JPH1027326A - 浮上型ヘッドスライダ及び磁気ディスク装置 - Google Patents

浮上型ヘッドスライダ及び磁気ディスク装置

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JPH1027326A
JPH1027326A JP20129596A JP20129596A JPH1027326A JP H1027326 A JPH1027326 A JP H1027326A JP 20129596 A JP20129596 A JP 20129596A JP 20129596 A JP20129596 A JP 20129596A JP H1027326 A JPH1027326 A JP H1027326A
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JP
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head slider
rails
flying
air
positive pressure
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Application number
JP20129596A
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English (en)
Inventor
Michio Yotsuya
道夫 四谷
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スキュー角及び線速の変化に対して一定の浮
上量が得られるようにした、浮上型ヘッドスライダ及び
磁気ディスク装置を提供すること。 【解決手段】 記録媒体に対向する面に形成された複数
の正圧レール15,16と、各正圧レールの空気流入端
側に設けられた傾斜部または段部19と、前記複数の正
圧レールの間に設けた負圧帯18と、空気流出端側に設
けられた磁気ヘッドとを備え、前記各正圧レールが、そ
れぞれ空気流の方向に関して、空気流入端及び空気流出
端に向かって、互いに交差して斜めに延びる部分16
a,16b,17a,17bを有するように形成されて
いる浮上型ヘッドスライダ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば磁気ディス
クや光磁気ディスク等に対して記録再生するための磁気
ヘッドを搭載した浮上型ヘッドスライダ及び磁気ディス
ク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータ等に内蔵されまたは
接続されるハードディスクドライブ装置は、例えば図1
8に示すように構成されている。図18において、ハー
ドディスクドライブ装置1は、アルミニウム合金等によ
り形成された筐体2の平面部に、スピンドルモータ1a
が配設されていると共に、このスピンドルモータ1aに
よって角速度一定で回転駆動される両面磁気ディスク3
が備えられている。
【0003】さらに、この筐体2には、アーム4が、垂
直軸4aの周りに揺動可能に取り付けられている。この
アーム4の一端には、ボイスコイル5が取り付けられ、
またこのアーム4の他端には、ヘッドスライダ6が取り
付けられている。
【0004】上記ボイスコイル5を挟持するように、筐
体2上には、マグネット7a,7bが取り付けられてい
る。かくして、上記ボイスコイル5及びマグネット7
a,7bにより、ボイスコイルモータ7が構成されてい
る。
【0005】上記ボイスコイル5に外部から電流が供給
されると、アーム4は、マグネット7a,7bの磁界
と、このボイスコイル5に流れる電流とによって生ずる
力に基づいて、垂直軸4aの周りに回動される。これに
より、アーム4の他端に取り付けられたヘッドスライダ
6は、図19にて矢印Xで示すように、磁気ディスク3
の実質的に半径方向に移動される。従って、このヘッド
スライダ6に備えられた磁気ヘッド8(図20参照)
は、磁気ディスク3に対してシーク動作することにな
る。かくして、磁気ディスク3の所定のトラックに対し
て、情報の記録・再生が行われる。
【0006】ここで、上記ヘッドスライダ6は、図20
に示すように、図20では、ヘッドスライダ6は磁気デ
ィスクに対向する面を上に向けて示されている。即ち、
ヘッドスライダ6は、その一主面である下面の両側にエ
アベアリングサーフェイスとして作用する正圧レール
(以下、レールという)6a,6bが形成されていると
共に、このレール6a,6bの空気流入端側にはテーパ
部6c,6dが備えられている。これにより、図19に
示すように、ヘッドスライダ6が、矢印Y方向に回転す
る磁気ディスク3の表面に接近されたとき、磁気ディス
ク3の回転に伴って、このヘッドスライダ6のレール6
a,6bと磁気ディスク3の表面との間に流入する空気
流により、ヘッドスライダ6が浮揚力を受ける。この浮
揚力によって、ヘッドスライダ6及びこのヘッドスライ
ダ6に取り付けられた磁気ヘッド8は、図21に示すよ
うに、磁気ディスク3の表面から微小間隔(浮上量)d
をもって浮上走行するようになっている。かくして、磁
気ヘッド8が直接に磁気ディスク3の表面に接触するこ
とによるこの磁気ディスク3の摩耗損傷が、防止される
ようになっている。尚、この浮上量dは、一般には、
0.1μm程度であり、研究レベルにおいては、0.0
5μm程度になっている。
【0007】このように構成された浮上型ヘッドスライ
