JP2002164303A - 真空蒸着装置 - Google Patents

真空蒸着装置

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JP2002164303A
JP2002164303A JP2000362871A JP2000362871A JP2002164303A JP 2002164303 A JP2002164303 A JP 2002164303A JP 2000362871 A JP2000362871 A JP 2000362871A JP 2000362871 A JP2000362871 A JP 2000362871A JP 2002164303 A JP2002164303 A JP 2002164303A
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wafer
circular hole
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Toshiyuki Maekawa
利幸 前川
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自転および公転するドーム状ウェーハホルダに
ウェーハを安定に装着し、ウェーハ上に均一な膜厚およ
び膜質で成膜できる真空蒸着装置を提供する。 【解決手段】高真空状態に維持されたベルジャー2内で
材料16を気化し、被蒸着物6の成膜面に材料16を堆
積させる真空蒸着装置であって、材料16を気化する蒸
着源14と、自転軸1Cを中心に自転する複数のドーム
状ホルダ1と、ドーム状ホルダ1の曲面が局所的に平面
状に補正された補正部分3を含み、成膜面がドーム状ホ
ルダ1の内側を向くように補正部分3に被蒸着物6を保
持する保持部4と、複数のドーム状ホルダ1を公転軸1
3Cを中心に公転させるプラネタリー13とを有する真
空蒸着装置11。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置等の製
造に用いられる真空蒸着装置に関し、特に、ウェーハホ
ルダを自転および公転させながら、ウェーハ上に均一な
膜厚および膜質で金属膜等を形成できる真空蒸着装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造に用いられる真空蒸着
装置においては、複数のドーム状ウェーハホルダを自転
および公転させながら成膜が行われることが多い。ドー
ム状ウェーハホルダを自転および公転させることによ
り、膜厚が均一で、かつ段差被覆性(ステップカバレー
ジ)の良好な蒸着膜を形成できる。図7に、複数のドー
ム状ウェーハホルダを有する真空蒸着装置の概略図を示
す。
【0003】真空蒸着装置31は、高真空状態を保つた
めの容器(ベルジャー)32と、ベルジャー32内を高
真空とするための排気ポンプ(不図示)を有する。図7
に示すように、1個のドーム状ウェーハホルダ33は数
個〜十数個のウェーハ保持部34を有する。1個のウェ
ーハ保持部34は1枚のウェーハ35を保持する。
【0004】ウェーハ35の成膜面はドーム状ウェーハ
ホルダ33の内側に配置される。成膜が行われる間、ド
ーム状ウェーハホルダ33は自転軸33Cを中心に自転
する。複数(通常3個)のドーム状ウェーハホルダ33
はプラネタリー36に接続されている。プラネタリー3
6が公転軸36Cを中心に回転することにより、ドーム
状ウェーハホルダ33が公転する。
【0005】図7に示す真空蒸着装置31は、E型電子
銃あるいはEガンと呼ばれる電子ビーム蒸着源37を有
する。電子ビーム蒸着源37は、例えば銅からなるルツ
ボ38を有し、ルツボ38内に蒸着材39が入れられ
る。ルツボ38を水冷しながら蒸着材39に電子ビーム
40を照射すると、電子の衝撃により蒸着材39が加熱
されて蒸発する。図7に蒸着材39の気体39Gを模式
的に示す。
【0006】電子ビーム蒸着源37の上部にはシャッタ
ー41が設けられている。蒸着材39に対する電子ビー
ム40の照射または遮蔽は、シャッター41によって制
御される。上記のような電子ビーム蒸着源37によれ
ば、ルツボ38が水冷されているため、ルツボ材料ある
いはそれに含まれる不純物が蒸着膜中に混入する可能性
が低い。したがって、高純度の蒸着膜が得られる。
【0007】上記のような電子ビーム蒸着源37を有す
る真空蒸着装置31の他に、抵抗加熱蒸着源や、高周波
加熱蒸着源を有する真空蒸着装置や、レーザを用いて蒸
着材を加熱する真空蒸着装置もある。抵抗加熱蒸着源
は、タングステン(W)、タンタル(Ta)、モリブデ
