JP2977450B2 - 歩行型水田作業機のローリング検知装置 - Google Patents
歩行型水田作業機のローリング検知装置Info
- Publication number
- JP2977450B2 JP2977450B2 JP6235994A JP23599494A JP2977450B2 JP 2977450 B2 JP2977450 B2 JP 2977450B2 JP 6235994 A JP6235994 A JP 6235994A JP 23599494 A JP23599494 A JP 23599494A JP 2977450 B2 JP2977450 B2 JP 2977450B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rolling
- control device
- rolling control
- connecting rod
- working machine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Transplanting Machines (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歩行型田植機等の歩行
型水田作業機のローリング検知装置に関するものであ
る。
型水田作業機のローリング検知装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】一般に、
この種歩行型水田作業機のなかには、機体の左右両側に
設けられるサイドフロートの上下動に基づいて機体をロ
ーリング制御(左右走行車輪を背反方向に昇降制御して
機体を水平姿勢に復帰させる自動制御)する所謂ローリ
ング制御装置を備えるものがある。しかるに、前記ロー
リング制御を凹凸の小さい圃場で実行した場合には、誤
検知等に基づいて却って作業精度を低下させることがあ
り、また、機体回行等の非作業走行時にローリング制御
が作動した場合には、走行性が低下することがある。そ
こで、前記ローリング制御装置にロック機構を設けて適
宜ローリング制御を解除可能にすることが提案される
が、ローリング制御装置をロックした状態では、ローリ
ング制御装置に連繋されるサイドフロートの上下動も規
制されてしまうため、正常な圃場走行ができなくなるこ
とがある許りか、サイドフロートからローリング制御装
置に至るローリング検知経路に無理な負荷が作用して部
品の変形、破損等を生じることもあった。
この種歩行型水田作業機のなかには、機体の左右両側に
設けられるサイドフロートの上下動に基づいて機体をロ
ーリング制御(左右走行車輪を背反方向に昇降制御して
機体を水平姿勢に復帰させる自動制御)する所謂ローリ
ング制御装置を備えるものがある。しかるに、前記ロー
リング制御を凹凸の小さい圃場で実行した場合には、誤
検知等に基づいて却って作業精度を低下させることがあ
り、また、機体回行等の非作業走行時にローリング制御
が作動した場合には、走行性が低下することがある。そ
こで、前記ローリング制御装置にロック機構を設けて適
宜ローリング制御を解除可能にすることが提案される
が、ローリング制御装置をロックした状態では、ローリ
ング制御装置に連繋されるサイドフロートの上下動も規
制されてしまうため、正常な圃場走行ができなくなるこ
とがある許りか、サイドフロートからローリング制御装
置に至るローリング検知経路に無理な負荷が作用して部
品の変形、破損等を生じることもあった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑みこれらの欠点を一掃することができる歩行型水
田作業機のローリング検知装置を提供することを目的と
して創案されたものであって、機体の左右両側に設けら
れるサイドフロートの上下動に基づいて機体をローリン
グ制御するローリング制御装置を備えてなる歩行型水田
作業機において、前記ローリング制御装置の作動をロッ
ク可能なロック機構を設けるにあたり、サイドフロート
からローリング制御装置に至るローリング検知経路に、
