JPH10301001A - 光ファイバケーブル及び後布設方法 - Google Patents

光ファイバケーブル及び後布設方法

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JPH10301001A
JPH10301001A JP9113934A JP11393497A JPH10301001A JP H10301001 A JPH10301001 A JP H10301001A JP 9113934 A JP9113934 A JP 9113934A JP 11393497 A JP11393497 A JP 11393497A JP H10301001 A JPH10301001 A JP H10301001A
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fiber cable
pulling
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秀行 岩田
Masaru Okada
勝 岡田
Shigeru Tomita
茂 冨田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバケーブルを後布設する場合、管路
内への引き込みに伴う作業の省力化ならびに管路内の土
砂等の障害による切断等を防ぐ構造と方法の提供。 【解決手段】 光ファイバケーブル20の同一の被覆内
にこの被覆の内径より小さい外径の収容光ファイバケー
ブル21と、光ファイバケーブル20全体の牽引のため
の抗張力体23と、複数の後布設用ケーブルダクト22
とを効率的に収容し、これら後布設用ケーブルダクト2
2内に後布設用の光ケーブルを牽引するための牽引ひも
15を収容した構造に構成しておき、この牽引ひも15
を利用して新たな光ケーブルの後布設作業を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地下に布設されて
いる管路設備の有効利用を図るため、一地下管路あたり
の光ファイバケーブルの収容数を増加させた光ケーブル
管路及び光ケーブルの多条布設方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ルート間の通信量が増加し通信回線量が
不足した場合、光ファイバケーブルを増設する必要性が
生まれる。この場合、新たな地下管路を埋設するか、既
存の地下管路を有効利用する方法が考えられる。地下管
路の新設は交通事情等の理由で迅速に対応できない面が
あり新地下設備の構築には多大な費用がかかる故に、既
存設備の有効利用を図ることが優先される。よってこの
既存設備の有効利用を図る場合は、通信用ケーブルが既
に布設されている地下管路の空きスペースに光ファイバ
ケーブルを新たに後布設する方法がとられることが一般
的であった。
【0003】図12にルート間の通信量が増加し通信回
線量が不足した場合にケーブルを後布設する従来の方法
を示す。図示の如く地下管路11の内部には、既設のケ
ーブル12のほかに中空の後布設用ケーブルダクト13
が布設する。そこで、この中を貫通するように牽引ひも
15を布設し、この一端にこれから後布設しようとする
後布設ケーブル14を牽引用端末16を介して接続す
る。この後布設ケーブル14は一組のローラ17’で挟
持されこれらのローラは回転可能で長手方向にこのケー
ブル14を移動できる。同様に牽引ひも15の他端を牽
引用ローラ17で挟持して、矢印方向の回転駆動により
上記牽引ひも15をたぐって後布設ケーブル14を後布
設用ケーブルダクト13の中に引き込むことで後布設が
可能であった。
【0004】ここで、図13に従来の光ケーブルの後布
設方法に関する作業順序の概要をフローチャートS10
で示す。まず、地下管路11の空きスペースに後布設用
ケーブルダクト13を布設し(S11)、この後布設用
ケーブルダクト13内に牽引ひも15を布設する(S1
2)。次にこの牽引ひも15を後布設用ケーブル14の
牽引端末16に接続し(S13)、牽引機17によりこ
の牽引ひも15を牽引し後布設用ケーブル14を前記ケ
ーブルダクト内に布設する(S14)。その後この牽引
ひも15を撤去して一連の後布設作業を終了する(S1
5)。
【0005】図14には、従来の光ファイバケーブル及
