JPH11252990A - Pwm方式によるモータ制御装置 - Google Patents

Pwm方式によるモータ制御装置

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JPH11252990A
JPH11252990A JP10061887A JP6188798A JPH11252990A JP H11252990 A JPH11252990 A JP H11252990A JP 10061887 A JP10061887 A JP 10061887A JP 6188798 A JP6188798 A JP 6188798A JP H11252990 A JPH11252990 A JP H11252990A
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pwm
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interruption
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JP10061887A
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Heisuke Iwashita
平輔 岩下
Tokihisa Matsukane
説久 松金
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Fanuc Corp
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    • H02P27/00Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of supply voltage
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PWM方式のモータ制御において、異常電流
発生時において、装置の保護するとともに、制御装置の
無制御状態の回避を行う。 【解決手段】 モータに流れる電流をPWM方式により
制御するモータ制御装置において、モータの少なくとも
一つの相に流れる実電流が所定値を超えた場合に、少な
くとも一つの相のPWM指令の供給を中断した後、PW
M指令の供給を再開する中断,再開制御手段13、14
を備える。モータに流れる実電流があらかじめ設定した
異常レベルに達したとき、PWM指令に供給を中断及び
再開を行う制御を行う。PWM指令の供給中断によっ
て、モータに流れる電流を異常レベルから正常なレベル
に戻し、装置の保護を行う。また、PWM指令の供給中
断によってモータ電流が正常なレベルに戻った後は、P
WM指令の供給を再開して、再び通常のPWM指令によ
る制御を行ことによって、制御装置が無制御状態となる
ことを回避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータの電流制御
に関し、特にPWM方式により駆動制御を行うモータ制
御装置において、異常電流に対してアンプやモータの保
護と高い稼働効率を実現するためのモータ制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】誘導電流形三相同期電動機や永久磁石式
同期電動機等の交流モータの制御としてPWM方式が知
られている。このPWM方式による制御(パルス幅変調
制御)は、モータに印加する電圧の制御を、直流電圧を
変えずに、電力変換回路内の駆動トランジスタ等のスイ
ッチング素子のオン,オフの時間比率を変えることによ
り、平均的に変化させて行うものである。
【0003】このようなPWM方式によるモータ制御に
おいて、モータに供給する実電流が電流指令に対して、
一瞬の間、異常に大きくなる場合がある。この異常電流
の要因としては、例えば、(a)電流制御ゲインが大き
く設定されているために、電流が間欠的に発振を起こ
し、これによって実電流が突出する場合、(b)モータ
側から制御回路側にフィードバックされる帰還電流にノ
イズが加わり、これによって実電流が突出する場合、
(c)高速回転時にモータの電流を制御するための電圧
が不足し、電流制御ループの設計通りの制御特性が得ら
れず、制御が不安定となって実電流が突出する場合等が
ある。
【0004】上記のように実電流が異常に増加すると、
アンプやモータに異常電流が流れ、アンプを構成するパ
ワー用素子や、アンプ及びモータの配線が破損したり、
また、永久磁石式同期電動機の場合には、モータのマグ
ネットが減磁するといった、問題が発生するおそれがあ
る。
【0005】そこで、従来のモータ制御装置では、上記
異常電流に対して保護回路を備える。従来の保護回路
は、異常電流に対して一定のしきい値(スレショルド
値)を設けて実電流との比較を行い、実電流がこのしき
い値に達すると、電力変換回路に供給するPWM指令を
全相について中断し、これによってモータへの電流供給
を全て中断して、アラーム状態とする制御を行うもので
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のモータ制御装置
が備える保護回路によれば、アンプのパワー用素子やモ
