JP2002307094A - 下水処理システム - Google Patents

下水処理システム

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JP2002307094A
JP2002307094A JP2001115395A JP2001115395A JP2002307094A JP 2002307094 A JP2002307094 A JP 2002307094A JP 2001115395 A JP2001115395 A JP 2001115395A JP 2001115395 A JP2001115395 A JP 2001115395A JP 2002307094 A JP2002307094 A JP 2002307094A
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Japan
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treated water
phosphoric acid
nitrogen
amount
concentration
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JP2001115395A
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English (en)
Inventor
Masahiko Tsutsumi
正彦 堤
Takumi Obara
卓巳 小原
Osamu Yamanaka
理 山中
Yukio Hatsuka
行雄 初鹿
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱窒素脱リン反応設備に流入する処理水の流
量が変動しても、脱窒素脱リン反応設備を構成する好気
槽内のリン酸総量を一定に保持させる。 【解決手段】 脱窒素脱リン反応設備4の好気槽13内
に貯留されている処理水2のリン酸濃度と、好気槽13
から排出される処理水2の水量とを計測しながら、前記
(4)〜(7)式に示す総量値演算、PI演算を行っ
て、処理水流量を加味したポリ塩化アルミニウム5のP
AC注入量目標値補正値、PAC注入量目標値などを求
めるととともに、今回のPAC注入量目標値と、AC注
入流量計で得られたポリ塩化アルミニウム5の注入量と
が一致するように、PAC注入ポンプ25を制御して、
好気槽13内に貯留されている処理水2中のリン酸濃度
を一定化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下水処理場などに
設けられ、生物化学的硝化窒素反応、生物化学的脱リン
反応、凝集材添加による脱リン反応などを利用して、下
水中の窒素、またはリンを除去する下水処理システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】下水処理場などに設けられ、生物化学的
硝化窒素反応、生物化学的脱リン反応、凝集材添加によ
る脱リン反応などを利用して、下水中の窒素、またはリ
ンを除去する下水処理システムの1つとして、従来、図
4に示すシステムが知られている。
【0003】この図に示す下水処理システム101は、
処理対象となる下水などの処理水102中に含まれる固
形成分を沈殿させる最初沈殿設備103と、嫌気−無酸
素−好気法(AO法)と凝集剤となるポリ塩化アルミニ
ウム(PAC)注入法とを組み合わせたプロセスを使用し
て、最初沈殿設備103から供給される処理水102中
の窒素成分、リン成分を除去する脱窒素脱リン反応設備
104と、この脱窒素脱リン反応設備104にポリ塩化
アルミニウム105を注入するポリ塩化アルミニウム注
入設備106と、脱窒素脱リン反応設備104から排出
される処理水102中の固形成分を沈殿させる最終沈殿
設備107とを備えており、処理対象となる処理水10
2に対し、最初沈殿処理、嫌気−無酸素−好気法(A
O法)とPAC注入法とを組み合わせたプロセス処理、
最終沈殿処理を順次、施して、処理水102中の固形成
分、窒素成分、リン成分を除去する。
【0004】最初沈殿設備103は、処理対象となる下
水などの処理水102を取り込む水配管108と、この
水配管108を介して供給された処理水102を貯留し
て固形成分を沈殿させる最初沈殿池109と、この最初
沈殿池109から排出される処理水102を脱窒素脱リ
ン反応設備104に導く水配管110とを備えており、
処理対象となる下水などの処理水102を取り込むとと
もに、この処理水102を貯留させて、その中に含まれ
