JPH08183932A - 金属面への樹脂フィルム接着方法 - Google Patents
金属面への樹脂フィルム接着方法Info
- Publication number
- JPH08183932A JPH08183932A JP6338633A JP33863394A JPH08183932A JP H08183932 A JPH08183932 A JP H08183932A JP 6338633 A JP6338633 A JP 6338633A JP 33863394 A JP33863394 A JP 33863394A JP H08183932 A JPH08183932 A JP H08183932A
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- Japan
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- microwave
- metal surface
- melt adhesive
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、船体外板等の金属面に樹脂フィル
ムを接着する方法に関し、特に樹脂フィルムに固着され
たホットメルト接着剤を、マイクロ波の誘電加熱により
適切に融解させるようにしたものである。 【構成】 マイクロ波発生器5から負荷整合器4を介し
て導入されたマイクロ波を下方へ放射するマイクロ波導
波路部材1で、ホットメルト接着剤6を片面に固着され
た樹脂フィルム7を金属板8へ押し付けるようにして、
マイクロ波の誘電加熱によりホットメルト接着剤6を融
解させ樹脂フィルム7を金属板8の上面に接着する。そ
の際、マイクロ波は金属板8の上面で反射されるので、
上記誘電加熱が効率よく行なわれる。
ムを接着する方法に関し、特に樹脂フィルムに固着され
たホットメルト接着剤を、マイクロ波の誘電加熱により
適切に融解させるようにしたものである。 【構成】 マイクロ波発生器5から負荷整合器4を介し
て導入されたマイクロ波を下方へ放射するマイクロ波導
波路部材1で、ホットメルト接着剤6を片面に固着され
た樹脂フィルム7を金属板8へ押し付けるようにして、
マイクロ波の誘電加熱によりホットメルト接着剤6を融
解させ樹脂フィルム7を金属板8の上面に接着する。そ
の際、マイクロ波は金属板8の上面で反射されるので、
上記誘電加熱が効率よく行なわれる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船体外板等の金属面に
樹脂フィルムを接着する方法に関する。
樹脂フィルムを接着する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】金属面に樹脂フィルムを接着する従来の
方法の一例として、図5に示すような手段があり、同図
において、符号8は金属板,7は樹脂フィルム,10はフ
ィルムロール,6はホットメルト接着剤,11は接着剤を
収容するヒーター付きタンクを示し、9はガイドロー
ラ,12は圧着ローラを示している。樹脂フィルム7を金
属板8に接着しようとするときには、予め高温に熱して
融解させたホットメルト接着剤6を樹脂フィルム7に塗
布し、ホットメルト接着剤6が冷却されて固まる前に圧
着ローラ12で金属板8に圧着する。その際、金属板8へ
の熱伝導によりホットメルト接着剤6が固化し、これに
より樹脂フィルム7が金属板8に接着されるようになっ
ている。
方法の一例として、図5に示すような手段があり、同図
において、符号8は金属板,7は樹脂フィルム,10はフ
ィルムロール,6はホットメルト接着剤,11は接着剤を
収容するヒーター付きタンクを示し、9はガイドロー
ラ,12は圧着ローラを示している。樹脂フィルム7を金
属板8に接着しようとするときには、予め高温に熱して
融解させたホットメルト接着剤6を樹脂フィルム7に塗
布し、ホットメルト接着剤6が冷却されて固まる前に圧
着ローラ12で金属板8に圧着する。その際、金属板8へ
の熱伝導によりホットメルト接着剤6が固化し、これに
より樹脂フィルム7が金属板8に接着されるようになっ
ている。
【0003】また、従来の方法の他の例を図6に示す。
図6において、樹脂フィルム7には予めホットメルト接
着剤6が塗布されており、この複合フィルムは常温では
接着力を持たないが、図6における発熱体13を複合フィ
ルムの上から金属板8に押し付けることによってホット
メルト接着剤6を融解し、金属板8への樹脂フィルム7
の接着を行なうことができる。
図6において、樹脂フィルム7には予めホットメルト接
