JP2003331410A - ディスクドライブのスライダを空気力学的にプロファイルする方法および空気力学的スライダ - Google Patents

ディスクドライブのスライダを空気力学的にプロファイルする方法および空気力学的スライダ

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JP2003331410A
JP2003331410A JP2003134134A JP2003134134A JP2003331410A JP 2003331410 A JP2003331410 A JP 2003331410A JP 2003134134 A JP2003134134 A JP 2003134134A JP 2003134134 A JP2003134134 A JP 2003134134A JP 2003331410 A JP2003331410 A JP 2003331410A
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Srinivas Tadepalli
タデパリ スリニヴァス
Ram M Rao
モハン ラオ ラム
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    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/60Fluid-dynamic spacing of heads from record-carriers
    • G11B5/6005Specially adapted for spacing from a rotating disc using a fluid cushion
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
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    • Y10T29/4902Electromagnet, transformer or inductor
    • Y10T29/49021Magnetic recording reproducing transducer [e.g., tape head, core, etc.]
    • Y10T29/49032Fabricating head structure or component thereof
    • Y10T29/49036Fabricating head structure or component thereof including measuring or testing

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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクドライブのスライダにかかるオフト
ラック力の影響を最小限に抑え、空気力学的にプロファ
イル化されたスライダを提供する。 【解決手段】 空気力学的スライダは、少なくとも一方
の側面がリーディング面とトレーリング面間において連
続的にカーブをなしており、スキュー位置が変わること
で側面にかかるオフトラック力を実質的に除去する。ス
ライダプロファイルはモデル化され、そして、スライダ
が浮上するスキュー位置の範囲内にある複数のスキュー
位置の各々に対して、モデル化されたプロファイルにお
ける空気流の数値シミュレーションが生成される。モデ
ル化されたプロファイルに対してなされる振動分析にお
いて、振動が所定の最小値を超過しないことを示すま
で、モデル化されたスライダプロファイルは数値シミュ
レーションに基づいて繰り返し調整される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【関連出願の相互参照】本出願は、2002年5月14
日に出願された米国特許仮出願番号第60/380,8
09号による優先権を「ディスクドライブの空気力学的
スライダのプロファイリング」(“Aerodynam
ic Slider Profiling for D
isc Drivers”)にて請求を行っている。
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気流に支えら
れ、移動面に近接してわずかな距離で浮上する空気力学
的スライダに関するものであり、特に、スライダにかか
るオフトラック力の影響を最小限に抑えるプロファイル
化されたスライダに関するものである。
【0003】
【従来の技術】磁気ディスクドライブ記憶装置は磁化可
能な回転ディスク表面上にデジタルデータを記憶する。
スライダにより運ばれる、通常「ヘッド」と呼ばれる読
み取りおよび書き込みトランスジューサによって、ディ
スク表面上の同心円上トラックにデータを書き込んだ
り、この同心円上トラックからデータを読み取ったりす
る。各スライダは、E−ブロックのようなアクチュエー
タ部材のアクチュエータアームにより支持された可撓性
のあるサスペンションに取り付けられている。アクチュ
エータ部材は音声コイルアクチュエータモータによって
回転を行い、一般的にディスクを横断して放射状に位置
をとるアーチ状のパスに沿ってスライダとヘッドを移動
させる。ヘッドは、回転するアクチュエータ部材によっ
て限定されるそのアーチ状のパスに沿ってスライダを移
動させることにより、対向するディスク上の選択された
