JPH11170885A - 歩行型作業機のクラッチ操作装置 - Google Patents

歩行型作業機のクラッチ操作装置

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Publication number
JPH11170885A
JPH11170885A JP34255097A JP34255097A JPH11170885A JP H11170885 A JPH11170885 A JP H11170885A JP 34255097 A JP34255097 A JP 34255097A JP 34255097 A JP34255097 A JP 34255097A JP H11170885 A JPH11170885 A JP H11170885A
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JP
Japan
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lever
clutch
steering handle
main clutch
state
Prior art date
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Pending
Application number
JP34255097A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Nomura
孝司 野村
Takuto Yasuhara
拓人 安原
Hiroshi Nishikawa
宏 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型の歩行型作業機においても指操作で主ク
ラッチを入切り操作するための第2レバーを軽快に手指
操作できるようにする。 【解決手段】 主クラッチレバー9を、入り位置と切り
位置OFFとがデッドポイントDPの両側に振分けて配
置される状態で操縦ハンドルに備え、ハンドルグリップ
部を握った状態で手指操作可能な第2レバー32を、こ
れの揺動で主クラッチレバー9を揺動させて主クラッチ
8を操作可能に操縦ハンドルに備え、第2レバー32が
主クラッチレバー9を揺動させる連動機構Aを、第2レ
バー32に形成した長孔33に、クラッチレバー9に備
えたローラ34aを係合させて構成する。ローラ34a
と接当する長孔33における一対の接当縁33A,33
bを、互いに平行でない状態となるように角度設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歩行型管理機や歩
行型耕耘機等の歩行型作業機のクラッチ操作装置に係
り、詳しくは、操縦ハンドルを握ったまま操作する第2
レバーを、適切な操作量で、かつ、軽く操作できるよう
にして、その操作性を改善する技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】歩行型作業機では、操縦ハンドルを握っ
て機体のバランスを取りながら作業することも多いの
で、特開平8−142702号公報に示されたもののよ
うに、操縦ハンドルを握ったままで主クラッチを操作可
能なフィンガーレバー(第2レバー)を、主クラッチ操
作レバー(第1レバー)とは別に設けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】歩行型作業機でも大型
管理機クラスになると、主クラッチ(通常はベルトを緊
緩するテンションクラッチである)のテンション荷重が
相当に大きくなって、第2レバーの手指操作もかなり重
くなり、実用レベルを越えんとするような場合もあっ
た。操作力を大きくするには、第2レバーのレバー比を
大きくすれば良いが、あまり大きくすると操作量が大き
くなり過ぎて実用にならないため、適切な操作量と適切
な操作力とを両立させるのは、単純にレバー比を大きく
