JPH1116140A - ヘッドスライダ及びディスク装置 - Google Patents

ヘッドスライダ及びディスク装置

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JPH1116140A
JPH1116140A JP9169711A JP16971197A JPH1116140A JP H1116140 A JPH1116140 A JP H1116140A JP 9169711 A JP9169711 A JP 9169711A JP 16971197 A JP16971197 A JP 16971197A JP H1116140 A JPH1116140 A JP H1116140A
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disk
air
slider
rail
inflow end
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Masaki Kameyama
正毅 亀山
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/60Fluid-dynamic spacing of heads from record-carriers
    • G11B5/6005Specially adapted for spacing from a rotating disc using a fluid cushion

Landscapes

  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、ディスクの半径方向位置に
よらず浮上量が概略一定のスライダを提供することであ
る。 【解決手段】 ヘッドスライダは、インナーレールと、
インナーレールと平行に形成されたアウターレールと、
インナーレールとアウターレールの間の空気流入端の近
傍に形成されたセンターレールと、インナーレールとア
ウターレールの間に画成された一旦圧縮された空気を膨
張させて負圧を発生させる溝とを含んでいる。インナー
レール及びアウターレールの少なくとも中間部分の長手
方向中心線は、スライダの長手方向中心線に対して空気
流入端側がディスクのインナ方向に近付くように所定角
度傾斜して形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的に磁気ディ
スク装置に用いられる浮上型磁気ヘッドスライダに関
し、特に、低浮上量を指向した負圧スライダに関する。
【0002】近年、磁気ディスク装置は小型化・大容量
化が進み、ヘッドスライダに形成された電磁トランスデ
ューサと磁気ディスクの記録層の間隔をできるだけ小さ
くする必要があり、ディスク表面の平滑化とスライダ浮
上量の低減が不可欠となってきている。
【0003】ディスク装置としての耐久性を保ちつつ、
記録再生特性を満足するために、スライダ浮上量はスラ
イダとディスク表面が接触しないように、できる限り低
いことが望ましい。また、アクセスの高速化のため、ア
クセス方向に大きな加速度がかけられるので、浮上安定
性に優れたスライダが求められている。
【0004】現在の磁気ディスク装置では、ディスク表
面の粗さは半径位置によらずほぼ一定であるので、スラ
イダ浮上量をディスクの半径位置によらず低い高さで一
定に保つことが必要となっている。
【0005】更に、磁気ディスク装置の小型化、機構の
単純化のために、近年の磁気ディスク装置においては回
転型ポジショナが広く用いられ、ヨー角変化による浮上
量変動の少ない負圧スライダが要望されている。
【0006】
【従来の技術】浮上安定性に優れた負圧磁気ヘッドスラ
イダとして、空気流入端から空気流出端に向かってレー
ル幅が減少する一対のレールを形成し、一対のレールの
間に溝を画成し、この溝部で負圧が発生されるスライダ
が提案されている(特開平4−228157号)。
【0007】図1(A)は上記公開公報に開示された従
来の負圧磁気ヘッドスライダの平面図であり、図1
(B)はその斜視図である。スライダ2は直方体形状を
しており、空気流入端2aと、空気流出端2bを有して
いる。
【0008】スライダ2のディスク対向面には正圧を発
生させるための一対のレール4,6が形成されている。
各レール4,6はそれぞれディスク回転時の浮上力を発
生するための平坦な空気ベアリング表面(レール表面)
4a,6aを有している。
【0009】各レール4,6の空気流入端側にはテーパ
面4b,6bがそれぞれ形成されている。一対のレール
4,6の間には一旦圧縮された空気を膨張させて負圧を
発生させる溝8が画成されている。
【0010】レール4が位置するスライダ2の空気流出
端には電磁トランスデューサ10が形成されている。一
対のレール4,6の空気流入端側にはセンターレール1
1が形成されている。
【0011】各レール4,6の幅を流入端及び流出端側
で広く、中間部分で細く形成することにより、ヨー角変
化による浮上変動を抑えている。また、流入端にテーパ
面4b,6bを形成することによって、塵埃付着時の浮
上変動を抑制することができる。
【0012】図1(B)はレール面側から見たスライダ
2の斜視図であり、点線矢印がスライダ2にかかる正圧
を、実線矢印がスライダ2にかかる負圧を示している。
レール面4a,6aで正圧が発生し、溝8の部分で負圧
