JPH09314156A - 生物濾過装置を組み込んだオゾン処理装置 - Google Patents

生物濾過装置を組み込んだオゾン処理装置

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JPH09314156A
JPH09314156A JP13401296A JP13401296A JPH09314156A JP H09314156 A JPH09314156 A JP H09314156A JP 13401296 A JP13401296 A JP 13401296A JP 13401296 A JP13401296 A JP 13401296A JP H09314156 A JPH09314156 A JP H09314156A
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JP
Japan
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ozone
filtration device
contact tank
biological filtration
air
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JP13401296A
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Inventor
Nobuyuki Wada
信行 和田
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 二次処理水をオゾン処理するに際し、オゾン
接触槽の前段に生物濾過装置を設置してss成分とか亜
硝酸を除去し、同時に排オゾンガス有効に利用して効率
的なオゾン処理が行えるようにした装置の提供を目的と
する。 【解決手段】 オゾン接触槽1の前段に、好気性微生物
膜を繁殖させた木炭7が濾床として充填され、該濾床の
直下部分にオゾン用の散気管8と空気曝気用の散気管9
が配置された生物濾過装置6を設置して、この生物濾過
装置6により二次処理水21中のss成分及び有機物を
除去し、且つ硝化反応を促進してから該二次処理水をオ
ゾン接触槽1内に送り込んでオゾン接触を行うようにし
たオゾン処理装置を提供する。上記オゾン用の散気管8
には、オゾン接触槽1の上壁部から排出された排オゾン
ガスを供給する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は下水とか排水の二次
処理水をオゾンを利用した施設で処理するに際して、生
物濾過装置を組み込むことにより二次処理水中のss成
分とか有機物を効率的に除去して硝化の促進及び排オゾ
ンガスの低減に資するようにした生物濾過装置を組み込
んだオゾン処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、都市部での水環境の悪化に伴って
河川とか湖沼の水質汚濁が進んでおり、従来の凝集沈澱
とか砂濾過処理及び塩素処理との組み合わせだけでは、
水道用原水中の色度,臭気の除去作用に限界点が生じて
いる現状にある。
【0003】このような水源の水質悪化に対処するた
め、浄水の操作工程中にオゾン処理、又は該オゾン処理
と活性炭処理との複合処理を導入し、オゾンの持つ強力
な酸化力を利用して殺菌、脱色、脱臭、有害物質の除去
を行う高度浄水システムが検討されている。
【0004】前記オゾン処理とは、塩素よりもはるかに
酸化力の強力なオゾンガスO3を利用した方法であり、
被処理水中にオゾンガスを散気管から微細な気泡にして
吹き込み、被処理水との接触によって異臭味とか色度除
去、有害物質の酸化除去を行う。特にオゾンガスが殺菌
作用及び生物難分解性CODの除去作用に優れているこ
とから、屎尿処理とか工場排水処理以外に安全な飲料水
への要求、処理水の再利用並びに塩素代替消毒、プール
用水の浄化、水族館用水の浄化、プラント配管のスライ
ム除去等の各種用途に利用して有用である。
【0005】そして被処理水中に吸収されずに残存する
排オゾンガスは、別途に配設した排オゾン処理装置へ送
り込まれて生体に影響を与えることのないように許容濃
