JPH06237957A - 吸収性物品の製造方法及びその装置 - Google Patents

吸収性物品の製造方法及びその装置

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JPH06237957A
JPH06237957A JP5028251A JP2825193A JPH06237957A JP H06237957 A JPH06237957 A JP H06237957A JP 5028251 A JP5028251 A JP 5028251A JP 2825193 A JP2825193 A JP 2825193A JP H06237957 A JPH06237957 A JP H06237957A
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adhesive
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彦太郎 川口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シートにホットメルト型接着剤の低坪量塗工
を行なうことが容易であり、また、きれいなパターン塗
工を行なうことができ、且つ高速生産を可能にする吸収
性物品の製造方法及びその装置を提供すること。 【構成】 ホットメルト型接着剤をシート上に塗工する
塗工工程を有する吸収性物品の製造方法において、上記
塗工工程が、スロット状の孔部を有するノズル又は複数
の小孔を直線状に配設したノズルから溶融状態のホット
メルト型接着剤を加熱気体流を利用してカーテン状に吐
出するカーテンコーターを用いて、上記ホットメルト型
接着剤を上記シート上に塗工する塗工工程であることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸収性物品の製造方法
及びその装置、詳しくは、幼児用、大人用、失禁者用と
して用いられる、例えば使い捨ておむつなどの吸収性物
品の製造方法、及びその方法を実施するための装置に関
するもので、ホットメルト型接着剤の塗工工程(塗工装
置)に特徴を有するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、使い捨ておむつの性能の進歩は著
しく、様々な機能が付加された使い捨ておむつが提案さ
れ、また市場に出回っている。最近、漏れを防止するた
めの項目として、吸収体そのものの性能とともに股下部
分の漏れを防止するための構造が特に重要視されてい
る。
【0003】例えば、特公昭52−40267号公報に
は、弾性部材を脚回りの部分に配置してギャザリングさ
せた使い捨ておむつが記載されている。また、近年にお
いては、本出願人による特願平2−417665号、特
願平3−251957号、及び特願平4−229903
号において、弾性部材を着用者の体型に合わせてシート
に湾曲形状に接着してギャザリングさせ、漏れ防止性能
を向上させた使い捨ておむつが提案されている。
【0004】上述の弾性部材をシートに湾曲形状に接着
する使い捨ておむつの製造技術の開発の一つに、ホット
メルト型接着剤の塗工技術が挙げられる。今日の使い捨
ておむつの製造技術において、ホットメルト型接着剤を
シートに所定のパターンで塗工する塗工技術は必要不可
欠な技術であると言える。
【0005】なぜなら、近年用いられる上記弾性部材の
種類は、一般に糸ゴム若しくは平ゴムと呼ばれるゴムで
ある。天然ゴムは、伸長度合いに対する引張り応力の大
きさが他の弾性部材に比べて小さく、使い捨ておむつに
は格好の素材である。一般に弾性部材は、単なるシート
の貼り合わせと比べて接着剤の量を増やさないと接着す
るのが難しい。ところが、接着剤の量を増やすと製品が
硬くなり好ましくない。また、接着剤の量を減らすと弾
性部材がシートから剥がれて取れてしまうおそれがあ
る。もとより、上記弾性部材の接着される部分にのみ接
着剤を塗布しないと、変動費のアップにつながってしま
うからである。
【0006】何れにしても上記接着剤は、シート上にあ
る程度の広がりをもった面として塗布される(面塗工さ
れる)。この面塗工においては、通気性、及び風合いを
損なわないように、接着剤をベタで塗工するのではな
く、塗工面の所々に隙間のある低坪量塗工であることが
好ましい。
【0007】ホットメルト型接着剤のパターン塗工(所
定のパターンで塗工する)を行なう塗工装置の中で、面
