JPH08116734A - 水田作業車における機体昇降装置 - Google Patents

水田作業車における機体昇降装置

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JPH08116734A
JPH08116734A JP28266594A JP28266594A JPH08116734A JP H08116734 A JPH08116734 A JP H08116734A JP 28266594 A JP28266594 A JP 28266594A JP 28266594 A JP28266594 A JP 28266594A JP H08116734 A JPH08116734 A JP H08116734A
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JP
Japan
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clutch
link
paddy
lever
plate
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JP28266594A
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English (en)
Inventor
Yoshio Ishitobi
芳夫 石飛
Yoji Ishida
洋司 石田
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リンク機構の設置場所を集約して調整作業を
容易に行うようにする。 【構成】 油圧切替バルブ10の上昇位置および下降位
置のいずれか一方向への移動に対して他方向に付勢する
スプリング93を操作アーム10aと揺動部材71との
間に連結させる。また、停止用操作レバーは、その操作
に基づいて中間リンク14,66,67を一方向に揺動
させ、この中間リンク14,66,67の揺動に連係し
て作動リンク68を揺動させ、さらにスプリング93の
付勢力が減少する方向に揺動部材71が揺動するように
前記作動リンク68と揺動部材71とを連動させる。こ
れにより前記作動リンク68は前記中間リンク14,6
6,67に接近配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、歩行型田植機などの
水田作業車に係り、詳しくは田面からの土圧を感知して
機体高さを制御する機体昇降装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の水田作業車における機体昇降装置
としては、例えば実開平4−133112号公報に示す
ようなものがある。この公報に示す機体昇降装置は図4
に示すように、植付けクラッチ1に連結している植付け
クラッチレバー2および走行クラッチ3に連結している
走行クラッチレバー5を備え、また機体に回動自在に支
持されたチェーンケースに水田車輪を設けると共に、こ
のチェーンケースを機体高さ調節用の油圧シリンダに連
結し、さらにこの油圧シリンダに連通する油圧切換バル
ブ10を、機体高さ検知機構に連結して、この油圧切換
バルブ10を切り換えて機体高さを自動的に制御するよ
うにしたものであって、前記機体高さ検知機構は、田面
の土圧を感知して機体高さを検知するフロートと、ミッ
ションケース32を貫通しているシャフト81に左右の
ボス部が回転自在に支持されている感知ロッド12とか
らなり、この感知ロッド12の左右のボス部の中央から
突出した突出部12aの先端が前記フロートに固定され
ている連結プレート82に貫挿して連結されている。
【0003】そして、前記フロートの上下方向の移動
は、感知ロッド12にシャフト81回りの回動として伝
達され、また前記感知ロッド12は両端支持構造により
シャフト81に上下方向のみの回動として伝達される。
また、シャフト81の機体左側端にはアーム19が回動
自在に支持されており、さらにこのアーム19とシャフ
ト81に支持された感知ロッド12の左ボス部との間に
第1のプレート23および第2のプレート26がそれぞ
れ回転自在に支持されている。
【0004】また、前記第1のプレート23には、前記
