JPH09115258A - 浮上型ヘッドスライダ - Google Patents

浮上型ヘッドスライダ

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JPH09115258A
JPH09115258A JP7293723A JP29372395A JPH09115258A JP H09115258 A JPH09115258 A JP H09115258A JP 7293723 A JP7293723 A JP 7293723A JP 29372395 A JP29372395 A JP 29372395A JP H09115258 A JPH09115258 A JP H09115258A
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JP
Japan
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head slider
flying
air inflow
bending
air
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Application number
JP7293723A
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English (en)
Inventor
Naoto Kojima
直人 小島
Kanzo Okada
勘三 岡田
Kazushige Kawazoe
一重 河副
Michio Yotsuya
道夫 四谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Priority to SG1996010819A priority patent/SG43424A1/en
Priority to KR1019960046104A priority patent/KR970023179A/ko
Priority to KR1019960048089A priority patent/KR970023245A/ko
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B21/00Head arrangements not specific to the method of recording or reproducing
    • G11B21/16Supporting the heads; Supporting the sockets for plug-in heads
    • G11B21/20Supporting the heads; Supporting the sockets for plug-in heads while the head is in operative position but stationary or permitting minor movements to follow irregularities in surface of record carrier
    • G11B21/21Supporting the heads; Supporting the sockets for plug-in heads while the head is in operative position but stationary or permitting minor movements to follow irregularities in surface of record carrier with provision for maintaining desired spacing of head from record carrier, e.g. fluid-dynamic spacing, slider
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/60Fluid-dynamic spacing of heads from record-carriers

Landscapes

  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 周速,スキュー角等の任意の浮上条件に対応
して、磁気ディスクのデータゾーン全域にて一定の浮上
量が得られると共に、ロール角が低減されるようにし
た、浮上型ヘッドスライダを提供すること。 【解決手段】 記録媒体に対向する面の両側縁にほぼ平
行に形成された二本のサイドレール15,16と、各サ
イドレールの空気流入端側に設けられたテーパ部または
ステップ部19と、空気流出端側の端面に設けられた磁
気ヘッドと、サイドレールの空気流入側端部を連結する
クロスレール17と、を備えた、上記サイドレールが、
それぞれ空気流入端から空気流出端に向かって途中で少
なくとも一ヶ所の屈曲点15d,16dを有しており、
各サイドレールが、この屈曲点の空気流入側15b,1
6bにて、長手方向に沿って内側に向かって延び、且つ
屈曲点の空気流出側15c,16cにて、長手方向に沿
って外側に向かって延びるように、浮上型ヘッドスライ
ダ13を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば磁気ディス
クや光磁気ディスク等に対して記録再生するための磁気
ヘッドを搭載した浮上型ヘッドスライダに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータ等に内蔵されまたは
接続されるハードディスクドライブ装置は、例えば図2
4に示すように構成されている。図24において、ハー
ドディスクドライブ装置1は、図示しないスピンドルモ
ータによって角速度一定で回転駆動される両面磁気ディ
スク2と、アーム3と、アーム3の先端に取り付けられ
たヘッドスライダ4とから構成されている。
【0003】このアーム3は、その一端が、垂直軸3a
の周りに揺動可能に取り付けられており、また他端に
は、サスペンション3bを介して、ヘッドスライダ4が
取り付けられている。
【0004】これにより、磁気ディスク2が図示しない
スピンドルモータによって一定速度で回転駆動される。
そして、アーム3が垂直軸3aの周りに回動されると、
その他端に取り付けられたヘッドスライダ4は、磁気デ
ィスク2の実質的に半径方向に移動され、このヘッドス
ライダ4に備えられた磁気ヘッド5は、磁気ディスク2
に対してシーク動作することになる。かくして、磁気デ
ィスク2の所定のトラックに対して、情報の記録・再生
が行われる。
【0005】ここで、上記ヘッドスライダ4は、図25
に示すように、構成されている。即ち、ヘッドスライダ
4は、その一主面である下面の両側にエアベアリングサ
ーフェイスとして作用するレール4a,4bが形成され
ている。このレール4a,4bの空気流入端側には例え
ばテーパ角1度以下の緩やかな傾斜を有する傾斜部とし
てのテーパ部4c,4dが備えられている。さらに、こ
のレール4aの空気流出側の端面には、磁気ヘッド5が
取り付けられている。
