JP3289228B2 - 電動自転車 - Google Patents

電動自転車

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JP3289228B2
JP3289228B2 JP08518193A JP8518193A JP3289228B2 JP 3289228 B2 JP3289228 B2 JP 3289228B2 JP 08518193 A JP08518193 A JP 08518193A JP 8518193 A JP8518193 A JP 8518193A JP 3289228 B2 JP3289228 B2 JP 3289228B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M6/00Rider propulsion of wheeled vehicles with additional source of power, e.g. combustion engine or electric motor
    • B62M6/40Rider propelled cycles with auxiliary electric motor
    • B62M6/55Rider propelled cycles with auxiliary electric motor power-driven at crank shafts parts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J1/00Saddles or other seats for cycles; Arrangement thereof; Component parts
    • B62J1/08Frames for saddles; Connections between saddle frames and seat pillars; Seat pillars
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M6/00Rider propulsion of wheeled vehicles with additional source of power, e.g. combustion engine or electric motor
    • B62M6/80Accessories, e.g. power sources; Arrangements thereof
    • B62M6/90Batteries

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、補助動力としてモータ
を使用する電動自転車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、補助動力としてモータを使用する
電動自転車としては、例えば、実開昭56−60698
号公報に開示されたものがある。この公報に示された電
動自転車は、ダウンチューブの下方であってかつクラン
ク軸の後方にモータおよび電動装置が配置され、このモ
ータに給電するバッテリがシートチューブと後輪との間
に配置されていた。なお、シートチューブの上端部から
後方へ延びるシートステーは、バッテリケースの上方を
通されていた。
【0003】前記バッテリはバッテリケースに収容さ
れ、充電するときにはバッテリケースを車体から外して
行うように構成されていた。バッテリケースを車体から
外すには、バッテリケースを、その下端部を支点として
上部を車幅方向の一方に傾斜させ、その状態でバッテリ
ケース上部を引っ張り下端係合部を外すことによって行
う構造になっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、このように
バッテリケースを車幅方向へ傾斜させた状態で車体に対
して着脱させる構成を採ると、バッテリの容量が制約さ
れてしまうという問題があった。これは、シートチュー
ブと後輪との間に位置するバッテリの容量を増やすに
は、バッテリケースを上方へ延長しなければならないか
らである。
【0005】すなわち、バッテリケースを上方へ延長す
ると、バッテリケースの上方を車体前後方向に横切るシ
ートステーをも上方へずらさなければならず、その分だ
けシートチューブも長くなり、シートチューブ上端に装
着されるシートを最も低い位置に位置づけたとしてもシ
ート高さが高くなってしまう。このため、婦人や子供用
の自転車には適用できなくなる。
【0006】このような不具合を解消するにはバッテリ
ケースを上下方向に沿って着脱させるようにすればよ
い。ところが、このようにするとバッテリケースの着脱
経路上にシートの後部が臨む関係から、バッテリケース
を着脱させるときにはその都度シートを外さなければな
らず面倒である。
【0007】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、その目的とするところは、バッテリ
