JPH06319263A - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

Info

Publication number
JPH06319263A
JPH06319263A JP3210281A JP21028191A JPH06319263A JP H06319263 A JPH06319263 A JP H06319263A JP 3210281 A JP3210281 A JP 3210281A JP 21028191 A JP21028191 A JP 21028191A JP H06319263 A JPH06319263 A JP H06319263A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inverter
circuit
voltage
phase
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3210281A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Matsui
孝行 松井
Satoru Horie
堀江  哲
Hideji Saito
秀治 斎藤
Eiichi Toyoda
豊田  瑛一
Kazuhiro Sakata
一裕 坂田
Tetsuya Kawakami
哲也 川上
Takeshi Ando
安藤  武
Takashi Tsuboi
孝 坪井
Kiyoshi Nakamura
中村  清
Kiyoshi Nakada
仲田  清
Yoshio Tsutsui
筒井  義雄
Tokunosuke Tanamachi
棚町  徳之助
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Plant Technologies Ltd
Original Assignee
Hitachi Techno Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Techno Engineering Co Ltd, Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Techno Engineering Co Ltd
Priority to JP3210281A priority Critical patent/JPH06319263A/ja
Publication of JPH06319263A publication Critical patent/JPH06319263A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スイツチング素子の短絡故障があった場合、
過電流を防止し、残りの健全なスイッチング素子を用い
て出力電流に含まれる高調波成分を低減し、かつ、運転
を継続し得るインバータ装置を提供することにある。 【構成】 直流電源と、前記直流電源の出力端子と中性
点を備えた直流回路と、複数のスイツチング素子からな
る単位インバータを複数個有する直列多重インバータに
おいて、前記単位インバータ毎に、前記直流電源の出力
端子と前記スイッチング素子の接続を遮断する開閉手段
と前記スイッチング素子の短絡故障を検出する検出手段
を備え、前記スイツチング素子の短絡故障時、前記検出
手段により前記開閉手段を動作させると共に、故障した
相のスイツチング素子の導通状態を出力電圧が直流回路
の中性点の電位になるように固定し、健全な相の出力電
圧を用いてインバータの出力線間電圧が3レベル以上と
なる制御をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直列多重インバータ装
置において、特に、スイッチング素子の短絡故障による
過電流を防止し、短絡故障時においても運転を継続する
のに好敵なインバータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】交流電動機の回転速度を制御する場合、
PWMインバータ装置が用いられているが、PWMイン
バータの出力電圧は正、負の2レベルのため、出力電流
に含まれる高調波成分が大きいという問題がある。そこ
で、従来ではPWMインバータの出力電流に含まれる高
調波成分を低減する方法として、特開昭56−7408
8号に記載されているように、PWMインバータを直列
に多重化してインバータの出力電圧を正、0、負の3レ
ベルにして高調波成分を低減する方法が提案されてい
る。また、3相サイクロコンバータの故障などにより1
相分を負荷から切離した場合でも、平衡した3相交流を
出力して運転を継続する方法として、特開平2ー197
262号に掲載されているように、3組の電力変換手段
