JPH11207766A - 多層プリント配線板の製造方法 - Google Patents

多層プリント配線板の製造方法

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JPH11207766A
JPH11207766A JP1309198A JP1309198A JPH11207766A JP H11207766 A JPH11207766 A JP H11207766A JP 1309198 A JP1309198 A JP 1309198A JP 1309198 A JP1309198 A JP 1309198A JP H11207766 A JPH11207766 A JP H11207766A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直接加熱法により多層プリント配線板を製造
する際に、外観、成形性、樹脂流れ、製品温度バラツキ
において満足すべき結果を得させる多層プリント配線板
の製造方法を提供することである。 【解決手段】 多層プリント配線板の製造方法は、内層
回路板とプリプレグの積層体を長尺の金属箔で挟んでな
る長尺の組み合わせ材を屈曲することにより前記内層回
路板とプリプレグの積層体を金属箔で挟んだ状態で多段
に積み重ね、前記金属箔に通電して金属箔を発熱させる
ことにより前記積層体を加熱しつつ、加圧成形すること
により、前記内層回路板とプリプレグと金属箔とを積層
一体化させて多層プリント配線板を得る方法において、
前記積層体を加熱する際の昇温速度を、前記積層体の内
部温度が90℃に達するまでを8〜10℃/分、90℃
から140℃に達するまでを1.5〜2.5℃/分、そ
して140℃から180℃に達するまでを5〜7℃/分
となるように調整することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層プリント配線
板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多層プリント配線板は、内層回路板とプ
リプレグを複数枚重ね、その両面に銅箔等の金属箔を重
ね、これを加熱加圧して積層成形することによって製造
されている。上記の積層成形を行なうにあたっては、内
層回路板とプリプレグと金属箔を重ねた組み合わせ材を
多段に積み重ね、これを熱盤間にセットしてプレスす
る、いわゆる多段ホットプレスで行なうのが一般的であ
る。
【0003】しかし、熱盤を用いた多段ホットプレスで
は、熱盤に近い組み合わせ材と熱盤から遠い組み合わせ
材とでは加熱温度が異なったものとなり、加熱温度の不
均一のために、得られた多層プリント配線板の品質がば
らつくおそれがある。従って多段ホットプレスでは、積
み重ねることのできる組み合わせ材の段数は限られたも
のになっていた。
【0004】積層板の製造分野で、このような問題に配
慮した、新しい技術が開発された。それは、全属箔に電
源を接続し、金属箔に通電して金属箔を発熱させること
によってプリプレグ等の積層体の加熱を行なうようにす
る方法である(特表平7−508940号公報等)。図
1はその一例を示すものであり、金属箔2として長尺の
ものを2枚用い、この2枚の金属箔2の間にプリプレグ
1と内層回路板3を重ねた積層体を金属箔2の長手方向
で複数個狭み込むことによって、プリプレグ1と内層回
路板3と上下の金属箔2からなる長尺の組み合わせ材4
を形成する。この長尺の組み合わせ材4をを蛇行状に折
り曲げ、その屈曲部間に絶縁性の鏡面板5を挿入して、
プリプレグ1と内層回路板3の積層体を金属箔2で挟み
込んだ状態で多段に積み重ねる。そして、これを加圧プ
レート6の間にセットし、金属箔2に電源7を接続し、
加圧プレート6で冷間プレスしながら全属箔2に通電す
ると、金属箔2はジュール熱によって発熱し、この発熱
でプリプレグ1と内層回路板3の積層体を加熱しつつ、
加圧成形を行なう方法である。
【0005】この方法によれば、金属箔2を熱源とし
て、各段の積層体を直接に加熱することができるため
に、多段に積み重ねた積層体の各プリプレグ1を格段均
一に加熱することができ、多層プリント配線板を品質の
ばらつきなく多段成形で得ることができるのである。こ
の直接加熱法は、均一加熱法として原理的に優れた方法
であるが、外観、成形性、樹脂流れ、製品温度バラツキ
を考えると、いまだ十分ではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の課題
