JP4208227B2 - コントロールケーブル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車、各種産業機械および搬送システムなどにおいて操作力や動力伝達用部品として使用されるコントロールケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】
コントロールケーブルは、数多くの用途、例えば自動車においては、窓の開閉、ボンネットやトランクの開閉、ブレーキ操作などにおける操作力や動力の伝達手段として使用され、また、産業機械や搬送システムなどにおいても、ハンドル操作力の伝達手段などとして汎用されている。
【0003】
こうしたコントロールケーブルの使用態様としては、ある程度の可撓性と剛性を有する導管に挿入して内索として使用する場合と、導管等を使用せずに裸のまま使用する場合とがある。後者は部品として取り付けやすく、操作性に優れることから、自動車の窓の開閉用等に使用され、装置の簡易化とコストの低減の点から有利であるとされている。
【0004】
しかし、その反面、コントロールケーブルがガイドである小径のプーリや小径の固定シューに直接接触するため、導管に挿入して使用する内索方式に比べ、より強い繰り返し曲げを受ける。すなわち、小径のプーリによる曲率の小さい繰り返し曲げによって曲げ疲労とストランド相互のフレッティング疲労が生じやすく、また、固定シューとの繰り返し摩擦による摩擦劣化を受けやすい。
【0005】
こうしたことから、コントロールケーブルには、強くて伸びが少なく、かつ耐久姓に優れた鋼線を撚り合わせたものが用いられ、また、耐食性を付与するため、通常、亜鉛めっきが施された鋼線が用いられている。
具体的には、自動車用の窓開閉用のコントロールケーブルとして、後部座席側に7×7構造が用いられ、使用頻度が高く、条件的に厳しい運転席側には、1×19+8×7構造、W(19)+8×7構造の高価なものが多く使われている。
【0006】
しかし、このような構造としただけでは、耐久性が十分となりにくいので、さらにストランドを構成する素線径を小さくしたり、芯ストランドを樹脂被覆し、芯ストランド内に潤滑油を閉じ込める等の対策が取られていたが、自動車の窓開閉に用いられるようなケーブルでは、前記のように、高い張力で固定シューにより摺動されながら小径に曲げられ、強く擦られる厳しい条件で使用されるので、前記先行技術でも十分安定した耐久性が得られなかった。とくに、導管に挿入される内索でなく、裸のまま使用する場合に顕著であった。
【0007】
その理由は、ケーブル製造時に発生するケーブルの側ストランド或いは芯ストランドの圧痕キズが疲労破壊の起点になることであり、一方、使用中においては、摺動部で擦られ、この時、側ストランドが芯ストランド上で移動してしまうことにより、側ストランド同士、或いは側ストランドと芯ストランド間で擦れ合いが生じ、これにより素線に発生する磨耗キズが疲労の起点になり、また、プーリー又は固定シューにケーブルが強く押しつけられながら曲げられた時にコードが潰れるためである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記のような問題を解消するためになされたもので、その目的とするところは、内索でなく裸のまま使用するコントロールケーブルにおいて、簡単な構造で繰り返し曲げによるストランド同士のフレッティング防止と摩擦劣化を緩和し、特に摺動曲げに強い、高耐久性のコントロールケーブルを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明は、複数本の素線を撚り合わせた芯ストランドと、複数本の素線を撚り合わせた複数の側ストランドを芯ストランドの周りに撚り合わせた2層撚り構成のケーブルであって、芯ストランドが周囲に非金属の緩衝材被覆層を有し、芯ストランドと側ストランド間で接触部を持たないように各側ストランドの一部が被覆層に埋められ、すべての側ストランドが芯ストランドの中心から均等の距離に配置され、かつ、隣り合う側ストランド間の隙間率rが0≦r≦7.0%の範囲にあることを特徴とするコントロールケーブル。
但し、隙間率rは次の式で表される。
r=[(γ1+γ2+……+γn)/360]×100
n=側ストランド本数
γ=ロープ中心からの側ストランド間の隙間角度
【0011】
【発明の実施の態様】
以下本発明の実施の態様を、添付図面を参照して説明する。
図1と図2は本発明によるコントロールケーブルの第1態様を示している。
1は7×7構造からなる本発明コントロールケーブルの全体を指しており、1本の芯ストランド11と、これを囲んで撚り合わされた6本の側ストランド12から構成されている。
【0012】
芯ストランド11と側ストランド12を構成する各素線は、一般に炭素量0.60wt%以上を含有する硬鋼線を冷間伸線加工されたもので、表面に亜鉛めっき等の防食被覆が施されていることが好ましい。
【0013】