が発生する。
【0013】各レール4,6の長手方向中心線とスライ
ダ2の長手方向中心線とは概略平行に形成されている。
また、磁気ディスク装置において、磁気ヘッドスライダ
は半径方向の位置決めのための回転アームに取り付けら
れており、磁気ディスクのインナー側からアウター側に
かけて連続的にスライダのヨー角(ディスクの回転方向
とスライダ中心線のなす角度)が変化する。
【0014】ヨー角が大きくなると、磁気ディスクのト
ラック幅が減少し、出力の低下を引き起こすことから、
出力低下を防ぐために、磁気ディスクの最インナートラ
ックと最アウタートラックの間でスライダのヨー角が0
°となるように従来のスライダは回転アームに取り付け
られている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】図2に図1(A)及び
図1(B)に示した従来のスライダの浮上特性を示す。
横軸は磁気ディスクの中心から半径方向距離であり、縦
軸は浮上高さを示している。
【0016】図2から明らかなように、スライダの浮上
高さは磁気ディスクの半径方向中間付近で増加する。こ
れは、次のことが原因である。図3(A)に示すよう
に、スライダのヨー角を磁気ディスクの半径方向位置に
係わらず一定とした場合、スライダの浮上高さは磁気デ
ィスクの外周にいく程上昇する。即ち、磁気ディスクの
外周ほど周速が増加するので、ヨー角一定の場合には、
周速の増加に伴ってスライダの浮上高さは増加する。
【0017】また、磁気ディスクの周速を最インナート
ラックから最アウタートラックに渡り一定と仮定した場
合には、図3(B)に示すようにスライダのヨー角がほ
ぼ0°付近でスライダの浮上高さは最大となる。
【0018】図3(B)に示すように、スライダのヨー
角がほぼ0°付近でスライダの浮上高さが最大となる原
因は以下の通りと考えられる。即ち、レール4,6の長
手方向中心線と同一方向から空気が流入した場合(ヨー
角0°)、正圧力は最大となり、スライダの浮上高さは
最大となる。
【0019】これに対して、空気流入方向とレール中心
線の角度が大きくなると、正圧力は減少し、浮上量は低
下する。よって、図3(A)に示した浮上特性と、図3
(B)に示した浮上特性の組み合わせにより、従来のス
ライダでは図2に示すように磁気ディスクの半径方向中
間付近でスライダの浮上高さが増加する。
【0020】スライダ浮上高さが大きい従来の一般的な
磁気ディスク装置の場合、スライダ浮上高さに対する磁
気ディスクの半径方向中間付近での浮上高さ増加の割合
は小さく、無視できる程度であったが、近年の磁気ディ
スク装置の高密度化に伴い負圧スライダを採用すると、
スライダ浮上高さが低下し、磁気ディスクの半径方向中
間付近での記録再生特性の劣化が問題となってきた。
【0021】よって本発明の目的は、磁気ディスクの半
径方向位置によらずスライダの浮上高さが概略一定とな
るヘッドスライダを提供することである。本発明の他の
目的は、磁気ディスクの半径方向位置によらずスライダ
の浮上高さが概略一定となるヘッドスライダを搭載した
ディスク装置を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明によると、空気流
入端と、空気流出端と、ディスクに対向するディスク対
向面とを有するヘッドスライダであって、ディスク回転
時の浮上力を発生するための平坦な空気ベアリング表面
を有する、前記空気流入端から前記空気流出端に渡り前
記ディスク対向面に形成されたインナーレールと、ディ
スク回転時の浮上力を発生するための平坦な空気ベアリ
ング表面を有する、前記インナーレールと離間して前記
空気流入端から前記空気流出端に渡り前記ディスク対向
面に形成されたアウターレールと、前記インナーレール
と前記アウターレールの間に画成された、一旦圧縮され
た空気を膨張させて負圧を発生させる溝とを具備し、前
記インナーレールの長手方向中心線と前記アウターレー
ルの長手方向中心線は互いに平行であり、且つ前記スラ
イダの長手方向中心線に対して前記空気流入端側がディ
スクのインナー方向に近づくように所定の角度傾斜して
いることを特徴とするヘッドスライダが提供される。
【0023】インナーレール及びアウターレールの全体
をスライダの長手方向中心線に対して所定角度傾斜させ
る代わりに、インナーレール及びアウターレールの中間
部分のみをスライダの長手方向中心線に対して空気流入
端側がディスクのインナー方向に近づくように所定角度
傾斜させるようにしてもよい。
【0024】本発明の他の側面によると、ディスク装置
であって、ハウジングと;該ハウジング内に回転可能に
取り付けられたディスクと;前記ディスクに対してデー
タをライト/リードするトランスデューサを有するヘッ
ドスライダと;前記ヘッドスライダをディスクのトラッ
クを横切って移動させるアクチュエータとを具備し;前
記ヘッドスライダは、ディスク回転時の浮上力を発生す
るための平坦な空気ベアリング表面を有する、空気流入
端から空気流出端に渡りディスク対向面に形成されたイ
ンナーレールと;ディスク回転時の浮上力を発生するた
めの平坦な空気ベアリング表面を有する、前記インナー
レールと離間して前記空気流入端から前記空気流出端に
渡り前記ディスク対向面に形成されたアウターレール
と;前記インナーレールと前記アウターレールの間に画
成された、一旦圧縮された空気を膨張させて負圧を発生
