JPH11200017A - 光学薄膜成膜装置およびこの光学薄膜成膜装置により成膜された光学素子 - Google Patents

光学薄膜成膜装置およびこの光学薄膜成膜装置により成膜された光学素子

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JPH11200017A
JPH11200017A JP10008755A JP875598A JPH11200017A JP H11200017 A JPH11200017 A JP H11200017A JP 10008755 A JP10008755 A JP 10008755A JP 875598 A JP875598 A JP 875598A JP H11200017 A JPH11200017 A JP H11200017A
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evaporation
thin film
optical
optical element
optical thin
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JP10008755A
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Tetsuya Tomofuji
哲也 友藤
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Nikon Corp
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    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C14/00Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
    • C23C14/22Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterised by the process of coating
    • C23C14/24Vacuum evaporation

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズ等の成膜面が曲面で形成された光学素
子においても膜厚むらを小さく抑えることができるよう
な光学薄膜成膜装置を得るとともに、この光学薄膜成膜
装置によって膜厚むらを小さく抑えた光学薄膜を成膜し
た光学素子を得る。 【解決手段】 真空チャンバ7内に、レンズ基板3を支
持して公転もしくは自公転運動させる基板ホルダ2と、
複数の蒸発源10a〜10cとを設けており、各蒸発源
10a〜10cは蒸発粒子の蒸発量を個別に制御可能と
なっている。さらに、各蒸発源10a〜10cとレンズ
基板3との間には、各蒸発源10a〜10cからの蒸発
粒子の拡散方向角を制限する絞り板4が設けられてい
る。また、各蒸発源10a〜10cは、複数の蒸発試料
を分離格納可能に構成しており、さらには、分離格納し
た蒸発試料のうちから所望の蒸発試料を蒸発可能な構成
としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にレンズ、凹面
鏡、凸面鏡のような光学素子の曲面表面に膜厚が均一に
なる光学薄膜(例えば、反射膜、反射防止膜等)を成膜
させるための光学薄膜成膜装置に関するとともに、この
装置を用いて光学薄膜を成膜した光学素子に関する。
【0002】
【従来の技術】光学薄膜成膜装置においては、図6に示
すように蒸発源Jから蒸発させた蒸発粒子を蒸発源Jの
上方に保持されている光学素子Kに入射、堆積させるこ
とにより薄膜を成膜するように構成されている。ここ
で、蒸発源Jが平面上に配設されている場合、理想状態
では下記の式(1)に従う膜厚で成膜される。
【0003】t ∝ cos2θ/d2 ・・・(1)
【0004】上記の式において、θは、蒸発面から上方
に伸びる鉛直軸と蒸発粒子の飛翔方向となす角。dは、
蒸発源Jが配設された面と平行な面にある光学素子Kと
