い出し、入賞球払
出フラグをクリアする。
【0105】ところで、この第2実施形態において、C
PU103(遊技価値供給処理手段)は、賞球排出(遊
技価値の供給)に連動して、セーフユニット79の駆動
制御を実行し、遊技者に供給された賞球に対する入賞球
を払い出させていた。この構成に代えて、遊技制御装置
43からの賞球数情報の受信に連動させて、受信した賞
球数情報に係わる入賞球を排出させるように構成するこ
ともできる。以下、このように構成した第3実施形態に
ついて説明する。
【0106】この第3実施形態の装置構成は、第2実施
形態と同じであるので、説明は省略する。この第3実施
形態では、遊技球が入賞口に入賞すると、この入賞球は
入賞センサ(入賞識別検出手段)50,51,52によ
り検出される。そして、入賞センサからの検出信号を受
信すると遊技用演算処理装置96(遊技価値情報送信処
理手段)は、各入賞口に対応する賞球数情報(遊技価値
情報)をRAM96cの賞球数記憶領域に記憶する。そ
の後、所定の賞球数情報送信タイミングが到来したら、
賞球数記憶領域に記憶されている賞球数情報を排出制御
装置44に送信する。
【0107】一方、排出制御装置44のCPU103
(情報記憶処理手段)は、受信した賞球数情報を、コン
デンサ92からのバックアップ電源によって記憶が保持
されるRAM60の賞球データメモリ61に記憶させ
る。そして、CPU103(遊技価値供給処理手段)
は、賞球データメモリ61への賞球数情報の記憶に連動
してセーフユニット79の駆動制御を行い、記憶した賞
球数情報に係わる入賞球を排出させる。この場合、CP
U103は、セーフセンサ88(入賞球検出手段)によ
る入賞球の検出と、セーフソレノイド90及びセーフ球
係止片89(入賞球処理機構)の駆動制御とを繰り返し
行うことで、送信した賞球数情報に係わる入賞球数分の
入賞球を、セーフユニット79から払い出させる。
【0108】また、CPU103(遊技価値供給処理手
段)は、球排出ユニット68を駆動制御して、記憶した
賞球数情報に基づく数の賞球を排出させる。詳しくは、
CPU103は、まず、13個賞球記憶領域の記憶の有
無を参照し、記憶があれば、第1排出センサ86aから
の検出信号を監視しながら第1排出ソレノイド85aの
励消磁を制御して13個の賞球を排出させる。そして、
この排出に連動させて13個賞球記憶領域のカウント値
を−1する。また、13個賞球記憶領域に記憶がなかっ
た場合には、7個賞球記憶領域の記憶の有無を参照し、
記憶があれば7個の賞球を排出させ、この排出に連動さ
せて7個賞球記憶領域のカウント値を−1する。
【0109】そして、この第3実施形態でも、高速な賞
球排出が可能になるとともに、停電が発生した際にもR
AM60にはバックアップ電源が供給されるので賞球数
記憶は保持される。さらに、賞球データメモリ61に記
憶されていない賞球数情報に係わる分の入賞球は、実球
(現物)として担保される。
【0110】次に、排出制御装置44のCPU103に
おいて行われる制御について説明する。ここで、図9
は、排出制御装置44においてなされる賞球排出に係わ
る処理を説明するフローチャートである。
【0111】同図に示すように、この処理は、賞球数受
信処理(S20〜S21)と、賞球排出処理(S22〜
S27)とからなる。賞球数受信処理におけるステップ
S20では、送信された賞球数情報をRAM60の賞球
データメモリ61に記憶する。即ち、7個賞球データを
受けると賞球データメモリ61の7個賞球記憶領域のカ
ウント値を+1し、13個賞球データを受信すると賞球
データメモリ61の13個賞球記憶領域のカウント値を
+1する。そして、ステップS21に移行して、賞球デ
ータの受信数(記憶数)分を入賞球払出カウンタにセッ
トする。例えば、7個賞球データと、13個賞球データ
とを1回ずつ受信した場合には、賞球払出カウンタに
「2」をセットする。そして、賞球払出カウンタへのセ
ットが終了したならば、賞球数受信処理から復帰する。
なお、この賞球数受信処理は、排出制御装置44のCP
U103に対する割り込みに基づいて実行される処理で