び後布設用ダクト13を用いた「多条布設」時の地下管
路11の断面の一例を示している。一般にこの多条布設
は収容体12の外径が地下管路11の外径に対して小さ
く、図示のようにその収容体12と地下管路11との間
に十分な空きスペースがある場合にのみ採用される布設
方法である。
【0006】また、従来、光ファイバ通信線路の需要に
対し光ファイバケーブルを効率良く布設する必要がある
場合、一方法として両端の光ファイバテープにコネクタ
を付けた両端コネクタ付き光ファイバケーブルを用いる
ことで接続時間を削除することができるが、その管路の
長さを精度良く測定する方法が無い故に、片側がコネク
タ付きでもう一方は、当該管路の長さに合わせた後、切
断し融着する方法を用いていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の後布
設方法は、あらかじめ地下管路11内に収容されたケー
ブルが在り、さらに新たな光ファイバケーブル14を増
設する場合は、後布設用光ファイバケーブル14の牽引
時に地下管路11内に混入した土砂や腐植生成物等の障
害物による余分な張力がこの後布設用光ファイバケーブ
ル14に加わり、無理な牽引によって切断等の不測の事
態を招くこともあり、後布設作業には難しさを伴なうの
で慎重さが必要である。その後、牽引ひも15を後布設
用ケーブルダクト13内に引き込み、この牽引ひも15
と後布設用光ファイバケーブル14とを接続した後、牽
引ひも15を牽引機17で牽引してこの後布設用ケーブ
ルダクト13内に後布設用光ファイバケーブル14を布
設するという工程を採っていた。
【0008】また、線路設計時に両端コネクタ付き光フ
ァイバケーブルを布設しようとする管路の長さを精度良
く簡単に求める手段および、効率的布設作業を実現する
方法が求められている。
【0009】そこで本発明は、通信需要の増加が予想さ
れるルートに光ファイバケーブルを新たに布設する場
合、あらかじめ牽引ひもを内蔵した後布設用ケーブルダ
クトと光ファイバケーブル及び抗張力体を内包したケー
ブルを布設しておき、管路内への引き込みに伴う稼働の
省力化ならびに管路内の土砂等の障害による切断事故等
の予期せぬ故障事故を未然に防ぐ事をその主な目的とす
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決し目的を
達成するため本発明は次のような手段を講じている。ま
ず、光ファイバケーブルには、同一の被覆内にこの被覆
の内径より小さい外径の収容光ファイバケーブルと、光
ファイバケーブル全体の牽引のための抗張力体と、複数
の後布設用ケーブルダクトとを収容し、更に複数の前記
後布設用ケーブルダクト内に後布設用の光ファイバケー
ブル牽引ひもを収容して成る光ファイバケーブルを提供
し、そして、光ファイバケーブル牽引ひもの一端に新た
な光ケーブルの端部を締結し、他端を所定の牽引手段に
より牽引してその後布設用ケーブルダクト内に引き入れ
ることによって後布設作業の軽減を図る。
【0011】また、本発明の布設する両端コネクタ付き
光ファイバケーブルの牽引ひもが収容された後布設用の
ケーブルダクトと光ファイバケーブルの収容体の集合体
を予め布設する際にその長さを記しておく。後布設の際
にはこの記された長さに基づいて両端コネクタ付き光フ
ァイバケーブルの長さを決めることで、余長の少ない後
布設を図る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
関連する図面を参照しながら複数の実施例を挙げて詳し
く説明する。 [実施例1]図1には本発明の光ファイバケーブル20
の概略図を示し、図2にはこのケーブルを用いた後布設
作業の手順をフローチャートで示している。
【0013】図1に示す如く、地下管路内に布設された
光ファイバケーブル20の被覆中には既に布設された光
ファイバケーブル21の他に、三本の後布設用ケーブル
ダクト22が中央に貫通する抗張力体23の回りに設け
られている。この後布設用ケーブルダクト22のそれぞ
れの内部にはあらかじめ一本の牽引ひも15が収容され
ている。後布設作業においては、この牽引ひも15の一
端は新たな後布設用光ファイバケーブル14に牽引端末
16を介して接続される。よってこの牽引ひも15は牽
引機17等により牽引駆動することで、この後布設用光
ファイバケーブル14をケーブルダクト22内に引き入
