JPH11128715A - 無機顔料分散剤 - Google Patents

無機顔料分散剤

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JPH11128715A
JPH11128715A JP9302014A JP30201497A JPH11128715A JP H11128715 A JPH11128715 A JP H11128715A JP 9302014 A JP9302014 A JP 9302014A JP 30201497 A JP30201497 A JP 30201497A JP H11128715 A JPH11128715 A JP H11128715A
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JP
Japan
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water
soluble resin
slurry
inorganic pigment
viscosity
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Application number
JP9302014A
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English (en)
Inventor
Naotake Shioji
尚武 塩路
Yoshihiro Maeda
喜浩 前田
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Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Publication date
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  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分散性および経時安定性に優れたスラリーを
得ることができる無機顔料分散剤を提供する。 【解決手段】 無機顔料分散剤は、数平均分子量が50
0〜4000の範囲内であり、かつ、耐ゲル化能が10
以上である水溶性樹脂からなっている。該水溶性樹脂の
重量平均分子量は、4000〜15000の範囲内であ
ることがより好ましい。また、該水溶性樹脂は、酸基を
8.0ミリ当量/g〜12.0ミリ当量/gの範囲内で
含んでいることがより好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば炭酸カルシ
ウム等の無機顔料を水に分散させてスラリーを得る際に
好適に用いられる無機顔料分散剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば炭酸カルシウム等の無機
顔料を水に分散させることによって得られるスラリー
(分散液)を紙の表面に塗布することにより、該表面に
例えば光沢性や平滑性等を付与することが行われてい
る。上記のスラリーは、均一にかつ容易に塗布すること
ができるように、或いは、他の無機顔料との混合を行い
易いように、高濃度でかつ、粘度ができるだけ低いこと
が望ましい。ところが、無機顔料を水に単に分散させて
高濃度のスラリーを得ようとすると、該分散液の粘度が
高くなり、ゲル化してスラリー状態にはならない。そこ
で、従来より、無機顔料を水に分散させて高濃度のスラ
リーを得る際には、ポリアクリル酸ナトリウム等のアク
リル系無機顔料分散剤が用いられている。該無機顔料分
散剤を用いることにより、分散液は液状化してスラリー
状態となる。
【0003】上記従来の無機顔料分散剤として、例え
ば、特公昭56−47131号公報には、炭酸カルシウ
ム用の分散剤として、アクリル酸とマレイン酸とをモル
比(アクリル酸/マレイン酸)100/30〜100/
80の範囲内で共重合させてなる共重合体の塩からなる
分散剤が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のアクリル系無機顔料分散剤は、無機顔料を水に分散
させる能力、即ち分散性能が不充分であり、高濃度のス
ラリーを形成した場合には、該スラリーの粘度が高くな
ってしまう。また、得られたスラリーは経時安定性に乏
しく、経時変化によって粘度がさらに高くなるので、貯
蔵・保存等を行うことが困難であると共に、貯蔵・保存
後に紙の表面に均一にかつ容易に塗布することができな
くなってしまう。このように、上記従来のアクリル系無
機顔料分散剤を用いたスラリーは、分散性および経時安
定性に劣っているという問題点を有している。
【0005】また、炭酸カルシウムを水に分散した場合
には、該炭酸カルシウムの一部が水に溶けてカルシウム
イオンを生成する。しかしながら、アクリル酸−マレイ
ン酸共重合体塩等の上記従来の分散剤は、水中に多量の
カルシウムイオンが存在すると、分散性能が低下してし
まう。つまり、水中に多量のカルシウムイオンが存在す
る場合には、上記従来の分散剤を用いてスラリーを得よ
うとすると、該分散液の粘度が高くなり、ゲル化してス
ラリー状態にはならない。このように、該分散剤は、耐
ゲル化能に劣っており、それゆえ、分散性に優れたスラ
リーを得ることができないという問題点を有している。
【0006】さらに、無機顔料分散剤を用いて多量の無
機顔料を水に分散させる際には、つまり、高濃度のスラ
リーを調製する際には、よりシェアーの懸かる(いわゆ
るずり速度のより大きな)分散機を使用する必要があ
る。しかしながら、上記従来の無機顔料分散剤は、耐ゲ
ル化能に劣っているので、よりシェアーの懸かる分散機
に適用すると、分散性に優れたスラリーを得ることがで
きないという問題点を有している。
【0007】従って、分散性および経時安定性に優れた
スラリーを得ることができる無機顔料分散剤が嘱望され
ている。本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたも
のであり、その目的は、分散性および経時安定性に優れ
たスラリーを得ることができる無機顔料分散剤を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明者等は、上記従
来の問題点を解決すべく、無機顔料分散剤について鋭意
検討した。その結果、数平均分子量が500〜4000
の範囲内であり、かつ、耐ゲル化能が10以上である水
溶性樹脂が分散性能に優れ、スラリーの粘度を低くする
ことができること、即ち、該水溶性樹脂を無機顔料分散
剤として用いることにより、分散性および経時安定性に
優れたスラリーを得ることができることを見い出して、
本発明を完成させるに至った。
【0009】即ち、請求項1記載の発明の無機顔料分散
剤は、上記の課題を解決するために、数平均分子量が5
00〜4000の範囲内であり、かつ、耐ゲル化能が1
0以上である水溶性樹脂からなることを特徴としてい
る。
【0010】請求項2記載の発明の無機顔料分散剤は、
上記の課題を解決するために、請求項1記載の無機顔料
分散剤において、上記水溶性樹脂の重量平均分子量が4
