JPH08208758A - マレイン酸/(メタ)アクリル酸系共重合体およびその用途 - Google Patents

マレイン酸/(メタ)アクリル酸系共重合体およびその用途

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JPH08208758A
JPH08208758A JP7014402A JP1440295A JPH08208758A JP H08208758 A JPH08208758 A JP H08208758A JP 7014402 A JP7014402 A JP 7014402A JP 1440295 A JP1440295 A JP 1440295A JP H08208758 A JPH08208758 A JP H08208758A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特定範囲の分画分子量・共重合組成をもち、
カルシウムイオン捕捉能が高く、クレイ分散能も良好
で、ゲル化性が低いマレイン酸系共重合体を含む洗剤組
成物、無機顔料分散剤、繊維処理剤を提供する。 【構成】 ゲルパーミエーションクロマトグラムによる
分画分子量が、特定比率であり、その各分画分子量が、
特定比率の共重合比率を持つことを特徴とするマレイン
酸/(メタ)アクリル酸系共重合体、および該重合体を
含有してなる洗剤組成物、無機顔料分散剤、繊維処理
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定範囲の分画分子量
・共重合組成をもつマレイン酸/(メタ)アクリル酸系
共重合体に関する。又本発明は、特定範囲の分画分子量
・共重合組成をもつマレイン酸/(メタ)アクリル酸系
共重合体を含む洗剤組成物、無機顔料分散剤、繊維処理
剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、多くのカルボキシル基を有す
るマレイン酸/(メタ)アクリル酸系共重合体は、優れ
たキレート作用および分散作用を示すことが知られてお
り、洗剤組成物、分散剤、凝集剤、スケール防止剤、キ
レート剤、繊維処理剤、洗浄剤等の広範囲の用途に使用
されている。
【0003】マレイン酸の重合性は一般に低いにもかか
わらず、上記の用途に好適に使用される多数のカルボキ
シル基を分子内に有するマレイン酸/(メタ)アクリル
酸系共重合体を得るために、重合時にマレイン酸成分の
仕込み割合を増加させると、次のような問題点が生じ
る。
【0004】(1) 重合性が悪いため重合時間がいっそう
長くなる。
【0005】(2) マレイン酸成分の仕込み割合が高い
と、過酸化水素(重合開始剤)を大量に使用しなければ
ならない。
【0006】(3) 過酸化水素を大量に使用すると、重合
後に過酸化水素が多量に残ってしまう。
【0007】(4) 過酸化水素(重合開始剤)を大量に使
用しているのにもかかわらず、未反応のマレイン酸成分
が多量に残ってしまう。
【0008】(5) 得られたマレイン酸/(メタ)アクリ
ル酸系共重合体は、マレイン酸、過酸化水素が多量に残
るため、キレート作用および分散作用についても十分に
満足できるものではなく、上記の用途に適したものでは
ない。
【0009】たとえば、特公平3−2167号公報に
は、マレイン酸/(メタ)アクリル酸系共重合体を顔料
分散剤として使用する例が挙げられているが、洗剤組成
物の例示はない。ここでは、マレイン酸/(メタ)アク
リル酸系共重合体は、反応容器にマレイン酸成分を入れ
ておき、アクリル酸と過酸化水素水の滴下を同時に開始
して、同時に終了するように操作し、マレイン酸/(メ
タ)アクリル酸をpH3.5〜5.0で重合することに
よって得られる。しかし、この方法では、得られるマレ
イン酸/(メタ)アクリル酸共重合体の分子量分布が広
く、高分子量部分の分画分子量でのマレイン酸共重合比
率が低く、反応終了時の反応溶液中の残存マレイン酸量
は、重合時に多量の過酸化水素を使用しているのにもか
かわらず、多量に残ってしまい、過酸化水素も多量に残
る。
【0010】また、特開昭62−218407号公報に
は、マレイン酸/アクリル酸系共重合体を分散剤および
洗剤組成物として使用する例がある。この公報にある洗
剤組成物は一般の洗剤組成物と比較して洗浄力が向上し
たとは言いがたく、洗剤として望まれる性質をバランス
よく備えたものではない。ここでは、マレイン酸系共重
合体は、反応容器にマレイン酸成分を入れておき、アク
リル酸と過酸化水素水の滴下を同時に開始して、同時に
終了するように操作し、マレイン酸/アクリル酸をpH
約4〜約6に保ちながら重合して得られている。上記と
同様に得られるマレイン酸/アクリル酸系共重合体の分
子量分布が広く、高分子量部分の分画分子量でのマレイ
ン酸共重合比率が低く、反応終了時の反応溶液中の残存
マレイン酸は、重合時に多量の過酸化水素を使用してい
るのにもかかわらず、多量に残ってしまい、過酸化水素
も多量に残る。
【0011】さらに、特公平3−14046号公報に
は、エチレン性不飽和のモノおよびジカルボン酸の共重
合体を洗剤および洗浄剤に外皮形成防止剤として使用す
るとしているが、具体的な使用例の例示はない。エチレ
ン性不飽和のモノおよびジカルボン酸の共重合体は、上
記と同様に、反応容器にエチレン性不飽和ジカルボン酸
成分を入れておき、エチレン性不飽和モノカルボン酸成
分と過酸化水素水の滴下を同時に開始して、同時に終了
するように操作して得られている。しかし、この反応で
得られた重合体は、マレイン酸含量の高い多数のカルボ
キシル基を重合体中に均等に制御して導入することが出
来ず又、分子量分布も広いものしか得られなかった。
【0012】従来の反応で得られたマレイン酸系共重合
体は、各種用途、特に洗剤組成物に使用しても十分な性
能を発揮するものではなかった。特に従来の反応で得ら