トラックに対して位置が合わせられる。
【0004】ディスクはその回転により、その軸の回り
で一般的に環状のパターンでその面に沿って空気を巻き
込む。スライダボディは空気ベアリング面を有してお
り、この空気ベアリング面は、ディスクにより空気ベア
リング面の下に巻き込まれた空気に作用する。その空気
流は揚力を発生させ、スライダを上昇させ、ディスク表
面上にスライダとヘッドを浮上させる。可撓性のあるサ
スペンションはスライダを支えてアクチュエータアーム
に連結し、空気流の揚力に対してスライダをバイアスし
てディスク表面に近接するスライダの所定の浮上高を維
持する。
【0005】スライダが、一般的にディスクを放射状に
横断するそのアーチ状のパスに沿って移動すると、外側
の半径トラックにおける正の方位と、内側の半径トラッ
クにおける負の方位との間において、ディスクの環状ト
ラックに対してそのスキューが変わる。環状の空気流は
トラックに対しほぼ接線方向でスライダに対向する。よ
って、スライダに当たる空気流の方向はスライダのスキ
ューによって変わる。従いスライダに当たる空気流は、
スライダの異なるスキュー方位による異なる方向からの
ものである。さらに詳しく言うと、スライダが正スキュ
ー方位にあるか負スキュー方位にあるかによって、空気
流がスライダのリーディング面(エッジ)と、一方の側
面かまたは他方の側面(エッジ)に当たる。
【0006】ゼロスキュー方位において(このとき空気
流はリーディング面に90°で当たる)、スライダより
発生する渦はトレーリング面に従う後流に取り込まれ
る。通常、渦のパターンはスライダに対して対称であ
る。しかし、ノンスキュー方位(正スキューか負スキュ
ーのどちらか)の場合、発生した渦のパターンは非対称
であり、スライダを放射状にシフトさせようとする非対
称オフトラック力となる。これらの非対称オフトラック
力がサスペンションの構造モードである場合、この力に
より、スライダとサスペンションに放射状振動の形で非
再現性ランナウト(NRRO)が生じる可能性がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ディスクドライブに対
するディスクデータ密度と性能の向上に関する要求が増
すにつれて、トラック密度と媒体速度を向上させる要請
が増している。トラック密度を増すには、ディスク半径
にわたってトラック幅とトラック間のスペースを減じる
必要がある。より狭いトラック、より小さいトラックス
ペース、および媒体速度の向上はすべて、より正確なト
ラックフォローイング技術の必要性を増すこと、そして
特にスライダの半径位置に影響を与えるオフトラック力
を最小限に抑えることとの一役をなす。本発明は当問題
および他の問題に対する解決策を提供するとともに、従
来技術に勝る効果をもたらす。
【0008】
【課題を解決するための手段】ある一実施形態におい
て、空気力学的スライダの少なくとも一方の側面は、リ
ーディング面とトレーリング面との間において連続的に
カーブをなしている。一方の側面がカーブをなすこと
で、まさにすべての設計スキュー方位において側面にか
かるオフトラック力を実質的に除去する。
【0009】別の実施形態において、空気、あるいは、
媒体により生じる他の流体の流れの方向に対して異なる
スキュー方位にて移動媒体に近接して浮上するスライダ
に対して、スライダプロファイルが選択される。スライ
ダプロファイルはモデル化され、そして、スライダを浮
上させるようなスキュー方位の範囲における複数のスキ
ュー方位のその各々について、モデル化されたプロファ
イルにおける空気流の数値シミュレーションが生成され
る。モデル化されたスライダプロファイルは数値シミュ
レーションに基づいて調整される。スライダプロファイ
ルはモデル化されたスライダプロファイルに基づいて選
択される。
【0010】望ましい実施形態において、プロファイル
モデルに振動分析が行われる。モデル化されたプロファ
イルの振動が所定の最小値を超過した場合、プロファイ
ルは数値シミュレーションに基づいて調整される。振動
分析において、振動が所定の最小値を超過しないことを
示すまで、このプロセスが反復的に繰り返される。従
い、非再現性ランナウトがあらかじめ選択されたトラッ
ク位置ずれ(TMR)制限を超過することはない。
【0011】いくつかの実施形態においては、サスペン
ションの構造モードにてモデル化されたスライダの移動
の半径距離を計算することによって振動分析が行われ、
移動距離が目標の所定最小値を超過しないとき、最適な
プロファイルが達せられる。
【0012】本発明の実施形態を特徴づける他の特徴お
よび利点は、以下に記載の詳細説明により、かつ、関連
する図面の総説により明らかとなろう。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に基づいて製造さ
れたスライダが有用されたディスクドライブ100の斜
視図である。ディスクドライブ100は、基部102を
有したハウジングとトップカバー(図示せず)を備えて
いる。ディスクドライブ100はさらに、ディスククラ
ンプ108でスピンドルモータ(図示せず)に取り付け
されて矢印132方向に回転を行うディスクパック10
6を備えている。ディスクパック106には、中心軸1
09のまわりに共回りするように取り付けされた複数の
個別のディスク107が含まれている。各ディスク表面
には連動するスライダ110が備わっている。このスラ
イダはディスクドライブ100に取り付けられており、
