JPH1121515A - 部品の接着方法並びにそれに使用する加工ユニット - Google Patents

部品の接着方法並びにそれに使用する加工ユニット

Info

Publication number
JPH1121515A
JPH1121515A JP9174705A JP17470597A JPH1121515A JP H1121515 A JPH1121515 A JP H1121515A JP 9174705 A JP9174705 A JP 9174705A JP 17470597 A JP17470597 A JP 17470597A JP H1121515 A JPH1121515 A JP H1121515A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing unit
hot melt
applying
component
reactive hot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9174705A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuichi Mochida
秀一 持田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kasai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kasai Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kasai Kogyo Co Ltd filed Critical Kasai Kogyo Co Ltd
Priority to JP9174705A priority Critical patent/JPH1121515A/ja
Publication of JPH1121515A publication Critical patent/JPH1121515A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 反応型ホットメルトを使用して接着固定する
部品の接着方法並びにそれに使用する加工ユニットにお
いて、反応型ホットメルトの硬化を速め、接着時間を短
縮化するとともに、廉価でかつ能率の良い作業が期待で
きる加工ユニットを提供することを課題とする。 【解決手段】 ベース基材10の所定箇所に反応型ホッ
トメルトa,硬化促進剤bを塗布した後、部品15を圧
着する際、バイブレーター36により振動を加えながら
圧着する。また、ホットメルト塗布ガン32、硬化促進
剤スプレーガン33、ホルダ35、バイブレーター36
を加工ユニット30に組み込み、1基のロボット20に
より部品15をベース基材10に接着固定する一連の動
作を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、反応型ホットメ
ルトを使用して、ベース基材に対して部品を接着固定す
る部品の接着方法並びにそれに使用する加工ユニットに
関するもので、特に、反応型ホットメルトの硬化を促進
させることができ、作業時間を短縮化できる部品の接着
方法並びにそれに使用する加工ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】通常、自動車室内には各種内装部品が装
着されており、ルーフパネルに内装される車両用ルーフ
トリムを例にとり説明すると、図10に示すように、ル
ーフパネル1の室内側に取り付けられる車両用ルーフト
リム2の裏面所定箇所にルーフブラケット3が接着固定
されており、このルーフブラケット3に装着したクリッ
プ4をルーフパネル1の取付孔1a内に圧入嵌合せさ
て、ルーフトリム2を取り付けている。
【0003】上記車両用ルーフトリム2の材質として
は、PPO(ポリフェニレンオキシド)樹脂基材を使用
しており、このPPO樹脂基材は、接着性が悪いため、
ホットメルト接着剤が通常使用されるが、通常のウレタ
ン系ホットメルト接着剤の場合、冷却固化した後、再度
熱を加えると軟化してしまうことがあり、夏期等では接
着力が低下する傾向にあり、シーズンを問わず強固な接
着力を確保するために、反応型ホットメルトを使用して
いる。
【0004】そして、車両用ルーフトリム2にルーフブ
ラケット3を接着固定する作業手順について図11を基
に説明すると、まず、車両用ルーフトリム2の裏面所定
箇所に反応型ホットメルトaを塗布した後、この反応型
ホットメルトaの硬化を速めるために硬化促進剤bをス
プレー塗布し、その後、ルーフブラケット3を圧着固定
しているのが実情である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、反応型
ホットメルトaは、空気中の湿度を吸収して反応硬化す
る性質を持つため、環境湿度等によりその養生時間が大
きく左右され、硬化促進剤bをコーティング処理しても
ホットメルトaが硬化するまで長い時間がかかり生産性
の低下をもたらし、量産部品に適用することが困難であ
