JP3130187U - 歩行型除雪機 - Google Patents

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晃輔 岩田
俊博 山崎
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Abstract

【課題】緊急停止機能を有する歩行型除雪機に備えた操作部材の操作性を、より高めることができる技術を提供する。
【解決手段】歩行型除雪機11は機体に、操作ハンドル42と、動力源14と、走行体20と、走行用クラッチをオン・オフ操作する走行クラッチレバー110と、走行速度を調整する変速機を操作する変速レバー91とを備える。走行クラッチレバー110は、操作ハンドル42と共に握られたオン位置にスイング可能であり、変速レバー91は、変速レバーと同時に握られてスイングする保持操作レバー137を備え、保持操作レバーが握られているときだけ、オン位置にある走行クラッチレバー110を、そのままオン位置に保持するクラッチレバー保持機構を備えている。
【選択図】図1

Description

本考案は、機体にクローラ等の自走式走行体とオーガ等の除雪部を備え、機体の後部に平面視略コ字状の操作ハンドルを備え、この操作ハンドルを作業者が歩行しつつ操縦する、歩行型除雪機に関する。
歩行型除雪機には、作業者がレバーを握っているときだけ走行状態を維持するための、安全装置が組込まれている。このレバーは、一般にデッドマンレバーと言われている。近年、安全装置が組込まれた歩行型除雪機の開発が進められている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−2709公報
特許文献1に示される、従来の歩行型除雪機は、機体の後部に備えた操作ハンドルの近傍に第1のデッドマンスイッチを設けるとともに、この第1のデッドマンスイッチとは別に、第2のデッドマンスイッチを設けたというものである。第1のデッドマンスイッチは、操作ハンドルに沿ってスイング可能な平面視略コ字状のレバー(デッドマンレバー)に応動する、スイッチである。
2つのデッドマンスイッチの、少なくとも一方をオン操作し続けないと、エンジンは停止する。この結果、歩行型除雪機は停止する。従来の歩行型除雪機によれば、作業者は作業状態に応じて、一方のデッドマンスイッチを選択して操作することができる。
しかし、歩行型除雪機による作業においては、除雪部の姿勢調整や走行部の速度調整といった、種々の操作が必要である。このような操作には、ある程度の熟練を要することが多い。作業に不慣れな初心者にとっては、できるだけ操作が簡単であることが好ましい。この観点からみると、デッドマンスイッチを複数設けることが、操作を簡単にすることに繋がるとは限らない。むしろ、デッドマンスイッチを1つだけに限定する方が、好ましい場合もある。
ところで、第2のデッドマンスイッチは、操作パネルに配置された複数の操作レバーのうちの、1つに設けられている。具体的には、第2のデッドマンスイッチを備えた操作レバーは、油圧によって除雪部を前後左右に傾け操作するための油圧レバーである。この油圧レバーは、操作パネルから上方へ延びて、先端にグリップを有している。
作業者は、グリップを握って前後左右にスイング操作することによって、除雪部を前後左右に傾けることができる。第1のデッドマンスイッチがオフの場合には、作業者がグリップを下方へ押付け操作をしているときだけ、エンジンが作動状態を維持する。
しかしながら、作業者は、グリップを下方へ押付けながら、グリップを前後左右にスイング操作する必要がある。つまり、作業者は、グリップを握る行為と、グリップを下方へ押付ける行為と、グリップを前後左右にスイング操作する行為の、3つの行為を同時に行う必要がある。これでは、操作が面倒であるとともに、疲れる。デッドマンスイッチを備えた操作部材は、常に握り続けることになるので、作業者にとって疲れ難いことが求められる。
これに対して、グリップの頂部に、押しボタン式の第2のデッドマンスイッチを設けることが考えられる。しかし、作業者は、グリップを握った手の親指で、第2のデッドマンスイッチを押し続けることになる。つまり、親指をひねるという、不自然な手つきの操作を長時間にわたって続ける。作業者が、より快適な作業を続けるには、改良の余地がある。