蒸発源Jとの距離。tは、光学素子Kに成膜された光学
薄膜の膜厚である。
【0005】すなわち、蒸発源Jからある高さにある蒸
発源Jと平行な面上での膜厚は、蒸発源Jの真上が最も
厚くなり、蒸発源Jから離れる(θが大きくなる)に従
って薄くなる傾向にある。このため光学素子K上では、
成膜された膜厚の分布が均一ではなくなってしまう。さ
らに現実の蒸発分布は使用する蒸発試料の種類、形状、
真空チャンバ内の雰囲気、蒸発条件等によって理想状態
より異なってくる。特にレンズ、凹面鏡、凸面鏡等の曲
面表面を有する光学素子の場合、成膜される光学薄膜の
膜厚分布のばらつきはさらに大きくなる。
【0006】このような不具合を是正して、曲面表面を
有する光学素子上の膜厚を均一にすることができるよう
にした光学薄膜成膜装置としては、図7に示すような光
学薄膜成膜装置101がある。この光学薄膜成膜装置1
01は、真空チャンバ107内に自公転をする基板ホル
ダ2を設け、この基板ホルダ2にレンズ基板3を装着す
るように構成されている。蒸発源110とレンズ3との
間には、マスク106が配置されており、1箇所の蒸発
源110から蒸発試料を加熱蒸発させて、レンズ基板3
に光学薄膜を成膜するようになっている。
【0007】基板ホルダ2は、図8に示すように基板自
転機構を備えて構成され、光学基板3を保持している。
基板ホルダ2の中心にある円形の穴8は膜厚モニタ用の
穴であり、この穴8に水晶振動子を取り付けることによ
り、レンズ基板3に成膜された膜厚の変化を水晶振動子
の振動数の変化として検出することにより膜厚を計測す
るようになっている。
【0008】マスク106は、図9に示すように、レン
ズ基板3上で膜が厚く付く領域に蒸発粒子の到達する量
を減少させるために配置されている補正板である。この
マスク106は、図からもよく分かるように、レンズ基
板3に対して垂直入射に近い方向の蒸発粒子の付着(レ
ンズ基板3の中央部への付着量)をある程度制限し、斜
入射方向の蒸発粒子の付着(レンズ基板3の周辺部近
傍)については制限を小さくして、膜厚分布を均一化さ
せるようになっている。
【0009】ところで現実に成膜させる光学薄膜は、複
数の膜材料層から構成される多層膜となることが多い。
このため、上記の光学薄膜成膜装置101においては、
レンズ基板3上に形成する膜が多層膜を形成する場合、
真空チャンバ107の真空を維持したまま蒸発源110
の蒸発試料を交換して蒸着させることにより行ってい
る。
【0010】このように、レンズ基板3上で膜厚分布の
小さい多層膜を形成するためには、蒸発試料を複数種類
使用するため、各試料に対して最適化したマスク106
を使用しなければならない。しかしながら、真空蒸着中
に真空を保持したままマスク106を交換することは困
難であることから、多層膜を作成するときに使用するマ
スクは、使用する蒸発試料のうちで影響力の強い(膜厚
が厚くなる)試料の蒸発分布を考慮した設計としてい
た。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記のよ
うな光学薄膜成膜装置101においては、レンズ基板3
上の場所により膜厚が異なり、特に多層膜を作成すると
きには一種類のマスク106しか使用できないため、各
層の膜厚が異なって設計した光学特性が得られないとい
う問題があった。
【0012】例えば、レンズの曲率半径Rとレンズの有
効径Dとの比がR:D=1.4:2であるレンズに対し
て、MgF2/ZrO2/Al23/レンズという膜構成
で、膜厚を1/4光学波長、1/2光学波長、1/4光
学波長とした3層の反射防止膜を成膜した場合、レンズ
頂点部付近はほぼ設計通りの膜厚となるがレンズ周辺部
では膜厚が設計値からずれてしまう。
【0013】このような反射防止膜を形成したレンズに
おいて、反射防止膜のレンズ頂点部の反射率特性を図1
0に示し、レンズ周辺部の反射率特性を図11に示す。
上記の光学薄膜成膜装置101によって成膜したレンズ
においては、周辺部では膜厚が設計値からずれてしまう
ため、図10および図11の比較結果からもあきらかな
ように、レンズ周辺部の反射率特性がレンズ頂点部と異
なってしまうという問題を生じる。