着剤6が塗布されており、この複合フィルムは常温では
接着力を持たないが、図6における発熱体13を複合フィ
ルムの上から金属板8に押し付けることによってホット
メルト接着剤6を融解し、金属板8への樹脂フィルム7
の接着を行なうことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図5に示す
従来の方法では、予め樹脂フィルム7にホットメルト接
着剤6を融解して塗布した後に圧着施工を行なうように
なっているが、ホットメルト接着剤6の温度を一定に保
つことが難しく、ホットメルト接着剤6の均一な塗布が
難しくなる等の問題点がある。
従来の方法では、予め樹脂フィルム7にホットメルト接
着剤6を融解して塗布した後に圧着施工を行なうように
なっているが、ホットメルト接着剤6の温度を一定に保
つことが難しく、ホットメルト接着剤6の均一な塗布が
難しくなる等の問題点がある。
【0005】また、図6に示す従来の方法では、予めホ
ットメルト接着剤6を樹脂フィルム7に塗布して固化さ
せておくため、ホットメルト接着剤6の均一塗布という
点では有利であるが、加熱が樹脂フィルム7側から行な
われるため樹脂フィルム7の方が高温になって、樹脂フ
ィルム7の耐熱性によっては適用が困難なこともある。
また加熱が金属板8の上で行なわれるために熱が金属板
8に吸収され、ホットメルト接着剤6が融解温度に達す
るまでに時間がかかって、施工速度が低下するという問
題点もある。
ットメルト接着剤6を樹脂フィルム7に塗布して固化さ
せておくため、ホットメルト接着剤6の均一塗布という
点では有利であるが、加熱が樹脂フィルム7側から行な
われるため樹脂フィルム7の方が高温になって、樹脂フ
ィルム7の耐熱性によっては適用が困難なこともある。
また加熱が金属板8の上で行なわれるために熱が金属板
8に吸収され、ホットメルト接着剤6が融解温度に達す
るまでに時間がかかって、施工速度が低下するという問
題点もある。
【0006】本発明は、上述のような問題点の解消をは
かろうとするもので、樹脂フィルムに固着されたホット
メルト接着剤を、マイクロ波の放射により効率よく加熱
して、金属面への樹脂フィルムの接着を適切に行なえる
ようにした方法を提供することを目的とする。
かろうとするもので、樹脂フィルムに固着されたホット
メルト接着剤を、マイクロ波の放射により効率よく加熱
して、金属面への樹脂フィルムの接着を適切に行なえる
ようにした方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
め、本発明の金属面への樹脂フィルム接着方法は、樹脂
フィルムの片面に予め層状に固着されたホットメルト接
着剤が金属面に接触するように同樹脂フィルムを上記金
属面上に載せるとともに、同樹脂フィルムを上記ホット
メルト接着剤を介し上記金属面へ押し付けるように、マ
イクロ波放射機構を有するマイクロ波導波路部材を上記
樹脂フィルムに当接させて、同マイクロ波導波路部材へ
マイクロ波発生器からマイクロ波を導入することによ
り、上記マイクロ波放射機構を介し放射されたマイクロ
波による上記ホットメルト接着剤の誘電加熱に伴い、同
接着剤を融解させるようにして上記樹脂フィルムを上記
金属面へ接着することを特徴としている。
め、本発明の金属面への樹脂フィルム接着方法は、樹脂
フィルムの片面に予め層状に固着されたホットメルト接
着剤が金属面に接触するように同樹脂フィルムを上記金
属面上に載せるとともに、同樹脂フィルムを上記ホット
メルト接着剤を介し上記金属面へ押し付けるように、マ
イクロ波放射機構を有するマイクロ波導波路部材を上記
樹脂フィルムに当接させて、同マイクロ波導波路部材へ
マイクロ波発生器からマイクロ波を導入することによ
り、上記マイクロ波放射機構を介し放射されたマイクロ
波による上記ホットメルト接着剤の誘電加熱に伴い、同
接着剤を融解させるようにして上記樹脂フィルムを上記
金属面へ接着することを特徴としている。
【0008】また本発明の金属面への樹脂フィルム接着
方法は、上記のマイクロ波発生器とマイクロ波導波路部
材との間に負荷整合器を介装して用いることを特徴とし
ている。
方法は、上記のマイクロ波発生器とマイクロ波導波路部
材との間に負荷整合器を介装して用いることを特徴とし
ている。
【0009】さらに本発明の金属面への樹脂フィルム接
着方法は、上記マイクロ波導波路部材の先端部に可変短
絡機構を装着して用いることを特徴としている。
着方法は、上記マイクロ波導波路部材の先端部に可変短
絡機構を装着して用いることを特徴としている。
【0010】
【作用】上述の本発明の金属面への樹脂フィルム接着方
