JP6097772B2 - 電力ケーブルの修理用ジョイント - Google Patents

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Description

本発明は、電力ケーブルの修理用ジョイントに関し、特に、海底に布設される光複合電力ケーブル等の電力ケーブルを修理する際の接続部分に用いられる電力ケーブルの修理用ジョイントに関する。
近年、海底に布設される電力ケーブルには光複合電力ケーブルを用いることが多くなっている。光複合電力ケーブルを用いることで、電力送電線路の建設と同時に通信回線を確保することができ、光ケーブルの布設コストを低減することができる。
光複合電力ケーブルは、例えば、3相交流送電のための3相の電力ケーブルが撚り合わされ、撚り込まれた電力ケーブルによって形成される空間に光ケーブルが配置される。このように、電力ケーブル同士の空き空間を利用することで、ケーブル全体の外径を大きくすることなく、電力ケーブルと光ケーブルとを複合化することができる。
このような電力ケーブルが海底に布設された後に、例えば錨が引っかけられる(錨害)等により電力ケーブルの絶縁破壊等の事故が発生した場合、事故点上の作業船に海底から電力ケーブルを引き揚げ、事故点を除去してケーブルの接続をやり直した後に再度海底に布設される修理作業が行われる。この修理作業においては、接続しようとする健全な電力ケーブルの両端部分と元の海底に布設されていた電力ケーブルとの間の2箇所が接続されるが、その接続部分に修理用ジョイント(修理接続箱あるいはリペアジョイントともいう)が用いられる。
従来の電力ケーブルの修理用ジョイントとしては、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されている。
図7は従来の修理用ジョイントを示す一部を省略した片側側面断面図である。
図7に示す電力ケーブルの修理用ジョイント50は、光ケーブル入りの電力ケーブルの修理に用いられ、電力ケーブル51a,51b同士を接続する電力ケーブル接続箱52a,52b(気密ケース)と、所定の間隔を隔てて配置された2組の鉄線引留め装置53a,53bと、鉄線引留め装置53a,53bの間を連結して一体化するテンションボルト54と、光ケーブル55a,55b同士を接続する光ケーブル接続箱56(クロージャ)とを有し、電力ケーブル接続箱52a,52bと光ケーブル接続箱56とが外傷防止用の中空の保護ケース57内に収納されている。
光ケーブル接続箱56はスペーサ58によって固定されている。
鉄線引留め装置53a,53bは、フランジ板からなり、電力ケーブル接続箱52a,52bの長手方向両側に配置され、その部分でケーブル鎧装の鉄線51cを折り返して挟みこむことで海底の電力ケーブル布設時に鉄線51cに加わる張力を引留め、電力ケーブルに加わる張力を受け持つことが可能となる。
2つの鉄線引留め装置53a,53bの間には電力ケーブル接続箱52a,52b及び光ケーブル接続箱56を収納するためのスペースが設けられており、その間は張力を受け持つ複数本のテンションボルト54によって接続されている。テンションボルト54は鉄線引留め装置53a,53bのフランジ板に等間隔の角度となるように、かつ円筒形状を構成するように配置され、その中に電力ケーブル51a,51bや光ケーブル55a,55bとその接続箱52a,52b,56が収納される。
電力ケーブルの修理用ジョイントの布設の際、修理用ジョイントの両端に接続されている電力ケーブルは自重によって曲げが生じる。一方、従来の修理用ジョイント50の保護ケース57は剛体で作られているため、布設時には修理用ジョイント50の両端のすぐ横にある電力ケーブル51a,51bには曲げが集中しやすくなるが、電力ケーブルおよび光ケーブルの性能を保持するためには許容半径以下で曲がるような、いわゆる「ケーブルの極度曲げ」を防止することが必要である。もしケーブルが許容半径以下の曲がりを受けた場合は、電力ケーブルでは絶縁破壊、光ケーブルではファイバの断線といった不具合が発生してしまうことになる。
図8(A)及び(B)は電力ケーブルの極度曲げを防ぐ従来例の方法を説明するための説明図である。
図8(A)に示す方法は、修理用ジョイント50の両端部に接続する電力ケーブル51a,51bの接続部に曲げを抑制する部品として、例えばベンドリストリクタ59を取り付ける方法である(以下、この技術を従来例1という)。
図9(A)はベンドリストリクタを示す斜視図、(B)はベンドリストリクタを構成する短管の構造を示す斜視図である。