させる溝とを具備し;前記ヘッドスライダはディスクの
最インナートラックでのヨー角が第1所定角度となるよ
うに前記アクチュエータに取り付けられており;前記イ
ンナーレールの長手方向中心線と前記アウターレールの
長手方向中心線は互いに平行であり、且つ前記スライダ
の長手方向中心線に対して前記空気流入端側がディスク
のインナー方向に近づくように前記第1所定角度より大
きい第2所定角度傾斜していることを特徴とするディス
ク装置が提供される。
【0025】
【発明の実施の形態】図4を参照すると、本発明の磁気
ヘッドスライダを搭載した磁気ディスク装置の斜視図が
示されている。符号12はベース14とカバー16とか
ら構成されるハウジング(ディスクエンクロージャー)
である。
【0026】ベース14上にはインナーハブモータによ
って回転駆動される図示しないスピンドルハブが設けら
れている。スピンドルハブには磁気ディスク20と図示
しないスペーサーが交互に挿入され、ディスククランプ
18をスピンドルハブにネジ締結することにより、複数
枚の磁気ディスク20が所定間隔離間してスピンドルハ
ブに取り付けられる。
【0027】符号22はアクチュエータアームアセンブ
リ26と磁気回路28とから構成されるロータリーアク
チュエータを示している。アクチュエータアームアセン
ブリ26は、ベース14に固定されたシャフト24回り
に回転可能に取り付けられている。
【0028】アクチュエータアームアセンブリ26は、
回転中心から一方向に伸長した複数のアクチュエータア
ーム30と、アクチュエータアーム30と反対方向に伸
長したコイル支持部材36を含んでいる。
【0029】各アクチュエータアーム30の先端部に
は、先端部で磁気ヘッドスライダ32を支持するサスペ
ンション34の基端部が固定されている。コイル支持部
材36によりコイル38が支持されている。磁気回路2
8と、磁気回路28のギャップ中に挿入されるコイル3
8とでボイスコイルモータ(VCM)40が構成され
る。
【0030】符号42はヘッドスライダ32に搭載され
た電磁トランスデューサからの信号を取り出すフレキシ
ブルプリント配線板(FPC)を示しており、固定部材
44でその一端が固定され、更に図示しないコネクタに
電気的に接続されている。
【0031】ベース14上に環状パッキンアセンブリ4
6が搭載されており、パッキンアセンブリ46を間に挟
んでカバー16をベース14にネジ締結することによ
り、ハウジング12内が密封される。
【0032】図5を参照して、ヘッドスライダ32のヨ
ー角について説明する。上述したように、ヨー角φは磁
気ディスク20の回転方向とヘッドスライダ32の長手
方向中心線25とがなす角度である。換言すれば、ヨー
角φは磁気ディスク20の円形トラック21の接線23
とヘッドスライダ32の長手方向中心線25とがなす角
度である。
【0033】ヨー角φが磁気ディスク20の最インナー
トラックと最アウタートラックの間で0°となるよう
に、サスペンション34がアーム30に取り付けられて
いる。最インナートラックでのヨー角は約10°であ
る。
【0034】図6は本発明第1実施形態の磁気ヘッドス
ライダ32の平面図を示している。磁気ヘッドスライダ
32は空気流入端32aと、空気流出端32bを有して
おり、直方体形状をしている。磁気ヘッドスライダ32
は図4に示したサスペンション34により図6の左側方
向から支持される。
【0035】磁気ヘッドスライダ32のディスク対向面
にはそれぞれ平坦なレール面(空気ベアリング表面)を
有するインナーレール50とアウターレール52が互い
に離間して形成されている。
【0036】インナーレール50は幅広の空気流入端部
50aと、同じく幅広の空気流出端部50bと、幅の狭
い中間部分50cを含んでいる。同様にアウターレール
52は幅広の空気流入端部52aと、同じく幅広の空気
流出端部52bと、幅の狭い中間部分52cを含んでい
る。
【0037】インナーレール50の空気流入端部50a
にはテーパ面51が形成されており、アウターレール5
2の空気流入端部52aにもテーパ面53が形成されて
いる。更に、アウターレール52の空気流出端部52b
には電磁トランスデューサ54が形成されている。
【0038】インナーレール50及びアウターレール5
2の幅を流入端及び流出端側で広く、中間部分で細く形
成することにより、スライダのヨー角変化による浮上変
動を抑えることができる。
【0039】また、流入端にテーパ面51,53を形成
することによって、テーパ面51,53で発生する正圧
により各レール50,52の先端側面への汚れの付着を
防止する。
【0040】磁気ヘッドスライダ32の空気流入端部に
はセンターレール56が形成されており、このセンター
レール56とインナー及びアウターレール50,52の
間にはそれぞれスリット58,60が画成されている。
更に、インナーレール50とアウターレール52の間に
はスリット58,60に連続する負圧発生用の溝62が
画成されている。尚、スリット58,60もインナーレ
ール、アウターレールと同様に傾斜付きで設けられ、空
気流入特性、浮上安定性の向上を図っている。
【0041】インナーレール50の長手方向(縦方向)
中心線64とアウターレール52の長手方向中心線66
は互いに平行であり、スライダ32の長手方向中心線6
8に対して空気流入端32a側がディスクのインナー方
