JPH0721714A - 磁気ヘッドスライダ及び磁気ヘッドスライダを備える磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ヘッドスライダ及び磁気ヘッドスライダを備える磁気ディスク装置

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JPH0721714A
JPH0721714A JP16546593A JP16546593A JPH0721714A JP H0721714 A JPH0721714 A JP H0721714A JP 16546593 A JP16546593 A JP 16546593A JP 16546593 A JP16546593 A JP 16546593A JP H0721714 A JPH0721714 A JP H0721714A
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JP
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rail
recording medium
magnetic head
head slider
side rails
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Application number
JP16546593A
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English (en)
Inventor
Hideki Yoshikawa
秀樹 吉川
Yoshinobu Taniguchi
佳伸 谷口
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録媒体が斜め方向から進入する場合におい
ても、浮上状態が安定している磁気ヘッドスライダを提
供する。 【構成】 磁気ディスク5と対向する面に該磁気ディス
ク5との相対運動方向と略平行に配置された2本の第
1、第2のサイドレール2a、2bを備える磁気ヘッド
スライダにおいて、前記第1、第2のサイドレール2
a、2bの間の領域9に、空気流入側では前記第1のサ
イドレール2aに近接し、空気流出側では前記第2のサ
イドレール2bに近接するように傾斜している1本の傾
斜レール10を形成することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録媒体から浮上した状
態で記録再生を行う磁気ヘッドスライダと、磁気ヘッド
スライダを備えるHDD(ハードディスクドライブ)装
置等の磁気ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、HDD装置等の磁気ディスク記録
装置においては、小型化(小径化)、大容量化、及び信
頼性の向上に対する要求が高まっている。このため、こ
れに搭載する磁気ヘッドスライダを小型化することによ
り、機器の小型化への対応、スライダ・ディスク間の耐
衝撃性の向上、及び低浮上化による高密度記録化を図っ
ている。
【0003】図5は従来の磁気ヘッドスライダの斜視図
である。
【0004】この従来の磁気ヘッドスライダ1は、円盤
状の記録媒体である磁気ディスクと対向する面の両側部
に、磁気ディスク1の走行方向に略平行に延びる2本の
第1、第2のサイドレール2a、2bを有する。前記第
1、第2のサイドレール2a、2bは、空気流入側にテ
ーパ部3a、3bが、空気退出側の端面に薄膜ヘッド素
子4a、4bが夫々形成されている。前記第1、第2の
サイドレール2a、2bは略空気流の流れる方向に延び
ており、磁気ディスクとの相対運動を行う際、磁気ディ
スクとの間の空気流入膜から発生する動圧(正圧)を受
けて、スライダ1を浮上せしめる。
【0005】上記構造の磁気ヘッドスライダ1は、上述
したように形状寸法が小型化されており、縦寸法lが3
mm以下、横寸法mが2.5mm以下の小型スライダが
実用化されている。また、縦寸法lが2mm以下の超小
型スライダの開発も進んでいる。
【0006】しかしながら、このような小型スライダで