法では、金属面上に層状のホットメルト接着剤が接触す
るように載せられた樹脂フィルムに、マイクロ波導波路
部材を押し付けるようにして、同部材のマイクロ波放射
機構を通じマイクロ波が放射されるのに伴い、上記ホッ
トメルト接着剤を透過し更に上記金属面で反射されたマ
イクロ波は、上記ホットメルト接着剤を効率よく加熱し
て同接着剤を融解させるので、上記金属面へ上記樹脂フ
ィルムを接着する作用が適切に行なわれるようになる。
法では、金属面上に層状のホットメルト接着剤が接触す
るように載せられた樹脂フィルムに、マイクロ波導波路
部材を押し付けるようにして、同部材のマイクロ波放射
機構を通じマイクロ波が放射されるのに伴い、上記ホッ
トメルト接着剤を透過し更に上記金属面で反射されたマ
イクロ波は、上記ホットメルト接着剤を効率よく加熱し
て同接着剤を融解させるので、上記金属面へ上記樹脂フ
ィルムを接着する作用が適切に行なわれるようになる。
【0011】その際、上記のマイクロ波発生器とマイク
ロ波導波路部材との間に負荷整合器を介装して用いる場
合、同整合器は、マイクロ波発生器とマイクロ波導波路
部材とのインピーダンスを整合させるので、発生したマ
イクロ波のエネルギーを全てマイクロ波導波路部材に伝
達させる作用が行なわれる。また、マイクロ波導波路部
材内部の電界強度は定在波によって場所ごとに異なる
が、上記マイクロ波導波路部材の先端部に可変短絡機構
を装着して用いる場合、同可変短絡機構の位置を変化さ
せて均一なマイクロ波強度分布を得る作用が行なわれ
る。
ロ波導波路部材との間に負荷整合器を介装して用いる場
合、同整合器は、マイクロ波発生器とマイクロ波導波路
部材とのインピーダンスを整合させるので、発生したマ
イクロ波のエネルギーを全てマイクロ波導波路部材に伝
達させる作用が行なわれる。また、マイクロ波導波路部
材内部の電界強度は定在波によって場所ごとに異なる
が、上記マイクロ波導波路部材の先端部に可変短絡機構
を装着して用いる場合、同可変短絡機構の位置を変化さ
せて均一なマイクロ波強度分布を得る作用が行なわれ
る。
【0012】
【実施例】以下図面により本発明の一実施例としての金
属面への樹脂フィルム接着方法について説明すると、図
1はその方法を実施している設備の斜視図、図2は図1
の設備の要部を示す立面図、図3は図1,2の設備にお
けるマイクロ波導波路部材の下面図、図4は図3のA−
A断面図である。
属面への樹脂フィルム接着方法について説明すると、図
1はその方法を実施している設備の斜視図、図2は図1
の設備の要部を示す立面図、図3は図1,2の設備にお
けるマイクロ波導波路部材の下面図、図4は図3のA−
A断面図である。
【0013】本実施例の方法を実施するための設備に
は、図1,2に示すように、片面に予め層状に固着され
たホットメルト接着剤6を有する樹脂フィルム7を、金
属板8の表面に押し付けるための細長いマイクロ波導波
路部材1が設けられており、同マイクロ波導波路部材1
にはマイクロ波発生器5から負荷整合器4を介してマイ
クロ波が送られるようになっている。また、マイクロ波
導波路部材1の先端部には可変短絡機構3が装着されて
いる。
は、図1,2に示すように、片面に予め層状に固着され
たホットメルト接着剤6を有する樹脂フィルム7を、金
属板8の表面に押し付けるための細長いマイクロ波導波
路部材1が設けられており、同マイクロ波導波路部材1
にはマイクロ波発生器5から負荷整合器4を介してマイ
クロ波が送られるようになっている。また、マイクロ波
導波路部材1の先端部には可変短絡機構3が装着されて
いる。
【0014】マイクロ波導波路部材1は、図3および図
4に示すように、同部材1に導入されたマイクロ波を放
射するためのマイクロ波放射機構として、同部材1の下
面に多数の平行なスリット2を形成されており、同スリ
ットは、金属板8の上面に対する相対的なマイクロ波導
波路部材1の進行方向に対しやや傾斜するように設けら
れている。
4に示すように、同部材1に導入されたマイクロ波を放
射するためのマイクロ波放射機構として、同部材1の下
面に多数の平行なスリット2を形成されており、同スリ
ットは、金属板8の上面に対する相対的なマイクロ波導
波路部材1の進行方向に対しやや傾斜するように設けら
れている。
【0015】上述のように、各部材1,3〜5を一体に
そなえて構成された加熱兼圧着装置14は、図示しないフ
レームに支持されており、同装置11と金属板8との間に
ホットメルト接着剤6付き樹脂フィルム7を送り込むた
めのフィルムロール10やガイドローラ9も、同様に図示
しないフレームに支持されている。そして、金属板8に