向に近づくように約15°傾斜してインナーレール50
及びアウターレール52が形成されている。本実施形態
での磁気ディスクの最インナートラックでのスライダ3
2のヨー角は約10°である。
【0042】スライダ32はAl2 3 −TiCから形
成されており、ウエハに複数個の電磁トランスデューサ
54を形成した後ウエハをバー形状に切断する。次い
で、バー形状部材を加工してインナーレール50、アウ
ターレール52、センターレール56を形成した後、個
々のスライダ32に切断する。
【0043】スライダサイズは、例えば1.25mm×
1.0mm×0.4mmである。インナーレール50及
びアウターレール52の幅は中間部分50c,52cで
100μm以下となるため、インナーレール50、アウ
ターレール52及びセンターレール56はフォトリソグ
ラフィ技術により形成する。
【0044】即ち、形成すべき所望のレールパターンに
レジストを塗布した後、イオンミリングによりウエハを
削り取ってスリット58,60と、溝62を形成する。
テーパ面51,53はインナーレール50及びアウター
レール52を形成する前、或いは後に機械加工によって
形成する。
【0045】テーパの角度は0.5°〜4.0°、テー
パの長さはレール長さの1/10〜1/20が望まし
い。インナーレール50及びアウターレール52のレー
ル面(空気ベアリング表面)で正圧が発生し、溝62部
分で負圧吸引力が発生する。即ち、スリット58,60
部分で一旦圧縮された空気が溝62部分で膨張すること
により負圧が発生する。
【0046】図7を参照すると、レールの傾き量に応じ
たスライダのヨー角とスライダ浮上高さの関係が示され
ている。曲線Aは従来のスライダを示しており、曲線B
はインナーレール及びアウターレールをスライダの長手
方向中心線に対して約5°傾けた場合を、曲線Cは約1
0°傾けた場合をそれぞれ示している。
【0047】曲線Aで示す従来のスライダでは、スライ
ダのヨー角が0°のときにスライダの浮上高さは最大と
なる。一方、曲線B及びCで示す本発明のスライダで
は、インナーレール及びアウターレールをスライダ長手
方向中心線に対して傾けた角度が増加すると、スライダ
浮上高さが最大となるヨー角がディスクのインナー方向
にシフトする。
【0048】よって、ディスクの周速が最インナートラ
ックから最アウタートラックに渡り一定であると仮定し
た場合に、ディスクの最インナートラックから最アウタ
ートラックにかけて、スライダ浮上高さが低下するよう
にインナーレール50及びアウターレール52を傾けて
配置すると、スライダ浮上高さの周速依存性を打ち消し
て、ディスクの半径方向の位置に係わらずスライダ浮上
高さが一定となる。
【0049】図8は本発明第1実施形態のスライダのデ
ィスクの中心からの半径方向距離とスライダ浮上高さの
関係を示している。この図から明らかなように、ディス
クの半径方向位置によらずスライダの浮上高さはほぼ一
定で、図2に示した従来のスライダに比較して半径方向
中間部分での浮上高さの増加量が小さくなっている。
【0050】図9(A)は第1実施形態のスライダのヨ
ー角をディスクの最インナートラックから最アウタート
ラックに渡り一定とした場合の、ディスク半径方向位置
とスライダ浮上高さの関係を示している。即ち、図9
(A)は第1実施形態のスライダの浮上高さの周速依存
特性を示している。
【0051】図9(B)は第1実施形態のスライダのデ
ィスクの最インナートラックから最アウタートラックに
渡り周速が一定と仮定した場合の、ディスク半径方向位
置とスライダ浮上高さの関係を示している。即ち、図9
(B)は第1実施形態のスライダの浮上高さのヨー角依
存特性を示している。
【0052】図9(A)に示す周速依存特性と図9
(B)に示すヨー角依存特性を組み合わせたものが、図
8に示す第1実施形態のスライダ浮上特性である。ディ
スクの最インナートラックから最アウタートラックに渡
り概略一定のスライダ浮上高さを得るためには、インナ
ーレール及びアウターレールの傾き角度は約10°〜約
20°の範囲内が望ましく、更に望ましくは約15°程
度である。各レールの傾き角度は、最インナートラック
におけるスライダのヨー角以上であるのが望ましい。
【0053】図10(A)〜図10(D)を参照する
と、磁気ディスクの最インナートラックでのスライダの
ヨー角が10°の場合の、インナーレール50及びアウ
ターレール52の傾斜角度とスライダ浮上高さの関係が
示されている。
【0054】図10(A)はインナー及びアウターレー
ル50,52の傾斜角度が0°の場合を示しており、図
2に示した従来の関係に一致する。図10(B)はイン
ナー及びアウターレール50,52の傾斜角度が5°の
場合を、図10(C)は10°の場合を、図10(D)
は15°の場合をそれぞれ示している。
【0055】図10(A)〜図10(D)を観察すると
明らかなように、インナー及びアウターレール50,5
2の傾斜角度が増加するにつれて、スライダ浮上高さの
ピークが低くなっている。
【0056】図10(D)に示すように、ディスクの最
インナートラックでのスライダのヨー角10°を越えて
インナー及びアウターレール50,52を15°傾斜さ
せた場合には、ディスクの半径方向の位置に係わらずス
ライダ浮上高さが概略一定となる。
【0057】上述した第1実施形態の磁気ヘッドスライ
ダ32では、スライダの長手方向全長に渡りインナーレ