【0006】これにより、ヘッドスライダ4が、回転す
る磁気ディスク2の表面に接近されたとき、磁気ディス
ク2の回転に伴って、このスライダ4のレール4a,4
bと磁気ディスク2の表面との間に流入する空気流によ
り、ヘッドスライダ4が浮揚力を受ける。この浮揚力に
よって、ヘッドスライダ4及びこのヘッドスライダ4に
取り付けられた磁気ヘッド5は、磁気ディスク2の表面
から微小間隔(浮上量)をもって浮上走行するようにな
っている。かくして、磁気ヘッド5が直接に磁気ディス
ク2の表面に接触することによるこの磁気ディスク2の
摩耗損傷が、防止されるようになっている。
【0007】このように構成された浮上型ヘッドスライ
ダ2によれば、磁気ディスク2の表面に多少の凹凸が在
る場合であっても、同一トラックにおけるヘッドスライ
ダ4,磁気ヘッド5の磁気ディスク2の表面からの浮上
量がほぼ一定に保持されることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、ハー
ドディスクドライブ装置においても、小型化,大容量化
に伴い、高密度記録が要求されるようになってきてい
る。このため、最近のハードディスクドライブ装置にお
いては、所謂ゾーンビット記録法が採用されつつある。
このゾーンビット記録法は、磁気ディスクのデータ領域
をいくつかのゾーンに分割し、ディスク外周側のゾーン
ほど高周波数で記録を行なうことにより、磁気ディスク
全体の記録容量を増大させる方法である。従って、この
ゾーンビット記録法を有効に活用するためには、磁気ヘ
ッドを搭載しているヘッドスライダの浮上量が、磁気デ
ィスクのデータ領域全体で一定にされることが必要にな
る。
【0009】また、低浮上量化に伴って、ヘッドスライ
ダの長手方向を回転軸とする傾き姿勢(所謂ロール)
が、信頼性に及ぼす影響も大きくなる。即ち、定常浮上
時にロール姿勢が大きいと、ヘッドスライダが磁気ディ
スク表面の突起あるいは付着物と衝突を起こす危険が高
まる。この衝突は、クラッシュと呼ばれるが、クラッシ
ュの発生を抑制するためには、定常浮上時のロール量が
低減される必要がある。さらに、ロール角が大きいと、
シーク時にヘッドスライダの大きなロール変動が生じ、
同様にクラッシュの発生確率が大きくなってしまうの
で、ロール角の低減が必要になる。
【0010】しかしながら、このような構成の浮上型ヘ
ッドスライダ6においては、磁気ディスク3が角速度一
定で回転される場合、その外周における線速度が、内周
における線速度よりも速い。このため、ヘッドスライダ
4の浮上量は、磁気ディスク2の外周と内周とで比較的
大きく変動する。即ち、磁気ディスク3の外周側におけ
る線速度は、内周側における線速度より大きくなり、こ
の線速度に対応する浮上量が得られる。これにより、所
謂静的な浮上量変動が発生することになる。
【0011】これに対して、アーム3が垂直軸3aの周
りを回動するとき、ヘッドスライダ4は、磁気ディスク
2の表面に対して、半径方向に関して、直線的にではな
く、円弧上を移動することになる。従って、このヘッド
スライダ4は、その中心線が、磁気ディスク2のトラッ
クの接線方向からずれて、図26に示すように、所謂ス
キュー角が生ずることになる。このスキュー角は、磁気
ディスク2の中心からの位置に応じて変動する。即ち、
スキュー角が大きくなると、図27に示すように、磁気
ディスク2の表面とヘッドスライダ4との間の動圧の浮
揚力への変換効率が低下して、浮上量が小さくなる。こ
れにより、例えば図27にて、グラフAで示すような浮
上特性を有する、最も理想的なヘッドスライダが得られ
ることになる。尚、一般的な浮上型ヘッドスライダにお
いては、図27におけるグラフBで示すような特性にな
り、また磁気ヘッド部におけるスキュー角がプラスマイ
ナス5度である場合には、スキュー角に対するヘッド浮
上量特性は、グラフCに示すようになってしまう。
【0012】かくして、外周側にて大きくなる浮上量d
は、上記スキュー角により低下することになる。この場
合、線速度による浮上量dの変動は、線形であるが、ス
キュー角による浮上量dの低下は、二次の非線形であ
る。従って、図26に示すような従来のヘッドスライダ
4を使用する限り、磁気ディスク3の半径方向の全範囲
に亘って、線速度とスキュー角θsのバランスを取るこ
とは困難である。ここで、磁気ディスク2の周速及びス
キュー角度範囲は、ハードディスクドライブ装置1に固
有の値であって、ハードディスクドライブ装置1の設計
によって決まってしまう。また、ヘッドスライダ4に対
するサスペンション3bのバネ荷重も、ハードディスク
ドライブ装置1の設計によって決まるものである。従っ
て、これらの条件に対して、ヘッドスライダ4の浮上量
を変更し得るパラメータとして、ヘッドスライダ4のレ
ール4a,4bの幅がある。ヘッドスライダ4のレール
4a,4bの幅によって、ヘッドスライダ4の浮上量の
周速依存性及びスキュー角依存性が決定される。これに
より、上記ハードディスクドライブ装置1の固有の条件
に基づいて、ヘッドスライダ4のレール4a,4bの幅
は、自動的に決まり、そのときの浮上量のスキュー角依
存性も決定してしまう。
【0013】かくして、図27から明らかであるよう
に、あるレール幅に関して、ごく限られたスキュー角範
囲に対してのみ、浮上型ヘッドスライダ4の定浮上特性
が得られることになるが、それ以外の条件では、良好な
定浮上特性が得られない。また、ロール角制御に関して
も、荷重点移動によって、ヘッドスライダのロール角調
整が行なわれるが、浮上領域全体にて、ロール角をゼロ
になるように制御することは、荷重点移動のみによって
は困難である。従って、従来の浮上型ヘッドスライダに
おいては、浮上量が低下したときに、十分な信頼性を確
保することは困難である。
【0014】本発明は、以上の点に鑑み、周速,スキュ
ー角等の任意の浮上条件に対応して、磁気ディスクのデ
ータゾーン全域にて一定の浮上量が得られると共に、ロ
ール角が低減されるようにした、浮上型ヘッドスライダ
を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、記録媒体に対向する面にほぼ平行に形成され空気
流入端から空気流出端へ延びる二本のサイドレールと、
空気流入端側に設けられた傾斜部または段部と、空気流
出端側の端面に設けられた磁気ヘッドと、前記二本のサ
イドレールの空気流入側端部を結ぶように設けられたク
ロスレールとを備え、前記二本のサイドレールが、それ
ぞれ途中で少なくとも一ヶ所の屈曲点を有しており、各
サイドレールが、この屈曲点の空気流入側にて、長手方
向に沿って内側に向かって延び、且つ屈曲点の空気流出
側にて、長手方向に沿って外側に向かって延びるよう
に、構成されている、浮上型ヘッドスライダにより、達
成される。
【0016】上記構成によれば、空気流入端から進入し
た空気流は、クロスレールを横断した後、エアベアリン
グサーフェイスとして作用するサイドレールの表面と記
録媒体の表面との間を流れることにより、正圧による浮
上力を発生させると共に、サイドレールの間の領域(負
圧溝)と記録媒体の表面との間を流れることにより、急
激に膨張して負圧による吸引力を発生させる。これによ
