JP2776302B2 - 冗長構成を有する補助信号伝送システム - Google Patents

冗長構成を有する補助信号伝送システム

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JP2776302B2
JP2776302B2 JP7156898A JP15689895A JP2776302B2 JP 2776302 B2 JP2776302 B2 JP 2776302B2 JP 7156898 A JP7156898 A JP 7156898A JP 15689895 A JP15689895 A JP 15689895A JP 2776302 B2 JP2776302 B2 JP 2776302B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冗長構成を有するディ
ジタル伝送システムに関し、特に冗長系における補助信
号の切り替え技術に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル伝送システムにおいて、主信
号に補助信号(打合せ信号、低速データ、回線切替制御
信号等)を多重化して伝送する方式が用いられることが
ある(例えば特開昭62−269521号公報)。この
補助信号の伝送においても、主信号と同様に、冗長系を
有する回線構成を持つことが多い。
【0003】図5は従来の補助信号伝送システムのブロ
ック構成図であり、送信端局10、中間中継局20、及
び受信端局30からなるディジタル伝送システムを示し
ている。送信端局10は、第1の送信端局装置11と、
第2の送信端局装置11′と、分岐回路12とで構成さ
れる。補助信号52は、分岐回路12で分岐され、第
1、第2の分岐補助信号54,54′として第1、第2
の送信端局装置11,11′に出力される。
【0004】この第1、第2の分岐補助信号54,5
4′は、それぞれ第1、第2の送信端局装置11,1
1′で別に入力されたディジタル信号である主信号に多
重化されてディジタル変調され、第1、第2のディジタ
ル変調信号55,55′が中間中継局20へ送出され
る。
【0005】中間中継局20は、第1、第2の中間中継
局装置21,21′と、分岐回路22と、選択回路23
とで構成される。第1、第2の送信端局装置11,1
1′から送出された第1、第2のディジタル変調信号5
5,55′は、それぞれ第1、第2の中間中継局装置2
1,21′で受信、復調され、第1、第2の補助信号6
0,60′が分離される。
【0006】分離された第1、第2の補助信号60,6
0′は、選択回路23に入力され、第1、第2のディジ
タル変調信号55,55′のうち、品質の良好な一方か
ら分離された補助信号60あるいは60′が選択され
る。そして選択された補助信号60あるいは60′は、
選択回路23から受信補助信号61として出力される。
【0007】中間中継局20における送信補助信号62
は、分岐回路22で分岐され、第1、第2の分岐補助信
号64,64′として第1、第2の中間中継局装置2
1,21′へ出力される。第1、第2の分岐補助信号6
4,64′は、復調された主信号に多重化されてディジ
タル変調され、第1、第2のディジタル変調信号65,
65′として受信端局30へ出力される。
【0008】受信端局30は、第1、第2の受信端局装
置31,31′と、選択回路33とから構成される。第
1、第2の中間中継局装置21,21′から送出された
第1、第2のディジタル変調信号65,65′は、それ
ぞれ第1、第2の受信端局装置31,31′で受信、復
調され、第1、第2の補助信号70,70′が分離され
る。
【0009】分離された第1、第2の補助信号70,7
0′は、選択回路33に入力され、第1、第2のディジ
タル変調信号65,65′のうち、品質の良好な一方か
ら分離された補助信号70あるいは70′が選択され、
受信補助信号71として選択回路33から出力される。
【0010】図6は従来の中間中継局装置の一例を示す
ブロック構成図である。
【0011】第1、第2の受信部210,210′は、
それぞれ入力信号である第1、第2のディジタル変調信
号55,55′を受信、復調し、ディジタル信号である
第1、第2の主信号66,66′を出力する復調回路
(図示せず)と、復調後の信号から第1、第2の補助信