のうちの特定相を前記負荷から切離すとともに、それま
でこの特定相を接続していた負荷端子に、残余2組の電
力変換手段の中性点を接続し、電圧位相を制御する方法
が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術によれば、スイツチング素子に誤点弧があると、
直流電源あるいは平滑コンデンサの短絡が発生して、健
全なスイツチング素子が短絡故障する恐れがあり、ま
た、その時の運転継続については何ら配慮されていな
い。また、上記従来技術によれば、各相毎に中性点と接
続するための交流スイッチが必要であると共に、健全な
2組の電力変換手段により運転を継続すると、負荷の線
間電圧には2レベルと3レベルが生じ、出力に含まれる
高調波成分の大きさが異なるため、高調波成分が増加す
ることになり、この点についての配慮が何らなされてい
ない。本発明の目的は、スイツチング素子の短絡故障が
あった場合、過電流を防止し、残りの健全なスイッチン
グ素子を用いて出力電流に含まれる高調波成分を低減
し、かつ、運転を継続し得るインバータ装置を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的は、直流電源
と、前記直流電源の出力端子と中性点を備えた直流回路
と、複数のスイツチング素子からなる単位インバータを
複数個有する直列多重インバータにおいて、前記単位イ
ンバータ毎に、前記直流電源の出力端子と前記スイッチ
ング素子の接続を遮断する開閉手段と前記スイッチング
素子の短絡故障を検出する検出手段を備え、前記スイツ
チング素子の短絡故障時、前記検出手段により前記開閉
手段を動作させると共に、故障した相のスイツチング素
子の導通状態を出力電圧が直流回路の中性点の電位にな
るように固定し、健全な相の出力電圧を用いてインバー
タの出力線間電圧が3レベル以上となる制御をすること
により、解決される。
【0005】
【作用】本発明は、このように構成することにより、以
下のように作用する。直列多重インバータの通常の動作
においては、各相の中性点電流はインバータの出力周波
数に比例した交流電流であり、直流成分は小さい。しか
し、スイッチング素子の短絡故障時には、直流電源ある
いは平滑コンデンサを短絡して過電流が流れ、この時の
電流は直流成分が大きく、スイッチング素子と直流回路
の中性点とを接続するダイオードを介して中性点に流れ
る。従って、各相の中性点の電流の大きさ、あるいは、
スイッチング素子の電圧の大きさを検出することによ
り、スイツチング素子の短絡故障及び過電流を検知する
ことができる。短絡故障時あるいは過電流時には、故障
相のスイッチング素子と直流回路との接続を開路すると
共に、この故障相のスイツチング素子の動作を出力が直
流回路の中性点電位になるように固定する。この時、残
りの2相を正、0、負の3レベルでスイッチングさせる
ことにより、直列多重インバータを主として本来の半分
の出力電圧を出力する正、0、負の3レベル・インバー
タとして動作させる。その結果、中性点と負荷を接続す
る交流スイッチを、各相毎に設ける必要がなく、各相の
出力電圧の線間電圧は3レベル以上となり、高調波成分
が低減されると共に、ノイズによって誤点弧が発生して
短絡故障時が発生した場合でも、インバータの動作を継
続することができる。すなわち、スイッチング素子の短
絡故障時においても、使用可能にした高調波の少ない交
流出力を出力し得るインバータ装置を提供することがで
きる。
【0006】
【実施例】本発明の一実施例を図1に示す。図1におい
て、直列多重インバータ1は、直流電圧を正、0、負の
3レベルの交流電圧に変換し、交流電動機2に3相の交
流電圧を供給する。直列多重インバータ1を構成するス
イッチング素子は、PWM信号演算器3より、3相交流
電圧指令vu*,vv*,vw*と搬送波信号とを比較し
て作られるオン、オフパルスが与えられる。電圧指令演
算器4は、周波数指令f1*から3相交流電圧指令vu
*,vv*,vw*をPWM信号演算器3に出力する。フ
ィルタ回路5は、直列多重インバータ1の電流検出信号
あるいは電圧検出信号を入力してその主要成分を検出
し、絶対値回路6に出力する。絶対値回路6はフィルタ
回路5の出力信号の絶対値を加算器7に出力する。加算
器7は基準値Sc*と絶対値回路6の出力信号の偏差を
判定器8に出力する。判定器8は、直列多重インバータ
1の故障相を直流回路から開路すると共に、故障相の出
力を0レベルに固定する信号を出力する。
【0007】次に動作を、図2〜図4及び表1〜表2
(図9〜図10)を参照して説明する。図2は、直列多
重インバータ1の詳細な回路構成であり、第1実施例で
ある。11a、11bは直流電源であり、これら2つの
直流電源11a、11bの相互接続点は電源中性点とし
て利用する。スイッチング回路は、スイッチング素子
