JP4718377B2 - 歩行型作業機のクラッチ操作構造 - Google Patents

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本発明は、歩行型耕運機や歩行型管理機などの歩行型作業機に利用するクラッチ操作構造に関する。
上記クラッチ操作構造としては、例えば、特許文献1,2に開示されているように、機体後方に延出された操縦ハンドルに、前後に切換え揺動自在に主クラッチレバーを装着するとともに、操縦ハンドルの握り部近くに、復帰付勢された指クラッチレバーを設け、指クラッチレバーの押し下げ操作ごとに、主クラッチレバーをクラッチ入り位置とクラッチ切り位置に交互に切換え作動させるよう構成したものが知られている。
特許第3340796号公報 特開平10−278620号公報
上記クラッチ操作構造は、操縦ハンドルを握ったままでも指クラッチレバーを繰り返し押し下げ操作することで主クラッチレバーを交互に入り切り操作することができ、操縦ハンドルを持って機体を安定保持しながら走行を停止させたり発進させることができるものであるが、下記に示す点において改良の余地があった。
特許文献1に記載の発明構造の概略を公報図面中の部品番号を付して説明すると、主クラッチレバー(3)を支持する回動枢支軸(P2)に中間部材(2)が回動自在に装着され、この中間部材(2)が正方向に回動されることで、主クラッチレバー(3)に備えられたピン状のバネ取り付け部(3a)が接当押圧されて、主クラッチレバー(3)がクラッチ入り位置に向けて回動され、中間部材(2)が逆方向に回動されることで、バネ取り付け部(3a)が逆方向に接当押圧されて、主クラッチレバー(3)がクラッチ入り位置に向けて回動されるように構成されている。主クラッチレバー(3)がクラッチ切り位置にある状態で、上方に復帰揺動された指クラッチレバー(1)が押し下げ操作されると、中間部材(2)に備えられたローラー(2a)が、指クラッチレバー(1)に一体連設された板材部(1b)のローラー溝部(1c)に係合されることで、中間部材(2)が正方向に回動されて主クラッチレバー(3)が死点を乗り越えてクラッチ入り位置に操作され、指クラッチレバー(1)が上方に復帰移動することに連動して、中間部材(2)がローラー(2a)とローラー溝部(1c)の係合によって逆方向に死点越え回動され、中間部材(2)が主クラッチレバー(3)のバネ取り付け部(3a)に逆方向から受け止められる。次に、主クラッチレバー(3)がクラッチ入り位置にある状態で指クラッチレバー(1)が押し下げ操作されると、中間部材(2)のローラー(2a)が、指クラッチレバー(1)に一体連設された板材部(1b)の端縁に接当押圧されることで、中間部材(2)が逆方向に回動されて主クラッチレバー(3)がクラッチ切り位置に操作され、このような作動が指クラッチレバー(1)の押し下げ操作ごとに繰り返されるようになっている。
特許文献2に記載の発明構造の概略を公報図面中の部品番号を付して説明すると、主クラッチレバー(11)を支持する支軸(21)に回動体(20)が回動自在に装着され、この回動体(20)が正方向に回動されることで、主クラッチレバー(11)に基端側に備えられた軸部(19)が接当押圧されて、主クラッチレバー(11)がクラッチ入り位置に向けて回動され、回動体(20)が逆方向に回動されることで、軸部(19)が逆方向に接当押圧されて、主クラッチレバー(11)がクラッチ入り位置に向けて回動されるように構成されている。主クラッチレバー(11)がクラッチ切り位置にある状態で、上方に復帰揺動されたリターンクラッチレバー(13)が押し下げ操作されると、回動体(2)に備えられた案内ローラー(24)がリターンクラッチレバー(13)に備えられた案内溝(17)に係合されて接当操作されることで、回動体(20)が正方向に回動されて主クラッチレバー(11)が死点を乗り越えてクラッチ入り位置に操作され、リターンクラッチレバー(13)が上方に復帰移動することに連動して、回動体(20)が案内ローラ(24)と案内溝(17)の係合によって逆方向に死点越え回動され、回動体(20)が主クラッチレバー(11)の軸部(19)に逆方向から受け止められる。次に、主クラッチレバー(11)がクラッチ入り位置にある状態でリターンクラッチレバー(13)が押し下げ操作されると、回動体(20)の案内ローラ(24)がリターンクラッチレバー(13)の案内溝(17)に係合されることで、回動体(20) 逆方向に回動されて主クラッチレバー(11)はクラッチ切り位置に操作され、このような作動がリターンクラッチレバー(13)の押し下げ操作ごとに繰り返されるようになっている。