する手段では満足できない。
【0004】そこで、実用の限度内でレバー比を大きく
するに、例えば、走行を開始するべくクラッチ入り操作
するときに適切な操作力に設定すると、クラッチ切り操
作時には非常に重くなり、又、クラッチ切り操作時に適
切な操作力となるように設定すると、クラッチ入り操作
時の操作量が大きくなり過ぎるのである。これは、共に
揺動移動する第1レバーと第2レバーとを連動させる構
造上、クラッチ入り操作時と切り操作時とでは作動角度
が、すなわち実質のレバー比が異なることに起因してい
る。
【0005】又、第1レバーは、クラッチ入り位置と切
り位置との中間にデッドポイントを設けてあり、いずれ
の位置にも付勢維持されるのであるが、迅速な切り作動
とショックの少ない穏やかな入り作動との両立を図るた
め、通常は入り位置に近づけてデッドポイントを設けて
ある(特開平8‐142702号公報参照)。そこで本
発明は、そのデッドポイント位置が偏っていることと、
前述した操作方向で実質のレバー比が異なることとを上
手く利用することにより、大型の歩行型作業機において
も第2レバーの軽快な手指操作を実現させることを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】〔構成〕第1発明は、伝
動系に装備された主クラッチを入切り操作する第1レバ
ーを、そのクラッチ入り位置とクラッチ切り位置とがデ
ッドポイントの両側に振分けて配置される状態で操縦ハ
ンドルに備え、該操縦ハンドルのグリップ部を握った状
態で手指操作可能な第2レバーを、これの揺動によって
第1レバーを揺動させて主クラッチを入切り操作可能な
状態で操縦ハンドルに備え、第2レバーの揺動で第1レ
バーを揺動させる連動機構を、第1又は第2レバーの一
方に形成した長孔又はフォーク部に、他方に備えたピン
を係合させることで構成するとともに、ピンと接当する
長孔又はフォーク部における一対の接当縁を、これら両
接当縁どうしが互いに平行でない状態となるように角度
設定してあることを特徴とする。
【0007】第2発明は、第1発明において、第1レバ
ーのクラッチ切り位置に対するクラッチ入り位置の反対
側に、主クラッチが切りで、かつ、走行用のブレーキが
作動する制動位置を形成するとともに、長孔又はフォー
ク部に、第1レバーのクラッチ切り位置と制動位置とに
亘る揺動移動を許容する融通部を設けてあることを特徴
とする。
【0008】〔作用〕請求項1の構成によれば、詳細は
実施形態の項で説明するが、第2レバーの揺動で第1レ
バーを揺動操作させるに、クラッチ切り位置からデッド
ポイント迄の比較的長い経路に人力が必要となるクラッ
チ入り作動に適したレバー比や相対レバー角度を設定し
ながら、クラッチ入り位置からデッドポイント迄の比較
的短い経路に人力が必要となるクラッチ切り作動も軽く
操作できるようになる。
【0009】又、上記とは逆に、クラッチ入り位置から
デッドポイント迄の比較的短い経路でのクラッチ切り作
動を軽快に行えるようにしながら、クラッチ切り位置か
らデッドポイント迄の比較的長い経路でのクラッチ入り
作動を操作ストロークが過剰に長くなることなく、手指
操作に適したものに設定することも可能になる。
【0010】請求項2の構成によれば、第1レバーを切
り位置からさらにクラッチ切り方向に操作することで走
行装置にブレーキが効くように構成された場合でも、第
1又は第2レバーに形成される長孔又はフォーク部に設
けた融通により、請求項1の構成による上記作用を備え
た状態としながら、第1レバーのブレーキ操作を可能に
することができるようになる。
【0011】〔効果〕請求項1又は2に記載のクラッチ
操作装置では、(イ)クラッチ入り位置と切り位置との
間におけるデッドポイントの配設位置や第1及び第2レ
バーの連動位置関係によって、第2レバーによるクラッ
チの入り操作と切り操作とで操作力や操作量が異なるこ
とに起因した操作のし難さが改善でき、大型機種等のテ