(ゲートターンオフサイリスタ)S1U〜S4W及び各
出力端子U、V、Wを中性点電位にクランプするための
クランプダイオードCD1U〜CD2Wから構成する。
ここで、U相のスイッチング素子S1U、S2U、S3
U、S4U及びクランプダイオードCD1Uからなるイ
ンバータを単位インバータと云い、V相、W相について
も同様であり、3個の単位インバータから構成されてい
る。なお、スイッチング素子S1U、S1V、S1Wを
S1スイッチ,S2U、S2V、S2WをS2スイッ
チ,S3U、S3V、S3WをスイッチS3,S4U、
S4V、S4WをスイツチS4と呼称する。この直列多
重インバータ1を構成するスイッチング素子S1U〜S
4Wは、3相交流電圧指令vu*,vv*,vw*と搬送
波信号とを比較して作られるオン、オフパルス信号によ
ってオン、オフするが、通常の動作においてはS1とS
3及びS2とS4の各々が一組のインバータとして共役
的な関係でオン、オフするように動作する。その結果、
オンする条件と出力端の電圧の関係は表1のようにな
る。例えば、U相についてみると、S1UとS2Uがオ
ンすると出力端Uは+Eの電位となる。逆に、S3Uと
S4Uがオンすると出力端Uは−Eの電位となる。ま
た、S2UとS3Uがオンすると出力端UはS2UとS
3U及びクランフダイオードCD1U、CD2Uを介し
て電源中性点に接続され、0電位となる。S1UとS4
Uのオンは禁止である。この動作の結果、出力端子Uの
電位は+E、0、−Eの間で変化する。しかしながら、
出力端子Uの電位が+Eあるいは−Eの期間中にインバ
ータ周辺のノイズによってS2UあるいはS3Uが誤点
弧すると、図3に示すように、直流電源11a、11b
の短絡が生じ、スイッチング素子に過電流及び短絡故障
が発生する問題がある。出力端子V、Wについても同様
である。そこで、本実施例では、S2UあるいはS3U
が誤点弧すると、図3に破線で示すように、短絡電流が
電源11a、11bの中性点に流れることに着目し、こ
の中性点電流を検出して故障相を判断し、図2に示すよ
うに故障相を直流回路から遮断する遮断回路9U〜9
W、10U〜10Wを設けている。
【0008】以下、本実施例の動作原理を説明する。図
3は、1相分の出力端子が+Eあるいは−Eの期間中に
誤点弧あるいは短絡故障した場合の過電流路を示したも
のであり、過電流は破線で示すように中性点に流入す
る。他方、通常の動作状態では、中性点電流はインバー
タ出力周波数で、その大きさは出力電流の大きさに比例
した交流電流である。そこで、本実施例では、電流検出
器14により中性点電流を検出し、中性点電流の直流成
分の大きさから、誤点弧あるいは短絡故障を検出し、図
2に示す遮断回路9、10を動作させるようにしてい
る。中性点電流の直流成分は図1に示すフィルタ回路5
を介して検出することができる。中性点電流の直流成分
の極性は、図3に示すように、S3とS2が誤点弧ある
いは短絡故障することにより変化するため、その絶対値
をとった大きさは、誤点弧あるいは短絡故障を判定する
ための基準値Sc*と比較する。また、図1では1相分
のみを示しているが、各相毎に設けることにより、誤点
弧あるいは短絡故障した相を検知することができる。し
かしながら、この時、この状態ではインバータ装置の運
転を継続することが出来ない。そこで、本実施例では、
スイッチング素子が過電流で故障した場合には導通状態
になることに着目し、以下に説明するようにして、運転
を継続するようにする。
【0009】図4は、本発明の動作を説明する出力電圧
空間ベクトル図である。また、表2は、出力電圧空間ベ
クトルに対応する各相のスイッチング状態と出力線間電
圧の関係を示す。ここで、3レベル・インバータでは、
各相毎に3つのレベル+E、0、−Eを出力することが
てき、各相のスイッチングを表2(NO.1〜NO.2
7のU相、V相、W相を参照のこと。)に示すように組
み合わせることにより、図4に示す27個の電圧ベクト
ル(1、2、3、〜、27)が得られる。この電圧ベク
トルとは大きさと位相を有し、任意の電圧ベクトルに対
応して各相のスイッチング状態が決まる。換言すれば、
3相分を一括して、電圧ベクトルを演算すれば、3相の
スイッチングをどのようにするか(+E、0、−Eのい
ずれか)が決定する。図4に示す出力電圧ベクトルは、
3相分を一括した相電圧ベクトルであり、零相分(中性
点電圧)は現われない。例えば、図4において本来の通
常動作時のNO.1(表2)とU相が0電位に固定され
たときのNO.15(表2)の出力電圧ベクトルを比較
すると、両者はU相の位相と一致しているが、NO.1
5の出力電圧ベクトルの大きさは、NO.1のそれの半
分である。また、表2のように、各相のスイッチング
(U相、V相、W相)を組み合わせることにより、イン
バータの出力線間電圧Vu−Vv、Vv−Vw、Vw−