り、ヘッドスライダは、上記浮上力及び吸引力のバラン
スによって、記録媒体の表面から所定の浮上量で浮上す
ることになる。
【0017】ここで、記録媒体の内周と外周とでは、周
速が異なるが、本発明による浮上型ヘッドスライダにお
いては、周速の変化によって、浮上力及び吸引力が変化
することになるので、ヘッドスライダの浮上量の周速依
存性が低減されることになる。尚、上記吸引力は、上述
した負圧溝の深さ及び面積によって制御されると共に、
サイドレールの最も空気流入側の屈曲部の長手方向に介
する屈曲角θによっても制御される。特に、θが、10
度≦θ≦30度であるとき、正圧である浮上力の抑制
と、負圧である吸引力の発生が十分であることから、ヘ
ッドスライダの浮上量の周速依存性が著しく低減される
ことになる。尚、θが10度未満の場合には、サイドレ
ールが空気流に対してほぼ平行になるため、サイドレー
ルによって比較的大きな正圧が発生する。これにより、
浮上量の周速依存性が大きくなる。これに対して、θが
30度を越える場合には、負圧溝の空気流出側がサイド
レールの屈曲部によって閉じられることになるため、負
圧溝内の空気流が阻害されることにより、負圧発生が抑
制されるので、同様に浮上量の周速依存性が大きくな
る。
【0018】また、スキュー角依存性は、上記屈曲角θ
と、最も空気流入端側の屈曲点の位置即ち当この屈曲点
から空気流出端までの長さLにより、制御される。即
ち、θが大きいほど、浮上量のスキュー角依存性が小さ
くなり、特にθが20度を越える場合には、浮上量は、
スキュー角に依らず、ほぼ一定値を示す。また、屈曲点
の位置が、空気流出端寄り(L/R<0.5)から流入
端寄り(L/R>0.5)に移動するにつれて、スキュ
ー角依存性の特性曲線が下に向かって凸形状から、上に
向かって凸形状に変化する。特に、L/R≒0.5の場
合には、浮上量は、スキュー角に依らず、ほぼ一定値を
示す。かくして、本発明によれば、周速依存性及びスキ
ュー角依存性が低減されることにより、ヘッドスライダ
の浮上量がほぼ一定に保持されることになる。
【0019】さらに、ヘッドスライダのロール量は、上
記屈曲角θと、最も空気流入端側の屈曲点の位置即ち当
この屈曲点から空気流出端までの長さLにより、浮上全
域にて著しく低減され、ほぼゼロにされる。即ち、θが
大きくなるにつれて、正のスキュー角の場合、ヘッドス
ライダの内側のサイドレールが持ち上げられるような傾
向があり、ロール量は、スキュー角の変化に伴い、漸次
変化する。特に、20度≦θ≦30度の範囲において
は、ロール量は、スキュー角に依らず、ほぼ一定値であ
る。また、屈曲点の位置が、空気流出端寄り(L/R<
0.5)から流入端寄り(L/R>0.5)に移動する
につれて、正スキュー角でのロール量は、大きな負の値
から一度ゼロ付近まで増大し、再び大きな負の値を示
す。特に、L/R≒0.5の場合には、ロール量は、ス
キュー角に依らず、ほぼ一定値を示す。かくして、本発
明によれば、ロール量は、スキュー角が変化しても、浮
上全域にてほぼゼロに制御可能である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図1乃至図23を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例で
あるから、技術的に好ましい種々の限定が付されている
が、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を
限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られる
ものではない。
【0021】図1は、本発明による浮上型ヘッドスライ
ダが取り付けられるハードディスクドライブ装置の構成
の斜視図を示している。図1において、ハードディスク
ドライブ装置10は、図示しないスピンドルモータによ
って角速度一定で回転駆動される両面磁気ディスク11
と、アーム12と、アーム12の先端に取り付けられた
ヘッドスライダ13とから構成されている。
【0022】このアーム12は、その一端が、垂直軸1
2aの周りに揺動可能に取り付けられており、また他端
には、サスペンション12bを介して、ヘッドスライダ
13が取り付けられている。
【0023】これにより、磁気ディスク11が図示しな
いスピンドルモータによって一定速度で回転駆動され
る。そして、アーム12が垂直軸12aの周りに回動さ
れると、その他端に取り付けられたヘッドスライダ13
は、磁気ディスク11の実質的に半径方向に移動され、
このヘッドスライダ13に備えられた磁気ヘッド14
は、磁気ディスク11に対してシーク動作することにな
る。かくして、磁気ディスク11の所定のトラックに対
して、情報の記録・再生が行われる。
【0024】図2は、上記浮上型ヘッドスライダの第一
の実施形態、即ち浮上型ヘッドスライダ13の詳細な構
成を示す底面図である。図2において、浮上型ヘッドス
ライダ13は、全体が扁平な直方体として形成されてお
り、その下面にエアベアリングサーフェイスとして作用
する二つのサイドレール15,16と、これらサイドレ
ールを連結するクロスレール17とを備えている。
【0025】サイドレール15,16は、それぞれヘッ
ドスライダ13の下面の両側付近にて、空気流入側から
空気流出側に沿って長手方向に延びるように配設されて
いると共に、それらの間に、負圧溝18を形成してい
る。また、クロスレール17は、二つのサイドレール1
5,16の空気流入側にて、サイドレール15,16を
連結するように配設されている。図示の場合、クロスレ
ール17は、中央付近にて、分断溝17aを備えてい
る。
【0026】さらに、ヘッドスライダ13は、その下面
の空気流入側の先端に、傾斜面を有する傾斜部としての
テーパ部または段部としてのステップ部19(図示の場
合、ステップ部)を備えている。このステップ部19
は、サイドレール15,16及びクロスレール17のエ
アベアリングサーフェイスとして作用する表面に対し
て、平行であると共に、これらの表面に対して所定の段
差を有するように、成形されている。
【0027】ここで、上記サイドレール15,16は、
空気流入側から順次に、クロスレール17から長手方向
に沿って延びる平行レール部(平行部分)15a,16
aと、長手方向に沿って内側に向かって延びる第一の屈
曲部15b,16bと、長手方向に沿って外側に向かっ
て延びる第二の屈曲部15c,16cとを備えるよう
に、配設されており、第一の屈曲部15b,16bと第
二の屈曲部15c,16cの間に、屈曲点15d,16
dを構成している。さらに、上記第二の屈曲部15c,
16cは、その空気流出側の端部付近にて、内側または
外側に徐々に広がった拡幅部としてのフレア部15e,
16eを備えている。
【0028】このような浮上型ヘッドスライダ13によ
れば、図3に示すように、浮上型ヘッドスライダ13
が、回転する磁気ディスクDの表面に接近されたとき、
磁気ディスクDの回転に伴って、この浮上型ヘッドスラ
イダ13の空気流入端から進入する空気流は、図2及び
図3に示すように、ステップ部19から、クロスレール