は、以下に示すような問題が生じる。
【0007】図6は磁気ヘッドスライダと磁気ディスク
との位置関係を示す図である。
【0008】図中、5は円盤状の記録媒体である磁気デ
ィスクであり、矢印A方向に回転する。磁気ヘッドスラ
イダ1は底面(磁気ディスクと対向する面とは反対側の
面)で支持ばね6に支持されており、磁気ディスク5の
下面側に位置している。即ち、前記スライダ1はディス
ク対向面が上方を向いており、第1のサイドレール2a
が磁気ディスク5の内周側に位置し、第2のサイドレー
ル2bが磁気ディスク5の外周側に位置する。また、前
記スライダ1は上記支持ばね6の移動により磁気ディス
ク5の径方向に移動する。
【0009】前記スライダ1が磁気ディスク5の記録領
域5aでの最内周に位置するαの時、第1、第2のサイ
ドレール2a、2bの長手方向が磁気ディスク6の進入
方向(回転方向)に一致しているため、スライダ・ディ
スク間に生じる空気流は第1、第2のサイドレール2
a、2bに沿って流れ、磁気ヘッドスライダ1の浮上状
態は安定している。
【0010】ところが、磁気ヘッドスライダ1が磁気デ
ィスク5の記録領域5aでの最外周に位置するβの時、
第1、第2のサイドレール2a、2bの長手方向は磁気
ディスク6の進入方向(回転方向)に対してスキュ−角
φだけ傾斜しているため、図7に示すようにスライダ・
ディスク間に生じる空気流7は第1、第2のサイドレー
ル2a、2bに対してスキュ−角φだけ傾斜した方向か
ら流れる。このため、空気流7は第1、第2のサイドレ
ール2a、2bを横切るように流れ、サイドレール2
a、2bはレールとしての機能が十分に発揮されず、磁
気ヘッドスライダ1の浮上状態が不安定になる。特に、
第1、第2のサイドレール2a、2bの幅Wは前述した
ような小型スライダでは0.4mm以下、超小型スライ
ダでは0.3mm以下と非常に小さいため、前記サイド
レール2a、2bは空気流の横方向(長手方向と直交す
る方向)成分に対しては、レールとしての機能がほとん
ど発揮されず、磁気ヘッドスライダ1は浮上の安定性を
著しく欠くことになる。尚、前述のスキュ−角φは、例
えば2.5インチのHDD装置では磁気ディスクの最内
周で0°、最外周で20〜25°に設定されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来例の
欠点に鑑み為されたものであり、記録媒体が磁気ディス
クに対して斜めの方向から進入し、スライダ・ディスク
間に生じる空気流がサイドレールに対して傾斜した方向
から流れる場合においても、十分な動圧が発生し、安定
した浮上を実現することが出来る磁気ヘッドスライダを
提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、記録媒体と対
向する面に該記録媒体との相対運動方向と略平行に配置
された2本の第1、第2のサイドレールを備える磁気ヘ
ッドスライダにおいて、前記第1、第2のサイドレール
の間の領域に、該サイドレールに対して傾斜している傾
斜レールを形成したことを特徴とする。
【0013】具体的には、本発明の第1の磁気ヘッドス
ライダは、前記第1、第2のサイドレールの間の領域
に、空気流入側では前記第1のサイドレールに近接し、
空気流出側では前記第2のサイドレールに近接するよう
に傾斜している1本の傾斜レールを形成したことを特徴
とする。
【0014】また、本発明の第2の磁気ヘッドスライダ
は、前記第1、第2のサイドレールの間の領域に、空気
流入側では前記第1のサイドレールに近接し、空気流出
側では前記第1、第2のサイドレールの略中間に位置す
るように傾斜している第1の傾斜レールと、空気流入側
では前記第2のサイドレールに近接し、空気流出側では
前記第1、第2のサイドレールの略中間に位置するよう
に傾斜している第2の傾斜レールとを形成したことを特
徴とする。
【0015】更に、本発明の第2の磁気ヘッドスライダ
は、前記第1の傾斜レールと前記第2の傾斜レールと
が、上記2本のサイドレールの中間を通り、該サイドレ
ールの長手方向に延びる軸に対して線対称の位置に形成
されていることを特徴とする。