対向するディスク表面と通信する。スライダ110は、
ディスクパック106の個別のディスクにおける関連す
るディスク表面上を浮上するように配置されており、対
向するディスク表面上の同心円上トラックにデータを書
き込むように、かつその同心円上トラックからデータを
読み取るように配置された変換ヘッド111を運ぶ。図
1に示した例において、スライダ110はサスペンショ
ン112により支持されており、このサスペンション1
12もまたE−ブロックアクチュエータ116のトラッ
クアクセスアーム114に取り付けられている。アクチ
ュエータ116は音声コイルモータ(VCM)118に
より駆動し、ピボットシャフト120を軸にアクチュエ
ータとこれに取り付けられたスライダ110を回転させ
る。アクチュエータ116の回転によってアーチ状のパ
ス122に沿ってヘッドが動作し、ディスク内径124
とディスク外径126間における所望のデータトラック
上にヘッド位置を合わせる。
【0014】音声コイルモータ118は回路基板128
に含まれるサーボエレクトロニクスからの位置信号によ
って稼動する。この位置信号そのものはヘッド111に
より生成されるエラー信号とホストコンピュータ(図示
せず)からの位置信号に基づく。読み取りおよび書き込
みエレクトロニクスもまた回路基板128に含まれてお
り、ヘッド111の読み取り部分によってディスクパッ
ク106から読み取られたデータに基づいてホストコン
ピュータに信号を供給するとともに、ヘッド111の書
き込み部分に書き込み信号を供給して、ディスクにデー
タを書き込む。
【0015】図2はサスペンションによりアクチュエー
タアームに支持されたスライダ110の簡略図である。
サスペンション112はアクチュエータアーム114に
取り付けされているボディ150を有するジンバルスプ
リングである。スライダ110はスプリング部分152
に固定されており、このスプリング部分152もまたリ
ーフスプリング部分154によってボディ150に連結
している。スライダ110は、その対面する面156と
158間の高さ、すなわち厚さhを有する。面158
は、ディスク107(図1)表面に対向するように、ア
ーム114およびサスペンション112にて配置されて
いる。また、面158はレールおよび他の機能(図示せ
ず)を備えており、スライダの浮上特性をもたらす。レ
ールおよび他の構成の上にある空気ベアリング面への空
気の作用により面158に対する揚力が生じ、スライダ
を持ち上げる。サスペンション112が揚力に逆らう設
計された力をもたらすことで、スライダはディスクから
設計距離(高さ)だけ「浮上する」。
【0016】図3は、ゼロスキュー方位にて空気ベアリ
ングスライダ200に対向する速度ベクトルをモデル化
した略図である。スライダの底面(図示せず)は、レー
ルと他の構成(図示せず)を備えており、スライダの浮
上特性をもたらす。スライダ200のリーディングエッ
ジ面202に対向する空気流はスライダの上と下に移
る。スライダの下の空気流はスライダを支え、スライダ
はディスク表面上を設計高だけ「浮上する」。移った空
気はまた集められてスライダ側面204および206に
沿ってトレーリング面208に向かい流れる。側面20
4および206に沿う空気流によって、トレーリング面
208より生じる渦210および212が作り出され
る。図3において、スライダ200はゼロスキューに合
わせられていることから、渦210および渦212は比
較的同程度のものであり、また、対称をなすことから、
スライダに著しいオフトラック力を与えることはない。
【0017】図4において、スライダ200が非ゼロス
キューに合わせられていることで、空気流がリーディン
グエッジ面202と側面204に対向しており、それに
よって空気流はリーディングエッジに沿って側面204
から側面206に向かって集中し、かつ、側面204に
沿ってリーディングエッジ202からトレーリングエッ
ジ208に向かって集中する。側面204に近接するト
レーリングエッジ208から渦が生じ、また、リーディ
ングエッジ202に近接する側面206から小さな渦2
16が生じる。これらの非対称渦が生じることによっ
て、追従するトラックに対してスライダを放射状に移す
オフトラック力218が生じる。
【0018】オフトラック力218は、渦発生周波数f
sにほぼ等しい、周波数fFを有する。この周波数そのも
のは、スライダの高さ、およびスライダに当たる空気の
平均速度に基づく。さらに詳しく言うと、渦発生周波数
は次の式で計算可能である。 fs=S・U/h ここで、Sはストローハル数であり、Uは空気流の平均
速度であり、hはスライダの高さ、すなわち厚さであ
る。オフトラック力218の周波数(従って、渦の生じ
る周波数)fsがサスペンションの構造モードとほとん
ど同じである場合、同一周波数fR=fsにてサスペンシ
ョンに共振が生じ、非反復的にスライダを放射状に振動
させる。非反復的ランナウト(NRRO)を示すこの振
動はサーボ帯域幅外であることから、トラック追従サー
ボ機構で補正することは出来ない。本発明はこの振動を
最小限に抑える方法を提供するものである。
【0019】図3および図4において示すフローモデル
は、スライダにおける空気流の数値シミュレーションを
提供するものであることが従来技術において理解されよ
う。これらの数値シミュレーションを用いて渦発生を最
小限に抑えるプロファイルを生成することが可能であ
る。図5は、渦発生を最小限に抑えるスライダプロファ
イルを作り出すプロセスのフローチャートである。
