JP2000069638A - ダクトへの管の引込み方法 - Google Patents
ダクトへの管の引込み方法Info
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- JP2000069638A JP2000069638A JP23836398A JP23836398A JP2000069638A JP 2000069638 A JP2000069638 A JP 2000069638A JP 23836398 A JP23836398 A JP 23836398A JP 23836398 A JP23836398 A JP 23836398A JP 2000069638 A JP2000069638 A JP 2000069638A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ダクト1に通した先行の引き綱3の後端に、
管4と、次に管を引き込むための後続の綱3Nとを接続
して、管4と、後続の引き綱3Nとを一緒に引き込む場
合に、後続の綱3Nが管4に絡みつかないようにする。
これにより複数本の管を順次引き込むのに要する作業時
間を短縮する。 【解決手段】 後続の綱3Nの先端に、ダクト1に引き
込まれる管4の下をくぐることが出来ない大きさの絡み
つき防止具31を取りつけ、この絡みつき防止具31を
補助綱32を介して先行の引き綱3の後端に接続した状
態で、引込みを行う。
管4と、次に管を引き込むための後続の綱3Nとを接続
して、管4と、後続の引き綱3Nとを一緒に引き込む場
合に、後続の綱3Nが管4に絡みつかないようにする。
これにより複数本の管を順次引き込むのに要する作業時
間を短縮する。 【解決手段】 後続の綱3Nの先端に、ダクト1に引き
込まれる管4の下をくぐることが出来ない大きさの絡み
つき防止具31を取りつけ、この絡みつき防止具31を
補助綱32を介して先行の引き綱3の後端に接続した状
態で、引込みを行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダクトへの管の引
込み方法に関するものである。
込み方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高度情報化社会の実現に向け、多
くの通信ケーブルや各種制御ケーブルの布設が急速に進
められようとしている。こうした中で、ケーブル布設コ
ストの削減や、ケーブル布設のスピードアップを図るた
め、まず大きな断面積を有する中空のダクト(トラフ又
は大径管など)を布設しておいて、その中に複数本の小
径の管(電線管)を引き込んで、各管の中にケーブルを
引き込む方式が実用化されつつある。この方式は、最初
に大断面積のダクトを布設してしまえば、その後は地面
を掘り起こすことなく、ダクト内への管の引き込みや、
管内へのケーブルの引き込みができるため、布設工事の
コスト低減、スピードアップに有効とされている。
くの通信ケーブルや各種制御ケーブルの布設が急速に進
められようとしている。こうした中で、ケーブル布設コ
ストの削減や、ケーブル布設のスピードアップを図るた
め、まず大きな断面積を有する中空のダクト(トラフ又
は大径管など)を布設しておいて、その中に複数本の小
径の管(電線管)を引き込んで、各管の中にケーブルを
引き込む方式が実用化されつつある。この方式は、最初
に大断面積のダクトを布設してしまえば、その後は地面
を掘り起こすことなく、ダクト内への管の引き込みや、
管内へのケーブルの引き込みができるため、布設工事の
コスト低減、スピードアップに有効とされている。
【0003】この方式において、ダクトの中に管を引き
込む方法としては次のような方法が考えられている。ま
ず図8(a)のようにダクト1の一端側から押し込み棒
2を押し込み、押し込み棒2の先端がダクト1の他端側
に達したら、同図(b)のように押し込み棒2の先端に
引き綱(ワイヤー等)3を連結する。次に同図(c)の
ように押し込み棒2をダクト1の一端側へ引き戻し、押
し込み棒2の先端がダクト1の一端側に戻ったら、押し
込み棒2と引き綱3の連結を解除する。次に同図(d)
のように引き綱3に管4と、次に管を引き込むための後
続の綱3Nとを接続して、引き綱3をダクト1の他端側
へ引き戻すことにより、管4と後続の綱3とを一緒に引
き込む。
込む方法としては次のような方法が考えられている。ま
ず図8(a)のようにダクト1の一端側から押し込み棒
2を押し込み、押し込み棒2の先端がダクト1の他端側