ケースの容量を増やすに当たり、シート高さを低く抑え
ることができると共に、バッテリケース着脱時にシート
を取り外す必要のない電動自転車を得ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電動自転車
は、バッテリケースをシートチューブと後輪との間に配
置し、かつ上下方向に着脱自在に設け、前記シートチュ
ーブの上端部にシートピラーチューブを介してシートを
装着し、前記シートは、シートチューブに対してバッテ
リケース着脱時にバッテリケースの上方空間が開放され
る位置まで傾動自在としたものである。請求項2に記載
した発明に係る電動自転車は、請求項1に記載した発明
に係る電動自転車において、シートチューブにシートピ
ラーチューブを上下方向に昇降自在に設け、シートピラ
ーチューブの下端部に軸線が車幅方向を指向する枢支ピ
ンで下側部材を揺動自在に連結することによってシート
傾動機構を構成したものである。請求項3に記載した発
明に係る電動自転車は、請求項1に記載した発明に係る
電動自転車において、シートとシートピラーチューブと
の連結部にシート傾動機構を設けたものである。請求項
4に記載した発明に係る電動自転車は、請求項1ないし
請求項3のうち何れか一つの発明に係る電動自転車にお
いて、バッテリケースは、車体に装着した状態で上端部
が左右のシートステーの間を通ってシートステーより上
方に突出する構造としたものである。請求項5に記載し
た発明に係る電動自転車は、請求項1ないし請求項4の
うち何れか一つの発明に係る電動自転車において、上方
に向けて開口する有底角筒状の支持箱を車体フレーム側
に固定し、この支持箱内にバッテリケースを着脱自在に
嵌合させる構造とし、前記支持箱の底部に電極端子を配
設し、バッテリケースを装着することによって前記電極
端子がバッテリケースの下端部の電極端子に接続する構
造としたものである。請求項6に記載した発明に係る電
動自転車は、請求項1ないし請求項5のうち何れか一つ
の発明に係る電動自転車において、側面視においてバッ
テリケースの直上をシートが覆う構造としたものであ
る。
【0009】
【作用】本発明によれば、シートを傾動させることによ
りバッテリケースの上方空間が解放される。請求項2に
記載した発明によれば、下側部材と枢支ピンをシートチ
ューブ内に挿入することによってシートの傾動が阻止さ
れる。請求項3に記載した発明によれば、シートの高さ
を変えることなくシートを傾動させることができる。請
求項4に記載した発明によれば、シートの高さを低く保
ちながら、バッテリケースを上方へ延長することができ
る。請求項5に記載した発明によれば、支持箱によって
バッテリケースの位置を決めることができ、バッテリケ
ースの着脱操作によって電極端子が自動的に着脱する。
請求項6に記載した発明によれば、バッテリケースの上
方がシートによって遮られるから、バッテリケースに雨
水がかかり難くなる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図3に
よって詳細に説明する。図1は本発明に係る電動自転車
の側面図、図2は要部を拡大して示す側面図、図3〜図
5はバッテリケース用ロック機構を示す側面図で、図3
はバッテリケースが装着されていない状態を示し、図4
はバッテリケースをロックした状態を示し、図5はロッ
クを解除した状態を示す。
【0011】これらの図において、1は電動自転車、2
はこの電動自転車1のフレームである。このフレーム2
は、前輪3が回転自在に設けられたフロントフォーク4
を操舵自在に支持するヘッドパイプ2aと、このヘッド
パイプ2aから後下がりに延びるダウンチューブ2b
と、このダウンチューブ2bの後部にラグ5を介して連
結されたシートチューブ2cと、前記ラグ5から後方へ
延びるダウンチューブ2bの後端に連結された左右一対
のチェーンステー2dと、前記シートチューブ2cの上
部と前記チェーンステー2dの後端部とを連結する左右
一対のシートステー2e等とから構成されている。
【0012】そして、前記フロントフォーク4の上端部
には操向ハンドル6が装着されている。また、前記チェ
ーンステー2dの後端部およびシートステー2eの下端
部には、後輪7を回転自在に支持するための後輪ブラケ
ット2fが一体的に設けられている。
【0013】8はこの電動自転車1の補助動力となるモ
ータユニットである。このモータユニット8は、後述す
るバッテリーから給電されると共に制御ユニットによっ
て制御されるモータ9と、クランク軸10を有するギヤ
ボックス11と、クランク軸10に軸装されたチェーン
リング(図示せず),クランク12およびペダル13等
を備えている。そして、このモータユニット8は、ダウ
ンチューブ2bに沿わせてダウンチューブ2bの下方に
配置され、前記ラグ5と、ダウンチューブ2bの後端ブ
ラケット14とにねじ止めされている。なお、このモー
タユニット8は、車体右側に位置するチェーンリングが
チェーン15を介して後輪7に連結されている。
【0014】前記モータユニット8のモータ9には、ダ