ダ6によれば、図21に示すように、磁気ディスク3の
表面に多少の凹凸が在る場合であっても、同一トラック
におけるヘッドスライダ6,磁気ヘッド8の磁気ディス
ク3の表面からの浮上量dがほぼ一定に保持されること
になる。
【0008】しかしながら、このような構成の浮上型ヘ
ッドスライダ6においては、磁気ディスク3に対して衝
撃が加えられた場合や、磁気ディスク3の表面の凹凸,
うねり等に対して、浮上型ヘッドスライダ6が十分に追
従出来ないことによって、浮上型ヘッドスライダ6の浮
上量が変動する、所謂動的浮上量変動が発生する。ま
た、磁気ディスク3が角速度一定で回転される場合、そ
の外周における線速度が、内周における線速度よりも速
い。このため、スライダ6の浮上量dは、磁気ディスク
3の外周と内周とで比較的大きく変動する。即ち、磁気
ディスク3の外周側における線速度は、内周側における
線速度より大きくなり、この線速度に対応する浮上量が
得られる。これにより、所謂静的な浮上量変動が発生す
ることになる。
【0009】これに対して、アーム4が垂直軸4aの周
りを回動するとき、ヘッドスライダ6は、図22に示す
ように、磁気ディスク3の表面に対して、半径方向に関
して、直線的にではなく、円弧上を移動することにな
る。従って、このヘッドスライダ6は、図23に示すよ
うに、その中心線6eが、磁気ディスク3のトラックの
接線方向3aからずれて、所謂スキュー角θsが生ずる
ことになる。このスキュー角θsは、磁気ディスク3の
中心からの位置に応じて変動する。即ち、スキュー角θ
sが大きくなると、磁気ディスク3の表面とスライダ6
との間の動圧の浮揚力への変換効率が低下して、浮上量
dが小さくなる。
【0010】かくして、外周側にて大きくなる浮上量d
は、上記スキュー角θsにより低下することになる。こ
の場合、線速度による浮上量dの変動は、線形である
が、スキュー角θsによる浮上量dの低下は、二次の非
線形である。従って、図20に示すような従来のスライ
ダ6を使用する限り、磁気ディスク3の半径方向の全範
囲に亘って、線速度とスキュー角θsのバランスを取る
ことは困難である。このため、上述した静的浮上量変動
とスキュー角による浮上量低下との相互作用により、記
録・再生時のS/Nが一定に保持され得ず、従って、所
望のトラックに対する磁気ヘッド8による正確な記録・
再生が行なわれ得なくなってしまうという問題があっ
た。
【0011】これに対して、例えば図24に示すよう
に、空気流の方向に関して、中央付近から両側に向かっ
て拡大するように形成された、鼓形状の6e,6fを備
えた、ヘッドスライダ9も提案されている。このような
構成のヘッドスライダ9によれば、スキュー角θsを有
する空気流に対して、各レール6e,6fの全長が、ヘ
ッドスライダ9の浮上に寄与することになる。従って、
スキュー角θsが大きい場合の浮上量低下が低減される
ことになり、全体としてスキュー角変動に対して比較的
平坦な浮上量特性が得られることになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た鼓形状のレール6e,6fを備えたヘッドスライダ9
においては、スキュー角θsがゼロの場合に、空気流に
よって発生する浮揚力が大き過ぎることから、浮上量変
動を完全に排除することができなかった。このため、前
述したように、0.1μm程度と低浮上量化が行なわれ
ている現在、僅かな浮上量変動であっても、ヘッドスラ
イダ9及び磁気ヘッド8と磁気ディスク3の間の距離即
ちスペーシングが変動することになって、スペーシング
損失が一定にならず、磁気ヘッドの性能が最大限に利用
できないだけではなく、最悪の場合、磁気ヘッドが磁気
ディスク3の表面に接触して、記録されたデータを破壊
してしまうおそれがあるという問題があった。
【0013】本発明は、以上の点に鑑み、スキュー角及
び線速の変化に対して一定の浮上量が得られるようにし
た、浮上型ヘッドスライダ及び磁気ディスク装置を提供
することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、記録媒体に対向する面に形成された複数の正圧レ
ールと、各正圧レールの空気流入端側に設けられた傾斜
部または段部と、前記複数の正圧レールの間に設けた負
圧帯と、空気流出端側に設けられた磁気ヘッドとを備
え、前記各正圧レールが、それぞれ空気流の方向に関し
て、空気流入端及び空気流出端に向かって、互いに交差
して斜めに延びる部分を有するように形成されている、
浮上型ヘッドスライダにより、達成される。
【0015】上記構成によれば、空気流入端から進入し
た空気流は、エアベアリングサーフェイスとして作用す
る正圧レールの表面と記録媒体の表面との間を流れるこ
とにより、正圧による浮上力を発生させると共に、レー
ルの間の領域(凹陥部)と記録媒体の表面との間を流れ
ることにより、この凹陥部が負圧帯として作用して、急
激に膨張して負圧による吸引力を発生させる。これによ
り、ヘッドスライダは、上記浮上力及び吸引力のバラン
スによって、記録媒体の表面から所定の浮上量で浮上す
ることになる。
【0016】ここで、記録媒体の内周と外周とでは、ス
キュー角が異なるが、本発明による浮上型ヘッドスライ
ダにおいては、各レールが、交差するように斜めに延び
る部分を有している。このため、スキュー角が発生する
場合には、空気流は、各レールの延びる方向に沿って進
むことになり、十分な浮上力が得られると共に、スキュ
ー角がゼロの場合には、空気流は、各レールの各部分に
対して相対的に斜めに進むことになるので、比較的低い