19を横切って、サイドレール15,16と磁気ディス
クDの表面との間を流れると共に、サイドレール15,
16間の負圧溝18と磁気ディスクDの間を流れる。こ
こで、クロスレール17における浮上量は通常0.3乃
至0.5μm程度であるのに対して、負圧溝18では、
例えば5μm程度の浮上量であることから、負圧溝18
内にて、空気流が急激に膨張して、負圧による吸引力F
1を発生させる。また、サイドレール15,16と磁気
ディスクDの間を流れる空気流により、浮上型ヘッドス
ライダ13は、浮揚力を受ける。
【0029】従って、ヘッドスライダ13そしてこのヘ
ッドスライダ13の空気流出端に取り付けられた磁気ヘ
ッド14は、上述した浮上力及び吸引力により、そして
アーム12のサスペンション12aのバネ荷重のバラン
スによって、磁気ディスクDの表面から所定の微小間隔
(浮上量)をもって浮上走行するようになっている。か
くして、磁気ヘッド14は、直接に磁気ディスクDの表
面に接触することによるこの磁気ディスクの摩耗損傷
が、防止されるようになっている。
【0030】ここで、浮上型ヘッドスライダ13の浮上
量は、磁気ディスクD上の各点における周速及びスキュ
ー角によって決まるが、上記浮上型ヘッドスライダ13
においては、周速が増大するにつれて、浮上力と共に吸
引力も増大することになるので、浮上量の周速依存性が
抑制されることになる。従って、磁気ディスクDの外周
付近における浮上量増加が低減される。さらに、浮上型
ヘッドスライダ13の浮上量は、負圧溝18の深さ及び
面積によって制御可能であると共に、上記第一の屈曲部
15b,16bの長手方向に対する屈曲角θにより変更
される。例えば図4に示すように、θが小さい(θ<1
0度)場合、即ちθ=0度の場合には、周速の増加に伴
って、浮上量は増大する。これは、θが小さい場合に
は、サイドレール15,16はほぼ長手方向に関して平
行に延びていることから、サイドレール15,16によ
り比較的大きな正圧が発生するためである。これに対し
て、θが極端に大きい場合、例えばθ=37.9度の場
合には、屈曲点15d,16dにおける負圧溝18の幅
が絞られることになり、負圧溝18内の空気流が流れに
くくなり、負圧発生が抑制されるためである。また、θ
が10≦θ≦30度の範囲、例えばθ=10度の場合に
は、正圧の抑制と負圧の発生が十分であることから、浮
上量の周速依存性が十分に小さくなる。
【0031】さらに、浮上量のスキュー角依存性は、上
記屈曲角θと、屈曲点15d,16dの位置即ち当この
屈曲点15d,16dから空気流出端までの長さLによ
り、制御される。ここで、サイドレール15,16が、
それぞれ屈曲部15d,16dを有し、内側に向かって
屈曲していることにより、スキュー角が発生した場合に
は、空気流は、それぞれサイドレール15の第一の屈曲
部15b,サイドレール16の第二の屈曲部16cまた
はサイドレール15の第二の屈曲部15c,サイドレー
ル16の第一の屈曲部16bに沿って流れることにな
る。従って、比較的広いスキュー角の範囲で、十分に大
きな浮揚力が得られることになる。従って、例えば図5
に示すように、屈曲角θが大きくなると、浮上量のスキ
ュー角依存性が低減されることが明らかである。特に、
屈曲角θが20度以上である場合には、浮上量はスキュ
ー角に依らず、ほぼ一定値を示している。また、例えば
図6に示すように、屈曲点15d,16dが空気流出端
寄り(L/R<0.5)から流入端寄り(L/R>0.
5)に移動するにつれて、スキュー角依存性の特性曲線
が下に向かって凸形状から、上に向かって凸形状に変化
する。特に、L/R≒0.5の場合には、浮上量は、ス
キュー角に依らず、ほぼ一定値を示している。
【0032】かくして、周速依存性及びスキュー角依存
性が低減されることにより、ヘッドスライダ13の浮上
量がほぼ一定に保持されることになる。従って、ハード
ディスクドライブ装置10において、浮上型ヘッドスラ
イダ13が、磁気ディスク11の内周から外周へのヘッ
ドシーク時に、ヘッドスライダ13が受ける周速及びス
キュー角が連続的に変化したとしても、ほぼ一定の浮上
量が得られることになる。尚、ハードディスクドライブ
装置10において、回動型アクチュエータであるアーム
12の代わりに、リニアアクチュエータが使用されてい
る場合には、スキュー角が一定(通常はゼロ)で、ヘッ
ドシークが行なわれるが、ヘッドスライダ13は周速の
みが連続的に変動するが、このような場合にも、ヘッド
スライダ13の浮上量は、周速によらず、一定値をとる
ことになる。
【0033】また、浮上型ヘッドスライダ13のロール
量は、上記屈曲角θと、最も空気流入端側の屈曲点の位
置即ち当この屈曲点から空気流出端までの長さLによ
り、浮上全域にて著しく低減され、ほぼゼロにされる。
例えば図7に示すように、θが大きくなるにつれて、正
スキュー角では、磁気ディスクDの内周側のサイドレー
ル15が持ち上げられる傾向があり、ロール量は漸次変
化している。特に、20度≦θ≦30度の範囲では、ロ
ール量は、スキュー角に依らず、ほぼ一定である。ま
た、例えば図8に示すように、屈曲点15d,16dが
空気流入端側から空気流出端側に移動するにつれて、正
スキュー角では、ロール量は、大きな負の値から一度ゼ
ロ付近にまで増大し、再び大きな負の値を示す。特に、
L/R≒0.5の場合には、ロール量は、スキュー角に
依らず、ほぼ一定値を示す。
【0034】かくして、ほぼゼロに近い良好なロール特
性が得られることになる。従って、ハードディスクドラ
イブ装置10において、浮上型ヘッドスライダ13の磁
気ディスク11の内周から外周へのヘッドシーク時に、
ヘッドスライダ13が受けるスキュー角が連続的に変化
したとしても、浮上型ヘッドスライダ13のロール量
は、スキュー角によらず、浮上全域に亘って、ほぼゼロ
に制御される。尚、ハードディスクドライブ装置10に
おいて、回動型アクチュエータであるアーム12の代わ
りに、リニアアクチュエータが使用されている場合に
は、スキュー角が一定(通常はゼロ)であることから、
浮上全域に亘ってほぼゼロのロール特性が得られること
になる。
【0035】かくして、上記実施形態によれば、ほぼ平
行なサイドレール15,16に屈曲点15d,16dを
設けると共に、第一の屈曲部15b,16bの屈曲角θ
と上記屈曲点15d,16dの位置Lを最適化すること
によって、ハードディスクドライブ装置10における良
好な定浮上特性及びゼロロール特性が得られることにな
る。
【0036】図9及び図10は、上記実施形態による浮
上型ヘッドスライダ13の屈曲角θと屈曲点15d,1
6dの位置Lの最適範囲を示している。即ち、図9にお
いて、屈曲角θに関しては、浮上量の周速依存性及びス
キュー角依存性と、ロール量のスキュー角依存性の点か
ら既に述べたように、10度≦θ≦30度の範囲が望ま
しい。特に、浮上量の周速依存性及びスキュー角依存性
そしてロール量のスキュー角依存性による変化量を5n
m以下に抑制するためには、20度≦θ≦30度の範囲
であることが最も望ましい。また、図10において、屈
曲点位置Lに関しては、浮上量の周速依存性及びスキュ
ー角依存性と、ロール量のスキュー角依存性から、0.
