JP3782738B2 - 排水処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、下水処理場等で用いられる排水処理方法に関する。
【0002】
【従来技術】
多くの下水処理場では、下水を活性汚泥槽で好気処理して下水中の有機物を分解し、活性汚泥槽から排出される好気処理水を最終沈殿池に導入し、最終沈殿池において好気処理水中の汚泥を沈殿させ、最終沈殿池からの上澄液を河川等に放流している。
【0003】
ところが、この上澄液には、未分解の有機物やアンモニア、毒性が高くCODを増加させる亜硝酸が含まれている。このため、上澄液をそのまま河川等に放流することは決して好ましいことではない。
【0004】
そこで、通常、上澄液を生物ろ過槽で高度処理することにより、未分解の有機物やアンモニア、亜硝酸性窒素などの除去が図られている。このとき、生物ろ過槽における曝気量は通常、一定に保持される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来の下水の処理方法は、以下に示す課題を有する。
【0006】
即ち上記従来の下水の処理方法にあっては、下水の水質や活性汚泥槽における生物相のバランスがくずれることにより、活性汚泥処理で分解できなかった有機物が多量に生物ろ過槽に流入されることがある。この場合、生物ろ過槽において、曝気量が小さく且つ一定であると、その有機物の分解のために多量の酸素が必要となり、その結果、部分的に酸素取込みの競合、あるいは嫌気的な反応が起こり、生物ろ過槽に流入してきた亜硝酸性窒素濃度を低減できなくなる。また硝酸性窒素が亜硝酸性窒素となり、これが生物ろ過水に含有されたまま河川等に放流されることとなる。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、生物ろ過水中の亜硝酸性窒素を十分低濃度にすることができる排水処理方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、被処理排水を活性汚泥槽で好気処理する好気処理工程と、前記活性汚泥槽から排出される好気処理水中の汚泥を最終沈殿池で沈殿分離し、上澄液を排出する沈殿分離工程と、前記上澄液を生物ろ過槽で曝気しながら生物ろ過する生物ろ過工程とを含む排水処理方法であって、前記上澄液中のCODMn濃度及びNH4−N濃度を測定し、これらの比を算出する算出工程と、前記CODMn濃度及びNH4−N濃度の比に応じて、前記生物ろ過槽における曝気量を制御する制御工程とを含むことを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、被処理排水が活性汚泥槽で好気処理され、活性汚泥槽から排出される好気処理水中の汚泥が最終沈殿池で沈殿分離されて上澄液が最終沈殿池から排出され、この上澄液が生物ろ過槽で曝気されながら生物ろ過される。このとき、被処理排水の水質や活性汚泥槽における生物相のバランスがくずれることにより、活性汚泥槽での好気処理で分解できなかった有機物が多量に生物ろ過槽に流入されることがある。この場合、生物ろ過槽において、その有機物の分解のために多量の酸素が必要となり、その結果、部分的に酸素取込みの競合、あるいは嫌気的な反応が起こり、生物ろ過槽に流入してきた亜硝酸性窒素濃度を低減できないことがある。また硝酸性窒素が亜硝酸性窒素となり、これが生物ろ過水に含有されたまま河川等に放流されることがある。また、本発明者等により、上澄液のCODMn濃度及びNH4−N濃度の比と、生物ろ過槽から排出される生物ろ過水中の亜硝酸性窒素濃度との間には相関があることが分かっている。そこで、本発明では、上澄液のCODMn濃度及びNH4−N濃度の比に応じて、生物ろ過槽における曝気量を制御することとしている。これにより、上澄液のCODMn濃度及びNH4−N濃度の比によらず、生物ろ過水中の亜硝酸性窒素を十分低濃度にすることが可能となる。また上澄液のCODMn濃度及びNH4−N濃度の比に応じて生物ろ過槽における曝気量を制御することで、曝気量を一定にする場合よりも生物ろ過槽での過剰な曝気を十分防止することが可能となる。
