JP2003294024A - コントロールケーブル - Google Patents

コントロールケーブル

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Abstract

(57)【要約】 【課題】内索でなく裸のまま使用するコントロールケー
ブルにおいて、簡単な構造で繰り返し曲げによるストラ
ンド同士のフレッティング防止と摩擦劣化を緩和し、特
に摺動曲げに強い、高耐久性のコントロールケーブルを
提供する。 【解決手段】2層撚り構成のケーブルにおいて、隣り合
う側ストランド間に着目し、これを所定範囲に設定した
もので、すなわち側ストランドが芯ストランドの中心か
らほぼ均等の距離に配置され、しかも隣り合う側ストラ
ンド間の隙間率rを、ロープ中心から隣接する側ストラ
ンド間の隙間角度を合計し360で除したものが0≦r
≦3.0%の範囲にあるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車、各種産業機
械および搬送システムなどにおいて操作力や動力伝達用
部品として使用されるコントロールケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】コントロールケーブルは、数多くの用
途、例えば自動車においては、窓の開閉、ボンネットや
トランクの開閉、ブレーキ操作などにおける操作力や動
力の伝達手段として使用され、また、産業機械や搬送シ
ステムなどにおいても、ハンドル操作力の伝達手段など
として汎用されている。
【0003】こうしたコントロールケーブルの使用態様
としては、ある程度の可撓性と剛性を有する導管に挿入
して内索として使用する場合と、導管等を使用せずに裸
のまま使用する場合とがある。後者は部品として取り付
けやすく、操作性に優れることから、自動車の窓の開閉
用等に使用され、装置の簡易化とコストの低減の点から
有利であるとされている。
【0004】しかし、その反面、コントロールケーブル
がガイドである小径のプーリや小径の固定シューに直接
接触するため、導管に挿入して使用する内索方式に比
べ、より強い繰り返し曲げを受ける。すなわち、小径の
プーリによる曲率の小さい繰り返し曲げによって曲げ疲
労とストランド相互のフレッティング疲労が生じやす
く、また、固定シューとの繰り返し摩擦による摩擦劣化
を受けやすい。
【0005】こうしたことから、コントロールケーブル
には、強くて伸びが少なく、かつ耐久姓に優れた鋼線を
撚り合わせたものが用いられ、また、耐食性を付与する
ため、通常、亜鉛めっきが施された鋼線が用いられてい
る。具体的には、自動車用の窓開閉用のコントロールケ
ーブルとして、後部座席側に7×7構造が用いられ、使
用頻度が高く、条件的に厳しい運転席側には、1×19
+8×7構造、W(19)+8×7構造の高価なものが
多く使われている。
【0006】しかし、このような構造としただけでは、
耐久性が十分となりにくいので、さらにストランドを構
成する素線径を小さくしたり、芯ストランドを樹脂被覆
し、芯ストランド内に潤滑油を閉じ込める等の対策が取
られていたが、自動車の窓開閉に用いられるようなケー
ブルでは、前記のように、高い張力で固定シューにより
摺動されながら小径に曲げられ、強く擦られる厳しい条
件で使用されるので、前記先行技術でも十分安定した耐
久性が得られなかった。とくに、導管に挿入される内索
でなく、裸のまま使用する場合に顕著であった。
【0007】その理由は、ケーブル製造時に発生するケ
ーブルの側ストランド或いは芯ストランドの圧痕キズが
疲労破壊の起点になることであり、一方、使用中におい
ては、摺動部で擦られ、この時、側ストランドが芯スト
ランド上で移動してしまうことにより、側ストランド同
士、或いは側ストランドと芯ストランド間で擦れ合いが
生じ、これにより素線に発生する磨耗キズが疲労の起点
になり、また、プーリー又は固定シューにケーブルが強
く押しつけられながら曲げられた時にコードが潰れるた
めである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のような
問題を解消するためになされたもので、その目的とする
ところは、内索でなく裸のまま使用するコントロールケ
ーブルにおいて、簡単な構造で繰り返し曲げによるスト
ランド同士のフレッティング防止と摩擦劣化を緩和し、