【0014】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、レンズ等の成膜面が曲面で形成された光
学素子においても膜厚むらを小さく抑えることができる
ような光学薄膜成膜装置を提供することを目的とすると
ともに、この光学薄膜成膜装置によって膜厚むらを小さ
く抑えた光学薄膜を成膜した光学素子を提供することを
目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の光学薄膜成膜装置(実施形態におけ
る光学薄膜成膜装置1)は、成膜室(例えば、実施形態
における真空チャンバ7)内に、光学素子(実施形態に
おけるレンズ基板3)を支持して公転もしくは自公転運
動させる素子支持部(実施形態における基板ホルダ2)
と、薄膜形成用の蒸発粒子を発生させる蒸発源(実施形
態における蒸発源10)とを設けて構成されるが、この
とき、蒸発源を複数配設しているとともに、蒸発源から
の蒸発粒子の蒸発量を個別に制御可能な構成としてい
る。
【0016】このように複数の蒸発源を配設した上で各
蒸発源からの蒸発粒子の蒸発量を変えるようにすれば、
公転もしくは自公転する光学素子に対して複数の方向か
ら異なる蒸発量で蒸発粒子を入射させて薄膜形成がなさ
れるため、曲率の大きなレンズ等のような光学素子であ
っても、その表面の膜厚分布を均一化することが可能と
なる。
【0017】すなわち、本発明の成膜装置を用れば、従
来のように一カ所の蒸発源から拡散放出される蒸発粒子
によって光学素子全面に成膜を行うのではなく、複数の
方向から異なる量で拡散飛来する蒸発粒子によって成膜
が行われる。ここで光学素子の表面の各部には複数の方
向のうちの入射角が垂直入射に近くなる蒸発源からの蒸
発粒子が最も効率良く付着して成膜されるのであるが、
曲率の大きな表面形状を有する光学素子の場合でも、表
面のほぼ全ての位置で入射角が垂直入射に近くなる蒸発
源を有するようにすることが可能となる。
【0018】さらに、複数の蒸発源を設けた場合には、
光学素子に対して、蒸発面から上方に伸びる鉛直軸と蒸
発粒子の飛翔方向となす角(図6に示すθ、以下「蒸発
源と光学素子とのなす角θ」と略す)が小さい蒸発源か
らの蒸発粒子が多く付着して、その蒸発源から飛来する
蒸発粒子によって成膜される部分の膜厚が厚くなる。こ
のため、光学素子とのなす角θが小さい蒸発源からの蒸
発粒子の蒸発量を、光学素子とのなす角θが大きい蒸発
源からの蒸発粒子の蒸発量よりも少なくすれば、膜厚分
布を均一化することができる。
【0019】なお、これら複数の蒸発源を素子支持部の
公転軸(実施形態におけるCa)から異なる距離を有し
て配設するのが好ましく、これにより、光学素子に対し
て異なる方向で且つ異なる入射角で蒸発粒子を入射させ
て光学素子表面に付着させることができ、膜厚分布をよ
り均一化することができる。
【0020】また、同様の趣旨から、各蒸発源と素子支
持部に支持された光学素子との間に、各蒸発源からの蒸
発粒子の拡散方向角を制限する絞り部材(実施形態にお
ける絞り板4)を設けるのが好ましい。この絞り部材に
より、複数の蒸発源のそれぞれから光学素子へ到達する
蒸発粒子の入射角を制限して(蒸発粒子の拡散する立体
角を制限して)光学素子表面に成膜される薄膜の膜厚分
布制御を行うことが可能であり、斜入射となる方向の入
射角を制限する等して、膜厚分布をさらに均一化するこ
とができる。
【0021】なお、本発明の光学薄膜成膜装置において
は、複数の蒸発源の各々において複数の蒸発試料を分離
格納可能に構成し、さらには、分離格納した蒸発試料の
うちから所望の蒸発試料を蒸発可能に構成することが好
ましい。このような構成とすることにより、成膜室内の
真空状態を維持する等、成膜室内の雰囲気を維持させた
まま蒸発源から蒸発させる蒸発粒子の種類を変えること
ができるため、光学素子表面に容易に多層の光学薄膜を
成膜することができる。
【0022】さらに、蒸発試料が異なると同一の条件下
でも成膜される光学薄膜の厚さに変動を生じる(蒸発試
料の種類によって成膜の影響力に変動がある)場合があ
るが、このような場合には蒸発源からの蒸発粒子の蒸発