【0020】図1を参照に説明すると、スライダがディ
スクの外半径トラックと内半径トラック間を移動するの
にともなって、スライダのスキュー方位は正スキューか
ら負スキューへと変わる。従い、オフトラックPMS負
荷の大きさは、スライダがトラックの外側から内側に移
動するのにともなって変わる。スキューの範囲は、ディ
スクドライブのジオメトリと、特に、ディスク半径と、
アクチュエータアームおよびサスペンションに支持され
たスライダの方位に基づく。よって、所定のディスクド
ライブにおいて、スキュー方位の正負の度合いを確定す
ることが可能であり、かつ、ディスクトラックの半径を
横断するスライダのさまざまな位置における空気流によ
る影響をモデル化することが可能である。ディスク半径
を横断するスライダの、モデル化されたさまざまな位置
における数値シミュレーションに基づいてスライダの形
状をプロファイル化し、スライダの乱れを最小限に抑え
ることが可能である。さらに詳しく言うと、サイドエッ
ジ面、リーディングおよびトレーリングエッジ面、そし
てスライダの上面でさえもこれらのプロファイルを、サ
スペンションの構造モードにおける渦発生を最小限に抑
えるように形成することが可能である。
【0021】図5は、スライダプロファイルを最適化す
るプロセスの工程系統図である。ステップ302におい
て、最大正スキューと最大負スキュー間のスキュー位置
の範囲が、内側トラックと外側トラックの半径から識別
される。スライダがステップ304において選択され、
そのプロファイルのコンピュータモデルがステップ30
6にて生成される。ステップ308において、スキュー
方位の範囲内におけるスキュー方位が選択され、かつ、
ステップ310においてモデル化されたスライダプロフ
ァイルにおける空気流の数値シミュレーションが生成さ
れる。数値シミュレーションの生成に好都合な一技法
は、モデル化されたスライダプロファイルにおける空気
流をソフトウェアを用いてシミュレートし、モデル化さ
れたプロファイルにおけるシミュレートされた空気流ベ
クトルを示す数値リストの形式の数値シミュレーション
を生成することである。図3および図4はFluent
6.0ソフトウェアを用いて生成された数値シミュレー
ションの結果から得られた表示例である。
【0022】ステップ312において、適切に試験され
たスキュー方位が、ディスクのトラック外側半径とトラ
ック内側半径間のスキュー範囲に当たるかどうか判断さ
れる。さらに詳しく言うと、スライダプロファイルにお
ける空気流の影響は、外側トラックと内側トラック間に
おけるスキュー方位によって異なる。従い、本プロセス
において、モデル化されたスライダプロファイルにおけ
る空気流の数値シミュレーションを、トラック半径範囲
にある複数のスキュー方位にて行う必要がある。このプ
ロセスが、出来るだけ少ない2つのスキュー方位にて、
すなわち(最も外側のトラックと最も内側のトラックに
おける)スライダの最大正スキューと最大負スキューに
て実行される場合もある。しかし、プロセスの最初の反
復において、最大正スキューと最大負スキューのそれぞ
れ1つ、そしてもう1つがゼロスキューの、少なくとも
3つのスキュー方位を用いることがより望ましい。当然
ながら、何か所定のケースでは4つ以上のスキュー方位
を用いることもある。
【0023】ステップ312において、選択された数よ
りも少ないスキュー位置が試験された場合、プロセスの
ループはステップ308に戻り、上記に述べたように、
新しいスキュー方位が選択されて新しい数値シミュレー
ションが生成される。
【0024】ステップ312において選択されたスキュ
ー方位が試験された場合、プロセスはステップ314へ
と続く。ステップ314において、ステップ310にて
生成された数値シミュレーションが分析されて、モデル
化されたスライダプロファイルにおけるシミュレートさ
れた空気流ベクトルによるオフトラック力によって生じ
る、推定の共振周波数振動を計算する。さらに詳しく言
うと、サスペンション112(図2)の構造モードであ
るいは近くで、スライダにオフトラック力を生じせしめ
る非対称渦が存在するかどうかの識別を行うために、ス
ライダプロファイルにおける空気流の数値シミュレーシ
ョンが試験される。そうした非対称渦が存在する場合、
オフトラック力の強度、位置、方向、そしてさらにオフ
トラック力によるスライダの半径移動の想定距離とを識
別するために、空気流ベクトルが試験される。サスペン
ション112の構造モードにおけるオフトラック力によ
るスライダの移動は、スライダの非再現性ランナウト
(NRRO)振動に起因する。
【0025】ステップ316において、振動移動が(ス
ライダの移動の半径距離に対して)目標値、すなわち所
定の最小値を超過した場合、プロセスはステップ318
へと続き、ここで、ステップ314において識別された
振動と、ステップ310において生成された数値シミュ
レーションとに基づき、モデル化されたスライダプロフ
ァイルが調整される。目標とされる所定の最小値は、面
積とトラック密度仕様に合致するようにディスクドライ
ブ対して特定されたトラック位置ずれ要求に合致すると
いったような、何らかの設計基準に基づいて選択され
る。ステップ314において実行された数値シミュレー
ションによる振動分析が、ステップ310にて見つけ出
された非対称の発生渦によりサスペンション112(図
2)の構造モードであるいは近くでスライダに対する過
度のオフトラック力が生じる可能性があることを示して
いる場合、スライダプロファイルのモデルは、ステップ