ンションクラッチ操作力の重くなる場合でも、適切な操
作量、及び操作力で第2レバーを手指操作できるように
なった。
【0012】請求項2に記載のクラッチ操作装置では、
長孔又はフォーク部に融通を設ける簡単な改造により、
上記(イ)の効果を得ながら、第1レバーによる駐車ブ
レーキ等の制動状態も現出できる利点がある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1に歩行型管理機が示され、
1はエンジン、2はミッションケース、3はエンジン搭
載用の前部フレーム、4は作業装置連結用の後部ヒッ
チ、5は操縦ハンドル、6は左右一対の駆動車輪、7は
ベルト伝動機構、16はスタンドである。操縦ハンドル
5は、縦軸心Z回りの回動移動により、機体に対する向
きが前後反転可能である。尚、ミッションケース2や前
部フレーム3等によって機体が形成されている。
【0014】図9,図10に示すように、操縦ハンドル
5をチルト可能に支持するハンドル基部13を、ミッシ
ョンケース2上部に取付けた受台12に対して縦軸心Z
回りで回動可能に枢支してあり、操縦ハンドル5がミッ
ションケース2に対するエンジン1配置側の反対側に後
向き配置された標準状態(図1に実線で示す状態)と、
操縦ハンドル5がエンジン1配置側に前向き配置された
反転状態(図1に仮想線で示す状態)とが選択設定可能
である。
【0015】エンジン1の出力軸とミッションケース2
の入力軸とを連動させるベルト伝動機構7には、ベルト
張力を付与するテンションアーム10(図5参照)の操
作により、ミッションケース2への伝動入切りを行うテ
ンション式の主クラッチ8を備えてある。この主クラッ
チ8を入切り操作するクラッチレバー(第1レバーの一
例)9を操縦ハンドル5に前後揺動可能に設けてある。
【0016】図2及び図9に示すように、操縦ハンドル
5は、後方上方向きで互いに外開きとなる姿勢で延出さ
れる左右一対のハンドル杆5a,5aを備えて構成され
るとともに、両ハンドル杆5a,5aの前端部間に架設
された横軸11によってハンドル基部13に対して軸心
X1 回りでチルト可能である。ハンドル基部13は、そ
の筒軸部15を、受台12に上下軸芯Z周りで回動自在
に設けた筒体14に回動自在に外嵌することで縦軸心Z
回りで回動可能である。
【0017】次に、主クラッチ8の操作装置について説
明する。図1〜図7に示すように、主クラッチ8の入切
り操作と、ミッションケース2内の制動装置(走行用の
ブレーキの一例)21の操作とが可能なクラッチレバー
9を左ハンドル杆5aに配置してある。制動装置21
は、走行車輪1,1に対して制動可能なものであり、駐
車ブレーキとして作用するものである。
【0018】図2〜図5に示すように、左ハンドル杆5
aのグリップ部22の前側にレバー取付用ブラケット2
3を固定し、このブラケット23に横架された支軸24
に相対回動自在にボス25を外嵌し、このボス25に固
着された支持金具26に、クラッチレバー9を前後向き
の軸芯Y周りで左右揺動自在に枢支してある。ボス25
は支軸24に対して左右方向の支点X2周りで回動自在
に外嵌されており、クラッチレバー9は前後方向にも揺
動自在である。
【0019】1個のクラッチレバー9で、テンションア
ーム10と制動装置21とを操作するために、ボス25
に固着される長板27と、支軸24に遊外嵌されるブラ
ケット17とを備えてある。長板27の先端に、横軸芯
X3周りで回動可能に湾曲板29を支承し、この湾曲板
29の遊端部に、テンションアーム10に連動された操
作ワイヤ30を連結してある。又、制動装置21入切り
用の操作ワイヤ28が連結されたブラケット17の後端
側には、クラッチレバー9の操作経路に張り出たピン1
8が取付けてある。
【0020】クラッチレバー9のレバーガイド31を、
板金製のブラケット23の上面部23aに形成してあ
る。案内溝であるレバーガイド31は、直線ガイド31
aと迂回ガイド31bとで構成される。すなわち、前端
