JPH11242348A - 電子写真用顔料および該顔料を使用した電子写真用感光体 - Google Patents

電子写真用顔料および該顔料を使用した電子写真用感光体

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JPH11242348A
JPH11242348A JP10195797A JP19579798A JPH11242348A JP H11242348 A JPH11242348 A JP H11242348A JP 10195797 A JP10195797 A JP 10195797A JP 19579798 A JP19579798 A JP 19579798A JP H11242348 A JPH11242348 A JP H11242348A
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pigment
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electrophotographic photoreceptor
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Michihiko Nanba
通彦 南場
Masayuki Shiyoji
正幸 所司
Kaoru Tadokoro
薫 田所
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Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機光導電体として有用な顔料の提供、
およびそれを含む感光層を有する電子写真用感光体の提
供。 【解決手段】 導電性支持体上に感光層を有する電子写
真感光体において、前記感光層中に下記一般式(I)で
示されるテトラアザポルフィリン骨格を持つ化合物を少
なくとも1種含有することを特徴とする電子写真感光
体。 【化1】 (一般式(I)中、Mは水素原子またはテトラアザポル
フィリンと共有結合もしくは配位結合し得る原子または
化合物を表し、R1〜R8は同一または異なって、水素原
子、低級アルキル基、置換または無置換のアリール基を
表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真用の顔料お
よびそれを含む感光体に関し、さらに詳しくは光を照射
したとき電荷担体を発生する物質(以下「電荷発生物
質」という)として特定のテトラアザポルフィリン骨格
を持つ化合物を含有する感光層を設けた電子写真用感光
体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式において使用される
感光体の光導電性素材として用いられているものにセレ
ン、硫化カドミウム、酸化亜鉛などの無機物質がある。
ここにいう「電子写真方式」とは一般に、光導電性の感
光体をまず暗所で、例えばコロナ放電によって帯電せし
め、次いで像露光し、露光部のみの電荷を選択的に逸散
せしめて静電潜像を得、この潜像部を染料、顔料などの
着色剤と高分子物質とから構成される検電微粒子(トナ
ー)で現像し可視化して画像を形成するようにした画像
形成法の一つである。このような電子写真法において感
光体に要求される基本的な特性としては、(1)暗所で
適当な電位に帯電できること、(2)暗所において電荷
の逸散が少ないこと、(3)光照射によって速やかに電
荷を散逸せしめうることなどがあげられる。ところで、
前記の無機物質はそれぞれが多くの長所を持っているこ
とと同時に、様々な欠点を持っているのが現状である。
例えばセレン感光体は製造する条件が難しく、製造コス
トが高かったり、可撓性がないためにベルト状に加工す
ることが難しく、熱や機械的な衝撃に鋭敏なため取扱い
に注意を要するなどの欠点もある。硫化カドミウムや酸
化亜鉛は、結合剤としての樹脂に分散されて感光体とし
て用いられているが、平滑性、硬度、引っ張り強度、耐
摩擦性などの機械的な欠点があるためにそのままでは反
復して使用することが出来ない。近年、これら無機物質
の欠点を排除するためにいろいろな有機物質を用いた電
子写真感光体が提案され、実用に供されているものもあ
る。例えば、ポリ−N−ビニルカルバゾールと2,4,
7−トリニトロフルオレン−9−オンとからなる感光体
(米国特許第3484237号明細書に記載)、ポリ−
N−ビニルカルバゾールをピリリウム塩系色素で増感し
てなる感光体(特公昭48−25658号公報に記
載)、有機顔料を主成分とする感光体(特開昭47−3
7543号に記載)、染料と樹脂とからなる共晶錯体を
主成分とする感光体(特開昭47−10735号公報に
記載)などの増感方法から分類されるその代表的なもの
である。とりわけ有機顔料の薄膜を導電性支持体上に形
成し(電荷発生層)、この上に電荷輸送物質を主体とす
る層(電荷輸送層)を形成した積層型の感光体が従来の
有機系の感光体に比べ高い感度を示すこと、及びその材
料のバリエーションの豊富さとから活発に研究がなされ
ており、複写機、プリンター用の感光体として主力とな
りつつある。しかしながら、複写機の高速化、あるいは
半導体レーザーの波長域における高感度化など感光体に
対する要求を考慮すると未だこれらの要求を十分に満足
するものが得られていないのが現状である。他方、複写
業界においては、近年高画質は編集機能及び複合処理機
能が要請されるようになっている。これに伴ってノンイ
ンパクトプリンター技術が展開し、レーザープリンタ
ー、レーザーファクシミリ、デジタル複写機等に見られ
るデジタル方式に記録装置が広く普及しつつある。前記
デジタル方式の記録装置に用いられる光源としては、小
型、安価、簡便さ等の点から、多くは半導体レーザーが
用いられているが、現在用いられている半導体の発振波
長は、600nm以上の波長領域に限定されている。従
って、これらの装置に用いられる電子写真感光体として
は、少なくとも600〜850nmの波長領域に光感度
を有することが要求される。
【0003】この要求を満たす有機光導電材料として
は、フタロシアニン顔料、アゾ顔料、シアニン顔料、ア
ズレン顔料、スクアリウム顔料などが知られているが、
特にフタロシアニン顔料は、比較的長波長領域まで分光
吸収を持つと共に光感度を有し、また中心金属や結晶形
の種類によって様々なバリエーションが得られることか
ら、半導体レーザー用の電子写真感光体として盛んに研
究が行われている。これまでに知られているフタロシア
ニン顔料としては、ε型銅フタロシアニン、X型無金属
フタロシアニン、τ型無金属フタロシアニン、バナジル
フタロシアニン、チタニルオキシフタロシアニン(特開
平8−231869、特開平8−66595、特開平8
−13942)等が挙げられるが、いずれも感度、帯電
能、繰り返し耐久性の点でなお充分ではなく、よりいっ
そうの改良が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は複写機
用としては、もちろんレーザープリンター用としても実
用に供し得る電子写真用感光体、特に積層型感光体に用
いられる有機光導電体として有用な顔料を提供すること
にあり、該顔料を有効成分として含有する層を有する電
子写真感光体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、有機顔
料が一般式(I)で示されるテトラアザポルフィリン骨
格を持つ化合物であることを特徴とする顔料が提供さ
れ、
【0006】
【化4】
【0007】(一般式(I)中、Mは水素原子またはテ
トラアザポルフィリンと共有結合もしくは配位結合し得
る原子または化合物を表し、R1〜R8は同一または異な
って、水素原子、低級アルキル基、置換または無置換の
アリール基を表す)又、前記顔料を有する層を形成せし
めたことを特徴とする電子写真用感光体が提供される。
【0008】本発明で使用される有機顔料としては、前
記一般式(I)で示される有機顔料のほか、例えばシー
アイピグメントブルー25(カラーインデックスCI2
1180)、シーアイピグメントレッド41(CI21
200)、シーアイアシッドレッド52(CI4510
0)、シーアイベーシックレッド3(CI4521
0)、カルバゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭53
−95033号公報に記載)、ジスチリルベンゼン骨格
を有するアゾ顔料(特開昭53−133445号公
報)、トリフェニルアミン骨格を有するアゾ顔料(特開