3≦L/R≦0.7の範囲が望ましい。特に、浮上量の
周速依存性及びスキュー角依存性そしてロール量のスキ
ュー角依存性による変化量を5nm以下に抑制するため
には、0.4≦L/R≦0.6の範囲であることが最も
望ましい。
【0037】図11は、本発明による浮上型ヘッドスラ
イダの具体的な実施形態を示している。図11におい
て、浮上型ヘッドスライダ20は、図2の浮上型ヘッド
スライダ13とまったく同じ構成であって、全体が扁平
な直方体として形成されており、その下面にエアベアリ
ングサーフェイスとして作用する二つのサイドレール2
1,22と、これらサイドレールを連結するクロスレー
ル23とを備えている。
【0038】サイドレール22,23は、それぞれヘッ
ドスライダ20の下面の両側付近にて、空気流入側から
空気流出側に沿ってほぼ長手方向に延びるように配設さ
れていると共に、それらの間に、負圧溝24を形成して
いる。また、クロスレール23は、二つのサイドレール
21,22の空気流入側にて、サイドレール22,23
を連結するように配設されている。図示の場合、クロス
レール23は、中央付近にて、分断溝23aを備えてい
る。
【0039】さらに、ヘッドスライダ20は、その下面
の空気流入側の先端にテーパ部またはステップ部25
(図示の場合、テーパ部)を備えている。このテーパ部
25は、サイドレール21,22及びクロスレール23
のエアベアリングサーフェイスとして作用する表面に対
して、所定角度例えば1度以下の緩い傾斜角度を有する
ように、成形されている。
【0040】ここで、上記サイドレール21,22は、
空気流入側から順次に、クロスレール23から長手方向
に沿って延びる平行レール部21a,22aと、長手方
向に沿って内側に向かって延びる第一の屈曲部21b,
22bと、長手方向に沿って外側に向かって延びる第二
の屈曲部21c,22cとを備えるように、配設されて
おり、第一の屈曲部21b,22bと第二の屈曲部21
c,22cの間に、屈曲点21d,22dを構成してい
る。さらに、上記第二の屈曲部21c,22cは、その
空気流出側の端部付近にて、内側に徐々に広がった拡幅
部としてのフレア部21e,22eを備えている。
【0041】この場合、ヘッドスライダ20全体は、例
えばアルチック材から構成され、表面全体にウレタン系
レジストを塗布して、サイドレール21,22及びクロ
スレール23の部分のみにマスキングを施し、紫外線照
射により、上記レジストを光硬化させる。そして、光硬
化後に現像液により未硬化部分を除去して、ヘッドスラ
イダ20の表面の必要な箇所にレジストマスクを形成
し、例えばイオンミリング等によってスライダ表面のア
ルチック材を除去することにより、負圧溝24が形成さ
れる。さらに、その後、ヘッドスライダ30をサスペン
ション12b上に接着等により取り付けることにより、
ヘッド・ジンバル・アッセンブリとして組み立てられ
る。
【0042】ここで、ヘッドスライダ20は、全長Xが
2050μm、全幅Wが1600μmであって、サイド
レール21,22の第一の屈曲部21b,22bの屈曲
角θが25度、サイドレール21,22の屈曲点21
d,22dから空気流出端までの距離Lが700μm、
第一の屈曲部21b,22bの屈曲開始点から空気流出
端までの距離Rが1400μmであって、例えばサイド
レール21の空気流出端に、磁気ヘッド26が取り付け
られている。
【0043】このように形成された浮上型ヘッドスライ
ダ20を、例えば3.5インチハードディスクドライブ
装置に搭載した場合に、磁気ディスクの半径方向位置に
対する浮上量は、図12に示すようになり、また磁気デ
ィスクの半径方向位置に対するロール量は、図13に示
すようになる。従って、上述した浮上型ヘッドスライダ
20によれば、良好な定浮上特性が得られると共に、ほ
ぼゼロで一定のロール特性が得られることが分かる。
【0044】ここで、上記浮上型ヘッドスライダ20に
おいて、屈曲角θ及び屈曲点位置Lの二つのパラメータ
を変化させた場合の浮上量変動のコンピュータシミュレ
ーションを以下に説明する。先づ、モデルA,B,C,
Dの四つのモデルを考える。モデルAは、屈曲点位置L
=600μm,L/R0.43,屈曲角θ=20度であ
る。また、モデルBは、屈曲点位置L=600μm,L
/R=0.43,屈曲角θ=30度である。さらに、モ
デルCは、屈曲点位置L=800μm,L/R=0.5
7,屈曲角θ=20度である。また、モデルDは、屈曲
点位置L=800μm,L/R=0.57,屈曲角θ=
30度である。
【0045】これらのモデルA乃至Dによれば、スキュ
ー角に対する浮上量は、図14に示すようになり、また
L/R=0.5における屈曲角θに対するスキュー角依
存性は、図15に示すようになる。ここで、曲線Eは、
前述した図11の浮上型ヘッドスライダ20の特性を示
している。さらに、これらのモデルA乃至Dによれば、
スキュー角に対するロール量は、図16に示すようにな
り、またL/R=0.5における屈曲角θに対するロー
ル量は、図17に示すようになる。これに対して、これ
らのモデルA乃至Dによれば、周速に対する浮上量は、
図18にしめすようになり、またL/R=0.5におけ
る屈曲角θに対する周速依存性は、図19に示すように
なる。かくして、最適条件(θ=25度,L=700μ
m)に比較すると、周速依存性の変化は、最大7μm程
度、スキュー角依存性の変化は、最大8nm程度、ロー
ル量の変化は、最大12μm程度であり、ほぼ一定の良
好な浮上量特性が得られることになる。
【0046】図20は、本発明による浮上型ヘッドスラ
イダの第二の実施形態の斜視図を示している。図20に
おいて、浮上型ヘッドスライダ30は、全体が扁平な直
方体として形成されており、その下面にエアベアリング
サーフェイスとして作用する二つのサイドレール31,
32と、これらサイドレールを連結するクロスレール3
3とを備えている。
【0047】サイドレール31,32は、それぞれヘッ
ドスライダ30の下面の両側付近にて、空気流入側から
空気流出側に沿ってほぼ長手方向に延びるように配設さ
れていると共に、それらの間に、負圧溝34を形成して
いる。また、クロスレール33は、二つのサイドレール
31,32の空気流入側にて、サイドレール31,32
を連結するように配設されている。この場合、クロスレ
ール33は、分断溝を備えていない。
【0048】さらに、ヘッドスライダ30は、その下面
の空気流入側の先端に段部としてのテーパ部35を備え
ている。このテーパ部35は、サイドレール31,32
及びクロスレール33のエアベアリングサーフェイスと
して作用する表面に対して、所定の角度例えば1度以下
の緩やかな傾斜角度を有するように、成形されている。
