JP2003263709A - 磁気ヘッドスライダおよびその支持体および磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ヘッドスライダおよびその支持体および磁気ディスク装置

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JP2003263709A JP2002066388A JP2002066388A JP2003263709A JP 2003263709 A JP2003263709 A JP 2003263709A JP 2002066388 A JP2002066388 A JP 2002066388A JP 2002066388 A JP2002066388 A JP 2002066388A JP 2003263709 A JP2003263709 A JP 2003263709A
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magnetic head
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head slider
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Ryuji Tsuchiyama
龍司 土山
Hidekazu Kodaira
英一 小平
Masaaki Matsumoto
真明 松本
Seiji Hashimoto
清司 橋本
Kinkoku Jo
鈞国 徐
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Hitachi Ltd
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    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
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    • G11B5/60Fluid-dynamic spacing of heads from record-carriers
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    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
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    • G11B5/6005Specially adapted for spacing from a rotating disc using a fluid cushion
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ディスク装置に搭載する磁気ヘッドスラ
イダを、媒体面うねりに対し、変動の少ない低浮上量を
維持するような浮上特性を実現する。 【解決手段】 ディスクの情報を記録再生する磁気ヘッ
ドを搭載した磁気ヘッドスライダにおいて、ディスク停
止時に媒体面と接触する流入パッド11および流出パッ
ド12のコンタクト面から、流入パッド11の空気流入
側ステップ面までの深さをδs1、流出パッド12の空
気流入側ステップ面までの深さをδs2、サイドレール
13の表面までのステップ深さをδs3とすると、δs
1≦δs2<δs3となる構成とした。これにより、媒
体面うねりに対して低浮上量で追従し、磁気ディスク装
置の高密度記録化と、高信頼性化、ひいては低コスト化
が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気ヘッドスライダ
およびその支持体および磁気ディスク装置に係り、特
に、高記録密度化、高信頼性化に優れた磁気ヘッドスラ
イダおよびその支持体および磁気ディスク装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気ディスク装置において、ヘッ
ド・ディスクインターフェイスに対する高信頼性や、浮
上量微小化の要求もますます厳しいものとなってきてい
る。