ウンチューブ2bに取付けられた制御ユニット16およ
びメインスイッチ17が接続されている。この制御ユニ
ット16は、メインスイッチ17がON状態のときであ
ってペダル13からクランク軸10に乗員の踏力が加え
られたときのみに、モータ9を回転させてクランク軸1
0にモータ9からの動力を伝える構成とされている。す
なわち、ペダル13を踏むと、クランク軸10にはその
踏力に加えてモータ9からの回転トルクが付与されるこ
とになる。
【0015】そして、この制御ユニット16およびメイ
ンスイッチ17の取付け位置は、ダウンチューブ2bの
下方であってモータ9の前方とされている。このため、
メインスイッチ17,制御ユニット16,モータ9およ
びギヤボックス11は、ダウンチューブ2bに沿って前
後に一列に並べられることになる。
【0016】なお、前記ギヤボックス11には、モータ
9側の回転よりペダル13側の回転が高くなったときに
モータ9側にクランク軸10からトルクが伝わって回転
抵抗が大きくなるのを防ぐために、ワンウェイクラッチ
(図示せず)が内装されている。
【0017】前記メインスイッチ17は、キー(図示せ
ず)を差し込んで例えば図1において中立位置から時計
方向に回したときに前記制御ユニット16と後述するバ
ッテリとを電気的に接続し、反時計方向に回したときに
後述するバッテリケース用ロック機構を解除する構造に
なっている。
【0018】18はバッテリケースで、このバッテリケ
ース18は上下方向に細長い箱状に形成され、図2に示
すように内部にバッテリ19を2つ収納する構造になっ
ており、シートチューブ2cと後輪7との間に配置され
ている。すなわち、このバッテリケース18は、その車
幅方向の寸法が左右のシートステー2eどうしの間を通
される寸法に設定されると共に、前後方向の寸法がシー
トチューブ2cと左右一対の補助シートチューブ20と
の間を通される寸法に設定されている。なお、この補助
シートチューブ20は、左右のシートステー2eとダウ
ンチューブ2bの後端部の間にシートチューブ2cと平
行に架け渡されている。
【0019】このバッテリケース18を車体に取付ける
構造は、ダウンチューブ2bの後端部に上方へ向けて開
口する有底角筒状の支持箱21を設け、この支持箱21
内にバッテリケース18の下端部を上方から嵌合させる
構造になっている。このため、バッテリケース18は車
体に対して上下方向に着脱自在に取付けられることにな
る。また、支持箱21の底部には、バッテリケース18
の下端部に設けられた雌コネクタ18aに電気的に接続
される雄コネクタ21aが取付けられると共に、バッテ
リケース18が第3者によって車体から外されるのを防
ぐロック機構22が取付けられている。
【0020】なお、図1に示した状態では、バッテリケ
ース18を上方へ引き上げるとシートチューブ2cの上
端部に位置するシート23が邪魔になるが、このシート
23は、後述するシート傾動機構24によってバッテリ
ケースの着脱経路上から離間される。
【0021】前記雄コネクタ21aは、メインスイッチ
17を介して制御ユニット16やモータ9に電気的に接
続され、接触子が支持箱21内に突出する構造になって
いる。すなわち、バッテリケース18を支持箱21に上
方から嵌合させることによって、前記雄コネクタ21a
にバッテリケース18側の雌コネクタ18aが電気的に
接続され、メインスイッチ17や他の電気機器にバッテ
リ19から給電されるようになる。
【0022】前記ロック機構22は、図3〜図5に示す
ように構成され、バッテリケース18を支持箱21に嵌
合させることによってロックされ、メインスイッチ17
のキーをロック解除側(図1において反時計方向)に回
したときにロックが解除される構造になっている。ここ
で、このロック機構22の構造を詳細に説明する。
【0023】図3〜図5において、符号25はバッテリ
ケース18の側部係止ピン18bに係合するロックアー
ムで、このロックアーム25は、不図示のロック機構用
フレームに車幅方向に沿って立設された揺動軸26に揺
動自在に支持されており、係止ピン18bに係合する揺
動端部が支持箱21内に臨んでいる。また、このロッッ
クアーム25には引張りコイルばね27を介してロック
解除部材28が連結されている。
【0024】このロック解除部材28は、ロック機構用
フレームに立設された2つのガイド29,29によって
支持箱21の底面と略平行に移動自在に設けられてお
り、車体前側の移動端にワイヤ30の後端が連結されて
いる。このワイヤ30は、前端がメインスイッチ17に
連結され、メインスイッチ17をロック解除側に操作し
たときに前側へ引っ張られてロック解除部材28を同方
向へ移動させる構造になっている。なお、このワイヤ3
0は、図1中に二点鎖線で示すようにダウンチューブ2
bに沿って配設されている。
【0025】前記ロックアーム23の揺動軸26には、
ロックアーム25以外に、バッテリケース18の底面に
よって押されてロックアーム25を係合位置へ揺動させ
るための受圧部材31が揺動自在に支持されている。こ
