JP2003102208A - トラクタの昇降制御装置 - Google Patents

トラクタの昇降制御装置

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JP2003102208A JP2001296971A JP2001296971A JP2003102208A JP 2003102208 A JP2003102208 A JP 2003102208A JP 2001296971 A JP2001296971 A JP 2001296971A JP 2001296971 A JP2001296971 A JP 2001296971A JP 2003102208 A JP2003102208 A JP 2003102208A
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浩司 梶野
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杉原  陽一
Takahito Kurohara
孝仁 黒原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械式の昇降制御装置をコンパクトに構成す
る。 【解決手段】 リフトアーム昇降用のポジション制御バ
ルブ7の調節レバー17を、ポジションレバー20によ
って上昇側に接当変位させるよう構成し、ロータリ耕耘
装置における後カバーの上下揺動を検出するセンサワイ
ヤ36におけるインナワイヤ36aの前端部と調節レバ
ー17とを接当連係する中間リンク機構40を備え、こ
の中間リンク機構40における基準接当状態をオートレ
バー20によって変更調節して自動耕深制御における耕
深設定を行うよう構成し、中間リンク機構40をリフト
アーム5の支軸5aの下方に配備してある。また、ポジ
ションレバー20、オートレバー30、および、中間リ
ンク機構40を組付けたブラケット44を、トラクタ本
機1に脱着可能に構成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポジション制御弁
を利用してロータリ耕耘装置を昇降制御して、耕深を安
定維持するよう構成した機械式の昇降制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上記昇降制御装置としては、特開200
1−169607号公報に開示されたものが知られてい
る。この昇降制御装置は、リフトアーム昇降用のポジシ
ョン制御バルブの調節レバーを、ポジションレバーによ
って上昇側に接当変位させるよう構成し、ロータリ耕耘
装置における後カバーの上下揺動を検出するセンサワイ
ヤにおけるインナワイヤの前端部と前記調節レバーとを
接当連係する中間リンク機構を備え、この中間リンク機
構における基準接当状態をオートレバーによって変更調
節して自動耕深制御における耕深設定を行うよう構成さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の昇降制御装
置においては、中間リンク機構が上下に嵩高いものであ
り、中間リンク機構における構成部材の一部が後部ミッ
ションケースの上部に取付けられたリフトアーム駆動用
のシリンダケースよりも上方および下方にに大きく突出
して作動するものとなっており、昇降制御装置の設置ス
ペースが大きくなるものであり、小型機への適用が困難
であった。
【0004】また、従来の昇降制御装置においては、ポ
ジションレバーおよびオートレバーがシリンダケースの
横側に装着されるのに対して、中間リンク機構を構成す
る部材一部はシリンダケース下方の後部ミッションケー
スの横側に位置させて取付けられるものとなっている。
従って、昇降制御装置を装着するには、各構成部材をト
ラクタ本機に持ち込んで組付ける必要があり、組付け作
業に手数がかかるとともに、分解整備等のメンテナンス
性にも問題があった。
【0005】本発明は、このような点に着目してなされ
たものであって、機械式の昇降制御装置をコンパクトに
構成することを主たる目的とし、また、この昇降制御装
置の組付けおよびメンテナンスを容易に行えるようにす
ることを他の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】〔請求項1に係る発明の
構成、作用および効果〕
【0007】請求項1に係る発明のトラクタの昇降制御
装置は、リフトアーム昇降用のポジション制御バルブの
調節レバーを、ポジションレバーによって上昇側に接当