Vuは表2に示す電圧を呈する。そこで、本実施例で
は、短絡故障が発生した相を上述のように直流回路から
遮断すると共に、相の出力電圧を直流回路の中性点の電
位に固定するようにしている。すなわち、故障相のスイ
ッチング素子S1、S4にはオフ信号、S2、S3には
オン信号を与える。また、残りの健全相は通常の3レベ
ル正、0、負を出力するようにする。その結果、インバ
ータの出力電圧は、図4に示す本来の出力電圧ベクトル
(六角形の外側)に対して半分の六角形(内側)を構成
する電圧ベクトルNO.15〜26、零電圧ベクトルN
O.27及び電圧ベクトルNO.9〜14から9つが選
択されて出力される。例えば、U相が故障した場合に
は、出力電圧ベクトルはNO.27、21、22、1
7、18、19、26、10、13が選択される。そし
て、U相の出力電圧が0電位に固定され、この時のイン
バータの出力線間電圧Vv−u、Vw−u、Vv−w
は、図5に示すように、それぞれ+E、0、−Eの3レ
ベルとなり、Vv−wは出力電圧の大きさによって+2
E、+E、0、−E、−2Eの5レベルあるいは+E、
0、−E、の3レベルとなる。また、図5に示した2相
運転時のV相とW相の出力電圧指令vv**,vw**
は、故障時のU相の出力電圧指令vu*をV相、W相の
出力電圧指令vv*,vw*から減算することにより、得
ることができる。このようにして、U相が故障した場合
でも、残りの2相を+E、0、−E、の3レベル以上で
動作させることにより、インバータを継続して運転する
ことができる。また、出力端子の電位は3レベル以上の
間で変化するので、高調波成分の少ない出力電圧を負荷
に供給することができる。特に、出力電圧ベクトルを内
側の六角形から選択して出力する場合には、各相の線間
電圧は全て3レベルとなり、3倍調波成分が相殺され、
出力電流に含まれる高調波成分を小さくすることができ
る。V相あるいはW相が短絡故障をした場合にも、同様
にして出力され、同様の効果を発揮する。
【0010】なお、以上、ノイズによってスイッチング
素子S2あるいはS3が誤点弧すると、スイッチング素
子に過電流及び短絡故障が発生し、電流検出器14によ
り中性点電流を検出し、中性点電流の直流成分の大きさ
から、誤点弧あるいは短絡故障を検出することを説明し
たが、スイッチング素子S1あるいはS4に過電流及び
短絡故障が発生しても同様の機能を発揮することは云う
までもない。
【0011】図6は、直列多重インバータ1の詳細な回
路構成であり、第2実施例である。図2の第1実施例と
異なる点は、直流電源11と、直列に接続された2つの
平滑コンデンサ12、13を前記直流電源11に並列に
接続し、前記コンデンサの相互接続点から中性点出力を
出す中性点端子を備えた直流回路を用いるようにしたこ
とである。第2実施例では、短絡故障が発生した相を直
流回路から遮断すると共に、故障相の出力電圧を直流回
路の中性点の電位に固定し、残りの健全相により通常の
3レベル正、0、負を出力するようにすると、直列に接
続された2つの平滑コンデンサ12、13の相互接続点
の電位が変動する。そこで、本実施例では、平滑コンデ
ンサ12、13の各々に抵抗18a、18bとスイチン
グ素子19a、19bの直列回路を並列に設け、平滑コ
ンデンサ12、13の電圧を電圧検出器17a、17b
で各々検出し、両者の偏差が所定値±ΔV以内になるよ
うに電圧平衡制御回路20により前記スイチング素子1
9a、19bをオン、オフ制御するようにしている。
【0012】電圧平衡制御回路20の構成図を図7に示
す。電圧検出機17a、17bの検出信号Ea、Ebは
加算器21に入力され、加算器21は検出信号Ea、E
bの偏差をフィルタ回路22に入力する。フィルタ回路
22は検出信号Ea、Ebの偏差の直流成分を比較器2
3、24に出力する。比較器23、24の出力は各々ゲ
ート駆動回路25a、25bに入力される。比較器23
は、検出信号Ea、Ebの偏差が正でかつΔVより大き
い時に、スイッチング素子19aをオンして平滑コンデ
ンサ12の電荷を抵抗18aを介して放電し、検出信号
Ea、Ebの偏差が所定値±ΔV以内に入るように制御
する。比較器24は、検出信号Ea、Ebの偏差が負で
かつΔVより小さい時に、スイッチング素子19bをオ
ンして平滑コンデンサ13の電荷を抵抗18bを介して
放電し、検出信号Ea、Ebの偏差が所定値±ΔV以内
に入るように制御する。その結果、本実施例は、ノイズ
によって誤点弧が発生し短絡故障が発生した場合でも、
平滑コンデンサ12、13の相互接続点の電位の変動を
抑制することにより、インバータの出力電圧に直流成分
が含まれること無く、交流電動機2に低次のトルクリプ
ルが発生するのを防止することができる。
【0013】図8は、直列多重インバータ1の詳細な回
路構成であり、第3実施例である。図2の第1実施例と