る。
【0006】また、反応型ホットメルトaを塗布する塗
布ガンと硬化促進剤bをスプレー塗布するスプレーガン
とを別々のロボットアームで動作させるため、複数のユ
ニットを必要とし、コストアップを招来するとともに、
操作も面倒であるという欠点が指摘されていた。
【0007】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、反応型ホットメルトと硬化促進剤とを使用
してベース基材に部品を接着固定する部品の接着方法並
びにそれに使用する加工ユニットにおいて、反応型ホッ
トメルトの硬化を促進させることにより作業時間を短縮
化できる部品の接着方法を提供すること、及びそれに使
用する廉価でかつ使い勝手の良い加工ユニットを提供す
ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ベース基材の所定箇所に部品を反応型ホ
ットメルトを介して接着固定する部品の接着方法におい
て、前記ベース基材の所定箇所に反応型ホットメルトを
塗布した後、硬化促進剤を塗布し、その後、部品をバイ
ブレーターにより振動を加えながら圧着することを特徴
とする。
【0009】更に、本発明は、前記反応型ホットメルト
を塗布する塗布ガンの動作及び硬化促進剤を塗布するス
プレーガンの動作並びに部品を圧着する圧着用シリンダ
の動作を同一のロボットにより行なうことを特徴とす
る。
【0010】次いで、本発明方法に使用する加工ユニッ
トは、ベース基材の所定箇所にホットメルト型接着剤,
硬化促進剤を介して部品を接着固定する際に使用する加
工ユニットにおいて、前記加工ユニットは、ロボットの
ピボットアーム先端に取り付けられるとともに、この加
工ユニットは、反応型ホットメルトを塗布する塗布ガン
と、硬化促進剤を塗布するスプレーガンと、圧着用シリ
ンダにより上下動可能に駆動され、部品を保持するホル
ダと、少なくともホルダに支持される部品に振動を与え
るバイブレーターとを備えたことを特徴とする。
【0011】ここで、加工ユニットは多関節型ロボット
のピボットアーム先端に取り付けられ、この加工ユニッ
トは、多関節型ロボットの動作により3次元の動作が可
能であり、かつ所定のポイントで所定角度の回動動作が
可能である。
【0012】次に、加工ユニットを構成する各要素とし
て、まず反応型ホットメルトを塗布する塗布ガンは、ブ
ラケットを介してユニットベースに取り付けられてお
り、反応型ホットメルトとして、重付加型のエポキシ化
合物,イソシアネート化合物が好適であり、硬化時に揮
発物を発生せず、耐熱性に優れ、硬化時の収縮歪みが少
ないことから、例えば、即固化形ウレタン系ホットメル
ト接着剤(商品名:ハイボンXU057−1(日立化成
ポリマー株式会社製)が好適である。
【0013】また、加工ユニットのユニットベースには
硬化促進剤を塗布するスプレーガンも取り付けられてお
り、この硬化促進剤としては、通常、ウレタンフォーム
用触媒として使用されるアミン系触媒が使用され、例え
ば、イミダゾール系第3級アミン触媒(商品名:NC−
IM(三共エアプロダクツ株式会社製)が適している。
【0014】更に、部品を保持するホルダが圧着用シリ
ンダと連結されており、部品の材質により種々のホルダ
を使用することが可能であるが、樹脂部品では真空吸着
パッドが適しており、金属材料等では電磁吸着等が利用
でき、また、チャック等の適用も可能である。このホル
ダは圧着用シリンダのピストンロッドの伸縮動作によ
り、所定ストローク上下動作する。
【0015】そして、加工ユニットにはバイブレーター
が備わっており、このバイブレーターは少なくとも部品
をベース基材に接着固定する際、部品に振動を与える機
能を持つものでエア駆動式の(商品名:PPH型ニュー
マチックバイブレーター(Pulsepower Process Equipme
nt Ltd. 製)130〜150ヘルツ)が好ましい。ま
た、加工ユニットには複数のホルダが備えられ、各ホル
ダは独立して圧着用シリンダにより上下動作を行う。
【0016】以上の構成から明らかなように、本発明方
法は、ベース基材に部品を反応型ホットメルト,硬化促
進剤を塗布して部品を接着固定する際、部品にバイブレ
ーターにより振動を加えながら圧着するため、振動によ
り反応型ホットメルトと硬化促進剤が速やかに混ざり合
い、反応型ホットメルトの硬化時間を短縮化させること
ができる。
【0017】更に、加工ユニットの構成として、反応型
ホットメルトの塗布ガン、硬化促進剤のスプレーガン、
圧着用シリンダを備えたホルダ及びバイブレーターを具
備しているため、加工ユニットを適切位置に搬送し、加
工ポイントで加工ユニットを所定角度回動動作させれ
ば、反応型ホットメルトの塗布及び硬化促進剤の塗布を
連続して行なうことができ、従来のように別々のロボッ
トアームで動作させる方法に比べ操作が迅速に行え、か
つ構造も簡素化できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る部品の接着方
法並びにそれに使用する加工ユニットの実施形態につい