量を変えることにより、均一な膜厚の多層の光学薄膜を
成膜することができる。
【0023】また、本発明の光学薄膜成膜装置において
は、複数の蒸発源のうちの1つの蒸発源(実施形態にお
ける10a)は素子支持部の公転軸上に配設したり、複
数の蒸発源のうちの少なくとも1つの蒸発源(実施形態
における10b,10c)は光学素子の自転軸軌道(実
施形態におけるCb,Cc)上に配設したりするように
構成することが好ましい。このような構成とすることに
より、素子支持部の公転軸上に配設した蒸発源からは素
子支持部に支持された光学素子の周辺部に垂直入射に近
い状態で蒸発粒子を付着させることができ、光学素子の
自転軸軌道上に配設した蒸発源からは素子支持部に支持
された光学素子の中央部に垂直入射に近い状態で蒸発粒
子を付着させることができる。
【0024】そして、上記のように構成された光学薄膜
成膜装置を用いて光学薄膜を成膜すれば、厚さのばらつ
きが少ない光学薄膜が成膜された光学素子を得ることが
できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図1から図3を参照して説明する。図1には本
発明に係る光学薄膜成膜装置1の構成例を示している。
この光学薄膜成膜装置1は、密閉されて真空排気可能な
真空チャンバ7を有しており、この真空チャンバ7内に
は自公転自在に基板ホルダ2が配置されている。基板ホ
ルダ2は、レンズ基板3が4ヶ保持されており、図8に
示す前記基板ホルダ2と同一構成であるためここでの再
度の説明は省略する。
【0026】真空チャンバ7内の底部には蒸発源10が
配設されており、この蒸発源10は、第一蒸発源10
a、第二蒸発源10bおよび第三蒸発源10cから構成
されている。蒸発源10のうち基板ホルダ2の中心位
置、即ち、レンズ基板3の公転軸Ca上には第一蒸発源
10aが配置され、レンズ基板3の中心の軌道上、即ち
レンズ基板3の自転軸軌道Cb,Cc上には第二蒸発源
10bおよび、第三蒸発源10cが配置されている。す
なわち、第二蒸発源10bと第三蒸発源10cとの位置
関係は、第一蒸発源10aを中心に点対称の関係にあ
る。
【0027】蒸発源10と基板ホルダ2との間には、蒸
発源10からの蒸発流を制御するため絞り板4が配置さ
れている。絞り板4には、図2に示すように各蒸発源1
0a,10b,10cに対応して円形の開口5a,5
b,5cが形成されている。第一蒸発源10aに対応し
て形成された中央部の第一開口5aは、第二蒸発源10
bおよび第三蒸発源10cに対応して形成された第二開
口5bおよび第三開口5cよりも小さい径で形成されて
いる。
【0028】従って、第一蒸発源10aから蒸発する蒸
発試料の蒸発流は、中心軸Caを中心に各々θaづつ上
方に向かって広がるように制限され、第二、第三蒸発源
10b,10cから蒸発する蒸発試料の蒸発流は、中心
軸Cb,Ccを中心にθaよりも大きい角度であるθb
およびθcづつ上方に向かって広がるように制限され
る。
【0029】これにより、各レンズ基板3に対してレン
ズ基板3の中央部への蒸発粒子の付着量をある程度制限
し、レンズ基板3の周辺部近傍への蒸発粒子の付着量に
ついては制限を小さくして、膜厚分布を均一化させるこ
とができる。なお、レンズ基板3上に均一な膜を形成す
るために、開口5a,5b,5cの形状・寸法は成膜対
象のレンズ基板3の形状に応じて適宜変更される。
【0030】各蒸発源10a〜10cは、その平面形状
を図3に示すように、蒸発試料を保持する試料保持部材
11と、この試料保持部材11内に保持されている蒸発
試料を加熱蒸発させるための電子銃12とから構成され
ている。なお、各蒸発源の10a〜10cはいずれも同
一構成であるため、図3には1個の蒸発源10のみを表
している。
【0031】試料保持部材11は、複数種類の蒸発試料
を保持することができるように複数の保持室(図3に示
す試料保持部材11においては、3つの保持室11a,
11b,11c)に分かれて形成されている。試料保持
部材11は、中心位置Pを中心として回転自在(図3に
おいては右回転)に構成されている。そして、電子銃1
2は、試料保持部材11の中心位置Pに対して偏心した
位置Oを加熱するように配設されている。このため、一
