JPH11239107A - 双方向光通信装置及び光遠隔制御装置 - Google Patents

双方向光通信装置及び光遠隔制御装置

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JPH11239107A
JPH11239107A JP10040694A JP4069498A JPH11239107A JP H11239107 A JPH11239107 A JP H11239107A JP 10040694 A JP10040694 A JP 10040694A JP 4069498 A JP4069498 A JP 4069498A JP H11239107 A JPH11239107 A JP H11239107A
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JP
Japan
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light
polarized light
polarizing plate
unit
remote control
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JP10040694A
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English (en)
Inventor
Kenji Kamiya
謙治 神谷
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/11Arrangements specific to free-space transmission, i.e. transmission through air or vacuum
    • H04B10/114Indoor or close-range type systems
    • H04B10/1143Bidirectional transmission

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な通信制御及び正確な光軸調整を必要と
しない双方向光通信装置及びこれを用いた光遠隔制御装
置を提供する。 【解決手段】 第1装置1と第2装置2を一組として双
方向光通信装置を構成し、直線偏光板11A,11B,
21A,21B及び1/4波長板31A,31B,41
A,41Bを用いて、第1装置1の送信部TX1から一
方の回転方向の円偏光からなる第1信号Ls1を放射
し、この円偏光成分のみを第2装置2の受信部RX2に
よって受信し、第2装置2の送信部TX2から他方の回
転方向の円偏光からなる第2信号Ls2を放射し、この
円偏光成分のみを第1の装置1の受信部RX1によって
受信する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光を用いて双方向
の通信を行う双方向光通信装置及びこれを用いた光遠隔
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビやCDプレーヤー等のオー
ディオビジュアル装置においては、一般にリモコン(リ
モートコントロール装置)と称される遠隔制御装置が付
加され、主装置本体から離れた場所に居てもテレビ表示
チャネルの切替え、録画・再生・停止の切替え、CDの選
曲、装置本体の電源オン・オフ等の多種の操作を行うこ
とができる。
【0003】この種のリモートコントロール装置として
は、赤外線を用いたものが一般的に使用され、操作者側
にリモコン操作部が配置されると共に、オーディオビジ
ュアル装置(主装置)本体側にリモコン制御部が内蔵さ
れ、これらリモコン操作部とリモコン制御部を一組とし
て構成されている。
【0004】上記リモートコントロール装置は、例えば
図2に示すように、操作者側に配置されるリモコン操作
部110には、操作部111 、制御部112 、送信部113 が設
けられ、装置本体側に内蔵されるリモコン制御部120に
は、受信部121 、制御部122が設けられている。
【0005】リモコン操作部110において、操作部111
は、複数のモーメンタリスイッチを備え、これらの各ス
イッチの何れが押されたかを表すスイッチ信号を制御部
112に出力する。制御部112 は、周知のCPU等から構
成され、操作部111 から入力したスイッチ信号に基づい
て、送信対象となる命令信号を作成し、これを送信部11
3 に出力する。送信部113 は、赤外線発光ダイオード、
ダイオード駆動回路等から構成され、制御部112 から命
令信号を入力し、この信号に基づいて赤外線発光ダイオ
ードを駆動して命令信号を光信号として空気中に放射す
る。
【0006】また、リモコン制御部120において、受信
部121 は、赤外線フォトダイオード及び増幅器等を備
え、上記リモコン操作部110から放射された赤外線信号
を受光し、この信号に対応した電気信号を出力する。制
御部122 は、受信部121 から出力された電気信号を入力
し、この信号に基づいてリモコン操作部110から送られ
た命令を解読して、この命令を主装置本体130の主制御
部131に出力する。
【0007】これにより、主装置本体130の主制御部131
は、リモコン制御部120から受けた命令に従い、テレビ
表示チャネルの切替えや電源オン・オフ等の動作制御を
行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来のリモー
トコントロール装置は、リモコン操作部110からリモコ
ン制御部120への一方向のみの信号伝達を行うものであ
り、操作者の手元にあるリモコン操作部110に主装置本
体130の動作状態等の情報を表示させることはできなか
った。
【0009】このように、リモコン操作部110に主装置
本体130の動作状態等の情報を表示させるには、リモコ
ン制御部120からリモコン操作部110へ情報を伝達するた
めに、図3に示すように、リモコン操作部110に受信部1
14 及び表示部115 を設けると共にリモコン制御部120に
送信部123 を設ければよいが、次のような問題点があっ
た。
【0010】即ち、双方向の通信方式としては、半二重
通信方式と全二重通信方式が知られているが、半二重通
信方式を用いたときは送信と受信とを切替えるためのプ
ロトコルを用いる必要があるため、通信制御が複雑にな
ると共に、送信中には受信を行えないので、連続して長
時間の情報伝達を行うことが困難である。また、全二重
通信方式を用いたときは送信と受信を同時に行えるの
で、連続して長時間の情報伝達を行うことができるが、
装置の小型化を図るために発光素子と受光素子がとが近
接して配置されているため、図4に示すように、送信部
から放射した赤外線が自己の受信部に入射し、これによ
り誤動作を生じてしまう。この誤動作を防止する一手段
として、発光素子からの光放射指向性及び受光素子の光
入射指向性を鋭くする方法が考えられる。これにより、
発光素子と受光素子が近接して配置されていても、発光
素子から放射された光が受光素子に入射することが無く
なる。しかし、この場合、双方向2回線の光軸を正確に
一致させる必要があり、この光軸合わせが非常に面倒
で、作業に手間がかかり、実用的ではない。
【0011】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、複雑
な通信制御及び正確な光軸調整を必要としない双方向光
通信装置及びこれを用いた光遠隔制御装置を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために請求項1では、第1装置と第2装置とを一
組として構成され、該第1装置と第2装置との間で光を
用いて双方向に情報伝達を行う双方向光通信装置であっ
て、前記第1装置は第1送信部と第1受信部とを有し、
前記第1送信部は、送信対象となるディジタル信号に対
応して光を出射する第1発光素子と、該第1発光素子の
光出射側に配置された第1の直線偏光板とを備え、前記
第1受信部は、第1受光素子と、該第1受光素子の光入
射側に設けられると共に、前記第1の直線偏光板を通過
する直線偏光の偏波面に直交する偏波面を有する直線偏
光を通過させるように配置された第2の直線偏光板とを
備え、前記第2装置は第2送信部と第2受信部とを有
し、前記第2送信部は、送信対象となるディジタル信号
に対応して光を出射する第2発光素子と、該第2発光素
子の光出射側に配置され、前記第2の直線偏光板を通過
する直線偏光の偏波面を有する直線偏光を通過させる第
3の直線偏光板とを備え、前記第2受信部は、第2受光
素子と、該第2受光素子の光入射側に設けられると共
に、前記第1の直線偏光板を通過する直線偏光と同じ偏
波面を有する直線偏光を通過させるように配置された第
4の直線偏光板とを備えている双方向光通信装置を提案
する。
【0013】該双方向光通信装置によれば、第1装置か
ら第2装置への情報伝達では、第1送信部において、第
1発光素子には伝達対象となるディジタル信号が入力さ
れ、これに基づいて前記第1発光素子から光が出射され
る。さらに、前記第1発光素子から出射された光は第1
の直線偏光板によって直線偏光として空気中に放射され
る。前記第1の直線偏光板を介して空気中に放射された
直線偏光(以下、第1信号光と称する)は、第2装置に
至り、第2受信部の第4の直線偏光板を通過して第2受
光素子に入射する。これにより、第2受光素子によって
前記第1信号光は電気信号に変換されて出力され、該電
気信号は前記第1装置から第2装置へ伝達対象となるデ
ィジタル信号にほぼ対応したものとなる。
【0014】一方、第2装置から第1装置への情報伝達
では、第2送信部において、第2発光素子には伝達対象
となるディジタル信号が入力され、これに基づいて前記
第2発光素子から光が出射される。さらに、前記第2発
光素子から出射された光は第3の直線偏光板によって直
線偏光として空気中に放射される。前記第3の直線偏光
板を介して空気中に放射された直線偏光(以下、第2信
号光と称する)は、第1装置に至り、第1受信部の第2
の直線偏光板を通過して第1受光素子に入射する。これ
により、第1受光素子によって前記第2信号光は電気信
号に変換されて出力され、該電気信号は前記第2装置か
ら第1装置へ伝達対象となるディジタル信号にほぼ対応
したものとなる。
【0015】また、前記第1装置の第1送信部から空気
中に放射される直線偏光の偏波面と前記第2装置の第2
送信部から空気中に放射される直線偏光の偏波面とは互
いに直交するため、前記第1送信部から放射された直線
偏光は前記第1受信部の第2の直線偏光板を通過するこ
とが無く、前記第2送信部から放射された直線偏光は前
記第2受信部の第4の直線偏光板を通過することが無
い。
【0016】また、請求項2では、第1装置と第2装置
とを一組として構成され、該第1装置と第2装置との間
で光を用いて双方向に情報伝達を行う双方向光通信装置
であって、前記第1装置は第1送信部と第1受信部とを
有し、前記第1送信部は、送信対象となるディジタル信
号に対応して光を出射する第1発光素子と、該第1発光
素子の光出射側に配置された第1の直線偏光板と、該第
1の直線偏光板から射出された直線偏光を入射して一方
の回転方向の円偏光又は楕円偏光として射出する第1の
波長板とを備え、前記第1受信部は、第1受光素子と、
該第1受光素子の光入射側に設けられると共に、他方の
回転方向の円偏光又は楕円偏光を入射して直線偏光とし
て射出する第2の波長板と、前記第1受光素子と前記第
2の波長板との間に設けられると共に、前記第2の波長
板から射出された直線偏光を通過させて前記第1受光素
子に入射する第2の直線偏光板とを備え、前記第2装置
は第2送信部と第2受信部とを有し、前記第2送信部
は、送信対象となるディジタル信号に対応して光を出射
する第2発光素子と、該第2発光素子の光出射側に配置
された第3の直線偏光板と、該第3の直線偏光板から射
出された直線偏光を入射して、前記他方の回転方向の円
偏光又は楕円偏光を射出する第3の波長板とを備え、前
記第2受信部は、第2受光素子と、該第2受光素子の光
