JP2878474B2 - 水田用歩行型移動農機の操作装置 - Google Patents

水田用歩行型移動農機の操作装置

Info

Publication number
JP2878474B2
JP2878474B2 JP3087594A JP8759491A JP2878474B2 JP 2878474 B2 JP2878474 B2 JP 2878474B2 JP 3087594 A JP3087594 A JP 3087594A JP 8759491 A JP8759491 A JP 8759491A JP 2878474 B2 JP2878474 B2 JP 2878474B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
switching valve
lever
clutch lever
operating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3087594A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04299906A (ja
Inventor
隆 布野
芳夫 石飛
芳樹 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd filed Critical Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Priority to JP3087594A priority Critical patent/JP2878474B2/ja
Publication of JPH04299906A publication Critical patent/JPH04299906A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2878474B2 publication Critical patent/JP2878474B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transplanting Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歩行型田植機等の水田
用歩行型移動農機に係り、詳しくはフロート等の機体高
さ検知機構により機体高さを自動的に制御し得る水田用
歩行型移動農機において、走行クラッチに連結している
主クラッチレバー及び作業クラッチに連結している作業
クラッチレバーの2本レバーにて機体高さを操作する装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、本出願人は、例えば特公昭63−
55883号公報に示すように、上述した2本レバーに
よる機体高さ操作装置を案出した。
【0003】該操作装置は、機体高さを制御する油圧シ
リンダの切換えバルブに1体物からなるバルブ作動プレ
ートを固定し、かつ該バルブ作動プレートに2個の円弧
状の長孔を形成し、これら長孔にそれぞれ主クラッチレ
バーに連結しているワイヤピン及び作業(植付け)クラ
ッチレバーに連結しているワイヤピンを嵌挿すると共
に、該プレートに機体高さ検知用のフロートを連結して
なる。
【0004】そして、該操作装置にあっては、主クラッ
チレバー及び作業クラッチレバーが共に入位置にある場
合、前記長孔による遊びに基づきバルブ作動プレートの
上下両方向の回動を許容し、フロートによる機体高さ検
知により切換えバルブを操作して、機体高さを自動的に
制御し、また主クラッチレバーの入位置から切方向への
操作により、バルブ作動プレートの一方向の動きを規制
して、切換えバルブが機体上昇位置になることを阻止
し、かつ作業クラッチレバーの入位置から切方向への操
作により、バルブ作動プレートの他方向の動きを規制し
て、切換えバルブが機体下降位置になることを阻止して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した機体
高さ操作装置は、1枚のバルブ作動プレートの左右回動
を主クラッチレバー及び作業クラッチレバーの所定位置
にて規制し合うため、主クラッチレバーの所定位置例え
ば固定(下げ)位置にあっては、主クラッチレバーが干
渉することにより作業クラッチレバーを操作して切換え
バルブを機体上昇位置にすることができない。このた
め、機体を上昇するには、主クラッチレバーを入位置
(または切位置)に戻してから作業クラッチレバーを上
げ位置に操作するか又は作業クラッチレバーの操作によ
り主クラッチレバーを強制的に戻しながら操作する必要
があり、操作が極めて重く面倒であると共に緊急時には
間に合わない虞れがある。
【0006】また、1枚のバルブ作動プレートの左右回
動を、両クラッチレバーの位置にて規制するため、各ク