上記従来構造のいずれにおいても、主クラッチレバーの支点に中間部材(あるいは回動体)を正逆回動自在に装着し、この中間部材(あるいは回動体)を指クラッチレバー(あるいはリターンクラッチレバー)の押し下げ操作ごとに正逆に切換え回動させて主クラッチレバーを正方向あるいは逆方向に接当作動させるものであり、主クラッチレバーを接当押圧作動させる中間部材(あるいは回動体)は死点を越えて付勢回動されて、主クラッチレバーに備えられたバネ取り付け部や軸部に正方向あるいは逆方向から衝撃的に受け止め支持されることになるが、中間部材(あるいは回動体)は、主クラッチレバーを支点から離れた位置で正方向あるいは逆方向に接当操作する必要から、対称形状に形成された比較的大きい部材となり、大きく質量の大きい部材である中間部材(あるいは回動体)がバネ取り付け部や軸部に受け止められめ衝撃音が大きいものとなり、クラッチ指操作のつど、耳障りな騒音として発生するものであった。
本発明は、このような点に着目してなされたものであって、構成部品の小型化および兼用化を図ることで構造を簡素化できるとともに、クラッチ指操作時に発生する騒音を小さくすることを主たる目的としている。
第1の発明は、機体後方に延出された操縦ハンドルに前後に切換え揺動自在にクラッチレバーを装着するとともに、操縦ハンドルのグリップ部近くに、復帰付勢された補助クラッチレバーを指操作可能に設け、補助クラッチレバーの一定方向への操作ごとに前記クラッチレバーをクラッチ入り位置とクラッチ切り位置に交互に切換え作動させるよう構成した歩行型作業機のクラッチ操作構造であって、
前記クラッチレバーと一体揺動する作動部材に、一定範囲の案内径路に亘ってスライド移動可能な作動ピンを装備し、
補助クラッチレバーに一体連設した操作部材の揺動作動域に前記作動ピンが在るよう構成するとともに、クラッチレバーの切換えに連動して前記作動ピンを案内径路の一端側あるいは他端側にスライド付勢するように付勢方向が切換えられるバネを装備し、
クラッチレバーがクラッチ入り位置にあって前記作動ピンが案内径路の一端に位置している状態では、補助クラッチレバーの一定方向操作に伴って移動する操作部材によって、作動ピンがクラッチレバーをクラッチ切り位置に向かわせる方向に接当押圧され、クラッチレバーがクラッチ切り位置にあって作動ピンが案内径路の他端に位置している状態では、補助クラッチレバーの一定方向操作に伴って移動する操作部材によって、作動ピンがクラッチレバーをクラッチ入り位置に向かわせる方向に接当押圧されるよう構成してあることを特徴とする。
上記構成によると、作動ピンは、補助クラッチレバーに与えられた操作力をクラッチレバーに直接に伝達する部材であるとともに、補助クラッチレバーの一定方向操作力を正逆に反転してクラッチレバーに伝達するための部材として機能する。
補助クラッチレバーが操作されるたびに、作動ピンが案内径路に沿って正逆にバネ付勢移動されて案内径路の一端あるいは他端に受け止められることになるが、作動ピン自体が小さい部材であるために、その受け止め衝撃は小さいものとなり、発生する騒音も小さいものとなる。
従って、第1の発明によると、構成部品の小型化および兼用化を図ることで構造を簡素化できるとともに、クラッチ指操作時に発生する騒音を小さくすることが可能となる。
第2の発明は、上記第1の発明において、
前記作動ピンをスライド案内する案内径路を、前記作動部材に形成した長孔で構成してあるものである。
上記構成によると、案内径路を簡単に加工することができ、コスト低減に有効となる。
第3の発明は、上記第1または2の発明において、
前記バネを前記作動ピンと前記操作部材とに亘って張設してあるものである。
上記構成によると、作動ピン自体がバネ受けピンの機能を備えることになり、専用のバネ受けピンを不要にして部品点数の節減に寄与する。
第4の発明は、上記第1〜3のいずれか一つの発明において、
前記クラッチレバーと一体揺動する前記作動部材の一端部にクラッチ入り切り用の操作ワイヤを連動連結してあるものである。
上記構成によると、補助クラッチレバーの操作力をクラッチレバーに伝達する作動部材が、クラッチレバーの操作力をクラッチに伝達する操作ワイヤに連結部材としても機能し、部材の兼用化による部品点数の節減に有効となる。