特に摺動曲げに強い、高耐久性のコントロールケーブル
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、複数本の素線を撚り合わせた芯ストランド
と、複数本の素線を撚り合わせた複数の側ストランドを
芯ストランドの周りに撚り合わせた2層撚り構成のケー
ブルにおいて、隣り合う側ストランド間に着目し、これ
を所定範囲に設定したもので、すなわち、すべての側ス
トランドが芯ストランドの中心からほぼ均等の距離に配
置され、しかも隣り合う側ストランド間の隙間率r、す
なわち、ロープ中心から隣接する側ストランド間の隙間
角度を合計し360で除したものが0≦r≦3.0%の
範囲にあることを特徴としている。
【0010】また、本発明は、芯ストランドが周囲に非
金属の緩衝材被覆層を有し、芯ストランドと側ストラン
ド間で接触部を持たないように各側ストランドの一部が
被覆層に埋められ、かつ、すべての側ストランドが芯ス
トランドの中心からほぼ均等の距離に配置され、しかも
隣り合う側ストランド間の隙間率rが0≦r≦7.0%
の範囲にあることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の態様】以下本発明の実施の態様を、添付
図面を参照して説明する。図1と図2は本発明によるコ
ントロールケーブルの第1態様を示している。1は7×
7構造からなる本発明コントロールケーブルの全体を指
しており、1本の芯ストランド11と、これを囲んで撚
り合わされた6本の側ストランド12から構成されてい
る。
【0012】芯ストランド11と側ストランド12を構
成する各素線は、一般に炭素量0.60wt%以上を含
有する硬鋼線を冷間伸線加工されたもので、表面に亜鉛
めっき等の防食被覆が施されていることが好ましい。
【0013】芯ストランド11は、この例では1本の芯
素線111の周りに6本の側素線112を配して撚り合
わせることで構成されており、側ストランド12は同様
に芯素線121の周りに6本の側素線122を配して撚
り合わせることで構成されている。
【0014】そして、本発明は、こうした2層構造ロー
プの側ストランド間の隙間率rを次の式で表される所定
範囲0≦r≦3.0%に設定している。 r=[(γ1+γ2+……+γn)/360]×100 この式の隙間率rは、図2に示すように、芯ストランド
11の中心から側ストランド12に接線を引き、隣り合
う側ストランド12、12の接線の開き角度γ1〜γ6
を求めたときの、それら開き角度γ1〜γ6の総和の3
60度に対する比率を意味している。
【0015】隙間率rの上限を3.0%としたのは、こ
の値を超えると、プーリおよび固定シュー部で芯ストラ
ンドと側ストランドの間で強圧接の状態で側ストランド
の移動が起き、素線同士のフレッティングによる断線が
発生するからである。隙間率rの下限を0としたのは、
これを下回る隙間では、隙間率がマイナスになってしま
い、全ての側ストランドが芯ストランドの中心から均等
な距離に配置できるスペースがなく、少なくとも1本の
側ストランドがはみ出して浮き上ってしまう。即ち、こ
の時点で形崩れ状態になってしまうからである。
【0016】一般的に、芯ストランド11に直径D1と
側ストランド12に直径D2との関係はD1>D2とし
ている。その理由は、D1<D2では全ての側ストラン
ドが芯ストランドの中心から均等に配置されるスペース
がなく、1本以上の側ストランドが浮き上がる状態にな
るからである。また、このような浮き上がり状態では芯
ストランドと側ストランド間の隙間が大きくなり、使用
中に芯ストランドがケーブルから抜け出てくる不具合も
発生する。しかし、D1>D2としても側ストランド間
の隙間率が高すぎると摺動と曲げを受けた場合には、側
ストランドが芯ストランド上を円周方向に移動し、この
状態では側ストランドと芯ストランド間及び側ストラン
ド同士間でフレッティングが発生して具合が悪い。上記
のような隙間率を得るためには、芯ストランド又は芯ス
トランドを構成する素線の直径を微調整してケーブルを
製作するものである。
【0017】図3と図4は本発明によるコントロールケ
ーブルの第2態様を示している。1は本発明コントロー
ルケーブルの全体を指しており、1本の芯ストランド1
1と、これの外周に施された非金属製の比較的軟質な被
覆層13と、これを囲む6本の側ストランド12から構
成されており、各側ストランド12は被覆層13に一部