に達したら、同図(b)のように押し込み棒2の先端に
引き綱(ワイヤー等)3を連結する。次に同図(c)の
ように押し込み棒2をダクト1の一端側へ引き戻し、押
し込み棒2の先端がダクト1の一端側に戻ったら、押し
込み棒2と引き綱3の連結を解除する。次に同図(d)
のように引き綱3に管4と、次に管を引き込むための後
続の綱3Nとを接続して、引き綱3をダクト1の他端側
へ引き戻すことにより、管4と後続の綱3とを一緒に引
き込む。
【0004】なお図8において、5Aはダクト1の一端
側のハンドホール、5Bはダクト1の他端側のハンドホ
ール、6は押し込み棒2を巻いたリール、7は引き綱3
を巻いたドラム、8はガイドロール、9は滑車、10は
管4を繰り出す回転台、11は引き綱3を引き取るウィ
ンチ、12は後続の綱3Nをサプライするドラムであ
る。次に管を引き込むときは後続の綱3Nを使用して図
8(c)と同様な作業を行い、引き綱3を引き込み、次
いで図8(d)と同様な作業を行う。
側のハンドホール、5Bはダクト1の他端側のハンドホ
ール、6は押し込み棒2を巻いたリール、7は引き綱3
を巻いたドラム、8はガイドロール、9は滑車、10は
管4を繰り出す回転台、11は引き綱3を引き取るウィ
ンチ、12は後続の綱3Nをサプライするドラムであ
る。次に管を引き込むときは後続の綱3Nを使用して図
8(c)と同様な作業を行い、引き綱3を引き込み、次
いで図8(d)と同様な作業を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図8(d)のようにし
て管の引込みを行うと、引き綱3の撚りの戻りに起因し
て管4が回転して、後続の綱3Nが図9のように管4に
巻きついてしまうことがある。引き綱3と管4は通常、
より戻し器を介して接続されるが、それでも管4の回転
が発生して図9のような状態になってしまうことがあ
る。
て管の引込みを行うと、引き綱3の撚りの戻りに起因し
て管4が回転して、後続の綱3Nが図9のように管4に
巻きついてしまうことがある。引き綱3と管4は通常、
より戻し器を介して接続されるが、それでも管4の回転
が発生して図9のような状態になってしまうことがあ
る。
【0006】このような状態になると、引き込まれた後
続の綱3Nを用いて次の引き綱3を引き込むときには、
次の引き綱3は綱3Nに引っ張られて、前に引き込んだ
管4に絡みつくルートで引き込まれる。したがってこの
引き綱3を用いて次の管を引き込むと、この管も前に引
き込んだ管4に絡みつくルートで引き込まれることにな
るため、管の引込み張力が増大し、作業性が低下する。
続の綱3Nを用いて次の引き綱3を引き込むときには、
次の引き綱3は綱3Nに引っ張られて、前に引き込んだ
管4に絡みつくルートで引き込まれる。したがってこの
引き綱3を用いて次の管を引き込むと、この管も前に引
き込んだ管4に絡みつくルートで引き込まれることにな
るため、管の引込み張力が増大し、作業性が低下する。
【0007】本発明の目的は、以上のような問題点に鑑
み、ダクトに通した引き綱により、管と、次の管を引き
込むための後続の綱とを一緒に引き込むときに、後続の
綱が管に絡みつくことのない引込み方法を提供すること
にある。
み、ダクトに通した引き綱により、管と、次の管を引き
込むための後続の綱とを一緒に引き込むときに、後続の
綱が管に絡みつくことのない引込み方法を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、既設のダクトに通した先行の引き綱に、管
と、次に管を引き込むための後続の綱とを接続して、管
と、後続の綱とを一緒に引き込む場合に、後続の綱の先
端部にダクトに引き込まれる管の下をくぐることが出来
ない大きさの絡みつき防止具を取りつけた状態で、引込
みを行うことを特徴とするするものである。
本発明は、既設のダクトに通した先行の引き綱に、管
と、次に管を引き込むための後続の綱とを接続して、管
と、後続の綱とを一緒に引き込む場合に、後続の綱の先
端部にダクトに引き込まれる管の下をくぐることが出来
ない大きさの絡みつき防止具を取りつけた状態で、引込
みを行うことを特徴とするするものである。
【0009】この方法によると、絡みつき防止具より後
方では、後続の綱が絡みつき防止具の働きで管に絡みつ
くことがなくなるため、管の引込みが終了した後に絡み
つき防止具より後方の部分をたぐり寄せれば、管に絡ま
っていない状態の後続の綱を得ることができる。
方では、後続の綱が絡みつき防止具の働きで管に絡みつ