昭53−132347号公報に記載)、ジベンゾチオフ
ェン骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−21728号
公報に記載)、オキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料
(特開昭54−12742号公報に記載)、フルオレノ
ン骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−22834号公
報に記載)、ビススチルベン骨格を有するアゾ顔料(特
開昭54−17733号公報に記載)、ジスチリルオキ
サジアゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−21
29号公報に記載)、ジスチリルカルバゾール骨格を有
するアゾ顔料(特開昭54−14967号公報に記載)
などのアゾ顔料、例えばシーアイピグメントブルー16
(CI74100)、チタニルフタロシアニンなどのフ
タロシアニン系顔料、例えばシーアイバットブラウン5
(CI73410)、シーアイバットダイ(CI730
30)などのインジゴ系顔料、アルゴスカーレットB
(バイエル社製)、インタンスレンスカーレットR(バ
イエル社製)などのペリレン顔料などが挙げられる。な
お、これらの有機顔料は単独あるいは2種類以上が併用
されても良い。
【0009】特に前記一般式(I)で表され、本発明に
おいて用いられるテトラアゾポルフィリン骨格を持つ化
合物において、Mは水素原子、Ti,Co,Ni,C
u,Al,Mg,Pb,V,Fe,Zn,Ge,Sn,
Ga,Mo,In等の原子または、これらの酸化物もし
くはフッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物などのハロゲ
ン化物、水酸化物を表す。R1〜R8は同一または異なっ
て、水素原子、低級アルキル基としては、メチル基、エ
チル基、プロピル基、ブチル基などの直鎖状ないし分岐
状のアルキル基を表し、その置換基としてはフッ素原
子、塩素原子などのハロゲン原子を表し、又、置換また
は無置換のアリール基としてはフェニル基、ナフチル
基、ピレニル基などのアリール基を表し、その置換基と
してはフッ素原子、塩素原子などのハロゲン原子、メチ
ル基、エチル基などのアルキル基を表す。具体例として
は表1に示すものが挙げられるが、これらに限定される
ものではない。
【0010】
【化5】
【0011】
【表1】
【0012】本発明の一般式(I)で示されるテトラア
ザポルフィリン化合物の合成は、例えば相当するジニト
リル化合物と、金属塩化物又はアルコキシ金属とを、無
溶媒か、α−クロロナフタレン、ジクロロベンゼン、ト
リクロロベンゼン等のハロゲン系溶剤、ペンタノール、
オクタノール等のアルコール系溶剤、N,N−ジメチル
ホルムアミド、N−メチルピロリドン等のアミン系溶
剤、ベンゼン、トルエン、ニトロベンゼン等の芳香族系
溶媒の存在下で加熱することにより得ることができる。
反応温度は通常室温〜300℃で行い、特に100℃〜
250℃で行うことが、反応収率の点から好ましい。
又、(I)式に示すテトラアザポルフィリン化合物は、
相当する酸無水物と、金属塩化物、及び触媒として尿
素、モリブデン酸アンモニウム等のアミンの存在下合成
することも可能である。反応は通常無溶媒か、α−クロ
ロナフタレン、ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン
等のハロゲン系溶剤、ペンタノール、オクタノール等の
アルコール系溶剤、N,N−ジメチルホルムアミド、N
−メチルピリドン等のアミン系溶剤、ベンゼン、トルエ
ン、ニトロベンゼン等の芳香族系溶媒の存在下で加熱す
ることにより得ることができる。反応温度は通常室温〜
300℃で行い、特に100℃〜250℃で行うこと
が、反応収率の点から好ましい。
【0013】本発明で使用するテトラアザポルフィリン
反応生成物は、結晶状態にあることが好ましく、特にC
u−Kαに対するX線回折スペクトルにおいては、ブラ
ッグ角(2θ±0.2°)の21.2°に主たるピーク
を有する結晶状態にあることがより好ましい。本発明の
電子写真用感光体においては、本発明で使用するテトラ
アザポルフィリン反応生成物の上記結晶を含有する電荷
発生材料を用いて成る感光層を有するが、感光層のCu
−Kαに対するX線回折スペクトルにおいては、ブラッ
グ角(2θ±0.2°)の21.2°に主たるピークを
有する感光層が好ましい。得られたテトラアザポルフィ
リン化合物の処理方法としては、例えば酸処理、溶媒処
理、ミリング処理等がある。酸処理とは酢酸、硫酸など
の酸中に5℃以下で顔料を溶解させた後、これを氷水上
に滴下して顔料の結晶を析出させ、濾過等の手段により
結晶を得ることを示し、特に硫酸を用いて酸処理するこ
とが好ましい。溶媒処理とは室温下あるいは加熱下で
の、溶媒中における顔料の懸濁撹拌処理を示し、この場
合の溶媒としてはベンゼン、トルエン、ニトロベンゼン
等の芳香族系溶剤が好ましい。また本発明によればテト
ラアザポルフィリン顔料をトリハロ酢酸とアルキレンハ
ライド混合溶媒に添加し、溶解又はスラリー化した後、
得られた溶液を環状エーテル/水の混合溶媒中に添加し
結晶析出させ得られた結晶を必要に応じて水さらに脂肪
族アルコールにて洗浄することを特徴とするCu−Kα
特性X線を用いたX線回折スペクトルにおいてブラッグ
角2θ(2θ±0.2°)の主要ピークが少なくとも2
1.2°に存在するテトラアザポルフィリン顔料が提供
できる。
【0014】ここで用いられるトリハロ酢酸としてはト
リクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸等が挙げられるが、ト
リフルオロ酢酸が特に好ましい。アルキレンハライドと
してジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、
トリクロロエチレン等を用いることができるが、ジクロ
ロメタンが特に好ましい。
【0015】トリハロ酢酸とアルキレンハライドの混合
比はトリハロ酢酸/アルキレンハライド=4/1〜1/
20(体積比)がよく、特にトリハロ酢酸/アルキレン
ハライド=1/1〜1/8が好ましい。また用いる環状
エーテルとしてはテトラヒドロフラン、1,4−ジオキ
サン、テトラヒドロピラン、テトラヒドロフルフリルア
ルコール等を用いることができる。環状エーテルと水の
混合比は環状エーテル/水=3/1〜1/3(体積比)
が好ましい。さらに必要に応じて水、脂肪族アルコール
で洗浄を行うが、ここで用いる脂肪族アルコールとして
はメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプ
ロパノール、n−ブタノールを用いることができる。ミ
リング処理とは、例えばガラスビーズ、スチールビー
ズ、アルミナボール等を用いてサンドミル、ボールミル
等のミリング装置を用いて行う処理を示す。又、溶媒処
理に使用する溶媒としては、例えばメタノール、エタノ
ール等のアルコール系溶剤、シクロヘキサノン、メチル
エチルケトン等のケトン系溶媒、n−ブチルエーテル、
エチレングリコールn−ブチルエーテル、テトラヒドロ
フラン等のエーテル系溶剤、N,N−ジメチルホルムア
ミド、N−メチルピロリドン、キノリン等のアミン系溶
剤、ベンゼン、トルエン、ニトロベンゼン等の芳香族系
溶剤、水等がある。特に、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N−メチルピロリドン、キノリン等のアミン系溶
剤、ベンゼン、トルエン、ニトロベンゼン等の芳香族系
溶剤が好ましい。ミリング処理に使用する溶剤として
は、例えばメタノール、エタノール等のアルコール系溶
剤、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン等のケトン
系溶媒、n−ブチルエーテル、エチレングリコールn−
ブチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶
剤、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリ
ドン、キノリン等のアミン系溶剤、水、ピリジン、キノ
リン等の塩基性溶媒等がある。
【0016】本発明で使用される有機顔料には、前記一
般式(I)で示される有機顔料のほか、従来公知の顔料
例えば、シーアイピグメントブルー25(カラーインデ
ックスCI 21180)、シーアイピグメントレッド