号60,60′を分離する第1、第2の分離回路21
4,214′と、回線品質を監視する第1、第2の監視
回路212,212′とで構成される。第1、第2の監
視回路212,212′は、監視している回線の品質が
劣化した場合に、第1、第2の警報信号67,67′を
出力する。
【0012】第1、第2の受信部210,210′から
出力される第1、第2の補助信号60,60′と、第
1、第2の警報信号67,67′はともに、選択回路2
3に入力され、選択回路23は品質が良好な回線で伝送
された補助信号、すなわち警報が出力されていない回線
から分離された補助信号が選択され、受信補助信号61
として出力される。受信復調後の第1、第2の主信号6
6,66′は、第1、第2の送信部215,215′へ
送出される。
【0013】送信補助信号62は、分岐回路22に入力
される。分岐回路22の出力である第1、第2の分岐補
助信号64,64′は、第1、第2の送信部215,2
15′の第1、第2の多重化回路216,216′でそ
れぞれ第1、第2の主信号66,66′に多重化され、
ディジタル変調されて(変調回路は図示せず)次局へ送
出される。
【0014】新同期網(SDH:Synchronou
s Digital Hierarchy)に対応した
伝送システムでは、ネットワーク全体が同期しており、
スタッフィングを行わずに補助信号を主信号に多重化す
ることが行われている。そのため、各局の装置に入力さ
れる補助信号も主信号に同期している必要があり、補助
信号の供給源は各局の送受信部から供給されるタイミン
グ、あるいは送受信部にタイミングを供給しているタイ
ミング供給装置から供給されるタイミングに同期した補
助信号を出力する。
【0015】図5に示す中間中継局20では、局内の第
1、第2の中間中継局装置21,21′は受信した第
1、第2のディジタル変調信号55,55′に同期、す
なわち第1、第2の送信端局装置11,11′のタイミ
ングに同期して動作し、補助信号の供給源は第1、第2
のディジタル変調信号55,55′から抽出されたタイ
ミングに同期した送信補助信号62を分岐回路22に出
力する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述した図5、図6に
示す従来のシステムにおいて、送信端局10と中間中継
局20の間で第1のディジタル変調信号55側の伝送路
に障害が発生し、タイミング同期が取れなくなるほど回
線品質が劣化している時、すなわち第1の監視回路21
2から第1の警報信号67が出力されている時、品質の
良い方の主信号から分離された補助信号、すなわち第2
のディジタル変調信号55′の復調後のディジタル信号
から分離された第2の補助信号60′が選択回路23で
選択され、受信補助信号61として出力され、その受信
補助信号61に同期した送信補助信号62が分岐回路2
2に入力される。
【0017】分岐回路22で分岐された第1、第2の分
岐補助信号64,64′は、第1、第2の多重化回路2
16,216′で第1、第2の主信号66,66′に多
重化される。
【0018】ところが、第1の受信部210では、第1
の送信端局装置11とタイミング同期が取れなくなって
いるので自走周波数で動作することになり、後続の第1
の送信部215や第1の受信端局装置31(図5)は、
第1の受信部210の自走周波数に同期する。中間中継
局20で挿入される送信補助信号62は、第2の受信部
210′で再生したタイミングに同期しているので、第
2の主信号66′への第2の分岐補助信号64′の多重
化については正しく行えるが、第1の主信号66への第
1の分岐補助信号64の多重化に際しては、第1、第2
の主信号66,66′の周波数の差に応じたデータのス
リップが発生する。
【0019】ここで、図5に示す受信端局30の選択回
路33は、中間中継局20と自局間の回線品質だけを監
視して補助信号の選択を行うので、第1のディジタル変
調信号65の復調後の主信号から分離された第1の補助
信号70を選択した場合には、上述のごとくデータスリ
ップを発生することになり、中間中継局20と受信端局
30間は回線品質の劣化がないにも係わらず、正しい補
助信号の伝送ができなくなる。
【0020】そこで、本発明の目的は、途中区間に回線
障害が発生しても補助信号を正しく伝送することができ