にクラッチ入り位置ONが、かつ、後端にクラッチ切り
位置OFFが形成された前後に長い直線ガイド31aの
後端に、クラッチ切り位置OFFよりさらに後方の位置
に設定された駐車ブレーキ位置(制動位置の一例)Bへ
クラッチレバー9を一旦左右方向に迂回させるように案
内する迂回ガイド31bを形成してある。
【0021】クラッチレバー9をクラッチ入り位置ON
から後方のクラッチ切り位置OFFまで揺動させる間
に、湾曲板29の揺動支点X3とボス支点X2とクラッ
チ用の操作ワイヤ30の支持具部位(アウタワイヤから
のワイヤ取出し部位)の各点が一直線上に並ぶデッドポ
イントDPが設定されている。つまり、デッドポイント
DPよりクラッチレバー9がクラッチ入り位置ONがわ
にあるときには、クラッチレバー9は操作ワイヤ30か
ら常時作用する引き力によってクラッチ入り位置ONが
わに付勢され、デッドポイントDPよりクラッチレバー
9がクラッチ切り位置OFFがわにあるときには、クラ
ッチレバー9は、操作ワイヤ30から常時作用する引き
力によってクラッチ切り位置OFFがわに付勢されるト
グル機構Tを構成している。
【0022】前述したブラケット17は、クラッチレバ
ー9がクラッチ切り位置OFFにあるときに、そのクラ
ッチレバー9のハンドルグリップ側にピン18が近接配
備される状態の待機位置に付勢維持されるようにしてあ
る。すなわち、クラッチレバー9が切り位置OFFから
入りがわに存在するときにはピン18に接当せず、駐車
ブレーキ21は作動しない。
【0023】そして、図7に示すように、クラッチ切り
位置OFFからクラッチレバー9を前後左右方向への複
合操作を行ってさらにグリップ側に操作すると、ピン1
8を介してブラケット17が押し移動され、迂回ガイド
31bの後端に形成された駐車ブレーキ位置Bに操作さ
れると、操作ワイヤ28を引張って制動装置21が制動
作動するように連係されている。従って、直線ガイド3
1a部分では制動操作とは無関係であって、デッドポイ
ントDP越えによるクラッチレバー9の前後揺動操作が
軽快に行えるのであり、かつ、各位置ON,OFFにク
ラッチレバー9を保持可能である。
【0024】図1,図2に示すように、左側のハンドル
杆5aのグリップ部22近くに延出された指操作レバー
32を設けている。この指操作レバー(第2レバーの一
例)32は、レバー取付用ブラケット23に横軸芯X4
周りで揺動自在に枢支されるとともに、そのレバーボス
32aに固着された操作片32bに形成された長孔33
に、ボス25に一体に設けた第1アーム34に支承され
たローラ(ピン部材の一例)34aを挿入配置してあ
る。つまり、ハンドル杆5aを握っている状態での手指
で指操作レバー32を上下揺動可能であり、クラッチレ
バー9を介して主クラッチ8の入切り操作が行える連動
機構Aを構成している。具体的には親指等で指操作レバ
ー32を下げ操作し、中指等の指操作で指操作レバー3
2を上げ操作できるのである。
【0025】図5〜図7に示すように、側面視における
長孔33の上接当縁33Aを、指操作レバー32のレバ
ー本体32Aの長手方向に対して後上がり傾斜させてあ
り、かつ、下接当縁33Bを、上接当縁33Aと平行な
前部接当縁33aと、レバー本体32Aの長手方向に平
行な後部接当縁33bとを備えた形状に形成することに
よって連動機構Aを構成する。つまり、指操作レバー3
2をクラッチ入り位置に向けて操作するときには後部接
当縁33bがローラ34aを押し、クラッチ切り位置に
向けて操作するときには上接当縁33Aがローラ34a
を押すようになり、一対の接当縁33A,33bを、こ
れら両接当縁どうしが互いに平行でない状態となるよう
に角度設定してある。
【0026】指操作レバー32のローラ34a押し方向
と実際のローラ34aの移動方向との角度は、クラッチ
切り位置にある指操作レバー32を入り位置に向けて操
作するときには、図6に示すように後部接当縁33bが
ローラ34aを押す状態のαになり、クラッチ切り位置