41(CI 21200)、シーアイアシッドレッド5
2(CI 45100)、シーアイベーシックレッド3
(CI 45210)、カルバゾール骨格を有するアゾ
顔料(特開昭53−95033号公報に記載)、ジスチ
リルベンゼン骨格を有するアゾ顔料(特開昭53−13
3445号公報)、トリフェニルアミン骨格を有するア
ゾ顔料(特開昭53−132347号公報に記載)、ジ
ベンゾチオフェン骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−
21728号公報に記載)、オキサジアゾール骨格を有
するアゾ顔料(特開昭54−12742号公報に記
載)、フルオレノン骨格を有するアゾ顔料(特開昭54
−22834号公報に記載)、ビススチルベン骨格を有
するアゾ顔料(特開昭54−17733号公報に記
載)、ジスチリルオキサジアゾール骨格を有するアゾ顔
料(特開昭54−2129号公報に記載)、ジスチリル
カルバゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−14
967号公報に記載)などのアゾ顔料、例えば、シーア
イピグメントブルー16(CI 74100)、チタニ
ルフタロシアニンなどのフタロシアニン系顔料、例えば
シーアイバットブラウン5(CI 73410)、シー
アイバットダイ(CI 73030)などのインジコ系
顔料、アルゴスカーレットB(バイエル社製)、インタ
ンスレンスカーレットR(バイエル社製)などのペリレ
ン顔料などを併用することができる。なお、これらの有
機顔料は単独あるいは2種類以上が併用されてもよい。
【0017】本発明の前記一般式(I)で示される化合
物を含有することを特徴とする有機顔料は、例えば以下
のような態様で電子写真用感光体として使用することが
できる。
【0018】本発明の一般式(I)で示される有機顔料
を電荷発生物質とし、電荷輸送物質と組み合わせて分散
型もしくは機能分離型の電子写真用感光体が作成でき
る。層構成としては分散型の場合、導電性基体の上に、
結着剤中に電荷発生物質、電荷輸送物質を分散させた感
光層を設ける。機能分離型の場合は、基体上に電荷発生
物質及び結着剤を含む電荷発生層、その上に電荷輸送物
質及び結着剤を含む電荷輸送層を形成するものである
が、正帯電型とする場合には、電荷発生層、電荷輸送層
を逆に積層してもよい。
【0019】又、接着性、電荷ブロッキング性を向上さ
せるために、感光層と基体との間に中間層を設けても良
い。さらに耐摩擦性など、機械的耐久性を向上させるた
めに、感光層上に保護層を設けても良い。電荷発生物質
は適当な溶媒に、必要に応じてバインダ樹脂と共に溶解
もしくは分散せしめ、塗布し乾燥させることにより設け
ることができる。
【0020】電荷発生物質の分散方法としては、例えば
ボールミル、超音波、ホモミキサー等が挙げられ、また
塗布手段としては、ディッピング塗工法、ブレード塗工
法、スプレー塗工法等が挙げられる。
【0021】前記電荷発生物質を分散せしめて電荷発生
層を形成する場合、層中への分散性を良くするために、
その電荷発生物質は2μm以下、好ましくは1μm以下
の平均粒径のものが好ましい。但し、上記の粒径があま
りに小さいとかえって凝集しやすく、層の抵抗が上昇し
たり、結晶欠陥が増えて感度及び繰り返し特性が低下し
たり、あるいは微細化する上で限界があるから、平均粒
径の下限を0.01μmとするのが好ましい。
【0022】電荷発生層あるいは電荷輸送層の分散液あ
るいは溶液を調整する際に使用する溶媒としては、例え
ば、N,N−ジメチルホルムアミド、トルエン、キシレ
ン、モノクロルベンゼン、1,2−ジクロルエタン、
1,1,1−トリクロルエタン、ジクロルメタン、1,
1,2−トリクロルエタン、トリクロルエチレン、テト
ラヒドロフラン、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、シクロヘキサノン、酢酸エチル、酢酸ブチル
等を挙げることができる。
【0023】電荷発生層、電荷輸送層および分散型感光
層形成時に用いる結着剤としては、絶縁性がよい従来か
ら知られている電子写真感光体用結着剤であれば何でも
使用でき、特に限定はない。例えばポリエチレン、ポリ
ビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリスチレ
ン樹脂、フェノキシ樹脂、ポリプロピレン、アクリル樹
脂、メタクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹
脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹
脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂、ポリアミド樹脂、シリコン樹脂、メラミン樹
脂等の付加重合型樹脂、重付加型樹脂、重縮合型樹脂並
びにこれらの樹脂の繰り返し単位のうち2つ以上を含む
共重合体樹脂、例えば塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、スチレン−アクリル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル−無水マレイン酸共重合体樹脂等の絶縁性樹脂のほ
か、ポリ−N−ビニルカルバゾール等の高分子有機半導
体が挙げられる。これらのバインダーは単独または2種
類以上の混合物として用いることができる。
【0024】以上のような層構成、物質を用いて感光体
を作成する場合には、膜厚、物質の割合に好ましい範囲
がある。負帯電型(基体/電荷発生層/電荷輸送層の積
層)の場合、電荷発生層において、結着剤に対する電荷
発生物質の割合は20重量%以上、膜厚は0.01〜5
μmが好ましい。電荷輸送層においては結着剤に対する
電荷輸送物質の割合は20〜200重量%以上、膜厚は
5〜100μmとするのが好ましい。正帯電型の場合、
電荷輸送層においては結着剤に対する電荷輸送物質の割
合は20〜200重量%以上、膜厚は5〜100μmと
するのが好ましい。
【0025】電荷発生層においては電荷発生物質を結着
剤に対し20重量%以上含有することが好ましい。さら
に電荷発生層中には電荷輸送物質を含有することが好ま
しく、含有させることにより残留電位の抑制、感度の向
上に対し効果を持つ。この場合の電荷輸送物質は結着剤
に対し20〜200重量%含有させることが好ましい。
又、電荷発生物質と電荷輸送物質を結着剤樹脂中に分散
してなるいわゆる分散型の感光体の場合は、その感光層
中に結着剤樹脂に対する電荷発生物質としての顔料の割
合は5〜95重量%、膜厚は10〜100μmとするの
が好ましい。またその場合の結着剤樹脂に対する電荷輸
送物質の割合は30〜200重量%が好ましい。
【0026】さらにこれら感光層中には分散型、機能分
離型ともに、帯電性の向上等を目的に、フェノール化合
物、ハイドロキノン化合物、ヒンダードフェノール化合
物、ヒンダードアミン化合物、ヒンダードアミンとヒン
ダードフェノールが同一分子中に存在する化合物などを
添加することが出来る。
【0027】本発明において導電性基体としては、アル
ミニウム、ニッケル、銅、チタン、金、ステンレス等の
金属板、金属ドラム又は金属箔、アルミニウム、ニッケ
ル、銅、チタン、金、酸化錫、酸化インジウムなどを蒸
着したプラスチックフィルムあるいは導電性物質を塗布
した紙、プラスチックなどのフィルムまたはドラム等が
挙げられる。
【0028】又、下引き層の材料としては、前記バイン
ダ樹脂として挙げたものの他に、ポリアミド樹脂、ポリ
ビニルアルコール、エチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化
ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、カゼイ
ン、N−アルコキシメチルナイロン等に樹脂をそのま
ま、又は酸化スズ、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸
化ケイ素、あるいは酸化インジウムなどを分散させたも
の、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化チタン、あるい
は酸化ケイ素などの蒸着膜等が挙げられる。
【0029】更にまた前記保護層に用いられる材料とし
ては、前述の樹脂をそのまま使用するか、または酸化ス
ズや酸化インジウムなどの低抵抗物質を分散させたもの
が適当である。又、有機プラズマ重合膜も使用でき、そ