【0016】更に、本発明の第1、第2の磁気ヘッドス
ライダはともに、前記傾斜レールの傾斜角度が装置装着
時における最大のスキュー角に等しいことを特徴とす
る。
【0017】また、本発明は、円盤状の記録媒体と、該
記録媒体に対向する磁気ヘッドスライダとを備える磁気
ディスク装置において、前記磁気ヘッドスライダの記録
媒体と対向する面に、前記記録媒体との相対運動方向と
略平行に配された2本の第1、第2のサイドレールと、
該第1、第2のサイドレールの間の領域に配され、該サ
イドレールに対して最大スキュー角時に上記記録媒体が
進入する方向に傾斜している傾斜レールとを形成したこ
とを特徴とする。
【0018】具体的には、本発明の第1の磁気ディスク
装置は、前記磁気ヘッドスライダの記録媒体と対向する
面に、前記記録媒体との相対運動方向と略平行に配さ
れ、該記録媒体の内周側に位置する第1のサイドレール
と、該記録媒体の外周側に位置する第2のサイドレール
と、前記第1、第2のサイドレールの間の領域に配さ
れ、空気流入側では前記第1のサイドレールに近接し、
空気流出側では前記第2のサイドレールに近接するよう
に傾斜している傾斜レールとを形成し、前記磁気ヘッド
スライダを上記記録媒体の記録領域における最内周に位
置する時にスキュー角が0°になり、上記記録媒体の記
録領域における最外周に位置する時にスキュー角が最大
になるように配置したことを特徴とする。
【0019】また、本発明の第2の磁気ディスク装置
は、前記磁気ヘッドスライダの記録媒体と対向する面
に、前記記録媒体との相対運動方向と略平行に配置され
た2本の第1、第2のサイドレールと、前記第1、第2
のサイドレールの間の領域に配され、空気流入側では前
記第1のサイドレールに近接し、空気流出側では前記第
1、第2のサイドレールの略中間に位置するように傾斜
している第1の傾斜レールと、空気流入側では前記第2
のサイドレールに近接し、空気流出側では前記第1、第
2のサイドレールの略中間に位置するように傾斜してい
る第2の傾斜レールとを形成し、前記磁気ヘッドスライ
ダを上記記録媒体の記録領域における最内周と最外周の
略中間に位置する時にスキュー角が0°になるように配
置したことを特徴とする。
【0020】更に、本発明の第2の磁気ディスク装置
は、前記磁気ヘッドスライダを1組備え、一方の磁気ヘ
ッドスライダを記録媒体の下面側に配置し、他方の磁気
ヘッドスライダを記録媒体の上面側に配置したことを特
徴とする。
【0021】更に、本発明の第1、第2の磁気ディスク
装置はともに、前記傾斜レールの傾斜角度が最大のスキ
ュー角に等しいことを特徴とする。
【0022】
【作用】上記構成の磁気ヘッドスライダでは、記録媒体
が斜め方向から進入する場合においても、傾斜レールに
沿う方向から空気が流入するため、前記傾斜レールに動
圧が発生し、浮上状態が安定する。
【0023】また、第2の磁気ヘッドスライダでは、サ
イドレールと傾斜レールとの間に形成される凹部に負圧
が発生するため、記録媒体に一層近接することが可能に
なる。
【0024】更に、第2の磁気ヘッドスライダでは、第
1の傾斜レールと第2の傾斜レールとを、上記2本のサ
イドレールの中間を通り、該サイドレールの長手方向に
延びる軸に対して線対称の位置に形成することにより、
記録媒体の上面側、下面側の両方に配置することが可能
になる。
【0025】更に、傾斜レールの傾斜角度を最大のスキ
ュー角と等しくすることにより、記録媒体が最も斜め方
向から進入する場合においても、空気流が前記傾斜レー
ルに沿って流れるため、前記傾斜レールには十分な動圧
が発生する。
【0026】また、上記構成の磁気ディスク装置では、
磁気ヘッドスライダが記録媒体の進入方向に対してスキ
ュー角だけ傾いている場合においても、傾斜レールに沿
う方向から空気が流入するため、該傾斜レールに動圧が
発生し、磁気ヘッドスライダの浮上状態が安定し、良好
な記録再生を行うことが出来る。
【0027】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の第1実施例
を詳細に説明する。
【0028】図1は第1実施例の磁気ヘッドスライダの
