JPH11141881A - 過熱蒸気を利用した加熱調理装置 - Google Patents
過熱蒸気を利用した加熱調理装置Info
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- JPH11141881A JPH11141881A JP30685797A JP30685797A JPH11141881A JP H11141881 A JPH11141881 A JP H11141881A JP 30685797 A JP30685797 A JP 30685797A JP 30685797 A JP30685797 A JP 30685797A JP H11141881 A JPH11141881 A JP H11141881A
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- heating
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 過熱蒸気を利用した食品調理において、食品
を好ましい焼き色や食感に仕上げることを目的とする。 【解決手段】 加熱室1に過熱蒸気を送り込む第1の蒸
気誘導手段4と第2の蒸気誘導手段5を設け、制御手段
6により食品近傍部と加熱室全体のどちらか一方あるい
は両方に選択的に過熱蒸気供給を行うことにより、食品
の種類に応じた加熱温度に制御することができる。
を好ましい焼き色や食感に仕上げることを目的とする。 【解決手段】 加熱室1に過熱蒸気を送り込む第1の蒸
気誘導手段4と第2の蒸気誘導手段5を設け、制御手段
6により食品近傍部と加熱室全体のどちらか一方あるい
は両方に選択的に過熱蒸気供給を行うことにより、食品
の種類に応じた加熱温度に制御することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、おもにオーブン料
理など焼き色が重要となる食品の加熱調理方法および加
熱調理装置に関する。また、野菜など加熱中に色が変色
しないように加熱をおこなう方法および加熱調理装置に
関する。また、その加熱調理装置の掃除に関する。
理など焼き色が重要となる食品の加熱調理方法および加
熱調理装置に関する。また、野菜など加熱中に色が変色
しないように加熱をおこなう方法および加熱調理装置に
関する。また、その加熱調理装置の掃除に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、オーブンなどの加熱調理器は、図
5に示すような構成のものがある。図5はオーブンの構
成を示す断面図である。1は加熱室であり、オーブン外
壁18との間にヒ−タ19が収納されている。オーブン
庫内の温度や湿度を検知するセンサ20の信号をもと
に、マイコン21はヒ−タ入力を制御する。ヒ−タ入力
が制御されることにより、オーブン庫内は調理物に応じ
た温度に保たれる。ヒ−タによりオーブン庫内壁が加熱
され、庫内壁からの輻射と庫内雰囲気空気の対流によ
り、食品は加熱される。
5に示すような構成のものがある。図5はオーブンの構
成を示す断面図である。1は加熱室であり、オーブン外
壁18との間にヒ−タ19が収納されている。オーブン
庫内の温度や湿度を検知するセンサ20の信号をもと
に、マイコン21はヒ−タ入力を制御する。ヒ−タ入力
が制御されることにより、オーブン庫内は調理物に応じ
た温度に保たれる。ヒ−タによりオーブン庫内壁が加熱
され、庫内壁からの輻射と庫内雰囲気空気の対流によ
り、食品は加熱される。
【0003】また、オーブン加熱に水蒸気を組み合わせ
て加熱をおこなうものとして、特開平7−293889
号公報記載の発明がある。これは、オーブンにスチーム
と外気を送り込むことにより加熱雰囲気を制御し、食品
の種類に応じた温度で加熱調理をおこなう装置である。
て加熱をおこなうものとして、特開平7−293889
号公報記載の発明がある。これは、オーブンにスチーム
と外気を送り込むことにより加熱雰囲気を制御し、食品
の種類に応じた温度で加熱調理をおこなう装置である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】通常、オーブン加熱で
は一定温度で一つの調理が行われることが多く、加熱途
中において加熱温度を変化させることはない。そのた
め、食品表面と内部の温度上昇のバランスが悪くなる場
合がある。特に、厚みのある食品をオーブンで加熱する
と、中心部の温度が上昇するまで加熱した時に表面部は
過加熱となり、食品の食感が損なわれるとともに、焦げ
も発生する。そこで、乾燥や焦げを防止するため、オー
ブン庫内の温度を低めに設定したり、電力を断続的に投
入していた。しかし、調理に時間を要し、食品の水分が
減少しやすいという問題があった。
は一定温度で一つの調理が行われることが多く、加熱途
中において加熱温度を変化させることはない。そのた
め、食品表面と内部の温度上昇のバランスが悪くなる場
合がある。特に、厚みのある食品をオーブンで加熱する
と、中心部の温度が上昇するまで加熱した時に表面部は
過加熱となり、食品の食感が損なわれるとともに、焦げ
も発生する。そこで、乾燥や焦げを防止するため、オー
ブン庫内の温度を低めに設定したり、電力を断続的に投
入していた。しかし、調理に時間を要し、食品の水分が
減少しやすいという問題があった。
【0005】このようなオーブンの課題を解決する手段
として、食品にスチームと外気を送り込み、加熱雰囲気