【0010】
上記制御工程において、前記NH4−N濃度に対する前記CODMn濃度の比が2以上であるときに、前記生物ろ過槽の槽内液中の溶存酸素濃度が設定値以上になるように前記生物ろ過槽における曝気量を制御することが好ましい。
【0011】
前記NH4−N濃度に対する前記CODMn濃度の比が2以上になると、生物ろ過槽の槽内液中の溶存酸素濃度が減少しはじめ、生物ろ過水中の亜硝酸性窒素が高くなる傾向がある。この場合に、生物ろ過槽の槽内液中の溶存酸素濃度が設定値以上になるように曝気量を制御することで、生物ろ過水中の亜硝酸性窒素を十分低濃度にすることが可能となる。
【0012】
ここで、溶存酸素濃度の設定値が6mg/リットルであることが好ましい。溶存酸素濃度の設定値が6mg/リットル以上になると、生物ろ過水中の亜硝酸性窒素を確実且つ十分に低濃度にすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明の排水処理方法を実施する排水処理装置を示すフロー図である。図1に示すように、排水処理装置1は、下水(被処理排水)を好気処理する活性汚泥槽2を備える。活性汚泥槽2には、活性汚泥槽2の槽内液を曝気する散気管3が設けられ、散気管3にはブロワ4により空気が供給されるようになっている。なお、活性汚泥槽2の内部には、下水と空気との接触時間を長くする観点から、下水が蛇行して通過するように仕切が設けられてもよい。
【0015】
活性汚泥槽2から排出される好気処理水は、最終沈殿池5に導入される。最終沈殿池5では汚泥が沈殿分離され、上澄液が得られる。沈殿分離された汚泥は、活性汚泥槽2における汚泥濃度の低減を防止する観点から、活性汚泥槽2に返送され、上澄液は最終沈殿池5から排出されて生物ろ過装置6に導入される。
【0016】
生物ろ過装置6は、生物ろ過槽8を備えており、生物ろ過槽8の内部には、散気管9が配設され、散気管9は、空気供給管10を介してブロワ11に接続されている。また、生物ろ過槽8には、槽内液中の溶存酸素濃度(以下、「DO」という)を測定するDO計12が設けられている。なお、生物ろ過槽8には、ろ層14が配設され、ろ層14は、セラミックやアンスラサイト等の無機系ろ材のほか、プラスチックなどの有機系ろ材等で構成されている。
【0017】
また排水処理装置1は、上澄液を採取し、上澄液中のCODMn濃度及びNH4−N濃度を測定し、これらの比を算出する測定機器7を備える。
【0018】
そして、測定機器7、DO計12及びブロワ11は、制御装置13に電気的に接続されている。制御装置13は、CODMn濃度及びNH4−N濃度の比と、DO計12で測定されたDO値とに基づいてブロワ11の出力を制御するものである。
【0019】
次に、上記排水処理装置1を用いた排水処理方法について説明する。
【0020】
先ずブロワ4,11を作動し、下水を活性汚泥槽2に導入する。活性汚泥槽2においては、散気管3より槽内液に空気を供給して下水の好気処理を行う(好気処理工程)。すると、下水中の窒素分を含む有機物が活性汚泥によりアンモニア性窒素に分解され、アンモニア性窒素が酸化されて硝酸性窒素又は亜硝酸性窒素に変換される。
【0021】
活性汚泥槽2から排出される好気処理水は最終沈殿池5に導入される。最終沈殿池5では、汚泥が沈殿分離され、上澄液が得られる(沈殿分離工程)。
【0022】