斜視図であり、図2と同一部分には同一符合を付し、そ
の説明は割愛する。
【0029】第1実施例の磁気ヘッドスライダ8は、第
1、第2のサイドレール2a、2bの間の領域(ブリー
ドスロット部)9には、該サイドレール2a、2bに対
して所定角度傾斜している傾斜レール10が1本形成さ
れている。前記傾斜レール10は空気流入側では第1の
サイドレール2aに近接分離しており、空気流出側では
第2のサイドレール2bに近接分離している。前記傾斜
レール10は第1、第2のサイドレール2a、2bと上
面が同一平面であり、空気流入側には上記テーパ部3
a、3bと同一角度で傾斜しているテーパ部11が形成
されている。また、前記傾斜レール10の第1、第2の
サイドレール2a、2bに対する傾斜角度は、装置装着
時における最大のスキュー角に等しく設定されている。
【0030】図2は上記第1実施例の磁気ヘッドスライ
ダをHDD装置に装着した時における磁気ヘッドスライ
ダと磁気ディスクとの位置関係を示す図である。
【0031】磁気ヘッドスライダ8が磁気ディスク5の
記録領域5aにおける最内周に位置するαの時、第1、
第2のサイドレール2a、2bの長手方向が磁気ディス
ク5の進入方向(回転方向)に一致しているため、スラ
イダ・ディスク間に生じる空気流は第1、第2のサイド
レール2a、2bに沿って流れ、磁気ヘッドスライダ8
の浮上状態は安定している。
【0032】また、磁気ヘッドスライダ8が磁気ディス
ク5の最外周に位置するβの時、第1、第2のサイドレ
ール2a、2bの長手方向は磁気ディスク5の進入方向
(回転方向)に対してスキュ−角φだけ傾斜しているた
め、図3に示すようにスライダ・ディスク間に生じる空
気流7は第1、第2のサイドレール2a、2bに対して
スキュ−角φだけ傾斜した方向から流れる。ここで、傾
斜レール10は第1、第2のサイドレール2a、2bに
対してスキュー角φだけ傾斜しているため、前記空気流
7は傾斜レール10に沿って流れる。このため、磁気ヘ
ッドスライダ8が磁気ディスク5の最外周のβに位置す
る時においても、傾斜レール10が動圧を発生する機能
を発揮するため、磁気ヘッドスライダ8の浮上状態は安
定している。
【0033】また、磁気ヘッドスライダ8が磁気ディス
クの記録領域5aにおける最内周のαの位置と、最外周
のβの位置との中間に位置する時には、空気流が第1、
第2のサイドレール2a、2bに対してスキュー角φよ
りも小さい角度、即ち第1、第2のサイドレール2a、
2bの長手方向と傾斜レール10の長手方向の間の角度
で入射するため、第1、第2のサイドレール2a、2b
と傾斜レール10との両方で前記空気流の入射角度に従
った割合の動圧が発生し、磁気ヘッドスライダ8の浮上
状態は安定する。
【0034】尚、上記第1実施例では、磁気ディスクの
下面側に配置する磁気ヘッドスライダについて説明した
が、磁気ディスクの上面側に配置する磁気ヘッドスライ
ダにおいては、傾斜レールの傾斜方向を逆にすれば良
い。即ち、空気流入側では第2のサイドレール2bに近
接し、空気流出側では第1のサイドレール2aに近接す
るように傾斜レールを形成すれば良い。
【0035】図4は本発明の第2実施例の磁気ヘッドス
ライダの斜視図である。
【0036】第2実施例の磁気ヘッドスライダ12は、
第1、第2のサイドレール2a、2bの間の領域(ブリ
ードスロット部)9には、該サイドレール2a、2bに
対して所定角度傾斜している第1の傾斜レール13aと
第2の傾斜レール13bとが形成されている。前記第1
の傾斜レール13aは空気流入側では第1のサイドレー
ル2aに近接し連結しており、空気流出側では第1、第
2のサイドレール2a、2bの略中間に位置する。ま
た、第2の傾斜レール13bは空気流入側では第2のサ
イドレール2bに近接し連結しており、空気流出側では
第1、第2のサイドレール2a、2bの略中間に位置
し、第1の傾斜レール13aに連結している。前記第
1、第2の傾斜レール13a、13bは第1、第2のサ
イドレール2a、2bと上面が同一平面であり、空気流
入側にはテーパ部14a、14bが形成されている。ま
た、前記第1の傾斜レール13aの第1、第2のサイド
レール2a、2bに対する傾斜角度は、装置装着時にお