浮上力が得られることになる。従って、ヘッドスライダ
の浮上量のスキュー角依存性が低減されることになる。
【0017】また、記録媒体の内周と外周とでは、線速
度が異なるが、本発明による浮上型ヘッドスライダにお
いては、負圧帯が形成されているので、この負圧帯によ
り発生する吸引力によって、浮上力が抑制されるので、
ヘッドスライダの浮上量の線速依存性が低減されること
になる。
【0018】ここで、上述した浮上量のスキュー角依存
性及び線速依存性は、各レールの空気流に沿う中心線に
対する傾斜角度,幅や交差位置を適宜に選定することに
よって、それぞれ最適化される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図1乃至図17を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例で
あるから、技術的に好ましい種々の限定が付されている
が、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を
限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られる
ものではない。
【0020】図1は、本発明による浮上型ヘッドスライ
ダが取り付けられるハードディスクドライブ装置の構成
を示している。図1において、ハードディスクドライブ
装置10は、アルミニウム合金等により形成された筐体
11の平面部に、スピンドルモータ10aが配設されて
いると共に、このスピンドルモータ10aによって角速
度一定で回転駆動される両面磁気ディスク12が備えら
れている。
【0021】さらに、この筐体11には、アーム13
が、垂直軸13aの周りに揺動可能に取り付けられてい
る。このアーム13の一端には、ボイスコイル14aが
取り付けられ、またこのアーム13の他端には、ヘッド
スライダ15が取り付けられている。
【0022】上記ボイスコイル14aを挟持するよう
に、筐体11上には、マグネット14b,14cが取り
付けられている。かくして、上記ボイスコイル14a及
びマグネット14b,14cにより、ボイスコイルモー
タ14が構成されている。
【0023】上記ボイスコイル14aに外部から電流が
供給されると、アーム13は、マグネット14b,14
cの磁界と、このボイスコイル14aに流れる電流とに
よって生ずる力に基づいて、垂直軸13aの周りに回動
される。これにより、アーム13の他端に取り付けられ
たヘッドスライダ15は、磁気ディスク12の実質的に
半径方向に移動される。従って、このヘッドスライダ1
5に備えられた磁気ヘッド(図示せず)は、磁気ディス
ク12に対してシーク動作することになる。かくして、
磁気ディスク12の所定のトラックに対して、情報の記
録・再生が行われる。
【0024】図2及び図3は、上記浮上型ヘッドスライ
ダの第一の実施形態、即ち浮上型ヘッドスライダ15の
詳細な構成を示す底面側から見た斜視図である。図2及
び図3において、浮上型ヘッドスライダ15は、全体が
扁平な直方体として形成されており、その下面にエアベ
アリングサーフェイスとして作用する二つの正圧レール
(以下、レールという)16,17を備えている。
【0025】レール16,17は、それぞれヘッドスラ
イダ15の下面の両側付近にて、全体が空気流入側から
空気流出側に沿って長手方向に延びるように配設されて
いる。各レール16,17は、図示の場合、それぞれ空
気流の方向に関して中央付近から空気流入端及び空気流
出端に向かって、二つの互いに交差して斜めに延びる同
じ幅の部分16a,16b,17a,17bから成り、
全体として「X」字形に構成されている。この場合、部
分16a,17aは、それぞれ空気流入端にて中心側か
ら、空気流出端にて両側に位置するように、また部分1
6b,17bは、それぞれ空気流入端にて両側から、空
気流出端にて中心側に位置するように、斜めに延びてい
る。そして、部分16a,16bと部分17a,17b
との交差位置は、この場合、ヘッドスライダ15の空気
流に沿う方向に関して、中央に配設されている。
【0026】そして、ヘッドスライダ15の下面のう
ち、レール16,17の間の領域は、負圧帯として作用
する凹陥部18として、所定の深さを有するように、形
成されている。
【0027】さらに、ヘッドスライダ13は、その下面
の空気流入側の先端に傾斜部としてのテーパ部または段
部であるステップ部19(図示の場合、テーパ部)を備
えている。このテーパ部19は、レール16,17のエ
アベアリングサーフェイスとして作用する表面に対し
て、所定の角度を有する傾斜面となるように、成形され
ている。図示の場合、テーパ部19は、上記レール1
6,17のうち、部分16b,17bの前側部分と、レ
ール16,17の部分16a,17aの前端を結ぶ領域
とに設けられている。
【0028】本実施形態による浮上型ヘッドスライダ1
3によれば、浮上型ヘッドスライダ15が、回転する磁
気ディスク12の表面に接近されたとき、磁気ディスク
12の回転に伴って、この浮上型ヘッドスライダ15の
空気流入端から進入する空気流は、テーパ部19から、
レール16,17と磁気ディスク12の表面との間を流
れると共に、レール16,17の間の凹陥部18と磁気
ディスク12の間を流れる。ここで、レール16,17
と磁気ディスクの間を流れる空気流により、浮上型ヘッ
ドスライダ15は、浮揚力を受ける。また、レール1
6,17における浮上量は、通常0.03乃至0.1μ
m程度であるのに対して、凹陥部18では、例えば5μ