図9(A)に示すように、ベンドリストリクタ59の構造は図9(B)に示す樹脂製の短管59aが複数個嵌め合う形で接続して取り付けられている。ベンドリストリクタ59は短管59a同士の嵌め合い部が動くことで可撓性を持つ構造になっており、かつ嵌め合い部の可動域が制限されていることで、これが取り付けられた電力ケーブルの曲げに適切な制限を持たせるように設計されている。
図8(B)に示す方法は、修理用ジョイント50だけでなく、修理用ジョイント50に接続される電力ケーブル51a,51bにも、例えばロープ等の吊り具61を取り付けて吊り上げる方法である(以下、この技術を従来例2という)。
従来例2の方法では、例えば鋼鉄棒のような剛体棒60を用意し、この剛体棒60から耐張力を持つ複数のロープ等の吊り具61で修理用ジョイント50の保護ケース57に加えて電力ケーブル51a,51bについても複数点で吊る。その際、吊り具61の長さを調節することにより、修理用ジョイント50に接続される電力ケーブル51a,51bに極度曲げが発生することを防止している。
また、海底ケーブルを布設する際においては、ケーブルは例えばキャタピラ構造を持つ送り出し装置で把持されながら船より海底に向かって布設される。送り出し装置は、1対のキャタピラ構造を持ち、海底ケーブルを挟み込むことでケーブル把持力を得る構造になっており、ケーブル布設時に所要のブレーキ力または送り出し力を加えることが可能である。
図10(A)〜(E)は従来の修理用ジョイントを布設する際の送り出し装置の使用方法を説明するための説明図である。
従来の修理用ジョイント50を布設する際には、所定間隔を隔てて配置された1以上の送り出し装置(図10の例では第1の送り出し装置62a及び第2の送り出し装置62b)を用いて電力ケーブル51a,51bを送り出していた。
電力ケーブル51a,51bは左側に配置された第1の送り出し装置62aによって挟持された状態で左側(矢印方向)に送り出されている(図10(A)参照)。
しかし、従来の修理用ジョイント50は右側に配置された第2の送り出し装置62bを通過できないため、一旦クレーン等で修理用ジョイント50を吊り上げて第2の送り出し装置62bを回避し(図10(B)参照)、その後、元の送り出し位置に戻す(図10(C)参照)。
また、従来の修理用ジョイント50は第1の送り出し装置62aを通過できないため、一旦クレーン等で修理用ジョイント50を吊り上げて第1の送り出し装置62aを回避し(図10(D)参照)、その後、元の送り出し位置に戻す(図10(E)参照)。以下、この技術を従来例3という。
特開平8−223765号公報 特開平8−223766号公報
海底に布設される電力ケーブルの修理用ジョイントを組み立てる洋上の布設船では、作業空間が限られるうえ、荒天では作業が困難になることから作業時間についても限られる。さらに船を借り上げての作業になるため、洋上での作業に発生する1日あたりのコストは莫大になる。
しかし、従来例1の方法では、ケーブル入りの電力ケーブルの修理の際に、修理用ジョイント50とは別に電力ケーブル51a,51bの曲げを抑制するベンドリストリクタ59等の部品を取り付ける必要があるため、取り付けのための作業時間や作業スペースが増加して作業効率が悪くなり、布設のための必要な部品点数が増え、作業コストが増大するという課題があった。
従来例2の方法では、修理用ジョイント50だけでなく電力ケーブル51a,51bを剛体棒60で吊る必要があるため、そのための作業時間や作業スペースが増加して作業効率が悪くなり、布設のために必要な部品点数が増え、作業コストが増大するという課題があった。
従来例3では、第1の送り出し装置62a及び第2の送り出し装置62bを回避するために一旦クレーン等で修理用ジョイント50を吊り上げる必要があるため、布設作業が複雑化し、作業時間や作業スペースが増加して作業効率が悪くなり、クレーン等の作業設備が増え、作業コストが増大するという課題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、作業時間や作業スペースを減少させて作業効率を向上させるとともに、布設のために必要な部品点数や作業設備を減少させ作業コストを低減できる電力ケーブルの修理用ジョイントを提供することを目的とする。
本発明の電力ケーブルの修理用ジョイントは、電力ケーブル同士を接続する電力ケーブル接続箱と、光ケーブル同士を接続する光ケーブル接続箱とを有し、前記電力ケーブル接続箱と前記光ケーブル接続箱とが保護ケース内に収納され、前記保護ケースは可撓性及び耐張力性を有し、かつ前記保護ケースの許容曲げ半径は、前記電力ケーブルの許容曲げ半径以上であり、前記保護ケースは、前記保護ケース内に収納され前記電力ケーブル布設時に鉄線に加わる張力を引留める鉄線引留め装置に、前記鉄線引留め装置から張力を伝えることができるように連結されていることを特徴とするものである。
