JPH11234833A - 通管用治具とそれを用いた通管方法 - Google Patents

通管用治具とそれを用いた通管方法

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JPH11234833A
JPH11234833A JP3007998A JP3007998A JPH11234833A JP H11234833 A JPH11234833 A JP H11234833A JP 3007998 A JP3007998 A JP 3007998A JP 3007998 A JP3007998 A JP 3007998A JP H11234833 A JPH11234833 A JP H11234833A
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JP
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duct
jig
inner pipe
pipe
push rod
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JP3007998A
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Inventor
Akira Yabuki
朗 矢吹
Hidemi Nishiyama
秀美 西山
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダクト内に既に内管が布設されている場合
に、既設の内管と交錯することなく、内管を追加布設で
きるようにする。 【解決手段】 中心軸線をダクト方向に向けて配置され
る連結部材13の両側に対称にローラー17を取り付
け、かつ連結部材13の両端に押し込み棒27、引っ張
り材又は内管の連結部を設けた通管用治具11を使用す
る。通管用治具11はダクト内を走行するときに既設の
内管にもぐり込まないので、既設の内管と新設の内管が
交錯しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダクト内に内管を
引き込むのに使用する通管用治具と、それを用いたダク
トへの通管方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高度情報化社会の実現に向け、多
くの通信ケーブルや各種制御ケーブルの布設が急速に進
められようとしている。こうした中で、ケーブル布設コ
ストの削減や、ケーブル布設のスピードアップを図るた
め、まず大きな断面積を有するダクト(トラフ又は大径
管など)を布設しておいて、その中に小径の内管(電線
管)を布設して、その内管の中にケーブルを引き込む方
式が実用化されつつある。この方式は、最初に大断面積
のダクトを布設してしまえば、その後は、地面を掘り起
こすことなく、ダクト内への内管の引き込みや、内管へ
のケーブルの引き込みができるため、工事のコスト低
減、スピードアップに有効とされている。
【0003】この方式において、ダクトの中に管を布設
する方法としては次の2通りが考えられている。 まずダクトの一端側から適度の剛性と可撓性を有す
る押し込み棒(FRPロッド等)を押し込み、押し込み
棒の先端がダクトの他端側に達したら、押し込み棒の先
端に内管を連結して、押し込み棒をダクトの一端側へ引
き戻すことにより管を引き込む。 まずダクトの一端側から押し込み棒を押し込み、押
し込み棒の先端がダクトの他端側に達したら、押し込み
棒の先端に引っ張り材(ワイヤー又はロープ等)を連結
して、押し込み棒をダクトの一端側へ引き戻し、その
後、押し込み棒と引っ張り材の連結を解除して、引っ張
り材に内管を連結し、引っ張り材をダクトの他端側へ引
き戻すことにより、内管を引き込む。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】いずれの方法をとるに
しても、ダクト内に既に内管が布設されている場合に
は、既設の内管の本数が多くなればなるほど、ダクト内
に押し込み棒を押し込んで貫通させることが困難であ
る。その理由は、ダクト内に複数本の内管が布設されて
いるところに、押し込み棒を押し込んでいくと、押し込
み棒が内管の下にもぐり込んだり、内管と絡み合ったり
するためである。また仮に押し込み棒を貫通させること
ができたとしても、その後、押し込み棒の先端に内管を
連結して押し込み棒を引き戻すときには(のケー
ス)、内管が押し込み棒のルートに沿って引き込まれる
ことになるため、内管に過大な引き込み張力がかかり、
内管が破損したり、途中で内管の引き込みができなくな
ったりするおそれがある。のケースでも同様である。
【0005】押し込み棒の先端が既設の内管の下にもぐ
り込むのを防止する手段としては、特開平3−1286
