JP3563007B2 - トラクタの昇降制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポジション制御弁を利用してロータリ耕耘装置を昇降制御して、耕深を安定維持するよう構成した機械式の昇降制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記昇降制御装置としては、図10の概略図に示すように、ロータリ耕耘装置61の後カバー62の上昇揺動によって引き操作されるセンサワイヤ63のインナーワイヤ63b先端と、昇降用のポジション制御弁64の調節レバー65とを連結するとともに、センサワイヤ63のアウターワイヤ63a端部をワイヤ支持アーム66に支持し、ポジションレバー67を調節レバー65に干渉しない下降側の限界位置に操作した状態で、自動耕深制御時の目標耕深を設定調節するオートレバー68によってワイヤ支持アーム66を位置変更して、センサワイヤ63全体を前後に移動させることで、ポジション制御弁64が中立バランスするロータリ耕耘装置61の対地高さ、つまり、自動耕深制御における目標耕深を変更調節するよう構成し、また、ポジションレバー67を前後に揺動して、バネ69によって下降側に回動付勢された前記調節レバー65を直接に接当操作して人為的にロータリ耕耘装置61の高さを変更調節するよう構成したものが知られている。
【0003】
上記構成の昇降制御装置においては、ポジションレバー67によってポジション制御弁64の調節レバー65を上昇U側に接当移動させる場合、調節レバー65の上昇側への移動に伴って、アウターワイヤ63aから前方に延出されたインナーワイヤ63bがたるむことになり、たるんだインナーワイヤ63bが近くの装置部品に引っ掛かるおそれがある。そこで、インナーワイヤ63b全体を後方に引き操作するように、後カバー62とセンサワイヤ63のインナーワイヤ63bとを連係する回動リン70クの支点にたるみ取り用のねじりバネ71を装備している。
【0004】
また、自動耕深制御を入り切りする手段として、後カバー62の上下揺動変位をセンサワイヤ63に伝達する状態と伝達しない状態に切換える機構が回動リンク70部分に装備されており、自動耕深制御を入り切りするためには、そのつど停止した機体の後部にまわって切換え操作を行う必要があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成によると、インナーワイヤ83bの前端を前方に引き付勢する下降操作用のバネ69は、たるみ取り用のねじりバネ71の張力と、インナーワイヤ63bとアウターワイヤ63aとの摺動抵抗とに打ち勝つだけの力を必要があり、センサワイヤ63が古くなって前記摺動抵抗が増えてくると、バネ69の張力でインナーワイヤ63bを円滑に引き操作できなくなり、下降作動が円滑かつ迅速に実行されなくなることがあった。
【0006】
本発明は、このような点に着目してなされたものであって、円滑かつ迅速な昇降作動を行わせることができるとともに、適確な耕深調節を行うことが可能な昇降制御装置を提供することを主たる目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
〔請求項1に係る発明の構成、作用および効果〕
【0008】
(構成) 請求項1に係る発明のトラクタの昇降制御装置は、
リフトアーム昇降用のポジション制御弁の調節レバーを下降側に揺動付勢して設け、この調節レバーをポジションレバーによって上昇側に接当変位させるよう構成するとともに、ロータリ耕耘装置における耕耘カバーの後部に装着される後カバーの上下揺動を検出するセンサワイヤのインナーワイヤ端部と昇降用の前記ポジション制御弁の調節レバーとを、融通を備えた連係機構を介して機械的に連動連結し、
前記連係機構を、センサワイヤのインナーワイヤ端部が連結される揺動リンクと、この揺動リンクとポジション制御弁の調節レバーとを融通をもって連係する操作リンクとで構成するとともに、前記後カバーの上昇に連動してセンサワイヤのインナーワイヤを引張移動させることで揺動リンクを揺動変位させるよう構成し、
前記融通は、前記後カバーの上昇に連動して揺動リンクが揺動変位される際の前記操作リンクの変位をポジション制御弁の調節レバーに伝達し、後カバーの下降に連動して揺動リンクが逆方向に揺動変位される際の前記操作リンクの変位をポジション制御弁の調節レバーに伝達しないように、操作リンク変位方向と関連して操作リンクの変位量と調節レバーの変位量との間で変位量の差を生じさせる非連動部分を備えたものに構成し、