る固形成分を沈殿させ、固形物除去済みの処理水102
を脱窒素脱リン反応設備104に供給する。
【0005】脱窒素脱リン反応設備104は、各水配管
110、132を介して供給される処理水102を貯留
しながら、リン蓄積細菌のリン放出作用を利用して、処
理水102中にリン酸(PO)を放出させる嫌気槽11
1、この嫌気槽111から供給される処理水102を貯
留させながら、リン蓄積細菌のリン過剰摂取作用を利用
して、処理水102中のリン酸(PO)を吸収させ、余
剰汚泥に取り込ませるとともに、脱窒菌の還元作用を利
用して、処理水102中の亜硝酸(NO)もしくは硝酸
(NO)を還元させ、窒素ガス(N)にする無酸素槽1
12、この無酸素槽112から供給される処理水102
を貯留させながら、硝化菌を利用して、処理水102中
のアンモニア(NH)を酸化させ、亜硝酸(NO)もし
くは硝酸(NO)にするとともに、ポリ塩化アルミニウ
ム注入設備106から供給されるポリ塩化アルミニウム
105を利用して、生物的リン除去反応で除去されなか
ったリン酸(PO)を凝集させ、余剰汚泥に取り込ませ
る好気槽113を持ち、最初沈殿設備103から供給さ
れる処理水102中の窒素成分、リン成分を除去する反
応タンク114と、反応タンク114の好気槽113か
ら排出される処理水102を最終沈殿設備107に導く
水配管115と、循環指示に応じた駆動電圧が供給され
ているとき、オン状態になる循環ポンプ116と、この
循環ポンプ116がオン状態になっているとき、好気槽
113から処理水102の一部を取り込み、無酸素槽1
12に導く水配管117と、酸素供給指示に応じた駆動
電圧が供給されているとき、オン状態になるブロア11
8と、このブロア118がオン状態になっているとき、
外気を取り込み、好気槽113に導く空気管119と、
好気槽113の底部分に配置され、空気管119を介し
て空気が供給されているとき、これを好気槽113内の
処理水102中に散気させる散気管120とを備えてい
る。
【0006】そして、ブロア118、空気管119、散
気管120を使用して、好気槽113に十分な空気を送
り込みながら、各水配管110、132を介して供給さ
れる最初沈殿設備103からの処理水102、最終沈殿
設備107からの処理水102を嫌気槽111→無酸素
槽112→好気槽113→無酸素槽112なる経路で、
循環させて、嫌気槽111内のリン蓄積細菌、無酸素槽
112内のリン蓄積細菌、脱窒菌、好気槽113内の硝
化菌、ポリ塩化アルミニウム105による、嫌気−無酸
素−好気法(AO法)と、ポリ塩化アルミニウム(PA
C)注入法とを組み合わせたプロセスで、最初沈殿設備
103、最終沈殿設備107から供給される処理水10
2中の窒素成分、リン成分を除去し、窒素成分、リン成
分除去済みの処理水102を最終沈殿設備107に供給
する。
【0007】また、ポリ塩化アルミニウム注入設備10
6は、好気槽113内に貯留されている処理水102の
リン酸濃度を計測するリン酸濃度計121と、このリン
酸濃度計121の計測結果に基づき、微分積分演算(P
I演算)を行って、ポリ塩化アルミニウム105のPA
C注入量目標値補正値、PAC注入量目標値などを演算
するPAC注入量補正量演算部122と、ポンプ駆動電
圧が供給されているとき、オン状態になるPAC注入ポ
ンプ123と、このPAC注入ポンプ123がオン状態
になっているとき、PAC貯留タンク(図示は省略す
る)からポリ塩化アルミニウム105を取り込んで、好
気槽113に注入する水配管124と、この水配管12
4内を流れるポリ塩化アルミニウム105の流量を計測
するPAC注入流量計125と、このPAC注入流量計
125から出力される流量、PAC注入量補正量演算部
122から出力されるPAC注入量目標値補正値、PA
C注入量目標値などに応じたポンプ駆動電圧を生成し、
PAC注入ポンプ123を駆動するPAC注入量制御部
126とを備えている。
【0008】そして、好気槽113内に貯留されている
処理水102のリン酸濃度を計測しながら、次式に示す
PI演算を行って、ポリ塩化アルミニウム105のPA
C注入量目標値補正値、PAC注入量目標値などを求め
るととともに、今回のPAC注入量目標値と、PAC注
入流量計で得られたポリ塩化アルミニウム105の注入
量とが一致するように、PAC注入ポンプ123を制御
して、好気槽113内に貯留されている処理水102中
のリン酸濃度を一定にする。
【0009】
【数1】 [d−PO4=[SV−PO4−[PV−PO4 …(1) [d−QPAC=K×([d−PO4−[d−PO4t−1) +h/T×[d−PO4 …(2) [SV−QPAC=[SV−QPACt−1+[d−QPAC …(3) 但し、[d−PO4 :今回のリン酸濃度計測