ける磁気ディスク最外周に位置する時のスキュー角に等
しく設定されており、第2の傾斜レール13bの第1、
第2のサイドレール2a、2bに対する傾斜角度は、装
置装着時における磁気ディスク最内周に位置する時のス
キュー角に等しく設定されている。
【0037】即ち、上述の第2実施例の磁気ヘッドスラ
イダでは、特に図示はしないが、磁気ヘッドスライダ1
2が磁気ディスクの最内周に位置する時は、スライダ・
ディスク間に生じる空気流は第2の傾斜レール13bに
沿って流れるため、該第2の傾斜レール13bが動圧を
発生する機能を発揮し、磁気ヘッドスライダ12の浮上
状態は安定する。また、磁気ヘッドスライダ12が磁気
ディスクの最外周に位置する時は、スライダ・ディスク
間に生じる空気流は第1の傾斜レール13aに沿って流
れるため、該第1の傾斜レール13aが動圧を発生する
機能を発揮し、磁気ヘッドスライダ12の浮上状態は安
定する。また、磁気ヘッドスライダ12が磁気ディスク
の最内周と最外周の中間に位置する時は、スライダ・デ
ィスク間に生じる空気流は第1、第2のサイドレール2
a、2bに沿って流れるため、該サイドレール2a、2
bが動圧を発生する機能を発揮し、磁気ヘッドスライダ
12の浮上状態は安定する。
【0038】また、この構造の磁気ヘッドスライダで
は、第1のサイドレール2aと第1の傾斜レール13a
と間に形成される凹部15aと、第2のサイドレール2
bと第2の傾斜レール13bとの間に形成される凹部1
5bとによって負圧が発生するため、磁気ヘッドスライ
ダが磁気ディスクに一層近接することが出来、更なる低
浮上化が可能になる。
【0039】また、上記第2実施例の構造の磁気ヘッド
スライダは、図2に示すように磁気ディスクの記録領域
における最内周に位置する時に、スキュー角が0°にな
るように装置に装着した場合においても、第1の傾斜レ
ール13aの傾斜角度を最大スキュー角度に一致させる
ように設定することにより、該第1の傾斜レール13a
が動圧を発生する機能を発揮する。
【0040】また、この第2実施例の磁気ヘッドスライ
ダは、第1、第2の傾斜レール13a、13bが第1、
第2のサイドレール2a、2bのの中間を通り、該サイ
ドレール2a、2bの長手方向に延びる軸に対して線対
称の位置に形成されているため、該磁気ヘッドスライダ
を磁気ディスクを挟むように上下に1組配する場合、磁
気ディスクの上面側に位置する磁気ヘッドスライダと、
磁気ディスクの下面側に位置する磁気ヘッドスライダと
を別々の形状で形成する必要がない。この場合、前述の
ように磁気ディスクの最内周に位置する時、スキュー角
が0°になるように磁気ヘッドスライダを磁気ディスク
を挟むように上下に配置した場合、磁気ディスクの下面
側に配置した磁気ヘッドスライダでは第1の傾斜レール
13aが最大スキュー角時に動圧を発生する機能を発揮
し、磁気ディスクの上面側に配置した磁気ヘッドスライ
ダでは第2の傾斜レール13bが最大スキュー角時に動
圧を発生する機能を発揮する。
【0041】また、上記第2実施例の磁気ヘッドスライ
ダでは、空気流入側において第1のサイドレール2aと
第1の傾斜レール13a、第2のサイドレール2bと第
2の傾斜レール13bが、また、空気流出側においては
第1の傾斜レール13aと第2の傾斜レール13bが夫
々連結しているが、各レールを連結せずに分離して構成
しても良い。
【0042】尚、上記磁気ヘッドスライダの磁気ディス
クとの対向面の形状は、酸などによるウエットエッチン
グ、若しくはイオンビーム等によるドライエッチング、
あるいはレーザ加工等により形成される。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、記録媒体が斜め方向か
ら進入する場合においても、浮上状態が安定している磁
気ヘッドスライダを提供し得る。
【0044】更に、本発明によれば、記録媒体の上面
側、下面側の両方に配置することが可能である磁気ヘッ
ドスライダを提供し得る。
【0045】また、本発明によれば、磁気ヘッドスライ
ダがスキュー角だけ傾いている場合においても、前記磁
気ヘッドスライダの浮上状態が安定しており、良好な記