の有機プラズマ重合膜は、必要に応じて適宜酸素、ハロ
ゲン、周期律表の第III族、第V族原子を含んでもよ
い。
【0030】電荷輸送物質には正孔輸送物資と電子輸送
物質がある。正孔輸送物質としては、例えばポリ−N−
カルバゾール及びその誘導体、ポリ−γ−カルバゾリル
エチルグルタメート及びその誘導体、ピレン−ホルムア
ルデヒド縮合物及びその誘導体、ポリビニルピレン、ポ
リビニルフェナントレン、オキサゾール誘導体、イミダ
ゾール誘導体、トリフェニルアミン誘導体、及び以下の
一般式で示される化合物があり、中でも一般式(II)の
スチルベン系化合物が電荷輸送能が高いという点で好適
に使用される。表2に一般式(II)の例示化合物を示す
が、本発明はこれらに限定されるものではない。一般式
(II)の例示化合物
【0031】
【化6】
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】
【表4】
【0035】
【表5】
【0036】
【表6】
【0037】(正孔輸送物質) (1)(特開昭55−154955号、特開昭55−1
56954号公報に記載)
【0038】
【化7】
【0039】(式中、R1はメチル基、エチル基、2−
ヒドロキシエチル基または2−クロルエチル基を表し、
2はメチル基、エチル基、ベンジル基又はフェニル基
を表し、R3は水素原子、塩素原子、臭素原子、炭素数
1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、ジ
アルキルアミノ基またはニトロ基を表す。) (2)(特開昭55−52063号公報に記載)
【0040】
【化8】
【0041】(式中、Arはナフタレン環、アントラセ
ン環、スチリル環及びそれらの置換体あるいはピリジン
環、フラン環、チオフェン環を表し、Rはアルキル基ま
たはベンジル基を表す。) (3)(特開昭56−81850号公報に記載)
【0042】
【化9】
【0043】(式中、R1はアルキル基、ベンジル基、
フェニル基またはナフチル基を表し、R2は水素原子、
炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ
基、ジアルキルアミノ基、ジアラルキルアミノ基または
ジアリールアミノ基を表し、nは1〜4の整数を表し、
nが2以上のときはR2は同じでも異なっていても良
い。R3は水素原子またはメトキシ基を表す。) (4)(特公昭51−10983号公報に記載)
【0044】
【化10】
【0045】(式中、R1は炭素数1〜11のアルキル
基、置換もしくは無置換のフェニル基または複素環基を
表し、R2,R3はそれぞれ同一でも異なっていてもよ
く、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシ
アルキル基、クロルアルキル基または置換もしくは無置
換のアラルキル基を表し、又、R2とR3は互いに結合し
窒素を含む複素環を形成していても良い。R4は同一で
も異なっていても良く、水素原子、炭素数1〜4のアル
キル基、アルコキシ基またはハロゲン原子を表す。) (5)(特開昭51−94829号公報に記載)
【0046】
【化11】
【0047】(式中、Rは水素原子またはハロゲン原子
を表し、Arは置換もしくは無置換のフェニル基、ナフ
チル基、アントリル基またはカルバゾリル基を表す。) (6)(特開昭52−128373号公報に記載)
【0048】
【化12】
【0049】(式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、
シアノ基、炭素数1〜4のアルコキシ基または炭素数1
〜4のアルキル基を表し、Arは
【0050】
【化13】
【0051】を表し、R2は炭素数1〜4のアルキル基
を表し、R3は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4
のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基またはジア
ルキルアミノ基を表し、nは1又は2であって、nが2
のときはR3は同一でも異なっていてもよく、R4,R5
は水素原子、炭素数1〜4の置換もしくは無置換のアル
キル基または置換もしくは無置換のベンジル基を表
す。) (7)(特開昭56−29245号公報に記載)
【0052】
【化14】
【0053】(式中、Rはカルバゾリル基、ピリジル
基、チエニル基、インドリル基、フリル基あるいはそれ
ぞれ置換もしくは非置換のフェニル基、スチリル基、ナ
フチル基又はアントリル基であって、これらの置換基が
ジアルキルアミノ基、アルキル基、アルコキシ基、カル
ボキシ基またはそのエステル、ハロゲン原子、シアノ
基、アラルキルアミノ基、N−アルキル−N−アラルキ
ルアミノ基、アミノ基、ニトロ基及びアセチルアミノ基
からなる群から選ばれた基を表す。) (8)(特開昭58−58552号公報に記載)
【0054】
【化15】
【0055】(式中、R1は低級アルキル基、置換もし
くは無置換のフェニル基、又はベンジル基を表し、R2
は水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロ
ゲン原子、ニトロ基、アミノ基あるいは低級アルキル基
またはベンジル基で置換されたアミノ基を表し、nは1
又は2の整数を表す。) (9)(特開昭57−73075号公報に記載)
【0056】
【化16】
【0057】(式中、R1は水素原子、アルキル基、ア
ルコキシ基またはハロゲン原子を表し、R2およびR3
アルキル基、置換もしくは無置換のアラルキル基あるい
は置換もしくは無置換のアリール基を表し、R4は水素
原子、低級アルキル基または置換もしくは無置換のフェ
ニル基を表し、又、Arは置換もしくは無置換のフェニ
ル基またはナフチル基を表す。) (10)(特開昭58−198043号公報に記載)
【0058】
【化17】
【0059】(式中、nは0または1の整数、R1は水
素原子、アルキル基または置換もしくは無置換のフェニ
ル基を表し、Ar1は置換もしくは未置換のアリール基
を表し、R5は置換アルキル基を含むアルキル基、ある
いは置換もしくは無置換のアリール基を表し、Aは
【0060】
【化18】
【0061】9−アントリル基または置換もしくは無置
換のカルバゾリル基を表し、ここでR2は水素原子、ア
ルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子または
【0062】
【化19】
【0063】(ただし、R3およびR4はアルキル基、置
換もしくは無置換のアラルキル基または置換もしくは無
置換のアリール基を示し、R3及びR4は同じでも異なっ
ていてもよく、R4は環を形成しても良い)を表し、m
が2以上の時はR2は同一でも異なっても良い。又、n
が0の時、AとR1は共同で環を形成しても良い。) (11)(特開昭49−105537号公報に記載)
【0064】
【化20】
【0065】(式中、R1,R2およびR3は水素原子、
低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子また
はジアルキルアミノ基を表し、nは0または1を表
す。) (12)(特開昭52−139066号公報に記載)
【0066】
【化21】
【0067】(式中、R1およびR2は置換アルキル基を
含むアルキル基、または置換もしくは未置換のアリール
基を表し、Aは置換アミノ基、置換もしくは未置換のア
リール基またはアリル基を表す。) (13)(特開昭52−139065号公報に記載)
【0068】
【化22】
【0069】(式中、Xは水素原子、低級アルキル基ま
たはロゲン原子を表し、Rは置換アルキル基を含むアル
キル基、または置換もしくは無置換のアリール基を表
し、Aは置換アミノ基または置換もしくは無置換のアリ
ール基を表す。) (14)(特開昭58−32372号公報に記載)
【0070】
【化23】
【0071】(式中、R1は低級アルキル基、低級アル
コキシ基またはハロゲン原子を表し、nは0〜4の整数
を表し、R2,R3は同じでも異なっていてもよく、水素
原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基またはハロゲ
ン原子を表す。) (15)(特開平2−178669号公報に記載)
【0072】
【化24】
【0073】(式中、R1,R3およびR4は水素原子、
アミノ基、アルコキシ基、チオアルコキシ基、アリール
オキシ基、メチレンジオキシ基、置換もしくは無置換の
アルキル基、ハロゲン原子または置換もしくは無置換の