れたマレイン酸系共重合体は、分子量分布が広く、各分
子量成分中のマレイン酸/アクリル酸の比率を最適に制
御することが困難であり、この様なマレイン酸/アクリ
ル酸系共重合体を洗剤組成物として使用すると、キレー
ト作用および分散作用が不十分であり洗剤性能が低下す
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】発明者は、マレイン酸
/(メタ)アクリル酸系共重合体が、どの様な分子量分
布と共重合組成を持つことが、重要であるのかについて
検討した結果、マレイン酸/(メタ)アクリル酸系共重
合体が、特定比率の分画分子量と各分画分子量に対して
特定の共重合比率を持つときに、カルシウムイオン捕捉
能およびクレイ分散能を大幅に高める事が出来、洗剤組
成物として使用した場合洗浄力を大幅に向上でき、無機
顔料分散剤、繊維処理剤としての性能も飛躍的に高める
事が出来ることを見いだし本発明を完成するに至った。
従って、本発明は特定の分子量分布と特定の共重合組成
を持ち各種用途に非常に有用なマレイン酸/(メタ)ア
クリル酸系共重合体を得ることを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】発明者は、上記課題を解
決するために鋭意検討を重ねた結果、マレイン酸/(メ
タ)アクリル酸系共重合体の分子量分布、分画分子量の
比率、各分画分子量の共重合比率、及びマレイン酸/
(メタ)アクリル酸系共重合体のカルシウムイオン捕捉
能、カルシウムイオン安定度定数、クレイ分散能、クレ
イ吸着能、ゲル化性に着目して、本発明を完成するに至
った。
【0015】すなわち、本発明は、ゲルパーミエイショ
ンクロマトグラムを用いた分画分子量が、以下の(1)
〜(7)の条件を満足することを特徴とするマレイン酸
/(メタ)アクリル酸系共重合体を提供するものであ
る。
【0016】(1) 分子量3万以上の成分が20%未
満、且つマレイン酸/(メタ)アクリル酸のモル比が5
0/50〜10/90 (2) 分子量2万以上3万未満の成分が1〜30%、
且つマレイン酸/(メタ)アクリル酸のモル比が50/
50〜10/90 (3) 分子量1万以上2万未満の成分が5〜40%、
且つマレイン酸/(メタ)アクリル酸のモル比が50/
50〜10/90 (4) 分子量5000以上1万未満の成分が15〜6
0%、且つマレイン酸/(メタ)アクリル酸のモル比が
50/50〜10/90 (5) 分子量2500以上5000未満の成分が10
〜60%、且つマレイン酸/(メタ)アクリル酸のモル
比が60/40〜20/80 (6) 分子量1000を越え2500未満の成分が5
〜40%、且つマレイン酸/(メタ)アクリル酸のモル
比が90/10〜30/70 (7) 分子量1000以下の成分が1〜30%、且つ
マレイン酸/(メタ)アクリル酸のモル比が90/10
〜30/70 また、本発明は、上記したマレイン酸/(メタ)アクリ
ル酸系共重合体を含有して成る洗剤組成物、無機顔料分
散剤及び繊維処理剤を提供するものである。
【0017】本発明のマレイン酸/(メタ)アクリル酸
系共重合体は、以下の(1')〜(7')の条件を満足するとき
に、カルシウムイオン安定度定数、クレイ吸着能の観点
より最も好ましい。
【0018】(1') 分子量3万以上の成分が10%未
満、且つマレイン酸/(メタ)アクリル酸のモル比が5
0/50〜20/80 (2') 分子量2万以上3万未満の成分が5〜15%、且
つマレイン酸/(メタ)アクリル酸のモル比が50/5
0〜20/80 (3') 分子量1万以上2万未満の成分が15〜40%、
且つマレイン酸/(メタ)アクリル酸のモル比が50/
50〜20/80 (4') 分子量5000以上1万未満の成分が15〜40
%、且つマレイン酸/(メタ)アクリル酸のモル比が5
0/50〜20/80 (5') 分子量2500以上5000未満の成分が10〜
30%、且つマレイン酸/(メタ)アクリル酸のモル比
が60/40〜20/80 (6') 分子量1000を越え2500未満の成分が5〜
20%、且つマレイン酸/(メタ)アクリル酸のモル比
が90/10〜30/70 (7') 分子量1000以下の成分が20%未満、且つマ
レイン酸/(メタ)アクリル酸のモル比が90/10〜
30/70 本発明のマレイン酸/(メタ)アクリル酸系共重合体
は、マレイン酸(塩)及び、(メタ)アクリル酸を単量
体成分として含む共重合反応によって得られる共重合体
である。
【0019】本発明のマレイン酸/(メタ)アクリル酸
系共重合体は、合成法によって特定されるものでは、無
いが特に、マレイン酸(塩)と(メタ)アクリル酸
(塩)とを水性媒体中で、水溶性重合開始剤として過酸
化水素を用いて、共重合して得られる後述の共重合体が
好ましい。
【0020】重合開始時のマレイン酸(塩)濃度は、重
合性の向上、マレイン酸/(メタ)アクリル酸系共重合
体の分子量分布の制御の目的のために、35重量%以上
とするのが好ましい。前記目的をさらに達成するために
は、重合開始時のマレイン酸(塩)濃度を、より好まし
くは45重量%以上、さらに好ましくは60重量%以上
とするのがよい。
【0021】(メタ)アクリル酸(塩)の投入方法は、
使用量の90重量%以上が反応開始後30〜500分で
反応容器内に投入されるのが好ましい。残りの10重量
%未満は、重合前に反応容器内に投入されていてもよ
い。(メタ)アクリル酸(塩)体の10重量%以上を反
応前に投入すると、得られるマレイン酸/(メタ)アク
リル酸系共重合体の分子量分布が広がり、また、ブロッ
クポリマー化した不均一な重合体となるため、クレイ分
散能が低下することがある。
【0022】(メタ)アクリル酸(塩)が短時間で投入
されると、得られるマレイン酸/(メタ)アクリル酸系
共重合体の分子量分布が狭くなり、共重合比率の制御の
目的で好ましい。(メタ)アクリル酸(塩)の投入時間
は、30〜180分とし、後述の過酸化水素の投入時間