ータマグネットの保護を行うことができる。しかしなが
ら、この保護回路では、モータに供給する電流が停止状
態となるため、モータ制御装置全体ではアラーム発生状
態となり、モータにより駆動される装置は制御されなく
なる。通常、モータはモータ側からの電流を抵抗に流し
て停止動作を行うダイナミックブレーキを備えている。
そのため、保護回路が作動して、モータへの動力の供給
が中断すると、モータを含むシステム全体が停止するア
ラーム状態となる。
【0007】このアラーム状態となると、加工や移動を
継続したり、制御を行うことができなくなるという問題
点があり、また、このアラーム状態の後は、システムの
再起動やプログラムの再開を行わなければならず、オペ
レータの介入が必要となったり、システム全体の稼働率
が低下することとなる。
【0008】また、ダイナミックブレーキの制動力が減
速に必要なトルクよりも小さいは場合には、ワークやス
トロークエンドに衝突するといった危険性も生じること
になる。
【0009】そこで、本発明は従来の問題点を解決し、
異常電流発生時において、装置の保護するとともに、制
御装置の無制御状態の回避を行うことができるモータ制
御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、モータに流れ
る実電流があらかじめ設定した異常レベルに達したと
き、PWM指令に供給を中断及び再開を行う制御を行う
ものであり、PWM指令の供給中断によって、モータに
流れる電流を異常レベルから正常なレベルに戻し、装置
の保護を行うことができる。また、PWM指令の供給中
断によってモータ電流が正常なレベルに戻った後は、P
WM指令の供給を再開して、再び通常のPWM指令によ
る制御を行ことによって、制御装置が無制御状態となる
ことを回避することができる。
【0011】本発明のモータ制御装置は、モータに流れ
る電流をPWM方式により制御するモータ制御装置にお
いて、モータの少なくとも一つの相に流れる実電流が所
定値を超えた場合に、少なくとも一つの相のPWM指令
の供給を中断した後、PWM指令の供給を再開する中
断,再開制御手段を備える。
【0012】図1は本発明のモータ制御装置を説明する
ための概略ブロック図である。なお、図1は、本発明の
制御構成にかかわる部分を概略的に示し、他の構成につ
いては省略している。図1において、モータ(図示して
いない)は、直流電源部1から供給される直流電圧を電
力変換部2によってU相,V相,及びW相に変換し、モ
ータの各相に電流を供給する。電力変換部2は、各相毎
に1組のスイッチング素子を備え、PWM制御部10か
らのPWM指令によって相補的にオン,オフすることに
よってU相,V相,及びW相の電流をモータ側に供給し
ている。
【0013】PWM制御部10において、PWM指令形
成部11は図示しない電流制御ループから電流指令を受
けてPWM指令を形成し、該PWM指令をゲート部12
から図示しないドライバを介して電力変換部2の各スイ
ッチング素子に供給する。本発明のモータ制御装置のP
WM制御部10は、モータの少なくとも一つの相に流れ
る実電流が所定値を超えた場合に、少なくとも一つの相
のPWM指令の供給を中断した後、PWM指令の供給を
再開する中断,再開制御手段を備える。該中断,再開制
御手段は、図1において異常電流検出部13及びゲート
制御部14により構成することができる。
【0014】異常電流検出部13は、図示しないモータ
に供給される実電流を求め、該実電流をあらかじめ定め
た設定値と比較して異常レベル判定を行い、ゲート制御
部14に伝える。なお、U相,V相,及びW相の各相の
実電流は、各相毎に電流検出器3を設けて測定すること
も、あるいはいずれか2相に電流検出器3を設け、他の
1相は測定した2相の電流から演算して求めることもで
きる。
【0015】ゲート制御部14は、異常電流検出部13
からの検出信号を受けてゲート部12を制御し、PWM
指令形成部11から電力変換部2に供給されるPWM指
令の中断及び再開を行う。PWM指令の供給が中断され
ると、電力変換部2のスイッチング素子は開状態とな
り、モータへの電流供給は中断される。このPWM指令
の供給を中断することによって、異常レベルに達した実
電流は低下し、正常な電流レベルとなる。また、PWM
指令の供給が再開されると、電力変換部2のスイッチン
グ素子は制御状態となり、モータへの電流供給の制御が
再開され、通常の制御を行うことができる。
【0016】図2は本発明のモータ制御装置のPWM制
御部10の動作を説明するためのフローチャートであ
る。異常電流検出部13は電流検出器3から受けた検出
値を用いて各相の実電流を異常レベルと比較し(ステッ
プS1)、異常レベルを超えた場合にはゲート制御部1
4に異常を伝える。ゲート制御部14は、これを受けて
ゲート部12を制御し、PWM指令形成部11から電力
変換部2へのPWM指令の供給を中断する(ステップS
2)。ゲート制御部14は、PWM指令の供給を中断し
た後、実電流が異常レベルに達していないことを確認
し、PWM指令の再開処理を行う(ステップS3)。
【0017】ここで、実電流の検出は、あらかじめ異常
レベルに対応する所定値を定めておき、モータ相の少な
くとも一つの相に流れる実電流とこの所定値との比較に
よって行うことができる。また、この比較に用いる実電