る冗長構成を有する補助信号伝送システムを提供するこ
とにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明による複数局から
なる冗長伝送システムは、送信端局を除く各局が、少な
くとも、前段の局から複数の伝送系を通してそれぞれ受
信した複数の受信信号をそれぞれ主信号、補助信号およ
び転送警報信号に分離するための分離手段と、複数の受
信信号の各々の品質を監視し品質劣化時にそれぞれ警報
信号を出力する監視手段と、転送警報信号および前記警
報信号に基づいて品質の良好な受信信号が伝送された伝
送系からの補助信号を受信補助信号として選択する選択
手段と、を有し、中間中継局が、更に、複数の伝送系の
各々に関して警報信号および転送警報信号のうち少なく
とも一方が入力した時に後段の局へ転送するための送信
転送警報信号を生成する警報信号生成手段と、受信補助
信号に同期した送信補助信号と送信転送警報信号とを主
信号にそれぞれ多重化し複数の伝送系を通して後段の局
へ送信する送信手段と、を有する。
【0022】
【作用】中間中継局では、複数の伝送系を通して前段か
ら受信した複数の受信信号の品質をそれぞれ監視し、品
質が劣化している場合には警報信号を生成する。この警
報信号と前段から受信した転送警報信号とに基づいて品
質の良好な伝送系を判定し、品質劣化のない伝送系から
受信した補助信号だけを取り込んで、それに同期した送
信補助信号をその伝送系を通して後段へ送信する。その
際、警報信号が生成された伝送系又は転送警報信号を受
信した伝送系には、品質が劣化していることを示す転送
警報信号を多重化して後段へ送信する。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
詳細に説明する。
【0024】図1は本発明による伝送システムの第1実
施例における中間中継局装置を示すブロック構成図であ
る。第1、第2の受信部210,210′は、それぞれ
入力信号である第1、第2のディジタル変調信号55,
55′を受信、復調し、ディジタル信号である第1、第
2の主信号66,66′を出力する復調回路(図示せ
ず)と、復調後の主信号から第1、第2の補助信号6
0,60′および前局から転送された第1、第2の転送
警報信号68,68′を分離する第1、第2の分離回路
211,211′と、回線品質を監視する第1、第2の
監視回路212,212′とで構成される。
【0025】第1、第2の監視回路212,212′
は、監視している回線で誤り率が予め決められた値より
劣化した場合や、フレーム非同期が発生した場合や、タ
イミング非同期が発生した場合など、品質が劣化した場
合に、第1、第2の警報信号67,67′を出力する。
第1、第2の受信部210,210′から出力される第
1、第2の補助信号60,60′はともに選択回路23
0に入力され、第1、第2の警報信号67,67′と第
1、第2の転送警報信号68,68′もともに選択回路
230に入力される。
【0026】また、第1、第2の送信部215,21
5′は、第1、第2の主信号66,66′と第1、第2
の分岐補助信号64,64′を多重化する第1、第2の
多重化回路216,216′と、第1、第2の警報信号
67,67′および第1、第2の転送警報信号68,6
8′が入力される第1、第2の転送警報信号生成回路2
17,217′とから構成される。
【0027】選択回路230は、品質が良好な回線で伝
送された補助信号、すなわち警報信号も転送警報信号も
出力されていない回線から分離された補助信号を選択
し、受信補助信号61として出力する。また、第1、第
2の受信部210,210′の一方から警報信号が、他
方から転送警報信号が出力されている場合には、警報信
号が発生していない回線、すなわち転送警報信号が出力
されている側の回線から分離された補助信号を選択す
る。受信復調後の第1、第2の主信号66,66′は第
1、第2の送信部215,215′へ送出される。
【0028】送信補助信号62は分岐回路22に入力さ
れ、分岐回路22の出力である第1、第2の分岐補助信
号64,64′は、第1、第2の送信部215,21
5′の第1、第2の多重化回路216,216′でそれ
ぞれ第1、第2の主信号66,66′に多重化される。
第1、第2の受信部210,210′から出力される第
1、第2の警報信号67,67′および第1、第2の転