図1および図2に、本発明に係る歩行型作業機の一例として歩行型管理機の全体側面および全体平面がそれぞれ示されている。この歩行型管理機は、左右一対の推進車輪1が軸支されたミッションケース2からエンジン搭載フレーム3が延出され、このエンジン搭載フレーム3に横軸型のエンジン4が連結支持されるとともに、ミッションケース2の上部に、前後に向き変更可能な操縦ハンドル6が片持ち状に延出された構造を備えており、ミッションケース2から前後に向き変更可能に延出された変速レバー19よって複数段に前後進変速して走行するよう構成されている。なお、この歩行型管理機においては、基本的にはエンジン4の在る側が機体前方、その逆向きが機体後方とされるものであり、以後の説明における方向の説明は上記した基本の前後方向に基づくことにする。
図3,4に示すように、前記エンジン4は、シリンダ部4aの軸心が後傾斜されて上下に嵩低く構成されたリコイル始動式の空冷ガソリンエンジンが利用されており、エンジン4の機体右側に配備された図示されない冷却ファンによって導風ケーシング7に吸引された外気がシリンダ4aの周辺に供給されてエンジン冷却がなされ、シリンダ部4aを通過して機体左側に導かれた冷却排風が、機体左側に配備されたマフラー8に供給されてこれを冷却するようになっている。エンジン4のシリンダヘッド右側に気化器9が連結されるとともに、この気化器9にエアークリーナ10が直結されている。エンジン4とミッションケース2との間の空隙を埋めるように燃料タンク11が配備されている。
エンジン4の左側に突出された出力軸12の出力プーリ13とミッションケース2の上部左側に突出された入力軸14の入力プーリ15とに亘って伝動ベルト16が巻き掛けられるとともに、伝動ベルト16に作用するテンションクラッチ式の主クラッチ17が装備され、このベルト伝動構造全体が樹脂製のベルトカバー18で囲繞されている。
前記主クラッチ17は、ミッションケース2に設けられた支点軸20に揺動自在に枢着されたテンションアーム21を上方に揺動させて、テンションアーム21の遊端部に装備されたテンションローラ22を伝動ベルト16の緩み側径路に下方から押圧するよう構成されており、テンションアーム21を上方揺動させて伝動ベルト16を緊張することでクラッチ入り状態をもたらし、テンションアーム21を下方揺動させて伝動ベルト16を弛緩することでクラッチ切り状態がもたらされる。この主クラッチ17を入り切り作動させるテンションアーム21が、操縦ハンドル6に装着された主クラッチレバー(クラッチレバー)23に後述のようにワイヤ連係されている。
図4,5に示すように、前記ベルトカバー18は、機体内側に配備固定される裏カバー18aと、これに横外方から脱着可能に外嵌装着される外カバー18bとから構成されている。裏カバー18aの前部には、エンジン側に向けて突出する膨出部18cが連設され、この膨出部18cがエンジン4の左側面に長孔18dを介して前後位置調節可能にボルト連結されるとともに、裏カバー18aの後部がミッションケース2にボルト連結されている。裏カバー18aの前後中間の下部にはダルマ孔18eが形成され、テンションアーム21を支持する前記支点軸20の外端に形成された装着溝20aにダルマ孔18eが挿抜可能に係止連結されている。
裏カバー18aにはテンションローラ22の上下移動を許容する開口18fが形成されるとともに、伝動ベルト26が張り側径路において上方に振れてカバー内面に接触するのを阻止する振れ止めピン24と、主クラッチ17が切り操作されて伝動ベルト16が大きく緩められた際に弛み側径路で伝動ベルト16が下方へ垂れ下がるのを阻止するための振れ止めピン25が機体内側から挿入されて、打ち込み装着されたキャップ26でそれぞれ抜け止め支持されている(図7参照)。
図6に示すように、裏カバー18aにおける前端近傍の上部と後寄り箇所の下部の外周部には金属製のナット部材27が横外側方から差込み装着されており、カバー本体18bを裏カバー18aの周部に外嵌装着した状態で、連結ボルト28をナット部材27にねじ込むことでカバー本体18bを裏カバー18aに脱着可能に装着することができるようになっている。
前記操縦ハンドル6は、ミッションケース2の上部に連結固定されたハンドル支持台31に、縦向き支点X周りに旋回可能に支持され、図示のように操縦ハンドル6を機体後方に向けた標準姿勢と、機体前方に向けた反転姿勢に向き変更可能となっている。