値の偏差 [SV−PO4 :今回のリン酸濃度計測値の目
標値 [PV−PO4 :今回のリン酸濃度計測値 [d−QPAC :今回のPAC注入量目標値の
補正値 [d−PO4t−1 :前回のリン酸濃度計測値の
偏差 [d−PO4 :今回のリン酸濃度計測値の偏
差 [SV−QPAC :今回のPAC注入量目標値 [SV−QPACt−1:前回のPAC注入量目標値 [d−QPAC :今回のPAC注入量目標値の
補正値 K :比例定数 h :制御周期 T :積分時間 t :時刻 また、最終沈殿設備107は、水配管115を介して供
給される処理水102を貯留して固形成分を沈殿させる
最終沈殿池127と、この最終沈殿池127から排出さ
れる処理水102を次の処理工程または河川などに導く
水配管128と、余剰汚泥排出指示に応じた駆動電圧が
供給されているとき、オン状態になる余剰汚泥排出ポン
プ129と、この余剰汚泥排出ポンプ129がオン状態
になっているとき、最終沈殿池127に沈殿した固形物
(余剰汚泥)を取り込んで、次の処理工程に導く水配管
130と、返送指示に応じた駆動電圧が供給されている
とき、オン状態になる返送ポンプ131と、この返送ポ
ンプ131がオン状態になっているとき、最終沈殿池1
27内の処理水102を脱窒素脱リン反応設備104の
嫌気槽111に戻す水配管132と備えており、脱窒素
脱リン反応設備104の好気槽113から排出される処
理水102を最終沈殿池127に貯留させて、処理水1
02中の固形成分を沈殿させ、固形成分除去済みの処理
水102を次の処理工程または河川などに導きながら、
返送指示に応じた駆動電圧が供給されているとき、返送
ポンプ131を動作させて、最終沈殿池127内の処理
水102を脱窒素脱リン反応設備104の嫌気槽111
に戻すとともに、余剰汚泥排出指示に応じた駆動電圧が
供給されているとき、余剰汚泥排出ポンプ129を動作
させて、最終沈殿池127の底に堆積した固形物(余剰
汚泥)を次の処理工程に導く。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の下水処理システム101では、次に述べるような
問題があった。
【0011】まず、好気槽113に設けられたリン酸濃
度計121によって、好気槽113内に貯留されている
処理水102のリン酸濃度を計測し、この計測結果に基
づき、PI演算処理で、ポリ塩化アルミニウム105の
PAC注入量目標値補正値、PAC注入量目標値などを
求めさせととともに、今回のPAC注入量目標値と、A
C注入流量計125で得られたポリ塩化アルミニウム1
05の注入量とが一致するように、PAC注入ポンプ1
23を制御して、好気槽113内に貯留されている処理
水102中のリン酸濃度を一定に保持させるようにして
いるので、図5の(a)に示すように、好気槽113内
に流入する処理水102の量が変動したとき、制御速度
が追随できなくなって、図5の(b)に示すように、好
気槽113内に貯留されている処理水12のリン酸総量
が変動し、脱窒素脱リン反応設備104から最終沈殿設
備107に供給される処理水102の水質が悪化してし
まうことがあった。
【0012】また、好気槽113に設けられたリン酸濃
度計121によって得られたリン酸濃度を使用して、好
気槽113内にポリ塩化アルミニウム105を注入する
という制御方法によって、好気槽113内に貯留されて
いる処理水102のリン酸濃度値を一定に保持させるよ
うにしているので、リン酸濃度計124が誤動作したと
き、あるいは故障したとき、ポリ塩化アルミニウム10
5の注入量を制御できなくなり、好気槽113内に貯留
されている処理水102のリンを十分に除去できなくな
って、脱窒素脱リン反応設備104から最終沈殿設備1
07に供給される処理000水102のリン酸濃度が高
くなったり、処理水102中のポリ塩化アルミニウム濃
度が高くなりすぎて、脱窒素脱リン反応設備104から
最終沈殿設備107に供給される処理水102にポリ塩
化アルミニウム105が混じってしまったりするという
問題があった。
【0013】本発明は上記の事情に鑑み、生物学的硝化
脱窒反応、生物学的脱リン反応、凝集剤添加による脱リ
ン反応によって、処理水中のリン、窒素を除去させると
き、処理水量が変動しても、処理水中のポリ塩化アルミ
ニウム濃度を一定に保持させて、脱窒素脱リン反応設備
から最終沈殿設備に供給される処理水の水質低下を防止
させることができる下水処理システムを提供することを
主目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、請求項1では、処理対象となる下水等の
処理水におけるリン酸濃度または窒素成分濃度を計測す