前記後カバーの上昇に連動した前記インナーワイヤの引張移動に伴う揺動リンクの揺動 変位によって前記ポジション制御弁の調節レバーを前記操作リンクを介して上昇側に変位させるよう構成し、
前記揺動リンクの支点をオートレバーによって操作リンク変位方向に移動調節可能に構成してあることを特徴とする。
【0009】
(作用) 上記構成によると、ポジションレバーを上昇側に操作してポジション制御弁の調節レバーを接当変位させると、調節レバーは連係機構中の融通を介して変位し、インナーワイヤにたるみが発生することはない。その結果、センサワイヤのインナーワイヤ全体を後カバー側に向けてバネで引っ張り付勢する必要がなくなり、その分、インナーワイヤ全体を前方、つまり、下降側に変位させる抵抗が少なくなり、後カバーが垂れ下がった際に、インナーワイヤが調節レバーによって円滑に下降側に操作されることになる。
【0010】
また、オートレバーによって連係機構を融通の方向に移動調節することで、ポジション制御弁の調節レバーとインナーワイヤとの相対位置関係が変更され、自動昇降制御における目標耕深が変更調節される。この際も連係機構の融通が機能するために、インナーワイヤの大きいたるみが発生することはなく、適確な耕深調節を行うことが可能となる。
【0011】
また、支点周りに揺動する揺動リンクは、支点でのガタの発生少なく円滑に作動するので、長期間に亘って円滑良好に機能させることができる。
【0012】
(効果) 従って、請求項1に係る発明によると、センサワイヤが古くなってアウターワイヤとインナーワイヤとの摺動抵抗が増えても、円滑かつ迅速な昇降作動を行わせることができるようになった。
【0013】
〔請求項2に係る発明の構成、作用および効果〕
【0014】
(構成) 請求項2に係る発明のトラクタの昇降制御装置は、請求項1記載の発明において、前記オートレバーを、その操作範囲における下降側の限界近くに移動させた状態では、センサワイヤのインナーワイヤ端部と昇降用のポジション制御弁の調節レバーとが、前記融通によって絶縁されるように、前記連係機構の融通の大きさを設定してある。
【0015】
(作用) 上記構成によると、オートレバーを下降側の限界近くに移動させるだけで、自動耕深制御状態を解除して通常のポジション制御だけを行える状態にすることができる。
【0016】
(効果) 従って、請求項2に係る発明によると、逐一機体の後方に行って、後カバーとセンサワイヤとの連係を解除操作するような手間なく、運転部に居ながら簡単容易に自動耕深制御状態を解除することができ、操作性および作業性を向上することができる。
【0017】
〔請求項3に係る発明の構成、作用および効果〕
【0018】
(構成) 請求項3に係る発明のトラクタの昇降制御装置は、請求項1または2に記載の発明において、前記連係機構の融通を、長孔とこれに係合される係止ピンとで構成してある。
【0019】
(作用・効果) 上記構成によると、連係機構における機械的融通を、簡単かつ耐久性に優れたものに構成することができ、長期間に亘って所期の機能を適確に発揮させることができる。
【0020】
〔請求項4に係る発明の構成、作用および効果〕
【0021】
(構成) 請求項4に係る発明のトラクタの昇降制御装置は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の発明において、前記揺動リンクを揺動自在な支持リンクに支持するとともに、この支持リンクと前記オートレバーを連係ロッドで連動連結し、前記オートレバーの揺動位相と支持リンクの揺動位相に対応させて連係ロッドを架設して、前記オートレバーの単位操作量に対する目標耕深の変化量を、浅い耕耘域では大きく、深い耕耘域では小さくなるように設定してある。
【0022】
(作用) 上記構成によると、荒起こしなどに利用される浅耕耘域では、余り細かい耕深調節は不要であり、大まかな耕深調節を行うには、オートレバーの単位操作量に対する目標耕深の変化量が大きい方が扱いやすいものとなる。逆に、深耕耘域では耕盤深さを精度よく設定したいことが多く、この場合は、オートレバーの単位操作量に対する目標耕深の変化量小さい方が、細かい耕深調節を行う上で便利となる。
【0023】
(効果) 従って、請求項4に係る発明によると、耕深調節域によって適切な調節操作を行うことができ、操作性に優れたものとなる。