にある指操作レバー32を入り位置に向けて操作すると
きには、図5に示すように上接当縁33Aローラ34a
を押す状態のβとなり、α>βとなるように設定してあ
る。つまり、押し角度が小さい方がレバー比が大きくな
って、指操作レバーの動かし始めが軽くなるようにして
ある。
【0027】これは、クラッチレバー9がクラッチ切り
位置にあるときには、デッドポイントから遠く離れてい
て操作ワイヤ30による比較的弱い引張り力が作用して
いるので大きい押し角度αを設定し、クラッチレバー9
がクラッチ入り位置にあるときには、デッドポイントが
近くに存在して操作ワイヤ30による比較的強い引張り
力が作用しているので小さい押し角度βを設定すること
により、いずれの方向に操作するときでも極端な操作力
の差が無く、操作し易いのである。尚、長孔33におけ
る前部接当縁33a部位は、指操作レバー32を動かさ
ずにクラッチレバー9を切り位置OFFとブレーキ位置
Bとの間で移動自在とするための融通部71である。
【0028】図4,図5に示すように、クラッチレバー
9がクラッチ入り位置ONに操作されると作動するクラ
ッチスイッチ39をブラケット23に取付けてある。こ
れは、主クラッチ8が伝動状態のときにはエンジン3の
始動が不能となるように点火回路を構成するためのもの
である。従って、クラッチレバー9が切り位置OFFに
ある状態でのみエンジン始動が行えるようになってい
る。
【0029】図2,図5に示すように、左右のハンドル
杆5a,5aに亘るアーチ状の補助クラッチレバー35
を、支点X2周りで揺動可能に支承してあるとともに、
レバー側のピン36Aとブラケット側の支持具36Bと
に架設されたバネS1によって、補助クラッチレバー3
5はクラッチ入り位置側に弾性付勢されている。ボス2
5には、補助クラッチレバー35に接当可能な折曲げ先
端を有した第2アーム34Aを固着してあり、補助クラ
ッチレバー35をクラッチ切り位置側へ、すなわち、下
方側に揺動させると第2アーム34Aを接当移動させる
ことになる。
【0030】すると、ボス25を介して一体化されてい
る長板27が操作され、クラッチレバー9がクラッチ切
り位置に連動揺動されて主クラッチ8を切り操作でき
る。従って、咄嗟のきには補助クラッチレバー35を下
げ操作することにより、主クラッチ8を切りにできるの
である。補助クラッチレバー35の右側の端部は、図9
に示すように、右側のハンドル杆5aに固定した取付ブ
ラケット37の支持軸38に遊嵌することで上下揺動で
きるようにしてある。
【0031】次に、操縦ハンドルの固定構造について説
明する。図8〜図10に示すように、操縦ハンドル5を
標準と反転の各状態において機体に固定させるロック機
構Eを備えてある。ロック機構Eは、ハンドル基部13
側の板ブラケット51に固着したロックピン52と、受
台12に形成された計5箇所の孔54とで成るととも
に、ハンドル基部13を所定範囲内で上下移動する操作
機構(図示せず)により、ロックピン52は、図10に
実線で示す下降したロック作用位置と、図10に仮想線
で示す上昇した反転移動位置とに亘って操作可能に構成
されている。
【0032】ハンドル基部13と共にロックピン52を
人力操作で上下移動する前記操作機構の例としては、特
開平7‐12618号公報に示されるカム式のもの等が
考えられる。
【0033】しかして、操縦ハンドル5を後向き又は前
向きの状態において、操作機構を動かしてハンドル基部
13と共にロックピン52を下げて孔54に挿入するこ
とでその位置にハンドルロックできるとともに、ハンド
ル基部13と共にロックピン52を持上げて孔54から
抜き、それから軸心Z回りに回動させることで操縦ハン
ドル5を反転移動することができる。つまり、ハンドル
基部13の持上げ、回動移動、及び下降の3種の操作に
より、ロック状態にある操縦ハンドル5を反転させて再
びロック状態にすることができるのである。
【0034】前述した孔54は、標準側には3箇所で反
