JPH11244894A - 生物学的窒素除去装置 - Google Patents

生物学的窒素除去装置

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JPH11244894A
JPH11244894A JP10046105A JP4610598A JPH11244894A JP H11244894 A JPH11244894 A JP H11244894A JP 10046105 A JP10046105 A JP 10046105A JP 4610598 A JP4610598 A JP 4610598A JP H11244894 A JPH11244894 A JP H11244894A
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sludge
nitrogen
nitrification
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Kouichi Tokimori
孝一 時盛
Hiroshi Kimura
宏 木村
Seiji Furukawa
誠司 古川
Junji Hirotsuji
淳二 廣辻
Hiroshi Takasu
弘 高須
Hatsuhiro Matsuda
初弘 松田
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    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生物学的窒素除去装置における硝化処理なら
びに脱窒処理を適切に制御することにより、汚濁物中の
窒素成分を常に良好に除去する。 【解決手段】 硝化処理槽2から放流されるアンモニア
性窒素量をアンモニア性窒素濃度計7及び流量計8によ
り検出し、これと設定器9で設定された目標値と比較す
ることにより、曝気量を調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硝化菌もしくは脱
窒菌の生物学的作用により被処理水中の窒素を除去する
生物学的窒素除去装置に係るもので、特にその制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】およそ、下水中に含まれるりんが湖沼や
閉鎖性の強い湾内に流入し続けると、やがて濃度が過剰
となり、アオコや赤潮などの有害な植物性プランクトン
が発生する。これを富栄養化現象といい、近年、深刻な
社会問題となっていることは周知の事実である。ところ
で、「高度処理施設設計マニュアル(案)」(社団法人
日本下水道協会、平成6年)にも記載されているよう
に、下水中の窒素は、硝化菌と脱窒菌の機能を応用した
生物学的窒素除去法によって処理することができる。
【0003】そしてこの生物学的窒素除去法による水処
理装置は、硝化処理槽と脱窒処理槽の2つの生物反応槽
を備えている。すなわち、硝化処理槽では、好気性条件
下で独立栄養細菌である亜硝酸細菌(主としてNitrosom
omas)および硝化細菌(主としてNitrobacter)が無機
性窒素を酸化し、増殖のためのエネルギーを得る。これ
らの反応を化学反応式で表すと、次のようになる。
【化1】 したがって、硝化細菌による硝化反応は、上記式を組み
合わせて総括的には次のように表すことができる。
【化2】
【0004】硝化反応にて硝化された被処理水が脱窒処
理槽に送り込まれると、無酸素条件下で通性嫌気性細菌
である脱窒細菌による硝酸性呼吸あるいは亜硝酸性呼吸
が行なわれる。無酸素状態における呼吸反応は次の式で
表される。
【化3】 この結果、硝酸性窒素や亜硝酸性窒素は窒素ガスに還元
され、下水中に含まれる窒素が除去される。
【0005】図25は従来の生物学的窒素除去装置の一
例を示す構成図である。図25において、生物学的窒素
除去装置は、処理の対象とする流入水が流入する脱窒処
理槽41と、この脱窒処理槽41を通過後の被処理水が
流入する硝化処理槽42と、曝気処理された被処理水か
ら活性汚泥を沈降分離して処理水として流出させる最終
沈澱池43と、硝化処理槽42に空気を送る曝気装置4
4と、汚泥を返送するための返送汚泥ポンプ45と、余
剰汚泥を抜き出すための余剰汚泥ポンプ46により構成
されている。aは系外から脱窒処理槽41へ被処理水が
導かれる配管、bは硝化処理槽42と最終沈澱池43と
を結合する配管、cは最終沈澱池から系外へ処理水を流
出させるための配管である。dは最終沈澱池43に沈澱
した汚泥を引抜くための配管であり、途中で配管eなら
びに配管fに分岐し、配管eは系外へ、配管fは脱窒処
理槽41へと接続される。
【0006】次に動作について説明する。流入下水中の
窒素は、大部分がアンモニア性窒素として含まれてい
る。このアンモニア性窒素を含む流入水が、配管aを介
して脱窒処理槽41を経て硝化処理槽42に流れ込む
と、曝気装置44による酸素の供給が行われ、硝化細菌
により硝酸性窒素、亜硝酸性窒素に酸化される。次に硝
酸性窒素、亜硝酸性窒素を含む活性汚泥は、配管bを介
して最終沈澱池43に流入し、ここで汚泥が重力沈降で
分離されて、処理水が得られ、この処理水は配管cを介
して系外へ放流される。分離された汚泥は、配管dを介
して引抜かれた後、大部分が返送汚泥ポンプ45により
返送汚泥として配管fを介して脱窒処理槽41に返送さ
れるが、その一部は余剰汚泥ポンプ46により、余剰汚
泥として、配管eを介して系外へ引き抜かれる。返送汚
泥として脱窒処理槽41へ返送された被処理水に含まれ
る硝酸性窒素、亜硝酸性窒素は、脱窒処理槽41にて脱
窒細菌による脱窒が行われることで、窒素ガスとして除
去される。
【0007】ところで、特開昭62−262797号公
報には、生物学的窒素除去プロセスのうちの硝化プロセ
スにかかる制御装置の一例が示されている。図26はそ
の構成図を示すものであり、図26において、図25と
同一符号は同一または相当部分を示している。ここで曝
気槽47は上記硝化処理槽42に相当する。48は曝気
槽47の末端付近に取り付けられたアンモニア性窒素濃
度計、49は曝気槽47に取り付けられた溶存酸素濃度
計、50はアンモニア性窒素濃度計48及び溶存酸素濃
度計49の信号に基づいて曝気装置44の出力を制御す
るコントローラであり、信号線48aを介してアンモニ
ア性窒素濃度計48と、信号線49aを介して溶存酸素
濃度計49と、信号線44aを介して曝気装置44と接
続されている。
【0008】次に動作について説明する。曝気槽47末
端でのアンモニア性窒素濃度はアンモニア性窒素濃度計
48で計測され、信号線48aを介してコントローラ5
0に送られる。また、曝気槽47内の溶存酸素濃度は溶
存酸素濃度計49で計測され、信号線49aを介してコ
ントローラ50に送られる。コントローラ50では、上
記アンモニア性窒素濃度の計測値が予め定めた目標値と
なるように、溶存酸素濃度の設定値を演算する。さら
に、上記溶存酸素濃度の計測値が、上記溶存酸素濃度の
設定値となるように、曝気槽47への曝気量を調節す
る。コントローラ50からの出力は信号線44aを介し
て曝気装置44に伝えられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の生物学的窒素除
去装置の制御装置は以上のように構成されているので、
硝化処理後のアンモニア性窒素濃度をもとに硝化処理槽
への曝気量を調節していた。しかし、硝化反応は有機物
除去反応などに比べて速度が遅く、また家庭排水を主と
する一般下水は流量が著しく変動する。すなわち、アン
モニア性窒素濃度の値だけを用いて曝気量を決定するの
では、流量が多いときは曝気量が不足がちになり、逆に
流量が少ないときは曝気量が過剰がちになるため、アン
モニア性窒素濃度を所定の値に保つことは難しいという
問題点があった。
【0010】また、従来の生物学的窒素除去装置の制御
装置においては、硝化処理後のアンモニア性窒素濃度を
一定に保つことを目的としていた。しかし、降雨などの
影響により流量が著しく増大した場合は、処理水のアン
モニア性窒素濃度を通常流量時の値に保てたとしても、
河川などに放流される窒素の絶対量が増大するので、環
境へのダメージを防止できないという問題点があった。
【0011】また、硝化処理を経て脱窒処理した後の硝
酸性窒素を低いレベルに維持しなければ、真に良質な水
質が得られたとは言えず、硝化プロセスだけでなく脱窒
プロセスの制御装置も必要であるという問題点があっ
た。
【0012】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、生物学的窒素除去装置における
硝化処理ならびに脱窒処理を適切に制御することによ
り、汚濁物中の窒素成分を常に良好に除去し、良好な水
質を確保することのできる、生物学的窒素除去装置の制
御装置を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る生物学的窒素除去装置は、処理水が流入する脱窒処理
槽と、この脱窒処理槽通過後の被処理水が流入する硝化
処理槽と、この硝化処理槽に空気を送る曝気装置と、曝
気処理された被処理水から汚泥を沈降分離させ処理水と
して流出させる沈澱池と、汚泥を脱窒処理槽に返送させ
る手段と、汚泥のうち余剰汚泥を引き出す手段とを設け
たものであって、更に硝化処理槽から放流されるアンモ
ニア性窒素量を計測する手段と、放流アンモニア性窒素
量の目標値を設定する手段と、計測された値と目標値と
の差に応じて曝気量を調節する手段とを設けたものであ
る。
【0014】この発明の請求項2に係る生物学的窒素除
去装置は、処理水が流入する脱窒処理槽と、この脱窒処
理槽通過後の被処理水が流入する硝化処理槽と、この硝
化処理槽に空気を送る曝気装置と、曝気処理された被処
理水から汚泥を沈降分離させ処理水として流出させる沈
澱池と、汚泥を脱窒処理槽に返送させる手段と、汚泥の
うち余剰汚泥を引き出す手段とを設けたものであって、
更に硝化処理槽から放流されるアンモニア性窒素量を計
測する手段と、放流アンモニア性窒素量の目標値を設定
する手段と、計測された値と目標値との差に応じて余剰
汚泥引抜き量を調節する手段とを設けたものである。
【0015】この発明の請求項3に係る生物学的窒素除
去装置は、処理水が流入する脱窒処理槽と、この脱窒処
理槽通過後の被処理水が流入する硝化処理槽と、この硝
化処理槽に空気を送る曝気装置と、曝気処理された被処
理水から汚泥を沈降分離させ処理水として流出させる沈
澱池と、汚泥を脱窒処理槽に返送させる手段と、汚泥の
うち余剰汚泥を引き出す手段とを設けたものであって、
更に硝化処理槽から放流されるアンモニア性窒素量を計
測する手段と、放流アンモニア性窒素量の目標値を設定
する手段と、計測された値と目標値との差に応じて曝気
量及び余剰汚泥引抜き量を調節する手段とを設けたもの
である。
【0016】この発明の請求項4に係る生物学的窒素除
去装置は、処理水が流入する脱窒処理槽と、この脱窒処
理槽通過後の被処理水が流入する硝化処理槽と、この硝
化処理槽に空気を送る曝気装置と、曝気処理された被処
理水から汚泥を沈降分離させ処理水として流出させる沈
澱池と、汚泥を脱窒処理槽に返送させる手段と、汚泥の
うち余剰汚泥を引き出す手段とを設けたものであって、
更に硝化処理槽に流入するアンモニア性窒素量を計測す
る手段と、放流アンモニア性窒素量の目標値を設定する
手段と、計測された値と目標値との差に応じて曝気量を
調節する手段とを設けたものである。
【0017】この発明の請求項5に係る生物学的窒素除
去装置は、処理水が流入する脱窒処理槽と、この脱窒処
理槽通過後の被処理水が流入する硝化処理槽と、この硝
化処理槽に空気を送る曝気装置と、曝気処理された被処
理水から汚泥を沈降分離させ処理水として流出させる沈
澱池と、汚泥を脱窒処理槽に返送させる手段と、汚泥の
うち余剰汚泥を引き出す手段とを設けたものであって、
更に硝化処理槽に流入するアンモニア性窒素量を計測す
る手段と、放流アンモニア性窒素量の目標値を設定する
手段と、計測された値と目標値との差に応じて余剰汚泥
引抜き量を調節する手段とを設けたものである。
【0018】この発明の請求項6に係る生物学的窒素除
去装置は、処理水が流入する脱窒処理槽と、この脱窒処
理槽通過後の被処理水が流入する硝化処理槽と、この硝
化処理槽に空気を送る曝気装置と、曝気処理された被処
理水から汚泥を沈降分離させ処理水として流出させる沈
澱池と、汚泥を脱窒処理槽に返送させる手段と、汚泥の
うち余剰汚泥を引き出す手段とを設けたものであって、
更に硝化処理槽に流入するアンモニア性窒素量を計測す
る手段と、放流アンモニア性窒素量の目標値を設定する
手段と、計測された値と目標値との差に応じて曝気量及
び余剰汚泥引抜き量を調節する手段とを設けたものであ
る。
【0019】この発明の請求項7に係る生物学的窒素除
去装置は、処理水が流入する脱窒処理槽と、この脱窒処
理槽通過後の被処理水が流入する硝化処理槽と、この硝
化処理槽に空気を送る曝気装置と、曝気処理された被処
理水から汚泥を沈降分離させ処理水として流出させる沈
澱池と、汚泥を脱窒処理槽に返送させる手段と、汚泥の
うち余剰汚泥を引き出す手段とを設けたものであって、
更に脱窒処理槽から放流される硝酸性窒素量を計測する
手段と、放流硝酸性窒素量の目標値を設定する手段と、
計測された値と目標値との差に応じて余剰汚泥引抜き量
を調節する手段とを設けたものである。
【0020】この発明の請求項8に係る生物学的窒素除
去装置は、処理水が流入する脱窒処理槽と、この脱窒処
理槽通過後の被処理水が流入する硝化処理槽と、この硝
化処理槽に空気を送る曝気装置と、曝気処理された被処
理水から汚泥を沈降分離させ処理水として流出させる沈
澱池と、汚泥を脱窒処理槽に返送させる手段と、汚泥の
うち余剰汚泥を引き出す手段とを設けたものであって、
更に脱窒処理槽に流入する硝酸性窒素量を計測する手段
と、放流硝酸性窒素量の目標値を設定する手段と、計測
された値と目標値との差に応じて返送汚泥量を調節する
手段とを設けたものである。
【0021】この発明の請求項9に係る生物学的窒素除
去装置は、処理水が流入する脱窒処理槽と、この脱窒処
理槽通過後の被処理水が流入する硝化処理槽と、この硝
化処理槽に空気を送る曝気装置と、曝気処理された被処
理水から汚泥を沈降分離させ処理水として流出させる沈
澱池と、汚泥を脱窒処理槽に返送させる手段と、汚泥の
うち余剰汚泥を引き出す手段とを設けたものであって、
更に脱窒処理槽に流入する硝酸性窒素量を計測する手段
と、放流硝酸性窒素量の目標値を設定する手段と、計測
された値と目標値との差に応じて余剰汚泥引抜き量を調
節する手段とを設けたものである。
【0022】この発明の請求項10に係る生物学的窒素
除去装置は、処理水が流入する脱窒処理槽と、この脱窒
処理槽通過後の被処理水が流入する硝化処理槽と、この
硝化処理槽に空気を送る曝気装置と、曝気処理された被
処理水から汚泥を沈降分離させ処理水として流出させる
沈澱池と、汚泥を脱窒処理槽に返送させる手段と、汚泥
のうち余剰汚泥を引き出す手段とを設けたものであっ
て、更に脱窒処理槽に流入する硝酸性窒素量を計測する
手段と、放流硝酸性窒素量の目標値を設定する手段と、
計測された値と目標値との差に応じて返送汚泥量及び余
剰汚泥引抜き量を調節する手段とを設けたものである。
【0023】この発明の請求項11に係る生物学的窒素
除去装置は、処理水が流入する脱窒処理槽と、この脱窒
処理槽通過後の被処理水が流入する硝化処理槽と、この
硝化処理槽に空気を送る曝気装置と、曝気処理された被
処理水から汚泥を沈降分離させ処理水として流出させる
沈澱池と、汚泥を脱窒処理槽に返送させる手段と、汚泥
のうち余剰汚泥を引き出す手段とを設けたものであっ
て、更に硝化処理槽に流入するアンモニア性窒素量を計
測する手段と、放流アンモニア性窒素量の目標値を設定
する手段と、計測された値と目標値との差に応じて曝気
量を調節する手段と、脱窒処理槽に流入する硝酸性窒素
量を計測する手段と、放流硝酸性窒素量の目標値を設定
する手段と、計測された硝酸性窒素量と放流硝酸性窒素
量の目標値との差に応じて返送汚泥量を調節する手段と
を設けたものである。
