JPH11113332A - 移植機における土圧感知装置 - Google Patents

移植機における土圧感知装置

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JPH11113332A
JPH11113332A JP28232797A JP28232797A JPH11113332A JP H11113332 A JPH11113332 A JP H11113332A JP 28232797 A JP28232797 A JP 28232797A JP 28232797 A JP28232797 A JP 28232797A JP H11113332 A JPH11113332 A JP H11113332A
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JP
Japan
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float
control valve
lever
grounding body
hydraulic control
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JP28232797A
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English (en)
Inventor
Yoshio Ishitobi
芳夫 石飛
Yuzuru Tsukahara
譲 塚原
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行速度の増加に応じて油圧制御バルブの戻
し力を増加させると共に、感度調節レバーの操作により
フロート前部の上下位置を調節自在とする。 【解決手段】 走行機体5には、フロート14を有する
作業部10が、油圧シリンダ装置19により昇降自在に
支持されていて、この油圧シリンダ装置19を制御する
油圧制御バルブ35は、フロート14に連結されてい
る。この油圧制御バルブ35には戻しスプリング45が
取り付けられ、該戻しスプリング45には感度調節レバ
ー50を介してエンジン回転数操作レバー74が連結さ
れている。また、この感度調節レバー50には、ワイヤ
71を介してフロート14が接続されている。そして、
エンジン回転数操作レバー74を操作してエンジン回転
数を増加させると、戻しスプリング45の付勢力が増加
し、また感度調節レバー50を傾動操作すると、フロー
ト14前部の上下位置が変更される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用田植機等の移
植機に関し、詳しくはフロートに作用する土圧荷重に基
づき作業部を昇降制御し、適正な移植作業を可能とする
移植機における土圧感知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】乗用田植機等の移植機は、手動位置及び
自動位置に操作し得る昇降制御レバーを備えていて、該
レバーの手動操作により植付部を昇降制御すると共に、
該レバーの自動位置にて、植付部のフロートに作用する
土圧を感知して適正植付位置になるように植付部を油圧
にて自動昇降制御を行う。
【0003】ところで、圃場面の泥土が軟らかい場合
は、一般にフロート前部が下がりぎみになると共に、も
ぐり込んで泥押しを起こすので、植付部は沈み込んで植
付け深さが深くなりすぎる。反対に、圃場面の泥土が硬
い場合は、フロート前部が上がりぎみとなって、植付部
は浮き上って植付け深さが浅くなると共に、土塊等によ
り頻繁に上下スイングを起こし易い。
【0004】これを解消する手段として、例えば、フロ
ートに作用する土圧の感知ポイントを変えることによ
り、泥土が軟らかい場合は感知ポイントを下にして早期
に土圧を検出し、また泥土が硬い場合は感知ポイントを
上にして遅れて土圧を検出する手段(以下、前者の従来
例)と、フロートの感知荷重を大小変更して対応する手
段(以下、後者の従来例)とが考えられる。
【0005】そして、前者の従来例としては、フロート
の前部を強制的に上下位置変更してフロートの滑走姿勢
を変え、フロートの感知ポイントを上下に変更して圃場
条件に対応させるようにしたものが知られている。
【0006】また、後者の従来例としては、特公平2−
58892号公報に記載のように、圃場面の硬軟に応じ
てフロートの上下動を高感度で制御したり、感度を鈍ら
せて制御することにより、フロートの感知荷重を変更し
て対応すると共に、高速走行時には接地荷重を高めて頻