ローリング制御装置の作動ロック時でもサイドフロート
の上下動を許容する逃げ機構を介設したことを特徴とす
るものである。また、機体の左右両側に設けられるサイ
ドフロートの上下動に基づいて機体をローリング制御す
るローリング制御装置を備えてなる歩行型水田作業機に
おいて、前記ローリング制御装置の作動をロック可能な
ロック機構を設けるにあたり、サイドフロートからロー
リング制御装置に至るローリング検知経路に、サイドフ
ロートの上下動に連動する連結ロッド部材を介設する共
に、該連結ロッド部材を機体の側部に沿って移動すべく
配置し、さらに、ローリング検知経路には、ローリング
制御装置の作動ロック時でも連結ロッド部材の移動を許
容すべく、連結ロッド部材の移動方向に沿って逃げスプ
リングを介設したことを特徴とするものである。そして
本発明は、この構成によって、ローリング制御装置をロ
ックした状態でも、正常な圃場走行を可能にすると共
に、ローリング検知経路の変形、破損等も防止すること
ができるようにしたものである。
情に鑑みこれらの欠点を一掃することができる歩行型水
田作業機のローリング検知装置を提供することを目的と
して創案されたものであって、機体の左右両側に設けら
れるサイドフロートの上下動に基づいて機体をローリン
グ制御するローリング制御装置を備えてなる歩行型水田
作業機において、前記ローリング制御装置の作動をロッ
ク可能なロック機構を設けるにあたり、サイドフロート
からローリング制御装置に至るローリング検知経路に、
ローリング制御装置の作動ロック時でもサイドフロート
の上下動を許容する逃げ機構を介設したことを特徴とす
るものである。また、機体の左右両側に設けられるサイ
ドフロートの上下動に基づいて機体をローリング制御す
るローリング制御装置を備えてなる歩行型水田作業機に
おいて、前記ローリング制御装置の作動をロック可能な
ロック機構を設けるにあたり、サイドフロートからロー
リング制御装置に至るローリング検知経路に、サイドフ
ロートの上下動に連動する連結ロッド部材を介設する共
に、該連結ロッド部材を機体の側部に沿って移動すべく
配置し、さらに、ローリング検知経路には、ローリング
制御装置の作動ロック時でも連結ロッド部材の移動を許
容すべく、連結ロッド部材の移動方向に沿って逃げスプ
リングを介設したことを特徴とするものである。そして
本発明は、この構成によって、ローリング制御装置をロ
ックした状態でも、正常な圃場走行を可能にすると共
に、ローリング検知経路の変形、破損等も防止すること
ができるようにしたものである。
【0004】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図面において、1は6条植え歩行型田植機の走
行機体であって、該走行機体1の前部には、エンジン2
およびトランスミッションケース3が配設される一方、
機体後部には、植付作業部4、ハンドル5等が配設され
ているが、トランスミッションケース3から左右外側方
に突出する出力軸(図示せず)には、チェン伝動機構を
内装するスイングケース6を介して左右の走行車輪7が
それぞれ上下昇降自在に連結されている。尚、8は機体
の底部に配設されるメインフロートである。
明する。図面において、1は6条植え歩行型田植機の走
行機体であって、該走行機体1の前部には、エンジン2
およびトランスミッションケース3が配設される一方、
機体後部には、植付作業部4、ハンドル5等が配設され
ているが、トランスミッションケース3から左右外側方
に突出する出力軸(図示せず)には、チェン伝動機構を
内装するスイングケース6を介して左右の走行車輪7が
それぞれ上下昇降自在に連結されている。尚、8は機体
の底部に配設されるメインフロートである。
【0005】9は前記植付作業部4に後傾姿勢で配設さ
れる苗載台であって、該苗載台9の下側は、プランタケ
ース10の上部に左右スライド自在に支持される一方、
苗載台9の上側は、前記ハンドル5から左右外側方に延
びる苗載台ステー11の先端部に左右スライド自在に支
持されている。そして、苗載台9は、図示しない横送り
機構の作動に伴って左右に往復移動するが、以上の構成