を20〜170分とするのがさらに好ましい。しかしな
がら、(メタ)アクリル酸(塩)の投入時間が30分未
満であると、重合終了後の残存マレイン酸量が、増加し
たり、多量の反応熱が短時間に放出され、除熱が困難に
なる可能性がある。
【0023】本発明のマレイン酸/(メタ)アクリル酸
系共重合体を得る際、水溶性重合開始剤の1つとして過
酸化水素を用いるとよい。過酸化水素の使用量はマレイ
ン酸(塩)に対して3〜20重量%が得られるマレイン
酸/(メタ)アクリル酸系共重合体の分子量分布及び共
重合比率の制御の観点より好ましく、過酸化水素の使用
量が3重量%未満では、残存マレイン酸が増加し、得ら
れるポリマーの分子量が高くなりすぎ、クレイ分散性が
低下するため好ましくない。クレイ分散性向上の観点か
らは、4重量%を超える過酸化水素を用いることがより
好ましい。一方、過酸化水素の使用量が20重量%を超
えると、共重合比率の制御が困難になるほか重合終了時
の残存過酸化水素が多量となり、安全性に問題を生じ
る。また、この残存過酸化水素を除去する工程をもうけ
ると、製造工程が増加し、生産性が低下する。
【0024】過酸化水素と併用できる水溶性重合性開始
剤としては、例えば、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナト
リウム、過硫酸カリウム等の過硫酸塩;2,2’−アゾ
ビス(2−アミジノプロパン)塩酸塩;4,4’−アゾ
ビス−4−シアノバレリン酸、アゾビスイソブチロニト
リル、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジ
メチルバレロニトリル等のアゾ系化合物;過酸化ベンゾ
イル、過酸化ラウロイル、過酢酸、過コハク酸、ジ第3
級ブチルパーオキサイド、第3級ブチルヒドロパーオキ
サイド、クメンヒドロパーオキサイド等の有機過酸化物
などが挙げられる。過酸化水素と併用できる水溶性重合
性開始剤として、これらの群から選ばれる1種または2
種以上の混合物を使用することができる。
【0025】また、過酸化水素の投入を(メタ)アクリ
ル酸(塩)の投入終了より10〜300分早く終了させ
るとマレイン酸/(メタ)アクリル酸(塩)共重合体の
分子量分布を最適に制御することが出来る。これらの共
重合条件により、特定比率の分子量分画を持ち、各分子
量分画の共重合比率を最適に制御することが出来る。ま
た、これらの共重合条件により、重合終了後の残存マレ
イン酸量は反応液全量に対して3重量%以下、またキレ
ート力、分散力の観点からより好ましくは0.3重量%
以下とするのがよい。残存マレイン酸量が3重量%を超
えると、冬季寒冷地ではマレイン酸の結晶が析出すると
いった問題が起きる可能性がある。
【0026】重合反応時のpHは、任意のpHを選ぶこ
とができるが、重合中のpHを調整してもよい。重合中
のpH調整に用いる中和用塩基性化合物としては、例え
ば、ナトリウム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属
の水酸化物や炭酸塩;アンモニア;モノメチルアミン、
ジエチルアミン、トリメチルアミン、モノエチルアミ
ン、ジメチルアミン、トリエチルアミン等のアルキルア
ミン類;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、
トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、第2
級ブタノールアミン等のアルカノールアミン類;ピリジ
ン等を挙げることができる。これらの群から選ばれる1
種または2種以上の混合物を使用することができる。
【0027】本発明の洗剤組成物に含まれるマレイン酸
/(メタ)アクリル酸系共重合体の重量平均分子量は、
1,000〜100,000であるのが好ましい。カル
シウムイオン安定度定数およびクレイ吸着能向上の観点
からは、2,000〜50,000がより好ましく、
3,000〜30,000がさらに好ましく、5,00
0〜15,000が最も好ましい。
【0028】本発明の洗剤組成物中に含まれるマレイン
酸/(メタ)アクリル酸系共重合体のカルシウムイオン
の安定度定数は、水中のカルシウムイオンをいかに強く
キレートするかを示しており、泥の中に存在するカルシ
ウムイオンを引き剥がすことにより泥汚れを繊維から引
き剥す能力が高いことを示す。本発明の洗剤組成物に含
まれるマレイン酸/(メタ)アクリル酸系共重合体のカ
ルシウムイオンの安定度定数は、下記に示す測定条件で
得られる数値を下式1に代入して得られる数値(Log
K)として定義される. (1) 0.002mol/L,0.003mol/L,0.004mol/Lの各濃度のカ
ルシウムイオン溶液を調整し(CaCl2使用)、10
0ccビーカーへ50g投入する。
【0029】(2) マレイン酸系共重合体50mg(固
形分換算)を投入する。
【0030】(3) pHを10に調整する。
【0031】(4) カルシウムイオン電極安定剤とし
て、NaCl 0.15gを加える。 (5) カルシ
ウムイオン電極を用いて、遊離のカルシウムイオン濃度
を測定する。
【0032】遊離のカルシウムイオン濃度:[Ca] 固定化されたカルシウムイオン濃度:[CaS] 遊離のキレートサイト数:[S] キレートサイト数:[S0] 安定度定数:Log K とすると、 [Ca][S]/[CaS]=1/K [S]=
[S0]−[CaS]となる。 従って、[Ca]/
[CaS]=1/[S0]・[Ca]+1/[S0]・K
となる。
【0033】従って、[Ca]/[CaS]を縦軸に、
[Ca]を横軸にプロットし、傾きと切片より、[S
0]、K、Log Kを計算により求めた。
【0034】本発明のマレイン酸/アクリル酸系共重合
体の安定度定数は、4.0以上であり、4.2〜7.0
が泥汚れ洗浄能の観点よりより好ましい。4.5〜6.