送警報信号68,68′は、対応する第1、第2の転送
警報信号生成回路217,217′で論理和演算され
る。
【0029】第1の転送警報信号生成回路217出力で
ある第1の送信転送警報信号69は、第1の警報信号6
7または第1の転送警報信号68の何れかが出力されて
いる時に出力され、第1の分岐補助信号64とともに第
1の主信号66に第1の多重化回路216で多重化さ
れ、ディジタル変調されて第1のディジタル変調信号6
5として次局へ送出される。
【0030】第2の転送警報信号生成回路217′出力
である第2の送信転送警報信号69′は、第2の警報信
号67′または第2の転送警報信号68′の何れかが出
力されている時に出力され、第2の分岐補助信号64′
とともに第2の主信号66′に第2の多重化回路21
6′で多重化され、ディジタル変調されて第2のディジ
タル変調信号65′として次局へ送出される。
【0031】図2は本発明による伝送システムの第2実
施例における中間中継局装置のブロック構成図である。
図2において、図1と同一個所には同一符号を付す。本
実施例においては、第1、第2の受信部210,21
0′の第1、第2の監視回路213,213′と選択回
路231とが図1に示す第1実施例と異なる。
【0032】第1、第2の監視回路213,213′
は、警報信号として、第1、第2の誤り率警報信号7
5,75′と、第1、第2の非同期警報信号76,7
6′とを出力する。第1、第2の誤り率警報信号75,
75′は誤り率が予め決められた値より上昇した場合に
出力され、第1、第2の非同期警報信号76,76′は
タイミング非同期時またはフレーム非同期時に出力され
る。
【0033】選択回路231は、第1、第2の監視回路
213,213′からの第1、第2の誤り率警報信号7
5,75′および第1、第2の非同期警報信号76,7
6′と、第1、第2の分離回路211,211′からの
第1、第2の補助信号60,60′および第1、第2の
転送警報信号68,68′とを入力し、第1、第2の非
同期警報信号76,76′、第1、第2の転送警報信号
68,68′、第1、第2の誤り率警報信号75,7
5′の順で重大な障害と判定し、より品質の良い回線か
ら分離された補助信号を選択して受信補助信号61とし
て出力する。
【0034】なお、第1実施例における第1、第2の監
視回路212,212′および第2実施例における第
1、第2の監視回路213,213′は、第1、第2の
分離回路211,211′の出力信号を監視する構成例
を示したが、分離回路入力を監視する構成としても、同
様の効果が得られることは言うまでもない。
【0035】次に、選択回路230(図1)あるいは選
択回路231(図2)が一方の回線から警報信号を受信
している場合の動作例を図3を参照しながら説明する。
【0036】この伝送システムは、第1、第2の送信端
局装置300,300′、分離回路301で構成される
送信端局と、第1、第2の中間中継局装置310,31
0′、分岐回路311、選択回路312で構成される第
1の中間中継局と、第1、第2の中間中継局装置32
0,320′、分岐回路321、選択回路322で構成
される第2の中間中継局と、第1、第2の受信端局装置
330,330′、選択回路332で構成される受信端
局とから構成されている。
【0037】各局では、送信補助信号306,316,
326が入力され、また受信補助信号318,328,
338が出力される。入力された送信補助信号306,
316,326は、各局の分岐回路301,311,3
21で分岐される。第1の分岐補助信号307,31
7,327は、第1の主信号305,315,325に
多重化され、第1の回線で次局へ送出される。第2の分
岐補助信号307′,317′,327′は、第2の主
信号305′,315′,325′に多重化され、第2
の回線で次局へ送出される。
【0038】各局の選択回路312,322,332
は、各局装置(2つの中間中継局および受信端局)に入
力された第1の分岐補助信号307,317,327お
よび第2の分岐補助信号307′,317′,327′
を入力とし、品質の良い方の補助信号(分岐補助信号)
を選択し、受信補助信号318,328,338として
出力する。
【0039】第1の回線の送信端局と第1の中間中継局
間で同期が取れなくなるほどの回線障害が発生している
