JP3705408B2 - ホットスタンバイ回線切替装置及びホットスタンバイ回線切替方法 - Google Patents

ホットスタンバイ回線切替装置及びホットスタンバイ回線切替方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホットスタンバイ方式において、現用及び予備系の送受信装置を切り換えるためのホットスタンバイ回線切替装置及びホットスタンバイ回線切替方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現用系及び予備系の両系を備えたホットスタンバイ回線切替装置においては、該装置の各部から出力される警報を用いて回線切替を行っているが、送信系に装置故障が生じているにもかかわらず警報が出力されない場合には、異常な信号が無線伝送路を通じて受信系に伝送され、サイレントフェイル状態となる。
【0003】
これまで、このようなサイレントフェイル状態を回避するためにさまざまな提案がなされている。
【0004】
例えば、特開昭63−283236号公報が開示するホットスタンバイ切替装置においては、受信系の現用及び予備の両系に警報が出ているとき、サイレントフェイル状態となっている回線とは逆の回線を利用して送信系へ送信回線切替制御信号を送出し、送信側回線を切り替えることによりサイレントフェイル状態を回避している。
【0005】
また、特開昭63−309033号公報が開示するホットスタンバイ切替装置においては、端局において、サイレントフェイル状態となっている回線とは逆の回線を用いて回線切替信号を送出し、この回線切替信号により、予備系の送受信装置を現用系の送受信装置に切り換えている。
【0006】
特開平1−194522号公報が開示するホットスタンバイ切替装置は、現用系と予備系の送信装置を切り換えるための切替装置と、この切替装置によって反射された信号の一部を結合する方向性結合器とを備え、方向性結合器により結合した信号を検波し、この検波信号に基づいて、切替装置の動作を監視している。
【0007】
特許第2616473号(特開平8−186561号)が開示するホットスタンバイ切替装置においては、受信した信号の送信元の端局に障害の原因があることが検出されたときには、中継先の局から障害発生を示す通知が送られてきても、自局の送信装置を切り換えないようにしている。
【0008】
特許第2735511号(特開平9−8706号)が開示するホットスタンバイ切替装置においては、回線劣化時に発せられる2つの異なる回線劣化警報の発生時間差を比較し、この時間差が一定値以上である場合には、対向局に対する回線切替信号の出力を停止している。
【0009】
特公平7−28241号公報(特開平2−177729号)は、送受信装置における予備の経路を接続し、自局ループバックを行い、送信端及び受信端において予備経路の異常検出を行う切換接続手段を備えており、受信端において現用及び予備経路の伝送路品質を自局ループバックを行うことにより監視するとともに、現用及び予備経路双方の伝送路品質が悪化した場合に送信端に対する現用予備切換信号を出力し、受信端から送信端に現用予備切換信号が発信され、かつ、送信端において自局ループバックしている経路に異常がない場合に、現用と予備との切り換えを行っている。
【0026】
【課題を解決するための手段】
発明のうち、請求項1は、現用及び予備の送受信装置を備えたホットスタンバイ回線切替装置であって、サイレントフェイル状態の時に、サイレントフェイル状態を検出した回線とは逆の回線を利用して送信装置へ制御信号を送出後、前記送信装置の回線切替スイッチを切り替えることにより障害を回避することが可能なホットスタンバイ回線切替装置において、前記制御信号を伝送する回線の装置故障を検出する機能を有し、装置故障が検出された系で検出されたサイレントフェイル状態に基づく制御信号を無効にする機能を有するホットスタンバイ回線切替装置を提供する。
【0027】
請求項2は、現用及び予備の送受信装置を備えたホットスタンバイ回線切替装置であって、サイレントフェイル状態の時に、サイレントフェイル状態を検出した回線とは逆の回線を利用して送信装置へ制御信号を送出後、前記送信装置の回線切替スイッチを切り替えることにより障害を回避することが可能なホットスタンバイ回線切替装置において、受信装置から送出されたサイレントフェイル状態による制御信号を前記送信装置の現用及び予備の両系において検出することにより、現に運用している系に局所的な障害が発生した場合においても、待機している系によって前記制御信号を検出することを可能にしたホットスタンバイ回線切替装置を提供する。
【0028】
請求項3は、現用及び予備の送受信装置を備えたホットスタンバイ回線切替装置であって、サイレントフェイル状態の時に、サイレントフェイル状態を検出した回線とは逆の回線を利用して送信装置へ制御信号を送出後、前記送信装置の回線切替スイッチを切り替えることにより障害を回避することが可能なホットスタンバイ回線切替装置において、受信装置から送出されたサイレントフェイル状態に基づく制御信号を検出するタイマ回路を備えており、前記タイマ回路は、前記制御信号が一定時間継続して検出されたときに、回線の切替を行うものであるホットスタンバイ回線切替装置を提供する。
【0029】
請求項4は、現用及び予備の送受信装置を備えたホットスタンバイ回線切替装置であって、サイレントフェイル状態の時に、サイレントフェイル状態を検出した回線とは逆の回線を利用して送信装置へ制御信号を送出後、前記送信装置の回線切替スイッチを切り替えることにより障害を回避することが可能なホットスタンバイ回線切替装置において、現用系検出回路と、予備系検出回路と、判定回路と、タイマとからなるサイレントフェイル判定回路を備えており、前記現用系検出回路は、現用系送受信装置においてフレーム同期が確立されていないことを示す第一信号と、サイレントフェイル状態が検出されたことを示す第二信号とを受信し、前記第二信号のみを受信した場合に、前記判定回路に第一検出信号を送信し、前記予備系検出回路は、予備系送受信装置においてフレーム同期が確立されていないことを示す第三信号と、サイレントフェイル状態が検出されたことを示す第四信号とを受信し、前記第四信号のみを受信した場合に、前記判定回路に第二検出信号を送信し、前記判定回路は、前記第一検出信号と前記第二検出信号の少なくとも何れか一方を受信したときに、前記タイマにサイレント検出信号を送信し、前記タイマは、所定の時間継続して前記サイレント検出信号を受信したときに、回線の切替を行うものであるホットスタンバイ回線切替装置を提供する。