【0003】年々、面記録密度が増加するにつれて、要
求される浮上量は低下する傾向にあり、特に浮上量が3
0nm以下になると、媒体面と間欠接触あるいは連続接
触走行する可能性がある。
【0004】解決策の一つとしては、スライダ面と媒体
面とが接触を開始する浮上量htoを小さくすることに
より、浮上マージンを拡大させることである。接触開始
浮上量htoを大きくする要因として、ランアウトのよ
うな、スライダ長に比べて十分大きい波長の媒体面うね
りに対する浮上量変動が大きいことが考えられる。
【0005】特開平6−325530号公報に記載され
ている従来の浮上型記録方式の磁気ヘッドスライダは、
ディスク停止時に媒体面と接触し、且つ、空気軸受面と
なりうる浮上面と空気流入方向に段差部を介して設けた
段差面とから構成する。
【0006】段差部の深さδsは、500nm未満であ
り、スライダの空気流入方向の長さLと空気流入方向に
対して垂直方向の長さWとの比が0.3以下である。こ
の構成によって、周速変化に対して浮上量が変化しない
浮上特性を満足する。
【0007】米国特許第5777825号に記載されて
いる従来の磁気ヘッドスライダは、流入側に形成された
2つの浮上用パッドと、流出側に形成された浮上用パッ
ドと、両側に沿って形成された2つのサイドレールとか
ら構成されている。
【0008】これらの浮上用パッドおよびサイドレール
に囲まれた領域に負圧力を発生させることにより、押付
荷重を大きくしなくても空気膜剛性を高くできるため、
浮上量変動および浮上バラツキを小さくできる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の磁気ヘッド
スライダでは、ランアウトのような長波長の媒体面うね
りに対する浮上量変動が大きく、スライダ面を接触させ
ずに追従させることができないため、接触開始浮上量h
toを低減できない。浮上量を下げることによって、媒
体面うねりに対する浮上量変動は小さくできるが、媒体
面と間欠接触あるいは連続接触走行する危険性が高ま
る。
【0010】本発明の目的は、磁気ヘッドスライダおよ
びその支持体および磁気ディスク装置において、スライ
ダの浮上量を低下させずに、ランアウトのような長波長
の媒体面うねりに対する浮上量変動が低減され、媒体面
の高記録密度に適合したスライダの浮上特性を得ること
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の磁気ヘッドスライダは、スライダ本体の空
気流入側に形成された2つの流入パッドと、空気流出側
に形成された1つの流出パッドと、両側に沿って形成さ
れた一対のサイドレールとから構成され、ディスク停止
時に媒体面と接触する流入パッドおよび流出パッドのコ
ンタクト面から、前記流入パッドの空気流入側ステップ
面までの深さをδs1、前記コンタクト面から前記流出
パッドの空気流入側ステップ面までの深さをδs2、前
記コンタクト面から前記サイドレール表面までのステッ
プ深さをδs3とすると、δs1<δs2<δs3、も
しくは、δs1=δs2<δs3、なる関係を有するこ
とを特徴とするものである。
【0012】本発明によれば、磁気ヘッドスライダの流
入パッド、流出パッド、およびサイドレールの各ステッ
プ深さを、δs1<δs2、もしくは、δs1=δs
2、とし、δs3をδs1およびδs2より大きくする
ことにより、スライダ裏面に生じる負圧力が増加するの
で、流入および流出パッドのコンタクト面の面積を小さ
くすることが可能となる。コンタクト面積の減少によ
り、記録媒体であるディスク面にランアウト等のうねり
があっても、ディスク面に接触することなく表面のうね
りに追従し、しかも低浮上量を維持し、浮上量の変動の
少ないスライダが得られる。
【0013】また、このような磁気ヘッドスライダを搭
載することにより、磁気ヘッドスライダが媒体面うねり
に対して低浮上量を維持して追従し、高密度記録化と高
信頼性化、ひいては低コスト化が可能な磁気ヘッドスラ
イダ支持体および磁気ディスク装置が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態の概要は、図2
に示した磁気ヘッドスライダ1において、スライダがデ
ィスクと接触する場合のコンタクト面(流入パッド11