度レベル以下に分解処理される。オゾンガスはフッ素に
つぐ強力な酸化力を有していて人体にも有害な物質であ
るため、そのまま大気中に放出することは出来ないの
で、排オゾン処理装置による分解処理は不可欠の工程で
ある。且つ処理経路は完全密封され、施設内の換気とか
オゾン濃度の監視態勢を整える必要がある。
【0006】オゾンガスは無声放電方式によって工業的
に大量に得られる。しかし大きな電気エネルギーが必要
であるという問題があるため実用化が遅れていたが、オ
ゾン発生技術が近年大きく発達し、1972年のオゾン
発生電力が32(kwh/kg-O3)であったものが現在では
20(kwh/kg-O3)まで改善されており、20年間で大
きく進歩している。
【0007】ガスとして放出される排オゾンの分解処理
については、活性炭接触法、触媒法、熱分解法とか薬品
による化学分解等の方法が用いられており、中でも我が
国では活性炭を利用した吸着分解と触媒法が多用されて
いる。
【0008】活性炭によるオゾンの分解は以下の反応式
によって行われる。 2O3+2C → 2CO2+O2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(1) 2O3+C → CO2+2O3 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2) 2O3+C → 3O2+C ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(3) 上記(1)(2)式は化学反応であり、活性炭も同時に
消耗するが、(3)式は触媒的反応であり、活性炭は消
耗しない。実際にはオゾンが活性炭に吸着した(1)〜
(3)の反応が生じているものと考えられ、従ってオゾ
ンの量に応じて活性炭は消費される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記したオゾン処理に
おけるオゾンガスと被処理物質との反応はall-or-nonee
ffectと言われるように非酸化物質すべてと手当たり次
第に反応する。つまり目的とする物質以外の物質、例え
ばss成分(水中の浮遊物質)とか溶解性成分とも反応
してしまうという特徴を有している。
【0010】特に下水とか窒素成分を含む排水の二次処
理水をオゾン処理する場合には、二次処理水中のss成
分とか硝化によって生成する亜硝酸、生物難分解性有機
物等によるオゾンの消費が生じるため、実質的オゾン消
費量が大きくなってしまい、目的とする水質改善効果を
得るためのオゾン消費量が増大してしまうという難点が
ある。通常上記ss成分を除去するには、砂濾過とか凝
集沈澱法が一般的に用いられるが、これらの方法はイニ
シャルコスト及びランニングコストが高くなってしまう
という問題点が残存する。
【0011】又、排オゾンの処理方法として前記したよ
うに活性炭接触法とか触媒法、熱分解法及び化学分解等
が用いられるが、活性炭によるオゾンの分解は活性炭と
オゾンとの直接反応であるため、反応後の活性炭は再生
不可能であり、新規な活性炭と交換することが必要であ
ってコスト面での難点が残っている。従って排オゾンガ
スを単に無害化処理するのではなく、有効に利用する手
段があれば極めて好ましいものと考えられる。
【0012】オゾン処理による水質改善効果の良否はオ
ゾン発生装置とオゾン接触槽の関係において生じるが、
現状ではオゾン発生装置の進歩に比してオゾン接触槽及
び排オゾン処理装置などの周辺装置の開発が遅れてお
り、処理目的に合致した周辺装置の開発が現時点での課
題となっている。
【0013】そこで本発明は二次処理水をオゾン処理す
るに際して、排オゾンガスを単に無害化処理して放出す
るのではなく、オゾン接触槽の前段に生物濾過装置を設
置したことによって二次処理水中のss成分とか亜硝酸
を除去すると同時に排オゾンガス有効に利用して効率的
なオゾン処理が行えるようにした装置を提供することを
目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、下水とか排水等の二次処理水を密閉型の
オゾン接触槽に送り込み、該オゾン接触槽内に配置した
散気管にオゾン発生装置で得られるオゾンガスを供給し
て、二次処理水中に該オゾンガスを微細な気泡にして放