5が、洗浄力向上の目的で最も好ましい。安定度定数
が、高すぎた場合、泥汚れの洗浄能には、悪影響を及ぼ
さないが、酵素と共に配合した場合酵素中の金属イオン
を取り去り酵素の洗浄力を低下させる場合がある。
【0035】本発明の洗剤組成物に含まれるマレイン酸
/アクリル酸系共重合体のクレイ吸着能は、下記に示す
測定法での測定値から算出される数値として定義され
る。
【0036】クレイ吸着能 測定条件: 容 器 : 100ccメスシリンダー ポリマー溶液: 0.5%(固形分換算)ポリマー水溶
液1cc+上水(姫路市水)100g クレイ : アマゾンクレー 1.0g 攪拌時間 : 10分間(マグネチックスターラー使
用) 静置時間 : 18時間 測定方法 : メスシリンダーの最上部10ccをサン
プリングし、上澄み液をろ過し、ゲルパーミエーション
クロマトグラフィーを使用し、測定を行った。
【0037】上記の測定値および上記条件でクレイを入
れない条件にて同様の測定を行い、下式に従って、クレ
イ粒子に対する吸着量(クレイ吸着能)を算出した。
【0038】クレイ吸着能=[クレイを投入した時のポ
リマーピークの面積]/[クレイなしの系でのポリマー
ピークの面積]×100(%) クレイ吸着能は、洗濯時に、泥汚れに対してマレイン酸
/(メタ)アクリル酸系共重合体が、吸着することで、
泥の粒子が、負に帯電しこびり着いた汚れを引き剥す効
果がある。但し、吸着し過ぎた場合には、泥汚れの再付
着が起こり洗浄力の低下が起こる。従って、以下に示す
ように最適範囲のクレイ吸着能を示すものが、泥汚れの
洗浄に対して最適となる。
【0039】40%以上60%以下 …クレイ吸着能が
最も適している。
【0040】30%以上70%以下 …クレイ吸着能が
非常に適している。
【0041】20%以上90%以下 …クレイ吸着能が
適している。
【0042】90%〜95%:10%〜20%…クレイ
吸着能が不適。
【0043】95%〜100%:0〜10% …クレイ
吸着能が非常に不適。
【0044】本発明のマレイン酸/(メタ)アクリル酸
系共重合体のカルシウムイオン捕捉能は、重合体1gが
捕捉するカルシウムイオンを炭酸カルシウムで換算した
mg数として定義される。カルシウムイオン捕捉能は、
300mgCaCO3 /g(1gのマレイン酸/アクリ
ル酸系共重合体で捕捉する炭酸カルシウム換算値)以上
が好ましく、より好ましくは350mgCaCO3 /g
以上、さらに好ましくは380mgCaCO3 /g以上
である。カルシウムイオン捕捉能が高いほど、洗剤ビル
ダーとしての能力が高まる。
【0045】本発明の洗剤組成物に含まれるマレイン酸
/(メタ)アクリル酸系共重合体のクレイ分散能は、下
記に示す条件下での吸光度測定値で定義される。
【0046】クレイ分散能測定条件: 容 器 : 100ccメスシリンダー ポリマー溶液: 0.5%(固形分換算)ポリマー水溶
液1cc+上水(姫路市水)100g クレイ : アマゾンクレー 1.0g 攪拌時間 : 10分間(マグネチックスターラー使
用) 静置時間 : 18時間 測定方法 : メスシリンダーの最上部10ccをサン
プリングし、1cmセルを使用して、UV380nmに
おける吸光度(ABS)を測定し、その数値をもってク
レイ分散能とする。
【0047】クレイ分散能は、洗濯時に、泥汚れ等を引
きはがして、分散させるという効果を見きわめる指標で
あり、非常に重要な性能であることが明らかになった。
このような効果を得るためには、クレイ分散能が1.2
以上であることが必要である。さらに、泥汚れの沈着を
防止するためには、1.4以上がより好ましい。クレイ
分散能は、ポリマー存在下でのクレイの分散の程度を、
分散させたクレイの懸濁液を一定時間静置したときの上
澄液の濁度で評価した数値であり、数字が大きい程、分
散能が高いことを示す。
【0048】1.4以上 …クレイ分散能が
非常に良好。
【0049】1.2以上〜1.4未満…クレイ分散能が
良好。
【0050】0.5以上〜1.2未満…クレイ分散能が
悪い。
【0051】0.5未満 …クレイ分散能が
非常に悪い。
【0052】本発明の洗剤組成物に含まれるマレイン酸
/(メタ)アクリル酸系共重合体のゲル化性は、下記に
示す条件下での吸光度測定値で定義される。
【0053】ゲル化性測定条件: 容 器 : 500ccトールビーカー ポリマー: 対試験液 40ppm(固形分換算) 試験液 : CaCl2 400ppm溶液 400g 温 度 : 50℃ pH : 8 静置時間: 1時間 測定方法: スターラーを使用して溶液を5分間攪拌
後、サンプリングし、50mmセルを使用して、UV3
80nmにおける吸光度(ABS)を測定する。
【0054】一般に、ゲル化性の高いポリマーは洗濯液
中で不溶化し易く、特に高硬度水を使用した時に、洗浄
力の低下が著しくなることが明らかになった。洗剤組成
物に含まれるマレイン酸/(メタ)アクリル酸系共重合
体の高性能な洗浄力を安定的に維持するためには、ゲル
化性が低いのがよく、ゲル化性を0.2以下とすること
が好ましい。
【0055】ゲル化性は、カルシウムイオン存在下での
ポリマーの沈澱のしやすさを評価した数値であり、カル
シウムイオン存在下でポリマーを加熱した時の白濁の程
度をUVの吸光度で測定したものである。この数字が大
きい程、ポリマー溶液の濁りが大きく、カルシウムイオ
ン存在下でポリマーが多量に沈澱していることを示す。
【0056】なお、カルシウムイオンは、水道水中に多
量に存在するものであり、沈澱時には必ずゲル化の問題
が生じる。ゲル化性の指標を以下に示す。下記の数値が
小さい程、洗剤ビルダーとして高性能であることを示
す。
【0057】0.1以下 …非常にゲル化しに
くい。
【0058】0.1超〜0.2以下…ゲル化しにくい。
【0059】0.2超〜0.4以下…ゲル化しやすい。
【0060】0.4超 …非常にゲル化しや
すい。
【0061】本発明のマレイン酸/(メタ)アクリル酸
系共重合体を含む洗剤組成物は、界面活性剤および必要
に応じて酵素を配合して使用することもできる。
【0062】界面活性剤としては、アニオン界面活性
剤、ノニオン界面活性剤、両性界面活性剤およびカチオ
ン界面活性剤を好ましく使用することができる。