【0024】
〔請求項5に係る発明の構成、作用および効果〕
【0025】
(構成) 請求項5に係る発明のトラクタの昇降制御装置は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の発明において、前記ロータリ耕耘装置の下降速度を、空中から圃場面までは早く、それから目標耕深までは低速となるようにしてある。
【0026】
(作用) 上記構成によると、ロータリ耕耘装置を空中から所定の耕深にまで下降させる場合、圃場面までの下降作動中は後カバーが大きく垂れ下がってポジション制御弁が下降側に大きく操作される結果、下降速度が速くなる。ロータリ耕耘装置が圃場面に作用し始めると、後カバーも接地開始して相対的に持ち上げ操作され始め、後カバーの持ち上げに伴ってポジション制御弁の下降側への操作量が少なくなり、下降速度度が低速となる。その結果、終始低速で下降させる場合に比較して、全体としての下降作動時間が短縮されるとともに、終始高速で下降させる場合に比較して、目標耕深へ精度良く到達する。
【0027】
(効果) 従って、請求項5に係る発明によると、請求項1〜4のいずれか一項の発明の上記効果をもたらすとともに、ロータリ耕耘装置を空中から所定の耕深にまでへの下降作動を、迅速かつ精度よく行うことができる。
【0028】
〔請求項6に係る発明の構成、作用および効果〕
【0029】
(構成) 請求項6に係る発明のトラクタの昇降制御装置は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の発明において、前記耕耘カバーを前後方向に回動移動調節可能に構成してある。
【0030】
(作用) 上記構成によると、標準の耕深で耕耘を行う通常の耕耘作業では、耕耘カバーを前方に移動させておき、浅起こし耕耘作業の時には、耕耘カバーを少し後方に移動させて、後カバーが適切に接地するように調整し、さらに浅起こしとなる代掻き作業の時には、耕耘カバーを大きく後方に移動させて、後カバーが適切に接地するように調整する。
【0031】
(効果) 従って、請求項6に係る発明によると、請求項1〜5のいずれか一項の発明の上記効果をもたらすとともに、耕深域に応じて好適に後カバーを接地させて、耕深変化を適確に検出しながらの自動耕深制御を良好に行うことができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
図1に、ロータリ耕耘仕様に構成された農用トラクタの後部側面が示されている。この農用トラクタは、トラクタ本機1の後部に、3点リンク機構2を介してロータリ耕耘装置3が連結され、内臓したリフトシリンダ4によって上下揺動可能に油圧駆動されるリフトアーム5で前記3点リンク機構2が駆動昇降されるようになっている。
【0033】
図7の制御用油圧回路に示されるように、単動型に構成された前記リフトシリンダ4はポジション制御弁6よって作動制御されるものであり、このポジション制御弁6には、主スプール7、下降用バルブ8、リリーフ弁9、アンロードバルブ10、等が含まれており、リフトシリンダ4とポジション制御弁6とは落下速度調整弁11を介して接続されている。落下速度調整弁11は、図6に示すように、弁子としてのボール12、弁座13aを備えた調節軸13、バネ14で軽く弁座側に押圧付勢されたボール支持用カラー15とからなり、ポジション制御弁6が上昇作動状態になって圧油がポートPから供給されると、ボール12が弁座13aから大きく離反されて、圧油は調節軸13の内部油路およびカラー15の内部油路を通って抵抗少なく、かつ、リリーフ音なく静粛にリフトシリンダ4に送り込まれ、ロータリ耕耘装置3は円滑かつ速やかに駆動上昇される。また、ポジション制御弁6が下降作動状態になってポートPがタンクに連通されると、リフトシリンダ4内の油はポートPから流出してロータリ耕耘装置3が下降する。この時、ボール12が弁座13aに受け止められて調節軸13の内部油路が閉じられるために、リフトシリンダ4からの油は弁座13aとケーシング16との間の絞り流路sを通って除々に流動することになり、ロータリ耕耘装置3はゆっくりと下降する。この際、調節軸13をネジ込み進退させて前記絞り流路sの大きさを調節することで、下降速度を任意に調整することができるのである。また、調節軸13を十分ねじ込んで、弁座13aをケーシング16に押し付け密着させて下降時の排油流路を閉め込むことで、リフトシリンダ4からの排油を阻止して、ロータリ耕耘装置3の下降を停止する下降ロック状態を得ることができる。