くことがなくなるため、管の引込みが終了した後に絡み
つき防止具より後方の部分をたぐり寄せれば、管に絡ま
っていない状態の後続の綱を得ることができる。
【0010】なお本発明において、ダクトとしては、コ
ンクリート製のトラフ(例えば内壁面幅250mm程度)
や管材(例えば内径250mm程度)、あるいは排水管等
に用いられている樹脂製の管材(例えば内径250mm程
度)等が使用され、ダクト内に引き込む管としては、コ
イル状に巻いて出荷することが可能な、内径20〜50
mm程度のポリエチレン製又はポリ塩化ビニル製の管材が
用いられる。また引き綱としては、金属細線又は合成繊
維を撚り合わせたロープを使用することが好ましいが、
これと同等の機能を有するものであれば他の長尺部材を
使用することもできる。また後続の綱としては、引き綱
よりも軽量なものを用いることが好ましい。
ンクリート製のトラフ(例えば内壁面幅250mm程度)
や管材(例えば内径250mm程度)、あるいは排水管等
に用いられている樹脂製の管材(例えば内径250mm程
度)等が使用され、ダクト内に引き込む管としては、コ
イル状に巻いて出荷することが可能な、内径20〜50
mm程度のポリエチレン製又はポリ塩化ビニル製の管材が
用いられる。また引き綱としては、金属細線又は合成繊
維を撚り合わせたロープを使用することが好ましいが、
これと同等の機能を有するものであれば他の長尺部材を
使用することもできる。また後続の綱としては、引き綱
よりも軽量なものを用いることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して詳細に説明する。 〔実施形態1〕図1ないし図4は本発明の一実施形態を
示す。図において先に説明した図8と同一部分には同一
符号を付してある。図1は、ダクト1に通した引き綱3
の後端に、より戻し器13を介して、管4と、次に管を
引き込むための後続の綱3Nとを接続し、管4と、後続
の綱3Nとを一緒に引き込んでいる状態を示している。
参照して詳細に説明する。 〔実施形態1〕図1ないし図4は本発明の一実施形態を
示す。図において先に説明した図8と同一部分には同一
符号を付してある。図1は、ダクト1に通した引き綱3
の後端に、より戻し器13を介して、管4と、次に管を
引き込むための後続の綱3Nとを接続し、管4と、後続
の綱3Nとを一緒に引き込んでいる状態を示している。
【0012】この実施形態は、後続の綱3Nの先端に、
ダクト1に引き込まれる管4の下をくぐることが出来な
い大きさの絡みつき防止具31を取りつけ、この絡みつ
き防止具31を補助綱32及びより戻し器13を介して
先行の引き綱3の後端に接続した状態で、引込みを行う
ものである。補助綱32は管4への絡みつきが可能な1
m程度の長さのものである。
ダクト1に引き込まれる管4の下をくぐることが出来な
い大きさの絡みつき防止具31を取りつけ、この絡みつ
き防止具31を補助綱32及びより戻し器13を介して
先行の引き綱3の後端に接続した状態で、引込みを行う
ものである。補助綱32は管4への絡みつきが可能な1
m程度の長さのものである。
【0013】絡みつき防止具31としては、図2(a)
又は(b)のように球体33又は直方体34に接続金具
35を取りつけたもの等を使用するとよい。絡みつき防
止具31の高さHは、引込み中の管4が回転したとして
も管4の下に入り込まないように、管4の外径の1/3 以
上とすることが好ましい。また絡みつき防止具31はダ
クト1や既設管との摩擦抵抗をへらし、引込み張力を低
減するため、ローラー付きのものとすることもできる。
又は(b)のように球体33又は直方体34に接続金具
35を取りつけたもの等を使用するとよい。絡みつき防
止具31の高さHは、引込み中の管4が回転したとして
も管4の下に入り込まないように、管4の外径の1/3 以
上とすることが好ましい。また絡みつき防止具31はダ
クト1や既設管との摩擦抵抗をへらし、引込み張力を低
減するため、ローラー付きのものとすることもできる。
【0014】図1のようにして管4を引き込んでいく
と、引き綱3の捻じり力により管4が回転した場合は、
図3に示すように、補助綱32が管4に絡みつくが、後
続の綱3Nは絡みつき防止具31が管4の下をくぐるこ
とができないため、管4に絡みつくことなく引き込まれ
る。その結果、管4の引込みが終了した時点では図4の
ような状態になる。この状態で補助綱32をたぐり寄せ
れば、絡みつき防止具31と共に、管4に絡まっていな