塗工が可能なものとしては、印刷で用いられるような接
触式(塗工するシートに装置が接触する)のスクリーン
コータやグラビアコータ等がある。これらのスクリーン
コータやグラビアコータは、どんなパターンでも対応が
可能である。また、面塗工が可能な非接触式の塗工装置
としては、スパイラルスプレーを複数本配置した装置が
ある。この装置によれば、塗工パターンの幅方向のエッ
ジをきれいに出すことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
スクリーンコータやグラビアコータは、接触式の装置で
あるため、素材の熱変形や、紙継ぎ時にコータを紙から
一時的に離す対策が必要であるとともに、塗工状態を見
ても接着剤の糸引きが多く、高速生産に対応可能という
わけではない。
【0009】また、上記の非接触式の塗工装置(スパイ
ラルスプレーを複数本配置した装置)は、塗工パターン
の前後方向のエッジを揃えたり、塗布量のコントロール
を正確に行ったりしようとすると、装置が極めて大きく
なり、且つ高価な装置になってしまうとともに、接着剤
の線径、塗布幅、周波数を制御して安定した塗工状態、
接着強度を確保するのに容易でないといった欠点があ
る。
【0010】従って、本発明の目的は、シートにホット
メルト型接着剤の低坪量塗工を行なうことが容易であ
り、また、きれいなパターン塗工を行なうことができ、
且つ高速生産を可能にする吸収性物品の製造方法及びそ
の装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ホットメ
ルト型接着剤の塗工方法について種々検討した結果、塗
工時のホットメルト型接着剤が不織布を製造する際の加
熱溶融された樹脂と類似する点があることに着目し、メ
ルトブロー法と呼ばれる上記樹脂繊維の製造方法(カー
テンコーターを用いる方法)を上記ホットメルト型接着
剤の面塗工に応用することにより上記目的を達成し得る
ことを知見した。
【0012】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
ので、ホットメルト型接着剤をシート上に塗工する塗工
工程を有する吸収性物品の製造方法において、上記塗工
工程が、スロット状の孔部を有するノズル又は複数の小
孔を直線状に配設したノズルから溶融状態のホットメル
ト型接着剤を加熱気体流を利用してカーテン状に吐出す
るカーテンコーターを用いて、上記ホットメルト型接着
剤を上記シート上に塗工する塗工工程であることを特徴
とする吸収性物品の製造方法を提供するものである。
【0013】また、本発明は、上記製造方法を実施する
ための好ましい装置として、ホットメルト型接着剤をシ
ート上に塗工する塗工装置を有する吸収性物品の製造装
置において、上記塗工装置が、スロット状の孔部を有す
るノズル又は複数の小孔を直線状に配設したノズルから
溶融状態のホットメルト型接着剤を加熱気体流を利用し
てカーテン状に吐出するカーテンコーターからなること
を特徴とする吸収性物品の製造装置を提供するものであ
る。
【0014】
【作用】本発明の吸収性物品の製造方法によれば、上記
カーテンコーターにおいて、スロット状の孔部を有する
ノズル又は複数の小孔を直線状に配設したノズルから、
溶融状態のホットメルト型接着剤が押し出され、このホ
ットメルト型接着剤にその両面側から加熱気体が吹き当
てられて、上記ホットメルト型接着剤が溶融状態の微細
な破片(繊維状又は液滴状)とされ、この破片がカーテ
ン状をなす流れとなってシート上に付着する。従って、
シートには、帯状、微細な繊維状又は液滴状の上記ホッ
トメルト型接着剤が、一部重なり合った、塗工面の所々
に隙間のある状態に付着し、低坪量塗工がなされる。
【0015】また、上記ノズルから吐出するカーテン状
の吐出流を断続させて、上記ホットメルト型接着剤の塗
布(吹き付け)及びその中断を行なうため、エッジのき
れいな塗工面を得ることができる。また、上記カーテン
コーターによる塗工は、非接触式塗工であるため、高速
生産に対応することも可能である。
【0016】
【実施例】以下、本発明の吸収性物品の製造方法の一実
施態様を、本発明の製造方法を実施するための装置の一
実施例とともに、図面を参照しながら説明する。図1乃
至図4は、本発明の吸収性物品の製造装置の一実施例に
おける塗工装置(カーテンコーター)を示し、図1はカ
ーテンコーターの断面図、図2はその下面図、図3はそ