ン(Mo)等の高融点金属からなるヒータあるいはボー
トに通電して加熱し、蒸着材を蒸発させるものである。
抵抗加熱蒸着源には、蒸着材をヒータあるいはボートに
接触させて表面張力等で保持する直接加熱式と、例えば
アルミナからなるルツボをヒータ等で加熱し、ルツボ内
で蒸着材を溶融させる間接加熱式がある。
【0008】高周波加熱蒸着源は、加熱源として高周波
誘導電流を利用するものであり、蒸着材自体に誘起され
る高周波誘導電流を利用して、蒸着材を加熱するもの
と、グラファイト等からなるルツボを高周波誘導電流に
より加熱し、ルツボ内の蒸着材を蒸発させるものとがあ
る。
【0009】以上のように、真空蒸着装置の蒸着源には
複数の種類があるが、複数の蒸着源を用いる場合等の特
殊な場合を除き、真空蒸着における蒸着源は、蒸着源の
種類にかかわらず点源または小面積の面源である。一
方、ウェーハは蒸着源に比較して明らかに大きい面積を
有する。さらに、1回の蒸着処理において、通常、数枚
〜数十枚のウェーハに同時に蒸着膜が形成されるため、
被蒸着面積は蒸着源の面積よりも圧倒的に大きい。
【0010】したがって、ウェーハ面内の膜厚の均一性
およびウェーハ間の膜厚の均一性を確保するには、蒸着
源とウェーハとの位置関係の調整が重要となる。例え
ば、蒸着源とウェーハとの間にバイアスが印加されるイ
オンプレーティングや、ターゲットとウェーハとの間に
バイアスが印加されるスパッタリングや、原料ガスを反
応室に供給して反応させる化学気相成長(CVD;ch
emical vapor deposition)と
比較すると、真空蒸着では蒸着源とウェーハとの位置関
係に特殊な工夫が要求される。
【0011】図8は蒸着源とウェーハとの位置関係を表
す模式図である。図8(a)は蒸着源が点源であり、蒸
着材があらゆる方向に均等に蒸発するとみなせる場合を
示す。例えば、コイル状の抵抗加熱蒸着源を用いる場合
が、図8(a)の配置に該当する。図8(b)は蒸着源
が微小な平面源である場合を示す。例えば、電子ビーム
蒸着源を用いる場合が、図8(b)の配置に該当する。
【0012】図8(a)に示すように、点源P1 からウ
ェーハ平面Wにおろした垂線と、ウェーハ平面Wとの交
点を原点Oとする。P1 とOとの距離をhとする。原点
Oにおける蒸着膜の厚さをto とし、原点Oからウェー
ハ平面内でxだけ離れた点Xにおける蒸着膜の厚さをt
x とすると、to とtx の関係は次式(1)で表され
る。
【0013】
【数1】
【0014】一方、図8(b)に示すように、平面源の
中心位置P2 からウェーハ平面Wにおろした垂線と、ウ
ェーハ平面Wとの交点を原点Oとする。P2 とOとの距
離をhとする。図8(a)と同様に、原点Oにおける蒸
着膜の厚さをto とし、原点Oからウェーハ平面内でx
だけ離れた点Xにおける蒸着膜の厚さをtx とすると、
o とtx の関係は次式(2)で表される。
【0015】
【数2】
【0016】式(1)および(2)をそれぞれ計算した
結果、すなわち蒸着膜の膜厚分布を図9に示す。図9に
おいてaは図8(a)に示す点源の場合、bは図8
(b)に示す平面源の場合である。図9から、蒸着源が
1個の場合にウェーハ面内で膜厚を均一とするには、蒸
着源とウェーハとの距離を大きくする必要があることが
わかる。しかしながら、真空蒸着装置を無制限に大きく
出来ないという制約があるため、蒸着源とウェーハとの
距離を十分に大きくすることは出来ない。
【0017】したがって、複数の蒸着源を使用したり、
あるいは、図7に示すようにドーム状ウェーハホルダを
自転および公転させたりすることにより、膜厚の均一化
が図られている。また、図9から、原点Oからの距離x
が等しいとき、点源の場合(a)と平面源の場合(b)
とでは、電子ビーム蒸着源等の平面源において膜厚の均
一性がより低下することもわかる。
【0018】自転および公転するドーム状ウェーハホル
ダは、蒸着膜の膜厚の均一性を向上させるだけでなく、
ステップカバレージを改善するという利点も有する。半
導体装置の製造において、配線形成用の金属膜等を成膜
する際に真空蒸着が行われる。したがって、蒸着膜のス
テップカバレージが良好でない場合、断線等の不良の要
因となる。
【0019】真空蒸着においては、蒸着材の気体原子あ
るいは気体分子は相互に、あるいはイオン等の他の粒子
と衝突せずに、蒸着源からウェーハに直進する。気体原
子(または分子)がウェーハ平面に垂直に衝突したと
き、ウェーハ表面に凹凸が存在すると、段差の側面部に
は蒸着材が堆積しにくい。一方、凹部の底部等、ウェー
ハ平面にほぼ平行で平坦な部分には蒸着材が相対的に厚
く堆積される。これにより、蒸着膜のステップカバレー
ジは低下する。