は何れも従来通りである。
れる苗載台であって、該苗載台9の下側は、プランタケ
ース10の上部に左右スライド自在に支持される一方、
苗載台9の上側は、前記ハンドル5から左右外側方に延
びる苗載台ステー11の先端部に左右スライド自在に支
持されている。そして、苗載台9は、図示しない横送り
機構の作動に伴って左右に往復移動するが、以上の構成
は何れも従来通りである。
【0006】一方、12は機体の略中央部に前傾状に配
設されるメインシリンダであって、該メインシリンダ1
2は、ピストンロッド12aに揺動自在に枢支される天
秤アーム13を、油圧伸縮作動に基づいて前後に変位さ
せるが、左右を向く前記天秤アーム13の左右両端部
は、それぞれ第一連結ロッド14を介して左右中間リン
ク15の下端部に連動連結されている。
設されるメインシリンダであって、該メインシリンダ1
2は、ピストンロッド12aに揺動自在に枢支される天
秤アーム13を、油圧伸縮作動に基づいて前後に変位さ
せるが、左右を向く前記天秤アーム13の左右両端部
は、それぞれ第一連結ロッド14を介して左右中間リン
ク15の下端部に連動連結されている。
【0007】16は左右一対の第二連結ロッドであっ
て、該第二連結ロッド16は、前記スイングケース6の
基端部から上方に突設されるアーム部6aと、中間リン
ク15の上端部とを連動連結すべく設けられている。つ
まり、前記天秤アーム13の左右両端部には、それぞれ
第一連結ロッド14、中間リンク15、第二連結ロッド
16およびスイングケース6を介して左右の走行車輪7
が連結されている。そして、前記メインシリンダ12の
油圧伸縮作動に伴って天秤アーム13が平行移動した場
合には、左右の走行車輪7を同方向に昇降して機体を昇
降させることになり、また、機体のローリング(左右傾
斜)に伴って左右走行車輪7に偏荷重が作用した場合に
は、天秤アーム13の自由揺動に基づいて左右走行車輪
7の背反的な昇降を許容する所謂従動ローリング制御を
行うようになっている。
て、該第二連結ロッド16は、前記スイングケース6の
基端部から上方に突設されるアーム部6aと、中間リン
ク15の上端部とを連動連結すべく設けられている。つ
まり、前記天秤アーム13の左右両端部には、それぞれ
第一連結ロッド14、中間リンク15、第二連結ロッド
16およびスイングケース6を介して左右の走行車輪7
が連結されている。そして、前記メインシリンダ12の
油圧伸縮作動に伴って天秤アーム13が平行移動した場
合には、左右の走行車輪7を同方向に昇降して機体を昇
降させることになり、また、機体のローリング(左右傾
斜)に伴って左右走行車輪7に偏荷重が作用した場合に
は、天秤アーム13の自由揺動に基づいて左右走行車輪
7の背反的な昇降を許容する所謂従動ローリング制御を
行うようになっている。
【0008】17は前記左右の第二連結ロッド16中に
それぞれ介設されるサイドシリンダ(片ロッド型の複動
式油圧シリンダ)であって、該サイドシリンダ17は、
背反的な油圧伸縮作動に基づいて左右の走行車輪7を背
反方向に昇降させる所謂強制ローリング制御を行うもの
であるが、強制ローリング制御状態でも前記天秤アーム
13の自由揺動を許容するため、サイドシリンダ17の
油圧伸縮作動に基づく強制的なローリング制御と、天秤
アーム13の自由揺動に基づく従動的なローリング制御
とが複合的に実行されるようになっている。
それぞれ介設されるサイドシリンダ(片ロッド型の複動
式油圧シリンダ)であって、該サイドシリンダ17は、
背反的な油圧伸縮作動に基づいて左右の走行車輪7を背
反方向に昇降させる所謂強制ローリング制御を行うもの
であるが、強制ローリング制御状態でも前記天秤アーム
13の自由揺動を許容するため、サイドシリンダ17の
油圧伸縮作動に基づく強制的なローリング制御と、天秤
アーム13の自由揺動に基づく従動的なローリング制御
とが複合的に実行されるようになっている。
【0009】18は前記サイドシリンダ17に設けられ
るシリンダロック機構であって、該シリンダロック機構
18は、ピストンロッド19側に一体的に支持されるブ
ラケット20、シリンダチューブ21側に係脱すべくブ
