JP3260575B2 - 間欠曝気式活性汚泥法の制御方法 - Google Patents
間欠曝気式活性汚泥法の制御方法Info
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Description
学的に処理する方法であり、特に排水中の窒素およびリ
ンを除去するプロセスの制御方法に関する。
体であり、活性汚泥法に代表される生物学的処理法が一
般に用いられてきた。しかし近年になって、湖沼等の閉
鎖性水域では富栄養化が大きな問題となり、この原因と
なる窒素、リンの除去が重要となってきた。そのため、
有機物に加えて窒素、リンを除去できる処理法が活性汚
泥法の改良法として開発されてきており、代表的な方法
としてA2 O法(嫌気−無酸素−好気法),回分式活性
汚泥法,間欠曝気式活性汚泥法(以下、間欠曝気法と略
称する)等が挙げられる。これらの方法は、微生物が好
気条件、嫌気条件に交互におかれ有機物、窒素、リンの
除去がなされる。
水処理について、その原理を簡単に述べる。下水中の有
機物は活性汚泥を構成する微生物の食物となり分解除去
される。窒素は好気性の条件下で、硝化菌の働きにより
NH4 −N(アンモニア性窒素)がNO3 −N(硝酸性
窒素)に酸化され、次いで嫌気性の条件下で脱窒菌の働
きによりNO3 −NがN2 (窒素ガス)に還元されて除
去される。硝化、脱窒の関係を整理すると次のようにな
る。
ることにより、細胞内にリンを多量に蓄積する性質を持
つ活性汚泥をつくりだし、この活性汚泥を利用して除去
する。即ち、この活性汚泥は嫌気性条件でリンを放出
し、好気性条件でリンを吸収する性質があるため、好気
性条件でリンの吸収を行ない、リンを多量に吸収した活
性汚泥を余剰汚泥として処理系から除くことにより脱リ
ンを行なう。この関係は下記のように整理することがで
きる。
性の2条件が不可欠であるが、厳密には脱窒のための嫌
気性条件と脱リンのための嫌気性条件とは異なってお
り、間欠曝気法では脱窒が終了し槽内にNO3 −Nに起
因する酸素分子がなくなった後で活性汚泥からのリンの
放出が起こり、これが次の曝気工程におけるリンの吸収
につながっている。
時間的に設定でき、しかも既存の施設にも比較的容易に
適用できることから注目されている方法であり、本発明
者らは従来の間欠曝気法を大幅に改善する方法として、
排水が流入する第1曝気槽と、この第1曝気槽に直列に
連結した第2曝気槽の二つの曝気槽を用い、その後段に
最終沈澱池を設けた装置と、その制御方法(以下、2槽
式間欠曝気法とする)を特開平6─55190号により
開示している。
(b)を参照して説明する。図3は特開平6─5519
0号に記載の間欠曝気法及び制御システムを説明するた
めの要部構成を示す模式図であり、図3では、水および
空気の経路を実線の矢印、制御信号系統を点線の矢印で
表わしてあり、この装置は主として、下水1が流入し活
性汚泥によって有機物、窒素、リンが除去される第1曝
気槽2aと第2曝気槽2b、重力沈降によって活性汚泥
が分離され処理水3が得られる最終沈澱池4、沈降した
活性汚泥を第1曝気槽2aに返送する返送汚泥ポンプ5
から構成してある。第1曝気槽2aと第2曝気槽2bの
容積比はおよそ1:1であり、処理水の滞留時間の合計
は最終沈澱池4も含めて16〜32時間である。制御系
は第1曝気槽2a内の酸化還元電位を測定する第1のO
RP計6a、第2曝気槽2b内の酸化還元電位を測定す
る第2のORP計6b、およびこれらORP計の値に基
づいて第1曝気ブロワ7a、第2曝気ブロワ7b、第1
攪拌ポンプ8a、第2攪拌ポンプ8bへの制御信号を出
力する制御装置9からなっている。
的な考えかたは、排水が流入する第1曝気槽2aと、こ
の第1曝気槽に直列に連結した第2曝気槽2bの二つの
曝気槽を用い、第1曝気槽2aで硝化、脱窒を一定時間
に制御することによりリン放出時間を確保し、第2曝気
槽2bでは硝化、脱窒を行うとともに、リン放出を防止
しつつ制御の1周期を所定の時間に維持し、高い窒素、
リン除去率を得ることにある。 その具体的な方法を、
制御に伴うORPの変化とともに、図4(a)、(b)