散し、オゾン接触作用によって色度除去、有害物質の酸
化除去を行うようにしたオゾン処理において、先ず請求
項1により、前記オゾン接触槽の前段に、好気性微生物
膜を繁殖させた木炭が濾床として充填され、該濾床の直
下部分にオゾン用の散気管と空気曝気用の散気管が配置
された生物濾過装置を設置して、この生物濾過装置によ
り二次処理水中のss成分及び有機物を除去し、且つ硝
化反応を促進してから該二次処理水をオゾン接触槽内に
送り込んでオゾン接触を行うようにしたオゾン処理装置
を提供する。
【0015】請求項2により、前記生物濾過装置内に配
置されたオゾン用の散気管に、オゾン接触槽の上壁部か
ら排出された排オゾンガスを供給するようにしてあり、
請求項3により、前記生物濾過装置に溶存酸素濃度計を
配備して、好気性濾床内部の溶存酸素濃度を測定し、溶
存酸素濃度が好気性微生物の活動に支障をきたす値以下
にならないように空気曝気用の散気管から曝気する空気
量を調整して好気性濾床内部の溶存酸素濃度を一定に制
御するようにしている。
【0016】更に請求項4により、前記オゾン接触槽か
ら生物濾過装置へ排オゾンを供給する配管中に排オゾン
濃度計を設置して、濾床の微生物膜の処理に影響を与え
ない排オゾン濃度になるようにオゾン発生装置で得られ
る発生オゾン濃度を制御するようにしてあり、請求項5
により、前記生物濾過装置に水位計を配備して、該生物
濾過装置の内部水位の上昇を水位計によって計測し、設
定水位よりも内部水位が上昇した場合には、二次処理水
を直接オゾン接触槽に通水すると同時に生物濾過装置内
の液をドレインに流出させ、空気曝気用の散気管から放
出される空気による濾床の空気逆洗と、ドレイン側から
の洗浄水の強制流入による濾床の逆洗浄を設定時間実施
するようにした装置を提供する。
【0017】かかる生物濾過装置を組み込んだオゾン処
理装置によれば、下水とか排水等の二次処理水が生物濾
過装置に供給され、好気性濾床内でss成分が捕捉され
るのと同時にオゾン発生装置で得られたオゾンガスがオ
ゾン接触槽内の散気管から水中に放散され、このオゾン
処理後の排オゾンガスが生物濾過装置内の濾床直下部分
に配置されたオゾン用の散気管から放散されて一部は二
次処理水中に溶解し、溶存オゾンとして二次処理水中の
ss成分とか亜硝酸をはじめとする被酸化物質と反応
し、他の一部は炭素を主成分とする木炭の表面との反応
により分解されてから排オゾン処理装置に送り込まれ
る。
【0018】このような動作時に好気性濾床内部の溶存
酸素濃度をDO計により測定して、好気性微生物の活動
に支障をきたさないように散気管から曝気する空気量を
調整することによって好気性濾床内部のDO濃度が一定
に制御され、木炭の表面に繁殖している好気性微生物が
温存される。
【0019】動作中に濾床が閉塞して生物濾過装置内の
内部水位が上昇した場合には水位計によってこれを感知
し、生物濾過装置内の液をドレインに流出させた後、空
気曝気用の散気管から放出される空気による濾床の空気
逆洗と、ドレイン側からの洗浄水の強制流入による濾床
の逆洗浄が設定時間だけ行われる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明にかか
る生物濾過装置を組み込んだオゾン処理装置の具体的な
実施例を説明する。本実施例では、下水とか排水等の二
次処理水のオゾン処理を実施するに際して、オゾン接触
槽の前段に生物濾過装置を組み込んだことにより、二次
処理水中のss成分とか有機物を除去して、硝化の促進
と排オゾンガスの低減に資することが特徴となってい
る。
【0021】図1は本発明の実施例を全体的に示す概要
図であり、図中の1は密閉型のオゾン接触槽であって、
このオゾン接触槽1はオゾン反応槽1aと滞留槽1bと
に区分されている。該オゾン反応槽1aの底壁近傍にオ
ゾンガス用の散気管2,2が配置されており、滞留槽1
b内には水中ポンプ1cが配置されている。
【0022】3はオゾン発生装置であり、このオゾン発
生装置3で得られたオゾンガスが中継器4を介在して上
記散気管2,2に供給される。3aは発生オゾンガスの
濃度を制御するインバータであり、5はオゾン接触槽1
の上壁を通って排出された排オゾンガスのオゾン濃度を
計測する排オゾン濃度計である。