ラッチレバーの所定位置にてワイヤピンが長孔の所定位
置になるように、両クラッチレバーを関連しながらそれ
ぞれ調整する必要があり、調整が面倒である。特に、作
業クラッチレバーにあっては、バルブ作動プレートの下
げ方向付勢スプリングと植付けクラッチを切るためのス
プリングが連係しており、レバー位置と切換えバルブ位
置との関係、更にはレバーとレバーガイドとの関係を調
整する際、前記両スプリングに張力変化が生じ、それぞ
れの連結ワイヤ又はロッドの長さを微妙に調整しなけれ
ばならず、調整が極めて面倒である。
【0007】そこで、本発明は、切換えバルブへの連結
を、主クラッチレバー系と作業クラッチレバー系とを分
離すると共に、手動上げ操作が優先して操作できるよう
に構成することにより、上述課題を解決した水田用歩行
型移動農機の操作装置を提供することを目的とするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、例えば図1及び図2を参照し
て示すと、作業クラッチ(1)に連結している第1の操
作レバー(2)及び走行クラッチ(3)に連結している
第2の操作レバー(5)を備え、また機体に揺動自在に
支持された揺動部材(6)に水田車輪(7)を設け、更
に該揺動部材(6)を油圧アクチュエータ(9)に連結
し、該油圧アクチュエータ(9)に連通する切換えバル
ブ(10)を機体高さ検知機構(11,12)に連結し
て、該切換えバルブ(10)を上げ位置、下げ位置及び
中立位置に切換えて機体高さを自動的に制御し得るよう
に構成した水田用歩行型移動農機(P)に係る。
【0009】そして、前記切換えバルブ(10)の操作
部(10a)を、下げ方向に付勢する(14)と共に第
1のプレート(13)に連結し、該第1のプレートと前
記第1の操作レバー(2)とを、所定遊び機構(13
a,17a)を介して連結し、該第1のプレート(1
3)に、第2のプレート(19)を前記切換えバルブ
(10)の上げ方向の動きに一体に連動し得るように連
結し(19a,13b)、該第2のプレート(19)
を、前記第2の操作レバー(5)に所定遊び機構(19
a,20a)を介して連結すると共に、前記機体高さ検
知機構(12)に連動(19c,12a,21)してな
る、ことを特徴とする。
【0010】
【作用】以上構成に基づき、第1の操作レバー(2)及
び第2の操作レバー(5)が所定位置例えば入又は切位
置にあると、第1のプレート(13)はその遊び機構
(13a,17a)にて所定範囲で自由に動き得ると共
に、第2のプレート(19)もその遊び機構(19b,
20a)にて所定範囲で自由に動き得、機体高さ検知機
構(11,12)の動きは、戻しスプリング14に基づ
く第1のプレート(19,19a)と第2のプレート
(13,13b)との一体連動により、切換えバルブ
(10)を上げ位置、下げ位置又は中立位置に切換え、
機体高さが機体高さ検知機構(11)に作用する土圧に
応じて自動制御される。また、第1の操作レバー(2)
及び第2の操作レバー(5)を所定位置、例えば第1の
操作レバー(2)を固定位置、第2の操作レバー(5)
を下げ位置に操作すると、第1のプレート(13)はそ
の遊び機構(13a,17a)が吸収され、具体的には
ピン(17a)が長孔(13a)に当接して下げ方向の
回動が規制され、かつ第2のプレート(19)もその遊
び機構(19b,20a)が吸収されてその上げ方向の
回動が規制され、切換えバルブ(10)は中央位置に固
定される。
【0011】そして、第1の操作レバー(2)を更に一
杯に回動すると(上げ位置)、第1のプレート(13)
は回動され、切換えバルブ(10)は戻しスプリング
(14)に抗して上げ位置になる。この際、第2のプレ
ート(19)は所定位置に維持されているが、該第2の
プレート(19)は、第1のプレート(13)の上げ方
向の動きに対しては何等規制することなく、該第1のプ
レート(13)はスプリング(12)に抗して自由に移
動し得る。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
第1の操作レバー(2)を上げ位置に操作すると、第2
の操作レバー(5)の操作位置に拘らず、直ちに切換え
バルブ(10)を上げ位置に操作でき、緊急時等に素早
く対応することができ、また該第1の操作レバー(2)
の操作時、第1のプレート(13)は第2のプレート
(19)に何等干渉されることがなく、該操作レバー
(2)は切換えバルブ(10)の戻りスプリング(1
4)に抗するだけの軽い力で操作することができ、操作
フィーリングを向上することができる。
【0013】また、第1の操作レバー(2)及び第2の
操作レバー(5)はそれぞれ別部材からなる第1のプレ
ート(13)及び第2のプレート(19)に連牽してい
るので、ワイヤ又はロッド等の連牽部材の長さをそれぞ
れ調整することにより、作業クラッチ(1)及び走行ク