および流出パッド12のコンタクト面)に対して、流入
パッド11の空気流入側ステップ面深さ(δs1)と、
流出パッド12の空気流入側ステップ面深さ(δs2)
と、サイドレール13のステップ面深さ(δs3)との
間の関係を、δs1<δs2<δs3、もしくは、δs
1=δs2<δs3、に構成したことである。
【0015】上記構成により、スライダ裏面の負圧力が
増大し、各パッドのコンタクト面積を減少できるので、
ディスク面にランアウト等のうねりがあっても、ディス
ク面に接触することなく表面のうねりに追従し、しかも
低浮上量を維持し、浮上量の変動の少ないスライダが得
られた。
【0016】以下、本発明の実施形態を図面により説明
する。図1は、本発明の実施形態1の磁気ヘッドスライ
ダおよびその支持体の立体斜視図である。図2(a)
(b)は、それぞれ本発明の実施形態1の磁気ヘッドス
ライダの立体斜視図および側面図である。
【0017】スライダ1は、流入側に形成された2つ
(一対)の空気軸受面になりうるパッド(以後、流入パ
ッドともいう)11と、流出側に形成された1つの空気
軸受面になりうるパッド(流出パッドともいう)12
と、両側に沿って形成された一対のサイドレール13と
から構成される。
【0018】流出パッド12の流出端に再生用MRヘッ
ドのMR素子の露出部と、記録用電磁誘導型磁気ヘッド
のギャップ部から構成する記録再生素子1bが設けら
れ、さらに、スライダ1の後側面には磁気ヘッド1cお
よび接続端子1dが設けられている。
【0019】図3、図4に、それぞれ本発明の実施形態
1の磁気ヘッドスライダの流入パッド11とサイドレー
ル13、および流出パッド12を示す。これらは、ディ
スク停止時に媒体面と接触するパッド面112(コンタ
クト面ともいう)と空気流入側に設けた1段目の段差面
114(ステップ面)と、段差部113および115を
介して設けた2段目の段差面116(リセス面)の2段
ステップ面から構成される。
【0020】各段差面とコンタクト面との距離すなわち
深さは、δs1は流入パッド11のパッド面112に対
する段差面114の深さ(ステップ深さ)、δs3は流
入パッド11のパッド面112に対するサイドレール1
3の深さ(ステップ深さ)、δs2は流出パッド12の
パッド面112に対する段差面114の深さ(ステップ
深さ)、δrはパッド面112に対する段差面116の
深さ(リセス深さ)を示す。
【0021】さらに、本実施形態では、流入パッドステ
ップ深さδs1、流出パッドステップ深さδs2、サイ
ドレールステップ深さδs3の大きさを、δs1、δs
2、δs3の順に大きくしている。S1、Sはそれぞ
れ、流入パッド11、流出パッド12のコンタクト面1
12の面積を示す。
【0022】図5に、本実施形態の磁気ヘッドスライダ
支持体(サスペンションともいう)の平面図を示す。支
持体2は、荷重用ビーム部21、ジンバル部22、荷重
用突起部(ディンプルともいう)23などから構成す
る。
【0023】図6(a)(b)に、本実施形態の磁気ヘ
ッドスライダの浮上走行時の側面図を示す。ディンプル
23は、荷重用ビーム部21から押し付けられた荷重F
を、スライダに作用させる荷重作用点として設けてい
る。またそこを支点として、スライダを並進(上下)、
ピッチ(前後)、ロール(シーク)方向の3自由度の運
動に対して、復元力が作用するように設けられる。
【0024】荷重作用点であるディンプル23の位置
(Xp,Yp)は、ピッチ方向に対してはXp=xp/
L、ロール方向に対してはYp=yp/w、の無次元化
した値として表わす。ただし、xpはスライダの流入端
との距離、ypはスライダ側面の端との距離、Lはスラ
イダの長手方向の長さ、wはスライダの短手方向の長さ
である。
【0025】スライダ1は、ディンプル23の位置で押
付荷重Fと空気力学的に発生する浮上力Qとが釣り合う
ように、ピッチ方向、ロール方向の浮上姿勢を一定にし
て安定浮上している。すなわち、浮上姿勢を表わすピッ
チ姿勢角度θp、ロール姿勢角度θr、流出端浮上量h
2を一定に保ちながら動的に安定浮上している。
【0026】図7に、本実施形態の磁気ヘッドスライダ
の浮上面形状(ABS1)を示す。大きさは、スライダ
長Lが1.25mmのピコサイズである。押付荷重F