異なる点は、各相の中性点電流を検出する代わりに、ス
イッチング素子の電圧を検出して短絡故障を検知するよ
うにした点である。図8において、電圧検出器15U〜
15W、16U〜16Wは各々スイッチング素子S2U
〜S2W、S3U〜S3Wと並列に設けられている。電
圧検出器15U〜15W、16U〜16Wの検出信号V
2u〜V2w、V3u〜V3wは、表3(図11)に示
すように、その絶対値をとった大きさと短絡故障の判定
基準値とが比較され、その比較結果に基づき短絡故障し
たスイッチング素子が検知される。例えば、スイッチン
グ素子S2Uが短絡故障している場合には、電圧検出信
号V2uはほぼ0となる。また、スイッチング素子S1
Uが短絡故障している場合には、電圧検出信号V2uは
直流回路の電圧Eとなる。従って、短絡故障時には本来
の分担電圧E/2に比較して変化するため、故障相を検
知することができる。本実施例においても、第1実施例
と同様に、短絡故障が発生した相を直流回路から遮断す
ると共に、故障相の出力電圧を直流回路の中性点の電位
に固定し、残りの健全相では通常の3レベル正、0、負
を出力することにより、インバータの出力線間電圧は3
レベル以上となり、出力電流のリプルを低減することが
出来る。その結果、本実施例は第1実施例と同様の効果
を発揮する。
【0014】なお、以上の実施例では、遮断回路9U〜
9W、10U〜10Wを指令信号によって動作すること
ができるスイッチとして説明してきたが、例えばヒュー
ズのように過電流によって自己遮断機能を有するもので
も、本発明を適用して同様の効果が得られることは明ら
かである。また、本発明のインバータ装置を、特に、車
両の駆動装置に適用した場合には、電車を停止すること
なく運転することができ、また、誘導雑音の少ない運転
が可能となることは、云うまでもない。
【0015】
【発明の効果】本発明のよれば、スイッチング素子の過
電流あるいは短絡故障を検知し、この過電流あるいは短
絡故障時には過電流あるいは短絡故障が発生した相を直
流回路から遮断すると共に、故障相の出力電圧を直流回
路の中性点の電位に固定し、一方、残りの健全相では通
常の3レベル正、0、負を出力することにより、短絡故
障による過電流を無くすると共に、高調波の少ない交流
出力を出力し、併せてインバータを継続して運転するこ
とが可能となる。また、インバータの出力電圧に直流成
分が含まれないので、交流電動機に低次のトルクリプル
が発生するのを防止することができる。特に、本発明の
インバータ装置を車両の駆動装置に用いた場合には、ス
イッチング素子に短絡故障が発生した場合でも、インバ
ータの動作を継続することができるので、電車を停止す
ることなく運転することが可能となり、また、線間電圧
の高調波が低減するので、誘導雑音の少ない運転が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す制御構成図。
【図2】直列多重インバータの主回路を示す構成図。
【図3】誤点弧あるいは短絡故障による過電流発生を示
す回路図。
【図4】直列多重インバータの出力電圧空間ベクトル
図。
【図5】U相故障時のインバータ出力線間電圧波形と出
力電圧指令図。
【図6】直列多重インバータの主回路を示す構成図。
【図7】平滑コンデンサ電圧の平衡制御回路の構成図。
【図8】直列多重インバータの主回路を示す構成図。
【図9】(表1)直列多重インバータのスイツチング素
子のオン状態に対応する出力電圧を表わす表。
【図10】(表2)直列多重インバータのスイツチング
状態と線間電圧の関係を表わす表。
【図11】(表3)短絡故障の判定方法を説明する表。
【符号の説明】
1 直列多重インバータ 3 PWM信号演算器 5 フィルタ回路 8 判定器 9U〜9W 遮断回路 10U〜10W 遮断回路 10a、10b 抵抗 11 直流電源 12、13 平滑コンデンサ 14U〜14W 電流検出器 15U〜15W 電圧検出器 16U〜16W 電圧検出器 18a、18b 抵抗器 19a、19b スイッチング素子 20 電圧平衡制御回路 22 フィルタ回路 23、24 比較器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02P 7/63 K 9178−5H (72)発明者 斎藤 秀治 茨城県勝田市市毛1070番地 株式会社日立 製作所水戸工場内 (72)発明者 豊田 瑛一 茨城県勝田市市毛1070番地 株式会社日立 製作所水戸工場内 (72)発明者 坂田 一裕 茨城県勝田市市毛1070番地 株式会社日立 製作所水戸工場内 (72)発明者 川上 哲也 東京都千代田区神田駿河台四丁目3番地 日立テクノエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 安藤 武 茨城県勝田市市毛1070番地 株式会社日立 製作所水戸工場内 (72)発明者 坪井 孝 茨城県勝田市市毛1070番地 株式会社日立 製作所水戸工場内 (72)発明者 中村 清 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 仲田 清 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 筒井 義雄 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 棚町 徳之助 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源と、前記直流電源の出力端子と