て、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0019】図1は本発明方法を適用してルーフブラケ
ットを接着固定したルーフトリムを裏面側から見た斜視
図、図2は本発明方法に使用する加工ユニットを取り付
けた多関節型ロボットを示す説明図、図3は同加工ユニ
ットの構成を示す側面図、図4は同加工ユニットの正面
図、図5乃至図9は本発明方法の各工程を示す説明図で
ある。
【0020】まず、図1において、本発明方法を適用す
るルーフトリム並びにルーフブラケットの構成について
説明すると、ベース基材としての車両用ルーフトリム1
0は、PPO樹脂基材11の表面側にクロス等の表皮1
2が貼着されており、上記PPO樹脂基材11はPPO
樹脂発泡層11aの表裏面側にPPO樹脂スキン層11
bが形成されており、本実施形態中のPPO樹脂は純真
なPPOではなく、コスト等を考慮してポリスチレンを
加え変性させたものを使用している。
【0021】尚、PPO樹脂基材11はPPO樹脂発泡
層11aの目付量500〜600g/m2 、PPO樹脂
スキン層11bの厚み0.15mmであり、PPO樹脂
基材11のトータル厚み3.5mm(原反状態)のもの
を使用し、130〜140℃に加熱軟化させて、PPO
樹脂基材11のトータル厚みを6〜8mmに膨化させた
後、所要形状にコールドプレス成形することにより、P
PO樹脂基材11のトータル厚みが5mmになるように
コールドプレス成形される。
【0022】また、表皮材12は、クロスの裏面側にポ
リウレタンフォーム等のパッド材を貼着したものを使用
し、パッド材の裏面にはホットメルトフィルムがラミネ
ートされている。従って、PPO樹脂基材11をコール
ドプレス成形する際、その表面側にホットメルトフィル
ムを介して表皮材12が一体化される。
【0023】そして、この車両用ルーフトリム10は、
ルーフパネル13に対してリヤ側においてクリップ14
を介して固定され、図示はしないがフロント側ではビス
止め等によりルーフパネル13に固定される。また、ル
ーフトリム10のリヤ側において、クリップ14を装着
するためにABS樹脂等からなるルーフブラケット15
が車幅方向に所定間隔をおいて複数箇所に接着固定され
ている。
【0024】ところで、車両用ルーフトリム10のPP
O樹脂基材11は、軽量でかつ耐熱性を備えてはいるも
のの、接着性が悪いため、ルーフブラケット15を接着
するには、ホットメルト系の接着剤を使用することが必
要であり、特に、通常のホットメルトは熱により再度軟
化するため、再度熱を加えても溶けない反応型ホットメ
ルトaと反応型ホットメルトaの硬化時間を速めるため
に硬化促進剤bを混合したものを使用している。
【0025】本発明方法の特徴は、車両用ルーフトリム
10の裏面所定箇所にルーフブラケット15をホットメ
ルト型接着剤a、硬化促進剤bとを使用して接着固定す
る際、反応型ホットメルトaの硬化を促進させて、接着
に要する作業時間を短縮化する方法を提供すること、及
びそれに使用する簡易な加工ユニットを提供することに
ある。
【0026】本発明方法を説明する前にそれに使用する
加工ユニットの構成について詳細に説明すると、図2は
多関節型ロボット20に加工ユニット30を設置した概
略構成を示すもので、多関節型ロボット20は複数のピ
ボットアーム21a,21b,21c,21d,21e
を備えており、最先端のピボットアーム21eに加工ユ
ニット30が取り付けられている。そして、各ピボット
アーム21の連結部分に図示しないステップモータが内
蔵されており、これも図示しない制御装置からの指令に
より各ピボットアーム21が所定ストローク回動あるい
は旋回動作することにより、加工ユニット30を3次元
の任意の位置に搬送することができる。
【0027】次に、加工ユニット30は、図3において
側面図、図4において正面図をそれぞれ示すように、最
先端のピボットアーム21eの先端に加工ユニット30
のユニットベース31が固定されており、このユニット
ベース31に対してブラケット32aを介して反応型ホ
ットメルトaの塗布ガン32が取り付けられているとと
もに、反応型ホットメルトaの硬化を促進する硬化促進
剤bを塗布するスプレーガン33が同様にユニットベー
ス31に取り付けられている。
【0028】また、ユニットベース31には本実施形態
では3基の圧着用シリンダ34が並列設置されており、
この圧着用シリンダ34のピストンロッド34aに真空
吸着パッド35aを備えたホルダ35が連結されてお
り、真空吸着パッド35aでルーフブラケット15を真
空吸着し、ホルダ35によりルーフブラケット15を適
正姿勢で保持し、かつこのホルダ35はルーフブラケッ
ト15を所定位置に搬送する機能を持つ。更に、ユニッ
トベース31にエア駆動方式のバイブレーター36が取
り付けられており、このバイブレーター36からの振動
が圧着用シリンダ34,ホルダ35を通じてルーフブラ
ケット15に伝達されるように構成されている。
【0029】次いで、図5乃至図9に基づいて上記加工
ユニット30を使用して車両用ルーフトリム10の所定