ある。即ち、遊技制御装置43が賞球数情報を送信する
と、排出制御装置44のCPU103に割り込みがかか
り、賞球数受信処理が実行される。
【0112】賞球排出処理では、まず、ステップS22
において、賞球データメモリ61にデータがあるか否か
を判定し、データが無ければステップS25へ移行す
る。また、データがあった場合には、ステップS23に
移行し、先の実施形態と同様にして排出開始条件が成立
しているか否かを判定する。排出開始条件が成立してい
る場合には、賞球の排出が可能なので、ステップS24
の排出処理に移行して、賞球データメモリ61に記憶さ
れた賞球数情報に基づく賞球排出を行う。この排出処理
において、賞球排出が終了すると当該賞球排出に関わっ
た賞球データメモリの賞球数記憶を減算(−1)してス
テップS25に移行する。
【0113】ステップS25では、入賞球払出カウンタ
にデータが記憶されているか否かを判定し、入賞球払出
カウンタにデータが記憶されていれば、ステップS26
に移行する。このステップS26では、セーフユニット
79のセーフセンサ88が入賞球を検出しているか否か
を判定し、入賞球(セーフ球)が検出されていれば、ス
テップS27に移行する。このステップS27では、セ
ーフソレノイド90を駆動して賞球排出が終了した入賞
球を遊技機外に払い出し、入賞球払出カウンタのデータ
を減算(−1)する。
【0114】このように、本実施形態においても、賞球
数情報は速やかに排出制御装置44に送信される。そし
て、排出制御装置44は受信した賞球数情報を記憶し、
この記憶に基づいて賞球排出を行うので、賞球排出処理
が高速で行われ、かつ、未受信分の入賞球は現物(実
球)として保証される。
【0115】また、以上は、代表的な遊技機であるパチ
ンコ遊技機1を例に挙げて説明したが、本発明は、遊技
球を使用して遊技を行う遊技機であれば適用することが
できる。例えば、雀球遊技機やアレンジボール遊技機に
も適用することができる。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように本発明は以下の効果
を奏する。請求項1に記載の発明によれば、入賞識別検
出手段により検出された入賞球を1個宛に停止及び払出
しを行う入賞球処理機構、及び、停止状態の入賞球を1
個宛に検出する入賞球検出手段を備えた入賞球処理装置
と、入賞識別検出手段からの検出信号に基づいて、当該
検出信号に係わる遊技価値情報を記憶し、この記憶され
た遊技価値情報を排出制御装置へ送信する遊技価値情報
送信処理手段と、遊技価値情報送信処理手段により送信
された遊技価値情報に係わる入賞球数分の入賞球を順
次、入賞球検出手段により検出した後に入賞球処理機構
を駆動制御して払い出す入賞球確認処理手段とを備える
遊技制御装置と、外部に設けられたバックアップ電源手
段からのバックアップ電源によって記憶内容が保持さ
れ、且つ、遊技価値情報記憶領域が予め確保された記憶
装置と、遊技価値情報送信処理手段から送信された遊技
価値情報を遊技価値情報記憶領域に記憶させる情報記憶
処理手段とを備える排出制御装置とを設け、排出制御装
置の遊技価値供給処理手段は、遊技価値情報記憶領域に
記憶された遊技価値情報に基づいて遊技者に遊技価値を
供給するので、従来のように、実球として停留させてい
る入賞球をいちいち確認する処理を行わなくても良く、
高速な賞球排出処理を実現できる。
【0117】また、入賞球確認処理手段は、遊技価値情
報送信処理手段により送信された遊技価値情報に係わる
入賞球数分の入賞球を順次、入賞球検出手段により検出
した後に入賞球処理機構を駆動制御して払い出すので、
万一、停電等によって遊技機への電源供給が断たれてし
まったり、又、賞球排出に何らかのトラブルが生じてし
まったりした場合であっても、入賞球処理機構の上流側
には入賞球が残り、この実際に残っている入賞球(実
球)に基づいて賞球を保証することができる。つまり、
この構成では、高速な賞球排出処理を可能としつつ、万
一、トラブルが生じた場合においても入賞球を実球で保