【0034】
前記ポジション制御弁6は、トラクタ本機1における後部ミッションケース17の上部一側に装備されており、図3に示すように、主スプール7の突出部に連結した操作金具7aに天秤揺動可能に連結リンク21が枢支連結されるとともに、この連結リンク21の両端に、調節レバー軸22の内端に連設した偏心ピン22aと、フィードバックアーム軸23の内端に連設した偏心ピン23aとがそれぞれ係止連結されている。
【0035】
調節レバー軸22の外端部には調節レバー22bが固着されるとともに、フィードバックアーム軸23の外端部にはフィードバックアーム23bが固着されており、調節レバー22bが回動されて連結リンク21がフィードバックアーム軸23の偏心ピン23aとの係止点を中心にして揺動して、主スプール7が上昇側あるいは下降側にシフトされ、リフトシリンダ4を介してリフトアーム5が駆動上昇作動あるいは自重下降作動する。このリフトアーム5が作動すると、その作動がフィードバックリンク24およびフィードバックアーム23bを介してフィードバックアーム軸23の回動に変換され、主スプール7は、連結リンク21を介して逆方向にシフトされ、調節レバー22bの回動操作位置に対応した所定の回動位置までフィードバックアーム23bが回動されると主スプール7は中立に復帰し、昇降作動が停止する。つまり、調節レバー22bを任意に回動操作することで、リフトアーム5を調節レバー22bに対応した位置にまで昇降させるポジション制御機構が構成されている。
【0036】
前記調節レバー22bの前側近傍には、人為的に作業高さを設定するポジションレバー31と、自動耕深制御時の目標耕深設定を行うオートレバー32とが、支点x周りに前後揺動可能に配備されており、先ず、ポジションレバー31による昇降操作について説明する。なお、この場合、図2に示すように、オートレバー32は最前方に操作しておく。
【0037】
前記ポジション制御弁6の主スプール7はコイルバネ25によって突出方向、つまり、下降方向に付勢されており、これに伴って調節レバー22bは、図2において時計方向に回動付勢されて、前記ポジションレバー21に後方から接当している。従って、ポジションレバー31を後方(図中、反時計方向)に向けて揺動するに連れて、調節レバー22bは付勢力に抗して回動され、リフトアーム5は調節レバー22bに対応した位置まで上昇される。逆に、ポジションレバー31を前方(図中、時計方向)に向けて揺動するに連れて、回動付勢されている調節レバー22bはポジションレバー31に追従して回動し、リフトアーム5は調節レバー22bに対応した位置まで下降する。なお、ポジションレバー31を、最前方位置に操作した状態では、リフトアーム5の下降に伴うフィードバックにかかわらず、ポジション制御弁6は中立復帰されないようになっており、リフトアーム5が機械的な下限まで自重下降可能な状態、いわゆるフローティング状態がもたらされる。
【0038】
次に、前記オートレバー32による耕深設定構造および自動耕深制御機構について説明する。
【0039】
図4および図5に示すように、前記ロータリ耕耘装置3におけるロータ部3aを上方から覆う耕耘カバー33の後端には、耕耘中の土の飛散を防止するとともに耕耘跡を均平化する後カバー34が、支点y周りに上下揺動可能に装備されている。耕耘カバー33の後部には支点z周りに回動可能にL形リンク35が装備され、このL形リンク35の一端と前記後カバー34とにわたって連動リンク36が架設されている。これによって、後カバー34の支点yまわりの上下揺動に伴ってL形リンク35が回動され、L形リンク35の他端に接続したセンサワイヤ37が操作されているようになっている。
【0040】
前記センサワイヤ37はレリーズワイヤからなり、そのアウターワイヤ37aの後端部が耕耘カバー33に連結支持されるとともに、インナーワイヤ37bの後端が前記L形リンク35の他端に接続されている。そして、センサワイヤ37はトラクタ本機1側に延出されて、後部ミッションケース17の右側個所において、リンク構造の連係機構38を介して以下のように前記ポジション制御弁6の調節レバー22bに連動連結されている。
【0041】