れて布設することができる。また、新たな通信需要が発
生した時点では、他の2つの空きケーブルダクト22の
何れかにも上述同様な後布設作業を繰り返し行い、さら
に光ファイバケーブルを増設して多条布設を行うことが
できる。
【0014】すなわち、図2のフローチャートS20に
よれば、まず所望により後布設用ケーブルダクト22を
布設する(S21)。前述のような後布設の為の構造的
特徴を有する本発明の光ファイバケーブル20を用い
て、牽引ひも15を後布設用ケーブル14の牽引端末1
6に締結するなどして接続する(S22)。そして、こ
の牽引ひも15の他端を牽引機17により牽引してその
後布設用ケーブル14をダクト22内に引き込んで布設
する(S23)。その後この牽引ひも15を撤去して一
連の後布設作業を終了する(S24)。
【0015】(作用効果1)このように、本発明の光フ
ァイバケーブルには、後布設用のケーブルダクト22及
び後布設用光ケーブル14の牽引ひも15があらかじめ
各後布設用ケーブルダクト22内に設けられている故
に、後布設作業にはその為のケーブルダクトやその中へ
の牽引ひもの布設作業が不要となり、作業工程を軽減で
きる。また、後布設用ケーブルダクト22が最適な設計
で被覆内に設けられるため、従来よりも後布設用光ケー
ブル14の外径を大きくでき、その結果、一管路の収容
心数を増やすことができる。
【0016】[実施例2]従来は、製造時に光ファイバ
の一端だけにコネクタを付けて布設現場に運搬して管路
内に敷設し、その後、その管路長に合わせて光ファイバ
ケーブルを切断して他端にコネクタを装着して他のケー
ブルと接続する作業を実施しているのが現状であった
が、この方法では布設現場での作業に長時間を要し、光
ファイバとコネクタ接続を現場で行うために接続部の通
信品質が必ずしも一定ではない。そこで本発明では、光
ファイバケーブルにその管路長が解る手段を設けてい
る。例えば上述同様に、牽引ひも15が収容された後布
設用のケーブルダクト22と、光ファイバケーブル20
の収容体21の集合体を予め布設し、その際にそのダク
トの長さをあらかじめ測定して記しておけば、後布設し
ようとする両端コネクタ付き光ファイバケーブルの長さ
をその後布設作業以前に決めることができる。よって、
後布設用ケーブルダクト22に決定した長さの両端コネ
クタ付き光ファイバケーブル31の牽引端末16に対し
牽引ひも15を接続した後、この牽引ひも15を牽引機
17で牽引することで、ほぼ長さの一致する必要最小限
度の長さの後布設用光ファイバケーブルを布設すること
ができる。
【0017】詳しくは、図3に本発明に係わる後布設用
両端コネクタ付きのケーブル19の構造を示している。
具体的には、例えばケーブル19の被覆面上に図示しな
い「ケーブル長」をプリントしておく。そして、そのデ
ータを基に新たに後布設しようとする光ファイバケーブ
ルの必要となる長さを推定し、あらかじめ製造時にその
両端に光ファイバテープ28でつながれた光コネクタ1
8を付けておく。なお、新たな需要が発生した場合に
は、他の後布設用ケーブルダクト22に同様な方法で両
端コネクタ付き光ファイバケーブルを繰り返し布設す
る。
【0018】また図4には、本発明のケーブル20に図
3に示す後布設用両端コネクタ付き光ファイバケーブル
を布設する手順をフローチャートS30で示している。
まず、前述の後布設用の構造的特徴を有する本発明のケ
ーブル20を布設した際にそのケーブル長を測定してお
き所定の箇所に記しておく(S31)。そのケーブル長
に基づいて、後布設しようとする両端コネクタ付きの光
ファイバケーブル19の長さを決定する(S32)。あ
らかじめ布設されていたケーブル内に備えられた牽引ひ
も15を後布設用のケーブルの端末に接続し(S3
3)、牽引機17でこの牽引ひも15を引き出して新し
いこのケーブル19をダクト22内に布設する(S3
4)。その後、この牽引ひも15を撤去して一連の後布
設作業を終了する(S35)。
【0019】(作用効果2)後布設に必要な光ファイバ
ケーブルの長さは少なくとも既設のケーブルの長さ又は
それ以上であるので、管路長が分かる手段としてこのケ
ーブル長を記しておけば、後布設のための計測または、
この結果に従ったコネクタ取付け工程を現場作業から削
減できる。よって、図4に示す如き作業手順に従えば、
ケーブル布設現場での作業時間の短縮が実現すると共