【0020】自転および公転するドーム状ウェーハホル
ダを利用して、蒸着材の気体原子(または分子)をウェ
ーハ平面に対して斜めに衝突させることにより、凹部の
底部等の平坦部分と段差側面部との蒸着膜の膜厚差が緩
和される。これにより、蒸着膜のステップカバレージが
改善される。
【0021】図7に示す真空蒸着装置31のウェーハ保
持部34の構成について、図10および図11を参照し
て説明する。図10(a)は図7のドーム状ウェーハホ
ルダ33の平面図であり、図10(b)は図10(a)
の側面図である。図11は図10(b)に示すウェーハ
保持部34の1個を拡大した断面図である。
【0022】図11(a)に示すように、ドーム状ウェ
ーハホルダ33の曲面に円形孔51が形成されている。
ドームの外側から円形孔51にウェーハリング52がは
め込まれる。ウェーハリング52はウェーハ35がはめ
込まれるウェーハはめ込み部52aと、他端に形成され
たストッパー部52bとを有し、ウェーハはめ込み部5
2aとストッパー部52bとの間には段差が設けられて
いる。ストッパー部52bの外周が円形孔51の直径よ
りも大きいため、ストッパー部52bはドーム状ウェー
ハホルダ33の内側に入らない。
【0023】ウェーハ35は成膜面がドームの内側に面
するように、ドームの外側からウェーハはめ込み部52
aにはめ込まれる。さらに、例えばステンレス等からな
るヒートシンク53がドームの外側からウェーハはめ込
み部52aにはめ込まれる。円形孔51近傍のドームの
外側に押さえバネ54が形成されている。押さえバネ5
4の一端はドーム状ウェーハホルダ33に固定され、押
さえバネ54の他端はヒートシンク53をドーム内に向
かって押圧する。これにより、図11(b)の断面図に
示すように、ウェーハリング52とヒートシンク53に
よって挟まれたウェーハ35が、円形孔51に保持され
る。
【0024】ウェーハ保持部の構成が上記と異なり、ウ
ェーハをドームの内側から装着する場合もある。しかし
ながら、この場合にはウェーハ表面の押さえ部分に治具
による傷が発生する。また、ウェーハ表面の押さえ部分
に蒸着膜を形成できない。それに対し、図11に示すウ
ェーハ保持部の構成によれば、ウェーハの裏面に例えば
吸着ピンセットを当ててウェーハの移動および装着を行
えるため、ウェーハの成膜面に傷が付かない。また、ウ
ェーハはめ込み部52aによって遮蔽される縁部を除
き、ウェーハ全面に成膜できる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の真空蒸着装置によれば、ウェーハ保持部に装着し
たウェーハの安定性が不十分であり、ウェーハが揺動す
る。したがって、ドーム状ウェーハホルダを自転および
公転させるとドーム状ウェーハホルダに対するウェーハ
の角度が微妙に変動する。これにより、ウェーハ上に均
一な膜厚で蒸着膜を形成できなくなる。
【0026】ウェーハの安定性が不十分となるのは、ド
ーム状ウェーハホルダの曲面が完全な球面状でないこと
に起因する。ドーム状ウェーハホルダが球面の一部であ
れば、ドーム状ウェーハホルダの任意の一点において、
全方向での曲率が一定となる。したがって、図11に示
すように、ウェーハ保持部34に円形孔51を形成し、
円形孔51にウェーハリング52をはめ込んだときに、
円形孔51の円周部分が一様にストッパー部52bと接
触し、局所的な隙間は生じない。
【0027】しかしながら実際には、ドーム状ウェーハ
ホルダは球面状でなく、回転楕円体の一部となるような
形状で形成される。前述したように、蒸着源とウェーハ
との距離がウェーハ面内あるいはウェーハ間でばらつく
と、蒸着膜の膜厚が不均一となる。蒸着源とウェーハと
の距離をウェーハ面内で一定とするには、真空蒸着装置
を大きくして蒸着源とウェーハとの距離を十分とする必
要がある。また、蒸着源とウェーハとの距離をウェーハ
間で一定とするには、蒸着源からほぼ等間隔となるよう
な位置に複数のウェーハの成膜面を配置する必要があ
る。
【0028】蒸着源をほぼ中心とする球面上に複数のウ
ェーハの成膜面を配置すれば、蒸着源とウェーハとの距
離をウェーハ間で一定とすることができるが、この場
合、蒸着材の気体がウェーハ表面に対して垂直に衝突す
る。したがって、蒸着材の気体がウェーハ表面に対して
斜めに衝突する場合に比較して、蒸着膜のステップカバ
レージが低下する。
【0029】以上のような複数の要件を満たすため、図
12に示すように、ドーム状ウェーハホルダ33は自転
軸33C(図7参照)を回転軸とする回転楕円体を、回
転軸に垂直な方向で切断した形状で形成される。すなわ
ち、自転軸33Cを含む平面におけるドーム状ウェーハ
ホルダ33の断面は楕円Ovの一部であり、自転軸33