連結プレート21の長孔21a内を移動可能に貫通する
ロッド22の一端が固定されており、このロッド22の
他端は前記油圧切換バルブ10の操作アーム10aに連
結されている。そして、この油圧切換バルブ10は、油
圧シリンダおよび油圧ポンプに連通していると共に、そ
の操作アーム10aの回動位置により油圧切換バルブ1
0を上げ位置、下げ位置および中立位置に切り換える。
また、前記操作アーム10aには戻しスプリング93が
張設されており、この戻しスプリング93は油圧切換バ
ルブ10を下げ位置方向に付勢している。
【0005】また、第2のプレート26は、長孔26
a、一側面に突出している第1ラグ26b、他側面に突
出している第2ラグ26cおよびスプリング引掛部26
dを有している。前記第1ラグ26bには締め付けナッ
トを有するボルト95が螺合してその先端が第1のプレ
ート23の側面に当接するように設けられている。そし
て、前記油圧切換バルブ10の上げ方向への回動により
第2のプレート26の位置に拘りなく第1のプレート2
3の上げ方向への回動を許容している。また、第2のラ
グ26cは感知ロッド12に当接しており、かつスプリ
ング引掛部26dと感知ロッド12の屈曲部との間にス
プリング96が張設されて、第2のプレート26と感知
ロッド12とはスプリング96を介してまたは当接によ
り連動している。なお、感知ロッド12,ロッド22,
第1のプレート23,第2のプレート26,スプリング
96により連結部材を構成している。
【0006】また、前記機体の左右いずれか一方には、
前記植付けクラッチ1の操作部1aおよび植付けクラッ
チレバー2を配置すると共に、前記操作部1aと植付け
クラッチレバー2との間を連結する植付けクラッチ系連
結手段を配置する。さらに、前記機体の左右いずれか他
方には、前記走行クラッチ3の操作部3aおよび走行ク
ラッチレバー5を配置すると共に、前記操作部3aと走
行クラッチレバー5との間を連結する走行クラッチ系連
結手段を配置する。そして、前記油圧切換バルブ10
に、第1の融通機構を介して前記植付けクラッチ系連結
手段を連係すると共に、第2の融通機構を介して前記走
行クラッチ系連結手段を連係し、前記機体の左右いずれ
か一側には、前記植付けクラッチ系連結手段と第1融通
機構との関係を調整する下げ側油圧調整部27および前
記走行クラッチ系連結手段と第2の融通機構との関係を
調整する上げ側油圧調整部29を配設している。
【0007】また、前記植付けクラッチ系連結手段は、
植付けクラッチレバー2から延びている植付けレバー用
ロッド13に第1のアーム14rを連結し、この第1の
アーム14rに一体形成されたラグ14aにロッド15
を貫通した構成で、植付けクラッチレバー2が植付けレ
バー用ロッド13に連結され、植付けクラッチ1にロッ
ド15が連結されている。
【0008】そして、前記走行クラッチ系連結手段は、
走行クラッチレバー5から延びているロッド16の中間
部に分岐プレート17を固定すると共に、この分岐プレ
ート17の先端部に前記アーム19のブラケット19a
を介してロッド20を連結したものである。
【0009】このように構成された歩行型田植機におい
て例えば枕地を旋回させる場合に、走行クラッチレバー
5を入位置に保持した状態で、植付けクラッチレバー2
を固定位置に操作する。すると、植付けクラッチ1が切
り状態となって植付け杆の回動を停止すると共に、植付
けレバー用ロッド13、第1のアーム14r、枢支軸6
5、第2のアーム14lを介して連結プレート21を移
動し、この連結プレート21の長孔21aの一端にロッ
ド22が当接する。この位置にあっては、第1のプレー
ト23は下げ方向(反時計回り)の回動が阻止され、油
圧切換バルブ10は下げ位置になることはなく、上げ方
向のみの回動が許容される上げ半自動状態となる。この
状態で、オペレータはハンドルを持ち上げると、フロー
トの前部と機体4との間隔が狭くなり、感知ロッド12
を時計方向に回動しても、スプリング96、第2のプレ
ート26および第1のラグ26部bに固定されたボルト
95を介して第1のプレート23を同方向に回動し、油
圧切換バルブ10を上げ位置に切り換える。これにより
油圧シリンダ9は車輪を下降して機体を上昇させる。そ
して、機体が希望量上昇すると、ハンドルを下げて歩行