変位させるよう構成し、ロータリ耕耘装置における後カ
バーの上下揺動を検出するセンサワイヤにおけるインナ
ワイヤの前端部と前記調節レバーとを接当連係する中間
リンク機構を備え、この中間リンク機構における基準接
当状態をオートレバーによって変更調節して自動耕深制
御における耕深設定を行うよう構成し、前記中間リンク
機構をリフトアームの支軸の下方に配備してあるあるこ
とを特徴とする。
【0008】上記構成によると、中間リンク機構をリフ
トアームが軸支されたシリンダケースの横側に上下に嵩
低く設置して、昇降制御装置全体のコンパクト化を図る
ことができ、小型機への適用も容易となった。
【0009】〔請求項2に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0010】請求項2に係る発明のトラクタの昇降制御
装置は、請求項1記載の発明において、前記ポジション
制御バルブの調節レバーと前記リフトアームの支軸との
との間に、ポジションレバーおよびオートレバーの支点
を配置してあることを特徴とする。
【0011】記構成によると、昇降制御装置を前後方向
にもコンパクトに構成することができ、請求項1の発明
の上記効果を助長する。
【0012】〔請求項3に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0013】請求項3に係る発明のトラクタの昇降制御
装置は、請求項1または2に記載の発明において、前記
ポジションレバーとオートレバーの支点、および、前記
中間リンク機構を、側面視において、後部ミッションケ
ースの上部に設けたシリンダケースの外形範囲内にほぼ
収まるよう配備してあることを特徴とする。
【0014】〔請求項4に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0015】請求項4に係る発明のトラクタの昇降制御
装置は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の発明にお
いて、前記ポジションレバー、オートレバー、および、
中間リンク機構を共通のブラケットに組み付け、このブ
ラケットをトラクタ本機に脱着可能に構成してあること
を特徴とする。
【0016】上記構成によると、ブラケットにポジショ
ンレバー、オートレバー、および、中間リンク機構を先
組みしてユニットを構成し、これをトラクタ本機に持ち
込んでブラケットを連結し、先組みユニット側の所定部
材とポジション制御バルブの調節レバーをリンクやロッ
ドを介して連動連結することで昇降制御装置を完成させ
ることができる。また、先組みユニットをブラケットご
とトラクタ本機から取外すことで、簡単に昇降制御装置
を分解することができる。
【0017】従って、請求項4に係る発明によると、請
求項1〜3のいずれか一項の発明の上記効果をもたらす
とともに、昇降制御装置に組付け作業性およびメンテナ
ンス性をも向上することができた。
【0018】〔請求項5に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0019】請求項5に係る発明のトラクタの昇降制御
装置は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の発明にお
いて、前記ポジションレバーとオートレバーを運転部の
横側において左右に並列配備するとともに、ポジション
レバーを運転部側に位置してあることを特徴とする。
【0020】上記構成によると、往復耕耘作業において
は、畦際での機体方向転換時にロータリ耕耘装置を大き
く昇降するためにポジションレバーを操作することにな
り、作業開始時に調節操作するオートレバーに比べてポ
ジションレバーは操作頻度が高いものである。この操作
頻度の高いポジションレバーを運転部側に位置すること
で、レバー操作性が高められる。
【0021】〔請求項6に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0022】請求項6に係る発明のトラクタの昇降制御
装置は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の発明にお
いて、前記ポジションレバーとオートレバーを運転部の
横側において左右に並列配備するとともに、ポジション
レバーをオートレバーより上方に突出してあることを特
徴とする。
【0023】上記構成によると、操作頻度が高いポジシ
ョンレバーをオートレバーより上方に突出してあること