前記保護ケースは耐側圧性を有するのが好ましい。
前記保護ケースはインターロック管が用いられていてもよい。
前記保護ケースは前記電力ケーブルと共に巻き取り可能な外形を有してもよい。
本発明の修理用ジョイントによれば、次のような効果を奏する。
(1)保護ケースが可撓性を有し、かつ保護ケースの許容曲げ半径は、電力ケーブルの許容曲げ半径以上であるので、ケーブル入りの電力ケーブルの修理の際に、修理用ジョイント以外に電力ケーブルの曲げを抑制する部品や電力ケーブルを吊る部品等が不要になる。その結果、作業時間や作業スペースを減少させて作業効率を向上させるとともに、布設のために必要な部品点数や作業設備を減少させ作業コストを低減できる。
(2)保護ケースの許容曲げ半径を制限することにより、保護ケースの変形に制限が加えられ、保護ケースの内部の変形を防止できる。
(3)保護ケースが耐張力性を有するため、テンションボルトが不要になり、修理用ジョイントの外径を縮小化できる。その結果、送り出し装置を回避するために一旦クレーン等で修理用ジョイントを吊り上げる必要がなくなり、布設作業が簡易になり、作業時間や作業スペースが減少して作業効率を向上させ、クレーン等の作業設備が不要となり、作業コストが低減する。
本発明の第1の実施形態例に係る修理用ジョイントを示す一部を省略した片側側面断面図である。 (A)は本発明の第1の実施形態例に係る修理用ジョイントの保護ケースを示す側面図、(B)は(A)のII-II線断面図、(C)は一部側面断面図である。 本発明の第1の実施形態例に係る修理用ジョイントを布設する方法の一例を説明するための説明図である。 本発明の第1の実施形態例に係る修理用ジョイントを電力ケーブルと共に巻き取って保管している状態を示す説明図である。 (A)はインターロック管を保護ケースに用いた本発明の第2の実施形態例に係る修理用ジョイントを示す側面図、(B)はその斜視図、(C)は保護ケースを示す側面図、(D)は(C)のS部分を示す詳細図である。 (A)はインターロック管にねじ込むためのねじ込み治具を用いた本発明の第3の実施形態例に係る修理用ジョイントを示す正面図、(B)はその平面断面図、(C)はその側面断面図である。 従来の修理用ジョイントを示す一部を省略した片側側面断面図である。 (A)及び(B)は電力ケーブルの極度曲げを防ぐ従来例の方法を説明するための説明図である。 (A)はベンドリストリクタを示す斜視図、(B)はベンドリストリクタを構成する短管の構造を示す斜視図である。 (A)〜(E)は従来の修理用ジョイントを布設する際の送り出し装置の使用方法を説明するための説明図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の第1の実施形態例に係る修理用ジョイントを示す一部を省略した片側側面断面図、図2(A)は本発明の第1の実施形態例に係る修理用ジョイントの保護ケースを示す側面図、(B)は(A)のII-II線断面図、(C)は一部側面断面図である。
図1及び図2に示すように、本発明の第1の実施形態例に係る修理用ジョイント1は、光ケーブル入りの電力ケーブルの修理に用いられ、電力ケーブル2a,2b同士を接続する電力ケーブル接続箱3a,3b(気密ケース)と、光ケーブル4a,4b同士を接続する光ケーブル接続箱4(クロージャ)とを有し、電力ケーブル接続箱3a,3bと光ケーブル接続箱4とが外傷防止用の中空の保護ケース5内に収納されている。
電力ケーブル2a,2bとしてはOFケーブル、CVケーブルその他どのような種類の電力ケーブルにも適用される。
保護ケース5内には所定の間隔を隔てて配置され、電力ケーブル2a,2bの布設時に鉄線5cに加わる張力を引留める2組の鉄線引留め装置6a,6bが収納されている。保護ケース5は、各鉄線引留め装置6a,6bのフランジ板にネジ等の締結具5aにより連結されている(図1、図2(C)参照)。これによって、鉄線引留め装置6a,6bから保護ケース5に張力を伝えることができる。
鉄線引留め装置6a,6bは、ボルト等の締結具5bによって連結された一対のフランジ板からなり、電力ケーブル接続箱3a,3bの長手方向両側に配置され、その部分でケーブル鎧装の鉄線5cを折り返して挟みこむことで海底の電力ケーブル布設時に鉄線5cに加わる張力を引留め、電力ケーブル2a,2bに加わる張力を受け持つことが可能である。