入射側に設けられた第4の直線偏光板と、該第4の直線
偏光板の光入射側に配置されると共に、前記第1の波長
板から出射される円偏光又は楕円偏光を入射して前記第
4の直線偏光板を通過する直線偏光として射出する第4
の波長板とを備えている双方向光通信装置を提案する。
【0017】該双方向光通信装置によれば、第1装置か
ら第2装置への情報伝達では、第1送信部において、第
1発光素子には伝達対象となるディジタル信号が入力さ
れ、これに基づいて前記第1発光素子から光が出射され
る。さらに、前記第1発光素子から出射された光は第1
の直線偏光板によって直線偏光とされた後、第1の波長
板によって円偏光又は楕円偏光として空気中に放射され
る。前記第1の波長板を介して空気中に放射された円偏
光又は楕円偏光(以下、第1信号光と称する)は、第2
装置に至り、第2受信部の第4の波長板によって直線偏
光に変換され、該直線偏光は第4の直線偏光板を通過し
て第2受光素子に入射する。これにより、第2受光素子
によって前記第1信号光は電気信号に変換されて出力さ
れ、該電気信号は前記第1装置から第2装置へ伝達対象
となるディジタル信号にほぼ対応したものとなる。
【0018】一方、第2装置から第1装置への情報伝達
では、第2送信部において、第2発光素子には伝達対象
となるディジタル信号が入力され、これに基づいて前記
第2発光素子から光が出射される。さらに、前記第2発
光素子から出射された光は第3の直線偏光板によって直
線偏光とされた後、第3の波長板によって円偏光又は楕
円偏光として空気中に放射される。前記第3の波長板を
介して空気中に放射された円偏光又は楕円偏光(以下、
第2信号光と称する)は、第1装置に至り、第1受信部
の第2の波長板によって直線偏光に変換され、該直線偏
光は第2の直線偏光板を通過して第1受光素子に入射す
る。これにより、第1受光素子によって前記第2信号光
は電気信号に変換されて出力され、該電気信号は前記第
2装置から第1装置へ伝達対象となるディジタル信号に
ほぼ対応したものとなる。
【0019】また、前記第1装置の第1送信部から空気
中に放射される円偏光又は楕円偏光の回転方向と前記第
2装置の第2送信部から空気中に放射される円偏光又は
楕円偏光の回転方向とは互いに逆方向であるため、前記
第1送信部から放射された円偏光又は楕円偏光は前記第
1受信部の第1受光素子に入射することが無く、前記第
2送信部から放射された円偏光又は楕円偏光は前記第2
受信部の第2受光素子に入射することが無い。
【0020】また、請求項3では、第1装置と第2装置
とを一組として構成され、該第1装置と第2装置との間
で光を用いて双方向に情報伝達を行う双方向光通信装置
であって、前記第1装置は第1送信部と第1受信部とを
有し、前記第1送信部は、送信対象となるディジタル信
号に対応して光を出射する第1発光素子を備え、前記第
1受信部は、第1及び第2受光素子と、該第1受光素子
の光入射側に設けられた第1の直線偏光板と、前記第2
受光素子の光入射側に設けられた第2の直線偏光板と、
前記第1の直線偏光板の光入射側に配置されると共に、
一方の回転方向の円偏光又は楕円偏光を入射して前記第
1の直線偏光板を通過する直線偏光として射出する第1
の波長板と、前記第2の直線偏光板の光入射側に配置さ
れると共に、他方の回転方向の円偏光又は楕円偏光を入
射して前記第2の直線偏光板を通過する直線偏光として
射出する第2の波長板と、前記第1及び第2受光素子か
ら出力される電気信号を入力し、該電気信号レベルの差
を出力する減算回路とを備え、前記第2装置は第2送信
部と第2受信部とを有し、前記第2送信部は、送信対象
となるディジタル信号に対応して光を出射する第2発光
素子と、該第2発光素子の光出射側に配置された第3の
直線偏光板と、該第3の直線偏光板から射出された直線
偏光を入射して、前記一方の回転方向の円偏光又は楕円
偏光を射出する第3の波長板とを備え、前記第2受信部
は、第3受光素子と、該第3受光素子の光入射側に設け
られた第4の直線偏光板と、該第4の直線偏光板の光入
射側に配置されると共に、前記他方の回転方向の円偏光
又は楕円偏光を入射して前記第4の直線偏光板を通過す
る直線偏光として射出する第4の波長板とを備えている
双方向光通信装置を提案する。
【0021】該双方向光通信装置によれば、第1装置か
ら第2装置への情報伝達では、第1送信部において、第
1発光素子には伝達対象となるディジタル信号が入力さ
れ、これに基づいて前記第1発光素子から光(以下、第
1信号光と称する)が空気中に放射される。この第1信
号光は、無偏光な光である。
【0022】第1装置から放射された第1信号光は第2
装置に至り、第2受信部の第4の波長板によって多種の
直線偏光に変換され、該直線偏光のうちの該当成分のみ
が第4の直線偏光板を通過して第3受光素子に入射す
る。これにより、第3受光素子によって前記第1信号光
は電気信号に変換されて出力され、該電気信号は前記第
1装置から第2装置へ伝達対象となるディジタル信号に
ほぼ対応したものとなる。
【0023】一方、第2装置から第1装置への情報伝達
では、第2送信部において、第2発光素子には伝達対象
となるディジタル信号が入力され、これに基づいて前記
第2発光素子から光が出射される。さらに、前記第2発
光素子から出射された光は第3の直線偏光板によって直
線偏光とされた後、第3の波長板によって一方の回転方
向の円偏光又は楕円偏光として空気中に放射される。
【0024】前記第3の波長板を介して空気中に放射さ
れた一方の回転方向の円偏光又は楕円偏光(以下、第2
信号光と称する)は、第1装置に至り、第1受信部の第
1の波長板によって直線偏光に変換され、該直線偏光は
第1の直線偏光板を通過して第1受光素子に入射する。
この際、空気中に散乱する自然光も第1の波長板に入射
し、該当成分のみが前記第1の直線偏光板を通過する直
線偏光に変換され、前記第1受光素子に入射される。こ
れがノイズ成分となる。
【0025】また、第1受信部の第2の波長板には、前
記第2信号光及び自然光が入射し、第2の波長板によっ
て直線偏光に変換されるが、ここで第2の直線偏光板を
通過できる直線偏光に変換されるのは、自然光の中の該
当成分、即ち他方の回転方向の円偏光成分或いは楕円偏
光成分のみであり、前記第2信号光は第2の直線偏光板
を通過できない直線偏光に変換される。
【0026】さらに、第1受光素子と第2受光素子のそ
れぞれから出力される電気信号は減算回路に入力され、
該減算回路によってこれら2つの電気信号レベルの差の
レベルを有する電気信号が出力される。これにより、前
記第1受光素子と第2受光素子のそれぞれの出力信号に
共通に混在する前記自然光による成分、即ちノイズ成分
が除去され、減算回路から出力される電気信号は前記第
2装置から第1装置へ伝達対象となるディジタル信号に
ほぼ対応したものとなる。
【0027】また、前記第1装置の第1送信部から空気
中に放射される前記第1信号光が第1受信部に入射した
場合、第1及び第2の波長板に同等に入射するので、上
記の自然光と同様に減算回路によって除去される。さら
に、第2装置の第2受信部には第3受光素子の光入射側
に前記第4の波長板及び第4の直線偏光板が設けられて
いるため、前記第3受光素子に入射される光は、第4の
波長板に入射した第1信号光及び自然光の中の他方の回
転方向の円偏光成分或いは楕円偏光成分のみであり、第
2送信部から射出された第2信号光が第2受信部に入射
しても、該第2信号光は第4の直線偏光板を通過できな
い直線偏光に変換される。従って、前記第1送信部から
放射された光(第1信号光)は前記第1受信部において
電気信号に変化されることが無く、前記第2送信部から
放射された円偏光又は楕円偏光(第2信号光)は前記第
2受信部の第3受光素子に入射することが無い。
【0028】また、請求項4では、請求項1,2又は3
記載の双方向光通信装置において、前記第1及び第2発
光素子は赤外線を出射し、前記第1及び第2受光素子は
赤外線を受光して電気信号に変換する双方向光通信装置
を提案する。
【0029】該双方向光通信装置によれば、前記第1装
置と第2装置との間の通信に使用される光として赤外線
が用いられる。これにより、可視光に比べて大気中にお
ける減衰が低減される。
【0030】また、請求項5では、請求項2又は3記載
の双方向光通信装置において、前記第1乃至第4の波長
板として1/4波長板を用いた双方向光通信装置を提案
する。
【0031】該双方向光通信装置によれば、直線偏光
は、1/4波長板を通過することにより円偏光とされ
る。
【0032】また、請求項6では、操作者の手元に置か
れるリモコン操作部と遠隔制御対象となる主装置に設け
られるリモコン制御部とを一組として構成され、該リモ
コン操作部とリモコン制御部との間で光を用いて双方向
に命令或いは情報の伝達を行う光遠隔制御装置であっ
て、前記リモコン操作部は、第1送信部、第1受信部、
操作部、第1制御部及び表示部を有し、前記第1送信部
は、前記第1制御部から送信対象となるディジタル信号
を入力し、該ディジタル信号に対応して光を出射する第
1発光素子と、該第1発光素子の光出射側に配置された
第1の直線偏光板とを備え、前記第1受信部は、第1受
光素子と、該第1受光素子の光入射側に設けられると共
に、前記第1の直線偏光板を通過する直線偏光の偏波面
に直交する偏波面を有する直線偏光を通過させるように
配置された第2の直線偏光板とを備え、前記操作部は、
操作者が制御命令を入力するための命令入力手段を備
え、前記第1制御部は、前記命令入力手段を用いて入力
された命令に対応したディジタル信号を生成し、該ディ
ジタル信号を前記送信対象のディジタル信号として前記
第1送信部に出力する送信信号生成手段と、前記第1受
信部によって出力される電気信号から受信情報を解読す
る情報解読手段と、該情報解読手段によって解読された
情報を前記表示部に表示する表示制御手段とを備え、前
記リモコン制御部は、第2送信部、第2受信部及び第2
制御部とを有し、前記第2送信部は、送信対象となるデ
ィジタル信号に対応して光を出射する第2発光素子と、
該第2発光素子の光出射側に配置され、前記第2の直線
偏光板を通過する直線偏光の偏波面を有する直線偏光を
通過させる第3の直線偏光板とを備え、前記第2受信部
は、第2受光素子と、該第2受光素子の光入射側に設け
られると共に、前記第1の直線偏光板を通過する直線偏
光と同じ偏波面を有する直線偏光を通過させるように配
置された第4の直線偏光板とを備え、前記第2制御部
は、前記リモコン操作部に対して伝達する情報に対応し
たディジタル信号を生成し、該ディジタル信号を前記送
信対象のディジタル信号として前記第2送信部に出力す
る送信信号生成手段と、前記第2受信部によって出力さ
れる電気信号から制御命令を解読する命令解読手段と、
該命令解読手段によって解読された制御命令に基づい
て、前記主装置の動作制御を行う動作制御手段とを備え
ている光遠隔制御装置を提案する。
【0033】該光遠隔制御装置によれば、リモコン操作
部からリモコン制御部への命令伝達では、操作者が操作
部の命令入力手段を介して主装置に対する任意の命令を
入力すると、第1制御部の送信信号生成手段によって前
記命令に対応したディジタル信号が生成される。該ディ
ジタル信号は、第1送信部の第1発光素子に入力され、
これに基づいて前記第1発光素子から光が出射される。
さらに、前記第1発光素子から出射された光は第1の直
線偏光板によって直線偏光として空気中に放射される。
【0034】前記第1の直線偏光板を介して空気中に放
射された直線偏光(以下、第1信号光と称する)は、リ
モコン制御部に至り、第2受信部の第4の直線偏光板を
通過して第2受光素子に入射する。これにより、第2受
光素子によって前記第1信号光は電気信号に変換されて
出力され、該電気信号は前記リモコン操作部からリモコ
ン制御部へ伝達対象となるディジタル信号にほぼ対応し
たものとなる。
【0035】前記第2受光素子から出力された電気信号
は第2制御部に入力され、命令解読手段によって該電気
信号から制御命令の解読が行われる。さらに、該解読さ
れた制御命令に基づいて、動作制御手段により前記主装
置の動作制御が行われる。
【0036】一方、前記リモコン制御部からリモコン操