型田植機を水平状態にする。この際、第1のプレート2
3はロッド22が連結プレート21の長孔21aの一端
に当接しているので、油圧切換バルブ10は中立位置に
保持され、機体は上昇位置に固定される。また、フロー
トの前部は垂れ下がって感知ロッド12が反時計方向に
回動し、第2のラグ26cの当接により第2のプレート
26も同方向に回動するが、第1のラグ26bに固定さ
れたボルト95と第1のプレート23の側面との当接が
離れるだけで、第1のプレート23に何ら影響を及ぼす
ことはない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、歩行型田植
機は、機体4の中程で、かつ横方向に延びる枢支軸65
に左右アングル部材66,67がそれぞれ回動自在に支
持されると共に、この左右アングル部材66,67に植
付けクラッチ1、植付けクラッチレバー2、走行クラッ
チ3、走行クラッチレバー5、左右サイドクラッチレバ
ー52L,52Rおよびサイドクラッチ72,75など
がロッドまたはプレートなどの連結部材を介して連設さ
れた構成となっている。そして、この連結部材はリンク
機構によって構成されているので、リンク機構の設置場
所を集約することができず、左右アングル部材66,6
7と植付けクラッチ1、走行クラッチ3、左右サイドク
ラッチ72,75とを連結する連結部材の各種調整部分
が離間し、調整作業が煩雑であるという問題がある。
【0011】この発明は、上記のような課題を解消する
ためになされたもので、リンク機構の設置場所を集約し
て調整作業が容易に行えるようにした水田作業車におけ
る機体昇降装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、上記目的を達成
するため、この発明に係る水田作業車における機体昇降
装置では、水田作業の停止に際して操作する停止用操作
レバーと、作業部を有し、水田車輪に対して相対的に昇
降する機体(4)と、該機体(4)に懸架され、田面か
らに土圧を感知して移動する土圧感知体(11)と、該
土圧感知体(11)の移動に応じて、上昇位置、中立位
置および下降位置に切り換えられる油圧切換バルブ(1
0)と、該油圧切換バルブ(10)からの油圧に基づ
き、前記機体(4)を前記水田車輪(7)に対して相対
的に昇降する油圧アクチュエータ(9)と、を備えてな
るものであって、前記油圧切換バルブ(10)は、スプ
ールに連結している操作アーム(10a)を有し、該操
作アーム(10a)を、前記上昇位置および下降位置の
いずれか一方向への移動に対して連動する連動部材(1
2,22,23,26)を介して前記土圧感知体(1
1)に連動すると共に、他方向に向けて付勢するスプリ
ング(93)の一端に連結し、かつ該スプリング(9
3)の他端を、揺動自在に支持された揺動部材(71)
に連結し、また枢支軸(65)に、前記停止用操作レバ
ーに連動する中間リンクを揺動自在に支持すると共に、
該中間リンクの一方向の揺動に連係して揺動するように
作動リンク(68)を支持し、該作動リンク(68)と
前記揺動部材(71)とを、前記停止用操作レバーの操
作時に前記スプリング(93)の付勢力が減少する方向
に該揺動部材(71)が揺動するように、連動してな
る、ことを特徴とする。
【0013】好ましくは、前記操作アーム(10a)
は、上昇位置方向への移動に対して前記連動部材(1
2,22,23,26)を介して前記土圧感知体(1
1)に連動すると共に、前記スプリング(93)にて下
降位置方向へ引張られてなる。
【0014】また好ましくは、前記停止用操作レバー
が、左右サイドクラッチ(72,75)にそれぞれ接続
し、その操作により左右サイドクラッチ(72,75)
を切断する左右サイドクラッチレバー(52L,52
R)であり、かつ中間リンクが、前記枢支軸(65)に
支持された左および右用のサイドクラッチ中間リンク
(66,67)である。
【0015】さらに好ましくは、前記停止用操作レバー
が、左右サイドクラッチ(72,75)にそれぞれ接続
し、その操作により左右サイドクラッチ(72,75)
を切断する左右サイドクラッチレバー(52L,52
R)と、作業クラッチ(1)に接続し、その操作により
前記作業部の作業を停止する作業クラッチレバー(2)
であり、かつ前記中間リンクが、前記枢支軸の左右部分