芯ストランド11は、この例では1本の芯素線111の周りに6本の側素線112を配して撚り合わせることで構成されており、側ストランド12は同様に芯素線121の周りに6本の側素線122を配して撚り合わせることで構成されている。
【0014】
そして、本発明は、こうした2層構造ロープの側ストランド間の隙間率rを次の式で表される所定範囲0≦r≦3.0%に設定している。
r=[(γ1+γ2+……+γn)/360]×100
この式の隙間率rは、図2に示すように、芯ストランド11の中心から側ストランド12に接線を引き、隣り合う側ストランド12、12の接線の開き角度γ1〜γ6を求めたときの、それら開き角度γ1〜γ6の総和の360度に対する比率を意味している。
【0015】
隙間率rの上限を3.0%としたのは、この値を超えると、プーリおよび固定シュー部で芯ストランドと側ストランドの間で強圧接の状態で側ストランドの移動が起き、素線同士のフレッティングによる断線が発生するからである。隙間率rの下限を0としたのは、これを下回る隙間では、隙間率がマイナスになってしまい、全ての側ストランドが芯ストランドの中心から均等な距離に配置できるスペースがなく、少なくとも1本の側ストランドがはみ出して浮き上ってしまう。即ち、この時点で形崩れ状態になってしまうからである。
【0016】
一般的に、芯ストランド11に直径D1と側ストランド12に直径D2との関係はD1>D2としている。その理由は、D1<D2では全ての側ストランドが芯ストランドの中心から均等に配置されるスペースがなく、1本以上の側ストランドが浮き上がる状態になるからである。また、このような浮き上がり状態では芯ストランドと側ストランド間の隙間が大きくなり、使用中に芯ストランドがケーブルから抜け出てくる不具合も発生する。
しかし、D1>D2としても側ストランド間の隙間率が高すぎると摺動と曲げを受けた場合には、側ストランドが芯ストランド上を円周方向に移動し、この状態では側ストランドと芯ストランド間及び側ストランド同士間でフレッティングが発生して具合が悪い。
上記のような隙間率を得るためには、芯ストランド又は芯ストランドを構成する素線の直径を微調整してケーブルを製作するものである。
【0017】
図3と図4は本発明によるコントロールケーブルの第2態様を示している。
1は本発明コントロールケーブルの全体を指しており、1本の芯ストランド11と、これの外周に施された非金属製の比較的軟質な被覆層13と、これを囲む6本の側ストランド12から構成されており、各側ストランド12は被覆層13に一部が埋め込まれた状態に構成されている。
【0018】
被覆層13の材質は、ナイロン、ポリエチレン、塩化ビニール、ポリエステル等硬鋼線に比べ軟質の高分子化合物類が好適である。
被覆層13の厚さtは、0.02〜0.10mm程度が適当である。0.10mm程度より厚すぎるとケーブルの直径が太くなり、単位断面積強度が低下するので好ましくない。0.02程度よりも薄いと側ストランド12,12の撚り合わせ工程で側ストランド12が被覆層中に押し込まれた際に、芯ストランド11と接触してしまうので好ましくない。
【0019】
被覆層13の厚さtを適度な大きさにすれば、側ストランド12が芯ストランド11に接触することなく被覆層13に一部が埋め込まれ、側ストランド12,12の位置が拘束され、プーリおよび固定シュー部において芯ストランド11と側ストランド12の間で強圧接の状態が生まれても、側ストランド12の移動が起きにくくなる。
【0020】
さらに、隣接する側ストランド12,12間の隙間の隙間率rは7.0%以下が好適である。隙間率rが7%を超えると側ストランドが被覆層に拘束されているとは言え、被覆層は軟質であるから、プーリおよび固定シュー部で芯ストランド11と側ストランド12の間で強圧接の状態では側ストランド12の移動が起き易く、隣り合う側ストランド間で素線同士のフレッティングによる断線が発生するからである。
その他の構成は第1態様と同様であるから、同じ部分に同じ符号を付し、説明は援用する。
【0021】
図5は本発明によるコントロールケーブルの第3態様を示している。この態様においても、芯ストランド11の周りに側ストランド12を配して撚合し、側ストランド間の隙間率rを0≦r≦3.0%に設定している。
この第3態様においては、ケーブルの構造を、1×19+8×7としている。すなわち、芯ストランド11は、素線113,114を1×7に撚り合せた第1層11aの周りに12本の素線115を撚り合わせて第2層11bとし、この芯ストランド11の周りに、素線123,124を1×7に撚り合せたの側ストランド12を8本配して撚り合わせてなる。
この態様においても、芯ストランド11の直径は側ストランド12の直径よりも大きいのは、もとよりである。
【0022】
図6は本発明によるコントロールケーブルの第4態様を示している。この態様においても、芯ストランド11の周りに非金属製の比較的軟質な被覆層13を設けと、これを囲んで、8本の側ストランド12を配して撚合しており、各側ストランド12は被覆層13に一部が埋め込まれた状態に構成され、かつ、側ストランド間の隙間率rを0≦r≦7.0%に設定している。被覆層13など他の構成は第2態様と同様であるから、説明は援用する。