作部への情報伝達では、前記第2制御部の送信信号生成
手段によって、前記リモコン操作部に対して伝達する情
報に対応したディジタル信号が生成され、該ディジタル
信号は送信対象のディジタル信号として第2送信部に出
力される。該ディジタル信号は、第2送信部の第2発光
素子に入力され、該第2発光素子からは、該ディジタル
信号に基づく光が出射される。さらに、前記第2発光素
子から出射された光は第3の直線偏光板によって直線偏
光として空気中に放射される。
【0037】前記第3の直線偏光板を介して空気中に放
射された直線偏光(以下、第2信号光と称する)は、前
記リモコン操作部に至り、第1受信部の第2の直線偏光
板を通過して第1受光素子に入射する。これにより、第
1受光素子によって前記第2信号光は電気信号に変換さ
れて出力され、該電気信号は前記リモコン制御部からリ
モコン操作部へ伝達対象となるディジタル信号にほぼ対
応したものとなる。
【0038】前記第1受光素子から出力された電気信号
は第1制御部に入力され、情報解読手段によって該電気
信号から受信情報が解読される。さらに、該情報解読手
段によって解読された受信情報は、表示制御手段によっ
て表示部に表示される。
【0039】また、前記リモコン操作部の第1送信部か
ら空気中に放射される直線偏光の偏波面と前記リモコン
制御部の第2送信部から空気中に放射される直線偏光の
偏波面とは互いに直交するため、前記第1送信部から放
射された直線偏光は前記第1受信部の第2の直線偏光板
を通過することが無く、前記第2送信部から放射された
直線偏光は前記第2受信部の第4の直線偏光板を通過す
ることが無い。
【0040】また、請求項7では、操作者の手元に置か
れるリモコン操作部と遠隔制御対象となる主装置に設け
られるリモコン制御部とを一組として構成され、該リモ
コン操作部とリモコン制御部との間で光を用いて双方向
に命令或いは情報の伝達を行う光遠隔制御装置であっ
て、前記リモコン操作部は、第1送信部、第1受信部、
操作部、第1制御部及び表示部を有し、前記第1送信部
は、前記第1制御部から送信対象となるディジタル信号
を入力し、該ディジタル信号に対応して光を出射する第
1発光素子と、該第1発光素子の光出射側に配置された
第1の直線偏光板と、該第1の直線偏光板から射出され
た直線偏光を入射して一方の回転方向の円偏光又は楕円
偏光として射出する第1の波長板とを備え、前記第1受
信部は、第1受光素子と、該第1受光素子の光入射側に
設けられると共に、他方の回転方向の円偏光又は楕円偏
光を入射して直線偏光として射出する第2の波長板と、
前記第1受光素子と前記第2の波長板との間に設けられ
ると共に、前記第2の波長板から射出された直線偏光を
通過させて前記第1受光素子に入射する第2の直線偏光
板とを備え、前記操作部は、操作者が制御命令を入力す
るための命令入力手段を備え、前記第1制御部は、前記
命令入力手段を用いて入力された命令に対応したディジ
タル信号を生成し、該ディジタル信号を前記送信対象の
ディジタル信号として前記第1送信部に出力する送信信
号生成手段と、前記第1受信部によって出力される電気
信号から受信情報を解読する情報解読手段と、該情報解
読手段によって解読された情報を前記表示部に表示する
表示制御手段とを備え、前記リモコン制御部は、第2送
信部、第2受信部及び第2制御部とを有し、前記第2送
信部は、送信対象となるディジタル信号に対応して光を
出射する第2発光素子と、該第2発光素子の光出射側に
配置された第3の直線偏光板と、該第3の直線偏光板か
ら射出された直線偏光を入射して、前記他方の回転方向
の円偏光又は楕円偏光を射出する第3の波長板とを備
え、前記第2受信部は、第2受光素子と、該第2受光素
子の光入射側に設けられた第4の直線偏光板と、該第4
の直線偏光板の光入射側に配置されると共に、前記第1
の波長板から出射される円偏光又は楕円偏光を入射して
前記第4の直線偏光板を通過する直線偏光として射出す
る第4の波長板とを備え、前記第2制御部は、前記リモ
コン操作部に対して伝達する情報に対応したディジタル
信号を生成し、該ディジタル信号を前記送信対象のディ
ジタル信号として前記第2送信部に出力する送信信号生
成手段と、前記第2受信部によって出力される電気信号
から制御命令を解読する命令解読手段と、該命令解読手
段によって解読された制御命令に基づいて、前記主装置
の動作制御を行う動作制御手段とを備えている光遠隔制
御装置を提案する。
【0041】該光遠隔制御装置によれば、リモコン操作
部からリモコン制御部への命令伝達では、操作者が操作
部の命令入力手段を介して主装置に対する任意の命令を
入力すると、第1制御部の送信信号生成手段によって前
記命令に対応したディジタル信号が生成される。該ディ
ジタル信号は、第1送信部の第1発光素子に入力され、
これに基づいて前記第1発光素子から光が出射される。
さらに、前記第1発光素子から出射された光は第1の直
線偏光板によって直線偏光とされた後、第1の波長板に
よって円偏光又は楕円偏光として空気中に放射される。
【0042】前記第1の波長板を介して空気中に放射さ
れた円偏光又は楕円偏光(以下、第1信号光と称する)
は、前記リモコン制御部に至り、第2受信部の第4の波
長板によって直線偏光に変換され、該直線偏光は第4の
直線偏光板を通過して第2受光素子に入射する。これに
より、第2受光素子によって前記第1信号光は電気信号
に変換されて出力され、該電気信号は前記リモコン操作
部からリモコン制御部へ伝達対象となるディジタル信号
にほぼ対応したものとなる。
【0043】前記第2受光素子から出力された電気信号
は第2制御部に入力され、命令解読手段によって該電気
信号から制御命令の解読が行われる。さらに、該解読さ
れた制御命令に基づいて、動作制御手段により前記主装
置の動作制御が行われる。
【0044】一方、前記リモコン制御部からリモコン操
作部への情報伝達では、前記第2制御部の送信信号生成
手段によって、前記リモコン操作部に対して伝達する情
報に対応したディジタル信号が生成され、該ディジタル
信号は送信対象のディジタル信号として第2送信部に出
力される。該ディジタル信号は、第2送信部の第2発光
素子に入力され、該第2発光素子からは、該ディジタル
信号に基づく光が出射される。さらに、前記第2発光素
子から出射された光は第3の直線偏光板によって直線偏
光とされた後、第3の波長板によって円偏光又は楕円偏
光として空気中に放射される。
【0045】前記第3の波長板を介して空気中に放射さ
れた円偏光又は楕円偏光(以下、第2信号光と称する)
は、前記リモコン操作部に至り、第1受信部の第2の波
長板によって直線偏光に変換され、該直線偏光は第2の
直線偏光板を通過して第1受光素子に入射する。これに
より、第1受光素子によって前記第2信号光は電気信号
に変換されて出力され、該電気信号は前記リモコン制御
部からリモコン操作部へ伝達対象となるディジタル信号
にほぼ対応したものとなる。
【0046】前記第1受光素子から出力された電気信号
は第1制御部に入力され、情報解読手段によって該電気
信号から受信情報が解読される。さらに、該情報解読手
段によって解読された受信情報は、表示制御手段によっ
て表示部に表示される。
【0047】また、前記リモコン操作部の第1送信部か
ら空気中に放射される円偏光又は楕円偏光の回転方向と
前記リモコン制御部の第2送信部から空気中に放射され
る円偏光又は楕円偏光の回転方向とは互いに逆方向であ
るため、前記第1送信部から放射された円偏光又は楕円
偏光は前記第1受信部の第1受光素子に入射することが
無く、前記第2送信部から放射された円偏光又は楕円偏
光は前記第2受信部の第2受光素子に入射することが無
い。
【0048】また、請求項8では、操作者の手元に置か
れるリモコン操作部と遠隔制御対象となる主装置に設け
られるリモコン制御部とを一組として構成され、該リモ
コン操作部とリモコン制御部との間で光を用いて双方向
に命令或いは情報の伝達を行う光遠隔制御装置であっ
て、前記リモコン操作部は、第1送信部、第1受信部、
操作部、第1制御部及び表示部を有し、前記第1送信部
は、送信対象となるディジタル信号に対応して光を出射
する第1発光素子を備え、前記第1受信部は、第1及び
第2受光素子と、該第1受光素子の光入射側に設けられ
た第1の直線偏光板と、前記第2受光素子の光入射側に
設けられた第2の直線偏光板と、前記第1の直線偏光板
の光入射側に配置されると共に、一方の回転方向の円偏
光又は楕円偏光を入射して前記第1の直線偏光板を通過
する直線偏光として射出する第1の波長板と、前記第2
の直線偏光板の光入射側に配置されると共に、他方の回
転方向の円偏光又は楕円偏光を入射して前記第2の直線
偏光板を通過する直線偏光として射出する第2の波長板
と、前記第1及び第2受光素子から出力される電気信号
を入力し、該電気信号レベルの差を出力する減算回路と
を備え、前記操作部は、操作者が制御命令を入力するた
めの命令入力手段を備え、前記第1制御部は、前記命令
入力手段を用いて入力された命令に対応したディジタル
信号を生成し、該ディジタル信号を前記送信対象のディ
ジタル信号として前記第1送信部に出力する送信信号生
成手段と、前記第1受信部の減算回路によって出力され
る電気信号から受信情報を解読する情報解読手段と、該
情報解読手段によって解読された情報を前記表示部に表
示する表示制御手段とを備え、前記リモコン制御部は、
第2送信部、第2受信部及び第2制御部を有し、前記第
2送信部は、送信対象となるディジタル信号に対応して
光を出射する第2発光素子と、該第2発光素子の光出射
側に配置された第3の直線偏光板と、該第3の直線偏光
板から射出された直線偏光を入射して、前記一方の回転
方向の円偏光又は楕円偏光を射出する第3の波長板とを
備え、前記第2受信部は、第3受光素子と、該第3受光
素子の光入射側に設けられた第4の直線偏光板と、該第
4の直線偏光板の光入射側に配置されると共に、前記他
方の回転方向の円偏光又は楕円偏光を入射して前記第4
の直線偏光板を通過する直線偏光として射出する第4の
波長板とを備え、前記第2制御部は、前記リモコン操作
部に対して伝達する情報に対応したディジタル信号を生
成し、該ディジタル信号を前記送信対象のディジタル信
号として前記第2送信部に出力する送信信号生成手段
と、前記第2受信部によって出力される電気信号から制
御命令を解読する命令解読手段と、該命令解読手段によ
って解読された制御命令に基づいて、前記主装置の動作
制御を行う動作制御手段とを備えている光遠隔制御装置
を提案する。
【0049】該光遠隔制御装置によれば、リモコン操作
部からリモコン制御部への命令伝達では、操作者が操作
部の命令入力手段を介して主装置に対する任意の命令を
入力すると、第1制御部の送信信号生成手段によって前
記命令に対応したディジタル信号が生成される。該ディ
ジタル信号は、第1送信部の第1発光素子に入力され、
これに基づいて前記第1発光素子から光(以下、第1信
号光と称する)が空気中に放射される。この第1信号光
は、無偏光な光である。
【0050】リモコン操作部から放射された第1信号光
はリモコン制御部に至り、第2受信部の第4の波長板に
よって直線偏光に変換され、該直線偏光は第4の直線偏
光板を通過して第3受光素子に入射する。これにより、
第3受光素子によって前記第1信号光は電気信号に変換
されて出力され、該電気信号は前記リモコン操作部から
リモコン制御部へ伝達対象となるディジタル信号にほぼ
対応したものとなる。
【0051】前記第3受光素子から出力された電気信号
は第2制御部に入力され、命令解読手段によって該電気
信号から制御命令の解読が行われる。さらに、該解読さ
れた制御命令に基づいて、動作制御手段により前記主装
置の動作制御が行われる。
【0052】一方、前記リモコン制御部からリモコン操
作部への情報伝達では、前記第2制御部の送信信号生成
手段によって、前記リモコン操作部に対して伝達する情
報に対応したディジタル信号が生成され、該ディジタル
信号は送信対象のディジタル信号として第2送信部に出
力される。該ディジタル信号は、第2送信部の第2発光
素子に入力され、該第2発光素子からは、該ディジタル
信号に基づく光が出射される。
【0053】さらに、前記第2発光素子から出射された