【0049】ここで、上記サイドレール31,32は、
空気流入側から順次に、クロスレール17から長手方向
に沿って内側に向かって延びる第一の屈曲部31a,3
2aと、長手方向に沿って外側に向かって延びる第二の
屈曲部31b,32bとを備えるように、配設されてお
り、第一の屈曲部31a,32aと第二の屈曲部31
b,32bの間に、屈曲点31c,32cを構成してい
る。さらに、この場合、上記第二の屈曲部31b,32
bは、その幅が一定に形成されており、フレア部を備え
ていない。
【0050】このように構成された浮上型ヘッドスライ
ダ30によれば、図2の浮上型ヘッドスライダ13と同
様に動作し、同様の効果を発揮する。
【0051】図21は、本発明による浮上型ヘッドスラ
イダの第三の実施形態の底面を示している。図21にお
いて、浮上型ヘッドスライダ40は、全体が扁平な直方
体として形成されており、全体が扁平な直方体として形
成されており、その下面にエアベアリングサーフェイス
として作用する二つのサイドレール41,42と、これ
らサイドレールを連結するクロスレール43とを備えて
いる。
【0052】サイドレール41,42は、それぞれヘッ
ドスライダ40の下面の両側付近にて、空気流入側から
空気流出側に沿ってほぼ長手方向に延びるように配設さ
れていると共に、それらの間に、負圧溝44を形成して
いる。また、クロスレール43は、二つのサイドレール
41,42の空気流入側にて、サイドレール41,42
を連結するように配設されている。図示の場合、クロス
レール43は、中央付近の空気流出側のみに、分断溝4
3aを備えている。
【0053】さらに、ヘッドスライダ40は、その下面
の空気流入側の先端にテーパ部45を備えている。この
テーパ部45は、サイドレール41,42及びクロスレ
ール43のエアベアリングサーフェイスとして作用する
表面に対して、所定角度、例えば1度以下の緩やかな傾
斜角度を有するように、成形されている。
【0054】ここで、上記サイドレール41,42は、
空気流入側から順次に、クロスレール43から長手方向
に沿って延びる平行レール部41a,42aと、長手方
向に沿って内側に向かって延びる第一の屈曲部41b,
42bと、長手方向に沿って外側に向かって延びる第二
の屈曲部41c,42cとを備えるように、配設されて
おり、第一の屈曲部41b,42bと第二の屈曲部41
c,42cの間に、屈曲点41d,42dを構成してい
る。
【0055】これにより、浮上型ヘッドスライダ40
は、図2の浮上型ヘッドスライダ13と同様に動作し、
同様の効果を発揮する。
【0056】図22は、本発明による浮上型ヘッドスラ
イダの第四の実施形態の底面を示している。図22にお
いて、浮上型ヘッドスライダ50は、図20に示した浮
上型ヘッドスライダ30とほぼ同様の構成であり、テー
パ部35の代わりに、ステップ部が備えられた構成であ
る。即ち、浮上型ヘッドスライダ50は、全体が扁平な
直方体として形成されており、その下面にエアベアリン
グサーフェイスとして作用する二つのサイドレール5
1,52と、これらサイドレールを連結するクロスレー
ル53とを備えている。
【0057】サイドレール51,52は、それぞれヘッ
ドスライダ50の下面の両側付近にて、空気流入側から
空気流出側に沿ってほぼ長手方向に延びるように配設さ
れていると共に、それらの間に、負圧溝54を形成して
いる。また、クロスレール53は、二つのサイドレール
51,52の空気流入側にて、サイドレール51,52
を連結するように配設されている。この場合、クロスレ
ール53は、分断溝を備えていない。
【0058】さらに、ヘッドスライダ50は、その下面
の空気流入側の先端にステップ部55を備えている。こ
のステップ部55は、サイドレール51,52及びクロ
スレール53のエアベアリングサーフェイスとして作用
する表面に対して、平行であると共に、これらの表面に
対して所定の段差を有するように、成形されている。
【0059】ここで、上記サイドレール51,52は、
空気流入側から順次に、クロスレール53から長手方向
に沿って内側に向かって延びる第一の屈曲部51a,5
2aと、長手方向に沿って外側に向かって延びる第二の
屈曲部51b,52bとを備えるように、配設されてお
り、第一の屈曲部51a,52aと第二の屈曲部51
b,52bの間に、屈曲点51c,52cを構成してい
る。さらに、この場合、上記第二の屈曲部51b,52
bは、その幅が一定に形成されており、フレア部を備え
ていない。
【0060】このように構成された浮上型ヘッドスライ
ダ50によれば、図2の浮上型ヘッドスライダ15と同
様に動作し、同様の効果を発揮する。
【0061】図23は、本発明による浮上型ヘッドスラ
イダの第五の実施形態の斜視図を示している。図23に
おいて、浮上型ヘッドスライダ60は、図20に示した
浮上型ヘッドスライダ30とほぼ同様の構成であり、空
気流出端の中央付近に導流部が備えられた構成である。
即ち、浮上型ヘッドスライダ60は、全体が扁平な直方
体として形成されており、その下面にエアベアリングサ
ーフェイスとして作用する二つのサイドレール61,6
2と、これらサイドレールを連結するクロスレール63
とを備えている。
【0062】サイドレール61,62は、それぞれヘッ
ドスライダ60の下面の両側付近にて、空気流入側から
空気流出側に沿ってほぼ長手方向に延びるように配設さ
れていると共に、それらの間に、負圧溝64を形成して
いる。また、クロスレール63は、二つのサイドレール
61,62の空気流入側にて、サイドレール61,62
を連結するように配設されている。この場合、クロスレ
ール63は、分断溝を備えていない。
【0063】さらに、ヘッドスライダ60は、その下面
の空気流入側の先端にテーパ部65を備えている。この
テーパ部65は、サイドレール61,62及びクロスレ
ール63のエアベアリングサーフェイスとして作用する
表面に対して、所定角度例えば1度以下の緩い傾斜角度
を有するように、成形されている。
【0064】ここで、上記サイドレール61,62は、
空気流入側から順次に、クロスレール17から長手方向
に沿って内側に向かって延びる第一の屈曲部61a,6
2aと、長手方向に沿って外側に向かって延びる第二の
屈曲部61b,62bとを備えるように、配設されてお
り、第一の屈曲部61a,62aと第二の屈曲部61
b,62bの間に、屈曲点61c,62cを構成してい
る。この場合、上記第二の屈曲部61b,62bは、そ
の幅が一定に形成されており、フレア部を備えていな
い。さらに、浮上型ヘッドスライダ60は、その下面の
空気流出側の端部付近の中央に、導流部66を備えてい
る。そして、この導流部66の空気流出側の端面に、磁