で、オートレバーが邪魔になることなくポジションレバ
ーを操作することができ、レバー操作性が高いものとな
る。
【0024】〔請求項7に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0025】請求項7に係る発明のトラクタの昇降制御
装置は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の発明にお
いて、前記中間リンク機構を、センサワイヤが連結され
るとともに固定の支点周りに揺動可能なカムレバーと、
オートレバーによって支点位置が変更されるとともにポ
ジション制御バルブの調節レバーに連動連結されたバル
ブ操作レバーとで構成し、カムレバーのカム面にバルブ
操作レバーのカムフォロアを接当追従させるよう構成し
てあることを特徴とする。
【0026】上記構成によると、オートレバーによって
バルブ操作レバーの支点を移動させることで、バルブ操
作レバーのカムフォロアとカムレバーのカム面との相対
位置が変更され、自動耕深制御における目標耕深が変更
されることになる。また、センサワイヤによってカムレ
バーが揺動されると、そのカム面に追従してバルブ操作
レバーが揺動変位し、この変位がポジション制御バルブ
の調節レバーに伝達されて昇降制御が行われる。
【0027】従って、カム面の形状によってカムレバー
の揺動変位量に対するバルブ操作レバーの揺動変位量が
決まるので、ロータリ耕耘装置の耕深変化に対するポジ
ション制御バルブの操作量、つまり、昇降制御感度をカ
ム形状として容易に設定することができ、目標耕深が浅
い状態で昇降制御感度を鈍感にし、目標耕深が深い状態
で昇降制御感度を敏感にして過負荷によるエンジンスト
ップを未然に回避することも容易となる。
【0028】
【発明の実施の形態】図1に、ロータリ耕耘仕様に構成
された農用トラクタの後部側面が示されている。この農
用トラクタは、トラクタ本機1の後部に備えた3点リン
ク機構2に、フック式に係脱するヒッチ装置3を介して
ロータリ耕耘装置4がワンタッチ脱着可能に連結され、
上下揺動可能に油圧駆動される単動型のリフトアーム5
で前記3点リンク機構2が駆動昇降されるようになって
おり、リフトアーム5を駆動する単動型のリフトシリン
ダCが、後部ミッションケース13の上部に連結された
シリンダケース6に内装されている。
【0029】図5の制御用油圧回路に示されるように、
前記リフトシリンダCはポジション制御バルブ7よって
作動制御されるものであり、このポジション制御バルブ
7には、主スプール8、下降用バルブ9、リリーフバル
ブ10、アンロードバルブ11、等が含まれており、リ
フトシリンダCとポジション制御バルブ7とは落下速度
調整バルブ12を介して接続されている。
【0030】前記ポジション制御バルブ7はシリンダケ
ース6の前部に内装されており、主スプール8の前端に
天秤揺動可能に連結リンク14が枢支連結されるととも
に、この連結リンク14の両端に、調節レバー軸15の
内端に連設した操作ピン15aと、フィードバックレバ
ー軸16の内端に連設した操作ピン16aとがそれぞれ
係止連結されている。
【0031】調節レバー軸15の外端部には調節レバー
17が固着されるとともに、フィードバックレバー軸1
6の外端部とリフトアーム6とが図示しないフィードバ
ックリンクを介して連動連結されており、調節レバー1
7が回動されて連結リンク14がフィードバックレバー
軸16の操作ピン16aとの係止点を中心にして揺動し
て、主スプール8が上昇側あるいは下降側にシフトさ
れ、リフトシリンダ5を介してリフトアーム6が駆動上
昇作動あるいは自重下降作動する。このリフトアーム6
が作動すると、その作動がフィードバックリンク機構を
介して伝達されてフィードバックレバー軸16の回動に
変換され、主スプール8は、連結リンク14を介して逆
方向にシフトされ、調節レバー17の回動操作位置に対
応した所定の回動位置までフィードバックレバー軸16
が回動されると主スプール8は中立に復帰し、昇降作動
が停止する。つまり、調節レバー17を任意に回動操作
することで、リフトアーム6を調節レバー17に対応し
た位置にまで昇降させるポジション制御機構が構成され
ている。
【0032】シリンダケース6の上方には運転座席19
が配備され、この運転座席19の右横側に、人為的に作
業高さを設定するポジションレバー20と、自動耕深制
御時の目標耕深設定を行うオートレバー30とが、前記
調節レバー17の後側近傍に位置する共通の支点a周り
に前後揺動可能に左右に並列して配備されるとともに、
