JPH11344656A - 管路敷設用ケーブル - Google Patents

管路敷設用ケーブル

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JPH11344656A
JPH11344656A JP10151350A JP15135098A JPH11344656A JP H11344656 A JPH11344656 A JP H11344656A JP 10151350 A JP10151350 A JP 10151350A JP 15135098 A JP15135098 A JP 15135098A JP H11344656 A JPH11344656 A JP H11344656A
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JP
Japan
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cable
laying
sheath
groove
conduit
Prior art date
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Pending
Application number
JP10151350A
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English (en)
Inventor
Yoshiteru Takeda
義照 武田
Ichiro Kobayashi
一郎 小林
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 管路内に敷設するため牽引する際に、シース
外表面の凹凸により所望の摩擦低減効果が得られるよう
にする。 【解決手段】 管路内に1本以上敷設する断面円形の管
路敷設用ケーブルであって、シース6の外周面に長手方
向適宜間隔毎にその螺旋方向が反転する複数の溝7を形
成して、管路内で牽引する際にケーブルが回転せずに、
管路との接触が狭い範囲に限定されるようにする。そし
て、その溝7の幅を溝間に形成される凸部8の幅より小
さくして、他のケーブルの凸部がシース外周部に形成し
た溝の中に落ち込むことを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地下管路内等に敷
設するのに適した管路敷設用ケーブルに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物が密集している都心部で
は、電力及び通信ケーブルを地下に埋設された管路内に
敷設することが多くなっている。その内、通信ケーブル
においては、光通信の需要の拡大に伴って、一つの管路
内に多数の光ファイバケーブルを通すケースが多くなっ
ている。そのような管路内に光ファイバケーブルを敷設
する場合、光ファイバケーブルと管路内壁、及び既設の
ケーブルとの摩擦により、ケーブルが損傷したり、大き
な敷設張力が光ファイバケーブルにかかって、ケーブル
内部の光ファイバに歪みが加わったりする。
【0003】その対策として、従来、ケーブルシースの
材料として、耐磨耗性で低摩擦の材料を用いたり、敷設
時にケーブルシース上に滑材を塗って敷設したりしてい
たが、耐磨耗性で低摩擦の材料は高価であり、また、敷
設時に滑材を塗るのでは、作業性が悪い。
【0004】そこで、例えば、特開平9-152531号公報に
示されるように、光ファイバケーブルのシースの外表面
に螺旋状の凹凸を設けて、光ファイバケーブルと管路内
壁、及び既設の光ファイバケーブルとの接触面積を減ら
して摩擦を小さくする方法が提案されている。
【0005】図4は、従来の光ファイバケーブルを示す
図である。図4において、1はテンションメンバ、2は
溝付スペーサ、3は光ファイバ収納溝、4は光ファイ
バ、5は抑え巻き層、6はシース、7は溝、8は凸部で
ある。
【0006】溝付スペーサ2の光ファイバ収納溝3の中
にそれぞれ光ファイバ4を収納して抑え巻き層5を施
し、そのようにして形成されているコア部の外側を、ポ
リエチレン等よりなるシース6で被覆している。そのシ
ース6の外表面には、多数の溝7と凸部8を螺旋状に形
成している。
【0007】このようにすれば、光ファイバケーブルを
管路に敷設する際には、光ファイバケーブルは、管路内
壁、及び既設の光ファイバケーブルと、それらの凸部8
を介して接触することになって、それらとの接触面積が
小さくなる。その結果、敷設時にケーブルにかかる摩擦
力が小さくなってケーブルの損傷を少なくでき、また、
ケーブルを低張力で敷設することが可能になり、ケーブ
ルの細径化及び軽量化が可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の管路敷設用ケーブルを使って敷設実験を行った
ところ、シースの外表面に凹凸を設けない場合と比較し
て、摩擦の低減効果が顕著には得られないことが分かっ
た。
【0009】その原因として、従来の管路敷設用ケーブ
ルは、溝7,凸部8の形状が一定方向の螺旋であるた
め、管路内に敷設するためケーブルを牽引する際に、凸
部8における摩擦によりケーブルが螺旋方向に回転し、
接触面積が所望の接触にならないことが考えられる。こ
の傾向は、特に、質量が重い電力ケーブルにおいて強く
なる。
【0010】本発明は、そのような問題点を解決し、管
路内でケーブルを牽引する際に、ケーブルが回転しない