Cと垂直な平面におけるドーム状ウェーハホルダ33の
断面は円Ciである。したがって、ドーム状ウェーハホ
ルダ33の任意の1点において、自転軸33Cを含む平
面a内での曲率と、自転軸3Cに垂直な平面b内での曲
率は異なる。
【0030】このように、完全な球面でない曲面に対し
て、図11に示すように円形孔51を形成し、円形孔5
1に円形のウェーハリング52をはめ込むと、円形孔5
1の円周部分を一様にストッパー部52bに接触させる
ことは出来ない。具体的には、図13に示すように、円
形孔51の円周上の2点A、Bにおいて、円形孔51の
円周部分とウェーハリング52(図11参照)のストッ
パー部52bとが完全に接触する。2点A、Bの位置は
円形孔51の中心Oおよび自転軸33Cを含む平面aに
ついて対称である。
【0031】2点A、Bを除く円形孔51の円周上では
円形孔51の円周部分とストッパー部52b(図11参
照)との間に隙間が生じる。円形孔51の円周部分とス
トッパー部52bとの隙間は、図13に示す平面aと、
円形孔51の円周との交点C、Dで極大となる。
【0032】また、平面a内においても、ドーム状ウェ
ーハホルダ3の中心部近傍(自転軸33C近傍)cと端
部近傍dとでは曲率が異なる。通常、1個のドーム状ウ
ェーハホルダ33には数個〜十数個の円形孔51が設け
られるため、中心部近傍cと端部近傍dでウェーハ装着
の安定性にばらつきが生じる。
【0033】ドーム状ウェーハホルダに対してウェーハ
が不安定に装着されると、蒸着膜の膜厚および膜質が不
均一となるだけでなく、成膜中にウェーハがウェーハ保
持部から脱離して落下することもある。図11に示すよ
うに、ウェーハの成膜面を保護する目的で、ウェーハ3
5はドームの外側から装着されることが多い。ドーム状
ウェーハホルダ33を自転および公転させると、ウェー
ハ35に遠心力が作用する。
【0034】この遠心力が押さえバネ54による押圧力
を上回ると、ウェーハ35が落下する。これにより、落
下したウェーハ35が不良となるだけでなく、ドーム状
ウェーハホルダ33の重量の均衡が崩れるため、ウェー
ハホルダ33の自転および公転に影響が生じる。したが
って、落下していないウェーハ35にも良好な蒸着膜を
形成できなくなることがある。
【0035】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、したがって本発明は、自転および公転するド
ーム状ウェーハホルダにウェーハを安定に装着し、ウェ
ーハ上に均一な膜厚および膜質で成膜できる真空蒸着装
置を提供することを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の真空蒸着装置は、高真空状態に維持された
容器内で材料を気化し、被蒸着物の成膜面に前記材料を
堆積させる真空蒸着装置であって、前記材料を気化する
蒸着源と、自転軸を中心に自転する複数のドーム状ホル
ダと、前記ドーム状ホルダの曲面が局所的に平面状に補
正された補正部分を含み、前記成膜面が前記ドーム状ホ
ルダの内側を向くように前記補正部分に前記被蒸着物を
保持する保持部と、前記複数のドーム状ホルダを公転軸
を中心に公転させるプラネタリーとを有することを特徴
とする。
【0037】本発明の真空蒸着装置は、好適には、前記
保持部は前記ドーム状ホルダに形成された円形孔と、前
記円形孔周囲に形成された前記ドーム状ホルダの一部で
ある前記補正部分と、前記円形孔よりも直径が小さく、
かつ前記被蒸着物よりも直径が大きいリング状ホルダ
と、前記リング状ホルダの一端の開口部に形成された、
前記リング状ホルダよりも直径が小さい被蒸着物はめ込
み部と、前記リング状ホルダの他端の開口部に形成さ
れ、前記リング状ホルダよりも直径が大きく、前記補正
部分との間で平面の接合面を形成するストッパー部とを
有することを特徴とする。
【0038】本発明の真空蒸着装置は、好適には、前記
保持部は前記ドーム状ホルダに形成された円形孔と、前
記円形孔周囲の前記ドーム状ホルダの外側に形成された
少なくとも1個の突起部と、前記突起部の上端を含む前
記円形孔周囲の3点からなる補正部分と、前記円形孔よ
りも直径が小さく、かつ前記被蒸着物よりも直径が大き
いリング状ホルダと、前記リング状ホルダの一端の開口
部に形成された、前記リング状ホルダよりも直径が小さ
い被蒸着物はめ込み部と、前記リング状ホルダの他端の
開口部に形成され、前記リング状ホルダよりも直径が大
きく、前記3点と接触するストッパー部とを有すること
を特徴とする。
【0039】本発明の真空蒸着装置は、さらに好適に
は、前記突起部は1個であり、前記円形孔の中心と前記
自転軸とを含む仮想平面上に位置し、前記3点のうち前