318において空気流ベクトルの数値シミュレーション
に基づいて変えられ、それにより渦の発生を減じ、か
つ、または、発生する渦のバランスをとる。さらに詳し
く言うと、ステップ310にて生成された空気流ベクト
ルをシミュレートする数値リスティングは、空気流の、
強度、場所、および動きに関する情報、よって、空気流
によってスライダにかかる力の情報を提供する。ステッ
プ314において、力の周波数、強度、および場所がこ
の情報から計算される。ステップ318において、力に
関する情報が用いられてスライダプロファイルモデルが
調整される。そして、プロセスはステップ316に戻
り、ここで新しい(第二の)プロファイルがモデル化さ
れる。このプロセスは、第二プロファイルに対して、所
定数のスキュー方位に対して繰り返される。
【0026】ステップ306にて生成されたスライダプ
ロファイルモデルに対してステップ314において実行
された振動分析において、振動による移動が所定の最小
距離目標に合致していることを示すまで、複数のプロフ
ァイルモデルに対して図5のプロセスを繰り返し続け
る。次にプロセスはステップ320へと続き、ステップ
306にて作り出されたモデルを出力する。
【0027】ステップ316における振動テストの目標
とされる所定の最小距離は、設計者により選択される設
計上の限界である。都合のよい振動しきい値はトラック
幅の1%であることを我々は発見した。すなわち、サス
ペンション112で支持されているとき、スライダは振
動によってトラック幅の1%を超えて移動することはな
い。従い、渦発生は最小限に抑えられ、それによって、
渦発生による振動がトラック幅の1%を超えてスライダ
を放射状に振動させることはない。15マイクロインチ
(5.8ミクロン)のトラック幅を有するディスクドラ
イブに関していうと、渦発生による振動は約0.15マ
イクロインチ(0.06ミクロン)未満である。当然な
がら、ディスクドライブの独自の設計に基づいて、他の
しきい値レベルが選択され得る。
【0028】スライダの実際のプロファイリングは出力
されたスライダプロファイルモデルを用いて達成され
る。プロファイルは、スライダボディを所望の形に機械
加工することによって、あるいはスライダボディ上に材
料を蒸着させて所望の形を形成することによって、ある
いはスライダボディを選択的にエッチングして所望の形
を形成することによって作り出される。しかし、最も好
ましいのは、スライダボディに接着剤を用いて必要な形
状を生成することで所望のプロファイルを達成すること
である。接着剤は、スライダをサスペンション112に
付けるのに使用されているものと同材料であろう。好都
合に、サスペンションにスライダをアセンブリするのと
同時に、接着剤を用いてスライダを正しいプロファイル
に形成することが可能であり、それによって製造工程を
最小限化する。多くの場合、ステップ306にて生成さ
れたプロファイルモデルは、スライダの異なるスキュー
方位におけるフロー負荷の違いによってそれ自身が非対
称である。このような場合、スライダボディの結果のプ
ロファイルは非対称であろう。
【0029】プロファイル化されたスライダを備えたサ
スペンションが、完成されたディスクドライブアセンブ
リの要求される設計レベルの機械的ショックに耐え得る
ことを確認するとともに、スライダ(プロファイリング
およびアセンブリ両方に対して)用いられた接着剤が剥
がれないことを確認するために、図5に示したプロセス
が完了した後、サスペンションにショックテストを施行
することが望ましい。
【0030】図6は、ほぼ直線形のボディ402を有す
るスライダ400を示したものである。このボディのプ
ロファイルは図5に示したプロセスにより最適化され、
かつ本発明に従って製造されたものである。スライダボ
ディ402の元の(すなわち、図5のプロセスにおける
ステップ304にて選択された)直線形状では、空気ベ
アリング面のレール(図示せず)、トレーリングエッジ
面404、リーディングエッジ面406、サイドエッジ
面408および410、そして(空気ベアリング面の反
対側である)上面412を備えている。図5において実
行されたプロファイリングによる結果の空気力学的面4
14、416、418、および420をそれぞれ、面4
04、408、410、および406に重ねて示してい
る。
【0031】トレーリング空気力学的面414はスキュ
ー角の最大変化が大きい環境において有益であり、スラ
イダより発生するトレーリング渦をなくす目的を果た
す。リーディング空気力学的面420は、スライダを通
過する空気流を流線形にして、渦を最小限におさえるこ
とに有益である。多くの実施形態において、トレーリン
グ空気力学的面414、および、またはリーディング空
気力学的面420は省かれよう。また、他の実施形態に
おいて、特に、スキュー角が、約ゼロと、ある正スキュ
ーあるいは負スキューとの間において変わる環境におい
ては、側面408および側面410のうち一方の空気力
学的面が省かれることもある。またさらに他の実施形態
において、特に、高速のディスク回転速度による偏流の
高い環境においては、空気力学的面が上面412に形成
されよう。面414、416、および418は、既に述
べたように接着剤あるいは他の材料により形成される。
それぞれの面は図5のステップ320において出力され
たプロファイルモデルからパターン化される。あるい
は、万一、スライダボディ材料を取り除くことによる影
響を面に受けるようであれば、スライダのエッチングあ
るいは機械加工といった技術は空気ベアリング面の修正