る濃度計と、前記処理水の流量を計測する流量計と、こ
の流量計で得られる流量計測値、前記濃度計で得られる
リン酸濃度または窒素成分濃度に基づき、前記処理水の
窒素総量またはリン酸総量を求める窒素/リン酸総量演
算部と、この窒素/リン酸総量演算部で得られた窒素総
量またはリン酸総量に基づき、前記処理水に対する操作
量を制御する制御部とを備えたことを特徴としている。
【0015】上記構成によれば、生物学的硝化脱窒反
応、生物学的脱リン反応、凝集剤添加による脱リン反応
によって、処理水中のリン、窒素を除去させるとき、処
理水量が変動しても、処理水中のポリ塩化アルミニウム
濃度を一定に保持させて、脱窒素脱リン反応設備から最
終沈殿設備に供給される処理水の水質低下を防止させ
る。
【0016】請求項2では、請求項1に記載の下水処理
システムにおいて、前記濃度計は、窒素成分濃度とし
て、アンモニア性窒素濃度、亜硝酸性窒素、硝酸性窒
素、全窒素のいずれかの濃度を計測し、またリン酸濃度
として、リン酸性リン、全リンのいずれかの濃度を計測
することを特徴としている。
【0017】請求項3では、請求項1、2のいずれかに
記載の下水処理システムにおいて、前記制御部は、前記
操作量として、前記処理水に対する曝気量、前記処理水
に対する返送流量、前記処理水に対する余剰汚泥引き抜
き量、前記処理水に対する循環流量、前記処理水に対す
る凝集剤注入量、前記処理水に対する酢酸、またはメタ
ノールなどの炭素源注入量のいずれかを使用することを
特徴としている。
【0018】上記請求項2、3の構成によれば、生物学
的硝化脱窒反応、生物学的脱リン反応、凝集剤添加によ
る脱リン反応によって、処理水中のアンモニア性窒素、
亜硝酸性窒素、硝酸性窒素、全窒素、リン酸性リン、全
リンなどを除去させるとき、処理水量が変動しても、前
記処理水に対する曝気量、前記処理水に対する返送流
量、前記処理水に対する余剰汚泥引き抜き量、前記処理
水に対する循環流量、前記処理水に対する凝集剤注入
量、前記処理水に対する酢酸、メタノールなどの炭素源
注入量のいずれかを最適化させて、脱窒素脱リン反応設
備から最終沈殿設備に供給される処理水の水質低下を防
止させる。
【0019】請求項4では、請求項1乃至3のいずれか
に記載の下水処理システムにおいて、窒素/リン酸総量
演算部で得られた、前記処理水の窒素総量またはリン酸
総量と前記前記処理水に対する窒素総量制御目標値また
は前記リン酸総量制御目標値との関係式に基づき、空気
倍率、DO、返送比率、余剰汚泥引き抜き率、循環比
率、凝集剤注入率、炭素源注入率のいずれかの制御目標
値を補正することを特徴としている。
【0020】上記請求項4の構成によれば、物学的硝化
脱窒反応、生物学的脱リン反応、凝集剤添加による脱リ
ン反応によって、処理水中のリン、窒素を除去させると
き、前記処理水の窒素総量またはリン総量と前記前記処
理水に対する窒素総量制御目標値または前記リン総量制
御目標値との関係式に基づき、空気倍率、DO、返送比
率、余剰汚泥引き抜き率、循環比率、凝集剤注入率、炭
素源注入率のいずれかの制御目標値を補正させ、これよ
って処理水量が変動しても、脱窒素脱リン反応設備から
最終沈殿設備に供給される処理水の水質低下を防止させ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】《実施形態》図1は本発明による
下水処理システムの実施形態を示すブロック図である。
【0022】この図に示す下水処理システム1は、処理
対象となる下水などの処理水2中に含まれる固形成分を
沈殿させる最初沈殿設備3と、嫌気−無酸素−好気法
(AO法)と凝集剤となるポリ塩化アルミニウム(PA
C)注入法とを組み合わせたプロセスを使用して、最初
沈殿設備3から供給される処理水2中の窒素成分、リン
成分を除去する脱窒素脱リン反応設備4と、この脱窒素
脱リン反応設備4にポリ塩化アルミニウム5を注入する
ポリ塩化アルミニウム注入設備6と、脱窒素脱リン反応
設備4から排出される処理水2中の固形成分を沈殿させ
る最終沈殿設備7とを備えており、処理対象となる処理
水2に対し、最初沈殿処理、嫌気−無酸素−好気法(A
O法)とPAC注入法とを組み合わせたプロセス、最
終沈殿処理を順次、施して、処理水2中の固形成分、窒
素成分、リン成分を除去させる。
【0023】最初沈殿設備3は、処理対象となる下水な
どの処理水2を取り込む水配管8と、この水配管8を介
して供給された処理水2を貯留して固形成分を沈殿させ
る最初沈殿池9と、この最初沈殿池9から排出される処
理水2を脱窒素脱リン反応設備4に導く水配管10とを
備えており、処理対象となる下水などの処理水2を取り
込むとともに、この処理水2を貯留させて、その中に含