記突起部の上端以外の2点は、前記仮想平面について互
いに対称な位置にある前記ドーム状ホルダ上の2点であ
ることを特徴とする。
【0040】あるいは、本発明の真空蒸着装置は、さら
に好適には、前記突起部は3個であり、前記3点はすべ
て前記突起部の上端であることを特徴とする。本発明の
真空蒸着装置は、さらに好適には、前記突起部は前記円
形孔周囲に均等な間隔で配置されていることを特徴とす
る。本発明の真空蒸着装置は、好適には、前記被蒸着物
は半導体基板であることを特徴とする。
【0041】これにより、被蒸着物がドーム状ホルダに
安定に固定される。したがって、ドーム状ホルダを自転
および公転させながら成膜する際に、ドーム状ホルダに
対する成膜面の角度等が微妙に変動するのを防止でき
る。これにより、被蒸着物上に均一な膜厚および膜質で
蒸着膜を形成することが可能となる。また、被蒸着物が
ドーム状ホルダに安定に固定されるため、自転および公
転中に被蒸着物がドーム状ホルダから落下するのを防止
できる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の真空蒸着装置の
実施の形態について、図面を参照して説明する。 (実施形態1)図1(a)は本実施形態の真空蒸着装置
のドーム状ウェーハホルダの平面図である。図1(a)
に示すように、ドーム状ウェーハホルダ1は数個〜十数
個の円形孔2と、その周囲に形成された平面部3とを有
する。図1(b)は、図1(a)の側面図である。図1
(b)に示すように、ドーム状ウェーハホルダ1は自転
軸1Cを中心に自転する。図2は、図1の円形孔2およ
び平面部3を含むウェーハ保持部4の断面図である。
【0043】図2(a)に示すように、円形孔2の周囲
でドーム状ウェーハホルダ1の球面が平面に補正されて
いる。ドームの外側から円形孔2にウェーハリング5が
はめ込まれる。ウェーハリング5はウェーハ6がはめ込
まれるウェーハはめ込み部5aと、他端に形成されたス
トッパー部5bとを有し、ウェーハはめ込み部5aとス
トッパー部5bとの間には段差が設けられている。スト
ッパー部5bの外周が円形孔2の直径よりも大きいた
め、ストッパー部5bはドーム状ウェーハホルダ1の内
側に入らない。
【0044】また、平面部3はストッパー部5bよりも
大きく形成する。これにより、ストッパー部5bが円形
孔2の周囲で平面部3と一様に接触し、隙間が形成され
ない。したがって、ウェーハリング5はドーム状ウェー
ハホルダ1に対して固定される。
【0045】ウェーハ6は成膜面がドームの内側に面す
るように、ドームの外側からウェーハはめ込み部5aに
はめ込まれる。さらに、例えばステンレス等からなるヒ
ートシンク7がドームの外側からウェーハはめ込み部5
aにはめ込まれる。円形孔2近傍のドームの外側に押さ
えバネ8が形成されている。押さえバネ8の一端はドー
ム状ウェーハホルダ1に固定され、押さえバネ8の他端
はヒートシンク7をドーム内に向かって押圧する。
【0046】これにより、図2(b)の断面図に示すよ
うに、ウェーハリング5とヒートシンク7によって挟ま
れたウェーハ6が、円形孔2に保持される。上記のよう
なウェーハ保持部の構成とすることにより、ウェーハの
裏面に例えば吸着ピンセットを当ててウェーハの移動お
よび装着を行えるため、ウェーハの成膜面に傷が付かな
い。また、ストッパー部5bで遮蔽される縁部を除き、
ウェーハ全面に成膜できる。
【0047】また、図2に示すウェーハ保持部4は、ド
ームの内側に平面部3が突出した形状となっているが、
ウェーハ保持部を平面部がドームの外側に突出した形状
とすることもできる。但し、この場合には蒸着材の気体
がウェーハの成膜面に対して斜めに衝突するのを妨げな
いようにする必要がある。例えば、ドームの曲面を平面
に補正する補正量、すなわち、平面部とその周囲のドー
ム状ウェーハホルダ1との段差の高さを最小限とした
り、平面部の面積を大きくしたりする。
【0048】図3は、上記のようなドーム状ウェーハホ
ルダ1を含む本実施形態の真空蒸着装置を表す概略図で
ある。真空蒸着装置11は、高真空状態を保つための容
器(ベルジャー)12と、ベルジャー12内を高真空と
するための排気ポンプ(不図示)を有する。成膜が行わ
れる間、ドーム状ウェーハホルダ1は自転軸1Cを中心
に自転する。複数(通常3個)のドーム状ウェーハホル
ダ1はプラネタリー13に接続されている。プラネタリ
ー13が公転軸13Cを中心に回転することにより、ド
ーム状ウェーハホルダ1が公転する。
【0049】図3に示す真空蒸着装置11は、E型電子
銃あるいはEガンと呼ばれる電子ビーム蒸着源14を有
する。電子ビーム蒸着源14は、例えば銅からなるルツ