対し加熱兼圧着装置14やガイドローラ9,フィルムロー
ル10を相対的に移動させるようになっており、金属板8
が固定されている場合は加熱兼圧着装置14,ガイドロー
ラ9およびフィルムロール10が、図示しないフレームに
沿い同フレームに支持されながら移動するようになって
いる。
そなえて構成された加熱兼圧着装置14は、図示しないフ
レームに支持されており、同装置11と金属板8との間に
ホットメルト接着剤6付き樹脂フィルム7を送り込むた
めのフィルムロール10やガイドローラ9も、同様に図示
しないフレームに支持されている。そして、金属板8に
対し加熱兼圧着装置14やガイドローラ9,フィルムロー
ル10を相対的に移動させるようになっており、金属板8
が固定されている場合は加熱兼圧着装置14,ガイドロー
ラ9およびフィルムロール10が、図示しないフレームに
沿い同フレームに支持されながら移動するようになって
いる。
【0016】上述の設備を用いて、本実施例の方法で
は、樹脂フィルム7をホットメルト接着剤6を介し金属
板8の上面へ押し付けるように、マイクロ波導波路部材
1を樹脂フィルム7に当接させて、同マイクロ波導波路
部材1へマイクロ波発生器5からマイクロ波を導入する
操作が行なわれる。このようにして、マイクロ波導波路
部材1におけるマイクロ波放射機構としてのスリット2
を通じて放射されたマイクロ波は、ホットメルト接着剤
6に対し、誘電加熱を行ない、これにより同接着剤6を
融解させるようにして樹脂フィルム7を金属板8の上面
へ接着する作用が行なわれる。
は、樹脂フィルム7をホットメルト接着剤6を介し金属
板8の上面へ押し付けるように、マイクロ波導波路部材
1を樹脂フィルム7に当接させて、同マイクロ波導波路
部材1へマイクロ波発生器5からマイクロ波を導入する
操作が行なわれる。このようにして、マイクロ波導波路
部材1におけるマイクロ波放射機構としてのスリット2
を通じて放射されたマイクロ波は、ホットメルト接着剤
6に対し、誘電加熱を行ない、これにより同接着剤6を
融解させるようにして樹脂フィルム7を金属板8の上面
へ接着する作用が行なわれる。
【0017】その際、スリット2を通じ放射されたマイ
クロ波は、樹脂フィルム7およびホットメルト接着剤6
を透過してから、金属板8の上面で反射されて再びホッ
トメルト接着剤6へ入射するので、ホットメルト接着剤
6に対する誘電加熱を効率よく行なうことができる。ま
た、各スリット2はマイクロ波導波路部材1の進行方向
に対しやや傾斜するように設けられているので、同スリ
ット2を通じ放射されたマイクロ波によるホットメルト
接着剤6の誘電加熱作用が、加熱むらを生じることなく
一様に行なわれる効果もある。
クロ波は、樹脂フィルム7およびホットメルト接着剤6
を透過してから、金属板8の上面で反射されて再びホッ
トメルト接着剤6へ入射するので、ホットメルト接着剤
6に対する誘電加熱を効率よく行なうことができる。ま
た、各スリット2はマイクロ波導波路部材1の進行方向
に対しやや傾斜するように設けられているので、同スリ
ット2を通じ放射されたマイクロ波によるホットメルト
接着剤6の誘電加熱作用が、加熱むらを生じることなく
一様に行なわれる効果もある。
【0018】さらに、マイクロ波発生器5とマイクロ波
導波路部材1との間に負荷整合器4を介装して用いるの
で、同整合器4は、マイクロ波発生器5とマイクロ波導
波路部材1とのインピーダンスを整合させることがで
き、これによりマイクロ波のエネルギーを全てマイクロ
波導波路部材1に伝達させる作用が行なわれる。マイク
ロ波導波路部材1内部の電界強度は定在波によって場所
ごとに異なるが、本実施例の方法ではマイクロ波導波路
部材1の先端部に可変短絡機構3を装着して用いるの
で、同可変短絡機構3の位置を変化させて均一なマイク
ロ波強度分布を得ることができる。
導波路部材1との間に負荷整合器4を介装して用いるの
で、同整合器4は、マイクロ波発生器5とマイクロ波導
波路部材1とのインピーダンスを整合させることがで
き、これによりマイクロ波のエネルギーを全てマイクロ
波導波路部材1に伝達させる作用が行なわれる。マイク
ロ波導波路部材1内部の電界強度は定在波によって場所
ごとに異なるが、本実施例の方法ではマイクロ波導波路
部材1の先端部に可変短絡機構3を装着して用いるの
で、同可変短絡機構3の位置を変化させて均一なマイク
ロ波強度分布を得ることができる。
【0019】なお、本実施例では、マイクロ波導波路部
材1は周期的にスリット2にあいたフリンジ電界型導波
管になっていて、スリット2上の電界強度が強くなるよ
うに構成されている。
材1は周期的にスリット2にあいたフリンジ電界型導波