【0024】この発明の請求項12に係る生物学的窒素
除去装置は、脱窒処理槽及び硝化処理槽への流入水量並
びに脱窒処理槽及び硝化処理槽からの流出水量に基づ
き、曝気量、余剰汚泥引抜き量及び返送汚泥量を調節す
る手段を設けたものである。
【0025】この発明の請求項13に係る生物学的窒素
除去装置は、アンモニア性窒素量又は硝酸性窒素量の代
わりに全窒素量を計測するようにしたものである。
【0026】この発明の請求項14に係る生物学的窒素
除去装置は、アンモニア性窒素量の代わりに硝酸性窒素
量を計測するようにしたものである。
【0027】この発明の請求項15に係る生物学的窒素
除去装置は、硝酸性窒素量の代わりにアンモニア性窒素
量を計測するようにしたものである。
【0028】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施形態を図について説明する。図1は実施の形態1に
よる生物学的窒素除去装置の制御装置を示す構成図であ
り、図において、生物学的窒素除去装置は処理の対象と
する流入水が流入する脱窒処理槽1と、この脱窒処理槽
1を通過後の被処理水が流入する硝化処理槽2と、曝気
処理された被処理水から活性汚泥を沈降分離して処理水
として流出させる最終沈澱池3と、硝化処理槽2に空気
を送る曝気装置4と、汚泥を返送するための返送汚泥ポ
ンプ5と、余剰汚泥を抜き出すための余剰汚泥ポンプ6
により構成されている。aは系外から脱窒処理槽1へ被
処理水が導かれる配管、bは硝化処理槽2と最終沈澱池
3とを結合する配管、cは最終沈澱池3から系外へ処理
水を流出させるための配管である。dは最終沈澱池3に
沈澱した汚泥を引抜くための配管であり、途中で配管e
ならびに配管fに分岐し、配管eは系外へ、配管fは脱
窒処理槽1へと接続される。なお、以上は図25に示し
た従来装置と同様である。
【0029】本実施形態においては、更に、硝化処理槽
2から放流されるアンモニア性窒素量を、放流水中のア
ンモニア性窒素濃度ならびに放流水量から検知し、これ
と放流アンモニア性窒素量の目標値との差から曝気量を
調節するように装置を構成したものである。図におい
て、7は配管cに取り付けられたアンモニア性窒素濃度
計、8は同じく配管cに取り付けられた流量計である。
9は硝化処理槽2から放流されるアンモニア性窒素量の
目標値を設定するための設定器、10は硝化処理槽2か
ら放流されるアンモニア性窒素量の測定値と予め設定し
た目標値との差に応じて硝化処理槽2への曝気量を調節
するためのコントローラであり、信号線7aを介してア
ンモニア性窒素濃度計7と、信号線8aを介して流量計
8と、信号線9aを介して設定器9と、また信号線4a
を介して曝気装置4と接続されている。
【0030】なお、本実施形態において、流量計8とア
ンモニア性窒素濃度計7との位置関係について何ら限定
するものではなく、同図と反対に、アンモニア性窒素濃
度計7が上流側に、流量計8が下流側に配置されても全
く問題はない。更に、アンモニア性窒素濃度濃度計7を
別の場所に配置し、配管cから採水するようにしてもよ
い。同様に、流量計8を配管aに設置し、流入水量を計
測するようにしてもよい。
【0031】次に動作について説明する。硝化処理槽2
からの放流水中のアンモニア性窒素濃度は、アンモニア
性窒素濃度計7で、放流水の流量は流量計8で計測さ
れ、それぞれ信号線7aならびに信号線8aを介してコ
ントローラ10に伝えられる。設定器9に設定された放
流アンモニア性窒素量の目標値は、信号線9aを介して
コントローラ10に伝えられる。コントローラ10で
は、硝化処理槽2からの放流水中のアンモニア性窒素濃
度ならびに放流水の流量から放流アンモニア性窒素量を
演算し、この値と上記放流アンモニア性窒素量の目標値
との差に応じて、曝気量の設定値を出力する。
【0032】放流アンモニア性窒素量は、例えば式
(1.1)に従って演算する。 NH4out=Qout×C1 (1.1) ここに、 NH4out:放流アンモニア性窒素量 Qout :放流水量 C1 :放流水中のアンモニア性窒素濃度 また、曝気量の設定値は、例えば式(1.2)に従って
演算する。 Qair=Qair0+K1(NH4out−NH4out1) (1.2) ここに、 Qair :曝気量 Qair0 :定数 K1 :定数 NH4out1 :放流アンモニア性窒素量の目標値
【0033】コントローラ10の出力は信号線4aを介
して曝気装置4に伝えられる。これにより、放流アンモ
ニア性窒素量が目標値よりも大きい場合は、曝気量を増
大させ、硝化が促進される。逆に、放流アンモニア性窒
素量が目標値よりも小さい場合は、曝気量がしぼられ
る。すなわち、生物学的窒素除去装置に流入する下水の
量や濃度が変動した場合も、必要な曝気量を過不足無く
硝化処理槽2に与えることができ、放流アンモニア性窒
素量を所定の値に維持できるという効果を奏する。
【0034】実施の形態2.以下、本発明の実施の形態
2を図に基づいて説明する。図2は実施の形態2に係る
生物学的窒素除去装置の制御装置を示す構成図である。
図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示
している。本実施形態は、硝化処理槽2から放流される
アンモニア性窒素量を、放流水中のアンモニア性窒素濃
度ならびに放流水量から検知し、これと放流アンモニア
性窒素量の目標値との差から余剰汚泥引抜き量を調節す
るように装置を構成したものである。図において、7は
配管cに取り付けられたアンモニア性窒素濃度計、8は
同じく配管cに取り付けられた流量計である。
【0035】9は硝化処理槽2から放流されるアンモニ
ア性窒素量の目標値を設定するための設定器、11は硝
化処理槽2から放流されるアンモニア性窒素量の測定値
と予め設定した目標値との差に応じて余剰汚泥引抜き量
を調節するためのコントローラであり、信号線7aを介
してアンモニア性窒素濃度計7と、信号線8aを介して
流量計8と、信号線9aを介して設定器9と、また信号
線6aを介して余剰汚泥ポンプ6と接続されている。な
お、本実施形態において、流量計8とアンモニア性窒素
濃度計7との位置関係について何ら限定するものではな
いことは実施の形態1の場合と同様である。
【0036】次に動作について説明する。硝化処理槽2
からの放流水中のアンモニア性窒素濃度は、アンモニア
性窒素濃度計7で、放流水の流量は流量計8で計測さ
れ、それぞれ信号線7aならびに信号線8aを介してコ
ントローラ11に伝えられる。設定器9に設定された放
流アンモニア性窒素量の目標値は信号線9aを介してコ
ントローラ11に伝えられる。コントローラ11では、
硝化処理槽2からの放流水中のアンモニア性窒素濃度な
らびに放流水の流量から放流アンモニア性窒素量を演算
し、この値と上記放流アンモニア性窒素量の目標値との
差に応じて、余剰汚泥引抜き量の設定値を出力する。
【0037】放流アンモニア性窒素量は、例えば実施の
形態1における式(1.1)に従って演算する。また、
余剰汚泥引抜き量の設定値は、例えば式(2.1)に従
って演算する。 Qmod=Qmod0+K2(NH4out−NH4out1) (2.1) ここに、 Qmod :余剰汚泥引抜き量 Qmod0 :定数 K2 :定数(<0) NH4out1 :放流アンモニア性窒素量の目標値
【0038】コントローラ11の出力は信号線6aを介
して余剰汚泥ポンプ6に伝えられる。これにより、放流
アンモニア性窒素量が目標値よりも大きい場合は、余剰
汚泥引抜き量がしぼられ硝化処理槽2中の生物量が増
す。逆に、放流アンモニア性窒素量が目標値よりも小さ
い場合は、余剰汚泥引抜き量が増やされる。すなわち、
生物学的窒素除去装置に流入する下水の量や濃度が変動
した場合も、必要な生物量を硝化処理槽2に与えること
ができ、放流アンモニア性窒素量を所定の値に維持でき
るという効果を奏する。
【0039】実施の形態3.以下、本発明の実施の形態
3を図に基づいて説明する。図3は実施の形態3に係る
生物学的窒素除去装置の制御装置を示す構成図である。
図3において、図1と同一符号は同一または相当部分を
示している。本実施形態は、硝化処理槽2から放流され
るアンモニア性窒素量を、放流水中のアンモニア性窒素
濃度ならびに放流水量から検知し、これと放流アンモニ
ア性窒素量の目標値との差から曝気量ならびに余剰汚泥
引抜き量を調節するように装置を構成したものである。
図において、7は配管cに取り付けられたアンモニア性
窒素濃度計、8は同じく配管cに取り付けられた流量計
である。9は硝化処理槽2から放流されるアンモニア性
窒素量の目標値を設定するための設定器、10は硝化処
理槽2から放流されるアンモニア性窒素量の測定値と予
め設定した目標値との差に応じて硝化処理槽2への曝気
量を調節するためのコントローラであり、信号線7aを
介してアンモニア性窒素濃度計7と、信号線8aを介し
て流量計8と、信号線9aを介して設定器9と、また信
号線4aを介して曝気装置4と接続されている。
【0040】また、11は硝化処理槽2から放流される
アンモニア性窒素量の測定値と予め設定した目標値との
差に応じて余剰汚泥引抜き量を調節するためのコントロ
ーラであり、信号線7bを介してアンモニア性窒素量濃
度計7と、信号線8bを介して流量計8と、信号線9b
を介して設定器9と、信号線6aを介して余剰汚泥ポン
プ6と接続されている。12はコントローラ10から出
力される曝気量が上限値に達したとき、余剰汚泥引抜き
量の調節を始めるようにコントローラ11へ信号を出力
するための上位コントローラであり、信号線12aを介
してコントローラ10と、信号線12bを介して、コン
トローラ11と接続されている。なお、本実施形態にお
いて、流量計8とアンモニア性窒素濃度計7との位置関
係について何ら限定するものではないことは実施の形態
1の場合と同様である。また、流量計8を配管aに設置
し流入水量を計測してもよい。
【0041】次に動作について説明する。硝化処理槽2
からの放流水中のアンモニア性窒素濃度は、アンモニア
性窒素濃度計7で、放流水の流量は流量計8で計測さ
れ、それぞれ信号線7aならびに信号線8aを介してコ
ントローラ10に伝えられる。設定器9に設定された放
流アンモニア性窒素量の目標値は信号線9aを介してコ
ントローラ10に伝えられ、コントローラ10では、硝
化処理槽2からの放流水中のアンモニア性窒素濃度なら
びに放流水の流量から放流アンモニア性窒素量を演算
し、この値と上記放流アンモニア性窒素量の目標値との
差に応じて、曝気量の設定値を出力する。放流アンモニ
ア性窒素量は、例えば実施の形態1における式(1.
1)に従って演算する。また、曝気量の設定値は、例え
ば実施の形態1における式(1.2)に従って演算す
る。コントローラ10の出力は信号線4aを介して曝気
装置4に伝えられる。
【0042】上記曝気量の調節によって、目標とする放
流アンモニア性窒素量が得られない場合、曝気量の調節
に加えて余剰汚泥引抜き量の調節を行う。余剰汚泥引抜
き量の設定値は、例えば実施の形態2における式(2.
1)に従って演算する。コントローラ10から出力され
る曝気量は信号線12aを介してコントローラ12へも
伝えられる。コントローラ12は、曝気量の設定値が曝
気装置4の上限に達したことを検知すると、余剰汚泥引
抜き量の調節を始めるようにコントローラ11へ信号を
出力する。この開始信号は信号線12bを介してコント
ローラ11へ伝えられる。コントローラ10の出力が信
号線4aを介して曝気装置4に伝えられると共に、コン
トローラ11の出力は信号線6aを介して余剰汚泥ポン
プ6にも伝えられる。
【0043】これにより、放流アンモニア性窒素量が目
標値よりも大きい場合は、曝気量が増大し、硝化が促進
される。逆に、放流アンモニア性窒素量が目標値よりも
小さい場合は、曝気量がしぼられる。さらに曝気量の調
節に加えて、放流アンモニア性窒素量が目標値よりも大
きい場合は、余剰汚泥引抜き量がしぼられ硝化処理槽2
中の生物量が増す。逆に、放流アンモニア性窒素量が目
標値よりも小さい場合は、余剰汚泥引抜き量が増やされ
る。すなわち、生物学的窒素除去装置に流入する下水の
量や濃度が変動した場合も、必要な曝気量を過不足無く
硝化処理槽2に与えることができると共に、曝気量の調
節だけでは目標の放流アンモニア性窒素量が得られない
場合、余剰汚泥引抜き量を調節することで硝化処理槽2
内の生物量を保持でき、放流アンモニア性窒素量を所定
の値に維持できるという効果を奏する。
【0044】実施の形態4.以下、本発明の実施の形態
4を図に基づいて説明する。図4は実施の形態4に係る
生物学的窒素除去装置の制御装置を示す構成図であり、
図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示
している。本実施形態は、硝化処理槽2から放流される
アンモニア性窒素量を、硝化処理槽2末端のアンモニア
性窒素濃度ならびに放流水量から検知し、これと放流ア
ンモニア性窒素量の目標値との差から曝気量を調節する
ように装置を構成したものである。
【0045】図において、13は硝化処理槽2末端に取
り付けられたアンモニア性窒素濃度計、8は同じく配管
cに取り付けられた流量計である。9は硝化処理槽2か
ら放流されるアンモニア性窒素量の目標値を設定するた
めの設定器、10は硝化処理槽2から放流されるアンモ
ニア性窒素量の測定値と予め設定した目標値との差に応
じて硝化処理槽2への曝気量を調節するためのコントロ
ーラであり、信号線13aを介してアンモニア性窒素濃
度計13と、信号線8aを介して流量計8と、信号線9
aを介して設定器9と、また信号線4aを介して曝気装
置4と接続されている。本実施形態においては、流量計
8とアンモニア性窒素濃度計13の位置について何ら限
定するものではなく、アンモニア性窒素濃度計13を別
の場所に設置し、硝化処理槽2もしくは配管bから採水
するようにしてもよい。更に流量計8を配管aに設置
し、流入水量を計測してもよい。
【0046】次に動作について説明する。硝化処理槽2
からの放流水中のアンモニア性窒素濃度は、アンモニア
性窒素濃度計13で、放流水の流量は流量計8で計測さ
れ、それぞれ信号線13aならびに信号線8aを介して
コントローラ10に伝えられる。設定器9に設定された
放流アンモニア性窒素量の目標値は信号線9aを介して
コントローラ10に伝えられる。コントローラ10で
は、硝化処理槽2末端のアンモニア性窒素濃度ならびに
放流水の流量からアンモニア性窒素量を演算し、この値
と上記放流アンモニア性窒素量の目標値との差に応じ
て、曝気量の設定値を出力する。
【0047】放流アンモニア性窒素量は、例えば式
(4.1)に従って演算する。 NH4out=Qout×C2 (4.1) ここに、 NH4out :放流アンモニア性窒素量 Qout :放流水量 C2 :硝化処理槽末端のアンモニア性窒素濃度 また、曝気量の設定値は、例えば実施の形態1における
式(1.2)に従って演算する。コントローラ10の出
力は信号線4aを介して曝気装置4に伝えられる。これ
により、放流アンモニア性窒素量が目標値よりも大きい
場合は、曝気量が増大し、硝化が促進される。逆に放流
アンモニア性窒素量が目標値よりも小さい場合は、曝気
量がしぼられる。すなわち、生物学的窒素除去装置に流
入する下水の量や濃度が変動した場合も、必要な曝気量
を過不足無く硝化処理槽2に与えることができ、放流ア
ンモニア性窒素量を所定の値に維持できるという効果を
奏する。
【0048】実施の形態5.以下、本発明の実施の形態
5を図に基づいて説明する。図5は実施の形態5に係る
生物学的窒素除去装置の制御装置を示す構成図である。
図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示
している。本実施形態は、硝化処理槽2から放流される
アンモニア性窒素量を、硝化処理槽2末端のアンモニア
性窒素濃度ならびに放流水量から検知し、これと放流ア
ンモニア性窒素量の目標値との差から余剰汚泥引抜き量
を調節するように装置を構成したものである。図におい
て、13は硝化処理槽末端2に取り付けられたアンモニ
ア性窒素濃度計、8は配管cに取り付けられた流量計で
ある。
【0049】9は硝化処理槽2から放流されるアンモニ