は、31.4mN、ディンプル位置xp/L、yp/L
は共に0.5である。流出パッドコンタクト面112の
面積Sと流入パッドコンタクト面112の面積S1の比
S/S1は0.164である。
【0027】図8に、浮上面形状ABS1を用いて、回
転数、半径位置が2.5型装置の最内周条件、流出端浮
上量h2が11.8nm、流入パッドステップ深さδs
1=0.18μmを一定とした条件で、媒体面うねり上
をスライダが走行したときの流出パッドステップ深さδ
s2と流入パッドステップ深さδs1の比δs2/δs
1に対する、流出端浮上量h2の変動量Δh2を計算し
た結果を示す。
【0028】流出端浮上量h2を11.8nm一定にす
る方法として、図9に示すように、サイドレールステッ
プ深さδs3と流入パッドステップ深さδs1の比δs
3/δs1を変化させた。
【0029】Δh2の計算方法は、ディスクの2次から
4次までの共振時のうねり周波数に対するΔh2を、媒
体面うねり振幅aとの比として数値計算し、計算値Δh
2/aと実測した各共振時のうねり周波数に対するうね
り振幅aを掛けて、2次から4次までのΔh2を合計し
た。
【0030】図9より、流出パッドステップ深さδs2
と流入パッドステップ深さδs1の比δs2/δs1を
大きくした場合、媒体面うねりによる流出端浮上量変動
Δh2が低減できることが分かった。
【0031】次に、図10〜図12を用いて、これまで
示した本実施形態の磁気ヘッドスライダの効果のメカニ
ズムを説明する。図10に、流出端浮上量h2および浮
上姿勢を固定した条件(圧力中心位置および浮上力は任
意の値になる)で、媒体面うねり上をスライダが走行し
たときのステップ深さδs1、δs2、δs3を、共に
同じに変化させた場合の流出端浮上量変動量Δh2を計
算した結果を示す。
【0032】図10より、ステップ深さを大きくした場
合、媒体面うねりによる流出端浮上量変動Δh2が低減
できることが分かった。この理由として、ランアウトの
ような長波長の媒体面うねり上でスライダが走行した場
合、スライダの浮上面と媒体面うねり間に圧力変動が発
生し、浮上量が変動する。圧力変動が発生する浮上面と
なりうるステップ面が媒体面から離れている方が、浮上
量変動も小さくなる。
【0033】本実施形態では、最も効果が大きい高圧力
の流出パッドステップ深さδs2のみを大きくした。た
だし、δs2を大きくした場合、図11に示すように、
流出端浮上量h2が下がる。図12に示すように、サイ
ドレールステップ深さδs3を大きくすると、流出端浮
上量h2が上がる傾向にあるため、δs3を大きくする
ことによって、流出端浮上量h2を上げることが可能と
なる。
【0034】図13(a)(b)に、それぞれ、本発明
の実施形態2の磁気ヘッドスライダの立体斜視図および
側面図を示す。スライダ1は、流入側に形成された2つ
(一対)の流入パッド11、流出側に形成された1つの
流出パッド12、両側に沿って形成された一対のサイド
レール13から構成する。
【0035】流出パッド13の流出端に再生用MRヘッ
ドのMR素子の露出部と記録用電磁誘導型磁気ヘッドの
ギャップ部から構成する記録再生素子1bが設けられ、
スライダ1の後側面に磁気ヘッド1cおよび接続端子1
dが設けている。
【0036】流入パッド11のステップ深さδs1、流
出パッド12のステップ深さδs2、サイドレール13
のステップ深さδs3の大きさは、δs1とδs2を同
じにし、δs3をδs1、δs2に比べて大きくした。
【0037】図14、図15に、本実施形態の磁気ヘッ
ドスライダの浮上面形状(ABS2、ABS3)を示
す。大きさは、スライダ長Lが1.25mmのピコサイ
ズである。押付荷重Fは、31.4mN、ディンプル位
置xp/L、yp/Lは共に0.5である。
【0038】流出パッド12のコンタクト面112の面
積Sと、流入パッド11のコンタクト面112の面積S
1の比S/S1は、ABS2の場合0.116、ABS
3の場合0.067である。浮上面形状ABS1、AB
S2、ABS3の順で、S/S1は小さくなる。
【0039】図16に、浮上面形状ABS1、ABS
2、ABS3を用いて、回転数、半径位置が2.5型装
置の最内周条件、流出端浮上量h2が11.8nm、流
入パッドステップ深さδs1および流出パッドステップ