転側には2箇所設けてある。そして、板ブラケット51
には、標準向きの状態における右側に突起51Aを形成
するとともに、その左前方位置に受台12の取付けボル
ト60を配置してある。つまり、軸心Z回りの相対回動
によって突起51Aとボルト60頭とが接当する位置関
係としてあり、操縦ハンドル5の標準状態と反転状態と
の変更操作は決まった方向でしかできないように構成し
てある。これにより、ハンドル回転に起因したワイヤー
や各種ハーネスの捩じれや切断のおそれを解消してあ
る。
【0035】図8,図9に示すように、受台12側面に
横軸心Qで枢支されたホルダ47に、変速レバー55を
左右揺動可能に支承してあり、ホルダ47先端に形成さ
れた円弧ギヤ48と、第1シフト軸(符記せず)に嵌装
された部分ピニオン53とが咬合している。又、ホルダ
47の直上位置における変速レバー55に、スプライン
嵌合等(セレーションでも可)によってそれと一体揺動
する操作アーム49が装備され、かつ、この操作アーム
49先端と牽制アーム50の根元とを相対上下揺動可能
に枢支連結してある。
【0036】すなわち、変速レバー55とホルダ47と
は、レバー下端部に装着したブッシュ56を介して相対
回動自在に嵌合されるとともに、ブッシュ56とホルダ
47上端部との間に巻きバネ57を介装することによ
り、変速レバー55を上下スライド可能な状態でホルダ
47に対して下降付勢してある。変速レバー55の操作
アーム49直上部位には円弧状のロック片55aを固着
してあるとともに、操作アーム49における前側でやや
機体内側寄りの位置にロールピン58を上下向きに差し
込み配置してある。
【0037】つまり、巻きバネ57の付勢力に抗して変
速レバー55を若干量上方に持上げると、操作アーム4
9とのスプライン咬合が解除されて回動自在の状態にな
り、そうすることで操縦ハンドル5の向き変更に伴って
変速レバー55も向き変更する。そのとき、変速レバー
55をエンジン側に向ける反転状態に操作するときに
は、正規の反転位置になるとロック片55aとロールピ
ン58とが接当してそれ以上回動しないようにしてあ
り、変速レバー55の回動し過ぎによて、該レバー55
或いはそれを握る手指がマフラー59と異常接近すると
か、接当するといったおそれが生じないように構成して
ある。
【0038】図8〜図11に示すように、操縦ハンドル
5の反転移動を阻止する反転牽制機構Hを備えてあり、
この反転牽制機構Hを、操縦ハンドル5の後向き位置か
ら前向き位置への移動は阻止し、かつ、前向き位置から
後向き位置への移動は許容する第1牽制部材40と、操
縦ハンドルの前向き位置から後向き位置への移動は阻止
し、かつ、後向き位置から前向き位置への移動は許容す
る第2牽制部材41とのいずれか一方を選択設定するも
のに構成してある。
【0039】すなわち、前後に長い揺動部材42を左右
向きの支点P回りで天秤揺動可能に受台12側面位置に
枢支し、その支点Pの前後に振り分けて第1及び第2牽
制部材40,41を支点y1,y2 回りで回動可能に枢支
するとともに、これら第1及び第2牽制部材40,41
を支点Y側に向けて回動付勢する巻バネ40a,41a
を装備し、かつ、支点Yの上方位置において回動付勢さ
れる両牽制部材40,41を受止める片持ち梁状の舌片
46を設けてある。
【0040】揺動部材42の後端にはナット部(図示せ
ず)が形成され、受台12から突設された屈曲ステー4
4上下の位置に段付ボルト43を介して係止固定可能で
ある。屈曲ステー44先端には重ね板45が固定されて
おり、段付ボルト43のネジ部43aが通過可能な長円
弧溝44Aを屈曲ステー44に、そして、ネジ部43a
が通過可能であり、かつ、上下端夫々において円筒状の
係合部43bを内嵌可能な係入穴45a,45bを備え
た異形円弧溝45Aを重ね板45に夫々形成して切換止
着機構mを構成する。
【0041】反転牽制機構Hによる牽制作用を説明す
る。先ず、段付ボルト43を、その係合部43bが上方