m程度の浮上量であることから、凹陥部18内にて、空
気流が急激に膨張して、負圧による吸引力が発生する。
従って、ヘッドスライダ15そしてこのヘッドスライダ
15の空気流出端に取り付けられた磁気ヘッド15a
は、上述した浮上力及び吸引力により、そしてアーム1
3のサスペンションのバネ荷重のバランスによって、磁
気ディスク12の表面から所定の微小間隔(浮上量)を
もって浮上走行するようになっている。かくして、磁気
ヘッド15aは、直接に磁気ディスク12の表面に接触
することによるこの磁気ディスクの摩耗損傷が、防止さ
れるようになっている。
【0029】ここで、浮上型ヘッドスライダ15の浮上
量は、磁気ディスク12上の各点における線速及びスキ
ュー角によって決まるが、上記浮上型ヘッドスライダ1
5においては、線速が増大するにつれて、浮上力と共に
吸引力も増大することになるので、浮上量の線速依存性
が抑制されることになる。従って、磁気ディスク12の
外周付近における浮上量増加が低減される。
【0030】また、スキュー角が発生した場合には、空
気流は、例えば図3にて矢印で示すように、それぞれレ
ール16,17のうち部分16b,17aに沿って流れ
ることになる。従って、空気流は、レール16,17の
部分16b,17aの全長に亘って浮上力を発生させる
ことになるので、十分に大きな浮上力が得られることに
なる。これに対して、スキュー角θsがゼロの場合に
は、空気流は、ヘッドスライダ15に対してその長手方
向に関して真っ直に流入することになるが、レール1
6,17は、全体がX字形に形成されていることから、
長手方向に関しては、空気流は、レール16,17の全
長に亘って浮上力を発生させない。従って、比較的小さ
い浮上力が発生することになる。これにより、浮上量の
スキュー角依存性が十分に抑制され、スキュー角変動に
対してほぼ一定の浮上量変動が得られることになる。
【0031】かくして、線速依存性及びスキュー角依存
性が低減されることにより、ヘッドスライダ15の浮上
量がほぼ一定に保持されることになる。従って、ハード
ディスクドライブ装置10において、浮上型ヘッドスラ
イダ15が、磁気ディスク12の内周から外周へのヘッ
ドシーク時に、ヘッドスライダ15が受ける線速及びス
キュー角が連続的に変化したとしても、ほぼ一定の浮上
量が得られることになる。尚、ハードディスクドライブ
装置10において、回動型アクチュエータであるアーム
13の代わりに、リニアアクチュエータが使用されてい
る場合には、スキュー角が一定(通常はゼロ)で、ヘッ
ドシークが行なわれるが、ヘッドスライダ15は線速の
みが連続的に変動するが、このような場合にも、ヘッド
スライダ15の浮上量は、線速によらず、一定値をとる
ことになる。
【0032】また、浮上型ヘッドスライダ15のロール
量は、上記レール16,17が長手方向の中心軸に対し
て線対称に形成されていることから、浮上全域にて著し
く低減され、ほぼゼロにされる。従って、ハードディス
クドライブ装置10において、浮上型ヘッドスライダ1
5の磁気ディスク12の内周から外周へのヘッドシーク
時に、ヘッドスライダ15が受けるスキュー角が連続的
に変化したとしても、浮上型ヘッドスライダ15のロー
ル量は、スキュー角によらず、浮上全域に亘って、ほぼ
ゼロに制御される。尚、ハードディスクドライブ装置1
0において、回動型アクチュエータであるアーム13の
代わりに、リニアアクチュエータが使用されている場合
には、スキュー角が一定(通常はゼロ)であることか
ら、浮上全域に亘ってほぼゼロのロール特性が得られる
ことになる。
【0033】かくして、上記実施形態によれば、レール
16,17がX字形に形成されることにより、ハードデ
ィスクドライブ装置10における良好な定浮上特性及び
ゼロロール特性が得られることになる。
【0034】図4は、本発明による浮上型ヘッドスライ
ダの第二の実施形態の底面図を示している。図4におい
て、浮上型ヘッドスライダ20は、全体が扁平な直方体
として形成されており、その下面にエアベアリングサー
フェイスとして作用する二つのレール21,22と、こ
れらレール21,22の間に形成された負圧帯として作
用する凹陥部23と、レールの空気流入側の先端に形成
されたテーパ部24と、を備えている。ここで、浮上型
ヘッドスライダ20は、図2に示した浮上型ヘッドスラ
イダ15とほぼ同様に構成されていて、X字形に形成さ
れたレール21,22のうち、一方の部分21a,22
aは、前述したレール16,17の部分16a,17a
と同じ幅を有しているが、他方の部分21b,22b
は、前述したレール16,17の部分16b,17bよ
り幅広に、即ち一方の部分21a,22aより幅広に形
成されている点で異なる構成である。
【0035】このように構成された浮上型ヘッドスライ
ダ20によれば、図2の浮上型ヘッドスライダ15と同
様に動作して、レール21,22による浮揚力によっ
て、ヘッドスライダ20及びこのヘッドスライダ20の
レール21の空気流出端に取り付けられた磁気ヘッド2
5が、磁気ディスクの表面から微小間隔(浮上量)をも
って浮上走行する。
【0036】この場合、レール21,22のうち、互い
に平行に延びる部分21a,22bそして部分21b,
22aが、異なる幅を有することになる。従って、スキ
ュー角が発生した場合には、空気流は、例えば図5にて
矢印で示すように、それぞれレール21,22のうち、
部分21b,22aに沿って流れるので、空気流は左右
で異なる浮上力を発生させることになる。従って、上記
レール21,22の幅広の部分21b,22bの幅を適