ボ15を有し、ルツボ15内に蒸着材16が入れられ
る。ルツボ15を水冷しながら蒸着材16に電子ビーム
17を照射すると、電子の衝撃により蒸着材16が加熱
されて蒸発する。図3に蒸着材16の気体16Gを模式
的に示す。
【0050】電子ビーム蒸着源14の上部にはシャッタ
ー18が設けられており、蒸着材16に対する電子ビー
ム17の照射または遮蔽は、シャッター18によって制
御される。上記のような電子ビーム蒸着源14によれ
ば、ルツボ15が水冷されているため、ルツボ材料ある
いはそれに含まれる不純物が蒸着膜中に混入する可能性
が低い。したがって、高純度の蒸着膜が得られる。
【0051】上記の電子ビーム蒸着源14を、抵抗加熱
蒸着源あるいは高周波加熱蒸着源に変更することもでき
る。抵抗加熱蒸着源は、タングステン(W)、タンタル
(Ta)、モリブデン(Mo)等の高融点金属からなる
ヒータあるいはボートに通電して加熱し、蒸着材を蒸発
させるものである。抵抗加熱蒸着源としては、蒸着材を
ヒータあるいはボートに接触させて表面張力等で保持す
る直接加熱式と、例えばアルミナからなるルツボをヒー
タ等で加熱し、ルツボ内で蒸着材を溶融させる間接加熱
式のいずれも採用できる。
【0052】高周波加熱蒸着源は、加熱源として高周波
誘導電流を利用するものである。高周波加熱蒸着源とし
ては、蒸着材自体に誘起される高周波誘導電流を利用し
て、蒸着材を加熱するものと、グラファイト等からなる
ルツボを高周波誘導電流により加熱し、ルツボ内の蒸着
材を蒸発させるもののいずれも採用できる。以上のよう
な蒸着源の他、レーザを含む蒸着源等を用いることもで
きる。
【0053】上記の本実施形態の真空蒸着装置によれ
ば、ドーム状ウェーハホルダ1の円形孔2の周囲に平面
部3が形成されていることにより、ウェーハ6がドーム
状ウェーハホルダ1に安定に固定される。したがって、
ドーム状ウェーハホルダ1を自転および公転させてウェ
ーハ6に成膜を行う際に、ドーム状ウェーハホルダ1に
対するウェーハ表面の角度等が微妙に変動するのを防止
できる。これにより、ウェーハ上に均一な膜厚および膜
質で蒸着膜を形成することが可能となる。
【0054】(実施形態2)図4(a)は本実施形態の
真空蒸着装置のドーム状ウェーハホルダを表す平面図で
ある。図4(a)に示すように、ドーム状ウェーハホル
ダ21は数個〜十数個の円形孔2と、その周囲に形成さ
れた少なくとも1個の突起部22とを有する。図4
(a)は、1個の円形孔2の周囲に3個の突起部22が
形成された例を示す。図4(b)は、図4(a)の側面
図である。図4(b)に示すように、ドーム状ウェーハ
ホルダ21は自転軸21Cを中心に自転する。図5は、
図4の円形孔2および突起部22を含むウェーハ保持部
23の断面図である。
【0055】図5(a)に示すように、実施形態1と同
様に、ドームの外側から円形孔2にウェーハリング5が
はめ込まれる。ウェーハリング5はウェーハ6がはめ込
まれるウェーハはめ込み部5aと、他端に形成されたス
トッパー部5bとを有し、ウェーハはめ込み部5aとス
トッパー部5bとの間には段差が設けられている。スト
ッパー部5bの外周が円形孔2の直径よりも大きいた
め、ストッパー部5bはドーム状ウェーハホルダ21の
内側に入らない。
【0056】ウェーハ6は成膜面がドームの内側に面す
るように、ドームの外側からウェーハはめ込み部5aに
はめ込まれる。さらに、例えばステンレス等からなるヒ
ートシンク7がドームの外側からウェーハはめ込み部5
aにはめ込まれる。円形孔2近傍のドームの外側に押さ
えバネ8が形成されている。押さえバネ8の一端はドー
ム状ウェーハホルダ21に固定され、押さえバネ8の他
端はヒートシンク7をドーム内に向かって押圧する。こ
れにより、図5(b)の断面図に示すように、ウェーハ
リング5とヒートシンク7によって挟まれたウェーハ6
が、円形孔2に保持される。
【0057】前述したように、真空蒸着装置のドーム状
ウェーハホルダは完全な球面状でなく、回転楕円体の一
部となるような形状で形成される。図6に示すように、
ドーム状ウェーハホルダ21の断面は、自転軸21Cと
平行な平面内では楕円Ovの一部となるが、自転軸21
Cと垂直な平面内では円Ciとなる。したがって、ドー
ム状ウェーハホルダ21に形成された円形孔2に、平面
状のストッパー部5b(図5参照)を重ね合わせると、
円形孔2の円周全体をストッパー部5bに接触させるこ
とはできない。
【0058】そこで、図4および図5に示すように、円
形孔2周囲のドーム状ウェーハホルダ1の3箇所に突起
部22を設け、突起部22の上端の3点で決定される平
面にストッパー部5bを配置する。これにより、ストッ