図8に示すように、前記アウターワイヤ37aの前端部は、後部ミッションケース17に固定したワイヤ支持金具39の後端に回動可能に取り付けた支持ピン39aに連結支持されるとともに、インナーワイヤ37bの前端は、上部の支点a周りに前後揺動可能に配備された揺動リンク41の下部遊端に連結され、さらに、揺動リンク41の中間部位と前記調節レバー22bとが操作リンク42で連係されている。また、操作リンク42と調節レバー22bとの連係部位には、操作リンク41に形成した長孔43と、調節レバー22bに備えた係止ピン44との係合による融通が設けられている。また、揺動リンク41はバネ45によって図中反時計方向に揺動付勢されて、インナーワイヤ37bが常に前方へ引き付勢されるようになっている。
【0042】
ここで、前記揺動リンク41は、下部の支点b周りに前後揺動可能な支持リンク46の遊端に前記支点aを介して枢支連結されるとともに、この支持リンク46と前記オートレバー32とが連係ロッド47で連動連結されており、オートレバー32を前後に揺動操作すると、同方向に支持リンク46が揺動して、揺動リンク41の支点aが、支点bを中心とする円弧軌跡に沿って前後に移動調節されるようになっている。
【0043】
次に、上記構成による自動耕深制御作動、および、その耕深調節作動について説明する。なお、自動耕深制御を行う場合に、基本的には、図8に示すように、ポジションレバー31を前方限界の最下降位置にまで操作しておく。
【0044】
ポジションレバー31を最下降位置に操作するとともに、オートレバー32を、自動耕深制御が利かない最前方位置に操作したフローティング状態では、ロータリ耕耘装置3は下降限界にまで下降し、後カバー34が大きく持ち上げられた状態にある。この時、後カバー34の持ち上げによってセンサワイヤ37のインナーワイヤ37bが後方に大きく引かれ、操作リンク42も後方に移動しているが、長孔43の前端は係止ピン44に干渉することがなく、調節レバー22bは下降側Dに回動している。
【0045】
この状態から、オートレバー32を後方に移動操作して或る耕深位置にセットすると、支持リンク46の後方揺動によって揺動リンク41の支点aが後方に移動し、操作リンク42が後方に移動される。操作リンク42が後方に移動されると、長孔43の前端で係止ピン44が後方に接当移動され、調節レバー22bは強制的に上昇側Uに回動され、リフトアーム5が駆動上昇作動してロータリ耕耘装置3が上昇される。
【0046】
ロータリ耕耘装置3が上昇してゆくと、相対的に後カバー34が下降揺動して、センサワイヤ37のインナーワイヤ37bが弛められる。これに伴って揺動リンク41がバネ45によって前方に揺動されとともに、操作リンク42も前方に移動する。操作リンク42が前方に移動すると、長孔43の前端に係止されている連係ピン44も前方に移動し、リフトアーム5の上昇に伴うフィードバックアーム23aの回動位置と調節レバー22bの位置とがバランスした状態に到ってポジション制御弁6が中立状態となり、ロータリ耕耘装置3の上昇作動が停止する。図8はポジション制御弁6が中立バランスした状態を示し、この時ロータリ耕耘装置3は、オートレバー32によって設定された目標耕深に維持されることになり、以降は、この状態を基準状態にして自動的に耕深制御が行われる。
【0047】
上記基準状態で耕耘作業を行っていて、例えば、トラクタ本機1の前輪が圃場の隆起に乗りあがったり、後輪が圃場の凹部に落ち込んだりして、機体が前上がり傾斜すると、ロータリ耕耘装置3が目標耕深よりも深くなりかかるが、これに伴って後カバー34が持ち上げ揺動され、センサワイヤ37のインナーワイヤ37bが引き操作されるとともに、揺動リンク41が後方に揺動されて操作リンク42が後方に移動する。
【0048】
ここで、前記基準状態では、調節レバー22bの連係ピン44が操作リンク42の長孔43前端に接当係合されて調節レバー22bが所定の目標耕深位置に保持されているので、上記のように耕深が深くなって操作リンク42が後方に移動すると、調節レバー22bは目標耕深位置を超えて上昇側Uに回動操作され、ロータリ耕耘装置3が駆動上昇される。そして、後カバー34が元の姿勢にまで復元すると上昇作動が停止して、元の耕深に戻される。
【0049】
また、上記基準状態で耕耘作業を行っていて、例えば、トラクタ本機1の後輪が圃場の隆起に乗りあがったり、前輪が圃場の凹部に落ち込んだりして、機体が前下がり傾斜すると、ロータリ耕耘装置3が目標耕深よりも浅くなりかかるが、これに伴って後カバー34が垂れ下がり揺動し、センサワイヤ37のインナーワイヤ37bが弛められる。
【0050】