ポジションレバー20とポジション制御バルブ7の調節
レバー17とが、長孔21と連係リンク22を介して連
動連結されている。
【0033】ここで、ポジションレバー20はオートレ
バー30より操作頻度が高いものであるために、ポジシ
ョンレバー20をオートレバー30より運転座席19側
で、かつ、オートレバー30よりも上方に突出させて配
置されている。
【0034】次に、ポジションレバー31による基本的
な昇降操作について説明する。なお、この場合、図3に
示すように、オートレバー30は、最前方の「オート切
り」位置に操作しておく。
【0035】前記ポジション制御弁7の主スプール8は
バネ18によって常に下降方向Dに付勢されており、こ
れに伴って調節レバー17は、図において時計方向に回
動付勢されて、前記長孔21の後端が連係リンク22に
係合接当している。従って、ポジションレバー20を後
方(図中、反時計方向)に向けて揺動するに連れて、連
係リンク22に係合支持された調節レバー17は付勢力
に抗して後方(図中、反時計方向)に回動され、リフト
アーム6は調節レバー17に対応した位置まで上昇され
る。逆に、ポジションレバー20を前方(図中、時計方
向)に向けて揺動するに連れて、回動付勢されている調
節レバー17はポジションレバー20に追従して回動
し、リフトアーム6は調節レバー17に対応した位置ま
で下降する。なお、ポジションレバー20を、最前方位
置に操作した状態では、リフトアーム6の下降に伴うフ
ィードバックにかかわらず、ポジション制御弁7は中立
復帰されることなく下降状態のまま維持されるようにな
っており、リフトアーム6が機械的な下限まで自重下降
可能な状態、いわゆるフローティング状態がもたらされ
る。
【0036】次に、前記オートレバー30による耕深設
定構造および自動耕深制御機構について説明する。
【0037】図1中に示すように、前記ロータリ耕耘装
置4におけるロータ部4aを上方から覆う耕耘カバー3
1の後端には、耕耘中の土の飛散を防止するとともに耕
耘跡を均平化する後カバー32が、支点b周りに上下揺
動可能に装備されている。また、ロータリ耕耘装置4に
おける伝動ケース部4bには支点c周りに前後揺動可能
に揺動アーム33が装備されるとともに、この揺動アー
ム33の下部遊端と後カバー32とに亘って連動リンク
34が架設されている。他方、3点リンク機構2の後部
には、ヒッチ装置3を介してロータリ耕耘装置4が連結
されると、前記揺動アーム33に形成された係合凹部3
3aに係合連結される連係リンク35が支点d周りに回
動可能に装備され、この連係リンク35とポジション制
御バルブ7の操作部とがセンサワイヤ36を介して連係
されている。
【0038】前記センサワイヤ36はレリーズワイヤが
利用され、そのインナワイヤ36aの後端が前記連係リ
ンク35の上方延出部35aに連結されるとともに、ア
ウタワイヤ36bの後端が3点リンク機構2におけるロ
アリンク2aに固定支持され、また、アウタワイヤ36
bの前端が後部ミッションケース13の後部に備えられ
たブラケット37に固定支持されている。従って、ロー
タリ耕耘装置4を脱着する際に、センサワイヤ36の脱
着操作を行う必要はなく、ロータリ耕耘装置4をヒッチ
装置3を介して脱着するだけで、自動的に揺動アーム3
3と連係リンク35とが係脱して、後カバー32とポジ
ション制御バルブ8との連係が断続されるようになって
いる。
【0039】前記センサワイヤ36におけるインナワイ
ヤ36aの前端とポジション制御バルブ7の前記調節レ
バー17が中間リンク機構40を介して以下のように連
係されている。
【0040】前記中間リンク機構40は、支点e周りに
前後揺動可能なカムレバー41と、オートレバー30の
基端から後方に延出された作動アーム30aの先端に支
点f周りに前後揺動可能に取付けられたバルブ操作レバ
ー43とからなり、このバルブ操作レバー43の遊端と
前記バルブ調節レバー17とに亘って連係ロッド45が
架設されるとともに、前記センサワイヤ36におけるイ
ンナワイヤ36aの前端が、カムレバー41に溶接固定
されたワイヤ連結片41aの上端にピン連結されてい
る。
【0041】シリンダケース6の右側面においては、リ
フトアーム5の支軸5aの下側に位置してブラケット4
4がボルト締め連結されており、このブラケット44に
前記ポジションレバー20、オートレバー30、およ
び、カムレバー41がユニット状に組み付けられてい
る。従って、カムレバー41、ポジションレバー20、
および、中間リンク機構40をブラケット44に取付け