録再生を行うことが出来る磁気ディスク装置を提供し得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の磁気ヘッドスライダの斜
視図である。
【図2】本発明の第1実施例の磁気ヘッドスライダと磁
気ディスクとの位置関係を示す図である。
【図3】本発明の第1実施例の磁気ヘッドスライダに対
する空気流を示す図である。
【図4】本発明の第2実施例の磁気ヘッドスライダの斜
視図である。
【図5】従来の磁気ヘッドスライダの斜視図である。
【図6】従来の磁気ヘッドスライダと磁気ディスクとの
位置関係を示す図である。
【図7】従来の磁気ヘッドスライダに対する空気流を示
す図である。
【符合の説明】
2a 第1のサイドレール 2b 第2のサイドレール 4a、4b 薄膜磁気ヘッド 5 磁気ディスク(記録媒体) 5a 記録領域 8 磁気ヘッドスライダ 9 サイドレールの間の領域 10 傾斜レール 12 磁気ヘッドスライダ 13a 第1の傾斜レール 13b 第2の傾斜レール 15a、15b 凹部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体と対向する面に該記録媒体との
    相対運動方向と略平行に配置された2本の第1、第2の
    サイドレールを備える磁気ヘッドスライダにおいて、前
    記第1、第2のサイドレールの間の領域に、該サイドレ
    ールに対して傾斜している傾斜レールを形成したことを
    特徴とする磁気ヘッドスライダ。
  2. 【請求項2】 記録媒体と対向する面に該記録媒体との
    相対運動方向と略平行に配置された2本の第1、第2の
    サイドレールを備える磁気ヘッドスライダにおいて、前
    記第1、第2のサイドレールの間の領域に、空気流入側
    では前記第1のサイドレールに近接し、空気流出側では
    前記第2のサイドレールに近接するように傾斜している
    1本の傾斜レールを形成したことを特徴とする磁気ヘッ
    ドスライダ。
  3. 【請求項3】 記録媒体と対向する面に該記録媒体との
    相対運動方向と略平行に配置された2本の第1、第2の
    サイドレールを備える磁気ヘッドスライダにおいて、前
    記第1、第2のサイドレールの間の領域に、空気流入側
    では前記第1のサイドレールに近接し、空気流出側では
    前記第1、第2のサイドレールの略中間に位置するよう
    に傾斜している第1の傾斜レールと、空気流入側では前
    記第2のサイドレールに近接し、空気流出側では前記第
    1、第2のサイドレールの略中間に位置するように傾斜
    している第2の傾斜レールとを形成したことを特徴とす
    る磁気ヘッドスライダ。
  4. 【請求項4】 前記第1の傾斜レールと前記第2の傾斜
    レールとが、上記2本のサイドレールの中間を該サイド
    レールの長手方向に延びる軸に対して線対称の位置に形
    成されていることを特徴とする請求項3記載の磁気ヘッ
    ドスライダ。
  5. 【請求項5】 前記傾斜レールの傾斜角度が装置装着時
    における最大のスキュー角に等しいことを特徴とする請
    求項1、2、3、または4記載の磁気ヘッドスライダ。
  6. 【請求項6】 円盤状の記録媒体と、該記録媒体に対向
    する磁気ヘッドスライダとを備える磁気ディスク装置に
    おいて、前記磁気ヘッドスライダの上記記録媒体と対向
    する面には、前記記録媒体との相対運動方向と略平行に
    配された2本の第1、第2のサイドレールと、該第1、
    第2のサイドレールの間の領域に配され、該サイドレー
    ルに対して最大スキュー角時に上記記録媒体が進入する
    方向に傾斜している傾斜レールとが形成されていること
    を特徴とする磁気ディスク装置。
  7. 【請求項7】 円盤状の記録媒体と、該記録媒体に対向
    する磁気ヘッドスライダとを備える磁気ディスク装置に
    おいて、前記磁気ヘッドスライダの上記記録媒体と対向
    する面には、前記記録媒体との相対運動方向と略平行に