の斜視図、図4は図1のカーテンコーターに設けたメカ
ニカルバルブを示す斜視図である。
【0017】本実施例の吸収性物品の製造装置は、例え
ば、幼児用、大人用、失禁者用として用いられる使い捨
ておむつなどの、吸収性物品を製造する装置である。上
記使い捨ておむつは、通常、トップシート、吸収体、及
びバックシートからなり、上記シート間等の所定位置
(開口部周縁部等)には、天然ゴムなどの弾性部材をホ
ットメルト型接着剤で接着し、上記シートの一部をギャ
ザリングさせてある。本実施例の吸収性物品の製造装置
は、上記ホットメルト型接着剤を上記シート上に塗工す
る塗工装置を有している。
【0018】而して、本実施例の吸収性物品の製造装置
においては、上記塗工装置が、スロット状の孔部を有す
るノズルから溶融状態のホットメルト型接着剤を加熱気
体流を利用してカーテン状に吐出するカーテンコーター
からなっている。
【0019】本実施例の製造装置について更に説明する
と、上記カーテンコーター(カーテンスプレーとも言わ
れる)は、図1に示す如く、その上部に、溶融状態のホ
ットメルト型接着剤を供給するチューブ21が接続さ
れ、また左右両側には、加熱気体を供給する一対のチュ
ーブ31,31が接続されている。上記加熱気体として
は、加熱空気でも良く、あるいは空気以外の加熱ガスで
も良い。そして、上記カーテンコーター1の内部には、
その中央部に上記ホットメルト型接着剤の供給路22を
設け、両側にそれぞれ上記加熱気体を供給する供給路3
2,32を設けてあり、これら3本の供給路22,3
2,32は、該カーテンコーター1下端のガンヘッド
(上記ノズル部)においてほぼ1カ所に集合するように
構成されている。また、該カーテンコーター1内部の上
記ホットメルト型接着剤の供給路22には、ローター4
1(図4参照)の回転により上記ホットメルト型接着剤
の供給を断続させるメカニカルバルブ4を設けてある。
【0020】ホットメルト型接着剤を吐出する上記ノズ
ル23の両側には、図2に示す如く、上記加熱気体を吐
出する供給口33,33を該ノズル23に隣接して平行
に設けてある。上記ノズル23における上記スロット状
の孔部の幅は0.3mm程度であることが好ましく、ま
た、該孔部と上記加熱気体の供給口33,33それぞれ
との間隔はできるだけ0に近い方が好ましい。
【0021】上記メカニカルバルブ4は、図3及び図4
に示す如く、上記カーテンコーター1内の上記ノズル2
3とほぼ平行に穿設された空洞部に、シャフト状のロー
ター41を回転自在に嵌挿したもので、該ローター41
にはその円周方向に所定の幅を有する溝を設けてある。
また、上記ローター41の一端には、外部のドライブに
より該ローター41を駆動するためのベルトを掛けるプ
ーリー42が取り付けてある。
【0022】また、上記カーテンコーターの内部には、
図1に示す如く、上記ホットメルト型接着剤及び上記加
熱気体を所定の温度に保持するため、上記ノズル23と
ほぼ平行に一対のヒーターバー11を設けてある。ま
た、図示してないが、上記ノズル23の近傍にはその温
度を検出するセンサーを取り付けてある。
【0023】以上のように構成された本実施例の吸収性
物品の製造装置を用いて行う本発明の製造方法の実施態
様によれば、前記塗工工程は、前記塗工装置を用いて実
施される。即ち、前記塗工工程において、上記ノズル2
3から溶融状態のホットメルト型接着剤が押し出され、
このホットメルト型接着剤にその両面側から加熱気体が
吹き当てられて、上記ホットメルト型接着剤が延伸をか
けられ、溶融状態の微細な破片(繊維状又は液滴状)と
される。そして、この破片がカーテン状をなす流れとな
ってシート上に付着し、上記ホットメルト型接着剤が塗
工される。このため、上記シートには、帯状、微細な繊
維状又は液滴状の上記ホットメルト型接着剤が、一部重
なり合った、塗工面の所々に隙間のある状態に付着す
る。
【0024】上記ホットメルト型接着剤のパターン塗工
を行うには、一定速度で移動させているシートに帯状に
所定長さの塗布を行ない、その塗布を一時中断し、また
再開するといった方法が取られる。
【0025】図6は、カーテンコーターによりパターン
塗工して得ることのできるパターンの一例を示すもので
ある。図6のパターンは、上記ホットメルト型接着剤2
の供給経路を上記ガンヘッドの幅方向に6つに分割し、
各経路にそれぞれバルブを設け、接着剤を塗布しようと
する箇所のバルブを塗布位置制御コントローラの操作に
より開くという操作をして得ることができる。尚、上記