て操作ユニットを先組みし、この操作ユニットのブラケ
ット44をシリンダケース6の側面に取付けた後、バル
ブ操作レバー43とバルブ調節レバー17とに亘って連
係ロッド45を架設することで、簡単に昇降制御装置の
組み付けが完了する。逆に、連係ロッド45を外してバ
ルブ操作レバー43とバルブ調節レバー17との連係を
断った後、ブラケット44をシリンダケース6の側面か
ら外すことで、簡単に昇降制御装置を分解することがで
きる。
【0042】前記バルブ操作レバー43にはカムフォロ
アとしてのローラ43aが備えられるとともに、支点f
には、バルブ操作レバー43を前方側に揺動付勢するね
じりバネ46が装着されており、バルブ操作レバー43
の前方への付勢揺動によってローラ43aがカムレバー
41の後端辺に凸曲形成されたカム面Sに後方から接当
追従し、このバルブ操作レバー43の揺動変位が連係ロ
ッド45を介してポジション制御バルブ8の調節レバー
17に伝達されるようになっている。また、カムレバー
41には引張りバネ47が装着されて前方へ揺動付勢さ
れ、カムレバー41の先端に連結した前記インナワイヤ
36aを前方に引き出すよう構成されている。
【0043】次に、上記構成による自動耕深制御作動、
および、その耕深調節作動について説明する。なお、自
動耕深制御を行う場合に、基本的には、ポジションレバ
ー20を前方限界の最下降位置にまで操作して、連係ロ
ッドの前端が調節レバー17の長孔の範囲内に位置させ
ることで、がポジションレバー20によって調節レバー
1の作動が制約されないようにしておく。
【0044】ロータリ耕耘装置4を大きく上昇させた図
3の状態から、オートレバー30を或る耕深位置にセッ
トするとともに、ポジションレバー20を前方限界の最
下降位置に操作すると、作動アーム30aの下方揺動に
よってバルブ操作レバー43の揺動支点である支点fが
下方に変位するとともに、ローラ43aがカムレバー4
1のカム面Sに追従することで、バルブ操作レバー43
は時計方向に回動し、ロッド45が前方に変位する。こ
れによって調節レバー17が前方、つまり、下降方向D
に操作され、リフトアーム5が下降作動してロータリ耕
耘装置4が下降する。
【0045】ロータリ耕耘装置3が下降してゆくと、後
カバー34が接地して相対的に持上げられ、これによっ
て連係リンク35が反時計方向に回動されて、センサワ
イヤ36のインナーワイヤ36aが後方に引かれる。こ
れに伴って中間リンク機構40のカムレバー41が反時
計方向に回動されて、バルブ操作レバー43が同方向に
接当回動される。従って、バルブ操作レバー43に連結
した連係ロッド45が後方に引き操作されて調節レバー
17が上昇方向Uに回動される。これによって、リフト
アーム5の上昇に伴うフィードバック操作と調節レバー
17の操作とがバランスした状態に到ってポジション制
御バルブ7が中立状態となり、ロータリ耕耘装置4の下
降作動が停止する。図4はポジション制御バルブ7が中
立バランスした状態を示し、この時ロータリ耕耘装置4
は、オートレバー30によって設定された目標耕深に維
持されることになり、以降は、この状態を基準状態にし
て自動的に耕深制御が行われる。
【0046】上記基準状態で耕耘作業を行っていて、ロ
ータリ耕耘装置4が目標耕深よりも深くなりかかると、
これに伴って後カバー32が持ち上げ揺動されること
で、センサワイヤ36のインナワイヤ36aが引き操作
されてカムレバー41が反時計方向に回動され、これに
追従してバルブ操作レバー43が反時計方向に揺動さ
れ、調節レバー17が上昇方向Uに操作されてロータリ
耕耘装置4が上昇される。そして、後カバー32が元の
姿勢にまで復元すると上昇作動が停止して、元の耕深に
戻される。
【0047】また、上記基準状態で耕耘作業を行ってい
て、ロータリ耕耘装置4が目標耕深よりも浅くなりかか
ると、これに伴って後カバー32が垂れ下がり揺動する
ことで、センサワイヤ36のインナワイヤ37aが弛め
られる。ここで、カムレバー41は、引張りバネ47に
よって時計方向に揺動付勢されているので、上記のよう
にインナワイヤ36aが弛められると、カムレバー41
はインナワイヤ36aの弛みを吸収するように時計方向
に揺動し、これに追従してバルブ操作レバー43も時計
方向に揺動され、調節レバー17が下降方向Dに操作さ
れてロータリ耕耘装置4が下降される。そして、後カバ
ー32が持上げ揺動されて元の姿勢にまで復元すると下
降作動が停止して、元の耕深に戻される。
【0048】そして、オートレバー30を後方に調節移