ア性窒素量の目標値を設定するための設定器、11は硝
化処理槽2から放流されるアンモニア性窒素量の測定値
と予め設定した目標値との差に応じて余剰汚泥引抜き量
を調節するためのコントローラであり、信号線13aを
介してアンモニア性窒素濃度計13と、信号線8aを介
して流量計8と、信号線9aを介して設定器9と、また
信号線6aを介して余剰汚泥ポンプ6と接続されてい
る。なお、本実施形態において、流量計8とアンモニア
性窒素濃度計13との位置について何ら限定するもので
はないことは実施の形態4の場合と同様である。また、
流量計8を配管aに設置し、流入水量を計測してもよ
い。
【0050】次に動作について説明する。硝化処理槽2
からの放流水中のアンモニア性窒素濃度は、アンモニア
性窒素濃度計13で、放流水の流量は流量計8で計測さ
れ、それぞれ信号線13aならびに信号線8aを介して
コントローラ11に伝えられる。設定器9に設定された
放流アンモニア性窒素量の目標値は信号線9aを介して
コントローラ11に伝えられる。コントローラ11で
は、硝化処理槽2末端のアンモニア性窒素濃度ならびに
放流水の流量から放流アンモニア性窒素量を演算し、こ
の値と上記放流アンモニア性窒素量の目標値との差に応
じて、余剰汚泥引抜き量の設定値を出力する。
【0051】放流アンモニア性窒素量は、例えば実施の
形態4における式(4.1)に従って演算する。また、
余剰汚泥引抜き量の設定値は、例えば実施の形態2にお
ける式(2.1)に従って演算する。コントローラ11
の出力は信号線6aを介して余剰汚泥ポンプ6に伝えら
れる。これにより、放流アンモニア性窒素量が目標値よ
りも大きい場合は、余剰汚泥引抜き量がしぼられ硝化処
理槽2中の生物量が増す。逆に、放流アンモニア性窒素
量が目標値よりも小さい場合は、余剰汚泥引抜き量が増
やされる。すなわち、生物学的窒素除去装置に流入する
下水の量や濃度が変動した場合も、必要な生物量を硝化
処理槽2に与えることができ、放流アンモニア性窒素量
を所定の値に維持できるという効果を奏する。
【0052】実施の形態6.以下、本発明の実施の形態
6を図に基づいて説明する。図6は実施の形態6に係る
生物学的窒素除去装置の制御装置を示す構成図である。
図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示
している。本実施形態は、硝化処理槽2から放流される
アンモニア性窒素量を、硝化処理槽2末端のアンモニア
性窒素濃度ならびに放流水量から検知し、これと放流ア
ンモニア性窒素量の目標値との差から曝気量ならびに余
剰汚泥引抜き量を調節するように装置を構成したもので
ある。図において、13は硝化処理槽2末端に取り付け
られたアンモニア性窒素濃度計、8は同じく配管cに取
り付けられた流量計である。
【0053】9は硝化処理槽2から放流されるアンモニ
ア性窒素量の目標値を設定するための設定器、10は硝
化処理槽2から放流されるアンモニア性窒素量の測定値
と予め設定した目標値との差に応じて硝化処理槽2への
曝気量を調節するためのコントローラであり、信号線1
3aを介してアンモニア性窒素濃度計13と、信号線8
aを介して流量計8と、信号線9aを介して設定器9
と、また信号線4aを介して曝気装置4と接続されてい
る。
【0054】また、11は硝化処理槽2から放流される
アンモニア性窒素量の測定値と予め設定した目標値との
差に応じて余剰汚泥引抜き量を調節するためのコントロ
ーラであり、信号線13bを介してアンモニア性窒素濃
度計13と、信号線8bを介して流量計8と、信号線9
bを介して設定器9と、また信号線6aを介して余剰汚
泥ポンプ6と接続されている。12はコントローラ10
から出力される曝気量が上限値に達したとき、余剰汚泥
引抜き量の調節を始めるようにコントローラ11へ信号
を出力するための上位コントローラであり、信号線12
aを介してコントローラ12と、信号線12bを介して
コントローラ11と接続されている。なお、本実施形態
において、流量計8とアンモニア性窒素濃度計13の位
置について何ら限定するものではないことは、実施の形
態4、5の場合と同様である。また、流量計8を配管a
に設置し、流入水量を計測してもよい。
【0055】次に動作について説明する。硝化処理槽2
からの放流水中のアンモニア性窒素濃度は、アンモニア
性窒素濃度計13で、放流水の流量は流量計8で計測さ
れ、それぞれ信号線13aならびに信号線8aを介して
コントローラ10に伝えられる。設定器9に設定された
放流アンモニア性窒素量の目標値は信号線9aを介して
コントローラ10に伝えられる。コントローラ10で
は、硝化処理槽2末端の放流水中のアンモニア性窒素濃
度ならびに放流水の流量からアンモニア性窒素量を演算
し、この値と上記放流アンモニア性窒素量の目標値との
差に応じて、曝気量の設定値を出力する。
【0056】放流アンモニア性窒素量は、例えば実施の
形態4における式(4.1)に従って演算する。また、
曝気量の設定値は、例えば実施の形態1における式
(1.2)に従って演算する。コントローラ10の出力
は信号線4aを介して曝気装置4に伝えられる。上記曝
気量の調節によって、目標とする放流アンモニア性窒素
量が得られない場合は、曝気量の調節に加えて余剰汚泥
引抜き量の調節を行う。余剰汚泥引抜き量の設定値は、
例えば実施の形態2における式(2.1)に従って演算
する。コントローラ10から出力される曝気量は信号線
12aを介してコントローラ12へも伝えられる。コン
トローラ12は、曝気量の設定値が曝気装置4の上限に
達したことを検知すると、余剰汚泥引抜き量の調節を始
めるようにコントローラ11へ信号を出力する。この開
始信号は信号線12bを介してコントローラ11へ伝え
られる。コントローラ10の出力が信号線4aを介して
曝気装置4に伝えられると同時に、コントローラ11の
出力は信号線6aを介して余剰汚泥ポンプ6にも伝えら
れる。
【0057】これにより、放流アンモニア性窒素量が目
標値よりも大きい場合は、曝気量が増大し、硝化が促進
される。逆に、放流アンモニア性窒素量が目標値よりも
小さい場合は、曝気量がしぼられる。さらに曝気量の調
節に加え、放流アンモニア性窒素量が目標値よりも大き
い場合は、余剰汚泥引抜き量がしぼられ硝化処理槽2中
の生物量が増す。逆に、放流アンモニア性窒素量が目標
値よりも小さい場合は、余剰汚泥引抜き量が増やされ
る。すなわち、生物学的窒素除去装置に流入する下水の
量や濃度が変動した場合も、必要な曝気量を過不足無く
硝化処理槽2に与えることができると共に、曝気量の調
節だけでは目標の放流アンモニア性窒素量が得られない
場合、余剰汚泥引抜き量を調節することで必要な生物量
を硝化処理槽2に与えることができ、放流アンモニア性
窒素量を所定の値に維持できるという効果を奏する。
【0058】実施の形態7.以下、本発明の実施の形態
7を図に基づいて説明する。図7は実施の形態7に係る
生物学的窒素除去装置の制御装置を示す構成図である。
図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示
している。本実施形態は、硝化処理槽2へ流入するアン
モニア性窒素量を、流入水中のアンモニア性窒素濃度な
らびに流入水量から検知し、これと放流アンモニア性窒
素量の目標値との差から曝気量を調節するように装置を
構成したものである。図において、14は配管aに取り
付けられたアンモニア性窒素濃度計、15は同じく配管
aに取り付けられた流量計である。
【0059】9は硝化処理槽2から放流されるアンモニ
ア性窒素量の目標値を設定するための設定器、10は硝
化処理槽2へ流入するアンモニア性窒素量の測定値と予
め設定した目標値との差に応じて硝化処理槽2への曝気
量を調節するためのコントローラであり、信号線14a
を介してアンモニア性窒素濃度計14と、信号線15a
を介して流量計15と、信号線9aを介して設定器9
と、また信号線4aを介して曝気装置4と接続されてい
る。なお、本実施形態において、流量計15とアンモニ
ア性窒素濃度計14との位置関係について何ら限定する
ものではなく、アンモニア性窒素濃度計14が上流側、
流量計15が下流側でも全く問題はない。又アンモニア
性窒素濃度計14を別の場所に設置し、配管aから採水
するようにしてもよく、更に、流量計15を配管cに設
置し、放流水量を計測してもよい。
【0060】次に動作について説明する。硝化処理槽2
への流入水中のアンモニア性窒素濃度は、アンモニア性
窒素濃度計14で、流入水の流量は流量計15で計測さ
れ、それぞれ信号線14aならびに信号線15aを介し
てコントローラ10に伝えられる。設定器9に設定され
た放流アンモニア性窒素量の目標値は信号線9aを介し
てコントローラ10に伝えられる。コントローラ10で
は、硝化処理槽2への流入水中のアンモニア性窒素濃度
ならびに流入水の流量から流入アンモニア性窒素量を演
算し、この値と上記放流アンモニア性窒素量との差に応
じて、曝気量の設定値を出力する。
【0061】流入アンモニア性窒素量は、例えば式
(7.1)に従って演算する。 NH4in=Qin×C3 (7.1) ここに、 NH4in :流入アンモニア性窒素量 Qin :流入水量 C3 :流入水中のアンモニア性窒素濃度 また、曝気量の設定値は、例えば式(7.2)に従って
演算する。 Qair=Qair0+K3(NH4in−NH4out1) (7.2) ここに、 Qair :曝気量 Qair0 :定数 K3 :定数 NH4out1 :放流アンモニア性窒素量の目標値
【0062】コントローラ10の出力は信号線4aを介
して曝気装置4に伝えられる。これにより、流入アンモ
ニア性窒素量が大きい場合は、それに応じて曝気量が増
大し、硝化が促進される。逆に、流入アンモニア性窒素
量が小さい場合は、曝気量がしぼられる。すなわち、生
物学的窒素除去装置に流入する下水の量や濃度が変動し
た場合も、必要な曝気量をいち早く硝化処理槽2に与え
ることができ、放流アンモニア性窒素量を所定の値に維
持できるという効果を奏する。
【0063】実施の形態8.以下、本発明の実施の形態
8を図に基づいて説明する。図8は実施の形態8に係る
生物学的窒素除去装置の制御装置を示す構成図である。
図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示
している。本実施形態は、硝化処理槽2へ流入するアン
モニア性窒素量を、流入水中のアンモニア性窒素濃度な
らびに流入水量から検知し、これと放流アンモニア性窒
素量の目標値との差から余剰汚泥引抜き量を調節するよ
うに装置を構成したものである。図において、14は配
管aに取り付けられたアンモニア性窒素濃度計、15は
同じく配管aに取り付けられた流量計である。
【0064】9は硝化処理槽2から放流されるアンモニ
ア性窒素量の目標値を設定するための設定器、11は硝
化処理槽2へ流入するアンモニア性窒素量の測定値と予
め設定した目標値との差に応じて余剰汚泥引抜き量を調
節するためのコントローラであり、信号線14aを介し
てアンモニア性窒素濃度計14と、信号線15aを介し
て流量計15と、信号線9aを介して設定器9と、また
信号線6aを介して余剰汚泥ポンプ6と接続されてい
る。なお、本実施形態において、流量計15とアンモニ
ア性窒素濃度計14との位置関係について何ら限定する
ものではないことは、実施の形態7と同様である。
【0065】次に動作について説明する。硝化処理槽2
への流入水中のアンモニア性窒素濃度は、アンモニア性
窒素濃度計14で、流入水の流量は流量計15で計測さ
れ、それぞれ信号線14aならびに信号線15aを介し
てコントローラ11に伝えられる。設定器9に設定され
た放流アンモニア性窒素量の目標値は信号線9aを介し
てコントローラ11に伝えられる。コントローラ11で
は、硝化処理槽2への流入水中のアンモニア性窒素濃度
ならびに流入水の流量から流入アンモニア性窒素量を演
算し、この値と上記放流アンモニア性窒素量の目標値と
の差に応じて、余剰汚泥引抜き量の設定値を出力する。
【0066】流入アンモニア性窒素量は、例えば実施の
形態7における式(7.1)に従って演算する。また、
余剰汚泥引抜き量の設定値は、例えば式(8.1)に従
って演算する。 Qmod=Qmod0+K4(NH4in−NH4out1) (8.1) ここに、 Qmod :余剰汚泥引抜き量 Qmod0 :定数 K4 :定数(<0) NH4out1 :放流アンモニア性窒素量の目標値 コントローラ11の出力は信号線6aを介して余剰汚泥
ポンプ6に伝えられる。
【0067】これにより、流入アンモニア性窒素量が大
きい場合は、それに応じて余剰汚泥引抜き量がしぼら
れ、硝化処理槽2中の生物量が増える。逆に、流入アン
モニア性窒素量が小さい場合は、余剰汚泥引抜き量が増
やされる。すなわち、生物学的窒素除去装置に流入する
下水の量や濃度が変動した場合も、必要な曝気量をいち
早く硝化処理槽2に与えることができ、放流アンモニア
性窒素量を所定の値に維持できるという効果を奏する。
【0068】実施の形態9.以下、本発明の実施の形態
9を図に基づいて説明する。図9は実施の形態9に係る
生物学的窒素除去装置の制御装置を示す構成図である。
図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示
している。本実施形態は、硝化処理槽2へ流入するアン
モニア性窒素量を、流入水中のアンモニア性窒素濃度な
らびに流入水量から検知し、これと放流アンモニア性窒
素量の目標値との差から曝気量ならびに余剰汚泥引抜き
量を調節するように装置を構成したものである。図にお
いて、14は配管aに取り付けられたアンモニア性窒素
濃度計、15は同じく配管aに取り付けられた流量計で
ある。
【0069】9は硝化処理槽2から放流されるアンモニ
ア性窒素量の目標値を設定するための設定器、10は硝
化処理槽2へ流入するアンモニア性窒素量の測定値と予
め設定した目標値との差に応じて硝化処理槽2への曝気
量を調節するためのコントローラであり、信号線14a
を介してアンモニア性窒素濃度計14と、信号線15a
を介して流量計15と、信号線9aを介して設定器9
と、また信号線4aを介して曝気装置4と接続されてい
る。また、11は硝化処理槽2へ流入するアンモニア性
窒素量の測定値と予め設定した目標値との差に応じて硝
化処理槽2への余剰汚泥引抜き量を調節するためのコン
トローラであり、信号線14bを介してアンモニア性窒
素濃度計14と、信号線15bを介して流量計15と、
信号線9bを介して設定器9と、また信号線6aを介し
て余剰汚泥ポンプ6と接続されている。12はコントロ
ーラ10から出力される曝気量が上限値に達したとき、
余剰汚泥引抜き量の調節を始めるようにコントローラ1
1へ信号を出力するための上位コントローラであり、信
号線12aを介してコントローラ10と、信号線12b
を介してコントローラ11と接続されている。なお、本
実施形態において、流量計15とアンモニア性窒素濃度
計14との位置関係について何ら限定するものではない
ことは、実施の形態7、8と同様である。
【0070】次に動作について説明する。硝化処理槽2
への流入水中のアンモニア性窒素濃度は、アンモニア性
窒素濃度計14で、流入水の流量は流量計15で計測さ
れ、それぞれ信号線14aならびに信号線15aを介し
てコントローラ10に伝えられる。設定器9に設定され
た放流アンモニア性窒素量の目標値は信号線9aを介し
てコントローラ10に伝えられる。コントローラ10で
は、硝化処理槽2への流入水中のアンモニア性窒素濃度
ならびに流入水の流量から流入アンモニア性窒素量を演
算し、この値と上記放流アンモニア性窒素量の目標値と
の差に応じて、曝気量の設定値を出力する。流入アンモ
ニア性窒素量は、例えば実施の形態7における式(7.
1)に従って演算する。また、曝気量の設定値は、例え
ば実施の形態7における式(7.2)に従って演算す
る。コントローラ10の出力は信号線4aを介して曝気
装置4に伝えられる。
【0071】上記曝気量の調節によって、目標とする放
流アンモニア性窒素量が得られない場合、曝気量の調節
に加えて余剰汚泥引抜き量の調節を行う。余剰汚泥引抜
き量の設定値は、例えば実施の形態8における式(8.