ものとすると、第1の中間中継局の第1の中間中継局装
置310は、回線障害を検出し、警報信号(図1に示す
第1の警報信号67、図2に示す第1の非同期警報信号
76)を選択回路312に出力する。選択回路312
は、入力された警報信号により、第2の中間中継局装置
310′で分離された補助信号(第2の分岐補助信号3
07′)を選択し、受信補助信号318として出力す
る。
【0040】第1の中間中継局装置で検出された警報信
号は、転送警報信号として第1の主信号315に多重化
されて、第2の中間中継局の第1の中間中継局装置32
0へ送出される。第1の中間中継局装置320は第1の
中間中継局で多重化された補助信号(第1の分岐補助信
号317)とともに転送警報信号を選択回路322へ出
力する。選択回路322は、入力された転送警報信号に
基づき第2の中間中継局装置から分離された分岐補助信
号317′を選択し、受信補助信号328として出力す
る。
【0041】第1の中間中継局装置320で分離された
転送警報信号は再度、第1の主信号325に多重化さ
れ、受信端局に送出される。受信端局の選択回路332
は、第2の中間中継局の選択回路322と同様に、第2
の受信端局装置330′で分離された補助信号(第2の
分岐補助信号327′)を選択し、受信補助信号328
として出力する。
【0042】次に、第1、第2の両回線から同時に同じ
重大さの警報信号を受信している時の動作例を図4を参
照しながら説明する。なお、図4に示す各符号は図3に
示すものと同じである。
【0043】図4において、第1、第2の回線の両方で
同期が取れなくなるほどの障害が発生している場合は、
選択回路312,322,332は第1の回線を選択す
るものとする。例えば、送信端局と第1の中間中継局間
で障害が発生し、伝送不能となっている場合は、後続の
第1、第2の中間中継局の選択回路312,322と受
信端局の選択回路332はともに第1の回線を選択す
る。
【0044】より具体的に述べると、冗長構成を有する
回線の同じ区間で障害が発生した場合、後続の各局で補
助信号の選択状態が不定となる時、例えば、第1中間中
継局では第1の回線が選択され、第2の中間中継局では
第2の回線が選択され、受信端局では第1の回線が選択
されている時、第1の中間中継局で補助信号を第2の回
線に多重化する際にスリップが発生し、第2の中間中継
局で第1の回線に多重化する際にもスリップが発生する
が、後続局の全てで第1の回線を選択することにより、
データスリップのない補助信号伝送路を構成することが
可能となる。
【0045】なお、上記実施例では中間中継局の構成を
説明したが、受信端局は図1、図2に示す中間中継局の
第1、第2の受信部210,210′および選択回路2
30を少なくとも有し、同様に、送信端局は第1、第2
の送信部215,215′を少なくとも有している。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
中継区間の伝送路に回線障害が発生した場合に、転送警
報信号を後続の局全てに送信するようにしたので、後続
の各局では直前の局との間の回線品質のみならず、さら
にその前段の回線で障害が発生したか否かを検知するこ
とができ、途中で障害の発生した回線の補助信号の取り
出しを未然に回避することができるので、データスリッ
プを起こさない補助信号の伝送を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る中間中継局装置の
ブロック構成図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係る中間中継局装置の
ブロック構成図である。
【図3】一方の回線に障害が発生した場合の後続局の選
択回路の動作を示す説明図である。
【図4】2つの回線に同一の重大性を持つ障害が発生し
た場合の後続局の選択回路の動作を示す説明図である。
【図5】従来例に係るディジタル伝送システムの構成図
である。
【図6】従来のディジタル伝送システムの中間中継局の
ブロック構成図である。
【符号の説明】