箇所の保持室(例えば11a)内の蒸発試料を加熱蒸発
させているときは、他の保持室(11b,11c)内の
蒸発試料は加熱蒸発されない。
【0032】このように構成された光学薄膜成膜装置1
においては、試料保持部材11における第一〜第三保持
室11a〜11cに異なる蒸発試料を保持させ、まず第
一保持室11aに保持された第一蒸発試料を電子銃12
によって加熱蒸発させる。これにより、この第一蒸発試
料はレンズ基板3に成膜される光学薄膜の一層目の薄膜
として蒸着される。
【0033】そして、このように一層目の薄膜の蒸着を
行った後は、試料保持部材11の中心位置Pを中心とし
て試料保持部材11を120°右方向に回動させ、第二
保持室11bに保持された第二蒸発試料を電子銃12に
よって加熱蒸発させる。これにより、この第二蒸発試料
はレンズ基板3に成膜される光学薄膜の二層目の薄膜と
して蒸着される。さらに、二層目の薄膜の蒸着を行った
後は前記と同様に蒸着保持部材11を回動させて、第三
保持室11cに保持された第三蒸発試料の蒸着を行って
三層目の薄膜を成膜する。
【0034】このように構成された蒸発源10によれ
ば、真空チャンバ7内の真空を維持したまま簡単に蒸発
試料を変えることができる。このため、レンズ基板3上
へ多層膜を成膜する場合には、成膜する層数に応じた数
の保持室を有する試料保持部材11を用いて、異なる蒸
発試料を順次蒸発させることにより、多層の光学薄膜を
容易に、且つ、確実に成膜することができる。
【0035】また、各蒸発源10a〜10cにおいて
は、各電子銃12の投入電力を変えることによって、各
蒸発源10a〜10cからの蒸発試料の蒸発量を変える
ことができるようになっている。従って、各蒸発源10
a〜10cとレンズ基板3とのなす角度θが異なってい
ても、レンズ基板3とのなす角θが小さい蒸発源からの
蒸発量を、レンズ基板3とのなす角θが大きい蒸発源か
らの蒸発量よりも少なくするような蒸発量の制御を行え
ば、膜厚分布を均一化させることができる。
【0036】さらに、蒸発試料の種類によって成膜の影
響力に変動がある(膜厚が厚くなったり薄くなったりす
る)場合でも、影響力の大きい蒸発源からの蒸発量を少
なくするような蒸発量の制御を行えば、蒸発試料を変え
る毎に交換する必要がある補正板(マスク106に相
当)を設けなくても膜厚分布を均一化させることができ
る。また、上記の絞り板4を用いてレンズ基板3への蒸
発試料の蒸発量の制御を併せて行えば、膜厚分布をより
均一化させることができる。
【0037】このように各電子銃12の投入電力を変え
るような構成とすることにより、真空チャンバ7の真空
状態を維持したまま、真空チャンバ7の外部からでも簡
単に各蒸発源10a〜10cからの蒸発量を調整するこ
とができる。また、蒸発源10における蒸発試料の加熱
蒸発手段としては必ずしも電子銃12を用いる必要はな
く、抵抗加熱方式(電気ヒータ)や誘導加熱方式の加熱
蒸発手段を用い、入力電圧等の投入電力の調整を行うこ
とによりヒータの温度調節を行う等して蒸発試料の蒸発
量の調整を行うように構成してもよい。
【0038】なお、上記の実施形態においては、絞り板
4は必ずしも設ける必要はなく、上記のように各蒸発源
10a〜10cにおける蒸発量の調整だけで膜厚分布を
均一化させるようにしてもよい。また、絞り板4を設け
るのみならず、図9に示すようなマスク106を併せて
用いるように構成してもよい。
【0039】上記の実施形態においては、レンズ基板3
上に多層膜の光学薄膜を形成する場合について説明した
ため、各蒸発源10a〜10cにおいては各々複数の蒸
発試料を保持することができるように構成したが、本発
明は必ずしもこのような構成とする必要はなく、単層膜
の光学薄膜を成膜する場合には、各蒸発源10a〜10
cにおいて一つの蒸発試料を保持することができればよ
い。
【0040】さらに、上記の光学薄膜成膜装置1におい
ては、第一蒸発源10aをレンズ基板3の公転軸上に配
設しているが、本発明はこのような構成に限られるもの
ではなく、第一蒸発源10aは必ずしもレンズ基板3の
公転軸上に配設する必要はない。また、第二蒸発源10
bおよび第三蒸発源10cも必ずしもレンズ基板3の自