【0023】6はオゾン接触槽1の前段に設置された生
物濾過装置であり、この生物濾過装置6の内部には、濾
床として木炭7が充填されている。木炭7の表面には好
気性微生物が繁殖している。この木炭7の直下部分には
オゾン用の散気管8が配置され、該散気管8の下方に空
気曝気用の散気管9が配置されている。
【0024】オゾン用の散気管8にはオゾン発生装置3
で得られるオゾンガスを直接供給してもよいが、本実施
例では該オゾン用の散気管8にファン10の駆動によっ
てオゾン接触槽1の上壁部から排出された排オゾンガス
が供給されている。他方の空気曝気用の散気管9には、
ブロワ11から得られる空気が供給されている。該ブロ
ワ11には空気発生量を制御するインバータ11aが配
備されている。6aは生物濾過装置6の上壁部に配備さ
れた水位計、6bは溶存酸素濃度計(以下DO計と略
称)である。
【0025】12,13は三方バルブ、14,15,1
6は開閉バルブ、17は排オゾン処理装置、18はコン
トローラであり、このコントローラ18には入力信号と
して前記排オゾン濃度計5,水位計6a及びDO計6b
の計測値が入力され、該コントローラ18からの制御出
力信号が前記三方バルブ12,13、開閉バルブ14,
15,16、各インバータ3a,11a及び滞留槽1b
内の水中ポンプ1cに伝達されるように構成されてい
る。又、排オゾン処理装置17には、生物濾過装置6の
上壁部から導出されたオゾンガスが送り込まれる。
【0026】かかる構成による本実施例の作用を以下に
説明する。装置の運転時における通常の水の流れは、三
方バルブ12,13の液流通方向制御に伴って下水とか
排水等の二次処理水21が生物濾過装置6を通過した
後、管路22及び三方バルブ13を経由してオゾン接触
槽1内に流入し、このオゾン接触槽1から処理水23と
して流出する。
【0027】先ず説明の便宜上、オゾン接触槽1の動作
を説明すると、オゾン発生装置3の稼働により得られた
オゾンガスが中継器4を介してオゾン接触槽1を構成す
るオゾン反応槽1aの底壁近傍に配置された散気管2,
2に供給されて水中に放散され、オゾン処理後の排オゾ
ンガスがオゾン接触槽1の上壁部から導出される。
【0028】一方、下水とか排水等の二次処理水21は
三方バルブ12を介して生物濾過装置6の側部から下降
流として供給され、木炭7により構成された好気性濾床
内で二次処理水21中のss成分が捕捉される。
【0029】そしてファン10の稼働に伴って前記オゾ
ン接触槽1の上壁部から導出された排オゾンガスが、生
物濾過装置3内の充填層直下部分に配置されたオゾン用
の散気管8から放散される。
【0030】放散された排オゾンガスは、散気管8から
の放散により一部は二次処理水21中に溶解し、溶存オ
ゾンとして二次処理水21中のss成分とか木炭に捕捉
されたss成分、あるいは亜硝酸をはじめとする被酸化
物質と反応し、一部は炭素を主成分とする木炭7の表面
との反応により分解される。そのため排オゾン量は生物
濾過装置6内で自然に低減してから排オゾン処理装置1
7に送り込まれる。これによって排オゾン処理装置17
の小容量化が可能になるとともにオゾン接触槽1での除
去対象物質とオゾンとの反応効率が向上する。生物濾過
装置6で分解できなかった排オゾンガスは排オゾン処理
装置17に導かれ、人体に影響を与えない濃度にまで処
理した後、大気中に放出される。
【0031】上記の動作に際し、木炭7の表面には好気
性微生物が膜状に繁殖しているが、オゾンの分解により
発生する酸素のみでは好気性微生物が必要とする酸素を
供給できない可能性があるため、好気性濾床内部の溶存
酸素濃度をDO計6bにより測定してコントローラ18
に入力する。コントローラ18はDO濃度が好気性微生
物の活動に支障をきたすとされている2(mg/l)以
下にならないようにインバータ11aに出力信号を発し
てブロワ11の駆動を制御し、オゾン用散気管8の下に
設置された散気管9から曝気する空気量を調整すること
によって好気性濾床内部のDO濃度を一定に制御する。
このDO濃度制御はコントローラ18においてPID制
御することで達成される。
【0032】又、上記木炭7の表面に繁殖している好気
性微生物膜によって二次処理水21中の残存有機物除去