操縦ハンドル6は、前記ハンドル支持台31に縦向き支点X周りに旋回可能に連結されたハンドル基部6Aと、丸パイプ材をU形に屈曲してなるハンドル本体6Bとから構成されており、ハンドル本体6Bの前端に連設された二股状の連結部6bが、ハンドル基部6Aに横向き支点pを中心にして上下に揺動可能かつ複数位置で固定可能に連結支持されている。図9に示すように、ハンドル基部6Aの後端面における上下複数個所に連結孔29が形成されるとともに、連結部6bには選択された連結孔29に付勢係入されるロックピン30が備えられており、ロックピン30を抜き出すことでハンドル本体6Bを上下に揺動調節し、ロックピン30を連結孔29のいずれかに選択係入することでハンドル本体6Bを所望の上下揺動角度に固定することができるようになっている。
ハンドル主部6Bの先端部に備えられた左右のグリップ部6gの近傍には、それぞれ握り込み操作可能なグリップレバー31が装備されている。各グリップレバー31は左右の推進車輪1への伝動を左右各別に断続するようミッションケース2に内臓されたサイドクラッチ(図示せず)にワイヤ連係されており、左右いずれか一方のグリップレバー31を握り込み操作すると、操作された側のサイドクラッチが切り操作されて片輪駆動となり、機体がグリップレバー31を握り込み操作した側に操向移動するようになっている。右側のグリップ部6gの前方には指操作式のアクセルレバー32が設けられ、エンジン4の上部に装備された図示されていない機械式の調速機構にワイヤ連係されている。
ミッションケース2の右側面には、前記入力軸14に伝達された動力の一部を作業用動力として取り出すPTO軸33が入力軸14と同心にが突設されている。入力軸14とPTO軸33との間には爪咬合式のPTOクラッチ34が介在されており、このPTOクラッチ34を入り切り操作するPTOクラッチレバー35がハンドル主部6Bの右側に装備されている。図10に示すように、PTOクラッチレバー35は、ハンドル主部6Bにブラケット36を介して固定配備された支点軸37に横向き支点q周りに前後揺動可能に支持されており、操作ワイヤ38およびストローク吸収用のバネ39を介してPTOクラッチ34に連動連結されている。
PTOクラッチ34は切り付勢されており、図10に示すように、PTOクラッチレバー35が後方のクラッチ切り位置OFFに操作されると、操作ワイヤ38が緩められてPTOクラッチ34は切り状態となり、PTOクラッチレバー35が死点DPを越えて前方のクラッチ入り位置ONに操作されると、操作ワイヤ38が後方に引かれてPTOクラッチ34が入り状態に切換え保持されるようになっている。
PTOクラッチレバー35を支持した前記支点軸37には、ハンドル上下角度固定用の前記ロックピン30を引き抜き操作するロック解除レバー40が遊嵌装着されて、ロック解除レバー40の基端金具40aと前記ロックピン30とが操作ワイヤ41を介して連動連結されている。ロックピン30がロック状態にある時、ロック解除レバー40の遊端操作部40bが右側のグリップ部6gの機体内側近傍においてグリップ部6gより少し上方に位置しており、グリップ部6gを握る右手の親指でロック解除レバー40を押し下げ操作することで、操作ワイヤ41を後方に引いてロック解除し、そのままハンドル主部6Bを支点p周りに上下揺動して所望の姿勢でロック解除レバー40を開放することで再びロックピン30をロック作動させるようになっている。
図11に示すように、ハンドル主部6Bの左側には、エンジン停止スイッチ42を装着するブラケット43が固着されるとともに、このブラケット43に溶接固定された支点軸44に前記主クラッチレバー23が横向き支点r周りに前後揺動可能に枢支されている。主クラッチレバー23の基部には板材からなる作動部材45が連結されており、この作動部材45の端部に枢支連結された湾曲リンク46に主クラッチ入り切り用の操作ワイヤ47が連結されている。
図3に示すように、操作ワイヤ47におけるアウタ前端が前記ハンドル支持台31から延出されたワイヤ受け48に支持されるとともに、操作ワイヤ47におけるインナ前端がバネ49を介して前記主クラッチ17のテンションアーム21に連結されている。
図11に示すように、主クラッチレバー23が後方のクラッチ切り位置OFFに揺動操作されると、湾曲リンク46の後端が操作ワイヤ47のアウタ後端と横向き支点rを結ぶ死点DPを下方に大きく越えて操作ワイヤ47が大きく緩められ、これによってテンションアーム21が自重で下方揺動してクラッチ切り状態がもたらされる。