まれる固形成分を沈殿させ、固形物除去済みの処理水2
を脱窒素脱リン反応設備4に供給する。
【0024】脱窒素脱リン反応設備4は、各水配管1
0、34を介して供給される処理水2を貯留しながら、
リン蓄積細菌のリン放出作用を利用して、処理水2中に
リン酸(PO)を放出させる嫌気槽11、この嫌気槽1
1から供給される処理水2を貯留させながら、リン蓄積
細菌のリン過剰摂取作用を利用して、処理水2中のリン
酸(PO)を吸収させ、余剰汚泥に取り込ませるととも
に、脱窒菌の還元作用を利用して、処理水2中の亜硝酸
(NO)もしくは硝酸(NO)を還元させ、窒素ガス
(N)にする無酸素槽12、この無酸素槽12から供給
される処理水2を貯留させながら、硝化菌を利用して、
処理水2中のアンモニア(NH)を酸化させ、亜硝酸
(NO)もしくは硝酸(NO)にするとともに、ポリ塩
化アルミニウム注入設備6から供給されるポリ塩化アル
ミニウム5を利用して、生物的リン除去反応で除去され
なかったリン酸(PO)を凝集させ、余剰汚泥に取り込
ませる好気槽13を持ち、最初沈殿設備3から供給され
る処理水2中の窒素成分、リン成分を除去する反応タン
ク14と、反応タンク14の好気槽13から排出される
処理水2を最終沈殿設備7に導く水配管15と、循環指
示に応じた駆動電圧が供給されているとき、オン状態に
なる循環ポンプ16と、この循環ポンプ16がオン状態
になっているとき、好気槽13から処理水2の一部を取
り込み、無酸素槽12に導く水配管17と、酸素供給指
示に応じた駆動電圧が供給されているとき、オン状態に
なるブロア18と、このブロア18がオン状態になって
いるとき、外気を取り込み、好気槽13に導く空気管1
9と、好気槽13の底部分に配置され、空気管19を介
して空気が供給されているとき、これを好気槽13内の
処理水2中に散気させる散気管20とを備えている。
【0025】そして、ブロア18、空気管19、散気管
20を使用して、好気槽13に十分な空気を送り込みな
がら、各水配管10、34を介して供給される最初沈殿
設備3からの処理水2、最終沈殿設備7からの処理水2
を嫌気槽11→無酸素槽12→好気槽13→無酸素槽1
2なる経路で、循環させて、嫌気槽11内のリン蓄積細
菌、無酸素槽12内のリン蓄積細菌、脱窒菌、好気槽1
3内の硝化菌、ポリ塩化アルミニウム5による、嫌気−
無酸素−好気法(AO法)と、ポリ塩化アルミニウム
(PAC)注入法とを組み合わせたプロセスで、最初沈殿
設備3、最終沈殿設備7から供給される処理水2中の窒
素成分、リン成分を除去し、窒素成分、リン成分除去済
みの処理水2を最終沈殿設備7に供給する。
【0026】また、ポリ塩化アルミニウム注入設備6
は、脱窒素脱リン反応設備4の好気槽13内に貯留され
ている処理水2のリン酸濃度を計測するリン酸濃度計2
1と、脱窒素脱リン反応設備4から最終沈殿設備7に供
給される処理水2の流量を計測する処理水流量計22
と、これら処理水流量計22の計測結果、リン酸濃度計
21の計測結果に基づき、リン酸総量演算値を求めるリ
ン酸総量演算部23と、このリン酸総量演算部23の演
算結果に基づき、微分積分演算(PI演算)を行って、処
理水流量を加味したポリ塩化アルミニウム5のPAC注
入量目標値補正値、PAC注入量目標値などを演算する
PAC注入量補正量演算部24と、ポンプ駆動電圧が供
給されているとき、オン状態になるPAC注入ポンプ2
5と、このPAC注入ポンプ25がオン状態になってい
るとき、PAC貯留タンク(図示は省略する)からポリ
塩化アルミニウム5を取り込んで、好気槽13に注入す
る水配管26と、この水配管26内を流れるポリ塩化ア
ルミニウム5の流量を計測するPAC注入流量計27
と、このPAC注入流量計27から出力される流量、P
AC注入量補正量演算部24から出力されるPAC注入
量目標値補正値、PAC注入量目標値などに応じたポン
プ駆動電圧を生成し、PAC注入ポンプ25を駆動する
PAC注入量制御部28とを備えている。
【0027】そして、好気槽13内に貯留されている処
理水2のリン酸濃度を計測しながら、次式に示す総量値
演算、PI演算を行って、処理水流量を加味したポリ塩
化アルミニウム5のPAC注入量目標値補正値、PAC
注入量目標値などを求めるととともに、今回のPAC注
入量目標値と、PAC注入流量計27で得られたポリ塩
化アルミニウム5の注入量とが一致するように、PAC
注入ポンプ25を制御して、好気槽13内に貯留されて
いる処理水2中のリン酸濃度を一定にする。
【0028】
