JPH10210805A - 田植機の線引きマーカー操作構造 - Google Patents
田植機の線引きマーカー操作構造Info
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- JPH10210805A JPH10210805A JP1508497A JP1508497A JPH10210805A JP H10210805 A JPH10210805 A JP H10210805A JP 1508497 A JP1508497 A JP 1508497A JP 1508497 A JP1508497 A JP 1508497A JP H10210805 A JPH10210805 A JP H10210805A
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- operating
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- rice transplanter
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 線引きマーカーを待機姿勢に維持するロック
具としての複数種の田植機に対する兼用化を図るととも
に組み立て時の煩雑さを解消する点にある。 【解決手段】 線引きマーカー25を待機姿勢に維持す
るロック具32に、ロック状態を解除する方向に強制的
に駆動する運転席近傍に設けられる植付昇降操作レバー
22でスライド移動する係合具34との連係板状片32
Cを形成するとともに、ロック具32の連係板状片32
Cとは別箇所に植付昇降操作レバー22の代わりに運転
席前方に設けられる昇降操作具35とのワイヤ連係部3
2Dを設けてある。
具としての複数種の田植機に対する兼用化を図るととも
に組み立て時の煩雑さを解消する点にある。 【解決手段】 線引きマーカー25を待機姿勢に維持す
るロック具32に、ロック状態を解除する方向に強制的
に駆動する運転席近傍に設けられる植付昇降操作レバー
22でスライド移動する係合具34との連係板状片32
Cを形成するとともに、ロック具32の連係板状片32
Cとは別箇所に植付昇降操作レバー22の代わりに運転
席前方に設けられる昇降操作具35とのワイヤ連係部3
2Dを設けてある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機体フレームの後
部に四連リンク機構を介して苗植付け装置を昇降自在に
連結するとともに、次行程の植付け田面に走行基準線を
形成する左右一対の線引きマーカーを出退自在に備えた
田植機に関する。
部に四連リンク機構を介して苗植付け装置を昇降自在に
連結するとともに、次行程の植付け田面に走行基準線を
形成する左右一対の線引きマーカーを出退自在に備えた
田植機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より上記田植機において、線引きマ
ーカーは苗植付け装置の下降に連動して線引き作用姿勢
に突出し、苗植付け装置の上昇に連動して待機姿勢に起
立退入するよう構成されるとともに、作用姿勢にする線
引きマーカーを選択することができるようになってい
る。このような構成を有するものとして、先に本出願人
らによって特願平8‐211310号で提案したものが
あり、このものの要旨は、四連リンク機構の上昇作動に
伴ってマーカーを待機姿勢に切り換えるとともに、その
切り換えられたマーカーの待機姿勢を維持するロック具
を設けてある。そして、このロック具のロック状態を解
除して、四連リンク機構の下降作動によって線引きマー
カーを選択的に作用姿勢に戻すように、ロック具と人為
的解除操作具とをワイヤ連係していた。
ーカーは苗植付け装置の下降に連動して線引き作用姿勢
に突出し、苗植付け装置の上昇に連動して待機姿勢に起
立退入するよう構成されるとともに、作用姿勢にする線
引きマーカーを選択することができるようになってい
る。このような構成を有するものとして、先に本出願人
らによって特願平8‐211310号で提案したものが
あり、このものの要旨は、四連リンク機構の上昇作動に
伴ってマーカーを待機姿勢に切り換えるとともに、その
切り換えられたマーカーの待機姿勢を維持するロック具
を設けてある。そして、このロック具のロック状態を解
除して、四連リンク機構の下降作動によって線引きマー
カーを選択的に作用姿勢に戻すように、ロック具と人為
的解除操作具とをワイヤ連係していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の上記構造におい
ては、人為的解除操作具との連係ワイヤに対する連係部
をロック具に設ける必要が有るために、人為的解除操作
具が異なる仕様のものに切り換わると、ロック具に設け
る連係部も変更されることになるので、ロック具も別仕
様のものにしていた。したがって、高性能機と通常機の
ように田植機の仕様が異なるとその田植機個々の仕様に
合わせて人為的解除操作具が選定されることになりその
選定された人為的解除操作具に対応した連係部を有する
ロック具が選定されることになっていた。その為に、ロ
ック具として多数の種類のものを製作しなければなら
ず、組み立て時に間違った仕様のものを取り付けるとい
った問題があった。
ては、人為的解除操作具との連係ワイヤに対する連係部
をロック具に設ける必要が有るために、人為的解除操作
具が異なる仕様のものに切り換わると、ロック具に設け
る連係部も変更されることになるので、ロック具も別仕
様のものにしていた。したがって、高性能機と通常機の
ように田植機の仕様が異なるとその田植機個々の仕様に
合わせて人為的解除操作具が選定されることになりその
選定された人為的解除操作具に対応した連係部を有する
ロック具が選定されることになっていた。その為に、ロ
ック具として多数の種類のものを製作しなければなら