宜に選定しておくことによって、浮上型ヘッドスライダ
20の静的ロールがより一層抑制されることになる。
【0037】図6は、本発明による浮上型ヘッドスライ
ダの第三の実施形態の底面図を示している。図6におい
て、浮上型ヘッドスライダ30は、全体が扁平な直方体
として形成されており、その下面にエアベアリングサー
フェイスとして作用する二つのレール31,32と、こ
れらレール31,32の間に形成された負圧帯として作
用する凹陥部33と、これらレール31,32の空気流
入端側の先端に形成されたテーパ部またはステップ部3
4と、さらにヘッドスライダ30の下面の長手方向の中
心線に沿って形成された真っ直に延びるストレートレー
ル35と、を備えている。ここで、浮上型ヘッドスライ
ダ30は、図2に示した浮上型ヘッドスライダ15とほ
ぼ同様に構成されていて、ストレートレール(スライダ
の長さ方向に真っ直ぐに延びる正圧レール)35が追加
されている点で異なる構成である。
【0038】このように構成された浮上型ヘッドスライ
ダ30によれば、図2の浮上型ヘッドスライダ15と同
様に動作して、レール31,32及びストレートレール
35による浮揚力によって、ヘッドスライダ30及びこ
のヘッドスライダ30のレール31の空気流出端に取り
付けられた磁気ヘッド36が、磁気ディスクの表面から
微小間隔(浮上量)をもって浮上走行する。
【0039】この場合、ストレートレール35が設けら
れていることにより、スキュー角θsがゼロの場合に、
空気流がこのストレートレール35に沿って流れること
により、浮上力を発生させる。これにより、スキュー角
がゼロの場合の浮上量が極端に低下しないようになって
いる。特に、スキュー角0の浮上量は、負圧帯33の負
圧とストレートレール35の正圧により微妙にバランス
される。したがって、スライダの設計や磁気ディスク装
置の種類等に応じて、このような構成によって、さらに
詳細な浮上量の調整を行うことができる。
【0040】図7は、本発明による浮上型ヘッドスライ
ダの第四の実施形態の底面図を示している。図7におい
て、浮上型ヘッドスライダ40は、全体が扁平な直方体
として形成されており、その下面にエアベアリングサー
フェイスとして作用する二つのレール41,42と、こ
れらレール41,42の間に形成された負圧帯として作
用する凹陥部43と、これらレール41,42の空気流
入端側の先端に形成されたテーパ部またはステップ部4
4と、さらにヘッドスライダ40の下面の長手方向の中
心線に平行に且つ各レール41,42の部分41a,4
1bと42a,42bの交差位置を通って真っ直に延び
るように形成されたストレートレール45,46と、を
備えている。ここで、浮上型ヘッドスライダ40は、図
2に示した浮上型ヘッドスライダ15とほぼ同様に構成
されていて、ストレートレール45,46が追加されて
いる点で異なる構成である。
【0041】このように構成された浮上型ヘッドスライ
ダ40によれば、図2の浮上型ヘッドスライダ15と同
様に動作して、レール41,42及びストレートレール
45,46による浮揚力によって、ヘッドスライダ40
及びこのヘッドスライダ40のレール41の空気流出端
に取り付けられた磁気ヘッド47が、磁気ディスクの表
面から微小間隔(浮上量)をもって浮上走行する。
【0042】この場合、ストレートレール45,46が
設けられていることにより、スキュー角θsがゼロの場
合に、空気流がこのストレートレール45,46に沿っ
て流れることにより、浮上力を発生させる。これによ
り、スキュー角がゼロの場合の浮上量低下が防止される
ことになる。
【0043】図8は、本発明による浮上型ヘッドスライ
ダの第五の実施形態の底面図を示している。図8におい
て、浮上型ヘッドスライダ50は、全体が扁平な直方体
として形成されており、その下面にエアベアリングサー
フェイスとして作用する二つのレール51,52と、こ
れらレール51,52の間に形成された負圧帯として作
用する凹陥部53と、レールの空気流入側の先端に形成
されたテーパ部またはステップ部54と、を備えてい
る。ここで、浮上型ヘッドスライダ50は、図2に示し
た浮上型ヘッドスライダ15とほぼ同様に構成されてい
て、X字形に形成されたレール51,52に関して、一
方の部分51a,52aと他方の部分51b,52bが
互いに交差する交差位置が、長手方向中心より後方にず
れて(図面では下方にずれて)配設されている点で異な
る構成である。
【0044】このように構成された浮上型ヘッドスライ
ダ50によれば、図2の浮上型ヘッドスライダ15と同
様に動作して、レール51,52による浮揚力によっ
て、ヘッドスライダ50及びこのヘッドスライダ50の
レール51の空気流出端に取り付けられた磁気ヘッド5
5が、磁気ディスクの表面から微小間隔(浮上量)をも
って浮上走行する。
【0045】この場合、スキュー角が発生した場合に
は、空気流は、例えば図9にて矢印で示すように、それ
ぞれレール51,52のうち、部分51b,52aに沿
って流れるので、各レール51,52の部分で発生する
浮上力は、長手方向中心と一致した支持点に対して、異
なる距離であることから、浮上型ヘッドスライダ50に
対するモーメントが発生する。従って、上記レール5
1,52の交差位置を適宜の位置に選定しておくことに
よって、浮上型ヘッドスライダ50の静的ロールがより
一層抑制されることになる。
【0046】図10は、本発明による浮上型ヘッドスラ
イダの第六の実施形態の底面図を示している。図10に
おいて、浮上型ヘッドスライダ60は、全体が扁平な直
方体として形成されており、その下面にエアベアリング