を併用参照して説明する。図4(a)、(b)は、制御
を実施中に、任意のタイミングで曝気開始時間を零点と
して、時間の経過に伴うORPの変化を示したものであ
り、図4(a)は第1曝気槽のORP、(b)は第2曝
気槽のORPのそれぞれ時間経過に対する関係線図であ
る。
いて述べる。硝化とリン吸収を行う曝気時間をTe 、脱
窒時間をTf とし、Te とTf の和である時間Tg があ
らかじめ設定した時間Tgsと一致するように、曝気時間
Te を調節する。ここで第1のORP計6aのORPの
変化を見ると、脱窒終了後に屈曲点Aが出現しており、
屈曲点Aを検出することによって時間Tg を測定し、T
gsとTg の差に基づいて曝気時間Te を調節する。その
結果、後述のように1周期はほぼTds時間に維持されて
いるため、リン放出時間がTds−Tgsとして確保される
ことになる。
吸収のための曝気時間をTb 、脱窒が進行する攪拌時間
をTC とし、Tb とTC の和である時間Td があらかじ
め設定した時間Tdsと一致するように、曝気時間Tb を
調節し、併せて時間Td 後1周期が終了したとして、第
1曝気槽2a、第2曝気槽2bを同時に曝気状態に復帰
させる。これは、第2のORP計6bのORPの変化か
ら屈曲点Bを検出して時間Td を測定し、TdsとTd の
差に基づいて曝気時間Tb を調節することにより行う。
この結果、脱窒が終了すると直ちに曝気状態となるた
め、第2曝気槽2bにおいてリンが放出されることな
く、高い窒素、リン除去率が得られる。
開平6−55190号公報に記載の2槽式間欠曝気法に
ついて説明したが、この方式のような生物学的脱窒、脱
リン法は、その後の研究によって次のような問題がある
ことがわっかた。即ち、この制御方法は、1周期の間に
窒素、リンの除去工程を配分するような運転を行なって
いるので、比較的ゆるやかな流入負荷変動に対しては対
応が可能であり、良好な水質を得ることができるが、例
えば、雨水が下水に流入するなど流入負荷変動が大きい
場合、窒素、リンの除去率の低下がみられることであ
る。
あり、その目的は、負荷変動が大きい場合でも安定な窒
素、リンの除去が可能な2槽式間欠曝気法による下水処
理プロセスの制御方法を提供することにある。
めに、本発明の2槽式間欠曝気法の運転を次のように行
なう。第1の方法は、処理装置の排水の流入系に、連続
測定が可能な全有機性炭素計(以下、TOC計と記す)
を設置しておき、その濃度の測定値と、あらかじめ定め
た全有機性炭素濃度との差に基づき、第1曝気槽のOR
P屈曲点の検出時間の設定値を変化させる。
に、連続測定が可能な全窒素測定装置(以下、T−N計
と記す)を設置しておき、その濃度の測定値と、あらか
じめ定めた全窒素濃度との差に基づき、第1曝気槽のO
RP屈曲点の検出時間の設定値を変化させる。
計の前回までの処理工程における濃度測定値に基づき、
次工程における第1曝気槽の第1のORP計のORP屈
曲点の検出時間の設定値を調節する。即ち、前回までの
処理工程における有機性炭濃度が、あらかじめ設定した
有機性炭濃度より大きいとき、その差に応じて次工程に
おける第1曝気槽の第1のORP計のORP屈曲点の検
出時間の設定値を大きくする。また、設定した有機性炭
濃度より低い場合は、ORP屈曲点の検出時間の設定値
を小さくする。その理由は、リンの放出速度は供給され
る有機物の量によって変動し、有機物の量が多い場合は
速く、少ない場合は遅くなる傾向があるから、有機物供
給量が多すぎるときは、リンの放出量が過大となり、所
定の曝気時間でリンを吸収することができなくなり、リ
ン除去率が低下し、逆に有機物供給量が少ない場合は、
リンの放出量が少なくなり、その結果リンの吸収も弱
く、リン除去率が悪化することによる。即ち、第1曝気
槽におけるリンの放出量は、適当な量を確保することが
重要であって、上記のように、ORP屈曲点の検出時間
の設定値を変えることにより、リン放出時間を変化さ
せ、適当なリン放出量を確保する。
−N計の前回までの処理工程における濃度測定値に基づ
き、次工程における第1曝気槽の第1のORP計のOR
P屈曲点の検出時間の設定値を調節する。即ち、前回ま
での処理工程における全窒素濃度が、あらかじめ設定し