さらに別案として、グリップの握り面に、タッチセンサ式の第2のデッドマンスイッチを設けることが考えられる。しかし、グリップを握る力が緩んだときであっても、第2のデッドマンスイッチが確実にオン状態を持続するための配慮が必要であるので、改良の余地がある。
本考案は、緊急停止機能を有する歩行型除雪機に備えた操作部材の操作性を、より高めることができる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る考案では、除雪部を有した機体の後部に平面視略コ字状の操作ハンドルを備え、この操作ハンドルを作業者が歩行しつつ操縦する歩行型除雪機であって、機体に、動力源と、この動力源から伝達された動力により走行する走行体と、動力源から走行体への動力の伝達を接・断する走行用クラッチと、この走行用クラッチをオン・オフ操作する走行クラッチレバーと、走行体の前進と後進とを切り替えるとともに走行速度を調整する変速機と、この変速機を操作する変速レバーとを備えた歩行型除雪機において、走行クラッチレバーは、作業者によって操作ハンドルと共に握られたオン位置と、握りが解かれたときに自動的に復帰するオフ位置とに、スイング可能であり、変速レバーは、変速レバーを作業者が握ったときに、同時に握られてスイングする保持操作レバーを備え、この保持操作レバーが握られているときだけ、オン位置にある走行クラッチレバーを、そのままオン位置に保持するクラッチレバー保持機構を備えていることを特徴とする。
請求項2に係る考案では、変速レバーは、機体の幅方向中心に対して、左寄りの位置と右寄りの位置との一方に配置されて上方へ延びる操作部材であって、上方へ延びた延出端から機体の幅方向中心へ向かって延びるグリップを有しており、保持操作レバーは、延出端に対するグリップの基端近傍に、スイング可能に取付けられるとともに、グリップに略平行に延びていることを特徴とする。
請求項3に係る考案では、クラッチレバー保持機構は、走行クラッチレバーに連動してスイングする第1カムと、保持操作レバーに連動してスイングする第2カムと、第1カムのカム溝の位相に対して第2カムのカム溝の位相が一致した場合に第1・第2カムの各カム溝に掛け止まるロックアームとからなることを特徴とする。
請求項4に係る考案では、第2カムは、保持操作レバーが、握られた位置から元の放された位置へ復帰したときに、保持操作レバーの復帰動作に連動して復帰位置へ逆方向にスイングすることにより、第2カムのカム溝に対するロックアームの掛け止め状態を解除するように構成されていることを特徴とする。
請求項5に係る考案では、保持操作レバーは、ワイヤケーブル、ロッド又は電気的な連結手段を介して、第2カムを連動可能に連結していることを特徴とする。
請求項1に係る考案では、変速レバーを作業者が握ったときに同時に握られてスイングする保持操作レバーと、保持操作レバーが握られているときだけ、オン位置にある走行クラッチレバーを、そのままオン位置に保持するクラッチレバー保持機構とを備えたものである。
走行用クラッチのオン状態を保持するには、例えば、先ず操作ハンドルと共に走行クラッチレバーを握り、次に変速レバーと共に保持操作レバーを握るという、2つの手順で操作すればよい。走行クラッチレバーは、オン位置に保持される。その後、走行用クラッチのオン状態を解除するには、保持操作レバーから手を放すという、1つの操作だけでよい。このように、極めて簡単な操作ですむので、作業に不慣れな初心者にとっても、操作が容易であり、歩行型除雪機の操作性を、より高めることができる。
さらに、請求項1に係る考案では、保持操作レバーは、変速レバーが握られたときに同時に握られてスイングするものである。作業者は、変速レバーを握るだけで、保持操作レバーをも同時に握って操作することができる。つまり、作業者は、変速レバーと保持操作レバーを握りながら、変速レバーをスイング操作するだけでよく、操作が簡単である。しかも、単に、そのまま握り続けるだけである。長時間にわたって操作し続けた場合であっても、作業者の疲労を抑制することができる。作業者は、より快適な作業を続けることができる。
また、変速レバーを握る力が緩んだときであっても、保持操作レバーが戻り方向にスイングする量は比較的小さい。変速レバーを握る力に関わらず、保持操作レバーを握った状態で確実に維持させることができる。
このように、緊急停止機能を有する歩行型除雪機に備えた操作部材の操作性を、より高めることができる。
