JP3552865B2 - 田植機の線引きマーカー操作構造 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機体フレームの後部に四連リンク機構を介して苗植付け装置を昇降自在に連結するとともに、次行程の植付け田面に走行基準線を形成する左右一対の線引きマーカーを出退自在に備えた田植機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より上記田植機において、線引きマーカーは苗植付け装置の下降に連動して線引き作用姿勢に突出し、苗植付け装置の上昇に連動して待機姿勢に起立退入するよう構成されるとともに、作用姿勢にする線引きマーカーを選択することができるようになっている。
このような構成を有するものとして、先に本出願人らによって特願平8‐211310号で提案したものがあり、このものの要旨は、四連リンク機構の上昇作動に伴ってマーカーを待機姿勢に切り換えるとともに、その切り換えられたマーカーの待機姿勢を維持するロック具を設けてある。
そして、このロック具のロック状態を解除して、四連リンク機構の下降作動によって線引きマーカーを選択的に作用姿勢に戻すように、ロック具と人為的解除操作具とをワイヤ連係していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の上記構造においては、人為的解除操作具との連係ワイヤに対する連係部をロック具に設ける必要が有るために、人為的解除操作具が異なる仕様のものに切り換わると、ロック具に設ける連係部も変更されることになるので、ロック具も別仕様のものにしていた。
したがって、高性能機と通常機のように田植機の仕様が異なるとその田植機個々の仕様に合わせて人為的解除操作具が選定されることになりその選定された人為的解除操作具に対応した連係部を有するロック具が選定されることになっていた。
その為に、ロック具として多数の種類のものを製作しなければならず、組み立て時に間違った仕様のものを取り付けるといった問題があった。
【0004】
本発明の目的は、このような実情に着目してなされたものであって、ロック具に簡単な改造を施すことによって、ロック具の兼用化、及び、製作上の煩雑さを解消する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕
請求項1に係る発明による特徴構成は、左右一対の線引きマーカーを線引き作用姿勢と待機姿勢とに切換え可能に構成するとともに、待機姿勢に維持する左右一対のロック具の夫々に、各ロック具のロック状態を解除する複数仕様の人為的解除操作具の内の一つを接続可能な連係部と、複数仕様の人為的解除操作具の内の他の一つを接続可能な連係部とを設け、
前記連係部の一つが、前記複数仕様の内の運転席の横側部に設けた人為的解除操作具の操作作動を受けてスライド移動する係合具と係合するものである点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0006】
〔作用効果〕
ロック具に複数箇所の連係部を設けているので、田植機の仕様の違いから解除操作具の仕様が異なっても、ロック具としては同一のものでよく、異なるロック具を製作する必要はなく、かつ、仕様に応じて付け替える必要がなく、製作上での煩雑さを解消できた。
また、人為的解除操作具が運転席の横側部に設けてあるので、運転席より離れずに操作をできる良さがある。しかも、ロック具の連係部に係合してロック具を解除操作するものが、スライド移動する係合具であるので、ワイヤ等を連係機構として使用しているものに比べて、操作変位を伝達する際の遊びが少ないので、ロック具をロック解除操作するのに必要な操作量を余り大きく採る必要がない。
【0007】
〔構成〕
請求項2に係る発明による特徴構成は、請求項1に係る発明による構成において、前記ロック具が、苗植付装置を昇降駆動する四連リンク機構における走行機体に対する取付基端部近傍に設けてある点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0008】
〔作用効果〕
上記構成によって、ロック具がロック作用する対象となる部品、つまり、線引きマーカーを待機姿勢に切り換えるマーカー操作部材をも、四連リンク機構における走行機体に対する取付基端部近傍に配置することができる。このことは、マーカー操作部材を四連リンク機構の作動を利用して強制的に待機姿勢に切り換えることができるという構造を維持できるのである。つまり、マーカー操作部材に作用して線引きマーカーを待機姿勢に維持するロック具を、他の配置位置ではなく、四連リンク機構における走行機体に対する取付基端部近傍に配置することによって、上記したように、マーカー操作部材と四連リンク機構とを連係するのにワイヤを利用するといった設置長の長くなる機構を採用する必要がない。
【0009】
【0010】
【0011】
〔構成〕
請求項3に係る発明による特徴構成は、請求項1または2に係る発明による構成において、人為的解除操作具が、苗植付装置を昇降制御する昇降制御弁を操作する植付昇降操作レバーであり、その植付操作位置において前記植付昇降操作レバーの前記昇降操作方向とは異なる方向への正逆移動によって前記係合具がスライド移動されるものである点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0012】
〔作用効果〕
人為的解除操作具としての植付昇降操作レバーを植付作業を開始する為に、植付操作位置に設定すると自動的にマーカを選択する操作位置まで操作することができ、その操作位置において昇降操作方向とは異なる方向へ操作すると、係合具をスライド移動させることができる。それによって、係合具が一方のロック具をロック解除位置に駆動する。