証することができる。
【0118】また、バックアップ電源手段からの電源を
記憶装置に供給しているので、万一、記憶装置が遊技価
値情報を記憶している状態で遊技機の電源が遮断されて
しまっても、遊技価値情報を保持することができる。し
たがって、遊技者に損害を与えずに済み、この損害に起
因する不平不満を未然に防げる。よって、遊技店と遊技
者とのトラブルを未然に防ぐことが可能となる。さら
に、記憶装置としてRAMを使用しても記憶装置の記憶
内容をバックアップし続けることができる。そして、R
AMを用いることにより、EEPROM等のような特別
な電子部品を用いる必要がなく、書き込み限度数を気に
する必要がなくなる。また、RAMは安価であり、EE
PROM等を使用した構成よりもコスト低減が可能であ
る。
【0119】請求項2に記載の発明によれば、入賞識別
検出手段により検出された入賞球を1個宛に停止及び払
出しを行う入賞球処理機構、及び、停止状態の入賞球を
1個宛に検出する入賞球検出手段を備えた入賞球処理装
置と、入賞識別検出手段からの検出信号に基づいて、当
該検出信号に係わる遊技価値情報を排出制御装置へ送信
する遊技価値情報送信処理手段を備える遊技制御装置
と、当該排出制御装置の外部に設けられたバックアップ
電源手段からのバックアップ電源によって記憶内容が保
持され、且つ、遊技価値情報記憶領域が予め確保された
記憶装置と、遊技価値情報送信処理手段から送信された
遊技価値情報を遊技価値情報記憶領域に記憶させる情報
記憶処理手段とを備える排出制御装置とを設け、遊技価
値供給処理手段は、遊技価値情報記憶領域に記憶された
遊技価値情報に基づいて遊技者に遊技価値の供給を行う
とともに、遊技価値の供給に係わる入賞球を、入賞球検
出手段により検出した後に入賞球処理機構を駆動制御し
て払い出すので、従来のように、実球として停留させて
いる入賞球をいちいち確認する処理を行わなくても良
く、高速な賞球排出処理を実現できる。
【0120】さらに、遊技価値供給処理手段によって、
遊技価値情報記憶領域に記憶された遊技価値情報に基づ
いて遊技者に遊技価値の供給を行うとともに、遊技価値
の供給に係わる入賞球を、入賞球検出手段により検出し
た後に入賞球処理機構を駆動制御して払い出すので、万
一、停電等によって遊技機への電源供給が断たれてしま
ったり、又、賞球排出に何らかのトラブルが生じてしま
ったりした場合であっても、入賞球処理機構の上流側に
は入賞球が残り、この実際に残っている入賞球(実球)
に基づいて賞球を保証することができる。
【0121】また、この構成では、賞球排出に係る制御
を行う排出制御装置に、入賞球の排出制御を行わせてい
るので、遊技球の排出に係わる制御を排出制御装置にま
とめることができる。このため、遊技球の排出処理を、
効率良く行わせることができる。また、遊技制御装置に
対する制御上の負担を軽減することもでき、この軽減さ
れた分だけ、遊技制御装置が行う遊技制御を複雑・高度
にすることができる。従って、遊技機における遊技性の
向上も図れる。
【0122】また、バックアップ電源手段からの電源を
記憶装置に供給しているので、万一、記憶装置が遊技価
値情報を記憶している状態で遊技機の電源が遮断されて
しまっても、遊技価値情報を保持することができる。し
たがって、遊技者に損害を与えずに済み、この損害に起
因する不平不満を未然に防げる。よって、遊技店と遊技
者とのトラブルを未然に防ぐことが可能となる。さら
に、記憶装置としてRAMを使用しても記憶装置の記憶
内容をバックアップし続けることができる。そして、R
AMを用いることにより、EEPROM等のような特別
な電子部品を用いる必要がなく、書き込み限度数を気に
する必要がなくなる。また、RAMは安価であり、EE
PROM等を使用した構成よりもコスト低減が可能であ
る。
【0123】請求項3に記載の発明によれば、外部電源
が断たれることで電源装置から排出制御装置への電源供
給が断たれた場合に、記憶装置の記憶内容が保持される
ように記憶装置に対してバックアップ電源を供給する素
子によってバックアップ電源手段を構成し、さらに、こ