図12に示すように、主クラッチレバー23が前方のクラッチ入り位置ONに揺動操作されると、湾曲リンク46の後端が死点DPを上方に越えることで操作ワイヤ47が後方に引かれ、これによってテンションアーム21がバネ49を介して上方に揺動されて伝動ベルト16に弾性押圧されるクラッチ入り状態がもたらされる。この場合、主クラッチレバー23に固着されたピン50がブラケット43の上縁に接当することで、主クラッチレバー23がクラッチ入り位置ONに受け止め保持されるようになっている。
右側ブラケット36の支点軸37と左側ブラケット43の支点軸44は同心に配備され、左右の支点軸37,44に亘って牽制レバー51が装着されている。この牽制レバー51の基端延長部51aとハンドル本体6Bのステー52に亘ってバネ53が張設され、通常状態では、図12中の実線で示すように、牽制レバー51が後方下方に向かう姿勢に保持されている。この牽制レバー51は、運転作業者に対して機体が後進移動した際に、牽制レバー51が運転作業者の身体に触れて相対的に前方に押され、図12中の仮想線で示すように、振り上げ揺動する基端延長部51aで主クラッチレバー23のピン50を後方に接当移動させ、クラッチ入り位置ONにある主クラッチレバー23をクラッチ切り位置OFFに強制操作するよう構成されている。
ハンドル主部6Bにおける左側のグリップ部6gの機体内側には主クラッチレバー23を指操作によって入り切り操作するための補助クラッチレバー55が横向き支点s周りに上下揺動可能に枢支されている。この補助クラッチレバー55は、前記ブラケット43に固着された支点軸56に回動可能に枢着されるとともに、ねじりバネ57によって上方に揺動付勢されており、操作力が加わらない通常はブラケット43の後端下縁に接当支持されて、先端の指操作部55aがハンドル主部6Bよりもに少し上方に位置する姿勢に保持されている。補助クラッチレバー55の基部からは主クラッチレバー23を入り切り操作するための操作部材58が延出されている。
主クラッチレバー23と一体揺動する前記作動部材45には、補助クラッチレバー55によって揺動される前記操作部材58の移動軌跡内に位置するように作動ピン60が装着されている。この作動ピン60は段付きピンで構成されており、作動部材45に形成された長孔61を案内径路としてスライド移動可能に装着されるとともに、作動ピン60の先端部には、操作部材58に接当するカラー62が遊転自在に装着されている。操作部材58に設けられたバネ受けピン63と作動ピン60とに亘って引っ張りバネ64が装着されて、作動ピン60が長孔61の一端側にスライド付勢されるようになっている。
補助クラッチレバー55を用いて主クラッチレバー23を入り切り操作する場合の作動を以下に説明する。
図11に示すように、主クラッチレバー23がクラッチ切り位置OFFにあり、補助クラッチレバー55が操作されていない状態では、長孔61は前後向き姿勢あり、引っ張りバネ64の張力によって作動ピン60は長孔61の後端に引き寄せられている。
この状態で、ハンドル主部6Bにおける左側のグリップ部6gを持った左手の親指で補助クラッチレバー55を押し下げ操作すると、図13に示すように、操作部材58が上方に揺動移動することで、長孔61の後端に位置保持されている作動ピン60が、操作部材58の上端縁に形成された第1接当辺eによって上方に接当押圧される。この場合、作動ピン60は横向き支点rより後方に在るので、操作部材58から作動ピン60に与えられた操作力で作動部材45は図中反時計方向に回動操作されることになり、主クラッチレバー23は前方に揺動される。
図12に示すように、主クラッチレバー23が死点DPを越えてクラッチ入り位置ONまで移動した後、補助クラッチレバー55の押し込み操作を解除すると、補助クラッチレバー55が元の位置まで復帰上昇する。この場合、クラッチ入り状態にある作動部材45の長孔61は上下に向かう姿勢にあり、操作部材58からの接当を解除された作動ピン60は引っ張りバネ64によって長孔61の下端まで引き降ろされる。
主クラッチレバー23がクラッチ入り位置ONに在る状態で補助クラッチレバー55を押し下げ操作すると、図14に示すように、操作部材58が上方に揺動移動することで、長孔61の下端に位置保持されている作動ピン60が、操作部材58の前端縁に斜めに形成された第2接当辺fによって前方に接当押圧される。この場合、作動ピン60は横向き支点rより下方に在るので、操作部材58から作動ピン60に与えられた操作力によって作動部材45は図中時計方向に回動操作されることになり、主クラッチレバー23は後方に揺動される。