【0063】アニオン界面活性剤としては、例えば、ア
ルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルまたはアルケニ
ルエーテル硫酸塩、アルキルまたはアルケニル硫酸塩、
α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸または
エステル塩、アルカンスルホン酸塩、飽和または不飽和
脂肪酸塩、アルキルまたはアルケニルエーテルカルボン
酸塩、アミノ酸型界面活性剤、N−アシルアミノ酸型界
面活性剤、アルキルまたはアルケニルリン酸エステルま
たはその塩等を挙げることができる。
【0064】ノニオン界面活性剤としては、例えば、ポ
リオキシアルキレンアルキルまたはアルケニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、高
級脂肪酸アルカノールアミドまたはそのアルキレンオキ
サイド付加物、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグリコ
キシド、脂肪酸グリセリンモノエステル、アルキルアミ
ンオキサイド等を挙げることができる。
【0065】両性界面活性剤としては、カルボキシ型ま
たはスルホベタイン型両性界面活性剤等を挙げることが
でき、カチオン界面活性剤としては、第4アンモニウム
塩等を挙げることができる。
【0066】これらの界面活性剤の配合量は、5〜70
重量%配合するのが好適であり、20〜60重量%の配
合がより好ましい。
【0067】本発明のマレイン酸/(メタ)アクリル酸
系共重合体を含む洗剤組成物に配合される酵素として
は、プロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼ等を使用する
ことができる。特に、アルカリ洗浄液中で活性が高いプ
ロテアーゼ、アルカリリパーゼおよびアルカリセルラー
ゼ等が好ましい。酵素の配合量は、0.01〜5重量%
が好ましい。この範囲を外れると、界面活性剤とのバラ
ンスがくずれ、洗浄力を向上させることができない。
【0068】本発明のマレイン酸/(メタ)アクリル酸
系共重合体を含む洗剤組成物には、必要に応じて、公知
のアルカリビルダー、キレートビルダー、再付着防止
剤、蛍光剤、漂白剤、香料等の洗剤組成物に常用される
成分を配合してもよい。また、ゼオライトを配合しても
よい。アルカリビルダーとしては、珪酸塩、炭酸塩、硫
酸塩等を用いることができる。キレートビルダーとして
は、ジグリコール酸、オキシカルボン酸塩、EDTA
(エチレンジアミン四酢酸)、DTPA(ジエチレント
リアミン六酢酸)、クエン酸等を必要に応じて使用する
ことができる。
【0069】本発明のマレイン酸/(メタ)アクリル酸
系共重合体を得る際に使用されるマレイン酸(塩)は、
マレイン酸、マレイン酸モノアルカリ金属塩、マレイン
酸ジアルカリ金属塩のいずれの型で反応容器に投入して
もよく、これらの1種類または2種類以上の混合物であ
ってもよい。また、マレイン酸は、無水マレイン酸を反
応容器中で加水分解したものでもよく、マレイン酸モノ
アルカリ金属塩、マレイン酸ジアルカリ金属塩は、マレ
イン酸および/または無水マレイン酸を反応容器中で、
アルカリ金属の水酸化物と反応させて得られたものでも
よい。
【0070】本発明の繊維処理剤は、本発明のマレイン
酸系共重合体と、染色剤、過酸化物および界面活性剤か
らなる群より選ばれる少なくとも1つとを含んでなるも
のであり、繊維処理における精練、染色、漂白、ソーピ
ングの工程で使用することができる。染色剤、過酸化物
および界面活性剤としては繊維処理剤に通常使用される
ものが挙げられる。マレイン酸系共重合体と、染色剤、
過酸化物および界面活性剤からなる群より選ばれる少な
くとも1つとの比率は、たとえば、繊維の白色度、色む
ら、染色けんろう度の向上のためには、マレイン酸系共
重合体1重量部に対して、染色剤、過酸化物および界面
活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1つを0.1
〜100重量部という割合で配合される。本発明の繊維
処理剤を使用できる繊維は特に限定されないが、たとえ
ば、木綿、麻等のセルロース系繊維;ナイロン、ポリエ
ステル等の化学繊維;羊毛、絹糸等の動物性繊維;人絹
等の半合成繊維およびこれらの織物および混紡品が挙げ
られる。
【0071】本発明の繊維処理剤を精練工程に適用する
場合は、本発明のマレイン酸系共重合体と、アルカリ剤
および界面活性剤とを配合することが好ましい。漂白工
程に適用する場合では、本発明のマレイン酸系共重合体
と、過酸化物と、アルカリ性漂白剤の分解抑制剤として
の珪酸ナトリウム等の珪酸系薬剤とを配合するのが好ま
しい。
【0072】
【作用】本発明のマレイン酸/(メタ)アクリル酸系共
重合体は、特定比率の分画分子量と各分子量分画成分の
共重合比率が、特定比率であるためカルシウムイオン安
定度定数、カルシウムイオン捕捉能、クレイ分散能、ク
レイ粒子吸着能、ゲル化能の全てに於て非常に良好な物
性を有する。これらの物性は、洗剤組成物として使用し
た場合、洗浄力を強化するために重要な物性であり、泥
汚れの分散作用、再付着防止作用、界面活性剤のカルシ
ウムイオンによるゲル化の防止と言った効果により洗浄
力を大幅に向上させるものである。又無機顔料分散剤、
繊維処理剤としても重要な基礎物性である。
【0073】本発明のマレイン酸/(メタ)アクリル酸
系共重合体が、マレイン酸(塩)と(メタ)アクリル酸
(塩)とを水性媒体中で共重合して得られ、重合終了後
の過酸化水素濃度が反応液全量に対して2重量%以下で
あり、残存マレイン酸量が反応液全量に対して3重量%
以下である共重合反応液から単離することにより得られ
たものであると、単離後に得られたマレイン酸/(メ
タ)アクリル酸系共重合体中の過酸化水素濃度および残
存マレイン酸量は低くなる。さらに、過酸化水素の投入
を、(メタ)アクリル酸(塩)より、早く終了させるこ
とによって、重合終了時に、反応液中の過酸化水素量を
極力減らすことができる。また、分子量分布の狭い重合
体が得られ、ゲル化性が低減する。(メタ)アクリル酸
(塩)系単量体の投入を、反応を暴走させない程度の短