ず、組み立て時に間違った仕様のものを取り付けるとい
った問題があった。
【0004】本発明の目的は、このような実情に着目し
てなされたものであって、ロック具に簡単な改造を施す
ことによって、ロック具の兼用化、及び、製作上の煩雑
さを解消する点にある。
てなされたものであって、ロック具に簡単な改造を施す
ことによって、ロック具の兼用化、及び、製作上の煩雑
さを解消する点にある。
【0005】
〔構成〕請求項1に係る発明による特徴構成は、左右一
対の線引きマーカーを線引き作用姿勢と待機姿勢とに切
換え可能に構成するとともに、待機姿勢に維持するロッ
ク具に、そのロック具のロック状態を解除する複数仕様
の人為的解除操作具、夫々、に対する連係部を複数箇所
設けてある点にあり、その作用、及び、効果は次の通り
である。
対の線引きマーカーを線引き作用姿勢と待機姿勢とに切
換え可能に構成するとともに、待機姿勢に維持するロッ
ク具に、そのロック具のロック状態を解除する複数仕様
の人為的解除操作具、夫々、に対する連係部を複数箇所
設けてある点にあり、その作用、及び、効果は次の通り
である。
【0006】〔作用効果〕ロック具に複数箇所の連係部
を設けているので、田植機の仕様の違いから解除操作具
の仕様が異なっても、ロック具としては同一のものでよ
く、異なるロック具を製作する必要はなく、かつ、仕様
に応じて付け替える必要がなく、製作上での煩雑さを解
消できた。
を設けているので、田植機の仕様の違いから解除操作具
の仕様が異なっても、ロック具としては同一のものでよ
く、異なるロック具を製作する必要はなく、かつ、仕様
に応じて付け替える必要がなく、製作上での煩雑さを解
消できた。
【0007】〔構成〕請求項2に係る発明による特徴構
成は、請求項1に係る発明による構成において、前記ロ
ック具が、苗植付装置を昇降駆動する四連リンク機構に
おける走行機体に対する取付基端部近傍に設けてある点
にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
成は、請求項1に係る発明による構成において、前記ロ
ック具が、苗植付装置を昇降駆動する四連リンク機構に
おける走行機体に対する取付基端部近傍に設けてある点
にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0008】〔作用効果〕上記構成によって、ロック具
がロック作用する対象となる部品、つまり、線引きマー
カーを待機姿勢に切り換えるマーカー操作部材をも、四
連リンク機構における走行機体に対する取付基端部近傍
に配置することができる。このことは、マーカー操作部
材を四連リンク機構の作動を利用して強制的に待機姿勢
に切り換えることができるという構造を維持できるので
ある。つまり、マーカー操作部材に作用して線引きマー
カーを待機姿勢に維持するロック具を、他の配置位置で
はなく、四連リンク機構における走行機体に対する取付
基端部近傍に配置することによって、上記したように、
マーカー操作部材と四連リンク機構とを連係するのにワ
イヤを利用するといった設置長の長くなる機構を採用す
る必要がない。
がロック作用する対象となる部品、つまり、線引きマー
カーを待機姿勢に切り換えるマーカー操作部材をも、四
連リンク機構における走行機体に対する取付基端部近傍
に配置することができる。このことは、マーカー操作部
材を四連リンク機構の作動を利用して強制的に待機姿勢
に切り換えることができるという構造を維持できるので
ある。つまり、マーカー操作部材に作用して線引きマー
カーを待機姿勢に維持するロック具を、他の配置位置で
はなく、四連リンク機構における走行機体に対する取付
基端部近傍に配置することによって、上記したように、
マーカー操作部材と四連リンク機構とを連係するのにワ
イヤを利用するといった設置長の長くなる機構を採用す
る必要がない。
【0009】〔構成〕請求項3に係る発明による特徴構
成は、請求項1に係る発明による構成において、前記連
係部の一つが、前記複数仕様の内の運転席の横側部に設
けた第1人為的解除操作具の操作作動を受けてスライド
移動する係合具と係合するものである点にあり、その作
用、及び、効果は次の通りである。
成は、請求項1に係る発明による構成において、前記連
係部の一つが、前記複数仕様の内の運転席の横側部に設
けた第1人為的解除操作具の操作作動を受けてスライド
移動する係合具と係合するものである点にあり、その作
用、及び、効果は次の通りである。
【0010】〔作用効果〕第1人為的解除操作具が運転
席の横側部に設けてあるので、運転席より離れずに操作
をできる良さがある。しかも、ロック具の連係部に係合
してロック具を解除操作するものが、スライド移動する
係合具であるので、ワイヤ等を連係機構として使用して
いるものに比べて、操作変位を伝達する際の遊びが少な
いので、ロック具をロック解除操作するのに必要な操作
量を余り大きく採る必要がない。
席の横側部に設けてあるので、運転席より離れずに操作
をできる良さがある。しかも、ロック具の連係部に係合
してロック具を解除操作するものが、スライド移動する
係合具であるので、ワイヤ等を連係機構として使用して
いるものに比べて、操作変位を伝達する際の遊びが少な
いので、ロック具をロック解除操作するのに必要な操作
量を余り大きく採る必要がない。
【0011】〔構成〕請求項4に係る発明による特徴構
成は、請求項1〜3のうちの一つに係る発明による構成
において、前記第1人為的解除操作具が、苗植付装置を
昇降制御する昇降制御弁を操作する植付昇降操作レバー
であり、その植付操作位置において前記植付昇降操作レ
バーの前記昇降操作方向とは異なる方向への正逆移動に
よって前記係合具がスライド移動されるものである点に
あり、その作用、及び、効果は次の通りである。
成は、請求項1〜3のうちの一つに係る発明による構成
において、前記第1人為的解除操作具が、苗植付装置を
昇降制御する昇降制御弁を操作する植付昇降操作レバー