主クラッチレバー23が死点DPを越えてクラッチ切り位置OFFまで移動した後、補助クラッチレバー55の押し込み操作を解除すると、補助クラッチレバー55が元の位置まで復帰上昇する。この場合、クラッチ入り状態にある作動部材45の長孔61は前後方向に向かうので、操作部材58からの接当を解除された作動ピン60は引っ張りバネ64によって長孔61の後端までスライド移動されて図11の状態に復帰する。
このように、補助クラッチレバー55を押し込み操作するごとに、主クラッチレバー23をクラッチ切り位置OFFとクラッチ入り位置ONに交互に切換えることができるのである。
〔他の実施例〕
(1)補助クラッチレバー55を縦向き支点周りに揺動操作する形態で実施することも可能である。
(2)上記実施例では、補助クラッチレバー55によって操作されるクラッチレバーとして主クラッチレバー23を例示しているが、PTOクラッチレバー35を補助クラッチレバーの指操作によって入り切りするクラッチ操作構造に適用することもできる。
歩行型管理機の全体側面図 歩行型管理機の全体平面図 操縦ハンドルの基部を示す側面図 エンジンとミッションケースとの連動構造を示す平面図 ベルトカバーの分解平面図(イ)と裏カバーの側面図(ロ) 裏カバーとカバー本体との連結部を示す縦断正面図 裏カバーに装着される振れ止めピンの支持構造を示す横断平面図 操縦ハンドルの後部を示す平面図 操縦ハンドルの上下揺動角度調節構造を示す縦断側面図 PTOクラッチ操作部およびハンドルロック操作部を示す側面図 主クラッチ操作部のクラッチ切り状態を示す側面図 主クラッチ操作部のクラッチ入り状態を示す側面図 主クラッチ切り状態から補助クラッチレバーを操作した状態を示す側面図 主クラッチ入り状態から補助クラッチレバーを操作した状態を示す側面図 主クラッチ操作部の要部を示す正面図
符号の説明
6 操縦ハンドル
6g グリップ部
17 クラッチ(主クラッチ)
23 クラッチレバー(主クラッチレバー)
45 作動部材
47 操作ワイヤ
55 補助クラッチレバー
58 操作部材
60 作動ピン
61 長孔(案内径路)

Claims (4)

  1. 機体後方に延出された操縦ハンドルに前後に切換え揺動自在にクラッチレバーを装着するとともに、操縦ハンドルのグリップ部近くに、復帰付勢された補助クラッチレバーを指操作可能に設け、補助クラッチレバーの一定方向への操作ごとに前記クラッチレバーをクラッチ入り位置とクラッチ切り位置に交互に切換え作動させるよう構成した歩行型作業機のクラッチ操作構造であって、
    前記クラッチレバーと一体揺動する作動部材に、一定範囲の案内径路に亘ってスライド移動可能な作動ピンを装備し、
    補助クラッチレバーに一体連設した操作部材の揺動作動域に前記作動ピンが在るよう構成するとともに、クラッチレバーの切換えに連動して前記作動ピンを案内径路の一端側あるいは他端側にスライド付勢するように付勢方向が切換えられるバネを装備し、
    クラッチレバーがクラッチ入り位置にあって前記作動ピンが案内径路の一端に位置している状態では、補助クラッチレバーの一定方向操作に伴って移動する操作部材によって、作動ピンがクラッチレバーをクラッチ切り位置に向かわせる方向に接当押圧され、クラッチレバーがクラッチ切り位置にあって作動ピンが案内径路の他端に位置している状態では、補助クラッチレバーの一定方向操作に伴って移動する操作部材によって、作動ピンがクラッチレバーをクラッチ入り位置に向かわせる方向に接当押圧されるよう構成してあることを特徴とする歩行型作業機のクラッチ操作構造。
  2. 前記作動ピンをスライド案内する案内径路を、前記作動部材に形成した長孔で構成してある請求項1記載の歩行型作業機のクラッチ操作構造。
  3. 前記バネを前記作動ピンと前記操作部材とに亘って張設してある請求項1または2記載の歩行型作業機のクラッチ操作構造。
  4. 前記クラッチレバーと一体揺動する前記作動部材の一端部にクラッチ入り切り用の操作ワイヤを連動連結してある請求項1〜3のいずれか一項に記載の歩行型作業機のクラッチ操作構造。
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