22 分岐回路 60,60′ 第1、第2の補助信号 61 受信補助信号 62 送信補助信号 67,67′ 第1、第2の警報信号 68,68′ 第1、第2の転送警報信号 210,210′ 第1、第2の受信部 211,211′ 第1、第2の分離回路 212,212′ 第1、第2の監視回路 215,215′ 第1、第2の送信部 216,216′ 第1、第2の多重化回路 217,217′ 第1、第2の警報信号生成回路 230 選択回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04J 3/00 - 3/26 H04L 5/22 - 5/26 H04L 12/28

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前段の局とそれに続く後段の局とが複数
    の伝送系で接続された複数の局からなる冗長伝送システ
    ムにおいて、 前記複数の局のうちの各中間中継局は、 前段の局から前記複数の伝送系を通してそれぞれ受信し
    た複数の受信信号をそれぞれ主信号、補助信号および転
    送警報信号に分離するための分離手段と、 前記複数の受信信号の各々の品質を監視し、非同期検出
    時にそれぞれ非同期警報信号を出力する監視手段と、 前記非同期警報信号を前記転送警報信号より重大な障害
    発生と判定する重要性順位を予め設定し、前記重要性順
    位に基づいて品質の良好な受信信号が伝送された伝送系
    からの前記補助信号を受信補助信号として選択する選択
    手段と、 前記複数の伝送系の各々に関して、前記非同期警報信号
    および前記転送警報信号のうち少なくとも一方が入力し
    た時、後段の局へ転送するための送信転送警報信号を生
    成する警報信号生成手段と、 前記受信補助信号に同期した送信補助信号と前記送信転
    送警報信号とを前記主信号にそれぞれ多重化し、前記複
    数の伝送系を通して後段の局へ送信する送信手段と、 からなることを特徴とする冗長構成を有する補助信号伝
    送システム。
  2. 【請求項2】 前段の局とそれに続く後段の局とが複数
    の伝送系で接続された複数の局からなる冗長伝送システ
    ムにおいて、 前記複数の局のうちの各中間中継局は、 前段の局から前記複数の伝送系を通してそれぞれ受信し
    た複数の受信信号をそれぞれ主信号、補助信号および転
    送警報信号に分離するための分離手段と、 前記複数の受信信号の各々の品質を監視し、非同期検出
    時にそれぞれ非同期警報信号を出力し、受信信号の誤り
    率が予め決められた値より上昇した時にそれぞれ誤り率
    警報信号を出力する監視手段と、 前記非同期警報信号は前記転送警報信号より重要であ
    り、前記転送警報信号は前記誤り率警報信号より重要で
    あると判定する重要性順位を予め設定し、前記重要性順
    位に基づいて品質の良好な受信信号が伝送された伝送系
    からの前記補助信号を受信補助信号として選択する選択
    手段と、 前記複数の伝送系の各々に関して、前記非同期警報信号
    および前記転送警報信号のうち少なくとも一方が入力し
    た時、後段の局へ転送するための送信転送警報信号を生
    成する警報信号生成手段と、 前記受信補助信号に同期した送信補助信号と前記送信転
    送警報信号とを前記主信号にそれぞれ多重化し、前記複
    数の伝送系を通して後段の局へ送信する送信手段と、 からなることを特徴とする冗長構成を有する補助信号伝
    送システム。
  3. 【請求項3】 送信端局、受信端局、及び少なくとも1
    つの中間中継局からなり、任意の2つの局間が複数の伝
    送系で接続された冗長伝送システムにおいて、 前記中間中継局は、 前段の局から前記複数の伝送系を通してそれぞれ受信し
    た複数の中継受信信号をそれぞれ主信号、補助信号およ
    び転送警報信号に分離するための第1分離手段と、 前記複数の中継受信信号の各々の品質を監視し、非同期
    検出時にそれぞれ第1非同期警報信号を出力する第1監
    視手段と、 前記第1非同期警報信号を前記転送警報信号より重大な
    障害発生と判定する重要性順位を予め設定し、前記重要
    性順位に基づいて品質の良好な中継受信信号が伝送され
    た伝送系からの前記補助信号を第1受信補助信号として
    選択する第1選択手段と、 前記複数の伝送系の各々に関して、前記第1非同期警報
    信号および前記転送警報信号のうち少なくとも一方が入