保護ケース5は従来のものとは異なり、可撓性及び耐張力性を有し、かつ保護ケース5の許容曲げ半径は、電力ケーブル2a,2bの許容曲げ半径以上である。
例えば、径が160mmの電力ケーブル2a,2bの場合、許容曲げ半径が1600mmであるので、許容曲げ半径はその径の10倍の1600mmかそれよりも若干大きい程度の保護ケース5が用いられる。
なお、通常の保護ケース5は円筒形をしているが、布設時では海底の電力ケーブルの重量等によって変形している。
保護ケース5が曲がり、かつその許容曲げ半径(最小曲げ半径)に制限をつけることによって、修理用ジョイント1の近傍における電力ケーブル2a,2bの重量による曲がりを吸収しつつ、電力ケーブル2a,2bの極度曲げを防ぎ、かつ内部の変形を防止することができる。
図3は本発明の第1の実施形態例に係る修理用ジョイントを布設する方法の一例を説明するための説明図である。
図3に示すように、本発明の第1の実施形態例に係る修理用ジョイント1では、可撓性を有する保護ケース5が用いられているので、電力ケーブル2a,2bとともに保護ケース5が曲がる構造になっており、さらに保護ケース5の曲げ可能な許容曲げ半径が電力ケーブル2a,2bの許容曲げ半径以上になるように制限を加えることにより、修理用ジョイント1以外の部品が不要になった。
また、保護ケース5が耐張力性を有するため、従来の修理用ジョイント50ではテンションボルトが負担していた張力を、保護ケース5自体が負担することによりテンションボルトが不要になる。これによって、修理用ジョイント1の外径縮小化が可能になり、電力ケーブル2a,2bの部分と同様に修理用ジョイント1についても送り出し装置を通過することができるようになり、クレーン等を用いた複雑な布設工事工程を不要にすることができる。
なお、修理用ジョイント1の保護ケース5が送り出し装置において圧縮方向の圧力を受けることになるため、保護ケース5には耐張力性だけでなく、耐側圧性も有することが好ましい。
耐張力性は、保護ケース5が布設の際の電力ケーブル2a,2bの張力により変形せずに耐えることが必要となる。この張力は電力ケーブル2a,2bによって異なるが、通常は十数トンである。一方、保護ケース5の耐側圧性は、布設の際に保護ケース5が海底に接地するとき、下に岩等があってそれにぶつかっても問題のない程度の強度が求められる。
本発明の第1の実施形態例に係る修理用ジョイント1によれば、保護ケース5が可撓性を有し、かつ保護ケース5の許容曲げ半径は、電力ケーブル2a,2bの許容曲げ半径以上であるので、ケーブル入りの電力ケーブル2a,2bの修理の際に、修理用ジョイント1以外に電力ケーブル2a,2bの曲げを抑制する部品や電力ケーブル2a,2bを吊る部品等が不要になる。その結果、作業時間や作業スペースを減少させて作業効率を向上させるとともに、布設のために必要な部品点数や作業設備を減少させ作業コストを低減できる。
また、保護ケース5の許容曲げ半径を制限することにより、保護ケース5の変形に制限が加えられ、保護ケース5の内部の変形を防止できる。
さらに、保護ケース5が耐張力性を有するため、テンションボルトが不要になり、修理用ジョイント1の外径を縮小化できる。その結果、送り出し装置を回避するために一旦クレーン等で修理用ジョイント1を吊り上げる必要がなくなり、布設作業が簡易になり、作業時間や作業スペースが減少して作業効率を向上させ、クレーン等の作業設備が不要となり、作業コストが低減する。
図4は本発明の第1の実施形態例に係る修理用ジョイント1を電力ケーブル2a,2bと共に巻き取って保管している状態を示す説明図である。
本発明の第1の実施形態例に係る修理用ジョイント1では、テンションボルトが不要であるので、修理用ジョイント1の外径縮小化が可能である。従って、保護ケース5が電力ケーブル2a,2bに比べての外径増加をわずかになるように設計でき、かつ可撓性と耐張力性・耐側圧性を有していることから、例えば図4に示すように、電力ケーブル2a,2bと同じように布設船上に巻き取って保管することも可能になる。その結果、本発明は既設海底ケーブルの事故発生後の修理用としてだけではなく、新設海底ケーブルの布設工事においても利用することが可能である。例えば、工場で製造されたケーブル2条を本発明の修理用ジョイント1を用いて接続してから布設船上に巻き取ることで、より長尺の海底ケーブルを1度に布設することが可能になる。
なお、修理用ジョイント1を電力ケーブル2a,2bと一緒に巻き取る場合には、保護ケース5は、上部に乗る電力ケーブル2a,2bの重量に耐えるため、数トンの重さに耐える強度が必要となる。