【0030】
請求項5は、上述の何れかのホットスタンバイ回線切替装置を備え、相互に対向関係にある第一及び第二の端局からなるホットスタンバイ回線切替システムを提供する。
【0031】
請求項6は、各々、現用及び予備の送受信装置を備え、相互に対向関係にある複数の端局と、上述の何れかのホットスタンバイ回線切替装置を備えた少なくとも一つの中間中継局と、からなるホットスタンバイ回線切替システムを提供する。
【0032】
請求項7は、現用及び予備の送受信系を備えたホットスタンバイ回線切替装置において、サイレントフェイル状態の時に、サイレントフェイル状態を検出した第一回線とは逆の第二回線を利用して回線切替を行うホットスタンバイ回線切替方法において、前記第二回線の装置故障を検出する過程と、装置故障が検出された系において検出されたサイレントフェイル状態の検出結果を無効にする過程と、を備えるホットスタンバイ回線切替方法を提供する。
【0033】
請求項8は、現用及び予備の送受信系を備えたホットスタンバイ回線切替装置において、サイレントフェイル状態の時に、サイレントフェイル状態を検出した第一回線とは逆の第二回線を利用して回線切替を行うホットスタンバイ回線切替方法において、受信系から送出されたサイレントフェイル状態を示す制御信号を前記送信系の現用及び予備の両系において検出する過程を備え、現に運用している系に局所的な障害が発生した場合においても、待機している系によって前記制御信号を検出することを可能にしたホットスタンバイ回線切替方法を提供する。
【0034】
請求項9は、現用及び予備の送受信系を備えたホットスタンバイ回線切替装置において、サイレントフェイル状態の時に、サイレントフェイル状態を検出した第一回線とは逆の第二回線を利用して回線切替を行うホットスタンバイ回線切替方法において、受信系から送出されたサイレントフェイル状態に基づく制御信号を検出する過程と、前記制御信号を一定時間継続して検出したときに、回線の切替を行う過程と、を備えるホットスタンバイ回線切替方法を提供する。
【0035】
以上のように、本発明に係るホットスタンバイ回線切替装置によれば、送信側装置に装置故障を示す警報が発生することなく、異常な信号が対向局へ伝送される状態(この状態を「サイレントフェイル状態」と定義する)の兆候を受信側装置が検出し、サイレントフェイル状態の兆候を検出した回線とは逆の回線を利用して送信側装置へ制御信号を送出後、伝送された制御信号を判定する回路を備えた送信側装置によってサイレントフェイル状態の検出及び回線切替スイッチの切替を行うことにより、障害を回避することが可能になる。
【0036】
この場合、制御信号を伝送する回線の回線状態を監視することにより、送信側装置へ制御信号を伝送する時に、装置故障や無線伝送路で生じる気象条件等が原因となって生じる回線劣化などによって、誤って検出された制御信号に基づいて生じる不要な回線切替動作を防止することができる。
【0037】
さらに、送信側装置において、受信側装置から伝送されてきた制御信号を常に現用及び予備の両系において検出することにより、現に運用している系に局所的な障害が発生した場合においても、待機している系によって制御信号を検出し、回線切替制御を行うことができる。
【0038】
以下、図1を参照して、本発明に係るホットスタンバイ回線切替装置の動作を説明する。
【0039】
図1において、端局A及び端局Bは現用及び予備の送受信系を備えたホットスタンバイ回線切替装置であり、互いに対向している。また、端局Aより端局Bへ向かう方向を下り回線、端局Bより端局Aへ向かう方向を上り回線とする。
【0040】
下り回線において、端局Bの受信系の監視回路111bが現用系及び予備系の双方の復調回路109c、109dが出力するフレーム同期外れ警報15c、15dを所定の時間継続して検出すると、サイレントフェイル状態の可能性があると判断し、上り回線を利用して端局Aへサイレントフェイル状態を通報するための信号17b(以下、「サイレントフェイル検出信号」と定義する)を端局Bの送信系における現用及び予備両系の変調回路102c、102dに送出する。
【0041】
変調回路102c、102dはサイレントフェイル検出信号17bをベースバンド信号22c、22dに多重し、変調後、送信回路103c、103dに送出する。送信回路103c、103dはRF信号23c、23dを送信回線切替スイッチ105bに送出する。送信回線切替スイッチ105bは、送信側制御回路104bが出力する切替制御信号14bに従って、現用系もしくは予備系のRF信号23c、23dのいずれかを選択し、選択したRF信号23c又は23dをサーキュレータ106bを介してアンテナ123に送出する。
【0042】
端局Aの受信系においては、端局Bより送出された信号をハイブリッド107aにおいて現用系と予備系とに分岐し、受信回路108a、108bを介して周波数変換を行った後、現用系及び予備系の復調回路109a、109bに入力する。
【0043】
復調回路109a、109bは伝送されてきた信号を復調するとともにフレーム同期をとり、フレーム同期が確立しない場合にはフレーム同期外れ警報15a、15bを監視回路111aに出力する。
【0044】
復調回路109a、109bは、さらに、端局Bで多重されたサイレントフェイル検出信号17bを抽出し、サイレントフェイル抽出信号16a、16bとして判定回路112aに出力する。
【0045】