に支持された左および右用のサイドクラッチ中間リンク
(66,67)と、これらサイドクラッチ中間リンク
(66,67)の間において前記枢支軸(65)に支持
された作業クラッチ中間リンク(14)である。
【0016】また好ましくは、前記作動リンク(68)
と前記揺動部材(71)との連動を解除する解除機構
(78a)を備える。
【0017】
【作用】以上の構成に基づき、油圧切替バルブ(10)
の上昇位置および下降位置のいずれか一方向への移動に
対して他方向に付勢するスプリング(93)を操作アー
ム(10a)と揺動部材(71)との間に連結させる。
また、停止用操作レバー(2,52L,52R)は、そ
の操作に基づいて中間リンク(14,66,67)を一
方向に揺動させ、この中間リンク(14,66,67)
の揺動に連係して作動リンク(68)を揺動させ、さら
にスプリング(93)の付勢力が減少する方向に揺動部
材(71)が揺動するように前記作動リンク(68)と
揺動部材(71)とを連動させることにより前記作動リ
ンク(68)は前記中間リンク(14,66,67)に
接近配置される。
【0018】なお、上述の括弧内の符号は、図面を対照
するためのものであって、この発明の構成を何ら限定す
るものではない。
【0019】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0020】図1乃至図3は、この発明の一実施例を示
す図で、図1乃至図3において図4と同一または均一の
構成部分には同一符号を付して重複説明を省略説明す
る。歩行型田植機Pは、図2に示すように、機体4の前
部にエンジン31、ミッションケース32およびフレー
ム33などを有しており、この機体4の後部には、ハン
ドル36が延設されていると共に、苗載せ台37が左右
方向に摺動自在に支持されている。また、この苗載せ台
37の下端部分には植付け杆38が配設されている。さ
らに、前記フレーム33の下方には、後側に設けられる
揺動支点11aを中心に揺動自在に土圧感知体としての
フロート11が懸架されている。そして、このフロート
11は田面の土圧を感知して機体高さを検知する機体高
さ検知機構を構成している。また、前記ミッションケー
ス32を貫通してその左右両側に出力軸39が突設し、
さらにこの出力軸39の両端には、これを中心に揺動自
在のチェーンケース6,6が支持され、かつこれらチェ
ーンケース6,6の先端には水田車輪7,7が支持され
ている。
【0021】そして、前記エンジン31に固定されたブ
ラケット41とミッションケース32に固定されたバン
パ部材42との間には、機体高さ調節用の油圧アクチュ
エータである油圧シリンダ9が配設されている。この油
圧シリンダ9は、そのロッド9aが前記ブラケット41
およびバンパ部材42とに固定されているシリンダ可動
型であり、前記ロッド9aに案内されてシリンダ部9b
が上下に往復動する。さらに、このシリンダ部9bには
ピン43aを中心に天秤アーム43が左右揺動自在に連
結されており、この天秤アーム43の両端はそれぞれロ
ッド45,45を介して揺動チェーンケース6,6の基
端部に固定されているアーム6a,6aに連結してい
る。また、前記天秤アーム43の中間部とシリンダ部9
bとの間には水平制御用油圧シリンダ46が介在してお
り、このシリンダ46は傾斜センサ47に基づき制御さ
れて、天秤アーム43を左右に動かすことにより左右の
水田車輪7,7を背反的に上下に調節する。
【0022】そして、図2に示すようにハンドル36部
分に設けられたガイドプレート50には停止用操作レバ
ーとなる作業(植付け)クラッチレバー2および走行ク
ラッチレバー5が配置されている。また、ハンドル36
の左右の握り部36aには同様に停止用操作レバーとな
るそれぞれ左右のサイドクラッチレバー52L,52R
が配設されている。なお、図2中、53は、主変速レバ
ーであり、55は、ミッションケース32内に配置され
たスクリュー軸による往復動がアーム56を介して揺動
運動として伝達され、さらにアーム57を介して苗載せ
台37の左右往復動として伝達する揺動回転軸である。
【0023】前記ガイドプレート50の右側溝に案内さ
れて操作される植付けクラッチレバー2は、ハンドル3
6の下部にブラケットを介して回動自在に支持されてい
る右プレート59bにワイヤ60bを介して伝達されて