パー部5bが安定に保持される。各突起部22の高さ
は、ストッパー部5bとドーム状ウェーハホルダ21と
が3個の突起部の上端以外で接触しない範囲で決定す
る。また、突起部を3箇所に形成する場合、突起部の形
成位置を特に限定する必要はない。但し、ストッパー部
5bを安定に固定するため、3つの突起部22はほぼ均
等な間隔で形成することが望ましい。
【0059】また、突起部22を特定の箇所に1個形成
しても、ストッパー部5bを安定に保持することが可能
である。図6に示すように、ドーム状ウェーハホルダ2
1と平面状のストッパー部5b(図5参照)は、円形孔
2の円周上の2点A、Bでのみ接触する。2点A、Bは
円形孔2の中心Oおよび自転軸21Cを含む平面aにつ
いて対称の位置にある。2点A、B以外では円形孔2の
円周とストッパー部との間に隙間が形成される。
【0060】ここで、平面aと円形孔2の円周との交点
C、Dのいずれか一方に突起部を設けることにより、ス
トッパー部が3点で安定に支持される。この場合の突起
部の高さは、ストッパー部とドーム状ウェーハホルダ2
1とが2点A、Bおよび突起部以外で接触しない範囲で
決定する。また、突起部を設けることによって、円形孔
2の円周に対するウェーハリングやウェーハの傾斜が大
きくなるのを防ぐため、突起部の高さは最小限とするこ
とが望ましい。
【0061】上記の本実施形態の真空蒸着装置のドーム
状ウェーハホルダ21によれば、突起部22が3個の場
合、および1個の場合のいずれも、ウェーハリング5の
ストッパー部5bが3点で支持される。突起部が2個あ
るいは4個以上の場合には、突起部が形成されない従来
の場合と同様に、ドーム状ウェーハホルダ21に対して
ストッパー部5bが揺動し、安定に固定されない。
【0062】突起部を1個とする場合、図6に示すよう
に、突起部の位置は2点C、Dのいずれか一方に限定さ
れる。したがって、円形孔2が形成される部分のドーム
状ウェーハホルダ21の曲率によっては、点AまたはB
と突起部との間隔が小さくなり、ストッパー部を安定に
固定できなくなる。以上から、突起部は3箇所に設ける
ことが特に望ましい。上記のドーム状ウェーハホルダ2
1は、実施形態1のドーム状ウェーハホルダ1と同様
に、図3に示す構成の真空蒸着装置において使用でき
る。
【0063】上記の本発明の実施形態の真空蒸着装置に
よれば、ドーム状ウェーハホルダ21の円形孔2の周囲
に突起部が形成されていることにより、ウェーハ6がド
ーム状ウェーハホルダ21に安定に固定される。したが
って、ドーム状ウェーハホルダ21を自転および公転さ
せてウェーハ6に成膜を行う際に、ドーム状ウェーハホ
ルダ21に対するウェーハ表面の角度等が微妙に変動す
るのを防止できる。これにより、ウェーハ上に均一な膜
厚および膜質で蒸着膜を形成することが可能となる。
【0064】また、上記の本発明の実施形態の真空蒸着
装置によれば、ドーム状ウェーハホルダ21を自転およ
び公転させてウェーハ6に成膜を行う際に、遠心力によ
ってウェーハ6がドーム状ウェーハホルダ21から落下
するのを防止できる。上記の本発明の実施形態の真空蒸
着装置を用いて、半導体装置の配線となる金属膜を形成
した場合、膜厚が均一で、ステップカバレージが良好な
金属膜が形成されるため、配線の断線等が防止される。
【0065】本発明の真空蒸着装置の実施形態は、上記
の説明に限定されない。例えば、実施形態2において、
3個の突起部はドーム状ウェーハホルダ21側でなく、
ウェーハリング5側に設けることも可能である。この場
合、ドーム状ウェーハホルダ21側に突起部の位置合わ
せのための目印や凹部等を形成する。その他、本発明の
要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
【0066】
【発明の効果】本発明の真空蒸着装置によれば、自転お
よび公転するドーム状ウェーハホルダに対するウェーハ
の揺動が防止され、ウェーハが安定に固定されるため、
ウェーハ上に均一な膜厚および膜質で蒸着膜を形成する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の実施形態1に係る真空蒸
着装置のドーム状ウェーハホルダを表す平面図であり、
図1(b)は図1(a)の側面図である。
【図2】図2(a)および(b)は本発明の実施形態1
に係る真空蒸着装置のドーム状ウェーハホルダのウェー
ハ保持部を拡大した図である。
【図3】図3は本発明の実施形態1に係る真空蒸着装置
の概略図である。
【図4】図4(a)は本発明の実施形態2に係る真空蒸
着装置のドーム状ウェーハホルダを表す平面図であり、
図4(b)は図4(a)の側面図である。