アリール基を、R2は水素原子、アルコキシ基、置換も
しくは無置換のアルキル基またはハロゲン原子を表す。
ただし、R1,R2,R3及びR4はすべて水素原子である
場合は除く。又、k,l,mおよびnは1,2,3また
は4の整数であり、それぞれが2,3または4の整数の
ときは、前記R1,R2,R3およびR4は同じでも異なっ
ていても良い。) (16)(特開平3−285960号公報に記載)
【0074】
【化25】
【0075】(式中、Arは炭素数18個以下の縮合多
環式炭化水素基を表し、又、R1およびR2は水素原子、
ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基、アル
コキシ基、置換もしくは無置換のフェニル基を表し、そ
れぞれ同じでも異なっていても良い。) (17)(特開昭62−98394号公報に記載) A−CH=CH−Ar−CH=CH−A (19) (式中、Arは置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基
を表し、Aは
【0076】
【化26】
【0077】(ただし、Ar’は置換もしくは無置換の
芳香族炭化水素基を表し、R1およびR2は置換もしくは
無置換のアルキル基、または置換もしくは無置換のアリ
ール基である。) (18)(特開平4−230764号公報に記載)
【0078】
【化27】
【0079】(式中、Arは置換もしくは無置換の芳香
族炭化水素基を、Rは水素原子、置換もしくは無置換の
アルキル基、または置換もしくは無置換のアリール基を
表す。nは0またはl,mは1または2であって、n=
0、m=1の場合、ArとRは共同で環を形成しても良
い。) 一般式(1)で表される化合物には、例えば9−エチル
カルバゾール−3−アルデヒド−1−メチル−1−フェ
ニルヒドラゾン、9−エチルカルバゾール−3−アルデ
ヒド−1−ベンジル−1−フェニルヒドラゾン、9−エ
チルカルバゾール−3−アルデヒド−1,1−ジフェニ
ルヒドラゾンなどがある。又、一般式(2)で表される
化合物には、例えば4−ジエチルアミノスチリル−β−
アルデヒド−1−メチル−1−フェニルメヒドラゾン、
4−メトキシナフタレン−1−アルデヒド−1−ベンジ
ル−1−フェニルヒドラゾンなどがある。
【0080】一般式(3)で表される化合物には、例え
ば4−メトキシベンズアルデヒド−1−メチル−1−フ
ェニルヒドラゾン、2,4−ジメトキシベンズアルデヒ
ド−1−ベンジル−1−フェニルヒドラゾン、4−ジエ
チルアミノベンズアルデヒド−1,1−ジフェニルヒド
ラゾン、4−メトキシベンズアルデヒド−1−(4−メ
トキシ)フェニルヒドラゾン、4−ジフェニルアミノベ
ンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェニルヒドラゾ
ン、4−ジベンジルアミノベンズアルデヒド−1,1−
ジフェニルヒドラゾンなどがある。
【0081】又、一般式(4)で表される化合物には、
例えば1,1−ビス(4−ジベンジルアミノフェニル)
プロパン、トリス(4−ジエチルアミノフェニル)メタ
ン、1,1−ビス(4−ジベンジルアミノフェニル)プ
ロパン、2,2’−ジメチル−4,4’−ビス(ジエチ
ルアミノ)−トリフェニルメタンなどがある。
【0082】一般式(5)で表される化合物には、例え
ば9−(4−ジエチルアミノスチリル)アントラセン、
9−ブロム−10−(4−ジエチルアミノスチリル)ア
ントラセンなどがある。又、一般式(6)で表される化
合物には、例えば9−(4−ジメチルアミノベンジリデ
ン)フルオレン、3−(9−フルオレニリデン)−9−
エチルカルバゾールなどがある。又、一般式(8)で表
される化合物には、例えば1,2−ビス(4−ジエチル
アミノスチリル)ベンゼン、1,2−ビス(2,4−ジ
メトキシスチリル)ベンゼンなどがある。一般式(9)
で表される化合物には、例えば3−スチリル−9−エチ
ルカルバゾール、3−(4−メトキシスチリル)−9−
エチルカルバゾールなどがある。
【0083】一般式(10)で表される化合物には、例
えば4−ジフェニルアミノスチルベン、4−ジベンジル
アミノスチルベン、4−ジトリルアミノスチルベン、1
−(4−ジフェニルアミノスチリル)ナフタレン、1−
(4−ジエチルアミノスチリル)ナフタレンなどがあ
る。
【0084】一般式(11)で表される化合物には、例
えば4’−ジフェニルアミノ−α−フェニルスチルベ
ン、4’−ビス(4−メチルフェニル)アミノ−α−フ
ェニルスチルベンなどが有る。一般式(13)で表され
る化合物には、例えば1−フェニル−3−(4−ジエチ
ルアミノスチリル)−5−(4−ジエチルアミノフェニ
ル)ピラゾリンなどがある。一般式(14)で表される
化合物には、例えば2,5−ビス(4−ジエチルアミノ
フェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、2−N,
N−ジフェニルアミノ−5−(4−ジエチルアミノフェ
ニル)−1,3,4−オキサジアゾール、2−(4−ジ
メチルアミノフェニル)−5−(4−ジエチルアミノフ
ェニル)−1,3,4−オキサジアゾールなどがある。
【0085】一般式(15)で表される化合物には、例
えば2−N,N−ジフェニルアミノ−5−(N−エチル
カルバゾール−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾ
ール、2−(4−ジエチルアミノフェニル)−5−(N
−エチルカルバゾール−3−イル)−1,3,4−オキ
サジアゾールなどがある。一般式(16)で表されるベ
ンジジン化合物には、例えば、N,N’−ジフェニル−
N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−〔1,1’−
ビフェニル〕−4,4’−ジアミン、3,3’−ジメチ
ル−N,N,N',N'−テトラキス(4−メチルフェニ
ル)−〔1,1’−ビフェニル〕−4,4’−ジアミン
などがある。又、一般式(17)で表されるビフェニル
アミン化合物には、例えば4’−メトキシ−N,N−ジ
フェニル−〔1,1’−ビフェニル〕−4−アミン、
4’−メチル−N,N−ビス(4−メチルフェニル)−
〔1,1’−ビフェニル〕−4−アミン、4’−メトキ
シ−N,N−ビス(4−メチルフェニル)−〔1,1’
−ビフェニル〕−4−アミンなどがある。
【0086】又、一般式(18)で表されるトリアリー
ルアミン化合物には、例えば1−ジフェニルアミノピレ
ン、1−ジ(p−トリルアミノ)ピレンなどがある。
又、一般式(19)で表されるジオレフィン芳香族化合
物には、例えば1,4−ビス(4−ジフェニルアミノス
チリル)ベンゼン、1,4−ビス〔4−ジ(p−トリ
ル)アミノスチリル〕ベンゼンなどがある。
【0087】又、一般式(20)で表されるスチリルピ
レン化合物には、例えば1−(4−ジフェニルアミノス
チリル)ピレン、1−〔4−ジ(p−トリル)アミノス
チリル〕ピレンなどがある。なお電子輸送物質として
は、例えばクロルアニル、ブロムアニル、テトラシアノ
エチレン、テトラシアノキノジメタン、2,4,7−ト
リニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラ
ニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニ
トロキサントン、2,4,8−トリニトロチオキサント
ン、2,6,8−トリニトロ−インデノ4H−インデノ
〔1,2−b〕チオフェン−4−オン、1,3,7−ト
リニトロジベンゾチオフェン−5,5−ジオキサイドな
どを挙げることができ、さらに下記一般式(III)で示
される(2,3−ジフェニル−1−インデニリデン)マ
ロノニトリル、下記式(21),(22)に挙げる電子
輸送物質を好適に使用することができる。これらの電荷
輸送物質は単独または2種類以上混合して用いられる。
【0088】
【化28】
【0089】
【発明の実施の形態】以下、本発明を製造例、実施例に
より説明するが、これにより本発明の製造例、実施例の
態様が限定されるものではない。
【0090】(製造例1)2,3−ジフェニルマレオニ
トリル4.6g(0.02mol)と第1塩化銅0.6
4g(0.0067mol)、α−クロロナフタレン5
0mlを撹拌混合し、窒素気流下、徐々に200℃まで
昇温し、反応温度を190〜210℃の間に保ちながら
5時間撹拌、反応した。反応終了後、放冷し、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにより精製し、乾燥し1.