ホットメルト型接着剤2の供給経路を6分割するには、
図1〜図4に示すようなカーテンコーター1のユニット
を6個幅方向に連設して構成しても良く、あるいは図1
〜図4に示すような1つのユニットに対して、上記ロー
ター41がその軸方向(上記幅方向)において6区間に
区分されるように(例えば、区間ごとに異なった溝を設
け、且つ各区間の間をシールする)構成しても良い。上
記塗布位置制御コントローラの操作において、上記バル
ブを電磁弁等でON/OFFさせる動作は、応答の限界
がせいぜい10〜15msecくらい迄である。
【0026】本発明の好ましい実施例(本実施例)の製
造装置における上記カーテンコーター1においては、前
述の如くメカニカルバルブ4を使用している。上記メカ
ニカルバルブ4は、上記ローター41を回転させて上記
溝が上記ノズル23と連通した時にのみ、上記ホットメ
ルト型接着剤2が上記ノズル23から吐出されるように
構成されている。従って、本実施例の製造装置によれ
ば、断続を高速化することが可能であり、バルブを電磁
弁等でON/OFFさせる装置よりも高速生産に適して
いる。また、上記メカニカルバルブ4を用いた本実施例
の製造装置における上記カーテンコーター1によれば、
上記パターンを、図7〜図9に示す如く、滑らかな形状
からなるものとすることができる。
【0027】また、上記メカニカルバルブ4における上
記ローター41の1回転を、製品(上記使い捨ておむつ
等)の1枚のパターンに対応させることができ、このた
め、1回転ごとに製品に対する同じ位置に上記ホットメ
ルト型接着剤2を吐出させることができる。また、上記
ローター41を交換すれば、同一の上記カーテンコータ
ー1を用いて、図7〜図9に示す如く、様々なパターン
を得ることが可能である。
【0028】上述のように、本実施態様の吸収性物品の
製造方法によれば、上記カーテンコーター1により、ホ
ットメルト型接着剤2の非接触式の塗工が可能であるた
め高速生産に適し、また低坪量塗工を行なうことが容易
であり、このため製品の風合いを損ねず、柔らかな製品
が得られ、また上記ホットメルト型接着剤2の変動費を
最小にすることができる。また、上記ホットメルト型接
着剤2の塗工面は、繊維状又は液滴状のホットメルト型
接着剤2が交絡した状態で付着しているため、通気性が
損なわれず、同じ非接触式の前記スパイラルスプレーに
比べて、接着強度が大きく、また、塗布部のエッジをき
れいに出すことができるため、きれいなパターンを得る
ことができる。
【0029】即ち、本実施態様の吸収性物品の製造方法
によれば、消費者のニーズに応えた商品設計、変動費の
削減を図った商品設計、生産の高速化、風合いや通気性
を損なわないホットメルト型接着剤の塗工を行なうこと
ができる。
【0030】尚、図8において、左右の2本の破線の間
の部分が一個の使い捨ておむつを形成する部分(一単
位)で、この部分が、それぞれ所要の工程を経た後、上
記の2本の破線部分で切断され、且つ図8に示す左右の
二点鎖線と上記破線とで囲まれた部分Pが切除され、必
要に応じ後工程を施されて製品となる。また、パンツ型
使い捨ておむつとする場合には、図8上の上縁と下縁と
を重ね合わせるように折り曲げられ、切断縁Q1
1 、Q2 とQ2 とが接合される。上記二点鎖線で切除
された部分は脚部開口部を形成することとなる。
【0031】図5は、本発明の製造装置の第2の実施例
における上記カーテンコーターのノズルを示す図2相当
図である。第2の実施例においては、上記ノズル23A
を、第1の実施例のカーテンコーター1におけるスロッ
ト状の孔部の代わりに、複数の小孔を直線状に配設した
ものとしてあり、第2の実施例は、この点が第1の実施
例と異なり、この点以外は第1の実施例と同様に構成さ
れている。第2の実施例の吸収性物品の製造装置におい
ても、第1の実施例と同様の効果が奏される。
【0032】図10は、本発明の製造方法における上記
塗工工程により、図8に示すパターンのホットメルト型
接着剤2を塗工されたシート5に、弾性部材(ベースが
天然ゴムである糸状ゴム)6を接着させる方法の一例を
示すものである。図10に示す方法においては、まず、
上記ホットメルト型接着剤2をシート(例えば上記バッ
クシート)5に所定のパターンを描いて塗工する。それ
に続いて、上記ホットメルト型接着剤2の上に伸長状態
の弾性部材6を揺動ガイド9により揺動させながら供給
し、その弾性部材6を押圧ロール7で押圧して上記シー