000〜15000の範囲内であることを特徴としてい
る。
【0011】請求項3記載の発明の無機顔料分散剤は、
上記の課題を解決するために、請求項1または2記載の
無機顔料分散剤において、上記水溶性樹脂が、酸基を
8.0ミリ当量/g〜12.0ミリ当量/gの範囲内で
含んでいることを特徴としている。
【0012】請求項4記載の発明の無機顔料分散剤は、
上記の課題を解決するために、請求項1、2または3記
載の無機顔料分散剤において、分散すべき無機顔料が炭
酸カルシウムであることを特徴としている。
【0013】上記の構成によれば、無機顔料分散剤は耐
ゲル化能に優れた水溶性樹脂からなっているので、分散
性能に優れ、スラリーの粘度を低くすることができる。
従って、該無機顔料分散剤を用いることにより、分散性
および経時安定性に優れたスラリーを得ることができ
る。つまり、分散性および経時安定性に優れたスラリー
を得ることができる無機顔料分散剤を提供することがで
きる。
【0014】以下に本発明を詳しく説明する。本発明に
かかる無機顔料分散剤は、数平均分子量(Mn)が50
0〜4000の範囲内であり、かつ、耐ゲル化能が10
以上である水溶性樹脂からなる構成である。本発明にか
かる上記耐ゲル化能の測定方法について、以下に説明す
る。
【0015】〔耐ゲル化能の測定方法〕先ず、耐ゲル化
能を測定すべき水溶性樹脂の1重量%水溶液と、ホウ酸
7.42g、塩化ナトリウム1.75g、およびホウ酸
ナトリウム10水和物7.63gに超純水を加えて全量
を1000gにしたホウ酸バッファー水溶液と、塩化カ
ルシウム2水和物0.735gに超純水を加えて全量を
5000gにした塩化カルシウム水溶液とを調製する。
【0016】次に、容量500mlのトールビーカー
に、超純水250g、上記のホウ酸バッファー水溶液1
0ml、上記の塩化カルシウム水溶液250g、およ
び、上記の水溶性樹脂水溶液5mlを入れて充分に混合
する。その後、ビーカーに蓋をして、該ビーカーを予め
内温が90℃に調節された恒温槽内に入れ、1時間静置
する。静置後、直ちに、ビーカーから水溶液を取り出し
てセル長5cmの石英セルに入れ、波長380nmにお
ける該水溶液の吸光度aを測定する。
【0017】一方、容量500mlのトールビーカー
に、超純水500g、上記のホウ酸バッファー水溶液1
0ml、および、上記の水溶性樹脂水溶液5mlを入れ
て充分に混合する。その後、ビーカーに蓋をして、該ビ
ーカーを予め内温が90℃に調節された恒温槽内に入
れ、1時間静置する。静置後、直ちに、ビーカーから水
溶液を取り出してセル長5cmの石英セルに入れ、波長
380nmにおける該水溶液の吸光度bを測定する。即
ち、塩化カルシウム水溶液を入れない場合の吸光度bを
ブランクとして測定する。
【0018】そして、上記の吸光度aおよび吸光度bか
ら、次式 耐ゲル化能=1/(吸光度a−吸光度b) に基づいて、耐ゲル化能を算出する。
【0019】吸光度aを測定する際の水溶液には、カル
シウムイオンが存在する。従って、耐ゲル化能を測定す
べき水溶性樹脂の分散性能が、水中にカルシウムイオン
が存在することによって低下する場合、吸光度aの値は
大きくなる。即ち、耐ゲル化能は小さくなる。これに対
し、耐ゲル化能を測定すべき水溶性樹脂の分散性能が、
水中にカルシウムイオンが存在していても低下しない場
合、吸光度aの値は小さくなり、吸光度bの値に近づ
く。即ち、耐ゲル化能は大きくなる。
【0020】上記の測定方法で以て測定した本発明にか
かる水溶性樹脂の耐ゲル化能は、10以上である。耐ゲ
ル化能が10未満である水溶性樹脂を無機顔料分散剤と
して用いても、分散性および経時安定性に優れたスラリ
ーを得ることはできない。
【0021】本発明において無機顔料分散剤として用い
られる水溶性樹脂は、数平均分子量が500〜4000
の範囲内であり、かつ、耐ゲル化能が10以上である樹
脂であればよく、特に限定されるものではない。また、
上記水溶性樹脂となるべき単量体成分の組成は、特に限
定されるものではない。
【0022】水溶性樹脂となるべき単量体成分を構成す
る単量体、つまり、水溶性樹脂の原料として用いられる
単量体としては、具体的には、例えば、(メタ)アクリ
ル酸、クロトン酸等の不飽和モノカルボン酸系単量体;
上記不飽和モノカルボン酸系単量体を、一価金属、二価
金属、アンモニア、有機アミン等で部分中和または完全
中和してなる中和物;マレイン酸、フマル酸、イタコン
酸、シトラコン酸等の不飽和ジカルボン酸系単量体;上
記不飽和ジカルボン酸系単量体を、一価金属、二価金
属、アンモニア、有機アミン等で部分中和または完全中
和してなる中和物;(メタ)アクリルアミド、t−ブチ
ル(メタ)アクリルアミド等のアミド系単量体;(メ
タ)アクリル酸エステル、スチレン、2−メチルスチレ
ン、酢酸ビニル等の疎水性単量体;ビニルスルホン酸、
アリルスルホン酸、メタリルスルホン酸、スチレンスル
ホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスル
ホン酸、3−アリロキシ−2−ヒドロキシプロパンスル
ホン酸、スルホエチル(メタ)アクリレート、スルホプ
ロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシスルホプ
ロピル(メタ)アクリレート、スルホエチルマレイミド
等の不飽和スルホン酸系単量体;上記不飽和スルホン酸
系単量体を、一価金属、二価金属、アンモニア、有機ア
ミン等で部分中和または完全中和してなる中和物;3−
メチル−2−ブテン−1−オール(プレノール)、3−
メチル−3−ブテン−1−オール(イソプレノール)、
2−メチル−3−ブテン−2−オール(イソプレンアル
コール)、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、ポリエチレングリコールモノイソプレノールエーテ
ル、ポリプロピレングリコールモノイソプレノールエー
テル、ポリエチレングリコールモノアリルエーテル、ポ
リプロピレングリコールモノアリルエーテル、グリセロ
ールモノアリルエーテル、α−ヒドロキシアクリル酸、
N−メチロール(メタ)アクリルアミド、グリセロール
モノ(メタ)アクリレート、ビニルアルコール等の水酸
基含有不飽和単量体;ジメチルアミノエチル(メタ)ア
クリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリル
アミド等のカチオン性単量体;(メタ)アクリロニトリ
ル等のニトリル系単量体;(メタ)アクリルアミドメタ
ンホスホン酸、(メタ)アクリルアミドメタンホスホン
酸メチルエステル、2−(メタ)アクリルアミド−2−
メチルプロパンホスホン酸等の含リン単量体;等が挙げ
られるが、特に限定されるものではない。
【0023】これら単量体は、一種類のみを用いてもよ
く、また、二種類以上を併用してもよい。上記例示の単
量体のうち、不飽和モノカルボン酸系単量体、不飽和モ
ノカルボン酸系単量体を部分中和または完全中和してな
る中和物、不飽和スルホン酸系単量体、および、不飽和
スルホン酸系単量体を部分中和または完全中和してなる
中和物がより好ましい。そして、単量体成分がアクリル
酸(塩)を含んでいることがさらに好ましく、アクリル