の係入穴45aに挿入させて揺動部材42に螺着し、該
揺動部材42が後上がりした第1姿勢に維持すると、図
11(イ)に示すように、ハンドル反転移動に伴う板ブ
ラケット51の移動軌跡rよりも第1牽制部材40が上
方に突出し、かつ、第2牽制部材41は移動軌跡rより
も下方に位置した第1牽制状態が現出される。
【0042】前記第1牽制状態であり、かつ、標準状態
である場合に、操縦ハンドル5を前向き位置に向けて反
転移動させると、舌片46で支えられた第1牽制部材4
0に板ブラケット51が接当して、それ以上動かせな
い。従って、後向きの操縦ハンドル5を誤って前向きに
移動してしまうことが未然に防止される。
【0043】前記第1牽制状態であり、かつ、反転状態
である場合に、操縦ハンドル5を後向き位置に向けて回
転移動すると、第2牽制部材41の上を素通りして第1
牽制部材40の背面側に接当するが、この移動方向では
巻バネ40aに抗して第1牽制部材40が逃げ回動でき
るので、板ブラケット51は第1牽制部材40もやり過
ごして移動でき、操縦ハンドル5が後向きとなる標準状
態に変更させることが可能になる〔図11(イ)参
照〕。
【0044】つまり、反転状態であるときには、前もっ
て段付ボルト43を上係入穴45aに挿入して揺動部材
42が後上がり傾斜した第1牽制状態にするだけの操作
により、ロック機構Eを外して操縦ハンドル5を後向き
に反転移動することが可能になるとともに、その後向き
の標準状態から再び反転状態には移動できないように牽
制する機能が発揮されうる状態となるのである。
【0045】次に、段付ボルト43を下方の係入穴45
bに挿入させて揺動部材42に螺着し、該揺動部材42
が前上がりした第2姿勢に維持すると、図11(ロ)に
示すように、ハンドル反転移動に伴う板ブラケット55
の移動軌跡rよりも第2牽制部材41が上方に突出し、
かつ、第1牽制部材40は移動軌跡rよりも下方に位置
した第2牽制状態が現出される。
【0046】前記第2牽制状態であり、かつ、反転状態
である場合に、操縦ハンドル5を後向き位置に向けて回
転移動すると、舌片46で支えられた第2牽制部材41
に板ブラケット55が接当して、それ以上動かせない。
しかして、前向きの操縦ハンドル5を誤って後向きに移
動してしまうことを未然に防止する状態が現出されてい
る。
【0047】前記第2牽制状態であり、かつ、標準状態
である場合に、操縦ハンドル5を前向き位置に向けて反
転移動させると、第1牽制部材40の上を素通りして第
2牽制部材41の背面側に接当するが、この移動方向で
は巻バネ41aに抗して第2牽制部材41が逃げ回動で
きるので、板ブラケット55は第2牽制部材41もやり
過ごして移動でき、操縦ハンドル5が前向きとなる反転
状態に変更させることが可能になる〔図11(ロ)参
照〕。
【0048】つまり、標準状態であるときには、前もっ
て段付ボルト43を下係入穴45bに挿入して揺動部材
42が前上がり傾斜した第2牽制状態にするだけの操作
により、ロック機構Eを外して操縦ハンドル5を前向き
に反転移動することが可能になるとともに、その前向き
の反転状態から再び標準状態には移動できないように牽
制する機能が発揮されうる状態となるのである。
【0049】尚、ロックピン52と孔54との嵌合によ
る5箇所のいずれの位置に操縦ハンドル5を操作して
も、前述した板ブラケット51の突起51Aは、第1及
び第2牽制部材40,41とは干渉しない位置関係とな
るように設定されている。
【0050】図12に示すように、電気配線関係につい
ては、操縦ハンドル側に装備されたメインキーであるキ
ースイッチ61、クラッチスイッチ39、ヒューズ68
等と、本機側に配置されるレギュレータ62、ダイナモ
63、CDIユニット(点火ユニット)64、スタータ
65、セーフティユニット66、バッテリー67等とを
接続するワイヤーハーネスWを設けている。
【0051】そして、防除機等のように作業装置によっ
ては専用のバッテリー70を備えていることがあり、そ