転軸軌道上に配設する必要はなく、少なくとも1つの蒸
発源10がガラス基板3の自転軸軌道上に配設されてい
ればよいか、さらには、ガラス基板3の自転軸軌道上に
蒸発源10が配設されていなくてもよい。
【0041】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例について、図
4を加えて説明する。例えば、本発明に係る光学薄膜成
膜装置1を用いて、レンズの曲率半径Rとレンズの有効
径Dとの比がR:D=1.4:2であるレンズに対し
て、前記と同じ3層の反射防止膜(MgF2/ZrO2
Al23/レンズで、膜厚1/4光学波長、1/2光学
波長、1/4光学波長)を形成する場合について説明す
る。
【0042】このような成膜を行う場合には、蒸発源1
0の蒸発源面と基板ホルダ2の基板取付面までの距離D
を1000mmに設定する。絞り板4は、第一蒸発源1
0aの蒸発流を制限する角度θa,θaが各々16゜と
なり、第二蒸発源10bおよび第三蒸発源10cの蒸発
流を制限する角度θb,θbおよびθc,θcが各々2
5゜となるように、絞り板4の開口5a,5bおよび5
cの寸法を調整した上で蒸発源10とガラス基板3との
間に配設される。なお、開口5aは、公転軸Caを中心
として形成された丸穴であり、開口5b,5cは、開口
5aよりも大きな径で自転軸軌道Cb,Ccを中心とし
て形成された丸穴である。
【0043】そして、各蒸発源10a〜10cの試料保
持部材11における第一保持室11aにはAl23を保
持させ、第二保持室11b内にはZrO2を保持させる
とともに、第三保持室にはMgF2を蒸発試料として保
持させる。そして、各蒸発源10a,10b,10cか
ら図4に示すような蒸発源レート比で加熱蒸発させる。
ここで、蒸発源レート比とは、同一時間蒸発試料を加熱
蒸発させたときに、蒸発源からある高さにある蒸発源と
平行な面上において成膜される膜厚(図6におけるt)
の比をいう。
【0044】上記のような光学薄膜を成膜する場合に
は、まず各蒸発源10a〜10cにおける第一保持室1
1aのAl23を加熱蒸発させてレンズ基板3上にAl
23の薄膜を成膜する。このとき、第二蒸発源10bお
よび第三蒸発源10cにおいては、第一蒸発源10aの
75%の蒸発量となるように(各蒸発源10a〜10c
とのなす角θが同一である位置に基板を配設したと仮定
した状態で、基板に成膜される光学薄膜の膜厚が、第一
蒸発源10aから蒸発させた蒸発粒子によって成膜され
る膜厚に対して、第二蒸発源10bおよび第三蒸発源1
0cから蒸発させた蒸発粒子によって成膜される膜厚が
75%となるように)電子銃12の投入電力の調整を行
う。
【0045】すなわち、光学薄膜成膜装置1において
は、第二蒸発源10bおよび第三蒸発源10cとガラス
基板3とのなす角θ(光学薄膜成膜装置1においては、
0°)が、第一蒸発源10aとガラス基板3とのなす角
よりも小さいため、第二蒸発源10bおよび第三蒸発源
10cからの蒸発量を第一蒸発源10aからの蒸発量よ
りも少なくして、ガラス基板3において成膜される光学
薄膜の膜厚の均一化を図ることとしている。
【0046】そして、Al23の薄膜の厚さが1/4光
学波長の厚さに達したら蒸発を終了して、試料保持部材
11を120°右方向に回動させ、第二保持室11bに
保持されたZrO2を加熱蒸発させる。ZrO2を加熱蒸
発させる場合には、第二蒸発源10bおよび第三蒸発源
10cにおいては、第一蒸発源10aの85%の蒸発量
となるように電子銃12の投入電力の調整を行う。
【0047】さらに、ZrO2の薄膜の厚さが1/2光
学波長の厚さに達したら蒸発を終了して、再度試料保持
部材11を120°右方向に回動させ、第三保持室11
cに保持されたMgF2を加熱蒸発させる。MgF2を加
熱蒸発させる場合には、第二蒸発源10bおよび第三蒸
発源10cにおいては、第一蒸発源10aの95%の蒸
発量となるように電子銃12の投入電力の調整を行う。
そして、MgF2の薄膜の厚さが1/4光学波長の厚さ
に達したら蒸着を終了させることにより、MgF2/Z
rO2/Al23/レンズであって、膜厚を1/4光学
波長、1/2光学波長、1/4光学波長の3層の反射防