箇所にルーフブラケット15を接着固定する接着方法の
各工程について詳細に説明する。まず、図5に示すよう
に、多関節型ロボット20が動作して、ストック位置に
あるルーフブラケット15を加工ユニット30のホルダ
35により保持する。尚、本実施形態では、3基の圧着
用シリンダ34とこれに連結するホルダ35を設置した
が、ホルダ35の設置個数はこれに限定されることがな
く、また、真空吸着パッド35aに替えて、金属板等を
搬送する際には電磁吸着パッドを使用することもでき、
機械式のチャック類をホルダ35に使用することも可能
である。
【0030】そして、加工ユニット30の各ホルダ35
にルーフブラケット15を保持した状態で多関節型ロボ
ット20が動作して、第1の加工ポイントに加工ユニッ
ト30を搬送する。次いで、ルーフトリム10のルーフ
ブラケット15設置箇所の上方位置に反応型ホットメル
トの塗布ガン32が位置するようにピボットアーム21
eが回動した後、図6に示すように、塗布ガン32から
反応型ホットメルトaが塗布される。このとき、反応型
ホットメルトaの塗布パターンは多関節型ロボット20
のピボットアーム21の動作パターンにより制御され
る。
【0031】その後、図7に示すように、最先端のピボ
ットアーム21eが回動して、ルーフトリム10に塗布
された反応型ホットメルトaの上方にスプレーガン33
が位置し、このスプレーガン33から硬化促進剤bが塗
布される。尚、本実施形態では反応型ホットメルトaと
して即固化形ウレタン系ホットメルト接着剤(商品名:
ハイボンXU057−1(日立化成ポリマー株式会社
製))を使用するとともに、硬化促進剤bとしてはイミ
ダゾール系第3級アミン触媒(商品名:NC−IM(三
共エアプロダクツ株式会社製)を使用している。
【0032】次いで、多関節型ロボット20のピボット
アーム21が動作して、反応型ホットメルトa,硬化促
進剤bが塗布された部位の上方に接着対象であるルーフ
ブラケット15が位置するように加工ユニット30が搬
送され、図8に示すように、エアシリンダ34のピスト
ンロッド34aが伸長するが、このとき、バイブレータ
ー36、(エア駆動式の商品名:PPH型ニューマチッ
クバイブレーター(Pulsepower Process Equipment Lt
d. 製)、130〜150ヘルツ)から振動を与えなが
らルーフブラケット15をルーフトリム10側に圧着す
る。
【0033】そして、図9に示すように、圧着用シリン
ダ34のピストンロッド34aが伸長し、ホルダ35に
保持されているルーフブラケット15を振動させながら
ルーフトリム10に圧着するため、そのときの振動によ
り反応型ホットメルトaと硬化促進剤bとが円滑に混ざ
り合い、反応型ホットメルトaの硬化時間を短縮するこ
とができる。尚、この圧着用シリンダ34により、5秒
間圧着を行なう。
【0034】その後、圧着用シリンダ34のピストンロ
ッド34aが収縮し、次の加工ポイントに加工ユニット
30を搬送するために多関節型20のピボットアーム2
1が回動、旋回動作して、上述した工程を繰り返して行
ない、ルーフトリム10の複数箇所にルーフブラケット
15を接着固定していく。
【0035】このように、ルーフトリム10にルーフブ
ラケット15を反応型ホットメルトa,硬化促進剤bを
塗布して行なう際、上述した加工ユニット30を使用す
ることにより、ルーフブラケット15の圧着時にバイブ
レーター36を作動させて行なうため、反応型ホットメ
ルトaの硬化時間を短縮化でき、生産性を高めることが
できるという効果がある。
【0036】また、ホットメルトの塗布ガン32と硬化
促進剤bのスプレーガン33を一体化した構成であるた
め、別々のロボットアームで塗布ガンやスプレーガンを
位置決めして塗布を行なう従来装置、従来方法に比べ構
造が簡素化でき、かつ操作も簡易に行なえる利点があ
る。更に、ルーフブラケット15をホルダ35で保持し
てそれぞれ個別に圧着用シリンダ34の動作によりルー
フトリム10側に圧着するため、ロボットで直接圧着す
るのに比べ、圧着力を一定に保つことができ、ルーフブ
ラケット15の確実な接着固定を実現できる。
【0037】以上説明した実施形態は、加工ユニット3
0を使用して、ルーフトリム10の所定箇所にルーフブ
ラケット15を接着固定する方法について説明したが、
上述した加工ユニットに限定されるものではなく、バイ
ブレーター36を作動させてルーフブラケット15など
の別部品をルーフトリム10のようなベース基材に反応
型ホットメルトa,硬化促進剤bを円滑に混合させるた
めに振動を加えながら圧着する方法を利用するものなら
ば、ユニットの変更等は本発明の精神を逸脱するもので
はない。
【0038】
【発明の効果】以上説明した通り、以下に記載する格別
な作用効果を有する。
【0039】(1)請求項1記載の発明によれば、ベー
ス基材に部品を接着固定する際、バイブレーターにより
振動を加えながら部品を圧着することにより、反応型ホ
ットメルトと硬化促進剤とを速やかに混ぜ合わせ、反応
型ホットメルトの硬化を速め、接着時間を短縮化できる