10号公報や実開平4−14416号公報などにみられ
るように、押し込み棒の先端に球状または楕円球状のガ
イドを取り付けることが有効である。しかしこのような
ガイドを取り付けると、ガイドと既設の内管又はダクト
との摩擦が大きくなり、ダクトが長い場合には押し込み
棒の押し込みが困難になる。またガイドを取り付けたと
しても押し込み棒の先端が既設の内管を乗り越えてしま
うことがあり、その結果として追加布設される内管が既
設の内管を乗り越えた状態で(管同士が交差した状態
で)布設される場合が生じる。このように内管同士が交
差した状態で布設されると、後の内管の引き込みが困難
になるだけでなく、内管の曲がりが多くなるため内管の
中にケーブルを引き込むときに引き込み抵抗が大きくな
るという問題がある。この問題はダクトの布設ルートに
曲がりがある場合などに特に顕著になる。
【0006】またダクトには、トラフのような断面矩形
のダクトと、大径プラスチック管やコンクリート管のよ
うな断面円形のダクトとがあるため、場所によっては断
面円形のダクトと断面矩形のダクトの接続部が生じる場
合があり、このような断面形状が変化する接続部では、
押し込み棒の先端の引っ掛かりや、内管の先端の引っ掛
かりが生じ易いため、スムーズな押し込み、引き込みが
行えるようにすることが望まれている。
【0007】本発明の目的は、ダクト内に既に内管が布
設されている場合でも、また途中に断面円形のダクトと
断面矩形のダクトとの接続部がある場合でも、ダクト内
に容易に内管を布設することができるようにするための
通管用治具と、それを用いた通管方法を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る通管用治具
は、中心軸線をダクト方向に向けて配置される連結部材
を有し、この連結部材の両側にローラーを取り付け、か
つ前記連結部材の端部に押し込み棒、引っ張り材又は内
管の連結部を設けたことを特徴とするものである(請求
項1)。ローラーは連結部材に両側に対称に取り付ける
ことが好ましい。また押し込み棒等の連結部は連結部材
の両端に設けておくことが好ましい。
【0009】上記の通管用治具を使用すると、次のよう
な方法でダクトに内管を引き込むことができる。一つの
方法は、押し込み棒の先端に上記の通管用治具を連結し
た後、その押し込み棒をダクトの一端側からダクトに押
し込んで、通管用治具をダクトの他端側に到達させ、次
にダクトの他端側で前記通管用治具に引っ張り材を連結
した後、前記押し込み棒を引き戻して通管用治具をダク
トの一端側に到達させ、次にダクトの一端側で通管用治
具と押し込み棒の連結を解除し、通管用治具に内管を連
結した後、引っ張り材を引き戻してダクト内に内管を引
き込む、という方法である(請求項4)。
【0010】もう一つの方法は、押し込み棒の先端に上
記の通管用治具を連結した後、その押し込み棒をダクト
の一端側からダクトに押し込んで、通管用治具をダクト
の他端側に到達させ、次にダクトの他端側で前記通管用
治具に内管を連結した後、前記押し込み棒を引き戻して
ダクト内に内管を引き込む、という方法である(請求項
5)。
【0011】いずれの方法をとるにしても、通管用治具
はローラーの回転によりダクト内を走行するため摩擦抵
抗が小さく、押し込み棒の押し込み、内管の引き込みを
小さな力で容易に行うことが可能となる。また断面円形
のダクトと断面矩形のダクトとの接続部があっても段差
に引っ掛かることなくスムーズに通過することが可能で
ある。
【0012】本発明の通管用治具におけるローラーは、
この通管用治具がダクト内を走行してローラーの外端が
側方にある既設の内管と接触したときに、その内管を押
し退けられるだけの外径を有するものであることが望ま
しい(請求項2)。このようにすると、通管用治具がダ
クト内を走行するときに側方に既設の内管があってもそ
の下にもぐり込むことがなく、かつ既設の内管を押し退
けて追加布設する内管の通り道を確保することができ
る。したがって内管の追加布設を容易に行うことができ
ると共に、追加布設される内管が既設の内管と交差せず
に布設できるようになる。
【0013】また本発明の通管用治具は、両側のローラ
ーの外端から外端までの幅Wが既設の内管の外径D以上
で、ローラーの外径Hが既設の内管の外径Dの1/3以
上であることが好ましい(請求項3)。このようにすれ
ば、既設の内管の間への落ち込み等が防止でき、走行が
よりスムーズになると共に、既設の内管の押し退けをよ
り確実に行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して詳細に説明する。 〔実施形態1〕図1は本発明に係る通管用治具の一実施
形態を示す。この通管用治具11は、棒状六角ナットの
形態の連結部材13を備えている。この連結部材13の
中間部の両側には、連結部材13の中心軸線と直交する
方向に、支持軸15が溶接等により固定されている。両