た全窒素濃度より大きいとき、その差に応じて次工程に
おける第1曝気槽の第1のORP計のORP屈曲点の検
出時間の設定値を大きくする。また、設定した全窒素濃
度より低い場合は、ORP屈曲点の検出時間の設定値を
小さくする。これにより、窒素負荷が高いときには、窒
素除去に多くの時間を配分し、窒素負荷が低いときに
は、窒素除去に配分する時間を短くすることができる。
を参照して説明する。はじめに、本発明の第1方法につ
いて説明する。図1は本発明の第1方法が適用される2
槽式間欠曝気法の装置および制御システムの要部構成を
示す模式図である。図1の図3と共通する部分には同一
符号を用いてあり、矢印線の扱いも図3と同じである。
置と基本的に同じであるが、異なる点は自動的に連続測
定を行なうことができるTOC計10を備えていること
にある。この装置を用いた運転制御方法は次のようにし
て行なわれる。連続測定が可能なTOC計10から制御
装置9に送られる有機性炭素濃度の測定値Cに対して、
あらかじめ設定した有機性炭素濃度をCs ,前回の処理
工程における有機性炭素濃度をCn-1 として、Cn-1 >
Cs のときは、リン放出速度が増加すると判断し、次工
程における第1のORP計6aによるORP屈曲点の検
出時間の設定値T gsを大きくする。Cn-1 <Cs のとき
は、リン放出速度が減少すると判断し、次工程における
第1のORP計6aによるORP屈曲点の検出時間の設
定値Tgsを小さくする。
点の検出時間の設定値Tgsを調節する方法は、下記
(1)式による。 Tgs=Tgs0 +K1 (Cn-1 −Cs ) (1) 但し、Tgs : 次工程における第1のORP計のOR
P屈曲点の検出時間の設定値 K1 : 比例定数 Cn-1 : 現工程における有機性炭素濃度 Cs : 有機性炭素濃度の設定値 Tgs0 : 有機性炭素濃度Cs のときの第1のORP計
のORP屈曲点の検出時間の設定値 Tgsには上限および下限の設定時間を設けておき、その
範囲内で変化させ、この演算は制御装置9で行なうこと
ができる。
性炭素濃度が200mg/Lのとき、あらかじめ設定し
てある有機性炭素濃度150mg/Lと比較し、その差
に応じて次工程における第1曝気槽2aのORP屈曲点
検出時間の設定値を大きくする。ここで、ORP屈曲点
の検出時間の設定値Tgsを変化させる理由について説明
する。既に述べたように、2槽式間欠曝気法に用いる第
1曝気槽2aでは、好気工程にリン吸収が行なわれ、嫌
気工程にORP屈曲点が出現した後、リンの放出が行な
われる。一般に、リンの放出速度は有機物の供給量に依
存しているので、例えば、排水の有機物濃度が高い場合
には、リンの放出速度が増加して、第1曝気槽2aにお
けるリンの放出量が大きくなる。この放出量が大き過ぎ
ると、第1曝気槽2aおよび第2曝気槽2bの好気工程
の時間内では、放出したリンを完全に吸収しきれなくな
り、処理水中にリンが残存し、処理水質が悪化する。そ
こで、第1曝気槽2aのORP屈曲点の検出時間の設定
値を大きくすることにより、リンの放出時間を短くし放
出量を抑える。このとき、窒素の除去に配分される時間
が長くなるので、窒素除去に対しても効率的である。
は、リンの放出速度が減少して、第1曝気槽2aにおけ
るリンの放出量が小さくなる。この場合、好気工程にお
けるリンの吸収が不良となり、処理水質が悪化する。こ
のときは第1曝気槽2aのORP屈曲点の検出時間の設
定値を小さくすることにより、リンの放出時間を長くし
てリン放出量を増加させ、リンの吸収が不良となるのを
防止することができる。このとき、ORP屈曲点の検出
時間の設定値を小さくするので、窒素除去に費やす時間
が少なくなるが、一般に原水の有機物濃度が低い場合に
は窒素負荷も低いので、この操作により窒素除去率が低
下することはない。
度でORP屈曲点の検出時間の設定値を決めておくこと
により、測定した有機物濃度の値に対応した第1曝気槽
2aのORP屈曲点検出時間の設定値を決定することが
でき、安定した窒素およびリンの除去が可能となる。な
お、TOC計10の測定周期は、少なくとも1周期に1
度必要であり、1周期の間に何回か有機性炭素濃度を測