温度を制御する方法が提案されている。たとえば、短時
間で食品を焦がさずに加熱しようとする場合、初期に高
温スチームで加熱し、途中から外気を送り込み、加熱室
雰囲気の温度を低下させて食品の焦げを防止する方法が
述べられている。しかし、加熱室雰囲気は高いエンタル
ピを有したスチームであり、加熱途中から温度を下げる
など設定したい温度に制御するには時間を要し、食品の
焦げ防止などは難必ずしも満足するものではない。
として、食品にスチームと外気を送り込み、加熱雰囲気
温度を制御する方法が提案されている。たとえば、短時
間で食品を焦がさずに加熱しようとする場合、初期に高
温スチームで加熱し、途中から外気を送り込み、加熱室
雰囲気の温度を低下させて食品の焦げを防止する方法が
述べられている。しかし、加熱室雰囲気は高いエンタル
ピを有したスチームであり、加熱途中から温度を下げる
など設定したい温度に制御するには時間を要し、食品の
焦げ防止などは難必ずしも満足するものではない。
【0006】さらに、これらの方法では、庫内雰囲気で
の加熱であり、庫内の広さとあいまって、食品の温度上
昇が緩慢となる。そのため、野菜などの酵素は失活する
温度に達するまでに時間がかかり、酵素的褐変がおこり
やすく、変色が生じる。また、雰囲気温度もあまり高く
ならず、食品の焼き色は均一化されるが、グラタンなど
部分的に焦げているほうが好ましいとされるものには不
向きでかつ焦げ目が形成されるのに時間を要する。
の加熱であり、庫内の広さとあいまって、食品の温度上
昇が緩慢となる。そのため、野菜などの酵素は失活する
温度に達するまでに時間がかかり、酵素的褐変がおこり
やすく、変色が生じる。また、雰囲気温度もあまり高く
ならず、食品の焼き色は均一化されるが、グラタンなど
部分的に焦げているほうが好ましいとされるものには不
向きでかつ焦げ目が形成されるのに時間を要する。
【0007】また、従来、オーブン加熱終了後の庫内の
油汚れは、から焼きを行うか、触媒による自然浄化を行
うことで除去していた。しかし、オーブン庫のから焼き
は500℃程度の温度が必要であり、多量の熱量と長い
加熱時間を要した。また、触媒による自然浄化では、汚
れが強い場合や温度分布によっては、浄化されにくいと
いう問題があった。
油汚れは、から焼きを行うか、触媒による自然浄化を行
うことで除去していた。しかし、オーブン庫のから焼き
は500℃程度の温度が必要であり、多量の熱量と長い
加熱時間を要した。また、触媒による自然浄化では、汚
れが強い場合や温度分布によっては、浄化されにくいと
いう問題があった。
【0008】本発明は過熱蒸気を利用した上記オーブン
加熱の課題解決と加熱温度制御を提案するものであり、
オーブン庫に過熱蒸気を供給する第2の蒸気誘導手段と
食品近傍へ過熱蒸気を供給する第1の蒸気誘導手段とを
設け、制御手段が食品近傍部と加熱室全体のどちらか一
方あるいは両方に過熱蒸気の供給を選択的に行うことに
より、加熱雰囲気をコントロールすることを目的とす
る。
加熱の課題解決と加熱温度制御を提案するものであり、
オーブン庫に過熱蒸気を供給する第2の蒸気誘導手段と
食品近傍へ過熱蒸気を供給する第1の蒸気誘導手段とを
設け、制御手段が食品近傍部と加熱室全体のどちらか一
方あるいは両方に過熱蒸気の供給を選択的に行うことに
より、加熱雰囲気をコントロールすることを目的とす
る。
【0009】また、制御手段により食品があらかじめ設
定した温度あるいは加熱時間に達する時点まで、食品近
傍への過熱蒸気を供給することにより、野菜などの加熱
時の変色を防止したり、グラタンなどの焦げ目を短時間
で形成することを目的とする。
定した温度あるいは加熱時間に達する時点まで、食品近
傍への過熱蒸気を供給することにより、野菜などの加熱
時の変色を防止したり、グラタンなどの焦げ目を短時間
で形成することを目的とする。
【0010】また、飽和蒸気を供給する第3の蒸気誘導
手段を設け、食品の重量変化に基づいて100℃付近の
蒸気を食品近傍に供給することにより、食品表面温度を
下げ、焦げを防止するとともにしっとりとした食感に仕
上げることを目的とする。
手段を設け、食品の重量変化に基づいて100℃付近の
蒸気を食品近傍に供給することにより、食品表面温度を
下げ、焦げを防止するとともにしっとりとした食感に仕
上げることを目的とする。
【0011】また、調理終了後、制御手段により加熱室
に蒸気を一定時間供給した後、シャワーノズルなどの洗
浄手段から庫内全体に水を噴射することにより、調理後
の加熱室の汚れを自動的に除去することを目的とする。
に蒸気を一定時間供給した後、シャワーノズルなどの洗
浄手段から庫内全体に水を噴射することにより、調理後
の加熱室の汚れを自動的に除去することを目的とする。
【0012】また、調理終了後、制御手段により加熱室
に過熱蒸気を一定時間供給することで、調理後の加熱室
の油汚れを焼ききることを目的とする。
に過熱蒸気を一定時間供給することで、調理後の加熱室
の油汚れを焼ききることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のおよび加熱調理装置は後述の構成とした。
に、本発明のおよび加熱調理装置は後述の構成とした。
【0014】すなわち、食品を収納する加熱室と、過熱
蒸気を発生させる過熱蒸気発生手段と、前記過熱蒸気発
生手段で発生した過熱蒸気を前記加熱室内に導く第1お
よび第2の蒸気誘導手段と、前記第1の蒸気誘導手段と