ール50及びアウターレール52をスライダの長手方向
中心線68に対して傾けているため、従来の幅ではイン
ナーレール50及びアウターレール52の一部がスライ
ダからはみ出してしまう。
【0058】このため、スライダの幅を広くしなければ
ならず、スライダの重量が増加し、量産性が悪化すると
いう問題があった。この問題を解決した本発明第2実施
形態の磁気ヘッドスライダ32Aを図11を参照して説
明する。
【0059】磁気ヘッドスライダ32Aは空気流入端3
2aと、空気流出端32bを有しており、概略直方体形
状をしている。磁気ヘッドスライダ32Aのディスク対
向面には、それぞれ平坦なレール面(空気ベアリング表
面)を有するインナーレール70とアウターレール72
が互いに離間して形成されている。
【0060】インナーレール70は幅広の空気流入端部
70aと、同じく幅広の空気流出端部70bと、空気流
入端部70aと空気流出端部70bを接続する幅の狭い
中間部分70cを含んでいる。
【0061】同様に、アウターレール72は幅広の空気
流入端部72aと、同じく幅広の空気流出端部72b
と、空気流入端部72aと空気流出端部72bを接続す
る幅の狭い中間部分72cを含んでいる。
【0062】インナーレール70及びアウターレール7
2の空気流入端部70a,72aにはそれぞれテーパ面
71,73が形成されている。インナーレール70及び
アウターレール72の間の空気流入端部にはセンターレ
ール76が形成されており、このセンターレール76と
インナーレール70及びアウターレール72の空気流入
端部70a,72aの間にはそれぞれスリット78,8
0が画成されている。
【0063】ここでは、スリット78,80はスライダ
中心線と平行に形成され、空気流入特性、浮上安定性の
向上を図っている。また、インナーレール、アウターレ
ール及びセンターレールの全体バランスを考慮すること
により、図6のようにスリット78,80が傾斜を有す
るものにすることもできる。
【0064】更に、インナーレール70及びアウターレ
ール72の間にはスリット78,80に連続する負圧発
生用の溝82が画成されている。アウターレール72の
空気流出端部72bには電磁トランスデューサ74が形
成されている。
【0065】本実施形態のスライダ32Aは図6に示し
た第1実施形態のスライダ32と同様にAl2 3 −T
iCから形成されている。スライダ製造プロセスは第1
実施形態のスライダ32の製造プロセスと同様であるの
で省略する。
【0066】本実施形態のスライダ32Aでは、インナ
ーレール70の中間部分70cとアウターレール72の
中間部分72cのみがスライダ32Aの長手方向中心線
88に対して所定角度傾いて形成されている。
【0067】即ち、インナーレール70の中間部分70
cとアウターレール72の中間部分72cは互いに平行
に形成されており、その長手方向中心線84,86が磁
気ヘッドスライダ32Aの長手方向中心線88に対して
空気流入端32a側がディスクのインナー方向に近づく
ように約15°傾斜して形成されている。
【0068】このようにインナーレール70及びアウタ
ーレール72の中間部分70c,72cのみをスライダ
の長手方向中心線88に対して傾けた場合にも、図6に
示した第1実施形態のスライダ32と同様な効果を上げ
ることができる。
【0069】これは、インナーレール70及びアウター
レール72の中間部分70c,72cで発生する正圧が
他の部分で発生する正圧に比較して相対的に大きいから
である。
【0070】中間部分70c,72cの傾斜角度は約1
0°〜約20°の範囲内が望ましく、より望ましくは約
15°程度である。スライダ32Aの磁気ディスクの最
インナートラックでのヨー角は約10°である。
【0071】インナー及びアウターレール70,72の
中間部分70c,72cの傾斜角度は、磁気ディスクの
最インナートラックでのスライダのヨー角以上であるの
が望ましい。
【0072】このように第2実施形態の磁気ヘッドスラ
イダ32Aでは、インナーレール70及びアウターレー
ル72の中間部分70c,72cのみをスライダの長手
方向中心線88に対して所定角度傾けて形成したので、
スライダの幅を従来のスライダの幅と同様に保ったま
ま、ディスクの半径方向位置によらずスライダの浮上高
さを概略一定に保つことができる。
【0073】図12に第2実施形態のスライダ32Aの
ディスクの半径方向位置とスライダ浮上高さの関係を示
す。図12から明らかな通り、ディスクの最インナート
ラックから最アウタートラックに渡りスライダ32Aの
浮上高さが概略一定に保たれている。
【0074】図13(A)は第2実施形態のスライダ3
2Aの浮上高さの周速依存特性を示している。即ち、図
13(A)は第2実施形態のスライダ32Aのヨー角を
ディスクの最インナートラックから最アウタートラック
に渡り一定とした場合の、ディスクの半径方向位置とス
ライダ浮上高さの関係を示している。
【0075】図13(B)は第2実施形態のスライダ3
2Aの浮上高さのヨー角依存特性を示している。即ち、
図13(B)は第2実施形態のスライダ32Aのディス
クの最インナートラックから最アウタートラックに渡り
その周速が一定と仮定した場合の、ディスクの半径方向
位置とスライダ浮上高さの関係を示している。
【0076】図13(A)の周速依存特性と図13
(B)のヨー角依存特性を組み合わせたものが、図12