ラッチ(3)と切換えバルブ(10)の作動位置とを容
易に調整することができ、特に走行クラッチレバー
(5)は、切換えバルブ(10)と直接には連結してい
ない第2のプレート(19)に連牽しているので、バル
ブ戻しスプリング(14)と作業クラッチ(1)のリタ
ーンスプリングとを直接的に関連することなく、容易に
調整することができる。
【0014】なお、上述したカッコ内の符号は、図面と
対照するためのものであるが、何等構成を限定するもの
ではない。
【0015】
【実施例】以下、図面に沿って本発明による実施例につ
いて説明する。
【0016】歩行型田植機Pは、図2及び図3に示すよ
うに、エンジン31、ミッションケース32及びフレー
ム33等よりなる機体35を有しており、該機体35の
後方にはハンドル36が延設されていると共に、苗のせ
台37が左右方向に摺動自在に支持されており、かつ該
苗のせ台37の下端部分に植付け杆38が配設されてい
る。更に、フレーム33の下方には後方の揺動支点11
aを中心に揺動自在にフロート11が懸架されており、
該フロート11は田面の土圧を感知して機体高さを検知
する機体高さ検知機構を構成している。また、ミッショ
ンケース32の左右から出力軸39が突設しており、更
に該出力軸を中心に揺動自在にチェーンケース40が支
持されており、かつこれらチェーンケースの先端には水
田車輪7,7が支持されている。
【0017】そして、図2に詳示するように、機体35
の前方におけるエンジン31に固定されたブラケット4
1とミッションケース32に固定されたバンパ部材42
との間には、機体高さ調節用の油圧シリンダ9が配設さ
れている。該油圧シリンダ9は、シリンダ可動型からな
り、そのロッド9aが前記ブラケット41及びバンパ部
材42とに固定され、かつ該ロッド9aに案内されてシ
リンダ9bが上下に往復動する。更に、該シリンダ9b
にはピン43aを中心に天秤アーム43が左右揺動自在
に連結されており、該天秤アーム43の両端はそれぞれ
ロッド45,45を介して揺動チェーンケース6,6の
基端部に固定されているアーム40a,40aに連結し
ている。また、天秤アーム43の中間部とシリンダ9b
との間には水平制御用油圧シリンダ46が介在してお
り、該シリンダ46は傾斜センサ47に基づき制御され
て、天秤アーム43を左右に動かすことにより左右両水
田車輪7,7を背反的に上下に調節する。
【0018】そして、ハンドル36部分に設けられたガ
イドプレート50(図1参照)には作業(植付け)クラ
ッチレバー2及び主クラッチレバー5の2本の操作レバ
ーが配置されている。
【0019】植付けクラッチレバー2は、図1に示すよ
うに、操作ワイヤ51を連結しており、該ワイヤ51に
はその先端部にカラー52がまた中間部にカラー53が
固定されている。先端側カラー52には圧縮スプリング
54を介して植付けクラッチアーム1が連結されてお
り、植付けクラッチレバー2の入位置又は切位置により
植付けクラッチが入・切操作される。一方、ミッション
ケース32にはシャフト16が回動自在に支持されてお
り、該シャフトの一端に固定されたアーム15の孔15
aに前記ワイヤ51が貫通しかつ中間部カラー53が当
接して、前記植付けクラッチレバー2の入から切方向へ
の操作によりシャフト16を回動し得る。また、シャフ
ト16の他端には他のアーム17が固定されており、該
アーム17には内方に突出してピン17aが植設されて
いる。
【0020】更に、シャフト16には、連結プレート5
5、第1のプレート13、第2のプレート19及び感知
ロッド12がそれぞれ回動自在に支持されている。一
方、主クラッチレバー5に連結している操作ワイヤ56
は圧縮スプリング57を介して前記連結プレート55に
連結しており、更に該プレート55はロッド59を介し
て走行(主)クラッチアーム3に連結しており、主クラ
ッチレバー5の入位置又は切位置への操作により走行ク
ラッチが入・切される。また、第1のプレート13には
長孔13aが形成されており、該長孔13aに前記アー
ム17のピン17aが嵌挿して所定遊び機構を構成して
いる。また、該第1のプレート13はプレート60及び
ロッド61を介して油圧切換えバルブ10の操作アーム
10aに連結している。該切換えバルブ10は、油圧シ
リンダ9に連通していると共に、その操作アーム10a
の回動位置により上げ位置、下げ位置及び中立位置に切
換えられる。また、該操作アーム10aには戻しスプリ
ング14が張設されており、該スプリング14は切換え
バルブ10を下げ位置方向に付勢している。
【0021】また、第2のプレート19は長孔19b、
一側方に突出している第1ラグ19a、反対方向に突出
している第2のラグ19c及びスプリング引掛け部19
dを有している。そして、第1のラグ19aは第1のプ
レート13の側面13bに当接し得、第2のプレート1
9から第1のプレート13へ向って切換えバルブ10の