の受圧部材31は、支持箱21内におけるバッテリケー
ス18の底面と対向する位置に臨む受圧片31aが設け
られると共に、ロックアーム25の揺動中心側の連結爪
25aに係合する連結板32が支軸33を介して回動自
在に取付けられている。この支軸33は受圧部材31に
立設されているため、連結板32は受圧部材31と共に
揺動することになる。
【0026】34は前記受圧部材31を受圧片31aが
支持箱21内に臨む方向へ付勢する引張りコイルばね
で、受圧部材31とロック機構用フレームとの間に弾装
されている。35は前記連結板32を連結爪25aに係
合する方向へ付勢する引張りコイルばねで、連結板32
の回動端部と受圧部材31との間に弾装されている。ま
た、符号36はロックアーム25がロック解除側に揺動
したときに必要角度以上に揺動するのを規制するための
ストッパピンである。
【0027】このように構成されたロック機構22は、
バッテリケース18が支持箱21に装着されていないと
きには図3に示す状態になっている。すなわち、ロック
アーム25が引張りコイルばね27によって図中反時計
方向に回されると共に、これに連結板32を介して係合
する受圧部材31も引張りコイルばね34によって同方
向に回される。このとき、受圧部材31の受圧片31a
は支持箱21内に大きく突出することになる。
【0028】図3に示した状態でバッテリケース18を
支持箱21に嵌合させると、図4に示したようにロック
アーム25がバッテリケース18の側部係止ピン18b
に係合してバッテリケース18が装着位置でロックされ
る。
【0029】すなわち、バッテリケース18の底面が受
圧部材31の受圧片31aを押すことによって、受圧部
材31と、この受圧部材31に連結板32を介して係合
されたロックアーム25とが引張りコイルばね34の引
張り力に抗して揺動軸26回り時計方向へ回り、ロック
アーム25の揺動端部が係止ピン18bに係合する。な
お、このとき、ロックアーム25とロック解除部材28
との間に弾装された引張りコイルばね27が揺動軸26
より車体後側にずれるようになるため、ロックアーム2
5はこの引張りコイルばね27のばね力によっても時計
方向へ付勢されるようになる。
【0030】そして、バッテリケース18を支持箱21
から外すには、メインスイッチ17のキーを反時計方向
へ回してロック解除部材28を図5に示すように車体前
側へ引っ張り、ロックアーム25の係止状態を解除する
ことによって行われる。ロック解除部材28を車体前側
へ引っ張ると、このロック解除部材28の押圧片28a
が連結板32の回動端部に当接して連結板32が図5に
おいて時計方向に回り、ロックアーム25の連結爪25
aから連結板32が外れる。一方、ロック解除部材28
が前進したことによって、ロック解除部材28とロック
アーム25とを連結する引張りコイルばね27が揺動軸
26より車体前側にずれる。これによってロックアーム
25は引張りコイルばね27の引張り力によって図中反
時計方向に付勢されるようになる。
【0031】上述したようにロックアーム25と連結板
32との係合が解かれると、ロックアーム25は引張り
コイルばね27のばね力によって図中反時計方向へ回さ
れ、その揺動端部が係止ピン18から外れる。すなわ
ち、ロックが解除されることになる。
【0032】前記シート23はシートピラーチューブ3
7の上端部に取付けられ、このシートピラーチューブ3
7をシートチューブ2cに嵌挿させることによってフレ
ーム2に装着されている。このシート23は、本実施例
ではクッション付きのものが使用されている。前記シー
トピラーチューブ37は乗員の体格に合わせてシート2
3の高さを変えることができるようにある程度長さをも
って形成され、下端部にシート傾動機構24が設けられ
ている。なお、シート23の高さを変えるには、先ず、
シートチューブ2cの上端に設けられてシートチューブ
2cの上端開口径を変えるシートピン38を緩め、シー
ト23を引っ張ってシートピラーチューブ37をシート
チューブ2cから上側へ引き出す。シート23を所望の
高さに位置づけた後、前記シートピン38を締めてシー
トピラーチューブ37をシートチューブ2cの上側開口
部で緊縛させる。
【0033】前記シート傾動機構24は、シートピラー
チューブ37の下端に挿入固着された上側部材24a
と、この上側部材24aに枢支ピン24bを介して揺動
自在に連結され、かつシートチューブ2cに嵌挿される
下側部材24cとから構成されている。また、前記枢支
ピン24bは、その軸線を車幅方向に向けて取付けられ
ている。このため、下側部材24cに対して上側部材2
4aが前後方向に揺動するが、本実施例では、上側部材
24aの下端部および下側部材24cの上端部は、下側
部材24cに対して上側部材24aが前側のみに傾斜す
るように構成されている。
【0034】すなわち、このシート傾動機構24は、シ
ートピラーチューブ37をシートチューブ2cに固定し
た走行時には図1に示すようにシートチューブ2c内に
挿入される。また、シートピラーチューブ37の全てを