いる。また、ガイドプレート50の左側溝に案内されて
操作される走行クラッチレバー5は、ハンドル36の下
部にブラケットを介して回動自在に支持されている左プ
レート59aにワイヤ60aを介して伝達されている。
そして、右プレート59bからは植付けレバー用ロッド
13(図1参照)が機体4の前方に延びており、また左
プレート59aからはロッド16(図3参照)が機体4
の前方に延びている。さらに、左右サイドクラッチレバ
ー52L,52Rからそれぞれ延びているワイヤ61
L,61Rはハンドル36内を通って下方に導かれ、さ
らにフレーム33に沿って前方に導かれている。なお、
作業(植付け)クラッチ1に接続されると共に、油圧切
換バルブ10を上昇位置方向に切り換える前記植付けク
ラッチレバー2と、水田車輪7に動力を伝達する走行ク
ラッチ3を操作すると共に、油圧切換バルブ10を下降
位置方向に切り換える走行クラッチレバー5とにより昇
降用操作レバーが構成される。
【0024】機体4の前後中程には、図1に示すよう
に、フレーム33に立設されたブラケット62を介して
機体横方向に延びる枢支軸65が回転自在に支持されて
いる。この枢支軸65の左右両側には、平面視コ字状の
左用および右用のサイドクラッチ中間リンク66,67
がそれぞれ回動自在に支持されると共に、前記枢支軸6
5の両端で、左用および右用のサイドクラッチ中間リン
ク66,67の外側には平面視コ字状の作動リンク68
が回動自在に支持され、この作動リンク68に前記左用
および右用のサイドクラッチ中間リンク66,67が回
動して当接することにより回動するように構成されてい
る。また前記枢支軸65の左側端には、複数の連結孔6
9aを有する連結部材69の一端が回転自在に軸支され
ている。そしてこの連結部材69は枢支軸65に抜け止
めが施されている。この連結孔69aにはスプリング7
0の一端が係止され、このスプリング70の他端は、回
動自在に支持された揺動部材71の上端面の係止孔71
aに係止されている。またこの係止孔71aには戻しス
プリング93の一端が係止され、かつこの戻しスプリン
グ93の他端には前記油圧切換バルブ10の操作アーム
10aに係止されている。
【0025】さらに前記作動リンク68の左側端には、
これに対して略々直角方向に延出して連繋アーム78が
固定され、この連繋アーム78の先端には連結ロッド7
9の一端が係止されている。そしてこの連結ロッド79
の他端側にはねじ部79aが形成され、このねじ部79
aが、前記揺動部材71の下端に固着された係止アーム
83を貫通し、この係止アーム83を挟んで前記ねじ部
79aにナット84,84を螺合させて、前記係止アー
ム83と連結ロッド79とを連結させている。また前記
連繋アーム78の中間部には、作動リンク68と揺動部
材71との連動を解除する解除機構としての連結ロッド
係止孔78aが穿設されている。なお、停止用操作レバ
ーの操作により左用および右用のサイドクラッチ中間リ
ンク66,67または作業クラッチ中間リンク14を介
して回動する前記作動リンク68と、連繋アーム78
と、連結ロッド79と、係止アーム83とにより連係部
材を構成する。
【0026】そして、左用サイドクラッチ中間リンク6
6の内側部66aには停止用操作レバーとなる左サイド
クラッチレバー52Lから延びているワイヤ61Lが連
結され、また右用サイドクラッチ中間リンク67の内側
部67aには停止用操作レバーとなる右サイドクラッチ
レバー52Rから延びているワイヤ61Rが連結されて
いる。さらに、前記枢支軸65には、左用サイドクラッ
チ中間リンク66と右用サイドクラッチ中間リンク67
との間に左アーム14lおよび右アーム14rが一体に
形成された作業クラッチ中間リンク14が回転自在に支
持されている。この作業クラッチ中間リンク14の右ア
ーム14rには前記植付けクラッチレバー2から延びて
いる植付けレバー用ロッド13が連結されている。ま
た、右用サイドクラッチ中間リンク67の外側部67b
には、ロッド72が連結されており、このロッド72の
先端は右サイドクラッチの操作部73に連結されてい
る。前記左用サイドクラッチ中間リンク66の外側部6
6bには、ロッド74が連結されており、このロッド7
4の先端は左サイドクラッチの操作部75に連結されて
いる。