い後続の綱3Nをハンドホール5B内に引き出すことが
できる。したがって次に管を引き込むときには、後続の
綱3Nを使用してスムーズに管の引込みを行うことがで
きる。
と、引き綱3の捻じり力により管4が回転した場合は、
図3に示すように、補助綱32が管4に絡みつくが、後
続の綱3Nは絡みつき防止具31が管4の下をくぐるこ
とができないため、管4に絡みつくことなく引き込まれ
る。その結果、管4の引込みが終了した時点では図4の
ような状態になる。この状態で補助綱32をたぐり寄せ
れば、絡みつき防止具31と共に、管4に絡まっていな
い後続の綱3Nをハンドホール5B内に引き出すことが
できる。したがって次に管を引き込むときには、後続の
綱3Nを使用してスムーズに管の引込みを行うことがで
きる。
【0015】なお上記の実施形態は1本の管を引き込む
場合であるが、本発明は複数本の管を同時に引き込む場
合にも同様に適用でき、この場合も後続の綱が同時に引
き込む複数本の管に絡むことがないので、次に管の引込
みをスムーズに行うことができる。
場合であるが、本発明は複数本の管を同時に引き込む場
合にも同様に適用でき、この場合も後続の綱が同時に引
き込む複数本の管に絡むことがないので、次に管の引込
みをスムーズに行うことができる。
【0016】〔実施形態2〕図5ないし図7は本発明の
他の実施形態を示す。この実施形態は、図5のようにダ
クト1内に既に管4Kが布設されている状態で、さらに
管4を引き込む場合である。このようなケースにおいて
は、引き綱3と管4の間に図6又は図7に示すような引
込み治具21を連結し、この引込み治具21に補助綱3
2及び絡みつき防止具31を介して後続の綱3Nを接続
した状態で、引込みを行うとよい。
他の実施形態を示す。この実施形態は、図5のようにダ
クト1内に既に管4Kが布設されている状態で、さらに
管4を引き込む場合である。このようなケースにおいて
は、引き綱3と管4の間に図6又は図7に示すような引
込み治具21を連結し、この引込み治具21に補助綱3
2及び絡みつき防止具31を介して後続の綱3Nを接続
した状態で、引込みを行うとよい。
【0017】図6の引込み治具21は、ダクト1内を滑
走する滑走体22の前後に引き綱3及び管4を連結する
ための連結金具23、24を取り付けると共に、滑走体
22の幅方向中間部に柱25を突設し、この柱25の上
端部に補助綱32及び絡みつき防止具31を介して後続
の綱3Nを接続できるようにしたものである。滑走体2
2は厚肉の金属板の前端部と後端部を上方に湾曲させ
て、前端部と後端部に滑走面(底面)からの高さHを持
たせたものである。この高さHは引込み治具21がダク
ト1内を走行するときに既に布設されている管4Kを側
方に押し退けられるだけの高さに設定される。例えば既
に布設されている管4の外径をDとすると、HはDの1
/3以上に設定するとよい。
走する滑走体22の前後に引き綱3及び管4を連結する
ための連結金具23、24を取り付けると共に、滑走体
22の幅方向中間部に柱25を突設し、この柱25の上
端部に補助綱32及び絡みつき防止具31を介して後続
の綱3Nを接続できるようにしたものである。滑走体2
2は厚肉の金属板の前端部と後端部を上方に湾曲させ
て、前端部と後端部に滑走面(底面)からの高さHを持
たせたものである。この高さHは引込み治具21がダク
ト1内を走行するときに既に布設されている管4Kを側
方に押し退けられるだけの高さに設定される。例えば既
に布設されている管4の外径をDとすると、HはDの1
/3以上に設定するとよい。
【0018】また図7の引込み治具21は、前後に引き
綱3及び管4が連結される連結部材26の両側にローラ
ー27を取り付けると共に、連結部材26に柱25を突
設して、この柱25の上端部に補助綱32及び絡みつき
防止具31を介して後続の綱3Nを接続できるようにし
たものである。連結部材26は例えば軸線方向にねじ穴
を有する六角棒の形態で、前記ねじ穴に引き綱3の連結
金具と、管4の連結金具がねじ込み固定できるようにな
っている。ローラー27の高さH(すなわち外径)は、
既に布設されている管4Kを側方に押し退けられるだけ
の高さに設定される。この引込み治具21はローラー2
7の転がりでダクト1内を走行するので図6のものより
引込み張力を低くできる。
綱3及び管4が連結される連結部材26の両側にローラ
ー27を取り付けると共に、連結部材26に柱25を突
設して、この柱25の上端部に補助綱32及び絡みつき
防止具31を介して後続の綱3Nを接続できるようにし
