JP2011078284A - Ofケーブルの撤去方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】各々が絶縁紙12で覆われた3本の導体11と、油通路13Aを形成するスパイラル13と、絶縁層12で覆われた3本の導体11及びスパイラル13の間に介在された介在紙14と、これらを覆うようにして形成された防食層16とを備える三芯OFケーブル10を管路から撤去するため方法であり、先ずスパイラル13にワイヤ20を通線し、ワイヤ20にスパイラル13を巻き付けて、ワイヤ20とともにスパイラル13を引抜く工程を有する。
【選択図】図2
Description
そのため、長いケーブルを撤去する場合、実用化レベルにおいて十分と言えるものではなく、より良い撤去方法が求められていた。
前記3本の導体、前記絶縁層、前記介在部材、前記遮蔽層及び前記防食層を引抜く前に、前記油通路に線材を通線し、前記線材に前記油通路を形成するスパイラルを巻き付けて、前記線材とともに前記スパイラルを引抜く工程を有することを特徴とする三芯OFケーブルの撤去方法を提供する。
前記導体、前記絶縁層、前記遮蔽層及び前記防食層を引抜く前に、前記油通路に線材を通線し、前記線材に前記油通路を形成するスパイラルを巻き付けて、前記線材とともに前記スパイラルを引抜く工程を有することを特徴とする単芯OFケーブルの撤去方法を提供する。
(三芯OFケーブルの構成)
図1は、三芯OFケーブルの構成を示す横断面図である。
図2は、三芯OFケーブルの構成を示す横断面図及び本発明の実施の形態に係る三芯OFケーブルの撤去方法の工程を示す図である。
具体的には図3(a)に示すように、ロープ30の一端にオスネジ加工された金具が固定されており、また、ワイヤ20aの一端にはメスネジ加工された接合金具40aが固定されている。そして、ロープ30の一端に固定された金具を接合金具40aに挿入し回転させ締付けることにより、ロープ30とワイヤ20aとを接合することができる。図3(b)のワイヤ20aとワイヤ20bとの接合についても同様である。
遮蔽層15及び防食層16を引抜く方法は特に限定されるものではないが、防食層16を引抜く前に、遮蔽層15にスパイラル状の切れ目を入れ、遮蔽層15で囲まれた空間に線材を通線し、線材に遮蔽層15のスパイラルを巻き付けて、線材とともに遮蔽層15を引抜き、これと同様にして、防食層16も引抜くことが望ましい。
本発明は、上記三芯OFケーブルに限らず、単芯OFケーブルに適用することもできる。
単芯OFケーブルは、中心部から外側に向かって順に、油通路を形成するスパイラルと、導体と、絶縁層と、遮蔽層と、防食層とを備えるものであり、その構成が上記三芯OFケーブルとは異なるが、基本的に上述した三芯OFケーブルの撤去方法と同様にして撤去することができる。
本発明の実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)油通路を形成するスパイラルを引抜く際のキンクや破断を防止できるため、より長いスパイラルをケーブル内に残すことなく引抜くことができる。これによりケーブル内に全長に渡って隙間ができるので、介在紙や導体等の引抜き抵抗が小さくなり、引抜き作業を容易化できる。
(2)引抜き困難であったケーブルを撤去することができるため、既設管路の再利用を図ることができる。
(3)掘削工法を使用することなく、ケーブルを撤去することができるため、コスト、時間、労力等の削減ができる。
(4)三芯OFケーブルの場合、2本の導体を逆側で固定して、1本の導体を引抜くため、2本を固定しない場合に比べて引抜きやすい。
Claims (10)
- 各々が絶縁層で覆われた3本の導体と、油通路を形成するスパイラルと、前記3本の導体及び前記スパイラルの間に介在された介在部材と、これらを覆うようにして形成された遮蔽層及び防食層とを備える三芯OFケーブルを管路から撤去するための三芯OFケーブルの撤去方法であって、
前記3本の導体、前記絶縁層、前記介在部材、前記遮蔽層及び前記防食層を引抜く前に、前記油通路に線材を通線し、前記線材に前記油通路を形成するスパイラルを巻き付けて、前記線材とともに前記スパイラルを引抜く工程を有することを特徴とする三芯OFケーブルの撤去方法。 - 前記油通路に前記線材を通線する工程は、前記油通路の一端から吸引可能な第1の線材を挿入し、前記油通路の他端から吸引により通線した後に、通線した前記第1の線材の一端に前記第1の線材よりも切断しにくい第2の線材を接合し、前記第1の線材を前記油通路の他端から引っ張ることにより前記第2の線材を通線することを特徴とする請求項1に記載の三芯OFケーブルの撤去方法。
- 前記油通路に前記線材を通線する工程は、前記油通路の一端から圧送可能な第1の線材を挿入し、前記油通路の一端から圧送により通線した後に、通線した前記第1の線材の一端に前記第1の線材よりも切断しにくい第2の線材を接合し、前記第1の線材を前記油通路の他端から引っ張ることにより前記第2の線材を通線することを特徴とする請求項1に記載の三芯OFケーブルの撤去方法。
- 前記油通路に前記線材を通線する工程は、前記第2の線材を通線した後に、通線した前記第2の線材の一端に前記第2の線材よりも切断しにくい第3の線材を接合し、前記第2の線材を他端から引っ張ることにより前記第3の線材を通線することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の三芯OFケーブルの撤去方法。
- 前記第1の線材がロープであり、前記第2の線材が直径2〜4mmワイヤであり、前記第3の線材が直径5〜9mmワイヤであることを特徴とする請求項4に記載の三芯OFケーブルの撤去方法。
- 前記スパイラルを引抜いた後、前記介在部材を引き抜き、次に前記3本の導体及び前記絶縁層を引き抜き、さらに前記遮蔽層を引き抜き、その後、前記防食層を引き抜くことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の三芯OFケーブルの撤去方法。
- 前記スパイラルを引抜いた後、前記3本の導体及び前記絶縁層を引き抜き、次に前記介在部材を引き抜き、さらに前記遮蔽層を引き抜き、その後、前記防食層を引き抜くことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の三芯OFケーブルの撤去方法。
- 前記3本の導体を引抜く工程は、前記2本の導体を引抜く方向とは逆の他端で固定した状態で、固定していない前記1本の導体を引抜く工程を有することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の三芯OFケーブルの撤去方法。
- 前記三芯OFケーブルは、前記防食層を引抜く前に、前記遮蔽層にスパイラル状の切れ目を入れ、前記遮蔽層で囲まれた空間に線材を通線し、前記線材に前記遮蔽層のスパイラルを巻き付けて、前記線材とともに前記スパイラルを引抜くことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の三芯OFケーブルの撤去方法。
- 中心部から外側に向かって順に、油通路を形成するスパイラルと、導体と、絶縁層と、遮蔽層と、防食層とを備える単芯OFケーブルを管路から撤去するための単芯OFケーブルの撤去方法であって、
前記導体、前記絶縁層、前記遮蔽層及び前記防食層を引抜く前に、前記油通路に線材を通線し、前記線材に前記油通路を形成するスパイラルを巻き付けて、前記線材とともに前記スパイラルを引抜く工程を有することを特徴とする単芯OFケーブルの撤去方法。
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