【数2】 [PV−TPO4=[PV−PO4×[PV−Qout …(4) [d−TPO4=[SV−TPO4−[PV−TPO4 …(5) [d−QPAC=K×([d−TPO4−[d−TPO4t−1 ) +h/T×[d−TPO4 …(6 ) [SV−QPAC=[SV−QPACt−1+[d−QPAC …(7) 但し、[PV−TPO4 :今回のリン酸総量演算
値 [PV−PO4 :今回のリン酸濃度計測値 [PV−Qout :今回の処理水水量計測値 [d−TPO4 :今回のリン酸総量演算値の偏
差 [SV−TPO4 :今回のリン酸総量演算値の目
標値 [PV−TPO4 :今回のリン酸総量演算値 [d−QPAC :今回のPAC注入量目標値の
補正値 [d−TPO4 :今回のリン酸総量演算値の偏
差 [d−TPO4t−1 :前回のリン酸総量演算値の
偏差 [SV−QPAC :今回のPAC注入量目標値 [SV−QPACt−1:前回のPAC注入量目標値 [d−QPAC :今回のPAC注入量目標値の
補正値 K :比例定数 h :制御周期 T :積分時間 t :時刻 また、最終沈殿設備7は、水配管15を介して供給され
る処理水2を貯留して固形成分を沈殿させる最終沈殿池
29と、この最終沈殿池29から排出される処理水2を
次の処理工程または河川などに導く水配管30と、余剰
汚泥排出指示に応じた駆動電圧が供給されているとき、
オン状態になる余剰汚泥排出ポンプ31と、この余剰汚
泥排出ポンプ31がオン状態になっているとき、最終沈
殿池29に沈殿した固形物(余剰汚泥)を取り込んで、
次の処理工程に導く水配管32と、返送指示に応じた駆
動電圧が供給されているとき、オン状態になる返送ポン
プ33と、この返送ポンプ33がオン状態になっている
とき、最終沈殿池29内の処理水2を脱窒素脱リン反応
設備4の嫌気槽11に戻す水配管34と備えており、脱
窒素脱リン反応設備4の好気槽13から排出される処理
水2を最終沈殿池29に貯留させて、処理水2中の固形
成分を沈殿させ、固形成分除去済みの処理水2を次の処
理工程または河川などに導きながら、返送指示に応じた
駆動電圧が供給されているとき、返送ポンプ33を動作
させて、最終沈殿池29内の処理水2を脱窒素脱リン反
応設備4の嫌気槽11に戻すとともに、余剰汚泥排出指
示に応じた駆動電圧が供給されているとき、余剰汚泥排
出ポンプ31を動作させて、最終沈殿池29の底に堆積
した固形物(余剰汚泥)を次の処理工程に導く。
【0029】このように、この実施形態では、脱窒素脱
リン反応設備4の好気槽13内に貯留されている処理水
2のリン酸濃度と、好気槽13から排出される処理水2
の水量とを計測しながら、前記(4)〜(7)式に示す
総量値演算、PI演算を行って、処理水流量を加味した
ポリ塩化アルミニウム5のPAC注入量目標値補正値、
PAC注入量目標値などを求めるととともに、今回のP
AC注入量目標値と、AC注入流量計で得られたポリ塩
化アルミニウム5の注入量とが一致するように、PAC
注入ポンプ25を制御して、好気槽13内に貯留されて
いる処理水2中のリン酸濃度を一定化させるようにして
いるので、図2の(a)に示すように、脱窒素脱リン反
応設備4に流入する処理水2の流量が変動しても、図2
の(b)に示すように、脱窒素脱リン反応設備4を構成
する好気槽13内のリン酸総量を一定に保持させて、リ
ン酸を効率的に除去させ、脱窒素脱リン反応設備4から
最終沈殿設備7に供給される処理水2中のリン酸濃度が
高くなったり、ポリ塩化アルミニウム5が残留したりし
ないようにすることができる。
【0030】また、この実施形態では、ポリ塩化アルミ
ニウム5の注入量を制御するとき、状態量として、線形
性が強いリン酸総量を用い、また操作量として、PAC
注入量を用いるようにしているので、PAC注入量を安
定させることができる。
【0031】また、この実施形態では、好気槽13内に
貯留されている処理水2に、ポリ塩化アルミニウム5を
注入する水配管26の出口部分に、リン酸濃度を測定す
るリン酸濃度計21を配置しているので、ポリ塩化アル
ミニウム5を注入するときの時間遅れを小さくさせて、
制御応答性を向上させることができる。
【0032】さらに、この実施形態では、好気槽13の
出口部分に、処理水流量計22を配置させるようにして
いるので、リン酸総量演算部23で得られるリン酸総量
演算値の精度を高くさせることができ、これによってP
AC注入制御の安定性を向上させることができる。
【0033】《他の実施形態》また、上述した実施形態
では、リン酸濃度計21によって、処理水2に含まれる
リン酸性リン、全リンなどのリン酸濃度を計測させるよ
うにしているが、このようなリン酸濃度計21に代え
て、窒素濃度計を設け、処理水2中に含まれるアンモニ
ア性窒素濃度、亜硝酸性窒素、硝酸性窒素、全窒素なと
を計測させ、この計測結果に基づき、反応タンク14に
対する担体投入量を制御させるようにしても良い。