インナーワイヤ37bが弛められると、揺動リンク41が前方に揺動されて操作リンク42も前方に移動する。これによって、長孔43の前端に接当係合されている連係ピン44も前方に移動可能となり、調節レバー22bが目標耕深位置より下降側Dに付勢回動し、ロータリ耕耘装置3が自重下降する。そして、後カバー34が元の姿勢にまで持ち上げ揺動されると、下降作動が停止して元の耕深に戻される。
【0051】
そして、オートレバー32を後方に調節移動するほど、長孔43の前端で係止ピン44を接当支持して調節レバー22bを支持するインナーワイヤ37bの位置が後方に位置することになり、後カバー34が振り下がった状態、つまり、浅い耕耘状態が設定されることになる。逆に、オートレバー32を前方に調節移動するほど、長孔43の前端で係止ピン44を接当支持して調節レバー22bを支持するインナーワイヤ37bの位置が前方に位置することになり、後カバー34が持ち上がった状態、つまり、深い耕耘状態が設定されることになる。そして、オートレバー32を最前方の「切」位置にセットすると、長孔43の前端と係止ピン44との干渉が回避されて、ロータリ耕耘装置3が大きく下降されて後カバー34が最大に持ち上げられても、長孔43の前端で係止ピン44を接当支持して調節レバー22bを支持することが不能となり、自動耕深制御オフの状態がもたらされるのである。
【0052】
ここで、オートレバー32が後方の深い耕深域にある時のオートレバー32の単位操作量に対する支持リンク46の変位量が、オートレバー32が前方の浅い耕深域にある時のオートレバー32の単位操作量に対する支持リンク46の変位量に比べて小さくなるように、オートレバー32の揺動位相と支持リンク46の揺動位相に対応させて連係ロッド47が架設されている。これによると、荒起こしなどに利用される浅い耕耘域では、余り細かい耕深調節は不要であり、大まかな耕深調節を行うには、オートレバー32の単位操作量に対する目標耕深の変化量が大きい方が扱いやすいものとなる。逆に、深い耕耘域では耕盤深さを精度よく設定したいことが多く、この場合は、オートレバー32の単位操作量に対する目標耕深の変化量小さい方が、細かい耕深調節を行う上で便利となるのである。
【0053】
上記自動耕深制御を利用しての耕耘作業中において、一行程の作業走行が終了して畦際に到ると、ポジションレバー31をオートレバー32よりも上昇側に操作することで、調節レバー223bをポジションレバー31で直接に上昇側Uに回動させて、ポジション制御でロータリ耕耘装置3を強制上昇させる。そして、畦際での機体方向転換が終了した後、ポジションレバー31をオートレバー32を越えて最下降位置にまで操作することで、再び元の自動耕深制御状態に復帰して目標耕深まで下降作動させることができる。
【0054】
この実施形態におけるロータリ耕耘装置3は、前記耕耘カバー33がローター軸心cを中心にして前後に回動調節可能に構成されており、作業形態によって、後カバー34の位置を変更することが可能となっている。つまり、ロータリ耕耘装置3の上部には、支点d周りに前後揺動して3位置に切換え保持可能な操作レバー51が装着されるとともに、この操作レバー51と一体揺動する操作アーム52と耕耘カバー33とが連係リンク53で連動連結されており、標準の耕深で耕耘を行う通常の耕耘作業では、操作レバー51を後方の「標準」位置に調節して耕耘カバー33を前方に移動させておき、浅起こし耕耘作業の時には、操作レバー51を中間の「 浅起こし」位置に調節して耕耘カバー33を少し後方に移動させて、後カバー34が適切に接地するように調整し、さらに浅起こしとなる代掻き作業の時には、操作レバー51を前方の「代掻き」位置に調節して耕耘カバー33を大きく後方に移動させて、後カバー34が適切に接地するように調整するのである。
【0055】
なお、ロータリ耕耘装置3を空中から所定の耕深にまで下降させる場合、圃場面までの下降作動中は後カバー34が大きく垂れ下がってポジション制御弁6が下降側に大きく操作される結果、下降速度が速くなる。ロータリ耕耘装置3が圃場面に作用し始めると、後カバー34も接地開始して相対的に持ち上げ操作され始め、後カバー34の持ち上げに伴ってポジション制御弁6の下降側への操作量が少なくなり、下降速度度が低速となる。その結果、終始低速で下降させる場合に比較して、全体としての下降作動時間が短縮されるとともに、終始高速で下降させる場合に比較して、目標耕深へ精度良く到達する。
【0056】
〔別実施形態〕