請求項2に係る考案では、変速レバーは、機体の幅方向中心に対して、左寄りの位置と右寄りの位置との一方に配置されて上方へ延びる操作部材であって、上方へ延びた延出端から機体の幅方向中心へ向かって延びるグリップを有しており、保持操作レバーは、延出端に対するグリップの基端近傍に、スイング可能に取付けられるとともに、グリップに略平行に延びているので、左寄りの位置の場合、左手で操作する際、操作ハンドルを握る左手の姿勢(順手の状態)と同じ姿勢(順手)でグリップを握ることができ、姿勢変化が小さく、グリップの操作性が向上する。
また、左手で握る際に、人差し指が保持操作レバーの先端側に掛かるので、保持操作レバーの操作が容易で、操作性を高めることができる。
請求項3に係る考案では、クラッチレバー保持機構は、走行クラッチレバーに連動してスイングする第1カムと、保持操作レバーに連動してスイングする第2カムと、第1カムのカム溝の位相に対して第2カムのカム溝の位相が一致した場合に第1・第2カムの各カム溝に掛け止まるロックアームとからなるので、走行クラッチレバーをロックする構造は簡単になる。
請求項4に係る考案では、第2カムは、保持操作レバーが、握られた位置から元の放された位置へ復帰したときに、保持操作レバーの復帰動作に連動して復帰位置へ逆方向にスイングすることにより、第2カムのカム溝に対するロックアームの掛け止め状態を解除するように構成されているので、耐久性を損なうことなく、構造は簡単になる。
請求項5に係る考案では、保持操作レバーは、ワイヤケーブル、ロッド又は電気的な連結手段を介して、第2カムを連動可能に連結しているので、保持操作レバーの設計の自由度が高まる。
本考案を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は作業者から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Leは左側、Riは右側、CLは機体幅中心(機体中心)を示す。
図1は本考案に係る歩行型除雪機(第1実施の形態)の左側面図である。
歩行型除雪機(第1実施の形態)10は、機体11に動力源としてのエンジン14、走行体20、オーガ31及びブロア32を備えたクローラ式作業機である。
機体11は、走行フレーム12と、走行フレーム12の上部後部に上下スイング可能に連結した機台フレーム13とからなる。
走行フレーム12は、変速機(第2走行用クラッチ)54及び走行体20を備える。走行体20は、前部の遊動輪21、下部の下部転輪22,23、後部の駆動輪25、駆動輪25と遊動輪21とに掛けたクローラベルト26からなる。
機台フレーム13は、エンジン14、オーガ(除雪部)31、ブロア32、除雪部ハウジング33、及びシュータ34を備える。オーガ31で路上の雪を中央に掻き集めてブロア32に送り込み、ブロア32でシュータ34を通じて雪を投射することができる。
さらに歩行型除雪機10は、機台フレーム13の後上部に操作パネル41を備えるとともに、機台フレーム13から後方へ操作ハンドル42を延し、この操作ハンドル42を作業者が歩行しつつ操作するようにした自走式歩行型歩行型除雪機である。図中、43はカバーである。
図2(a)、(b)は本考案に係る歩行型除雪機の駆動系統図である。
(a)に示した駆動系統50は、エンジン14から走行体20へ動力を伝達する走行動力伝達機構51、及び、エンジン14からオーガ用伝動軸35を介してオーガ31及びブロア32へ動力を伝達するオーガ動力伝達機構71からなる。
走行動力伝達機構51は、ベルト式伝動機構52、第1走行用クラッチ53及び第2走行用クラッチ54を設けたものである。
ベルト式伝動機構52は、エンジン14の出力軸14aに取付けた駆動プーリ61と、第2走行用クラッチ54の入力軸55に取付けた従動プーリ62と、これらのプーリ61,62間に掛けたベルト63とからなる。
(b)に示した第1走行用クラッチ53は、一対のプーリ61,62に巻き掛けたベルト63にテンションローラ66を押付けて張ることで動力を伝達し、テンションローラ66を戻してベルト63を緩めることで動力を非伝達とするベルトテンション機構からなる。また、テンションローラ66を取付けたクラッチアーム85と、テンションローラ66をクラッチアーム85を介して戻すリターンスプリング(引張ばね)87と、引張ばね88とからなる。