が埋め込まれた状態に構成されている。
【0018】被覆層13の材質は、ナイロン、ポリエチ
レン、塩化ビニール、ポリエステル等硬鋼線に比べ軟質
の高分子化合物類が好適である。被覆層13の厚さt
は、0.02〜0.10mm程度が適当である。0.1
0mm程度より厚すぎるとケーブルの直径が太くなり、
単位断面積強度が低下するので好ましくない。0.02
程度よりも薄いと側ストランド12,12の撚り合わせ
工程で側ストランド12が被覆層中に押し込まれた際
に、芯ストランド11と接触してしまうので好ましくな
い。
【0019】被覆層13の厚さtを適度な大きさにすれ
ば、側ストランド12が芯ストランド11に接触するこ
となく被覆層13に一部が埋め込まれ、側ストランド1
2,12の位置が拘束され、プーリおよび固定シュー部
において芯ストランド11と側ストランド12の間で強
圧接の状態が生まれても、側ストランド12の移動が起
きにくくなる。
【0020】さらに、隣接する側ストランド12,12
間の隙間の隙間率rは7.0%以下が好適である。隙間
率rが7%を超えると側ストランドが被覆層に拘束され
ているとは言え、被覆層は軟質であるから、プーリおよ
び固定シュー部で芯ストランド11と側ストランド12
の間で強圧接の状態では側ストランド12の移動が起き
易く、隣り合う側ストランド間で素線同士のフレッティ
ングによる断線が発生するからである。その他の構成は
第1態様と同様であるから、同じ部分に同じ符号を付
し、説明は援用する。
【0021】図5は本発明によるコントロールケーブル
の第3態様を示している。この態様においても、芯スト
ランド11の周りに側ストランド12を配して撚合し、
側ストランド間の隙間率rを0≦r≦3.0%に設定し
ている。この第3態様においては、ケーブルの構造を、
1×19+8×7としている。すなわち、芯ストランド
11は、素線113,114を1×7に撚り合せた第1
層11aの周りに12本の素線115を撚り合わせて第
2層11bとし、この芯ストランド11の周りに、素線
123,124を1×7に撚り合せたの側ストランド1
2を8本配して撚り合わせてなる。この態様において
も、芯ストランド11の直径は側ストランド12の直径
よりも大きいのは、もとよりである。
【0022】図6は本発明によるコントロールケーブル
の第4態様を示している。この態様においても、芯スト
ランド11の周りに非金属製の比較的軟質な被覆層13
を設けと、これを囲んで、8本の側ストランド12を配
して撚合しており、各側ストランド12は被覆層13に
一部が埋め込まれた状態に構成され、かつ、側ストラン
ド間の隙間率rを0≦r≦7.0%に設定している。被
覆層13など他の構成は第2態様と同様であるから、説
明は援用する。なお、前記ロープ構成はあくまでも実施
態様であり、これに限定されるものではない。
【0023】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。 (実施例1)図1および図2に示すコントロールケーブ
ルを得た。芯ストランド11は、亜鉛めっきした直径
0.197mmの素線111の周りに0.188mmの
素線112を6本撚り合わせた。
【0024】側ストランド12は、亜鉛めっきした直径
0.180mmの素線121の周りに、直径0.173
mmの素線122を6本撚り合わせた。この側ストラン
ド6本を芯ストランドの周りに撚り合わせ、公称直径
1.5mmのコントロールケーブルを制作した。
【0025】(実施例2)芯ストランドに使用する素線
の直径を、素線111が0.200mm,素線,112
が0.190mmとし、側ストランドに使用する素線の
直径を、素線121が0.180mm,素線122が
0.170mmとした以外は実施例1と同様にした。
【0026】(実施例3)素線111の直径を0.20
0mm,素線112の直径を0.191mm,素線12
1の直径を0.178mm,素線122の直径を0.1
70mmとした以外は実施例1と同様にした。
【0027】(実施例4)図5に示すコントロールケー
ブルを得た。芯ストランドは、亜鉛めっきした直径0.
165mmの素線113の周りに、亜鉛めっきした直径
0.150mmの素線114を6本撚り合わせ、さらに
亜鉛めっきした直径0.150mmの素線115を12
本撚り合わせて得た。
【0028】側ストランドは、亜鉛めっきした直径0.