に、通信品質の低下防止が図れる。また、この得られた
長さに関するデータから、両端コネクタ付き光ファイバ
ケーブルの長さを余長を少なく布設することができる。
【0020】[実施例3]図5に示す断面図は本発明の
一実施例である光ファイバケーブルの断面であり、図6
にはこの長手方向の構造が示されている。図示のよう
に、一束の光ファイバケーブル21が収容された収容体
が1つと、後布設しようとする光ファイバケーブル( 不
図示) のための牽引ひも15を収容した三本の後布設用
ケーブルダクト22を、光ファイバケーブル20全体の
牽引のための抗張力体23の周囲に図6に示す如く長手
方向に「直線状」に並設し、その周辺には例えばポリ塩
化ビニルから成るシースを設けて1つの光ファイバケー
ブル20を構成する。
【0021】(作用効果3)この光ファイバケーブルに
あらかじめ設けられた、後布設用のケーブルダクト22
及び牽引ひも15により、後布設作業でのケーブルダク
トやその中への牽引ひもの布設が不要となるので作業工
程を軽減できる。また、複数の後布設用ケーブルダクト
22が最適に設けられる故に、従来に比較して後布設用
光ケーブルの外径を大きくでき、よって一管路の収容心
数を増やすことができる。
【0022】[実施例4]図7には、前述の収容体とし
ての光ファイバケーブル21の断面図が示されている。
図示したように中心には例えば金属鋼線や繊維強化プラ
スチックロッドから成る抗張力体26を設けている。例
えばポリエチレンなどのプラスチック材を用いて成る長
尺の丸棒状のものであり、この周面には「螺旋状」もし
くはS形状とZ形状の複合された撚り、即ち「SZ撚
り」の溝27が設けられてあり、この溝27に沿って複
数の光ファイバ(不図示)が収容されている。また、こ
の収容体の被覆層の内周には光ファイバテープ28とい
う所定の押さえテープが巻き合わせられて光ファイバの
ための押さえ巻き層が形成されている。そしてその周上
にはポリ塩化ビニルから成るシース29が設けられてい
る。
【0023】(作用効果4)上記の抗張力体26に金属
鋼線や繊維強化プラスチックロッドを採用することで長
手方向の張力に強く且つ屈曲性に富む光ファイバケーブ
ルとなる。また、例えば「SZ撚り」の溝を設けること
で、複数の光ファイバがこの溝に沿って収容され易く、
また、光ファイバテープ28による押さえにより光ファ
イバが安定的に収容される。
【0024】[実施例5]図8には、本発明の一実施例
であるケーブルのいわゆる「SZ形」を成す収納構造を
示している。すなわち、本発明の光ファイバケーブル2
0においては、光ファイバが収容された収容体21と三
本の後布設する光ファイバケーブル( 不図示) の牽引ひ
も( 不図示) を収容した後布設用ケーブルダクト22を
光ファイバケーブル20の全体の牽引のための抗張力体
23の周上に、適当な間隔周期で図示の如く長手方向に
「SZ形」に撚り合わせ、各ケーブルダクト22及び収
容体内周面には、前述同様に例えばポリ塩化ビニルから
成るシース25が設けられている。
【0025】(作用効果5)このように、光ファイバが
収容された収容体21と光ファイバケーブルを牽引する
ための牽引ひも15を収容したダクト22を適当な数の
組合せで、中心に配した抗張力体23に対し適当な間隔
で長手方向に「S撚り」と「Z撚り」とを交互に繰り返
し撚り合わせ、その周上にシースを設けた光ファイバケ
ーブルにより、従来に比較して後布設用光ケーブルの外
径を大きくでき、よって一管路の収容心数を増加できる
と共に安定的な収納が可能となる。
【0026】[実施例6]図9に示す本発明の一実施例
である光ファイバケーブル20は次のように構成されて
いる。すなわち、光ファイバが収容された収容体21
と、三本の後布設する光ファイバケーブル牽引ひもを収
容した後布設用ケーブルダクト22とを光ファイバケー
ブル20の牽引のための抗張力体23の周囲に適当な間
隔周期で長手方向に「螺旋状」に撚り合わせ、ケーブル
ダクト22及び収容体21の回りに例えばポリ塩化ビニ
ルから成るシースが設けられている。
【0027】(作用効果6)このように、光ファイバが
収容された収容体21と、牽引ひも15を収容したダク
ト22を適当な数の組合せで、抗張力体23の周囲に所
定の間隔ピッチで長手方向に「螺旋状」に撚り合わせる
と共に、その周辺にシースを設けたことで、前述同様