たものである。連結部材26は例えば軸線方向にねじ穴
を有する六角棒の形態で、前記ねじ穴に引き綱3の連結
金具と、管4の連結金具がねじ込み固定できるようにな
っている。ローラー27の高さH(すなわち外径)は、
既に布設されている管4Kを側方に押し退けられるだけ
の高さに設定される。この引込み治具21はローラー2
7の転がりでダクト1内を走行するので図6のものより
引込み張力を低くできる。
【0019】図6又は図7のような引込み治具21を使
用すると、引込み治具21が側方にある既設の管4Kを
押し退けながら走行するため、引込み中の管4と既設の
管4Kが交差することがなく、複数本の管を整然と布設
することができる。また後続の綱3Nは絡みつき防止具
31及び補助綱32を介して引込み治具21に接続され
ているため、引込み中の管4や既設の管4Kに絡まるの
を確実に防止することができる。
用すると、引込み治具21が側方にある既設の管4Kを
押し退けながら走行するため、引込み中の管4と既設の
管4Kが交差することがなく、複数本の管を整然と布設
することができる。また後続の綱3Nは絡みつき防止具
31及び補助綱32を介して引込み治具21に接続され
ているため、引込み中の管4や既設の管4Kに絡まるの
を確実に防止することができる。
【0020】
【実施例】次に本発明の実施例と比較例を説明する。実
験に使用したダクトは、内壁面幅250mm、内壁面高さ
250mmのコンクリートトラフで構成した、途中に曲率
半径2.5m、約10°の曲がり部を2箇所設けた長さ
150mのダクトである。またこのダクトの中に引き込
んだ管は外径65mmのポリエチレン波付き管である。各
実施例、比較例で、管の引込みに要した張力及び作業時
間を表1にまとめて示す。
験に使用したダクトは、内壁面幅250mm、内壁面高さ
250mmのコンクリートトラフで構成した、途中に曲率
半径2.5m、約10°の曲がり部を2箇所設けた長さ
150mのダクトである。またこのダクトの中に引き込
んだ管は外径65mmのポリエチレン波付き管である。各
実施例、比較例で、管の引込みに要した張力及び作業時
間を表1にまとめて示す。
【0021】〔実施例1〕絡みつき防止具31として図
2(a)のような直径25mmの球体33(ABS樹脂
製)を使用した。この絡みつき防止具31を図1のよう
に後続の綱3Nの先端に取りつけると共に、補助綱32
を介して先行の引き綱3に接続した状態で、管4と後続
の綱3Nの同時引込みを行った。この方法で6本の管を
1本ずつダクト1に引き込んだ。 〔実施例2〕絡みつき防止具31として直径20mmの球
体33を使用したこと以外は実施例1と同じ方法で、同
じ本数の管の引込みを行った。
2(a)のような直径25mmの球体33(ABS樹脂
製)を使用した。この絡みつき防止具31を図1のよう
に後続の綱3Nの先端に取りつけると共に、補助綱32
を介して先行の引き綱3に接続した状態で、管4と後続
の綱3Nの同時引込みを行った。この方法で6本の管を
1本ずつダクト1に引き込んだ。 〔実施例2〕絡みつき防止具31として直径20mmの球
体33を使用したこと以外は実施例1と同じ方法で、同
じ本数の管の引込みを行った。
【0022】〔実施例3〕絡みつき防止具31として図
2(b)のような高さ25mm、幅25mm、長さ40mmの
直方体34(ABS樹脂製)を使用した。この絡みつき
防止具31を図1のように後続の綱3Nの先端に取りつ
けると共に、補助綱32を介して先行の引き綱3に接続
した状態で、管4と後続の綱3Nの同時引込みを行っ
た。この方法で6本の管を1本ずつダクト1に引き込ん
だ。 〔実施例4〕絡みつき防止具31として高さ20mm、幅
25mm、長さ40mmの直方体34を使用したこと以外は
実施例3と同じ方法で、同じ本数の管の引込みを行っ
た。 〔比較例1〕絡みつき防止具を使用しない従来の方法
で、6本の管を1本ずつダクトに引き込んだ。
2(b)のような高さ25mm、幅25mm、長さ40mmの
直方体34(ABS樹脂製)を使用した。この絡みつき
防止具31を図1のように後続の綱3Nの先端に取りつ
けると共に、補助綱32を介して先行の引き綱3に接続
した状態で、管4と後続の綱3Nの同時引込みを行っ
た。この方法で6本の管を1本ずつダクト1に引き込ん
だ。 〔実施例4〕絡みつき防止具31として高さ20mm、幅
25mm、長さ40mmの直方体34を使用したこと以外は
実施例3と同じ方法で、同じ本数の管の引込みを行っ
た。 〔比較例1〕絡みつき防止具を使用しない従来の方法
で、6本の管を1本ずつダクトに引き込んだ。