は、直接加熱法により多層プリント配線板を製造する際
に、外観、成形性、樹脂流れ、製品温度バラツキにおい
て満足すべき結果を得させる多層プリント配線板の製造
方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
加熱方法の最適条件を求めることによって解決しようと
して種々検討し、実験を重ねて、本発明に到達した。す
なわち、本発明にかかる多層プリント配線板の製造方法
は、内層回路板とプリプレグの積層体を長尺の金属箔で
挟んでなる長尺の組み合わせ材を屈曲することにより前
記内層回路板とプリプレグの積層体を金属箔で挟んだ状
態で多段に積み重ね、前記金属箔に通電して金属箔を発
熱させることにより前記積層体を加熱しつつ、加圧成形
することにより、前記内層回路板とプリプレグと金属箔
とを積層一体化させて多層プリント配線板を得る方法に
おいて、前記積層体を加熱する際の昇温速度を、前記積
層体の内部温度が90℃に達するまでを8〜10℃/
分、90℃から140℃に達するまでを1.5〜2.5
℃/分、そして140℃から180℃に達するまでを5
〜7℃/分となるように調整することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下ではまず、本発明の方法で使
用する、好ましいプリプレグについて詳しく説明する。
プリプレグは通常のもの、すなわち、紙や布やガラス織
布、不織布等にエポキシ樹脂やフェノール樹脂等を含浸
させたものであってもよいが、以下の理由で、この直接
加熱法により適したプリプレグは、ガラス布基材にエポ
キシ樹脂を含浸したものであって、エポキシ樹脂の13
0℃での溶融粘度が1500〜50000ポイズである
プリプレグである。このプリプレグにおいて、エポキシ
樹脂の130℃での溶融粘度は4000〜10000ポ
イズであることがより好ましい。プリプレグ中のエポキ
シ樹脂の130℃での溶融粘度が1500(4000)
ポイズ未満では、成形時の樹脂の流れが大きくなり過
ぎ、板厚のバラツキや製品端部のカスレやミーズリング
などの成形不良が発生するおそれがある。逆にプリプレ
グ中のエポキシ樹脂の130℃での溶融粘度が5000
0(10000)ポイズを超えると、成形時の樹脂の流
れが悪く、内層回路板を積層する場合に内層回路板の表
面とプリプレグによる絶縁層との間にボイドが発生する
おそれがある。なお、溶融粘度の測定は、プリプレグ1
を揉みほぐすことによってガラス布基材から分離される
樹脂粉約2gを加圧して円柱状のピペットにし、島津製
作所社製高化式フローテスター「CFT−100」によ
って、0.5mmφのノズルを用いて圧力3〜40kg
/cm2の条件で、温度を130℃として粘度を計測す
ることによって行なうことができる。
【0009】従来の多段ホットプレスによる方法では、
各段のプリプレグに対する加熱温度が不均一になるため
に、加熱温度の不均一に対して不良発生率が小さくなる
ように工夫したプリプレグが使用されている。しかし、
金属箔に通電して発熱させることによって加熱する方法
では、各段のプリプレグに対する加熱温度が均一になる
ために、従来から使用されているプリプレグをそのまま
用いたのでは、かえって樹脂の流れが大きくなって、製
品の中央と端部の間の板厚にバラツキが生じたり、製品
端部にカスレやミーズリングなどの成形不良が発生した
りするおそれがあり、プリント配線板として十分な性能
を得ることができないので、上に述べたプリプレグが本
出願人により開発されたのである。この新規なプリプレ
グを使用すると、板厚のバラツキや製品端部のカスレ、
ミーズリング等の成形不良の問題なく、直接加熱法で多
層プリント配線板を製造することができる。
【0010】新規なプリプレグは、ガラス織維の織布あ
るいは不織布からなるガラス布基材にエポキシ樹脂ワニ
スを含浸して乾燥することによって、ガラス布基材にB
ステージ状態に半硬化させたエポキシ樹脂を含有させた
ものとして調製される。このプリプレグにおいては、樹
脂含有率が40〜70重量%の範囲になるようにエポキ
シ樹脂を含浸させるのが好ましい。
【0011】上記のような溶融粘度に調整したプリプレ
グ1を用い、図1に示す方法で多層プリント配線板を製
造することができる。すなわち、銅箔など金属箔2とし
て長尺のものを2枚用い、この2枚の金属箔2の間に、
プリプレグ1と内層回路板3の積層体を金属箔2の長手
方向で複数個挟み込むことによって、プリプレグ1と内