【0034】これによって、反応タンク14に貯留され
ている処理水2中の窒素成分を効率良く除去させて、脱
窒素脱リン反応設備4から最終沈殿設備7に供給される
処理水2の水質が悪化しないようにすることができる
(請求項2の効果)。
【0035】また、生物化学的硝化窒素反応、生物化学
的脱リン反応、凝集材添加による脱リン反応などを組み
合わせて、処理水2中の窒素、またはリンを除去すると
き、上述した実施形態以外の組み合わせ、例えば図3に
示す組み合わせを使用させるようにしても良い。
【0036】この際、流入量と、操作量との比率、例え
ば凝集剤注入率、返送率、空気倍率、炭素源注入率、循
環率、余剰汚泥引き抜き率、DO制御目標値などを利用
させて、目標比率、目標DO値などを補正演算させるよ
うにしても良い。
【0037】これによって、処理水2の流入量が変化し
ても、これに対応して、操作量を変化させて、脱窒素脱
リン反応設備4から最終沈殿設備7に供給される処理水
2の水質が悪化しないようにすることができる(請求項
3の効果)。
【0038】また、対象プロセスとして、次に述べるよ
うなプロセスを使用させるようにしても良い。
【0039】(1)AO法 (2)AO法(嫌気一好気法) (3)硝化内生脱窒法 (4)循環式硝化脱室法 (5)OD法(オキシデーション・ディッチ法) (6)ステップ注入法 (7)回分式活性汚泥法 (8)間欠曝気法 (9)担体投入型活性汚泥法 (10)担体投入A0法 (11)担体投入AO法 (12)担体投入硝化内生脱窒法 (13)担体投循環式硝化脱窒法 (14)担体投入OD法 (15)担体投入ステップ注入法 (16)担体投入回分式活性汚泥法 (17)担体投入間欠曝気法 (18)凝集剤注入活性汚泥法 (19)凝集剤注入AO法 (20)凝集剤注入硝化内生脱窒法 (21)凝集剤注入循環式硝化脱窒法 (22)凝集剤注入OD法 (23)凝集剤注入ステップ注入法 (24)凝集剤注入回分式活性汚泥法 (25)凝集剤注入投入問欠曝気法 (26)担体投入・凝集剤注入活性汚泥法 (27)担体投入・凝集剤注入AO法 (28)担体投入・凝集剤注入AO法 (29)担体投入・凝集剤注入硝化内生脱窒法 (30)担体投入・凝集剤注入循環式硝化脱窒法 (31)担体投入・凝集剤注入OD法 (32)担体投入・凝集剤注入ステップ注入法 (33)担体投入・凝集剤注入回分式活性汚泥法 (34)担体投入・凝集剤注入投入間欠曝気法 また、A0法の変法である、AOAO法、OAOA法
等も利用でき、嫌気槽11、無酸素槽12、好気槽13
などの各種槽を任意に組み合わせるようにしても良い。
【0040】また、担体となるポリ塩化アルミニウム5
などを投入する場所も、好気槽13のみならず、嫌気槽
11、無酸素槽12など、どの反応槽に投入しても、ま
た凝集剤注入に関しても、各反応槽のみならず、三次処
理用として、砂濾過プロセス、凝集剤注入のプロセスな
どに適用しても良い。
【0041】さらに、上述した実施形態では、PAC注
入量補正演算部24にPI演算を行わせて、処理水流量
を加味したポリ塩化アルミニウム5のPAC注入量目標
値補正値、PAC注入量目標値などを求めさせて、ポリ
塩化アルミニウム5の注入量を制御させるようにしてい
るが、このようなPI演算を使用した制御方式以外の制
御方式、例えば、次に述べるような制御方式を使用し
て、ポリ塩化アルミニウム5の注入量を制御させるよう
にしても良い。
【0042】(a)PID制御式 (b)P制御式 (c)ON一OFF制御式(シークエンス制御)
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、請
求項1の下水処理システムでは、生物学的硝化脱窒反
応、生物学的脱リン反応、凝集剤添加による脱リン反応
によって、処理水中のリン、窒素を除去させるとき、処
理水量が変動しても、処理水中のポリ塩化アルミニウム
濃度を一定に保持させて、脱窒素脱リン反応設備から最
終沈殿設備に供給される処理水の水質低下を防止させる
ことができる。
【0044】請求項2、3の下水処理システムでは、生
物学的硝化脱窒反応、生物学的脱リン反応、凝集剤添加
による脱リン反応によって、処理水中のアンモニア性窒
素、亜硝酸性窒素、硝酸性窒素、全窒素、リン酸性リ
ン、全リンなどを除去させるとき、処理水量が変動して
も、前記処理水に対する曝気量、前記処理水に対する返
送流量、前記処理水に対する余剰汚泥引き抜き量、前記
処理水に対する循環流量、前記処理水に対する凝集剤注
入量、前記処理水に対する酢酸、メタノールなどの炭素
源注入量のいずれかを最適化させて、脱窒素脱リン反応
設備から最終沈殿設備に供給される処理水の水質低下を
防止させることができる。