酸(塩)を主成分(50モル%以上)として含んでいる
ことが特に好ましい。単量体成分を構成する単量体、つ
まり、用いる単量体を適宜選択することにより、得られ
る水溶性樹脂の耐ゲル化能を10以上に設定することが
できる。
【0024】本発明にかかる水溶性樹脂は、上記の単量
体成分を重合することによって得られる。単量体成分を
重合させる方法としては、例えば、溶液重合法、懸濁重
合法、逆相懸濁重合法、バルク重合法、乳化重合法等の
公知の重合方法が挙げられるが、特に限定されるもので
はない。
【0025】上記単量体成分を重合させる際に用いられ
る溶媒は、反応に対して不活性であり、かつ、重合効率
等に悪影響を及ぼさない化合物であればよく、特に限定
されるものではない。例えば溶液重合法において好適に
用いられる溶媒としては、具体的には、例えば、水、イ
ソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、メチル
エチルケトン、アセトン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢
酸ブチル、ベンゼン、トルエン、キシレン、N,N−ジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、クロロホ
ルム等が挙げられる。これら溶媒は、一種類のみを用い
てもよく、また、二種類以上を併用してもよい。上記例
示の溶媒のうち、水、および、イソプロピルアルコール
が特に好ましい。
【0026】単量体成分に対する溶媒の使用量、つま
り、反応系(反応液)における単量体成分の濃度は、特
に限定されるものではない。用いる溶媒を適宜選択する
ことにより、得られる水溶性樹脂の耐ゲル化能を10以
上に設定することができる。尚、イソプロピルアルコー
ルは、連鎖移動剤としての機能も備えており、それゆ
え、イソプロピルアルコールを溶媒として用いて得られ
る水溶性樹脂は、その分子鎖末端にイソプロピル基を有
することとなる。
【0027】上記単量体成分を重合させる際に用いられ
る重合開始剤としては、具体的には、例えば、過酸化水
素;過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カ
リウム等の過硫酸塩;2,2’−アゾビス−(2−アミ
ジノプロパン)二塩酸塩;4,4’−アゾビス−(4−
シアノバレリン酸)、2,2’−アゾビスイソブチロニ
トリル、2,2’−アゾビス−(4−メトキシ−2,4
−ジメチルバレロニトリル)等のアゾ系化合物;過酸化
ベンゾイル、過酸化ラウロイル、過酢酸、過コハク酸、
ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルヒドロパー
オキサイド、クメンヒドロパーオキサイド等の有機過酸
化物;等が挙げられるが、特に限定されるものではな
い。これら重合開始剤は、一種類のみを用いてもよく、
また、二種類以上を併用してもよい。単量体成分に対す
る重合開始剤の使用量は、特に限定されるものではな
い。尚、次亜リン酸ナトリウム1水和物等の次亜リン酸
塩等の還元剤を、上記重合開始剤と併用することもでき
る。
【0028】単量体成分の重合方法は、特に限定される
ものではないが、反応の制御が容易となるように、予
め、単量体成分を溶媒に溶解してなる溶液と、重合開始
剤を溶媒に溶解してなる溶液(または溶媒に懸濁してな
る懸濁液)とを調製し、これら溶液を、反応器に仕込ん
だ溶媒に滴下しながら、該単量体成分を重合させる方法
が特に好ましい。
【0029】単量体成分を重合させる際の反応温度や反
応時間等の反応条件は、単量体成分の組成、溶媒の種類
や使用量、重合開始剤の種類や使用量、反応液の撹拌条
件等に応じて設定すればよく、特に限定されるものでは
ないが、例えば、反応温度は、30℃〜120℃の範囲
内がより好ましく、反応時間は、0.5時間〜8時間の
範囲内がより好ましい。反応圧力は、常圧(大気圧)、
減圧、加圧の何れであってもよいが、常圧がより好まし
い。
【0030】また、単量体成分として複数の単量体を用
いる場合には、該単量体成分のうち、より反応性の高い
単量体の滴下時間が、より反応性の低い単量体の滴下時
間よりも長くなるように、これら滴下時間を調節するこ
とが好ましい。これにより、反応系(反応液)における
単量体成分の組成が共重合の進行に伴って著しく変化す
ることを抑制することができるので、より均一な共重合
体、即ち、水溶性樹脂を得ることができる。単量体成分
の組成が同一である場合においては、水溶性樹脂におけ
る繰り返し単位をより規則正しくすることによって、該
水溶性樹脂の耐ゲル化能をより向上させることができ
る。
【0031】単量体成分に対する重合開始剤の使用量を
多くするに従って、得られる水溶性樹脂(重合体)の数
平均分子量(Mn)および重量平均分子量(Mw)は、
小さくなる傾向にある。また、単量体成分に対する溶媒
の使用量を少なくするに従って、得られる水溶性樹脂
(重合体)の数平均分子量および重量平均分子量は、大
きくなる傾向にある。それゆえ、水溶性樹脂の数平均分
子量および重量平均分子量は、重合開始剤の使用量、並
びに、溶媒の使用量を調節することにより、適宜調節す
ることができる。尚、溶媒として水以外の化合物を用い
た場合には、反応後、該溶媒を水溶性樹脂から除去する
操作を行えばよい。
【0032】そして、単量体成分を重合してなる重合
体、つまり、水溶性樹脂は、アルカリ金属水酸化物等の
アルカリ性物質によって完全に中和されている完全中和
物であることがより好ましい。尚、重合体を完全中和す
る方法は、特に限定されるものではない。単量体が完全
中和物である場合には、得られる重合体を中和する必要
は無い。また、重合体が完全中和されたか否かは、例え
ば、反応液のpHを測定することによって確認すればよ
い。
【0033】上記の方法により、本発明にかかる水溶性
樹脂が得られる。該水溶性樹脂の耐ゲル化能は、10以
上であり、より好ましくは12以上であり、さらに好ま
しくは15以上である。耐ゲル化能が10未満である水
溶性樹脂は、無機顔料を水に分散させる能力、即ち分散
性能が不充分であり、高濃度のスラリーを形成した場合
には、該スラリーの粘度が高くなってしまう。従って、
耐ゲル化能が10未満である水溶性樹脂を無機顔料分散
剤として用いても、分散性および経時安定性に優れたス
ラリーを得ることはできない。
【0034】水溶性樹脂の数平均分子量は、500〜4
000の範囲内であることが好ましく、700〜380
0の範囲内であることがより好ましく、1000〜30
00の範囲内であることが最も好ましい。数平均分子量
が上記範囲から外れている水溶性樹脂を無機顔料分散剤
として用いても、分散性および経時安定性に優れたスラ
リーを得ることはできない。
【0035】また、水溶性樹脂の重量平均分子量は、4
000〜15000の範囲内であることが好ましく、4
500〜13000の範囲内であることがより好まし
く、5000〜11000の範囲内であることが最も好
ましい。重量平均分子量が上記範囲から外れている水溶
性樹脂を無機顔料分散剤として用いた場合には、分散性
および経時安定性に優れたスラリーを得ることができな
いおそれがある。
【0036】さらに、上記の水溶性樹脂は、酸基を8.