しかし、この上澄液には、未分解の有機物やアンモニア、毒性が高くCODを増加させる亜硝酸が含まれている。そこで、上記未分解の有機物やアンモニア、亜硝酸を除去すべく、この上澄液を最終沈殿池5から排出して生物ろ過装置6の生物ろ過槽8に導入する。生物ろ過槽8においては、ブロワ11により、散気管9から上澄液に散気空気が供給される。従って、上澄液は、曝気されながらろ層を通過する。これにより上澄液の生物ろ過が行われる(生物ろ過工程)。
【0023】
このとき、下水の水質や活性汚泥槽2における生物相のバランスがくずれることにより、活性汚泥処理で分解できなかった有機物が多量に生物ろ過槽8に流入されることがあり、この場合には、生物ろ過水中の亜硝酸性窒素濃度が増加することとなる。
【0024】
図2は、最終沈殿池5から排出される上澄液中の亜硝酸性窒素濃度、及び生物ろ過槽8から排出される生物ろ過水中の亜硝酸性窒素濃度の経時変化の一例を示すグラフ、図3は、上澄液のCODMn濃度/NH4−N濃度比の経時変化の一例を示すグラフである。図2より、11月付近及び8月付近で上澄液中の亜硝酸性窒素濃度の高い領域が存在する。このとき、生物ろ過水中の亜硝酸性窒素濃度は11月付近で高い値を示すが、8月付近では低い値を示している。また図3より、上澄液におけるCODMn濃度/NH4−N濃度比は、11月付近で高い値を示すが、8月付近では低い値を示している。本発明者等は、図2、図3の結果から、生物ろ過水中の亜硝酸性窒素濃度と上澄液のCODMn濃度/NH4−N濃度比との間に相関があるのではないかと考え、それらの関係を調べた。結果を図4に示す。図4より、上澄液中のCODMn濃度/NH4−N濃度比が、生物ろ過水中の亜硝酸性窒素濃度と相関を持つことが確認できる。
【0025】
以上のことから、本発明者等は、生物ろ過水中の亜硝酸性窒素濃度が増加するのは、▲1▼上澄液中に、分解しやすい有機物の割合が多くなるため、微生物の酸素要求量が高くなり、一時的に酸素不足となって完全に硝化が進まないか、▲2▼生物ろ過槽の一部に嫌気ゾーンが形成され、硝酸性窒素が亜硝酸性窒素に還元されることに起因するものと考えた。
【0026】
ここで、上記▲1▼、▲2▼より生物ろ過水中の亜硝酸性窒素濃度を低減するためには、生物ろ過槽8の槽内液中の亜硝酸性窒素について十分硝化を行うため、あるいは嫌気ゾーンを消滅させるために、曝気量を増加させればよいと考えられる。
【0027】
そこで、本実施形態では、測定機器7でCODMn濃度及びNH4−N濃度を測定してこれらの比を算出し(算出工程)、算出された濃度比の値に応じて、制御装置13によりブロワ11の出力を制御し、生物ろ過槽8における曝気量を調整することとしている(制御工程)。即ち、上澄液のCODMn濃度/NH4−N濃度比が高くなった場合には、生物ろ過水中の亜硝酸性窒素濃度が高くなると推測されるため、生物ろ過槽8において曝気量を増加させる。一方、上澄液のCODMn濃度/NH4−N濃度比が低くなった場合には、生物ろ過水中の亜硝酸性窒素濃度が低いものと推測されるため、生物ろ過槽8において曝気量を減少させる。
【0028】
こうしてCODMn濃度及びNH4−N濃度の比に応じて、生物ろ過槽8における曝気量を調整することにより、上澄液のCODMn濃度/NH4−N濃度比及び亜硝酸性窒素濃度によらず、生物ろ過水中の亜硝酸性窒素を十分低濃度にすることができる。また、上澄液のCODMn濃度/NH4−N濃度比に応じて、曝気量が増減されるため、生物ろ過槽8における過剰な曝気を十分防止でき、省電力化が可能となる。
【0029】
このとき、CODMn濃度/NH4−N濃度比が2以上になるときに、生物ろ過槽8の槽内液中のDO値が設定値以上になるように生物ろ過槽8における曝気量を調節することが好ましい。
【0030】