ト5に接着する。次いで、巻き出されたカバーシート8
により、上述の接着剤塗布面を別の押圧ロール7′で押
圧して覆っていく。このようにして上記弾性部材6は上
記バックシート5に湾曲形状に接着される。
【0033】尚、上記弾性部材6としては、糸状ゴム、
平ゴム、リボン状の弾性体、テープ状の弾性体など、い
かなる形状のものでも良く、またその材質は、伸縮自在
の弾性を有するものであれば特に限定されず、例えば、
天然ゴム、ウレタン、発泡ウレタン、吸水収縮性繊維な
どが可能である。
【0034】また、上記弾性部材6として天然ゴムを使
用する場合、その形状としては、四角形断面のものでは
1本当たりの幅が0.2〜5mmで厚さが0.05〜3
mmのもの、円形断面のものでは1本当たりφ0.2〜
φ5mmのものが好ましい。
【0035】また、上記ホットメルト型接着剤2として
は、基本的にベースポリマー、粘着付与剤、軟化剤から
なるものを使用することができ、上記ベースポリマーの
違いによってゴム系、エバ系、オレフィン系、アクリル
系に分類される。一般に、使い捨ておむつ用にはゴム系
の接着剤が用いられる。
【0036】上記使い捨ておむつ等の吸収性物品に弾性
部材6として天然ゴムを使用する場合、その天然ゴムは
通常は何本かが束になっているものであり、オンライン
で個々のゴムに分線して用いる〔図10において、弾性
部材6(天然ゴム)は分線された状態で供給されてい
る〕。そのため、上記天然ゴムの表面には、ブロッキン
グ(ゴムを引き出していく最中でもつれる現象)を起こ
さないようにするため、タルクが塗布されている。この
タルクと、天然ゴム自体の濡れ性の悪さとから、天然ゴ
ムの接着性はあまり良くない。
【0037】図11及び図12は、接着剤の塗布坪量を
多くすることなく、上述の天然ゴムの如く接着性の悪い
弾性部材6を接着させる接着方法の好ましい2つの例を
示すものである。第1は、図11に示す如く、上記ホッ
トメルト型接着剤2をシート(例えば上記バックシー
ト)5に所定のパターンを描いて塗工した後、該ホット
メルト型接着剤2の上に弾性部材6を揺動ガイド9によ
り揺動させながら供給し、次いで該弾性部材6をカバー
シート8と上記バックシート5とで挟み込み、その上か
ら押圧ロール7で押圧して接着していく方法である。
【0038】また第2は、図12に示す如く、弾性部材
6をシート(例えば上記バックシート)5上に揺動ガイ
ド9により揺動させながら供給して所定のパターンを描
いて配置した後、該弾性部材6上及びその近傍の上記バ
ックシート5上に、上記ホットメルト型接着剤2を塗工
し、次いで上記弾性部材6をカバーシート8と上記シー
ト5とで挟み込み、その上から押圧ロール7で押圧して
接着していく方法である。上述の如く、弾性部材6の揺
動接着においては、2枚のシートでサンドイッチするよ
うな方法を用いることによって、弾性部材6の固定をよ
り確実にすることができる。
【0039】尚、本発明の吸収性物品の製造方法は、上
記実施態様に制限されるものではなく、シートと弾性部
材との接着に限らず、シートとシート、シートと吸収体
等の接着等にも利用できるもので、上記塗工工程が、ス
ロット状の孔部を有するノズル又は複数の小孔を直線状
に配設したノズルから溶融状態のホットメルト型接着剤
を加熱気体流を利用してカーテン状に吐出するカーテン
コーターを用いて、上記ホットメルト型接着剤を上記シ
ート上に塗工する塗工工程であれば良い。また、本発明
の吸収性物品の製造装置に用いられる塗工装置も、上記
塗工工程を実施し得る構造のものであれば上記実施例に
制限されないことは言う迄もない。
【0040】
【発明の効果】本発明の吸収性物品の製造方法及びその
装置によれば、シートにホットメルト型接着剤の低坪量
塗工を行なうことが容易であり、また、きれいなパター
ン塗工を行なうことができ、且つ高速生産を可能にす
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の吸収性物品の製造装置の一実施
例における塗工装置(カーテンコーター)を示す断面図
である。
【図2】図2は図1に示すカーテンコーターの下面図で
ある。
【図3】図3は図1に示すカーテンコーターの斜視図で
ある。
【図4】図4は図1に示すカーテンコーターに設けたメ
カニカルバルブを示す斜視図である。
【図5】図5は第2の実施例の製造装置におけるカーテ
ンコーターのノズルを示す図2相当図である。
【図6】図6はカーテンコーターによりパターン塗工し