時間で行うと、重合反応全体の反応効率を上げることが
できる。また、多価金属イオンを重合反応系に存在させ
ることによって、重合終了時に、反応液中の残存するマ
レイン酸を十分に抑制することができ、反応効率が高く
なる。
【0074】(メタ)アクリル酸(塩)系単量体の投入
を、反応を暴走させない程度の短時間で行うことによっ
て、得られるマレイン酸/(メタ)アクリル酸系共重合
体の分子量分布が狭くなり、クレイ分散能は高くなり、
ゲル化性も低下する。また、重合開始時のpHを2以下
とし、重合の進行に伴ってpHを上昇させ且つ重合中の
中和度を20%未満に維持しながら重合を行なうと、同
様に、得られるマレイン酸/(メタ)アクリル酸系共重
合体の分子量分布が狭くなり、クレイ分散能は高くな
り、ゲル化性も低下する。
【0075】本発明の製造方法で得られるマレイン酸系
共重合体は、前述のような優れた性能を有し、残存開始
剤および残存単量体量が少ないため、洗剤組成物、無機
顔料分散剤、水処理剤および繊維処理剤に好適に使用さ
れる。
【0076】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。なお、「%」および「部」は、それぞれ「重量
%」および「重量部」を示す。
【0077】(製造例1)温度計、攪拌機および還流冷
却器を備えた容量1リットルの四つ口フラスコに無水マ
レイン酸196部(マレイン酸として232部)、脱イ
オン水110.7部、水酸化ナトリウム48%水溶液3
33.3部(重合初期固形分濃度50%)を仕込んだ
後、攪拌しながら該水溶液を常圧下で沸騰温度まで昇温
した。次に、攪拌下に35%過酸化水素水75.5部
(8.26重量%対マレイン酸(塩)(A))を重合開
始から90分にわたって、連続的に滴下し、80%アク
リル酸水溶液270.38部(マレイン酸/アクリル酸
=4/6モル比)を140分にわたって、連続的に滴下
し、重合反応を完了した。(重合開始時単量体濃度50
%)得られた共重合体(1)の分画分子量の比率、重量
平均分子量および残存マレイン酸量の測定をゲルパーミ
エーションクロマトグラフィーを用いて行ない結果を表
3に示した。なお、カラムは旭化成アサヒパックGFA
−7MFを用い、溶離液には、0.5%リン酸水溶液を
用いた。分子量標準サンプルとしては、ポリアクリル酸
ソーダ標準サンプル(創和科学(株)製)を用いた。
【0078】本発明のマレイン酸/(メタ)アクリル酸
系共重合体の各分画分子量のマレイン酸/メタクリル酸
の比は、以下の測定条件により分画分子量成分を分取
し、プロトンNMR分析により定量を行った。
【0079】各分画分子量の分取条件(透析膜使用) (1) マレイン酸/(メタ)アクリル酸系共重合体の1
wt%水溶液を調整する。(2)透析膜(スペクトラ/ポ
ア6(MWCO:1000)、家田貿易)を用意し、(1)
の溶液50g投入する。
【0080】(3)1Lビーカーへ、純水800gをと
り、その中へ、(2)で用意した溶液入りの透析膜を投入
する。ビーカー中の純水は、3hr,12hr,24h
r,48hr,72hrに、それぞれ800gずつ新た
な純水と交換する。
【0081】(4)以下に示した条件で、分取を行い、試
料を濃縮乾燥させたのちプロトンNMRを用いて、マレ
イン酸/(メタ)アクリル酸の比を測定した。
【0082】結果は、表2に示した。
【0083】分子量3万以上 96hr経
過時の透析膜内部液を試料とする。
【0084】分子量2万以上3万未満 96hr経
過時の透析膜外部液を試料とする。
【0085】分子量1万以上2万未満 72hr経
過時の透析膜外部液を試料とする。
【0086】分子量5000以上1万未満 48hr経
過時の透析膜外部液を試料とする。
【0087】分子量2500以上5000未満 24hr経
過時の透析膜外部液を試料とする。
【0088】分子量1000越え2500未満 12hr経
過時の透析膜外部液を試料とする。
【0089】分子量1000以下 3hr経
過時の透析膜外部液を試料とする。
【0090】本発明の洗剤組成物中に含まれるマレイン
酸系共重合体のカルシウムイオンの安定度定数は、下記
に示す測定条件で得られる数値を下式1に代入して得ら
れる数値として定義される. (1) 0.002mol/L,0.003mol/L,0.004mol/Lの各濃度のカ
ルシウムイオン溶液を調整し(CaCl2使用)、10
0ccビーカーへ50g投入する。
【0091】(2) マレイン酸系共重合体50mg(固
形分換算)を投入する。
【0092】(3) pHを10に調整する。
【0093】(4) カルシウムイオン電極安定剤とし
て、NaCl 0.15gを加える。
【0094】(5) カルシウムイオン電極を用いて、遊
離のカルシウムイオン濃度を測定する。
【0095】遊離のカルシウムイオン濃度:[Ca] 固定化されたカルシウムイオン濃度:[CaS] 遊離のキレートサイト:[S] キレートサイト数:[S0] 安定度定数:Log K とすると、[Ca][S]/
[CaS]=1/K[S]=[S0]−[CaS]とな
る。 従って、[Ca]/[CaS]=1/S0・[C
a]+1/[S0]・K となる。
【0096】従って、[Ca]/[CaS]を縦軸に、
[Ca]を横軸にプロットし、傾きと切片より、[S
0]、K、Log Kを計算により求めた。
【0097】本発明の洗剤組成物に含まれるマレイン酸
系共重合体のクレイ吸着能量は、下記に示す測定法での
測定値から算出される数値として定義される。
【0098】クレイ吸着能 測定条件: 容 器 : 100ccメスシリンダー ポリマー溶液: 0.5%(固形分換算)ポリマー水溶
液1cc+上水(姫路市水)100g クレイ : アマゾンクレー 1.0g 攪拌時間 : 10分間(マグネチックスターラー使
用) 静置時間 : 18時間 測定方法 : メスシリンダーの最上部10ccをサン
プリングし、上澄み液をろ過し、前記したゲルパーミエ
ーションクロマトグラフィーを使用し、測定を行った。
【0099】上記の測定値および上記条件でクレイを入
れない条件にて同様の測定を行い、下式に従って、クレ
イ粒子に対する吸着量(クレイ吸着能)を算出した。
【0100】クレイ吸着能量=[クレイを投入した時の