のバックアップ電源手段を電源装置に設けているので、
排出制御装置以外の制御装置にも、バックアップ電源手
段からの電源を容易に供給することが可能となる。従っ
て、各制御装置における部品点数の増加を抑制でき、従
前通りの大きさで基板が構成できる。即ち、拡張性があ
る。また、比較的スペースが確保できる電源装置側にバ
ックアップ電源手段を設けた構成であるため、形状が大
きなバックアップ電源手段を配置でき、長時間の停電に
対しても十分な電源供給が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機の正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の背面図である。
【図3】セーフユニットの内部構造を説明する断面図で
ある。
【図4】パチンコ遊技機における電源供給系統を示すブ
ロック図である。
【図5】パチンコ遊技機における制御系統を示すブロッ
ク図である。
【図6】遊技制御装置により行われる制御処理のプログ
ラムを示すフローチャートである。
【図7】第2実施形態及び第3実施形態における制御系
統を示すブロック図である。
【図8】第2実施形態における制御処理のプログラムを
示すフローチャートである。
【図9】第3実施形態における制御処理のプログラムを
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機 2 球貸機 3 カード挿入口 11 前面枠 12 ガラス 13 ガラス枠 14 遊技領域 15 遊技機 16 前面表示パネル 17 前面操作パネル 20 機枠 21a 上部蝶番 21b 下部蝶番 22 鍵装置 23 上皿 24 球貸釦 25 カード度数表示器 26 カード排出口 27 下皿 28 開閉レバー 29 灰皿 30 球抜きレバー 31 発射ユニット 32 発射操作ハンドル 35 アウト球流入口 36 レール部材 37 特別図柄表示装置 38 始動入賞口 39 変動入賞装置 40 一般入賞口 41 特図始動記憶表示器 42 サイドランプ 43 遊技制御装置 44 排出制御装置 50 特図始動センサ 51 カウントセンサ 52 一般入賞センサ 54 大当たり表示器 55 補給ランプ 56 賞球ランプ 57 賞球メモリLED 60 排出制御装置のRAM 61 排出制御装置のRAMに設けた賞球データメモリ 64 貯留タンク 65 誘導路 66 ターミナル基盤 67 半端センサユニット 68 球排出ユニット 69 役物中継基盤 70 カードユニット接続基板 71 電源供給ユニット 72 基枠体 73 音制御装置 74 発射制御装置 75 表示制御装置 76 装飾制御装置 77 金属フレーム 78 ケーブル 79 セーフユニット 81 入賞球集合部材 82 入賞球集合棚 83 入賞球流下樋 85 排出ソレノイド 86 排出センサ 87 セーフ球通路 88 セーフセンサ 89 セーフ球係止片 90 セーフソレノイド 91 電源生成回路 92 バックアップ用のコンデンサ 93 排出用電源配線 96 遊技用演算処理装置 97 遊技制御装置のクロック生成回路 98 遊技制御装置の入力インターフェース 99 遊技制御装置の出力インターフェース 100 継続センサ 101 大入賞口ソレノイド 103 排出制御装置のCPU 104 排出制御装置のROM 105 排出制御装置のクロック生成回路 106 排出制御装置の入力インターフェース 107 排出制御装置の出力インターフェース 108 ロジック電源回路 109 停電検出回路 110 各種データメモリ 111 ワークメモリ 112 球抜きセンサ 113 半端センサ 114 オーバーフローセンサ 115 リセットスイッチ 116 球抜きソレノイド 117 前面枠開閉センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技領域を形成した遊技盤面における遊
    技の進行を制御し、遊技において発生した遊技価値を遊
    技者に供給するための遊技価値情報を送信する遊技制御