定する場合は、その平均値を用いてもよい。
が、TOC計の代わりに、他の有機物濃度を測定するこ
とができる機器を用いてもよく、TOD(全酸素要求
量)計,COD(化学的酸素要求量)計,有機汚濁計
(UV計)などを使用することができ、これらを用いた
場合も同様の効果が得られる。次に、本発明の第2の方
法を説明する。
式間欠曝気法の装置および制御システムの要部構成を示
す模式図である。図2の図1および図3と共通する部分
には同一符号を用いてあり、矢印線の扱いも図1,図3
と同じである。図2において、この装置は図1に示した
装置構成と基本的に同じであるが、図1のTOC計10
に代わって、自動的に連続測定を行なうことができるT
−N計11を備えることのみが図1とは異なる。
にして行なわれる。連続測定が可能なT−N計11から
制御装置9に送られる全窒素濃度の測定値Nに対して、
あらかじめ設定した全窒素濃度をNs ,前回の処理工程
における全窒素濃度をNn-1として、Nn-1 >Ns のと
きは、窒素除去に時間配分が多く必要であると判断し、
次工程における第1のORP計6aによるORP屈曲点
の検出時間の設定値T gsを大きくする。Nn-1 <Ns の
ときは、窒素除去に配分する時間は少なくてよいと判断
し、次工程における第1のORP計6aによるORP屈
曲点の検出時間の設定値Tgsを小さくする。
点の検出時間の設定値Tgsを調節する方法は、下記
(2)式による。 Tgs=Tgso +K2 (Nn-1 −Ns ) (2) 但し、Tgs : 次工程における第1のORP計のOR
P屈曲点の検出時間の設定値 K2 : 比例定数 Nn-1 : 現工程における全窒素濃度 Ns : 全窒素濃度の設定値 Tgs1 : 全窒素濃度Ns のときの第1のORP計のO
RP屈曲点の検出時間の設定値 Tgsには上限および下限の設定時間を設けておき、その
範囲内で変化させ、この演算が制御装置9で行なわれる
ことは、本発明の第1の方法と同様である。
素濃度が50mg/Lのとき、あらかじめ設定してある
全窒素濃度40mg/Lと比較し、その差に応じて次工
程における第1曝気槽2aのORP屈曲点検出時間の設
定値を大きくする。(2)式から、Nn-1 >Ns のとき
は、Tgsが大きくなるので、硝化、脱窒の時間が増え、
窒素除去量も大きくなる。第1のORP計6aのORP
屈曲点の検出時間の設定値Tgsを大きくすることは、言
い換えれば、1周期のリンの放出時間が短くなるという
ことであるが、一般的に窒素負荷が高い場合には、有機
物負荷も高いので、リン放出速度は増加し、結果的にリ
ン除去には影響することがない。また、Nn-1 <Ns の
ときは、Tgsが小さくなるので、1周期のリンの放出時
間が長くなるということであるが、一般的に窒素負荷が
低いときには、有機物負荷も低いのでリン放出速度は減
少し、これをリン放出時間の延長で補うことができるの
で、結果的にリン除去に影響することはない。
とも1周期に1度必要であり、1周期の間に何回か全窒
素濃度を測定する場合は、その平均値を用いてもよい。
より開示した2槽式間欠曝気法による水処理プロセスの
制御方法は、1周期の間に窒素、リン除去工程を配分す
るような運転を行なっているので、ある程度の流入負荷
変動に対しては十分に対応可能であるが、流入負荷変動
が大きい場合、窒素、リンの除去率が低下することもあ
るという点に対処するためになされた本発明の制御方法
は、以下の利点を有する。
が行なわれる装置の排水の流入系に、有機物濃度の連続
測定可能な計器、例えば、TOC計を設置しておき、そ
のTOC計の測定値に基づいて、第1曝気槽のORP屈
曲点の検出時間の設定値を変化させ、リンの放出時間を
調節することにより、第1曝気槽におけるリンの放出量
は、常に適当な量が確保され、リンの吸収、放出が良好
な状態で進行し、高いリン除去率を維持することができ
る。
流入系に、連続測定可能なT−N計を設置しておき、そ
のT−N計の測定値に基づいて、第1曝気槽のORP屈
曲点の検出時間の設定値を変化させ、窒素除去の時間配
分を調節することにより、流入窒素負荷に応じて、十分
な窒素除去時間を確保し、高い窒素除去を維持すること