光は第3の直線偏光板によって直線偏光とされた後、第
3の波長板によって一方の回転方向の円偏光又は楕円偏
光として空気中に放射される。
【0054】前記第3の波長板を介して空気中に放射さ
れた一方の回転方向の円偏光又は楕円偏光(以下、第2
信号光と称する)は、リモコン操作部に至り、第1受信
部の第1の波長板によって直線偏光に変換され、該直線
偏光は第1の直線偏光板を通過して第1受光素子に入射
する。この際、空気中に散乱する自然光も第1の波長板
に入射し、該当成分のみが前記第1の直線偏光板を通過
する直線偏光に変換され、前記第1受光素子に入射され
る。これがノイズ成分となる。
【0055】また、第1受信部の第2の波長板には、前
記第2信号光及び自然光が入射し、第2の波長板によっ
て直線偏光に変換されるが、ここで第2の直線偏光板を
通過できる直線偏光に変換されるのは、自然光の中の該
当成分、即ち他方の回転方向の円偏光成分或いは楕円偏
光成分のみであり、前記第2信号光は第2の直線偏光板
を通過できない直線偏光に変換される。
【0056】さらに、第1受光素子と第2受光素子のそ
れぞれから出力される電気信号は減算回路に入力され、
該減算回路によってこれら2つの電気信号レベルの差の
レベルを有する電気信号が出力される。これにより、前
記第1受光素子と第2受光素子のそれぞれの出力信号に
共通に混在する前記自然光による成分、即ちノイズ成分
が除去され、減算回路から出力される電気信号は前記リ
モコン制御部からリモコン操作部へ伝達対象となるディ
ジタル信号にほぼ対応したものとなる。
【0057】前記減算回路から出力された電気信号は第
1制御部に入力され、情報解読手段によって該電気信号
から受信情報が解読される。さらに、該情報解読手段に
よって解読された受信情報は、表示制御手段によって表
示部に表示される。
【0058】また、前記リモコン操作部の第1送信部か
ら空気中に放射される前記第1信号光が第1受信部に入
射した場合、第1及び第2の波長板に同等に入射するの
で、上記の自然光と同様に減算回路によって除去され
る。さらに、リモコン制御部の第2受信部には第3受光
素子の光入射側に前記第4の波長板及び第4の直線偏光
板が設けられているため、前記第3受光素子に入射され
る光は、第4の波長板に入射した第1信号光及び自然光
の中の他方の回転方向の円偏光成分或いは楕円偏光成分
のみであり、第2送信部から射出された第2信号光が第
2受信部に入射しても、該第2信号光は第4の直線偏光
板を通過できない直線偏光に変換される。従って、前記
第1送信部から放射された光(第1信号光)は前記第1
受信部において電気信号に変化されることが無く、前記
第2送信部から放射された円偏光又は楕円偏光(第2信
号光)は前記第2受信部の第3受光素子に入射すること
が無い。
【0059】また、請求項9では、請求項6,7又は8
記載の光遠隔制御装置において、前記第1及び第2発光
素子は赤外線を出射し、前記第1及び第2受光素子は赤
外線を受光して電気信号に変換する光遠隔制御装置を提
案する。
【0060】該光遠隔制御装置によれば、前記リモコン
操作部とリモコン制御部との間の通信に使用される光と
して赤外線が用いられる。これにより、可視光に比べて
大気中における減衰が低減される。
【0061】また、請求項10では、請求項7又は8記
載の光遠隔制御装置において、前記第1乃至第4の波長
板として1/4波長板を用いた光遠隔制御装置を提案す
る。
【0062】該光遠隔制御装置によれば、直線偏光は、
1/4波長板を通過することにより円偏光とされる。
【0063】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施形態を説明する。図1は、本発明の第1の実施形態
における双方向光通信装置を示す要部構成図である。図
において、1は第1装置、2は第2装置で、これらの第
1及び第2装置1,2を一組として双方向光通信装置が
構成される。
【0064】第1装置1は、送信部TX1及び受信部R
X1を有し、送信部TX1は、直線偏光板11A、発光
素子12A及び駆動回路13から構成されている。
【0065】第1装置1から第2装置2への伝送対象と
なる情報を表すディジタル信号DS1は、駆動回路13
に入力され、駆動回路13はディジタル信号DS1に基
づいて発光素子12Aを駆動して、発光素子12Aから
光を出射する。
【0066】また、発光素子12Aの光出射側には直線
偏光板11Aが配置され、発光素子12Aから出射され
た光はこの直線偏光板11Aを通り、直線偏光(第1信
号光Ls1)として第2装置2に向け空間中に放射され
る。
【0067】受信部RX1は、直線偏光板11B、受光
素子14A及び増幅回路15から構成され、受光素子1
4Aの光入射側に直線偏光板11Bが配置されている。
この直線偏光板11Bは、送信部TX1の直線偏光板1
1Aから射出される直線偏光の偏波面と直交する偏波面
を有する直線偏光のみを通過させる。
【0068】直線偏光板11Bを通過して受光素子14
Aに入射した光は、受光素子14Aによって電気信号に
変換され、さらにこの電気信号が増幅器15によって増
幅され、ディジタル信号DS4として出力される。
【0069】一方、第2装置2は、送信部TX2及び受
信部RX2を有し、これらは第1装置1とほぼ同様の構
成をなしている。即ち、送信部TX2は、直線偏光板2
1A、発光素子22A及び駆動回路23から構成されて
いる。
【0070】第2装置2から第1装置1への伝送対象と
なる情報を表すディジタル信号DS3は、駆動回路23
に入力され、駆動回路23はディジタル信号DS3に基
づいて発光素子22Aを駆動して、発光素子22Aから
光を出射する。
【0071】また、発光素子22Aの光出射側には直線
偏光板21Aが配置され、発光素子22Aから出射され
た光はこの直線偏光板21Aを通り、直線偏光(第2信
号光Ls2)として第1装置1に向け空間中に放射され
る。
【0072】ここで、直線偏光板21Aを通過可能な直
線偏光は、上記直線偏光板11Bを通過可能な直線偏光
と同じに設定されている。
【0073】受信部RX2は、直線偏光板21B、受光
素子24A及び増幅回路25から構成され、受光素子1
4Aの光入射側に直線偏光板11Bが配置されている。
この直線偏光板11Bは、送信部TX1の直線偏光板1
1Aから射出される直線偏光と同じ偏波面を有する直線
偏光のみを通過させる。
【0074】直線偏光板11Bを通過して受光素子14
Aに入射した光は、受光素子14Aによって電気信号に
変換され、さらにこの電気信号が増幅器15によって増
幅され、ディジタル信号DS2として出力される。
【0075】一方、送信部TX1,TX2及び受信部R
X1,RX2の主要電気系回路は、図5及び図6に示す
構成とした。即ち、送信部TX1,TX2における駆動
回路13,23は、抵抗器R1〜R4、トランジスタT
r1から構成され、抵抗器R1の一端にディジタル信号
DS1或いはDS3が入力され、抵抗器R1の他端はト
ランジスタTr1のベース及び抵抗器R2の一端に接続
され、トランジスタTr1のエミッタは抵抗器R3の一
端に接続されている。
【0076】また、抵抗器R2,R3の他端には所定の
正電圧+Vが印加されている。さらに、トランジスタT
r1のコレクタは抵抗器R4を介して発光素子12A或
いは22Aのアノードに接続され、発光素子12A,2
2Aのカソードは接地されている。
【0077】これにより、ディジタル信号DS1或いは
DS3に対応してトランジスタTr1がスイッチング動
作して発光素子12A或いは22Aに電圧を印加し、発
光素子12A,22Aを駆動する。
【0078】また、受信部RX1,RX2においては、
受光素子14A,24Aのアノードが増幅回路15,2
5の入力側に接続されると共に抵抗器R5を介して接地
され、受光素子14A,24Aのカソードには所定の正
の電圧+V2が印加されている。
【0079】これにより、増幅器15,25には受光素
子14A,24Aの出力電流が抵抗器R5で電圧に変換
されて入力される。
【0080】尚、上記発光素子12A,22A及び受光
素子14A,24Aとしては、赤外線用のもの、即ち、
発光素子12A,22Aとして赤外線LEDを使用し、
受光素子14A,24Aとして赤外線フォトダイオード
を使用した。
【0081】また、上記第1及び第2装置1,2のそれ
ぞれにおいて、各発光素子12A,22A及び受光素子
14A,24Aは、例えば図7に示すような配置とされ
る。即ち、第1装置1においては、直線偏光板11A,
11B、発光素子12A及び受光素子14Aをフード1
6で覆うと共に、発光素子12Aと受光素子14Aとの
間に遮蔽板16aを配置し、光入出射用の開口部16b
に凸レンズ17を設けている。第2装置2においても同
様であり、直線偏光板21A,21B、発光素子22A
及び受光素子24Aをフード26で覆うと共に、発光素
子22Aと受光素子24Aとの間に遮蔽板26aを配置
し、光入出射用の開口部26bに凸レンズ27を設けて
いる。
【0082】尚、図7では、空間的余裕をもって描いて
あるが、実際には高密度実装されることは言うまでもな
い。
【0083】前述の構成により、第1装置1において
は、発光素子12Aから出射した赤外線は外乱光が含ま
れることなく直線偏光板11Aを通過した後、凸レンズ
17によって平行光(第1信号光Ls1)とされて第2
装置2に向けて出射される。この第1信号光Ls1が第
2装置2に至ると、第1信号光Ls1は凸レンズ27を
介して直線偏光板21Bに入射され、直線偏光板21B
を通過して受光素子24Aに入射される。この際、直線
偏光板21Bを通過できる光は該当する偏波面を有する
直線偏光成分のみであり、その他の偏波面を有する光が
受光素子24Aに入射されることが無い。
【0084】また、第2装置2においては、発光素子2
2Aから出射した赤外線は外乱光が含まれることなく直
線偏光板21Aを通過した後、凸レンズ27によって平
行光(第2信号光Ls2)とされて第1装置1に向けて
出射される。この第2信号光Ls2が第1装置1に至る
と、第2信号光Ls2は凸レンズ17を介して直線偏光
板11Bに入射され、直線偏光板11Bを通過して受光
素子14Aに入射される。この際、直線偏光板11Bを
通過できる光は該当する偏波面を有する直線偏光成分の
みであり、その他の偏波面を有する光が受光素子14A
に入射されることが無い。
【0085】従って、図8に示すように、第1装置1の
送信部TX1から放射された第1信号光Ls1が同装置
受信部RX1の受光素子14Aに入射されることが無
く、且つ第2装置2の送信部TX2から放射された第2
信号光Ls2が同装置受信部RX2の受光素子24Aに
入射されることが無いので、第1装置1と第2装置2の
それぞれにおいて、これらの間で用いられる第1及び第
2信号光Ls1,Ls2を混合してして受信することが無
く、これによる誤動作の発生を防止することができる。
【0086】さらに、発光素子12A,22Aからの光
放射指向性及び受光素子14A,24Aの光入射指向性
を鋭くする必要が無いため、面倒な光軸合わせを必要と
せず、第1装置1と第2装置2をほぼ対向させれば半二
重及び全二重通信方式の何れによっても通信可能となり
実用的である。また、全二重通信方式を用いれば、複雑
なプロトコル制御を必要とせずに連続した長時間の情報
転送も容易に行うことができる。
【0087】さらにまた、第1装置1と第2装置2との
間の通信に使用される光として赤外線を用いているた
め、可視光に比べて大気中における減衰が低減されるの
で、情報の誤伝達を低減することができる。
【0088】次に、本発明の第2の実施形態を説明す
る。図9は第2の実施形態における双方向光通信装置を
示す要部構成図である。図において、前述した第1の実
施形態と同一構成部分は同一符号を持って表しその説明
を省略する。
【0089】また、第1の実施形態と第2の実施形態と
の相違点は、第1及び第2の信号光Ls1,Ls2を互い
に回転方向の異なる円偏光としたことにある。
【0090】即ち、送信部TX1,TX2においては、
直線偏光板11A,21Aの光出射側に1/4波長板3
1A,41Aを配置し、受信部RX1,RX2において
は、直線偏光板11B,21Bの光入射側に1/4波長