流は、モータの二つの相あるいは全相について用いるこ
とができる。
【0018】複数の相の実電流を用いる場合には、その
内の少なくとも一つが所定値を超えた場合に異常検出と
することも、全て所定値を超えた場合に異常検出とする
ことも、また、所定の数以上の相数について所定値を超
えた場合に異常検出とすることもできる。
【0019】また、PWM指令の供給の中断,再開制御
は、モータ相の少なくとも一つの相について行うもので
あり、一相のみとすることも、二つの相あるいは二相以
上の全相について行うことができる(請求項1に対
応)。
【0020】本発明のモータ制御装置は、PWM指令の
中断,再開処理を行う中断,再開制御手段について、各
種の形態を用いることができる。本発明の第1の形態
は、中断,再開制御手段によって、モータの全ての相に
対して、PWM指令の中断,再開制御を行うものであり
(請求項2に対応)、第2の形態は、中断,再開制御手
段によって、実電流が所定値を超えたモータの相に対し
てにみPWM指令の中断,再開制御を行うものである
(請求項3に対応)。
【0021】また、本発明の中断,再開制御手段が行う
処理のタイミングは、種々の対応することができ、第3
の形態では、PWM指令の供給再開の処理を、PWM指
令の中断後一定時間が経過した後に行い(請求項4に対
応)、第4の形態では、電流制御ループの割り込み時に
行い(請求項5に対応)、また、第5の形態では、PW
M指令の供給再開の処理を、PWM指令の信号の変化時
に行う(請求項6に対応)。
【0022】さらに、本発明のモータ制御装置は、異常
状態が連続して発生したり、異常状態の発生頻度が高い
場合にアラームを発生させる構成とすることができる。
本発明の第6の形態では、中断,再開制御手段は、PW
M指令の中断制御を電流制御ループ毎に計数し、連続し
た計数値が所定値を超えた場合にアラームを発生する。
これによって、異常状態が連続して発生した場合にアラ
ームを発生させることができる(請求項7に対応)。ま
た、本発明の第7の形態では、中断,再開制御手段は、
PWM指令の中断制御を電流制御ループ毎に計数し、電
流制御ループの所定回数中における中断制御の発生割合
が所定値を超えた場合にアラームを発生する。これによ
って、異常状態の発生頻度が高い場合にアラームを発生
させることができる(請求項8に対応)。
【0023】なお、前記第6,7の形態において、アラ
ームを発生させる異常状態の程度は、しきい値となる各
所定値や、電流制御ループの所定回数によって変更する
ことができる。
【0024】さらに、本発明のモータ制御装置の中断,
再開制御手段は、モータの駆動状態に応じてその制御態
様を変更することができ、モータの減速時にモータの全
ての相に対してPWM指令の中断,再開制御を行い、モ
ータの加速時に実電流が所定値を超えたモータの相に対
してにみPWM指令の中断,再開制御を行うことができ
る。これによって、減速時には異常状態となった電流の
減衰を速め、加速時にはPWM指令の供給を中断するこ
とによる影響を低減させて、加速能力の低下を抑えるこ
とができる(請求項9に対応)。
【0025】したがって、本発明によれば、異常電流発
生時において、装置の保護するとともに、制御装置の無
制御状態の回避を行うことができる。また、工作機械,
産業機械の送り軸や主軸の制御装置、及びロボットのア
ーム等の制御装置において、稼働率を向上させることが
でき、また、アンプやモータ等が備える能力を最大限に
発揮させることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照しながら詳細に説明する。図3はPWM方式による
モータ制御装置の一構成例を示す概略ブロック図であ
り、中断,再開制御手段が行う処理のタイミングを、P
WM指令の供給を中断した後、所定の時間経過後とする
構成例である。なお、図3において、図示しないモータ
に電流を供給する直流電源部1,電力変換部2,及び電
流検出器3については、前記図1と同様であるため、こ
こでの説明は省略する。
【0027】PWM制御部10は、前記図1で示した構
成と同様に、モータの少なくとも一つの相に流れる実電
流が所定値を超えた場合に、少なくとも一つの相のPW
M指令の供給を中断した後、PWM指令の供給を再開す
る中断,再開制御手段を備え、該中断,再開制御手段
は、異常電流検出部13,ゲート制御部14,タイマ部
15により構成することができる。
【0028】異常電流検出部13は、図1の構成と同様
に、図示しないモータに供給される実電流を求め、該実
電流をあらかじめ定めた設定値と比較して異常レベル判
定を行い、ゲート制御部14に伝える。なお、U相,V
相,及びW相の各相の実電流は、各相毎に電流検出器3
を設けて測定することも、あるいはいずれか2相に電流
検出器3を設け、他の1相は測定した2相の電流から演
算して求めることもできる。
【0029】また、ゲート制御部14についても、図1
の構成と同様に、異常電流検出部13からの検出信号を
受けてゲート部12を制御し、PWM指令形成部11か
ら電力変換部2に供給されるPWM指令の中断及び再開
を行う。ゲート制御部14は、前記図2のフローチャー
トにおいて、ステップS1,2により、ゲート部12に
対してPWM指令の供給中断を指令するとともに、タイ