第2の蒸気誘導手段のどちらか一方または両方に前記過
熱蒸気が供給されるよう制御する制御手段とを備えた構
成とした。
蒸気を発生させる過熱蒸気発生手段と、前記過熱蒸気発
生手段で発生した過熱蒸気を前記加熱室内に導く第1お
よび第2の蒸気誘導手段と、前記第1の蒸気誘導手段と
第2の蒸気誘導手段のどちらか一方または両方に前記過
熱蒸気が供給されるよう制御する制御手段とを備えた構
成とした。
【0015】また、加熱室内を加熱する加熱手段を備
え、加熱雰囲気の温度低下を防止する構成とした。
え、加熱雰囲気の温度低下を防止する構成とした。
【0016】また、第1の蒸気誘導手段は、加熱室内の
食品近傍へ過熱蒸気を供給する構成とした。
食品近傍へ過熱蒸気を供給する構成とした。
【0017】さらに、加熱室内の食品の温度を検知する
温度検知手段を備え、制御手段は、加熱室内の食品が予
め設定した温度に達した場合に、第1の蒸気誘導手段へ
の蒸気の供給を停止する構成とした。
温度検知手段を備え、制御手段は、加熱室内の食品が予
め設定した温度に達した場合に、第1の蒸気誘導手段へ
の蒸気の供給を停止する構成とした。
【0018】また、制御手段は、加熱室内の食品が予め
設定した加熱時間に達した場合に、第1の蒸気誘導手段
への蒸気の供給を停止する構成とした。
設定した加熱時間に達した場合に、第1の蒸気誘導手段
への蒸気の供給を停止する構成とした。
【0019】さらに、飽和蒸気を発生させる飽和蒸気発
生手段と、前記飽和蒸気発生手段で発生した飽和蒸気を
加熱室内に導く第3の蒸気誘導手段と、加熱室内の食品
の重量を検知する重量検知手段とを備え、制御手段は、
前記重量検知手段で検知した食品の重量に基づいて、前
記第3の蒸気誘導手段への飽和蒸気の供給を制御する構
成とした。
生手段と、前記飽和蒸気発生手段で発生した飽和蒸気を
加熱室内に導く第3の蒸気誘導手段と、加熱室内の食品
の重量を検知する重量検知手段とを備え、制御手段は、
前記重量検知手段で検知した食品の重量に基づいて、前
記第3の蒸気誘導手段への飽和蒸気の供給を制御する構
成とした。
【0020】また、過熱蒸気発生手段は、飽和蒸気を発
生させる飽和蒸気発生部と、前記飽和蒸気発生部で発生
させた飽和蒸気を加熱する蒸気加熱部とからなり、前記
飽和蒸気発生部で発生した飽和蒸気を加熱室内に導く第
3の蒸気誘導手段と、加熱室内の食品の重量を検知する
重量検知手段とを備え、制御手段は、前記重量検知手段
で検知した食品の重量に基づいて、前記第3の蒸気誘導
手段への飽和蒸気の供給を制御する構成とした。
生させる飽和蒸気発生部と、前記飽和蒸気発生部で発生
させた飽和蒸気を加熱する蒸気加熱部とからなり、前記
飽和蒸気発生部で発生した飽和蒸気を加熱室内に導く第
3の蒸気誘導手段と、加熱室内の食品の重量を検知する
重量検知手段とを備え、制御手段は、前記重量検知手段
で検知した食品の重量に基づいて、前記第3の蒸気誘導
手段への飽和蒸気の供給を制御する構成とした。
【0021】また、制御手段は、加熱室内の食品の重量
減少割合が予め設定した値に達した場合に、第3の蒸気
誘導手段へ飽和蒸気を供給する構成とした。
減少割合が予め設定した値に達した場合に、第3の蒸気
誘導手段へ飽和蒸気を供給する構成とした。
【0022】さらに、飽和蒸気を発生させる飽和蒸気発
生手段と、前記飽和蒸気発生手段で発生した飽和蒸気を
加熱室内に導く第3の蒸気誘導手段とを備え、制御手段
は、加熱室に飽和蒸気が一定時間供給されるよう制御す
る構成とした。
生手段と、前記飽和蒸気発生手段で発生した飽和蒸気を
加熱室内に導く第3の蒸気誘導手段とを備え、制御手段
は、加熱室に飽和蒸気が一定時間供給されるよう制御す
る構成とした。
【0023】また、過熱蒸気発生手段は、飽和蒸気を発
生させる飽和蒸気発生部と、飽和蒸気を加熱する蒸気加
熱部とからなり、前記飽和蒸気発生手段で発生した飽和
蒸気を加熱室内に導く第3の蒸気誘導手段を備え、制御
手段は、加熱室に飽和蒸気が一定時間供給されるよう制
御する構成とした。
生させる飽和蒸気発生部と、飽和蒸気を加熱する蒸気加
熱部とからなり、前記飽和蒸気発生手段で発生した飽和
蒸気を加熱室内に導く第3の蒸気誘導手段を備え、制御
手段は、加熱室に飽和蒸気が一定時間供給されるよう制
御する構成とした。
【0024】また、食品を収納する加熱室と、飽和蒸気
を発生させる飽和蒸気発生手段と、前記飽和蒸気発生手
段で発生した飽和蒸気を前記加熱室に導く飽和蒸気誘導
手段と、前記加熱室に飽和蒸気が一定時間供給されるよ
う制御する構成とした。
を発生させる飽和蒸気発生手段と、前記飽和蒸気発生手
段で発生した飽和蒸気を前記加熱室に導く飽和蒸気誘導
手段と、前記加熱室に飽和蒸気が一定時間供給されるよ
う制御する構成とした。
【0025】また、加熱室の壁面に水を噴射する洗浄手
段を備えた構成とした。さらに、食品を収納する加熱室
と、過熱蒸気を発生させる過熱蒸気発生手段と、前記過
熱蒸気発生手段で発生した過熱蒸気を前記加熱手段に導
く過熱蒸気誘導手段と、前記加熱室に過熱蒸気が一定時
間供給されるよう制御する制御部とを備えた構成とし
た。
段を備えた構成とした。さらに、食品を収納する加熱室
と、過熱蒸気を発生させる過熱蒸気発生手段と、前記過
熱蒸気発生手段で発生した過熱蒸気を前記加熱手段に導
く過熱蒸気誘導手段と、前記加熱室に過熱蒸気が一定時
間供給されるよう制御する制御部とを備えた構成とし