上げ方向に連動し得、かつ第2のプレート19の位置に
拘りなく第1のプレート13の上げ方向への回動を許容
している。また、第2のラグ19cは感知ロッド12の
底側12aに当接しており、かつ引掛け部19dと感知
ロッド12の屈曲部との間にスプリング21が張設され
て、第2のプレート19と感知ロッド12とはスプリン
グ21を介して又は当接により連動している。そして、
前記主クラッチレバー5から延びているワイヤ56の中
間に固定されたプレート62からロッド20が延びてお
り、該ロッド先端20aが前記長孔19bに嵌挿して所
定遊び機構を構成している。
【0022】また、前記フロート11の前部上面には断
面ハット状の連結プレート22が固定されており、そし
て該プレート22の中空部22aに前記感知ロッド12
の先端部12bが挿通している。これにより、フロート
11の上下方向の移動は、感知ロッド12にシャフト1
6回りの回動として伝達され、また感知ロッド12は比
較的長いボス部12cによりシャフト16に上下方向の
み自在に回転支持されているので、フロート11の横方
向の振れが阻止されている。
【0023】ついで、以上構成に基づく、本実施例の作
用について説明する。
【0024】歩行型田植機Pで植付け作業を行うには、
主クラッチレバー5を入位置に操作して、走行(主)ク
ラッチアーム3により該クラッチを接続状態にすると共
に、植付けクラッチレバー2を入位置に操作して、植付
けクラッチアーム1により該クラッチを接続状態する。
これにより、田植機Pは水田車輪7が駆動されて走行す
ると共に、植付け杆38が回動して植付け作業を行う。
この際、主クラッチレバー5に連動しているピン先端2
0aは第2のプレート19の長孔19bの中間部に位置
し、かつ植付けクラッチレバー2に、ワイヤ51、アー
ム15及びシャフト16を介して連結しているアーム1
7のピン17aは第1のプレート13の長孔13aの中
間部に位置している。この状態にあっては、切換えバル
ブ10の戻しスプリング14からの付勢力に基づき、第
1のラグ19aが側面13bに当接して第1のプレート
13と第2のプレート19とは一体に回動する状態にあ
って、かつピン17a及び20aにてこれらプレート1
3,19の回動が規制されていない状態にあり、従っ
て、フロート11の土圧感知に基づく上下動は、感知ロ
ッド21に揺動移動として伝達され、更に第2のラグ1
9c又はスプリング21を介して第2のプレート19に
伝達され、そして一体に回動する第1のプレート13、
プレート60及びロッド61を介して切換えバルブ10
の操作アーム10aに伝達される。これにより、該切換
えバルブ10は、フロート11の土圧感知に基づき田面
に対して機体35が一定高さになるように上げ位置、下
げ位置及び中立位置に切換えられ、油圧シリンダ9を操
作して水田車輪7,7を上下動して、自動的に機体高さ
が制御される。
【0025】なお、主クラッチレバー5及び植付けクラ
ッチレバー2のいずれか一方又は両方を切位置に操作し
ても、ピン17,20aは長孔13a,19bの中程に
位置してプレート13,19の自由な動きを阻害せず、
上述同様に、フロート11の上下動に基づき切換えバル
ブ10が自動制御される。
【0026】ついで、田植機Pが枕地に至り、旋回する
際は、主クラッチレバー5を入位置に保持した状態で、
植付けクラッチレバー2を固定位置に操作する。する
と、植付けクラッチアーム1が該クラッチを切って植付
け杆38の回動を停止すると共に、ワイヤ51、カラー
53、プレート15及びシャフト16を介してプレート
17のピン17aを長孔13aの端に当接する。この位
置にあっては、第1のプレート13は下げ方向の回動が
阻止され、切換えバルブ10は下げ位置になることはな
く、上げ方向のみ許容される上げ半自動状態となる。こ
の状態で、オペレータはハンドル36を上方に持上げる
と、フロート11の前部と機体35との間隔が狭くな
り、感知ロッド12を時計方向に回動して、スプリング
21、第2のプレート19及び第1のラグ19aを介し
て第1のプレート13を同方向に回動し、切換えバルブ
10を上げ位置に切換える。これにより、油圧シリンダ
9は車輪7,7を下降して機体35を上昇する。そし
て、機体35が希望量上昇すると、ハンドル36を下げ
て田植機Pを水平状態にするが、この際、第1のプレー
ト13をピン17aに規制されて下げ(反時計)方向に
回動することが阻止されているので、切換えバルブ10
は中立位置に保持され、機体35は該上昇位置に固定さ
れる。またこの際、フロート11の前部は垂れ下がっ
て、感知ロッド21が反時計方向に回動し、第2のラグ
19cの当接により第2のプレート19も同方向に回動
するが、第1のラグ19aと側面13bとの当接が離れ
るだけで、第1のプレート13に何等影響を及ぼすこと
はない。
【0027】更に、田植機Pの苗のせ台37に苗補給等