143mmの素線123の周りに亜鉛めっきした直径
0.137mmの素線124を6本撚り合わせて得た。
そして、前記芯ストランドの周りに8本の側ストランド
を撚り合わせ、公称直径1.55mmのコントロールケ
ーブルを得た。
【0029】(実施例5)素線113の直径を0.17
3mm,素線114の直径を0.143mm,素線11
5の直径を0.143mm,素線123の直径を0.1
43mm,素線124の直径を0.143mmとした以
外は実施例4と同様にした。
【0030】(比較例1)素線111の直径を0.20
0mm,素線112の直径を0.191mm.素線12
1の直径を0.180mm,素線122の直径を0.1
71mmにした以外は実施例1と同様にした。
【0031】(比較例2)素線113の直径を0.16
3mm,素線114の直径を0.152mm,素線11
5の直径を0.152mm,素線123の直径を0.1
43mm,素線124の直径を0.133mmにした以
外は実施例4と同様にした。
【0032】上記の実施例1〜5と比較例1,2の隙間
率rと耐久性試験結果を示すと、表1のとおりである。
【0033】
【表1】
【0034】隙間率rは、ケーブルサンプルを合成樹脂
中に埋め込み、ケーブルの長手方向と直角面を研磨し、
この研磨面を撮影して側ストランド間の隙間を実測して
算出した。耐久性は、図7に示す試験機を用い、固定シ
ューによって曲げ摺動を受けたケーブルが破断するまで
の回数を測定することで行った。試験機は回転ドラム6
1、遊び車62、ウエート63、回転プーリ64、固定
シュー65から構成されている。回転ドラム61、遊び
車62の夫々の直径は400mm、ウエート63は試料
の切断荷重の10%荷重、回転プーリ64、固定シュー
65の夫々の直径は25mmである。
【0035】試験方法は、回転ドラム61に試料を巻回
し、回転プーリ64と固定シュー65及び遊び車62を
経由させ、ウエート63で張力を付加させる。この状態
でクランク機構になっている回転ドラムを時計周りに回
転させて試料がA点及びB点を一定長さ通過後に回転を
反転し、回転ドラムを反時計周りに回転させて試料の一
定長さだけB点及びA点を通過させる。この時計周り、
反時計周りを1回の動作として、繰り返し速度を毎分1
20回とし、コントロールケーブルが断線する迄の回数
をカウントした。耐久性の評価は、比較例のケーブルが
断線するまでの繰り返し動作回数をカウントしその合計
を100としたときの指数として表わした。
【0036】(実施例6)図3および図4に示すコント
ロールケーブルを得た。実施例1と同一の芯ストランド
を用い、この芯ストランドの周囲にエクスツリューダで
ナイロン樹脂を押し出し、厚さ約0.06mmで被覆し
た。
【0037】側ストランドは実施例1と同一の側ストラ
ンドを用いた。この側ストランド6本を、ナイロン被覆
した芯ストランドの周りに撚り合わせて公称直径1.5
mmのコントロールケーブル2とした。
【0038】(実施例7)実施例2と同一芯ストランド
及び同一側ストランドを用い、ナイロン樹脂被覆の厚さ
を約0.08mmにした以外は実施例6と同様にしてコ
ントロールケーブルをえた。
【0039】(実施例8)芯ストランド及び側ストラン
ドは実施例2と同じものを用い、被覆材料をポリエチレ
ン樹脂とし、被覆の厚さを約0.02mmにした以外は
実施例6と同様にしてコントロールケーブルを得た。
【0040】(実施例9)芯ストランド及び側ストラン
ドに比較例1と同じものを用い、ポリエチレン樹脂被覆
の厚さを約0.10mmにした以外は実施例6と同様に
してコントロールケーブルを得た。
【0041】(実施例10)図6に示すコントロールケ
ーブルを得た。芯ストランド及び側ストランドは実施例
2と同じものを用いた。この芯ストランドの外周にエク
スツリューダでナイロン樹脂を押し出して、厚さ約0.