【0027】また右アーム14rにはラグ14aが一体
に形成されており、このラグ14aにはロッド15が貫
通していると共に、その先端ねじ部15aに螺合された
ナット76との間にスプリング77が縮設されている。
前記ロッド15の先端部は植付けクラッチ1の操作部1
aの一端に連結されると共に、この操作部1aの他端に
はスプリング80が張設されている。
【0028】一方、前記第1のプレート23にはロッド
22の一端が固定されており、このロッド22の他端は
油圧切換バルブ10の操作アーム10aに連結してい
る。
【0029】前記走行クラッチレバー5から上げ側油圧
調整部を介して延びている前記プレート25にはピン2
5aが植設されており、このピン25aが第2のプレー
ト26に穿設された長孔26aに沿って移動可能に嵌挿
しており、これにより融通機構を構成している。
【0030】そして、リンク機構を構成する作動リンク
68を揺動させる左用サイドクラッチ中間リンク66お
よび右用サイドクラッチ中間リンク67などは、油圧切
換バルブ10、エンジン31およびミッションケース3
2などと共に前記水田車輪7の前側に位置しており、水
田車輪7の後側に位置する作業部との重量バランスが採
られている。
【0031】次に、作用について説明する。
【0032】歩行型田植機Pで植付け作業を行うには、
走行クラッチレバー5を入位置に操作して、機体左側に
延びているワイヤ60a、走行用ロッドなどを介して操
作部3aを操作し、走行クラッチ3を接続状態にすると
共に、植付けクラッチレバー2を入位置に操作して、機
体右側に延びているワイヤ60b、植付けレバー用ロッ
ド13、作業クラッチ中間リンク14の右アーム14r
およびロッド15を介して操作部1aを操作し、植付け
クラッチ1を接続状態にする。また、前記連繋アーム7
8の連結ロッド係止孔78aに連結ロッド79の一端を
係止し、作動リンク68と揺動部材71との連動を解除
する。これにより、歩行型田植機Pは水田車輪7が駆動
されて走行すると共に、植付け杆38が回動して植付け
作業を行う。この際、走行クラッチレバー5に連動して
いるプレート25のピン25aは第2のプレート26の
長孔26aの中間部に位置し、図3に示す連結プレート
21の長孔21aの中間部にロッド22の先端が位置し
ているので、この状態にあっては、油圧切換バルブ10
の戻しスプリング93からの付勢力に基づいてロッド2
2が移動しても、その先端は連結プレート21の長孔2
1aと第2のプレートの長孔26aを移動するのみで、
第1のプレート23と第2のプレート26とは回動しな
い。したがって、フロート11の土圧感知に基づく上下
動は、感知ロッド12の揺動として伝達され、スプリン
グ96を介して第2のプレート26に伝達され、次いで
第1のプレート23およびロッド22を介して油圧切換
バルブ10の操作アーム10aに伝達される。これによ
り油圧切換バルブ10は、フロート11の土圧感知に基
づき田面に対して機体4が一定高さになるように上げ位
置、下げ位置および中立位置に切り換えられ、油圧シリ
ンダ9を操作して水田車輪7,7を上下動して自動的に
機体高さが制御される。
【0033】なお、走行クラッチレバー5および植付け
クラッチレバー2のいずれか一方または両方を切位置に
操作してもロッド22の先端およびピン25aは連結プ
レート21の長孔21aおよび第2のプレート26の長
孔26aの中程に位置して第1のプレート23,第2の
プレート26の自由な動きを阻害せず、上述同様にフロ
ート11の上下動に基づき油圧切換バルブ10が自動制
御される。
【0034】次に、例えば歩行型田植機が枕地に至っ
て、これを旋回させる場合について説明する。
【0035】歩行型田植機Pが圃場の枕地に至ると、オ
ペレータは、例えば作業クラッチレバー2または左右サ
イドクラッチレバー52L,52Rを操作する。する
と、植付けレバー用ロッド13またはワイヤ61L,6
1Rを介して作業サイドクラッチ中間リンク14または
左右サイドクラッチ中間リンク66,67が揺動して作
動リンク68を回動させる。これによりこの作動リンク
68、連繋アーム78、連結ロッド79および係止アー
ム83を介して揺動部材71がスプリング93の付勢力
を減ずる方向(反時計回り方向)に揺動する。
【0036】この状態で、オペレータがハンドル36を