深さδs2が、0.18μmを一定とした条件で、媒体
面うねり上をスライダが走行したときのサイドレールス
テップ深さδs3と流入パッドステップ深さδs1の比
δs3/δs1に対する流出端浮上量h2の変動量Δh
2を計算した結果を示す。
【0040】また、図17に、図16に示した浮上面形
状ABS1、ABS2、ABS3の流出端浮上量変動量
Δh2を、流入パッドコンタクト面面積S1と流出パッ
ドコンタクト面面積Sとの比S/S1で整理し直した結
果を示す。
【0041】図17より、流出パッド12のコンタクト
面112の面積Sと、流入パッド11のコンタクト面1
12の面積S1の比S/S1を小さくさせ、さらに流出
パッドステップ深さδs2と流入パッドステップ深さδ
s1の比δs2/δs1を大きくした場合、媒体面うね
りによる流出端浮上量変動Δh2が低減できることが分
かった。
【0042】図18を用いて、これまで示した本実施形
態2の磁気ヘッドスライダの効果のメカニズムを説明す
る。図に示すように、ランアウトのような長波長の媒体
面うねり上でスライダが走行した場合、スライダの浮上
面と媒体面うねり間に圧力変動が発生し、浮上量が変動
する。圧力変動が発生する浮上面となりうるコンタクト
面面積が小さい方が、浮上量変動も小さくなる。
【0043】図19に、本発明より成る磁気ディスク装
置の実施形態を示す。図の磁気ディスク装置30は、記
録媒体3の表面に浮上した状態で、スライダ1が走行お
よびシークしている状態の平面図(a)および側面図
(b)である。
【0044】本例の磁気ディスク装置30は、磁気記録
媒体3とこれを回転させる駆動部31、本発明になる磁
気ヘッドスライダ1およびその支持体2を位置決めする
支持アーム32とこれの駆動部33、スライダ1に搭載
された磁気ヘッドの記録再生信号を処理する回路34な
どから構成されている。
【0045】本磁気ディスク装置が搭載する磁気ヘッド
スライダ1を、スライダとディスクのコンタクト面に対
する、スライダの流入パッドステップ面深さ(δs1)
と、流出パッドステップ面深さ(δs2)と、およびサ
イドレールステップ深さ(δs3)とを、δs1≦δs
2<δs3、に構成したことにより、ディスク表面のう
ねりに追従し、低い浮上量を維持し、しかも浮上量変動
の少ないスライダが得られた。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
磁気ヘッドスライダおよびその支持体および磁気ディス
ク装置において、スライダの流入パッドステップ面深さ
やサイドレールステップ面深さ等を規定することによ
り、スライダの浮上量を低下させずに、ランアウトのよ
うな長波長の媒体面うねりに対する浮上量変動が低減さ
れ、媒体面の高記録密度に適合したスライダの浮上特性
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の磁気ヘッドスライダおよ
びその支持体の立体斜視図である。
【図2】本発明の実施形態1の磁気ヘッドスライダの立
体斜視図および側面図である。
【図3】本発明の実施形態1の磁気ヘッドスライダの流
入パッドおよびサイドレールの立体斜視図である。
【図4】本発明の実施形態1の磁気ヘッドスライダの流
出パッドの立体斜視図である。
【図5】本発明の実施形態1の磁気ヘッドスライダの支
持体の平面図である。
【図6】本発明の実施形態1の磁気ヘッドスライダの浮
上走行時の側面図である。
【図7】本発明の実施形態1の磁気ヘッドスライダの浮
上面形状ABS1を示す模式図である。
【図8】本発明の実施形態1の磁気ヘッドスライダで、
δs2/δs1のときの流出端浮上量h2の変動量Δh
2を計算した結果を示すグラフである。
【図9】本発明の実施形態1の磁気ヘッドスライダで、
流出端浮上量h2を一定にした条件で、δs2/δs1
に対するδs3/δs1を計算した結果を示すグラフで
ある。
【図10】磁気ヘッドスライダの各ステップ深さδs
1、δs2、δs3と、流出端浮上量h2の変動量Δh
2を計算した結果を示すグラフである。
【図11】本発明の実施形態1の磁気ヘッドスライダ
で、δs3/δs1に対する流出端浮上量h2を計算し
た結果を示すグラフである。
【図12】本発明の実施形態1の磁気ヘッドスライダ
で、δs3/δs1に対する流出端浮上量h2を計算し