支持軸15にはそれぞれ円筒状のローラー17が回転自
在に取り付けられている。これにより二つのローラー1
7は連結部材13の中心軸線に関して対称配置となる。
支持軸15の端部はローラー17の外端より引っ込ませ
て、ローラー17の外端から突出しないように工夫され
ている。またローラー17の外端の周縁17aは面取り
され、なめらかな曲面に仕上げられている。連結部材1
3は軸線方向にネジ孔19を有しており、このネジ孔1
9が後述する押し込み棒、引っ張り材又は内管の連結部
となっている。
【0015】この通管用治具11は使用時には、連結部
材13の中心軸線がダクト方向を向き、ローラー17が
ころがってダクトの中を走行する状態となる。ローラー
17は、通管用治具11がダクト内を走行してローラー
17の外端が側方にある既設の内管と接触したときに、
その内管を押し退けられるだけの外径を有している。具
体的にはローラー17の外径Hは、ダクト内に既に布設
されている内管(太さが異なる場合は最も太い内管)の
外径Dの1/3以上、好ましくは1/2.5以上にする
とよい。また両側のローラー17の外端から外端までの
幅Wは、既設の内管の外径D以上とすることが好まし
い。
【0016】次にこの通管用治具11を使用した通管方
法の一実施形態を説明する。この実施形態では図2
(A)〜(C)の順序で通管を行う。図2において、2
1は地中の埋設されたダクト、23A、23Bはダクト
21の両端に設置されたハンドホール、25Kはダクト
21内に既に布設されている内管、25Sは新たに布設
する内管、27はFRPロッド等からなる押し込み棒、
29は押し込み棒27の巻き枠、31はワイヤー又はロ
ープ等からなる引っ張り材、33は引っ張り材31を巻
いたドラム、35は引っ張り材31を引き取るウイン
チ、37は引っ張り材31案内用の滑車、39は内管2
5Sを繰り出する回転台、11は通管用治具である。
【0017】まず図2(A)に示すようにダクト21の
一端側で押し込み棒27の先端に通管用治具11を連結
した後、その押し込み棒27をダクト21に押し込んで
行く。押し込み棒27と通管用治具11との連結は、図
3に示すように押し込み棒27の先端に固定したボルト
41を連結部材13の後端側のネジ孔19(図1参照)
にねじ込み、弛み止めナット43を締め付けることによ
り行う。またこのとき、連結部材13の先端側のネジ孔
19には引っ張り環45付きのボルト47をねじ込み、
弛み止めナット49で締め付け固定しておくことが好ま
しい。
【0018】押し込み棒27の押し込みにより通管用治
具11がダクト21の他端側に到達したら、そこで通管
用治具11に引っ張り材31を連結した後、図2(B)
に示すように押し込み棒27を引き戻して、引っ張り材
31をダクト21内に引き込む。通管用治具11と引っ
張り材31の連結は、前記引っ張り環45に引っ張り材
31の端部を接続することにより行う。
【0019】次に通管用治具11がダクト21の一端側
に到達したら、そこで通管用治具11と押し込み棒27
の連結を解除した後、図4に示すように連結部材13の
後端側に内管連結具51を取り付ける。この内管連結具
51は、一度に3本までの内管を引き込めるように、棒
状のアーム53の両端と中央部に3個の連結環55が取
り付けられているものである。中央部の連結環55と反
対側にはボルト57が突設されている。内管連結具51
はこのボルト57を連結部材13の後端側にねじ込み、
弛み止めナット59を締め付けることにより通管用治具
11に取り付けられる。
【0020】内管連結具51の取り付けが終えたら、連
結環55に適当な接続具を用いて1〜3本の内管25S
を接続する。次いで図2(C)に示すように引っ張り材
31をウインチ35により引き戻してダクト21内に内
管25Sを引き込んでいく。通管用治具11がダクト2
1の他端側に到達したら、そこで連結環55と内管25
Sの接続を解除すれば、内管25Sの布設が完了する。
このあと新たに内管を布設する必要が生じたときは、再
び同じ作業を行えばよい。
【0021】この通管方法では、押し込み棒27の先端
に通管用治具11を連結してダクト21に押し込む場
合、図5に示すようにダクト21の壁面と既設の内管2
5Kとの間に通管用治具11が入るスペースがあれば、
既設の内管25Kが蛇行していても、それを押し退けな
がら通管用治具11が走行するため、押し込み棒27が
既設の内管25Kと交差することなくダクト21を貫通
するようになる。また通管用治具11が既設の内管25
Kを押し退けるため、追加布設する内管の通り道を確保
することができる。
【0022】またダクト21の壁面と既設の内管25K
との間に通管用治具11が入るだけのスペースがない場
合は、通管用治具11は既設の内管の上を走行すること
になるため、やはり押し込み棒が既設の内管と交差する
ことなくダクト21を貫通するようになる。また引っ張
り材31の引き込み工程、内管25Sの引き込み工程で
も通管用治具11は同様に走行する。したがってダクト
内に既設の内管があっても新たな内管の引き込みをスム
ーズに行うことができる。
【0023】〔実施形態2〕実施形態1の通管方法で
は、内管を引き込むのに引っ張り材31を使用したが、
図2(A)のように押し込み棒27の先端に通管用治具
11を連結してダクト21に押し込み、他端側に到達さ
せた後、他端側で通管用治具11に内管を連結して押し
込み棒27を引き戻すことにすれば、引っ張り材31を
使用することなく内管の引き込みを行うことができる。
【0024】
【実施例】実施形態1の通管用治具11を用いて、図6
のようにコンクリートトラフ61と高密度ポリエチレン
管63がレジューサー(異種管継手)65により接続さ
れたダクト21に、内管を引き込む試験を行った。コン
クリートトラフ61は内面幅250mm、内面高さ250
mm、長さ58m、高密度ポリエチレン管63は内径30
0mm、長さ35mである。ダクト21の両端にはハンド
ホールが設けられている。ダクト21の途中には曲率半
径30mの曲がりがある。このダクト21に引き込む内
管は、電線管として使用されている内径50mmの波付き
ポリエチレン管である。
【0025】内管の引き込みは次の手順で行った(符号
は図1〜図6参照)。 (1) 押し込み棒27を一方の(コンクリートトラフ6
1側の)ハンドホール23Aから空のダクト21内に押
し込む。 (2) 他方の(高密度ポリエチレン管63側の)ハンド
ホール23Bに押し込み棒27の先端が出てきたら、押
し込み棒27にワイヤー31を接続する。 (3) 押し込み棒27を引き戻してダクト21内にワイ
ヤー31を引き込む。
【0026】(4) 一方のハンドホール23Aにワイヤ
ー31の先端が出てきたら、押し込み棒27とワイヤー
31との接続を解除し、通管用治具11を図4の状態に
して、引っ張り環45にワイヤー31を接続し、連結環
55に3本の内管25Sを接続する。この際、次の内管
引き込みのために、中央の連結環55にパイロット線を
1本接続する。 (5) ワイヤー31をウインチ35により引き戻して、
3本の内管25Sをパイロット線と共に一括してダクト
21に引き込む。
【0027】(6) 他方のハンドホール23Bに通管用
治具11が到達したら、通管用治具11から内管25S
を取り外し、内管25Sをハンドホール23Bの外に数
m引き出して、先端に防水キャップを被せる。 (7) 一方のハンドホール23A側でも、内管25Sを
ハンドホール23Aの外数mのところで切断し、切断端
に防水キャップを被せる。これ以後は通管された3本の
内管が既設の内管25Kとなる。 (8) 次にパイロット線を引き戻して、ワイヤー31を
再びダクト21に引き込む。このときは通管用治具11
が既設の内管25K上を走行する。
【0028】(9) 一方のハンドホール23Aに通管用
治具11が到達したら、通管用治具11からパイロット
線を取り外し、通管用治具11に3本の内管25Sを接
続して、再びパイロット線を接続する。 (10) 再びワイヤー31をウインチ35により引き戻し
て、3本の内管25Sをパイロット線と共に一括してダ
クト21に引き込む。このとき通管用治具11は既設の
内管25K上を走行する。 (11) (6)〜(8) を繰り返す。これ以後は既設の内管2
5Kが6本となる。
【0029】(12) 一方のハンドホール23Aに通管用
治具11が到達したら、通管用治具11からパイロット
線を取り外し、通管用治具11に今度は1本の内管25
Sを接続して、再びパイロット線を接続する。 (13) 再びワイヤー31をウインチ35により引き戻し
て、1本の内管25Sをパイロット線と共にダクト21
に引き込む。このとき通管用治具11は既設の内管25
K上を走行する。
【0030】(14) (6)〜(8) を繰り返す。これ以後は
既設の内管25Kが7本となる。 (15) (12)〜(14)を繰り返す。これ以後は既設の内管2
5Kが8本となる。 (16) (12)〜(13)、 (6)〜(7) を繰り返す。その後、パ
イロット線およびワイヤー31を通管用治具11から外
し、パイロット線を一方のハンドホール23A側に引き
戻す。
【0031】以上の作業でダクト21内に9本の内管を
布設することができた。内管を引き込むときの引き込み
張力は次のとおりであった。 1本目から3本目まで3本一括引き込み:約55kgf 4本目から6本目まで3本一括引き込み:約40kgf 7本目1本引き込み :約30kgf 8本目1本引き込み :測定せず 9本目1本引き込み :約50kgf
【0032】この通管試験の結果、本発明の通管用治具
を使用することにより、ダクト内に既設の内管があって
も比較的低い引き込み張力で(つまり既設の内管と引き
込みワイヤー又は新設の内管とが交錯することなく)、
スムーズに内管を追加布設できることが確認された。ま
たダクトが、断面矩形のダクトと断面円形のダクトが接