ため、生産性を高めることができるという効果を有す
る。
【0040】(2)請求項2,3記載の発明によれば、
ベース基材の所定箇所に反応型ホットメルト,硬化促進
剤をそれぞれ塗布して部品を圧着固定する際、反応型ホ
ットメルトの塗布ガン、硬化促進剤のスプレーガン、圧
着用シリンダと連結するホルダ及びバイブレーターを備
えた加工ユニットを多関節型ロボットのピボットアーム
先端に取り付け、ピボットアームの動作により、反応型
ホットメルトの塗布、硬化促進剤の塗布、振動を加えな
がら部品を圧着する各工程を1機のロボットで連続して
行なうことができるため、作業スペースも少なくても済
み、かつ効率の良い作業が期待できるとともに、従来の
ように複数のロボットアームを使用する構成のものに比
べ廉価に実施できるという効果を有する。
【0041】(3)請求項4記載の発明によれば、加工
ユニットに複数のホルダが設置され、各ホルダを独立し
て動作させる圧着用シリンダを設置するという構成であ
るため、取り付ける部品毎に圧着用シリンダの圧着力を
検知しながら圧着を行なえば、ロボットで直接圧着する
場合に比べ、常に一定の接着強度でもって、部品をベー
ス基材に接着固定できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を適用した車両用ルーフトリムを裏
面側から見た斜視図。
【図2】本発明方法に使用する加工ユニットを多関節型
ロボットに取り付けた状態を示す説明図。
【図3】本発明方法に使用する加工ユニットの概略構成
を示す側面図。
【図4】図3中A矢視図で、同加工ユニットの正面図。
【図5】本発明方法の一工程を示すもので、部品の吸着
状態を示す説明図。
【図6】本発明方法の一工程を示すもので、反応型ホッ
トメルトの塗布工程を示す説明図。
【図7】本発明方法の一工程を示すもので、硬化促進剤
の塗布工程を示す説明図。
【図8】本発明方法の一工程を示すもので、部品の圧着
前の状態を示す説明図。
【図9】本発明方法の一工程を示すもので、部品の圧着
時の状態を示す説明図。
【図10】従来の車両用ルーフトリムのルーフパネルへ
の取り付け状態を示す説明図。
【図11】従来の車両用ルーフトリムにルーフガーニッ
シュを接着する作業を示す説明図。
【符号の説明】
10 車両用ルーフトリム 11 PPO樹脂基材 12 表皮材 13 ルーフパネル 15 ルーフブラケット 20 多関節型ロボット 21 ピボットアーム 30 加工ユニット 31 ユニットーベース 32 塗布ガン 33 スプレーガン 34 圧着用シリンダ 35 ホルダ 35a 真空吸着パッド 36 バイブレーター a 反応型ホットメルト b 硬化促進剤

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース基材(10)の所定箇所に部品
    (15)を反応型ホットメルト(a)を介して接着固定
    する部品の接着方法において、 前記ベース基材(10)の所定箇所に反応型ホットメル
    ト(a)を塗布した後、硬化促進剤(b)を塗布し、そ
    の後、部品(15)をバイブレーター(36)により振
    動を加えながら圧着することを特徴とする部品の接着方
    法。
  2. 【請求項2】 前記反応型ホットメルト(a)を塗布す
    る塗布ガン(32)の動作、硬化促進剤(b)を塗布す
    るスプレーガン(33)の動作、及び部品(15)を圧
    着する圧着用シリンダ(34)の動作を同一のロボット
    (20)により行なうことを特徴とする請求項1記載の
    部品の接着方法。
  3. 【請求項3】 ベース基材(10)の所定箇所にホット
    メルト型接着剤(a),硬化促進剤(b)を介して部品
    (15)を接着固定する際に使用する加工ユニット(3
    0)において、 前記加工ユニット(30)は、ロボット(20)のピボ
    ットアーム(21e)先端に取り付けられるとともに、
    この加工ユニット(30)は、反応型ホットメルト
    (a)を塗布する塗布ガン(32)と、硬化促進剤
    (b)を塗布するスプレーガン(33)と、圧着用シリ
    ンダ(34)により上下動可能に駆動され、部品(1
    5)を保持するホルダ(35)と、少なくともホルダ
    (35)に支持される部品(15)に振動を与えるバイ
    ブレーター(36)とを備えたことを特徴とする加工ユ
    ニット。
  4. 【請求項4】 前記ホルダ(35)は、複数個設置され
    るとともに、それぞれ独立して圧着用シリンダ(34)
    により上下動作されることを特徴とする請求項3記載の
    加工ユニット。