ポリマーピークの面積]/[クレイなしの系でのポリマ
ーピークの面積]×100(%) 40%以上60%以下 …クレイ吸着能が最も適してい
る。
【0101】30%以上70%以下 …クレイ吸着能が
非常に適している。
【0102】20%以上90%以下 …クレイ吸着能が
適している。
【0103】90%〜95%:10%〜20%…クレイ
吸着能が不適。
【0104】95%〜100%:0〜10% …クレイ
吸着能が非常に不適。
【0105】下記の条件で作製した炭酸カルシウム水溶
液に、下記の条件下で、ポリマーを添加し攪拌して、こ
の攪拌前後における炭酸カルシウム水溶液中のカルシウ
ムイオン濃度を、オリオン社製イオンアナライザー(E
A920)を用いオリオン社製カルシウム電極(93−
20)により測定し、攪拌前後の濃度差から、ポリマー
が捕捉したカルシウムイオン量を炭酸カルシウム換算m
g数で求めて、その数値をこのポリマーのカルシウムイ
オン捕捉能とした。
【0106】カルシウムイオン捕捉能測定条件: 容器 : 100ccビーカー 液 : Ca2+ 1.0×10 -3 mol/l水溶液
50cc ポリマー: 10mg(固形分換算) 温度 : 25℃ 攪拌時間: 10分間(スターラー使用) 以下の条件で作製したポリマー溶液にクレイを添加し、
攪拌、静置した後に測定して得られた吸光度をもって、
このポリマーのクレイ分散能とした。数値が大きい程、
クレイ分散能が高いことを意味する。
【0107】クレイ分散能測定条件: 容 器 : 100ccメスシリンダー ポリマー溶液: 0.5%(固形分換算)ポリマー水溶
液1cc+上水(姫路市水)100g クレイ : アマゾンクレー 1.0g 攪拌時間 : 10分間(マグネチックスターラー使
用) 静置時間 : 18時間 測定方法 : メスシリンダーの最上部10ccをサン
プリングし、1cmセルを使用して、UV380nmに
おける吸光度(ABS)を測定し、その数値をもってク
レイ分散能とした。
【0108】以下の条件で作製したCaCl2 試験液
に、下記の条件で、ポリマーを添加し、ゲル化させた
後、試験液の吸光度を測定し、得られた数値をもって、
このポリマーのゲル化性とした。数値が大きい程、ゲル
化性が高いことを意味する。
【0109】ゲル化性測定条件: 容 器 : 500ccトールビーカー ポリマー: 対試験液 40ppm(固形分換算) 試験液 : CaCl2 400ppm溶液 400g 温 度 : 50℃ pH : 8 静置時間: 1時間 測定方法: スターラーを使用して溶液を5分間攪拌
後、サンプリングし、50mmセルを使用して、UV3
80nmにおける吸光度(ABS)を測定した。
【0110】これらの結果は、表3に示した。
【0111】(製造例2)15%過硫酸ナトリウム水溶
液13.3部(1g/仕込単量体1モル)を重合開始
後、90分から140分の間にかけて連続的に滴下した
以外は、製造例1と全く同様にして重合を行い、製造例
1と同様に分析を行い、結果を表2、3に示した。(重
合開始時単量体濃度50%) (製造例3〜5)80%アクリル酸水溶液の代わりに表
1に記載の単量体を記載の量用いた以外は、製造例1と
全く同様にして重合を行い、製造例1と同様に分析を行
い、結果を表2、3に示した。(重合開始時単量体濃度
50%) (製造例6〜8)80%アクリル酸水溶液を表4に記載
の量を用い、15%過硫酸ナトリウム水溶液13.3部
を重合開始後90分から140分の間にかけて連続的に
滴下した以外は、製造例1と全く同様にして重合を行
い、製造例1と同様に分析を行い、結果を表2、3に示
した。(重合開始時単量体濃度50%) (製造例9)水酸化ナトリウム48%水溶液の量を80
部とし、硫酸第1鉄アンモニウム塩6水和物0.08部
仕込んだ以外は、製造例1と全く同様にして重合を行
い、製造例1と同様に分析を行い、結果を表2、3に示
した。(重合開始時単量体濃度68.7%) (比較製造例1,2(過酸化水素量の影響))製造例1
において、35%過酸化水素水の使用量を表3記載の量
を用い、重合開始から140分にわたって連続的に滴下
した以外は、製造例1と全く同様にして重合を行い、製
造例1と同様に分析を行った。結果を表5、6に示し
た。(重合開始時単量体濃度50%) (比較製造例3)製造例1において、60%アクリル酸
水溶液の量を7760部とし、同時に脱イオン水500
0部と15%過硫酸ナトリウム水溶液887.7部(2
g/仕込単量体1モル)を150分間にわたって、連続
的に滴下した以外は、製造例1と全く同様にして重合を
行い、製造例1と同様に分析を行った。結果を表5、6
に示した。(重合開始時単量体濃度50%) (比較製造例4)製造例1において、60%アクリル酸
水溶液の量を、表4記載の通りとした以外は、製造例1
と全く同様にして重合を行い、製造例1と同様に分析を
行った。結果を表5、6に示した。(重合開始時単量体
濃度50%)
【0112】
【表1】
【0113】
【表2】
【0114】
【表3】
【0115】
【表4】
【0116】
【表5】
【0117】
【表6】
【0118】(実施例1〜9)マレイン酸系/(メタ)
アクリル酸系共重合体の洗剤組成物としての性能を評価
するため、以下に示す洗浄性試験を行った。
【0119】表7に示した人工汚垢を四塩化炭素中に分
散し、綿の白布を人工汚垢液を通した後、乾燥、切断す
ることにより、10cm×10cmの汚染布を作成し
た。
【0120】
【表7】
【0121】表8の洗剤組成物を配合し、表9の条件下
で洗濯を行なった。洗濯後、布を乾燥後、反射率の測定
を行なった。
【0122】
【表8】
【0123】
【表9】
【0124】下式により反射率から洗浄率を求め、洗浄
性評価を行った。結果を表10に記す。
【0125】洗浄率=(洗浄後の反射率−洗浄前の反射
率)/(白布の反射率−洗浄前の反射率)×100 (比較例1〜4)比較マレイン酸/(メタ)アクリル酸
系共重合体(1)〜(4)を用いて、実施例1〜25に
記載の方法で、洗浄率の測定をした。結果を表11に記
した。
【0126】
【表10】
【0127】
【表11】
【0128】(実施例10〜18)(繊維処理剤として
の評価) マレイン酸/(メタ)アクリル酸系共重合体(1)〜
(9)の繊維処理剤としての性能を評価するため、以下