気ヘッド67が取り付けられている。この導流部66
は、空気流入端側が尖端を有するように、空気流出端側
に向かって末広がり状に形成されている。これにより、
負圧溝64を流れる空気流は、この導流部66によっ
て、左右に分岐され、円滑に流出することになる。
【0065】このように構成された浮上型ヘッドスライ
ダ60によれば、図2の浮上型ヘッドスライダ16と同
様に動作し、同様の効果を発揮する。
【0066】尚、上記実施形態においては、空気流入側
の端縁に、テーパ部またはステップ部が設けられている
が、何れの場合も、テーパ部の代わりにステップ部が、
あるいはステップ部の代わりにテーパ部が設けられても
よいことは明らかである。また、各実施形態による浮上
型ヘッドスライダ13,20,30,40,50,60
において、サイドレールは、唯一つの屈曲点を備えてい
るが、これに限らず、複数個の屈曲点を備えていてもよ
い。この場合、最も空気流入端側の屈曲部の屈曲角θ
と、最も空気流入端側の屈曲開始点の距離R,最も空気
流入端側の屈曲点の位置Lが、上述した条件を満たすよ
うにすることにより、浮上量の周速依存性,スキュー角
依存性が低減されると共に、ロール量変動が低減され、
定浮上特性が得られることになる。
【0067】さらに、上述した実施形態においては、サ
イドレールの幅,長さについて、それぞれ具体的な形状
及び寸法が示されているが、長手方向に沿ってほぼ平行
に配設されたサイドレールが、内側に向かって屈曲した
少なくとも一つの屈曲点を有していればよく、その長
さ,幅や配置は、実際に搭載されるハードディスクドラ
イブ装置に対応して、最適化されるべきものである。従
って、上述した実施形態に示された形状,配置等に限定
されるべきではなく、これらの組合せも可能であること
はいうまでもない。また、上記実施形態においては、磁
気ディスクの記録再生を行なうためのハードディスクド
ライブ装置のための浮上型ヘッドスライダについて説明
したが、これに限らず、例えば光磁気ディスク等の他の
ディスクを記録媒体として使用するディスクドライブ装
置のための浮上型ヘッドスライダに本発明を適用し得る
ことは明らかである。
【0068】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、サ
イドレールが、少なくとも一つの屈曲点を有するよう
に、内側に向かって屈曲していることから、ヘッドスラ
イダの浮上量の周速依存性及びスキュー角依存性が低減
されることにより、ヘッドスライダの浮上量がほぼ一定
に保持されることになる。さらに、ヘッドスライダのロ
ール量が、スキュー角が変化しても、浮上全域にてほぼ
ゼロに制御可能である。かくして、本発明によれば、周
速,スキュー角等の任意の浮上条件に対応して、磁気デ
ィスクのデータゾーン全域にて一定の浮上量が得られる
と共に、ロール角が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスライダを組み込んだハードディ
スクドライブ装置の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明による浮上型ヘッドスライダの第一の実
施形態を示す概略底面図である。
【図3】図2の浮上型ヘッドスライダの磁気ディスクに
対する浮上状態を示す概略断面図である。
【図4】図2の浮上型ヘッドスライダにおける屈曲角θ
をパラメータとした周速と浮上量との関係を示すグラフ
である。
【図5】図2の浮上型ヘッドスライダにおける屈曲角θ
をパラメータとしたスキュー角と浮上量との関係を示す
グラフである。
【図6】図2の浮上型ヘッドスライダにおける屈曲点位
置L/Rをパラメータとしたスキュー角と浮上量との関
係を示すグラフである。
【図7】図2の浮上型ヘッドスライダにおける屈曲角θ
をパラメータとしたスキュー角とロール量との関係を示
すグラフである。
【図8】図2の浮上型ヘッドスライダにおける屈曲点位
置L/Rをパラメータとしたスキュー角とロール量との
関係を示すグラフである。
【図9】図2の浮上型ヘッドスライダにおける屈曲角θ
と浮上量特性との関係を示すグラフである。
【図10】図2の浮上型ヘッドスライダにおける屈曲点
位置L/Rと浮上量特性との関係を示すグラフである。
【図11】本発明による浮上型ヘッドスライダの具体的
な実施形態を示す概略底面図である。
【図12】図11の浮上型ヘッドスライダにおけるヘッ
ド位置と浮上量との関係を示すグラフである。
【図13】図11の浮上型ヘッドスライダにおけるヘッ
ド位置とロール量との関係を示すグラフである。
【図14】本発明による浮上型ヘッドスライダの複数の
モデルにおけるコンピュータシミュレーションによるス
キュー角と浮上量との関係を示すグラフである。
【図15】図14の各モデルにおける屈曲角θに対する
スキュー依存性を示すグラフである。
【図16】図14の各モデルにおけるコンピュータシミ
ュレーションによるスキュー角とロール量との関係を示
すグラフである。
【図17】図14の各モデルにおける屈曲角θに対する
ロール量変動を示すグラフである。
【図18】図14の各モデルにおける周速に対する浮上
量を示すグラフである。
【図19】図14の各モデルにおける屈曲角θに対する
周速依存性を示すグラフである。
【図20】本発明による浮上型ヘッドスライダの第二の
実施形態を示す概略斜視図である。
【図21】本発明による浮上型ヘッドスライダの第三の
実施形態を示す概略底面図である。
【図22】本発明による浮上型ヘッドスライダの第四の
実施形態を示す概略斜視図である。
【図23】本発明による浮上型ヘッドスライダの第五の
実施形態を示す概略斜視図である。
【図24】従来のハードディスクドライブ装置の一例の
構成を示す斜視図である。
【図25】図18のハードディスクドライブ装置におけ
る浮上型ヘッドスライダを示す概略斜視図である。
【図26】図25の浮上型ヘッドスライダのスキュー角
変動を示す概略図である。
【図27】図25の浮上型ヘッドスライダにおけるスキ
ュー角による浮上量変動を示すグラフである。
【符号の説明】