0ミリ当量/g〜12.0ミリ当量/gの範囲内で含ん
でいることがより好ましく、8.5ミリ当量/g〜1
1.5ミリ当量/gの範囲内で含んでいることがさらに
好ましく、9.0ミリ当量/g〜11.0ミリ当量/g
の範囲内で含んでいることが特に好ましい。酸基の含有
量が上記範囲から外れている水溶性樹脂を無機顔料分散
剤として用いた場合には、分散性および経時安定性に優
れたスラリーを得ることができないおそれがある。
【0037】上記の水溶性樹脂からなる無機顔料分散
剤、即ち、本発明にかかる無機顔料分散剤を用いて水に
分散すべき無機顔料としては、具体的には、例えば、カ
オリン、クレー、天然炭酸カルシウムや合成炭酸カルシ
ウムである各種炭酸カルシウム、酸化チタン、硫酸カル
シウム、硫酸バリウム、サチンホワイト、ベンガラ、亜
鉛華、水酸化アルミニウム等が挙げられるが、特に限定
されるものではない。これら無機顔料は、一種類のみを
用いてもよく、また、二種類以上を併用してもよい。本
発明にかかる無機顔料分散剤は、上記例示の無機顔料の
うち、炭酸カルシウムおよびサチンホワイトに対して特
に顕著な作用・効果を奏する。上記のサチンホワイト
は、水酸化カルシウム水懸濁液に硫酸アルミニウム水溶
液を添加・反応させることによって得られる、一般式
「3CaO−Al2 3 −3CaSO4−31H2 O」
で表される白色顔料である。
【0038】無機顔料に対する無機顔料分散剤の配合量
は、無機顔料の種類や平均粒子径、無機顔料分散剤の種
類、両者の組み合わせ等に応じて設定すればよく、特に
限定されるものではないが、無機顔料100重量部に対
して、0.01重量部〜5重量部の範囲内とすることが
より好ましく、0.05重量部〜3重量部の範囲内とす
ることがさらに好ましい。無機顔料分散剤の配合量が
0.01重量部よりも少ない場合には、無機顔料を水に
分散させる能力、即ち分散性能が乏しくなるので、分散
性および経時安定性に優れたスラリーを得ることができ
ないおそれがある。無機顔料分散剤の配合量を5重量部
よりも多くしても、上記範囲内で配合した場合と比較し
て、分散性能の更なる向上は殆ど認められない。
【0039】無機顔料分散剤を用いて無機顔料を水に分
散させる方法、即ち、分散液であるスラリーの調製方法
は、特に限定されるものではなく、従来公知の種々の方
法を採用することができる。本発明にかかる無機顔料分
散剤は、従来の無機顔料分散剤と比較して耐ゲル化能が
高いので、分散性能に特に優れている。従って、本発明
にかかる無機顔料分散剤を用いた場合に得られる作用・
効果は、よりシェアーの懸かる(いわゆるずり速度のよ
り大きな)分散機に適用した場合に、より一層顕著に現
れる。
【0040】具体的には、本発明にかかる無機顔料分散
剤は、ずり速度(速度勾配)が1.5×101 (秒-1
以上である分散機を用いた分散(使用環境)により好適
であり、2.0×104 (秒-1)以上である分散機を用
いた分散にさらに好適であり、7.0×104 (秒-1
以上である分散機を用いた分散に最適である。上記の分
散機としては、具体的には、例えば、ホモディスパー等
のホモミキサー、ディゾルバー、プロペラミキサー、ボ
ールミル、ペイントシェーカー、サンドミル、アトライ
ター、ロールミル等が挙げられるが、特に限定されるも
のではない。尚、分散機であるプロペラミキサーのずり
速度は、15〜50(秒-1)の範囲内であり、ホモミキ
サーのずり速度は、2.0×104 〜6.0×10
4 (秒-1)の範囲内であり、ペイントシェーカー、サン
ドミル、アトライター、並びにロールミルのずり速度
は、7×104 (秒-1)以上である。
【0041】本発明にかかる無機顔料分散剤を用いて無
機顔料を水に分散させることにより、スラリーが調製さ
れる。上記のスラリーは、例えば用途に応じて、カゼイ
ンや澱粉、ビニル系合成ラテックス等のバインダーを適
宜含んでいてもよい。尚、上記スラリーの用途は、特に
限定されるものではない。
【0042】
【実施例】以下、実施例および比較例により、本発明を
さらに具体的に説明するが、本発明はこれらにより何ら
限定されるものではない。尚、実施例および比較例に記
載の「%」は、「重量%」を示す。
【0043】〔実施例1〕還流冷却器、4つの滴下装
置、およびパドル翼(パドル型回転翼)等を備えた容量
5Lのステンレス(SUS316)製セパラブルフラス
コに、イオン交換水(初期仕込み液)1605.2gを
仕込んだ。一方、上記4つの滴下装置に、アクリル酸ナ
トリウム(以下、SAと記す)37%水溶液2661g
(10.474モル)、アクリル酸(以下、AAと記
す)80%水溶液133.4g(1.482モル)、3
−アリロキシ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸ナト
リウム(分子量218、以下、HAPSと記す)25%
水溶液434.4g(0.498モル)、および、過硫
酸ナトリウム15%水溶液166.0gを、各々別個に
滴下液として仕込んだ。上記単量体成分の組成、つま
り、単量体のモル比((SA+AA)/HAPS)は、
96/4であり、該単量体成分に対する過硫酸ナトリウ
ム(重合開始剤)の割合は、2g/モルである。
【0044】次いで、パドル翼を回転数150rpmで
回転させてイオン交換水を撹拌しながら加熱し、沸点ま
で昇温させた後、上記各水溶液のフラスコ内への滴下を
同時に開始した。即ち、単量体成分の共重合を開始し
た。そして、SA37%水溶液の滴下時間、並びに、A
A80%水溶液の滴下時間は、120分とした。HAP
S25%水溶液の滴下時間は、110分とした。過硫酸
ナトリウム15%水溶液の滴下時間は、125分とし
た。また、滴下時、即ち、重合時における反応系の温度
(反応温度)は、反応液の沸点(還流温度)となるよう
に調節した。
【0045】全ての水溶液の滴下が終了した後、沸点で
さらに0.5時間、撹拌することにより反応液を熟成さ
せた。これにより、上記単量体成分の共重合体を得た。
滴下終了後の該共重合体の中和度は、88.1%であ
り、滴下終了後の反応液の固形分量は、24.5%であ
った。
【0046】熟成終了後、反応液を冷却した。次いで、
水酸化ナトリウム48%水溶液を添加して該反応液のp
Hを10に調整することにより、共重合体を完全に中和
した。これにより、SA−HAPS共重合体(モル比9
6/4)である本発明にかかる水溶性樹脂を得た。
【0047】上記の水溶性樹脂は、理論上、酸基を1
0.1ミリ当量/g含んでいる。該水溶性樹脂の数平均
分子量および重量平均分子量を、GPC(ゲルパーミエ
ーションクロマトグラフィー)を用いて以下の測定条件
で以て測定した。即ち、キャリアー液として、リン酸水
素二ナトリウム12水和物34.5g、およびリン酸二
水素ナトリウム2水和物46.2gに超純水を加えて全
量を5000gにした水溶液を用いた。該キャリアー液
を、ポンプ(株式会社日立製作所製・L−7110)を
用いて流速0.5mm/分で流した。そして、カラムと
して、水系GPCカラム(昭和電工株式会社製・GF−
7MHQ)1本を用いた。UV検出器(株式会社日立製
作所製・L−7400)を用い、波長を214nmとし
た。分子量標準サンプルとして、ポリアクリル酸ナトリ
ウム(創和科学株式会社製)を用いた。
【0048】その結果、水溶性樹脂の数平均分子量は、
2800であり、重量平均分子量は、6200であっ
た。また、前記の測定方法で以て測定した該水溶性樹脂
の耐ゲル化能は、45であった。
【0049】次に、上記水溶性樹脂を無機顔料分散剤と
して用いて、スラリー(分散液)を調製した。即ち、直
径10cm、高さ15cmのステンレス製ビーカーに、
水溶性樹脂0.3g(純分)と、イオン交換水128.