    装置と、遊技制御装置から送信された遊技価値情報に基
    づいて遊技者に遊技価値を供給する遊技価値供給処理手
    段を有する排出制御装置とを備えた遊技機において、 前記遊技領域の各入賞口に入賞した入賞球を識別可能に
    検出するための入賞識別検出手段と、 該入賞識別検出手段により検出された入賞球を1個宛に
    停止及び払出しを行う入賞球処理機構、及び、停止状態
    の入賞球を1個宛に検出する入賞球検出手段を備えた入
    賞球処理装置とを設け、 前記遊技制御装置は、入賞識別検出手段からの検出信号
    に基づいて、当該検出信号に係わる遊技価値情報を記憶
    し、この記憶された遊技価値情報を排出制御装置へ送信
    する遊技価値情報送信処理手段と、遊技価値情報送信処
    理手段により送信された遊技価値情報に係わる入賞球数
    分の入賞球を順次、入賞球検出手段により検出した後に
    入賞球処理機構を駆動制御して払い出す入賞球確認処理
    手段とを備え、 前記排出制御装置は、当該排出制御装置の外部に設けら
    れたバックアップ電源手段からのバックアップ電源によ
    って記憶内容が保持され、且つ、遊技価値情報記憶領域
    が予め確保された記憶装置と、遊技価値情報送信処理手
    段から送信された遊技価値情報を遊技価値情報記憶領域
    に記憶させる情報記憶処理手段とを備え、 前記遊技価値供給処理手段は、遊技価値情報記憶領域に
    記憶された遊技価値情報に基づいて遊技者に遊技価値を
    供給することを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 遊技領域を形成した遊技盤面における遊
    技の進行を制御し、遊技において発生した遊技価値を遊
    技者に供給するための遊技価値情報を送信する遊技制御
    装置と、遊技制御装置から送信された遊技価値情報に基
    づいて遊技者に遊技価値を供給する遊技価値供給処理手
    段を有する排出制御装置とを備えた遊技機において、 前記遊技領域の各入賞口に入賞した入賞球を識別可能に
    検出するための入賞識別検出手段と、 該入賞識別検出手段により検出された入賞球を1個宛に
    停止及び払出しを行う入賞球処理機構、及び、停止状態
    の入賞球を1個宛に検出する入賞球検出手段を備えた入
    賞球処理装置とを設け、 前記遊技制御装置は、入賞識別検出手段からの検出信号
    に基づいて、当該検出信号に係わる遊技価値情報を排出
    制御装置へ送信する遊技価値情報送信処理手段を備え、 前記排出制御装置は、当該排出制御装置の外部に設けら
    れたバックアップ電源手段からのバックアップ電源によ
    って記憶内容が保持され、且つ、遊技価値情報記憶領域
    が予め確保された記憶装置と、遊技価値情報送信処理手
    段から送信された遊技価値情報を遊技価値情報記憶領域
    に記憶させる情報記憶処理手段とを備え、 前記遊技価値供給処理手段は、遊技価値情報記憶領域に
    記憶された遊技価値情報に基づいて遊技者に遊技価値の
    供給を行うとともに、遊技価値の供給に係わる入賞球
    を、入賞球検出手段により検出した後に入賞球処理機構
    を駆動制御して払い出すことを特徴とする遊技機。
  3. 【請求項3】 外部電源から所要の電源を生成し、この
    生成した電源を前記制御装置に供給する電源装置を、制
    御装置とは別個に構成し、 外部電源が断たれることで電源装置から排出制御装置へ
    の電源供給が断たれた場合に、記憶装置の記憶内容が保
    持されるように記憶装置に対してバックアップ電源を供
    給する素子によって前記バックアップ電源手段を構成
    し、尚且つ、該バックアップ電源手段を電源装置に設け
    たことを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
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