1)に従って演算する。コントローラ10から出力され
る曝気量は、信号線12aを介してコントローラ12へ
も伝えられる。コントローラ12は、曝気量の設定値が
曝気装置4の上限に達したことを検知すると、余剰汚泥
引抜き量の調節を始めるようにコントローラ11へ信号
を出力する。この開始信号は信号線12bを介してコン
トローラ11へ伝えられる。コントローラ10の出力が
信号線4aを介して曝気装置4に伝えられると共に、コ
ントローラ11の出力は信号線6aを介して余剰汚泥ポ
ンプ6にも伝えられる。
【0072】これにより、流入アンモニア性窒素量が大
きい場合は、それに応じて曝気量が増大し、硝化が促進
される。逆に、流入アンモニア性窒素量が小さい場合
は、曝気量がしぼられる。さらに曝気量の調節に加え、
流入アンモニア性窒素量が大きい場合は、それに応じて
余剰汚泥引抜き量がしぼられ硝化処理槽2中の生物量が
増える。逆に、流入アンモニア性窒素量が小さい場合
は、余剰汚泥引抜き量が増やされる。すなわち、生物学
的窒素除去装置に流入する下水の量や濃度が変動した場
合も、必要な曝気量をいち早く硝化処理槽2に与えるこ
とができると共に、曝気量の調節だけでは目標の放流ア
ンモニア性窒素量が得られない場合、余剰汚泥引抜き量
を調節することで、いち早く必要な硝化処理槽2内の生
物量を保持でき、放流アンモニア性窒素量を所定の値に
維持できるという効果を奏する。
【0073】実施の形態10.以下、本発明の実施の形
態10を図に基づいて説明する。図10は実施の形態1
0に係る生物学的窒素除去装置の制御装置を示す構成図
である。図において、図1と同一符号は同一または相当
部分を示している。本実施形態は、硝化処理槽2へ流入
するアンモニア性窒素量を、脱窒処理槽1前段のアンモ
ニア性窒素濃度ならびに流入水量から検知し、これと放
流アンモニア性窒素量の目標値との差から曝気量を調節
するように装置を構成したものである。図において、1
6は脱窒処理槽1前段に取り付けられたアンモニア性窒
素濃度計、15は配管aに取り付けられた流量計であ
る。
【0074】9は硝化処理槽2から放流されるアンモニ
ア性窒素量の目標値を設定するための設定器である。2
4は硝化処理槽2から放流されるアンモニア性窒素量の
測定値と予め設定した目標値との差に応じて硝化処理槽
2への曝気量を調節するためのコントローラであり、信
号線16aを介してアンモニア性窒素濃度計16と、信
号線15aを介して流量計15と、信号線9aを介して
設定器9と、また信号線4aを介して曝気装置4と接続
されている。なお、本実施形態において、流量計15と
アンモニア性窒素濃度計16との位置について何ら限定
するものではない。アンモニア性窒素濃度計16を別の
場所に設置し、脱窒処理槽1から採水するようにしても
よい。又、流量計15を配管cに設置し、放流水量を計
測してもよい。
【0075】次に動作について説明する。硝化処理槽2
へ流入する流入水中のアンモニア性窒素濃度は、アンモ
ニア性窒素濃度計16で、流入水の流量は流量計15で
計測され、それぞれ信号線16aならびに信号線15a
を介してコントローラ10に伝えられる。設定器9に設
定された放流アンモニア性窒素量の目標値は、信号線9
aを介してコントローラ10に伝えられる。コントロー
ラ10では、脱窒処理槽1前段のアンモニア性窒素濃度
ならびに流入水の流量から流入アンモニア性窒素量を演
算し、この値と上記放流アンモニア性窒素量の目標値と
の差に応じて、曝気量の設定値を出力する。流入アンモ
ニア性窒素量は、例えば式(10.1)に従って演算す
る。 NH4in=Qin×C4 (10.1) ここに、 NH4in :流入アンモニア性窒素量 Qin :流入水量 C4 :脱窒処理槽前段のアンモニア性窒素濃度 また、曝気量の設定値は、例えば実施の形態7における
式(7.2)に従って演算する。
【0076】コントローラ10の出力は信号線4aを介
して曝気装置4に伝えられる。これにより、流入アンモ
ニア性窒素量が大きい場合は、それに応じて曝気量が増
大し、硝化が促進される。逆に、流入アンモニア性窒素
量が小さい場合は、曝気量がしぼられる。すなわち、生
物学的窒素除去装置に流入する下水の量や濃度が変動し
た場合も、必要な曝気量をいち早く硝化処理槽2に与え
ることができ、放流アンモニア性窒素量を所定の値に維
持できるという効果を奏する。
【0077】実施の形態11.以下、本発明の実施の形
態11を図に基づいて説明する。図11は実施の形態1
1に係る生物学的窒素除去装置の制御装置を示す構成図
である。図において、図1と同一符号は同一または相当
部分を示している。本実施形態は、硝化処理槽2へ流入
するアンモニア性窒素量を、脱窒処理槽1前段のアンモ
ニア性窒素濃度ならびに流入水量から検知し、これと放
流アンモニア性窒素量の目標値との差から余剰汚泥引抜
き量を調節するように装置を構成したものである。図に
おいて、16は脱窒処理槽1前段に取り付けられたアン
モニア性窒素濃度計、15は配管aに取り付けられた流
量計である。
【0078】9は硝化処理槽2から放流されるアンモニ
ア性窒素量の目標値を設定するための設定器、11は硝
化処理槽2へ流入するアンモニア性窒素量の測定値と予
め設定した目標値との差に応じて余剰汚泥引抜き量を調
節するためのコントローラであり、信号線16aを介し
てアンモニア性窒素濃度計16と、信号線15aを介し
て流量計15と、信号線9aを介して設定器9と、また
信号線6aを介して余剰汚泥ポンプ6と接続されてい
る。なお、本実施形態において、流量計15とアンモニ
ア性窒素濃度計16との位置について何ら限定するもの
ではないことは、実施の形態10と同様である。
【0079】次に動作について説明する。硝化処理槽2
への流入水中のアンモニア性窒素濃度は、アンモニア性
窒素濃度計16で、流入水の流量は流量計15で計測さ
れ、それぞれ信号線16aならびに信号線15aを介し
てコントローラ11に伝えられる。設定器9に設定され
た放流アンモニア性窒素量の目標値は、信号線9aを介
してコントローラ11に伝えられる。コントローラ11
では、脱窒処理槽1前段のアンモニア性窒素濃度ならび
に流入水の流量から流入アンモニア性窒素量を演算し、
この値と上記放流アンモニア性窒素量の目標値との差に
応じて、余剰汚泥引抜き量の設定値を出力する。
【0080】流入アンモニア性窒素量は、例えば実施の
形態10における式(10.1)に従って演算する。ま
た、余剰汚泥引抜き量の設定値は、例えば実施の形態8
における式(8.1)に従って演算する。コントローラ
11の出力は信号線6aを介して余剰汚泥ポンプ6に伝
えられる。これにより、流入アンモニア性窒素量が大き
い場合は、それに応じて余剰汚泥引抜き量がしぼられ、
硝化処理槽2中の生物量が増える。逆に、流入アンモニ
ア性窒素量が小さい場合は、余剰汚泥引抜き量が増やさ
れる。すなわち、生物学的窒素除去装置に流入する下水
の量や濃度が変動した場合も、必要な曝気量をいち早く
硝化処理槽2に与えることができ、放流アンモニア性窒
素量を所定の値に維持できるという効果を奏する。
【0081】実施の形態12.以下、本発明の実施の形
態12を図に基づいて説明する。図12は実施の形態1
2に係る生物学的窒素除去装置の制御装置を示す構成図
である。図において、図1と同一符号は同一または相当
部分を示している。本実施形態は、硝化処理槽2へ流入
するアンモニア性窒素量を、脱窒処理槽1前段のアンモ
ニア性窒素濃度ならびに流入水量から検知し、これと放
流アンモニア性窒素量の目標値との差から曝気量ならび
に余剰汚泥引抜き量を調節するように装置を構成したも
のである。図において、16は脱窒処理槽1前段に取り
付けられたアンモニア性窒素濃度計、15は配管aに取
り付けられた流量計である。
【0082】9は硝化処理槽2から放流されるアンモニ
ア性窒素量の目標値を設定するための設定器、10は硝
化処理槽2に流入するアンモニア性窒素量の測定値と予
め設定した目標値との差に応じて硝化処理槽2への曝気
量を調節するためのコントローラであり、信号線16a
を介してアンモニア性窒素濃度計16と、信号線15a
を介して流量計15と、信号線9aを介して設定器9
と、また信号線4aを介して曝気装置4と接続されてい
る。また、11は硝化処理槽2に流入するアンモニア性
窒素量の測定値と予め設定した目標値との差に応じて硝
化処理槽2への余剰汚泥引抜き量を調節するためのコン
トローラであり、信号線16bを介してアンモニア性窒
素濃度計16と、信号線15bを介して流量計15と、
信号線9bを介して設定器9と、また信号線6aを介し
て余剰汚泥ポンプ6と接続されている。
【0083】また、12はコントローラ10から出力さ
れる曝気量が上限値に達したとき、余剰汚泥引抜き量の
調節を始めるようにコントローラ11へ信号を出力する
ための上位コントローラであり、信号線12aを介して
コントローラ10と、信号線12bを介してコントロー
ラ11と接続されている。なお、本実施形態において
は、流量計15とアンモニア性窒素濃度計16との位置
について何ら限定するものではないことは、実施の形態
10、11と同様である。
【0084】次に動作について説明する。硝化処理槽2
への流入水中のアンモニア性窒素濃度は、アンモニア性
窒素濃度計16で、流入水の流量は流量計15で計測さ
れ、それぞれ信号線16aならびに信号線15aを介し
てコントローラ10に伝えられる。設定器9に設定され
た放流アンモニア性窒素量の目標値は信号線9aを介し
てコントローラ10に伝えられる。コントローラ10で
は、脱窒処理槽1前段のアンモニア性窒素濃度ならびに
流入水の流量から流入アンモニア性窒素量を演算し、こ
の値と上記放流アンモニア性窒素量との差に応じて、曝
気量の設定値を出力する。流入アンモニア性窒素量は、
例えば実施の形態10における式(10.1)に従って
演算する。また、曝気量の設定値は、例えば実施の形態
7における式(7.2)に従って演算する。コントロー
ラ10の出力は信号線4aを介して曝気装置4に伝えら
れる。
【0085】上記曝気量の調節によって、目標とする放
流アンモニア性窒素量が得られない場合、曝気量の調節
に加えて余剰汚泥引抜き量の調節を行う。余剰汚泥引抜
き量の設定値は、例えば実施の形態8における式(8.
1)に従って演算する。コントローラ10から出力され
る曝気量は、信号線12aを介してコントローラ12へ
も伝えられる。コントローラ12は、曝気量の設定値が
曝気装置4の上限に達したことを検知すると、余剰汚泥
引抜き量の調節を始めるようにコントローラ11へ信号
を出力する。この開始信号は信号12bを介してコント
ローラ11へ伝えられる。コントローラ10の出力が信
号線4aを介して曝気装置4に伝えられると共に、コン
トローラ11の出力は信号線6aを介して余剰汚泥ポン
プ6にも伝えられる。
【0086】これにより、流入アンモニア性窒素量が大
きい場合は、それに応じて曝気量が増大し、硝化が促進
される。逆に、流入アンモニア性窒素量が小さい場合
は、曝気量がしぼられる。さらに曝気量の調節に加え、
流入アンモニア性窒素量が大きい場合は、それに応じて
余剰汚泥引抜き量がしぼられ硝化処理槽2中の生物量が
増える。逆に、流入アンモニア性窒素量が小さい場合
は、余剰汚泥引抜き量が増やされる。すなわち、生物学
的窒素除去装置に流入する下水の量や濃度が変動した場
合も、必要な曝気量をいち早く硝化処理槽2に与えるこ
とができると共に、曝気量の調節だけでは目標の放流ア
ンモニア性窒素量が得られない場合、余剰汚泥引抜き量
を調節することでいち早く必要な硝化処理槽2内の生物
量を保持でき、放流アンモニア性窒素量を所定の値に維
持できるという効果を奏する。
【0087】実施の形態13.以下、本発明の実施の形
態13を図に基づいて説明する。図13は実施の形態1
3に係る生物学的窒素除去装置の制御装置を示す構成図
である。図において、図1と同一符号は同一または相当
部分を示している。本実施形態は、脱窒処理槽1から放
流される硝酸性窒素量を、脱窒処理槽1末端の硝酸性窒
素濃度ならびに放流水量から検知し、これと放流硝酸性
窒素量の目標値との差から余剰汚泥引抜き量を調節する
ように装置を構成したものである。図において、17は
脱窒処理槽1末端に取り付けられた硝酸性窒素濃度計、
8は配管cに取り付けられた流量計である。
【0088】18は脱窒処理槽1から放流される硝酸性
窒素量の目標値を設定するための設定器、19は脱窒処
理槽1から放流される硝酸性窒素量の測定値と予め設定
した目標値との差に応じて余剰汚泥引抜き量を調節する
ためのコントローラであり、信号線17aを介して硝酸
性窒素濃度計17と、信号線8aを介して流量計8と、
信号線18aを介して設定器18と、また信号線6aを
介して余剰汚泥ポンプ6と接続されている。なお、本実
施形態においては、流量計8ならびに硝酸性窒素濃度計
17の位置について何ら限定するものではない。硝酸性
窒素濃度計17を別の場所に設置し、脱窒処理槽11か
ら採水するようにしてもよく、更に流量計8を配管aに
設置し、流入水量を計測してもよい。
【0089】次に動作について説明する。脱窒処理槽1
から放流される硝酸性窒素濃度は、硝酸性窒素濃度計1
7で、放流水の流量は流量計8で計測され、それぞれ信
号線17aならびに信号線8aを介してコントローラ1
9に伝えられる。設定器18に設定された放流硝酸性窒
素量の目標値は、信号線18aを介してコントローラ1
9に伝えられる。コントローラ19では、脱窒処理槽1
末端の硝酸性窒素濃度ならびに放流水の流量から放流硝
酸性窒素濃度量を演算し、この値と上記放流硝酸性窒素
量との差に応じて、余剰汚泥引抜き量を出力する。
【0090】放流硝酸性窒素量は、例えば式(13.
1)に従って演算する。 NO3out=Qout×C5 (13.1) ここに、 NO3out :放流硝酸性窒素量 Qout :放流水量 C5 :脱窒処理槽末端の硝酸性窒素濃度 また、余剰汚泥引抜き量の設定値は、例えば式(13.
2)に従って演算する。 Qmod=Qmod0+K5(NO3out−NO3out1) (13.2) ここに、 Qmod :余剰汚泥引抜き量 Qmod0 :定数 K5 :定数(<0) NO3out1 :放流硝酸性窒素量の目標値 コントローラ19の出力は信号線6aを介して余剰汚泥
ポンプ6に伝えられる。これにより、脱窒処理槽1の硝
酸性窒素量が大きい場合は、それに応じて余剰汚泥引抜
き量がしぼられ、脱窒処理槽1中の生物量が増える。逆
に、脱窒処理槽1の硝酸性窒素量が小さい場合は、余剰
汚泥引抜き量が増やされる。すなわち、生物学的窒素除
去装置に流入する下水の量や濃度が変動した場合も必要
な生物量を過不足なく硝化処理槽2に与えることがで
き、放流硝酸性窒素量を所定の値に維持できるという効
果を奏する。
【0092】実施の形態14.以下、本発明の実施の形
態14を図に基づいて説明する。図14は実施の形態1
4に係る生物学的窒素除去装置の制御装置を示す構成図
である。図において、図1と同一符号は同一または相当
部分を示している。本実施形態は、脱窒処理槽1へ流入
する硝酸性窒素量を、処理水中の硝酸性窒素濃度ならび
に放流水量から検知し、これと放流硝酸性窒素量の目標
値との差から返送汚泥量を調節するように装置を構成し
たものである。図において、20は配管cに取り付けら
れた硝酸性窒素濃度計、8は同じく配管cに取り付けら
れた流量計である。
【0093】18は脱窒処理槽1から放流される硝酸性
窒素量の目標値を設定するための設定器で、21は脱窒
処理槽1へ流入する硝酸性窒素量の測定値と予め設定し
た目標値との差に応じて返送汚泥量を調節するためのコ
ントローラであり、信号線20aを介して硝酸性窒素濃
度計20と、信号線8aを介して流量計8と、信号線1
8aを介して設定器18と、また信号線5aを介して返
送汚泥ポンプ5と接続されている。なお、本実施形態に
おいては、流量計8と硝酸性窒素濃度計20の位置につ
いて何ら限定するものではなく、硝酸性窒素濃度計20
が上流側、流量計8が下流側でも全く問題はない。ま
た、硝酸性窒素濃度計20を別の場所に設置し、配管c
から採水するようにしてもよく、更に、流量計8を配管
aに設置し、流入水量を計測してもよい。
【0094】次に動作について説明する。脱窒処理槽1
への流入水中の硝酸性窒素濃度は、硝酸性窒素濃度計2
0で、放流水の流量は流量計8で計測され、それぞれ信
号線20aならびに信号線8aを介してコントローラ2
1に伝えられる。設定器18に設定された放流硝酸性窒
素量の目標値は、信号線18aを介してコントローラ2
1に伝えられる。コントローラ21では、放流水中の硝
酸性窒素濃度ならびに放流水の流量から流入硝酸性窒素
量を演算し、この値と上記放流硝酸性窒素量の目標値と
の差に応じて、返送汚泥量の設定値を出力する。
【0095】流入硝酸性窒素量は、例えば式(14.