繁な昇降制御を抑制するようにしたものが知られてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た前者の従来例によると、圃場面の硬軟に応じてフロー
トの前部を強制的に上下位置調節して感知ポイントを変
えるものであるため、フロートの接地面積が小さくなり
フロートのバタツキが生じやすく、また、極めて軟らか
い泥土の場合には、フロートの前部を下げて早めに土圧
を感知しようとしても、フロートの前部が沈下して泥を
押しながらどんどん地中にもぐっていってしまうおそれ
があった。
【0008】また、後者の従来例によると、フロートを
圃場面方向に付勢するスプリングをフロート近傍に配置
し、このスプリングの付勢力をリンク機構を介してフロ
ートに連結し、更に調節レバーの操作により前記スプリ
ングの張力を変更するものであるため、部品点数が増加
すると共に構造が複雑になるという課題があった。
【0009】本発明は、斯かる課題を解消するためにな
されたもので、その目的とするところは、走行速度の増
加に応じて油圧制御バルブの戻し力を増加させると共
に、接地体姿勢変換部の傾動操作により接地体前部の上
下位置を個別に調節自在とした移植機における土圧感知
装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、走行機体(5)に、圃場面
に接地されて移動する接地体(14)を有する作業部
(10)を、昇降リンク機構(8)を介して油圧シリン
ダ装置(19)により昇降支持すると共に、該油圧シリ
ンダ装置(19)を制御する油圧制御バルブ(35)
を、感知リンク機構(15)を介して前記接地体(1
4)に連結して、該接地体(14)に作用する土圧荷重
に基づく接地体(14)の上下移動により前記油圧制御
バルブ(35)を制御し、前記作業部(10)にて圃場
面に苗を移植する移植機(1)において、前記油圧制御
バルブ(35)に、該油圧制御バルブ(35)を一定方
向に付勢する戻し力設定手段(45)を取り付けると共
に、該戻し力設定手段(45)に接地体姿勢変換部(5
0)を介してエンジン回転数調節装置(74)を連結
し、更に、前記接地体姿勢変換部(50)に、連繋部材
(71)を介して前記接地体(14)を接続し、前記エ
ンジン回転数調節装置(74)の操作によりエンジン回
転数を増加させると、これに連動して前記戻し力設定手
段(45)の付勢力が増加すると共に、前記接地体姿勢
変換部(50)の傾動操作により、接地体(14)前部
の上下位置を変更自在とした、ことを特徴とする。
【0011】また、請求項2記載の発明は、前記エンジ
ン回転数調節装置(74)と接地体姿勢変換部(50)
のいずれか一方の操作により、前記戻し力設定手段(4
5)の付勢力を変更可能とした、ことを特徴とする。 (作用)以上の発明特定事項により、走行機体(5)に
は、接地体(14)を有する作業部(10)が油圧シリ
ンダ装置(19)により昇降自在に支持されている。こ
の油圧シリンダ装置(19)は油圧制御バルブ(35)
により制御され、更にこの油圧制御バルブ(35)は、
土圧荷重に基づく接地体(14)の上下移動によって制
御される。
【0012】前記油圧制御バルブ(35)には、戻し力
設定手段(45)が取り付けられていて、この戻し力設
定手段(45)の付勢力により油圧制御バルブ(35)
は一定方向に付勢されている。前記戻し力設定手段(4
5)には、接地体姿勢変換部(50)を介してエンジン
回転数調節装置(74)が連結されていて、エンジン回
転数調節装置(74)を操作してエンジン回転数を増加
させると、これに連動して戻し力設定手段(45)の付
勢力が増加するようになっている。
【0013】また、前記接地体姿勢変換部(50)に
は、連繋部材(71)を介して前記接地体(14)が接
続されていて、前記接地体姿勢変換部(50)を傾動操
作すると、接地体(14)の前部の上下位置を自由に変
更することが可能となっている。
【0014】なお、上述したカッコ内の符号は図面を参
照するために示すものであって、本発明の構成を何ら限
定するものではない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態を説明する。
【0016】図1は、本発明を適用した乗用田植機の全
体側面図であり、同図において、乗用田植機1は、前輪
2及び後輪3により支持された走行機体5を有してお
り、該走行機体5にはその前方部分にエンジン6が搭載
されていて、前後輪2,3の略々中間位置にシート7を
有する運転席9が配設されている。この運転席9には、
機体走行速度を制御するエンジン回転数操作レバー74