た。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【0027】(実施の形態1)以下、本発明の過熱蒸気
を利用した加熱調理装置の構成図である図1に基づいて
説明する。
を利用した加熱調理装置の構成図である図1に基づいて
説明する。
【0028】1は食品を加熱する加熱室であり、2は加
熱室庫内を加熱するヒ−タなどの加熱手段である。3は
過熱蒸気発生手段であり、過熱蒸気を発生する。発生し
た過熱蒸気は第1の蒸気誘導手段4と第2の蒸気誘導手
段5から加熱室1に送り込まれる。
熱室庫内を加熱するヒ−タなどの加熱手段である。3は
過熱蒸気発生手段であり、過熱蒸気を発生する。発生し
た過熱蒸気は第1の蒸気誘導手段4と第2の蒸気誘導手
段5から加熱室1に送り込まれる。
【0029】特に、第1の蒸気誘導手段は、加熱室1の
中央部の食品近傍部に過熱蒸気を供給できるような構成
となっている。たとえば、食品近傍まで吐出口を配設
(本例)したり、また、ノズル状の吐出口として壁面近
傍より過熱蒸気を食品に噴射させる等が考えられる。6
は制御手段であり、第1および第2の蒸気誘導手段のど
ちらか一方あるいは両方へ選択的に過熱蒸気を供給する
ように制御する。
中央部の食品近傍部に過熱蒸気を供給できるような構成
となっている。たとえば、食品近傍まで吐出口を配設
(本例)したり、また、ノズル状の吐出口として壁面近
傍より過熱蒸気を食品に噴射させる等が考えられる。6
は制御手段であり、第1および第2の蒸気誘導手段のど
ちらか一方あるいは両方へ選択的に過熱蒸気を供給する
ように制御する。
【0030】上記構成において、制御手段6により加熱
手段2が作動し、加熱室庫内は食品の種類に応じた温度
に予熱される。同時に、設定した温度の過熱蒸気が発生
する。そして、加熱室の予熱終了後に食品を加熱室1に
投入し、スタートボタン(図の記載なし)を操作する
と、制御手段6からの信号を基に第1の蒸気誘導手段4
と第2の蒸気誘導手段5のどちらか一方あるいは両方か
ら選択的に過熱蒸気が供給される。
手段2が作動し、加熱室庫内は食品の種類に応じた温度
に予熱される。同時に、設定した温度の過熱蒸気が発生
する。そして、加熱室の予熱終了後に食品を加熱室1に
投入し、スタートボタン(図の記載なし)を操作する
と、制御手段6からの信号を基に第1の蒸気誘導手段4
と第2の蒸気誘導手段5のどちらか一方あるいは両方か
ら選択的に過熱蒸気が供給される。
【0031】たとえば、第1の蒸気誘導手段4からだけ
ではなく、第2の蒸気誘導手段5からも食品近傍に過熱
蒸気が送られることにより、食品は早く、高い熱エネル
ギーをうけることができる。そのため、フライなどの再
加熱をおこなうと、食品表面ははやく乾燥されるととも
に、過熱蒸気のもっている高いエンタルピーにより、内
部昇温もはやく、衣はパリッと内部はしっとりとし、食
感のよい状態にしあげることができる。
ではなく、第2の蒸気誘導手段5からも食品近傍に過熱
蒸気が送られることにより、食品は早く、高い熱エネル
ギーをうけることができる。そのため、フライなどの再
加熱をおこなうと、食品表面ははやく乾燥されるととも
に、過熱蒸気のもっている高いエンタルピーにより、内
部昇温もはやく、衣はパリッと内部はしっとりとし、食
感のよい状態にしあげることができる。
【0032】また、肉類などを加熱する場合、加熱中に
肉汁(うま味成分)が流出しないように、加熱初期は第
1の蒸気誘導手段4と第2の蒸気誘導手段5の両方に過
熱蒸気を供給して加熱室全体と食品近傍部に過熱蒸気を
送り込む。食品近傍に送られる過熱蒸気により、食品近
傍はすばやく高温になり、肉表面は凝固し、加熱中に肉
汁が流出するのを防止する。肉表面が加熱凝固した後
は、表面の乾燥が促進されないように食品近傍の過熱蒸
気の投入を停止し、全体雰囲気でじっくりと加熱をおこ
なえばよい。
肉汁(うま味成分)が流出しないように、加熱初期は第
1の蒸気誘導手段4と第2の蒸気誘導手段5の両方に過
熱蒸気を供給して加熱室全体と食品近傍部に過熱蒸気を
送り込む。食品近傍に送られる過熱蒸気により、食品近
傍はすばやく高温になり、肉表面は凝固し、加熱中に肉
汁が流出するのを防止する。肉表面が加熱凝固した後
は、表面の乾燥が促進されないように食品近傍の過熱蒸
気の投入を停止し、全体雰囲気でじっくりと加熱をおこ
なえばよい。
【0033】このように、加熱室全体と食品近傍への過
熱蒸気の供給を選択的に行うことにより、幅広い調理が
可能となる。
熱蒸気の供給を選択的に行うことにより、幅広い調理が
可能となる。
【0034】(実施の形態2)食品近傍へ過熱蒸気の供
給を、あらかじめ設定した温度あるいは時間で制御する
ことにより、野菜等の変色を防止し、また、オーブン料
理等の焦げ目を早く形成する加熱調理器に付いて説明す
る。
給を、あらかじめ設定した温度あるいは時間で制御する
ことにより、野菜等の変色を防止し、また、オーブン料
理等の焦げ目を早く形成する加熱調理器に付いて説明す
る。
【0035】以下、本発明の過熱蒸気を利用した加熱調
理装置の構成図である図1に基づいて説明する。
理装置の構成図である図1に基づいて説明する。
【0036】ジャガイモやナスなどの野菜の切り口は、
酸素の存在下におくと野菜自体が保持している酸化酵素
により酸化され褐変がおこり、変色する。この反応は、
温度の影響が強い。例えば、オーブン加熱では一定温度
雰囲気に保たれた庫内での加熱のため、食品への熱供給
が遅くなり、食品の温度が上昇するのに時間がかかる。