1)に従って演算する。 NO3in=Qout×C6 (14.1) ここに、 NO3in :流入硝酸性窒素量 Qout :放流水量 C6 :放流水中の硝酸性窒素濃度 また、返送汚泥量の設定値は、例えば式(14.2)に
従って演算する。 QRe=QRe0+K6(NO3in−NO3out1) (14.2) ここに、 QRe :返送汚泥量 QRe0 :定数 K6 :定数(<0) NO3out1 :放流硝酸性窒素量の目標値 コントローラ21の出力は信号線5aを介して返送汚泥
ポンプ5に伝えられる。
【0096】これにより、脱窒処理槽1に流入する硝酸
性窒素量が大きい場合は、それに応じて返送汚泥量が増
大し脱窒処理に供される硝酸性窒素量が増える。逆に、
脱窒処理槽1に流入する硝酸性窒素量が小さい場合は、
返送汚泥量がしぼられる。すなわち、これにより、生物
学的窒素除去装置に流入する下水の量や濃度が変動した
場合も、硝化量に応じて返送汚泥量をいち早く調節する
ことができ、放流硝酸性窒素量を所定の値に維持できる
という効果を奏する。
【0097】実施の形態15.以下、本発明の実施の形
態15を図に基づいて説明する。図15は実施の形態1
5に係る生物学的窒素除去装置の制御装置を示す構成図
である。図において、図1と同一符号は同一または相当
部分を示している。本実施形態は、脱窒処理槽1へ流入
する硝酸性窒素量を、放流水中の硝酸性窒素濃度ならび
に放流水量から検知し、これと放流硝酸性窒素量の目標
値との差から余剰汚泥引抜き量を調節するように装置を
構成したものである。図において、20は配管cに取り
付けられた硝酸性窒素濃度計、8は同じく配管cに取り
付けられた流量計である。
【0098】18は脱窒処理槽1から放流される硝酸性
窒素量の目標値を設定するための設定器、22は脱窒処
理槽1へ流入する硝酸性窒素量の測定値と予め設定した
目標値との差に応じて余剰汚泥引抜き量を調節するため
のコントローラであり、信号線20aを介して硝酸性窒
素濃度計20と、信号線8aを介して流量計8と、信号
線18aを介して設定器18と、また信号線6aを介し
て余剰汚泥ポンプ6と接続されている。なお、本実施形
態においては、流量計8と硝酸性窒素濃度計20の位置
関係について何ら限定するものではないことは、実施の
形態14と同様である。
【0099】次に動作について説明する。脱窒処理槽1
への流入水中の硝酸性窒素濃度は、硝酸性窒素濃度計2
0で、放流水の流量は流量計8で計測され、それぞれ信
号線20aならびに信号線8aを介してコントローラ2
2に伝えられると共に、設定器18に設定された放流硝
酸性窒素量の目標値は、信号線18aを介してコントロ
ーラ22に伝えられる。コントローラ22では、放流水
中の硝酸性窒素濃度ならびに放流水の流量から流入硝酸
性窒素量を演算し、この値と上記放流硝酸性窒素量の目
標値との差に応じて、余剰汚泥引抜き量の設定値を出力
する。
【0100】流入硝酸性窒素量は、例えば実施の形態1
4における式(14.1)に従って演算する。また、余
剰汚泥引抜き量の設定値は、例えば式(15.1)に従
って演算する。 Qmod=Qmod0+K7(NO3in−NO3out1) (15.1) ここに、 Qmod :余剰汚泥引抜き量 Qmod0 :定数 K7 :定数(<0) NO3out1 :放流硝酸性窒素量の目標値
【0101】コントローラ22の出力は信号線6aを介
して余剰汚泥ポンプ6に伝えられる。これにより、脱窒
処理槽1に流入する硝酸性窒素量が大きい場合は、それ
に応じて余剰汚泥引抜き量がしぼられ脱窒処理槽1中の
生物量が増える。逆に、脱窒処理槽1に流入する硝酸性
窒素量が小さい場合は、余剰汚泥引抜き量が増やされ
る。すなわち、これにより、生物学的窒素除去装置に流
入する下水の量や濃度が変動した場合も必要な生物量を
いち早く脱窒処理槽1に与えることができ、放流硝酸性
窒素量を所定の値に維持できるという効果を奏する。
【0102】実施の形態16.以下、本発明の実施の形
態16を図に基づいて説明する。図16は実施の形態1
6に係る生物学的窒素除去装置の制御装置を示す構成図
である。図において、図1と同一符号は同一または相当
部分を示している。本実施形態は、脱窒処理槽1へ流入
する硝酸性窒素量を、放流水中の硝酸性窒素濃度ならび
に放流水量から検知し、これと放流硝酸性窒素量の目標
値との差から返送汚泥量ならびに余剰汚泥引抜き量を調
節するように装置を構成したものである。図において、
20は配管cに取り付けられた硝酸性窒素濃度計、8は
同じく配管cに取り付けられた流量計である。
【0103】18は脱窒処理槽1から放流される硝酸性
窒素量の目標値を設定するための設定器、21は脱窒処
理槽1へ流入する硝酸性窒素量の測定値と予め設定した
目標値との差に応じて返送汚泥量を調節するためのコン
トローラであり、信号線20aを介して硝酸性窒素濃度
計20と、信号線8aを介して流量計8と、信号線18
aを介して設定器18と、また信号線5aを介して返送
汚泥ポンプ5と接続されている。また、22は硝化処理
槽2へ流入する硝酸性窒素量の測定値と予め設定した目
標値との差に応じて余剰汚泥引抜き量を調節するための
コントローラであり、信号線20bを介して硝酸性窒素
濃度計20と、信号線8bを介して流量計8と、信号線
18bを介して設定器18と、また信号線6aを介して
余剰汚泥ポンプ6と接続されている。なお、本実施形態
においては、流量計8と硝酸性窒素濃度計20の位置に
ついて何ら限定するものではないことは、実施の形態1
4、15の場合と同様である。
【0104】次に動作について説明する。脱窒処理槽1
への流入水中の硝酸性窒素濃度は、硝酸性窒素濃度計2
0で、流入水の流量は流量計8で計測され、それぞれ信
号線20aならびに信号線8aを介してコントローラ2
1に伝えられると共に、設定器18に設定された放流硝
酸性窒素量の目標値は信号線18aを介してコントロー
ラ21に伝えられる。コントローラ21では、放流水中
の硝酸性窒素濃度ならびに放流水の流量から流入硝酸性
窒素量を演算し、この値と上記放流硝酸性窒素量の目標
値との差に応じて、返送汚泥量の設定値を出力する。流
入硝酸性窒素量は、例えば実施の形態14における式
(14.1)に従って演算する。また、返送汚泥量の設
定値は、例えば実施の形態14における式(14.2)
に従って演算する。コントローラ21の出力は信号線5
aを介して返送汚泥ポンプ5に伝えられる。
【0105】上記返送汚泥量の調節によって、目標とす
る放流硝酸性窒素量が得られない場合、返送汚泥量の調
節に加えて余剰汚泥引抜き量の調節を行う。余剰汚泥引
抜き量の設定値は、例えば実施の形態15における式
(15.1)に従って演算する。コントローラ21から
出力される出力信号は、信号線23aを介してコントロ
ーラ23へも伝えられる。コントローラ23は、曝気量
の設定値が曝気装置4の上限に達したことを検知する
と、余剰汚泥引抜き量の調節を始めるようにコントロー
ラ22へ信号を出力する。この開始信号は信号線23b
を介してコントローラ22へ伝えられる。コントローラ
21の出力が信号線5aを介して返送汚泥ポンプ5に伝
えられると共に、コントローラ22の出力は信号線6a
を介して余剰汚泥ポンプ6にも伝えられる。
【0106】これにより、脱窒処理槽1に流入する硝酸
性窒素量が大きい場合は、それに応じて返送汚泥量が増
大し、脱窒処理に供される硝酸性窒素量が増える。逆
に、脱窒処理槽1に流入する硝酸性窒素量が小さい場合
は、返送汚泥量がしぼられる。さらに返送汚泥量の調節
に加え、脱窒処理槽1に流入する硝酸性窒素量が大きい
場合は、それに応じて余剰汚泥引抜き量がしぼられ脱窒
処理槽1中の生物量が増える。逆に、脱窒処理槽1に流
入する硝酸性窒素量が小さい場合は、余剰汚泥引抜き量
が増やされる。すなわち、これにより、生物学的窒素除
去装置に流入する下水の量や濃度が変動した場合も、硝
化量に応じて返送汚泥量をいち早く調節することができ
ると共に、返送汚泥量の調節だけでは目標の放流硝酸性
窒素量が得られない場合、余剰汚泥引抜き量を調節する
ことでいち早く必要な硝化処理槽2内の生物量を保持で
き、放流硝酸性窒素量を所定の値に維持できるという効
果を奏する。
【0107】実施の形態17.以下、本発明の実施の形
態17を図に基づいて説明する。図17は実施の形態1
7に係る生物学的窒素除去装置の制御装置を示す構成図
である。図において、図1と同一符号は同一または相当
部分を示している。本実施形態は、脱窒処理槽1へ流入
する硝酸性窒素量を、返送汚泥中の硝酸性窒素濃度なら
びに放流水量から検知し、これと放流硝酸性窒素量の目
標値との差から返送汚泥量を調節するように装置を構成
したものである。図において、24は配管fに取り付け
られた硝酸性窒素濃度計、8は配管cに取り付けられた
流量計である。
【0108】18は脱窒処理槽1から放流される硝酸性
窒素量の目標値を設定するための設定器、25は脱窒処
理槽1へ流入する硝酸性窒素量の測定値と予め設定した
目標値との差に応じて返送汚泥量を調節するためのコン
トローラであり、信号線24aを介して硝酸性窒素濃度
計24と、信号線8aを介して流量計8と、信号線18
aを介して設定器18と、また信号線5aを介して返送
汚泥ポンプ5と接続されている。なお、本実施形態にお
いては、流量計8ならびに硝酸性窒素濃度計24の位置
について何ら限定するものではなく、流量計8を配管a
に設置し流入水量を計測してもよい。
【0109】次に動作について説明する。脱窒処理槽1
への流入水中の硝酸性窒素濃度は、硝酸性窒素濃度計2
4で、放流水の流量は流量計8で計測され、それぞれ信
号線24aならびに信号線8aを介してコントローラ2
5に伝えられる。設定器18に設定された放流硝酸性窒
素量の目標値は信号線18aを介してコントローラ25
に伝えられる。コントローラ25では、返送汚泥中の硝
酸性窒素濃度ならびに放流水の流量から流入硝酸性窒素
量を演算し、この値と上記放流硝酸性窒素量の目標値と
の差に応じて、返送汚泥量の設定値を出力する。
【0110】流入硝酸性窒素量は、例えば式(17.
1)に従って演算する。 NO3in=Qout×C7 (17.1) ここに、 NO3in :流入硝酸性窒素量 Qout :放流水量 C7 :返送汚泥中の硝酸性窒素濃度 また、返送汚泥量の設定値は、例えば実施の形態14に
おける式(14.2)に従って演算する。コントローラ
25の出力は信号線5aを介して返送汚泥ポンプ5に伝
えられる。
【0111】これにより、脱窒処理槽1に流入する硝酸
性窒素量が大きい場合は、それに応じて返送汚泥量が増
大し脱窒処理に供される硝酸性窒素量が増える。逆に、
脱窒処理槽1に流入する硝酸性窒素量が小さい場合は、
返送汚泥量がしぼられる。すなわち、これにより、生物
学的窒素除去装置に流入する下水の量や濃度が変動した
場合も、硝化量に応じて返送汚泥量をいち早く調節する
ことができ、放流硝酸性窒素量を所定の値に維持できる
という効果を奏する。
【0112】実施の形態18.以下、本発明の実施の形
態18を図に基づいて説明する。図18は実施の形態1
8に係る生物学的窒素除去装置の制御装置を示す構成図
である。図において、図1と同一符号は同一または相当
部分を示している。本実施形態は、脱窒処理槽1へ流入
する硝酸性窒素量を、返送汚泥中の硝酸性窒素濃度なら
びに放流水量から検知し、これと放流硝酸性窒素量の目
標値との差から余剰汚泥引抜き量を調節するように装置
を構成したものである。図において、24は配管fに取
り付けられた硝酸性窒素濃度計、8は配管cに取り付け
られた流量計である。
【0113】18は脱窒処理槽1から放流される硝酸性
窒素量の目標値を設定するための設定器、26は脱窒処
理槽1へ流入する硝酸性窒素量の測定値と予め設定した
目標値との差に応じて余剰汚泥引抜き量を調節するため
のコントローラであり、信号線24aを介して硝酸性窒
素濃度計24と、信号線8aを介して流量計8と、信号
線18aを介して設定器18と、また信号線6aを介し
て余剰汚泥ポンプ6と接続されている。なお、本実施形
態においては、流量計8と硝酸性窒素濃度計24の位置
について、何ら限定するものではないことは、実施の形
態17と同様である。
【0114】次に動作について説明する。脱窒処理槽1
への流入水中の硝酸性窒素濃度は、硝酸性窒素濃度計2
4で、放流水の流量は流量計8で計測され、それぞれ信
号線24aならびに信号線8aを介してコントローラ2
6に伝えられる。設定器18に設定された放流硝酸性窒
素量の目標値は、信号線18aを介してコントローラ2
6に伝えられる。コントローラ26では、返送汚泥中の
硝酸性窒素濃度ならびに放流水の流量から流入硝酸性窒
素量を演算し、この値と上記放流硝酸性窒素量の目標値
との差に応じて、余剰汚泥引抜き量の設定値を出力す
る。
【0115】流入硝酸性窒素量は、例えば実施の形態1
7における式(17.1)に従って演算する。また、余
剰汚泥引抜き量の設定値は、例えば実施の形態15にお
ける式(15.1)に従って演算する。コントローラ2
6の出力は信号線6aを介して余剰汚泥ポンプ6に伝え
られる。
【0116】これにより、脱窒処理槽1に流入する硝酸
性窒素量が大きい場合は、それに応じて余剰汚泥引抜き
量がしぼられ脱窒処理槽1中の生物量が増える。逆に、
脱窒処理槽1に流入する硝酸性窒素量が小さい場合は、
余剰汚泥引抜き量が増やされる。すなわち、これによ
り、生物学的窒素除去装置に流入する下水の量や濃度が
変動した場合も必要な生物量をいち早く脱窒処理槽1に
与えることができ、放流硝酸性窒素量を所定の値に維持
できるという効果を奏する。
【0117】実施の形態19.以下、本発明の実施の形
態19を図に基づいて説明する。図19は実施の形態1
9に係る生物学的窒素除去装置の制御装置を示す構成図
である。図において、図1と同一符号は同一または相当
部分を示している。本実施形態は、脱窒処理槽1へ流入
する硝酸性窒素量を、返送汚泥中の硝酸性窒素濃度なら
びに放流水量から検知し、これと放流硝酸性窒素量の目
標値との差から返送汚泥量ならびに余剰汚泥引抜き量を
調節するように装置を構成したものである。図におい
て、24は配管fに取り付けられた硝酸性窒素濃度計、
8は配管cに取り付けられた流量計である。
【0118】18は脱窒処理槽1から放流される硝酸性
窒素量の目標値を設定するための設定器、25は脱窒処
理槽1へ流入する硝酸性窒素量の測定値と予め設定した
目標値との差に応じて返送汚泥量を調節するためのコン
トローラであり、信号線24aを介して硝酸性窒素濃度
計24と、信号線8aを介して流量計8と、信号線18
aを介して設定器18と、また信号線5aを介して返送
汚泥ポンプ5と接続されている。また、26は脱窒処理
槽1へ流入する硝酸性窒素量の測定値と予め設定した目
標値との差に応じて余剰汚泥引抜き量を調節するための
コントローラであり、信号線24bを介して硝酸性窒素
濃度計24と、信号線8bを介して流量計8と、信号線
18bを介して設定器18と、また信号線6aを介して
余剰汚泥ポンプ6と接続されている。なお、本実施形態
においては、流量計8と硝酸性窒素濃度計24の位置に
ついて、何ら限定するものではないことは、実施の形態
17、18と同様である。
【0119】次に動作について説明する。脱窒処理槽1
への流入水中の硝酸性窒素濃度は、硝酸性窒素濃度計2
4で、流入水の流量は流量計8で計測され、それぞれ信
号線24aならびに信号線8aを介してコントローラ2
5に伝えられる。設定器18に設定された放流硝酸性窒
素量の目標値は信号線18aを介してコントローラ25
に伝えられる。コントローラ25では、返送汚泥中の硝
酸性窒素濃度ならびに放流水の流量から流入硝酸性窒素
量を演算し、この値と上記放流硝酸性窒素量の目標値と
の差に応じて、返送汚泥量の設定値を出力する。流入硝
酸性窒素量は、例えば実施の形態17における式(1
7.1)に従って演算する。また、返送汚泥量の設定値
は、例えば実施の形態14における式(14.2)に従
って演算する。コントローラ25の出力は信号線5aを
介して返送汚泥ポンプ5に伝えられる。
【0120】上記返送汚泥量の調節によって、目標とす
る放流硝酸性窒素量が得られない場合、返送汚泥量の調
節に加えて余剰汚泥引抜き量の調節を行う。余剰汚泥引
抜き量の設定値は、例えば実施の形態15における式
(15.1)に従って演算する。コントローラ25から
出力された出力信号は、信号線27aを介してコントロ
ーラ27へも伝えられる。コントローラ27は、曝気量
の設定値が曝気装置4の上限に達したことを検知する
と、余剰汚泥引抜き量の調節を始めるようにコントロー
ラ26へ信号を出力する。この開始信号は信号線27b
を介してコントローラ26へ伝えられる。コントローラ
25の出力が信号線5aを介して返送汚泥ポンプ5に伝
えられると共に、コントローラ26の出力は信号線6a
を介して余剰汚泥ポンプ6にも伝えられる。
【0121】これにより、脱窒処理槽1に流入する硝酸
性窒素量が大きい場合は、それに応じて返送汚泥量が増
大し、脱窒処理に供される硝酸性窒素量が増える。逆
に、脱窒処理槽1に流入する硝酸性窒素量が小さい場合
は、返送汚泥量がしぼられる。さらに返送汚泥量の調節
に加え、脱窒処理槽1に流入する硝酸性窒素量が大きい
場合は、それに応じて余剰汚泥引抜き量がしぼられ脱窒
処理槽1中の生物量が増える。逆に、脱窒処理槽1に流
入する硝酸性窒素量が小さい場合は、余剰汚泥引抜き量
が増やされる。すなわち、これにより、生物学的窒素除
去装置に流入する下水の量や濃度が変動した場合も、硝
化量に応じて返送汚泥量をいち早く調節することができ
ると共に、返送汚泥量の調節だけでは目標の放流硝酸性
窒素量が得られない場合、余剰汚泥引抜き量を調節する
ことでいち早く必要な脱窒処理槽1内の生物量を保持で
き、放流硝酸性窒素量を所定の値に維持できるという効
果を奏する。
【0122】実施の形態20.以下、本発明の実施の形
態20を図に基づいて説明する。図20は実施の形態2
0に係る生物学的窒素除去装置の制御装置を示す構成図
である。図において、図1と同一符号は同一または相当
部分を示している。本実施形態は、脱窒処理槽1へ流入
する硝酸性窒素量を、硝化処理槽2末端の硝酸性窒素濃
度ならびに放流水量から検知し、これと放流硝酸性窒素
量の目標値との差から返送汚泥量を調節するように装置
を構成したものである。図において、28は硝化処理槽
2末端に取り付けられた硝酸性窒素濃度計、8は配管c
に取り付けられた流量計である。
【0123】18は脱窒処理槽1から放流される硝酸性
窒素量の目標値を設定するための設定器、29は脱窒処
理槽1へ流入する硝酸性窒素量の測定値と予め設定した
目標値との差に応じて返送汚泥量を調節するためのコン
トローラであり、信号線28aを介して硝酸性窒素濃度
計28と、信号線8aを介して流量計8と、信号線18
aを介して設定器18と、また信号線5aを介して返送
汚泥ポンプ5と接続されている。なお、本実施形態にお
いては、流量計8と硝酸性窒素濃度計28の位置につい
て何ら限定するものではない。硝酸性窒素濃度計28を
別の場所に設置し、硝化処理槽2もしくは配管bから採
水するようにしてもよい。又、流量計8を配管aに設置
し流入水量を計測してもよい。
【0124】次に動作について説明する。脱窒処理槽1
への流入水中の硝酸性窒素濃度は、硝酸性窒素濃度計2
8で、放流水の流量は流量計8で計測され、それぞれ信
号線28aならびに信号線8aを介してコントローラ2
9に伝えられる。設定器18に設定された放流アンモニ
ア性窒素量の目標値は、信号線18aを介してコントロ
ーラ29に伝えられる。コントローラ29では、硝化処
理槽2末端の硝酸性窒素濃度ならびに放流水の流量から
流入硝酸性窒素量を演算し、この値と上記放流硝酸性窒
素量の目標値との差に応じて、返送汚泥量の設定値を出
力する。
【0125】流入硝酸性窒素量は、例えば式(20.