に示すスライダ32Aの浮上特性である。図14は本発
明第3実施形態の磁気ヘッドスライダ32Bの平面図を
示している。磁気ヘッドスライダ32Bは空気流入端3
2aと、空気流出端32bを有しており、直方体形状を
している。
【0077】磁気ヘッドスライダ32Bのディスク対向
面にはそれぞれ平坦なレール面(空気ベアリング表面)
を有するインナーレール90とアウターレール92が互
いに離間して形成されている。
【0078】インナーレール90は幅広の空気流入端部
90aと、同じく幅広の空気流出端部90bと、幅の狭
い中間部分90cを含んでいる。同様に、アウターレー
ル92は幅広の空気流入端部92aと、同じく幅広の空
気流出端部92bと、幅の狭い中間部分92cを含んで
いる。
【0079】インナーレール90の空気流入端部90a
にはテーパ面91が形成されており、アウターレール9
2の空気流入端部92aにもテーパ面93が形成されて
いる。更に、アウターレール92の空気流出端部92b
には電磁トランスデューサ94が形成されている。
【0080】インナーレール90及びアウターレール9
2の幅を流入端及び流出端側で広く、中間部分で細く形
成することにより、スライダのヨー角変化による浮上変
動を抑えることができる。
【0081】また、流入端にテーパ面91,93を形成
することによって、テーパ面91,93で発生する正圧
により各レール90,92の先端側面への汚れの付着を
防止できる。
【0082】インナーレール90の空気流入端部90a
とアウターレール92の空気流入端部92aの間には、
スリット96が画成されている。更に、インナーレール
90とアウターレール92の間にはスリット96に連続
する負圧発生用の溝98が画成されている。
【0083】インナーレール90の長手方向中心線10
0とアウターレール92の長手方向中心線102は互い
に平行であり、スライダ32Bの長手方向中心線104
に対して空気流入端32a側がディスクのインナー方向
に近づくように約13°傾斜してインナーレール90及
びアウターレール92が形成されている。本実施形態で
の磁気ディスクの最インナートラックでのスライダ32
Bのヨー角は約8°である。
【0084】本実施形態のようにセンターレールを有し
ない負圧スライダ32Bの場合にも、インナーレール9
0及びアウターレール92を所定角度以上、望ましくは
磁気ディスクの最インナートラックでのスライダのヨー
角以上に傾けることにより、ディスクの半径方向位置に
係わらずスライダ浮上高さを概略一定にすることができ
る。
【0085】図15は本発明第4実施形態の磁気ヘッド
スライダ32Cの平面図を示している。磁気ヘッドスラ
イダ32Cは空気流入端32aと、空気流出端32bを
有しており、概略直方体形状をしている。
【0086】磁気ヘッドスライダ32Cのディスク対向
面には、それぞれ平坦なレール面(空気ベアリング表
面)を有するインナーレール110と、アウターレール
112が互いに離間して形成されている。
【0087】インナーレール110は幅広の空気流入端
部110aと、同じく幅広の空気流出端部110bと、
空気流入端部110aと空気流出端部110bを接続す
る幅の狭い中間部分110cを含んでいる。
【0088】同様に、アウターレール112は幅広の空
気流入端部112aと、同じく幅広の空気流出端部11
2bと、空気流入端部112aと空気流出端部112b
を接続する幅の狭い中間部分112cを含んでいる。
【0089】インナーレール110及びアウターレール
112の空気流入端部110a,112aにはそれぞれ
テーパ面111,113が形成されている。インナーレ
ール110の空気流入端部110aとアウターレール1
12の空気流入端部112aの間には、スリット116
が画成されている。
【0090】更に、インナーレール110とアウターレ
ール112の間にはスリット116に連続する負圧発生
用の溝118が画成されている。アウターレール112
の空気流出端部112bには電磁トランスデューサ11
4が形成されている。
【0091】本実施形態のスライダ32Cは、図11に
示した第2実施形態と同様に、インナーレール110の
中間部分110cとアウターレール112の中間部分1
12cのみがスライダ32Cの長手方向方向中心線12
4に対して所定角度傾いて形成されている。
【0092】即ち、インナーレール110の中間部分1
10cとアウターレール112の中間部分112cは互
いに平行に形成されおり、その長手方向中心線120,
122が磁気ヘッドスライダ32Cの長手方向中心線1
24に対して空気流入端32a側がディスクのインナー
方向に近づくように約16°傾斜して形成されている。
【0093】本実施形態の負圧スライダ32Cのよう
に、センターレールを有しない場合にも、図11に示し
た第2実施形態と同様な効果を上げることができる。ス
ライダ32Cの磁気ディスクの最インナートラックでの
ヨー角は約12°である。インナー及びアウターレール
110,112の中間部分110c,112cの傾斜角
度は磁気ディスクの最インナートラックでのスライダ3
2Cのヨー角以上であるのが望ましい。
【0094】本発明は上述した実施形態に限定されるも
のではない。例えば、インナーレール及びアウターレー
ルの一方のみを磁気ディスクのインナー側に所定角度傾
けた場合にも、本発明の範囲内である。
【0095】更に、一方のレールの中央部分のみをディ