JP9174705A 1997-06-30 1997-06-30 部品の接着方法並びにそれに使用する加工ユニット Pending JPH1121515A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9174705A JPH1121515A (ja) 1997-06-30 1997-06-30 部品の接着方法並びにそれに使用する加工ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9174705A JPH1121515A (ja) 1997-06-30 1997-06-30 部品の接着方法並びにそれに使用する加工ユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1121515A true JPH1121515A (ja) 1999-01-26

Family

ID=15983227

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9174705A Pending JPH1121515A (ja) 1997-06-30 1997-06-30 部品の接着方法並びにそれに使用する加工ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1121515A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007051195A (ja) * 2005-08-17 2007-03-01 Yasuhara Chemical Co Ltd ゴム系硬化型ホットメルト接着剤組成物
JP2021192981A (ja) * 2016-04-12 2021-12-23 ウッドウェルディング・アクチェンゲゼルシャフト 第1の物体に第2の物体を締結する方法

Citations (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4832140A (ja) * 1971-08-30 1973-04-27
JPS52125540A (en) * 1976-04-15 1977-10-21 Seidensha Electronics Ultrasonic continuous solvent welding method of plastic film and cloth etc
JPS5453154A (en) * 1977-10-04 1979-04-26 Fuji Photo Film Co Ltd Adhesive coating
JPS5842677A (ja) * 1981-09-08 1983-03-12 Showa Denko Kk ホツトメルト塗布剤の固化速度向上方法
JPS6287325A (ja) * 1985-10-14 1987-04-21 Daicel Chem Ind Ltd 成形材料の溶着方法
JPH01259080A (ja) * 1988-04-09 1989-10-16 Morikawa Sangyo Kk 物体の接着方法及び装置
JPH02503885A (ja) * 1988-02-29 1990-11-15 ポリマー エンジニアリング コーポレーシヨン 組成物放出システム
JPH04114766A (ja) * 1990-09-05 1992-04-15 Mitsui Toatsu Chem Inc ホットメルト接着剤の塗布方法および塗布装置
JPH04335077A (ja) * 1991-05-13 1992-11-24 Natl House Ind Co Ltd 接着方法
JPH06237957A (ja) * 1993-02-17 1994-08-30 Kao Corp 吸収性物品の製造方法及びその装置
JPH08176516A (ja) * 1994-12-26 1996-07-09 Fuji Denpa Koki Kk 無機質系基材の高周波加熱接着方法
JPH08183932A (ja) * 1994-12-29 1996-07-16 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 金属面への樹脂フィルム接着方法
JPH08259903A (ja) * 1995-03-24 1996-10-08 Hitachi Kasei Polymer Co Ltd 接着工法
JPH09241586A (ja) * 1996-03-05 1997-09-16 Yoshihiro Kondo 接着装置
JPH1043680A (ja) * 1996-08-06 1998-02-17 Kasai Kogyo Co Ltd トリム部品に対する別部材の接着方法

Patent Citations (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4832140A (ja) * 1971-08-30 1973-04-27
JPS52125540A (en) * 1976-04-15 1977-10-21 Seidensha Electronics Ultrasonic continuous solvent welding method of plastic film and cloth etc
JPS5453154A (en) * 1977-10-04 1979-04-26 Fuji Photo Film Co Ltd Adhesive coating