(a)に示した第2走行用クラッチ54は無段変速機で、変速レバー(前後進変速レバー)91によって操作され、入力軸55から取り入れたエンジン動力に対して、出力軸56の回転を停止させる中立位置と、出力軸56を正転で無段階に変速させる正転変速ゾーンと、出力軸56を逆転で無段階に変速させる逆転変速ゾーンとに変速制御することができる。中立位置においてはクラッチオフと同等の状態になり、正転変速ゾーン並びに逆転変速ゾーンにおいてはクラッチオンと同等の状態になる。このように、出力軸56の回転を停止させる中立位置を有する無段変速機を採用したので、本考案においては、走行用クラッチ54と呼ぶことにする。このような無段変速機としては、例えば周知の静油圧無段変速機がある。出力軸56は駆動輪25(図1参照)に動力を伝達する駆動軸である。
変速レバー(前後進変速レバー)91により、ロッド144を介して第2走行用クラッチ54の変速操作アーム57をスイング作動させることで、第2走行用クラッチ54をクラッチオン・オフ操作並びに変速操作することができる。
オーガ動力伝達機構71は、ベルト式伝動機構72及びオーガ用クラッチ73を設けたものである。
ベルト式伝動機構72は、エンジン14の出力軸14aに取付けた駆動プーリ81と、オーガ用伝動軸35に取付けた従動プーリ82と、これらのプーリ81,82間に掛けたベルト83とからなる。
オーガクラッチレバー92により、ワイヤケーブル194を介してオーガ用クラッチ73をクラッチオン・オフ操作することができる。
オーガ用クラッチ73は、第1走行用クラッチ53と同様の構成である。
ところで、歩行型除雪機10は走行クラッチレバー110を備える。
走行クラッチレバー110は、オーガクラッチレバー92の位置を操作する操作部材であり、且つ、ワイヤケーブル69を介して、第1走行用クラッチ53をクラッチオン・オフ操作することができ、クラッチオン操作した状態を所定の条件下で保持するクラッチレバー保持機構131を備えている。
なお、走行クラッチレバー110は、手が離されたときに、リターンスプリング87によってオフ位置に強制的に戻される。
図3は本考案に係る操作パネルの斜視図であり、後上方から見た操作パネル41のうち、右端にオーガクラッチレバー92を前後スイング可能に配置し、左端に変速レバー91を前後スイング可能に配置するとともに、シュータ方向操作レバー93、除雪部ハウジング姿勢操作レバー94、左折走行用の左サイドクラッチレバー95、右折走行用の右サイドクラッチレバー96、各種ランプ97,98,99を配置したことを示す。変速レバー91を、前へ倒すことで歩行型除雪機10を前進させ、後へ倒すことで後進させることができる。オーガクラッチレバー92を前へ倒すことで、オーガ用クラッチをオン操作できる。
図4は本考案に係る操作ハンドル、走行クラッチレバー及び変速レバーの左側面図である。
操作ハンドル42は、機台フレーム13(図1参照)から後方へ延ばした左右のハンドル部101,101と、これらのハンドル部101,101の後端間に掛け渡したグリップ102と、からなる平面視コ字状部材である。左右のハンドル部101,101は、基部から下方へ延ばした平板状のブラケット103,103を備える。
変速レバー91は、操作パネル41に配置している変速レバー保持機構105と、変速レバー保持機構105に支持しているレバー管部材106と、レバー管部材106に連結しているロッド144と、を備える。
変速レバー保持機構105は変速レバー91をオフ位置Nに図に示していない機構で保持し、一方、手でオフ位置Nから前(矢印a1の方向)若しくは後(矢印a2の方向)へスイング操作させてその位置で手を離したときに、その位置に変速レバー91を保持する。オフ位置Nには、手で戻す。
走行クラッチレバー110は、操作ハンドル42の上方に且つ操作ハンドル42に概ね沿って設けた平面視コ字状レバーである。具体的に説明すると、走行クラッチレバー110は、左右のブラケット103,103に支持軸111,111(図3参照)で前後回転可能に取付けた左右の平板状の基端部112,112と、基端部112,112から後上方へ延ばした左右のハンドル部113,113と、これらのハンドル部113,113の後端間に掛け渡したグリップ114と、からなる。このような走行クラッチレバー110は、グリップ102,114同士が接近、離反し合うように上下スイング可能である。