3gとを入れ、直径50mmの撹拌翼を備えたホモディ
スパー(ホモミキサー)を用いて低速で撹拌しながら、
無機顔料としての炭酸カルシウム(丸尾カルシウム株式
会社製・スーパー#2000)300gを添加した。添
加後、撹拌翼を回転数3000rpmで回転させて内容
物を10分間撹拌することにより、炭酸カルシウムをイ
オン交換水に分散させた。これにより、濃度70%の炭
酸カルシウム水分散液、即ち、スラリーを得た。
【0050】そして、水溶性樹脂の分散性能、つまり、
上記スラリー(分散液)の分散性を、該スラリーの粘度
をB型粘度計を用いて測定することによって評価した。
該測定は、スラリーの調製直後(分散直後)、並びに、
該スラリーを40℃で30日静置した後(30日経過
後)に実施した。その結果、分散直後の粘度は、395
cpsであり、30日経過後の粘度は、460cpsで
あった。従って、上記のスラリーは、分散性および経時
安定性に優れていた。上記の各種測定結果を、表1に示
す。
【0051】〔実施例2〕実施例1におけるHAPS2
5%水溶液の滴下時間を110分から60分に変更した
以外は、実施例1と同様の操作および反応等を行うこと
により、SA−HAPS共重合体(モル比96/4)で
ある本発明にかかる水溶性樹脂を得た。
【0052】そして、実施例1と同様の測定方法によっ
て上記水溶性樹脂の数平均分子量、重量平均分子量、お
よび耐ゲル化能を測定すると共に、該水溶性樹脂を無機
顔料分散剤として用いて調製したスラリーの粘度を測定
した。その結果、水溶性樹脂の耐ゲル化能は、13であ
り、また、スラリーの分散直後の粘度は、420cps
であり、30日経過後の粘度は、630cpsであっ
た。従って、上記のスラリーは、分散性および経時安定
性に優れていた。上記の各種測定結果を、表1に示す。
【0053】〔実施例3〕実施例1における重合開始剤
として、過硫酸ナトリウムと過酸化水素とを併用するこ
とにより、水溶性樹脂を得た。即ち、実施例1におい
て、フラスコ内に過硫酸ナトリウム15%水溶液を滴下
すると共に、過酸化水素35%水溶液177.9gを滴
下した以外は、実施例1と同様の操作および反応等を行
うことにより、SA−HAPS共重合体(モル比96/
4)である本発明にかかる水溶性樹脂を得た。各水溶液
のフラスコ内への滴下は同時に開始し、過酸化水素35
%水溶液の滴下時間は、125分とした。単量体成分に
対する過酸化水素の割合は、5g/モルである。
【0054】そして、実施例1と同様の測定方法によっ
て上記水溶性樹脂の数平均分子量、重量平均分子量、お
よび耐ゲル化能を測定すると共に、該水溶性樹脂を無機
顔料分散剤として用いて調製したスラリーの粘度を測定
した。その結果、水溶性樹脂の耐ゲル化能は、62であ
り、また、スラリーの分散直後の粘度は、480cps
であり、30日経過後の粘度は、830cpsであっ
た。従って、上記のスラリーは、分散性および経時安定
性に優れていた。上記の各種測定結果を、表1に示す。
【0055】〔実施例4〕実施例1におけるイオン交換
水(初期仕込み液)の量を1605.2gから890.
9gに変更した以外は、実施例1と同様の操作および反
応等を行うことにより、SA−HAPS共重合体(モル
比96/4)である本発明にかかる水溶性樹脂を得た。
【0056】そして、実施例1と同様の測定方法によっ
て上記水溶性樹脂の数平均分子量、重量平均分子量、お
よび耐ゲル化能を測定すると共に、該水溶性樹脂を無機
顔料分散剤として用いて調製したスラリーの粘度を測定
した。その結果、水溶性樹脂の耐ゲル化能は、26であ
り、また、スラリーの分散直後の粘度は、470cps
であり、30日経過後の粘度は、790cpsであっ
た。従って、上記のスラリーは、分散性および経時安定
性に優れていた。上記の各種測定結果を、表1に示す。
【0057】〔実施例5〕実施例1で用いたフラスコと
同様のフラスコに、イソプロピルアルコール(初期仕込
み液)1740gを仕込んだ。一方、滴下装置に、AA
(100%)1200g(16.667モル)と、AI
BN(2,2’−アゾビスイソブチロニトリル)12g
をイソプロピルアルコール60gに懸濁してなる懸濁液
とを、各々別個に滴下液として仕込んだ。上記AA(単
量体成分)に対するAIBN(重合開始剤)の割合は、
0.72g/モルである。
【0058】次いで、パドル翼を回転数150rpmで
回転させてイソプロピルアルコールを撹拌しながら加熱
し、沸点まで昇温させた後、上記各溶液のフラスコ内へ
の滴下を同時に開始した。即ち、AAの重合を開始し
た。そして、AAの滴下時間、並びに、懸濁液の滴下時
間は、120分とした。また、滴下時、即ち、重合時に
おける反応系の温度(反応温度)は、反応液の沸点(還
流温度)となるように調節した。
【0059】全ての溶液の滴下が終了した後、沸点でさ
らに0.5時間、撹拌することにより反応液を熟成させ
た。これにより、上記AAの重合体(ポリアクリル酸)
を得た。滴下終了後の該重合体の中和度は、0%であ
り、滴下終了後の反応液の固形分量は、40.2%であ
った。
【0060】熟成終了後、イソプロピルアルコールを留
去(脱IPA)した。次いで、得られた重合体にイオン
交換水を添加すると共に、水酸化ナトリウム48%水溶
液を添加して該反応液のpHを10に調整することによ
り、該重合体を完全に中和した。これにより、ポリアク
リル酸ナトリウムである本発明にかかる水溶性樹脂を得
た。該ポリアクリル酸ナトリウムは、分子鎖末端にイソ
プロピル基を有している。
【0061】そして、実施例1と同様の測定方法によっ
て上記水溶性樹脂の数平均分子量、重量平均分子量、お
よび耐ゲル化能を測定すると共に、該水溶性樹脂を無機
顔料分散剤として用いて調製したスラリーの粘度を測定
した。その結果、水溶性樹脂の耐ゲル化能は、11であ
り、また、スラリーの分散直後の粘度は、460cps
であり、30日経過後の粘度は、680cpsであっ
た。従って、上記のスラリーは、分散性および経時安定
性に優れていた。上記の各種測定結果を、表2に示す。
【0062】〔実施例6〕実施例1におけるイオン交換
水(初期仕込み液)の量を1605.2gから624.