層回路板3と上下の金属箔2からなる長尺の組み合わせ
材4を形成し、この長尺の組み合わせ材4を、絶縁性の
鏡面板5を介して蛇行状に折り曲げて、前記積層体を多
段に積み重ねる。そして、これを加圧プレート6の間に
セットしたあと、2枚の各金属箔2に電源7を接続し、
加圧プレート6で冷間プレスしながら、金属箔2に通電
することにより各段の積層体を直接加熱する。このよう
にして、各段の積層体と金属箔を加圧成形し積層一体化
するのである。
【0012】ここで、成形時、前記積層体を加熱する際
の昇温速度を、前記積層体の内部温度が90℃に達する
までを8〜10℃/分、90℃から140℃に達するま
でを1.5〜2.5℃/分、そして140℃から180
℃に達するまでを5〜7℃/分となるように調整する。
好ましくは、通電する際の最大電流量を、設定昇温速度
(℃/分)×積層体面積(cm2)×0.020に調整
する。前記加圧成形を100torr以下の真空下で行
う。100torrの真空に達するまでの間、前記積層
体には圧力を掛けないようにする。また、前記加圧成形
の際の圧力を、前記積層体の内部温度が110℃に達す
るまでを1kg/cm2以下、それ以降を8〜15kg
/cm2に調整するのである。上述のように、真空チャ
ンバー内で減圧条件下で加圧成形を行なうことによっ
て、ボイドレスの製品を得ることが容易になる。
【0013】上記のように成形に際して、金属箔3に通
電して発熱させることによって加熱を行なうために、金
属箔2を熱源として各段のプリプレグ1を直接加熱する
ことができ、多段に積み重ねた積層体のプリプレグ1を
均一に加熱することができるものであり、多層プリント
配線板を品質のばらつきなく成形することができるので
ある。
【0014】プリプレグ1として、含浸したエポキシ樹
脂の130℃での溶融粘度が1500〜50000ポイ
ズであるプリプレグを使用した場合には、成形時の樹脂
の流れが最適になり、板厚のバラツキや製品端部のカス
レ、ミーズリング等の成形不良なく多層プリント配線板
を成形することができる。
【0015】
【実施例】次に、本発明を実施例により、具体的に説明
する。 (エポキシ樹脂ワニスの調製)ブロム化エポキシ樹脂
(東都化成社製「YDB500K EK80」)90.
0重量部、ノボラック型エポキシ樹脂(東都化成社製
「YDCN220 EK75」)10.0重量部、ジシ
アンジアミド(日本カーパイド社製「DICY」)2.
0重量部、ジメチルホルムアミド10.0重量部、2−
エチル−4メチルイミダゾール(四国化成社製「2E4
MZ」)0.2重量部の配合物をメチルエチルケトンに
溶解させ、60重量%濃度のエポキシ樹脂ワニスを調製
した。
【0016】(実施例1)日東紡績社製WEA116E
タイプのガラス布基材に上記エポキシ樹脂ワニスを樹脂
含量が48重量%になるように含浸し、温度170℃の
乾燥機で150秒間乾燥することによって、厚みが0.
10mm、130℃での溶融粘度が1500ポイズの長
尺のプリプレグ1を得た。
【0017】次に、面積510mm×340mm、厚み
1.10mmのエポキシ樹脂積層板の両面にそれぞれ厚
み35μmの銅箔で内層回路3aを設けて作製した内層
回路板3の両側に、このプリプレグ1をそれぞれ2枚ず
つ重ね、これを厚み18μmの銅箔で形成した2枚の長
尺金属箔2の間に挟み込み、図2のような積層構成の長
尺の組み合わせ材4を作るようにした。そして、この長
尺の組み合わせ材4を、鏡面板5を介して蛇行状に折曲
してプリプレグ1と内層回路板3の積層体を多段に重ね
合わせ、これを図1のように加圧ブレート6の間にセッ
トすると共に金属箔2に電源7を接続した。
【0018】この後、金属箔2の発熱を利用した加熱と
加圧プレート6による加圧とによって加熱加圧成形し
た。その成型条件として、プレス内の真空圧力が100
Torrになるまで無加圧で、その後、通電を開始し、
製品温度が90℃に達するまでを9℃/分で昇温した。
その際通電する最大電流値(A)は312Aであり、9
0℃に達した後、140℃に達するまでを2.0℃/分
で昇温した。その際通電する最大電流値(A)は70A
であった。140℃に達した後、180℃に達するまで
を6℃/分で昇温した。その際通電する最大電流値
(A)を208Aにして加熱昇温し、製品温度が110
℃に達するまでを1kg/cm2で加圧し、以降、10
kg/cm2で加圧し、4層プリント配線板を得た。得
られた4層プリント配線板の品質特性を表1に示した。 (実施例2)使用材料及び成型法は実施例1と同様で、