JPS5842677A (ja) * 1981-09-08 1983-03-12 Showa Denko Kk ホツトメルト塗布剤の固化速度向上方法
JPS6287325A (ja) * 1985-10-14 1987-04-21 Daicel Chem Ind Ltd 成形材料の溶着方法
JPH02503885A (ja) * 1988-02-29 1990-11-15 ポリマー エンジニアリング コーポレーシヨン 組成物放出システム
JPH01259080A (ja) * 1988-04-09 1989-10-16 Morikawa Sangyo Kk 物体の接着方法及び装置
JPH04114766A (ja) * 1990-09-05 1992-04-15 Mitsui Toatsu Chem Inc ホットメルト接着剤の塗布方法および塗布装置
JPH04335077A (ja) * 1991-05-13 1992-11-24 Natl House Ind Co Ltd 接着方法
JPH06237957A (ja) * 1993-02-17 1994-08-30 Kao Corp 吸収性物品の製造方法及びその装置
JPH08176516A (ja) * 1994-12-26 1996-07-09 Fuji Denpa Koki Kk 無機質系基材の高周波加熱接着方法
JPH08183932A (ja) * 1994-12-29 1996-07-16 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 金属面への樹脂フィルム接着方法
JPH08259903A (ja) * 1995-03-24 1996-10-08 Hitachi Kasei Polymer Co Ltd 接着工法
JPH09241586A (ja) * 1996-03-05 1997-09-16 Yoshihiro Kondo 接着装置
JPH1043680A (ja) * 1996-08-06 1998-02-17 Kasai Kogyo Co Ltd トリム部品に対する別部材の接着方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007051195A (ja) * 2005-08-17 2007-03-01 Yasuhara Chemical Co Ltd ゴム系硬化型ホットメルト接着剤組成物
JP2021192981A (ja) * 2016-04-12 2021-12-23 ウッドウェルディング・アクチェンゲゼルシャフト 第1の物体に第2の物体を締結する方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101589123B (zh) 在形成制品期间将粘合剂与制品表面相粘接的方法
US6547910B1 (en) Method for producing a covering element made of breakable material
JP2000025665A (ja) 窓ガラスの製造方法
JP2001518408A (ja) シーラント組成物、シーラント組成物を含む物品、およびその使用方法
CA2216285A1 (en) Melt-flowable materials and method of sealing surfaces
JPH1121515A (ja) 部品の接着方法並びにそれに使用する加工ユニット
US20020096839A1 (en) Attachable sealant bead and strip for use with a vehicle part
KR20120097493A (ko) 공동 충진의 또는 공동 충진에 관한 개선
JPH10166855A (ja) 車両用ガラスの接着剤
JP2960585B2 (ja) 接着剤を用いたシートの製造方法
JPS63120786A (ja) 接着施工法及びそれに用いる架橋性樹脂複合体及び接着装置
JP3065526B2 (ja) タイヤバランスウエート材の形成方法及び形成装置
JPH0542601A (ja) 接着剤を用いたシートの製造方法
JPH06127443A (ja) 自動車用ルーフトリムの製造方法およびその装置
CN1439552A (zh) 能量吸收系统及其焊接工艺
JPH074195U (ja) Ppo樹脂基材におけるクリップ取付座の取付構造
JPH09277415A (ja) 自動車内装材およびその製造方法
JP3289124B2 (ja) 自動車内装用プレコート表皮材
JPH06293077A (ja) 拡大接着方法
JPH1043680A (ja) トリム部品に対する別部材の接着方法
JPH0691793A (ja) 内装基材
JPH0576664A (ja) 接着剤を用いたシートの製造方法
JPH0531836A (ja) 複合パネルの製造方法
JP3064180B2 (ja) 自動車用インシュレータダッシュの製造方法
JPH05131553A (ja) 接着剤を用いたシートの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020822