止膜を成膜することができる。
【0048】このような反射防止膜を成膜したレンズ基
板3において、反射防止膜のレンズ頂点部の反射率特性
は、前記の光学薄膜成膜装置101を用いて成膜した場
合と同様に図10に示すような結果となり、レンズ周辺
部の反射率特性は図5に示すような結果となる。この図
からもあきらかなように、従来の光学薄膜成膜装置10
1を用いて成膜した場合におけるレンズ周辺部の特性
(図11参照)よりレンズ頂点部の特性に近くなってい
る。従って、上記の光学薄膜成膜装置1を用いて光学薄
膜の成膜を行えば、レンズ全面にわたってほぼ均一な反
射率特性を有する光学薄膜を成膜したレンズを得ること
ができる。
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る光学薄膜成
膜装置によれば、成膜室内に蒸発源を複数配設している
ので、公転もしくは自公転する光学素子に対して複数の
方向から蒸発粒子を入射させて薄膜形成がなされ、曲率
の大きなレンズ等のような光学素子であっても、その表
面の膜厚分布を均一化することが可能となる。すなわ
ち、複数の方向から拡散飛来する蒸発粒子によって成膜
が行われるので、曲率の大きな表面形状を有する光学素
子の場合でも、表面のほぼ全ての位置で入射角が垂直入
射に近くなる蒸発源を有するようにすることが可能とな
る。
【0050】さらに、光学素子とのなす角が小さい蒸発
源からの蒸発粒子の蒸発量を、光学素子とのなす角が大
きい蒸発源からの蒸発粒子の蒸発量よりも少なくすれ
ば、曲率の大きな光学素子の表面に対しても均一な膜厚
分布の光学薄膜を形成することができ、レンズ頂点部と
周辺部とでの光学特性の差を小さくすることができる。
【0051】なお、これら複数の蒸発源を素子支持部の
公転軸から異なる距離を有して配設するのが好ましく、
これにより、光学素子に対して異なる方向で且つ異なる
入射角で蒸発粒子を入射させて光学素子表面に付着させ
ることができ、膜厚分布をより均一化することができ
る。
【0052】また、同様の趣旨から、各蒸発源と素子支
持部に支持された光学素子との間に、各蒸発源からの蒸
発粒子の拡散方向角を制限する絞り部材を設けるのが好
ましい。この絞り部材により、複数の蒸発源のそれぞれ
から光学素子へ到達する蒸発粒子の入射角を制限して光
学素子表面に成膜される薄膜の膜厚分布制御を行うこと
が可能であり、斜入射となる方向の入射角を制限する等
することにより、膜厚分布を均一化させることができ
る。
【0053】そして、異なる種類の蒸発試料を用いて多
層膜を成膜する場合でも、各蒸発源からの蒸発量を個別
に制御すれば、一種類の絞り部材を用いるだけで蒸発試
料を変える毎に絞り部材を交換する必要はなく、膜厚分
布を均一化させることができる。
【0054】なお、本発明の光学薄膜成膜装置において
は、複数の蒸発源の各々において複数の蒸発試料を分離
格納可能に構成し、さらには、分離格納した蒸発試料の
うちから所望の蒸発試料を蒸発可能に構成することが好
ましい。このような構成とすることにより、成膜室内の
真空状態を維持する等、成膜室内の雰囲気を維持させた
まま蒸発源から蒸発させる蒸発粒子の種類を変えること
ができるため、光学素子表面に容易に多層の光学薄膜を
成膜することができる。
【0055】このとき、蒸発試料の違いによって成膜さ
れる光学薄膜の厚さが変化する場合には、蒸発試料に応
じて蒸発量を制御すれば、蒸発試料の違いに応じて交換
する必要がある補正板等を設けなくても、成膜した光学
薄膜の膜厚を均一化させることができる。
【0056】さらに、複数の蒸発源のうちの1つの蒸発
源は素子支持部の公転軸上に配設したり、複数の蒸発源
のうちの少なくとも1つの蒸発源は光学素子の自転軸軌
道上に配設したりするように構成することが好ましい。
このような構成とすることにより、素子支持部の公転軸
上に配設した蒸発源からは素子支持部に支持された光学
素子の周辺部に垂直入射に近い状態で蒸発粒子を付着さ
せることができ、光学素子の自転軸軌道上に配設した蒸
発源からは素子支持部に支持された光学素子の中央部に
垂直入射に近い状態で蒸発粒子を付着させることができ
る。