10 ハードディスクドライブ装置 11 磁気ディスク 12 アーム 13 浮上型ヘッドスライダ 14 磁気ヘッド 15,16 サイドレール 15a,16a 平行部分 15b,16b 第一の屈曲部 15c,16c 第二の屈曲部 15d,16d 屈曲点 15e,16e フレア部 17 クロスレール 17a 分断溝 18 負圧溝 19 ステップ部 20 浮上型ヘッドスライダ 21,22 サイドレール 21b,22b 第一の屈曲部 21c,22c 第二の屈曲部 21d,23d 屈曲点 21e,22e フレア部 23 クロスレール 24 負圧溝 25 テーパ部 30 浮上型ヘッドスライダ 31,32 サイドレール 31c,32c 屈曲点 33 クロスレール 34 負圧溝 35 テーパ部 36 磁気ヘッド 40 浮上型ヘッドスライダ 41,42 サイドレール 41d,42d 屈曲点 43 クロスレール 44 負圧溝 45 テーパ部 46 磁気ヘッド 50 浮上型ヘッドスライダ 51,52 サイドレール 51d,52d 屈曲点 53 クロスレール 54 負圧溝 55 ステップ部 56 磁気ヘッド 60 浮上型ヘッドスライダ 61,62 サイドレール 61d,62d 屈曲点 63 クロスレール 64 負圧溝 65 テーパ部 66 導流部 67 磁気ヘッド θ 屈曲角 L 屈曲点から空気流出端までの距離 R 屈曲開始点から空気流出端までの距離
フロントページの続き (72)発明者 四谷 道夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に対向する面にほぼ平行に形成
    され空気流入端から空気流出端へ延びる二本のサイドレ
    ールと、 空気流入端側に設けられた傾斜部または段部と、 空気流出端側の端面に設けられた磁気ヘッドと、 前記二本のサイドレールの空気流入側端部を結ぶように
    設けられたクロスレールとを備え、 前記二本のサイドレールが、それぞれ途中で少なくとも
    一ヶ所の屈曲点を有しており、 各サイドレールが、この屈曲点の空気流入側にて、長手
    方向に沿って内側に向かって延び、且つ屈曲点の空気流
    出側にて、長手方向に沿って外側に向かって延びるよう
    に、構成されていることを特徴とする浮上型ヘッドスラ
    イダ。
  2. 【請求項2】 前記各サイドレールが、空気流出側の端
    部付近にて、内側または外側に拡大した拡幅部を備えて
    いることを特徴とする請求項1に記載の浮上型ヘッドス
    ライダ。
  3. 【請求項3】 前記クロスレールが、その中央付近に
    て、分断溝を備えていることを特徴とする請求項1に記
    載の浮上型ヘッドスライダ。
  4. 【請求項4】 前記サイドレールが、クロスレールから
    長手方向に沿って延びる平行レール部を備えていること
    を特徴とする請求項1に記載の浮上型ヘッドスライダ。
  5. 【請求項5】 前記磁気ヘッドが、各サイドレールのう
    ち、一つのサイドレールの空気流出端側の端面に取り付
    けられていることを特徴とする請求項1に記載の浮上型
    ヘッドスライダ。
  6. 【請求項6】 前記空気流出端側の端部領域の中央付近
    に形成された空気流出端側に向かって末広がり形状に形
    成された導流部が備えられていることを特徴とする請求
    項1に記載の浮上型ヘッドスライダ。
  7. 【請求項7】 前記磁気ヘッドが、前記導流部の空気流
    出端側の端面に取り付けられていることを特徴とする請
    求項6に記載の浮上型ヘッドスライダ。
  8. 【請求項8】 前記各サイドレールの最も空気流入側の
    内側に向かって延びる屈曲部の、長手方向に対する屈曲
    角をθとしたとき、10度≦θ≦30度であることを特
    徴とする請求項1に記載の浮上型ヘッドスライダ。
  9. 【請求項9】 前記各サイドレールの最も空気流入側の
    内側に向かって延びる屈曲部の、長手方向に対する屈曲
    角をθとしたとき、20度≦θ≦30度であることを特
    徴とする請求項1に記載の浮上型ヘッドスライダ。
  10. 【請求項10】 前記屈曲点のうち、最も空気流入端側
    の屈曲点(屈曲点がひとつである場合当該屈曲点)から
    空気流出端までの距離をL,とし、最も空気流入端側の
    屈曲部の屈曲開始点から空気流出端までの距離をRとし
    たとき、その比が、0.30≦L/R≦0.70である
    ことを特徴とする請求項1に記載の浮上型ヘッドスライ
    ダ。
  11. 【請求項11】 前記屈曲点のうち、最も空気流入端側
    の屈曲点(屈曲点がひとつである場合当該屈曲点)から
    空気流出端までの距離をL,とし、最も空気流入端側の
    屈曲部の屈曲開始点から空気流出端までの距離をRとし
    たとき、その比が、0.40≦L/R≦0.70である
    ことを特徴とする請求項1に記載の浮上型ヘッドスライ
    ダ。
  12. 【請求項12】 記録媒体となる磁気ディスクと、 磁気ディスクを回転駆動する駆動手段と、 駆動手段により回転駆動される磁気ディスクに対して揺
    動可能に支持された回動型アクチュエータと、 回動型アクチュエータの先端に備えられた浮上型ヘッド
    スライダと、 浮上型ヘッドスライダに設けられた磁気ディスクの記録
    再生を行なう磁気ヘッドと、 回動型アクチュエータを揺動させるための駆動機構とを
    備え、 且つ、前記ヘッドスライダが、 記録媒体に対向する面にほぼ平行に形成され空気流入端
    から空気流出端へ延びる二本のサイドレールと、 空気流入端側に設けられた傾斜部または段部と、 空気流出端側の端面に設けられた磁気ヘッドと、 前記二本のサイドレールの空気流入側端部を結ぶように
    設けられたクロスレールとを備え、 前記二本のサイドレールが、それぞれ途中で少なくとも
    一ヶ所の屈曲点を有しており、 各サイドレールが、この屈曲点の空気流入側にて、長手
    方向に沿って内側に向かって延び、且つ屈曲点の空気流
    出側にて、長手方向に沿って外側に向かって延びるよう
    に、構成されていることを特徴とする磁気ディスク装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5754367A (en) * 1997-05-19 1998-05-19 Read-Rite Corporation Air bearing slider having etched and shaped leading edge taper
US6349018B2 (en) 1998-09-28 2002-02-19 Fujitsu Limited Negative pressure air bearing slider
US6351345B1 (en) 1999-01-12 2002-02-26 Fujitsu Limited Air bearing slider and method of producing the same
CN100433132C (zh) * 2005-08-31 2008-11-12 Tdk株式会社 磁头滑块

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