JPH11215013A - ディジタルマイクロ波無線通信装置 - Google Patents
ディジタルマイクロ波無線通信装置Info
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- JPH11215013A JPH11215013A JP10011161A JP1116198A JPH11215013A JP H11215013 A JPH11215013 A JP H11215013A JP 10011161 A JP10011161 A JP 10011161A JP 1116198 A JP1116198 A JP 1116198A JP H11215013 A JPH11215013 A JP H11215013A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 現用系と予備系の両方にそれぞれ部分的な故
障が発生した場合でも、予備系を増やすことなく通信を
継続できるようにする。 【解決手段】 送信装置において、SDH系統の送信デ
ィジタル信号処理ユニット10およびPDH系統の送信
ディジタル信号処理ユニット20に対し無線送信ユニッ
ト50を共有化させ、この共有化のために上記各送信デ
ィジタル信号処理ユニット10,20と無線送信ユニッ
ト50との間に送信切替スイッチ521を設けて、上記
各送信ディジタル信号処理ユニット10,20内の各回
路と無線送信ユニット50内の各無線送信回路との間を
回路単位でマトリクス状に切替え接続できるようにして
いる。。また上記共有化のために、PDH系統のマルチ
プレクサ511,512に速度変換機能を持たせ、PD
H系統のディジタル多重信号の信号速度をSDH系統の
ディジタル多重信号の信号速度と等しくしている。
障が発生した場合でも、予備系を増やすことなく通信を
継続できるようにする。 【解決手段】 送信装置において、SDH系統の送信デ
ィジタル信号処理ユニット10およびPDH系統の送信
ディジタル信号処理ユニット20に対し無線送信ユニッ
ト50を共有化させ、この共有化のために上記各送信デ
ィジタル信号処理ユニット10,20と無線送信ユニッ
ト50との間に送信切替スイッチ521を設けて、上記
各送信ディジタル信号処理ユニット10,20内の各回
路と無線送信ユニット50内の各無線送信回路との間を
回路単位でマトリクス状に切替え接続できるようにして
いる。。また上記共有化のために、PDH系統のマルチ
プレクサ511,512に速度変換機能を持たせ、PD
H系統のディジタル多重信号の信号速度をSDH系統の
ディジタル多重信号の信号速度と等しくしている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば局間伝送
システムに使用されるディジタルマイクロ波無線通信シ
ステムに係わり、特に多重方式の異なる複数系統のディ
ジタル伝送信号を並列伝送するシステムで用いられるデ
ィジタルマイクロ波無線通信装置に関する。
システムに使用されるディジタルマイクロ波無線通信シ
ステムに係わり、特に多重方式の異なる複数系統のディ
ジタル伝送信号を並列伝送するシステムで用いられるデ
ィジタルマイクロ波無線通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、局間通信システム等で使用される
ディジタルマイクロ波無線通信システムには、同期ディ
ジタル・ハイアラーキ(SDH:Synchronous Digital
Hierarchy )多重方式のディジタル伝送信号と、非同期
ディジタル・ハイアラーキ(PDH)多重方式のディジ
タル伝送信号とを並列伝送するものがある。
ディジタルマイクロ波無線通信システムには、同期ディ
ジタル・ハイアラーキ(SDH:Synchronous Digital
Hierarchy )多重方式のディジタル伝送信号と、非同期
ディジタル・ハイアラーキ(PDH)多重方式のディジ
タル伝送信号とを並列伝送するものがある。
【0003】図6および図7は、それぞれこの種のシス
テムで使用される無線送信装置および無線受信装置の構
成の一例を示すブロック図である。これらの無線送信装
置および無線受信装置は、いずれもSDH系統として2
系列の現用系と1系列の予備系を備え、PDH系統とし
て1系統の現用系と同じく1系統の予備系を備えてい
る。
テムで使用される無線送信装置および無線受信装置の構
成の一例を示すブロック図である。これらの無線送信装
置および無線受信装置は、いずれもSDH系統として2
系列の現用系と1系列の予備系を備え、PDH系統とし
て1系統の現用系と同じく1系統の予備系を備えてい
る。
【0004】すなわち、先ず図6に示す無線送信装置で
は、SDH多重方式を適用した2系列の同期ディジタル
多重信号SDS1,SDS2が、第1の送信切替スイッ
チ111を介して、2個の現用系と1個の予備系からな
る入力インタフェース回路(SINT)121,12
2,123のうちの2つに選択的に入力される。これら
の入力インタフェース回路121,122,123で
は、光信号から電気信号への変換や信号レベルの調整が
行われ、このインタフェース処理後のディジタル多重信
号は対応するマルチプレクサ(SMUX)131,13
2,133に入力される。マルチプレクサ131,13
2,133では、入力されたディジタル多重信号に対
し、フレームビットの挿入、誤り訂正符号化およびスク
ランブル処理等の信号処理が行われ、この処理後のディ
ジタル伝送信号は対応する無線送信回路(TX)14
1,142,143に入力される。無線送信回路14
1,142,143は変調部と無線送信部とからなり、
入力されたディジタル伝送信号に対しディジタル変調を
行い、その変調出力信号を無線周波数に周波数変換した
のち送信電力増幅してアンテナ151,152,153
から送信する。なお、ディジタル変調方式としてはPS
K(Phase Shift Keying)方式またはQAM(Quadratu
re Amplitude Modulation )方式が使用される。
は、SDH多重方式を適用した2系列の同期ディジタル
多重信号SDS1,SDS2が、第1の送信切替スイッ
チ111を介して、2個の現用系と1個の予備系からな
る入力インタフェース回路(SINT)121,12
2,123のうちの2つに選択的に入力される。これら
の入力インタフェース回路121,122,123で
は、光信号から電気信号への変換や信号レベルの調整が
行われ、このインタフェース処理後のディジタル多重信
号は対応するマルチプレクサ(SMUX)131,13
2,133に入力される。マルチプレクサ131,13
2,133では、入力されたディジタル多重信号に対
し、フレームビットの挿入、誤り訂正符号化およびスク
ランブル処理等の信号処理が行われ、この処理後のディ
ジタル伝送信号は対応する無線送信回路(TX)14
1,142,143に入力される。無線送信回路14
1,142,143は変調部と無線送信部とからなり、
入力されたディジタル伝送信号に対しディジタル変調を
行い、その変調出力信号を無線周波数に周波数変換した
のち送信電力増幅してアンテナ151,152,153
から送信する。なお、ディジタル変調方式としてはPS
K(Phase Shift Keying)方式またはQAM(Quadratu
re Amplitude Modulation )方式が使用される。
【0005】これに対しPDH多重方式を適用した7系
列の非同期ディジタル信号PDS1〜PDS7は、3系
列に統合されたのち第2の送信切替スイッチ211を介
して3個の現用系と1個の予備系からなる入力インタフ
ェース回路(PINT)221〜224のうちの3つに
選択的に入力される。これらの入力インタフェース回路
221〜224では、前記SDH系統と同様に光信号か
ら電気信号への変換や信号レベルの調整が行われ、その
出力信号は第3の送信切替スイッチ231を介して現用
および予備からなる2個のマルチプレクサ(PMUX)
241,242のいずれかに入力される。マルチプレク
サ241,242では、入力された3系列のディジタル
信号が1系列に多重化されたのち、フレームビットの挿
入、誤り訂正符号化およびスクランブル処理等の信号処
理が行われる。そして、この処理後のディジタル伝送信
号は、対応する無線送信回路251,252に入力され
る。無線送信回路251,252は、前記SDH系統と
同様に変調部と無線送信部とからなり、入力されたディ
ジタル伝送信号に対しディジタル変調を行い、その変調
出力信号を無線周波数に周波数変換したのち送信電力増
幅してアンテナ261,262から送信する。
列の非同期ディジタル信号PDS1〜PDS7は、3系
列に統合されたのち第2の送信切替スイッチ211を介
して3個の現用系と1個の予備系からなる入力インタフ
ェース回路(PINT)221〜224のうちの3つに
選択的に入力される。これらの入力インタフェース回路
221〜224では、前記SDH系統と同様に光信号か
ら電気信号への変換や信号レベルの調整が行われ、その
出力信号は第3の送信切替スイッチ231を介して現用
および予備からなる2個のマルチプレクサ(PMUX)
241,242のいずれかに入力される。マルチプレク
サ241,242では、入力された3系列のディジタル