と、植付クラッチの入切を行う植付クラッチレバー70
とが配設されている(図3参照)。
【0017】前記走行機体5の後方には、植付部(作業
部)10が、アッパリンク8aとロアリンク8bを有す
る昇降リンク機構8により昇降自在に支持され、該植付
部10には多数の植付杆11、フロー卜(接地体)1
4、及びマット苗を載置し得る苗載せ台12が備えられ
ている。なお、この植付部10は、昇降リンク機構8の
後端部のリンク支え枠55(図2参照)に設置されたロ
ーリング軸(図示せず)により、ローリング自在とされ
ている。
【0018】また、前記走行機体5の前部に設けられた
ミッションケース16と前記昇降リンク機構8との間に
は、油圧シリンダ装置19が配設されており、この油圧
シリンダ装置19は油圧制御バルブ35の作動に基づき
伸縮して、前記植付部10を昇降制御する。
【0019】この油圧制御バルブ35は、ロータリスプ
ールバルブからなり、図1及び図2に示すように、運転
席9の下方に配置されていて、そのスプールと一体の軸
35aにアーム37が取り付けられている。このアーム
37が、後述する感知リンク機構15を介して前記フロ
ー卜14に連結され、該フロート14に作用する土圧変
動に基づき前記油圧制御バルブ35が自動的に制御され
て、前記油圧シリンダ装置19が伸縮するようになって
いる。
【0020】前記フロート14は、その後部を、伝動ケ
ース61の下部に設けられた軸58を中心として一体的
に回動可能なアーム57,59を介して回動可能に軸着
され、その前部には感知プレート62が枢支・連結され
ている。また、前記伝動ケース61に設けられた支点軸
67には、植付け深さ調節レバー68およびブラケット
66が一体固定されており、更に該ブラケット66と前
記アーム57とがピン結合されていて、前記植付け深さ
調節レバー68を手動操作することにより、前記フロー
ト14はその上下位置が調整可能とされている。
【0021】なお、詳細な説明は省略するが、前記植付
け深さ調節レバー68を上下に操作してフロート14を
上方または下方に調節すると、その支点軸67が回転す
ると共に連結ロッド65が移動し、これにより揺動アー
ム75の回動支点60が昇降リンク機構8の連結軸21
を中心として上下に移動する。
【0022】前記感知プレート62は、図3に示すよう
に、下端部がフロート14に連結ピン62aにて枢支さ
れており、かつその上端近傍に長孔62bが形成されて
いる。また、該感知プレート62の上端部分にはボーデ
ンワイヤ71が固定されており、該ワイヤ71のインナ
ワイヤ71aに固定されたピン72が前記長孔62bに
嵌入している。
【0023】前記感知リンク機構15は、前記感知プレ
ート62と、該感知プレート62に揺動アーム75を介
して連結された感知ロッド39と、該感知ロッド39に
リンク比調整部20を介して連結された連牽リンク42
とを有し、この連牽リンク42の他側は前記油圧制御バ
ルブ35に連結されている。
【0024】前記揺動アーム75は、回動支点60を中
心として一体的に揺動可能な二又状のアーム75a,7
5bから成り、該アーム75a,75bは、昇降リンク
機構8の後部で機体左右側のロアリンク8b,8bを連
結している連結軸21に装着された連結プレート23に
より、該連結軸21に近接配置されている。このため、
前記回動支点60は、昇降リンク機構8の連結軸21に
対し、前記回動支点60と連結軸21との間の寸法に等
しい半径で回動自在とされている。
【0025】そして、前記感知プレート62と一方のア
ーム75aとは、該感知プレート62の長孔62bに嵌
入されたピン72を介して連結されていて、該アーム7
5aは、前記連結軸21に当接しないように円弧状に湾
曲形成されている。また、他方のアーム75bの先端に
は、ピン32を介して前記感知ロッド39が連結されて
いる。
【0026】以上により、前記揺動アーム75の一方の
アーム75aの先端側は、ピン72を介して前記感知プ
レート62に連結され、また他方のアーム75bの先端
側は、ピン32を介して前記感知ロッド39に連結され
ていて、これら両連結部72,32は前記連結軸21に
対し、略々上下方向に離間して配置されている。
【0027】一方、前記ピン72には前述のボーデンワ
イヤ71が連結され、該ワイヤ連結ピン72とフロート
連結ピン62aの間にはスプリング76が張設されてい
て、該スプリング76はインナワイヤ7laを張って、
前記ワイヤ連結ピン72とフロート連結ピン62aとの
間の長さからなる感知プレート62の作用長を位置決め
設定している。
【0028】前記感知ロッド39は、長手方向の中央側
に細長状のロッド部材を有し、該ロッド部材の後部には