1)に従って演算する。 NO3in=Qout×C8 (20.1) ここに、 NO3in :流入硝酸性窒素量 Qout :放流水量 C8 :硝化処理槽末端の硝酸性窒素濃度 また、返送汚泥量の設定値は、例えば実施の形態14に
おける式(14.2)に従って演算する。コントローラ
29の出力は信号線5aを介して返送汚泥ポンプ5に伝
えられる。
【0126】これにより、脱窒処理槽1に流入する硝酸
性窒素量が大きい場合は、それに応じて返送汚泥量が増
大し、脱窒処理に供される硝酸性窒素量が増える。逆
に、脱窒処理槽1に流入する硝酸性窒素量が小さい場合
は、返送汚泥量がしぼられる。すなわち、これにより、
生物学的窒素除去装置に流入する下水の量や濃度が変動
した場合も、硝化量に応じて返送汚泥量をいち早く調節
することができ、放流硝酸性窒素量を所定の値に維持で
きるという効果を奏する。
【0127】実施の形態21.以下、本発明の実施の形
態21を図に基づいて説明する。図21は実施の形態2
1に係る生物学的窒素除去装置の制御装置を示す構成図
である。図において、図1と同一符号は同一または相当
部分を示している。本実施形態は、脱窒処理槽1へ流入
する硝酸性窒素量を、硝化処理槽2末端の硝酸性窒素濃
度ならびに放流水量から検知し、これと放流硝酸性窒素
量の目標値との差から余剰汚泥引抜き量を調節するよう
に装置を構成したものである。図において、28は硝化
処理槽2末端に取り付けられた硝酸性窒素濃度計、8は
配管cに取り付けられた流量計である。
【0128】18は脱窒処理槽1から放流される硝酸性
窒素量の目標値を設定するための設定器、30は脱窒処
理槽1へ流入する硝酸性窒素量の測定値と予め設定した
目標値との差に応じて余剰汚泥引抜き量を調節するため
のコントローラであり、信号線28aを介して硝酸性窒
素濃度計28と、信号線8aを介して流量計8と、信号
線18aを介して設定器18と、また信号線6aを介し
て余剰汚泥ポンプ6と接続されている。なお、本実施形
態においては、流量計8と硝酸性窒素濃度計28の位置
について何ら限定するものではないことは実施の形態2
0の場合と同様である。
【0129】次に動作について説明する。脱窒処理槽1
への流入水中の硝酸性窒素濃度は、硝酸性窒素濃度計2
8で、放流水の流量は流量計8で計測され、それぞれ信
号線28aならびに信号線8aを介してコントローラ3
0に伝えられる。設定器18に設定された放流硝酸性窒
素量の目標値は、信号線18aを介してコントローラ3
0に伝えられる。コントローラ30では、硝化処理槽2
末端の硝酸性窒素濃度ならびに放流水の流量から流入硝
酸性窒素量を演算し、この値と上記放流硝酸性窒素量の
目標値との差に応じて、余剰汚泥引抜き量の設定値を出
力する。流入硝酸性窒素量は、例えば実施の形態20に
おける式(20.1)に従って演算する。また、余剰汚
泥引抜き量の設定値は、例えば実施の形態15における
式(15.1)に従って演算する。コントローラ30の
出力は信号線6aを介して余剰汚泥ポンプ6に伝えられ
る。
【0130】これにより、脱窒処理槽1に流入する硝酸
性窒素量が大きい場合は、それに応じて余剰汚泥引抜き
量がしぼられ、脱窒処理槽1中の生物量が増える。逆
に、脱窒処理槽1に流入する硝酸性窒素量が小さい場合
は、余剰汚泥引抜き量が増やされる。すなわち、これに
より、生物学的窒素除去装置に流入する下水の量や濃度
が変動した場合も必要な生物量をいち早く脱窒処理槽1
に与えることができ、放流硝酸性窒素量を所定の値に維
持できるという効果を奏する。
【0131】実施の形態22.以下、本発明の実施の形
態22を図に基づいて説明する。図22は実施の形態2
2に係る生物学的窒素除去装置の制御装置を示す構成図
である。図において、図1と同一符号は同一または相当
部分を示している。本実施形態は、脱窒処理槽1へ流入
する硝酸性窒素量を、硝化処理槽2末端の硝酸性窒素濃
度ならびに放流水量から検知し、これと放流硝酸性窒素
量の目標値との差から返送汚泥量ならびに余剰汚泥引抜
き量を調節するように装置を構成したものである。図に
おいて、28は硝化処理槽2末端に取り付けられた硝酸
性窒素濃度計、8は配管cに取り付けられた流量計であ
る。
【0132】18は脱窒処理槽1から放流される硝酸性
窒素量の目標値を設定するための設定器、29は硝化処
理槽2へ流入する硝酸性窒素量の測定値と予め設定した
目標値との差に応じて返送汚泥量を調節するためのコン
トローラであり、信号線28aを介して硝酸性窒素濃度
計28と、信号線8aを介して流量計8と、信号線18
aを介して設定器18と、また信号線5aを介して返送
汚泥ポンプ5と接続されている。また、30は硝化処理
槽2へ流入する硝酸性窒素量の測定値と予め設定した目
標値との差に応じて余剰汚泥引抜き量を調節するための
コントローラであり、信号線28bを介して硝酸性窒素
濃度計28と、信号線8bを介して流量計8と、信号線
18bを介して設定器18と、また信号線6aを介して
余剰汚泥ポンプ6と接続されている。なお、本実施形態
においては、流量計8と硝酸性窒素濃度計28の位置に
ついて、何ら限定するものではないことは、実施の形態
20、21の場合と同様である。
【0133】次に動作について説明する。脱窒処理槽1
への流入水中の硝酸性窒素濃度は、硝酸性窒素濃度計2
8で、流入水の流量は流量計8で計測され、それぞれ信
号線28aならびに信号線8aを介してコントローラ2
9に伝えられる。設定器18に設定された放流硝酸性窒
素量の目標値は信号線18aを介してコントローラ29
に伝えられる。コントローラ29では、硝化処理槽2末
端の硝酸性窒素濃度ならびに放流水の流量から流入硝酸
性窒素量を演算し、この値と上記放流硝酸性窒素量の目
標値との差に応じて、返送汚泥量の設定値を出力する。
流入硝酸性窒素量は、例えば実施の形態20における式
(20.1)に従って演算する。また、返送汚泥量の設
定値は、例えば実施の形態14における式(14.2)
に従って演算する。コントローラ29の出力は信号線5
aを介して返送汚泥ポンプ5に伝えられる。
【0134】上記返送汚泥量の調節によって、目標とす
る放流硝酸性窒素量が得られない場合、返送汚泥量の調
節に加えて余剰汚泥引抜き量の調節を行う。余剰汚泥引
抜き量の設定値は、例えば実施の形態15における式
(15.1)に従って演算する。コントローラ29から
出力される出力信号は、信号線31aを介してコントロ
ーラ31へも伝えられる。コントローラ31は、曝気量
の設定値が曝気装置4の上限に達したことを検知する
と、余剰汚泥引抜き量の調節を始めるようにコントロー
ラ30へ信号を出力する。この開始信号は信号線31b
を介してコントローラ30へ伝えられる。コントローラ
29の出力が信号線5aを介して返送汚泥ポンプ5に伝
えられると共に、コントローラ30の出力は信号線6a
を介して余剰汚泥ポンプ6にも伝えられる。
【0135】これにより、脱窒処理槽1に流入する硝酸
性窒素量が大きい場合は、それに応じて返送汚泥量が増
大し、脱窒処理に供される硝酸性窒素量が増える。逆
に、脱窒処理槽1に流入する硝酸性窒素量が小さい場合
は、返送汚泥量がしぼられる。さらに返送汚泥量の調節
に加え、脱窒処理槽1に流入する硝酸性窒素量が大きい
場合は、それに応じて余剰汚泥引抜き量がしぼられ脱窒
処理槽1中の生物量が増える。逆に、脱窒処理槽1に流
入する硝酸性窒素量が小さい場合は、余剰汚泥引抜き量
が増やされる。すなわち、これにより、生物学的窒素除
去装置に流入する下水の量や濃度が変動した場合も、硝
化量に応じて返送汚泥量をいち早く調節することができ
ると共に、返送汚泥量の調節だけでは目標の放流硝酸性
窒素量が得られない場合、余剰汚泥引抜き量を調節する
ことでいち早く必要な脱窒処理槽1内の生物量を保持で
き、放流硝酸性窒素量を所定の値に維持できるという効
果を奏する。
【0136】実施の形態23.以下、本発明の実施の形
態23を図に基づいて説明する。図23は実施の形態2
3に係る生物学的窒素除去装置の制御装置を示す構成図
である。図において、図1と同一符号は同一または相当
部分を示している。本実施形態は、硝化処理槽2へ流入
するアンモニア性窒素量を、流入水中のアンモニア性窒
素濃度ならびに流入水量から検知し、これと放流アンモ
ニア性窒素量の目標値との差から曝気量を調節し、加え
て脱窒処理槽1へ流入する硝酸性窒素量を、処理水中の
硝酸性窒素濃度ならびに放流水量から検知し、これと放
流硝酸性窒素量の目標値との差から返送汚泥量を調節す
るように装置を構成したものである。
【0137】図において、14は配管aに取り付けられ
たアンモニア性窒素濃度計、15は同じく配管aに取り
付けられた流量計である。32は硝化処理槽2から放流
されるアンモニア性窒素量の目標値を設定するための設
定器、10は硝化処理槽2へ流入するアンモニア性窒素
量の測定値と予め設定した目標値との差に応じて硝化処
理槽2への曝気量を調節するためのコントローラであ
り、信号線14aを介してアンモニア性窒素濃度計14
と、信号線15aを介して流量計15と、信号線32a
を介して設定器32と、また信号線4aを介して曝気装
置4と接続されている。
【0138】また、20は配管cに取り付けられた硝酸
性窒素濃度計、8は同じく配管cに取り付けられた流量
計であり、設定器32は脱窒処理槽1から放流される硝
酸性窒素量の目標値も設定するように構成されている。
21は脱窒処理槽1へ流入する硝酸性窒素量の測定値と
予め設定した目標値との差に応じて返送汚泥量を調節す
るためのコントローラであり、信号線20aを介して硝
酸性窒素濃度計20と、信号線8aを介して流量計8
と、信号線32bを介して設定器32と、また信号線5
aを介して返送汚泥ポンプ5と接続されている。
【0139】なお、本実施形態においては、流量計15
とアンモニア性窒素濃度計14との位置関係について何
ら限定するものではなく、アンモニア性窒素濃度計14
が上流側、流量計15が下流側でも全く問題はない。
又、アンモニア性窒素濃度計14を別の場所に設置し、
配管aから採水するようにしてもよい。更に、流量計8
と硝酸性窒素濃度計20との位置関係について何ら限定
するものではなく、硝酸性窒素濃度計20が上流側、流
量計8が下流側でも全く問題はない。又、硝酸性窒素濃
度計20を別の場所に設置し、配管cから採水するよう
にしてもよい。また、流量の測定を行うのに、流量計
8、流量計15のいずれか一方のみとしてもよい。
【0140】次に動作について説明する。硝化処理槽2
への流入水中のアンモニア性窒素濃度は、アンモニア性
窒素濃度計14で、流入水の流量は流量計15で計測さ
れ、それぞれ信号線14aならびに信号線15aを介し
てコントローラ10に伝えられる。設定器32に設定さ
れた放流アンモニア性窒素量の目標値は信号線32aを
介してコントローラ10に伝えられる。コントローラ1
0では、硝化処理槽2への流入水中のアンモニア性窒素
濃度ならびに流入水の流量から流入アンモニア性窒素量
を演算し、この値と上記放流アンモニア性窒素量の目標
値との差に応じて、曝気量の設定値を出力する。流入ア
ンモニア性窒素量は、例えば実施の形態7における式
(7.1)に従って演算する。また、曝気量の設定値
は、例えば実施の形態7における式(7.2)に従って
演算する。コントローラ10の出力は信号線4aを介し
て曝気装置4に伝えられる。
【0141】一方、脱窒処理槽1への流入水中の硝酸性
窒素濃度は、硝酸性窒素濃度計20で、放流水の流量は
流量計8で計測され、それぞれ信号線20aならびに信
号線8aを介してコントローラ21に伝えられる。設定
器32に設定された放流硝酸性窒素量の目標値は、信号
線32bを介してコントローラ21に伝えられる。コン
トローラ21では、放流水中の硝酸性窒素濃度ならびに
放流水の流量から流入硝酸性窒素濃度量を演算し、この
値と上記放流硝酸性窒素量の目標値との差に応じて、返
送汚泥量の設定値を出力する。流入硝酸性窒素量は、例
えば実施の形態14における式(14.1)に従って演
算する。また、返送汚泥量の設定値は、例えば実施の形
態14における式(14.2)に従って演算する。コン
トローラ21の出力は信号線5aを介して返送汚泥ポン
プ5に伝えられる。
【0142】これにより、流入アンモニア性窒素量が大
きい場合は、それに応じて曝気量が増大し、硝化が促進
される。逆に、流入アンモニア性窒素量が小さい場合
は、曝気量がしぼられる。すなわち、生物学的窒素除去
装置に流入する下水の量や濃度が変動した場合も、必要
な曝気量をいち早く硝化処理槽2に与えることができ、
放流アンモニア性窒素量を所定の値に維持できる。さら
に、脱窒処理槽1に流入する硝酸性窒素量が大きい場合
は、それに応じて返送汚泥量が増大し、脱窒処理に供さ
れる硝酸性窒素量が増える。逆に、脱窒処理槽1に流入
する硝酸性窒素量が小さい場合は、返送汚泥量がしぼら
れる。すなわち、これにより、生物学的窒素除去装置に
流入する下水の量や濃度が変動した場合も、硝化量に応
じて返送汚泥量をいち早く調節することができ、放流硝
酸性窒素量を所定の値に維持できるという効果を奏す
る。なお、本実施の形態は、実施の形態7と実施の形態
14の組み合わせによるものであったが、実施の形態7
の代わりに実施の形態10を、実施の形態14の代わり
に実施の形態17あるいは実施の形態20を組み合わせ
る構成とすることも可能である。
【0143】実施の形態24.以下、本発明の実施の形
態24を図に基づいて説明する。図24は実施の形態2
4に係る生物学的窒素除去装置の制御装置を示す構成図
である。図において、図1と同一符号は同一または相当
部分を示している。本実施形態は、流入水量の変化傾向
を流入水量から検知し、コントローラの出力を補正する
ように装置を構成したものである。図において、14は
配管aに取り付けられたアンモニア性窒素濃度計、15
は同じく配管aに取り付けられた流量計である。
【0144】9は硝化処理槽2から放流されるアンモニ
ア性窒素量の目標値を設定するための設定器、10は硝
化処理槽2へ流入するアンモニア性窒素量の測定値と予
め設定した目標値との差に応じて硝化処理槽2への曝気
量を調節するためのコントローラであり、信号線14a
を介してアンモニア性窒素濃度計14と、信号線15a
を介して流量計15と、信号線9aを介して設定器9と
接続されている。また、33は、コントローラ10から
の出力を補正するための補正器であり、信号線33aを
介してコントローラ10と、信号線15cを介して流量
計15と、信号線33bを介して曝気装置4と接続され
ている。
【0145】なお、本実施形態においては、流量計15
とアンモニア性窒素濃度計14との位置関係について何
ら限定するものではなく、アンモニア性窒素濃度計14
が上流側、流量計15が下流側でも全く問題はない。
又、アンモニア性窒素濃度計14を別の場所に設置し、
配管aから採水するようにしてもよく、更に、流量計1
5を配管cに設置し放流水量を計測してもよい。
【0146】次に動作について説明する。硝化処理槽2
への流入水中のアンモニア性窒素濃度は、アンモニア性
窒素濃度計14で、流入水の流量は流量計15で計測さ
れ、それぞれ信号線14aならびに信号線15aを介し
てコントローラ10に伝えられる。設定器9に設定され
た放流アンモニア性窒素量の目標値は信号線9aを介し
てコントローラ10に伝えられる。コントローラ10で
は、硝化処理槽2への流入水中のアンモニア性窒素濃度
ならびに流入水の流量から流入アンモニア性窒素量を演
算し、この値と上記放流アンモニア性窒素量の目標値と
の差ならびに補正器で演算された補正値に応じて、曝気
量の設定値を出力する。
【0147】流入アンモニア性窒素量は、例えば実施の
形態7における式(7.1)に従って演算する。また、
曝気量の設定値は、例えば式(7.2)に従って演算す
る。また同時に流入水の流量は、流量計15で測定さ
れ、信号線15cを介して補正器33に伝えられる。補