【0057】そして、上記のように構成された光学薄膜
成膜装置を用いて光学薄膜を成膜すれば、厚さのばらつ
きが少ない光学薄膜が成膜された光学素子を得ることが
できるため、光学素子の中心部と周辺部とでの光学特性
の差を小さくした光学素子を得る。特に、光学素子が曲
率の大きなレンズである場合には、レンズ頂点部と周辺
部とでの光学特性の差を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学薄膜成膜装置の概要図であ
る。
【図2】上記の光学薄膜成膜装置に用いられる絞り板の
平面図であり、図1におけるII矢視図である。
【図3】上記の光学薄膜成膜装置に用いられる蒸発源の
平面図である。
【図4】上記の光学薄膜成膜装置の実施例として示した
蒸発材料による蒸発源の蒸発レート比を示す図表であ
る。
【図5】上記の光学薄膜成膜装置を用いた反射防止膜の
レンズ周辺部の反射率特性を示す図である。
【図6】式1に用いている記号を示す図である。
【図7】従来の光学薄膜成膜装置を示す概要図である。
【図8】光学薄膜成膜装置に用いられているレンズホル
ダの平面図であり、図1におけるVIII矢視図である。
【図9】従来の光学薄膜成膜装置に用いられているマス
クの平面図である。
【図10】光学薄膜成膜装置を用いて成膜した反射防止
膜のレンズ頂点部の反射率特性を示す図である。
【図11】光学薄膜成膜装置を用いて成膜した反射防止
膜のレンズ周辺部の反射率特性を示す図である。
【符号の説明】
1 光学薄膜成膜装置 2 基板ホルダ 3 レンズ基板 4 絞り板 5 開口 7 真空チャンバ 10 蒸発源

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉可能に形成された成膜室内に、 光学素子を支持するとともにこの光学素子を公転もしく
    は自公転運動させる素子支持部および前記光学素子の表
    面に薄膜を形成させるための蒸発粒子を発生させる複数
    の蒸発源を配設して構成され、 前記光学素子表面の成膜厚さを均一化するために前記各
    蒸発源からの蒸発粒子の蒸発量を個別に制御可能とした
    ことを特徴とする光学薄膜成膜装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の蒸発源が、前記素子支持部の
    公転軸から異なる距離を有して配設されていることを特
    徴とする請求項1に記載の光学薄膜成膜装置。
  3. 【請求項3】 前記各蒸発源と前記素子支持部に支持さ
    れた光学素子との間に、前記各蒸発源からの蒸発粒子の
    拡散方向角を制限する絞り部材を設け、前記各蒸発源か
    ら前記光学素子へ到達する蒸発粒子の入射角を制限して
    前記光学素子表面に成膜される薄膜の膜厚分布制御を行
    うことを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の
    光学薄膜成膜装置。
  4. 【請求項4】 前記各蒸発源が、複数の蒸発試料を分離
    格納可能に構成され、分離格納した蒸発試料のうちから
    所望の蒸発試料を蒸発可能に構成していることを特徴と
    する請求項1から請求項3のいずれかに記載の光学薄膜
    成膜装置。
  5. 【請求項5】 前記各蒸発源のうちの1つの蒸発源が前
    記素子支持部の公転軸上に配設されていることを特徴と
    する請求項1から請求項4のいずれかに記載の光学薄膜
    成膜装置。
  6. 【請求項6】 前記各蒸発源のうち少なくとも1つの蒸
    発源が前記光学素子の自転軸軌道上に配設されているこ
    とを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載
    の光学薄膜成膜装置。
  7. 【請求項7】 前記請求項1から請求項6のいずれかに
    記載の光学薄膜成膜装置によって成膜された光学素子で
    あって、成膜された光学薄膜の厚さのばらつきを小さく
    したことを特徴とする光学素子。
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