板31B,41Bを配置した第1装置3及び第2装置4
を構成した。
【0091】また、図10に示すように、第1装置3の
送信部TX1における1/4波長板31Aは、直線偏光
板11Aを通過する直線偏光の偏波面が1/4波長板3
1Aの光軸x,yに対して+45度ずれるように配置さ
れている。
【0092】さらに、第2装置4の受信部RX2におけ
る1/4波長板41Bは、これを通過する直線偏光の偏
波面が1/4波長板41Bの光軸x,yに対して−45
度ずれるように配置され、送信部TX1から放射された
直線偏光が再生されるようになっている。
【0093】また、第2装置4の送信部TX2における
1/4波長板41Aは、直線偏光板21Aを通過する直
線偏光の偏波面が1/4波長板31Aの光軸x,yに対
して−45度ずれるように配置されている。
【0094】さらに、第1装置3の受信部RX1におけ
るは、1/4波長板31Bは、これを通過する直線偏光
の偏波面が1/4波長板31Bの光軸x,yに対して+
45度ずれるように配置され、送信部TX2から放射さ
れた直線偏光が再生されるようになっている。
【0095】また、上記第1及び第2装置3,4のそれ
ぞれにおいて、図11に示すように、各発光素子12
A,22A及び受光素子14A,24Aと1/4波長板
31A,31B,41A,41Bとの間においては、第
1信号光Ls1と第2信号Ls2の経路を遮蔽板16a,
16c,26a,26cによって遮蔽している。
【0096】尚、図11では、空間的余裕をもって描い
てあるが、実際には高密度実装されることは言うまでも
ない。
【0097】従って、第1装置3の送信部TX1から放
射された第1信号光Ls1と第2装置4の送信部TX2
から放射された第2信号Ls2とは互いに回転方向の異
なる円偏光となり、第1信号光Ls1が受信部RX1の
受光素子14Aに入射されることが無く且つ第2信号光
Ls2が受信部RX2の受光素子24Aに入射されるこ
とがない。
【0098】これにより、第1装置3と第2装置4のそ
れぞれにおいて、これらの間で用いられる第1及び第2
信号光Ls1,Ls2を混合してして受信することが無
く、これによる誤動作の発生を防止することができる。
【0099】さらに、発光素子12A,22Aからの光
放射指向性及び受光素子14A,24Aの光入射指向性
を鋭くする必要が無いため、面倒な光軸合わせを必要と
せず、第1装置3と第2装置4をほぼ対向させれば半二
重及び全二重通信方式の何れによっても通信可能となり
実用的である。また、全二重通信方式を用いれば、複雑
なプロトコル制御を必要とせずに連続した長時間の情報
転送も容易に行うことができる。
【0100】さらにまた、第1装置3と第2装置4との
間の通信に使用される光として赤外線を用いているた
め、可視光に比べて大気中における減衰が低減されるの
で、情報の誤伝達を低減することができる。
【0101】また、第1及び第2信号光Ls1,Ls2
は、空間中において円偏光として伝搬するので、送信部
TX1,TX2と受信部RX1,RX2の間のお互いの
回転角による受信レベルの変動が防止されると共に、外
乱光ノイズを除去して伝達対象となるディジタル信号の
みを得ることができ、外乱光ノイズの影響を従来に比べ
て大幅に低減し、通信距離の増大を図ることができる。
【0102】尚、本第2の実施形態においては、1/4
波長板を用いることにより第1及び第2信号光Ls1,
Ls2を回転方向の異なる円偏光としたが、第1及び第
2信号光Ls1,Ls2を回転方向の異なる楕円偏光とし
てもほぼ同様の効果を得ることができる。
【0103】次に、本発明の第3の実施形態を説明す
る。図12は第3の実施形態における双方向光通信装置
を示す要部構成図である。図において、前述した第2の
実施形態と同一構成部分は同一符号を持って表しその説
明を省略する。
【0104】また、第2の実施形態と第3の実施形態と
の相違点は、第1信号光Ls1として無偏光な光を用い
ると共に、第2信号光Ls2として第2の実施形態と同
じ円偏光を用い、第1装置5の受信部RX1において第
1信号光Ls1成分を除去するようにした。
【0105】即ち、図12に示すように、第1装置5の
送信部TX1においては、発光素子12Aから射出した
光をそのまま第1信号光Ls1として空気中に放射す
る。また、第1装置5の受信部RX1の構成に、直線偏
光板11C、受光素子14B、1/4波長板31C及び
減算回路32を加えた。
【0106】受信部RX1において、受光素子14Aの
光入射側には第2の実施形態と同様に直線偏光板11
B、1/4波長板31Bが記述の順に配置され、1/4
波長板31B及び直線偏光板11Bを介して受光素子1
4Aに光が入射される。さらに、受光素子14Bの光入
射側には、直線偏光板11C、1/4波長板31Cが記
述の順に配置され、1/4波長板31C及び直線偏光板
11Cを介して受光素子14AB光が入射される。これ
らの受光素子14A,14Bから出力される電気信号D
S5,DS6は減算回路32に入力され、減算回路32
によってこれら2つの電気信号レベルの差のレベルを有
する電気信号が出力され、この電気信号が増幅回路15
によって増幅されてディジタル信号DS4として出力さ
れる。
【0107】ここで、直線偏光板14Bと1/4波長板
31Cの位置関係は、上記第2の実施形態における直線
偏光板14Bと1/4波長板31Cの位置関係と同じに
設定されている。即ち、直線偏光板11Cは、直線偏光
板11Bを通過可能な直線偏光の偏波面と直交する偏波
面を有する直線偏光のみを通過させるものであり、1/
4波長板31Cは、第2信号光Ls2の回転方向とは逆
の回転方向の円偏光を直線偏光板11Cを通過可能な直
線偏光に変換するものである。
【0108】また、第1装置5の受信部RX1の主要電
気系回路は、図13に示す構成とした。即ち、受信部R
X1において、減算回路32は抵抗器321と増幅器322か
ら構成され、抵抗器321の一端は受光素子(フォトダイ
オード)14Aのアノードと受光素子(フォトダイオー
ド)14Bのカソード及び増幅器322の入力端子のそれ
ぞれに接続され、抵抗器321の他端は接地されている。
さらに、受光素子14Aのカソードには所定の正の電圧
+V3が印加され、受光素子14Bのアノードには所定
の負の電圧−V3が印加されている。
【0109】これにより、増幅器321には、受光素子1
4Aの出力電流I1(電気信号DS5)と受光素子14
Bの出力電流I2(電気信号DS6)の差の電流(I1−
I2)が抵抗器321で電圧に変換されて入力される。
【0110】尚、第2装置4の構成は、上記第2の実施
形態と同様である。
【0111】また、上記第1及び第2装置5,4のそれ
ぞれにおいて、図14に示すように、各発光素子12
A,22A及び受光素子14A,14B,24Aと1/
4波長板31A,31C,41A,41Bとの間におい
ては、第1信号光Ls1と第2信号Ls2の経路及び第1
装置における受光素子14A,14Bへの入射光経路を
遮蔽板16a,16c〜16e,26a,26cによっ
て分離している。
【0112】尚、図14では、空間的余裕をもって描い
てあるが、実際には高密度実装されることは言うまでも
ない。
【0113】前述の構成よりなる第3の実施形態の双方
向光通信装置によれば、第1装置5から第2装置4への
情報伝達では、送信部TX1において、発光素子12A
には駆動回路13を介して伝達対象となるディジタル信
号DS1が入力され、これに基づいて発光素子12Aか
ら光(第1信号光Ls1)が第2装置4に向けて空気中
に放射される。この第1信号光Ls1は、無偏光な光で
ある。
【0114】第1装置5から放射された第1信号光Ls
1は第2装置4に至り、受信部RX2の1/4波長板4
1Bによって多種の直線偏光に変換され、この直線偏光
のうちの該当成分のみが直線偏光板21Bを通過して受
光素子24Aに入射する。
【0115】これにより、受光素子24Aによって第1
信号光Ls1は電気信号(ディジタル信号DS2)に変
換されて出力され、この電気信号は第1装置5から第2
装置4へ伝達対象となるディジタル信号DS1にほぼ対
応したものとなる。
【0116】一方、第2装置4から第1装置5への情報
伝達では、送信部TX2において、発光素子22Aには
駆動回路23を介して伝達対象となるディジタル信号D
S3が入力され、これに基づいて発光素子22Aから光
が出射される。さらに、発光素子22Aから出射された
光は直線偏光板21Aによって直線偏光とされた後、1
/4波長板41Aによって円偏光とされ、この円偏光が
第2信号光Ls2として第1装置5に向けて空気中に放
射される。
【0117】空気中に放射された第2信号光Ls2は、
第1装置5に至り、受信部RX1の一方の1/4波長板
31Bによって直線偏光に変換され、この直線偏光は直
線偏光板11Bを通過して受光素子14Aに入射する。
この際、空気中に散乱する自然光も1/4波長板31B
に入射し、該当成分のみが直線偏光板11Bを通過する
直線偏光に変換され、受光素子14Aに入射される。こ
れがノイズ成分となる。
【0118】また、受信部RX1の他方の1/4波長板
31Cには、第2信号光Ls2及び自然光が入射し、こ
れらは1/4波長板31Cによって直線偏光に変換され
るが、ここで直線偏光板11Cを通過できる直線偏光に
変換されるのは、自然光の中の該当成分、即ち第2信号
光LS2とは逆の回転方向の円偏光成分のみであり、第
2信号光LS2は直線偏光板11Cを通過できない直線
偏光に変換される。
【0119】さらに、一方の受光素子14Aと他方の受
光素子14Bのそれぞれから出力される電気信号DS
5,DS6は減算回路32に入力され、図15に示すよ
うに、減算回路32によってこれら2つの電気信号レベ
ルの差のレベルを有する電気信号が出力され、この電気
信号が増幅回路15によって増幅されてディジタル信号
DS4となる。
【0120】ここで、一方の受光素子14Aと他方の受
光素子14Bのそれぞれの出力信号に共通に混在する自
然光による成分、即ちノイズ成分NZが減算回路32に
よって除去されるので、減算回路32から出力される電
気信号は第2装置4から第1装置5へ伝達対象となるデ
ィジタル信号DS3にほぼ対応したものとなる。
【0121】また、第1装置5の送信部TX1から空気
中に放射される第1信号光Ls1が受信部RX1に入射
した場合、2つの1/4波長板31B,31Cに同等に
入射するので、上記の自然光(ノイズ成分NZ)と同様
に減算回路32によって除去される。
【0122】さらに、第2装置4の受信部RX2には受
光素子24Aの光入射側に1/4波長板41B及び直線
偏光板21Bが設けられているため、受光素子24Aに
入射される光は、1/4波長板41Bに入射した第1信
号光Ls1及び自然光の中の第2信号Ls2とは逆回転方
向の円偏光成分のみであり、送信部TX2から射出され
た第2信号光Ls2が受信部RX2に入射しても、この
第2信号光Ls2は直線偏光板21Bを通過できない直
線偏光に変換される。
【0123】従って、第1装置5の送信部TX1から放
射された第1信号光Ls1は、受信部RX1において電
気信号に変化されることが無く、第2装置4の送信部T
X2から放射された円偏光(第2信号光Ls2)は受信
部RX2の受光素子24Aに入射することが無い。
【0124】これにより、受信部RX1,RX2のそれ
ぞれは、これら2つの信号光Ls1,Ls2を混合して受
信することが無く、これによる誤動作の発生を防止する
ことができる。さらに、発光素子12A,22Aからの
光放射指向性及び受光素子14A,14B,24Aの光
入射指向性を鋭くする必要が無いため、面倒な光軸合わ
せを必要とせず、第1装置5と第2装置4をほぼ対向さ
せれば半二重及び全二重通信方式の何れによっても通信
可能となり実用的である。また、全二重通信方式を用い
れば、複雑なプロトコル制御を必要とせずに連続した長
時間の情報転送も容易に行うことができる。
【0125】尚、本第3の実施形態においては、1/4
波長板を用いることにより第2信号光Ls2を回転方向
の異なる円偏光とすると共に第1及び第2信号光Ls
1,Ls2の分離を行ったが、1/5波長板等の1/4波
長板以外の波長板を用いて第2信号光Ls2を楕円偏光