に、従来に比較して後布設用光ケーブルの外径を大きく
でき、よって一管路の収容心数を増加できると共に安定
的な収納ができる。
【0028】[実施例7]図10には、本発明の一実施
例であるケーブルの断面構造を示す。この構造的な特徴
は、図5に例示した収容体21の表面と、ケーブルダク
ト22の外面と、中央の抗張力体23の表面と、ケーブ
ル20の被覆内面とにそれぞれ後述する高摩擦材から成
る高摩擦材テープ30を巻回している点にある。
【0029】例えば中心に金属鋼線や繊維強化プラスチ
ックロッドから成る抗張力体23を設け、この周囲には
例えばポリエチレンなどのプラスチックを採用した後布
設用ケーブル後布設用ケーブルダクト22を設ける。ま
た、牽引のため例えば金属鋼線や繊維強化プラスチック
ロッドから成る抗張力体23の周上をポリエチレンなど
のプラスチックで覆ったロッド状の抗張力体23を中心
にしてある適当な間隔で撚り合わせ、その周辺にポリ塩
化ビニルから成るシースを配する。さらに、この光ファ
イバケーブル20を構成する収容体21、後布設用ケー
ブルダクト22および抗張力体23の各々の周面上に、
例えばゴム系素材から成る高摩擦テープ30を巻回して
いる。
【0030】(作用効果7)このような高い摩擦力を発
揮する素材によって表面を被覆することで、隣接する部
材が互いに摺動でき難くなり、被覆内において位置的に
安定する。また、収容体21、後布設用ケーブルダクト
22および抗張力体23の各々のロッドの周面に巻かれ
た高摩擦テープ30により、各ロッドの温度変化に起因
する収縮を抑制することができる。
【0031】(その他の変形実施例)なお、上述のよう
な高摩擦力の維持にはそれぞれに適する素材を採用して
もよいし、図11に示すような表面に周期的な突起物
(凸部)を設けてもよい。すなわち図11(a)に示す
ような矩形が規則的に配列され、図11(b)に示すよ
うな断面形状の突起物を多数有する高摩擦テープ30に
よって巻回してもよい。これにより、隣接する凹凸部が
互いに噛み合って摺動でき難い高い摩擦力を生じて、収
容された各ケーブルやケーブルダクトが位置的に安定す
る。
【0032】また、後布設用ケーブルダクト22は例え
ばポリエチレン等のプラスチック材から成る。また、牽
引ひも15は例えば金属鋼線や高強度の高分子繊維から
成ってもよい。さらに、抗張力体23は例えば金属鋼線
や繊維強化プラスチックロッドの周上にポリエチレン等
のプラスチック材で覆ったものである。なお、これらの
部位の材質は上記の材料に必ずしも限定さるものではな
く、適宜に他の材質を採用してもよい。このほかにも、
本発明の要旨を著しく逸脱しない範囲で種々の変形実施
も可能である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ファイ
バケーブル及びその多条の後布設方法にあたっては、ケ
ーブル内の後布設用ケーブルダクト及び既設の後布設用
ケーブルの牽引ひもを用いることで、後布設の作業効率
を改善できる。また、後布設用のケーブルダクトを効率
良く事前に設けることができるため、後布設用光ケーブ
ルの外径または収容体の外径を大きくし、その結果、後
布設用光ケーブルの収容心数を大幅に増やし、一管路当
たりの収容心数を容易に向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバケーブルの多条布設方法を
示す概略図。
【図2】本発明の光ファイバケーブルの多条布設方法の
手順を示すフローチャート。
【図3】本発明に係わる両端コネクタ付きの光ファイバ
ケーブルを示す概略図。
【図4】図3の両端コネクタ付き光ファイバケーブルの
多条布設方法の手順を示すフローチャート。
【図5】本発明に係わる光ファイバケーブルの断面構造
を示す横断面図。
【図6】本発明の光ファイバケーブルの長手方向の構造
を部分的に示す透視図。
【図7】本発明の光ファイバケーブルに収容されている
光ケーブルの断面構造を示す横断面図。
【図8】本発明の光ファイバケーブルの「SZ形」を成
す長手方向の構造を部分的に示す透視図。
【図9】本発明の光ファイバケーブルの「螺旋状」を成
す長手方向の構造を部分的に示す透視図。
【図10】収容体表面とケーブルダクト外面と抗張力体
表面とケーブル被覆の内面に高摩擦材を付与した本発明
の光ファイバケーブルの断面構造を示す横断面図。
【図11】高摩擦力を付与した高摩擦力テープの表面形