【0045】請求項4の下水処理システムでは、物学的
硝化脱窒反応、生物学的脱リン反応、凝集剤添加による
脱リン反応によって、処理水中のリン、窒素を除去させ
るとき、前記処理水の窒素総量またはリン総量と前記前
記処理水に対する窒素総量制御目標値または前記リン総
量制御目標値との関係式に基づき、空気倍率、DO、返
送比率、余剰汚泥引き抜き率、循環比率、凝集剤注入
率、炭素源注入率のいずれかの制御目標値を補正させ、
これよって処理水量が変動しても、脱窒素脱リン反応設
備から最終沈殿設備に供給される処理水の水質低下を防
止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による下水処理システムの実施形態を示
すブロック図である。
【図2】図1に示す下水処理システムの処理水流量と、
処理水中のリン酸総量との関係例を示すグラフである。
【図3】本発明による下水処理システムの他の実施形態
を示す表である。
【図4】従来から知られている下水処理システムの一例
を示すブロック図である。
【図5】図4に示す下水処理システムの処理水流量と、
処理水中のリン酸総量との関係例を示すグラフである。
【符号の説明】
1:下水処理システム 2:処理水 3:最初沈殿設備 4:脱窒素脱リン反応設備 5:ポリ塩化アルミニウム 6:ポリ塩化アルミニウム注入設備 7:最終沈殿設備 8、10、15、17、26、30、32、34:水配
管 9:最初沈殿池 11:嫌気槽 12:無酸素槽 13:好気槽 14:反応タンク 16:循環ポンプ 18:ブロア 19:空気管 20:散気管 21:リン酸濃度計 22:処理水流量計) 23:リン酸総量演算部 24:PAC注入量補正量演算部 25:PAC注入ポンプ 27:PAC注入流量計 28:PAC注入量制御部 29:最終沈殿池 31:余剰汚泥排出ポンプ 33:返送ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山中 理 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 (72)発明者 初鹿 行雄 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 Fターム(参考) 4D040 BB05 BB25 BB33 BB57 BB73 BB91 BB93

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理対象となる下水等の処理水における
    リン酸濃度または窒素成分濃度を計測する濃度計と、 前記処理水の流量を計測する流量計と、 この流量計で得られる流量計測値、前記濃度計で得られ
    るリン酸濃度または窒素成分濃度に基づき、前記処理水
    の窒素総量またはリン酸総量を求める窒素/リン酸総量
    演算部と、 この窒素/リン酸総量演算部で得られた窒素総量または
    リン酸総量に基づき、前記処理水に対する操作量を制御
    する制御部と、 を備えたことを特徴とする下水処理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の下水処理システムにお
    いて、 前記濃度計は、窒素成分濃度として、アンモニア性窒素
    濃度、亜硝酸性窒素、硝酸性窒素、全窒素のいずれかの
    濃度を計測し、またリン酸濃度として、リン酸性リン、
    全リンのいずれかの濃度を計測する、 ことを特徴とする下水処理システム。
  3. 【請求項3】 請求項1、2のいずれかに記載の下水処
    理システムにおいて、 前記制御部は、前記操作量として、前記処理水に対する
    曝気量、前記処理水に対する返送流量、前記処理水に対
    する余剰汚泥引き抜き量、前記処理水に対する循環流
    量、前記処理水に対する凝集剤注入量、前記処理水に対
    する酢酸、またはメタノールなどの炭素源注入量のいず
    れかを使用する、 ことを特徴とする下水処理システム。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の下水
    処理システムにおいて、 窒素/リン酸総量演算部で得られた、前記処理水の窒素
    総量またはリン酸総量と前記前記処理水に対する窒素総
    量制御目標値または前記リン酸総量制御目標値との関係
    式に基づき、空気倍率、DO、返送比率、余剰汚泥引き
    抜き率、循環比率、凝集剤注入率、炭素源注入率のいず
    れかの制御目標値を補正する、 ことを特徴とする下水処理システム。
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