シートチューブ2c上に引き出して下側部材24cの上
部をシートチューブ2cの上側開口部から突出させた状
態では、枢支ピン24bを中心にしてシートピラーチュ
ーブ37およびシート23を図2中に二点鎖線で示す上
方引き出し位置から実線で示すように前側へ傾斜させる
ことができるようになる。
【0035】41は車体カバーである。この車体カバー
41は、上下に分割形成されたカバー本体42,43か
らなり、これらのカバー本体42,43によってダウン
チューブ2bおよびこのダウンチューブ2bに取付けら
れた電装品(メインスイッチ17,制御ユニット16,
モータユニット8等)を挾むようにして覆う構造になっ
ている。また、下カバー本体43は制御ユニット16の
下部前面と対応する部分(この部分を図1中符号Aで示
す)が開口されており、この開口に制御ユニット16の
下部が臨んでいる。このようにすると、走行風を前記開
口から制御ユニット16に当てることができるから、発
熱し易い制御ユニット16を効率よく冷却することがで
きる。
【0036】上述したように構成された電動自転車1に
おいてバッテリ19を充電するにはバッテリケース18
を車体から外して行う。以下、このバッテリケース18
を着脱させる手順について説明する。
【0037】先ず、図1に示す走行可能状態でシートピ
ン38を緩め、シート23およびシートピラーチューブ
37を上方に引き上げる。このとき、シート傾動機構2
4の下側部材24cの上部をシートチューブ2cの上側
開口部から突出させる。そして、シート23およびシー
トピラーチューブ37を図2に実線で示すように前側へ
傾斜させる。このようにすると、バッテリケース18の
上方空間からシート23が離間されることになる。
【0038】次に、メインスイッチ17をロック解除側
へ操作し、引き続いてバッテリケース18をシートチュ
ーブ2cに沿って略上側へ持ち上げる。このようにバッ
テリケース18を上側へ持ち上げることで、バッテリケ
ース18の下端部の雌コネクタ18aが支持箱21側の
雄コネクタ21aから外れると共に、バッテリケース1
8の下端部が支持箱21から抜き出される。そして、バ
ッテリケース18を左右のシートステー2eの間から上
方へ引き抜くことによって、車体から外すことができ
る。
【0039】充電後にバッテリケース18を車体に取付
けるには、上述した手順とは逆の手順によって行う。す
なわち、シート23,シートピラーチューブ37を前傾
させた状態でバッテリケース18をシートステー2e間
に上方から挿入させて支持箱21に装着させる。そし
て、シートピラーチューブ37を直立状態に戻し、シー
ト23が所望の高さとなるようにシートチューブ2c内
に挿入する。最後に、シートピン38を締めてシートピ
ラーチューブ37をシートチューブ2cに固定させる。
なお、バッテリケース18を支持箱21に嵌合させた状
態では、図4に示すようにバッテリケース18はロック
機構22によって外れないようにロックされることにな
る。
【0040】したがって、本発明に係る電動自転車1で
は、シート23を前側へ傾動させることによりバッテリ
ケース18の上方空間が解放されるから、シートチュー
ブ2cを婦人や子供に適したシート高さが得られる長さ
に形成してシート23をバッテリケース18の直上に配
置したとしても、バッテリケース18を上下方向に着脱
させることができるようになる。しかも、バッテリケー
ス18を着脱させるに当たっては、シート23を車体か
ら取外してしまう必要がない。
【0041】また、本実施例で示したようにダウンチュ
ーブ2bの下側に制御ユニット16とモータユニット8
とを前後に並べて取付け、モータユニット8のクランク
軸10をシート23の真下に位置づけると、車体の低重
心化を図ることができる。しかも、車体の前後方向に沿
って流れる走行風が制御ユニット16やモータユニット
8に当たり易くなるから、これらの発熱部材を走行風に
よって冷却することができる。
【0042】なお、本実施例ではシート23およびシー
トピラーチューブ37をシート傾動手段24によって前
側へ傾斜させる例を示したが、傾斜させる方向は、バッ
テリケース18の上方空間を解放させることができれば
車幅方向でもよい。また、本実施例ではシート傾動手段
24をシートピラーチューブ37の下端に設けてシート
ピラーチューブ37も前傾させる構造としたが、シート
23とシートピラーチューブ37との連結部に設けてシ
ート23のみを傾斜させるようにすることもできる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る電動自
転車は、バッテリケースをシートチューブと後輪との間
に配置し、かつ上下方向に着脱自在に設け、前記シート
チューブの上端部にシートピラーチューブを介してシー
トを装着し、前記シートは、シートチューブに対してバ
ッテリケース着脱時にバッテリケースの上方空間が開放
される位置まで傾動自在としたため、シートを傾動させ
ることによりバッテリケースの上方空間が解放される。
【0044】したがって、シートをバッテリケースの直