とすると共に第1及び第2信号光Ls1,Ls2の分離を
行ってもほぼ同様の効果を得ることができる。
【0126】次に、本発明の第4の実施形態を説明す
る。図16は、本発明の第4の実施形態における光遠隔
制御装置を示す構成図である。本装置は前述した第1の
実施形態における双方向光通信装置を用いて構成したも
のであり、図において、第1の実施形態と同一構成部分
は同一符号を持って表しその説明を省略する。
【0127】また、本装置は、操作者の手元に置かれる
リモコン操作部7と遠隔制御対象となるオーディオビィ
ジュアル装置等の主装置6に設けられるリモコン制御部
8とを一組として構成され、リモコン操作部7とリモコ
ン制御部8との間で光を用いて双方向に命令或いは情報
の伝達を行うものである。
【0128】リモコン制御部7は、送信部TX1及び受
信部RX1を有する第1装置1と操作部71、制御部7
2、表示部73から構成されている。
【0129】操作部71は、例えば複数のモーメンタリ
スイッチからなる命令入力手段を備え、操作者によって
押されたスイッチがどれであるかを示すスイッチ信号を
制御部72に出力する。
【0130】制御部72は、周知のCPU及びメモリ等
から構成され、予めメモリに記録されているプログラム
に基づいて動作し、操作部71からスイッチ信号を入力
すると、操作者が押したスイッチに割当てられた命令に
対応したディジタル信号DS1を生成し、このディジタ
ル信号DS1を送信部TX1に出力する。これにより、
送信部TX1は、ディジタル信号DS1に対応した第1
信号光Ls1をリモコン制御部8に向けて放射する。
【0131】さらに、制御部72は、リモコン制御部8
から受信したディジタル信号DS4を受信部RX1から
入力したときに、このディジタル信号DS4から情報を
解読してこの情報を表示部73に表示する。表示部73
は、例えば液晶ディスプレイ等によって構成されてい
る。
【0132】一方、リモコン制御部8は、送信部TX2
及び受信部RX2を有する第2装置2と制御部81から
構成されている。
【0133】制御部81は、周知のCPU及びメモリ等
から構成され、予めメモリに記録されているプログラム
に基づいて動作し、リモコン操作部7から受信したディ
ジタル信号DS2を受信部RX2から入力したときに、
このディジタル信号DS2から命令を解読し、この命令
を主装置6の主制御部61に出力することにより、主装
置6の動作制御を行う。さらに、制御部81は、リモコ
ン操作部7に対して伝達する情報を主制御部61から入
力したときに、この情報に対応したディジタル信号DS
3を生成して送信部TX2に出力する。これにより、送
信部TX2は、ディジタル信号DS3に対応した第2信
号光Ls2をリモコン操作部7に向けて放射する。
【0134】次に、上記光遠隔制御装置の動作を図17
及び図18のフローチャートを参照して説明する。リモ
コン操作部7の制御部72は動作を開始すると、操作部
71から命令が入力されたか否か及びリモコン制御部8
から情報受信したか否かを常時監視し(SA1,SA
3)、操作者が操作部71を介して主装置6に対する任
意の命令を入力すると、制御部72はこの命令に対応し
たディジタル信号DS1を生成して、送信部TX1に出
力し、第1信号光Ls1を放射する(SA2)。
【0135】また、リモコン制御部8から第2信号光L
s2が放射され、これが受信部RX1によって受信され
てディジタル信号DS4が制御部72に入力されると、
制御部72はディジタル信号DS4から情報を解読して
この情報を表示部73に表示する(SA4)。
【0136】一方、リモコン制御部8の制御部81は動
作を開始すると、リモコン操作部7から命令を受信した
か否か及びリモコン操作部7へ送信すべき情報を主制御
部61から入力したか否かを常時監視し(SB1,SB
3)、リモコン操作部7から放射された第1信号光Ls
1が受信部RX2によって受信され、受信部RX2から
制御部81に対してディジタル信号DS2が入力される
と、制御部81はこのディジタル信号DS2から命令を
解読し、この命令を主装置6の主制御部61に出力する
ことにより、主装置6の動作制御を行う(SB2)。
【0137】また、主制御部61からリモコン操作部7
に対して伝達する情報を入力すると、制御部81はこの
情報に対応したディジタル信号DS3を生成して送信部
TX2に出力する(SB4)。これにより、送信部TX
2は、ディジタル信号DS3に対応した第2信号光Ls
2をリモコン操作部7に向けて放射する。
【0138】前述の構成よりなる光遠隔制御装置によれ
ば、上記第1の実施形態で説明した双方向光通信装置を
用いて光遠隔制御装置を構成しているため、リモコン操
作部7の送信部TX1から空気中に放射される直線偏光
の偏波面とリモコン制御部8の送信部TX2から空気中
に放射される直線偏光の偏波面とは互いに直交するた
め、リモコン操作部7の送信部TX1から放射された直
線偏光は受信部RX1の直線偏光板を通過することが無
く、さらにリモコン制御部8の送信部TX2から放射さ
れた直線偏光は受信部RX2の直線偏光板を通過するこ
とが無いので、これら2つの信号光を混合して受信する
ことが無く、これによる誤動作の発生を防止することが
できる。
【0139】さらに、リモコン操作部7及びリモコン制
御部8において、発光素子からの光放射指向性及び受光
素子の光入射指向性を鋭くする必要が無いため、面倒な
光軸合わせを必要とせず、リモコン操作部7とリモコン
制御部8をほぼ対向させれば半二重及び全二重通信方式
の何れによっても通信可能となり実用的である。
【0140】また、全二重通信方式を用いれば、複雑な
プロトコル制御を必要とせずに連続した長時間の情報転
送も容易に行うことができる。
【0141】さらにまた、操作者の手元に置いたリモコ
ン操作部7の表示部73に主装置6から伝達された情報
を表示することができるので、遠隔制御の操作性を向上
させることができると共に、文字情報等の表示を行うこ
ともでき、利用範囲を拡大することができる。
【0142】次に、本発明の第5の実施形態を説明す
る。図19は、本発明の第5の実施形態における光遠隔
制御装置を示す構成図である。本装置は上記第4の実施
形態における第1及び第2装置1,2に代えて、前述し
た第2の実施形態における双方向光通信装置を用いて構
成したものであり、図において、上記第2及び第4の実
施形態と同一構成部分は同一符号を持って表しその説明
を省略する。
【0143】即ち、図19に示すように、第1装置3、
操作部71、制御部72及び表示部73からリモコン操
作部7’が構成されると共に、第2装置4と制御部81
によってリモコン制御部8’が構成されている。
【0144】前述の構成よりなる光遠隔制御装置によれ
ば、上記第2の実施形態で説明した双方向光通信装置を
用いて光遠隔制御装置を構成しているため、リモコン操
作部7’の送信部TX1から空気中に放射される円偏光
の回転方向とリモコン制御部8’の送信部TX2から空
気中に放射される円偏光の回転方向とは互いに逆方向で
あるため、送信部TX1から放射された円偏光は受信部
RX1の受光素子に入射することが無く、送信部TX2
から放射された円偏光は受信部RX2の受光素子に入射
することが無いので、これら2つの信号光を混合して受
信することが無く、これによる誤動作の発生を防止する
ことができる。
【0145】さらに、リモコン操作部7’及びリモコン
制御部8’において、発光素子からの光放射指向性及び
受光素子の光入射指向性を鋭くする必要が無いため、面
倒な光軸合わせを必要とせず、リモコン操作部7’とリ
モコン制御部8’をほぼ対向させれば半二重及び全二重
通信方式の何れによっても通信可能となり実用的であ
る。
【0146】また、全二重通信方式を用いれば、複雑な
プロトコル制御を必要とせずに連続した長時間の情報転
送も容易に行うことができる。
【0147】さらにまた、操作者の手元に置いたリモコ
ン操作部7’の表示部73に主装置6から伝達された情
報を表示することができるので、遠隔制御の操作性を向
上させることができると共に、文字情報等の表示を行う
こともでき、利用範囲を拡大することができる。
【0148】次に、本発明の第6の実施形態を説明す
る。図20は、本発明の第6の実施形態における光遠隔
制御装置を示す構成図である。本装置は上記第4の実施
形態における第1及び第2装置1,2に代えて、前述し
た第3の実施形態における双方向光通信装置を用いて構
成したものであり、図において、上記第3及び第4の実
施形態と同一構成部分は同一符号を持って表しその説明
を省略する。
【0149】即ち、図20に示すように、第1装置5、
操作部71、制御部72及び表示部73からリモコン操
作部7”が構成されると共に、第2装置4と制御部81
によってリモコン制御部8’が構成されている。
【0150】前述の構成よりなる光遠隔制御装置によれ
ば、上記第3の実施形態で説明した双方向光通信装置を
用いて光遠隔制御装置を構成しているため、リモコン操
作部7”の送信部TX1から放射された光は受信部RX
1において電気信号に変化されることが無く、リモコン
制御部8’の送信部TX2から放射された円偏光は受信
部RX2の受光素子に入射することが無いので、これら
2つの信号光を混合して受信することが無く、これによ
る誤動作の発生を防止することができる。
【0151】さらに、リモコン操作部7”及びリモコン
制御部8’において、発光素子からの光放射指向性及び
受光素子の光入射指向性を鋭くする必要が無いため、面
倒な光軸合わせを必要とせず、リモコン操作部7”とリ
モコン制御部8’をほぼ対向させれば半二重及び全二重
通信方式の何れによっても通信可能となり実用的であ
る。
【0152】また、全二重通信方式を用いれば、複雑な
プロトコル制御を必要とせずに連続した長時間の情報転
送も容易に行うことができる。
【0153】さらにまた、操作者の手元に置いたリモコ
ン操作部7”の表示部73に主装置6から伝達された情
報を表示することができるので、遠隔制御の操作性を向
上させることができると共に、文字情報等の表示を行う
こともでき、利用範囲を拡大することができる。
【0154】尚、前述した第5及び第6の実施形態にお
いては、1/4波長板を用いることにより信号光として
円偏光を用いたが、これに限定されることはなく、1/
5波長板等の1/4波長板以外の波長板を用いて信号光
を楕円偏光として第1及び第2信号光Ls1,Ls2の分
離を行ってもほぼ同様の効果を得ることができる。
【0155】また、第6の実施形態においては、リモコ
ン操作部7”に第1装置5を用い、リモコン制御部8’
に第2装置4を用いたが、リモコン操作部7”に第2装
置4を用い、リモコン制御部8’に第1装置5を用いて
も良い。
【0156】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1記
載の双方向光通信装置によれば、第1装置の第1送信部
から空気中に放射される直線偏光の偏波面と第2装置の
第2送信部から空気中に放射される直線偏光の偏波面と
は互いに直交するため、前記第1送信部から放射された
直線偏光は第1受信部の第2の直線偏光板を通過するこ
とが無く、さらに前記第2送信部から放射された直線偏
光は第2受信部の第4の直線偏光板を通過することが無
いので、これら2つの信号光を混合して受信することが
無く、これによる誤動作の発生を防止することができ
る。さらに、発光素子からの光放射指向性及び受光素子
の光入射指向性を鋭くする必要が無いため、面倒な光軸
合わせを必要とせず、第1装置と第2装置をほぼ対向さ
せれば半二重及び全二重通信方式の何れによっても通信
可能となり実用的である。また、全二重通信方式を用い
れば、複雑なプロトコル制御を必要とせずに連続した長
時間の情報転送も容易に行うことができる。
【0157】また、請求項2記載の双方向光通信装置に
よれば、第1装置の第1送信部から空気中に放射される
円偏光又は楕円偏光の回転方向と第2装置の第2送信部
から空気中に放射される円偏光又は楕円偏光の回転方向
とは互いに逆方向であるため、前記第1送信部から放射
された円偏光又は楕円偏光は前記第1受信部の第1受光
素子に入射することが無く、前記第2送信部から放射さ