ラケット20に出没自在に支持されるロックピン22、
該ロックピン22を常時係合側に向けて付勢するスプリ
ング23、ロックピン22に連結ワイヤ24を介して連
結されるシリンダロックレバー25等で構成されてい
る。つまり、ピストンロッド19側に支持されるロック
ピン20をシリンダチューブ21側に係合させてサイド
シリンダ23の伸縮作動を規制するものであるが、前記
シリンダロックレバー25は、現有部材である前述の苗
載台ステー11に左右方向を向いて組付けられている。
尚、左右のサイドシリンダ17は、後述の如く油圧的に
連動連結されているため、一方のサイドシリンダ17に
設けたシリンダロック機構18のロック作動で左右のサ
イドシリンダ17を同時にロックすることができるよう
になっている。
るシリンダロック機構であって、該シリンダロック機構
18は、ピストンロッド19側に一体的に支持されるブ
ラケット20、シリンダチューブ21側に係脱すべくブ
ラケット20に出没自在に支持されるロックピン22、
該ロックピン22を常時係合側に向けて付勢するスプリ
ング23、ロックピン22に連結ワイヤ24を介して連
結されるシリンダロックレバー25等で構成されてい
る。つまり、ピストンロッド19側に支持されるロック
ピン20をシリンダチューブ21側に係合させてサイド
シリンダ23の伸縮作動を規制するものであるが、前記
シリンダロックレバー25は、現有部材である前述の苗
載台ステー11に左右方向を向いて組付けられている。
尚、左右のサイドシリンダ17は、後述の如く油圧的に
連動連結されているため、一方のサイドシリンダ17に
設けたシリンダロック機構18のロック作動で左右のサ
イドシリンダ17を同時にロックすることができるよう
になっている。
【0010】一方、26は機体中央部に配設される油圧
バルブユニットであって、該油圧バルブユニット26に
は、ポンプの供給油を分流する分流弁27、メインシリ
ンダ12の作動を切換える第一方向切換弁28、サイド
シリンダ17の作動を切換える第二方向切換弁29等が
組み込まれている。
バルブユニットであって、該油圧バルブユニット26に
は、ポンプの供給油を分流する分流弁27、メインシリ
ンダ12の作動を切換える第一方向切換弁28、サイド
シリンダ17の作動を切換える第二方向切換弁29等が
組み込まれている。
【0011】前記第二方向切換弁29は、後述するロー
リング検知機構に連結され、該ローリング検知機構の検
知に基づいて3ポジション(右傾斜、停止、左傾斜)に
切換え作動可能な4ポート弁に構成されるものである
が、一対の出力側ポートE、Fのうち、一方の出力側ポ
ートEは、左側サイドシリンダ17Lの車輪上昇側(伸
長側)シリンダポートGに接続される一方、他方の出力
側ポートFは、右側サイドシリンダ17Rの車輪上昇側
(伸長側)シリンダポートHに接続されており、さらに
両サイドシリンダ17L、17Rの車輪下降側(縮小
側)シリンダポートI、J同志が互いに連通接続されて
いる。即ち、単一の第二方向切換弁29に左右一対のサ
イドシリンダ17L、17Rを直列状に油圧接続してお
り、このため第1ポジション(左傾斜)への切換え状態
では、シリンダポートGに油圧供給をして左側サイドシ
リンダ17Lを車輪上昇側に作動せしめる一方、左側サ
イドシリンダ17LのシリンダポートIから排出される
油圧をシリンダポートJに供給して右側サイドシリンダ
17Rを背反方向である車輪下降側に作動させ、また、
第3ポジション(右傾斜)への切換え状態では、シリン
ダポートHに油圧供給をして右側サイドシリンダ17R
を車輪上昇側に作動せしめる一方、右側サイドシリンダ
17RのシリンダポートJから排出される油圧をシリン
ダポートIに供給して左側サイドシリンダ17Lを背反
方向である車輪下降側に作動させるようになっている。
リング検知機構に連結され、該ローリング検知機構の検
知に基づいて3ポジション(右傾斜、停止、左傾斜)に
切換え作動可能な4ポート弁に構成されるものである
が、一対の出力側ポートE、Fのうち、一方の出力側ポ
ートEは、左側サイドシリンダ17Lの車輪上昇側(伸
長側)シリンダポートGに接続される一方、他方の出力