続された形態であっても、内管の引き込みに支障がない
ことも確認された。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ダ
クト内に既設の内管があっても比較的低い引き込み張力
で、スムーズに内管を追加布設できることができ、内管
の追加布設工事を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る通管用治具の一実施形態を示
す、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面
図。
【図2】 (A)〜(C)は本発明に係る通管方法の一
実施形態を工程順に示す断面図。
【図3】 図1の通管用治具を押し込み棒の先端に取り
付けてダクトに押し込むときの状態を示す平面図。
【図4】 図1の通管用治具に内管を連結してダクトに
引き込むときの状態を示す平面図。
【図5】 図1の通管用治具がダクト内を走行するとき
の状態の一例を示す断面図。
【図6】 本発明の通管方法の試験に使用したダクトの
要部を示す、(A)は側面図、(B)は(A)のB−B
線断面図、(C)は(A)のC−C線断面図。
【符号の説明】
11:通管用治具 13:連結部材 15:支持軸 17:ローラー 19:ネジ孔 21:ダクト 23A、23B:ハンドホール 25K:既設の内管 25S:追加布設する内管 27:押し込み棒 31:引っ張り材 35:ウインチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダクト(21)内に小径の内管(25S)
    を引き込むための通管用治具であって、中心軸線をダク
    ト方向に向けて配置される連結部材(13)を有し、こ
    の連結部材(13)の両側にローラー(17)を取り付
    け、かつ前記連結部材(13)の端部に押し込み棒(2
    7)、引っ張り材(31)又は内管(25S)の連結部
    (19)を設けたことを特徴とする通管用治具。
  2. 【請求項2】ローラー(17)は、この通管用治具(1
    1)がダクト(21)内を走行してローラー(17)の
    外端が側方にある既設の内管(25K)と接触したとき
    に、その内管(25K)を押し退けられるだけの外径H
    を有していることを特徴とする請求項1記載の通管用治
    具。
  3. 【請求項3】両側のローラー(17)の外端から外端ま
    での幅Wが既設の内管の外径D以上で、ローラー(1
    7)の外径Hが既設の内管の外径Dの1/3以上である
    ことを特徴とする請求項1記載の通管用治具。
  4. 【請求項4】押し込み棒(27)の先端に請求項1ない
    し3のいずれかに記載の通管用治具(11)を連結した
    後、その押し込み棒(27)をダクト(21)の一端側
    (23A)からダクト(21)に押し込んで、通管用治
    具(11)をダクト(21)の他端側(23B)に到達
    させ、 次にダクト(21)の他端側(23B)で前記通管用治
    具(11)に引っ張り材(31)を連結した後、前記押
    し込み棒(27)を引き戻して通管用治具(11)をダ
    クト(21)の一端側(23A)に到達させ、 次にダクト(21)の一端側(23A)で通管用治具
    (11)と押し込み棒(27)の連結を解除し、通管用
    治具(11)に内管(25S)を連結した後、引っ張り
    材(31)を引き戻してダクト(21)内に内管(25
    S)を引き込む、ことを特徴とする通管方法。
  5. 【請求項5】押し込み棒(27)の先端に請求項1ない
    し3のいずれかに記載の通管用治具(11)を連結した
    後、その押し込み棒(27)をダクト(21)の一端側
    (23A)からダクト(21)に押し込んで、通管用治
    具(11)をダクト(21)の他端側(23B)に到達
    させ、 次にダクト(21)の他端側(23B)で前記通管用治
    具(11)に内管(25S)を連結した後、前記押し込
    み棒(27)を引き戻してダクト(21)内に内管(2
    5S)を引き込む、 ことを特徴とする通管方法。
  6. 【請求項6】既に内管(25K)が布設されているダク
    ト(21)内にさらに内管(25S)を追加布設する場
    合に、追加布設する内管(25S)をダクト(21)内
    に引き込むのに先立って、請求項1ないし3のいずれか
    に記載の通管用治具(11)をダクト(21)内に通す
    ことを特徴とする通管方法。
JP3007998A 1998-02-12 1998-02-12 通管用治具とそれを用いた通管方法 Pending JPH11234833A (ja)

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