ができる。
きは本発明の第1の方法を用い、窒素除去を優先させる
ときは本発明の第2の方法を用いるなど、実状に即応し
て選択可能であり、しかも第1の方法を用いるときに窒
素除去率を低下させず、第2の方法を用いるときにリン
除去率は低下しないという利点もある。
の要部構成を示す模式図
の要部構成を示す模式図
方法が適用される下水処理装置の要部構成を示す模式図
おける第1曝気槽、第2曝気槽のORPの変化を示し、
(a)は第1曝気槽のORP、(b)は第2曝気槽のO
RPのそれぞれ時間経過に対する関係線図
Claims (3)
- 【請求項1】第1のORP計を設置した第1曝気槽と、
この第1曝気槽に直列に連結した第2のORP計を設置
した第2曝気槽を備え、排水を第1曝気槽へ流入させ
て、前記二つの曝気槽において曝気を行なう好気状態
と、曝気を停止して攪拌を行なう嫌気状態を交互に繰り
返して処理を行なった後、この処理水を最終沈殿池から
放流させ、沈澱汚泥は曝気槽へ返送するとともに余剰汚
泥を抜き出し、排水中の窒素、リンを除去する間欠曝気
式活性汚泥法の制御方法であって、第1曝気槽へ流入す
る排水の有機物濃度を測定し、この濃度測定値とあらか
じめ定めた有機物濃度との差に基づき、第1曝気槽にお
けるORPの時間変化曲線の屈曲点の検出時間の設定値
を調節することを特徴とする間欠曝気式活性汚泥法の制
御方法。 - 【請求項2】請求項1記載の方法において、有機物濃度
として全有機性炭素濃度を測定することを特徴とする間
欠曝気式活性汚泥法の制御方法。 - 【請求項3】第1のORP計を設置した第1曝気槽と、
この第1曝気槽に直列に連結した第2のORP計を設置
した第2曝気槽を備え、排水を第1曝気槽へ流入させ
て、前記二つの曝気槽において曝気を行なう好気状態
と、曝気を停止して攪拌を行なう嫌気状態を交互に繰り
返して処理を行なった後、この処理水を最終沈殿池から
放流させ、沈澱汚泥は曝気槽へ返送するとともに余剰汚
泥を抜き出し、排水中の窒素、リンを除去する間欠曝気
式活性汚泥法の制御方法であって、第1曝気槽へ流入す
る排水の全窒素濃度を測定し、この濃度測定値とあらか
じめ定めた全窒素濃度との差に基づき、第1曝気槽にお
けるORPの時間変化曲線の屈曲点の検出時間の設定値
を調節することを特徴とする間欠曝気式活性汚泥法の制
御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01026695A JP3260575B2 (ja) | 1994-10-12 | 1995-01-26 | 間欠曝気式活性汚泥法の制御方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6-245818 | 1994-10-12 | ||
JP24581894 | 1994-10-12 | ||
JP01026695A JP3260575B2 (ja) | 1994-10-12 | 1995-01-26 | 間欠曝気式活性汚泥法の制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08164398A JPH08164398A (ja) | 1996-06-25 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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CN110171905A (zh) * | 2019-06-11 | 2019-08-27 | 四川润兴环保科技有限公司 | 一种活性污泥法污水处理系统 |
-
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- 1995-01-26 JP JP01026695A patent/JP3260575B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH08164398A (ja) | 1996-06-25 |
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