持ち上げると、フロート11の前部と機体4との間隔が
狭まり、土圧感知が増加する方向にフロート11が作用
する。そして、フロート11は、その移動を感知ロッド
12に伝達し、次いで感知ロッド12によって第2のプ
レート26および第1のプレート23が時計回り方向に
回動する。この第1のプレート23の回動によりロッド
22は連結プレート21の長孔21aの一端に当接し、
ロッド22が操作アーム10aの下げ方向の回動を規制
する。そして、フロート11が感知する土圧に基づいて
一旦油圧切換バルブ10が上昇位置への切り換え指示を
受けると、油圧切換バルブ10はこれに作用する操作ト
ルクにより上昇位置に保持されたままとなり、操作アー
ム10aが上げ方向に作用し、機体4は上限位置まで上
昇する(上げ状態)。
【0037】そして、上述したハンドル36の上げ状態
で、かつ機体4を上昇させた状態で、歩行型田植機Pの
枕地での旋回が終了すると、オペレータは植付けクラッ
チレバー2または左右サイドクラッチレバー52L,5
2Rを戻す。これにより作動リンク68、連繋アーム7
8、連結ロッド79および係止アーム83を介して揺動
部材71は戻しスプリング93が所定付勢力となる位置
に復帰するように揺動する。この状態では、戻しスプリ
ング93は操作アーム10aを下降位置に戻して、機体
4はフロート11が設置して適正作業位置になるまで下
降する。
【0038】また、歩行型田植機Pの苗載せ台37に苗
補給を行う場合には、植付けクラッチレバー2を入位置
または切位置にして、走行クラッチレバー5を切位置に
操作する。すると、走行クラッチ3が切断されると共
に、プレート25のピン25aが長孔26aの他端に当
接して、第2のプレート26は時計回り方向の回動が規
制される。この位置では、フロート11から感知ロッド
12に時計回り方向の回動力が与えられても、第2のプ
レート26はピン25aにて回動力が規制され、したが
って第1のプレート23を介して油圧切換バルブ10は
上げ位置になることはない。そして、フロート11から
感知ロッド12に反時計回り方向の回動力が与えられ
て、第2のプレート26および第1のプレート23を介
して油圧切換バルブ10の下げ方向の切り換えが許容さ
れる半自動状態となる。この状態では、機体4はフロー
ト11に所定土圧が作用する下げ位置となり、ハンドル
36を持ち上げて機体4を上昇しようとしても、下げ状
態に保持される。
【0039】また、運搬または格納するために歩行型田
植機Pの高さ制御を停止して機体4を固定する。そのた
めに、走行クラッチレバー5を切位置に操作すると共
に、植付けクラッチレバー2を固定位置に操作する。こ
の状態では、走行クラッチ2および植付けクラッチ1が
共に切断状態にあり、連結プレート21の長孔21aの
一端にロッド22が当接して第1のプレート23の反時
計回り方向の回動を規制すると共に、ピン25aが第2
のプレート26の長孔26aの一端に当接して第2のプ
レート26の時計回り方向の回動を規制する。したがっ
て、油圧切換バルブ10は中立位置に固定された状態に
なり、フロート11の動きに拘わりなく、機体4は所定
高さに保持される。
【0040】なお、上記実施例は、歩行型田植機につい
て説明したが、これに限らず、水田湛水直播機などの他
の水田作業機にも同様に適用することができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、停止用操作レバーはその操作に基づいて中間リンク
を一方向に揺動させ、この中間リンクの揺動に連係して
作動リンクを揺動させるようにしたので、この作動リン
クは中間リンクに接近して配置されることになり、リン
ク機構の設置場所が集約でき、調整作業が容易に行うこ
とができる。さらに、スプリングの付勢力が減少する方
向に揺動部材が揺動するように前記作動リンクと揺動部
材とを連動させると共に、前記中間リンクおよび作動リ
ンクを水田車輪より前方に位置させたので、水田車輪を
挟んで前側にエンジン、ミッションケース、油圧切換バ
ルブおよびリンク機構などを配置し、後側に作業部を配
置したので、機体の前後バランスが良好となるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る水田作業車における機体昇降装