    力した時、後段の局へ転送するための送信転送警報信号
    を生成する警報信号生成手段と、 前記第1受信補助信号に同期した送信補助信号と前記送
    信転送警報信号とを前記主信号にそれぞれ多重化し、前
    記複数の伝送系を通して後段の局へ送信する送信手段
    と、からなり、 前記受信端局は、 前段の中間中継局から前記複数の伝送系を通してそれぞ
    れ受信した複数の受信信号をそれぞれ主信号、補助信号
    および転送警報信号に分離するための第2分離手段と、 前記複数の受信信号の各々の品質を監視し、非同期検出
    時にそれぞれ第2非同期警報信号を出力する第2監視手
    段と、 前記第2非同期警報信号を前記転送警報信号より重大な
    障害発生と判定する重要性順位を予め設定し、前記重要
    性順位に基づいて品質の良好な前記受信信号が伝送され
    た伝送系の前記補助信号のうちの1つを第2受信補助信
    号として選択する第2選択手段と、からなる、 ことを特徴とする冗長構成を有する補助信号伝送システ
    ム。
  4. 【請求項4】 送信端局、受信端局、及び少なくとも1
    つの中間中継局からなり、任意の2つの局間が複数の伝
    送系で接続された冗長伝送システムにおいて、 前記中間中継局は、 前段の局から前記複数の伝送系を通してそれぞれ受信し
    た複数の中継受信信号をそれぞれ主信号、補助信号およ
    び転送警報信号に分離するための第1分離手段と、 前記複数の受信信号の各々の品質を監視し、非同期検出
    時にそれぞれ第1非同期警報信号を出力し、受信信号の
    誤り率が予め決められた値より上昇した時にそれぞれ第
    1誤り率警報信号を出力する第1監視手段と、 前記第1非同期警報信号は前記転送警報信号より重要で
    あり、前記転送警報信号は前記第1誤り率警報信号より
    重要であると判定する重要性順位を予め設定し、前記重
    要性順位に基づいて品質の良好な受信信号が伝送された
    伝送系からの前記補助信号を第1受信補助信号として選
    択する第1選択手段と、 前記複数の伝送系の各々に関して、前記第1非同期警報
    信号および前記転送警報信号のうち少なくとも一方が入
    力した時、後段の局へ転送するための送信転送警報信号
    を生成する警報信号生成手段と、 前記第1受信補助信号に同期した送信補助信号と前記送
    信転送警報信号とを前記主信号にそれぞれ多重化し、前
    記複数の伝送系を通して後段の局へ送信する送信手段
    と、からなり、 前記受信端局は、 前段の中間中継局から前記複数の伝送系を通してそれぞ
    れ受信した複数の受信信号をそれぞれ主信号、補助信号
    および転送警報信号に分離するための第2分離手段と、 前記複数の受信信号の各々の品質を監視し、非同期検出
    時にそれぞれ第2非同期警報信号を出力し、受信信号の
    誤り率が予め決められた値より上昇した時にそれぞれ第
    2誤り率警報信号を出力する第2監視手段と、 前記第2非同期警報信号は前記転送警報信号より重要で
    あり、前記転送警報信号は前記第2誤り率警報信号より
    重要であると判定する重要性順位を予め設定し、前記重
    要性順位に基づいて品質の良好な受信信号が伝送された
    伝送系からの前記補助信号を第2受信補助信号として選
    択する第2選択手段と、 ことを特徴とする冗長構成を有する補助信号伝送システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記複数の伝送系において同時に同じ重
    要性順位の警報信号を受信した場合、前記選択手段は、
    予め定められた1つの伝送系を選択して前記受信補助信
    号を選択することを特徴とする請求項1又は2記載の冗
    長構成を有する補助信号伝送システム。
  6. 【請求項6】 前記複数の伝送系において同時に同じ重
    要性順位の警報信号を受信した場合、前記第1及び第2
    選択手段は、予め定められた1つの伝送系を選択して受
    信補助信号を選択することを特徴とする請求項3又は4
    記載の冗長構成を有する補助信号伝送システム。
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