上に位置づけたとしても、バッテリケースを上下方向に
着脱させることができる。しかも、バッテリケースを着
脱させるに当たっては、シートを車体から取外してしま
う必要がない。請求項2記載の発明によれば、下側部材
と枢支ピンをシートチューブ内に挿入することによって
シートの傾動が阻止されるから、シートを乗車位置に保
持するための機構が不要になる。請求項3記載の発明に
よれば、シートの高さを変えることなくシートを傾動さ
せることができるから、バッテリケースの着脱作業が容
易になる。請求項4記載の発明によれば、シートの高さ
を低く保ちながら、バッテリケースを上方へ延長してバ
ッテリの容量を増大させることができる。すなわち、シ
ートチューブを婦人や子供に適したシート高さが得られ
る長さに形成しつつ、バッテリケースを上下方向に延ば
して容量を増やすことができる。請求項5記載の発明に
よれば、支持箱によってバッテリケースの位置を決める
ことができ、バッテリケースの着脱操作によって電極端
子が自動的に着脱するから、電気的接続部分の着脱が容
易になる。請求項6記載の発明によれば、バッテリケー
スに雨水がかかり難くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動自転車の側面図である。
【図2】本発明に係る電動自転車の要部を拡大して示す
側面図である。
【図3】バッテリケース用ロック機構を示す側面図で、
同図はバッテリケースが装着されていない状態を示す。
【図4】バッテリケース用ロック機構を示す側面図で、
同図はバッテリケースをロックした状態を示す。
【図5】バッテリケース用ロック機構を示す側面図で、
同図ははロックを解除した状態を示す。
【符号の説明】
1 電動自転車 2 フレーム 2c シートチューブ 7 後輪 8 モータユニット 9 モータ 18 バッテリケース 19 バッテリ 21 支持箱 23 シート 24 シート傾動機構 37 シートピラーチューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−75712(JP,A) 実公 昭45−27787(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62J 9/00 B62J 1/08 B62M 23/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機および電動機に給電するバッテリ
    ケースを備えた電動自転車において、バッテリケースを
    シートチューブと後輪との間に配置し、かつ上下方向に
    着脱自在に設け、前記シートチューブの上端部にシート
    ピラーチューブを介してシートを装着し、前記シート
    は、シートチューブに対してバッテリケース着脱時にバ
    ッテリケースの上方空間が開放される位置まで傾動自在
    としたことを特徴とする電動自転車。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電動自転車において、シ
    ートチューブにシートピラーチューブを上下方向に昇降
    自在に設け、前記シートピラーチューブの下端部に軸線
    が車幅方向を指向する枢支ピンで下側部材を揺動自在に
    連結することによってシート傾動機構を構成したことを
    特徴とする電動自転車。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電動自転車において、シ
    ートとシートピラーチューブとの連結部にシート傾動機
    構を設けたことを特徴とする電動自転車。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のうち何れか一
    つの電動自転車において、バッテリケースは、車体に装
    着した状態で上端部が左右のシートステーの間を通って
    シートステーより上方に突出する構造としたことを特徴
    とする電動自転車。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のうち何れか一
    つの電動自転車において、上方に向けて開口する有底角
    筒状の支持箱を車体フレーム側に固定し、この支持箱内
    にバッテリケースを着脱自在に嵌合させる構造とし、前
    記支持箱の底部に電極端子を配設し、バッテリケースを
    装着することによって前記電極端子がバッテリケースの
    下端部の電極端子に接続する構造としたことを特徴とす
    る電動自転車。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のうち何れか一
    つの電動自転車において、側面視においてバッテリケー
    スの直上をシートが覆う構造としたことを特徴とする電
    動自転車。
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