    配され、該記録媒体の内周側に位置する第1のサイドレ
    ールと、該記録媒体の外周側に位置する第2のサイドレ
    ールと、前記第1、第2のサイドレールの間の領域に配
    され、空気流入側では前記第1のサイドレールに近接
    し、空気流出側では前記第2のサイドレールに近接する
    ように傾斜している傾斜レールとが形成され、前記磁気
    ヘッドスライダは上記記録媒体の記録領域における最内
    周に位置する時にスキュー角が0°になり、上記記録媒
    体の記録領域における最外周に位置する時にスキュー角
    が最大になるように配置されていることを特徴とする磁
    気ディスク装置。
  8. 【請求項8】 円盤状の記録媒体と、該記録媒体に対向
    する磁気ヘッドスライダとを備える磁気ディスク装置に
    おいて、前記磁気ヘッドスライダの上記記録媒体と対向
    する面には、前記記録媒体との相対運動方向と略平行に
    配された2本の第1、第2のサイドレールと、前記第
    1、第2のサイドレールの間の領域に配され、空気流入
    側では前記第1のサイドレールに近接し、空気流出側で
    は前記第1、第2のサイドレールの略中間に位置するよ
    うに傾斜している第1の傾斜レールと、空気流入側では
    前記第2のサイドレールに近接し、空気流出側では前記
    第1、第2のサイドレールの略中間に位置するように傾
    斜している第2の傾斜レールとが形成され、前記磁気ヘ
    ッドスライダは上記記録媒体の記録領域における最内周
    と最外周の略中間に位置する時にスキュー角が0°にな
    るように配置されていることを特徴とする磁気ディスク
    装置。
  9. 【請求項9】 前記磁気ヘッドスライダを1組備え、一
    方の磁気ヘッドスライダは記録媒体の下面側に配置さ
    れ、他方の磁気ヘッドスライダは記録媒体の上面側に配
    置されていることを特徴とする請求項8記載の磁気ディ
    スク装置。
  10. 【請求項10】 前記傾斜レールの傾斜角度が最大のス
    キュー角に等しいことを特徴とする請求項6、7、8、
    または9記載の磁気ディスク装置。
JP16546593A 1993-07-05 1993-07-05 磁気ヘッドスライダ及び磁気ヘッドスライダを備える磁気ディスク装置 Pending JPH0721714A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6128162A (en) * 1997-06-26 2000-10-03 Fujitsu Limited Head slider with constant flying height over sliding range
US7719795B2 (en) * 2006-11-15 2010-05-18 Western Digital (Fremont), Llc Head having a transducer heater and an air bearing surface with a flow-diversion dam and pressure-relief trough disposed upstream of the transducer
US7855854B2 (en) 2007-04-17 2010-12-21 Western Digital (Fremont), Llc Head with an air bearing surface having a shallow recessed trailing air flow dam
US7872833B2 (en) 2007-04-17 2011-01-18 Western Digital (Fremont) , LLC Head with a transducer overcoat having a trailing air flow dam that is shallowly recessed from an air bearing surface

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