また、走行クラッチレバー110は、左の基端部112にワイヤケーブル69の端部を取付け、右の基端部112にワイヤケーブル115(図2参照)の一端部を取付け、ワイヤケーブル115(図2参照)の他端部をオーガクラッチレバー92に連結している。オーガクラッチレバー92を前へ倒している場合に、走行クラッチレバー110から手を離すと、ワイヤケーブル115が戻り、オーガクラッチレバー92の図に示していない機構によって、オーガクラッチレバー92は原点に戻り、ワイヤケーブル194を介してオーガ用クラッチ73をクラッチオフ操作する。但し、クラッチレバー保持機構131が解除されているときに限る。
次に、クラッチレバー保持機構131を説明する。
図5は、図4の5部詳細図であり、クラッチレバー保持機構131の側面である。
図6は本考案に係るクラッチレバー保持機構の斜視図である。図3、図4を併用して説明する。
クラッチレバー保持機構131は、支持軸111に一体的に設けた円盤状の第1カム132と、支持軸111に回転自在に取付けた円盤状の第2カム133と、第1・第2カム132,133に当接して揺動するロックアーム134と、第2カム133に連結しているワイヤケーブル135及び復帰ばね136と、ワイヤケーブル135に連結し、変速レバー91に配置されている保持操作レバー137と、ロックアーム134に掛けている引張りばね138と、を備えている。
第1カム132は外周面に第1カム溝141を有し、第1カム溝141は、走行クラッチレバー110がオン位置S(図9参照)であるときにロックアーム134の先端が掛かる位置にある。
第2カム133は外周面に第2カム溝142を有し、第2カム溝142は、保持操作レバー137を握ったときにロックアーム134の先端が掛かる位置にある。
第1カム132と第2カム133とは、支持軸111の軸方向(X軸方向)に隣接している。
復帰ばね136は、保持操作レバー137を原点位置Gf(図8参照)に復帰させる。
引張りばね138は、第1・第2カム132,133の外周面にロックアーム134の先端を常時押付けている。
図7(a)〜(c)は変速レバー及び保持操作レバーの説明図であり、(a)は正面図、(b)は図(a)のb矢視図、(c)は保持操作レバーの握られた状態を示す図である。
変速レバー91はまた、レバー管部材106に含まれるグリップ151を有し、グリップ151に保持操作レバー137が配置されている。
すなわち、変速レバー91は、機体11の幅方向(X軸方向)の中心(機体幅中心CL(図3参照))に対して、左寄りの位置に配置されて上方へ延びる操作部材であって、上方へ延びた延出端152から機体11の幅方向中心(機体幅中心CL)へ向かって(矢印a3の方向)延びるグリップ151を有している。なお、変速レバー91の位置は、右寄りの位置でもよい。
保持操作レバー137は、延出端152に対するグリップ151の基端153近傍にスイング可能に取付けられるとともに、グリップ151に略平行に延びている。
「グリップ151に略平行」とは、グリップ151の軸心Cgに対する指掛けレバー本体154の取付け角度θが小さいという意味である。なお、指掛けレバー本体154を平行に取付けることも可能である。
保持操作レバー137は、具体的には、変速レバー91のレバー管部材106の延出端(上端)152に取付けている支点ブラケット156と、支点ブラケット156に揺動自在にピン157で取付けている指掛けレバー本体154と、指掛けレバー本体154の支点端に一体的に固定し、ワイヤケーブル135の一端を連結している連結ラグ158と、連結ラグ158の近傍でレバー管部材106に取付けているケーブル端支持部材161と、からなる。
指掛けレバー本体154は、グリップ151の上方に配置しているが、前方に配置してもよい。
次に、本考案の歩行型除雪機の作用を説明する。
図8は本考案の歩行型除雪機が有す走行クラッチレバーの機構を説明する図である。図1、図4を併用して説明する。
歩行型除雪機10は、使用前は、走行クラッチレバー110がオフ位置Eで、変速レバー(前後進変速レバー)91がオフ位置N(図4参照)で、保持操作レバー137が原点位置Gfである。当然、第1カム132及び第2カム133はともに、待機位置であり、第1・第2カム132,133の外周面にロックアーム134が接触し続けている。
この状態で、エンジン14を始動し、走行クラッチレバー110を矢印b1のように握り、変速レバー(前後進変速レバー)91の操作を開始する。
図9は図8の続きを説明する図である。
作業者が走行クラッチレバー110を握ることによって、走行クラッチレバー110はオン位置Sまでスイング(揺動)する。この結果、第1走行用クラッチ53がオン状態になるので、変速機(第2走行用クラッチ)54は作動すると同時に、第1カム132が矢印b2のように回動する。その際、第2カム133は回転自在であるから、静止し続ける。
続けて、変速レバー(前後進変速レバー)91のグリップ151を握る際に同時に保持操作レバー137を同時に握った状態で変速レバー91を前に倒すと、変速機(第2走行用クラッチ)54の出力軸56が駆動を開始し、歩行型歩行型除雪機11は走行を開始する。
なお、グリップ151のみを握って変速レバー91を前に倒しても、歩行型歩行型除雪機11は走行を開始する。
この状況で作業を行うことも考えられ、その際、走行中に走行クラッチレバー110から手を離すと、第1走行用クラッチ53がオフ状態となり、歩行型歩行型除雪機11は停止する。
前述のように、作業者が変速レバー91のグリップ151を握ったときに、同時に保持操作レバー137を復帰ばね136に抗して矢印b3のように握ると、第2カム133は矢印b4のように回動する。
図10は図9の続きを説明する図である。
その結果、第1カム溝141と第2カム溝142が一致するので、第1カム溝141と第2カム溝142にロックアーム134の先端が矢印b5のように入り込み、掛け止め状態となり、走行クラッチレバー110の戻りを規制する。つまり、走行クラッチレバー110をロックすることができる。
保持操作レバー137が握られているときだけ、クラッチレバー保持機構131は、オン位置Sにある走行クラッチレバー110を、そのままオン位置Sに保持する。この結果、第1走行用クラッチ53のオン状態を保持することができる。
その後、作業者が保持操作レバー137から手を放すと、保持操作レバー137は復帰ばね136で矢印c1のように戻ると同時に、クラッチレバー保持機構131は、復帰ばね136で第2カム133が戻り方向(復帰位置へ逆方向)に矢印c2のように回動するので、ロックアーム134の先端が矢印c3のように外れ、走行クラッチレバー110をオン位置Sに保持している状態を解除する。走行クラッチレバー110はオフ位置Eに矢印c4のように復帰する。この結果、第1走行用クラッチ53がオフ状態に復帰するので、歩行型歩行型除雪機は走行を停止する。
次に、本考案の歩行型除雪機の別の実施の形態を説明する。
図11は第2実施の形態の説明図である。
第2実施の形態の歩行型除雪機11Bは、クラッチレバー保持機構131Bを有し、クラッチレバー保持機構131Bは保持操作レバー137に一端を連結し、他端を第2カム133に連結しているロッド135Bを備えていることを特徴とする。
すなわち、保持操作レバー137は、ロッド135Bを介して、第2カム133を連動可能に連結している。
第2実施の形態の歩行型除雪機11Bは、歩行型除雪機11と同様の効果を発揮する。
図12は第3実施の形態の説明図である。
第3実施の形態の歩行型除雪機11Cは、クラッチレバー保持機構131Cと、保持操作レバー137Cと、を備えている。
クラッチレバー保持機構131Cは、操作パネル41に揺動自在にリンク部を支持し、ロッド部を回動自在に第2カム133に連結している電動駆動機構165と、延出端152若しくは支点ブラケット156に取付けているリミットスイッチ166と、リミットスイッチ166に一端を接続し、他端を電動駆動機構165に接続している電線135Cと、を備えていることを特徴とする。
電動駆動機構165は、ソレノイド機構で、励磁でロッドが後退(矢印の方向)する。なお、ソレノイド機構以外でもよく、任意である。例えば、ボールねじで駆動するものでもよく、リニア機構でもよい。
保持操作レバー137Cは、握られたときにリミットスイッチ166を押す押圧端168を有する。
第3実施の形態の歩行型除雪機11Cは、保持操作レバー137Cを握ると、電気によって電動駆動機構165が駆動して、第2カム133を回動する。
すなわち、保持操作レバー137Cは、電気的な連結手段171を介して、第2カムを連動可能に連結している。
電気的な連結手段171は、前述の電動駆動機構165と、リミットスイッチ166と、電線135Cと、押圧端168と、からなる。
第3実施の形態の歩行型除雪機11Cは、歩行型除雪機11と同様の効果を発揮する。
なお、本考案の実施の形態において、変速レバーに保持操作レバーを配置したが、変速レバー以外の操作するものに保持操作レバーを配置することも可能である。
保持操作レバーは、指掛けレバー本体154を揺動する構成にしたが、グリップ151に平行に指掛けレバー本体を握り寄せる構成でもよい。
第2カム133に復帰ばね136を掛止して、第2カム133を復帰させる構成としたが、第2カム133を駆動するものに復帰の機構を含めて、復帰ばね136を省いてもよい。
本考案の歩行型除雪機は、緊急停止機能を有する歩行型除雪機に好適である。
本考案に係る歩行型除雪機(第1実施の形態)の左側面図 本考案に係る歩行型除雪機の駆動系統図 本考案に係る操作パネルの斜視図 本考案に係る操作ハンドル、走行クラッチレバー及び変速レバーの左側面図 図4の5部詳細図 本考案に係るクラッチレバー保持機構の斜視図 変速レバー及び保持操作レバーの説明図 本考案の歩行型除雪機が有す走行クラッチレバーの機構を説明する図 図8の続きを説明する図 図9の続きを説明する図 第2実施の形態の説明図 第3実施の形態の説明図
符号の説明
10…歩行型除雪機、11…機体、14…動力源(エンジン)、20…走行体、31…オーガ(除雪部)、42…操作ハンドル、53…走行用クラッチ(第1走行用クラッチ)、54…変速機(第2走行用クラッチ)、91…変速レバー、110…走行クラッチレバー、131…クラッチレバー保持機構、132…第1カム、133…第2カム、134…ロックアーム、135…保持操作レバーのワイヤケーブル、135B…保持操作レバーのロッド、137…保持操作レバー、141…第1カムのカム溝(第1カム溝)、142…第2カムのカム溝(第2カム溝)、151…グリップ、152…延出端、153…グリップの基端、171…電気的な連結手段。

Claims (5)

  1. 除雪部を有した機体の後部に平面視略コ字状の操作ハンドルを備え、この操作ハンドルを作業者が歩行しつつ操縦する歩行型除雪機であって、
    前記機体に、動力源と、この動力源から伝達された動力により走行する走行体と、前記動力源から前記走行体への動力の伝達を接・断する走行用クラッチと、この走行用クラッチをオン・オフ操作する走行クラッチレバーと、前記走行体の前進と後進とを切り替えるとともに走行速度を調整する変速機と、この変速機を操作する変速レバーとを備えた歩行型除雪機において、
    前記走行クラッチレバーは、作業者によって前記操作ハンドルと共に握られたオン位置と、握りが解かれたときに自動的に復帰するオフ位置とに、スイング可能であり、
    前記変速レバーは、変速レバーを作業者が握ったときに、同時に握られてスイングする保持操作レバーを備え、
    この保持操作レバーが握られているときだけ、オン位置にある前記走行クラッチレバーを、そのままオン位置に保持するクラッチレバー保持機構を備えていることを特徴とした歩行型除雪機。
  2. 前記変速レバーは、前記機体の幅方向中心に対して、左寄りの位置と右寄りの位置との一方に配置されて上方へ延びる操作部材であって、上方へ延びた延出端から前記機体の幅方向中心へ向かって延びるグリップを有しており、
    前記保持操作レバーは、前記延出端に対する前記グリップの基端近傍に、スイング可能に取付けられるとともに、前記グリップに略平行に延びていることを特徴とした請求項1記載の歩行型除雪機。
  3. 前記クラッチレバー保持機構は、前記走行クラッチレバーに連動してスイングする第1カムと、前記保持操作レバーに連動してスイングする第2カムと、前記第1カムのカム溝の位相に対して前記第2カムのカム溝の位相が一致した場合に前記第1・第2カムの各カム溝に掛け止まるロックアームとからなることを特徴とした請求項1又は請求項2記載の歩行型除雪機。
  4. 前記第2カムは、前記保持操作レバーが、握られた位置から元の放された位置へ復帰したときに、前記保持操作レバーの復帰動作に連動して復帰位置へ逆方向にスイングすることにより、前記第2カムのカム溝に対する前記ロックアームの掛け止め状態を解除するように構成されていることを特徴とした請求項3記載の歩行型除雪機。
  5. 前記保持操作レバーは、ワイヤケーブル、ロッド又は電気的な連結手段を介して、前記第2カムを連動可能に連結していることを特徴とした請求項3又は請求項4記載の歩行型除雪機。
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