を必要とするものであるが、スライダプロファイルは、
こうしたスライダのエッチングあるいは機械加工により
達成される。
【0032】図6に示すように、空気力学的面は連続的
にカーブをなした面である。よって、空気力学的面41
6および418は、リーディングエッジ面406もしく
は420からトレーリングエッジ面404もしくは41
4まで伸長し、空気力学的面418および420は側面
416および418間に伸長している。カーブの形状は
円形、楕円形、放物形状、あるいはプロファイリングプ
ロセスにて選択された他の連続的にカーブをなした形状
となろう。ここではカーブの形状が全ての面に行きわた
って示されているが、曲率のレートは、リーディングエ
ッジ面とトレーリングエッジ面間における面に沿って変
わる。さらに、スライダが、最大正スキュー角と最大負
スキュー角が同一でないという環境において使用される
ような場合、側面416のカーブの形状は側面418の
カーブの形状とは異なる。しかし、既に述べたように、
スライダの少なくとも一方の側面がプロファイル化され
ることで、スライダの全ての設計スキュー方位において
スライダから発生する渦をかなり少なくし、実質上これ
をなくし、それによって、風によりスライダにかかるオ
フトラック力を実質的に除去するケースもある。
【0033】図7から図10は本発明の効果を示したも
のである。図7は、トレーリング空気流452のパター
ンを示した、プロファイルが本発明によって最適化され
ていない標準的なスライダ450のマイクロ写真であ
る。図8は、トレーリング空気流456のパターンを示
した、プロファイルが本発明によって最適化されたスラ
イダ454のマイクロ写真である。空気流パターン45
2と456との比較により、最適化されたスライダ45
4からの再循環ゾーン460の範囲が、標準的スライダ
450からの再循環ゾーン458よりも小さいことが明
らかである。図9は、標準スライダ(470)と最適化
されたスライダ(472)の両方の抗力係数を時間に対
したものであり、図10は、標準スライダ(474)と
最適化されたスライダ(476)の両方の抗力係数を周
波数で示したものである。これらのグラフは最適化され
たスライダにおいて抗力係数が改善されて(低くなっ
て)いること明確に示している。
【0034】ある一実施形態において、本発明は、流体
の流れを生じさせてスライダを支え、媒体に近接してこ
れを浮上させる移動媒体(107)に対向するように配
置された空気ベアリング面、空気ベアリング面の反対面
である上面(412)、流体の流れに対向するように配
置されたリーディング面(406)、リーディング面の
反対面であるトレーリング面(414)、および、リー
ディング面、トレーリング面、かつ空気ベアリング面と
上面間にあって対面した第一側面および第二側面(41
6および418)を構成するほぼ線形のボディ(40
0)を有する空気力学的スライダを提供する。このスラ
イダは、側面(416と418)の少なくとも一方が、
リーディング面とトレーリング面間において連続的にカ
ーブをなしていることを特徴とする。また、スライダは
異なるスキュー方位にて移動媒体に近接して浮上するよ
うに配置されており、そしてさらに、側面(416と4
18)の少なくとも一方がカーブをなすことで、その側
面にかかるオフトラック力(218)を実質的に除去す
ることを特徴とする。
【0035】別の実施形態において、本発明は、移動媒
体107によって生じた空気流の方向に対して異なるス
キュー方位にて移動媒体107に近接して浮上するスラ
イダのプロファイルを選択するプロセスを提供する。ス
ライダのプロファイルはモデル化され(ステップ30
6)、そして、モデル化されたプロファイルにおける空
気流の数値シミュレーションが、複数のスキュー方位
(ステップ312)の各々において生成される(ステッ
プ310)。これらのスキュー方位は、スライダが空気
流に対して浮上するようなスキュー方位の範囲内にある
(ステップ302)。スライダのプロファイルモデルは
数値シミュレーション(ステップ314−316)に基
づいて調整される(ステップ318)。スライダプロフ
ァイルはモデル化されたスライダプロファイルに基づい
て選択される(ステップ320)。好ましい実施形態に
おいて、プロセスは反復的に繰り返され、プロファイル
を最適化する。
【0036】好ましくは、数値シミュレーションを用い
てスライダモデルに振動分析が行われる(ステップ31
4)。ステップ316において、サスペンション構造モ
ードでの振動が所定の最小値を超過する(スライダのト
ラック幅移動の約1%を超えるような)場合、スライダ
プロファイルはステップ318において調整される。ス
ライダの移動が目標の所定最小値を超過しなくなるま
で、プロセスは反復的に繰り返される。この達成によっ
てスライダモデルが出力される。
【0037】本発明のプロセスは、ディスクドライブの
スピンドル速度やディスク直径によって制限されるもの
ではなく、またディスクドライブで稼動するディスク数
によって制限されるものでもない。それどころか、本発
明は、直径の小さいディスク同様、直径の大きいストレ
ージディスクを有するディスクドライブに適合が可能で
あるだけでなく、スピンドルの低速回転、並びに高速回
転にて稼動するシングルディスクおよび多重ディスクの
ディスクドライブにも適合が可能である。さらに、液体
同様、空気、ヘリウムおよび他のガスを含めた流体の媒
体において稼動するスライダや他のデバイスをプロファ
イル化するために本発明を使用することが可能である。