管になっていて、スリット2上の電界強度が強くなるよ
うに構成されている。
【0020】上述のフリンジ電界型導波管は、そのスリ
ット2の付近に漏れ電界を生じるが、同フリンジ電界型
導波管としてのマイクロ波導波路部材1は複合フィルム
としてのホットメルト接着剤6付き樹脂フィルム7を挟
んで金属板8に押し付けるので、マイクロ波は金属板8
によって反射されることにより、漏れ電界は選択的に複
合フィルムの中だけに存在する。
ット2の付近に漏れ電界を生じるが、同フリンジ電界型
導波管としてのマイクロ波導波路部材1は複合フィルム
としてのホットメルト接着剤6付き樹脂フィルム7を挟
んで金属板8に押し付けるので、マイクロ波は金属板8
によって反射されることにより、漏れ電界は選択的に複
合フィルムの中だけに存在する。
【0021】
【表1】
【0022】[表1]は、ホットメルト接着剤6と樹脂
フィルム7との誘電損失の測定結果を示しており、この
表のようにホットメルト接着剤6の誘電損失は樹脂フィ
ルム7より10〜100倍大きい。したがって、本実施例の
方法でマイクロ波を印加すると、樹脂フィルム7はマイ
クロ波を吸収せず、金属板8はマイクロ波を反射するた
め、ホットメルト接着剤6だけが選択的に誘電加熱され
る。
フィルム7との誘電損失の測定結果を示しており、この
表のようにホットメルト接着剤6の誘電損失は樹脂フィ
ルム7より10〜100倍大きい。したがって、本実施例の
方法でマイクロ波を印加すると、樹脂フィルム7はマイ
クロ波を吸収せず、金属板8はマイクロ波を反射するた
め、ホットメルト接着剤6だけが選択的に誘電加熱され
る。
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の金属面へ
の樹脂フィルム接着方法によれば、次のような効果が得
られる。 (1) 金属面上に層状のホットメルト接着剤が接触するよ
うに載せられた樹脂フィルムに、マイクロ波導波路部材
を押し付けるようにして、同部材のマイクロ波放射機構
を通じマイクロ波が放射されるのに伴い、上記ホットメ
ルト接着剤を透過し更に上記金属面で反射されたマイク
ロ波は、上記ホットメルト接着剤を効率よく加熱して同
接着剤を融解させるので、上記金属面への上記樹脂フィ
ルムの接着が適切に行なわれるようになる。 (2) 上記のマイクロ波発生器とマイクロ波導波路部材と
の間に負荷整合器を介装して用いる場合、同整合器は、
マイクロ波発生器とマイクロ波導波路部材とのインピー
ダンスを整合させるので、発生したマイクロ波のエネル
ギーを全てマイクロ波導波路部材に伝達させることがで
きる。 (3) マイクロ波導波路部材内部の電界強度は定在波によ
って場所ごとに異なるが、上記マイクロ波導波路部材の
先端部に可変短絡機構を装着して用いる場合は、同可変
短絡機構の位置を変化させて均一なマイクロ波強度分布
を得ることができる。
の樹脂フィルム接着方法によれば、次のような効果が得
られる。 (1) 金属面上に層状のホットメルト接着剤が接触するよ
うに載せられた樹脂フィルムに、マイクロ波導波路部材
を押し付けるようにして、同部材のマイクロ波放射機構
を通じマイクロ波が放射されるのに伴い、上記ホットメ
ルト接着剤を透過し更に上記金属面で反射されたマイク
ロ波は、上記ホットメルト接着剤を効率よく加熱して同
接着剤を融解させるので、上記金属面への上記樹脂フィ
ルムの接着が適切に行なわれるようになる。 (2) 上記のマイクロ波発生器とマイクロ波導波路部材と
の間に負荷整合器を介装して用いる場合、同整合器は、
マイクロ波発生器とマイクロ波導波路部材とのインピー
ダンスを整合させるので、発生したマイクロ波のエネル
ギーを全てマイクロ波導波路部材に伝達させることがで
きる。 (3) マイクロ波導波路部材内部の電界強度は定在波によ
って場所ごとに異なるが、上記マイクロ波導波路部材の
先端部に可変短絡機構を装着して用いる場合は、同可変
短絡機構の位置を変化させて均一なマイクロ波強度分布
を得ることができる。
【図1】本発明の一実施例としての金属面への樹脂フィ
ルム接着方法を実施するための設備の斜視図である。
ルム接着方法を実施するための設備の斜視図である。
【図2】図1の設備の要部を示す立面図である。
【図3】図1,2の設備におけるマイクロ波導波路部材
の下面図である。
の下面図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】従来の金属面への樹脂フィルム接着方法に用い
られる設備の一例を示す立面図である。
られる設備の一例を示す立面図である。
【図6】従来の金属面への樹脂フィルム接着方法に用い
られる設備の他の例を示す立面図である。