【図5】図5(a)および(b)は本発明の実施形態2
に係る真空蒸着装置のドーム状ウェーハホルダのウェー
ハ保持部を拡大した図である。
【図6】図6は本発明の実施形態1に係る真空蒸着装置
のウェーハ保持部に形成される突起部の位置を示す図で
ある。
【図7】図7は従来の真空蒸着装置の概略図である。
【図8】図8は真空蒸着装置の蒸着源と被蒸着物(ウェ
ーハ)との位置関係を表す図であり、(a)は点源の場
合、(b)は平面源の場合をそれぞれ示す。
【図9】図9は真空蒸着装置で成膜を行う場合の膜厚分
布を表す図である。
【図10】図10(a)は従来の真空蒸着装置のドーム
状ウェーハホルダを表す平面図であり、図10(b)は
図10(a)の側面図である。
【図11】図11(a)および(b)は従来の真空蒸着
装置のドーム状ウェーハホルダのウェーハ保持部を拡大
した図である。
【図12】図12はドーム状ウェーハホルダの形状を模
式的に表す図である。
【図13】図13は従来の真空蒸着装置のウェーハ保持
部においてウェーハリングとドーム状ウェーハホルダと
が接触する位置を示す図である。
【符号の説明】
1、21、33…ドーム状ウェーハホルダ、1C、21
C、33C…自転軸、2、51…円形孔、3…平面部、
4、23、34…ウェーハ保持部、5、52…ウェーハ
リング、5a、52a…ウェーハはめ込み部、5b、5
2b…ストッパー部、6、35…ウェーハ、7、53…
ヒートシンク、8、54…押さえバネ、11、31…真
空蒸着装置、12、32…ベルジャー、13、36…プ
ラネタリー、13C、36C…公転軸、14、37…電
子ビーム蒸着源、15、38…ルツボ、16、39…蒸
着材、16G、39G…蒸着材の気体、17、40…電
子ビーム、18、41…シャッター、22…突起部。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高真空状態に維持された容器内で材料を気
    化し、被蒸着物の成膜面に前記材料を堆積させる真空蒸
    着装置であって、 前記材料を気化する蒸着源と、 自転軸を中心に自転する複数のドーム状ホルダと、 前記ドーム状ホルダの曲面が局所的に平面状に補正され
    た補正部分を含み、前記成膜面が前記ドーム状ホルダの
    内側を向くように前記補正部分に前記被蒸着物を保持す
    る保持部と、 前記複数のドーム状ホルダを公転軸を中心に公転させる
    プラネタリーとを有する真空蒸着装置。
  2. 【請求項2】前記保持部は前記ドーム状ホルダに形成さ
    れた円形孔と、 前記円形孔周囲に形成された前記ドーム状ホルダの一部
    である前記補正部分と、 前記円形孔よりも直径が小さく、かつ前記被蒸着物より
    も直径が大きいリング状ホルダと、 前記リング状ホルダの一端の開口部に形成された、前記
    リング状ホルダよりも直径が小さい被蒸着物はめ込み部
    と、 前記リング状ホルダの他端の開口部に形成され、前記リ
    ング状ホルダよりも直径が大きく、前記補正部分との間
    で平面の接合面を形成するストッパー部とを有する請求
    項1記載の真空蒸着装置。
  3. 【請求項3】前記保持部は前記ドーム状ホルダに形成さ
    れた円形孔と、 前記円形孔周囲の前記ドーム状ホルダの外側に形成され
    た少なくとも1個の突起部と、 前記突起部の上端を含む前記円形孔周囲の3点からなる
    補正部分と、 前記円形孔よりも直径が小さく、かつ前記被蒸着物より
    も直径が大きいリング状ホルダと、 前記リング状ホルダの一端の開口部に形成された、前記
    リング状ホルダよりも直径が小さい被蒸着物はめ込み部
    と、 前記リング状ホルダの他端の開口部に形成され、前記リ
    ング状ホルダよりも直径が大きく、前記3点と接触する
    ストッパー部とを有する請求項1記載の真空蒸着装置。
  4. 【請求項4】前記突起部は1個であり、前記円形孔の中
    心と前記自転軸とを含む仮想平面上に位置し、 前記3点のうち前記突起部の上端以外の2点は、前記仮
    想平面について互いに対称な位置にある前記ドーム状ホ
    ルダ上の2点である請求項3記載の真空蒸着装置。
  5. 【請求項5】前記突起部は3個であり、前記3点はすべ
    て前記突起部の上端である請求項3記載の真空蒸着装
    置。
  6. 【請求項6】前記突起部は前記円形孔周囲に均等な間隔
    で配置されている請求項5記載の真空蒸着装置。
  7. 【請求項7】前記被蒸着物は半導体基板である請求項1
    記載の真空蒸着装置。
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