【0038】本発明について磁気ディスクドライブ用の
スライダに関して詳細に説明を行ったが、本発明は、テ
ープ駆動機構およびこれと同様のものにおいて見られる
線形移動媒体といった、他のタイプの技術を使用するシ
ステムとの実行も可能であるのと同様に、サーボトラッ
クライタ、マルチディスクライタ、トラック書き込みテ
スタ、ヘッドテスタ、ディスク表面プロファイラ、光学
ドライブといったものを含めた(しかしこれらに限定さ
れるわけではない)回転記憶媒体を用いる他のシステム
との実行も可能であることは従来技術において理解出来
よう。
【0039】本発明のさまざまな実施形態における多数
の特性および効果を、本発明のさまざまな実施形態の構
造と機能に関する詳細とともに上記説明において述べた
が、本開示は例示目的においてのみなされたものであ
り、請求項に述べた用語の広範な一般的意味により示さ
れる全ての範囲に及んで、本発明の原理内において、特
にパーツの構造と配置に関して細部における変更が可能
である。例えば、本発明の範囲を逸脱することなく、実
質的に同一の機能性を保ちながら、プロセスごとの特定
の用途によって特定の構成要素が変更され得る。従い、
本発明について回転媒体と使用するスライダプロファイ
ルの最適化との関連において説明を行ったが、本プロセ
スは、表面がデータ記憶に使用されるか否かにかかわら
ず、表面に対して相対的動作を行うように設計された他
のデバイスにも適用することが可能である。加えて、本
プロセスにおけるステップのその多くを実行する特定の
ソフトウェアプログラムとの関連において本プロセスの
説明を行ったが、本発明の範囲を逸脱することなく、他
の技術やプログラムを用いて同様の機能を実行すること
も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の態様が実行されるディスクドライブの
斜視図である。
【図2】図1に示したディスクドライブのサスペンショ
ンによって支持されたスライダの斜視図である。
【図3】ゼロスキュー方位におけるスライダを通過する
空気流のパターンを示したものである。
【図4】非ゼロスキュー方位におけるスライダを通過す
る空気流のパターンを示したものである。
【図5】本発明の第一実施形態に基づいてスライダのプ
ロファイルを最適化するプロセスの工程系統図である。
【図6】図5のプロセスによって生成されたプロファイ
ルを有する、本発明の第二実施形態に基づくスライダを
示したものである。
【図7】標準的スライダのマイクロ写真である。
【図8】本発明に基づくスライダのマイクロ写真であ
る。
【図9】本発明に基づいてプロファイル化されたスライ
ダの効果を示したグラフである。
【図10】本発明に基づいてプロファイル化されたスラ
イダの効果を示したグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ラム モハン ラオ アメリカ合衆国 ミネソタ、ショアビュ ー、 オークウッド ドライブ 332 Fターム(参考) 5D042 NA02 PA10 QA01

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 媒体により生じる流体の流れの方向に対
    して異なるスキュー方位にて移動媒体に近接して浮上す
    るスライダのプロファイルを選択するプロセスにおい
    て、該プロセスは、a)スライダのプロファイルをモデ
    ル化するステップと、b)スライダが流体の流れに対し
    て浮上するようなスキュー方位の範囲内にある複数のス
    キュー方位の各々にて、モデル化されたプロファイルに
    おける流体の流れの数値シミュレーションを生成するス
    テップと、c)モデル化されたスライダプロファイルを
    数値シミュレーションに基づいて調整するステップと、
    d)モデル化されたプロファイルに基づいてスライダプ
    ロファイルを選択するステップとから成ることを特徴と
    するスライダのプロファイルを選択するプロセス。
  2. 【請求項2】 上記のステップc)は、c1)シミュレ
    ートされた流体の流れによる、モデル化されたスライダ
    の振動移動を計算するステップと、c2)計算された振
    動移動が所定の最小値を超過する場合、数値シミュレー
    ションに基づいてモデル化されたスライダプロファイル
    を調整するステップから成り、かつ、上記のステップ
    d)は、計算された振動移動が所定の最小値を超過しな
    いモデル化されたスライダプロファイルを選択すること
    から成ることを特徴とする請求項1に記載のプロセス。
  3. 【請求項3】 上記ステップc)の後と上記ステップ
    d)の前に、e)調整されてモデル化されたスライダプ
    ロファイルに対して上記ステップa)とステップb)を
    繰り返すステップをさらに含むことを特徴とする請求項
    2に記載のプロセス。
  4. 【請求項4】 上記ステップc)の後と上記ステップ
    d)の前に、e)調整されてモデル化されたスライダプ
    ロファイルに対して上記ステップa)とステップb)を
    反復的に繰り返すステップをさらに含むことを特徴とす
    る請求項2に記載のプロセス。
  5. 【請求項5】 上記のステップc1)は、反復毎に、ス
    ライダへのオフトラック力による、モデル化されたプロ
    ファイルを有するスライダの移動距離を測定することを