そのため、オーブンで野菜などを加熱すると、酵素失活
までの時間が長く、褐色に変化し、外観が損なわれる。
酸素の存在下におくと野菜自体が保持している酸化酵素
により酸化され褐変がおこり、変色する。この反応は、
温度の影響が強い。例えば、オーブン加熱では一定温度
雰囲気に保たれた庫内での加熱のため、食品への熱供給
が遅くなり、食品の温度が上昇するのに時間がかかる。
そのため、オーブンで野菜などを加熱すると、酵素失活
までの時間が長く、褐色に変化し、外観が損なわれる。
【0037】しかし、このような褐変は酵素を失活させ
ることにより防止でき、食品表面の温度上昇を速くして
加熱を行うことにより抑制することができる。すなわ
ち、加熱初期に第1の蒸気誘導手段4から食品近傍に過
熱蒸気を供給することにより、食品表面の酸化酵素は急
速に失活する。
ることにより防止でき、食品表面の温度上昇を速くして
加熱を行うことにより抑制することができる。すなわ
ち、加熱初期に第1の蒸気誘導手段4から食品近傍に過
熱蒸気を供給することにより、食品表面の酸化酵素は急
速に失活する。
【0038】例えば、制御手段6は加熱初期に第1の蒸
気誘導手段4と第2の蒸気誘導手段5との両方に過熱蒸
気を供給し、加熱室全体と食品近傍部に過熱蒸気を供給
する。食品近傍に供給された過熱蒸気により、食品表面
はすみやかに高温に達し、短時間で酵素は失活する。
気誘導手段4と第2の蒸気誘導手段5との両方に過熱蒸
気を供給し、加熱室全体と食品近傍部に過熱蒸気を供給
する。食品近傍に供給された過熱蒸気により、食品表面
はすみやかに高温に達し、短時間で酵素は失活する。
【0039】食品近傍への過熱蒸気の供給停止は、食品
が酵素失活温度(酵素が失活する60℃以上)に達する
時間で行うか、温度センサなどの温度検知手段7を設
け、食品温度を検知して行う。
が酵素失活温度(酵素が失活する60℃以上)に達する
時間で行うか、温度センサなどの温度検知手段7を設
け、食品温度を検知して行う。
【0040】食品の酵素が失活する加熱時間をあらかじ
め設定しておき、その設定加熱時間を過ぎると、制御手
段7は過熱蒸気が加熱室全体にのみ供給されるように食
品近傍への過熱熱蒸気の供給を停止する。あるいは、温
度センサなどでの温度検知手段7で検知した加熱中の食
品温度が酵素失活温度に達した時点で、食品近傍への過
熱蒸気の供給を停止する。そして、食品近傍部への過熱
蒸気の供給停止後は、加熱室全体に送られる過熱蒸気に
より調理をおこなう。
め設定しておき、その設定加熱時間を過ぎると、制御手
段7は過熱蒸気が加熱室全体にのみ供給されるように食
品近傍への過熱熱蒸気の供給を停止する。あるいは、温
度センサなどでの温度検知手段7で検知した加熱中の食
品温度が酵素失活温度に達した時点で、食品近傍への過
熱蒸気の供給を停止する。そして、食品近傍部への過熱
蒸気の供給停止後は、加熱室全体に送られる過熱蒸気に
より調理をおこなう。
【0041】このように、必要量の過熱蒸気を食品近傍
に送り込むことにより、野菜などの変色しやすい食品は
褐変がおこらず、外観も損なわれないで調理することが
できる。また、グラタンなどに焦げ目が必要なメニュー
においても、高温の過熱蒸気が食品表面に吹き付けられ
ることにより、食品表面部は瞬時に温度上昇し、焦げ目
を短時間で形成することができる。
に送り込むことにより、野菜などの変色しやすい食品は
褐変がおこらず、外観も損なわれないで調理することが
できる。また、グラタンなどに焦げ目が必要なメニュー
においても、高温の過熱蒸気が食品表面に吹き付けられ
ることにより、食品表面部は瞬時に温度上昇し、焦げ目
を短時間で形成することができる。
【0042】(実施の形態3)飽和蒸気を加熱室に送り
込む第3の蒸気誘導手段を備え、加熱中の食品の重量変
化をもとに100℃付近の蒸気を食品近傍に供給するこ
とにより、食品の焦げや乾燥防止を行う加熱調理器に付
いて説明する。
込む第3の蒸気誘導手段を備え、加熱中の食品の重量変
化をもとに100℃付近の蒸気を食品近傍に供給するこ
とにより、食品の焦げや乾燥防止を行う加熱調理器に付
いて説明する。
【0043】また、図2および3は本発明の過熱蒸気を
利用した加熱調理装置の他の実施の形態を示す断面の構
成図である。その他は実施の形態1と同様である。
利用した加熱調理装置の他の実施の形態を示す断面の構
成図である。その他は実施の形態1と同様である。
【0044】図2の8は、食品の重量を検知する重量検
知手段であり、9は食品の最適重量減少量あるいは割合
が記憶されているメモリーである。重量検知手段8によ
り検知された信号は制御手段6に送られ、重量減少量あ
るいは割合が演算される。また、制御手段6においてそ
の演算値とメモリー9の値とが比較される。10は飽和
蒸気発生手段で、100℃付近の蒸気を発生する。11
は第3の蒸気誘導手段で前記飽和蒸気発生手段10から
の飽和蒸気を加熱室1に送る。
知手段であり、9は食品の最適重量減少量あるいは割合
が記憶されているメモリーである。重量検知手段8によ
り検知された信号は制御手段6に送られ、重量減少量あ
るいは割合が演算される。また、制御手段6においてそ
の演算値とメモリー9の値とが比較される。10は飽和
蒸気発生手段で、100℃付近の蒸気を発生する。11
は第3の蒸気誘導手段で前記飽和蒸気発生手段10から
の飽和蒸気を加熱室1に送る。
【0045】また図3に示すように過熱蒸気発生手段3
は飽和蒸気発生部12と蒸気加熱部13からなり、前記