であり、その植付操作位置において前記植付昇降操作レ
バーの前記昇降操作方向とは異なる方向への正逆移動に
よって前記係合具がスライド移動されるものである点に
あり、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0012】〔作用効果〕第1人為的解除操作具として
の植付昇降操作レバーを植付作業を開始する為に、植付
操作位置に設定すると自動的にマーカを選択する操作位
置まで操作することができ、その操作位置において昇降
操作方向とは異なる方向へ操作すると、係合具をスライ
ド移動させることができる。それによって、係合具が一
方のロック具をロック解除位置に駆動する。このよう
に、一つの操作具でかつ苗植付装置の昇降操作から連続
してマーカーの選択操作を行うことができる。
の植付昇降操作レバーを植付作業を開始する為に、植付
操作位置に設定すると自動的にマーカを選択する操作位
置まで操作することができ、その操作位置において昇降
操作方向とは異なる方向へ操作すると、係合具をスライ
ド移動させることができる。それによって、係合具が一
方のロック具をロック解除位置に駆動する。このよう
に、一つの操作具でかつ苗植付装置の昇降操作から連続
してマーカーの選択操作を行うことができる。
【0013】〔構成〕請求項5に係る発明による特徴構
成は、請求項1又は2に記載の発明による構成におい
て、前記他の連係部の一つが、前記複数仕様の内の運転
席前方に設けた第2人為的解除操作具の操作作動を受け
て移動するワイヤ連係具を係止するものである点にあ
り、その作用、及び、効果は次の通りである。
成は、請求項1又は2に記載の発明による構成におい
て、前記他の連係部の一つが、前記複数仕様の内の運転
席前方に設けた第2人為的解除操作具の操作作動を受け
て移動するワイヤ連係具を係止するものである点にあ
り、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0014】〔作用効果〕つまり、他の連係部が一の連
係部とは異なる箇所に設けてあるので、一の連係部に連
係される構造、例えば、前記した係合具を連係部に係合
させる形式のもの、とは異なる形式を採るものが連係で
き、連係するものとしてワイヤ連係具を使用するものが
利用できる。これによって、ワイヤを介してロック具の
設置位置から離れた運転席前方位置に人為的解除操作具
がある場合でも、この他の連係部の存在によってロック
具と人為的解除操作具とを連係できるのである。
係部とは異なる箇所に設けてあるので、一の連係部に連
係される構造、例えば、前記した係合具を連係部に係合
させる形式のもの、とは異なる形式を採るものが連係で
き、連係するものとしてワイヤ連係具を使用するものが
利用できる。これによって、ワイヤを介してロック具の
設置位置から離れた運転席前方位置に人為的解除操作具
がある場合でも、この他の連係部の存在によってロック
具と人為的解除操作具とを連係できるのである。
【0015】〔構成〕請求項6に係る発明による特徴構
成は、請求項1、2又は5のうちのいずれか一つに記載
の発明による構成において、前記第2人為的解除操作具
が、苗植付装置を昇降制御する電磁式昇降制御弁に対し
て制御装置を介して強制上昇信号及び植付深さ位置への
強制下降信号を発する昇降操作具である点にあり、その
作用効果は次の通りである。
成は、請求項1、2又は5のうちのいずれか一つに記載
の発明による構成において、前記第2人為的解除操作具
が、苗植付装置を昇降制御する電磁式昇降制御弁に対し
て制御装置を介して強制上昇信号及び植付深さ位置への
強制下降信号を発する昇降操作具である点にあり、その
作用効果は次の通りである。
【0016】〔作用効果〕つまり、第2人為的解除操作
具としては、第1人為的解除操作具とは異なる仕様のも
のを採用でき、ロック具とは離れた位置にも設けること
ができるので、苗植付装置を昇降操作する操作具とし
て、電磁式昇降制御弁を制御する為の強制上昇信号及び
植付深さ位置への強制下降信号を発する昇降操作具であ
ればよい。
具としては、第1人為的解除操作具とは異なる仕様のも
のを採用でき、ロック具とは離れた位置にも設けること
ができるので、苗植付装置を昇降操作する操作具とし
て、電磁式昇降制御弁を制御する為の強制上昇信号及び
植付深さ位置への強制下降信号を発する昇降操作具であ
ればよい。
【0017】〔構成〕請求項6に係る発明による特徴構
成は、請求項1又は2に記載の発明による構成におい
て、前記線引きマーカーと連係ワイヤを介して連係され
るマーカー操作部材に作用して前記待機姿勢に切換駆動
する蹴り部材を、前記苗植付装置を昇降駆動する四連リ
ンク機構に取り付けるとともに、四連リンク機構の上昇
作動に伴って蹴り部材で待機姿勢に切り換えられたマー
カー操作部材を前記ロック具によって待機姿勢に維持す
るように構成し、前記蹴り部材を、前記四連リンク機構
より延出した一対の支持アームに渡って支軸を架設する
とともに、前記マーカー操作部材に作用するカラーを前
記支軸に遊嵌して構成してある点にあり、その作用効果
は次の通りである。
成は、請求項1又は2に記載の発明による構成におい
て、前記線引きマーカーと連係ワイヤを介して連係され
るマーカー操作部材に作用して前記待機姿勢に切換駆動
する蹴り部材を、前記苗植付装置を昇降駆動する四連リ
ンク機構に取り付けるとともに、四連リンク機構の上昇
作動に伴って蹴り部材で待機姿勢に切り換えられたマー
カー操作部材を前記ロック具によって待機姿勢に維持す
るように構成し、前記蹴り部材を、前記四連リンク機構
より延出した一対の支持アームに渡って支軸を架設する
とともに、前記マーカー操作部材に作用するカラーを前
記支軸に遊嵌して構成してある点にあり、その作用効果
は次の通りである。
【0018】〔作用効果〕上記構成においては、四連リ
ンク機構を上昇させると蹴り部材がマーカー操作部材を
駆動して線引きマーカーを待機姿勢に切り換えるととも
に、ロック具がマーカー操作部材に作用して線引きマー
カーの待機姿勢を維持する。上記した蹴り部材が一対の
支持アームに両持ち支持されたものであるので、支持ア
ームにかかる荷重負担を軽減できるとともに、蹴り部材
におけるマーカー操作部材に作用する部分が支軸に対し
て遊嵌されたカラーであるので、マーカー操作部材と蹴
り部材つまりカラーとの接触位置の変動を円滑にするこ
とができ、蹴り部材とマーカー操作部材との接触位置で
の摩耗損等を抑制することができる。
ンク機構を上昇させると蹴り部材がマーカー操作部材を
駆動して線引きマーカーを待機姿勢に切り換えるととも
に、ロック具がマーカー操作部材に作用して線引きマー
カーの待機姿勢を維持する。上記した蹴り部材が一対の
支持アームに両持ち支持されたものであるので、支持ア
ームにかかる荷重負担を軽減できるとともに、蹴り部材
におけるマーカー操作部材に作用する部分が支軸に対し
て遊嵌されたカラーであるので、マーカー操作部材と蹴
り部材つまりカラーとの接触位置の変動を円滑にするこ
とができ、蹴り部材とマーカー操作部材との接触位置で
の摩耗損等を抑制することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】左右一対の前輪1と後輪2を備え
た四輪駆動式の走行機体3の後部に、四連リンク機構4
を介して4条植え仕様の苗植付装置5を昇降自在に連結
するとともに、走行機体3の前部左右にそれぞれ予備苗
のせ台6を設けて乗用型田植機を構成している。ここ
で、四連リンク機構4は、上部リンク4aの前端と機体
側との連結点と、下部リンク4bの後端と後部リンク4
cの下端との連結点とに亘って前記油圧シリンダ7を架
設して構成されたものであり、油圧シリンダ7の短縮駆
動によって四連リンク機構4が引上げ上昇され、油圧シ
リンダ7の伸長作動によって四連リンク機構4が自重下
降されるようになっている。また、前記苗植付装置5に
は、苗を載置して一定ストロークで往復横移動される苗
のせ台8、1回転によって2株の植付けを行う4条分の
植付機構9、植付け田面を整地するフロート10、機体
横側方に夫々出退自在な左右一対の線引きマーカ25等
が備えられ、苗植付け装置5全体が後部リンク4cの下
部に前後方向軸心P周りにローリング自在に連結されて
いる。
た四輪駆動式の走行機体3の後部に、四連リンク機構4
を介して4条植え仕様の苗植付装置5を昇降自在に連結
するとともに、走行機体3の前部左右にそれぞれ予備苗
のせ台6を設けて乗用型田植機を構成している。ここ
で、四連リンク機構4は、上部リンク4aの前端と機体
側との連結点と、下部リンク4bの後端と後部リンク4
cの下端との連結点とに亘って前記油圧シリンダ7を架
設して構成されたものであり、油圧シリンダ7の短縮駆
動によって四連リンク機構4が引上げ上昇され、油圧シ
リンダ7の伸長作動によって四連リンク機構4が自重下
降されるようになっている。また、前記苗植付装置5に
は、苗を載置して一定ストロークで往復横移動される苗
のせ台8、1回転によって2株の植付けを行う4条分の
植付機構9、植付け田面を整地するフロート10、機体
横側方に夫々出退自在な左右一対の線引きマーカ25等
が備えられ、苗植付け装置5全体が後部リンク4cの下
部に前後方向軸心P周りにローリング自在に連結されて
いる。
【0020】走行機体1の機体フレーム12には、前後
に幅広い略台形の縦フレーム部12Aが一連に起立延出
され、この縦フレーム部12Aの上部に支点軸17を介
して前記四連リンク機構4における左右一対の上部リン
ク4aの前端と油圧シリンダ7の基端とが、枢支連結さ
れるとともに、四連リンク機構4における左右一対の下
部リンク4bの前端が各主フレーム12の外側面に支点
軸18に枢支連結されている。
に幅広い略台形の縦フレーム部12Aが一連に起立延出
され、この縦フレーム部12Aの上部に支点軸17を介
して前記四連リンク機構4における左右一対の上部リン
ク4aの前端と油圧シリンダ7の基端とが、枢支連結さ
れるとともに、四連リンク機構4における左右一対の下
部リンク4bの前端が各主フレーム12の外側面に支点
軸18に枢支連結されている。
【0021】右側の縦フレーム部12Aの外側面には、
油圧シリンダ7に対する制御弁19を操作するととも
に、ミッションケース20内の植付けクラッチ21に機
械的に連係された植付昇降操作レバー22と、苗植付け
装置5の昇降制御における感度調節を行う感度調節レバ
ー23、が設けられており、植付昇降操作レバー22を
これらに対するレバーガイド24の最前方の「植付け位
置(p)」に操作すると植付けクラッチが入り操作され
るとともに苗植付け装置5が昇降制御され、1段後方の
「下降位置(d)」では植付けクラッチが切り操作され
た状態で苗植付け装置5が昇降制御され、「中立位置
(n)」では苗植付け装置5の昇降が停止され、また、
最後方の「上昇位置(u)」では苗植付け装置5が強制
上昇されるようになっている。また、前記感度調節レバ
ー23は、圃場の泥硬さを判断して、柔らかいほど昇降
制御の感度を敏感側に調節する。
油圧シリンダ7に対する制御弁19を操作するととも
に、ミッションケース20内の植付けクラッチ21に機
械的に連係された植付昇降操作レバー22と、苗植付け
装置5の昇降制御における感度調節を行う感度調節レバ
ー23、が設けられており、植付昇降操作レバー22を
これらに対するレバーガイド24の最前方の「植付け位
置(p)」に操作すると植付けクラッチが入り操作され
るとともに苗植付け装置5が昇降制御され、1段後方の
「下降位置(d)」では植付けクラッチが切り操作され
た状態で苗植付け装置5が昇降制御され、「中立位置
(n)」では苗植付け装置5の昇降が停止され、また、
最後方の「上昇位置(u)」では苗植付け装置5が強制
上昇されるようになっている。また、前記感度調節レバ
ー23は、圃場の泥硬さを判断して、柔らかいほど昇降
制御の感度を敏感側に調節する。
【0022】更に、右側の縦フレーム部12Aの内側面
には、苗植付け装置5の左右に揺動出退可能に備えられ
た一対の線引きマーカー25を出退操作するマーカー操
作機構26が配備されている。線引きマーカー25は、
周知のように、一行程の植付け走行時に、次行程の植付
け田面に走行基準線を引き掻き形成するものであり、図
2に示すように、支点aを中心に起伏揺動自在かつバネ
27で突出付勢状態に装備されるとともに、その基部と
前記マーカー操作機構26とが連係ワイヤ28で連係さ
れ、以下に説明するように、苗植付け装置5が上昇され
ると両連係ワイヤ28が引かれて両線引きマーカー25
が上方に退入揺動され、苗植付け装置5が下降される
と、選択された一方の連係ワイヤ28のみが弛められて
一方の線引きマーカー25だけが付勢突出するようにな
っている。なお、各線引きマーカー25は、人為操作さ
れるフック31によって起立格納した状態に係合保持す
ることができ、非作業時に不用意に線引きマーカー25
が突出されないように固定することができる。
には、苗植付け装置5の左右に揺動出退可能に備えられ
た一対の線引きマーカー25を出退操作するマーカー操
作機構26が配備されている。線引きマーカー25は、
周知のように、一行程の植付け走行時に、次行程の植付
け田面に走行基準線を引き掻き形成するものであり、図
2に示すように、支点aを中心に起伏揺動自在かつバネ
27で突出付勢状態に装備されるとともに、その基部と
前記マーカー操作機構26とが連係ワイヤ28で連係さ
れ、以下に説明するように、苗植付け装置5が上昇され
ると両連係ワイヤ28が引かれて両線引きマーカー25
が上方に退入揺動され、苗植付け装置5が下降される
と、選択された一方の連係ワイヤ28のみが弛められて
一方の線引きマーカー25だけが付勢突出するようにな
っている。なお、各線引きマーカー25は、人為操作さ
れるフック31によって起立格納した状態に係合保持す
ることができ、非作業時に不用意に線引きマーカー25
が突出されないように固定することができる。
【0023】図3乃至図6に示すように、右側の縦フレ
ーム部12Aの内側面に取付けられたブラケット29
に、左右一対のマーカー操作部材30が横向き支点bを
中心に揺動可能に枢支連結されるとともに、各マーカー
操作部材30の一端に前記両連係ワイヤ28が連結さ
れ、マーカー操作部材30が図中時計方向に揺動すると
連係ワイヤ28が引き操作され、反時計方向に揺動する
と連係ワイヤ28が弛められるようになっている。ま
た、前記四連リンク機構4の前部上方支点cに、左右一
対の上部リンク4aより夫々支持アーム33A,33A
を延設するとともに、これら支持アーム33A,33A
に亘って支軸33Bを架設し、この支軸33Bにカラー
33Cを遊転可能に外嵌して、上部リンク4aと一体に
揺動する蹴り部材33を構成する。この蹴り部材33の
先端に設けたカラー33Cの揺動軌跡と、両マーカー操
作部材30の他端部の揺動軌跡とが干渉するよう構成さ
れており、四連リンク機構4が植付け作業高さに下降し
ている状態では、マーカー操作部材30のワイヤ弛み方
向への揺動が可能となり、また、四連リンク機構4が上
限近くまで上昇すると、蹴り部材33のカラー33Cが
マーカー操作部材30に接当してワイヤ引き方向へ強制
揺動させるよう構成されておる。これによって、苗植付
け装置5が植付け作業高さに下降されると線引きマーカ
ー25が作用姿勢に突出揺動し、苗植付け装置5が上限
まで上昇されると自動的に線引きマーカー25が待機姿
勢に起立格納されるのである。
ーム部12Aの内側面に取付けられたブラケット29
に、左右一対のマーカー操作部材30が横向き支点bを
中心に揺動可能に枢支連結されるとともに、各マーカー
操作部材30の一端に前記両連係ワイヤ28が連結さ
れ、マーカー操作部材30が図中時計方向に揺動すると
連係ワイヤ28が引き操作され、反時計方向に揺動する
と連係ワイヤ28が弛められるようになっている。ま
た、前記四連リンク機構4の前部上方支点cに、左右一
対の上部リンク4aより夫々支持アーム33A,33A
を延設するとともに、これら支持アーム33A,33A
に亘って支軸33Bを架設し、この支軸33Bにカラー
33Cを遊転可能に外嵌して、上部リンク4aと一体に
揺動する蹴り部材33を構成する。この蹴り部材33の
先端に設けたカラー33Cの揺動軌跡と、両マーカー操
作部材30の他端部の揺動軌跡とが干渉するよう構成さ
れており、四連リンク機構4が植付け作業高さに下降し
ている状態では、マーカー操作部材30のワイヤ弛み方
向への揺動が可能となり、また、四連リンク機構4が上
限近くまで上昇すると、蹴り部材33のカラー33Cが
マーカー操作部材30に接当してワイヤ引き方向へ強制
揺動させるよう構成されておる。これによって、苗植付
け装置5が植付け作業高さに下降されると線引きマーカ
ー25が作用姿勢に突出揺動し、苗植付け装置5が上限
まで上昇されると自動的に線引きマーカー25が待機姿
勢に起立格納されるのである。
【0024】また、ブラケット29には、上下方向の支
点x周りに揺動可能に左右一対のロック具32が枢支連
結されるとともに、バネ34によって互いに接近する方
向に揺動付勢されており、各ロック具32の後端に備え
られたローラ32Aが、ワイヤ引き操作位置まで揺動し
たマーカー操作部材30の係合片30aに後ろ側から付
勢係合して、各マーカー操作部材30がワイヤ弛め方
向、つまりマーカ突出方向への揺動を左右各別に係合阻
止することができるようになっている。なお、両ロック
具32の係合ロック方向への揺動限界は、ロック具32
に設けた突起32Bがマーカー操作部材30の外側面に
当接することによって規制されている。そして、図22
に示すように、各ロック具32は、人為的解除操作具と
して兼用されている植付昇降操作レバー22によって、
操作されるようになっている。
点x周りに揺動可能に左右一対のロック具32が枢支連
結されるとともに、バネ34によって互いに接近する方
向に揺動付勢されており、各ロック具32の後端に備え
られたローラ32Aが、ワイヤ引き操作位置まで揺動し
たマーカー操作部材30の係合片30aに後ろ側から付
勢係合して、各マーカー操作部材30がワイヤ弛め方
向、つまりマーカ突出方向への揺動を左右各別に係合阻
止することができるようになっている。なお、両ロック
具32の係合ロック方向への揺動限界は、ロック具32
に設けた突起32Bがマーカー操作部材30の外側面に
当接することによって規制されている。そして、図22
に示すように、各ロック具32は、人為的解除操作具と
して兼用されている植付昇降操作レバー22によって、
操作されるようになっている。
【0025】次に、植付昇降操作レバー22によるマー
カー操作構造について説明する。図3及び図8に示すよ
うに、左右主フレーム12,12に渡って左右方向に平
行にアングル状のスライドロッド34Cを架設するとと
もに、スライドロッド34Cの右側主フレーム12より
更に横側方に突出した右端に、係合凹部34aを形成し
た係合部34Aを取付け、スライドロッド34Cの左右
中間位置に板状の左右係合ヨーク34B,34Bを取付
固定して、係合具34を構成する。この係合具34に対
して、植付昇降操作レバー22と一体揺動する連係片2
2Aを係合部34Aに向けて延出するとともに、ロック
具32より係合ヨーク34Bに向けて連係部としての板
状片32Cを延出してある。これによって、左右係合ヨ
ーク34B,34Bを板状片32C,32Cに外側より
接当させて、板状片つまりロック具32、32を各別に
揺動操作可能に構成してある。
カー操作構造について説明する。図3及び図8に示すよ
うに、左右主フレーム12,12に渡って左右方向に平
行にアングル状のスライドロッド34Cを架設するとと
もに、スライドロッド34Cの右側主フレーム12より
更に横側方に突出した右端に、係合凹部34aを形成し
た係合部34Aを取付け、スライドロッド34Cの左右
中間位置に板状の左右係合ヨーク34B,34Bを取付
固定して、係合具34を構成する。この係合具34に対
して、植付昇降操作レバー22と一体揺動する連係片2
2Aを係合部34Aに向けて延出するとともに、ロック
具32より係合ヨーク34Bに向けて連係部としての板
状片32Cを延出してある。これによって、左右係合ヨ
ーク34B,34Bを板状片32C,32Cに外側より
接当させて、板状片つまりロック具32、32を各別に
揺動操作可能に構成してある。
【0026】ここで、植付昇降操作レバー22の操作位
置について説明すると、図7に示すように、植付昇降操
作レバー22の最前方の「植付け位置(p)」において
は、さらに左右方向一方に操作レバー22を揺動操作す
ると、マーカー25の選択操作が行われるようになって
いる。つまり、植付昇降操作レバー22の基端部より操
作片22Aを延出するとともに、植付昇降操作レバー2
2を「植付け位置(p)」に操作すると、操作片22A
が係合部34Aの係合凹部34aに係合する。この係合
状態で植付昇降操作レバー22を左右いずれか一方に操
作すると、スライドロッド34Cが操作方向に移動する
とともに、移動方向後方側に位置する係合ヨーク34B
が板状片32Cを揺動させてロックローラ32Aを一方
のマーカー操作部材30の係止片30aより離間して、
一方のマーカー操作部材30が一方のマーカー25を出
す方向に揺動できるように切り換える。移動方向前方側
に位置する係合ヨーク34Bは他方の板状片32Cより
離間するので他方のロックローラ32Aを他方のマーカ
ー操作部材30の係止片30aより離間させることはな
く、他方のマーカー操作部材30は揺動できない。以上
のような構成によって、四連リンク機構4が畦際等で上
昇して蹴り部材33が両マーカー操作部材30,30を
揺動駆動してワイヤ28,28を引き操作して左右マー
カー25,25を待機姿勢に切り換えるとともに、旋回
後、植付昇降操作レバー22を「植付け位置(p)」に
操作してマーカー25への選択操作をすると、蹴り部材
33がマーカー操作部材30より離間して選択操作され
た一方のマーカー25が機体横側方に繰り出される。植
付昇降操作レバー22を「植付け位置(p)」に操作し
て他方のマーカー25への選択操作をすると、蹴り部材
33がマーカー操作部材30より離間して選択操作され
た他方のマーカー25が機体横側方に繰り出される。植
付昇降操作レバー22を第1人為的解除操作具と称す
る。
置について説明すると、図7に示すように、植付昇降操
作レバー22の最前方の「植付け位置(p)」において
は、さらに左右方向一方に操作レバー22を揺動操作す
ると、マーカー25の選択操作が行われるようになって
いる。つまり、植付昇降操作レバー22の基端部より操
作片22Aを延出するとともに、植付昇降操作レバー2
2を「植付け位置(p)」に操作すると、操作片22A
が係合部34Aの係合凹部34aに係合する。この係合
状態で植付昇降操作レバー22を左右いずれか一方に操
作すると、スライドロッド34Cが操作方向に移動する
とともに、移動方向後方側に位置する係合ヨーク34B
が板状片32Cを揺動させてロックローラ32Aを一方
のマーカー操作部材30の係止片30aより離間して、
一方のマーカー操作部材30が一方のマーカー25を出
す方向に揺動できるように切り換える。移動方向前方側
に位置する係合ヨーク34Bは他方の板状片32Cより
離間するので他方のロックローラ32Aを他方のマーカ
ー操作部材30の係止片30aより離間させることはな
く、他方のマーカー操作部材30は揺動できない。以上
のような構成によって、四連リンク機構4が畦際等で上
昇して蹴り部材33が両マーカー操作部材30,30を
揺動駆動してワイヤ28,28を引き操作して左右マー
カー25,25を待機姿勢に切り換えるとともに、旋回
後、植付昇降操作レバー22を「植付け位置(p)」に
操作してマーカー25への選択操作をすると、蹴り部材
33がマーカー操作部材30より離間して選択操作され
た一方のマーカー25が機体横側方に繰り出される。植
付昇降操作レバー22を「植付け位置(p)」に操作し
て他方のマーカー25への選択操作をすると、蹴り部材
33がマーカー操作部材30より離間して選択操作され
た他方のマーカー25が機体横側方に繰り出される。植
付昇降操作レバー22を第1人為的解除操作具と称す
る。
【0027】上記構成においては植付昇降操作レバー2
2は制御弁19を機械的に操作すべく運転席の近くに設
けこの植付昇降操作レバー22を、線引きマーカー2
5,25の待機姿勢を解除する人為的解除操作具に兼用
したものであるが、このような操作機構を有する機種と
は、異なる機種に採用されるマーカー選択構造について
説明する。ハンドル36近傍に設けられる昇降操作具3
5をロック具32に対する第2人為的解除操作具として
設ける場合のロック具32と昇降操作具35との連係を
示す。図9及び図10に示すように、昇降操作具35を
紙面に直交する方向で上昇位置に操作すると、苗植付装
置5が所定高さまで上昇して非作業姿勢に切り換わると
ともに、下降位置に操作すると所定の植付深さ位置まで
苗植付装置5が下降する。この場合には、昇降操作具3
5の操作位置を検出して制御装置(図示せず)に強制下
降信号又は強制上昇信号を発し、この信号で制御装置を
介して電磁弁(図示せず)に制御信号を送り、苗植付装
置5を上昇下降制御する。この昇降操作具35を第2人
為的解除操作具と称する。この場合には、電気的な制御
形態を採るので、苗植付装置5の昇降操作レバー22に
おいてもその操作位置を検出するポテンショメータ式セ
ンサを設けて、苗植付装置5を昇降制御するとともに、
植付クラッチ21をモータで制御する形態を採ることに
なる。上記した昇降操作具35とロック具32,32と
をワイヤ41で連係し、ロック具32,32に連係部と
してのワイヤ連結部32D,32Dを設けてある。昇降
操作具35を中立位置より前方へ揺動操作すると一方の
ロック具32が、また、中立位置より後方に操作すると
他方のロック具32がバネ32Eに抗して揺動されて、
マーカー操作部材30の係合片30aから離脱され、こ
のようにロック解除された側の連係ワイヤ28が弛み可
能となって選択された側の線引きマーカー25だけが突
出可能となる。
2は制御弁19を機械的に操作すべく運転席の近くに設
けこの植付昇降操作レバー22を、線引きマーカー2
5,25の待機姿勢を解除する人為的解除操作具に兼用
したものであるが、このような操作機構を有する機種と
は、異なる機種に採用されるマーカー選択構造について
説明する。ハンドル36近傍に設けられる昇降操作具3
5をロック具32に対する第2人為的解除操作具として
設ける場合のロック具32と昇降操作具35との連係を
示す。図9及び図10に示すように、昇降操作具35を
紙面に直交する方向で上昇位置に操作すると、苗植付装
置5が所定高さまで上昇して非作業姿勢に切り換わると
ともに、下降位置に操作すると所定の植付深さ位置まで
苗植付装置5が下降する。この場合には、昇降操作具3
5の操作位置を検出して制御装置(図示せず)に強制下
降信号又は強制上昇信号を発し、この信号で制御装置を
介して電磁弁(図示せず)に制御信号を送り、苗植付装
置5を上昇下降制御する。この昇降操作具35を第2人
為的解除操作具と称する。この場合には、電気的な制御
形態を採るので、苗植付装置5の昇降操作レバー22に
おいてもその操作位置を検出するポテンショメータ式セ
ンサを設けて、苗植付装置5を昇降制御するとともに、
植付クラッチ21をモータで制御する形態を採ることに
なる。上記した昇降操作具35とロック具32,32と
をワイヤ41で連係し、ロック具32,32に連係部と
してのワイヤ連結部32D,32Dを設けてある。昇降
操作具35を中立位置より前方へ揺動操作すると一方の
ロック具32が、また、中立位置より後方に操作すると
他方のロック具32がバネ32Eに抗して揺動されて、
マーカー操作部材30の係合片30aから離脱され、こ
のようにロック解除された側の連係ワイヤ28が弛み可
能となって選択された側の線引きマーカー25だけが突
出可能となる。
【0028】〔他の実施形態〕昇降操作レバー22の操
作位置を検出するポテンショメータ式センサを設け、昇
降制御弁19を電磁制御弁に切換えて、苗植付装置5を
電気的に昇降制御する形態を採っているものにおいて、
昇降操作具35で線引きマーカー25,25を切り換え
るのではなく、運転席近くに設けた昇降操作レバー22
における植付操作位置において昇降操作レバー22を左
右に操作して、線引きマーカー25を作用姿勢に切り換
えるように構成してもよい。
作位置を検出するポテンショメータ式センサを設け、昇
降制御弁19を電磁制御弁に切換えて、苗植付装置5を
電気的に昇降制御する形態を採っているものにおいて、
昇降操作具35で線引きマーカー25,25を切り換え
るのではなく、運転席近くに設けた昇降操作レバー22
における植付操作位置において昇降操作レバー22を左
右に操作して、線引きマーカー25を作用姿勢に切り換
えるように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用田植機の全体側面図
【図2】線引きマーカーの正面図
【図3】線引きマーカー操作機構の平面図
【図4】線引きマーカー操作機構の正面図
【図5】線引きマーカーのロック具を示す平面図
【図6】(イ) 蹴り部材がマーカー操作部材に作用し
ていない状態を示す側面図 (ロ) 蹴り部材がマーカー操作部材に作用している状
態を示す側面図
ていない状態を示す側面図 (ロ) 蹴り部材がマーカー操作部材に作用している状
態を示す側面図
【図7】昇降操作レバーを示す側面図
【図8】昇降操作レバーと係合具との連係を示す斜視図
【図9】運転操作ハンドル近くに設けた昇降操作具をワ
イヤでロック具に連係した状態を示す連係図
イヤでロック具に連係した状態を示す連係図
【図10】図9に対応した側面図
3 走行機体 4 四連リンク機構 5 苗植付装置 19 昇降制御弁 22,35 人為的解除操作具 25 線引きマーカー 28 連係ワイヤ 30 マーカー操作部材 32 ロック具 32C,32D 連係部 33 蹴り部材 33A 支持アーム 33B 支軸 33C カラー 34 係合具 41 ワイヤ連係具
Claims (7)
- 【請求項1】 左右一対の線引きマーカーを線引き作用
姿勢と待機姿勢とに切換え可能に構成するとともに、待
機姿勢に維持するロック具に、そのロック具のロック状
態を解除する複数仕様の人為的解除操作具、夫々、に対
する連係部を複数箇所設けてある田植機の線引きマーカ
ー操作構造。 - 【請求項2】 前記ロック具が、苗植付装置を昇降駆動
する四連リンク機構における走行機体に対する取付基端
部近傍に設けてある請求項1記載の田植機の線引きマー
カー操作構造。 - 【請求項3】 前記連係部の一つが、前記複数仕様の内
の運転席の横側部に設けた第1人為的解除操作具の操作
作動を受けてスライド移動する係合具と係合するもので
ある請求項1又は2記載の田植機の線引きマーカー操作
構造。 - 【請求項4】 前記第1人為的解除操作具が、苗植付装
置を昇降制御する昇降制御弁を操作する植付昇降操作レ
バーであり、その植付操作位置において前記植付昇降操
作レバーの前記昇降操作方向とは異なる方向への正逆移
動によって前記係合具がスライド移動されるものである
請求項1から3の内の一つに記載の田植機の線引きマー
カー操作構造。 - 【請求項5】 前記他の連係部の一つが、前記複数仕様
の内の運転席前方に設けた第2人為的解除操作具の操作
作動を受けて移動するワイヤ連係具を係止するものであ
る請求項1又は2記載の田植機の線引きマーカー操作構
造。 - 【請求項6】 前記第2人為的解除操作具が、苗植付装
置を昇降制御する電磁式昇降制御弁に対して制御装置を
介して強制上昇信号及び植付深さ位置への強制下降信号
を発する昇降操作具である請求項1、2又は5のうちの
いずれか一つに記載の田植機の線引きマーカー操作構
造。 - 【請求項7】 前記線引きマーカーと連係ワイヤを介し
て連係されるマーカー操作部材に作用して前記待機姿勢
に切換駆動する蹴り部材を、前記苗植付装置を昇降駆動
する四連リンク機構に取り付けるとともに、四連リンク
機構の上昇作動に伴って蹴り部材で待機姿勢に切り換え
られたマーカー操作部材を前記ロック具によって待機姿
勢に維持するように構成し、前記蹴り部材を、前記四連
リンク機構より延出した一対の支持アームに渡って支軸
を架設するとともに、前記マーカー操作部材に作用する
カラーを前記支軸に遊嵌して構成してある請求項1又は
2記載の田植機の線引きマーカー操作構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01508497A JP3552865B2 (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | 田植機の線引きマーカー操作構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01508497A JP3552865B2 (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | 田植機の線引きマーカー操作構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10210805A true JPH10210805A (ja) | 1998-08-11 |
JP3552865B2 JP3552865B2 (ja) | 2004-08-11 |
Family
ID=11878989
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01508497A Expired - Fee Related JP3552865B2 (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | 田植機の線引きマーカー操作構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3552865B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002112610A (ja) * | 2000-10-04 | 2002-04-16 | Yanmar Agricult Equip Co Ltd | 乗用田植機の植付操作部 |
JP2002335723A (ja) * | 2001-05-23 | 2002-11-26 | Yanmar Agricult Equip Co Ltd | 田植機の操作装置構成 |
-
1997
- 1997-01-29 JP JP01508497A patent/JP3552865B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002112610A (ja) * | 2000-10-04 | 2002-04-16 | Yanmar Agricult Equip Co Ltd | 乗用田植機の植付操作部 |
JP2002335723A (ja) * | 2001-05-23 | 2002-11-26 | Yanmar Agricult Equip Co Ltd | 田植機の操作装置構成 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3552865B2 (ja) | 2004-08-11 |
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TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
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