5g(収率31%)のCuテトラアザポルフィリン顔料
を得た。図1にIRスペクトルを示す。
【0091】(製造例2)2,3−ジフェニルマレオニ
トリル4.6g(0.02mol)、Ti(OBu)4
を1.72g(0.005mol)とオクタノール20
mlを撹拌混合し、窒素気流下、徐々に200℃まで昇
温し、反応温度を190〜210℃の間に保ちながら5
時間撹拌、反応した。反応終了後、放冷し、シリカゲル
カラムクロマトグラフィーにより精製し、乾燥し1.4
g(収率28%)の粗TiOテトラアザポルフィリン顔
料を得た。図2にIRスペクトルを示す。
【0092】(実施例1)製造例1で得た化合物を1重
量部(以下、単に部とも言う)、ポリビニルブチラール
樹脂(エスレックスBLS:積水化学工業製)の2重量
%酢酸ブチル溶液を50部、酢酸n−ブチル49部を、
2mmφのガラスビーズを用いたサンドミルにて2時間
分散を行って、電荷発生層塗布液を調製した。このよう
に調製した塗布液を75μmのアルミ蒸着PETベース
上に塗布し、80℃、5分間乾燥して膜厚0.2μmの
電荷発生層を形成した。
【0093】次に下記構造式(27)の電荷輸送物質4
2部、ポリカーボネート樹脂(ユーピロンZ200:三
菱ガス化学社製)60部、シリコンオイル(KF50、
信越化学社製)0.001部をジクロロメタン638部
に溶解し、電荷輸送層用塗工液を調製した。これを前記
電荷発生層上に塗布し、80℃で5分、110℃で10
分間乾燥して膜厚が20μmの電荷輸送層を形成し、実
施例1の電子写真感光体(No.1)を得た。
【0094】
【化29】
【0095】(実施例2)実施例1において用いた電荷
輸送物質のかわりに下記構造式の化合物を用いる他は実
施例1と同様に操作して感光体No.2を作製した。
【0096】
【化30】
【0097】(実施例3)実施例1において用いた電荷
輸送物質のかわりに下記構造式の化合物を用いる他は実
施例1と同様に操作して感光体No.3を作製した。
【0098】
【化31】
【0099】(実施例4)実施例1において用いた電荷
輸送物質のかわりに下記構造式の化合物を用いる他は実
施例1と同様に操作して感光体No.4を作製した。
【0100】
【化32】
【0101】(実施例5)実施例1において製造例2で
得た化合物を用いる他は実施例1と同様に操作して感光
体No.5を作製した。
【0102】(実施例6)実施例2において製造例2で
得た化合物を用いる他は実施例2と同様に操作して感光
体No.6を作製した。
【0103】(実施例7)実施例3において製造例2で
得た化合物を用いる他は実施例3と同様に操作して感光
体No.7を作製した。
【0104】(実施例8)実施例4において製造例2で
得た化合物を用いる他は実施例4と同様に操作して感光
体No.8を作製した。
【0105】(評価)実施例1〜8で作製した感光体を
川口電機社製の静電特性測定装置EPA−8200を用
い、−6kVでコロナ放電を20秒行って帯電させ、続
いて20秒暗減衰させた後の表面電位V0(V)、20
ルックスの光照射後、V0が1/2になるのに必要な露
光量E1/2(lux・sec)を測定した。その結果を
表2に示す。
【0106】
【表7】
【0107】(実施例9)実施例1と同様にして、アル
ミ蒸着PETベース上に電荷発生層を形成した。次に、
下記構造式(26)の電子輸送物質8重量部、ポリカー
ボネートZ(帝人化成社製)11重量部、シリコンオイ
ル(KF50、信越化学社製)0.02重量部をテトラ
ヒドロフラン91重量部に溶解し、これを電荷発生層上
にドクターブレードにて流延塗布し、乾燥させて膜厚が
20μmの電荷輸送層を設け、感光体No.9を作製し
た。
【0108】
【化33】
【0109】(実施例10)実施例9において用いた電
子輸送物質の代わりに下記構造式(27)の化合物の電
子輸送物質を用いる他は実施例9と同様に操作して感光
体No.10を作製した。
【0110】
【化34】
【0111】(実施例11)実施例9において用いた電
子輸送物質の代わりに下記構造式(28)の化合物の電
子輸送物質を用いる他は実施例9と同様に操作して感光
体No.11を作製した。
【0112】
【化35】
【0113】実施例9〜11で作製した感光体を上述の
測定装置を用い、+5.3kVでコロナ放電を20秒行
って帯電させ、続いて20秒暗減衰させた後の表面電位
0(V)、20ルックスの光照射後、V0が1/2にな
るのに必要な露光量E1/2(lux・sec)を測定し
た。その結果を表3に示す。
【0114】
【表8】
【0115】(実施例12)製造例1で得た化合物0.
5gをポリカーボネートZ(帝人化成社製)溶液10g
(テトラヒドロフラン中に10重量%の濃度になるよう
に溶解したもの)、テトラヒドロフラン9gとともにボ
ールミリングした後、顔料組成2重量%、ポリカーボネ
ートZ組成が50重量%、実施例4で用いた電荷輸送物
質が28%となるように10重量%のポリカーボネート
Z溶液を加え、十分に撹拌し、感光層形成液を調製し
た。このようにして調製した塗布液をアルミニウムを蒸
着したポリエステルフィルム上にドクターブレードにて
流延塗布し、乾燥後の膜厚が15μmの感光層を有する
単層型電子写真用感光体No.12を作製した。
【0116】(実施例13)実施例12において製造例
2で得た化合物を用いる他は実施例12と同様に操作し
て感光体No.13を作製した。
【0117】実施例12、13で作製した感光体を上述
の測定装置を用い、+6kVでコロナ放電を20秒行っ
て帯電させ、続いて20秒暗減衰させた後の表面電位V
0(V)、20ルックスの光照射後、V0が1/2になる
のに必要な露光量E1/2(lux・sec)を測定し
た。その結果を表4に示す。
【0118】
【表9】
【0119】(製造例3)2,3−ジフェニルマレオニ
トリル4.6g(0.02mol)と第1塩化銅0.6
4g(0.0067mol)、α−クロロナフタレン5
0mlを撹拌混合し、窒素気流下、徐々に200℃まで
昇温し、反応温度を190〜210℃の間に保ちながら
5時間撹拌、反応した。反応終了後、放冷し、130℃
になったところで熱時濾過し、ついでα−クロロナフタ
レンで洗浄し、さらに80℃の熱水で数回洗浄した後、
乾燥し1.5g(収率31%)の粗Cuテトラアザポル
フィリン顔料を得た。図3にIRスペクトルを示す。
【0120】
【表10】
【0121】(製造例4)製造例3で得られた粗Cuテ
トラアザポルフィリン顔料3gを5℃で、98%硫酸6
0g中に少しずつ溶解し、その混合物を約1時間、5℃
以下の温度を保ちながら撹拌する。続いて硫酸溶液を高
速撹拌した800mlの氷水中に、ゆっくり注ぎ、析出
した結晶を濾過した。濾液が中性になるまで蒸留水で結
晶を洗浄した後、乾燥し2.9gの結晶性Cuテトラア
ザポルフィリン顔料を得た。
【0122】(製造例5)製造例4で得られた結晶性C
uテトラアザポルフィリン顔料1gを200ml三角フ
ラスコ中に入れ、MeOH50mlと共に加熱撹拌下8
時間還流する。その後、室温まで冷却し、濾過、乾燥し
たところ、0.97gの結晶性Cuテトラアザポルフィ
リン顔料を得た。
【0123】(製造例6)製造例4で得られた結晶性C
uテトラアザポルフィリン顔料1gを200ml三角フ
ラスコ中に入れ、シクロヘキサノン50mlと共に加熱
撹拌下8時間還流する。その後、室温まで冷却し、濾
過、乾燥したところ、0.97gの結晶性Cuテトラア
ザポルフィリン顔料を得た。
【0124】(製造例7)製造例4で得られた結晶性C
uテトラアザポルフィリン顔料1gを200ml三角フ
ラスコ中に入れ、テトラヒドロフラン50mlと共に加
熱撹拌下8時間還流する。その後、室温まで冷却し、濾
過、乾燥したところ、0.91gの結晶性Cuテトラア
ザポルフィリン顔料を得た。
【0125】(製造例8)製造例4で得られた結晶性C
uテトラアザポルフィリン顔料1gを200ml三角フ
ラスコ中に入れ、メチルエチルケトン36ml、水4m
lと共に加熱撹拌下8時間還流する。その後、室温まで
冷却し、濾過、乾燥したところ、0.93gの結晶性C
uテトラアザポルフィリン顔料を得た。
【0126】(製造例9)製造例4で得られた結晶性C
uテトラアザポルフィリン顔料1gを200ml三角フ
ラスコ中に入れ、N,N−ジメチルホルムアミド50m
lと共に加熱撹拌下8時間還流する。その後、室温まで
冷却し、濾過、乾燥したところ、0.93gの結晶性C
uテトラアザポルフィリン顔料を得た。
【0127】(製造例10)製造例4で得られた結晶性
Cuテトラアザポルフィリン顔料1gを200ml三角
フラスコ中に入れ、ニトロベンゼン50mlと共に加熱
撹拌下8時間還流する。その後、室温まで冷却し、濾
過、乾燥したところ、0.97gの結晶性Cuテトラア
ザポルフィリン顔料を得た。
【0128】(製造例11)製造例3で得られた粗Cu
テトラアザポルフィリン顔料1gをトリフルオロ酢酸/
ジクロロメタン=2ml/8mlの混合溶媒に溶解、こ
れを5℃に氷冷したテトラヒドロフラン/水=25ml
/25mlの混合溶媒中に撹拌しながら滴下し、結晶を
析出させ、撹拌30分した後静置した。結晶が沈殿後上
澄み液を取り去り、メタノール50mlを加えて30分
撹拌、濾過した。得られた固形物を10mlの熱水中に
分散、繰り返し洗浄、Cuテトラアザポルフィリン顔料
のウェットケーキを得た。得られたウェットケーキをメ
タノールで洗浄、乾燥してCuテトラアザポルフィリン
顔料0.95gを得た。
【0129】(製造例12)2,3−ジフェニルマレオ
ニトリル4.6g(0.02mol)、Ti(OBu)4
を1.72g(0.005mol)とオクタノール20
mlを撹拌混合し、窒素気流下、徐々に200℃まで昇
温し、反応温度を190〜210℃の間に保ちながら5
時間撹拌、反応した。反応終了後、放冷し、130℃に
なったところで熱時濾過し、ついでオクタノールで洗浄
し、さらに80℃の熱水で数回洗浄した後、乾燥し1.