判定回路112aは復調回路109a、109bが出力したサイレントフェイル抽出信号16a、16bに併せて、復調回路109a、109bが出力するフレーム同期外れ警報15a、15bを監視し、現用系及び予備系の各々においてフレーム同期外れ警報15a、15bが出力されていない状態でサイレントフェイル抽出信号16a、16bを受信していることを確認する。この時、判定回路112aは現用系及び予備系の少なくとも一方について、フレーム同期外れ警報15a(もしくは15b)を検出していない系で、サイレントフェイル抽出信号16a(もしくは16b)を所定の時間継続して検出した場合には、対向局からサイレントフェイル検出信号17bが送出されていると判定し、送信側制御回路104aへサイレントフェイル切替制御信号13aを送出する。
【0046】
送信側制御回路104aは送信系が運用している系とは逆の系における変調回路警報信号11a(もしくは11b)及び送信回路警報信号12a(もしくは12b)を検出していない状態においてサイレントフェイル切替制御信号13aを検出すると、現に運用している系と逆の系を選択するように送信回線切替スイッチ105aへ切替制御信号14aを送出する。
【0047】
送信回線切替スイッチ105aは、この切替制御信号14aに応じて、現に運用している系と逆の系を選択する。
【0048】
以上のように、本発明によれば、サイレントフェイル状態の可能性があることを検出し、検出した回線とは逆方向の回線を介して検出信号を伝送して回線切替制御を行う際に、逆方向の回線の回線状態を監視し、かつ、現用および予備両系のサイレントフェイル抽出信号に基づいて回線切替制御の判断が行われる。さらに、サイレントフェイル抽出信号を所定の時間継続して検出した場合にのみ回線切替が行われる。これによって、回線故障や回線劣化によるサイレントフェイル状態の誤検出に起因する不要な回線切替を防止することができる。
【0049】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の第一の実施形態に係るホットスタンバイ回線切替装置のブロック図である。図1において、端局A及び端局Bは、現用系及び予備系の2系統の送受信機能を備え、装置故障その他の原因に応じて現用系及び予備系相互間における切替が可能なホットスタンバイ回線切替装置である。端局Aおよび端局Bは対向して配置され、相互に信号の送受信を行う。
【0050】
まず、端局Aの送信系においては、送信端121から入力されたベースバンド信号はハイブリッド101aにおいて現用系及び予備系に分岐され、ベースバンド信号21a、21bとして現用系変調回路102a及び予備系変調回路102bにそれぞれ入力される。
【0051】
変調回路102a、102bではフレーム同期用信号、エラー検出用パリティビット、及び、後述するサイレントフェイル検出信号17aを多重するとともに、ベースバンド信号21a、21bに変調を行い、変調信号22a、22bとして現用及び予備系各々の送信回路103a、103bに送出する。
【0052】
この時、変調回路102a、102bは機器故障を含めた変調回路の異常を監視し、異常の際には、変調回路警報信号11a、11bを送信側制御回路104aに出力する。
【0053】
送信回路103a、103bは、変調信号22a、22bを、無線伝送路へ送出する信号に変換した後、RF信号23a、23bとして、送信回線切替スイッチ105aに送出する。
【0054】
この時、送信回路103a、103bは、機器故障を含めた送信系の異常を監視し、異常の際には、送信回路警報信号12a、12bを送信側制御回路104aに出力する。送信側制御回路104aは変調回路102a、102bから出力される変調回路警報信号11a、11b、及び、送信回路103a、103bから出力される送信回路警報信号12a、12bを監視し、通常状態においては、警報が発生されていない側の系を選択するように、送信回線切替スイッチ105aへ切替制御信号14aを出力する。
【0055】
送信側制御回路104aは、さらに、後述するサイレントフェイル切替制御信号13aを監視し、サイレントフェイル状態を検出した場合は、送信回線切替スイッチ105aによって選択していない側の系の変調回路警報信号11a(もしくは11b)および送信回路警報信号12a(もしくは12b)が出力されていないことを確認した後、送信回線切替スイッチ105aによって選択する系を反対側の系とするように、送信回線切替スイッチ105aを制御する。
【0056】
送信回線切替スイッチ105aは、切替制御信号14aに従って、現用系もしくは予備系のRF信号23aまたは23bを選択し、サーキュレータ106aに出力する。サーキュレータ106aを介してアンテナ122へ入力された信号は端局Bへ無線伝送路を介して伝送される。
【0057】
次に、端局Aの受信系においては、端局Bから伝送され、アンテナ122を介して入力された無線伝送路の信号はサーキュレータ106aを介してハイブリッド107aに入力される。ハイブリッド107aは無線伝送路の信号を現用系及び予備系に分岐し、信号24a、24bとして、現用系受信回路及108a及び予備系受信回路108bへ送出する。
【0058】
受信回路108a、108bは無線伝送路の信号24a、24bを周波数変換し、変換した信号25a、25bを復調回路109a、109bへ出力する。
【0059】
復調回路109a、109bは伝送信号25a、25bをベースバンド信号26a、26bに復調するとともに、フレーム同期をとり、フレーム同期が確立しない場合には、フレーム同期外れ警報15a、15bを監視回路111aに出力する。
【0060】
復調回路109a、109bは、さらに、端局Bで多重されたエラー検出用パリティビットを解析し、伝送信号25a、25bに一定以上のビットエラーが存在した場合、もしくは、フレーム同期が確立しない場合には、復調回路警報信号18a、18bを受信回線切替制御回路113aに出力する。
【0061】
復調回路109a、109bは、さらに、端局Bで多重されたサイレントフェイル検出信号17bを抽出し、サイレントフェイル抽出信号16a、16bとして判定回路112aに出力する。