    含み、かつ、上記のステップd)は移動距離が所定の最
    小値を超過しないときに実行されることを特徴とする請
    求項4に記載のプロセス。
  6. 【請求項6】 上記のステップb)で生成された数値シ
    ミュレーションは正スキュー方位および負スキュー方位
    にて実行されることを特徴とする請求項1に記載のプロ
    セス。
  7. 【請求項7】 上記のステップc)は、c1)シミュレ
    ートされた流体の流れによる、モデル化されたスライダ
    の振動移動を計算し、c2)計算された振動移動が所定
    の最小値を超過する場合、数値シミュレーションに基づ
    いてモデル化されたスライダプロファイルを調整するス
    テップから成り、かつ、上記のステップd)は、計算さ
    れた振動移動が所定の最小値を超過しないモデル化され
    たスライダプロファイルを選択することから成ることを
    特徴とする請求項6に記載のプロセス。
  8. 【請求項8】 上記のステップc)の後と上記のステッ
    プd)の前に、e)調整されてモデル化されたスライダ
    プロファイルに対して上記のステップa)とステップ
    b)を繰り返すステップをさらに含むことを特徴とする
    請求項7に記載のプロセス。
  9. 【請求項9】 上記のステップc)の後と上記のステッ
    プd)の前に、e)調整されてモデル化されたスライダ
    プロファイルに対して上記ステップa)とステップb)
    を反復的に繰り返すステップをさらに含むことを特徴と
    する請求項7に記載のプロセス。
  10. 【請求項10】 上記のステップc1)は、反復毎に、
    スライダへのオフトラック力による、モデル化されたプ
    ロファイルを有するスライダの移動距離を測定すること
    を含み、かつ、上記ステップd)は移動距離が所定の最
    小値を超過しないときに実行されることを特徴とする請
    求項9に記載のプロセス。
  11. 【請求項11】 サスペンションに取り付けるスライダ
    の製造において、e)選択されたスライダプロファイル
    に基づいてスライダを製造することをさらに含むことを
    特徴とする請求項1に記載のプロセス。
  12. 【請求項12】 請求項11のプロセスによって製造さ
    れたスライダ。
  13. 【請求項13】 流体の流れを生じさせてスライダを支
    えて、媒体の表面に近接してこれを浮上させる移動媒体
    に対向するように配置された空気ベアリング面、空気ベ
    アリング面の反対側の面である上面、流体の流れに対向
    するように配置されたリーディング面、リーディング面
    の反対側の面であるトレーリング面、および、空気ベア
    リング面および上面と、リーディング面およびトレーリ
    ング面との間を間断なく伸長し、対面する第一側面およ
    び第二側面とを画成するほぼ線形のボディを有するスラ
    イダにおいて、少なくとも一方の側面はリーディング面
    とトレーリング面間において連続的にカーブをなしてい
    ることを特徴とするスライダ。
  14. 【請求項14】 トレーリング面は、第一側面と第二側
    面間において連続的にカーブしていることを特徴とする
    請求項13に記載のスライダ。
  15. 【請求項15】 リーディング面は、第一側面と第二側
    面間において連続的にカーブしていることを特徴とする
    請求項13に記載のスライダ。
  16. 【請求項16】 流体の流れを生じさせてスライダを支
    えて、媒体の表面に近接してこれを浮上させる移動媒体
    に対向するように配置された空気ベアリング面、空気ベ
    アリング面の反対側の面である上面、流体の流れに対向
    するように配置されたリーディング面、リーディング面
    の反対側の面であるトレーリング面、および、空気ベア
    リング面および上面と、リーディング面およびトレーリ
    ング面との間を間断なく伸長し、対面する第一側面およ
    び第二側面とを画成するほぼ線形のボディを有するスラ
    イダにおいて、該スライダは、流体の流れの方向に対し
    て異なるスキュー方位にて媒体に近接して浮上するよう
    に配置されており、ここで、スライダの少なくとも一方
    の側面がカーブをなしていることによって、異なるスキ
    ュー方位にて少なくとも一方の側面にかかるオフトラッ
    ク力を実質的に除去することを特徴とするスライダ。
  17. 【請求項17】 少なくとも一方の側面はリーディング
    面とトレーリング面間において連続的にカーブをなして
    いることを特徴とする請求項16に記載のスライダ。
  18. 【請求項18】 トレーリング面は、第一側面と第二側
    面間にてカーブをなしていることを特徴とする請求項1
    6に記載のスライダ。
  19. 【請求項19】 リーディング面は、第一側面と第二側
    面間にてカーブをなしていることを特徴とする請求項1
    6に記載のスライダ。
  20. 【請求項20】 第一側面および第二側面がカーブをな
    していることで、スキュー方位が正と負の間を変わるこ
    とによって第一側面と第二側面にかかるオフトラック力
    を実質的に除去することを特徴とする請求項16に記載
    のスライダ。
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