2gに変更すると共に、HAPS25%水溶液の量を4
34.4gから2606.4g(2.989モル)に変
更した以外は、実施例1と同様の操作および反応等を行
うことにより、SA−HAPS共重合体(モル比80/
20)である本発明にかかる水溶性樹脂を得た。単量体
成分に対する過硫酸ナトリウムの割合は、1.67g/
モルである。また、滴下終了後の該共重合体の中和度
は、90.1%であり、滴下終了後の反応液の固形分量
は、28.6%であった。
【0063】そして、実施例1と同様の測定方法によっ
て上記水溶性樹脂の数平均分子量、重量平均分子量、お
よび耐ゲル化能を測定すると共に、該水溶性樹脂を無機
顔料分散剤として用いて調製したスラリーの粘度を測定
した。その結果、水溶性樹脂の耐ゲル化能は、83であ
り、また、スラリーの分散直後の粘度は、560cps
であり、30日経過後の粘度は、920cpsであっ
た。従って、上記のスラリーは、分散性および経時安定
性に優れていた。上記の各種測定結果を、表2に示す。
【0064】〔実施例7〕実施例1で用いたフラスコと
同様のフラスコに、イオン交換水(初期仕込み液)12
50.5gを仕込んだ。一方、滴下装置に、SA37%
水溶液2555.4g(10.058モル)、ヒドロキ
シエチルメタクリレート(以下、HEMAと記す)5
4.5g(0.419モル)、過硫酸ナトリウム15%
水溶液69.8g、および、次亜リン酸ナトリウム1水
和物30%水溶液69.8gを、各々別個に滴下液とし
て仕込んだ。上記単量体成分の組成、つまり、単量体の
モル比(SA/HEMA)は、96/4であり、該単量
体成分に対する過硫酸ナトリウムの割合は、1g/モル
である。また、該単量体成分に対する次亜リン酸ナトリ
ウム1水和物(還元剤)の割合は、2g/モルである。
【0065】次いで、パドル翼を回転数150rpmで
回転させてイオン交換水を撹拌しながら加熱し、沸点ま
で昇温させた後、上記各水溶液のフラスコ内への滴下を
同時に開始した。即ち、単量体成分の共重合を開始し
た。そして、上記各水溶液の滴下時間は、全て、120
分とした。また、滴下時、即ち、重合時における反応系
の温度(反応時間)は、反応液の沸点(還流温度)とな
るように調節した。
【0066】全ての水溶液の滴下が終了した後、沸点で
さらに0.5時間、撹拌することにより反応液を熟成さ
せた。これにより、SA−HEMA共重合体(モル比9
6/4)である本発明にかかる水溶性樹脂を得た。
【0067】そして、実施例1と同様の測定方法によっ
て上記水溶性樹脂の数平均分子量、重量平均分子量、お
よび耐ゲル化能を測定すると共に、該水溶性樹脂を無機
顔料分散剤として用いて調製したスラリーの粘度を測定
した。その結果、水溶性樹脂の耐ゲル化能は、14であ
り、また、スラリーの分散直後の粘度は、550cps
であり、30日経過後の粘度は、860cpsであっ
た。従って、上記のスラリーは、分散性および経時安定
性に優れていた。上記の各種測定結果を、表2に示す。
【0068】〔実施例8〕実施例1で用いたフラスコと
同様のフラスコに、イオン交換水(初期仕込み液)20
06.5gを仕込んだ。一方、滴下装置に、SA37%
水溶液1406.2g(5.535モル)、HEMA4
79.7g(3.690モル)、過硫酸ナトリウム15
%水溶液61.5g、および、次亜リン酸ナトリウム1
水和物30%水溶液46.1gを、各々別個に滴下液と
して仕込んだ。上記単量体成分の組成、つまり、単量体
のモル比(SA/HEMA)は、60/40であり、該
単量体成分に対する過硫酸ナトリウムの割合は、1g/
モルである。また、該単量体成分に対する次亜リン酸ナ
トリウム1水和物の割合は、1.5g/モルである。
【0069】次いで、パドル翼を回転数150rpmで
回転させてイオン交換水を撹拌しながら加熱し、沸点ま
で昇温させた後、上記各水溶液のフラスコ内への滴下を
同時に開始した。即ち、単量体成分の共重合を開始し
た。そして、上記各水溶液の滴下時間は、全て、120
分とした。また、滴下時、即ち、重合時における反応系
の温度(反応時間)は、反応液の沸点(還流温度)とな
るように調節した。
【0070】全ての水溶液の滴下が終了した後、沸点で
さらに0.5時間、撹拌することにより反応液を熟成さ
せた。これにより、SA−HEMA共重合体(モル比6
0/40)である本発明にかかる水溶性樹脂を得た。
【0071】そして、実施例1と同様の測定方法によっ
て上記水溶性樹脂の数平均分子量、重量平均分子量、お
よび耐ゲル化能を測定すると共に、該水溶性樹脂を無機
顔料分散剤として用いて調製したスラリーの粘度を測定
した。その結果、水溶性樹脂の耐ゲル化能は、52であ
り、また、スラリーの分散直後の粘度は、530cps
であり、30日経過後の粘度は、990cpsであっ
た。従って、上記のスラリーは、分散性および経時安定
性に優れていた。上記の各種測定結果を、表2に示す。
【0072】〔比較例1〕実施例1におけるHAPS2
5%水溶液の滴下時間を110分から30分に変更した
以外は、実施例1と同様の操作および反応等を行うこと
により、SA−HAPS共重合体(モル比96/4)で
ある比較用の水溶性樹脂を得た。該比較用水溶性樹脂
は、実施例1で得られた水溶性樹脂と比較して、HAP
S25%水溶液の滴下時間が短いゆえ、反応系(反応
液)における単量体成分の組成が共重合の進行に伴って
著しく変化しており、均一な共重合体にはなっていな
い。
【0073】そして、実施例1と同様の測定方法によっ
て上記比較用水溶性樹脂の数平均分子量、重量平均分子
量、および耐ゲル化能を測定すると共に、該比較用水溶
性樹脂を無機顔料分散剤として用いて調製したスラリー
の粘度を測定した。その結果、比較用水溶性樹脂の耐ゲ
ル化能は、9であり、また、スラリーの分散直後の粘度
は、740cpsであり、30日経過後の粘度は、13
20cpsであった。比較用水溶性樹脂の耐ゲル化能が
低いので、上記のスラリーは、分散性および経時安定性
に劣っていた。上記の各種測定結果を、表3に示す。
【0074】〔比較例2〕実施例3における過酸化水素
35%水溶液の量を177.9gから249.0gに変
更した以外は、実施例3と同様の操作および反応等を行
うことにより、SA−HAPS共重合体(モル比96/
4)である比較用の水溶性樹脂を得た。単量体成分に対
する過酸化水素の割合は、7g/モルである。
【0075】そして、実施例1と同様の測定方法によっ
て上記比較用水溶性樹脂の数平均分子量、重量平均分子
量、および耐ゲル化能を測定すると共に、該比較用水溶
性樹脂を無機顔料分散剤として用いて調製したスラリー
の粘度を測定した。その結果、比較用水溶性樹脂の数平
均分子量は、400であり、好ましい範囲から外れてい
た。比較用水溶性樹脂の耐ゲル化能は、65であり、ま
た、スラリーの分散直後の粘度は、770cpsであ
り、30日経過後の粘度は、1270cpsであった。
比較用水溶性樹脂の数平均分子量が小さいので、上記の
スラリーは、分散性および経時安定性に劣っていた。上
記の各種測定結果を、表3に示す。
【0076】〔比較例3〕実施例1におけるイオン交換
水(初期仕込み液)の量を1605.2gから630.