て得ることのできるパターンの一例を示す平面図であ
る。
【図7】図7は図1に示す本発明の製造装置のカーテン
コーターによりパターン塗工して得ることのできるパタ
ーンの一例を示す平面図である。
【図8】図8は図1に示す本発明の製造装置のカーテン
コーターによりパターン塗工して得ることのできるパタ
ーンの別の一例を示す平面図である。
【図9】図9は図1に示す本発明の製造装置のカーテン
コーターによりパターン塗工して得ることのできるパタ
ーンの更に別の一例を示す平面図である。
【図10】図10はシートに弾性部材を接着させる方法
の一例を示す平面図である。
【図11】図11は接着性の悪い弾性部材をシートに接
着させる方法の好ましい一例を示す平面図である。
【図12】図12は接着性の悪い弾性部材をシートに接
着させる方法の好ましい別の一例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 カーテンコーター 2 ホットメルト型接着剤 22 ホットメルト型接着剤の供給路 23 ノズル 33 加熱気体の供給口 4 メカニカルバルブ 41 ローター 5 シート 6 弾性部材 8 別のシート
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05D 7/24 301 P 8720−4D

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホットメルト型接着剤をシート上に塗工
    する塗工工程を有する吸収性物品の製造方法において、 上記塗工工程が、スロット状の孔部を有するノズル又は
    複数の小孔を直線状に配設したノズルから溶融状態のホ
    ットメルト型接着剤を加熱気体流を利用してカーテン状
    に吐出するカーテンコーターを用いて、上記ホットメル
    ト型接着剤を上記シート上に塗工する塗工工程であるこ
    とを特徴とする吸収性物品の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記ホットメルト型接着剤により、上記
    シートに弾性部材を接着させる接着工程を有することを
    特徴とする請求項1記載の吸収性物品の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記ホットメルト型接着剤を上記シート
    上に所定のパターンを描いて塗工した後、該ホットメル
    ト型接着剤の上に上記弾性部材を伸長状態で揺動させな
    がら供給して接着することを特徴とする請求項2記載の
    吸収性物品の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記ホットメルト型接着剤を上記シート
    上に所定のパターンを描いて塗工した後、該ホットメル
    ト型接着剤の上に上記弾性部材を揺動させながら供給
    し、次いで該弾性部材を上記シートと少なくとも1枚の
    別のシートとで挟み込みながら接着することを特徴とす
    る請求項2記載の吸収性物品の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記弾性部材を上記シート上に揺動させ
    ながら供給して所定の位置に配置した後、該弾性部材上
    及びその近傍の上記シート上に上記ホットメルト型接着
    剤を塗工し、次いで上記弾性部材を上記シートと少なく
    とも1枚の別のシートとで挟み込みながら接着すること
    を特徴とする請求項2記載の吸収性物品の製造方法。
  6. 【請求項6】 ホットメルト型接着剤をシート上に塗工
    する塗工装置を有する吸収性物品の製造装置において、 上記塗工装置が、スロット状の孔部を有するノズル又は
    複数の小孔を直線状に配設したノズルから溶融状態のホ
    ットメルト型接着剤を加熱気体流を利用してカーテン状
    に吐出するカーテンコーターからなることを特徴とする
    吸収性物品の製造装置。
  7. 【請求項7】 上記カーテンコーターにおける上記ホッ
    トメルト型接着剤の供給路に、ローターの回転により上
    記ホットメルト型接着剤の供給を断続させるメカニカル
    バルブを設けたことを特徴とする請求項6記載の吸収性
    物品の製造装置。
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