プレス内の真空圧力が50Torrになるまで無加圧
で、その後、通電を開始し、昇温及び昇温以降の加圧は
実施例1と同条件にて4層プリント配線板を得た。得ら
れた4層プリント配線板の品質特性を表1に示した。 (実施例3)使用材料及び成型法は実施例1と同様で、
プレス内の真空圧力が100Torrになるまでを無加
圧で、その後、通電を開始し、製品温度が90℃に達す
るまでを8℃/分で昇温した。その際通電する最大電流
値(A)は277A、90℃に達した後、140℃に達
するまでを1.5℃/分で昇温した。その際通電する最
大電流値(A)は52Aであった。140℃に達した
後、180℃に達するまでを5℃/分で昇温した。その
際通電する最大電流値(A)を173Aにして加熱昇温
し、製品温度が110℃に達するまでを1kg/cm2
で加圧し、以降、10kg/cm2で加圧し4層プリン
ト配線板を得た。得られた4層プリント配線板の品質特
性を表1に示した。 (実施例4)使用材料及び成型法は実施例1と同様で、
プレス内の真空圧力が100Torrになるまでを無加
圧で、その後、通電を開始し、製品温度が90℃に達す
るまでを10℃/分で昇温した。その際通電する最大電
流値(A)は347A、90℃に達した後、140℃に
達するまでを2.5℃/分で昇温した。その際通電する
最大電流値(A)を87Aにして加熱昇温し、140℃
に達した後、180℃に達するまでを7℃/分で昇温し
た。その際通電する最大電流値(A)を243Aにして
加熱昇温し、製品温度が110℃に達するまでを1kg
/cm2で加圧し、以降、10kg/cm2で加圧し4層
プリント配線板を得た。得られた4層プリント配線板の
品質特性を表1に示した。 (実施例5)使用材料、成型法及び加熱昇温は実施例1
と同様で、製品温度が110℃に達するまでを1kg/
cm2で加圧し、以降、8kg/cm2で加圧し4層プリ
ント配線板を得た。得られた4層プリント配線板の特性
を表1に示した。 (実施例6)使用材料、成型法及び加熱昇温は実施例1
と同様で、製品温度が110℃に達するまでを1kg/
cm2で加圧し、以降、15kg/cm2で加圧し4層プ
リント配線板を得た。得られた4層プリント配線板の品
質特性を表1に示した。
【0019】
【表1】
【0020】(比較例1)使用材料及び成型法は実施例
1と同様で、プレス内の真空圧力が150Torrにな
るまでを無加圧で、その後、通電を開始し、製品温度が
90℃に達するまでを9℃/分で昇温した。その際通電
する最大電流値(A)は312A、90℃に達した後、
140℃に達するまでを2.0℃/分で昇温した。その
際通電する最大電流値(A)を70Aにして加熱昇温
し、140℃に達した後、180℃に達するまでを6℃
/分で昇温した。その際通電する最大電流値(A)を2
08Aにして加熱昇温し、製品温度が110℃に達する
までを1kg/cm2で加圧し、以降、10kg/cm2
で加圧し4層プリント配線板を得た。得られた4層プリ
ント配線板の品質特性を表2に示した。 (比較例2)使用材料及び成型法は実施例1と同様で、
プレス内の真空圧力が100Torrになるまでを無加
圧で、その後、通電を開始し、製品温度が90℃に達す
るまでを7℃/分で昇温した。その際通電する最大電流
値(A)は243A、90℃に達した後、140℃に達
するまでを1.0℃/分で昇温した。その際通電する最
大電流値(A)を35Aにして加熱昇温し、140℃に
達した後、180℃に達するまでを4℃/分で昇温し
た。その際通電する最大電流値(A)を139Aにして
加熱昇温し、製品温度が110℃に達するまでを1kg
/cm2で加圧し、以降、10kg/cm2で加圧し4層
プリント配線板を得た。得られた4層プリント配線板の
品質特性を表2に示した。 (比較例3)使用材料及び成型法は実施例1と同様で、
プレス内の真空圧力が100Torrになるまでを無加
圧で、その後、通電を開始し、製品温度が90℃に達す
るまでを11℃/分で昇温した。その際通電する最大電
流値(A)は381A、90℃に達した後、140℃に
達するまでを3.0℃/分で昇温した。その際通電する
最大電流値(A)を104Aにして加熱昇温し、140
℃に達した後、180℃に達するまでを8℃/分で昇温
した。その際通電する最大電流値(A)を277Aにし
て加熱昇温し、製品温度が110℃に達するまでを1k
g/cm2で加圧し、以降、10kg/cm2で加圧し4
層プリント配線板を得た。得られた4層プリント配線板