なお、前記ロープ構成はあくまでも実施態様であり、これに限定されるものではない。
【0023】
【実施例】
次に本発明の実施例を説明する。
(実施例1)
図1および図2に示すコントロールケーブルを得た。
芯ストランド11は、亜鉛めっきした直径0.197mmの素線111の周りに0.188mmの素線112を6本撚り合わせた。
【0024】
側ストランド12は、亜鉛めっきした直径0.180mmの素線121の周りに、直径0.173mmの素線122を6本撚り合わせた。
この側ストランド6本を芯ストランドの周りに撚り合わせ、公称直径1.5mmのコントロールケーブルを制作した。
【0025】
(実施例2)
芯ストランドに使用する素線の直径を、素線111が0.200mm,素線,112が0.190mmとし、側ストランドに使用する素線の直径を、素線121が0.180mm,素線122が0.170mmとした以外は実施例1と同様にした。
【0026】
(実施例3)
素線111の直径を0.200mm,素線112の直径を0.191mm,素線121の直径を0.178mm,素線122の直径を0.170mmとした以外は実施例1と同様にした。
【0027】
(実施例4)
図5に示すコントロールケーブルを得た。芯ストランドは、亜鉛めっきした直径0.165mmの素線113の周りに、亜鉛めっきした直径0.150mmの素線114を6本撚り合わせ、さらに亜鉛めっきした直径0.150mmの素線115を12本撚り合わせて得た。
【0028】
側ストランドは、亜鉛めっきした直径0.143mmの素線123の周りに亜鉛めっきした直径0.137mmの素線124を6本撚り合わせて得た。
そして、前記芯ストランドの周りに8本の側ストランドを撚り合わせ、公称直径1.55mmのコントロールケーブルを得た。
【0029】
(実施例5)
素線113の直径を0.173mm,素線114の直径を0.143mm,素線115の直径を0.143mm,素線123の直径を0.143mm,素線124の直径を0.143mmとした以外は実施例4と同様にした。
【0030】
(比較例1)
素線111の直径を0.200mm,素線112の直径を0.191mm.素線121の直径を0.180mm,素線122の直径を0.171mmにした以外は実施例1と同様にした。
【0031】
(比較例2)
素線113の直径を0.163mm,素線114の直径を0.152mm,素線115の直径を0.152mm,素線123の直径を0.143mm,素線124の直径を0.133mmにした以外は実施例4と同様にした。
【0032】
上記の実施例1〜5と比較例1,2の隙間率rと耐久性試験結果を示すと、表1のとおりである。
【0033】
【表1】
【0034】
隙間率rは、ケーブルサンプルを合成樹脂中に埋め込み、ケーブルの長手方向と直角面を研磨し、この研磨面を撮影して側ストランド間の隙間を実測して算出した。
耐久性は、図7に示す試験機を用い、固定シューによって曲げ摺動を受けたケーブルが破断するまでの回数を測定することで行った。
試験機は回転ドラム61、遊び車62、ウエート63、回転プーリ64、固定シュー65から構成されている。回転ドラム61、遊び車62の夫々の直径は400mm、ウエート63は試料の切断荷重の10%荷重、回転プーリ64、固定シュー65の夫々の直径は25mmである。
【0035】
試験方法は、回転ドラム61に試料を巻回し、回転プーリ64と固定シュー65及び遊び車62を経由させ、ウエート63で張力を付加させる。この状態でクランク機構になっている回転ドラムを時計周りに回転させて試料がA点及びB点を一定長さ通過後に回転を反転し、回転ドラムを反時計周りに回転させて試料の一定長さだけB点及びA点を通過させる。この時計周り、反時計周りを1回の動作として、繰り返し速度を毎分120回とし、コントロールケーブルが断線する迄の回数をカウントした。
耐久性の評価は、比較例のケーブルが断線するまでの繰り返し動作回数をカウントしその合計を100としたときの指数として表わした。
【0036】
(実施例6)
図3および図4に示すコントロールケーブルを得た。
実施例1と同一の芯ストランドを用い、この芯ストランドの周囲にエクスツリューダでナイロン樹脂を押し出し、厚さ約0.06mmで被覆した。
【0037】
側ストランドは実施例1と同一の側ストランドを用いた。
この側ストランド6本を、ナイロン被覆した芯ストランドの周りに撚り合わせて公称直径1.5mmのコントロールケーブル2とした。
【0038】
(実施例7)
実施例2と同一芯ストランド及び同一側ストランドを用い、ナイロン樹脂被覆の厚さを約0.08mmにした以外は実施例6と同様にしてコントロールケーブルをえた。
【0039】
(実施例8)