とかアンモニア、亜硝酸の硝化が行われる。しかし排オ
ゾン濃度が高い場合には微生物がオゾンにより殺されて
しまう可能性が高く、生物膜の処理性能に影響を与えな
い排オゾン濃度に制御する必要がある。
【0033】そのためにはオゾン接触槽1から生物濾過
装置6へ排オゾンを供給する配管中に設置された排オゾ
ン濃度計5によって排オゾン濃度を測定してコントロー
ラ18に入力する。コントローラ18は木炭7の微生物
膜の処理に影響を与えない排オゾン濃度、例えば0.5
(mg/l)以下になるようにインバータ3aに出力信
号を発して、オゾン発生装置3で得られる発生オゾン濃
度を制御する。この排オゾン濃度を一定に制御するに
は、コントローラ18においてPID制御を実施するこ
とで達成される。
【0034】このような制御を実施することにより、排
オゾンガスの分解に伴って発生する酸素を好気性微生物
が摂取し、微生物がオゾンにより殺されてしまう事態は
なくなり、排オゾンガスの有効利用をはかることができ
る。
【0035】上記の動作中に捕捉されたss成分とか生
物膜の肥大によって木炭7で構成された濾床が閉塞し、
濾過抵抗が増大する場合があるが、この時には当然生物
濾過装置6内の内部水位が上昇する。この内部水位の上
昇を濾過装置上部に設置された水位計6aによって計測
し、設定水位よりも内部水位が上昇した場合には、三方
バルブ12,13の切替えにより二次処理水21をバイ
パスさせて直接オゾン接触槽1に通水する。そして開閉
バルブ15を開いて生物濾過装置6内の液をドレイン2
5に流出させた後、インバータ11aによりブロワ11
から放出される空気を増加させ、この増加した空気を散
気管9から強く放出することによって木炭7でなる濾床
の空気逆洗を設定時間だけ実施する。
【0036】次にブロワ11の駆動を停止してから開閉
バルブ14,16を開いて開閉バルブ15を閉じ、滞留
槽1b内に設置した水中ポンプ1cの駆動を開始する。
すると水中ポンプ1cの駆動によって得られた洗浄水が
開閉バルブ16から生物濾過装置6内に強制流入して濾
床内を通過し、生物濾過装置6の上方から導出された配
管及び開閉バルブ14を通ってドレイン25へ抜ける経
路が形成され、洗浄水による濾床の逆洗浄が設定時間だ
け行われる。この逆洗浄により剥離した微生物がドレイ
ン25から系外に排出される。
【0037】この逆洗浄終了後は開閉バルブ14を閉
め、生物濾過装置6内を通常の濾過水位まで処理水を満
たし、水中ポンプ1cを停止してバルブ16を閉め、三
方バルブ12,13の切替えにより通常の濾過操作に戻
る。尚、開閉バルブ15は生物濾過装置6の底壁に貯留
された残渣をドレイン25に抜く場合にも解放する。こ
れら一連の操作はコントローラ18でシーケンス制御に
基づいて実施される。
【0038】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる生物濾過装置を組み込んだオゾン処理装置によれ
ば、通常のオゾン接触作用の前段に設置した生物濾過装
置内で二次処理水中のss成分とか亜硝酸が除去され、
同時にオゾン接触槽内でオゾン処理後の排オゾンガスが
生物濾過装置内に放散されて溶存オゾンとしてss成分
とか被酸化物質と反応するので、効率的なオゾン処理が
可能となり、特に排オゾンガスの分解に伴って発生する
酸素を好気性微生物が摂取するため、排オゾンガスを有
効に利用することができる。上記生物濾過装置内の濾床
での排オゾンガスの上昇速度が遅いため、排オゾンガス
と被酸化物質との反応効率を一層高めることができる。
【0039】又、好気性濾床内部の溶存酸素濃度の測定
により好気性微生物の活動に支障をきたさないようにD
O濃度を制御することによって表面に繁殖している好気
性微生物が死滅することがない。更に生物濾過装置内の
濾床として炭素を主成分とする木炭を用いることで排オ
ゾンガスの分解が行われ、これに伴って排オゾン量が低
減するため、排オゾン処理に必要とする分解材の消費が
少なくなり、ランニングコストが低減するという効果が
得られる。不要となった木炭は自然に還元される。
【0040】更に動作中に濾床が閉塞したことを生物濾
過装置に配備した水位計によって監視し、逆洗時期を判
定するとともに空気による濾床の空気逆洗と、洗浄水の
強制流入による逆洗浄を設定時間だけ行う自動洗浄が可