マ部15の計時を開始させる。
【0030】図5は、図3に示すゲート制御部14が行
うPWM指令の再開処理を説明するためのフローチャー
トである。ゲート制御部14は、タイマ部15は計時を
開始した後、あらかじめ定めておいた所定時間の経過を
監視する。この所定時間は、モータへの電流供給の中断
によって実電流が異常レベルから低下するに要する程度
の時間であり、モータ特性等から実験的にあらかじめ測
定した測定値から想定することができる。
【0031】したがって、PWM指令の供給の中断によ
って、電力変換部2のスイッチング素子は開状態とな
り、モータへの電流供給は中断され、異常レベルに達し
た実電流は低下して正常な電流レベルとなる。ゲート制
御部14はタイマ部15の計時によって所定時間が経過
した後(ステップS11)、この異常電流状態が解消し
たことを確認し(ステップS12)、ゲート部12に対
して、PWM指令の供給を再開させる処理を行う。PW
M指令の供給が再開されると、電力変換部2のスイッチ
ング素子は制御状態となり、モータへの電流供給の制御
が再開され、通常の制御が行われる(ステップS1
3)。
【0032】なお、図7(c),(d)、及び図7
(g),(h)は、異常電流と供給されるPWM指令と
の間の関係例である。図7(c),(d)において、異
常電流の発生によってPWM指令が中断した後、該異常
電流が解消している場合には、所定時間の経過後にPW
M指令の供給が再開されている。これに対して、図7
(g),(h)では、異常電流の発生によってPWM指
令が中断した後、所定時間の経過後においても該異常電
流が解消していないため、PWM指令の供給は再開され
ていない。この場合の処理としては、アラームを発生さ
せたり、あるいは再度所定時間が経過した後に、同様の
処理を行わせることができる。
【0033】図4はPWM方式によるモータ制御装置の
他の構成例を示す概略ブロック図であり、中断,再開制
御手段が行う処理のタイミングを電流制御ループの割り
込み時とする構成例である。なお、図4において、図示
しないモータに電流を供給する直流電源部1,電力変換
部2,及び電流検出器3については、前記図1と同様で
あるため、ここでの説明は省略する。
【0034】PWM制御部10は、前記図1で示した構
成と同様に、モータの少なくとも一つの相に流れる実電
流が所定値を超えた場合に、少なくとも一つの相のPW
M指令の供給を中断した後、PWM指令の供給を再開す
る中断,再開制御手段を備え、該中断,再開制御手段
は、異常電流検出部13,ゲート制御部14,タイミン
グ形成部16により構成することができる。
【0035】異常電流検出部13は、図1の構成と同様
に、図示しないモータに供給される実電流を求め、該実
電流をあらかじめ定めた設定値と比較して異常レベル判
定を行い、ゲート制御部14に伝える。また、ゲート制
御部14についても、図1の構成と同様に、異常電流検
出部13からの検出信号を受けてゲート部12を制御
し、PWM指令形成部11から電力変換部2に供給され
るPWM指令の中断及び再開を行う。ゲート制御部14
は、前記図2のフローチャートにおいて、ステップS
1,2により、ゲート部12に対してPWM指令の供給
中断を指令するとともに、タイミング形成部16から常
に電流制御ループの割り込みのタイミング信号を受け
る。タイミング形成部16は、電流制御ループで形成さ
れる電流指令を入力して、電流制御ループの割り込みの
タイミングを検出している。
【0036】図6,7は、図4に示すゲート制御部14
が行うPWM指令の再開処理を説明するためのフローチ
ャート、及び信号状態を説明するための図である。ゲー
ト制御部14は、タイミング形成部16からの入力によ
って、電流制御ループの割り込みを監視する。通常、P
WM指令形成部11では、入力された電流指令と三角波
との比較によって(図7(a)参照)、PWM指令を形
成する(図7(b)参照)。したがって、PWM指令は
2つの電流制御ループ毎に形成される。タイミング形成
部16は、この各電流制御ループの割り込み時点を検出
する(ステップS21)。
【0037】図7(e),(f),(i),(j)は、
異常電流と供給されるPWM指令との間の関係について
示している。
【0038】図7(e),(f)において、異常電流の
発生によってPWM指令が中断した後、電流制御ループ
の割り込み時点において該異常電流が解消しているかの
判定を行い、(ステップS22)、異常電流が解消して
いる場合にはPWM指令の供給を再開する(ステップS
23)。これに対して、図7(i),(j)では、異常
電流の発生によってPWM指令が中断した後、次の電流
制御ループの割り込み時点において該異常電流が解消し
ていないため、PWM指令の供給は再開されていない。
この後は、さらに次の電流制御ループの割り込み時点に
おいて同様の処理を繰り返して、PWM処理の供給再開
を行う。PWM指令の供給が再開されると、電力変換部
2のスイッチング素子は制御状態となり、モータへの電
流供給の制御が再開され、通常の制御が行われる図8
は、上記構成例による実電流の変化を模式的に示した図
である。図8において、実電流が異常レベルに達した時
点(図中のa)でPWM指令の供給が中断し、これによ
って実電流は異常レベルから低下し正常レベルに戻る。
電流指令周期(電流制御ループ)のタイミング時点(図