の品質特性を表2に示した。 (比較例4)昇温時通電する最大電流値(A)を一律1
000Aとし、他の条件は実施例1とすべて同じ条件に
て4層プリント配線板を得た。得られた4層プリント配
線板の品質特性を表2に示した。 (比較例5)使用材料及び成型法は実施例1と同様で、
プレス内の真空圧力が100Torrになる前に1kg
/cm2に加圧し、その後の通電による昇温は実施例1
と同様に実施し、製品温度が110℃に達した後10k
g/cm2で加圧し4層プリント配線板を得た。得られ
た4層プリント配線板の品質特性を表2に示した。 (比較例6)使用材料及び成型法は実施例1と同様で、
プレス内の真空圧力が100Torrになる前に10k
g/cm2に加圧し、その後、実施例1と同様に通電加
熱し、4層プリント配線板を得た。得られた4層プリン
ト配線板の品質特性を表2に示した。 (比較例7)使用材料及び成型法は実施例1と同様で、
プレス内の真空圧力が100Torrになる前に1kg
/cm2に加圧し、以降、20kg/cm2で加圧し、4
層プリント配線板を得た。得られた4層プリント配線板
の品質特性を表2に示した。 (従来例)使用材料及び成型法は実施例1と同様で、プ
レス内の真空開始と同時に1kg/cm2で加圧し、そ
の後、通電による昇温開始と同時に10kg/cm2
加圧し、製品温度が180℃に達するまで、3℃/mi
nで昇温して加熱加圧して、4層プリント配線板を得
た。得られた4層プリント配線板の品質特性を表2に示
した。
【0021】
【表2】
【0022】表1のとおり、本発明の製造方法では、外
観、成型性に優れ、樹脂流れ及び製品温度バラツキの少
ない4層プリント配線板を短時間に成型して得ることが
できた。
【0023】
【発明の効果】本発明にかかる多層プリント配線板の製
造方法によれば、外観、成形性、樹脂流れ、製品温度バ
ラツキにおいて満足すべき結果を得させる多層プリント
配線板を得させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す概略正面図で
ある。
【図2】プリプレグや金属箔等の積層構成を示す概略正
面図である。
【符号の説明】
1 プリプレグ 2 金属箔 3 内層回路板 3a 内層回路 4 組み合わせ材 5 鏡面板 6 加圧プレート 7 電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H05K 3/46 H05K 3/46 B // B29K 105:08 B29L 31:34

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内層回路板とプリプレグの積層体を長尺の
    金属箔で挟んでなる長尺の組み合わせ材を屈曲すること
    により前記内層回路板とプリプレグの積層体を金属箔で
    挟んだ状態で多段に積み重ね、前記金属箔に通電して金
    属箔を発熱させることにより前記積層体を加熱しつつ、
    加圧成形することにより、前記内層回路板とプリプレグ
    と金属箔とを積層一体化させて多層プリント配線板を得
    る方法において、前記積層体を加熱する際の昇温速度
    を、前記積層体の内部温度が90℃に達するまでを8〜
    10℃/分、90℃から140℃に達するまでを1.5
    〜2.5℃/分、そして140℃から180℃に達する
    までを5〜7℃/分となるように調整することを特徴と
    する多層プリント配線板の製造方法。
  2. 【請求項2】通電する際の最大電流量を、設定昇温速度
    (℃/分)×積層体面積(cm2)×0.020に調整
    する、請求項1に記載の多層プリント配線板の製造方
    法。
  3. 【請求項3】前記加圧成形を100torr以下の真空
    下で行う、請求項1または2に記載の多層プリント配線
    板の製造方法。
  4. 【請求項4】100torrの真空に達するまでの間、
    前記積層体には圧力を掛けないようにする、請求項3に
    記載の多層プリント配線板の製造方法。
  5. 【請求項5】前記加圧成形の際の圧力を、前記積層体の
    内部温度が110℃に達するまでを1kg/cm2
    下、それ以降を8〜15kg/cm2に調整する、請求
    項1から3までのいずれかに記載の多層プリント配線板
    の製造方法。
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