図5(A)はインターロック管を保護ケースに用いた本発明の第2の実施形態例に係る修理用ジョイントを示す側面図、(B)はその斜視図、(C)は保護ケースを示す側面図、(D)は(C)のS部分を示す詳細図である。
図5(A)及び(B)に示すように、本発明の第2の実施形態例に係る修理用ジョイント10では、保護ケース11として可撓性・耐張力性・耐側圧性を有するインターロック管が用いられている。図5(C)及び(D)に示すように、インターロック管からなる保護ケース11は、薄肉の板を螺旋状に丸めて、パッキン11aを入れてインターロックした螺旋管である。
保護ケース11としてインターロック管を用いることにより、曲げることが可能であると同時に、適切に設計することで許容曲げ半径(最小曲げ半径)に制限を加えることも可能である。
図6(A)はインターロック管にねじ込むためのねじ込み治具を用いた本発明の第3の実施形態例に係る修理用ジョイントを示す正面図、(B)はその平面断面図、(C)はその側面断面図である。
図6(A)〜(C)に示すように、本発明の第3の実施形態例に係る修理用ジョイント20では、保護ケース11としてインターロック管が用いられるとともに、インターロック管にねじ込むためのねじ込み治具21が用いられている。
ねじ込み治具21は、鉄線引留め装置6a,6bとその外側に設けられたフランジ部22との間にボルト等の締結具23により連結される。
本発明の第1の実施形態例に係る修理用ジョイント1では、保護ケース5が各鉄線引留め装置6a,6bにネジ等の締結具5a等により連結されているが、布設の際に電力ケーブル2a,2bに加わる張力が締結具5aに対して横向きに受けるため、締結具5aが折れて保護ケース5と各鉄線引留め装置6a,6bとが外れることが考えられる。
そこで、ねじ込み治具21を用いることにより、布設の際に電力ケーブル2a,2bに加わる張力を十分に吸収し、その張力を保護ケース11に伝えることにより、張力に対して十分強度のある構造を提供することが可能となる。
本発明は、上記実施の形態に限定されることはなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内において、種々の変更が可能である。
例えば、保護ケース5として、インターロック管をポリエチレンやピリ塩化ビニル(PVC)等樹脂で被覆したものを用いてもよい。
また、保護ケース5として、樹脂性のパイプに編組線を組み合わせて耐張力性をもたせたワイヤーブレードチューブを用いてもよい。ワイヤーブレードチューブはインターロック管よりも薄い構造のため、外径をより小さくすることができる。
本発明の電力ケーブルの修理用ジョイントは、海底に布設される光複合電力ケーブル等の電力ケーブルを修理する際の接続部分に用いられる。
1:修理用ジョイント
2a,2b:電力ケーブル
3a,3b:電力ケーブル接続箱
4:光ケーブル接続箱
4a,4b:光ケーブル
5:保護ケース
6a,6b:鉄線引留め装置
10:修理用ジョイント
11:保護ケース
20:修理用ジョイント
21:ねじ込み治具
22:フランジ部
23:締結具

Claims (4)

  1. 電力ケーブル同士を接続する電力ケーブル接続箱と、光ケーブル同士を接続する光ケーブル接続箱とを有し、前記電力ケーブル接続箱と前記光ケーブル接続箱とが保護ケース内に収納されている電力ケーブルの修理用ジョイントにおいて、
    前記保護ケースは可撓性及び耐張力性を有し、かつ前記保護ケースの許容曲げ半径は、前記電力ケーブルの許容曲げ半径以上であり、
    前記保護ケースは、前記保護ケース内に収納され前記電力ケーブル布設時に鉄線に加わる張力を引留める鉄線引留め装置に、前記鉄線引留め装置から張力を伝えることができるように連結されている、
    ことを特徴とする電力ケーブルの修理用ジョイント。
  2. 前記保護ケースは耐側圧性を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の電力ケーブルの修理用ジョイント。
  3. 前記保護ケースはインターロック管が用いられている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電力ケーブルの修理用ジョイント。
  4. 前記保護ケースは前記電力ケーブルと共に巻き取り可能な外形を有する、ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1つの項に記載の電力ケーブルの修理用ジョイント。
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