の場合には本機のダイナモ63によって充電できるよう
にする。そのため、図13に示すように、ワイヤーハー
ネスWの途中箇所に充電回路の出力端子であるカプラ6
9aを設けてあり、バッテリー70付き作業装置を連結
するときには、その作業装置用バッテリー70に接続さ
れたカプラ69bを本機側のカプラ69aに連結すれ
ば、本機側及び作業装置側の両バッテリー67,70が
共に充電可能な状態になるのである。作業装置が専用の
バッテリーを持たないときには、本機側カプラ69aは
そのままにしておくのである。
【0052】〔別実施形態〕指操作レバー32における
操作片32bを先端開放の二股フォーク状に形成し、そ
の二股の間にローラ34aを挟み込み配置して連動機構
Aを構成しても良い。この構成でも、一対の接当縁を互
いに平行でないように角度差を付け、かつ、融通部71
を設ける。又、クラッチレバー9に長孔33又はフォー
ク部を、かつ、指操作レバー32にピン部材34aを設
けて連動機構Aを構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】歩行型管理機の側面図
【図2】ハンドル後部の平面図
【図3】クラッチレバー部分を示す一部切欠きの側面図
【図4】クラッチレバー部分の支持構造を示す横断面図
【図5】クラッチ入り状態を示すクラッチレバー部分の
側面図
【図6】クラッチ切り状態を示すクラッチレバー部分の
側面図
【図7】ブレーキ作動状態を示すクラッチレバー部分の
側面図
【図8】ハンドル付け根部分を示す側面図
【図9】ハンドル付け根部分を示す一部切欠きの平面図
【図10】ハンドル付け根部分を示す一部切欠きの背面
【図11】反転牽制機構の牽制作用を示す一部切欠きの
側面図
【図12】概略の電気系統図
【図13】ワイヤーハーネスからのカプラ取出し部を示
す斜視図
【符号の説明】 5 操縦ハンドル 8 主クラッチ 9 第1レバー 21 ブレーキ 22 グリップ部 32 第2レバー 33 長孔 33A 接当縁 33b 接当縁 34a ピン部材 71 融通部 A 連係機構 B 制動位置 ON クラッチ入り位置 OFF クラッチ切り位置 DP デッドポイント

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝動系に装備された主クラッチを入切り
    操作する第1レバーを、そのクラッチ入り位置とクラッ
    チ切り位置とがデッドポイントの両側に振分けて配置さ
    れる状態で操縦ハンドルに備え、該操縦ハンドルのグリ
    ップ部を握った状態で手指操作可能な第2レバーを、こ
    れの揺動によって前記第1レバーを揺動させて前記主ク
    ラッチを入切り操作可能な状態で前記操縦ハンドルに備
    え、 前記第2レバーの揺動で前記第1レバーを揺動させる連
    動機構を、前記第1又は第2レバーの一方に形成した長
    孔又はフォーク部に、他方に備えたピンを係合させるこ
    とで構成するとともに、前記ピンと接当する前記長孔又
    はフォーク部における一対の接当縁を、これら両接当縁
    どうしが互いに平行でない状態となるように角度設定し
    てある歩行型作業機のクラッチ操作装置。
  2. 【請求項2】 前記第1レバーの前記クラッチ切り位置
    に対する前記クラッチ入り位置の反対側に、前記主クラ
    ッチが切りで、かつ、走行用のブレーキが作動する制動
    位置を形成するとともに、前記長孔又はフォーク部に、
    前記第1レバーの前記クラッチ切り位置と前記制動位置
    とに亘る揺動移動を許容する融通部を設けてある請求項
    1に記載の歩行型作業機のクラッチ操作装置。
JP34255097A 1997-12-12 1997-12-12 歩行型作業機のクラッチ操作装置 Pending JPH11170885A (ja)

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