4gに変更した以外は、実施例1と同様の操作および反
応等を行うことにより、SA−HAPS共重合体(モル
比96/4)である比較用の水溶性樹脂を得た。
【0077】そして、実施例1と同様の測定方法によっ
て上記比較用水溶性樹脂の数平均分子量、重量平均分子
量、および耐ゲル化能を測定すると共に、該比較用水溶
性樹脂を無機顔料分散剤として用いて調製したスラリー
の粘度を測定した。その結果、比較用水溶性樹脂の数平
均分子量は、4500であり、好ましい範囲から外れて
いた。比較用水溶性樹脂の耐ゲル化能は、22であり、
また、スラリーの分散直後の粘度は、820cpsであ
り、30日経過後の粘度は、1440cpsであった。
比較用水溶性樹脂の数平均分子量が大きいので、上記の
スラリーは、分散性および経時安定性に劣っていた。上
記の各種測定結果を、表3に示す。
【0078】〔比較例4〕実施例1で用いたフラスコと
同様のフラスコに、イオン交換水(初期仕込み液)16
73gを仕込んだ。一方、滴下装置に、SA37%水溶
液2875.5g(11.319モル)と、過硫酸ナト
リウム15%水溶液75.4gとを、各々別個に滴下液
として仕込んだ。上記SA(単量体成分)に対する過硫
酸ナトリウムの割合は、1g/モルである。
【0079】次いで、パドル翼を回転数150rpmで
回転させてイオン交換水を撹拌しながら加熱し、沸点ま
で昇温させた後、上記各水溶液のフラスコ内への滴下を
同時に開始した。即ち、SAの重合を開始した。そし
て、SA37%水溶液の滴下時間、並びに、過硫酸ナト
リウム15%水溶液の滴下時間は、120分とした。ま
た、滴下時、即ち、重合時における反応系の温度(反応
温度)は、反応液の沸点(還流温度)となるように調節
した。
【0080】全ての水溶液の滴下が終了した後、沸点で
さらに0.5時間、撹拌することにより反応液を熟成さ
せた。これにより、上記SAの重合体(ポリアクリル酸
ナトリウム)を得た。滴下終了後の該重合体の中和度
は、100%であり、滴下終了後の反応液の固形分量
は、23.2%であった。熟成終了後、反応液を冷却し
た。これにより、ポリアクリル酸ナトリウムである比較
用の水溶性樹脂を得た。
【0081】そして、実施例1と同様の測定方法によっ
て上記比較用水溶性樹脂の数平均分子量、重量平均分子
量、および耐ゲル化能を測定すると共に、該比較用水溶
性樹脂を無機顔料分散剤として用いて調製したスラリー
の粘度を測定した。その結果、比較用水溶性樹脂の耐ゲ
ル化能は、5であり、また、スラリーの分散直後の粘度
は、700cpsであり、30日経過後の粘度は、18
70cpsであった。比較用水溶性樹脂の耐ゲル化能が
低いので、上記のスラリーは、分散性および経時安定性
に劣っていた。上記の各種測定結果を、表3に示す。
【0082】
【表1】
【0083】
【表2】
【0084】
【表3】
【0085】〔実施例9〕実施例1で得られた水溶性樹
脂を無機顔料分散剤として用いて、スラリー(分散液)
を調製した。即ち、直径10cm、高さ15cmのステ
ンレス製ビーカーに、水溶性樹脂2.25g(純分)
と、無機顔料としてのサチンホワイト(白石工業株式会
社製)25%ペースト500g(純分として125g)
とを入れ、直径50mmの撹拌翼を備えたホモディスパ
ー(ホモミキサー)を用いて低速で撹拌して液状化させ
た後、撹拌翼を回転数3000rpmで回転させて内容
物を15分間撹拌することにより、サチンホワイトを水
に分散させた。これにより、濃度約25%のサチンホワ
イト水分散液、即ち、スラリーを得た。
【0086】そして、実施例1と同様の測定方法によっ
て上記スラリーの粘度を測定した。その結果、スラリー
の分散直後の粘度は、9.6cpsであり、30日経過
後の粘度は、9.5cpsであった。従って、上記のス
ラリーは、分散性および経時安定性に優れていた。上記
の各種測定結果を、表4に示す。
【0087】〔比較例5〕実施例1で得られた水溶性樹
脂の代わりに、比較例1で得られた比較用水溶性樹脂を
無機顔料分散剤として用いた以外は、実施例9と同様の
操作等を行うことにより、スラリー(分散液)を調製し
た。
【0088】そして、実施例1と同様の測定方法によっ
て上記スラリーの粘度を測定した。その結果、スラリー
の分散直後の粘度は、14.4cpsであり、30日経
過後の粘度は、23.6cpsであった。従って、上記
のスラリーは、分散性および経時安定性に劣っていた。
上記の各種測定結果を、表4に示す。
【0089】〔比較例6〕実施例1で得られた水溶性樹
脂の代わりに、比較例2で得られた比較用水溶性樹脂を
無機顔料分散剤として用いた以外は、実施例9と同様の
操作等を行うことにより、スラリー(分散液)を調製し
た。
【0090】そして、実施例1と同様の測定方法によっ
て上記スラリーの粘度を測定した。その結果、スラリー
の分散直後の粘度は、18.6cpsであり、30日経
過後の粘度は、33.9cpsであった。従って、上記
のスラリーは、分散性および経時安定性に劣っていた。
上記の各種測定結果を、表4に示す。
【0091】〔比較例7〕実施例1で得られた水溶性樹
脂の代わりに、比較例3で得られた比較用水溶性樹脂を
無機顔料分散剤として用いた以外は、実施例9と同様の
操作等を行うことにより、スラリー(分散液)を調製し
た。
【0092】そして、実施例1と同様の測定方法によっ
て上記スラリーの粘度を測定した。その結果、スラリー
の分散直後の粘度は、22.9cpsであり、30日経
過後の粘度は、46.6cpsであった。従って、上記
のスラリーは、分散性および経時安定性に劣っていた。
上記の各種測定結果を、表4に示す。
【0093】
【表4】
【0094】〔実施例10〕実施例1で得られた水溶性
樹脂を無機顔料分散剤として用いて、スラリー(分散