CODMn濃度/NH4−N濃度の比が2以上になると、生物ろ過槽8の槽内液中のDO値が減少しはじめ、生物ろ過水中の亜硝酸性窒素濃度が高くなる傾向がある。この場合に、生物ろ過槽8の槽内液中のDO値が設定値以上になるように曝気量を制御することで、生物ろ過水中の亜硝酸性窒素を十分低濃度にすることが可能となる。
【0031】
従って、具体的には、CODMn濃度/NH4−N濃度比が2未満のときは、ブロワ11を制御して曝気量を設定値未満とし、CODMn濃度/NH4−N濃度比が2以上のときは、ブロワ11を制御して曝気量を設定値以上にする。
【0032】
ここで、DO計12でモニタされるDO値の設定値が6mg/リットルであることが好ましい。DO値の設定値が6mg/リットル以上になると、生物ろ過水中の亜硝酸性窒素を確実且つ十分に低濃度にすることができる。
【0033】
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、生物ろ過槽8における曝気量を制御するために、測定機器7及び制御装置13を用いてブロワ11を制御しているが、オペレータが、測定機器7及び制御装置13を用いずに、上澄液を採取してCODMn濃度、NH4−N濃度を分析により測定した後、その濃度比に応じてブロワ11の出力を制御するようにしてもよい。
【0034】
また、上記実施形態では、測定機器7は、CODMn濃度及びNH4−N濃度を測定し、且つこれらの比の算出を行う機能を併有しているが、測定機器7は、CODMn濃度及びNH4−N濃度を測定する濃度測定計と、濃度測定計で測定されたCODMn濃度及びNH4−N濃度に基づいてこれらの比を算出する演算装置とで構成されてもよい。
【0035】
次に、本発明の内容を、実施例を用いて具体的に説明する。
【実施例】
(実施例1)
図1に示す排水処理装置1を用いて以下のようにして下水の処理を行った。
【0036】
即ち先ず下水を活性汚泥槽2で好気処理し、好気処理水を最終沈殿池5に導入し、好気処理水中の汚泥を最終沈殿池5で沈殿させた。そして、このとき最終沈殿池で得られる上澄液を生物ろ過装置6の生物ろ過槽8に導入し、上澄液を曝気しながら生物ろ過し、生物ろ過水を得た。
【0037】
また、生物ろ過装置6を長期間安定して運転できるようにするため、生物ろ過装置6のろ層の逆洗を3〜10日に1回行った。逆洗条件は通常、空洗5分−併洗6分−水洗4分とし、上澄液の汚れやろ材へのSS付着物が多く、洗浄を強化したいときは空洗5分−併洗8分−水洗4分とした。
【0038】
なお、生物ろ過装置6の仕様(即ちろ材、ろ材寸法、ろ層厚、ろ過速度、通気風量、空洗時の空洗速度、併洗時の空洗速度及び水洗時の水洗速度)は、下記表1に示す通りとした。
【表1】
Figure 0003782738
【0039】
下水の処理に際しては、上澄液中のCODMn濃度、NH4−N濃度、NO2−N濃度を下水道試験法に従って測定すると共に、生物ろ過装置6で得られた生物ろ過水について下水道試験法に従ってNO2−N濃度を測定した。
【0040】
上澄液中のNO2−N濃度が3mg/リットル以上であってCODMn濃度/NH4−N濃度が2以上のときには、制御装置13によりブロワ11を制御して、DO計12で測定されたDO値が6mg/リットル以上となるように曝気量を調節し、それ以外のときには、ブロワ11を制御してDO値が2〜6mg/リットルとなるように曝気量を調節した。その結果、上澄液のNO2−N濃度及びCODMn濃度/NH4−N濃度比によらず、生物ろ過水中のNO2−Nを、十分低濃度にできることが分かった。
【0041】
(比較例1)
ブロワ11の出力を一定にした以外は実施例1と同様にして下水の処理を行った。
【0042】