リンク金具40が一体的に取り付けられ、前部にはピン
継手部38が取り付けられている。前記リンク金具40
は、その一側中央寄りにピン40aが植立され、他側端
部には長孔40bが形成されている。そして、前記長孔
40bには、揺動アーム75bの先端に固着されたピン
32が嵌入され、このピン32と前記ピン40aとの間
にスプリング41が張設されている。
【0029】前記リンク比調整部20は、感知ロッド3
9と連牽リンク42とを連結する変換レバー22を有
し、該変換レバー22の揺動側先端と感知ロッド39の
ピン継手部38とがピン27にて回動可能に軸着されて
いる。また、前記変換レバー22の基端側は、枢支連結
部17によりロアリンク8bに回動可能に軸着されてい
る。
【0030】前記変換レバー22には、その長手方向に
沿って複数個の穴22aが穿設されており、該穴22a
に挿入されるピン46により前記連牽リンク42の一端
が取り付けられている。そして、ピン46の抜き差しに
より変換レバー22と連牽リンク42との連結点を変更
すると、枢支連結部17を中心とする感知ロッド39に
加わる荷重(フロート感知荷重)と連牽リンク42に伝
達される荷重とが連結点に応じて変更される。
【0031】ここで、本実施の形態においては、前記油
圧制御バルブ35に、該油圧制御バルブ35を一定方向
に付勢する戻し力設定手段を取り付けると共に、該戻し
力設定手段に接地体姿勢変換部を介してエンジン回転数
調節装置を連結し、更に、前記接地体姿勢変換部に、連
繋部材を介して前記接地体14を接続している。
【0032】前述したように、前記連牽リンク42の他
端は、ピン43を介して油圧制御バルブ35のアーム3
7に連結されている。そして、前記連牽リンク42の中
間部にはピン44が植設されていて、該ピン44には戻
し力設定手段としての戻しスプリング45が張設されて
いる。この戻しスプリング45により、前記連牽リンク
42は常時フロート14の下げ方向に付勢されている。
【0033】また、前記戻しスプリング45には、ワイ
ヤ24を介して感度調節レバー(接地体姿勢変換部)5
0が連結されている。このワイヤ24は、図4に示すよ
うに、内部にインナワイヤ24aを有し、該インナワイ
ヤ24aの一端にヒンジ部26が取り付けられ、他端に
連結金具25が取り付けられている。この連結金具25
には、丸穴28と長円孔29が形成されていて、この長
円孔29を介して該連結金具25は感度調節レバー50
の突起50bに係止されている。
【0034】前記丸穴28には、コントロールワイヤ7
3の一端が連牽されており、このワイヤ73の他端はエ
ンジン回転数調節装置としてのエンジン回転数操作レバ
ー74に接続されている。なお、このエンジン回転数操
作レバー74は、図示しないスロットルワイヤによりエ
ンジン6の絞り弁にも接続されている。
【0035】更に、前記感度調節レバー50には、その
作動部50aに固定された止め金77により、連繋部材
としてのボーデンワイヤ71が接続され、内部のインナ
ワイヤ71aは、伸張されて前記感知プレート62の長
孔62bに嵌入されたワイヤ連結ピン72、及びスプリ
ング76を介して前記フロート14の前部に接続されて
いる。
【0036】以上により、エンジン回転数操作レバー7
4を操作してエンジン回転数を増加させると、コントロ
ールワイヤ73が引っ張られ、更に連結金具25により
このコントロールワイヤ73に連結されたワイヤ24が
該連結金具25の丸穴28を介して引っ張られる。この
ため、エンジン回転数操作レバー74の操作に連動して
前記戻しスプリング45が引っ張られ、該戻しスプリン
グ45の付勢力が増加する。
【0037】また、前記感度調節レバー50を傾動操作
すると、基部側の作動部50aが回動支点51を中心と
して回動し、これによりインナワイヤ71aが伸縮操作
される。こうして、前記フロート14の前部の上下位置
が変更され、フロート14の滑走姿勢が変更される。
【0038】また、本実施の形態においては、前記エン
ジン回転数調節装置74と接地体姿勢変換部50のいず
れか一方の操作により、前記戻し力設定手段45の付勢
力を変更可能としている。
【0039】すなわち、前述のように、エンジン回転数
操作レバー74を操作してエンジン回転数を上昇させる
と、これと連動して前記戻しスプリング45の付勢力が
増加するため、フロート14を押し上げるための感知荷
重が大きくなり、高速走行時のフロート14のピッチン
グが防止される。一方、感度調節レバー50を傾動操作
すると、フロート14前部の上下位置が変更されると共
に、感度調節レバー50から突設された突起50bに係
止されたワイヤ24が、連結金具25の長円孔29の長