液)を調製した。即ち、容量450mlのマヨネーズ瓶
に、水溶性樹脂0.6g(純分)、イオン交換水12
8.0g、および、無機顔料としての炭酸カルシウム
(丸尾カルシウム株式会社製・スーパー#2000)3
00gを入れ、スパチュラを用いて撹拌して液状化させ
た。次いで、該マヨネーズ瓶に、直径3.5mmのガラ
スビーズ150gを投入した後、ペイントシェーカーを
用いて30分間振り混ぜることにより、炭酸カルシウム
をイオン交換水に分散させた。分散させた後、ガラスビ
ーズを取り出すことにより、濃度70%の炭酸カルシウ
ム水分散液、即ち、スラリーを得た。
【0095】そして、実施例1と同様の測定方法によっ
て上記スラリーの粘度を測定した。その結果、スラリー
の分散直後の粘度は、330cpsであり、30日経過
後の粘度は、420cpsであった。従って、上記のス
ラリーは、分散性および経時安定性に優れていた。上記
の各種測定結果を、表5に示す。
【0096】〔比較例8〕実施例1で得られた水溶性樹
脂の代わりに、比較例1で得られた比較用水溶性樹脂を
無機顔料分散剤として用いた以外は、実施例10と同様
の操作等を行うことにより、スラリー(分散液)を調製
した。
【0097】そして、実施例1と同様の測定方法によっ
て上記スラリーの粘度を測定した。その結果、スラリー
の分散直後の粘度は、760cpsであり、30日経過
後の粘度は、1180cpsであった。従って、上記の
スラリーは、分散性および経時安定性に劣っていた。上
記の各種測定結果を、表5に示す。
【0098】〔比較例9〕実施例1で得られた水溶性樹
脂の代わりに、比較例2で得られた比較用水溶性樹脂を
無機顔料分散剤として用いた以外は、実施例10と同様
の操作等を行うことにより、スラリー(分散液)を調製
した。
【0099】そして、実施例1と同様の測定方法によっ
て上記スラリーの粘度を測定した。その結果、スラリー
の分散直後の粘度は、810cpsであり、30日経過
後の粘度は、1590cpsであった。従って、上記の
スラリーは、分散性および経時安定性に劣っていた。上
記の各種測定結果を、表5に示す。
【0100】〔比較例10〕実施例1で得られた水溶性
樹脂の代わりに、比較例3で得られた比較用水溶性樹脂
を無機顔料分散剤として用いた以外は、実施例10と同
様の操作等を行うことにより、スラリー(分散液)を調
製した。
【0101】そして、実施例1と同様の測定方法によっ
て上記スラリーの粘度を測定した。その結果、スラリー
の分散直後の粘度は、680cpsであり、30日経過
後の粘度は、1200cpsであった。従って、上記の
スラリーは、分散性および経時安定性に劣っていた。上
記の各種測定結果を、表5に示す。
【0102】〔従来例1〕実施例1で得られた水溶性樹
脂の代わりに、市販品であるアクリル酸−マレイン酸共
重合体(モル比70/30)を無機顔料分散剤として用
いた以外は、実施例10と同様の操作等を行うことによ
り、スラリー(分散液)を調製した。該アクリル酸−マ
レイン酸共重合体(以下、市販共重合体と記す)の中和
度は、100%(完全中和品)であった。また、市販共
重合体は、酸基を11.4ミリ当量/g含んでいた。
【0103】そして、実施例1と同様の測定方法によっ
て上記市販共重合体の数平均分子量、重量平均分子量、
および耐ゲル化能を測定すると共に、上記スラリーの粘
度を測定した。その結果、市販共重合体の耐ゲル化能
は、7であり、また、スラリーの分散直後の粘度は、1
890cpsであり、30日経過後の粘度は、5700
cpsであった。市販共重合体の耐ゲル化能が低いの
で、上記のスラリーは、分散性および経時安定性に劣っ
ていた。上記の各種測定結果を、表5に示す。
【0104】
【表5】
【0105】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の無機顔料分散剤
は、以上のように、数平均分子量が500〜4000の
範囲内であり、かつ、耐ゲル化能が10以上である水溶
性樹脂からなる構成である。
【0106】本発明の請求項2記載の無機顔料分散剤
は、以上のように、上記水溶性樹脂の重量平均分子量が
4000〜15000の範囲内である構成である。
【0107】本発明の請求項3記載の無機顔料分散剤
は、以上のように、上記水溶性樹脂が、酸基を8.0ミ
リ当量/g〜12.0ミリ当量/gの範囲内で含んでい
る構成である。
【0108】本発明の請求項4記載の無機顔料分散剤
は、以上のように、分散すべき無機顔料が炭酸カルシウ
ムであることを特徴としている。
【0109】それゆえ、上記構成の無機顔料分散剤を用
いることにより、分散性および経時安定性に優れたスラ
リーを得ることができる。つまり、分散性および経時安
定性に優れたスラリーを得ることができる無機顔料分散
剤を提供することができるという効果を奏する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】数平均分子量が500〜4000の範囲内
    であり、かつ、耐ゲル化能が10以上である水溶性樹脂
    からなることを特徴とする無機顔料分散剤。
  2. 【請求項2】上記水溶性樹脂の重量平均分子量が400
    0〜15000の範囲内であることを特徴とする請求項
    1記載の無機顔料分散剤。
  3. 【請求項3】上記水溶性樹脂が、酸基を8.0ミリ当量
    /g〜12.0ミリ当量/gの範囲内で含んでいること
    を特徴とする請求項1または2記載の無機顔料分散剤。
  4. 【請求項4】分散すべき無機顔料が炭酸カルシウムであ
    ることを特徴とする請求項1、2または3記載の無機顔
    料分散剤。
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