られる設備の他の例を示す立面図である。
1 マイクロ波導波路部材 2 マイクロ波放射機構としてのスリット 3 可変短絡機構 4 負荷整合器 5 マイクロ波発生器 6 ホットメルト接着剤 7 樹脂フィルム 8 金属板 9 ガイドローラ 10 フィルムロール 11 ヒーター付きタンク 12 圧着ローラ 13 発熱体 14 加熱兼圧着装置
Claims (3)
- 【請求項1】 樹脂フィルムの片面に予め層状に固着さ
れたホットメルト接着剤が金属面に接触するように同樹
脂フィルムを上記金属面上に載せるとともに、同樹脂フ
ィルムを上記ホットメルト接着剤を介し上記金属面へ押
し付けるように、マイクロ波放射機構を有するマイクロ
波導波路部材を上記樹脂フィルムに当接させて、同マイ
クロ波導波路部材へマイクロ波発生器からマイクロ波を
導入することにより、上記マイクロ波放射機構を介し放
射されたマイクロ波による上記ホットメルト接着剤の誘
電加熱に伴い、同接着剤を融解させるようにして上記樹
脂フィルムを上記金属面へ接着することを特徴とする、
金属面への樹脂フィルム接着方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の金属面への樹脂フィル
ム接着方法において、上記のマイクロ波発生器とマイク
ロ波導波路部材との間に負荷整合器を介装して用いるこ
とを特徴とする、金属面への樹脂フィルム接着方法。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の金属面への樹
脂フィルム接着方法において、上記マイクロ波導波路部
材の先端部に可変短絡機構を装着して用いることを特徴
とする、金属面への樹脂フィルム接着方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6338633A JPH08183932A (ja) | 1994-12-29 | 1994-12-29 | 金属面への樹脂フィルム接着方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6338633A JPH08183932A (ja) | 1994-12-29 | 1994-12-29 | 金属面への樹脂フィルム接着方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08183932A true JPH08183932A (ja) | 1996-07-16 |
Family
ID=18320018
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6338633A Withdrawn JPH08183932A (ja) | 1994-12-29 | 1994-12-29 | 金属面への樹脂フィルム接着方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08183932A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1121515A (ja) * | 1997-06-30 | 1999-01-26 | Kasai Kogyo Co Ltd | 部品の接着方法並びにそれに使用する加工ユニット |
ITRN20120040A1 (it) * | 2012-07-31 | 2014-02-01 | Silvano Scarpellini | Apparecchiatura per l¿applicazione di decori su supporti flessibili e relativo procedimento |
US20140224789A1 (en) * | 2013-02-08 | 2014-08-14 | Letourneau University | Method for joining two dissimilar materials and a microwave system for accomplishing the same |
CN114654607A (zh) * | 2022-03-28 | 2022-06-24 | 广东高景太阳能科技有限公司 | 一种硅棒快速粘晶的方法 |
-
1994
- 1994-12-29 JP JP6338633A patent/JPH08183932A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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