正器33では流入水量の変化傾向に応じて、コントロー
ラ10の出力を補正する演算値を算出し、例えば式(2
3.1)に従って演算する。 HO=H0+Khosei(Qin−Qin-1) (23.1) ここに、 HO :補正値 H0 :定数 Khosei :定数 Qin :現在の流入水量 Qin-1 :1ステップ前の流入水量 ここで、1ステップ前とは約30分〜2、3時間前を指
す。コントローラ10からの出力は補正器33におい
て、例えば式(23.2)に従って補正される。 QairH=Qair×HO 補正器33からの出力は信号線33bを介して曝気装置
4に伝えられる。
【0148】これにより、流入水量が増加する場合に
は、曝気量が増大し、硝化が促進される。逆に、流入水
量が減少する場合には、曝気量がしぼられる。すなわ
ち、生物学的窒素除去装置に流入する下水の量や濃度が
変動した場合も、流入水の流量の変化傾向を考慮するこ
とにより、必要な曝気量を過不足無くさらにいち早く硝
化処理槽2に与えることができ、放流アンモニア性窒素
量を所定の値に維持できるという効果を奏する。なお、
本実施の形態は、流入水の流量の変化傾向をもとに補正
値の演算を行ったが、流入水量の代わりに、硝化処理槽
2の酸化還元電位値、溶存酸素値、MLSS値あるいは
脱窒処理槽1の酸化還元電位値、溶存酸素値、MLSS
値等により補正値を算出するようにした構成とすること
も可能である。又、図24においては、図7の装置に補
正器を設けた場合について説明したが、図1〜図6及び
図8〜図23の各装置における流量計及びコントローラ
に補正器を設け出力量を補正してもよい。
【0149】実施の形態25.上記各実施の形態におい
て、生物学的窒素除去装置への流入水中のアンモニア性
窒素濃度を測定するように装置を構成した部分について
は、流入水中の硝酸性窒素濃度が無視できる程度の場
合、流入水中の全窒素濃度を測定するように装置を構成
しても、ほぼ同様の効果を奏する。
【0150】実施の形態26.上記各実施の形態におい
て、硝化処理槽2中もしくは硝化処理槽2からの放流水
中のアンモニア性窒素濃度を測定するように装置を構成
した部分については、アンモニア性窒素濃度の代わりに
硝酸性窒素濃度を測定するように装置を構成することも
できる。すなわち、硝化処理槽2に流入するアンモニア
性窒素量を既知とし、流入アンモニア性窒素量から放流
される硝酸性窒素量を減じるように装置を構成すること
により、放流されるアンモニア性窒素量を検知する。こ
れにより各実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0151】実施の形態27.上記各実施の形態におい
て、硝化処理槽2中もしくは硝化処理槽2からの放流水
中のアンモニア性窒素濃度を測定するように装置を構成
した部分については、硝化処理槽2もしくは放流水中の
硝酸性窒素濃度が無視できる程度の場合、硝化処理槽2
もしくは放流水中の全窒素濃度を測定するように装置を
構成しても、ほぼ同様の効果を奏する。
【0152】実施の形態28.上記各実施の形態におい
て、硝化処理槽2中もしくは硝化処理槽2からの放流水
中の硝酸性窒素濃度を測定するように装置を構成した部
分については、硝酸性窒素濃度の代わりにアンモニア性
窒素濃度を測定するように装置を構成することもでき
る。すなわち、硝化処理槽2に流入するアンモニア性窒
素量を既知とし、流入アンモニア性窒素量から放流され
るアンモニア性窒素量を減じるように装置を構成するこ
とにより、放流される硝酸性窒素量を検知する。これに
より各実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0153】実施の形態29.上記各実施の形態におい
て、硝化処理槽2中もしくは硝化処理槽2からの放流水
中の硝酸性窒素濃度を測定するように装置を構成した部
分については、硝化処理槽2もしくは放流水中のアンモ
ニア性窒素濃度が無視できる程度の場合、硝化処理槽2
もしくは放流水中の全窒素濃度を測定するように装置を
構成しても、ほぼ同様の効果を奏する。
【0154】実施の形態30.上記各実施の形態におい
て、脱窒処理槽1中のアンモニア性窒素濃度を測定する
ように装置を構成した部分については、脱窒処理槽1中
の硝酸性窒素濃度が無視できる程度の場合、脱窒処理槽
1中の全窒素濃度を測定するように装置を構成しても、
ほぼ同様の効果を奏する。
【0155】実施の形態31.上記各実施の形態におい
て、脱窒処理槽1中の硝酸性窒素濃度を測定するように
装置を構成した部分については、脱窒処理槽1中のアン
モニア性窒素濃度が無視できる程度の場合、脱窒処理槽
1中の全窒素濃度を測定するように装置を構成しても、
ほぼ同様の効果を奏する。
【0156】実施の形態32.上記実施の形態1〜24
においては、流量計を備えて流入水量もしくは放流水量
を計測するように構成したが、流入下水量の変動が小さ
い場合は、これを省略し、所定の流量を設定して必要な
演算に用いるように装置を構成することもできる。
【0157】実施の形態33.上記各実施の形態におい
ては、硝化処理槽2から放流されるアンモニア性窒素量
の目標値もしくは硝酸性窒素量の目標値を設定するよう
に装置を構成したが、基準となる放流水量ならびに目標
とする放流水中のアンモニア性窒素濃度もしくは硝酸性
窒素濃度を設定し、これらから上記放流アンモニア性窒
素量を求めるように構成することもできる。
【0158】実施の形態34.上記各実施の形態におい
ては、脱窒処理槽1ならびに硝化処理槽2から構成され
る生物学的窒素除去装置を対象とした制御装置について
述べたが、脱窒処理槽1単独あるいは硝化処理槽2単独
あるいは複数の脱窒処理槽1ならびに硝化処理槽2から
構成される生物学的窒素除去装置についても、同様に制
御装置を構成することができる。
【0159】実施の形態35.上記各実施の形態におい
ては、曝気量、余剰汚泥引抜き量、返送汚泥量を調節す
る生物学的窒素除去装置の制御装置について述べたが、
脱窒処理の効果を高めるための炭素源を注入する装置を
備え、この炭素源注入量を調節するように構成した生物
学的窒素除去装置についても、また、硝化処理槽2から
脱窒処理槽1へ循環する水路を備え、この循環水量を調
節するように構成した生物学的窒素除去装置について
も、同様に制御装置を構成することができる。
【0160】実施の形態36.上記各実施の形態におい
ては、時間連続のアナログ式で構成したが、時間不連続
のアナログ式(サンプル値式)やデジタル式で構成して
も、上記実施の形態と同様の効果を奏する。
【0161】実施の形態37.上記各実施の形態におい
ては、制御回路構成を示したが、これを計算機内にプロ
グラム化して実装しても、上記実施の形態と同様の効果
を奏する。
【0162】実施の形態38.上記各実施の形態におい
ては、制御回路を閉ループで構成したが、制御目標値を
オペレータに提示する運転支援システムとして構成する
こともできる。
【0163】
【発明の効果】この発明の請求項1による生物学的窒素
除去装置によれば、処理水が流入する脱窒処理槽と、こ
の脱窒処理槽通過後の被処理水が流入する硝化処理槽
と、この硝化処理槽に空気を送る曝気装置と、曝気処理
された被処理水から汚泥を沈降分離させ処理水として流
出させる沈澱池と、汚泥を脱窒処理槽に返送させる手段
と、汚泥のうち余剰汚泥を引き出す手段とを設けたもの
であって、更に硝化処理槽から放流されるアンモニア性
窒素量を計測する手段と、放流アンモニア性窒素量の目
標値を設定する手段と、計測された値と目標値との差に
応じて曝気量を調節する手段とを設けたので、装置に流
入する下水の量や濃度が変動した場合も、必要な曝気量
を過不足無く硝化処理槽に与えることができ、放流アン
モニア性窒素量を所定の値に維持することができる。
【0164】この発明の請求項2による生物学的窒素除
去装置によれば、処理水が流入する脱窒処理槽と、この
脱窒処理槽通過後の被処理水が流入する硝化処理槽と、
この硝化処理槽に空気を送る曝気装置と、曝気処理され
た被処理水から汚泥を沈降分離させ処理水として流出さ
せる沈澱池と、汚泥を脱窒処理槽に返送させる手段と、
汚泥のうち余剰汚泥を引き出す手段とを設けたものであ
って、更に硝化処理槽から放流されるアンモニア性窒素
量を計測する手段と、放流アンモニア性窒素量の目標値
を設定する手段と、計測された値と目標値との差に応じ
て余剰汚泥引抜き量を調節する手段とを設けたので、装
置に流入する下水の量や濃度が変動した場合も、必要な
生物量を硝化処理槽に与えることができ、放流アンモニ
ア性窒素量を所定の値に維持することができる。
【0165】この発明の請求項3による生物学的窒素除
去装置によれば、処理水が流入する脱窒処理槽と、この
脱窒処理槽通過後の被処理水が流入する硝化処理槽と、
この硝化処理槽に空気を送る曝気装置と、曝気処理され
た被処理水から汚泥を沈降分離させ処理水として流出さ
せる沈澱池と、汚泥を脱窒処理槽に返送させる手段と、
汚泥のうち余剰汚泥を引き出す手段とを設けたものであ
って、更に硝化処理槽から放流されるアンモニア性窒素
量を計測する手段と、放流アンモニア性窒素量の目標値
を設定する手段と、計測された値と目標値との差に応じ
て曝気量及び余剰汚泥引抜き量を調節する手段とを設け
たので、装置に流入する下水の量や濃度が変動した場合
も、必要な曝気量を過不足無く硝化処理槽に与えること
ができると共に、曝気量の調節だけでは目標の放流アン
モニア性窒素量が得られない場合、余剰汚泥引抜き量を
調節することで硝化処理槽内の生物量を保持でき、放流
アンモニア性窒素量を所定の値に維持することができ
る。
【0166】この発明の請求項4による生物学的窒素除
去装置によれば、処理水が流入する脱窒処理槽と、この
脱窒処理槽通過後の被処理水が流入する硝化処理槽と、
この硝化処理槽に空気を送る曝気装置と、曝気処理され
た被処理水から汚泥を沈降分離させ処理水として流出さ
せる沈澱池と、汚泥を脱窒処理槽に返送させる手段と、
汚泥のうち余剰汚泥を引き出す手段とを設けたものであ
って、更に硝化処理槽に流入するアンモニア性窒素量を
計測する手段と、放流アンモニア性窒素量の目標値を設
定する手段と、計測された値と目標値との差に応じて曝
気量を調節する手段とを設けたので、装置に流入する下
水の量や濃度が変動した場合も、必要な曝気量をいち早
く硝化処理槽に与えることができ、放流アンモニア性窒
素量を所定の値に維持することができる。
【0167】この発明の請求項5による生物学的窒素除
去装置によれば、処理水が流入する脱窒処理槽と、この
脱窒処理槽通過後の被処理水が流入する硝化処理槽と、
この硝化処理槽に空気を送る曝気装置と、曝気処理され
た被処理水から汚泥を沈降分離させ処理水として流出さ
せる沈澱池と、汚泥を脱窒処理槽に返送させる手段と、
汚泥のうち余剰汚泥を引き出す手段とを設けたものであ
って、更に硝化処理槽に流入するアンモニア性窒素量を
計測する手段と、放流アンモニア性窒素量の目標値を設
定する手段と、計測された値と目標値との差に応じて余
剰汚泥引抜き量を調節する手段とを設けたので、装置に
流入する下水の量や濃度が変動した場合も、必要な曝気
量をいち早く硝化処理槽に与えることができ、放流アン
モニア性窒素量を所定の値に維持することができる。
【0168】この発明の請求項6による生物学的窒素除
去装置によれば、処理水が流入する脱窒処理槽と、この
脱窒処理槽通過後の被処理水が流入する硝化処理槽と、
この硝化処理槽に空気を送る曝気装置と、曝気処理され
た被処理水から汚泥を沈降分離させ処理水として流出さ
せる沈澱池と、汚泥を脱窒処理槽に返送させる手段と、
汚泥のうち余剰汚泥を引き出す手段とを設けたものであ
って、更に硝化処理槽に流入するアンモニア性窒素量を
計測する手段と、放流アンモニア性窒素量の目標値を設
定する手段と、計測された値と目標値との差に応じて曝
気量及び余剰汚泥引抜き量を調節する手段とを設けたの
で、装置に流入する下水の量や濃度が変動した場合も、
必要な曝気量をいち早く硝化処理槽に与えることができ
ると共に、曝気量の調節だけでは目標の放流アンモニア
性窒素量が得られない場合、余剰汚泥引抜き量を調節す
ることでいち早く必要な硝化処理槽内の生物量を保持で
き、放流アンモニア性窒素量を所定の値に維持すること
ができる。
【0169】この発明の請求項7による生物学的窒素除
去装置によれば、処理水が流入する脱窒処理槽と、この
脱窒処理槽通過後の被処理水が流入する硝化処理槽と、
この硝化処理槽に空気を送る曝気装置と、曝気処理され
た被処理水から汚泥を沈降分離させ処理水として流出さ
せる沈澱池と、汚泥を脱窒処理槽に返送させる手段と、
汚泥のうち余剰汚泥を引き出す手段とを設けたものであ
って、更に脱窒処理槽から放流される硝酸性窒素量を計
測する手段と、放流硝酸性窒素量の目標値を設定する手
段と、計測された値と目標値との差に応じて余剰汚泥引
抜き量を調節する手段とを設けたので、装置に流入する
下水の量や濃度が変動した場合も、必要な生物量を過不
足無く硝化処理槽に与えることができ、放流硝酸性窒素
量を所定の値に維持することができる。
【0170】この発明の請求項8による生物学的窒素除
去装置によれば、処理水が流入する脱窒処理槽と、この
脱窒処理槽通過後の被処理水が流入する硝化処理槽と、
この硝化処理槽に空気を送る曝気装置と、曝気処理され
た被処理水から汚泥を沈降分離させ処理水として流出さ
せる沈澱池と、汚泥を脱窒処理槽に返送させる手段と、
汚泥のうち余剰汚泥を引き出す手段とを設けたものであ
って、更に脱窒処理槽に流入する硝酸性窒素量を計測す
る手段と、放流硝酸性窒素量の目標値を設定する手段
と、計測された値と目標値との差に応じて返送汚泥量を
調節する手段とを設けたので、装置に流入する下水の量
や濃度が変動した場合も、硝化量に応じて返送汚泥量を
いち早く調節することができ、放流硝酸性窒素量を所定
の値に維持することができる。
【0171】この発明の請求項9による生物学的窒素除
去装置によれば、処理水が流入する脱窒処理槽と、この
脱窒処理槽通過後の被処理水が流入する硝化処理槽と、
この硝化処理槽に空気を送る曝気装置と、曝気処理され
た被処理水から汚泥を沈降分離させ処理水として流出さ
せる沈澱池と、汚泥を脱窒処理槽に返送させる手段と、
汚泥のうち余剰汚泥を引き出す手段とを設けたものであ
って、更に脱窒処理槽に流入する硝酸性窒素量を計測す
る手段と、放流硝酸性窒素量の目標値を設定する手段
と、計測された値と目標値との差に応じて余剰汚泥引抜
き量を調節する手段とを設けたので、装置に流入する下
水の量や濃度が変動した場合も、必要な生物量をいち早
く脱窒処理槽に与えることができ、放流硝酸性窒素量を
所定の値に維持することができる。
【0172】この発明の請求項10による生物学的窒素
除去装置によれば、処理水が流入する脱窒処理槽と、こ
の脱窒処理槽通過後の被処理水が流入する硝化処理槽
と、この硝化処理槽に空気を送る曝気装置と、曝気処理
された被処理水から汚泥を沈降分離させ処理水として流
出させる沈澱池と、汚泥を脱窒処理槽に返送させる手段
と、汚泥のうち余剰汚泥を引き出す手段とを設けたもの
であって、更に脱窒処理槽に流入する硝酸性窒素量を計
測する手段と、放流硝酸性窒素量の目標値を設定する手
段と、計測された値と目標値との差に応じて返送汚泥量
及び余剰汚泥引抜き量を調節する手段とを設けたので、
装置に流入する下水の量や濃度が変動した場合も、硝化
量に応じて返送汚泥量をいち早く調節することができる
と共に、返送汚泥量の調節だけでは目標の放流硝酸性窒
素量が得られない場合、余剰汚泥引抜き量を調節するこ
とでいち早く必要な脱窒処理槽内の生物量を保持でき、
放流硝酸性窒素量を所定の値に維持することができる。
【0173】この発明の請求項11による生物学的窒素
除去装置によれば、処理水が流入する脱窒処理槽と、こ
の脱窒処理槽通過後の被処理水が流入する硝化処理槽
と、この硝化処理槽に空気を送る曝気装置と、曝気処理