【0023】
【表1】
【0024】これらの結果から明らかなように、本発明
の実施例の方法はいずれも比較例1の方法より引込み作
業時間を短縮できる。
の実施例の方法はいずれも比較例1の方法より引込み作
業時間を短縮できる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ダ
クトに通した引き綱により、管と、次の管を引き込むた
めの後続の綱とを一緒に引き込むときに、後続の綱を管
に絡みつかせることなく引き込むことができるので、後
続の綱を使用した次の管の引込みをスムーズに効率よく
行うことができる。
クトに通した引き綱により、管と、次の管を引き込むた
めの後続の綱とを一緒に引き込むときに、後続の綱を管
に絡みつかせることなく引き込むことができるので、後
続の綱を使用した次の管の引込みをスムーズに効率よく
行うことができる。
【図1】 本発明に係る管の引込み方法の一実施形態を
示す説明図。
示す説明図。
【図2】 (a)、(b)はそれぞれ図1の引込み方法
に用いる絡みつき防止具の具体例を示す斜視図。
に用いる絡みつき防止具の具体例を示す斜視図。
【図3】 図1の方法で、管が回転して補助綱が管に絡
みついた状態を示す説明図。
みついた状態を示す説明図。
【図4】 図1の方法で管がダクトに引き込まれた状態
を示す説明図。
を示す説明図。
【図5】 本発明に係る管の引込み方法の他の実施形態
を示す説明図。
を示す説明図。
【図6】 図5の引込み方法に用いる引込み治具の一例
を示す斜視図。
を示す斜視図。
【図7】 同じく他の例を示す斜視図。
【図8】 (a)〜(d)は従来の管の引込み方法を工
程順に示す説明図。
程順に示す説明図。
【図9】 従来の管の引込み方法の問題点を示す説明
図。
図。
1:ダクト 3:引き綱 3N:後続の綱 4:管 5A、5B:ハンドホール 11:ウィンチ 21:引込み治具 31:絡みつき防止具 32:補助綱
Claims (1)
- 【請求項1】既設のダクト(1)に通した先行の引き綱
(3)に、管(4)と、次に管を引き込むための後続の
綱(3N)とを接続して、管(4)と、後続の綱(3
N)とを一緒に引き込む場合に、後続の綱の先端部にダ
クトに引き込まれる管の下をくぐることが出来ない大き
さの絡みつき防止具を取りつけた状態で、引込みを行う
ことを特徴とするダクトへの管の引込み方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23836398A JP2000069638A (ja) | 1998-08-25 | 1998-08-25 | ダクトへの管の引込み方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23836398A JP2000069638A (ja) | 1998-08-25 | 1998-08-25 | ダクトへの管の引込み方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000069638A true JP2000069638A (ja) | 2000-03-03 |
Family
ID=17029085
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP23836398A Pending JP2000069638A (ja) | 1998-08-25 | 1998-08-25 | ダクトへの管の引込み方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000069638A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022006727A (ja) * | 2020-06-24 | 2022-01-13 | Jfeエンジニアリング株式会社 | 水底敷設管の更新方法及び装置 |
-
1998
- 1998-08-25 JP JP23836398A patent/JP2000069638A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2022006727A (ja) * | 2020-06-24 | 2022-01-13 | Jfeエンジニアリング株式会社 | 水底敷設管の更新方法及び装置 |
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