を行う場合には、植付けクラッチレバー2を入位置又は
断位置にして、主クラッチレバー5を下げ位置に操作す
る。すると、走行クラッチ(3)が切断されると共に、
ロッド先端20aが長孔19bの端に当接して、第2の
プレート19はその上げ(時計)方向の回動を規制され
る。この位置では、フロート11から感知ロッド12に
上げ(時計)方向の回動が与えられても、第2のプレー
ト19はロッド先端20aにて回動が規制され、従って
第1のプレート13を介して切換えバルブ10は上げ位
置になることはなく、下げ方向のみ許容される半自動状
態となる。この状態では、機体35はフロート11に所
定土圧が作用する下げ位置となり、ハンドル36を持上
げて機体を上昇しようとしても、該下げ状態に保持され
る。
【0028】また、運搬又は格納するために、田植機P
の高さ制御を停止して機体35を固定するには、主クラ
ッチレバー5を下げ位置に操作すると共に、植付けクラ
ッチレバー2を固定位置に操作する。この状態では、走
行クラッチ3及び植付けクラッチ1が共に切断状態にあ
ると共に、ピン17aが第1のプレート13の長孔13
aの一端に当接して該プレートの下げ(反時計)方向の
回動を規制すると共に、ロッド先端20aが第2のプレ
ート19の長孔19bの一端に当接して該プレートの上
げ(時計)方向の回動を規制する。従って、切換えバル
ブ10は中立位置に固定された状態になり、フロート1
1の動きに拘りなく、機体35は所定高さに保持され
る。
【0029】そして、主クラッチレバー5の操作位置に
拘りなく、即ち入位置にあって走行状態にあっても、下
げ位置にあって機体下降状態にあっても、植付けクラッ
チレバー2を上げ位置に操作すると、ワイヤ51、カラ
ー53、プレート15及びシャフト16を介してプレー
ト17を上げ(時計)方向に回動し、更にピン17aが
長孔13aの端に当接して第1のプレート13を上げ方
向に回動し、切換えバルブ10の操作アーム10aを戻
しスプリング14に抗して上げ位置に移動する。これに
より、油圧シリンダ9はチェーンケース40を揺動して
水田車輪7,7を下降し、機体35を上昇する。この
際、フロート11は垂れ下がって感知ロッド21を介し
て第2のプレート19を相対的に反時計方向に回動する
が、第1のラグ19aが側面13bと離れるだけで、第
1のプレート13の上げ方向の動きを何等妨げることは
なく、また主クラッチレバー5を下げ位置にして第2の
プレートの上げ方向の動きを規制した状態であっても、
同様に、第1のラグ19aが側面13bから離れるだけ
で、第1のプレート13の動きを妨げることはない。
【0030】従って、本実施例によると、植付けクラッ
チレバー2を上げ位置に操作すると、優先して機体35
は上昇するので、緊急時においても素早く機体を上昇す
ることができ、かつこの際、植付けクラッチレバー5は
戻しスプリング14に抗して操作すれば足り、軽く操作
できて操向フィーリングを向上できる。
【0031】また、第1のプレート13と第2のプレー
ト19とが分離されているため、植付けクラッチレバー
2からの操作系及び主クラッチレバー5からの操作系は
それぞれ独立して調整でき、調整が容易である。
【0032】更に、植付けクラッチレバー2及び主クラ
ッチレバー5からのそれぞれの操作ワイヤ51,56上
に、機体昇降用の連結部15,19及び各クラッチレバ
ー1,55を配置しているので、ワイヤ等の操作連牽部
材が少なくて足り、構造が簡単となると共にコストの低
減を図ることができ、更にメンテナンス性及び外観性を
も向上することができる。
【0033】なお、上述実施例は、歩行型田植機につい
て説明したが、これに限らず、水田湛水直播機等の他の
水田作業機にも同様に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る機体昇降用操作装置を示す分解斜
視図。
【図2】本発明を適用し得る歩行型田植機の前部を示す
斜視図。
【図3】その歩行型田植機の全体を示す側面図。
【符号の説明】
1 作業クラッチ(植付けクラッチアーム) 2 第1の操作レバー(植付けクラッチレバー) 3 走行クラッチ(アーム) 5 第2の操作レバー(主クラッチレバー) 6 揺動部材(チェーンケース) 7 水田車輪 9 油圧アクチュエータ(油圧シリンダ) 10 切換えバルブ 10a 操作部(操作アーム) 11 機体高さ検知機構(フロート) 12 機体高さ検知機構(感知ロッド) 13 第1のプレート 13a 遊び機構(長孔) 13c 側面 14 戻しスプリング 17 遊び機構(ピン) 19 第2のプレート 19a 第1のラグ 19b 遊び機構(長孔) 19c 第2のラグ 20a ロッド先端 21 スプリング P 水田用歩行型移動農機(歩行型田植機)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業クラッチに連結している第1の操作