信号が1系列に多重化されたのち、フレームビットの挿
入、誤り訂正符号化およびスクランブル処理等の信号処
理が行われる。そして、この処理後のディジタル伝送信
号は、対応する無線送信回路251,252に入力され
る。無線送信回路251,252は、前記SDH系統と
同様に変調部と無線送信部とからなり、入力されたディ
ジタル伝送信号に対しディジタル変調を行い、その変調
出力信号を無線周波数に周波数変換したのち送信電力増
幅してアンテナ261,262から送信する。
【0006】一方、図7に示す無線受信装置では、マイ
クロ波伝送路を介して到来したSDH系統の2系列の無
線周波信号が、アンテナ301,302,303で受信
されたのち対応する無線受信回路(RX)311,31
2,313に入力される。無線受信回路311,31
2,313は、2個が現用系、1個が予備系であり、そ
れぞれ無線受信部と復調部とから構成される。無線受信
部では、受信した無線周波信号を中間周波数に周波数変
換する処理が行われる。復調部では、PSKまたはQA
M方式によるディジタル復調処理が行われ、そのディジ
タル復調信号は対応するデマルチプレクサ(SDMU
X)321,322,323に入力される。デマルチプ
レクサ321,322,323では、上記ディジタル復
調信号の同期検出、誤り訂正復号およびデスクランブル
処理等が行われ、これによりベースバンドのディジタル
伝送信号が再生される。この再生されたディジタル伝送
信号は、出力インタフェース回路(SINT)331,
332,333により所定の出力インタフェース処理が
施されたのち、第1の受信切替スイッチ341により受
信ディジタル多重信号SDS1,SDS2として選択的
に出力される。
クロ波伝送路を介して到来したSDH系統の2系列の無
線周波信号が、アンテナ301,302,303で受信
されたのち対応する無線受信回路(RX)311,31
2,313に入力される。無線受信回路311,31
2,313は、2個が現用系、1個が予備系であり、そ
れぞれ無線受信部と復調部とから構成される。無線受信
部では、受信した無線周波信号を中間周波数に周波数変
換する処理が行われる。復調部では、PSKまたはQA
M方式によるディジタル復調処理が行われ、そのディジ
タル復調信号は対応するデマルチプレクサ(SDMU
X)321,322,323に入力される。デマルチプ
レクサ321,322,323では、上記ディジタル復
調信号の同期検出、誤り訂正復号およびデスクランブル
処理等が行われ、これによりベースバンドのディジタル
伝送信号が再生される。この再生されたディジタル伝送
信号は、出力インタフェース回路(SINT)331,
332,333により所定の出力インタフェース処理が
施されたのち、第1の受信切替スイッチ341により受
信ディジタル多重信号SDS1,SDS2として選択的
に出力される。
【0007】これに対し、マイクロ波伝送路を介して到
来したPDH系統の無線周波信号は、現用および予備の
各アンテナ401,402のいずれか一方で受信された
のち対応する無線受信回路(RX)411,412に入
力される。これらの無線受信回路411,412は無線
受信部と復調部とからなり、受信した無線周波信号を中
間周波数に周波数変換したのちディジタル復調し、その
ディジタル復調信号を対応するデマルチプレクサ(PD
MUX)421,422に入力する。デマルチプレクサ
421,422では、上記ディジタル復調信号の同期検
出、誤り訂正復号およびデスクランブル処理が行われた
のち3系列のディジタル復調信号に分離され、これによ
りベースバンドのディジタル伝送信号が再生される。こ
の再生された3系列のディジタル伝送信号は、第2の受
信切替スイッチ431を介して出力インタフェース回路
(PINT)441〜444のうちの3つに選択的に入
力される。出力インタフェース回路441〜444で
は、入力されたディジタル伝送信号を後段の回路へ出力
するためのインタフェース処理が行われる。そして、こ
れら3系列の受信ディジタル伝送信号は、第3の受信切
替スイッチ451を介して受信ディジタル多重信号PD
S1〜SDS7として出力される。
来したPDH系統の無線周波信号は、現用および予備の
各アンテナ401,402のいずれか一方で受信された
のち対応する無線受信回路(RX)411,412に入
力される。これらの無線受信回路411,412は無線
受信部と復調部とからなり、受信した無線周波信号を中
間周波数に周波数変換したのちディジタル復調し、その
ディジタル復調信号を対応するデマルチプレクサ(PD
MUX)421,422に入力する。デマルチプレクサ
421,422では、上記ディジタル復調信号の同期検
出、誤り訂正復号およびデスクランブル処理が行われた
のち3系列のディジタル復調信号に分離され、これによ
りベースバンドのディジタル伝送信号が再生される。こ
の再生された3系列のディジタル伝送信号は、第2の受
信切替スイッチ431を介して出力インタフェース回路
(PINT)441〜444のうちの3つに選択的に入
力される。出力インタフェース回路441〜444で
は、入力されたディジタル伝送信号を後段の回路へ出力
するためのインタフェース処理が行われる。そして、こ
れら3系列の受信ディジタル伝送信号は、第3の受信切
替スイッチ451を介して受信ディジタル多重信号PD
S1〜SDS7として出力される。
【0008】このような無線送信装置および無線受信装
置は、通常時にはSDH系統もまたPDH系統も現用系
が選択されて運用される。そしてこの状態で、現用系を
構成する一部回路に動作異常が発生すると、送信制御ユ
ニット7および受信制御ユニット8により各切替スイッ
チが切替制御されて、これにより上記動作異常が発生し
た回路を含む現用系が予備系に系ごと切り替えられる。
この系の切り替えは、無線送信装置と無線受信装置とで
相互に連動して行われる。したがって、現用系で故障が
発生した場合でも、この系の通信を停止することなく予
備系により通信を継続することができ、これにより信頼
性の高いシステムを提供できる。
置は、通常時にはSDH系統もまたPDH系統も現用系
が選択されて運用される。そしてこの状態で、現用系を
構成する一部回路に動作異常が発生すると、送信制御ユ
ニット7および受信制御ユニット8により各切替スイッ
チが切替制御されて、これにより上記動作異常が発生し
た回路を含む現用系が予備系に系ごと切り替えられる。
この系の切り替えは、無線送信装置と無線受信装置とで
相互に連動して行われる。したがって、現用系で故障が
発生した場合でも、この系の通信を停止することなく予
備系により通信を継続することができ、これにより信頼
性の高いシステムを提供できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の無線送信装置および無線受信装置は、現用系で異
常が発生した場合に系全体を予備系に切り替えるように
している。このため、例えば予備系内の一部回路にも動
作異常が発生している場合には切り替えることが不可能
となり、その系の通信を停止せざるを得なかった。ま
た、現用系から予備系に切り替えたのちに予備系内の一
部回路に動作異常が発生した場合にも、その系の通信を
停止せざるを得なかった。この問題は予備系を増やすこ
とで解消できるが、予備系を増やすとその分無線送信装
置および無線受信装置の回路規模が大型化して高価にな
るため、好ましい解決策とは云えない。
従来の無線送信装置および無線受信装置は、現用系で異
常が発生した場合に系全体を予備系に切り替えるように
している。このため、例えば予備系内の一部回路にも動
作異常が発生している場合には切り替えることが不可能
となり、その系の通信を停止せざるを得なかった。ま
た、現用系から予備系に切り替えたのちに予備系内の一
部回路に動作異常が発生した場合にも、その系の通信を
停止せざるを得なかった。この問題は予備系を増やすこ
とで解消できるが、予備系を増やすとその分無線送信装
置および無線受信装置の回路規模が大型化して高価にな
るため、好ましい解決策とは云えない。
【0010】この発明は上記事情に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、現用系と予備系の両方
にそれぞれ部分的な故障が発生した場合でも、予備系を
増やすことなく通信を継続できるようにし、これにより
小型にしてシステムの信頼性向上を図り得るディジタル
マイクロ波無線通信装置を提供することにある。
ので、その目的とするところは、現用系と予備系の両方
にそれぞれ部分的な故障が発生した場合でも、予備系を
増やすことなく通信を継続できるようにし、これにより
小型にしてシステムの信頼性向上を図り得るディジタル
マイクロ波無線通信装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明は、伝送方式の異なる第1および第2の系統
のディジタル伝送信号をマイクロ波伝送路を介して並列
に無線伝送するディジタルマイクロ波無線通信装置にお
いて、前記第1および第2の系統の送信信号処理ユニッ
トの入力側にそれぞれ第1および第2の切替スイッチを
設けるとともに、前記第1および第2の系統の送信信号
処理ユニットと無線送信ユニットとの間に第3の切替ス
イッチを設ける。そして、前記第1および第2の系統の
送信信号処理ユニットを構成する各送信ディジタル信号
処理回路と、前記無線送信ユニットを構成する現用無線
送信回路および予備無線送信回路の動作状態をそれぞれ
監視する監視手段と、切替制御手段を設け、上記監視手
段により動作異常が検出された場合に、上記切替制御手
段により、この動作異常が検出された回路を少なくとも
迂回するべく前記第1、第2および第3の切替スイッチ
を切替え制御するようにし、さらにこの切替制御手段に
よる切替情報を下流側のディジタルマイクロ波無線通信
装置に通知するようにしたものである。
にこの発明は、伝送方式の異なる第1および第2の系統
のディジタル伝送信号をマイクロ波伝送路を介して並列
に無線伝送するディジタルマイクロ波無線通信装置にお
いて、前記第1および第2の系統の送信信号処理ユニッ
トの入力側にそれぞれ第1および第2の切替スイッチを
設けるとともに、前記第1および第2の系統の送信信号
処理ユニットと無線送信ユニットとの間に第3の切替ス
イッチを設ける。そして、前記第1および第2の系統の
送信信号処理ユニットを構成する各送信ディジタル信号
処理回路と、前記無線送信ユニットを構成する現用無線
送信回路および予備無線送信回路の動作状態をそれぞれ
監視する監視手段と、切替制御手段を設け、上記監視手
段により動作異常が検出された場合に、上記切替制御手
段により、この動作異常が検出された回路を少なくとも
迂回するべく前記第1、第2および第3の切替スイッチ
を切替え制御するようにし、さらにこの切替制御手段に
よる切替情報を下流側のディジタルマイクロ波無線通信
装置に通知するようにしたものである。
【0012】したがってこの発明によれば、第1および
第2の系統の各送信信号処理ユニットと無線送信ユニッ
トとの間に設けた第3の切替スイッチにより、送信信号
処理ユニット内の各送信ディジタル信号処理回路と、無
線送信ユニット内の現用無線送信回路および予備無線送
信回路とを回路単位で切り替え接続することが可能とな
る。このため、例えば送信信号処理ユニット内の現用系
送信ディジタル信号処理回路および無線送信ユニット内
の予備無線送信回路がそれぞれ故障した場合でも、送信
信号処理ユニットの予備系送信ディジタル信号処理回路
と、無線送信ユニット内の現用無線送信回路とを第3の
切替スイッチにより接続することで、通信を継続するこ
とが可能となる。すなわち、現用系および予備系の両方
でそれぞれ部分的な故障が発生した場合でも、予備系を
増やすことなく通信を継続することができる。
第2の系統の各送信信号処理ユニットと無線送信ユニッ
トとの間に設けた第3の切替スイッチにより、送信信号
処理ユニット内の各送信ディジタル信号処理回路と、無
線送信ユニット内の現用無線送信回路および予備無線送
信回路とを回路単位で切り替え接続することが可能とな
る。このため、例えば送信信号処理ユニット内の現用系
送信ディジタル信号処理回路および無線送信ユニット内
の予備無線送信回路がそれぞれ故障した場合でも、送信
信号処理ユニットの予備系送信ディジタル信号処理回路
と、無線送信ユニット内の現用無線送信回路とを第3の
切替スイッチにより接続することで、通信を継続するこ
とが可能となる。すなわち、現用系および予備系の両方
でそれぞれ部分的な故障が発生した場合でも、予備系を
増やすことなく通信を継続することができる。
【0013】しかもこの発明では、前記第1の系統の送
信信号処理ユニットから出力されるディジタル伝送信号
の信号速度と、前記第2の系統の送信信号処理ユニット
から出力されるディジタル伝送信号の信号速度とを共通
化する速度変換手段を設けている。このため、無線送信
ユニット内の予備無線送信回路を第1の系統と第2の系
統とで共用することが可能となる。このため、予備無線
送信回路を第1の系統用および第2の系統用としてそれ
ぞれ設ける必要がなくなり、これにより予備無線送信回
路の数を削減して装置のより一層の小型化および低価格
化を図ることができる。
信信号処理ユニットから出力されるディジタル伝送信号
の信号速度と、前記第2の系統の送信信号処理ユニット
から出力されるディジタル伝送信号の信号速度とを共通
化する速度変換手段を設けている。このため、無線送信
ユニット内の予備無線送信回路を第1の系統と第2の系
統とで共用することが可能となる。このため、予備無線
送信回路を第1の系統用および第2の系統用としてそれ
ぞれ設ける必要がなくなり、これにより予備無線送信回
路の数を削減して装置のより一層の小型化および低価格
化を図ることができる。
【0014】さらに本発明は、上記切替制御手段におい
て、前記第1および第2の送信信号処理ユニットの各送
信ディジタル信号処理回路と、前記無線送信ユニットの
現用無線送信回路および予備無線送信回路のうちのいず
れか一つの回路に異常が発生した一次故障の場合には、
この異常が発生した回路を含む系全体を予備系に切り替
え、この状態でさらに予備系の一部回路に異常が発生し
た二次故障の場合に、この異常が発生した予備系回路を
迂回する切り替えを行うことを特徴としている。すなわ
ち、一次故障の場合には従来通りの系全体の切り替えを
行い、二次故障が発生した場合に初めて回路単位でのマ
トリクス的な切り替え接続を行うようにしている。
て、前記第1および第2の送信信号処理ユニットの各送
信ディジタル信号処理回路と、前記無線送信ユニットの
現用無線送信回路および予備無線送信回路のうちのいず
れか一つの回路に異常が発生した一次故障の場合には、
この異常が発生した回路を含む系全体を予備系に切り替
え、この状態でさらに予備系の一部回路に異常が発生し
た二次故障の場合に、この異常が発生した予備系回路を
迂回する切り替えを行うことを特徴としている。すなわ
ち、一次故障の場合には従来通りの系全体の切り替えを
行い、二次故障が発生した場合に初めて回路単位でのマ
トリクス的な切り替え接続を行うようにしている。
【0015】このようにすることで、一次故障の場合に
は保守員が故障を系単位で把握できるので、回路単位で
の切り替えに不慣れな保守員であっても簡単かつ迅速な
復旧処置を講じることができる。
は保守員が故障を系単位で把握できるので、回路単位で
の切り替えに不慣れな保守員であっても簡単かつ迅速な
復旧処置を講じることができる。
【0016】また本発明は、前記切替情報送信手段にお
いて、前記速度変換手段の速度変換処理により第1又は
第2のディジタル伝送信号に発生する余剰ビットに、切
替情報を挿入して伝送することも特徴としている。
いて、前記速度変換手段の速度変換処理により第1又は
第2のディジタル伝送信号に発生する余剰ビットに、切
替情報を挿入して伝送することも特徴としている。
【0017】このようにすることで、切替情報を通知す
るために別途通信回線を用意する必要がなくなり、これ
によりシステム構成の大型化および複雑化を防止するこ
とができる。
るために別途通信回線を用意する必要がなくなり、これ
によりシステム構成の大型化および複雑化を防止するこ
とができる。
【0018】一方この発明は、上記した無線送信装置の
構成を無線受信装置に適用することを特徴としている。
この発明により、無線受信装置においても上記した無線
送信装置と同様の作用効果を奏することができる。そし
て、無線送信装置および無線受信装置の双方にこの発明
を適用することで、システム全体で信頼性およびコスト
ダウンの面で最大の効果を得ることができる。
構成を無線受信装置に適用することを特徴としている。
この発明により、無線受信装置においても上記した無線
送信装置と同様の作用効果を奏することができる。そし
て、無線送信装置および無線受信装置の双方にこの発明
を適用することで、システム全体で信頼性およびコスト
ダウンの面で最大の効果を得ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、この発明に係わるディジ
タルマイクロ波無線通信システムの一実施の形態を示す
概略図である。このシステムは、端局T1と端局T2と
の間に中間中継局RSを配設し、この中間中継局RSで
中継することで遠距離の端局T1,T2間のマイクロ波
による双方向伝送を実現するようにしたものである。
タルマイクロ波無線通信システムの一実施の形態を示す
概略図である。このシステムは、端局T1と端局T2と
の間に中間中継局RSを配設し、この中間中継局RSで
中継することで遠距離の端局T1,T2間のマイクロ波
による双方向伝送を実現するようにしたものである。
【0020】端局T1は、下り回線用の送信装置1D
と、上り回線用の受信装置1Uと、その制御装置1Cと
を備え、この制御装置1Cには保守用端末Mが接続され
ている。端局T2は、下り回線用の受信装置4Dと、上
り回線用の送信装置4Uと、その制御装置4Cとを備え
ている。
と、上り回線用の受信装置1Uと、その制御装置1Cと
を備え、この制御装置1Cには保守用端末Mが接続され
ている。端局T2は、下り回線用の受信装置4Dと、上
り回線用の送信装置4Uと、その制御装置4Cとを備え
ている。
【0021】中間中継局RSは、下り回線用の受信装置
2Dおよび送信装置3Dと、上り回線用の受信装置3D
および送信装置2Dと、その制御装置3Cとを備えてい
る。ところで、上記各送信装置および受信装置はそれぞ
れ次のように構成される。図2および図3はそれぞれそ
の構成を示す回路ブロック図である。なお、同図におい
て前記図6および図7と同一部分には同一符号を付して
詳しい説明は省略する。
2Dおよび送信装置3Dと、上り回線用の受信装置3D
および送信装置2Dと、その制御装置3Cとを備えてい
る。ところで、上記各送信装置および受信装置はそれぞ
れ次のように構成される。図2および図3はそれぞれそ
の構成を示す回路ブロック図である。なお、同図におい
て前記図6および図7と同一部分には同一符号を付して
詳しい説明は省略する。
【0022】まず図2に示す送信装置においては、SD
H系統およびPDH系統に対し共通に使用される無線送
信ユニット50が設けてある。この無線送信ユニット5
0は構成が同一の4系列分の無線送信回路141〜14
4を備える。これらの無線送信回路141〜144は、
SDH系統の現用系2系列とPDH系統の現用系1系列
により共用される。
H系統およびPDH系統に対し共通に使用される無線送
信ユニット50が設けてある。この無線送信ユニット5
0は構成が同一の4系列分の無線送信回路141〜14
4を備える。これらの無線送信回路141〜144は、
SDH系統の現用系2系列とPDH系統の現用系1系列
により共用される。
【0023】また上記無線送信回路141〜144を共
用とするために、SDH系統の送信ディジタル信号処理
ユニット10とPDH系統の送信ディジタル信号処理ユ
ニット20との間には第4の送信切替スイッチ521が
設けてある。さらにPDH系統の送信ディジタル信号処
理ユニット20には、速度変換機能を備えたマルチプレ
クサ(PMUX)511,512が設けてある。
用とするために、SDH系統の送信ディジタル信号処理
ユニット10とPDH系統の送信ディジタル信号処理ユ
ニット20との間には第4の送信切替スイッチ521が
設けてある。さらにPDH系統の送信ディジタル信号処
理ユニット20には、速度変換機能を備えたマルチプレ
クサ(PMUX)511,512が設けてある。
【0024】第4の送信切替スイッチ521は、第1、
第2および第3の送信切替スイッチ111,211,2
31と同様に、送信制御ユニット70により切替制御さ
れる。マルチプレクサ511,512の速度変換機能
は、例えばスタッフィング技術を用いてPDH系統のデ
ィジタル伝送信号の信号速度をSDH系統のディジタル
伝送信号の信号速度に等しくする。
第2および第3の送信切替スイッチ111,211,2
31と同様に、送信制御ユニット70により切替制御さ
れる。マルチプレクサ511,512の速度変換機能
は、例えばスタッフィング技術を用いてPDH系統のデ
ィジタル伝送信号の信号速度をSDH系統のディジタル
伝送信号の信号速度に等しくする。
【0025】例えばSDH系統の送信ディジタル信号処
理ユニット10では、51.84MHzのディジタル多
重信号SDS1,SDS2が誤り訂正符号化処理などに
より55.6MHzのディジタル伝送信号となって無線
送信ユニット50に入力される。これに対しPDH系統
の送信ディジタル信号処理ユニット20では、6.3M
Hzの7系列のディジタル信号PDS1〜PDS7が多
重化されて44.1MHzのPDHディジタル多重信号
となる。このため、マルチプレクサ511,512で
は、この44.1MHzのPDHディジタル多重信号を
スタッフィングにより速度変換して、上記した55.6
MHzのSDHディジタル伝送信号と等しくする。
理ユニット10では、51.84MHzのディジタル多
重信号SDS1,SDS2が誤り訂正符号化処理などに
より55.6MHzのディジタル伝送信号となって無線
送信ユニット50に入力される。これに対しPDH系統
の送信ディジタル信号処理ユニット20では、6.3M
Hzの7系列のディジタル信号PDS1〜PDS7が多
重化されて44.1MHzのPDHディジタル多重信号
となる。このため、マルチプレクサ511,512で
は、この44.1MHzのPDHディジタル多重信号を
スタッフィングにより速度変換して、上記した55.6
MHzのSDHディジタル伝送信号と等しくする。
【0026】またマルチプレクサ511,512は、P
DHディジタル多重信号に制御情報を多重化する機能も
備えている。この制御情報の多重化機能は、上記した速
度変換によりPDHディジタル多重信号中に発生した余
剰ビットを利用して、各送信切替スイッチ111,21
1,231,521の状態を表す切替情報やその他の制
御情報を挿入して伝送するものである。
DHディジタル多重信号に制御情報を多重化する機能も
備えている。この制御情報の多重化機能は、上記した速
度変換によりPDHディジタル多重信号中に発生した余
剰ビットを利用して、各送信切替スイッチ111,21
1,231,521の状態を表す切替情報やその他の制
御情報を挿入して伝送するものである。
【0027】送信制御ユニット70は、例えばマイクロ
コンピュータを主制御部として有するもので、送信動作
に係わる通常の制御機能に加えて、異常監視機能と、切
替情報送受信機能と、系切替制御機能とを備えている。
コンピュータを主制御部として有するもので、送信動作
に係わる通常の制御機能に加えて、異常監視機能と、切
替情報送受信機能と、系切替制御機能とを備えている。
【0028】異常監視機能は、無線送信ユニット50内
の各無線送信回路141,142,143,144の動
作状態、およびSDH系統およびPDH系統の各送信デ
ィジタル信号処理ユニット10,20内の各回路の動作
状態をそれぞれ監視して、その動作異常の発生を検出す
る。
の各無線送信回路141,142,143,144の動
作状態、およびSDH系統およびPDH系統の各送信デ
ィジタル信号処理ユニット10,20内の各回路の動作
状態をそれぞれ監視して、その動作異常の発生を検出す
る。
【0029】切替情報送受信機能は、上記切替情報を下
流側の隣接局へ通知するとともに、下流側の隣接局から
送られた切替情報を受信して後述する系切替制御に供す
る。系切替制御機能は、上記異常監視機能により回路の
動作異常が検出されたとき、および上記切替情報送受信
機能が下流側の隣接局から送られた切替情報を受信した
ときに、上記異常検出結果および受信した切替情報に基
づいて、動作異常を起こした回路を迂回するべく各送信
切替スイッチ111,211,231,521の切り替
えを行う。
流側の隣接局へ通知するとともに、下流側の隣接局から
送られた切替情報を受信して後述する系切替制御に供す
る。系切替制御機能は、上記異常監視機能により回路の
動作異常が検出されたとき、および上記切替情報送受信
機能が下流側の隣接局から送られた切替情報を受信した
ときに、上記異常検出結果および受信した切替情報に基
づいて、動作異常を起こした回路を迂回するべく各送信
切替スイッチ111,211,231,521の切り替
えを行う。
【0030】一方、図3に示す受信装置においては、上
記送信装置と同様に、SDH系統およびPDH系統に対
し共通に使用される無線受信ユニット60が設けてあ
る。この無線受信ユニット60は、構成が同一の4系列
分の無線受信回路311〜314を備える。これらの無
線受信回路311〜314は、SDH系統の現用系2系
列とPDH系統の現用系1系列により共用される。
記送信装置と同様に、SDH系統およびPDH系統に対
し共通に使用される無線受信ユニット60が設けてあ
る。この無線受信ユニット60は、構成が同一の4系列
分の無線受信回路311〜314を備える。これらの無
線受信回路311〜314は、SDH系統の現用系2系
列とPDH系統の現用系1系列により共用される。
【0031】また上記無線受信回路311〜314共用
とするために、SDH系統の受信ディジタル信号処理ユ
ニット30とPDH系統の受信ディジタル信号処理ユニ
ット40との間には第4の受信切替スイッチ611が設
けてある。さらにPDH系統の受信ディジタル信号処理
ユニット40には、速度変換機能を備えたデマルチプレ
クサ621,622(PDMUX)が設けてある。第4
の受信切替スイッチ611は、第1、第2および第3の
受信切替スイッチ341,431,451と同様に、受
信制御ユニット80により切替制御される。
とするために、SDH系統の受信ディジタル信号処理ユ
ニット30とPDH系統の受信ディジタル信号処理ユニ
ット40との間には第4の受信切替スイッチ611が設
けてある。さらにPDH系統の受信ディジタル信号処理
ユニット40には、速度変換機能を備えたデマルチプレ
クサ621,622(PDMUX)が設けてある。第4
の受信切替スイッチ611は、第1、第2および第3の
受信切替スイッチ341,431,451と同様に、受
信制御ユニット80により切替制御される。
【0032】デマルチプレクサ621,622の速度変
換機能は、例えばデスタッフィング技術を用いてPDH
系統のディジタル伝送信号の信号速度を本来の信号速度
(44.1MHz)に戻すものである。
換機能は、例えばデスタッフィング技術を用いてPDH
系統のディジタル伝送信号の信号速度を本来の信号速度
(44.1MHz)に戻すものである。
【0033】またデマルチプレクサ621,622は、
PDHディジタル伝送信号の余剰ビットに多重化されて
いた切替情報や各種制御情報を分離抽出する機能も備え
ている。この分離抽出された切替情報および制御情報は
受信制御ユニット80に取り込まれる。
PDHディジタル伝送信号の余剰ビットに多重化されて
いた切替情報や各種制御情報を分離抽出する機能も備え
ている。この分離抽出された切替情報および制御情報は
受信制御ユニット80に取り込まれる。
【0034】受信制御ユニット80は、例えばマイクロ
コンピュータを主制御部として有するもので、受信動作
に係わる通常の制御機能に加えて、異常監視機能と、切
替情報送受信機能と、系切替制御機能とを備えている。
コンピュータを主制御部として有するもので、受信動作
に係わる通常の制御機能に加えて、異常監視機能と、切
替情報送受信機能と、系切替制御機能とを備えている。
【0035】異常監視機能は、無線受信ユニット60内
の各無線受信回路311,312,313,314の動
作状態、およびSDH系統およびPDH系統の各受信デ
ィジタル信号処理ユニット30,40内の各回路の動作
状態をそれぞれ監視して、動作異常を検出する。
の各無線受信回路311,312,313,314の動
作状態、およびSDH系統およびPDH系統の各受信デ
ィジタル信号処理ユニット30,40内の各回路の動作
状態をそれぞれ監視して、動作異常を検出する。
【0036】切替情報送受信機能は、上流側の装置から
送られた切替情報を上記デマルチプレクサ621,62
2を介して受信して後述する系切替制御に供するととも
に、上記動作異常に伴う切替えが行われた場合にその切
替情報を上流側の隣接局へ図示しない上り回線を介して
通知する。
送られた切替情報を上記デマルチプレクサ621,62
2を介して受信して後述する系切替制御に供するととも
に、上記動作異常に伴う切替えが行われた場合にその切
替情報を上流側の隣接局へ図示しない上り回線を介して
通知する。
【0037】系切替制御機能は、上記異常監視機能によ
り回路の動作異常が検出されたとき、および上記切替情
報送受信機能が他の装置から送られた切替情報を受信し
たときに、上記異常検出結果および受信した切替情報に
基づいて、動作異常を起こした回路を迂回するべく各受
信切替スイッチ341,431,451,611の切り
替えを行う。
り回路の動作異常が検出されたとき、および上記切替情
報送受信機能が他の装置から送られた切替情報を受信し
たときに、上記異常検出結果および受信した切替情報に
基づいて、動作異常を起こした回路を迂回するべく各受
信切替スイッチ341,431,451,611の切り
替えを行う。
【0038】次に、以上のように構成された無線送信装
置および無線受信装置の動作を説明する。図4は送信制
御ユニット70および受信制御ユニット80における切
替制御手順およびその内容を示すフローチャートであ
る。
置および無線受信装置の動作を説明する。図4は送信制
御ユニット70および受信制御ユニット80における切
替制御手順およびその内容を示すフローチャートであ
る。
【0039】システムの運用開始に先立ち、送信装置お
よび受信装置ではそれぞれステップ4aにおいて初期接
続処理が行われる。この初期接続処理では、送信装置お
よび受信装置とも、装置内の全ての回路が正常動作して
いることを確認した上で、SDH系統の現用系およびP
DH系統の現用系を選択するように各切替スイッチの切
り替えが行われる。
よび受信装置ではそれぞれステップ4aにおいて初期接
続処理が行われる。この初期接続処理では、送信装置お
よび受信装置とも、装置内の全ての回路が正常動作して
いることを確認した上で、SDH系統の現用系およびP
DH系統の現用系を選択するように各切替スイッチの切
り替えが行われる。
【0040】そうしてシステムの運用が開始されると、
送信装置および受信装置ではともに、装置内の各回路で
動作異常が発生したか否かの判定(ステップ4b)と、
他の局装置から一次切替情報が到来したか否かの判定
(ステップ4c)が繰り返し行われる。
送信装置および受信装置ではともに、装置内の各回路で
動作異常が発生したか否かの判定(ステップ4b)と、
他の局装置から一次切替情報が到来したか否かの判定
(ステップ4c)が繰り返し行われる。
【0041】この状態で、いま仮にある局の送信装置に
おいてマルチプレクサ132が動作異常を起こしたとす
る。そうすると送信制御ユニット70は、ステップ4d
に移行してここで動作異常が発生した回路を含む現用系
を予備系に系単位で切り替えるための制御を行う。した
がってこの場合には、送信制御ユニット70の指示によ
り、ディジタル多重信号SDS2の入力先を現用系の入
力インタフェース回路122から予備系の入力インタフ
ェース回路123に切り替えるように、送信切替スイッ
チ111が切り替えられる。
おいてマルチプレクサ132が動作異常を起こしたとす
る。そうすると送信制御ユニット70は、ステップ4d
に移行してここで動作異常が発生した回路を含む現用系
を予備系に系単位で切り替えるための制御を行う。した
がってこの場合には、送信制御ユニット70の指示によ
り、ディジタル多重信号SDS2の入力先を現用系の入
力インタフェース回路122から予備系の入力インタフ
ェース回路123に切り替えるように、送信切替スイッ
チ111が切り替えられる。
【0042】また、上記切り替えとともに送信制御ユニ
ット70は、ステップ4eにて当該切り替えの状態を表
す一次切替情報を作成する。そして、この一次切替情報
をPDH系統のマルチプレクサ511に与え、これによ
り速度変換後のPDHディジタル多重信号の余剰ビット
に挿入して下り回線へ送信させる。このため、送信装置
内で行われた系の切替状態を表す情報が、下り回線を介
して下流側の隣接局へ通知される。
ット70は、ステップ4eにて当該切り替えの状態を表
す一次切替情報を作成する。そして、この一次切替情報
をPDH系統のマルチプレクサ511に与え、これによ
り速度変換後のPDHディジタル多重信号の余剰ビット
に挿入して下り回線へ送信させる。このため、送信装置
内で行われた系の切替状態を表す情報が、下り回線を介
して下流側の隣接局へ通知される。
【0043】一方、下流側の隣接局では、上流側の局か
ら上記一次切替情報が通知されると、受信制御ユニット
80がステップ4cでこの一次切替情報の通知を検出し
てステップ4dに移行し、ここでこの受信した一次切替
情報に基づいて現用系を予備系に切り替えるための制御
を行う。このため、第1の受信切替スイッチ341が現
用の出力インタフェース回路332側から予備の出力イ
ンタフェース回路333側に切り替えられる。
ら上記一次切替情報が通知されると、受信制御ユニット
80がステップ4cでこの一次切替情報の通知を検出し
てステップ4dに移行し、ここでこの受信した一次切替
情報に基づいて現用系を予備系に切り替えるための制御
を行う。このため、第1の受信切替スイッチ341が現
用の出力インタフェース回路332側から予備の出力イ
ンタフェース回路333側に切り替えられる。
【0044】かくして、上記互いに隣接する二つの局間
では下り回線上のSDH系統の一つが現用系から予備系
に系ごと切り替わり、以後上記局間ではこの予備系を使
用してSDHの通信が継続される。
では下り回線上のSDH系統の一つが現用系から予備系
に系ごと切り替わり、以後上記局間ではこの予備系を使
用してSDHの通信が継続される。
【0045】さて、この状態でさらに送信装置内のPD
H系統の現用無線送信回路144が動作異常を起こした
とする。そうすると、送信制御ユニット70はこの動作
異常をステップ4fで検出してステップ4hに移行す
る。このステップ4hでは、他の無線送信回路の中に使
用可能な回路があるか否かが判定される。この判定の結
果、使用可能な無線送信回路がある場合には、送信制御
ユニット70はステップ4iに移行してここで切替ルー
トが決められる。
H系統の現用無線送信回路144が動作異常を起こした
とする。そうすると、送信制御ユニット70はこの動作
異常をステップ4fで検出してステップ4hに移行す
る。このステップ4hでは、他の無線送信回路の中に使
用可能な回路があるか否かが判定される。この判定の結
果、使用可能な無線送信回路がある場合には、送信制御
ユニット70はステップ4iに移行してここで切替ルー
トが決められる。
【0046】例えば、この場合予備の無線送信回路14
3は使用中であるが、無線送信回路142が待機中にな
っている。このため、切替ルートとして、PDH系統の
マルチプレクサ511を上記無線送信回路142に接続
するルートが決定される。
3は使用中であるが、無線送信回路142が待機中にな
っている。このため、切替ルートとして、PDH系統の
マルチプレクサ511を上記無線送信回路142に接続
するルートが決定される。
【0047】切替ルートが決定されると、次に送信制御
ユニット70はステップ4jに移行して、ここでマルチ
プレクサ511を無線送信回路142に接続するべく第
4の送信切替スイッチ521を切替制御する。また送信
制御ユニット70は、この切替制御とともに、ステップ
4kで上記切り替えルートに対応する二次切替情報を作
成し、この二次切替情報をPDH系統のマルチプレクサ
511に与え、これにより速度変換後のPDHディジタ
ル多重信号の余剰ビットに挿入して下り回線へ送信させ
る。このため、送信装置内で行われたルート切替を表す
情報が、下り回線を介して下流側の隣接局へ通知され
る。
ユニット70はステップ4jに移行して、ここでマルチ
プレクサ511を無線送信回路142に接続するべく第
4の送信切替スイッチ521を切替制御する。また送信
制御ユニット70は、この切替制御とともに、ステップ
4kで上記切り替えルートに対応する二次切替情報を作
成し、この二次切替情報をPDH系統のマルチプレクサ
511に与え、これにより速度変換後のPDHディジタ
ル多重信号の余剰ビットに挿入して下り回線へ送信させ
る。このため、送信装置内で行われたルート切替を表す
情報が、下り回線を介して下流側の隣接局へ通知され
る。
【0048】なお、上記ステップ4hにおいて、他の無
線送信回路の中に使用可能な回路が無いと判定された場
合には、ステップ4lでPDH系統の回線を切断する。
そして、ステップ4mでその切断通知情報を上り回線を
介して保守端末Mに向け送信する。この切断通知情報の
通知を受けると保守端末Mでは、アラームが発生すると
ともに、切断の原因となった障害箇所がディスプレイに
表示される。このため、保守員は直ちに復旧処理に取り
掛かることができる。
線送信回路の中に使用可能な回路が無いと判定された場
合には、ステップ4lでPDH系統の回線を切断する。
そして、ステップ4mでその切断通知情報を上り回線を
介して保守端末Mに向け送信する。この切断通知情報の
通知を受けると保守端末Mでは、アラームが発生すると
ともに、切断の原因となった障害箇所がディスプレイに
表示される。このため、保守員は直ちに復旧処理に取り
掛かることができる。
【0049】一方、下流側の隣接局では、上流側の局か
ら上記二次切替情報が通知されると、受信制御ユニット
80がステップ4gでこの二次切替情報の通知を検出し
てステップ4hに移行し、ここでこの受信した二次切替
情報に基づく切り替えが可能であるか否かを判定する。
この判定の結果切り替えが可能であれば、上記二次切替
情報に応じて、デマルチプレクサ621に接続する無線
受信回路を314から312に切り替えるための制御を
行う。このため、第4の受信切替スイッチ611が切り
替わり、これによりPDH系統のデマルチプレクサ62
1には無線受信回路314に代わって無線受信回路31
2が接続される。
ら上記二次切替情報が通知されると、受信制御ユニット
80がステップ4gでこの二次切替情報の通知を検出し
てステップ4hに移行し、ここでこの受信した二次切替
情報に基づく切り替えが可能であるか否かを判定する。
この判定の結果切り替えが可能であれば、上記二次切替
情報に応じて、デマルチプレクサ621に接続する無線
受信回路を314から312に切り替えるための制御を
行う。このため、第4の受信切替スイッチ611が切り
替わり、これによりPDH系統のデマルチプレクサ62
1には無線受信回路314に代わって無線受信回路31
2が接続される。
【0050】かくして、上記互いに隣接する二つの局間
では、PDH系統の下り回線において無線送受信回路の
みが当初SDH系統の現用系として使用されていた無線
送受信回路142,312に切り替わり、以後この経路
を介してPDHの通信が継続される。図5はこのときの
SDH系統の一つとPDH系統の接続経路を示すもの
で、波線イはSDH系統の経路を、また一点鎖線ロはP
DH系統の経路を示している。
では、PDH系統の下り回線において無線送受信回路の
みが当初SDH系統の現用系として使用されていた無線
送受信回路142,312に切り替わり、以後この経路
を介してPDHの通信が継続される。図5はこのときの
SDH系統の一つとPDH系統の接続経路を示すもの
で、波線イはSDH系統の経路を、また一点鎖線ロはP
DH系統の経路を示している。
【0051】なお、上記二次切替情報に応じた切り替え
が不可能とステップ4hで判定された場合には、受信制
御ユニット80はステップ4lに移行してここでPDH
系統を切断する処理を行う。そして、ステップ4mでそ
の切断通知情報を上り回線を介して保守端末Mに向け送
る。したがって、この場合にも保守員は直ちに復旧処理
に取り掛かることができる。
が不可能とステップ4hで判定された場合には、受信制
御ユニット80はステップ4lに移行してここでPDH
系統を切断する処理を行う。そして、ステップ4mでそ
の切断通知情報を上り回線を介して保守端末Mに向け送
る。したがって、この場合にも保守員は直ちに復旧処理
に取り掛かることができる。
【0052】以上のようにこの実施形態では、送信装置
において、SDH系統の送信ディジタル信号処理ユニッ
ト10およびPDH系統の送信ディジタル信号処理ユニ
ット20に対し無線送信ユニット50を共有化させ、こ
の共有化のために上記各送信ディジタル信号処理ユニッ
ト10,20と無線送信ユニット50との間に第4の送
信切替スイッチ521を設けて、上記各送信ディジタル
信号処理ユニット10,20内の各系の回路と無線送信
ユニット50内の複数の無線送信回路141〜144と
の間を回路単位でマトリクス状に切り替え接続できるよ
うにしている。また上記共有化のために、PDH系統の
マルチプレクサ511,512に速度変換機能を持た
せ、PDH系統のディジタル多重信号の信号速度をSD
H系統のディジタル多重信号の信号速度と等しくしてい
る。
において、SDH系統の送信ディジタル信号処理ユニッ
ト10およびPDH系統の送信ディジタル信号処理ユニ
ット20に対し無線送信ユニット50を共有化させ、こ
の共有化のために上記各送信ディジタル信号処理ユニッ
ト10,20と無線送信ユニット50との間に第4の送
信切替スイッチ521を設けて、上記各送信ディジタル
信号処理ユニット10,20内の各系の回路と無線送信
ユニット50内の複数の無線送信回路141〜144と
の間を回路単位でマトリクス状に切り替え接続できるよ
うにしている。また上記共有化のために、PDH系統の
マルチプレクサ511,512に速度変換機能を持た
せ、PDH系統のディジタル多重信号の信号速度をSD
H系統のディジタル多重信号の信号速度と等しくしてい
る。
【0053】また、同様に受信装置においては、SDH
系統の受信ディジタル信号処理ユニット30およびPD
H系統の受信ディジタル信号処理ユニット40に対し無
線受信ユニット60を共有化させ、この共有化のために
上記各受信ディジタル信号処理ユニット30,40と無
線送信ユニット60との間に第4の受信切替スイッチ6
11を設けて、無線受信ユニット60内の各無線受信回
路311〜314と上記各受信ディジタル信号処理ユニ
ット30,40内の各系の回路との間を回路単位でマト
リクス状に切り替え接続できるようにしている。また、
PDH系統のデマルチプレクサ621,622に速度変
換機能を持たせ、PDH系統のディジタル多重信号の信
号速度を本来の速度に戻すようにしている。
系統の受信ディジタル信号処理ユニット30およびPD
H系統の受信ディジタル信号処理ユニット40に対し無
線受信ユニット60を共有化させ、この共有化のために
上記各受信ディジタル信号処理ユニット30,40と無
線送信ユニット60との間に第4の受信切替スイッチ6
11を設けて、無線受信ユニット60内の各無線受信回
路311〜314と上記各受信ディジタル信号処理ユニ
ット30,40内の各系の回路との間を回路単位でマト
リクス状に切り替え接続できるようにしている。また、
PDH系統のデマルチプレクサ621,622に速度変
換機能を持たせ、PDH系統のディジタル多重信号の信
号速度を本来の速度に戻すようにしている。
【0054】したがってこの実施形態によれば、現用系
と予備系との間の系単位での切り替えばかりでなく、送
信および受信ディジタル信号処理ユニットと無線送信お
よび受信ユニットとの間で回路単位のマトリクス状の切
り替え接続を行うことが可能となる。このため、SDH
系統とPDH系統の異なる回路で動作異常が発生した場
合でも、系を切断することなく通信を継続させることが
できる。すなわち、予備系を増設することなくシステム
の信頼性を高めることができる。
と予備系との間の系単位での切り替えばかりでなく、送
信および受信ディジタル信号処理ユニットと無線送信お
よび受信ユニットとの間で回路単位のマトリクス状の切
り替え接続を行うことが可能となる。このため、SDH
系統とPDH系統の異なる回路で動作異常が発生した場
合でも、系を切断することなく通信を継続させることが
できる。すなわち、予備系を増設することなくシステム
の信頼性を高めることができる。
【0055】また、無線送信ユニット50内の無線送信
回路141〜144および無線受信ユニット60内の無
線受信回路311〜314を全てSDH系統およびPD
H系統の両方に対し共用できるようにしているので、無
線送信回路141〜144および無線受信回路311〜
31の数を削減することができ、これにより装置をさら
に小型化することができる。
回路141〜144および無線受信ユニット60内の無
線受信回路311〜314を全てSDH系統およびPD
H系統の両方に対し共用できるようにしているので、無
線送信回路141〜144および無線受信回路311〜
31の数を削減することができ、これにより装置をさら
に小型化することができる。
【0056】さらに上記実施形態では、速度変換により
PDHディジタル伝送信号に発生する余剰ビットを利用
して切替情報および制御情報を伝送するようにしてい
る。このため、切替情報および制御情報の伝送のために
別途回線を設ける必要がなく、これによりシステム構成
をさらに簡単化することができる。
PDHディジタル伝送信号に発生する余剰ビットを利用
して切替情報および制御情報を伝送するようにしてい
る。このため、切替情報および制御情報の伝送のために
別途回線を設ける必要がなく、これによりシステム構成
をさらに簡単化することができる。
【0057】さらに上記実施形態では、故障個所が1箇
所だけの一次故障の場合には従来と同様に系単位での切
り替えを行い、さらに故障個所が増えて二次故障となっ
た場合に回路単位でのマトリクス状の切り替え接続を行
うようにしている。このため、一次故障の場合には保守
員が故障を系単位で把握できるので、回路単位での切り
替えに不慣れな保守員であっても簡単かつ迅速な復旧処
置を講じることができる。
所だけの一次故障の場合には従来と同様に系単位での切
り替えを行い、さらに故障個所が増えて二次故障となっ
た場合に回路単位でのマトリクス状の切り替え接続を行
うようにしている。このため、一次故障の場合には保守
員が故障を系単位で把握できるので、回路単位での切り
替えに不慣れな保守員であっても簡単かつ迅速な復旧処
置を講じることができる。
【0058】なお、この発明は上記実施形態に限定され
るものではない。例えば、上記実施形態ではPDH系統
のディジタル伝送信号を速度変換することで、PDH系
統のディジタル伝送信号の信号速度をSDH系統のディ
ジタル伝送信号の信号速度と等しくしたが、SDH系統
のディジタル伝送信号よりPDH系統のディジタル伝送
信号の方が高速の場合には、SDH系統のディジタル伝
送信号を速度変換するようにしてもよい。また、SDH
系統のディジタル伝送信号とPDH系統のディジタル伝
送信号の両方をそれぞれ速度変換して、両者の信号速度
を一致させてもよい。
るものではない。例えば、上記実施形態ではPDH系統
のディジタル伝送信号を速度変換することで、PDH系
統のディジタル伝送信号の信号速度をSDH系統のディ
ジタル伝送信号の信号速度と等しくしたが、SDH系統
のディジタル伝送信号よりPDH系統のディジタル伝送
信号の方が高速の場合には、SDH系統のディジタル伝
送信号を速度変換するようにしてもよい。また、SDH
系統のディジタル伝送信号とPDH系統のディジタル伝
送信号の両方をそれぞれ速度変換して、両者の信号速度
を一致させてもよい。
【0059】また、前記実施形態では切替情報をマイク
ロ波伝送路を介して相対向する隣接局にのみ通知するよ
うにしたが、同時に保守端末Mに通知して表示させるよ
うにしてもよい。このようにすると保守員は、切り替え
があった場合に各マイクロ波伝送区間ごとにその切り替
え後の状態を把握することができ、この結果より適切な
復旧処置を講じることが可能となる。その他、SDH系
統およびPDH系統の現用系の数、送信装置および受信
装置の回路構成等についても、この発明の要旨を逸脱し
ない範囲で種々変形して実施可能である。
ロ波伝送路を介して相対向する隣接局にのみ通知するよ
うにしたが、同時に保守端末Mに通知して表示させるよ
うにしてもよい。このようにすると保守員は、切り替え
があった場合に各マイクロ波伝送区間ごとにその切り替
え後の状態を把握することができ、この結果より適切な
復旧処置を講じることが可能となる。その他、SDH系
統およびPDH系統の現用系の数、送信装置および受信
装置の回路構成等についても、この発明の要旨を逸脱し
ない範囲で種々変形して実施可能である。
【0060】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
無線送信装置および無線受信装置において、系単位での
切り替えを行うとともに、ディジタル信号処理回路と無
線送受信回路との間で回路単位でのマトリクス状の切り
替え接続を行うようにしたので、現用系と予備系の両方
にそれぞれ部分的な故障が発生した場合でも、予備系を
増やすことなく通信を継続することができ、これにより
構成小型にしてシステムの信頼性向上を図り得るディジ
タルマイクロ波無線通信装置を提供することができる。
無線送信装置および無線受信装置において、系単位での
切り替えを行うとともに、ディジタル信号処理回路と無
線送受信回路との間で回路単位でのマトリクス状の切り
替え接続を行うようにしたので、現用系と予備系の両方
にそれぞれ部分的な故障が発生した場合でも、予備系を
増やすことなく通信を継続することができ、これにより
構成小型にしてシステムの信頼性向上を図り得るディジ
タルマイクロ波無線通信装置を提供することができる。
【図1】 この発明に係わるディジタルマイクロ波無線
通信システムの一実施の形態を示す概略図。
通信システムの一実施の形態を示す概略図。
【図2】 図1に示した無線送信装置の構成を示す回路
ブロック図。
ブロック図。
【図3】 図1に示した無線受信装置の構成を示す回路
ブロック図。
ブロック図。
【図4】 図2および図3に示した装置の制御ユニット
による切替制御手順およびその内容を示すフローチャー
ト。
による切替制御手順およびその内容を示すフローチャー
ト。
【図5】 切替制御結果の一例を示す図。
【図6】 従来のシステムにおける無線送信装置の構成
の一例を示す回路ブロック図。
の一例を示す回路ブロック図。
【図7】 従来のシステムにおける無線受信装置の構成
の一例を示す回路ブロック図。
の一例を示す回路ブロック図。
10…SDH系統の送信ディジタル信号処理ユニット 20…PDH系統の送信ディジタル信号処理ユニット 30…SDH系統の受信ディジタル信号処理ユニット 40…PDH系統の受信ディジタル信号処理ユニット 50…無線送信ユニット 60…無線受信ユニット 70…送信制御ユニット 80…受信制御ユニット 111…第1の送信切替スイッチ 121〜123…SDH系統の入力インタフェース回路 131〜133…SDH系統のマルチプレクサ 141〜144…無線送信回路 211…第2の送信切替スイッチ 221〜223…PDH系統の入力インタフェース回路 231…第3の送信切替スイッチ 311〜314…無線受信回路 321〜323…SDH系統のデマルチプレクサ 331〜333…SDH系統の出力インタフェース回路 341…第1の受信切替スイッチ 431…第2の受信切替スイッチ 441〜444…PDH系統の出力インタフェース回路 451…第3の受信切替スイッチ 511,512…PDH系統のマルチプレクサ 521…第4の送信切替スイッチ 611…第4の受信切替スイッチ 621,622…PDH系統のデマルチプレクサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04L 29/08 H04L 13/00 307C 29/14 311
Claims (4)
- 【請求項1】 伝送方式の異なる第1および第2の系統
のディジタル伝送信号をマイクロ波伝送路を介して並列
に無線伝送するディジタルマイクロ波無線通信装置にお
いて、 前記第1の系統のディジタル伝送信号が入力される現用
および予備の送信ディジタル信号処理回路を有する第1
の送信信号処理ユニットと、 前記第2の系統のディジタル伝送信号が入力される現用
および予備の送信ディジタル信号処理回路を有する第2
の送信信号処理ユニットと、 前記第1の送信信号処理ユニットから出力されるディジ
タル伝送信号の信号速度と、前記第2の送信信号処理ユ
ニットから出力されるディジタル伝送信号の信号速度と
を共通化するための速度変換手段と、 この速度変換手段により信号速度が共通化された第1お
よび第2の系統の各ディジタル伝送信号をそれぞれ無線
送信するための第1および第2の現用無線送信回路、お
よびこれら第1および第2の現用無線送信回路に対し共
通に設けられた予備無線送信回路を有する無線送信ユニ
ットと、 前記第1の送信信号処理ユニットの入力側に設けられ、
第1の系統のディジタル伝送信号を現用の送信ディジタ
ル信号処理回路と予備の送信ディジタル信号処理回路の
うちのいずれかに入力するための第1の切替スイッチ
と、 前記第2の送信信号処理ユニットの入力側に設けられ、
第2の系統のディジタル伝送信号を現用の送信ディジタ
ル信号処理回路と予備の送信ディジタル信号処理回路の
うちのいずれかに入力するための第2の切替スイッチ
と、 前記第1および第2の送信信号処理ユニットと前記無線
送信ユニットとの間に設けられ、前記速度変換手段によ
り信号速度が共通化された第1および第2の系統の各デ
ィジタル伝送信号を、前記無線送信ユニットの二つの現
用無線送信回路および予備無線送信回路に対し切り替え
入力するための第3の切替スイッチと、 前記第1および第2の送信信号処理ユニットの各送信デ
ィジタル信号処理回路と、前記無線送信ユニットの現用
無線送信回路および予備無線送信回路の動作状態をそれ
ぞれ監視するための監視手段と、 この監視手段により動作異常が検出された場合に、この
動作異常が検出された回路を少なくとも迂回するべく前
記第1、第2および第3の切替スイッチを切替え制御す
るための切替制御手段と、 この切替制御手段による切替情報を下流側のディジタル
マイクロ波無線通信装置に通知するための切替情報送信
手段とを具備したことを特徴とするディジタルマイクロ
波無線通信装置。 - 【請求項2】 前記切替制御手段は、前記第1および第
2の送信信号処理ユニットの各送信ディジタル信号処理
回路と、前記無線送信ユニットの現用無線送信回路およ
び予備無線送信回路のうちのいずれか一つの回路に異常
が発生した一次故障の場合には、この異常が発生した回
路を含む系全体を予備系に切り替え、この状態でさらに
予備系の一部回路に異常が発生した二次故障の場合に、
この異常が発生した予備系回路を迂回する切り替えを行
うことを特徴とする請求項1記載のディジタルマイクロ
波無線通信装置。 - 【請求項3】 前記切替情報送信手段は、前記速度変換
手段の速度変換処理により第1又は第2のディジタル伝
送信号に発生する余剰ビットに、切替情報を挿入して伝
送することを特徴とする請求項1記載のディジタルマイ
クロ波無線通信装置。 - 【請求項4】 前記請求項1記載のディジタルマイクロ
波無線通信装置から送信された第1および第2の系統の
無線信号を受信するディジタルマイクロ波無線通信装置
であって、 前記上流側のディジタルマイクロ波無線通信装置から到
来した第1および第2の系統の無線信号をそれぞれ受信
するための二つの現用無線受信回路、およびこれらの現
用無線受信回路に対し共通に設けられた予備無線受信回
路を有する無線受信ユニットと、 この無線受信ユニットから出力された第1の系統のディ
ジタル伝送信号が入力される現用および予備の受信ディ
ジタル信号処理回路を有する第1の受信信号処理ユニッ
トと、 前記無線受信ユニットから出力された第2の系統のディ
ジタル伝送信号が入力される現用および予備の受信ディ
ジタル信号処理回路を有する第2の受信信号処理ユニッ
トと、 前記無線受信ユニットから前記第1および第2の受信信
号処理ユニットに入力される第1および第2の系統のデ
ィジタル伝送信号の信号速度を、それぞれ第1および第
2の系統本来の伝送速度に変換するための速度変換手段
と、 前記第1の受信信号処理ユニットの出力側に設けられ、
当該受信信号処理ユニットの現用または予備の受信ディ
ジタル信号処理回路のいずれかから第1の系統のディジ
タル伝送信号を取り出す第1の切替スイッチと、 前記第2の受信信号処理ユニットの出力側に設けられ、
当該受信信号処理ユニットの現用または予備の受信ディ
ジタル信号処理回路のいずれかから第2の系統のディジ
タル伝送信号を取り出す第2の切替スイッチと、 前記無線受信ユニットと第1および第2の受信信号処理
ユニットとの間に設けられ、無線受信ユニットから出力
された第1および第2の系統のディジタル伝送信号をそ
れぞれ前記第1および第2の受信信号処理ユニットに入
力するための第3の切替スイッチと、 前記送信側の装置から通知された切替情報を受信する切
替情報受信手段と、 この切替情報受信手段により受信された切替情報に基づ
いて、前記第1、第2および第3の切替スイッチを切替
制御するための切替制御手段とを具備したことを特徴と
するディジタルマイクロ波無線通信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10011161A JPH11215013A (ja) | 1998-01-23 | 1998-01-23 | ディジタルマイクロ波無線通信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10011161A JPH11215013A (ja) | 1998-01-23 | 1998-01-23 | ディジタルマイクロ波無線通信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11215013A true JPH11215013A (ja) | 1999-08-06 |
Family
ID=11770325
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10011161A Pending JPH11215013A (ja) | 1998-01-23 | 1998-01-23 | ディジタルマイクロ波無線通信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11215013A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001003331A1 (fr) * | 1999-07-05 | 2001-01-11 | Nec Corporation | Station de base radio et procede de prevention de defaillance de fonction radio |
EP1628421A2 (en) * | 2004-08-19 | 2006-02-22 | Nec Corporation | Digital modulating and demodulating device which is compatible with both PDH and SDH signals |
JP2006203439A (ja) * | 2005-01-19 | 2006-08-03 | Nec Corp | 無線伝送装置及び方法 |
US7480313B2 (en) | 2004-11-02 | 2009-01-20 | Nec Corporation | SDH add-drop multiplexer that can realize both optical and radio networks by the same device |
JP5522276B2 (ja) * | 2011-02-04 | 2014-06-18 | 富士通株式会社 | 無線通信システムにおける受信装置、送信装置、および回線接続切り替え方法 |
-
1998
- 1998-01-23 JP JP10011161A patent/JPH11215013A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001003331A1 (fr) * | 1999-07-05 | 2001-01-11 | Nec Corporation | Station de base radio et procede de prevention de defaillance de fonction radio |
EP1199816A1 (en) * | 1999-07-05 | 2002-04-24 | NEC Corporation | Radio base station and method of preventing failure of radio function |
EP1199816A4 (en) * | 1999-07-05 | 2006-07-19 | Nec Corp | RADIO BASE STATION AND METHOD OF PREVENTING RADIO FUNCTION FAILURE |
EP1628421A2 (en) * | 2004-08-19 | 2006-02-22 | Nec Corporation | Digital modulating and demodulating device which is compatible with both PDH and SDH signals |
EP1628421A3 (en) * | 2004-08-19 | 2006-06-14 | Nec Corporation | Digital modulating and demodulating device which is compatible with both PDH and SDH signals |
US7551642B2 (en) | 2004-08-19 | 2009-06-23 | Nec Corporation | Digital modulating and demodulating device which is compatible with both PDH and SDH signals by dividing input signal in multiple directions and combining input signals from multiple directions with matrix switching unit |
US7480313B2 (en) | 2004-11-02 | 2009-01-20 | Nec Corporation | SDH add-drop multiplexer that can realize both optical and radio networks by the same device |
JP2006203439A (ja) * | 2005-01-19 | 2006-08-03 | Nec Corp | 無線伝送装置及び方法 |
JP4677791B2 (ja) * | 2005-01-19 | 2011-04-27 | 日本電気株式会社 | 無線伝送装置及び方法 |
JP5522276B2 (ja) * | 2011-02-04 | 2014-06-18 | 富士通株式会社 | 無線通信システムにおける受信装置、送信装置、および回線接続切り替え方法 |
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