置の一実施例を示す分解斜視図である。
【図2】上記実施例の機体昇降装置を適用できる歩行型
田植機の全体を示す側面図である。
【図3】同上の歩行型田植機における機体昇降装置を示
す側面図である。
【図4】従来の水田作業車における機体昇降装置の一例
を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 作業クラッチ(植付けクラッチ) 2 作業クラッチレバー(植付けクラッチレバ
ー) 4 機体 7 水田車輪 9 油圧アクチュエータ(油圧シリンダ) 10 油圧切換バルブ 10a 操作アーム 11 土圧感知体 12 感知ロッド 14 作業クラッチ中間リンク 22 ロッド 23 第1のプレート 26 第2のプレート 52L 左サイドクラッチレバー 52R 右サイドクラッチレバー 65 枢支軸 66 左用サイドクラッチ中間リンク 67 右用サイドクラッチ中間リンク 68 作動リンク 71 揺動部材 72 左サイドクラッチ 75 右サイドクラッチ 78a 解除機構(連結ロッド係止孔) 93 戻しスプリング

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水田作業の停止に際して操作する停止用
    操作レバーと、 作業部を有し、水田車輪に対して相対的に昇降する機体
    と、 該機体に懸架され、田面からの土圧を感知して移動する
    土圧感知体と、 該土圧感知体の移動に応じて、上昇位置、中立位置およ
    び下降位置に切り換えられる油圧切換バルブと、 該油圧切換バルブからの油圧に基づき、前記機体を前記
    水田車輪に対して相対的に昇降する油圧アクチュエータ
    と、 を備えてなる水田作業車における機体昇降装置におい
    て、 前記油圧切換バルブは、スプールに連結している操作ア
    ームを有し、該操作アームを、前記上昇位置および下降
    位置のいずれか一方向への移動に対して連動する連動部
    材を介して前記土圧感知体に連動すると共に、他方向に
    向けて付勢するスプリングの一端に連結し、かつ該スプ
    リングの他端を、揺動自在に支持された揺動部材に連結
    し、 また枢支軸に、前記停止用操作レバーに連動する中間リ
    ンクを揺動自在に支持すると共に、該中間リンクの一方
    向の揺動に連係して揺動するように作動リンクを支持
    し、 該作動リンクと前記揺動部材とを、前記停止用操作レバ
    ーの操作時に前記スプリングの付勢力が減少する方向に
    該揺動部材が揺動するように、連動してなる、 ことを特徴とする水田作業車における機体昇降装置。
  2. 【請求項2】 前記操作アームは、上昇位置方向への移
    動に対して前記連動部材を介して前記土圧感知体に連動
    すると共に、前記スプリングにて下降位置方向へ引張ら
    れてなる、 請求項1記載の水田作業車における機体昇降装置。
  3. 【請求項3】 前記停止用操作レバーが、左右サイドク
    ラッチにそれぞれ接続し、その操作により左右サイドク
    ラッチを切断する左右サイドクラッチレバーであり、か
    つ中間リンクが、前記枢支軸に支持された左および右用
    のサイドクラッチ中間リンクである、 請求項1または2記載の水田作業車における機体昇降装
    置。
  4. 【請求項4】 前記停止用操作レバーが、左右サイドク
    ラッチにそれぞれ接続し、その操作により左右サイドク
    ラッチを切断する左右サイドクラッチレバーと、作業ク
    ラッチに接続し、その操作により前記作業部の作業を停
    止する作業クラッチレバーであり、かつ前記中間リンク
    が、前記枢支軸の左右部分に支持された左および右用の
    サイドクラッチ中間リンクと、これらサイドクラッチ中
    間リンクの間において前記枢支軸に支持された作業クラ
    ッチ中間リンクである、 請求項1または2記載の水田作業車における機体昇降装
    置。
  5. 【請求項5】 前記作動リンクと前記揺動部材との連動
    を解除する解除機構を備えてなる、 請求項1乃至4のいずれか1項記載の水田作業車におけ
    る機体昇降装置。
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