    中性点を備えた直流回路と、複数のスイツチング素子か
    らなる単位インバータを複数個有する直列多重インバー
    タにおいて、前記単位インバータ毎に、前記直流電源の
    出力端子と前記スイッチング素子の接続を遮断する開閉
    手段と前記スイッチング素子の短絡故障を検出する検出
    手段を備え、前記スイツチング素子の短絡故障時、前記
    検出手段により前記開閉手段を動作させると共に、故障
    した相のスイツチング素子の出力電圧を直流回路の中性
    点の電位に固定し、健全な相の出力電圧を用いてインバ
    ータの出力線間電圧が3レベル以上となるように制御す
    ることを特徴とするインバター装置。
  2. 【請求項2】 直流電源と、前記直流電源の出力端子と
    中性点を備えた直流回路と、第1と第4のスイッチング
    素子の両端子を前記直流回路の出力端子に接続し、前記
    第2と第3のスイッチング素子の相互接続点をインバー
    タ出力端子に接続し、かつ、第1と第2のスイッチング
    素子の相互接続点と第3と第4のスイッチング素子の相
    互接続点を前記直流回路の中性点にダイオードを介して
    接続した単位インバータを複数個有し、前記第1と第3
    のスイッチング素子及び第2と第4のスイッチング素子
    が互いに共役な関係によりオン・オフ制御する直列多重
    インバータにおいて、前記単位インバータ毎に、前記直
    流電源の出力端子と前記スイッチング素子の接続を遮断
    する開閉手段と前記スイッチング素子の短絡故障を検出
    する検出手段を備え、前記スイツチング素子の短絡故障
    時、前記検出手段により前記開閉手段を動作させると共
    に、故障した相のスイツチング素子の出力電圧を直流回
    路の中性点の電位に固定し、健全な相の出力電圧を用い
    てインバータの出力線間電圧が3レベル以上となるよう
    に制御することを特徴とするインバター装置。
  3. 【請求項3】 前記直流回路は、前記直流電源に並列に
    少なくとも1組以上の2つの平滑コンデンサを直列接続
    し、前記平滑コンデンサの接続点から中性点電位を出力
    することを特徴とする請求項1または請求項2のインバ
    ータ装置。
  4. 【請求項4】 前記スイッチング素子の短絡故障を検出
    する検出手段は、前記スイッチング素子の電流を検出す
    る電流検出手段と、該電流検出手段の検出信号と所定の
    大きさを比較する手段とを備え、該比較手段の出力に応
    じて前記開閉手段を動作させるようにしたことを特徴と
    する請求項1〜請求項3のいずれかのインバータ装置。
  5. 【請求項5】 電流検出手段は、前記単位インバータの
    中性点に流れる中性点電流を検出することを特徴とする
    請求項4のインバータ装置。
  6. 【請求項6】 前記スイッチング素子の短絡故障を検出
    する検出手段は、前記スイッチング素子の少なくとも2
    つ以上のスイッチング素子の電圧を検出する電圧検出手
    段と、該電圧検出手段の検出信号と所定の大きさを比較
    する比較手段を備え、該比較手段の出力に応じて前記開
    閉手段を動作させるようにしたことを特徴とする請求項
    1〜請求項3のいずれかのインバータ装置。
  7. 【請求項7】 前記開閉手段は、ヒューズにより構成す
    ることを特徴とする請求項1または請求項2のインバー
    タ装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜請求項7のいずれかにおい
    て、前記直列多重インバータにより前記直流電圧を多相
    の交流電圧に変換し、該交流電圧を車両駆動用の交流電
    動機に供給することを特徴とするインバータ装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜請求項8のいずれかにおい
    て、前記スイッチング素子の短絡故障時、故障した相の