スクのインナー方向に傾けた場合にも、同様の効果を上
げることができる。これらの場合にはスライダのバラン
ス確保に細心の注意を払う必要があり、例えば、インナ
ーレール及びアウターレールのレール幅を変える必要が
ある。
【0096】
【発明の効果】本発明の磁気ヘッドスライダは以上詳述
したように構成したので、ディスクの半径方向位置によ
らず浮上高さが概略一定の磁気ヘッドスライダが得ら
れ、ディスクの半径方向中間付近での記録再生特性の劣
化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は従来の磁気ヘッドスライダの平面
図であり、図1(B)はその斜視図をそれぞれ示してい
る。
【図2】従来のスライダのディスクの半径方向位置とス
ライダ浮上高さの関係を示す図である。
【図3】図3(A)は従来のスライダの周速依存特性を
示す図であり、図3(B)は従来のスライダのヨー角依
存特性を示す図である。
【図4】本発明の磁気ヘッドスライダを採用した磁気デ
ィスク装置の斜視図である。
【図5】スライダのヨー角を説明する概略図である。
【図6】本発明第1実施形態のスライダの平面図であ
る。
【図7】レールの傾き量に応じたスライダのヨー角と浮
上高さの関係を示す図である。
【図8】第1実施形態のスライダのディスクの半径方向
位置とスライダ浮上高さの関係を示す図である。
【図9】図9(A)は第1実施形態のスライダの周速依
存特性を示す図であり、図9(B)は第1実施形態のス
ライダのヨー角依存特性を示す図である。
【図10】図10(A)〜図10(D)はレールの傾斜
角度とスライダ浮上高さの関係を示す図である。
【図11】本発明第2実施形態のスライダの平面図であ
る。
【図12】第2実施形態のスライダのディスクの半径方
向位置とスライダ浮上高さの関係を示す図である。
【図13】図13(A)は第2実施形態のスライダの周
速依存特性を示す図であり、図13(B)は第2実施形
態のスライダのヨー角依存特性を示す図である。
【図14】本発明第3実施形態のスライダの平面図であ
る。
【図15】本発明第4実施形態のスライダの平面図であ
る。
【符号の説明】
32,32A 磁気ヘッドスライダ 50,70 インナーレール 52,72 アウターレール 56,76 センターレール 54,74 電磁トランスデューサ 62,82 溝

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気流入端と、空気流出端と、ディスク
    に対向するディスク対向面とを有するヘッドスライダで
    あって、 ディスク回転時の浮上力を発生するための平坦な空気ベ
    アリング表面を有する、前記空気流入端から前記空気流
    出端に渡り前記ディスク対向面に形成されたインナーレ
    ールと;ディスク回転時の浮上力を発生するための平坦
    な空気ベアリング表面を有する、前記インナーレールと
    離間して前記空気流入端から前記空気流出端に渡り前記
    ディスク対向面に形成されたアウターレールと;前記イ
    ンナーレールと前記アウターレールの間に画成された、
    一旦圧縮された空気を膨張させて負圧を発生させる溝と
    を具備し;前記インナーレールの長手方向中心線と前記
    アウターレールの長手方向中心線は、前記スライダの長
    手方向中心線に対して前記空気流入端側がディスクのイ
    ンナー方向に近づくように所定の角度傾斜していること
    を特徴とするヘッドスライダ。
  2. 【請求項2】 前記インナーレールと前記アウターレー
    ルの間の前記空気流入端の近傍に形成されたセンターレ
    ールを更に具備し;前記センターレールの長手方向中心
    線が前記スライダの長手方向中心線に対して、前記空気
    流入端側がディスクのインナー方向に近づくように前記
    所定角度傾斜している請求項1記載のヘッドスライダ。
  3. 【請求項3】 前記インナーレール及び前記アウターレ
    ールは、それぞれその中間部分の幅が空気流入端及び空
    気流出端の幅よりも狭く形成されている請求項1記載の
    ヘッドスライダ。
  4. 【請求項4】 空気流入端と、空気流出端と、ディスク
    に対向するディスク対向面とを有するヘッドスライダで
    あって、 ディスク回転時の浮上力を発生するための平坦な空気ベ
    アリング表面を有する、前記空気流入端から前記空気流
    出端に渡り前記ディスク対向面に形成された、空気流入
    端側部分と、空気流出端側部分と、前記空気流入端側部
    分と前記空気流出端側部分の間の中間部分とを含んだイ
    ンナーレールと;ディスク回転時の浮上力を発生するた
    めの平坦な空気ベアリング表面を有する、前記インナー
    レールと離間して前記空気流入端から前記空気流出端に
    渡り前記ディスク対向面に形成された、空気流入端側部
    分と、空気流出端側部分と、前記空気流入端側部分と前
    記空気流出端側部分の間の中間部分とを含んだアウター
    レールと;前記インナーレールと前記アウターレールの
    間に画成された、一旦圧縮された空気を膨張させて負圧
    を発生させる溝とを具備し;前記インナーレールの中間
    部分と前記アウターレールの中間部分は、前記スライダ
    の長手方向中心線に対して前記空気流入端側がディスク