中のb)でPWM指令の供給を再開し、その後は通常の
モータ制御が行われる。
【0039】図9はPWM方式によるモータ制御装置の
さらに他の構成例を示す概略ブロック図であり、中断,
再開制御手段が行う処理のタイミングをPWM指令の信
号の変化時とする構成例である。なお、図9において、
図示しないモータに電流を供給する直流電源部1,電力
変換部2,及び電流検出器3については、前記図1と同
様であるため、ここでの説明は省略する。
【0040】PWM制御部10は、前記図1で示した構
成と同様に、モータの少なくとも一つの相に流れる実電
流が所定値を超えた場合に、少なくとも一つの相のPW
M指令の供給を中断した後、PWM指令の供給を再開す
る中断,再開制御手段を備え、該中断,再開制御手段
は、異常電流検出部13,ゲート制御部14により構成
することができる。
【0041】異常電流検出部13は、図1の構成と同様
に、図示しないモータに供給される実電流を求め、該実
電流をあらかじめ定めた設定値と比較して異常レベル判
定を行い、ゲート制御部14に伝える。また、ゲート制
御部14についても、図1の構成と同様に異常電流検出
部13からの検出信号を入力するとともに、PWM指令
形成部11からPWM指令の少なくとも立ち上がり,立
ち下がり信号を入力してゲート部12を制御し、PWM
指令形成部11から電力変換部2に供給されるPWM指
令の中断及び再開を行う。
【0042】ゲート制御部14は、前記図2のフローチ
ャートにおいて、ステップS1,2により、ゲート部1
2に対してPWM指令の供給中断を指令するとともに、
PWM指令形成部11から常にPWM指令の立ち上が
り,立ち下がりを検出し、電力変換部2において、いず
れかの相の指令が、組を形成する一方のスイッチング素
子のオン状態から他方のスイッチング素子のオン状態へ
の変化、あるいはその逆に、他方のスイッチング素子の
オン状態から一方のスイッチング素子のオン状態への変
化を検出する。ゲート制御部14は、PWM指令形成部
11から上記PWM指令の立ち上がり,立ち下がりの信
号を入力し、あるいはPWM指令を入力して該PWM指
令の立ち上がり,立ち下がりの信号を形成して、PWM
指令の供給再開のタイミングとする。
【0043】図10,11は、図9に示すゲート制御部
14が行うPWM指令の再開処理を説明するためのフロ
ーチャート、及び信号状態を説明するための図である。
ゲート制御部14は、PWM指令の立ち上がり,立ち下
がりによって、PWM指令の供給再開のタイミングを監
視する(ステップS31)。
【0044】図11は、異常電流と供給されるPWM指
令との間の関係について示している。図11(a),
(b),(c)は、U相,V相,及びW相の各相のPW
M指令を示し、図11(d)〜(g),(h)〜
(k),及び(l)〜(o)は、異常電流発生時の状態
を示している。なお、図11(d)〜(g),(h)〜
(k)は異常時にPWM指令の供給中断を全相について
行う場合であり、図11(l)〜(o)は異常時にPW
M指令の供給中断を異常が発生した相に対してのみ行う
場合である。
【0045】図11(d)〜(g)において、異常電流
の発生によってU相のPWM指令が中断され(図11
(e))、その後、PWM指令形成部11が形成するP
WM指令の立ち上がり,立ち下がりを監視し(ステップ
S31)、異常電流の解消した後(ステップS32)の
V相の立ち上がりのタイミングで、PWM指令の供給が
再開される(図11(e))(ステップS33)。
【0046】また、図11(h)〜(k)では、異常電
流の発生によってU相のPWM指令が中断され(図11
(e))、その後、PWM指令形成部11が形成するP
WM指令の立ち上がり,立ち下がりを監視する(ステッ
プS31)。異常電流の解消した後のV相の立ち上がり
時点(図11(b))では、異常電流が解消していない
ため(図11(h))、PWM指令の再開は行われず
(ステップS32)、PWM指令の供給中断は続行され
る。全相についてPWM指令の供給を中断する場合に
は、U相に続いてV相(図11(j))及びW相につい
てもPWM指令の供給中断が行われる。
【0047】さらに次のW相の立ち上がり時(図11
(c))において、異常電流が解消されている場合に
は、PWM指令の供給が再開される(図11(j)〜
(k))(ステップS33)。PWM指令の供給が再開
されると、電力変換部2のスイッチング素子は制御状態
となり、モータへの電流供給の制御が再開され、通常の
制御が行われる。図11(l)〜(o)は、電流異常時
にPWM指令の供給中断を異常が発生した相に対しての
み行う場合を示している。例えば、U相に異常電流が発
生した場合には(図11(l))、ゲート制御部14
は、異常電流の発生とともに、その異常発生の相を検出
し、ゲート部12に対して異常発生の相へのPWM指令
の供給を中断し(図11(m))、他のV相,W相に対
するPWM指令の供給中断は行わない(図11(n),
(o))。異常解消時におけるPWM指令の供給再開
は、前記例と同様とすることができる。
【0048】PWM指令の供給制御について、上記した
全相に対する制御と、異常発生した相のみに対する制御
とを、モータ制御の態様に応じて選択することができ
る。図12は、PWM指令の供給制御態様の選択を説明