に示す繊維の漂白試験を行った。
【0129】繊維処理剤としてマレイン酸系共重合体を
2g/L用い、精練した綿天竺製ニットを下記の条件に
て漂白を行った。その結果を表12に示す。
【0130】(漂白条件) 使用水の硬度 35・DH 浴 比 1:25 温 度 85℃ 時 間 30分 使用薬剤 過酸化水素 10g/L 水酸化ナトリウム 2g/L 3号ケイ酸ナトリウム 5g/L (評価)処理した布の風合いは、官能検査法により判定
した。
【0131】白色度は、スガ試験機(株)製3Mカラー
コンピューターSM−3型を用いて測色し、Lab系の
白色度式 W=100−[(100−L)2 +a2 +b21/2 但し、L=測定された明度 a=測定されたクロマチックネス指数 b=測定されたクロマチックネス指数 によって白色度(W)を求め評価した。
【0132】縫製性は、布を4枚重ねにし本縫ミシンで
針#11Sを用いて30cm空縫いした場合の地糸切れ
箇所数で評価した。
【0133】(比較例5〜8)比較マレイン酸/(メ
タ)アクリル酸系共重合体(1)〜(4)を用いて、実
施例10〜18に記載の方法で、繊維の漂白試験を行っ
た。結果を表13に示す。
【0134】
【表12】
【0135】
【表13】
【0136】(実施例19〜27)(無機顔料分散剤と
しての評価) マレイン酸/(メタ)アクリル酸系共重合体(1)〜
(9)の無機顔料分散剤としての性能を評価するため、
以下に示す試験を行った。
【0137】容量1L(材質SUS 304、内径90
mm、高さ160mm)のビーカーに、カルサイト系立方体
状の軽質炭酸カルシウム(1次粒子径0.15μm)の
フィルタープレス脱水ケーキ(固形分65.3%)40
0部をとり、そこへ分散剤として、マレイン酸系共重合
体の40%水溶液3.26部(炭酸カルシウムの重量に
対して水溶性重合体0.5%)および固形分濃度調整用
の水6.9部を加え、ディゾルバー撹拌羽根(50mm
φ)で低速で3分間混練した。その後、3000rpm で
10分間分散し、固形分濃度64%の水分散液を得た。
得られた水分散液について、分散直後と室温1週間放置
後の粘度を、B型粘度計を使用して25℃で測定し、経
日安定性の試験を行った。測定結果を表14に示す。
【0138】(比較例9〜12)比較マレイン酸/(メ
タ)アクリル酸系共重合体(1)〜(4)を用いて、実
施例19〜27に記載の方法で、水分散液の経日安定性
の試験を行った。測定結果を表15に示す。
【0139】
【表14】
【0140】
【表15】
【0141】
【発明の効果】本発明のマレイン酸/(メタ)アクリル
酸系共重合体を含む洗剤組成物は、特定比率の分画分子
量と各分画分子量に対して特定の共重合比率を持つこと
で、カルシウムイオン捕捉能が高く、クレイ分散能も良
好で、ゲル化性が低い物性のバランスある性能を有する
洗剤組成物、無機顔料分散剤、繊維処理剤を提供するこ
とができる。特に、従来のゲル化性の高いマレイン酸系
共重合体を含む洗剤組成物、無機顔料分散剤、繊維処理
剤は、使用水中で不溶化しやすいため、特に高硬度水を
使用した時に性能の低下が著しい。このような問題点を
克服して、高性能な性能を安定的に維持するためには、
ゲル化性の低いマレイン酸系共重合体が必要となるが、
このことは、本発明のマレイン酸/(メタ)アクリル酸
系共重合体によって、初めてなし遂げらたものである。
【0142】本発明のマレイン酸/(メタ)アクリル酸
系重合体は、特に衣料用洗剤として好適に使用できるも
のである。また、洗浄液中の微量の金属、たとえば、鉄
イオン、亜鉛イオン等による繊維の黄ばみ防止にも、本
発明で得られた特定のカルシウムイオン捕捉能、ゲル化
性を有するマレイン酸系共重合体は非常に有効である。
このような高性能なマレイン酸/(メタ)アクリル酸系
重合体系共重合体が見出されたのは、重合開始剤である
過酸化水素を前半に多量に用いる重合法を採用したため
である。
【0143】この重合法により、なぜ高性能なマレイン
酸/(メタ)アクリル酸系共重合体が得られたのかは明
確ではないが、重合体の高分子量部分へマレイン酸を均
等に導入でき、低分子量重合物の量を低減でき、分子量
分布の狭い重合体が得られたためではないかと推察され
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲルパーミエイションクロマトグラムを
    用いた分画分子量が、以下の(1)〜(7)の条件を満
    足することを特徴とするマレイン酸/(メタ)アクリル
    酸系共重合体。 (1) 分子量3万以上の成分が20%未満、且つマレ
    イン酸/(メタ)アクリル酸のモル比が50/50〜1
    0/90 (2) 分子量2万以上3万未満の成分が1〜30%、
    且つマレイン酸/(メタ)アクリル酸のモル比が50/
    50〜10/90 (3) 分子量1万以上2万未満の成分が5〜40%、
    且つマレイン酸/(メタ)アクリル酸のモル比が50/
    50〜10/90 (4) 分子量5000以上1万未満の成分が15〜6
    0%、且つマレイン酸/(メタ)アクリル酸のモル比が
    50/50〜10/90 (5) 分子量2500以上5000未満の成分が10
    〜60%、且つマレイン酸/(メタ)アクリル酸のモル
    比が60/40〜20/80 (6) 分子量1000を越え2500未満の成分が5
    〜40%、且つマレイン酸/(メタ)アクリル酸のモル
    比が90/10〜30/70 (7) 分子量1000以下の成分が1〜30%、且つ
    マレイン酸/(メタ)アクリル酸のモル比が90/10
    〜30/70
  2. 【請求項2】 請求項1または2記載の共重合体を含有
    して成る洗剤組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の共重合体を含有
    して成る無機顔料分散剤。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の共重合体を含有
    して成る繊維処理剤。
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