さ範囲で移動することにより、前記戻しスプリング45
の付勢力も変更される。こうして、エンジン回転数操作
レバー74と感度調節レバー50のいずれか一方を操作
することにより、戻しスプリング45の付勢力を変更す
ることができる。
【0040】次いで、上述した本実施の形態の作用につ
いて説明する。
【0041】乗用田植機1の昇降制御レバー(図示せ
ず)を自動位置に操作すると、フロート14に作用する
土圧に基づき、揺動アーム75を介して感知リンク機構
15により油圧制御バルブ35が制御される。そして、
植付部10が適正植付位置にある場合、油圧制御バルブ
35の作動軸35aを介して図示しない制御プレー卜が
固定位置にあり、油圧制御バルブ35をホールドして植
付部10をその位置に保持する。
【0042】この状態から、植付部10が田面に対して
上昇してフロート14に作用する土圧が減少すると、フ
ロート14の前方が下がり、該動きは感知プレート62
及び長孔62bの所定位置に位置決めされているピン7
2を介して揺動アーム75aに反時計方向の回転として
伝えられ、更に回動支点60を介して揺動アーム75b
も同方向に回転して感知ロッド39を左方向に押圧す
る。
【0043】なお、植付作業に先立ち、予めリンク比調
整部20のリンク比をピン46の抜き差しにより調整し
ておくが、この例では田面が軟らかい場合として、ピン
46を変換レバー22の長手方向の中間位置に位置決め
しておく。そして、例えば、図3において、変換レバー
22の枢支連結部17と先端のピン27との距離をR、
前記枢支連結部17と中間のピン46との距離をrとす
る。
【0044】このときの感知ロッド39の左方向への押
圧力は、枢支連結部17を中心として変換レバー22を
反時計方向に回転させる。すると、枢支連結部17を中
心とする感知ロッド39の反時計方向への移動量と、連
牽リンク42の同方向への移動量との比はR/rとな
り、感知ロッド39の押圧力は縮小されて、連牽リンク
42に図面左方向への移動量として伝達される。
【0045】更に、この連牽リンク42に伝達された図
面左方向への移動量は、ピン43を介してアーム37に
伝達され、油圧制御バルブ35の作動軸35aを時計方
向に回転させて、油圧制御バルブ35を、油圧シリンダ
装置19内の油を排出するように切換え、該シリンダ装
置19を収縮して植付部10を下げる。
【0046】また反対に、植付部10が下降してフロー
ト14に作用する土圧が増大すると、フロート14の前
方が持上り、該動きは感知プレート62、揺動アーム7
5a,75b、及び感知ロッド39を介して、変換レバ
ー22を枢支連結部17を中心として時計方向に回動さ
せる。この変換レバー22の回動により、連牽リンク4
2に図面右方向への移動量として伝達され、更に該連牽
リンク42とピン43を介してアーム37に伝達され、
油圧制御バルブ35の作動軸35aを反時計方向に回転
させて、油圧制御バルブ35は油圧シリンダ装置19に
圧油を圧送するように切換えられ、該シリンダ装置19
のロッドを伸張して植付部10を適正位置まで上昇させ
る。
【0047】以上において、エンジン回転数操作レバー
74を操作してエンジン回転数を上昇させると、このエ
ンジン回転数操作レバー74とコントロールワイヤ73
及びワイヤ24を介して連結されている戻しスプリング
45が引っ張られ、該戻しスプリング45により連牽リ
ンク42を図面左方向に付勢する力が増加する。する
と、このときの付勢力が、連牽リンク42と感知ロッド
39及び揺動アーム75を介してフロート14を押し下
げる方向に作用するため、該フロート14の感知荷重が
大きくなり、これにより高速走行時のフロート14のピ
ッチングが防止される。
【0048】次に、例えば、感度調節レバー50を図3
の矢印A方向に傾動操作する。すると、感度調節レバー
50の作動部50aが回動支点51を中心として図面右
方向に回動する。これにより、ボーデンワイヤ71のイ
ンナワイヤ71aが緩み、感知プレート62側のスプリ
ング76の張力が減少して、フロート14前部を持ち上
げる力が減少して前下がりとなる。
【0049】同時に、感度調節レバー50を矢印A方向
に傾動操作すると、該感度調節レバー50が回動支点5
1を中心として同方向に回動すると共に、感度調節レバ
ー50から突設された突起50bが連結金具25の長円
孔29を押してワイヤ24を引っ張り、該ワイヤ24に
連結された戻しスプリング45を引っ張る。これによ
り、感度調節レバー50の傾動操作に連動して、戻しス
プリング45の付勢力が増加する。この戻しスプリング
45の付勢力が、フロート14を下げ方向に作用して、
フロート感知荷重が重くなる。