    のインナー方向に近づくように所定角度傾斜しているこ
    とを特徴とするヘッドスライダ。
  5. 【請求項5】 前記インナーレールと前記アウターレー
    ルの間の前記空気流入端の近傍に形成されたセンターレ
    ールを更に具備した請求項3記載のヘッドスライダ。
  6. 【請求項6】 前記インナーレール及び前記アウターレ
    ールは、それぞれ前記中間部分の幅が前記空気流入端側
    部分及び前記空気流出端側部分の幅よりも狭く形成され
    ている請求項4記載のヘッドスライダ。
  7. 【請求項7】 空気流入端と、空気流出端と、ディスク
    に対向するディスク対向面とを有するヘッドスライダで
    あって、 それぞれディスク回転時の浮上力を発生するための平坦
    な空気ベアリング表面を有する、前記空気流入端から前
    記空気流出端に渡り前記ディスク対向面に形成された、
    空気流入端側部分と、空気流出端側部分と、前記空気流
    入端側部分と前記空気流出端側部分の間の中間部分とを
    含んだ一対のレールと;前記一対のレールの間に画成さ
    れた、一旦圧縮された空気を膨張させて負圧を発生させ
    る溝とを具備し;前記一対のレールのうち何れか一方の
    レールの少なくとも中間部分が、前記スライダの長手方
    向手中心線に対して前記空気流入端側がディスクのイン
    ナー方向に近づくように所定角度傾斜していることを特
    徴とするヘッドスライダ。
  8. 【請求項8】 ディスク装置であって、ハウジングと;
    該ハウジング内に回転可能に取り付けられたディスク
    と;前記ディスクに対してデータをライト/リードする
    トランスデューサを有するヘッドスライダと;前記ヘッ
    ドスライダをディスクのトラックを横切って移動させる
    アクチュエータとを具備し;前記ヘッドスライダは、 ディスク回転時の浮上力を発生するための平坦な空気ベ
    アリング表面を有する、空気流入端から空気流出端に渡
    りディスク対向面に形成されたインナーレールと;ディ
    スク回転時の浮上力を発生するための平坦な空気ベアリ
    ング表面を有する、前記インナーレールと離間して前記
    空気流入端から前記空気流出端に渡り前記ディスク対向
    面に形成されたアウターレールと;前記インナーレール
    と前記アウターレールの間に画成された、一旦圧縮され
    た空気を膨張させて負圧を発生させる溝とを具備し;前
    記ヘッドスライダはディスクの最インナートラックでの
    ヨー角が第1所定角度となるように前記アクチュエータ
    に取り付けられており;前記インナーレールの長手方向
    中心線と前記アウターレールの長手方向中心線は、前記
    スライダの長手方向中心線に対して前記空気流入端側が
    ディスクのインナー方向に近づくように前記第1所定角
    度より大きい第2所定角度傾斜していることを特徴とす
    るディスク装置。
  9. 【請求項9】 前記スライダは前記インナーレールと前
    記アウターレールの間の前記空気流入端の近傍に形成さ
    れたセンターレールを更に具備し;前記センターレール
    の長手方向中心線が前記スライダの長手方向中心線に対
    して、前記空気流入端側がディスクのインナー方向に近
    づくように前記第2所定角度傾斜している請求項6記載
    のディスク装置。
  10. 【請求項10】 ディスク装置であって、 ハウジングと;該ハウジング内に回転可能に取り付けら
    れたディスクと;前記ディスクに対してデータをライト
    /リードするトランスデューサを有するヘッドスライダ
    と;前記スライダをディスクのトラックを横切って移動
    させるアクチュエータとを具備し;前記ヘッドスライダ
    は、 ディスク回転時の浮上力を発生するための平坦な空気ベ
    アリング表面を有する、空気流入端から空気流出端に渡
    りディスク対向面に形成された、空気流入端側部分と、
    空気流出端側部分と、前記空気流入端側部分と前記空気
    流出端側部分の間の中間部分とを含んだインナーレール
    と;ディスク回転時の浮上力を発生するための平坦な空
    気ベアリング表面を有する、前記インナーレールと離間
    して前記空気流入端から前記空気流出端に渡り前記ディ
    スク対向面に形成された、空気流入端側部分と、空気流
    出端側部分と、前記空気流入端側部分と前記空気流出端
    側部分の間の中間部分とを含んだアウターレールと;前
    記インナーレールと前記アウターレールの間に画成され
    た、一旦圧縮された空気を膨張させて負圧を発生させる
    溝とを具備し;前記ヘッドスライダはディスクの最イン
    ナートラックでのヨー角が第1所定角度となるように前
    記アクチュエータに取り付けられており;前記インナー
    レールの中間部分と前記アウターレールの中間部分は、
    前記スライダの長手方向中心線に対して前記空気流入端
    側がディスクのインナー方向に近づくように前記第1所
    定角度より大きい第2所定角度傾斜していることを特徴
    とするディスク装置。
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