動してバルブ操作レバー43の支点fを下方に移動させ
るほど、カムレバー41の安定姿勢が反時計方向に回動
した状態となり、インナワイヤ36aが後方に引き出さ
れて後カバー32が振り下がった状態、つまり、浅い耕
耘状態が設定されることになる。逆に、オートレバー3
0を前方に調節移動して支点fを上方に移動させるほ
ど、カムレバー41の安定姿勢が時計方向に回動した状
態となり、インナワイヤ36aが前方に引き出されて後
カバー32が振り上がった状態、つまり、深い耕耘状態
が設定されることになるのである。
【0049】ここで、オートレバー30を後方に操作し
て目標耕深を浅い側に変更するに連れて支点fは下方に
変位し、このためバルブ操作レバー43におけるローラ
43aのカムレバー41に対する接当作用箇所と支点f
との距離が小さくなり、オートレバー30によってバル
ブ操作レバー43を接当操作するレバー比が小さくな
る。また、オートレバー30を前方に操作して目標耕深
を深い側に変更するに連れて可動支点fは上方に変位
し、このためバルブ操作レバー43におけるローラ43
aのカムレバー41に対する接当作用箇所と支点fとの
距離は大きくなり、オートレバー30によってバルブ操
作レバー43を接当操作するレバー比が大きくなる。従
って、目標耕深を浅い側に設定している時は、カムレバ
ー41の回動に対してバルブ操作レバー43の回動は鈍
感となり、逆に、目標耕深を深い側に設定している時
は、カムレバー41の回動に対するバルブ操作レバー4
3の回動は敏感になる。
【0050】その結果、目標耕深が浅く設定される場合
には、単位耕深変化に対して後カバー32の揺動量が大
きくなり、目標耕深が深く設定される場合には、単位耕
深変化に対して後カバー32の揺動量が小さくなるが、
中間リンク機構40におけるレバー比が耕深設定に基づ
いて上記のように自動的に変更されるので、実耕深の単
位量の変化に対するバルブ操作レバー43の作動量を、
目標耕深の変更にかかわらず略一定にして制御感度を安
定化したり、あるいは、目標耕深が深くなるほど実耕深
の単位量の変化に対するバルブ操作レバー43の作動量
を大きくして制御感度を敏感にして、過負荷によるエン
ジンストップを未然に回避するのに有効となる。
【0051】また、図3中に示すように、オートレバー
30を最前方の「オート切り」位置にセットすると、支
点fが最大限度上方に移動される。ここで、カムレバー
41のカム面Sの上端側は大きく逃がされており、支点
fが最大限度上方に移動されて、バルブ操作レバー43
のカムフォロアローラ43aがカム面Sから外れて前記
凹部48に臨む位置にまで移動する。このように、カム
フォロアピン43aがカム面Sから外れると、カムレバ
ー41とバルブ操作レバー43との接当連動関係が解除
され、後カバー32とポジション制御バルブ7との連係
が解除された自動耕深制御オフ状態がもたらされるので
ある。
【0052】上記自動耕深制御を利用しての耕耘作業中
において、一行程の作業走行が終了して畦際に到ると、
ポジションレバー20をオートレバー30よりも上昇側
に操作することで、調節レバー17をポジションレバー
20で直接に上昇側Uに回動させてロータリ耕耘装置4
を強制上昇させる。そして、畦際での機体方向転換が終
了した後、ポジションレバー20をオートレバー30を
越えて最下降位置にまで操作することで、再び元の自動
耕深制御状態に復帰して目標耕深まで下降作動させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクタ後部の側面図
【図2】ロータリ耕耘装置を分離したヒッチ装置の側面
【図3】ポジション制御モード(オート切り)における
制御バルブ操作部の側面図
【図4】自動耕深制御モードにおける制御バルブ操作部
の側面図
【図5】レバー操作部の背面図
【図6】昇降用の油圧回路図
【符号の説明】
1 トラクタ本機 4 ロータリ耕耘装置 5 リフトアーム 5a 支軸 6 シリンダケース 7 ポジション制御バルブ 13 後部ミッションケース 17 調節レバー 20 ポジションレバー 30 オートレバー 32 後カバー 36 センサワイヤ 40 中間リンク機構 41 カムレバー 43 バルブ操作レバー 43a カムフォロア 44 ブラケット a 支点 S カム面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北 雅博 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 杉原 陽一 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 黒原 孝仁 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 坂根 弘史 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 2B304 KA02 LA02 LA06 LB05 LB15 MA04 PA01 PA11 PB06 PC02 RA01 RA23