【0062】
復調回路109a、109bによって復調されたベースバンド信号26a、26bは受信回線切替スイッチ110aへ送出される。
【0063】
受信回線切替制御回路113aは、復調回路109a、109bから出力される復調回路警報信号18a、18bを監視し、通常状態では警報が発生していない側の系を選択するように、受信回線切替スイッチ110aへ受信回線切替制御信号19aを出力する。
【0064】
受信回線切替スイッチ110aは受信回線切替制御信号19aに従い、現用及び予備のどちらかの系のベースバンド信号26a、26bを選択し、受信端126へ出力する。
【0065】
監視回路111aは、現用系復調回路109a及び予備系復調回路109bから出力されるフレーム同期外れ警報15a、15bを監視し、現用系及び予備系の両系からのフレーム同期外れ警報15a、15bを所定の時間継続して検出した場合には、サイレントフェイル状態の可能性があると判断し、サイレントフェイル検出信号17aを端局Aの送信系の現用系変調回路102a及び予備系変調回路102bへ出力する。この後、サイレントフェイル検出信号17aは端局Bの送信回線切替スイッチ105bを切り換えるために、無線伝送路を介して端局Bへ伝送される。
【0066】
判定回路112aは、端局Bから送出され、復調回路109a、109bにおいて抽出されたサイレントフェイル抽出信号16a、16b及び復調回路109a、109bが出力するフレーム同期外れ警報15a、15bを監視し、現用系及び予備系の少なくとも一方について、フレーム同期外れ警報15a(もしくは15b)を検出していない系においてサイレントフェイル抽出信号16a(もしくは16b)を検出した場合には、端局Bからサイレントフェイル検出信号17bが送出されていると判定し、送信側制御回路104aへサイレントフェイル切替制御信号13aを出力する。
【0067】
図2は本実施形態に係るホットスタンバイ回線切替装置の端局Aの受信系における判定回路112aの一実施例を表すブロック図である。
【0068】
図2に示すように、判定回路112aは、現用系検出回路114a、予備系検出回路114b、判定部115及びタイマ回路116から構成されている。
【0069】
現用側検出回路114aは現用系復調回路109aから出力されるフレーム同期外れ警報15a及びサイレントフェイル抽出信号16aを監視し、フレーム同期外れ警報15aが検出されていない状態でサイレントフェイル抽出信号16aを検出した場合に、判定部115に検出信号27aを出力する。
【0070】
同様に、予備側検出回路114bは予備系復調回路109bから出力されるフレーム同期外れ警報15b及びサイレントフェイル抽出信号16bを監視し、フレーム同期外れ警報15bが検出されていない状態でサイレントフェイル抽出信号16bを検出した場合に、判定部115に検出信号27bを出力する。
【0071】
サイレントフェイル抽出信号16a、16bに併せてフレーム同期外れ警報15a、15bを監視することにより、装置故障その他の原因に起因して、誤ってサイレントフェイル抽出信号16a、16bが検出された場合に、サイレントフェイル抽出信号16a、16bの検出結果を無効にし、判定部115に誤ったサイレントフェイル抽出結果が出力されることを防止している。
【0072】
判定部115は、現用系及び予備系のどちらか一方または両方において検出信号27a、27bを検出した場合、タイマ回路116にサイレント検出信号28を送出する。
【0073】
このように、現用系及び予備系の双方でサイレントフェイルの検出を行うことにより、局所的な装置故障などに起因して、回線切替が起こらないような状況下において運用側に障害が生じている場合にも、サイレント検出信号28を出力することが可能になる。
【0074】
タイマ回路116は所定の時間継続してサイレント検出信号28を受信し続けた時、サイレントフェイル切替制御信号13aを送信側制御回路104aに出力する。
【0075】
このように、サイレントフェイル信号の検出結果に一定時間の出力保護を入れることにより、一時的な回線劣化等によるサイレントフェイルの誤検出を防止することができる。
【0076】
以上、端局Aの構成及び機能を説明したが、端局Bも同様の構成及び機能を有する。
【0077】
次に、本実施形態に係るホットスタンバイ回線切替装置における回線切り替え動作の一例を説明する。
【0078】
図1において、端局Aから端局Bへ向かう方向を下り回線、端局Bから端局Aへ向かう方向を上り回線とし、端局A及び端局Bの送信系及び受信系はすべて現用系を用いて運用しているものとする。
【0079】
ここで、端局Aの送信系においては、変調回路警報信号11a、11b及び送信回路警報信号12a、12bが出力されていない状態であるが、送信回路103aと送信回線切替スイッチ105aの間で障害が発生しており、端局Bの受信系においては、復調回路109c、109dがフレーム同期外れ警報15c、15dを出力している場合を考える。
【0080】
端局Aの送信系においては、送信回線切替スイッチ105aが現用系のRF信号23aを選択しており、現用系変調回路102a及び現用系送信回路103aがそれぞれ変調回路警報信号11a、送信回路警報信号12aを出力していないため、送信側制御回路104aはそのまま現用系を選択するように切替制御信号14aを送信回線切替スイッチ105aに出力している。
【0081】
送信回線切替スイッチ105aは、切替制御信号14aに従って、現用系RF信号23aを選択し、選択された現用系RF信号23aはサーキュレータ106aを介してアンテナ122へ入力され、無線伝送路を介して、端局Bへ伝送される。
【0082】
端局Bの受信系においては、端局Aから無線伝送路を介して伝送されてきた信号をアンテナ123及びサーキュレータ106bを介してハイブリッド107bに入力し、ハイブリッド107bは受信した信号を現用系及び予備系用の信号に分岐し、受信回路108c、108dを介して、復調回路109c、109dに入力する。
【0083】
しかしながら、この時、送信系が故障しているため、現用系及び予備系双方の復調回路109c、109dはフレーム同期外れ警報15c、15dを出力し、監視回路111bは現用及び予備両系のフレーム同期外れ警報15c、15dを検出する。
【0084】
監視回路111bは所定の時間以上継続して現用及び予備の両系でフレーム同期外れ警報15c、15dを検出した場合、サイレントフェイル状態の可能性があると判断してサイレントフェイル検出信号17bを送信系の変調回路102c、102dに出力する。
【0085】
監視回路111bがフレーム同期外れ警報15c、15dを検出してからサイレントフェイル検出信号17bを出力するまでの時間は、自然現象等による一時的な回線劣化とは明らかに異なると判断できる程度の時間、すなわち、数十秒から数分程度とする。
【0086】
監視回路111bはサイレントフェイル検出信号17bを変調回路102c、102dへ出力する。変調回路102c、102dは現用及び予備の両系においてそれぞれベースバンド信号22c、22dにフレーム同期用信号、エラー検出用パリティビット及びサイレントフェイル検出信号17bを多重し、かつ、変調し、送信回路103c、103dを介して、送信回線切替スイッチ105bへ出力する。
【0087】
送信回線切替スイッチ105bが現用系のRF信号23cを選択しており、現用系変調回路102c及び現用系送信回路103cが変調回路警報信号11c、送信回路警報信号12aを出力していないため、送信側制御回路104bはそのまま現用系のRF信号23cを選択するように切替制御信号14bを送信回線切替スイッチ105bに出力している。
【0088】
送信回線切替スイッチ105bは、切替制御信号14bに従って、現用系のRF信号23cを選択し、選択されたRF信号23cはサーキュレータ106bを介してアンテナ123へ入力され、無線伝送路を介して端局Aへ伝送される。
【0089】
端局Aの受信系においては、端局Bから送られてきた伝送信号はハイブリッド107aにおいて現用系用と予備系用の信号に分岐され、受信回路108a、108bを介して、現用系復調回路109a及び予備系復調回路109bに送出される。現用系復調回路109a及び予備系復調回路109bはフレーム同期をとるとともに、端局Bから送出されたサイレントフェイル検出信号17bを抽出し、サイレントフェイル抽出信号16a、16bとして判定回路112aに出力する。
【0090】
この時、現用及び予備の両系においてフレーム同期が確立しているため、復調回路109a、109bはフレーム同期外れ警報15a、15bを出力していない。
【0091】
判定回路112aは、現用系および予備系の両系において、フレーム同期外れ警報15a、15bを検出しておらず、サイレントフェイル抽出信号16a、16bを所定の時間継続して検出しているため、対向局である端局Bからサイレントフェイル検出信号17bが送出されていると判定し、サイレントフェイル切替制御信号13aを送信側制御回路104aに出力する。
【0092】
送信側制御回路104aは、サイレントフェイル切替制御信号13aを検出するともに、予備系の変調回路警報信号11b及び送信回路警報信号12bが出力されていないことを確認した後、運用回線を予備系に切り替えるように、切替制御信号14aを送信回線切替スイッチ105aへ出力する。
【0093】
送信回線切替スイッチ105aは、切替制御信号14aを受けて、予備系のRF信号23bを選択し、サーキュレータ106aに出力する。
【0094】
ここで、端局Aの現用系復調回路109aにおいて、サイレントフェイル抽出信号16aを出力する部分が局所的に故障し、端局Bからのサイレントフェイル検出信号17bを受信しているのにもかかわらず、サイレントフェイル抽出信号16aが出力されない場合を想定する。
【0095】
判定回路112aは現用系及び予備系双方のフレーム同期外れ警報15a、15bを検出しておらず、予備系のサイレントフェイル抽出信号16bを検出している。この場合、判定回路112aは予備系フレーム同期外れ警報15bを検出していない状態で、サイレントフェイル抽出信号16bを所定の時間継続して検出しているため、対向局である端局Bからサイレントフェイル検出信号17bが送出されていると判定し、サイレントフェイル切替制御信号13aを送信側制御回路104aに出力する。
【0096】
送信側制御回路104aはサイレントフェイル切替制御信号13aを検出するともに、予備系の変調回路警報信号11b及び送信回路警報信号12bが出力されていないことを確認した後、運用回線をを予備系に切り替えるように、切替制御信号14aを送信回線切替スイッチ105aへ出力する。
【0097】
送信回線切替スイッチ105aは、切替制御信号14aを受けて、予備系のRF信号23bを選択し、サーキュレータ106aに出力する。
【0098】
以上の説明は下り回線がサイレントフェイル状態になった場合の説明である。図1において、上り回線がサイレントフェイル状態になった場合でも、同様の動作が行われる。
【0099】
次に、下り回線はいずれの警報も出力されずに正常に運用されているが、端局Aの受信系においてサーキュレータ106aとハイブリッド107aとの間に故障が生じ、端局Aの両系の復調回路109a、109bがフレーム同期外れ警報15a、15bを出力するとともに、誤ってサイレントフェイル抽出信号16a、16bを出力している場合を想定する。
【0100】
端局Aの受信系においては、両系の復調回路109a、109bがフレーム同期外れ警報15a、15b及びサイレントフェイル抽出信号16a、16bを出力している。
【0101】
判定回路112aは現用系及び予備系の少なくとも一方について、フレーム同期外れ警報15a(もしくは15b)を検出していない系においてサイレントフェイル抽出信号16a(もしくは16b)を所定の時間継続して検出した場合には、対向局である端局Bからサイレントフェイル検出信号17bが送出されていると判定し、サイレントフェイル切替制御信号13aを送信側制御回路104aに出力するが、この場合には、判定回路112aは両系からのサイレントフェイル抽出信号16a、16bを検出しており、さらに、フレーム同期外れ警報15a、15bをも検出しているため、サイレントフェイル切替制御信号13aを出力しない。
【0102】
端局Aの送信系においては、送信回線切替スイッチ105aは現用系のRF信号23aを選択しており、サイレントフェイル切替制御信号13aも検出しておらず、現用系変調回路102a及び現用系送信回路103aがそれぞれ変調回路警報信号11a及び送信回路警報信号12aを出力していないため、送信側制御回路104aはそのまま現用系を選択するように切替制御信号14aを出力している。
【0103】
送信回線切替スイッチ105aは、切替制御信号14aに従って、現用系のRF信号23aを選択し続ける。
【0104】
また、下り回線はいずれの警報も出力されずに正常に運用されているが、上り回線の無線伝送路において、気象条件による回線劣化がタイマ回路116において出力保護を行う時間よりも短い時間発生し、これに伴って、端局Aの復調回路109a、109bがフレーム同期外れ警報15a、15bを出力せずに、サイレントフェイル抽出信号16a、16bをタイマ回路116において出力保護を行う時間よりも短い時間だけ出力した場合を考える。
【0105】
端局Aの受信系においては、復調回路109a、109bがタイマ回路116において出力保護を行う時間よりも短い時間だけサイレントフェイル抽出信号16a、16bを出力する。
【0106】
図2において、検出回路114a、114bは、フレーム同期外れ警報15a、15bを検出していない状態でサイレントフェイル抽出信号16a、16bを検出することになるため、検出信号27a、27bを出力する。
【0107】
判定部115は、検出信号27a、27bを検出したため、サイレント検出信号28をタイマ回路116に出力する。タイマ回路116はサイレント検出信号28を検出すると、タイマを働かせて所定の時間だけ出力保護を行い、出力保護の間はサイレントフェイル切替制御信号13aを出力しない。
【0108】
タイマ回路116がサイレント検出信号28を検出してタイマ動作を開始し、サイレントフェイル切替制御信号13aの出力保護を行っている間に無線伝送路の回線劣化が回復すると、復調回路109a、109bからサイレントフェイル抽出信号16a、16bが出力されなくなる。
【0109】
その結果、検出回路114a、114bはサイレントフェイル抽出信号16a、16bを検出しなくなるため、検出信号27a、27bの出力を停止する。
【0110】
判定部115は、検出信号27a、27bを検出しなくなり、従って、サイレント検出信号28の出力を停止する。
【0111】
タイマ回路116はサイレント検出信号28を検出しなくなり、タイマ動作を停止し、サイレントフェイル切替制御信号13aは出力されないままとなる。
【0112】
端局Aの送信系においては、送信回線切替スイッチ105aは現用系のRF信号23aを選択しており、サイレントフェイル切替制御信号13aも検出しておらず、かつ、現用系変調回路102a及び現用系送信回路103aがそれぞれ変調回路警報信号11a及び送信回路警報信号12aを出力していないため、送信側制御回路104aはそのまま現用系を選択するように切替制御信号14aを送信回線切替スイッチ105aに出力している。
【0113】
送信回線切替スイッチ105aは、切替制御信号14aの出力に従い、現用系のRF信号23aを選択し続ける。
【0114】
以上の説明は、下り回線がいずれの警報も出力せずに正常に運用しているが、上り回線の受信系において誤ってサイレントフェイル抽出信号16a(もしくは16b)が出力された場合の説明である。上り回線がいずれの警報も出力せずに正常に運用しているが、下り回線の受信系において誤ってサイレントフェイル抽出信号16c(もしくは16d)が出力された場合においても、同様の動作が行われる。
【0115】
以上説明した実施形態においては、互いに対向関係にある端局A、B間における現用及び予備の送受信系を備えたホットスタンバイ回線切替装置について説明を行ったが、端局間に再生中継局を持つ回線においても本発明を適用することができる。この場合、再生中継局の数は任意である。すなわち、端局間に一つの再生中継局がある場合又は複数の再生中継局がある場合の双方について、本発明を適用することが可能である。
【0116】
以下に、素3を参照して、本発明の第二の実施形態に係るホットスタンバイ回線切替装置を説明する。
【0117】
図3において、端局Aから中間中継局Cを経由して端局Bに向かう方向を下り方向、端局Bから中間中継局Cを経由して端局Aに向かう方向を上り方向として説明する。
【0118】
下り回線の中間中継局Cにおいて、アンテナ127から入力された無線伝送路の信号はサーキュレータ106cを介してハイブリッド107cに入力される。
【0119】
ハイブリッド107cは無線伝送路の信号を現用系及び予備系の両系の信号に分岐し、分岐した信号24e、24fを受信回路108e、108fへ送出する。受信回路108e、108fは無線伝送路の信号24e、24fを周波数変換し、伝送信号25e、25fとして復調回路109e、109fへ出力する。
【0120】
復調回路109e、109fは伝送信号25e、25fをベースバンド信号26e、26fに復調するとともに、フレーム同期をとり、フレーム同期が確立しない場合には装置故障と判断し、フレーム同期外れ警報15e、15fを判定回路112c及び監視回路111cの双方に出力する。
【0121】
また、復調回路109e、109fは、端局Aで多重されたエラー検出用パリティビットを解析し、伝送信号25e、25fに一定以上のビットエラーが存在した場合またはフレーム同期が確立しない場合には、復調回路警報信号18e、18fを送信側制御回路117aに出力する。
【0122】
復調回路109e、109fは、さらに、端局Aにおいて多重されたサイレントフェイル検出信号17aを抽出し、サイレントフェイル抽出信号16e、16fとして判定回路112cに出力する。復調されたベースバンド信号26e、26fは変調回路102e、102fへ出力される。
【0123】
判定回路112cは、サイレントフェイル抽出信号16e、16f及びフレーム同期外れ警報15e、15fを監視し、現用系及び予備系の少なくとも一方について、フレーム同期外れ警報15e(もしくは15f)を検出していない系においてサイレントフェイル抽出信号16e(もしくは16f)を所定の時間継続して検出した場合には、対向局である端局Aからサイレントフェイル検出信号17aが送出されていると判定し、上り回線の送信側制御回路117bにサイレントフェイル切替制御信号13cを出力する。
【0124】
監視回路111cは、復調回路109e、109fから出力されるフレーム同期外れ警報15e、15fを監視し、所定の時間継続して現用系及び予備系の両系においてフレーム同期外れ警報15e、15fを検出した場合には、サイレントフェイル状態の可能性があると判断し、サイレントフェイル検出信号17cを中間中継局Cの上り回線側の変調回路102g、102hに出力する。
【0125】
変調回路102e、102fはフレーム同期用信号、エラー検出用パリティビット、及び、監視回路111dが出力するサイレントフェイル検出信号17dを多重するとともに、復調回路109e、109fから出力されたベースバンド信号26e、26fに変調を行い、送信回路103e、103fを介して、送信回線切替スイッチ105cへ信号23e、23fを送出する。
【0126】
送信側制御回路117aは、送信回路103e、103fから出力される送信回路警報信号12e、12f、変調回路102e、102fから出力される変調回路警報信号11e、11f、復調回路109e、109fから出力される復調回路警報信号18e、18fを監視し、通常状態においては、警報が発生していない側の系を選択するように、送信回線切替スイッチ105cに切替制御信号14cを出力する。
【0127】
送信側制御回路117aは、さらに、判定回路112dから出力されるサイレントフェイル切替制御信号13dを監視し、サイレントフェイル状態を検出した場合は、送信回線切替スイッチ105cにおいて選択していない側の系の送信回路警報信号12e(もしくは12f)、変調回路警報信号11e(もしくは11f)、及び復調回路警報信号18e(もしくは18f)が出力されていないことを確認した後、反対側の系を送信回線切替スイッチ105cにおいて選択するように、切替制御信号14cを送信回線切替スイッチ105cに送出する。
【0128】
送信回線切替スイッチ105cは、切替制御信号14cに従って、現用系または予備系のRF信号23e、23fを選択し、選択したRF信号23eまたは23fをサーキュレータ106dに出力する。
【0129】
サーキュレータ106dを介してアンテナ128へ入力されたRF信号23eまたは23fは無線伝送路を介して端局Bへ伝送される。
【0130】
以上は下り回線についての説明であるが、上り回線についても下り回線と同様の動作を行う。
【0131】
また、中間中継局が複数連なった場合においても、各々の中間中継局は上述の説明における中間中継局Cと同様の動作を行う。
【0132】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明に係るホットスタンバイ回線切替装置及びホットスタンバイ回線切替方法によれば、以下のような効果を奏する。
【0133】
第一の効果は、制御信号の伝送に用いる現用系及び予備系の両系の回線に影響を与えるような装置故障によって生じたサイレントフェイル信号の誤検出による、送信回線の不要な切替を防止できることである。
【0134】
その理由は、対向局から伝送されてきたサイレントフェイル信号を抽出する際に、サイレントフェイル信号を伝送した回線の警報を監視することにより、伝送する回線において装置故障等が発生してサイレントフェイル信号が誤って抽出された場合でも、回線切替制御信号を出力しないように構成されているためである。
【0135】
第二の効果は、制御信号の伝送に用いる回線の運用側の系において、装置故障警報を出力しないような局所的な装置故障によって生じたサイレントフェイル信号の誤検出による、送信回線の不要な切替を防止できることである。
【0136】
その理由は、サイレントフェイル信号を受信し、抽出する際に、運用側及び待機側双方でサイレントフェイル信号を抽出し、抽出したサイレントフェイル信号を判定回路に出力することにより、運用側の系において装置故障警報を出力しないような局所的な装置故障が発生しているような場合であっても、すなわち、運用側の系の状態にかかわらず、サイレントフェイル信号を検出できる判定回路を有しているためである。
【0137】
第三の効果は、制御信号の伝送に用いる回線の無線伝送路において、気象条件等による一時的な回線劣化が原因となるサイレントフェイル信号の誤検出による、送信回線の不要な切替を防止できることである。
【0138】
その理由は、伝送されてきたサイレントフェイル信号を検出する判定回路はタイマを備えており、この判定回路は、サイレントフェイル信号の検出に際して、一定時間の保護をかけ、ある一定時間以上継続してサイレントフェイル信号を検出した場合にのみ、制御信号を出力するように構成されているためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の第一の実施形態に係るホットスタンバイ回線切替装置のブロック図である。
【図2】 図2は、図1に示したホットスタンバイ回線切替装置における判定回路のブロック図である。
【図3】 図3は本発明の第二の実施形態に係るホットスタンバイ回線切替装置のブロック図である
符号の説明】
101a、101b、107a、107b ハイブリッド
102a、102b、102c、102d 変調回路
103a、103b、103c、103d 送信回路
104a、104b 送信側制御回路
105a、105b 送信回線切替スイッチ
106a、106b サーキュレータ
108a、108b、108c、108d 受信回路
109a、109b、109c、109d 復調回路
110a、110b 受信回線切替スイッチ
111a、111b 監視回路
112a、112b 判定回路
113a、113b 受信側制御回路
114a、114b 検出回路
115 判定部
116 タイマ回路
121 送信端
122、123、127、128 アンテナ
126 受信端

Claims (9)

  1. 現用及び予備の送受信装置を備えたホットスタンバイ回線切替装置であって、サイレントフェイル状態の時に、サイレントフェイル状態を検出した回線とは逆の回線を利用して送信装置へ制御信号を送出後、前記送信装置の回線切替スイッチを切り替えることにより障害を回避することが可能なホットスタンバイ回線切替装置において、
    前記制御信号を伝送する回線の装置故障を検出する機能を有し、装置故障が検出された系で検出されたサイレントフェイル状態に基づく制御信号を無効にする機能を有するホットスタンバイ回線切替装置。
  2. 現用及び予備の送受信装置を備えたホットスタンバイ回線切替装置であって、サイレントフェイル状態の時に、サイレントフェイル状態を検出した回線とは逆の回線を利用して送信装置へ制御信号を送出後、前記送信装置の回線切替スイッチを切り替えることにより障害を回避することが可能なホットスタンバイ回線切替装置において、
    受信装置から送出されたサイレントフェイル状態による制御信号を前記送信装置の現用及び予備の両系において検出することにより、現に運用している系に局所的な障害が発生した場合においても、待機している系によって前記制御信号を検出することを可能にしたホットスタンバイ回線切替装置。
  3. 現用及び予備の送受信装置を備えたホットスタンバイ回線切替装置であって、サイレントフェイル状態の時に、サイレントフェイル状態を検出した回線とは逆の回線を利用して送信装置へ制御信号を送出後、前記送信装置の回線切替スイッチを切り替えることにより障害を回避することが可能なホットスタンバイ回線切替装置において、
    受信装置から送出されたサイレントフェイル状態に基づく制御信号を検出するタイマ回路を備えており、
    前記タイマ回路は、前記制御信号が一定時間継続して検出されたときに、回線の切替を行うものであるホットスタンバイ回線切替装置。
  4. 現用及び予備の送受信装置を備えたホットスタンバイ回線切替装置であって、サイレントフェイル状態の時に、サイレントフェイル状態を検出した回線とは逆の回線を利用して送信装置へ制御信号を送出後、前記送信装置の回線切替スイッチを切り替えることにより障害を回避することが可能なホットスタンバイ回線切替装置において、
    現用系検出回路と、予備系検出回路と、判定回路と、タイマとからなるサイレントフェイル判定回路を備えており、
    前記現用系検出回路は、現用系送受信装置においてフレーム同期が確立されていないことを示す第一信号と、サイレントフェイル状態が検出されたことを示す第二信号とを受信し、前記第二信号のみを受信した場合に、前記判定回路に第一検出信号を送信し、
    前記予備系検出回路は、予備系送受信装置においてフレーム同期が確立されていないことを示す第三信号と、サイレントフェイル状態が検出されたことを示す第四信号とを受信し、前記第四信号のみを受信した場合に、前記判定回路に第二検出信号を送信し、
    前記判定回路は、前記第一検出信号と前記第二検出信号の少なくとも何れか一方を受信したときに、前記タイマにサイレント検出信号を送信し、
    前記タイマは、所定の時間継続して前記サイレント検出信号を受信したときに、回線の切替を行うものであるホットスタンバイ回線切替装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載のホットスタンバイ回線切替装置を備え、相互に対向関係にある第一及び第二の端局からなるホットスタンバイ回線切替システム。
  6. 各々、現用及び予備の送受信装置を備え、相互に対向関係にある複数の端局と、
    請求項1乃至4の何れか一項に記載のホットスタンバイ回線切替装置を備えた少なくとも一つの中間中継局と、
    からなるホットスタンバイ回線切替システム。
  7. 現用及び予備の送受信系を備えたホットスタンバイ回線切替装置において、サイレントフェイル状態の時に、サイレントフェイル状態を検出した第一回線とは逆の第二回線を利用して回線切替を行うホットスタンバイ回線切替方法において、
    前記第二回線の装置故障を検出する過程と、
    装置故障が検出された系において検出されたサイレントフェイル状態の検出結果を無効にする過程と、
    を備えるホットスタンバイ回線切替方法。
  8. 現用及び予備の送受信系を備えたホットスタンバイ回線切替装置において、サイレントフェイル状態の時に、サイレントフェイル状態を検出した第一回線とは逆の第二回線を利用して回線切替を行うホットスタンバイ回線切替方法において、
    受信系から送出されたサイレントフェイル状態を示す制御信号を前記送信系の現用及び予備の両系において検出する過程を備え、
    現に運用している系に局所的な障害が発生した場合においても、待機している系によって前記制御信号を検出することを可能にしたホットスタンバイ回線切替方法。
  9. 現用及び予備の送受信系を備えたホットスタンバイ回線切替装置において、サイレントフェイル状態の時に、サイレントフェイル状態を検出した第一回線とは逆の第二回線を利用して回線切替を行うホットスタンバイ回線切替方法において、
    受信系から送出されたサイレントフェイル状態に基づく制御信号を検出する過程と、
    前記制御信号を一定時間継続して検出したときに、回線の切替を行う過程と、
    を備えるホットスタンバイ回線切替方法。
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