状を示し、(a)は高摩擦力テープの平面図、(b)は
線分A−A’に沿った高摩擦力テープの縦断面図。
【図12】従来の光ファイバケーブルの多条布設方法を
示す概略図。
【図13】従来の光ファイバケーブルの多条布設方法の
手順を示すフローチャート。
【図14】従来の光ファイバケーブルの多条布設のため
のケーブル断面構造を示す横断面図。
【符号の説明】
14…後布設用光ファイバケーブル、 15…牽引ひも、 16…牽引端末、 17…牽引機、 18…光コネクタ、 19…両端コネクタ付きケーブル、 20…光ファイバケーブル(被覆)、 21…収容光ファイバケーブル、 22…後布設用ケーブルダクト、 23…光ファイバケーブルの抗張力体、 25…収容光ファイバケーブルの抗張力体、 27…押さえ巻き層の溝、 28…光ファイバテープ、 29…収容光ファイバケーブルの被覆(シース)、 30…高摩擦材テープ、 31…突起物、 32…高摩擦力テープ素材。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一の被覆内にこの被覆の内径より小さ
    い外径の収容光ファイバケーブルと、光ファイバケーブ
    ル全体の牽引のための抗張力体と、複数の後布設用ケー
    ブルダクトとを収容して成ることを特徴とする光ファイ
    バケーブル。
  2. 【請求項2】 複数の前記後布設用ケーブルダクト内に
    後布設用の光ファイバケーブル牽引ひもを収容して成る
    ことを特徴とする、請求項1記載の光ファイバケーブ
    ル。
  3. 【請求項3】 該光ファイバケーブルの被覆内に収容さ
    れた前記収容光ファイバケーブルと前記複数の後布設用
    ケーブルダクトは、前記抗張力体を中心とする円周上に
    配され、前記被覆の長手方向に直線状に設けられて成る
    ことを特徴とする、請求項2記載の光ファイバケーブ
    ル。
  4. 【請求項4】 前記収容光ファイバケーブルと前記後布
    設用ケーブルダクトは、前記抗張力体の周囲に所定の間
    隔で長手方向にSZ形に撚り合わせられて成ることを特
    徴とする、請求項2記載の光ファイバケーブル。
  5. 【請求項5】 前記収容光ファイバケーブルと前記後布
    設用ケーブルダクトは、前記抗張力体の周囲に所定の間
    隔で長手方向に螺旋状に撚り合わせられて成ることを特
    徴とする、請求項2記載の光ファイバケーブル。
  6. 【請求項6】 該光ファイバケーブルの被覆内面と、こ
    の被覆内に収容された光ファイバケーブルの被覆表面
    と、新たに光ファイバケーブルを後布設するためのダク
    トの外面と、前記抗張力体の表面とには、互いに接して
    摺動し難い所定の高摩擦形状または高摩擦材が配されて
    成ることを特徴とする、請求項2記載の光ファイバケー
    ブル。
  7. 【請求項7】 同一の被覆内にこの被覆の内径より小さ
    い外径の収容光ファイバケーブルと、光ファイバケーブ
    ルの牽引のための抗張力体と、複数の後布設用ケーブル
    ダクトとを収容して成り、前記複数の後布設用ケーブル
    ダクト内には後布設用の光ファイバケーブル牽引ひもを
    収容して成る光ファイバケーブルにおいて、 前記光ファイバケーブルの牽引ひもの一端に新たな光ケ
    ーブルの端部を接続し、他端を所定の牽引手段により牽
    引し、前記後布設用ケーブルダクト内に引き入れること
    によって後布設作業を行うことを特徴とする光ファイバ
    ケーブルの後布設方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009134059A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバ布設用管路部材および光ファイバ布設方法
JP2013033173A (ja) * 2011-08-03 2013-02-14 Fujikura Ltd 光ファイバケーブル及び光ファイバの再接続方法
CN105954853A (zh) * 2016-07-21 2016-09-21 南京华信藤仓光通信有限公司 一种自铺设光缆及铺设方法

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