【0050】こうして、エンジン回転数操作レバー74
と感度調節レバー50のいずれか一方を操作することに
より、戻しスプリング45の付勢力を変更することがで
きる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、エンジン回転数調節装置の操作によりエン
ジン回転数を増加させると、これに連動して戻し力設定
手段の付勢力が増加するので、これにより接地体前部の
接地圧が増し、接地体のピッチングの発生を防止するこ
とができる。
【0052】この場合、戻し力設定手段の付勢力はそれ
ほど大きくないので、エンジン回転数の増加による戻し
力設定手段の付勢力の増加が、エンジン回転数調節装置
の操作力に直接大きな影響を及ぼすことはない。
【0053】また、エンジン回転数を増加させて戻し力
設定手段の付勢力が増加しても、この付勢力によって接
地体の姿勢は変更しないので、接地体の滑走姿勢を良好
に維持することができる。
【0054】更に、エンジン回転数を増加させると、戻
し力設定手段の付勢力が増加して油圧制御バルブの動作
を鈍化させることになるので、圃場において機体を高速
走行させても、泥面のわずかな凹凸によって接地体がピ
ッチングを生じるのを防止することができる。
【0055】更にまた、接地体姿勢変換部の傾動操作に
より接地体前部の上下位置を変更できるようにしたの
で、エンジン回転数調節装置と接地体姿勢変換部の双方
を操作することにより、圃場面の硬軟に応じて接地体の
感知圧と接地体の滑走姿勢を変更して良好な移植作業を
行うことができる。
【0056】請求項2記載の発明によれば、エンジン回
転数調節装置と接地体姿勢変換部のいずれか一方を操作
すれば、戻し力設定手段の付勢力を個別に変更できるの
で、接地体の感知圧の変更の自由度を大きくすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された乗用田植機の側面図であ
る。
【図2】本発明に係る土圧感知装置の全体を示す側面図
である。
【図3】土圧感知装置の要部を示す側面図である。
【図4】感度調節レバーと戻しスプリングとを接続する
ワイヤの説明図である。
【符号の説明】
1 乗用田植機 5 走行機体 8 昇降リンク機構 10 植付部 14 フロート 15 感知リンク機構 19 油圧シリンダ装置 20 リンク比調整部 21 連結軸 22 変換レバー 35 油圧制御バルブ 39 感知ロッド 45 戻しスプリング 50 感度調節レバー 62 感知プレー卜 70 植付クラッチレバー 71 ボーデンワイヤ 74 エンジン回転数操作レバー 75 揺動アーム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体に、圃場面に接地されて移動す
    る接地体を有する作業部を、昇降リンク機構を介して油
    圧シリンダ装置により昇降支持すると共に、該油圧シリ
    ンダ装置を制御する油圧制御バルブを、感知リンク機構
    を介して前記接地体に連結して、該接地体に作用する土
    圧荷重に基づく接地体の上下移動により前記油圧制御バ
    ルブを制御し、前記作業部にて圃場面に苗を移植する移
    植機において、 前記油圧制御バルブに、該油圧制御バルブを一定方向に
    付勢する戻し力設定手段を取り付けると共に、該戻し力
    設定手段に接地体姿勢変換部を介してエンジン回転数調
    節装置を連結し、 更に、前記接地体姿勢変換部に、連繋部材を介して前記
    接地体を接続し、 前記エンジン回転数調節装置の操作によりエンジン回転
    数を増加させると、これに連動して前記戻し力設定手段
    の付勢力が増加すると共に、前記接地体姿勢変換部の傾
    動操作により、接地体前部の上下位置を変更自在とし
    た、 ことを特徴とする移植機における土圧感知装置。
  2. 【請求項2】 前記エンジン回転数調節装置と接地体姿
    勢変換部のいずれか一方の操作により、前記戻し力設定
    手段の付勢力を変更可能とした、 ことを特徴とする請求項1記載の移植機における土圧感
    知装置。
JP28232797A 1997-10-15 1997-10-15 移植機における土圧感知装置 Pending JPH11113332A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014197996A (ja) * 2013-03-29 2014-10-23 ヤンマー株式会社 田植機

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