4g(収率28%)の粗TiOテトラアザポルフィリン
顔料を得た。図4にIRスペクトルを示す。
【0130】
【表11】
【0131】(製造例13)製造例12で得られた粗T
iOテトラアザポルフィリン顔料4gを5℃で、98%
硫酸80g中に少しずつ溶解し、その混合物を約1時
間、5℃以下の温度を保ちながら撹拌する。続いて硫酸
溶液を高速撹拌した800mlの氷水中に、ゆっくり注
ぎ、析出した結晶を濾過する。濾液が中性になるまで蒸
留水で結晶を洗浄し、アセトンで精製した後、乾燥し
3.6gの結晶性TiOテトラアザポルフィリン顔料を
得た。
【0132】(製造例14)製造例13で得られた結晶
性TiOテトラアザポルフィリン顔料4gを500ml
三角フラスコ中に入れ、MeOH200mlと共に加熱
撹拌下8時間還流する。その後、室温まで冷却し、濾
過、乾燥したところ、3.95gの結晶性TiOテトラ
アザポルフィリン顔料を得た。
【0133】(製造例15)製造例13で得られた結晶
性TiOテトラアザポルフィリン顔料4gを500ml
三角フラスコ中に入れ、シクロヘキサノン200mlと
共に加熱撹拌下8時間還流する。その後、室温まで冷却
し、濾過、乾燥したところ、3.95gの結晶性TiO
テトラアザポルフィリン顔料を得た。以上得られたテト
ラアザポルフィリン顔料についてX線回折スペクトル
を、以下に示す条件で測定した。
【0134】 X線管球 Cu(波長1.54Å) 電圧 45kV 電流 40mA 走査速度 1deg/min 走査範囲 3〜35deg 時定数 2sec 図5〜13に製造例1から9で得たテトラアザポルフィ
リン顔料のX線回折スペクトルを示す。何れにおいても
ブラッグ角2θ±0.2° 21.2degに主要なピ
ークを有することが判る。
【0135】(実施例14)製造例3で得られたCuテ
トラアザポルフィリン顔料1部、ポリビニールブチラー
ル樹脂(BM−S:積水化学工業製)の2重量%酢酸ブ
チル溶液を50部、酢酸n−ブチル49部を、2mmφ
のガラスビーズを用いたサンドミルにて2時間分散を行
った。これを75μmのアルミ蒸着PETベース上に塗
布し、80℃、5分間乾燥して膜厚0.2μmの電荷発
生層を形成した。
【0136】次に下記の正孔輸送物質(D−1)42
部、ポリカーボネート樹脂(ユーピロンZ200:三菱
ガス化学社製)60部、シリコンオイル(KF50、信
越化学社製)0.001部をジクロロメタン638部に
溶解し、電荷輸送層用塗工液を調製した。
【0137】これを前記電荷発生層上に塗布し、80℃
で5分、110℃で10分間乾燥して膜厚が20μmの
電荷輸送層を形成し、実施例1の電子写真感光体を得
た。
【0138】
【化36】
【0139】(実施例15)製造例3で得られたCuテ
トラアザポルフィリン顔料を使用する代りに、製造例2
で得られたCuテトラアザポルフィリン顔料を使用する
こと以外は実施例1と同様にして実施例15の電子写真
感光体を得た。
【0140】(実施例16)製造例3で得られたCuテ
トラアザポルフィリン顔料を使用する代りに、製造例3
で得られたCuテトラアザポルフィリン顔料を使用する
こと以外は実施例14と同様にして実施例16の電子写
真感光体を得た。
【0141】(実施例17)製造例3で得られたCuテ
トラアザポルフィリン顔料を使用する代りに、製造例6
で得られたCuテトラアザポルフィリン顔料を使用する
こと以外は実施例13と同様にして実施例17の電子写
真感光体を得た。
【0142】(実施例18)製造例3で得られたCuテ
トラアザポルフィリン顔料を使用する代りに、製造例7
で得られたCuテトラアザポルフィリン顔料を使用する
こと以外は実施例13と同様にして実施例18の電子写
真感光体を得た。
【0143】(実施例19)製造例3で得られたCuテ
トラアザポルフィリン顔料を使用する代りに、製造例8
で得られたCuテトラアザポルフィリン顔料を使用する
こと以外は実施例13と同様にして実施例19の電子写
真感光体を得た。
【0144】(実施例20)製造例3で得られたCuテ
トラアザポルフィリン顔料を使用する代りに、製造例9
で得られたCuテトラアザポルフィリン顔料を使用する
こと以外は実施例13と同様にして実施例20の電子写
真感光体を得た。
【0145】(実施例21)製造例3で得られたCuテ
トラアザポルフィリン顔料を使用する代りに、製造例1
0で得られたCuテトラアザポルフィリン顔料を使用す
ること以外は実施例13と同様にして実施例21の電子
写真感光体を得た。
【0146】(実施例22)製造例3で得られたCuテ
トラアザポルフィリン顔料を使用する代りに、製造例1
1で得られたCuテトラアザポルフィリン顔料を使用す
ること以外は実施例13と同様にして実施例22の電子
写真感光体を得た。
【0147】(実施例23)製造例3で得られたCuテ
トラアザポルフィリン顔料を使用する代りに、製造例1
2で得られたTiOテトラアザポルフィリン顔料を使用
すること以外は実施例13と同様にして実施例23の電
子写真感光体を得た。
【0148】(実施例24)製造例3で得られたCuテ
トラアザポルフィリン顔料を使用する代りに、製造例1
3で得られたTiOテトラアザポルフィリン顔料を使用
すること以外は実施例13と同様にして実施例24の電
子写真感光体を得た。
【0149】(実施例25)製造例3で得られたCuテ
トラアザポルフィリン顔料を使用する代りに、製造例1
4で得られたTiOテトラアザポルフィリン顔料を使用
すること以外は実施例13と同様にして実施例25の電
子写真感光体を得た。
【0150】(実施例26)製造例3で得られたCuテ
トラアザポルフィリン顔料を使用する代りに、製造例1
5で得られたTiOテトラアザポルフィリン顔料を使用
すること以外は実施例13と同様にして実施例26の電
子写真感光体を得た。
【0151】(実施例27)実施例14で使用した正孔
輸送物質(D−1)の代りに、下記の正孔輸送物質(D
−2)を使用すること以外は実施例14と同様にして、
実施例27の電子写真感光体を得た。
【0152】
【化37】
【0153】(実施例28)実施例14で使用した正孔
輸送物質(D−1)の代りに、下記の正孔輸送物質(D
−3)を使用すること以外は実施例14と同様にして、
実施例28の電子写真感光体を得た。
【0154】
【化38】
【0155】(実施例29)実施例14で使用した正孔
輸送物質(D−1)の代りに、下記の正孔輸送物質(D
−4)を使用すること以外は実施例14と同様にして、
実施例29の電子写真感光体を得た。
【0156】
【化39】
【0157】(評価)実施例14〜29で作製した感光
体を川口電機社製の静電特性測定装置EPA−8200
を用い、−6kVでコロナ放電を20秒行って帯電せし
め、続いて20秒暗減衰させた後の表面電位V
0(V)、20ルックスの光照射後、V0が1/2になる
のに必要な露光量E1/2(lux・sec)を測定し
た。その結果を表5に示す。
【0158】
【表12】
【0159】(実施例30)実施例14と同様にしてア
ルミ蒸着PETベース上に電荷発生層を形成した。次に
下記構造式(III)の電子輸送物質8重量部、ポリカー
ボネートZ(帝人化成社製)11重量部、シリコンオイ
ル(KF50、信越化学社製)0.02重量部をテトラ
ヒドロフラン91重量部に溶解し、これを電荷発生層上
にドクターブレードにて流延塗布し、乾燥させて膜厚が
20μmの電荷輸送層を設け、実施例30の電子写真感
光体を得た。
【0160】
【化40】
【0161】(実施例31)実施例17において用いた
電子輸送物質の代りに下記構造式(21)の電子輸送物
質を用いる他は実施例30と同様に操作して実施例31
の電子写真感光体を得た。
【0162】
【化41】
【0163】実施例30、31で作製した感光体を上述
の測定装置を用い、+5.3kVでコロナ放電を20秒
行って帯電せしめ、続いて20秒暗減衰させた後の表面
電位VO(V)、20ルックスの光照射後、VOが1/2