するためのフローチャートである。図12に示すフロー
チャートの例では、モータの加速制御と減速制御に応じ
て全相と該当相の制御選択を行う場合を示している。
【0049】ゲート制御部14は電流指令を入力してに
おいて、モータが加速制御であるか減速制御であるかを
判定し(ステップS41)、加速の場合に全相について
PWM指令の供給制御を行い(ステップS42)、減速
の場合に該当相についてPWM指令の供給制御を行う
(ステップS43)。
【0050】この制御態様によって、減速時には異常状
態となった電流の減衰を速め、加速時にはPWM指令の
供給を中断することによる影響を低減させて、加速能力
の低下を抑えることができる。
【0051】さらに、本発明のモータ制御装置は、異常
状態が連続して発生したり、異常状態の発生頻度が高い
場合にアラームを発生させる構成とすることができる。
図13〜図15に示す構成例の中断,再開制御手段は、
PWM指令の中断制御を電流制御ループ毎に計数し、連
続した計数値が所定値を超えた場合にアラームを発生
し、異常状態が連続して発生した場合にアラームを発生
させることができ、また、図16〜図18に示す構成例
の中断,再開制御手段は、PWM指令の中断制御を電流
制御ループ毎に計数し、電流制御ループの所定回数中に
おける中断制御の発生割合が所定値を超えた場合にアラ
ームを発生し、異常状態の発生頻度が高い場合にアラー
ムを発生させることができる。
【0052】図13,14,15はPWM方式によるモ
ータ制御装置の別の構成例を示す概略ブロック図、フロ
ーチャート、及び信号図である。なお、図13におい
て、図示しないモータに電流を供給する直流電源部1,
電力変換部2,及び電流検出器3については、前記図1
と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0053】PWM制御部10は、前記図1で示した構
成と同様に、モータの少なくとも一つの相に流れる実電
流が所定値を超えた場合に、少なくとも一つの相のPW
M指令の供給を中断した後、PWM指令の供給を再開す
る中断,再開制御手段を備え、さらに、アラームを発生
させる構成として、カウンタ17及びアラーム発生部2
0を備える。なお、中断,再開制御手段を構成する異常
電流検出部13,ゲート制御部14等の構成は前記構成
例と同様とすることができ同様なPWM指令の供給制御
を行う。そこで、ここでは共通する構成及び動作の説明
は省略する。
【0054】この構成例は、PWM指令の中断制御を電
流制御ループ毎に計数し、連続した計数値が所定値を超
えた場合にアラームを発生し、異常状態が連続して発生
した場合にアラームを発生させるものである。
【0055】カウンタ17は、PWM指令の中断制御を
電流制御ループ毎に計数する手段であり、ゲート制御部
14からPWM指令の供給が中断状態にあることを入力
するとともに電流指令を入力し、中断制御中の電流制御
ループの回数を計数する。アラーム発生部20は、この
カウンタ17の計数値を入力し、計数値があらかじめ定
めた回数を超えた場合に、異常状態が連続して発生した
ものとしてアラームを発生させる。
【0056】PWM制御部10は、PWM指令の供給制
御を前記した構成例と同様に行うととともに、図14の
フローチャートに示すアラーム動作を行う。図14のフ
ローチャートにおいて、カウンタ17の計数値Cを
「0」に初期化した後(ステップS51)、電流指令を
入力して電流制御ループを1ループ毎を判定する(ステ
ップS52)。このとき、ゲート制御部14の指令を入
力してPWM指令の供給制御中か否かを判定する(ステ
ップS53)。PWM指令中断処理である場合には、電
流制御ループの1ループ毎にカウンタ17の計数値Cに
「1」を加算する(ステップS54)。
【0057】アラーム発生部20は、カウンタ17の計
数値Cとあらかじめ定めておいた設定値Nと比較し(ス
テップS55)、計数値Cが設定値Nに達した場合にア
ラームを発生する(ステップS56)。ステップS55
に判定において、計数値Cが設定値Nに達していない場
合には前記ステップS52に戻り、PWM指令中断処理
が連続している間の電流制御ループのループ数を累計す
る。
【0058】図15は、設定値Nを「3」とする場合を
示している。図15(c)はカウンタの計数値Cを示
し、前回の電流制御ループでPWM処理の中断処理を行
っている場合にはその計数値を増加させ、前回の電流制
御ループでPWM処理の中断処理を行っていない場合に
はその計数値を「0」にクリアする。
【0059】したがって、この計数値CによりPWM指
令中断処理が連続して行われている期間を、電流制御ル
ープのループ数によって計数することができ、設定値N
をアラーム発生のしきい値とすることによって、電流異
常が連続して発生している状態を検出することができ
る。
【0060】図16,17,18はPWM方式によるモ
ータ制御装置のさらに別の構成例を示す概略ブロック
図、フローチャート、及び信号図である。なお、図16
において、図示しないモータに電流を供給する直流電源
部1,電力変換部2,及び電流検出器3については、前
記図1と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0061】PWM制御部10は、前記図1で示した構