07mmの厚さで被覆した。
【0042】芯ストランドの周りに8本の側ストランド
を撚り合わせ、公称直径1.5mmのコントロールケー
ブルを得た。
【0043】(実施例11)芯ストランド及び側ストラ
ンドに比較例2と同じストランドを用い、ナイロン樹脂
被覆の厚さを約0.08mmにした以外は実施例10と
同様にした。
【0044】(比較例3)芯ストランド及び側ストラン
ドに比較例1と同じものを用い、ナイロン樹脂被覆の厚
さを0.12mmにした以外は実施例6と同様にした。
【0045】(比較例4)芯ストランド及び側ストラン
ドを比較例2と同じものを用い、ポリエチレン樹脂被覆
の厚さを0.12mmにした以外は実施例6と同様にし
【0046】上記実施例6〜10と比較例3〜5の隙間
率rと耐久性の測定結果を表2に示す。
【0047】
【表2】
【0048】表1から、7×7構成においては、実施例
1〜3のように隙間率rが3%以下であれば、比較例1
の1.5倍〜2.5倍の耐久性能向上が得られ、1×1
9+8×7構成においては、実施例4、5に示すよう
に、隙間率rが3%以下であれば、比較例2の1.5倍
〜2.0倍程度の耐久性能向上が見られ、実用性が確保
されることがわかる。
【0049】芯ストランドを樹脂被覆したコントロール
ケーブルの試験結果である表2によれば、7×7構成に
おいては、実施例6〜9のように隙間率rが7%以下で
あれば比較例3の2.0倍〜3.0倍の耐久性能向上が
図られ、1×19+8×7構成においては、実施例1
0、11のように、隙間率rが7%以下であれば比較例
4の2.0倍〜3.0倍程度の耐久性能向上が見られ、
実用性が確保される。なお、被覆層を設けた場合と設け
ない場合の耐久性を比較したところ、実施例6は実施例
2に比べて約1.4倍、実施例10は実施例5に比べて
約1.7倍であり、被覆層を設けることにより、耐久性
は一段と向上することが確認された。
【0050】
【発明の効果】以上説明した本発明の請求項1によれ
ば、側ストランド12の隙間率rを一定の範囲に抑える
ことで、ケーブルを裸のまま使用しても、プーリや固定
シューでケーブルが摺動曲げされた時に、ストランドが
移動しにくく、繰り返し曲げによるストランド同士のフ
レッティング防止と摩擦劣化が緩和され、高耐久性を実
現できるというすぐれた効果が得られる。
【0051】請求項2によれば、芯ストランド11の周
囲に非金属の緩衝材の被覆層13を設け、これに側スト
ランド12を撚り合わせることにより、芯ストランド1
1と側ストランド12は直接接触しないので、プーリや
固定シューでの曲げによる芯ストランドと側ストランド
の強擦が緩和され、素線疲労性が向上する。また、芯ス
トランドの緩衝層13に側ストランド12の一部が埋め
込まれているためストランド位置が固定され、しかも隙
間率rを7%以下としているので、固定シューの表面で
擦られても側ストランド12の移動が抑制され、隣接す
る側ストランド間での強圧接が緩和されるので、素線に
対するダメージが少なく、耐久性を著しく向上すること
ができるというすぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコントロールケーブルの第1態様
の拡大側面図である。
【図2】(a)は図1のX−X線に沿う拡大断面図、
(b)は芯ストランドの拡大図、(c)は側ストランド
の拡大図である。
【図3】本発明によるコントロールケーブルの第2態様
の拡大側面図である。
【図4】(a)は図3のY−Y線に沿う拡大断面図、
(b)は芯ストランドの拡大図、(c)は側ストランド
の拡大図である。
【図5】本発明によるコントロールケーブルの第3態様
の拡大断面図である。
【図6】本発明によるコントロールケーブルの第4態様
の拡大断面図である。
【図7】耐久試験の概要を模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
1 コントロールケーブル 11 芯ストランド 12 側ストランド 13 被覆層 r 隙間率

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数本の素線を撚り合わせた芯ストランド
    と、複数本の素線を撚り合わせた複数の側ストランドを
    芯ストランドの周りに撚り合わせた2層撚り構成のケー
    ブルであって、すべての側ストランドが芯ストランドの
    中心からほぼ均等の距離に配置され、しかも隣り合う側
    ストランド間の隙間率rが0≦r≦3.0%の範囲内に
    あることを特徴とするコントロールケーブル。但し、隙
    間率rは次の式で表される。 r=[(γ1+γ2+……+γn)/360]×100 n=側ストランド本数 γ=ロープ中心からの側ストランド間の隙間角度
  2. 【請求項2】複数本の素線を撚り合わせた芯ストランド
    と、複数本の素線を撚り合わせた複数の側ストランドを
    芯ストランドの周りに撚り合わせた2層撚り構成のケー
    ブルであって、芯ストランドが周囲に非金属の緩衝材被
    覆層を有し、芯ストランドと側ストランド間で接触部を
    持たないように各側ストランドの一部が被覆層に埋めら
    れ、すべての側ストランドが芯ストランドの中心からほ
    ぼ均等の距離に配置され、かつ、隣り合う側ストランド
    間の隙間率rが0≦r≦7.0%の範囲にあることを特
    徴とするコントロールケーブル。但し、隙間率rは次の
    式で表される。 r=[(γ1+γ2+……+γn)/360]×100 n=側ストランド本数 γ=ロープ中心からの側ストランド間の隙間角度
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