た結果を示すグラフである。
【図13】本発明の実施形態1の磁気ヘッドスライダお
よびその支持体の立体斜視図および側面図である。
【図14】本発明の実施形態2の磁気ヘッドスライダの
浮上面形状ABS2を示す模式図である。
【図15】本発明の実施形態2の磁気ヘッドスライダの
別の浮上面形状ABS3を示す模式図である。
【図16】本発明の実施形態2の磁気ヘッドスライダ
で、δs3/δs1に対する流出端浮上量h2の変動量
Δh2を計算した結果を示すグラフである。
【図17】本発明の実施形態2の磁気ヘッドスライダ
で、流入パッドおよび流出パッドのコンタクト面の面積
比S/S1に対する流出端浮上量h2の変動量Δh2を
計算した結果を示すグラフである。
【図18】本発明の実施形態1の磁気ヘッドスライダお
よびその支持体の効果を説明するための側面図である。
【図19】本発明より成る磁気ディスク装置の一実施形
態を示す図である。
【符号の説明】
1 磁気ヘッドスライダ 1b 磁気ヘッドのギャップ部とMR素子の露出部 1c 磁気ヘッド 1d 接続端子 2 磁気ヘッドスライダ支持体 3 磁気記録媒体(ディスク) 11 流入パッド 12 流出パッド 13 サイドレール 14 負圧ポケット 21 荷重用ビーム部 22 ジンバル部 23 ディンプル 荷重用突起部 30 磁気ディスク装置 31 磁気記録媒体3を回転させる駆動部 32 支持アーム 33 支持アームの駆動部 34 記録再生信号処理回路 112、121、122 ディスク停止時に媒体面と接
触するパッド面 113、115 段差部 114 段差部113を介しての段差面 116 段差部115を介しての段差面 S 流出パッド12のコンタクト面112の面積 δs1 流入パッドステップ深さ δs2 流出パッドステップ深さ δs3 サイドレールステップ深さ δr パッド面112に対する段差面115の深さ (xp,yp) ディンプル位置 荷重用突起部の位置 L スライダ1の長手方向長さ w スライダ1の短手方向長さ F 押付荷重 Q 浮上力 θp ピッチ角度 θr ロール角度 h2 流出端浮上量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 真明 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージ事業部内 (72)発明者 橋本 清司 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージ事業部内 (72)発明者 徐 鈞国 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 Fターム(参考) 5D042 NA02 PA01 PA05 QA02 QA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライダ本体の空気流入側に形成された
    2つの流入パッドと、空気流出側に形成された1つの流
    出パッドと、両側に沿って形成された一対のサイドレー
    ルとから構成され、ディスク停止時に媒体面と接触する
    流入パッドおよび流出パッドのコンタクト面から、前記
    流入パッドの空気流入側ステップ面までの深さをδs
    1、前記コンタクト面から前記流出パッドの空気流入側
    ステップ面までの深さをδs2、前記コンタクト面から
    前記サイドレール表面までのステップ深さをδs3とす
    ると、δs1<δs2<δs3なる関係を有することを
    特徴とする磁気ヘッドスライダ。
  2. 【請求項2】 スライダ本体の空気流入側に形成された
    2つの流入パッドと、空気流出側に形成された1つの流
    出パッドと、両側に沿って形成された一対のサイドレー
    ルとから構成され、ディスク停止時に媒体面と接触する
    流入パッドおよび流出パッドのコンタクト面から、前記
    流入パッドの空気流入側ステップ面までの深さをδs
    1、前記コンタクト面から前記流出パッドの空気流入側
    ステップ面までの深さをδs2、前記コンタクト面から
    前記サイドレール表面までのステップ深さをδs3とす
    ると、δs1=δs2<δs3なる関係を有することを