成と同様に、モータの少なくとも一つの相に流れる実電
流が所定値を超えた場合に、少なくとも一つの相のPW
M指令の供給を中断した後、PWM指令の供給を再開す
る中断,再開制御手段を備え、さらに、アラームを発生
させる構成として、カウンタ18,19及びアラーム発
生部20を備える。なお、中断,再開制御手段を構成す
る異常電流検出部13,ゲート制御部14等の構成は前
記構成例と同様とすることができ同様なPWM指令の供
給制御を行う。そこで、ここでは共通する構成及び動作
の説明は省略する。
【0062】この構成例は、PWM指令の中断制御を電
流制御ループ毎に計数し、電流制御ループの所定回数中
における中断制御の発生割合が所定値を超えた場合にア
ラームを発生し、異常状態の発生頻度が高い場合にアラ
ームを発生させるものである。
【0063】カウンタ19は、電流制御ループの連続回
数を計数する手段であり、電流指令を入力して計数し、
その計数値C2は発生頻度を測定する基準回数毎にクリ
アされる。また、カウンタ18は、PWM指令の中断制
御を電流制御ループ毎に計数する手段であり、ゲート制
御部14からPWM指令の供給が中断状態にあることを
入力するとともに電流指令を入力し、中断制御中であれ
ば計数値C1を「1」加算し、中断制御中でなければ計
数値C1を「1」減算する。
【0064】この計数値C1は、PWM指令の中断制御
の発生頻度を表す指標となり、あらかじめ定めた設定数
N1との比較によって、異常状態の発生頻度が高い場合
にアラームを発生することができる。
【0065】PWM制御部10は、PWM指令の供給制
御を前記した構成例と同様に行うととともに、図17の
フローチャートに示すアラーム動作を行う。図17のフ
ローチャートにおいて、カウンタ18,19の計数値C
1,C2を「0」に初期化した後(ステップS61)、
電流指令を入力して電流制御ループを1ループ毎を判定
する(ステップS62)。このとき、カウンタ19は計
数値C2の計数を開始し(ステップS63)、あらかじ
め定めた設定数N2との比較を行う。この設定数N2は
発生頻度を測定する基準回数を定めるものであり、計数
値C2が設定数N2まで計数した場合には(ステップS
64)、カウンタ19をクリアして計数値C2の値を
「0」とする(ステップS61)。
【0066】また、カウンタ18は、ゲート制御部14
の指令を入力してPWM指令の供給制御中か否かを判定
する(ステップS65)。PWM指令中断処理でない場
合には、電流制御ループの1ループ毎にカウンタ18の
計数値C1から「1」を減算し(ステップS66)、P
WM指令中断処理である場合には、電流制御ループの1
ループ毎にカウンタ18の計数値C1に「1」を加算す
る(ステップS67)。
【0067】アラーム発生部20は、カウンタ18の計
数値C1とあらかじめ定めておいた設定値N1と比較し
(ステップS68)、計数値C1が設定値N1に達した
場合にアラームを発生する(ステップS69)。ステッ
プS68に判定において、計数値C1が設定値N1達し
ていない場合には前記ステップS62に戻り、PWM指
令中断処理の発生頻度を測定する。
【0068】図18は、設定値N1,N2をそれぞれ
「3」,「6」とする場合を示しており、6回の電流制
御ループにおいて3回以上のPWM指令中断が発生した
場合に、アラームを発生するように設定した場合を示し
ている。
【0069】この設定値の場合には、以下の表1に示す
ように、計数値C1が「−6」の場合はPWM指令中断
の発生回数が0回であって、発生率が「0」であること
を表し、また、計数値C1が「−4」の場合はPWM指
令中断の発生回数が1回であって、発生率が「1/6」
であることを表している。計数値C1が「−2」,
「0」,「+2」,「+4」,及び「+6」の場合につ
いても、同様に、発生回数、及び発生率が対応してい
る。
【0070】
【表1】 したがって、この計数値C1によりPWM指令中断処理
の発生頻度を求めることができ、設定値N1,N2の設
定によって、アラーム発生のしきい値を変更することが
できる。
【0071】図19は本発明のモータ電流制御装置によ
る制御状態を説明するための実電流の変化図であり、図
20は従来のモータ電流制御装置による制御状態を説明
するための実電流の変化図である。なお、図19,20
とも、(b)は(a)の異常電流発生時前後の拡大図を
示している。
【0072】図19において、cにおいて実電流が異常
レベルに達して、Aの期間でPWM指令中断処理が行わ
れ、bにおいてPWM指令の制御が再開される。これに
よって、再開後は通常の制御が行われる。
【0073】これに対して、図20ではeにおいて実電
流が異常レベルに達し、アラーム状態となり、PWM指
令による制御が停止する。そのため、その後はモータの
制御は行われないことになる。
【0074】したがって、本発明によれば、異常時の最
大電流レベルも従来と同レベルとしたままで、アラーム
を発生することなく継続して制御を行うことができる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
異常電流発生時において、装置の保護するとともに、制
御装置の無制御状態の回避を行うことができるモータ制
御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモータ制御装置を説明するための概略