能となる。
【0041】従って本発明によれば、オゾン処理に際し
て生じる排オゾンガスを単に放出するのではなく、この
排オゾンガス有効に利用して効率的なオゾン処理が行え
るようにした装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による生物濾過装置を組み込んだオゾン
処理装置を全体的に示す概要図。
【符号の説明】
1…オゾン接触槽 2…散気管 3…オゾン発生装置 5…排オゾン濃度計 6…生物濾過装置 6a…水位計 6b…溶存酸素濃度計 7…木炭 8…散気管(オゾン用) 9…散気管(空気用) 10…ファン 11…ブロワ 12,13…三方バルブ 14,15,16…開閉バルブ 17…排オゾン処理装置 18…コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 9/00 503 C02F 9/00 503F 504 504A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下水とか排水等の二次処理水を密閉型の
    オゾン接触槽に送り込み、該オゾン接触槽内に配置した
    散気管にオゾン発生装置で得られるオゾンガスを供給し
    て、二次処理水中に該オゾンガスを微細な気泡にして放
    散し、オゾン接触作用によって色度除去、有害物質の酸
    化除去を行うようにしたオゾン処理において、 前記オゾン接触槽の前段に、好気性微生物膜を繁殖させ
    た木炭が濾床として充填され、該濾床の直下部分にオゾ
    ン用の散気管と空気曝気用の散気管が配置された生物濾
    過装置を設置して、この生物濾過装置により二次処理水
    中のss成分及び有機物を除去し、且つ硝化反応を促進
    してから該二次処理水をオゾン接触槽内に送り込んでオ
    ゾン接触を行うようにしたことを特徴とする、生物濾過
    装置を組み込んだオゾン処理装置。
  2. 【請求項2】 前記生物濾過装置内に配置されたオゾン
    用の散気管に、オゾン接触槽の上壁部から排出された排
    オゾンガスを供給するようにした請求項1記載の生物濾
    過装置を組み込んだオゾン処理装置。
  3. 【請求項3】 前記生物濾過装置に溶存酸素濃度計を配
    備して好気性濾床内部の溶存酸素濃度を測定し、溶存酸
    素濃度が好気性微生物の活動に支障をきたす値以下にな
    らないように空気曝気用の散気管から曝気する空気量を
    調整することにより、好気性濾床内部の溶存酸素濃度を
    一定に制御するようにした請求項1,2記載の生物濾過
    装置を組み込んだオゾン処理装置。
  4. 【請求項4】 前記オゾン接触槽から生物濾過装置へ排
    オゾンを供給する配管中に排オゾン濃度計を設置して、
    濾床の微生物膜の処理に影響を与えない排オゾン濃度に
    なるようにオゾン発生装置で得られる発生オゾン濃度を
    制御するようにした請求項1,2,3記載の生物濾過装
    置を組み込んだオゾン処理装置。
  5. 【請求項5】 前記生物濾過装置に水位計を配備して、
    該生物濾過装置の内部水位の上昇を水位計によって計測
    し、設定水位よりも内部水位が上昇した場合には、二次
    処理水を直接オゾン接触槽に通水すると同時に生物濾過
    装置内の液をドレインに流出させ、空気曝気用の散気管
    から放出される空気による濾床の空気逆洗と、ドレイン
    側からの洗浄水の強制流入による濾床の逆洗浄を設定時
    間実施するようにした請求項1,2,3,4記載の生物
    濾過装置を組み込んだオゾン処理装置。
JP13401296A 1996-05-29 1996-05-29 生物濾過装置を組み込んだオゾン処理装置 Pending JPH09314156A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13401296A JPH09314156A (ja) 1996-05-29 1996-05-29 生物濾過装置を組み込んだオゾン処理装置

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