芯ストランド及び側ストランドは実施例2と同じものを用い、被覆材料をポリエチレン樹脂とし、被覆の厚さを約0.02mmにした以外は実施例6と同様にしてコントロールケーブルを得た。
【0040】
(実施例9)
芯ストランド及び側ストランドに比較例1と同じものを用い、ポリエチレン樹脂被覆の厚さを約0.10mmにした以外は実施例6と同様にしてコントロールケーブルを得た。
【0041】
(実施例10)
図6に示すコントロールケーブルを得た。
芯ストランド及び側ストランドは実施例2と同じものを用いた。
この芯ストランドの外周にエクスツリューダでナイロン樹脂を押し出して、厚さ約0.07mmの厚さで被覆した。
【0042】
芯ストランドの周りに8本の側ストランドを撚り合わせ、公称直径1.5mmのコントロールケーブルを得た。
【0043】
(実施例11)
芯ストランド及び側ストランドに比較例2と同じストランドを用い、ナイロン樹脂被覆の厚さを約0.08mmにした以外は実施例10と同様にした。
【0044】
(比較例3)
芯ストランド及び側ストランドに比較例1と同じものを用い、ナイロン樹脂被覆の厚さを0.12mmにした以外は実施例6と同様にした。
【0045】
(比較例4)
芯ストランド及び側ストランドを比較例2と同じものを用い、ポリエチレン樹脂被覆の厚さを0.12mmにした以外は実施例6と同様にした
【0046】
上記実施例6〜10と比較例3〜5の隙間率rと耐久性の測定結果を表2に示す。
【0047】
【表2】
【0048】
表1から、7×7構成においては、実施例1〜3のように隙間率rが3%以下であれば、比較例1の1.5倍〜2.5倍の耐久性能向上が得られ、1×19+8×7構成においては、実施例4、5に示すように、隙間率rが3%以下であれば、比較例2の1.5倍〜2.0倍程度の耐久性能向上が見られ、実用性が確保されることがわかる。
【0049】
芯ストランドを樹脂被覆したコントロールケーブルの試験結果である表2によれば、7×7構成においては、実施例6〜9のように隙間率rが7%以下であれば比較例3の2.0倍〜3.0倍の耐久性能向上が図られ、1×19+8×7構成においては、実施例10、11のように、隙間率rが7%以下であれば比較例4の2.0倍〜3.0倍程度の耐久性能向上が見られ、実用性が確保される。
なお、被覆層を設けた場合と設けない場合の耐久性を比較したところ、実施例6は実施例2に比べて約1.4倍、実施例10は実施例5に比べて約1.7倍であり、被覆層を設けることにより、耐久性は一段と向上することが確認された。
【0051】
以上説明した本発明の請求項1によれば、芯ストランド11の周囲に非金属の緩衝材の被覆層13を設け、これに側ストランド12を撚り合わせることにより、芯ストランド11と側ストランド12は直接接触しないので、プーリや固定シューでの曲げによる芯ストランドと側ストランドの強擦が緩和され、素線疲労性が向上する。
また、芯ストランドの緩衝層13に側ストランド12の一部が埋め込まれているためストランド位置が固定され、しかも隙間率rを7%以下としているので、固定シューの表面で擦られても側ストランド12の移動が抑制され、隣接する側ストランド間での強圧接が緩和されるので、素線に対するダメージが少なく、耐久性を著しく向上することができるというすぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコントロールケーブルの第1態様の拡大側面図である。
【図2】(a)は図1のX−X線に沿う拡大断面図、(b)は芯ストランドの拡大図、(c)は側ストランドの拡大図である。
【図3】本発明によるコントロールケーブルの第2態様の拡大側面図である。
【図4】(a)は図3のY−Y線に沿う拡大断面図、(b)は芯ストランドの拡大図、(c)は側ストランドの拡大図である。
【図5】本発明によるコントロールケーブルの第3態様の拡大断面図である。
【図6】本発明によるコントロールケーブルの第4態様の拡大断面図である。
【図7】耐久試験の概要を模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
1 コントロールケーブル
11 芯ストランド
12 側ストランド
13 被覆層
r 隙間率
Claims (1)
- 複数本の素線を撚り合わせた芯ストランドと、複数本の素線を撚り合わせた複数の側ストランドを芯ストランドの周りに撚り合わせた2層撚り構成のケーブルであって、芯ストランドが周囲に非金属の緩衝材被覆層を有し、芯ストランドと側ストランド間で接触部を持たないように各側ストランドの一部が被覆層に埋められ、すべての側ストランドが芯ストランドの中心から均等の距離に配置され、かつ、隣り合う側ストランド間の隙間率rが0≦r≦7.0%の範囲にあることを特徴とするコントロールケーブル。
但し、隙間率rは次の式で表される。
r=[(γ1+γ2+……+γn)/360]×100
n=側ストランド本数
γ=ロープ中心からの側ストランド間の隙間角度
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