サーフェイスとして作用する二つのレール61,62
と、これらレール61,62の間に形成された負圧帯と
して作用する凹陥部63と、レールの空気流入側の先端
に形成されたテーパ部またはステップ部64と、を備え
ている。ここで、浮上型ヘッドスライダ60は、図2に
示した浮上型ヘッドスライダ16とほぼ同様に構成され
ていて、X字形に形成されたレール61,62に関し
て、各部分61a,62a及び61b,62bが、互い
に交差する交差位置から空気流入側及び空気流出側に向
かって幅が徐々に広くなるように形成されている点で異
なる構成である。
【0047】このように構成された浮上型ヘッドスライ
ダ60によれば、図2の浮上型ヘッドスライダ16と同
様に動作して、レール61,62による浮揚力によっ
て、ヘッドスライダ60及びこのヘッドスライダ60の
レール61の空気流出端に取り付けられた磁気ヘッド6
5が、磁気ディスクの表面から微小間隔(浮上量)をも
って浮上走行する。
【0048】この場合、スキュー角が発生した場合に
は、空気流は、それぞれレール61,62のうち、部分
61b,62aに沿って流れるので、十分に大きな浮上
力が得られることになる。また、スキュー角が小さい場
合には、空気流は、それぞれレール61,62の部分6
1a,61b,62a,62bを横切るように流れる
が、その際、各部分が、61a,61b,62a,62
bが、それぞれ空気流入端及び空気流出端に向かって幅
が広くなるように形成されているので、浮上量の低下が
防止されることになる。これにより、スキュー角が小さ
い場合の浮上量低下が防止されることになる。
【0049】図11及び図12は、本発明による浮上型
ヘッドスライダの具体的な実施例を示している。先づ、
図11において、浮上型ヘッドスライダ70は、図2の
浮上型ヘッドスライダ15とまったく同じ構成であっ
て、全体が扁平な直方体として形成されており、その下
面にエアベアリングサーフェイスとして作用する二つの
レール71,72と、これらレール71,72の間に形
成された負圧帯として作用する凹陥部73と、これらレ
ール71,72の空気流入端側の先端に形成されたテー
パ部74と、を備えている。
【0050】レール71,72は、それぞれヘッドスラ
イダ70の下面の両側付近にて、それぞれヘッドスライ
ダ70の下面の両側付近にて、全体が空気流入側から空
気流出側に沿って長手方向に延びるように、且つそれぞ
れ空気流の方向に関して中央付近から空気流入端及び空
気流出端に向かって、二つの互いに交差して斜めに延び
る同じ幅の部分71a,71b,72a,72bから成
り、全体として「X」字形に構成されている。
【0051】上記テーパ部74は、レール71,72の
エアベアリングサーフェイスとして作用する表面に対し
て、所定角度例えば1度以下の緩い傾斜角度を有するよ
うに、成形されている。
【0052】ここで、ヘッドスライダ70は、全長Xが
2.05mm,厚さTが0.43mmであって、テーパ
長Lが0.2mm,テーパ角θtが0.5度,レール7
1,72の各部分71a,71b,72a,72bの傾
斜角度θrが15度、レール71,72の各部分の幅W
が0.15mm、さらに凹陥部73の深さDが0.00
6mmであって、例えばレール71の部分71aの空気
流出端に、磁気ヘッド75が取り付けられている。
【0053】また、図12において、浮上型ヘッドスラ
イダ80は、図6の浮上型ヘッドスライダ30とまった
く同じ構成であって、図11の浮上型ヘッドスライダ7
0に対して、ストレートレール81が追加された構成で
ある。
【0054】ここで、ヘッドスライダ80は、ストレー
トレール81の幅が0.1mmに選定されている。
【0055】このように形成された浮上型ヘッドスライ
ダ70を、例えば3.5インチハードディスクドライブ
装置に搭載した場合に、線速度に対する浮上量,スキュ
ー角に対する浮上量及びロール量の変動をコンピュータ
シミュレーションによって計算した。その結果、線速度
に対する浮上量変動は、図15にて、またスキュー角に
対する浮上量変動は、図16にて、さらにスキュー角に
対するロール量変動は、図17にて、それぞれ符号Aで
示すようになる。
【0056】尚、図15乃至図17に示す曲線B,C
は、それぞれ、比較のために図20及び図24に示す従
来タイプの浮上型ヘッドスライダ6,9を使用した場合
の浮上量変動及びロール量変動を示している。ここで使
用した浮上型ヘッドスライダ6は、図13に示すよう
に、スライダ長2.05mm,スライダ厚0.43m
m,テーパ長0.2mm,テーパ角0.5度,レール幅
0.168である。また、浮上型ヘッドスライダ9は、
図14に示すように、レール幅が、長手方向中央にて
0.1mm,空気流入端及び空気流出端にて0.40m
m,レール間の凹陥部の深さDを0.006mmであ
る。
【0057】ここで、図15は、スキュー角θs=0に
て、線速を6m/sから36m/sまで変化させたとき
の浮上量変動を示している。これにより、曲線A,B,
Cを比較することにより、本発明による浮上型ヘッドス
ライダ70が、線速依存性が最も低く、浮上量変動特性
がほぼフラットであることが分かる。
【0058】また、図16は、線速12m/sにて、ス
キュー角θsを−15度から+15度まで変化させたと
きの浮上量変動を示している。この場合、本発明による
浮上型ヘッドスライダ70のスキュー角による浮上量変
動は、図16にて曲線Aで示すように、比較的平坦であ
ると共に、X字形のレール71,72の効果によって、
曲線B,Cに対して、浮上量変動がやや過剰に補正され