ようにしてシース外表面の凹凸により所望の摩擦低減効
果が得られるようにすることを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1に記載の管路敷設用ケーブルは、管路内に
1本以上敷設する断面円形の管路敷設用ケーブルであっ
て、シースの外周面に長手方向適宜間隔毎にその螺旋方
向が反転する複数の溝を形成したことを特徴とする。こ
のようにすると、管路内に敷設するため牽引する際に、
ケーブルが回転せずに直線的に移動し、シース外表面の
凹凸により所望の摩擦低減効果が得られる。
【0012】そして、請求項2に記載の管路敷設用ケー
ブルは、前記溝の幅を溝間に形成される凸部の幅より小
さくしたことを特徴とする。このようにすると、他のケ
ーブルの凸部がシース外周部に形成した溝の中に落ち込
むことがなくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の管路敷設
用ケーブルの一例を示す図である。符号は、図4のもの
に対応している。
【0014】シース6は、低密度ポリエチレン等の熱可
塑性樹脂で形成しており、その外周面に長手方向適宜間
隔毎にその螺旋方向が反転する複数の溝7を形成してい
る。このように、溝7を適宜間隔毎にその螺旋方向を反
転させていることにより、管路内に敷設するためケーブ
ルを牽引する際に、ケーブルが回転せずに直線的に移動
するようにしている。
【0015】図2は、本発明の作用を説明するためのケ
ーブルシース表面の部分展開図である。符号7,8は、
図1のものに対応している。Aの部分は、溝7の方向が
反転する反転部であり、反転部A,A間のピッチBは、
外半径5mmから45mmの通常のケーブルであれば、50
0mmから1000mm程度の範囲で選択できる。また、溝
7の回転角度は、45°から340°の範囲で適宜選択
できるが、180°程度が望ましい。そしてまた、反転
部Aにおいては、鋭角状に反転させてもよいし、サイン
カーブ状に反転させてもよい。さらにまた、反転部A,
A間の溝7は、図2に示すように直線状にしてもよい
が、曲線状にしてもよい。
【0016】このように、溝7,凸部8を適宜間隔毎に
その螺旋方向を反転させていることにより、管路内に敷
設するためケーブルを牽引する際に、ケーブルが回転せ
ずに管路との接触は、斜線部Cのように、狭い範囲に限
定される。その結果、牽引される際の摩擦力は低減さ
れ、ケーブルコア部に無用な張力が加わらなくなる。
【0017】その際、溝7の幅は、溝間に形成される凸
部8の幅より小さくすることが望ましい。そのようにす
れば、1つの管路内に複数本のケーブルを敷設する場合
に、他のケーブルの凸部8が溝7の中に落ち込むことが
なくなって、摩擦力の増加要因を除去できる。また、溝
7の断面形状は、台形状または半円状とすることが望ま
しい。そのようにすれば、ケーブル敷設時に、シース6
上に加わる応力等による亀裂を防止することができる。
そしてまた、凸部8の角部は、円弧状にすることが望ま
しい。そのようにすれば、同一管路内に敷設されたケー
ブル同士の滑りが良好になる。
【0018】さらに、シース6は、低密度ポリエチレ
ン,塩化ビニル等の熱可塑性樹脂で形成することが望ま
しい。そのようにすれば、管路内に敷設するためケーブ
ルを牽引する際に、管路との接触部では、摩擦熱により
凸部8の表面が溶融して、一種の潤滑材として働き、摩
擦力を低減できるようになる。
【0019】一般に、管路内に敷設するケーブルの管路
内断面積に対する専有面積比率は、40%以下程度で行
っており、例えば、内径75mmの管路においては、ケー
ブル1条の場合は、外径が50mm以下のケーブルとな
る。そのような敷設条件下であれば、本発明のケーブル
は、多条敷設の場合でも必要な特性を満足するものであ
り、既設ケーブルが図4に示したような、シース6の外
表面に一定方向の螺旋の溝7,凸部8を設けた従来のケ
ーブル、あるいは、シース6の外表面に溝7,凸部8を
設けない断面円形のケーブルであっても、また、トリプ
レックス型(3条撚り合わせ型)電力ケーブルであって
も必要な特性を満足する。
【0020】
【実施例】図1に示す光ファイバケーブルについて、外
径が24mm,単位質量0.58kg/mのケーブルの試作
を行い、また、同じ外径、単位質量で、シース外表面に
一定方向に螺旋の溝7,凸部8を形成したケーブル(以
下、「従来ケーブルA」という)及び溝7,凸部8のよ
うな凹凸を形成しない断面円形のケーブル(以下、「従
来ケーブルB」という)を用いて敷設張力の比較を行っ
た。
【0021】試作ケーブルのシース断面形状は、凸部8
の幅2mm、溝7の幅1mm,深さ0.5mmで、溝7の形状
は台形、螺旋の反転ピッチは500mm、回転角度は18
0°で、断面形状に対応する押出ダイスを押出成形機に
回転可能にセットし、それを前記反転ピッチに合わせて
一定の回転速度で回転させて製造した。一方、従来ケー
ブルAは、上記押出ダイスと同一形状のものを一方向に
回転させながら、500mmピッチに溝7を形成したケー
ブルを用いた。シース材としては、低密度ポリエチレン
を用いた。
【0022】図3は、実施例の敷設張力試験設備を示す
図である。図3において、10はケーブルドラム、11
はケーブル、12は曲がり管、13は管路、14は牽引
ロープ、15はウィンチである。
【0023】管路13としては、内径80.7mmの鋼管
と、内径83mmの硬質塩化ビニル管を直線上に各55m