このように、一つの操作具でかつ苗植付装置の昇降操作から連続してマーカーの選択操作を行うことができる。
【0013】
〔構成〕
請求項4に係る発明による特徴構成は、左右一対の線引きマーカーを線引き作用姿勢と待機姿勢とに切換え可能に構成するとともに、待機姿勢に維持する左右一対のロック具の夫々に、各ロック具のロック状態を解除する複数仕様の人為的解除操作具の内の一つを接続可能な連係部と、複数仕様の人為的解除操作具の内の他の一つを接続可能な連係部とを設け、
前記連係部の一つが、前記複数仕様の内の運転席前方に設けた人為的解除操作具の操作作動を受けて移動するワイヤ連係具を係止するものである点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0014】
〔作用効果〕
つまり、左右一対のロック具の夫々に複数箇所の連係部を設けているので、田植機の仕様の違いから解除操作具の仕様が異なっても、ロック具としては同一のものでよく、異なるロック具を製作する必要はなく、かつ、仕様に応じて付け替える必要がなく、製作上での煩雑さを解消できた。
また、一つの連係部が他の連係部とは異なる箇所に設けてあるので、例えば、前記した係合具を連係部に係合させる形式のもの、とは異なる形式を採るものが連係でき、連係するものとしてワイヤ連係具を使用するものが利用できる。これによって、ワイヤを介してロック具の設置位置から離れた運転席前方位置に人為的解除操作具がある場合でも、この連係部の存在によってロック具と人為的解除操作具とを連係できるのである。
【0015】
〔構成〕
請求項5に係る発明による特徴構成は、請求項4記載の発明による構成において、人為的解除操作具が、苗植付装置を昇降制御する電磁式昇降制御弁に対して制御装置を介して強制上昇信号及び植付深さ位置への強制下降信号を発する昇降操作具である点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0016】
〔作用効果〕
つまり、電磁式昇降制御弁に対して制御装置を介して強制上昇信号及び植付深さ位置への強制下降信号を発する人為的解除操作具としては、苗植付装置を昇降制御する昇降制御弁を操作する人為的解除操作具とは異なる仕様のものを採用でき、ロック具とは離れた位置にも設けることができるので、苗植付装置を昇降操作する操作具として、電磁式昇降制御弁を制御する為の強制上昇信号及び植付深さ位置への強制下降信号を発する昇降操作具であればよい。
【0017】
〔構成〕
請求項6に係る発明による特徴構成は、請求項1又は2に記載の発明による構成において、前記線引きマーカーと連係ワイヤを介して連係されるマーカー操作部材に作用して前記待機姿勢に切換駆動する蹴り部材を、前記苗植付装置を昇降駆動する四連リンク機構に取り付けるとともに、四連リンク機構の上昇作動に伴って蹴り部材で待機姿勢に切り換えられたマーカー操作部材を前記ロック具によって待機姿勢に維持するように構成し、前記蹴り部材を、前記四連リンク機構より延出した一対の支持アームに渡って支軸を架設するとともに、前記マーカー操作部材に作用するカラーを前記支軸に遊嵌して構成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0018】
〔作用効果〕
上記構成においては、四連リンク機構を上昇させると蹴り部材がマーカー操作部材を駆動して線引きマーカーを待機姿勢に切り換えるとともに、ロック具がマーカー操作部材に作用して線引きマーカーの待機姿勢を維持する。上記した蹴り部材が一対の支持アームに両持ち支持されたものであるので、支持アームにかかる荷重負担を軽減できるとともに、蹴り部材におけるマーカー操作部材に作用する部分が支軸に対して遊嵌されたカラーであるので、マーカー操作部材と蹴り部材つまりカラーとの接触位置の変動を円滑にすることができ、蹴り部材とマーカー操作部材との接触位置での摩耗損等を抑制することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
左右一対の前輪1と後輪2を備えた四輪駆動式の走行機体3の後部に、四連リンク機構4を介して4条植え仕様の苗植付装置5を昇降自在に連結するとともに、走行機体3の前部左右にそれぞれ予備苗のせ台6を設けて乗用型田植機を構成している。ここで、四連リンク機構4は、上部リンク4aの前端と機体側との連結点と、下部リンク4bの後端と後部リンク4cの下端との連結点とに亘って前記油圧シリンダ7を架設して構成されたものであり、油圧シリンダ7の短縮駆動によって四連リンク機構4が引上げ上昇され、油圧シリンダ7の伸長作動によって四連リンク機構4が自重下降されるようになっている。また、前記苗植付装置5には、苗を載置して一定ストロークで往復横移動される苗のせ台8、1回転によって2株の植付けを行う4条分の植付機構9、植付け田面を整地するフロート10、機体横側方に夫々出退自在な左右一対の線引きマーカ25等が備えられ、苗植付け装置5全体が後部リンク4cの下部に前後方向軸心P周りにローリング自在に連結されている。
【0020】
走行機体1の機体フレーム12には、前後に幅広い略台形の縦フレーム部12Aが一連に起立延出され、この縦フレーム部12Aの上部に支点軸17を介して前記四連リンク機構4における左右一対の上部リンク4aの前端と油圧シリンダ7の基端とが、枢支連結されるとともに、四連リンク機構4における左右一対の下部リンク4bの前端が各主フレーム12の外側面に対して枢支連結されている。
【0021】
右側の縦フレーム部12Aの外側面には、油圧シリンダ7に対する制御弁19を操作するとともに、ミッションケース20内の植付けクラッチ21に機械的に連係された植付昇降操作レバー22と、苗植付け装置5の昇降制御における感度調節を行う感度調節レバー23、が設けられており、植付昇降操作レバー22をこれらに対するレバーガイド24の最前方の「植付け位置(p)」に操作すると植付けクラッチが入り操作されるとともに苗植付け装置5が昇降制御され、1段後方の「下降位置(d)」では植付けクラッチが切り操作された状態で苗植付け装置5が昇降制御され、「中立位置(n)」では苗植付け装置5の昇降が停止され、また、最後方の「上昇位置(u)」では苗植付け装置5が強制上昇されるようになっている。また、前記感度調節レバー23は、圃場の泥硬さを判断して、柔らかいほど昇降制御の感度を敏感側に調節する。
【0022】
更に、右側の縦フレーム部12Aの内側面には、苗植付け装置5の左右に揺動出退可能に備えられた一対の線引きマーカー25を出退操作するマーカー操作機構26が配備されている。線引きマーカー25は、周知のように、一行程の植付け走行時に、次行程の植付け田面に走行基準線を引き掻き形成するものであり、図2に示すように、支点aを中心に起伏揺動自在かつバネ27で突出付勢状態に装備されるとともに、その基部と前記マーカー操作機構26とが連係ワイヤ28で連係され、以下に説明するように、苗植付け装置5が上昇されると両連係ワイヤ28が引かれて両線引きマーカー25が上方に退入揺動され、苗植付け装置5が下降されると、選択された一方の連係ワイヤ28のみが弛められて一方の線引きマーカー25だけが付勢突出するようになっている。なお、各線引きマーカー25は、人為操作されるフック31によって起立格納した状態に係合保持することができ、非作業時に不用意に線引きマーカー25が突出されないように固定することができる。
【0023】
図3乃至図6に示すように、右側の縦フレーム部12Aの内側面に取付けられたブラケット29に、左右一対のマーカー操作部材30が横向き支点bを中心に揺動可能に枢支連結されるとともに、各マーカー操作部材30の一端に前記両連係ワイヤ28が連結され、マーカー操作部材30が図6の図中で反時計方向に揺動すると連係ワイヤ28が引き操作され、時計方向に揺動すると連係ワイヤ28が弛められるようになっている。
また、前記四連リンク機構4の前部上方支点cに、左右一対の上部リンク4aより夫々支持アーム33A,33Aを延設するとともに、これら支持アーム33A,33Aに亘って支軸33Bを架設し、この支軸33Bにカラー33Cを遊転可能に外嵌して、上部リンク4aと一体に揺動する蹴り部材33を構成する。
この蹴り部材33の先端に設けたカラー33Cの揺動軌跡と、両マーカー操作部材30の他端部の揺動軌跡とが干渉するよう構成されており、四連リンク機構4が植付け作業高さに下降している状態では、マーカー操作部材30のワイヤ弛み方向への揺動が可能となり、また、四連リンク機構4が上限近くまで上昇すると、蹴り部材33のカラー33Cがマーカー操作部材30に接当してワイヤ引き方向へ強制揺動させるよう構成されておる。これによって、苗植付け装置5が植付け作業高さに下降されると線引きマーカー25が作用姿勢に突出揺動し、苗植付け装置5が上限まで上昇されると自動的に線引きマーカー25が待機姿勢に起立格納されるのである。
【0024】
また、ブラケット29には、上下方向の支点x周りに揺動可能に左右一対のロック具32が枢支連結されるとともに、バネ34によって互いに接近する方向に揺動付勢されており、各ロック具32の後端に備えられたローラ32Aが、ワイヤ引き操作位置まで揺動したマーカー操作部材30の係合片30aに後ろ側から付勢係合して、各マーカー操作部材30がワイヤ弛め方向、つまりマーカ突出方向への揺動を左右各別に係合阻止することができるようになっている。なお、両ロック具32の係合ロック方向への揺動限界は、ロック具32に設けた突起32Bがマーカー操作部材30の外側面に当接することによって規制されている。そして、図3及び図8に示すように、各ロック具32は、人為的解除操作具として兼用されている植付昇降操作レバー22によって、操作されるようになっている。
【0025】
次に、植付昇降操作レバー22によるマーカー操作構造について説明する。図3及び図8に示すように、左右主フレーム12,12に渡って左右方向に平行にアングル状のスライドロッド34Cを架設するとともに、スライドロッド34Cの右側主フレーム12より更に横側方に突出した右端に、係合凹部34aを形成した係合部34Aを取付け、スライドロッド34Cの左右中間位置に板状の左右係合ヨーク34B,34Bを取付固定して、係合具34を構成する。この係合具34に対して、植付昇降操作レバー22と一体揺動する連係片22Aを係合部34Aに向けて延出するとともに、ロック具32より係合ヨーク34Bに向けて連係部としての板状片32Cを延出してある。これによって、左右係合ヨーク34B,34Bを板状片32C,32Cに外側より接当させて、板状片つまりロック具32、32を各別に揺動操作可能に構成してある。
【0026】
ここで、植付昇降操作レバー22の操作位置について説明すると、図7に示すように、植付昇降操作レバー22の最前方の「植付け位置(p)」においては、さらに左右方向一方に操作レバー22を揺動操作すると、マーカー25の選択操作が行われるようになっている。つまり、植付昇降操作レバー22の基端部より操作片22Aを延出するとともに、植付昇降操作レバー22を「植付け位置(p)」に操作すると、操作片22Aが係合部34Aの係合凹部34aに係合する。
この係合状態で植付昇降操作レバー22を左右いずれか一方に操作すると、スライドロッド34Cが操作方向に移動するとともに、移動方向後方側に位置する係合ヨーク34Bが板状片32Cを揺動させてロックローラ32Aを一方のマーカー操作部材30の係止片30aより離間して、一方のマーカー操作部材30が一方のマーカー25を出す方向に揺動できるように切り換える。移動方向前方側に位置する係合ヨーク34Bは他方の板状片32Cより離間するので他方のロックローラ32Aを他方のマーカー操作部材30の係止片30aより離間させることはなく、他方のマーカー操作部材30は揺動できない。以上のような構成によって、四連リンク機構4が畦際等で上昇して蹴り部材33が両マーカー操作部材30,30を揺動駆動してワイヤ28,28を引き操作して左右マーカー25,25を待機姿勢に切り換えるとともに、旋回後、植付昇降操作レバー22を「植付け位置(p)」に操作してマーカー25への選択操作をすると、蹴り部材33がマーカー操作部材30より離間して選択操作された一方のマーカー25が機体横側方に繰り出される。植付昇降操作レバー22を「植付け位置(p)」に操作して他方のマーカー25への選択操作をすると、蹴り部材33がマーカー操作部材30より離間して選択操作された他方のマーカー25が機体横側方に繰り出される。植付昇降操作レバー22を第1人為的解除操作具と称する。
【0027】
上記構成においては植付昇降操作レバー22は制御弁19を機械的に操作すべく運転席の近くに設けこの植付昇降操作レバー22を、線引きマーカー25,25の待機姿勢を解除する人為的解除操作具に兼用したものであるが、このような操作機構を有する機種とは、異なる機種に採用されるマーカー選択構造について説明する。
ハンドル36近傍に設けられる昇降操作具35をロック具32に対する第2人為的解除操作具として設ける場合のロック具32と昇降操作具35との連係を示す。図9及び図10に示すように、昇降操作具35を紙面に直交する方向で上昇位置に操作すると、苗植付装置5が所定高さまで上昇して非作業姿勢に切り換わるとともに、下降位置に操作すると所定の植付深さ位置まで苗植付装置5が下降する。この場合には、昇降操作具35の操作位置を検出して制御装置(図示せず)に強制下降信号又は強制上昇信号を発し、この信号で制御装置を介して電磁弁(図示せず)に制御信号を送り、苗植付装置5を上昇下降制御する。この昇降操作具35を第2人為的解除操作具と称する。
この場合には、電気的な制御形態を採るので、苗植付装置5の昇降操作レバー22においてもその操作位置を検出するポテンショメータ式センサを設けて、苗植付装置5を昇降制御するとともに、植付クラッチ21をモータで制御する形態を採ることになる。
上記した昇降操作具35とロック具32,32とをワイヤ41で連係し、ロック具32,32に連係部としてのワイヤ連結部32D,32Dを設けてある。
昇降操作具35を中立位置より前方へ揺動操作すると一方のロック具32が、また、中立位置より後方に操作すると他方のロック具32がバネ32Eに抗して揺動されて、マーカー操作部材30の係合片30aから離脱され、このようにロック解除された側の連係ワイヤ28が弛み可能となって選択された側の線引きマーカー25だけが突出可能となる。
【0028】
〔他の実施形態〕 昇降操作レバー22の操作位置を検出するポテンショメータ式センサを設け、昇降制御弁19を電磁制御弁に切換えて、苗植付装置5を電気的に昇降制御する形態を採っているものにおいて、昇降操作具35で線引きマーカー25,25を切り換えるのではなく、運転席近くに設けた昇降操作レバー22における植付操作位置において昇降操作レバー22を左右に操作して、線引きマーカー25を作用姿勢に切り換えるように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用田植機の全体側面図
【図2】線引きマーカーの正面図
【図3】線引きマーカー操作機構の平面図
【図4】線引きマーカー操作機構の正面図
【図5】線引きマーカーのロック具を示す平面図
【図6】(イ) 蹴り部材がマーカー操作部材に作用していない状態を示す側面図
(ロ) 蹴り部材がマーカー操作部材に作用している状態を示す側面図
【図7】昇降操作レバーを示す側面図
【図8】昇降操作レバーと係合具との連係を示す斜視図
【図9】運転操作ハンドル近くに設けた昇降操作具をワイヤでロック具に連係した状態を示す連係図
【図10】図9に対応した側面図
【符号の説明】
3 走行機体
4 四連リンク機構
5 苗植付装置
19 昇降制御弁
22,35 人為的解除操作具
25 線引きマーカー
28 連係ワイヤ
30 マーカー操作部材
32 ロック具
32C,32D 連係部
33 蹴り部材
33A 支持アーム
33B 支軸
33C カラー
34 係合具
41 ワイヤ連係具
【発明の属する技術分野】
本発明は、機体フレームの後部に四連リンク機構を介して苗植付け装置を昇降自在に連結するとともに、次行程の植付け田面に走行基準線を形成する左右一対の線引きマーカーを出退自在に備えた田植機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より上記田植機において、線引きマーカーは苗植付け装置の下降に連動して線引き作用姿勢に突出し、苗植付け装置の上昇に連動して待機姿勢に起立退入するよう構成されるとともに、作用姿勢にする線引きマーカーを選択することができるようになっている。
このような構成を有するものとして、先に本出願人らによって特願平8‐211310号で提案したものがあり、このものの要旨は、四連リンク機構の上昇作動に伴ってマーカーを待機姿勢に切り換えるとともに、その切り換えられたマーカーの待機姿勢を維持するロック具を設けてある。
そして、このロック具のロック状態を解除して、四連リンク機構の下降作動によって線引きマーカーを選択的に作用姿勢に戻すように、ロック具と人為的解除操作具とをワイヤ連係していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の上記構造においては、人為的解除操作具との連係ワイヤに対する連係部をロック具に設ける必要が有るために、人為的解除操作具が異なる仕様のものに切り換わると、ロック具に設ける連係部も変更されることになるので、ロック具も別仕様のものにしていた。
したがって、高性能機と通常機のように田植機の仕様が異なるとその田植機個々の仕様に合わせて人為的解除操作具が選定されることになりその選定された人為的解除操作具に対応した連係部を有するロック具が選定されることになっていた。
その為に、ロック具として多数の種類のものを製作しなければならず、組み立て時に間違った仕様のものを取り付けるといった問題があった。
【0004】
本発明の目的は、このような実情に着目してなされたものであって、ロック具に簡単な改造を施すことによって、ロック具の兼用化、及び、製作上の煩雑さを解消する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕
請求項1に係る発明による特徴構成は、左右一対の線引きマーカーを線引き作用姿勢と待機姿勢とに切換え可能に構成するとともに、待機姿勢に維持する左右一対のロック具の夫々に、各ロック具のロック状態を解除する複数仕様の人為的解除操作具の内の一つを接続可能な連係部と、複数仕様の人為的解除操作具の内の他の一つを接続可能な連係部とを設け、
前記連係部の一つが、前記複数仕様の内の運転席の横側部に設けた人為的解除操作具の操作作動を受けてスライド移動する係合具と係合するものである点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0006】
〔作用効果〕
ロック具に複数箇所の連係部を設けているので、田植機の仕様の違いから解除操作具の仕様が異なっても、ロック具としては同一のものでよく、異なるロック具を製作する必要はなく、かつ、仕様に応じて付け替える必要がなく、製作上での煩雑さを解消できた。
また、人為的解除操作具が運転席の横側部に設けてあるので、運転席より離れずに操作をできる良さがある。しかも、ロック具の連係部に係合してロック具を解除操作するものが、スライド移動する係合具であるので、ワイヤ等を連係機構として使用しているものに比べて、操作変位を伝達する際の遊びが少ないので、ロック具をロック解除操作するのに必要な操作量を余り大きく採る必要がない。
【0007】
〔構成〕
請求項2に係る発明による特徴構成は、請求項1に係る発明による構成において、前記ロック具が、苗植付装置を昇降駆動する四連リンク機構における走行機体に対する取付基端部近傍に設けてある点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0008】
〔作用効果〕
上記構成によって、ロック具がロック作用する対象となる部品、つまり、線引きマーカーを待機姿勢に切り換えるマーカー操作部材をも、四連リンク機構における走行機体に対する取付基端部近傍に配置することができる。このことは、マーカー操作部材を四連リンク機構の作動を利用して強制的に待機姿勢に切り換えることができるという構造を維持できるのである。つまり、マーカー操作部材に作用して線引きマーカーを待機姿勢に維持するロック具を、他の配置位置ではなく、四連リンク機構における走行機体に対する取付基端部近傍に配置することによって、上記したように、マーカー操作部材と四連リンク機構とを連係するのにワイヤを利用するといった設置長の長くなる機構を採用する必要がない。
【0009】
【0010】
【0011】
〔構成〕
請求項3に係る発明による特徴構成は、請求項1または2に係る発明による構成において、人為的解除操作具が、苗植付装置を昇降制御する昇降制御弁を操作する植付昇降操作レバーであり、その植付操作位置において前記植付昇降操作レバーの前記昇降操作方向とは異なる方向への正逆移動によって前記係合具がスライド移動されるものである点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0012】
〔作用効果〕
人為的解除操作具としての植付昇降操作レバーを植付作業を開始する為に、植付操作位置に設定すると自動的にマーカを選択する操作位置まで操作することができ、その操作位置において昇降操作方向とは異なる方向へ操作すると、係合具をスライド移動させることができる。それによって、係合具が一方のロック具をロック解除位置に駆動する。
このように、一つの操作具でかつ苗植付装置の昇降操作から連続してマーカーの選択操作を行うことができる。
【0013】
〔構成〕
請求項4に係る発明による特徴構成は、左右一対の線引きマーカーを線引き作用姿勢と待機姿勢とに切換え可能に構成するとともに、待機姿勢に維持する左右一対のロック具の夫々に、各ロック具のロック状態を解除する複数仕様の人為的解除操作具の内の一つを接続可能な連係部と、複数仕様の人為的解除操作具の内の他の一つを接続可能な連係部とを設け、
前記連係部の一つが、前記複数仕様の内の運転席前方に設けた人為的解除操作具の操作作動を受けて移動するワイヤ連係具を係止するものである点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0014】
〔作用効果〕
つまり、左右一対のロック具の夫々に複数箇所の連係部を設けているので、田植機の仕様の違いから解除操作具の仕様が異なっても、ロック具としては同一のものでよく、異なるロック具を製作する必要はなく、かつ、仕様に応じて付け替える必要がなく、製作上での煩雑さを解消できた。
また、一つの連係部が他の連係部とは異なる箇所に設けてあるので、例えば、前記した係合具を連係部に係合させる形式のもの、とは異なる形式を採るものが連係でき、連係するものとしてワイヤ連係具を使用するものが利用できる。これによって、ワイヤを介してロック具の設置位置から離れた運転席前方位置に人為的解除操作具がある場合でも、この連係部の存在によってロック具と人為的解除操作具とを連係できるのである。
【0015】
〔構成〕
請求項5に係る発明による特徴構成は、請求項4記載の発明による構成において、人為的解除操作具が、苗植付装置を昇降制御する電磁式昇降制御弁に対して制御装置を介して強制上昇信号及び植付深さ位置への強制下降信号を発する昇降操作具である点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0016】
〔作用効果〕
つまり、電磁式昇降制御弁に対して制御装置を介して強制上昇信号及び植付深さ位置への強制下降信号を発する人為的解除操作具としては、苗植付装置を昇降制御する昇降制御弁を操作する人為的解除操作具とは異なる仕様のものを採用でき、ロック具とは離れた位置にも設けることができるので、苗植付装置を昇降操作する操作具として、電磁式昇降制御弁を制御する為の強制上昇信号及び植付深さ位置への強制下降信号を発する昇降操作具であればよい。
【0017】
〔構成〕
請求項6に係る発明による特徴構成は、請求項1又は2に記載の発明による構成において、前記線引きマーカーと連係ワイヤを介して連係されるマーカー操作部材に作用して前記待機姿勢に切換駆動する蹴り部材を、前記苗植付装置を昇降駆動する四連リンク機構に取り付けるとともに、四連リンク機構の上昇作動に伴って蹴り部材で待機姿勢に切り換えられたマーカー操作部材を前記ロック具によって待機姿勢に維持するように構成し、前記蹴り部材を、前記四連リンク機構より延出した一対の支持アームに渡って支軸を架設するとともに、前記マーカー操作部材に作用するカラーを前記支軸に遊嵌して構成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0018】
〔作用効果〕
上記構成においては、四連リンク機構を上昇させると蹴り部材がマーカー操作部材を駆動して線引きマーカーを待機姿勢に切り換えるとともに、ロック具がマーカー操作部材に作用して線引きマーカーの待機姿勢を維持する。上記した蹴り部材が一対の支持アームに両持ち支持されたものであるので、支持アームにかかる荷重負担を軽減できるとともに、蹴り部材におけるマーカー操作部材に作用する部分が支軸に対して遊嵌されたカラーであるので、マーカー操作部材と蹴り部材つまりカラーとの接触位置の変動を円滑にすることができ、蹴り部材とマーカー操作部材との接触位置での摩耗損等を抑制することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
左右一対の前輪1と後輪2を備えた四輪駆動式の走行機体3の後部に、四連リンク機構4を介して4条植え仕様の苗植付装置5を昇降自在に連結するとともに、走行機体3の前部左右にそれぞれ予備苗のせ台6を設けて乗用型田植機を構成している。ここで、四連リンク機構4は、上部リンク4aの前端と機体側との連結点と、下部リンク4bの後端と後部リンク4cの下端との連結点とに亘って前記油圧シリンダ7を架設して構成されたものであり、油圧シリンダ7の短縮駆動によって四連リンク機構4が引上げ上昇され、油圧シリンダ7の伸長作動によって四連リンク機構4が自重下降されるようになっている。また、前記苗植付装置5には、苗を載置して一定ストロークで往復横移動される苗のせ台8、1回転によって2株の植付けを行う4条分の植付機構9、植付け田面を整地するフロート10、機体横側方に夫々出退自在な左右一対の線引きマーカ25等が備えられ、苗植付け装置5全体が後部リンク4cの下部に前後方向軸心P周りにローリング自在に連結されている。
【0020】
走行機体1の機体フレーム12には、前後に幅広い略台形の縦フレーム部12Aが一連に起立延出され、この縦フレーム部12Aの上部に支点軸17を介して前記四連リンク機構4における左右一対の上部リンク4aの前端と油圧シリンダ7の基端とが、枢支連結されるとともに、四連リンク機構4における左右一対の下部リンク4bの前端が各主フレーム12の外側面に対して枢支連結されている。
【0021】
右側の縦フレーム部12Aの外側面には、油圧シリンダ7に対する制御弁19を操作するとともに、ミッションケース20内の植付けクラッチ21に機械的に連係された植付昇降操作レバー22と、苗植付け装置5の昇降制御における感度調節を行う感度調節レバー23、が設けられており、植付昇降操作レバー22をこれらに対するレバーガイド24の最前方の「植付け位置(p)」に操作すると植付けクラッチが入り操作されるとともに苗植付け装置5が昇降制御され、1段後方の「下降位置(d)」では植付けクラッチが切り操作された状態で苗植付け装置5が昇降制御され、「中立位置(n)」では苗植付け装置5の昇降が停止され、また、最後方の「上昇位置(u)」では苗植付け装置5が強制上昇されるようになっている。また、前記感度調節レバー23は、圃場の泥硬さを判断して、柔らかいほど昇降制御の感度を敏感側に調節する。
【0022】
更に、右側の縦フレーム部12Aの内側面には、苗植付け装置5の左右に揺動出退可能に備えられた一対の線引きマーカー25を出退操作するマーカー操作機構26が配備されている。線引きマーカー25は、周知のように、一行程の植付け走行時に、次行程の植付け田面に走行基準線を引き掻き形成するものであり、図2に示すように、支点aを中心に起伏揺動自在かつバネ27で突出付勢状態に装備されるとともに、その基部と前記マーカー操作機構26とが連係ワイヤ28で連係され、以下に説明するように、苗植付け装置5が上昇されると両連係ワイヤ28が引かれて両線引きマーカー25が上方に退入揺動され、苗植付け装置5が下降されると、選択された一方の連係ワイヤ28のみが弛められて一方の線引きマーカー25だけが付勢突出するようになっている。なお、各線引きマーカー25は、人為操作されるフック31によって起立格納した状態に係合保持することができ、非作業時に不用意に線引きマーカー25が突出されないように固定することができる。
【0023】
図3乃至図6に示すように、右側の縦フレーム部12Aの内側面に取付けられたブラケット29に、左右一対のマーカー操作部材30が横向き支点bを中心に揺動可能に枢支連結されるとともに、各マーカー操作部材30の一端に前記両連係ワイヤ28が連結され、マーカー操作部材30が図6の図中で反時計方向に揺動すると連係ワイヤ28が引き操作され、時計方向に揺動すると連係ワイヤ28が弛められるようになっている。
また、前記四連リンク機構4の前部上方支点cに、左右一対の上部リンク4aより夫々支持アーム33A,33Aを延設するとともに、これら支持アーム33A,33Aに亘って支軸33Bを架設し、この支軸33Bにカラー33Cを遊転可能に外嵌して、上部リンク4aと一体に揺動する蹴り部材33を構成する。
この蹴り部材33の先端に設けたカラー33Cの揺動軌跡と、両マーカー操作部材30の他端部の揺動軌跡とが干渉するよう構成されており、四連リンク機構4が植付け作業高さに下降している状態では、マーカー操作部材30のワイヤ弛み方向への揺動が可能となり、また、四連リンク機構4が上限近くまで上昇すると、蹴り部材33のカラー33Cがマーカー操作部材30に接当してワイヤ引き方向へ強制揺動させるよう構成されておる。これによって、苗植付け装置5が植付け作業高さに下降されると線引きマーカー25が作用姿勢に突出揺動し、苗植付け装置5が上限まで上昇されると自動的に線引きマーカー25が待機姿勢に起立格納されるのである。
【0024】
また、ブラケット29には、上下方向の支点x周りに揺動可能に左右一対のロック具32が枢支連結されるとともに、バネ34によって互いに接近する方向に揺動付勢されており、各ロック具32の後端に備えられたローラ32Aが、ワイヤ引き操作位置まで揺動したマーカー操作部材30の係合片30aに後ろ側から付勢係合して、各マーカー操作部材30がワイヤ弛め方向、つまりマーカ突出方向への揺動を左右各別に係合阻止することができるようになっている。なお、両ロック具32の係合ロック方向への揺動限界は、ロック具32に設けた突起32Bがマーカー操作部材30の外側面に当接することによって規制されている。そして、図3及び図8に示すように、各ロック具32は、人為的解除操作具として兼用されている植付昇降操作レバー22によって、操作されるようになっている。
【0025】
次に、植付昇降操作レバー22によるマーカー操作構造について説明する。図3及び図8に示すように、左右主フレーム12,12に渡って左右方向に平行にアングル状のスライドロッド34Cを架設するとともに、スライドロッド34Cの右側主フレーム12より更に横側方に突出した右端に、係合凹部34aを形成した係合部34Aを取付け、スライドロッド34Cの左右中間位置に板状の左右係合ヨーク34B,34Bを取付固定して、係合具34を構成する。この係合具34に対して、植付昇降操作レバー22と一体揺動する連係片22Aを係合部34Aに向けて延出するとともに、ロック具32より係合ヨーク34Bに向けて連係部としての板状片32Cを延出してある。これによって、左右係合ヨーク34B,34Bを板状片32C,32Cに外側より接当させて、板状片つまりロック具32、32を各別に揺動操作可能に構成してある。
【0026】
ここで、植付昇降操作レバー22の操作位置について説明すると、図7に示すように、植付昇降操作レバー22の最前方の「植付け位置(p)」においては、さらに左右方向一方に操作レバー22を揺動操作すると、マーカー25の選択操作が行われるようになっている。つまり、植付昇降操作レバー22の基端部より操作片22Aを延出するとともに、植付昇降操作レバー22を「植付け位置(p)」に操作すると、操作片22Aが係合部34Aの係合凹部34aに係合する。
この係合状態で植付昇降操作レバー22を左右いずれか一方に操作すると、スライドロッド34Cが操作方向に移動するとともに、移動方向後方側に位置する係合ヨーク34Bが板状片32Cを揺動させてロックローラ32Aを一方のマーカー操作部材30の係止片30aより離間して、一方のマーカー操作部材30が一方のマーカー25を出す方向に揺動できるように切り換える。移動方向前方側に位置する係合ヨーク34Bは他方の板状片32Cより離間するので他方のロックローラ32Aを他方のマーカー操作部材30の係止片30aより離間させることはなく、他方のマーカー操作部材30は揺動できない。以上のような構成によって、四連リンク機構4が畦際等で上昇して蹴り部材33が両マーカー操作部材30,30を揺動駆動してワイヤ28,28を引き操作して左右マーカー25,25を待機姿勢に切り換えるとともに、旋回後、植付昇降操作レバー22を「植付け位置(p)」に操作してマーカー25への選択操作をすると、蹴り部材33がマーカー操作部材30より離間して選択操作された一方のマーカー25が機体横側方に繰り出される。植付昇降操作レバー22を「植付け位置(p)」に操作して他方のマーカー25への選択操作をすると、蹴り部材33がマーカー操作部材30より離間して選択操作された他方のマーカー25が機体横側方に繰り出される。植付昇降操作レバー22を第1人為的解除操作具と称する。
【0027】
上記構成においては植付昇降操作レバー22は制御弁19を機械的に操作すべく運転席の近くに設けこの植付昇降操作レバー22を、線引きマーカー25,25の待機姿勢を解除する人為的解除操作具に兼用したものであるが、このような操作機構を有する機種とは、異なる機種に採用されるマーカー選択構造について説明する。
ハンドル36近傍に設けられる昇降操作具35をロック具32に対する第2人為的解除操作具として設ける場合のロック具32と昇降操作具35との連係を示す。図9及び図10に示すように、昇降操作具35を紙面に直交する方向で上昇位置に操作すると、苗植付装置5が所定高さまで上昇して非作業姿勢に切り換わるとともに、下降位置に操作すると所定の植付深さ位置まで苗植付装置5が下降する。この場合には、昇降操作具35の操作位置を検出して制御装置(図示せず)に強制下降信号又は強制上昇信号を発し、この信号で制御装置を介して電磁弁(図示せず)に制御信号を送り、苗植付装置5を上昇下降制御する。この昇降操作具35を第2人為的解除操作具と称する。
この場合には、電気的な制御形態を採るので、苗植付装置5の昇降操作レバー22においてもその操作位置を検出するポテンショメータ式センサを設けて、苗植付装置5を昇降制御するとともに、植付クラッチ21をモータで制御する形態を採ることになる。
上記した昇降操作具35とロック具32,32とをワイヤ41で連係し、ロック具32,32に連係部としてのワイヤ連結部32D,32Dを設けてある。
昇降操作具35を中立位置より前方へ揺動操作すると一方のロック具32が、また、中立位置より後方に操作すると他方のロック具32がバネ32Eに抗して揺動されて、マーカー操作部材30の係合片30aから離脱され、このようにロック解除された側の連係ワイヤ28が弛み可能となって選択された側の線引きマーカー25だけが突出可能となる。
【0028】
〔他の実施形態〕 昇降操作レバー22の操作位置を検出するポテンショメータ式センサを設け、昇降制御弁19を電磁制御弁に切換えて、苗植付装置5を電気的に昇降制御する形態を採っているものにおいて、昇降操作具35で線引きマーカー25,25を切り換えるのではなく、運転席近くに設けた昇降操作レバー22における植付操作位置において昇降操作レバー22を左右に操作して、線引きマーカー25を作用姿勢に切り換えるように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用田植機の全体側面図
【図2】線引きマーカーの正面図
【図3】線引きマーカー操作機構の平面図
【図4】線引きマーカー操作機構の正面図
【図5】線引きマーカーのロック具を示す平面図
【図6】(イ) 蹴り部材がマーカー操作部材に作用していない状態を示す側面図
(ロ) 蹴り部材がマーカー操作部材に作用している状態を示す側面図
【図7】昇降操作レバーを示す側面図
【図8】昇降操作レバーと係合具との連係を示す斜視図
【図9】運転操作ハンドル近くに設けた昇降操作具をワイヤでロック具に連係した状態を示す連係図
【図10】図9に対応した側面図
【符号の説明】
3 走行機体
4 四連リンク機構
5 苗植付装置
19 昇降制御弁
22,35 人為的解除操作具
25 線引きマーカー
28 連係ワイヤ
30 マーカー操作部材
32 ロック具
32C,32D 連係部
33 蹴り部材
33A 支持アーム
33B 支軸
33C カラー
34 係合具
41 ワイヤ連係具
Claims (6)
- 左右一対の線引きマーカーを線引き作用姿勢と待機姿勢とに切換え可能に構成するとともに、待機姿勢に維持する左右一対のロック具の夫々に、各ロック具のロック状態を解除する複数仕様の人為的解除操作具の内の一つを接続可能な連係部と、複数仕様の人為的解除操作具の内の他の一つを接続可能な連係部とを設け、
前記連係部の一つが、前記複数仕様の内の運転席の横側部に設けた人為的解除操作具の操作作動を受けてスライド移動する係合具と係合するものである田植機の線引きマーカー操作構造。 - 前記ロック具が、苗植付装置を昇降駆動する四連リンク機構における走行機体に対する取付基端部近傍に設けてある請求項1記載の田植機の線引きマーカー操作構造。
- 人為的解除操作具が、苗植付装置を昇降制御する昇降制御弁を操作する植付昇降操作レバーであり、その植付操作位置において前記植付昇降操作レバーの前記昇降操作方向とは異なる方向への正逆移動によって前記係合具がスライド移動されるものである請求項1または2記載の田植機の線引きマーカー操作構造。
- 左右一対の線引きマーカーを線引き作用姿勢と待機姿勢とに切換え可能に構成するとともに、待機姿勢に維持する左右一対のロック具の夫々に、各ロック具のロック状態を解除する複数仕様の人為的解除操作具の内の一つを接続可能な連係部と、複数仕様の人為的解除操作具の内の他の一つを接続可能な連係部とを設け、
前記連係部の一つが、前記複数仕様の内の運転席前方に設けた人為的解除操作具の操作作動を受けて移動するワイヤ連係具を係止するものである田植機の線引きマーカー操作構造。 - 人為的解除操作具が、苗植付装置を昇降制御する電磁式昇降制御弁に対して制御装置を介して強制上昇信号及び植付深さ位置への強制下降信号を発する昇降操作具である請求項4記載の田植機の線引きマーカー操作構造。
- 前記線引きマーカーと連係ワイヤを介して連係されるマーカー操作部材に作用して前記待機姿勢に切換駆動する蹴り部材を、前記苗植付装置を昇降駆動する四連リンク機構に取り付けるとともに、四連リンク機構の上昇作動に伴って蹴り部材で待機姿勢に切り換えられたマーカー操作部材を前記ロック具によって待機姿勢に維持するように構成し、前記蹴り部材を、前記四連リンク機構より延出した一対の支持アームに渡って支軸を架設するとともに、前記マーカー操作部材に作用するカラーを前記支軸に遊嵌して構成してある請求項1又は2記載の田植機の線引きマーカー操作構造。
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