された被処理水から汚泥を沈降分離させ処理水として流
出させる沈澱池と、汚泥を脱窒処理槽に返送させる手段
と、汚泥のうち余剰汚泥を引き出す手段とを設けたもの
であって、更に硝化処理槽に流入するアンモニア性窒素
量を計測する手段と、放流アンモニア性窒素量の目標値
を設定する手段と、計測された値と目標値との差に応じ
て曝気量を調節する手段と、脱窒処理槽に流入する硝酸
性窒素量を計測する手段と、放流硝酸性窒素量の目標値
を設定する手段と、計測された硝酸性窒素量と放流硝酸
性窒素量の目標値との差に応じて返送汚泥量を調節する
手段とを設けたので、装置に流入する下水の量や濃度が
変動した場合も、必要な曝気量をいち早く硝化処理槽に
与えることができ、放流アンモニア性窒素量を所定の値
に維持することができると共に、硝化量に応じて返送汚
泥量をいち早く調節することができ、放流硝酸性窒素量
を所定の値に維持することができる。
【0174】この発明の請求項12による生物学的窒素
除去装置によれば、脱窒処理槽及び硝化処理槽への流入
水量並びに脱窒処理槽及び硝化処理槽からの流出水量に
基づき、曝気量、余剰汚泥引抜き量及び返送汚泥量を調
節する手段を設けたので、装置に流入する下水の量や濃
度が変動した場合も、流入水又は流出水の流量の変化傾
向を考慮することにより、必要な出力を得ることがで
き、放流アンモニア性窒素量及び放流硝酸性窒素量を所
定の値に維持することができる。
【0175】この発明の請求項13による生物学的窒素
除去装置によれば、アンモニア性窒素量又は硝酸性窒素
量の代わりに全窒素量を計測するようにしたので、装置
を簡便に構成することができる。
【0176】この発明の請求項14による生物学的窒素
除去装置によれば、アンモニア性窒素量の代わりに硝酸
性窒素量を計測するようにしたので、装置を簡便に構成
することができる。
【0177】この発明の請求項15による生物学的窒素
除去装置によれば、硝酸性窒素量の代わりにアンモニア
性窒素量を計測するようにしたので、装置を簡便に構成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による生物学的窒素
除去装置を示す全体構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態2による生物学的窒素
除去装置を示す全体構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態3による生物学的窒素
除去装置を示す全体構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態4による生物学的窒素
除去装置を示す全体構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態5による生物学的窒素
除去装置を示す全体構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態6による生物学的窒素
除去装置を示す全体構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態7による生物学的窒素
除去装置を示す全体構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態8による生物学的窒素
除去装置を示す全体構成図である。
【図9】 この発明の実施の形態9による生物学的窒素
除去装置を示す全体構成図である。
【図10】 この発明の実施の形態10による生物学的
窒素除去装置を示す全体構成図である。
【図11】 この発明の実施の形態11による生物学的
窒素除去装置を示す全体構成図である。
【図12】 この発明の実施の形態12による生物学的
窒素除去装置を示す全体構成図である。
【図13】 この発明の実施の形態13による生物学的
窒素除去装置を示す全体構成図である。
【図14】 この発明の実施の形態14による生物学的
窒素除去装置を示す全体構成図である。
【図15】 この発明の実施の形態15による生物学的
窒素除去装置を示す全体構成図である。
【図16】 この発明の実施の形態16による生物学的
窒素除去装置を示す全体構成図である。
【図17】 この発明の実施の形態17による生物学的
窒素除去装置を示す全体構成図である。
【図18】 この発明の実施の形態18による生物学的
窒素除去装置を示す全体構成図である。
【図19】 この発明の実施の形態19による生物学的
窒素除去装置を示す全体構成図である。
【図20】 この発明の実施の形態20による生物学的
窒素除去装置を示す全体構成図である。
【図21】 この発明の実施の形態21による生物学的
窒素除去装置を示す全体構成図である。
【図22】 この発明の実施の形態22による生物学的
窒素除去装置を示す全体構成図である。
【図23】 この発明の実施の形態23による生物学的
窒素除去装置を示す全体構成図である。
【図24】 この発明の実施の形態24による生物学的
窒素除去装置を示す全体構成図である。
【図25】 従来の生物学的窒素除去装置を示す構成図
である。
【図26】 従来の生物学的窒素除去装置を示す構成図
である。
【符号の説明】
1 脱窒処理槽、2 硝化処理槽、3 沈澱池、4 曝
気装置、5 返送汚泥ポンプ、6 余剰汚泥ポンプ、
7,13,14,16 アンモニア性窒素濃度計、8,
15,33 流量計、9,18,32 設定器、10,
11,19,21,22,25,26,29,30 コ
ントローラ、17,20,24,28 硝酸性窒素濃度
計。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古川 誠司 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 廣辻 淳二 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 高須 弘 千葉県松戸市大金平2−97−16 (72)発明者 松田 初弘 東京都多摩市永山4−2−4−704

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理水が流入する脱窒処理槽と、この脱
    窒処理槽通過後の被処理水が流入する硝化処理槽と、こ
    の硝化処理槽に空気を送る曝気装置と、曝気処理された
    被処理水から汚泥を沈降分離させ処理水として流出させ
    る沈澱池と、上記汚泥を上記脱窒処理槽に返送させる手
    段と、上記汚泥のうち余剰汚泥を引き出す手段とを設け
    た生物学的窒素除去装置において、上記硝化処理槽から
    放流されるアンモニア性窒素量を計測する手段と、放流
    アンモニア性窒素量の目標値を設定する手段と、上記計
    測された値と目標値との差に応じて曝気量を調節する手
    段とを設けたことを特徴とする生物学的窒素除去装置。
  2. 【請求項2】 処理水が流入する脱窒処理槽と、この脱
    窒処理槽通過後の被処理水が流入する硝化処理槽と、こ
    の硝化処理槽に空気を送る曝気装置と、曝気処理された
    被処理水から汚泥を沈降分離させ処理水として流出させ
    る沈澱池と、上記汚泥を上記脱窒処理槽に返送させる手
    段と、上記汚泥のうち余剰汚泥を引き出す手段とを設け
    た生物学的窒素除去装置において、上記硝化処理槽から
    放流されるアンモニア性窒素量を計測する手段と、放流
    アンモニア性窒素量の目標値を設定する手段と、上記計
    測された値と目標値との差に応じて余剰汚泥引抜き量を
    調節する手段とを設けたことを特徴とする生物学的窒素
    除去装置。
  3. 【請求項3】 処理水が流入する脱窒処理槽と、この脱
    窒処理槽通過後の被処理水が流入する硝化処理槽と、こ
    の硝化処理槽に空気を送る曝気装置と、曝気処理された
    被処理水から汚泥を沈降分離させ処理水として流出させ
    る沈澱池と、上記汚泥を上記脱窒処理槽に返送させる手
    段と、上記汚泥のうち余剰汚泥を引き出す手段とを設け
    た生物学的窒素除去装置において、上記硝化処理槽から
    放流されるアンモニア性窒素量を計測する手段と、放流
    アンモニア性窒素量の目標値を設定する手段と、上記計
    測された値と目標値との差に応じて曝気量及び余剰汚泥
    引抜き量を調節する手段とを設けたことを特徴とする生
    物学的窒素除去装置。
  4. 【請求項4】 処理水が流入する脱窒処理槽と、この脱
    窒処理槽通過後の被処理水が流入する硝化処理槽と、こ
    の硝化処理槽に空気を送る曝気装置と、曝気処理された
    被処理水から汚泥を沈降分離させ処理水として流出させ
    る沈澱池と、上記汚泥を上記脱窒処理槽に返送させる手
    段と、上記汚泥のうち余剰汚泥を引き出す手段とを設け
    た生物学的窒素除去装置において、上記硝化処理槽に流
    入するアンモニア性窒素量を計測する手段と、放流アン
    モニア性窒素量の目標値を設定する手段と、上記計測さ
    れた値と目標値との差に応じて曝気量を調節する手段と
    を設けたことを特徴とする生物学的窒素除去装置。
  5. 【請求項5】 処理水が流入する脱窒処理槽と、この脱
    窒処理槽通過後の被処理水が流入する硝化処理槽と、こ
    の硝化処理槽に空気を送る曝気装置と、曝気処理された
    被処理水から汚泥を沈降分離させ処理水として流出させ
    る沈澱池と、上記汚泥を上記脱窒処理槽に返送させる手
    段と、上記汚泥のうち余剰汚泥を引き出す手段とを設け
    た生物学的窒素除去装置において、上記硝化処理槽に流
    入するアンモニア性窒素量を計測する手段と、放流アン
    モニア性窒素量の目標値を設定する手段と、上記計測さ
    れた値と目標値との差に応じて余剰汚泥引抜き量を調節
    する手段とを設けたことを特徴とする生物学的窒素除去
    装置。
  6. 【請求項6】 処理水が流入する脱窒処理槽と、この脱
    窒処理槽通過後の被処理水が流入する硝化処理槽と、こ
    の硝化処理槽に空気を送る曝気装置と、曝気処理された
    被処理水から汚泥を沈降分離させ処理水として流出させ
    る沈澱池と、上記汚泥を上記脱窒処理槽に返送させる手
    段と、上記汚泥のうち余剰汚泥を引き出す手段とを設け
    た生物学的窒素除去装置において、上記硝化処理槽に流
    入するアンモニア性窒素量を計測する手段と、放流アン
    モニア性窒素量の目標値を設定する手段と、上記計測さ
    れた値と目標値との差に応じて曝気量及び余剰汚泥引抜
    き量を調節する手段とを設けたことを特徴とする生物学
    的窒素除去装置。
  7. 【請求項7】 処理水が流入する脱窒処理槽と、この脱
    窒処理槽通過後の被処理水が流入する硝化処理槽と、こ
    の硝化処理槽に空気を送る曝気装置と、曝気処理された
    被処理水から汚泥を沈降分離させ処理水として流出させ
    る沈澱池と、上記汚泥を上記脱窒処理槽に返送させる手
    段と、上記汚泥のうち余剰汚泥を引き出す手段とを設け
    た生物学的窒素除去装置において、上記脱窒処理槽から
    放流される硝酸性窒素量を計測する手段と、放流硝酸性
    窒素量の目標値を設定する手段と、上記計測された値と
    目標値との差に応じて余剰汚泥引抜き量を調節する手段
    とを設けたことを特徴とする生物学的窒素除去装置。
  8. 【請求項8】 処理水が流入する脱窒処理槽と、この脱
    窒処理槽通過後の被処理水が流入する硝化処理槽と、こ
    の硝化処理槽に空気を送る曝気装置と、曝気処理された
    被処理水から汚泥を沈降分離させ処理水として流出させ
    る沈澱池と、上記汚泥を上記脱窒処理槽に返送させる手
    段と、上記汚泥のうち余剰汚泥を引き出す手段とを設け
    た生物学的窒素除去装置において、上記脱窒処理槽に流
    入する硝酸性窒素量を計測する手段と、放流硝酸性窒素
    量の目標値を設定する手段と、上記計測された値と目標
    値との差に応じて返送汚泥量を調節する手段とを設けた
    ことを特徴とする生物学的窒素除去装置。
  9. 【請求項9】 処理水が流入する脱窒処理槽と、この脱
    窒処理槽通過後の被処理水が流入する硝化処理槽と、こ
    の硝化処理槽に空気を送る曝気装置と、曝気処理された
    被処理水から汚泥を沈降分離させ処理水として流出させ
    る沈澱池と、上記汚泥を上記脱窒処理槽に返送させる手
    段と、上記汚泥のうち余剰汚泥を引き出す手段とを設け
    た生物学的窒素除去装置において、上記脱窒処理槽に流
    入する硝酸性窒素量を計測する手段と、放流硝酸性窒素
    量の目標値を設定する手段と、上記計測された値と目標
    値との差に応じて余剰汚泥引抜き量を調節する手段とを
    設けたことを特徴とする生物学的窒素除去装置。
  10. 【請求項10】 処理水が流入する脱窒処理槽と、この
    脱窒処理槽通過後の被処理水が流入する硝化処理槽と、
    この硝化処理槽に空気を送る曝気装置と、曝気処理され
    た被処理水から汚泥を沈降分離させ処理水として流出さ
    せる沈澱池と、上記汚泥を上記脱窒処理槽に返送させる
    手段と、上記汚泥のうち余剰汚泥を引き出す手段とを設
    けた生物学的窒素除去装置において、上記脱窒処理槽に
    流入する硝酸性窒素量を計測する手段と、放流硝酸性窒
    素量の目標値を設定する手段と、上記計測された値と目
    標値との差に応じて返送汚泥量及び余剰汚泥引抜き量を
    調節する手段とを設けたことを特徴とする生物学的窒素
    除去装置。
  11. 【請求項11】 処理水が流入する脱窒処理槽と、この
    脱窒処理槽通過後の被処理水が流入する硝化処理槽と、
    この硝化処理槽に空気を送る曝気装置と、曝気処理され
    た被処理水から汚泥を沈降分離させ処理水として流出さ
    せる沈澱池と、上記汚泥を上記脱窒処理槽に返送させる
    手段と、上記汚泥のうち余剰汚泥を引き出す手段とを設
    けた生物学的窒素除去装置において、上記硝化処理槽に
    流入するアンモニア性窒素量を計測する手段と、放流ア
    ンモニア性窒素量の目標値を設定する手段と、上記計測
    された値と目標値との差に応じて曝気量を調節する手段
    と、上記脱窒処理槽に流入する硝酸性窒素量を計測する
    手段と、放流硝酸性窒素量の目標値を設定する手段と、
    上記計測された硝酸性窒素量と放流硝酸性窒素量の目標
    値との差に応じて返送汚泥量を調節する手段とを設けた
    ことを特徴とする生物学的窒素除去装置。
  12. 【請求項12】 脱窒処理槽及び硝化処理槽への流入水
    量並びに脱窒処理槽及び硝化処理槽からの流出水量に基
    づき、曝気量、余剰汚泥引抜き量及び返送汚泥量を調節
    する手段を設けたことを特徴とする請求項1から請求項
    11のいずれか1項に記載の生物学的窒素除去装置。
  13. 【請求項13】 アンモニア性窒素量又は硝酸性窒素量
    の代わりに全窒素量を計測することを特徴とする請求項
    1から請求項12のいずれか1項に記載の生物学的窒素
    除去装置。
  14. 【請求項14】 アンモニア性窒素量の代わりに硝酸性
    窒素量を計測することを特徴とする請求項1から請求項
    6及び請求項11、請求項12のいずれか1項に記載の
    生物学的窒素除去装置。
  15. 【請求項15】 硝酸性窒素量の代わりにアンモニア性
    窒素量を計測することを特徴とする請求項7から請求項
    12のいずれか1項に記載の生物学的窒素除去装置。
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