飽和蒸気発生部12に第3の蒸気誘導手段10を連結さ
せることで、過熱蒸気と飽和蒸気の発生を1つの発生部
により行うことができる。
は飽和蒸気発生部12と蒸気加熱部13からなり、前記
飽和蒸気発生部12に第3の蒸気誘導手段10を連結さ
せることで、過熱蒸気と飽和蒸気の発生を1つの発生部
により行うことができる。
【0046】上記構成において、加熱中の重量検知手段
9により検知された重量をもとに制御手段6において減
少量あるいは割合が演算される。経時的に演算されてい
く重量減少量あるいは割合があらかじめ制御手段6のメ
モリー9に記憶されている食品の種類ごとの最適重量減
少量あるいは割合以上に達すると、制御手段6は飽和蒸
気を第3の蒸気誘導手段11を経て食品近傍に供給す
る。たとえば、加熱室全体が150℃の過熱蒸気で満た
されていても、飽和蒸気発生手段10あるいは飽和蒸気
発生部12の飽和蒸気を供給することで食品近傍はすば
やく100℃付近に低下する。それに伴い、高温の過熱
蒸気雰囲気中の食品表面温度が100℃付近に低下し、
食品の焦げを防止するとともに、乾燥を抑えることがで
きる。特に、スポンジケ−キなど厚みがあり、表面は焦
げがなく均一な焼き色で、内部はしっとりとした仕上が
りが好まれる食品では有効である。
9により検知された重量をもとに制御手段6において減
少量あるいは割合が演算される。経時的に演算されてい
く重量減少量あるいは割合があらかじめ制御手段6のメ
モリー9に記憶されている食品の種類ごとの最適重量減
少量あるいは割合以上に達すると、制御手段6は飽和蒸
気を第3の蒸気誘導手段11を経て食品近傍に供給す
る。たとえば、加熱室全体が150℃の過熱蒸気で満た
されていても、飽和蒸気発生手段10あるいは飽和蒸気
発生部12の飽和蒸気を供給することで食品近傍はすば
やく100℃付近に低下する。それに伴い、高温の過熱
蒸気雰囲気中の食品表面温度が100℃付近に低下し、
食品の焦げを防止するとともに、乾燥を抑えることがで
きる。特に、スポンジケ−キなど厚みがあり、表面は焦
げがなく均一な焼き色で、内部はしっとりとした仕上が
りが好まれる食品では有効である。
【0047】このように、食品近傍に蒸気発生部からの
蒸気を加熱室に送り込む蒸気供給経路を設け、食品の最
適な重量変化率をもとに食品近傍に飽和蒸気を供給する
ことで食品の焦げを防止するとともに乾燥を抑え、好ま
しい食感に仕上げることが可能である。
蒸気を加熱室に送り込む蒸気供給経路を設け、食品の最
適な重量変化率をもとに食品近傍に飽和蒸気を供給する
ことで食品の焦げを防止するとともに乾燥を抑え、好ま
しい食感に仕上げることが可能である。
【0048】(実施の形態4)また、別の実施の形態と
して、調理後のオーブン庫内の汚れの除去おこなう過熱
蒸気調理器について説明する。その他は実施の形態1、
2、3と同様である。
して、調理後のオーブン庫内の汚れの除去おこなう過熱
蒸気調理器について説明する。その他は実施の形態1、
2、3と同様である。
【0049】以下、本発明の過熱蒸気を利用した加熱調
理装置の構成図である図4に基づいて説明する。
理装置の構成図である図4に基づいて説明する。
【0050】14は水源であり、水道と直結又は蒸気発
生部に内臓されている水タンクである。15はシャワー
ノズルなどの洗浄手段で、加熱室上面に設置され、加熱
室1の壁面に水を噴射する構成となっている。水源14
の水は、洗浄手段15から加熱室1全面に噴射される。
生部に内臓されている水タンクである。15はシャワー
ノズルなどの洗浄手段で、加熱室上面に設置され、加熱
室1の壁面に水を噴射する構成となっている。水源14
の水は、洗浄手段15から加熱室1全面に噴射される。
【0051】上記のような構成において、調理終了後、
食品を取り出した後、庫内の掃除を行う操作ボタン(図
に記載なし)を押すと、制御手段6は、飽和蒸気発生手
段10からの飽和蒸気を飽和蒸気誘導手段16を経て庫
内に一定時間供給する。一定時間、加熱室1に飽和蒸気
を送ることで、加熱室壁面は蒸気で浸潤され、油汚れが
浮き上がり、流れ落ちる。その後、水道と直結又は飽和
蒸気発生手段10に内蔵されている水タンクなどの水源
14から、シャワーノズルなどの洗浄手段15に水が供
給される。洗浄手段15は加熱室上面などに設置され、
加熱室の全壁面に噴射できるように設けられている。
食品を取り出した後、庫内の掃除を行う操作ボタン(図
に記載なし)を押すと、制御手段6は、飽和蒸気発生手
段10からの飽和蒸気を飽和蒸気誘導手段16を経て庫
内に一定時間供給する。一定時間、加熱室1に飽和蒸気
を送ることで、加熱室壁面は蒸気で浸潤され、油汚れが
浮き上がり、流れ落ちる。その後、水道と直結又は飽和
蒸気発生手段10に内蔵されている水タンクなどの水源
14から、シャワーノズルなどの洗浄手段15に水が供
給される。洗浄手段15は加熱室上面などに設置され、
加熱室の全壁面に噴射できるように設けられている。
【0052】洗浄手段15から噴射された水は、加熱室
壁面の汚れを洗い流し、加熱室低面の排水口17より排
出される。
壁面の汚れを洗い流し、加熱室低面の排水口17より排
出される。
【0053】このように、汚れの程度が軽い場合、調理
直後に飽和蒸気によって加熱室壁面の油汚れを浮き出さ
せ、その後、シャワーノズルからの水洗いにより、短時
間で簡単に加熱室の汚れ除去ができる。
直後に飽和蒸気によって加熱室壁面の油汚れを浮き出さ
せ、その後、シャワーノズルからの水洗いにより、短時