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リフトアーム昇降用のポジション制御バ
    ルブの調節レバーを、ポジションレバーによって上昇側
    に接当変位させるよう構成し、 ロータリ耕耘装置における後カバーの上下揺動を検出す
    るセンサワイヤにおけるインナワイヤの前端部と前記調
    節レバーとを接当連係する中間リンク機構を備え、この
    中間リンク機構における基準接当状態をオートレバーに
    よって変更調節して自動耕深制御における耕深設定を行
    うよう構成し、 前記中間リンク機構をリフトアームの支軸の下方に配備
    してあるあることを特徴とするトラクタの昇降制御装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のトラクタの昇降制御装置
    において、 前記ポジション制御バルブの調節レバーと前記リフトア
    ームの支軸とのとの間に、ポジションレバーおよびオー
    トレバーの支点を配置してあることを特徴とするトラク
    タの昇降制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のトラクタの昇
    降制御装置において、 前記ポジションレバーとオートレバーの支点、および、
    前記中間リンク機構を、側面視において、後部ミッショ
    ンケースの上部に設けたシリンダケースの外形範囲内に
    ほぼ収まるよう配備してあることを特徴とするトラクタ
    の昇降制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項に記載のト
    ラクタの昇降制御装置において、 前記ポジションレバー、オートレバー、および、中間リ
    ンク機構を共通のブラケットに組み付け、このブラケッ
    トをトラクタ本機に脱着可能に構成してあることを特徴
    とするトラクタの昇降制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項に記載のト
    ラクタの昇降制御装置において、 前記ポジションレバーとオートレバーを運転部の横側に
    おいて左右に並列配備するとともに、ポジションレバー
    を運転部側に位置してあることを特徴とするトラクタの
    昇降制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項に記載のト
    ラクタの昇降制御装置において、 前記ポジションレバーとオートレバーを運転部の横側に
    おいて左右に並列配備するとともに、ポジションレバー
    をオートレバーより上方に突出してあることを特徴とす
    るトラクタの昇降制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか一項に記載のト
    ラクタの昇降制御装置において、 前記中間リンク機構を、センサワイヤが連結されるとと
    もに固定の支点周りに揺動可能なカムレバーと、オート
    レバーによって支点位置が変更されるとともにポジショ
    ン制御バルブの調節レバーに連動連結されたバルブ操作
    レバーとで構成し、カムレバーのカム面にバルブ操作レ
    バーのカムフォロアを接当追従させるよう構成してある
    ことを特徴とするトラクタの昇降制御装置。
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JP2017079698A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 ヤンマー株式会社 トラクタ
WO2020241811A1 (ja) 2019-05-29 2020-12-03 株式会社クボタ トラクタ

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