    レバー及び走行クラッチに連結している第2の操作レバ
    ーを備え、また機体に揺動自在に支持された揺動部材に
    水田車輪を設け、更に該揺動部材を油圧アクチュエータ
    に連結し、該油圧アクチュエータに連通する切換えバル
    ブを機体高さ検知機構に連結して、該切換えバルブを上
    げ位置、下げ位置及び中立位置に切換えて機体高さを自
    動的に制御し得るように構成した水田用歩行型移動農機
    において、前記切換えバルブの操作部を、下げ方向に付
    勢すると共に第1のプレートに連結し、該第1のプレー
    トと前記第1の操作レバーとを、所定遊び機構を介して
    連結し、該第1のプレートに、第2のプレートを前記切
    換えバルブの上げ方向の動きに一体に連動し得るように
    連結し、該第2のプレートを、前記第2の操作レバーに
    所定遊び機構を介して連結すると共に、前記機体高さ検
    知機構に連動してなる、水田用歩行型移動農機の操作装
    置。
JP3087594A 1991-03-26 1991-03-26 水田用歩行型移動農機の操作装置 Expired - Lifetime JP2878474B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3087594A JP2878474B2 (ja) 1991-03-26 1991-03-26 水田用歩行型移動農機の操作装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3087594A JP2878474B2 (ja) 1991-03-26 1991-03-26 水田用歩行型移動農機の操作装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04299906A JPH04299906A (ja) 1992-10-23
JP2878474B2 true JP2878474B2 (ja) 1999-04-05

Family

ID=13919324

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3087594A Expired - Lifetime JP2878474B2 (ja) 1991-03-26 1991-03-26 水田用歩行型移動農機の操作装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2878474B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04299906A (ja) 1992-10-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2878474B2 (ja) 水田用歩行型移動農機の操作装置
JP2544261Y2 (ja) 水田用歩行型移動農機の操作装置
JP2556806Y2 (ja) 水田用移動農機におけるフロート支持装置
JPH0444018Y2 (ja)
JP2681234B2 (ja) 水田用歩行型移動農機の操作装置
JP2542351Y2 (ja) 歩行型移動農機の操作装置
JP2554190Y2 (ja) 水田用歩行型移動農機の操作装置
JP3080546B2 (ja) 水田作業車における機体昇降装置
JP3264796B2 (ja) 水田作業車における機体昇降装置
JP2555450Y2 (ja) 水田用歩行型移動農機の操作装置
JP3245332B2 (ja) 水田作業車における機体昇降装置
JP3274296B2 (ja) 水田作業車における機体昇降装置
JP2587259B2 (ja) 田植機の植付調節装置
JP3552865B2 (ja) 田植機の線引きマーカー操作構造
JP2554193Y2 (ja) 水田用歩行型移動農機の操作装置
JP2878485B2 (ja) 水田用歩行型移動農機の操作装置
JPS6341847Y2 (ja)
JP3245327B2 (ja) 水田作業車における機体昇降装置
JPH08116734A (ja) 水田作業車における機体昇降装置
JP3274300B2 (ja) 水田作業車における機体昇降装置
JPH0335054Y2 (ja)
JPH0438658Y2 (ja)
JP2583131Y2 (ja) 水田作業機における油圧操作装置
JPH0442980Y2 (ja)
JPH022170Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090320

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100320

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees