JP2555450Y2 - 水田用歩行型移動農機の操作装置 - Google Patents

水田用歩行型移動農機の操作装置

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JP2555450Y2
JP2555450Y2 JP1991048790U JP4879091U JP2555450Y2 JP 2555450 Y2 JP2555450 Y2 JP 2555450Y2 JP 1991048790 U JP1991048790 U JP 1991048790U JP 4879091 U JP4879091 U JP 4879091U JP 2555450 Y2 JP2555450 Y2 JP 2555450Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、歩行型田植機等の水田
用歩行型移動農機に係り、詳しくは走行クラッチに連結
している走行クラッチレバー及び作業クラッチに連結し
ている作業クラッチレバーの2本のレバーにより機体高
さを操作する操作装置における、左右サイドクラッチレ
バーから左右クラッチへの連結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、歩行型田植機における操作装置
は、例えば特公平3−21123号公報に示すように、
走行クラッチレバーからワイヤを介して走行クラッチに
連係すると共に、該レバーの切位置で当接して連動する
アームが油圧切換えバルブの操作プレートに連係してお
り、また植付け(作業)クラッチレバーからワイヤを介
して植付けクラッチに連係すると共に、該レバーの切位
置で当接して連動するアームが前記操作プレートに連係
しており、更に該操作プレートがロッド及びアームを介
してフロート前部に連係している。
【0003】これにより、走行クラッチレバー及び植付
けクラッチレバーの入位置(及び切位置)では、操作プ
レートが自動位置となって、フロートからの土圧感知に
基づき油圧切換えバルブが切換えられ、また走行クラッ
チレバーの切位置又は該切位置からの更なる回動によ
り、操作プレートを機体下降方向に操作し、植付けクラ
ッチレバーの切位置又は該切位置からの更なる回動によ
り、操作プレートを機体上昇方向に操作している。
【0004】一方、ハンドル握り部に設けられた左右サ
イドクラッチレバーは、それぞれワイヤを介して直接左
右サイドクラッチに連結している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述した2
本のクラッチレバーによる操作では、各レバーからそれ
ぞれ2本のワイヤが延びており、これらワイヤが屈曲し
て配設されているため、構造が複雑になると共に、ワイ
ヤの操作抵抗が大きく、レバーの操作が重くなってしま
う。
【0006】更に、左右サイドクラッチレバーからもそ
れぞれワイヤが延びており、これらワイヤが他の部材と
の干渉を避けつつ屈曲して延びており、外観を複雑にし
てすっきりとまとめることを困難にしていると共に、ワ
イヤの屈曲部に錆を発生し、サイドクラッチ操作を不能
にしてしまうこともあり、更にメンテナンスも面倒にな
っている。
【0007】そこで、本考案は、左右横方向に拡がる中
継手段を配置することにより、各クラッチレバーからの
連結手段をすっきりとまとめ、もって上述課題を解決し
た水田用歩行型移動農機の操作装置を提供することを目
的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、上述事情に鑑
みなされたものであって、左右サイドクラッチ(72,
75)にそれぞれ連結している左右サイドクラッチレバ
ー(52L,52R)、作業クラッチ(1)に連結して
いる第1の操作レバー(2)及び走行クラッチ(3)に
連結している第2の操作レバー(5)を備え、また機体
(4)に揺動自在に支持された揺動部材(6)に水田車
輪(7)を設け、更に該揺動部材(6)を油圧アクチュ
エータ(9)に連結し、該油圧アクチュエータに連通す
る切換えバルブ(10)を機体高さ検知機構(11,1
2)に連結して、該切換えバルブを切換えて機体高さを
自動的に制御し得るように構成した水田用歩行型移動農
機(P)に係る。
【0009】そして、前記切換えバルブ(10)に、前
記第1の操作レバー(2)から延びている作業クラッチ
系連結手段(13,14,27,28,21)及び前記
第2の操作レバー(5)から延びている走行クラッチ系
連結手段(16,25)をそれぞれ融通機構(21a,
22),(25a,26a)を介して連結し、前記作業
クラッチ系連結手段(13,14,27,28,21)
は、機体(4)の前後方向中程に機体左右方向に延びる
連結軸(27)を有し、そして前記左右サイドクラッチ
レバー(52L,52R)からそれぞれ延びている連結
部材(61L,61R)を、前記機体(4)の中央部に
配置し、これら連結部材の先端を、それぞれ左右横方向
に拡がるように配置されかつ前記連結軸(27)を中心
として回動自在に支持された中継手段(66,67)に
連結し、更にこれら中継手段の左右外側部分(66b,
67b)をそれぞれ前記左右サイドクラッチの操作部
(72,75)に連結した、ことを特徴とする。
【0010】
【作用】以上構成に基づき、第1の操作レバー(2)及
び第2の操作レバー(5)が所定位置例えば入位置又は
切位置にあると、第1の融通機構(21a,22)及び
第2の融通機構(25a,26a)に基づき切換えバル
ブ(10)を上下方向に操作し得、機体高さ検知機構
(11,12)に基づき機体高さが自動制御される。
のとき、機体(4)の前後方向中程には、作業機クラッ
チ系連結手段(13,14,15,27)を構成する回
転自在な連結軸(27)が設けられていて、この連結軸
(27)を介して前記第1の融通機構(21a,22)
が操作される。また、第1の操作レバー(2)を切方向
に更に回動すると、この状態では作業機クラッチ系連結
手段(13,14,15,27)を介して作業クラッチ
(1)が切位置にあり、かつ第1の融通機構(21a,
22)を機体の下げ方向のみ許容するようにその融通範
囲が規制され、切換えバルブ(10)は機体高さ検知機
構に基づき下げ方向に作動する。一方、第2の操作レバ
ー(5)を切方向に更に回動すると、この状態では走行
クラッチ系連結手段(16,17)を介して走行クラッ
チ(3)が切位置にあり、かつ第2の融通機構(25
a,26a)を下げ方向の融通量が規制され更には強制
的に切換えバルブ(10)を上げ位置に切換える。
【0011】一方、左右サイドクラッチレバー(52
L,52R)を操作すると、機体中央部に配置されたワ
イヤ等の連結部材(61L,61R)を介して中継手段
(66,67)の内側部分(66a,67a)に伝達さ
れ、更にこの中継手段(66,67)が前記連結軸(2
7)を中心として回動することで、左右方向に拡がって
いる該中継手段の外側部分(66b,67b)から左右
サイドクラッチの操作部(75,72)に伝達され、該
サイドクラッチを作動する。
【0012】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によると、
サイドクラッチ連結系に、左右横方向に拡がりかつ連結
軸(27)を中心として回動自在な中継手段(66,6
7)を介在したので、サイドクラッチレバー(52L,
52R)から延びている連結部材(61L,61R)を
機体中央部に配置でき、作業クラッチ系連結手段及び走
行クラッチ系連結手段と相俟って、クラッチ連結系の構
造をすっきりとまとめることができ、外観をすっきりと
良好にすると共に、ワイヤの屈曲部による錆の発生及び
操作抵抗の増大をなくして、操作を軽くし、更にメンテ
ナンスをも簡単にすることができる。
【0013】なお、上述したカッコ内の符号は、図面と
対照するためのものであるが、何等構成を限定するもの
ではない。
【0014】
【実施例】以下、図面に沿って本考案による実施例につ
いて説明する。
【0015】歩行型田植機Pは、図2及び図3に示すよ
うに、エンジン31、ミッションケース32及びフレー
ム33等よりなる機体4を有しており、該機体4の後方
にはハンドル36が延設されていると共に、苗のせ台3
7が左右方向に摺動自在に支持されており、かつ該苗の
せ台37の下端部分に植付け杆38が配設されている。
更に、フレーム33の下方には後方の揺動支点11aを
中心に揺動自在にフロート11が懸架されており、該フ
ロート11は田面の土圧を感知して機体高さを検知する
機体高さ検知機構を構成している。また、ミッションケ
ース32の左右から出力軸39が突設しており、更に該
出力軸を中心に揺動自在にチェーンケース6が支持され
ており、かつこれらチェーンケースの先端には水田車輪
7,7が支持されている。
【0016】そして、図3に詳示するように、機体4の
前方におけるエンジン31に固定されたブラケット41
とミッションケース32に固定されたバンパ部材42と
の間には、機体高さ調節用の油圧シリンダ9が配設され
ている。該油圧シリンダ9は、シリンダ可動型からな
り、そのロッド9aが前記ブラケット41及びバンパ部
材42とに固定され、かつ該ロッド9aに案内されてシ
リンダ9bが上下に往復動する。更に、該シリンダ9b
にはピン43aを中心に天秤アーム43が左右揺動自在
に連結されており、該天秤アーム43の両端はそれぞれ
ロッド45,45を介して揺動チェーンケース6,6の
基端部に固定されているアーム6a,6aに連結してい
る。また、天秤アーム43の中間部とシリンダ9bとの
間には水平制御用油圧シリンダ46が介在しており、該
シリンダ46は傾斜センサ47に基づき制御されて、天
秤アーム43を左右に動かすことにより左右両水田車輪
7,7を背反的に上下に調節する。
【0017】そして、図2に示すように、ハンドル36
部分に設けられたガイドプレート50(図1参照)には
作業(植付け)クラッチレバー2及び走行クラッチレバ
ー5の2本の操作レバーが配置されている。また、左右
ハンドル握り部36aにはそれぞれ左右のサイドクラッ
チレバー52L,52Rが配設されている。なお、図2
中、53は、主変速レバーであり、55は、ミッション
ケース32内に配置されたスクリュー軸による往復動が
アーム56を介して揺動運動として伝達され、更にアー
ム57を介して苗のせ台37の左右往復動として伝達す
る揺動回転軸である。
【0018】そして、図1、図2、図4、図5に示すよ
うに、ガイドプレート50の右側溝50aに案内されて
いる植付けクラッチレバー2は、ハンドル36の下部に
ブラケットを介して回動自在に支持されているプレート
59aにワイヤ60aを介して伝達されており、同様に
左側溝50bに案内されている走行クラッチレバー5
は、ハンドル36の下部にブラケットを介して回動自在
に支持されているプレート59bにワイヤ60bを介し
て伝達されている。また、左右サイドクラッチレバー5
2L,52Rからそれぞれ延びているワイヤ61L,6
1Rはハンドル36内を通って下方に導かれ、更にフレ
ーム33に沿って前方に導かれている。また、左右プレ
ート59a,59bからはそれぞれロッド13,16
(図3及び図4参照)が機体前方に延びている。
【0019】機体4の前後中程には、図1に示すよう
に、フレーム33にブラケット62を介して機体左右横
方向に延びる連結軸27が回転自在に支持されており、
該軸27には、図6に詳示するように、中継手段を構成
する正面視コ字状の左右アングル部材66,67がそれ
ぞれ回動自在に支持されており、左アングル部材66の
内側部66aには左サイドクラッチレバー52Lから延
びているワイヤ61Lが連結し、また右アングル部材6
7の内側部67aには右サイドクラッチレバー52Rか
ら延びているワイヤ61Rが連結している。更に、前記
連結軸27には、アングル部材67内において第1の
アーム14が固定されていると共に、アングル部材6
6内において第2のアーム28が固定されており、第1
のアーム14には前記植付けクラッチレバーから延びて
いるロッド13が連結されている。また、前記右アング
ル部材67の外側部67bには、図1に示すように、ロ
ッド71が連結されており、該ロッド71の先端は右サ
イドクラッチの操作部72に連結している。また、前記
左アングル部材66の外側部66bにはロッド73が連
結されており、該ロッド73の先端は左サイドクラッチ
の操作部75に連結している。なお、通常、左右の水田
車輪7,7に対応して左右サイドクラッチが車輪軸に沿
って設けられており、このため、図5に示すように、サ
イドクラッチレバー52L,52Rから引き出したワイ
ヤ61L,61Rを、機体4の前後方向中途部に至るま
では機体中央に沿って直線状に配置し、該中途部からは
左右アングル部材66,67により左右方向に拡げてか
らロッド部材71,73にてクラッチ操作部72,75
に至るまで直線状に連結している。 一方、これら左右ア
ングル部材66,67を用いないとすると、機体4の左
右側に沿ってワイヤ61L,61Rを沿わせなければな
らず、また他の部材に干渉しないように、配設スペース
を選択しつつ途中で紐等により機体フレームに固定し、
その固定点にて屈曲させながら配設することとなる。
【0020】また、前記第1のアーム14にはラグ14
aが一体に形成されており、該ラグ14aにはロッド1
5が貫通していると共に、その先端ネジ部15aに螺合
されたナット76,76との間にスプリング77が縮設
されており、かつ該ロッド15の先端部は植付けクラッ
チ1の操作部1aに連結している。そして、ロッド15
には、ラグ14aのスプリング77と反対側にて2個の
ナット27,27が螺合しており、該ナットは、ロッド
15のネジ部15aと螺合調整することによりラグ14
aと植付クラッチ操作部1aとの間のロッド長さを調整
して、レバー2と植付けクラッチ1の係合位置とを調整
する植付け(作業)クラッチ調整部を構成している。ま
た、操作部1aのロッド連結部と反対側にはスプリング
80が張設されている。
【0021】一方、図1に示すように、前記連結軸27
より機体前方に位置して、シャフト81がミッションケ
ース32を貫通して機体横方向に設置されている。該シ
ャフト81には、ミッションケース32を挟んで両端支
持構造からなる感知ロッド12が回転自在に支持されて
おり、該ロッド12の中央部から突出した突出部12a
はフロート11に固定されている断面ハット状の連結プ
レート82に貫挿して連結している。これにより、フロ
ート11の上下方向の移動は、感知ロッド12にシャフ
ト81回りの回動として伝達され、また感知ロッド12
は両端支持構造によりシャフト81に上下方向のみ自在
に回転支持されているので、フロート11の横方向の振
れが阻止されていると共に、感知ロッド12自体にこじ
りが生ずることはない。また、シャフト81の機体左側
端にはアーム19が回動自在に支持されており、更に該
アーム19と感知ロッド左ボス部との間に第1のプレー
ト23及び第2のプレート26がそれぞれ回転自在に支
持されている。
【0022】そして、前記第2のアーム28の先端には
連結プレート21がボルト85及びナット86により連
結されており、かつ該連結プレート21はその両端部に
所定長さの長孔21a,21bが形成され、一方の長孔
21bの適宜の位置にボルト85及びナット86を締付
け固定することにより、ロッド21の長さ即ち長孔21
aによる融通位置を調整する下げ側油圧調整部Aを構成
している。一方、走行クラッチレバー5から延びている
ロッド16は、その中間分岐部にてプレート17が固定
されており、該プレート17の先端部はアーム19に連
結しており、更に該アーム19はロッド20を介して走
行クラッチ3の操作部3aに連結している。そして、ロ
ッド20はその一端がネジ部となっており、該ネジ部が
プレート19に連結されているブラケット19aにナッ
ト30,30にて挟持・固定されており、該ナット30
は、ロッド20の長さ、即ち走行クラッチレバー5に対
する走行クラッチ3の係合位置を調整する走行クラッチ
調整部を構成している。
【0023】そして、前記ロッド16は、分岐部からも
真直ぐに延びており、かつその先端のネジ部16aにプ
レート25に固定したナット部25b及び締付けナット
87が螺合しており、該プレート25を回転して適宜位
置にて締付けナット87を固定することにより、ロッド
16の長さを調整して、後述する第2のプレート26に
形成した長孔26aの融通位置を調整する上げ側油圧調
整部Bを構成している。また、ロッド16にはスプリン
グ89が貫挿して設けられており、該スプリング89は
中間分岐部のプレート17とネジ部16aに螺合するナ
ット90及びカラー91との間に縮設されている。
【0024】一方、前記第1のプレート23には、前記
連結プレート21の長孔21aを挟んでロッド22の一
端が固定されており、該ロッド22の先端は油圧切換え
バルブ10の操作部10aに連結している。そして、該
ロッド22がプレート21の長孔21a内を移動するこ
とにより、第1の融通機構を構成している。該切換えバ
ルブ10は、油圧シリンダ9及び油圧ポンプ92(図4
参照)に連通していると共に、その操作部10aの回動
位置により上げ位置、下げ位置及び中立位置に切換えら
れる。また、該操作部10aには戻しスプリング93が
張設されており、該スプリング93は切換えバルブ10
を下げ位置方向に付勢している。
【0025】また、第2のプレート26は長孔26a、
一側方に突出している第1ラグ26b、反対方向に突出
している第2のラグ26c及びスプリング引掛け部26
dを有している。そして、第1のラグ26bには締付け
ナットを有するボルト95が螺合されており、該ボルト
の先端が第1のプレート23の側面に当接し得、第2の
プレート26から第1のプレート23へ向って切換えバ
ルブ10の上げ方向に連動し得、かつ第2のプレート2
6の位置に拘りなく第1のプレート23の上げ方向への
回動を許容している。また、第2のラグ26cは感知ロ
ッド12に当接しており、かつ引掛け部26dと感知ロ
ッド12の屈曲部との間にスプリング96が張設され
て、第2のプレート26と感知ロッド12とはスプリン
グ96を介して又は当接により連動している。そして、
前記走行クラッチレバー5から下げ側油圧調整部Bを介
して延びている前記プレート25にはピン25aが植設
されており、該ピン25aが前記第2のプレート26の
長孔26aに嵌挿しており、これにより第2の融通機構
を構成している。
【0026】ついで、以上構成に基づく、本実施例の作
用について説明する。
【0027】歩行型田植機Pで植付け作業を行うには、
走行クラッチレバー5を入位置に操作して、機体左側に
て延びているワイヤ60b、ロッド16、分岐プレート
17、アーム19及びロッド20を介して走行クラッチ
操作部3aを操作し、該走行クラッチ3を接続状態にす
ると共に、植付けクラッチレバー2を入位置に操作し
て、機体右側にて延びているワイヤ60a、ロッド1
3、第1のアーム14、ロッド15を介して植付けクラ
ッチ操作部1aを操作し、該植付けクラッチ1を接続状
態する。これにより、田植機Pは水田車輪7が駆動され
て走行すると共に、植付け杆38が回動して植付け作業
を行う。この際、走行クラッチレバー5に連動している
プレート25のピン25aは第2のプレート26の長孔
26aの中間部に位置し、かつ植付けクラッチレバー2
に、第1のアーム14、連結軸27及び第2のアーム2
8を介して連結している連結プレート21の長孔21a
がロッド22の中間部に位置している。この状態にあっ
ては、切換えバルブ10の戻しスプリング93からの付
勢力に基づき、第1のラグ26bに固定されているボル
ト95の先端が第1のプレート23の側面に当接して第
1のプレート23と第2のプレート26とは一体に回動
する状態にあって、かつ長孔21a,26aにてこれら
プレート23,26の回動が規制されていない状態にあ
り、従って、フロート11の土圧感知に基づく上下動
は、感知ロッド12に揺動移動として伝達され、更に第
2のラグ26c又はスプリング96を介して第2のプレ
ート26に伝達され、そして一体に回動する第1のプレ
ート23及びロッド22を介して切換えバルブ10の操
作部10aに伝達される。これにより、該切換えバルブ
10は、フロート11の土圧感知に基づき田面に対して
機体4が一定高さになるように上げ位置、下げ位置及び
中立位置に切換えられ、油圧シリンダ9を操作して水田
車輪7,7を上下動して、自動的に機体高さが制御され
る。
【0028】なお、走行クラッチレバー5及び植付けク
ラッチレバー2のいずれか一方又は両方を切位置に操作
しても、ピン22,25aは長孔21a,26aの中程
に位置してプレート23,26の自由な動きを阻害せ
ず、上述同様に、フロート11の上下動に基づき切換え
バルブ10が自動制御される。
【0029】ついで、田植機Pが枕地に至り、旋回する
際は、走行クラッチレバー5を入位置に保持した状態
で、植付けクラッチレバー2を固定位置に操作する。す
ると、植付けクラッチ1が切り状態となって植付け杆3
8の回動を停止すると共に、ロッド13、第1のアーム
14、連結軸27、第2のアーム28を介して連結プレ
ート21を移動し、該プレート21の長孔21aの一端
をロッド22に当接する。この位置にあっては、第1の
プレート23は下げ方向の回動が阻止され、切換えバル
ブ10は下げ位置になることはなく、上げ方向のみ許容
される上げ半自動状態となる。この状態で、オペレータ
はハンドル36を上方に持上げると、フロート11の前
部と機体4との間隔が狭くなり、感知ロッド12を時計
方向に回動して、スプリング96、第2のプレート26
及び第1のラグに固定されたボルト95を介して第1の
プレート23を同方向に回動し、切換えバルブ10を上
げ位置に切換える。これにより、油圧シリンダ9は車輪
7,7を下降して機体4を上昇する。そして、機体4が
希望量上昇すると、ハンドル36を下げて田植機Pを水
平状態にするが、この際、第1のプレート23はロッド
22が連結プレート21の長孔21a端に当接している
ことにより規制されて下げ(反時計)方向に回動するこ
とが阻止されているので、切換えバルブ10は中立位置
に保持され、機体4は該上昇位置に固定される。またこ
の際、フロート11の前部は垂れ下がって、感知ロッド
12が反時計方向に回動し、第2のラグ26cの当接に
より第2のプレート26も同方向に回動するが、第1の
ラグに固定されたボルト95と第1のプレート側面との
当接が離れるだけで、第1のプレート23に何等影響を
及ぼすことはない。
【0030】更に、田植機Pの苗のせ台37に苗補給等
を行う場合には、植付けクラッチレバー2を入位置又は
断位置にして、走行クラッチレバー5を下げ位置に操作
する。すると、走行クラッチ3が切断されると共に、ロ
ッド16先端のプレート25に植設されたピン25aが
長孔26aの端に当接して、第2のプレート26はその
上げ(時計)方向の回動を規制される。この位置では、
フロート11から感知ロッド12に上げ(時計)方向の
回動が与えられても、第2のプレート26はピン25a
にて回動が規制され、従って第1のプレート23を介し
て切換えバルブ10は上げ位置になることはなく、下げ
方向のみ許容される半自動状態となる。この状態では、
機体4はフロート11に所定土圧が作用する下げ位置と
なり、ハンドル36を持上げて機体を上昇しようとして
も、該下げ状態に保持される。
【0031】また、運搬又は格納するために、田植機P
の高さ制御を停止して機体4を固定するには、走行クラ
ッチレバー5を下げ位置に操作すると共に、植付けクラ
ッチレバー2を固定位置に操作する。この状態では、走
行クラッチ3及び植付けクラッチ1が共に切断状態にあ
ると共に、連結プレート21の長孔21aの一端にロッ
ド22が当接して第1プレート23の下げ(反時計)方
向の回動を規制すると共に、ロッド16先端のピン25
aが第2のプレート26の長孔26aの一端に当接して
該プレートの上げ(時計)方向の回動を規制する。従っ
て、切換えバルブ10は中立位置に固定された状態にな
り、フロート11の動きに拘りなく、機体4は所定高さ
に保持される。
【0032】そして、走行クラッチレバー5の操作位置
に拘りなく、即ち入位置にあって走行状態にあっても、
下げ位置にあって機体下降状態にあっても、植付けクラ
ッチレバー2を上げ位置に操作すると、ロッド13、第
1及び第2のアーム14,28、連結プレート21及び
ロッド22を介して切換えバルブ10の操作部10aを
戻しスプリング93に抗して上げ位置に移動する。これ
により、油圧シリンダ9はチェーンケース6を揺動して
水田車輪7,7を下降し、機体4を上昇する。この際、
フロート11は垂れ下がって感知ロッド12を介して第
2のプレート26を相対的に反時計方向に回動するが、
第1のラグに固定されているボルト95が第1のプレー
ト23の側面と離れるだけで、第1のプレート23の上
げ方向の動きを何等妨げることはなく、また走行クラッ
チレバー5を下げ位置にして第2のプレート26の上げ
方向の動きを規制した状態であっても、同様に、第1の
ラグに固定されたボルト95が側面から離れるだけで、
第1のプレート23の動きを妨げることはない。
【0033】なお、上述した走行クラッチレバー5及び
植付けクラッチレバー2の切位置からの更なる回動操作
時、スプリング89,77が圧縮することにより吸収さ
れ、プレート17又はロッド15を介して走行クラッチ
3又は植付けクラッチ1に過度の力が作用することはな
い。
【0034】一方、左右サイドクラッチレバー52L,
52Rのいずれか一方又は両方を操作すると、それぞれ
機体中央部に沿って延びているワイヤ61L,61Rを
介して左又は右アングル部材66,67を連結軸27を
中心に揺動し、更にそれぞれ外側部66b,67bから
ロッド73,71を介してそれぞれ左右サイドクラッチ
75,72を操作する。
【0035】従って、左右サイドクラッチレバー52
L,52Rから左右サイドクラッチ75,72への連結
系は、他の部材との干渉を阻止してすっきりとまとめる
ことができ、植付けクラッチレバー2からの連結系及び
走行クラッチレバー5からの連結系がロッド13,16
…及びリンクからなることと相俟って、田植機P全体の
連結系をすっきりまとめて、外観を良好に保持し得る。
【0036】また、ワイヤを用いる部分が少なく、かつ
ワイヤ61L,61Rも略々直線状に配置できて屈曲部
分が少なく、操作抵抗を減少することができる。この場
合、ワイヤ61L,61Rは屈曲部分が少ないから、ア
ウタワイヤの中で錆が発生して硬着することが防止さ
れ、軽いクラッチ操作を長期に亘って維持することがで
き、更にメンテナンスも容易となる。また、連結軸27
に、サイドクラッチ連結系の中継部材を構成する左右ア
ングル部材66,67を支持すると共に、該連結軸27
自体が植付けクラッチ系連結部材となっており、部品を
兼用化して構造の簡略化が図れると共に、植付けクラッ
チレバー2から油圧制御系に連係する第1のアーム14
及び第2のアーム28を、それぞれ右左アングル部材6
7,66の枠内に配置したので、植付けクラッチ連結系
が保護されている。
【0037】なお、上述実施例は、歩行型田植機につい
て説明したが、これに限らず、水田湛水直播機等の他の
水田作業機にも同様に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る機体昇降用操作装置を示す分解斜
視図。
【図2】本考案を適用し得る歩行型田植機の全体を示す
側面図。
【図3】その歩行型田植機の全部を示す斜視図。
【図4】その走行型田植機における機体昇降用操作装置
を示す側面図。
【図5】その平面図。
【図6】その連結軸部分を示す断面図。
【符号の説明】
1 作業クラッチ(植付けクラッチアーム) 2 第1の操作レバー(植付けクラッチレバー) 3 走行クラッチ 4 機体 5 第2の操作レバー(走行クラッチレバー) 6 揺動部材(チェーンケース) 7 水田車輪 9 油圧アクチュエータ(油圧シリンダ) 10 切換えバルブ 10a 操作部 11 機体高さ検知機構(フロート) 12 機体高さ検知機構(感知ロッド) 13,14,15,27,28 作業クラッチ系連
結手段(ロッド、第1のアーム、ロッド、連結軸、第2
のアーム) 16,17,19,20 走行クラッチ系連結手段
(ロッド、プレート、アーム、ロッド) 21 連結プレート 21a,22,23 第1の融通機構(長孔、ロッ
ド、第1のプレート) 25 プレート 26 第2のプレート 25a,26a 第2の融通機構(ピン、長孔) 27 連結軸 52L,52R (左右)サイドクラッチレバー 61L,61R 連結部材(ワイヤ) 66,67 中継手段(左アングル部材、右ア
ングル部材) 66a,67a 内側部(分) 66b,67b 外側部(分) P 水田用歩行型移動農機(歩行型田植機)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右サイドクラッチにそれぞれ連結して
    いる左右サイドクラッチレバー、作業クラッチに連結し
    ている第1の操作レバー及び走行クラッチに連結してい
    る第2の操作レバーを備え、また機体に揺動自在に支持
    された揺動部材に水田車輪を設け、更に該揺動部材を油
    圧アクチュエータに連結し、該油圧アクチュエータに連
    通する切換えバルブを機体高さ検知機構に連結して、該
    切換えバルブを切換えて機体高さを自動的に制御し得る
    ように構成した水田用歩行型移動農機において、 前記切換えバルブに、前記第1の操作レバーから延びて
    いる作業クラッチ系連結手段及び前記第2の操作レバー
    から延びている走行クラッチ系連結手段をそれぞれ融通
    機構を介して連結し、前記作業クラッチ系連結手段は、機体の前後方向中程に
    機体左右方向に延びる連結軸を有し、 そして前記左右サイドクラッチレバーからそれぞれ延び
    ている連結部材を、前記機体の中央部に配置し、これら
    連結部材の先端を、それぞれ左右横方向に拡がるように
    配置されかつ前記連結軸を中心として回動自在に支持さ
    れた中継手段に連結し、更にこれら中継手段の左右外側
    部分をそれぞれ前記左右サイドクラッチの操作部に連結
    した、 ことを特徴とする水田用歩行型移動農機の操作装置。
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