間で簡単に加熱室の汚れ除去ができる。
【0054】(実施の形態5)また、別の実施の形態と
して、調調理終了後に過熱蒸気を供給し、オーブン庫内
の油汚れの除去おこなう(汚れの強い場合に効果的であ
る)過熱蒸気調理器について説明する。
して、調調理終了後に過熱蒸気を供給し、オーブン庫内
の油汚れの除去おこなう(汚れの強い場合に効果的であ
る)過熱蒸気調理器について説明する。
【0055】以下、本発明の過熱蒸気を利用した加熱調
理装置の構成図である図1に基づいて説明する。
理装置の構成図である図1に基づいて説明する。
【0056】制御手段6は調理終了後、第1および第2
の過熱蒸気誘導手段4、5に過熱蒸気を供給する。加熱
室壁面の油汚れは、高いエンタルピーをもつ過熱蒸気に
より、分解または酸化消滅する。また、加熱室の壁面と
の間における断熱効果もあり、過熱蒸気での加熱は、従
来の壁面温度をあげて焼き切る方式に対して、焼き切れ
るまでの熱のロスが少なく、300〜350℃の過熱蒸
気でも浄化が可能となる。特に、調理後時間を経た、ま
たは焼き付いた汚れのように程度がひどい場合など、前
記の水洗い方式では浄化しにくいものにも効果的であ
る。
の過熱蒸気誘導手段4、5に過熱蒸気を供給する。加熱
室壁面の油汚れは、高いエンタルピーをもつ過熱蒸気に
より、分解または酸化消滅する。また、加熱室の壁面と
の間における断熱効果もあり、過熱蒸気での加熱は、従
来の壁面温度をあげて焼き切る方式に対して、焼き切れ
るまでの熱のロスが少なく、300〜350℃の過熱蒸
気でも浄化が可能となる。特に、調理後時間を経た、ま
たは焼き付いた汚れのように程度がひどい場合など、前
記の水洗い方式では浄化しにくいものにも効果的であ
る。
【0057】このように、汚れの程度がひどい場合、過
熱蒸気のエンタルピーを利用して焼ききることで、従来
オーブンよりも低温度かつ短時間で油汚れを分解するこ
とができる。
熱蒸気のエンタルピーを利用して焼ききることで、従来
オーブンよりも低温度かつ短時間で油汚れを分解するこ
とができる。
【0058】
【発明の効果】以上のように、本発明の過熱蒸気を利用
した食品の加熱調理方法とその加熱調理装置は、以下に
述べる効果を有するものである。
した食品の加熱調理方法とその加熱調理装置は、以下に
述べる効果を有するものである。
【0059】第1の蒸気誘導手段と食品近傍に向けた第
2の蒸気誘導手段を設け、食品近傍部分と加熱室全体の
どちらか一方あるいは両方に過熱蒸気供給を行うことに
より、食品近傍の加熱雰囲気を選択でき、幅の広い調理
が可能となる。
2の蒸気誘導手段を設け、食品近傍部分と加熱室全体の
どちらか一方あるいは両方に過熱蒸気供給を行うことに
より、食品近傍の加熱雰囲気を選択でき、幅の広い調理
が可能となる。
【0060】また、過熱蒸気を一定時間、食品近傍に送
り込むことにより、食品近傍雰囲気が高温に制御され、
野菜などの酵素が短時間で失活し、食品の褐変が防止で
きる。
り込むことにより、食品近傍雰囲気が高温に制御され、
野菜などの酵素が短時間で失活し、食品の褐変が防止で
きる。
【0061】また、グラタンなどの焦げ目を短時間で形
成することができる。また、食品の最適な重量減少量あ
るいは割合をもとに、食品近傍に飽和蒸気を供給するこ
とで食品の焦げを防止するとともに乾燥を抑え、好まし
い食感に仕上げることが可能である。
成することができる。また、食品の最適な重量減少量あ
るいは割合をもとに、食品近傍に飽和蒸気を供給するこ
とで食品の焦げを防止するとともに乾燥を抑え、好まし
い食感に仕上げることが可能である。
【0062】また、調理終了後、食品を取り出した後、
飽和蒸気によって加熱室壁面の油汚れを浮き出させ、そ
の後、シャワーノズルなどから水を加熱室全体に噴射す
ることにより、短時間で簡単に加熱室の汚れ除去ができ
る。
飽和蒸気によって加熱室壁面の油汚れを浮き出させ、そ
の後、シャワーノズルなどから水を加熱室全体に噴射す
ることにより、短時間で簡単に加熱室の汚れ除去ができ
る。
【0063】また、調理終了後、加熱室に過熱蒸気を供
給することにより、加熱室のひどい油汚れも低温かつ短
時間で分解することができる。
給することにより、加熱室のひどい油汚れも低温かつ短
時間で分解することができる。
【図1】本発明の一実施の形態による加熱調理装置の構
成図
成図
【図2】本発明の他の実施の形態による加熱調理装置の
構成図
構成図
【図3】本発明の他の実施の形態による加熱調理装置の
構成図
構成図
【図4】本発明の他の実施の形態による加熱調理装置の
構成図
構成図
【図5】従来の加熱調理装置の構成図
1 加熱室 2 加熱手段 3 過熱蒸気発生手段 4 第1の蒸気誘導手段 5 第2の蒸気誘導手段 6 制御手段 7 温度検知手段 8 重量検知手段 9 メモリー 10 飽和蒸気発生手段 11 第3の蒸気誘導手段 12 飽和蒸気発生部 13 蒸気加熱部 14 水源 15 洗浄手段 16 飽和蒸気誘導手段 17 排水口 18 オーブン外壁 19 ヒータ 20 センサ 21 マイコン
Claims (13)
- 【請求項1】 食品を収納する加熱室と、 過熱蒸気を発生させる過熱蒸気発生手段と、 前記過熱蒸気発生手段で発生した過熱蒸気を前記加熱室
内に導く第1および第2の蒸気誘導手段と、 前記第1の蒸気誘導手段と第2の蒸気誘導手段のどちら
か一方または両方に前記過熱蒸気が供給されるよう制御
する制御手段とを備えた加熱調理装置。 - 【請求項2】 加熱室内を加熱する加熱手段を備え、加