本発明は、以下のような形態に変形して実施することも可能である。
(1) 前記連係機構38における融通として、調節レバー22bに長孔43を形成し、操作リンク42に連係ピン44を設けることも可能である。
(2) 前記連係機構38における融通を、揺動リンク41と操作リンク42との連係部位に形成することも可能である。
(3) 融通としては、長孔と連係ピンとの係合構造に限られるものではなく、例えば、所望の融通幅を有する切欠きとこれに係合接当するピン、などによって構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクタ後部の側面図
【図2】制御弁操作部の側面図
【図3】ポジション制御弁およびその操作部を示す正面図
【図4】ロータリ耕耘装置の側面図
【図5】後カバーとセンサワイヤとの連係構造を示す平面図
【図6】落下速度調整弁の断面図
【図7】昇降用の油圧回路図
【図8】自動耕深制御モードにおける制御弁操作部の側面図
【図9】ポジション制御モードにおける制御弁操作部の側面図
【図10】従来の制御弁操作部の概略側面図
【符号の説明】
6 ポジション制御弁
31 ポジションレバー
32 オートレバー
33 耕耘カバー
34 後カバー
37 センサワイヤ
37b インナーワイヤ
38 連係機構
41 揺動リンク
42 操作リンク
43 長孔
44 係止ピン
46 支持リンク
47 連係ロッド
Claims (6)
- リフトアーム昇降用のポジション制御弁の調節レバーを下降側に揺動付勢して設け、この調節レバーをポジションレバーによって上昇側に接当変位させるよう構成するとともに、ロータリ耕耘装置における耕耘カバーの後部に装着される後カバーの上下揺動を検出するセンサワイヤのインナーワイヤ端部と昇降用の前記ポジション制御弁の調節レバーとを、融通を備えた連係機構を介して機械的に連動連結し、
前記連係機構を、センサワイヤのインナーワイヤ端部が連結される揺動リンクと、この揺動リンクとポジション制御弁の調節レバーとを融通をもって連係する操作リンクとで構成するとともに、前記後カバーの上昇に連動してセンサワイヤのインナーワイヤを引張移動させることで揺動リンクを揺動変位させるよう構成し、
前記融通は、前記後カバーの上昇に連動して揺動リンクが揺動変位される際の前記操作リンクの変位をポジション制御弁の調節レバーに伝達し、後カバーの下降に連動して揺動リンクが逆方向に揺動変位される際の前記操作リンクの変位をポジション制御弁の調節レバーに伝達しないように、操作リンク変位方向と関連して操作リンクの変位量と調節レバーの変位量との間で変位量の差を生じさせる非連動部分を備えたものに構成し、
前記後カバーの上昇に連動した前記インナーワイヤの引張移動に伴う揺動リンクの揺動変位によって前記ポジション制御弁の調節レバーを前記操作リンクを介して上昇側に変位させるよう構成し、
前記揺動リンクの支点をオートレバーによって操作リンク変位方向に移動調節可能に構成してあることを特徴とするトラクタの昇降制御装置。 - 前記オートレバーを、その操作範囲における下降側の限界近くに移動させた状態では、センサワイヤのインナーワイヤ端部と昇降用のポジション制御弁の調節レバーとが、前記融通によって絶縁されるように、前記連係機構の融通の大きさを設定してある請求項1記載のトラクタの昇降制御装置。
- 前記連係機構の融通を、長孔とこれに係合される係止ピンとで構成してある請求項1または2記載のトラクタの昇降制御装置。
- 前記揺動リンクを揺動自在な支持リンクに支持するとともに、この支持リンクと前記オートレバーを連係ロッドで連動連結し、前記オートレバーの揺動位相と支持リンクの揺動位相に対応させて連係ロッドを架設して、前記オートレバーの単位操作量に対する目標耕深の変化量を、浅い耕耘域では大きく、深い耕耘域では小さくなるように設定してある請求項1〜3のいずれか一項に記載のトラクタの昇降制御装置。
- 前記ロータリ耕耘装置の下降速度を、空中から圃場面までは早く、それから目標耕深までは低速となるようにしてある請求項1〜4のいずれか一項に記載のトラクタの昇降制御装置。
- 前記耕耘カバーを前後方向に回動移動調節可能に構成してある請求項1〜5のいずれか一項に記載のトラクタの昇降制御装置。
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-
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