    特徴とする磁気ヘッドスライダ。
  3. 【請求項3】 磁気ヘッドスライダを取り付けるジンバ
    ル部と、該磁気ヘッドスライダに荷重を負荷するディン
    プルとを、荷重用ビーム部に有する磁気ヘッドスライダ
    の支持体において、前記磁気ヘッドスライダは、スライ
    ダ本体の空気流入側に形成された2つの流入パッドと、
    空気流出側に形成された1つの流出パッドと、両側に沿
    って形成された一対のサイドレールとから構成され、デ
    ィスク停止時に媒体面と接触する流入パッドおよび流出
    パッドのコンタクト面から、前記流入パッドの空気流入
    側ステップ面までの深さをδs1、前記コンタクト面か
    ら前記流出パッドの空気流入側ステップ面までの深さを
    δs2、前記コンタクト面から前記サイドレール表面ま
    でのステップ深さをδs3とすると、δs1<δs2<
    δs3なる関係を有することを特徴とする磁気ヘッドス
    ライダの支持体。
  4. 【請求項4】 磁気ヘッドスライダを取り付けるジンバ
    ル部と、該磁気ヘッドスライダに荷重を負荷するディン
    プルとを、荷重用ビーム部に有する磁気ヘッドスライダ
    の支持体において、前記磁気ヘッドスライダは、スライ
    ダ本体の空気流入側に形成された2つの流入パッドと、
    空気流出側に形成された1つの流出パッドと、両側に沿
    って形成された一対のサイドレールとから構成され、デ
    ィスク停止時に媒体面と接触する流入パッドおよび流出
    パッドのコンタクト面から、前記流入パッドの空気流入
    側ステップ面までの深さをδs1、前記コンタクト面か
    ら前記流出パッドの空気流入側ステップ面までの深さを
    δs2、前記コンタクト面から前記サイドレール表面ま
    でのステップ深さをδs3とすると、δs1=δs2<
    δs3なる関係を有することを特徴とする磁気ヘッドス
    ライダの支持体。
  5. 【請求項5】 磁気記録媒体を回転させる駆動部と、該
    磁気記録媒体の情報を記録再生する磁気ヘッドスライダ
    を支持する支持体と、該支持体を駆動する駆動部と、前
    記磁気ヘッドスライダに搭載された磁気ヘッドの記録再
    生信号を処理する回路とを備えた磁気ディスク装置にお
    いて、前記磁気ヘッドスライダは、スライダ本体の空気
    流入側に形成された2つの流入パッドと、空気流出側に
    形成された1つの流出パッドと、両側に沿って形成され
    た一対のサイドレールとから構成され、ディスク停止時
    に媒体面と接触する流入パッドおよび流出パッドのコン
    タクト面から、前記流入パッドの空気流入側ステップ面
    までの深さをδs1、前記コンタクト面から前記流出パ
    ッドの空気流入側ステップ面までの深さをδs2、前記
    コンタクト面から前記サイドレール表面までのステップ
    深さをδs3とすると、δs1<δs2<δs3なる関
    係を有することを特徴とする磁気ディスク装置。
  6. 【請求項6】 磁気記録媒体を回転させる駆動部と、該
    磁気記録媒体の情報を記録再生する磁気ヘッドスライダ
    を支持する支持体と、該支持体を駆動する駆動部と、前
    記磁気ヘッドスライダに搭載された磁気ヘッドの記録再
    生信号を処理する回路とを備えた磁気ディスク装置にお
    いて、前記磁気ヘッドスライダは、スライダ本体の空気
    流入側に形成された2つの流入パッドと、空気流出側に
    形成された1つの流出パッドと、両側に沿って形成され
    た一対のサイドレールとから構成され、ディスク停止時
    に媒体面と接触する流入パッドおよび流出パッドのコン
    タクト面から、前記流入パッドの空気流入側ステップ面
    までの深さをδs1、前記コンタクト面から前記流出パ
    ッドの空気流入側ステップ面までの深さをδs2、前記
    コンタクト面から前記サイドレール表面までのステップ
    深さをδs3とすると、δs1=δs2<δs3なる関
    係を有することを特徴とする磁気ディスク装置。
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