ブロック図である。
【図2】本発明のモータ制御装置のPWM制御部10の
動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】PWM方式によるモータ制御装置の一構成例を
示す概略ブロック図である。
【図4】PWM方式によるモータ制御装置の他の構成例
を示す概略ブロック図である。
【図5】ゲート制御部が行うPWM指令の再開処理を説
明するためのフローチャートである。
【図6】ゲート制御部が行うPWM指令の再開処理を説
明するためのフローチャート、及び信号状態を説明する
ための図である。
【図7】異常電流と供給されるPWM指令との間の関係
例を示す図である。
【図8】本発明の構成例による実電流の変化を模式的に
示した図である。
【図9】PWM方式によるモータ制御装置のさらに他の
構成例を示す概略ブロック図である。
【図10】ゲート制御部が行うPWM指令の再開処理を
説明するためのフローチャートである。
【図11】 ゲート制御部が行うPWM指令の再開処理
を説明するための信号状態図である。
【図12】PWM指令の供給制御態様の選択を説明する
ためのフローチャートである。
【図13】PWM方式によるモータ制御装置の別の構成
例を示す概略ブロック図である。
【図14】PWM方式によるモータ制御装置の別の構成
例を示すフローチャートである。
【図15】PWM方式によるモータ制御装置の別の構成
例を示す信号図である。
【図16】PWM方式によるモータ制御装置のさらに別
の構成例を示す概略ブロック図である。
【図17】PWM方式によるモータ制御装置のさらに別
の構成例を示すフローチャートである。
【図18】PWM方式によるモータ制御装置のさらに別
の構成例を示す信号図である。
【図19】本発明のモータ電流制御装置による制御状態
を説明するための実電流の変化図である。
【図20】従来のモータ電流制御装置による制御状態を
説明するための実電流の変化図である。
【符号の説明】
1 直流電源部 2 電力変換部 3 電流検出器 10 PWM制御部 11 PWM指令形成部 12 ゲート部 13 異常電流検出部 14 ゲート制御部 15 タイマ部 16 タイミング形成部 7,18,19 カウンタ 20 アラーム発生部。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータに流れる電流をPWM方式により
    制御するモータ制御装置において、モータの少なくとも
    一つの相に流れる実電流が所定値を超えた場合に、少な
    くとも一つの相のPWM指令の供給を中断した後、PW
    M指令の供給を再開する中断,再開制御手段を備える、
    PWM方式によるモータ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記中断,再開制御手段は、モータの全
    ての相に対して、PWM指令の中断,再開制御を行う、
    請求項1記載のPWM方式によるモータ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記中断,再開制御手段は、実電流が所
    定値を超えたモータの相に対してにみPWM指令の中
    断,再開制御を行う、請求項1記載のPWM方式による
    モータ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記中断,再開制御手段は、PWM指令
    の供給再開の処理を、PWM指令の中断後一定時間が経
    過した後に行う、請求項1,2,及び3記載のPWM方
    式によるモータ制御装置。
  5. 【請求項5】 前記中断,再開制御手段は、PWM指令
    の供給再開の処理を、電流制御ループの割り込み時に行
    う、請求項1,2,及び3記載のPWM方式によるモー
    タ制御装置。
  6. 【請求項6】 前記中断,再開制御手段は、PWM指令
    の供給再開の処理を、PWM指令の信号の変化時に行
    う、請求項1,2,及び3記載のPWM方式によるモー
    タ制御装置。
  7. 【請求項7】 前記中断,再開制御手段は、PWM指令
    の中断制御を電流制御ループ毎に計数し、連続した計数
    値が所定値を超えた場合にアラームを発生する、請求項
    1,2,3,4,5,及び6記載のPWM方式によるモ
    ータ制御装置。
  8. 【請求項8】 前記中断,再開制御手段は、PWM指令
    の中断制御を電流制御ループ毎に計数し、電流制御ルー
    プの所定回数中における中断制御の発生割合が所定値を
    超えた場合にアラームを発生する、請求項1,2,3,
    4,5,及び6記載のPWM方式によるモータ制御装
    置。
  9. 【請求項9】 前記中断,再開制御手段は、モータの減
    速時にモータの全ての相に対してPWM指令の中断,再
    開制御を行い、モータの加速時に実電流が所定値を超え
    たモータの相に対してにみPWM指令の中断,再開制御
    を行う、請求項1記載のPWM方式によるモータ制御装
    置。
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