    出力電圧指令を他の健全な相の出力電圧指令から各々減
    算して、該他の健全な相の2相運転時の出力電圧指令を
    形成することを特徴とするインバータ装置。
JP3210281A 1991-07-26 1991-07-26 インバータ装置 Pending JPH06319263A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3210281A JPH06319263A (ja) 1991-07-26 1991-07-26 インバータ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3210281A JPH06319263A (ja) 1991-07-26 1991-07-26 インバータ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06319263A true JPH06319263A (ja) 1994-11-15

Family

ID=16586801

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3210281A Pending JPH06319263A (ja) 1991-07-26 1991-07-26 インバータ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06319263A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1020986A1 (de) * 1999-01-15 2000-07-19 Alstom Anlagen und Antriebssysteme GmbH Verfahren zum Betreiben eines elektrischen Umrichters
US6177774B1 (en) 1998-02-27 2001-01-23 Fanuc Limited Motor controller based on PWM system
KR100438984B1 (ko) * 2002-03-05 2004-07-03 엘지산전 주식회사 인버터의 출력 전류 제한 회로
JP2008161003A (ja) * 2006-12-26 2008-07-10 Mitsubishi Electric Corp 超電導コイル用電力変換装置
KR100948566B1 (ko) * 2008-03-28 2010-03-18 현대로템 주식회사 인버터의 스위칭 소자 장애 검출 장치
US7723938B2 (en) 2006-04-20 2010-05-25 Denso Coporation Control system for multiphase rotary electric machine
US8446116B2 (en) 2010-03-11 2013-05-21 Denso Corporation Discharge control device for power conversion system
JP2015033180A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 株式会社東芝 車両用制御装置及び車両用制御方法
JPWO2021014574A1 (ja) * 2019-07-23 2021-01-28
EP4007152A4 (en) * 2019-07-23 2023-02-08 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial Systems Corporation MULTIPLE POWER CONVERSION SYSTEM

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6177774B1 (en) 1998-02-27 2001-01-23 Fanuc Limited Motor controller based on PWM system
EP1020986A1 (de) * 1999-01-15 2000-07-19 Alstom Anlagen und Antriebssysteme GmbH Verfahren zum Betreiben eines elektrischen Umrichters
KR100438984B1 (ko) * 2002-03-05 2004-07-03 엘지산전 주식회사 인버터의 출력 전류 제한 회로
DE102007017253B4 (de) * 2006-04-20 2021-06-10 Denso Corporation Steuersystem für eine mehrphasige rotierende elektrische Maschine