そして、実施例1と同様にして、上澄液中のNO2−N濃度、上澄液中のCODMn濃度/NH4−N濃度、生物ろ過水中のNO2−N濃度を測定し、NO2−N濃度及びCODMn濃度/NH4−N濃度を、測定した年月に対応してグラフ上にプロットした。結果を図5,図6に示す。なお、図5中、「◆」は上澄液中のNO2−N濃度、「■」は、生物ろ過水中のNO2−N濃度を表す。
【0043】
図5、図6に示す結果より、上澄液におけるCODMn濃度/NH4−N濃度比が高くなったときに、曝気量を増加させないと、上澄液中のNO2−N濃度及び上澄液におけるCODMn濃度/NH4−N濃度比がともに高くなったときに、生物ろ過水中のNO2−N濃度が増加することがあることが分かった。
【0044】
また、上澄液中のNO2−N濃度が3mg/リットル以上でも、CODMn濃度/NH4−N濃度が2未満では、生物ろ過水中のNO2−N濃度は低いままであることが分かった。
【0045】
なお、生物ろ過水中のNO2−N濃度と上澄液中のCODMn濃度/NH4−N濃度との関係を調べた。結果を図7に示す。図7に示す結果より、生物ろ過水中のNO2−N濃度の増加は、上澄液中のCODMn濃度/NH4−N濃度と相関があることが分かった。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の排水処理方法によれば、上澄液のNO2−N濃度及びCODMn濃度/NH4−N濃度比によらず、生物ろ過水中のNO2−Nを、十分低濃度にできる。また、上澄液のCODMn濃度及びNH4−N濃度比に応じて曝気量が制御されるため、生物ろ過槽における過剰な曝気を十分防止でき、省電力化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排水処理方法を実施する排水処理装置の一例を示すフロー図である。
【図2】上澄液及び生物ろ過水中の亜硝酸性窒素濃度の経時変化の一例を示すグラフである。
【図3】図2の上澄液におけるCODMn濃度/NH4−N濃度の経時変化の一例を示すグラフである。
【図4】図2のCODMn濃度/NH4−N濃度及び生物ろ過水中の亜硝酸性窒素濃度との関係を示すグラフである。
【図5】比較例1に係る上澄液及び生物ろ過水中の亜硝酸性窒素濃度の経時変化を示すグラフである。
【図6】比較例1に係るCODMn濃度/NH4−N濃度の経時変化を示すグラフである。
【図7】比較例1に係る生物ろ過水中の亜硝酸性窒素濃度と、CODMn濃度/NH4−N濃度との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1…排水処理装置、2…活性汚泥槽、5…最終沈殿池、8…生物ろ過槽。

Claims (3)

  1. 被処理排水を活性汚泥槽で好気処理する好気処理工程と、
    前記活性汚泥槽から排出される好気処理水中の汚泥を最終沈殿池で沈殿分離し、上澄液を排出する沈殿分離工程と、
    前記上澄液を生物ろ過槽で曝気しながら生物ろ過する生物ろ過工程と、
    を含む排水処理方法であって、
    前記上澄液中のCODMn濃度及びNH4−N濃度を測定し、これらの比を算出する算出工程と、
    前記CODMn濃度及びNH4−N濃度の比に応じて、前記生物ろ過槽における曝気量を制御する制御工程と、
    を含むことを特徴とする排水処理方法。
  2. 前記制御工程において、前記NH4−N濃度に対する前記CODMn濃度の比が2以上であるときに、前記生物ろ過槽の槽内液中の溶存酸素濃度が設定値以上になるように前記生物ろ過槽における曝気量を制御することを特徴とする請求項1に記載の排水処理方法。
  3. 前記設定値が6mg/リットルであることを特徴とする請求項2に記載の排水処理方法。
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