敷設し、さらに、管路13のケーブル引込み部に、30
°の曲がり管12を2箇所取り付けて総長60mとした
2種類の管路を用いた。また、敷設方法としては、管路
13内に予め通した牽引ロープ14をドラム巻きの状態
の各ケーブルの先端に取り付け、ケーブルドラム10か
らケーブルを繰り出しながら、牽引ロープ14を12m
/分の引き取り速度でウィンチ15に巻き取り、外径2
4mmの各ケーブルを管路13に1条敷設した時の敷設張
力及び多条での敷設として、予め外径40mmの従来ケー
ブルBを敷設した状態で、外径24mmの前記各ケーブル
を追加敷設した時の敷設張力をそれぞれ測定した。
【0024】表1にその結果を示す。表1中、敷設張力
比は、外径24mmの従来ケーブルBの敷設張力を1と
し、それとの比率を表したものである。
【表1】
【0025】これらの結果より、本発明のケーブルの1
条での敷設張力は、管路種で多少異なるが、従来ケーブ
ルBの70%程度で、多条での敷設張力においても、従
来ケーブルAに比べて10%程度低い張力で、従来ケー
ブルに比べてケーブル牽引力が小さくなり、敷設作業が
容易になることがわかる。この効果は、ケーブルを牽引
する速度が速くなるほど顕著になる。
【0026】なお、上記実施例においては、シース6に
低密度ポリエチレンを用いたが、電力ケーブル等で多く
用いられている塩化ビニル等の樹脂についても同様な効
果が得られた。また、本発明のケーブルについては、ト
リプレックス型電力ケーブルのように撚りケーブル構造
でも同様な効果が期待できる。
【0027】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、次に記載するような効果を奏する。すなわ
ち、請求項1に記載の管路敷設用ケーブルは、シースの
外周面に長手方向適宜間隔毎にその螺旋方向が反転する
複数の溝を形成したので、管路内に敷設するため牽引す
る際に、ケーブルが回転せずに直線的に移動し、シース
外表面の凹凸により所望の摩擦低減効果が得られる。
【0028】そして、請求項2に記載の管路敷設用ケー
ブルは、溝の幅を溝間に形成される凸部の幅より小さく
したので、他のケーブルの凸部がシース外周部に形成し
た溝の中に落ち込むことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管路敷設用ケーブルの一例を示す図で
ある。
【図2】本発明の作用を説明するためのケーブルシース
表面の部分展開図である。
【図3】実施例の敷設張力試験設備を示す図である。
【図4】従来の管路敷設用ケーブルを示す図である。
【符号の説明】
1…テンションメンバ 2…溝付スペーサ 3…光ファイバ収納溝 4…光ファイバ 5…抑え巻き層 6…シース 7…溝 8…凸部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管路内に1本以上敷設する断面円形の管
    路敷設用ケーブルであって、シースの外周面に長手方向
    適宜間隔毎にその螺旋方向が反転する複数の溝を形成し
    たことを特徴とする管路敷設用ケーブル。
  2. 【請求項2】 前記溝の幅を溝間に形成される凸部の幅
    より小さくしたことを特徴とする請求項1記載の管路敷
    設用ケーブル。
JP10151350A 1998-06-01 1998-06-01 管路敷設用ケーブル Pending JPH11344656A (ja)

Priority Applications (1)

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JP10151350A JPH11344656A (ja) 1998-06-01 1998-06-01 管路敷設用ケーブル

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JP10151350A JPH11344656A (ja) 1998-06-01 1998-06-01 管路敷設用ケーブル

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JPH11344656A true JPH11344656A (ja) 1999-12-14

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JP10151350A Pending JPH11344656A (ja) 1998-06-01 1998-06-01 管路敷設用ケーブル

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100633905B1 (ko) 2003-01-24 2006-10-13 엘에스전선 주식회사 공기압 포설용 광섬유 유닛, 그 제조방법 및 장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100633905B1 (ko) 2003-01-24 2006-10-13 엘에스전선 주식회사 공기압 포설용 광섬유 유닛, 그 제조방법 및 장치

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050118

A02 Decision of refusal

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Effective date: 20050524