ているのが分かる。
【0059】さらに、図17は、線速12m/sにて、
スキュー角θsを−15度から+15度まで変化させた
ときのロール量変動を示している。これにより、本発明
による浮上型ヘッドスライダ70は、曲線Aで示すよう
に、従来の浮上型ヘッドスライダ6,9の曲線B,Cよ
りも大きいロール量変動を有しているが、その差は僅か
であり、実用的には問題のないレベルにあることが分か
る。この場合、ロール量変動は、左右のレール71,7
2の後端(空気流出端)の浮上量の差として、計算され
ている。
【0060】従って、上述した浮上型ヘッドスライダ7
0によれば、良好な線速依存性及びスキュー角依存性が
低減されることにより、定浮上特性が得られると共に、
実用的に問題のない程度の小さなロール量変動が達成さ
れることが分かる。
【0061】さらに、浮上型ヘッドスライダ80におい
ては、図16にて符号A0で示すように、浮上型ヘッド
スライダ70に比較して、ストレートレール81の存在
によって、浮上型ヘッドスライダ70におけるスキュー
角による浮上量変動の過剰な補正が軽減されることにな
り、より一層スキュー角による浮上量変動が低減される
ことが分かる。
【0062】尚、上記実施形態においては、磁気ヘッド
は、それぞれ第一のレール16,21,31,41,5
1,61,71,81の一方の部分の空気流出端の端面
に備えられているが、これに限らず、他方の部分の空気
流出端の端面あるいはストレートレールの空気流出側の
端面に備えられていてもよいことは明らかである。
【0063】また、上記実施形態においては、空気流入
側の端縁に、テーパ部が設けられているが、何れの場合
も、テーパ部の代わりにステップ部が設けられてもよい
ことは明らかである。また、各実施形態による浮上型ヘ
ッドスライダ15,20,30,40,50,60,7
0,80において、レールの幅,長さについて、それぞ
れ具体的な形状及び寸法が示されているが、長手方向に
沿ってほぼ平行に配設されたレールが、互いに交差する
ように「X」字形に形成されていればよく、その長さ,
幅や配置は、実際に搭載されるハードディスクドライブ
装置に対応して、最適化されるべきものである。従っ
て、上述した実施形態に示された形状,配置等に限定さ
れるべきではなく、これらの組合せも可能であることは
いうまでもない。
【0064】また、上記実施形態においては、磁気ディ
スクの記録再生を行なうためのハードディスクドライブ
装置のための浮上型ヘッドスライダについて説明した
が、これに限らず、例えば光磁気ディスク等の他のディ
スクを記録媒体として使用するディスクドライブ装置の
ための浮上型ヘッドスライダに本発明を適用し得ること
は明らかである。
【0065】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ス
キュー角及び線速の変化に対して一定の浮上量が得られ
るようにした、浮上型ヘッドスライダ及び磁気ディスク
装置が得られることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるヘッドスライダを組み込んだハー
ドディスクドライブ装置の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明による浮上型ヘッドスライダの第一の実
施形態を示す概略斜視図である。
【図3】図2の浮上型ヘッドスライダの概略底面図であ
る。
【図4】本発明による浮上型ヘッドスライダの第二の実
施形態を示す概略底面図である。
【図5】図4の浮上型ヘッドスライダにおけるスキュー
角が発生した場合の空気流を示す概略底面図である。
【図6】本発明による浮上型ヘッドスライダの第三の実
施形態を示す概略底面図である。
【図7】本発明による浮上型ヘッドスライダの第四の実
施形態を示す概略底面図である。
【図8】本発明による浮上型ヘッドスライダの第五の実
施形態を示す概略底面図である。
【図9】図8の浮上型ヘッドスライダにおけるスキュー
角が発生した場合の空気流を示す概略底面図である。
【図10】本発明による浮上型ヘッドスライダの第六の
実施形態を示す概略底面図である。
【図11】図2の浮上型ヘッドスライダの具体的な形成
例を示す概略底面図及び側面図である。
【図12】図6の浮上型ヘッドスライダの具体的な形成
例を示す概略底面図及び側面図である。
【図13】図20に示した従来の浮上型ヘッドスライダ
の具体的な形成例を示す概略底面図及び側面図である。
【図14】図24に示した従来の浮上型ヘッドスライダ
の具体的な形成例を示す概略底面図及び側面図である。
【図15】図11乃至図13の浮上型ヘッドスライダに
おけるコンピュータシミュレーションによる線速度と浮
上量との関係を示すグラフである。
【図16】図11乃至図14の浮上型ヘッドスライダに
おけるコンピュータシミュレーションによるスキュー角
と浮上量との関係を示すグラフである。
【図17】図11乃至図13の浮上型ヘッドスライダに
おけるコンピュータシミュレーションによるスキュー角
とロール量との関係を示すグラフである。
【図18】従来のハードディスクドライブ装置の一例の
構成を示す斜視図である。
【図19】図18のハードディスクドライブ装置におけ
る磁気ディスクとアームとの関係を示す概略斜視図であ
る。
【図20】図18のハードディスクドライブ装置におけ
る浮上型ヘッドスライダを示す概略斜視図である。
【図21】図20の浮上型ヘッドスライダの浮上状態を
示す概略図である。
【図22】図19のアームの磁気ディスクに対するシー
ク動作を示す概略平面図である。