US7723938B2 (en) 2006-04-20 2010-05-25 Denso Coporation Control system for multiphase rotary electric machine
DE102007063856B3 (de) 2006-04-20 2021-11-04 Denso Corporation Steuersystem für eine mehrphasige rotierende elektrische Maschine
JP2008161003A (ja) * 2006-12-26 2008-07-10 Mitsubishi Electric Corp 超電導コイル用電力変換装置
KR100948566B1 (ko) * 2008-03-28 2010-03-18 현대로템 주식회사 인버터의 스위칭 소자 장애 검출 장치
US8446116B2 (en) 2010-03-11 2013-05-21 Denso Corporation Discharge control device for power conversion system
JP2015033180A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 株式会社東芝 車両用制御装置及び車両用制御方法
JPWO2021014574A1 (ja) * 2019-07-23 2021-01-28
WO2021014574A1 (ja) * 2019-07-23 2021-01-28 東芝三菱電機産業システム株式会社 多重電力変換システム
CN113228493A (zh) * 2019-07-23 2021-08-06 东芝三菱电机产业系统株式会社 复合电力变换系统
EP4007152A4 (en) * 2019-07-23 2023-02-08 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial Systems Corporation MULTIPLE POWER CONVERSION SYSTEM
EP4007154A4 (en) * 2019-07-23 2023-02-08 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial Systems Corporation MULTIPLEX POWER CONVERSION SYSTEM
CN113228493B (zh) * 2019-07-23 2023-11-28 东芝三菱电机产业系统株式会社 复合电力变换系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101731156B1 (ko) 전원 장치
US5446646A (en) Method and apparatus for control of pulse width modulation (PWM) converter
US7088073B2 (en) Inverter drive system
US5016158A (en) Parallel multi-inverter system and motor drive system using the same
JP5226183B2 (ja) 多レベル電力変換装置
JP3249380B2 (ja) 電力変換装置
JP2013085325A (ja) 3レベル電力変換回路システム
KR20160109137A (ko) 인버터 시스템
WO2015102049A1 (ja) 電力変換装置
JPH04334976A (ja) インバータ装置と交流電動機駆動システム
JP3856689B2 (ja) 中性点クランプ式電力変換器の制御装置
JPH06319263A (ja) インバータ装置
Yeh et al. Induction motor-drive systems with fault tolerant inverter-motor capabilities
JP2018093558A (ja) 電力変換装置
JP5302905B2 (ja) 電力変換装置
Najmi et al. Fault tolerant nine switch inverter
JP6003970B2 (ja) 無停電電源装置の制御装置
JP5661694B2 (ja) 多レベル電力変換装置
JP3179951B2 (ja) 電力変換装置
JP6501266B2 (ja) 電力変換装置及びその制御方法
WO2022029869A1 (ja) 電力変換装置
WO2023032426A1 (ja) 電力変換装置
JP2777491B2 (ja) 相間リアクトル多重インバータ
JP2003230284A (ja) インバータ装置
JP2018133849A (ja) 並列インバータ装置