れた円偏光又は楕円偏光は前記第2受信部の第2受光素
子に入射することが無いので、これら2つの信号光を混
合して受信することが無く、これによる誤動作の発生を
防止することができる。さらに、発光素子からの光放射
指向性及び受光素子の光入射指向性を鋭くする必要が無
いため、面倒な光軸合わせを必要とせず、第1装置と第
2装置をほぼ対向させれば半二重及び全二重通信方式の
何れによっても通信可能となり実用的である。また、全
二重通信方式を用いれば、複雑なプロトコル制御を必要
とせずに連続した長時間の情報転送も容易に行うことが
できる。
【0158】また、請求項3記載の双方向光通信装置に
よれば、第1装置の第1送信部から放射された光は第1
受信部において電気信号に変化されることが無く、第2
装置の第2送信部から放射された円偏光又は楕円偏光は
第2受信部の第3受光素子に入射することが無いので、
これら2つの信号光を混合して受信することが無く、こ
れによる誤動作の発生を防止することができる。さら
に、発光素子からの光放射指向性及び受光素子の光入射
指向性を鋭くする必要が無いため、面倒な光軸合わせを
必要とせず、第1装置と第2装置をほぼ対向させれば半
二重及び全二重通信方式の何れによっても通信可能とな
り実用的である。また、全二重通信方式を用いれば、複
雑なプロトコル制御を必要とせずに連続した長時間の情
報転送も容易に行うことができる。
【0159】また、請求項4記載の双方向光通信装置に
よれば、上記の効果に加えて、第1装置と第2装置との
間の通信に使用される光として赤外線を用いることによ
り、可視光に比べて大気中における減衰が低減されるの
で、情報の誤伝達を低減することができる。
【0160】また、請求項5記載の双方向光通信装置に
よれば、上記の効果に加えて、波長板として1/4波長
板を用い、信号光を円偏光としているので、送信部及び
受信部のお互いの回転角による受信レベルの変動が防止
されると共に、外乱光ノイズを除去して伝達対象となる
ディジタル信号のみを得ることができ、外乱光ノイズの
影響を従来に比べて大幅に低減し、通信距離の増大を図
ることができる。
【0161】また、請求項6記載の光遠隔制御装置によ
れば、リモコン操作部の第1送信部から空気中に放射さ
れる直線偏光の偏波面とリモコン制御部の第2送信部か
ら空気中に放射される直線偏光の偏波面とは互いに直交
するため、前記第1送信部から放射された直線偏光は第
1受信部の第2の直線偏光板を通過することが無く、さ
らに前記第2送信部から放射された直線偏光は第2受信
部の第4の直線偏光板を通過することが無いので、これ
ら2つの信号光を混合して受信することが無く、これに
よる誤動作の発生を防止することができる。さらに、発
光素子からの光放射指向性及び受光素子の光入射指向性
を鋭くする必要が無いため、面倒な光軸合わせを必要と
せず、リモコン操作部とリモコン制御部をほぼ対向させ
れば半二重及び全二重通信方式の何れによっても通信可
能となり実用的である。また、全二重通信方式を用いれ
ば、複雑なプロトコル制御を必要とせずに連続した長時
間の情報転送も容易に行うことができる。さらにまた、
操作者の手元に置いたリモコン操作部の表示部に主装置
から伝達された情報を表示することができるので、遠隔
制御の操作性を向上させることができると共に、文字情
報等の表示を行うこともでき、利用範囲を拡大すること
ができる。
【0162】また、請求項7記載の光遠隔制御装置によ
れば、リモコン操作部の第1送信部から空気中に放射さ
れる円偏光又は楕円偏光の回転方向とリモコン制御部の
第2送信部から空気中に放射される円偏光又は楕円偏光
の回転方向とは互いに逆方向であるため、前記第1送信
部から放射された円偏光又は楕円偏光は前記第1受信部
の第1受光素子に入射することが無く、前記第2送信部
から放射された円偏光又は楕円偏光は前記第2受信部の
第2受光素子に入射することが無いので、これら2つの
信号光を混合して受信することが無く、これによる誤動
作の発生を防止することができる。さらに、発光素子か
らの光放射指向性及び受光素子の光入射指向性を鋭くす
る必要が無いため、面倒な光軸合わせを必要とせず、リ
モコン操作部とリモコン制御部をほぼ対向させれば半二
重及び全二重通信方式の何れによっても通信可能となり
実用的である。また、全二重通信方式を用いれば、複雑
なプロトコル制御を必要とせずに連続した長時間の情報
転送も容易に行うことができる。さらにまた、操作者の
手元に置いたリモコン操作部の表示部に主装置から伝達
された情報を表示することができるので、遠隔制御の操
作性を向上させることができると共に、文字情報等の表
示を行うこともでき、利用範囲を拡大することができ
る。
【0163】また、請求項8記載の光遠隔制御装置によ
れば、リモコン操作部の第1送信部から放射された光は
第1受信部において電気信号に変化されることが無く、
リモコン制御部の第2送信部から放射された円偏光又は
楕円偏光は第2受信部の第3受光素子に入射することが
無いので、これら2つの信号光を混合して受信すること
が無く、これによる誤動作の発生を防止することができ
る。さらに、発光素子からの光放射指向性及び受光素子
の光入射指向性を鋭くする必要が無いため、面倒な光軸
合わせを必要とせず、リモコン操作部とリモコン制御部
をほぼ対向させれば半二重及び全二重通信方式の何れに
よっても通信可能となり実用的である。また、全二重通
信方式を用いれば、複雑なプロトコル制御を必要とせず
に連続した長時間の情報転送も容易に行うことができ
る。さらにまた、操作者の手元に置いたリモコン操作部
の表示部に主装置から伝達された情報を表示することが
できるので、遠隔制御の操作性を向上させることができ
ると共に、文字情報等の表示を行うこともでき、利用範
囲を拡大することができる。
【0164】また、請求項9記載の光遠隔制御装置によ
れば、上記の効果に加えて、リモコン操作部とリモコン
制御部との間の通信に使用される光として赤外線を用い
ることにより、可視光に比べて大気中における減衰が低
減されるので、情報の誤伝達を低減することができる。
【0165】また、請求項10記載の光遠隔制御装置に
よれば、上記の効果に加えて、波長板として1/4波長
板を用い、信号光を円偏光としているので、送信部及び
受信部のお互いの回転角による受信レベルの変動が防止
されると共に、外乱光ノイズを除去して伝達対象となる
ディジタル信号のみを得ることができ、外乱光ノイズの
影響を従来に比べて大幅に低減し、通信距離の増大を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における双方向光通信
装置を示す要部構成図
【図2】従来例の遠隔制御装置を示す構成図
【図3】双方向光通信装置の概略構成を説明する図
【図4】双方向光通信装置の実用化における問題点を説
明する図
【図5】本発明の第1の実施形態における送信部の主要
電気系回路を示す図
【図6】本発明の第1の実施形態における受信部の主要
電気系回路を示す図
【図7】本発明の第1の実施形態における要部構造を示
す図
【図8】本発明の第1の実施形態における混信除去効果
を説明する図
【図9】本発明の第2の実施形態における双方向光通信
装置を示す要部構成図
【図10】本発明の第2の実施形態における直線偏光板
と1/4波長板の関係を説明する図
【図11】本発明の第2の実施形態における要部構造を
示す図
【図12】本発明の第3の実施形態における双方向光通
信装置を示す要部構成図
【図13】本発明の第3の実施形態における受信部の主
要電気系回路を示す図
【図14】本発明の第3の実施形態における要部構造を
示す図
【図15】本発明の第3の実施形態における信号処理を
説明する波形図
【図16】本発明の第4の実施形態における光遠隔制御
装置を示す構成図
【図17】本発明の第4の実施形態におけるリモコン操
作部の動作制御フロー
【図18】本発明の第4の実施形態におけるリモコン制
御部の動作制御フロー
【図19】本発明の第5の実施形態における光遠隔制御
装置を示す構成図
【図20】本発明の第6の実施形態における光遠隔制御
装置を示す構成図
【符号の説明】
1,3,5…第1装置、2,4…第2装置、11A,1
1B,11C…直線偏光板、12A…発光素子、13…
駆動回路、14A,14B…受光素子、15…増幅回
路、16…フード、16a、16c〜16e…遮蔽板、
16b…開口部、17…凸レンズ、31A,31B,3
1C…1/4波長板、32…減算回路、21A,21B
…直線偏光板、22A…発光素子、23…駆動回路、2
4A…受光素子、25…増幅回路、26…フード、26
a、26c…遮蔽板、26b…開口部、27…凸レン
ズ、41A,41B…1/4波長板、TX1,TX2…
送信部、RX1,RX2…受信部、Ls1…第1信号
光、Ls2…第2信号光、6…主装置、61…周制御
部、7,7’、7”…リモコン操作部、71…操作部、
72…制御部、73…表示部、8,8’…リモコン制御
部、81…制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04Q 9/00 301

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1装置と第2装置とを一組として構成
    され、該第1装置と第2装置との間で光を用いて双方向
    に情報伝達を行う双方向光通信装置であって、 前記第1装置は第1送信部と第1受信部とを有し、 前記第1送信部は、送信対象となるディジタル信号に対
    応して光を出射する第1発光素子と、 該第1発光素子の光出射側に配置された第1の直線偏光
    板とを備え、 前記第1受信部は、第1受光素子と、 該第1受光素子の光入射側に設けられると共に、前記第
    1の直線偏光板を通過する直線偏光の偏波面に直交する
    偏波面を有する直線偏光を通過させるように配置された
    第2の直線偏光板とを備え、 前記第2装置は第2送信部と第2受信部とを有し、 前記第2送信部は、送信対象となるディジタル信号に対
    応して光を出射する第2発光素子と、 該第2発光素子の光出射側に配置され、前記第2の直線
    偏光板を通過する直線偏光の偏波面を有する直線偏光を
    通過させる第3の直線偏光板とを備え、 前記第2受信部は、第2受光素子と、 該第2受光素子の光入射側に設けられると共に、前記第
    1の直線偏光板を通過する直線偏光と同じ偏波面を有す
    る直線偏光を通過させるように配置された第4の直線偏
    光板とを備えていることを特徴とする双方向光通信装
    置。
  2. 【請求項2】 第1装置と第2装置とを一組として構成
    され、該第1装置と第2装置との間で光を用いて双方向
    に情報伝達を行う双方向光通信装置であって、 前記第1装置は第1送信部と第1受信部とを有し、 前記第1送信部は、送信対象となるディジタル信号に対
    応して光を出射する第1発光素子と、 該第1発光素子の光出射側に配置された第1の直線偏光
    板と、 該第1の直線偏光板から射出された直線偏光を入射して
    一方の回転方向の円偏光又は楕円偏光として射出する第
    1の波長板とを備え、 前記第1受信部は、第1受光素子と、 該第1受光素子の光入射側に設けられると共に、他方の
    回転方向の円偏光又は楕円偏光を入射して直線偏光とし
    て射出する第2の波長板と、 前記第1受光素子と前記第2の波長板との間に設けられ
    ると共に、前記第2の波長板から射出された直線偏光を
    通過させて前記第1受光素子に入射する第2の直線偏光
    板とを備え、 前記第2装置は第2送信部と第2受信部とを有し、 前記第2送信部は、送信対象となるディジタル信号に対
    応して光を出射する第2発光素子と、 該第2発光素子の光出射側に配置された第3の直線偏光
    板と、 該第3の直線偏光板から射出された直線偏光を入射し
    て、前記他方の回転方向の円偏光又は楕円偏光を射出す
    る第3の波長板とを備え、 前記第2受信部は、第2受光素子と、 該第2受光素子の光入射側に設けられた第4の直線偏光
    板と、 該第4の直線偏光板の光入射側に配置されると共に、前
    記第1の波長板から出射される円偏光又は楕円偏光を入