になるのに必要な露光量E1/ 2(lux・sec)を測
定した。その結果を表6に示す。
【0164】
【表13】
【0165】(実施例32)製造例3で得たCuテトラ
アザポルフィリン顔料0.5gをポリカーボネートZ
(帝人化成社製)溶液10g(テトラヒドロフラン中に
10重量%の濃度になるように溶解したもの)、テトラ
ヒドロフラン9gとともにボールミリングした後、顔料
組成2重量%、PC−Z組成が50重量%、電荷輸送物
質(D−1)が28%となるように10重量%のポリカ
ーボネートZ溶液を加え、十分に撹拌し、感光層塗布液
を調製した。このようにして調製した塗布液をアルミニ
ウムを蒸着したポリエステルフィルム上にドクターブレ
ードにて流延塗布し、乾燥後の膜厚が15μmの感光層
を有する、実施例32の単層型電子写真用感光体を得
た。実施例32で作製した感光体を上述の測定装置を用
い、−6kVでコロナ放電を20秒行って帯電せしめ、
続いて20秒暗減衰させた後の表面電位VO(V)、2
0ルックスの光照射後、VOが1/2になるのに必要な
露光量E1/2(lux・sec)を測定した。その結果
を表7に示す。
【0166】
【表14】
【0167】
【発明の効果】電子写真感光体の電荷発生物質としてテ
トラアザポルフィリン化合物を使用することにより、高
感度な電子写真感光体を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】製造例1で得られたCuテトラアザポルフィリ
ン顔料のIRスペクトル。
【図2】製造例2で得られたテトラアザポルフィリン顔
料のIRスペクトル。
【図3】製造例3で得られたテトラアザポルフィリン化
合物のIRスペクトル。
【図4】製造例12で得られたテトラアザポルフィリン
化合物のIRスペクトル。
【図5】製造例3で得られたテトラアザポルフィリン化
合物のX線回折スペクトル。
【図6】製造例4で得られた同上X線回折スペクトル。
【図7】製造例5で得られた同上X線回折スペクトル。
【図8】製造例6で得られた同上X線回折スペクトル。
【図9】製造例7で得られた同上X線回折スペクトル。
【図10】製造例8で得られた同上X線回折スペクト
ル。
【図11】製造例9で得られた同上X線回折スペクト
ル。
【図12】製造例10で得られた同上X線回折スペクト
ル。
【図13】製造例11で得られた同上X線回折スペクト
ル。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で示されるテトラアザ
    ポルフィリン骨格を持つ化合物を有効成分として含有す
    ることを特徴とする電子写真用顔料。 【化1】 (一般式(I)中、Mは水素原子またはテトラアザポル
    フィリンと共有結合もしくは配位結合し得る原子または
    化合物を表し、R1〜R8は同一または異なって、水素原
    子、低級アルキル基、置換または無置換のアリール基を
    表す。)
  2. 【請求項2】 請求項1記載の顔料を感光層中に含有す
    る電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 導電性支持体上に電荷発生物質を含む電
    荷発生層、正孔輸送物質を含む電荷輸送層を順次設けた
    積層型の電子写真用感光体において、該電荷発生層が前
    記一般式(I)で示される化合物を含有したものである
    ことを特徴とする電子写真用感光体。
  4. 【請求項4】 導電性支持体上に電荷発生物質を含む電
    荷発生層、電子輸送物質を含む電荷輸送層を順次設けた
    積層型の電子写真用感光体において、該電荷発生層が前
    記一般式(I)で示される化合物を含有したものである
    ことを特徴とする電子写真用感光体。
  5. 【請求項5】 感光層が少なくとも電荷発生物質として
    前記一般式(I)で示される化合物を含有する単一層で
    あることを特徴とする単層型電子写真用感光体。
  6. 【請求項6】 前記一般式(I)で示される化合物がC
    u−Kα特性X線(λ=1.54Å)を用いたX線回折
    スペクトルにおけるブラッグ角2θ±0.2°が、2
    1.2°に回折ピークを有する新規な結晶形のテトラア
    ザポルフィリン骨格を持つ化合物であることを特徴とす
    る請求項3〜5のいずれかに記載の電子写真感光体。
  7. 【請求項7】 前記一般式(I)で示される化合物がこ
    れを酸処理を行うことにより、Cu−Kα特性X線(λ
    =1.54Å)を用いたX線回折スペクトルにおけるブ
    ラッグ角2θ±0.2°が、21.2°に回折ピークを
    有する新規な結晶形のテトラアザポルフィリン骨格を持
    つ化合物であることを特徴とする請求項3〜5のいずれ
    かに記載の電子写真感光体。
  8. 【請求項8】 前記一般式(I)で示される化合物がこ
    れを酸処理した後、更にアルコール系溶剤、エーテル系
    溶剤、ケトン系溶剤、水からなる群より選ばれた溶剤で
    処理することにより、Cu−Kα特性X線(λ=1.5
    4Å)を用いたX線回折スペクトルにおけるブラッグ角
    2θ±0.2°が、21.2°に回折ピークを有する新
    規な結晶形のテトラアザポルフィリン骨格を持つ化合物
    であることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載
    の電子写真感光体。
  9. 【請求項9】 前記一般式(I)で示される化合物がこ
    れを酸処理した後、更にアミン系溶剤、芳香族炭化水素
    系溶剤からなる群より選ばれた溶剤で処理することによ
    り、Cu−Kα特性X線(λ=1.54Å)を用いたX
    線回折スペクトルにおけるブラッグ角2θ±0.2°
    が、21.2°に回折ピークを有する新規な結晶形のテ
    トラアザポルフィリン骨格を持つ化合物であることを特
    徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の電子写真感光
    体。
  10. 【請求項10】 前記一般式(I)で示される化合物
    が、これをトリハロ酢酸とアルキレンハライド混合溶媒
    に添加し、溶解またはスラリー化した後、得られた溶液
    を環状エーテル/水の混合溶媒中に添加し結晶析出さ
    せ、得られた結晶を必要に応じて水さらに脂肪族アルコ
    ールにて洗浄することにより得られたCu−Kα特性X
    線(λ=1.54Å)を用いたX線回折スペクトルにお
    けるブラッグ角2θ±0.2°が、21.2°に回折ピ
    ークを有する新規な結晶形のテトラアザポルフィリン骨
    格を持つ化合物であることを特徴とする請求項3〜5の
    いずれかに記載の電子写真感光体。
  11. 【請求項11】 請求項6〜10記載の感光体におい
    て、電荷輸送層中の電荷輸送物質が、下記一般式(II)
    で示されるスチルベン系化合物であることを特徴とする
    電子写真感光体。 【化2】 (式中、R1,R2は、水素、置換または無置換のアルキ
    ル基、置換または無置換のアリール基を表し、R3,R4
    はH原子、置換または無置換のアルキル基、置換または
    無置換のアリール基、複素環基を表す。また、R1,R2
    は互いに環を形成していても良い。Ar1は置換または
    無置換のアリレン基、複素環基を表す。)
  12. 【請求項12】 請求項6〜11記載の感光体におい
    て、電荷輸送層中の電荷輸送物質が、下記式(III)で
    示される(2,3−ジフェニル−1−インデニリデン)
    マロノニトリルであることを特徴とする電子写真感光
    体。 【化3】
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