【図23】図22のシーク動作における浮上型ヘッドス
ライダのスキュー角を示す概略図である。
【図24】従来の浮上型ヘッドスライダの変形例を示す
概略斜視図である。
【符号の説明】
10・・・ハードディスクドライブ装置、11・・・筐
体、12・・・磁気ディスク、13・・・アーム、14
・・・ボイスコイルモータ、15・・・浮上型ヘッドス
ライダ、15a・・・磁気ヘッド、16,17・・・レ
ール、16a,16b,17a,17b・・・レールの
部分、18・・・凹陥部(負圧帯)、19・・・テーパ
部、20・・・浮上型ヘッドスライダ、21,22・・
・レール、23・・・凹陥部、24・・・テーパ部、2
5・・・磁気ヘッド、30・・・浮上型ヘッドスライ
ダ、31,32・・・レール、33・・・凹陥部、34
・・・テーパ部、35・・・ストレートレール、36・
・・磁気ヘッド、40・・・浮上型ヘッドスライダ、4
1,42・・・レール、43・・・凹陥部、44・・・
テーパ部、45,46・・・ストレートレール、47・
・・磁気ヘッド、50・・・浮上型ヘッドスライダ、5
1,52・・・レール、53・・・凹陥部、54・・・
テーパ部、55・・・磁気ヘッド、60・・・浮上型ヘ
ッドスライダ、61,62・・・レール、63・・・凹
陥部、64・・・テーパ部、65・・・磁気ヘッド、7
0・・・浮上型ヘッドスライダ、71,72・・・レー
ル、73・・・凹陥部、74・・・テーパ部、75・・
・磁気ヘッド、80・・・浮上型ヘッドスライダ、81
・・・ストレートレール。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に対向する面に形成された複数
    の正圧レールと、 各正圧レールの空気流入端側に設けられた傾斜部または
    段部と、 前記複数の正圧レールの間に設けた負圧帯と、 空気流出端側に設けられた磁気ヘッドとを備え、 前記各正圧レールが、それぞれ空気流の方向に関して、
    空気流入端及び空気流出端に向かって、互いに交差して
    斜めに延びる部分を有するように形成されていることを
    特徴とする浮上型ヘッドスライダ。
  2. 【請求項2】 前記正圧レールの互いに交差して延びる
    部分が、空気流に沿った中心線に関して、線対称になる
    ように形成されていることを特徴とする請求項1に記載
    の浮上型ヘッドスライダ。
  3. 【請求項3】 前記正圧レールの各部分が、同じ幅を有
    していることを特徴とする請求項1に記載の浮上型ヘッ
    ドスライダ。
  4. 【請求項4】 前記正圧レールの、互いに交差する部分
    のうち、一方が他方より広い幅を有するように形成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の浮上型ヘッド
    スライダ。
  5. 【請求項5】 前記正圧レールが、交差位置から空気流
    入端及び空気流出端に向かって幅が広くなるように形成
    されていることを特徴とする請求項1に記載の浮上型ヘ
    ッドスライダ。
  6. 【請求項6】 前記各正圧レールの間に、空気流入端か
    ら空気流出端に向かって真っ直に延びるストレートレー
    ルが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の
    浮上型ヘッドスライダ。
  7. 【請求項7】 前記各正圧レールの交差部分を通って、
    空気流入端から空気流出端に向かって真っ直に延びるス
    トレートレールがそれぞれ設けられていることを特徴と
    する請求項1に記載の浮上型ヘッドスライダ。
  8. 【請求項8】 前記磁気ヘッドが、各正圧レールのう
    ち、一つのレールの分岐した部分の空気流出端側の端面
    に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載
    の浮上型ヘッドスライダ。
  9. 【請求項9】 前記磁気ヘッドが、ストレートレールの
    空気流出端側の端面に取り付けられていることを特徴と
    する請求項6に記載の浮上型ヘッドスライダ。
  10. 【請求項10】 前記磁気ヘッドが、一方のストレート
    レールの空気流出端側の端面に取り付けられていること
    を特徴とする請求項7に記載の浮上型ヘッドスライダ。
  11. 【請求項11】 記録媒体となる磁気ディスクと、 磁気ディスクを回転駆動する駆動手段と、 駆動手段により回転駆動される磁気ディスクに対して揺
    動可能に支持された回動型アクチュエータと、 回動型アクチュエータの先端に備えられた浮上型ヘッド
    スライダと、 浮上型ヘッドスライダに設けられた磁気ディスクの記録
    再生を行なう磁気ヘッドと、 回動型アクチュエータを揺動させるための駆動機構と、
    を含んでおり、 前記ヘッドスライダが、 記録媒体に対向する面に形成された複数の正圧レール
    と、 各正圧レールの空気流入端側に設けられた傾斜部または
    段部と、 空気流出端側に設けられた磁気ヘッドとを備え、 前記各正圧レールが、それぞれ空気流の方向に関して、
    空気流入端及び空気流出端に向かって、互いに交差して
    斜めに延びる部分を有するように形成されていることを
    特徴とする磁気ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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