    射して前記第4の直線偏光板を通過する直線偏光として
    射出する第4の波長板とを備えていることを特徴とする
    双方向光通信装置。
  3. 【請求項3】 第1装置と第2装置とを一組として構成
    され、該第1装置と第2装置との間で光を用いて双方向
    に情報伝達を行う双方向光通信装置であって、 前記第1装置は第1送信部と第1受信部とを有し、 前記第1送信部は、送信対象となるディジタル信号に対
    応して光を出射する第1発光素子を備え、 前記第1受信部は、第1及び第2受光素子と、 該第1受光素子の光入射側に設けられた第1の直線偏光
    板と、 前記第2受光素子の光入射側に設けられた第2の直線偏
    光板と、 前記第1の直線偏光板の光入射側に配置されると共に、
    一方の回転方向の円偏光又は楕円偏光を入射して前記第
    1の直線偏光板を通過する直線偏光として射出する第1
    の波長板と、 前記第2の直線偏光板の光入射側に配置されると共に、
    他方の回転方向の円偏光又は楕円偏光を入射して前記第
    2の直線偏光板を通過する直線偏光として射出する第2
    の波長板と、 前記第1及び第2受光素子から出力される電気信号を入
    力し、該電気信号レベルの差を出力する減算回路とを備
    え、 前記第2装置は第2送信部と第2受信部とを有し、 前記第2送信部は、送信対象となるディジタル信号に対
    応して光を出射する第2発光素子と、 該第2発光素子の光出射側に配置された第3の直線偏光
    板と、 該第3の直線偏光板から射出された直線偏光を入射し
    て、前記一方の回転方向の円偏光又は楕円偏光を射出す
    る第3の波長板とを備え、 前記第2受信部は、第3受光素子と、 該第3受光素子の光入射側に設けられた第4の直線偏光
    板と、 該第4の直線偏光板の光入射側に配置されると共に、前
    記他方の回転方向の円偏光又は楕円偏光を入射して前記
    第4の直線偏光板を通過する直線偏光として射出する第
    4の波長板とを備えていることを特徴とする双方向光通
    信装置。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2発光素子は赤外線を出
    射し、前記第1及び第2受光素子は赤外線を受光して電
    気信号に変換することを特徴とする請求項1,2又は3
    記載の双方向光通信装置。
  5. 【請求項5】 前記第1乃至第4の波長板として1/4
    波長板を用いたことを特徴とする請求項2又は3記載の
    双方向光通信装置。
  6. 【請求項6】 操作者の手元に置かれるリモコン操作部
    と遠隔制御対象となる主装置に設けられるリモコン制御
    部とを一組として構成され、該リモコン操作部とリモコ
    ン制御部との間で光を用いて双方向に命令或いは情報の
    伝達を行う光遠隔制御装置であって、 前記リモコン操作部は、第1送信部、第1受信部、操作
    部、第1制御部及び表示部を有し、 前記第1送信部は、前記第1制御部から送信対象となる
    ディジタル信号を入力し、該ディジタル信号に対応して
    光を出射する第1発光素子と、 該第1発光素子の光出射側に配置された第1の直線偏光
    板とを備え、 前記第1受信部は、第1受光素子と、 該第1受光素子の光入射側に設けられると共に、前記第
    1の直線偏光板を通過する直線偏光の偏波面に直交する
    偏波面を有する直線偏光を通過させるように配置された
    第2の直線偏光板とを備え、 前記操作部は、操作者が制御命令を入力するための命令
    入力手段を備え、 前記第1制御部は、前記命令入力手段を用いて入力され
    た命令に対応したディジタル信号を生成し、該ディジタ
    ル信号を前記送信対象のディジタル信号として前記第1
    送信部に出力する送信信号生成手段と、 前記第1受信部によって出力される電気信号から受信情
    報を解読する情報解読手段と、 該情報解読手段によって解読された情報を前記表示部に
    表示する表示制御手段とを備え、 前記リモコン制御部は、第2送信部、第2受信部及び第
    2制御部とを有し、 前記第2送信部は、送信対象となるディジタル信号に対
    応して光を出射する第2発光素子と、 該第2発光素子の光出射側に配置され、前記第2の直線
    偏光板を通過する直線偏光の偏波面を有する直線偏光を
    通過させる第3の直線偏光板とを備え、 前記第2受信部は、第2受光素子と、 該第2受光素子の光入射側に設けられると共に、前記第
    1の直線偏光板を通過する直線偏光と同じ偏波面を有す
    る直線偏光を通過させるように配置された第4の直線偏
    光板とを備え、 前記第2制御部は、前記リモコン操作部に対して伝達す
    る情報に対応したディジタル信号を生成し、該ディジタ
    ル信号を前記送信対象のディジタル信号として前記第2
    送信部に出力する送信信号生成手段と、 前記第2受信部によって出力される電気信号から制御命
    令を解読する命令解読手段と、 該命令解読手段によって解読された制御命令に基づい
    て、前記主装置の動作制御を行う動作制御手段とを備え
    ていることを特徴とする光遠隔制御装置。
  7. 【請求項7】 操作者の手元に置かれるリモコン操作部
    と遠隔制御対象となる主装置に設けられるリモコン制御
    部とを一組として構成され、該リモコン操作部とリモコ
    ン制御部との間で光を用いて双方向に命令或いは情報の
    伝達を行う光遠隔制御装置であって、 前記リモコン操作部は、第1送信部、第1受信部、操作
    部、第1制御部及び表示部を有し、 前記第1送信部は、前記第1制御部から送信対象となる
    ディジタル信号を入力し、該ディジタル信号に対応して
    光を出射する第1発光素子と、 該第1発光素子の光出射側に配置された第1の直線偏光
    板と、 該第1の直線偏光板から射出された直線偏光を入射して
    一方の回転方向の円偏光又は楕円偏光として射出する第
    1の波長板とを備え、 前記第1受信部は、第1受光素子と、 該第1受光素子の光入射側に設けられると共に、他方の
    回転方向の円偏光又は楕円偏光を入射して直線偏光とし
    て射出する第2の波長板と、 前記第1受光素子と前記第2の波長板との間に設けられ
    ると共に、前記第2の波長板から射出された直線偏光を
    通過させて前記第1受光素子に入射する第2の直線偏光
    板とを備え、 前記操作部は、操作者が制御命令を入力するための命令
    入力手段を備え、 前記第1制御部は、前記命令入力手段を用いて入力され
    た命令に対応したディジタル信号を生成し、該ディジタ
    ル信号を前記送信対象のディジタル信号として前記第1
    送信部に出力する送信信号生成手段と、 前記第1受信部によって出力される電気信号から受信情
    報を解読する情報解読手段と、 該情報解読手段によって解読された情報を前記表示部に
    表示する表示制御手段とを備え、 前記リモコン制御部は、第2送信部、第2受信部及び第
    2制御部とを有し、 前記第2送信部は、送信対象となるディジタル信号に対
    応して光を出射する第2発光素子と、 該第2発光素子の光出射側に配置された第3の直線偏光
    板と、 該第3の直線偏光板から射出された直線偏光を入射し
    て、前記他方の回転方向の円偏光又は楕円偏光を射出す
    る第3の波長板とを備え、 前記第2受信部は、第2受光素子と、 該第2受光素子の光入射側に設けられた第4の直線偏光
    板と、 該第4の直線偏光板の光入射側に配置されると共に、前
    記第1の波長板から出射される円偏光又は楕円偏光を入
    射して前記第4の直線偏光板を通過する直線偏光として
    射出する第4の波長板とを備え、 前記第2制御部は、前記リモコン操作部に対して伝達す
    る情報に対応したディジタル信号を生成し、該ディジタ
    ル信号を前記送信対象のディジタル信号として前記第2
    送信部に出力する送信信号生成手段と、 前記第2受信部によって出力される電気信号から制御命
    令を解読する命令解読手段と、 該命令解読手段によって解読された制御命令に基づい
    て、前記主装置の動作制御を行う動作制御手段とを備え
    ていることを特徴とする光遠隔制御装置。
  8. 【請求項8】 操作者の手元に置かれるリモコン操作部
    と遠隔制御対象となる主装置に設けられるリモコン制御
    部とを一組として構成され、該リモコン操作部とリモコ
    ン制御部との間で光を用いて双方向に命令或いは情報の
    伝達を行う光遠隔制御装置であって、 前記リモコン操作部は、第1送信部、第1受信部、操作
    部、第1制御部及び表示部を有し、 前記第1送信部は、送信対象となるディジタル信号に対
    応して光を出射する第1発光素子を備え、 前記第1受信部は、第1及び第2受光素子と、 該第1受光素子の光入射側に設けられた第1の直線偏光
    板と、 前記第2受光素子の光入射側に設けられた第2の直線偏
    光板と、 前記第1の直線偏光板の光入射側に配置されると共に、
    一方の回転方向の円偏光又は楕円偏光を入射して前記第
    1の直線偏光板を通過する直線偏光として射出する第1
    の波長板と、 前記第2の直線偏光板の光入射側に配置されると共に、
    他方の回転方向の円偏光又は楕円偏光を入射して前記第
    2の直線偏光板を通過する直線偏光として射出する第2
    の波長板と、 前記第1及び第2受光素子から出力される電気信号を入
    力し、該電気信号レベルの差を出力する減算回路とを備
    え、 前記操作部は、操作者が制御命令を入力するための命令
    入力手段を備え、 前記第1制御部は、前記命令入力手段を用いて入力され
    た命令に対応したディジタル信号を生成し、該ディジタ
    ル信号を前記送信対象のディジタル信号として前記第1
    送信部に出力する送信信号生成手段と、 前記第1受信部の減算回路によって出力される電気信号
    から受信情報を解読する情報解読手段と、 該情報解読手段によって解読された情報を前記表示部に
    表示する表示制御手段とを備え、 前記リモコン制御部は、第2送信部、第2受信部及び第
    2制御部を有し、 前記第2送信部は、送信対象となるディジタル信号に対
    応して光を出射する第2発光素子と、 該第2発光素子の光出射側に配置された第3の直線偏光
    板と、 該第3の直線偏光板から射出された直線偏光を入射し
    て、前記一方の回転方向の円偏光又は楕円偏光を射出す
    る第3の波長板とを備え、 前記第2受信部は、第3受光素子と、 該第3受光素子の光入射側に設けられた第4の直線偏光
    板と、 該第4の直線偏光板の光入射側に配置されると共に、前
    記他方の回転方向の円偏光又は楕円偏光を入射して前記
    第4の直線偏光板を通過する直線偏光として射出する第
    4の波長板とを備え、 前記第2制御部は、前記リモコン操作部に対して伝達す
    る情報に対応したディジタル信号を生成し、該ディジタ
    ル信号を前記送信対象のディジタル信号として前記第2
    送信部に出力する送信信号生成手段と、 前記第2受信部によって出力される電気信号から制御命
    令を解読する命令解読手段と、 該命令解読手段によって解読された制御命令に基づい
    て、前記主装置の動作制御を行う動作制御手段とを備え
    ていることを特徴とする光遠隔制御装置。
  9. 【請求項9】 前記第1及び第2発光素子は赤外線を出
    射し、前記第1及び第2受光素子は赤外線を受光して電
    気信号に変換することを特徴とする請求項6,7又は8
    記載の光遠隔制御装置。
  10. 【請求項10】 前記第1乃至第4の波長板として1/
    4波長板を用いたことを特徴とする請求項7又は8記載
    の光遠隔制御装置。
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