熱雰囲気の温度低下を防止するよう構成された請求項1
記載の加熱調理装置。 - 【請求項3】 第1の蒸気誘導手段は、加熱室内の食品
近傍へ過熱蒸気を供給するよう構成された請求項1また
は2記載の加熱調理装置。 - 【請求項4】 加熱室内の食品の温度を検知する温度検
知手段を備え、 制御手段は、加熱室内の食品が予め設定した温度に達し
た場合に、第1の蒸気誘導手段への蒸気の供給を停止す
るよう構成された請求項3記載の加熱調理装置。 - 【請求項5】 制御手段は、加熱室内の食品が予め設定
した加熱時間に達した場合に、第1の蒸気誘導手段への
蒸気の供給を停止するよう構成された請求項3記載の加
熱調理装置。 - 【請求項6】 飽和蒸気を発生させる飽和蒸気発生手段
と、 前記飽和蒸気発生手段で発生した飽和蒸気を加熱室内に
導く第3の蒸気誘導手段と、 加熱室内の食品の重量を検知する重量検知手段とを備
え、 制御手段は、前記重量検知手段で検知した食品の重量に
基づいて、前記第3の蒸気誘導手段への飽和蒸気の供給
を制御するよう構成された請求項1、2または3記載の
加熱調理装置。 - 【請求項7】 過熱蒸気発生手段は、飽和蒸気を発生さ
せる飽和蒸気発生部と、前記飽和蒸気発生部で発生させ
た飽和蒸気を加熱する蒸気加熱部とからなり、 前記飽和蒸気発生部で発生した飽和蒸気を加熱室内に導
く第3の蒸気誘導手段と、 加熱室内の食品の重量を検知する重量検知手段とを備
え、 制御手段は、前記重量検知手段で検知した食品の重量に
基づいて、前記第3の蒸気誘導手段への飽和蒸気の供給
を制御するよう構成された請求項1、2または3記載の
加熱調理装置。 - 【請求項8】 制御手段は、加熱室内の食品の重量減少
割合が予め設定した値に達した場合に、第3の蒸気誘導
手段へ飽和蒸気を供給するよう構成された請求項6また
は7記載の加熱調理装置。 - 【請求項9】 飽和蒸気を発生させる飽和蒸気発生手段
と、 前記飽和蒸気発生手段で発生した飽和蒸気を加熱室内に
導く第3の蒸気誘導手段とを備え、 制御手段は、加熱室に飽和蒸気が一定時間供給されるよ
う制御することを特徴とする請求項1、2または3記載
の加熱調理装置。 - 【請求項10】 過熱蒸気発生手段は、飽和蒸気を発生
させる飽和蒸気発生部と、飽和蒸気を加熱する蒸気加熱
部とからなり、 前記飽和蒸気発生手段で発生した飽和蒸気を加熱室内に
導く第3の蒸気誘導手段を備え、 制御手段は、加熱室に飽和蒸気が一定時間供給されるよ
う制御することを特徴とする請求項1、2または3記載
の加熱調理装置。 - 【請求項11】 食品を収納する加熱室と、 飽和蒸気を発生させる飽和蒸気発生手段と、 前記飽和蒸気発生手段で発生した飽和蒸気を前記加熱室
に導く飽和蒸気誘導手段と、 前記加熱室に飽和蒸気が一定時間供給されるよう制御す
る制御部とを備えた加熱調理装置。 - 【請求項12】 加熱室の壁面に水を噴射する洗浄手段
を備えた請求項9、10または11記載の加熱調理装
置。 - 【請求項13】 食品を収納する加熱室と、 過熱蒸気を発生させる過熱蒸気発生手段と、 前記過熱蒸気発生手段で発生した過熱蒸気を前記加熱手
段に導く過熱蒸気誘導手段と、 前記加熱室に過熱蒸気が一定時間供給されるよう制御す
る制御部とを備えた加熱調理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30685797A JPH11141881A (ja) | 1997-11-10 | 1997-11-10 | 過熱蒸気を利用した加熱調理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30685797A JPH11141881A (ja) | 1997-11-10 | 1997-11-10 | 過熱蒸気を利用した加熱調理装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005254807A Division JP4013971B2 (ja) | 2005-09-02 | 2005-09-02 | 過熱蒸気を利用した加熱調理装置及びその運転方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11141881A true JPH11141881A (ja) | 1999-05-28 |
Family
ID=17962092
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30685797A Pending JPH11141881A (ja) | 1997-11-10 | 1997-11-10 | 過熱蒸気を利用した加熱調理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11141881A (ja) |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1997
- 1997-11-10 JP JP30685797A patent/JPH11141881A/ja active Pending
Cited By (18)
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---|---|---|---|---|
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