側ポートFは、右側サイドシリンダ17Rの車輪上昇側
(伸長側)シリンダポートHに接続されており、さらに
両サイドシリンダ17L、17Rの車輪下降側(縮小
側)シリンダポートI、J同志が互いに連通接続されて
いる。即ち、単一の第二方向切換弁29に左右一対のサ
イドシリンダ17L、17Rを直列状に油圧接続してお
り、このため第1ポジション(左傾斜)への切換え状態
では、シリンダポートGに油圧供給をして左側サイドシ
リンダ17Lを車輪上昇側に作動せしめる一方、左側サ
イドシリンダ17LのシリンダポートIから排出される
油圧をシリンダポートJに供給して右側サイドシリンダ
17Rを背反方向である車輪下降側に作動させ、また、
第3ポジション(右傾斜)への切換え状態では、シリン
ダポートHに油圧供給をして右側サイドシリンダ17R
を車輪上昇側に作動せしめる一方、右側サイドシリンダ
17RのシリンダポートJから排出される油圧をシリン
ダポートIに供給して左側サイドシリンダ17Lを背反
方向である車輪下降側に作動させるようになっている。
【0012】また、30は機体の左右外側方に前後方向
を向いて配設される左右一対のサイドフロートであっ
て、該サイドフロート30の後端部は、前記プランタケ
ース10の下端部に上下揺動自在に連結される一方、サ
イドフロート30の前端部は、スイングケース6の回動
支点位置から外側方に突設される支軸31の先端部に対
し、該支軸31の軸芯回りに回動自在なコ字状のリンク
32を介して上下動自在に連結されている。
を向いて配設される左右一対のサイドフロートであっ
て、該サイドフロート30の後端部は、前記プランタケ
ース10の下端部に上下揺動自在に連結される一方、サ
イドフロート30の前端部は、スイングケース6の回動
支点位置から外側方に突設される支軸31の先端部に対
し、該支軸31の軸芯回りに回動自在なコ字状のリンク
32を介して上下動自在に連結されている。
【0013】さらに、33は前記ローリング検知機構を
構成するローリング検知ロッドであって、該ローリング
検知ロッド33は前記支軸31に沿って配設されてい
る。そして、ローリング検知ロッド33の外端部は、前
記リンク32に一体的に連結される一方、ローリング検
知ロッド33の外端部は、支軸31の基端部に前後回動
自在に支持される連結アーム34に一体的に連結されて
いる。つまり、ローリング検知ロッド33の両端部を同
一軸芯上に支持することで、ローリング検知ロッド33
に偏芯荷重が作用することを回避し、このためローリン
グ検知ロッド33は、サイドフロート30の上下動に円
滑に追随して前記連結アーム34を確実に回動せしめる
ようになっている。
構成するローリング検知ロッドであって、該ローリング
検知ロッド33は前記支軸31に沿って配設されてい
る。そして、ローリング検知ロッド33の外端部は、前
記リンク32に一体的に連結される一方、ローリング検
知ロッド33の外端部は、支軸31の基端部に前後回動
自在に支持される連結アーム34に一体的に連結されて
いる。つまり、ローリング検知ロッド33の両端部を同
一軸芯上に支持することで、ローリング検知ロッド33
に偏芯荷重が作用することを回避し、このためローリン
グ検知ロッド33は、サイドフロート30の上下動に円
滑に追随して前記連結アーム34を確実に回動せしめる
ようになっている。
【0014】一方、35は機体の中央部に左右方向を向
いて配設される天秤ロッドであって、該天秤ロッド35
の中央部は、揺動ブラケット36を介して前後揺動自在
に支持される一方、側方偏倚位置には前記第二方向切換
弁29のスプール29aが連動連結されるが、天秤ロッ
ド35の左右両端部に一体的に設けらるアーム部35a
には、機体側部に沿う連結ロッド37を介して前記連結
アーム34が連結されている。即ち、天秤ロッド35
は、左右サイドフロート30の背反的な上下動に基づい
て揺動すると共に、該揺動に伴うスプール29aの押し
引きに基づいて第二方向切換弁29を自動的に切換える
ようになっている。
いて配設される天秤ロッドであって、該天秤ロッド35
の中央部は、揺動ブラケット36を介して前後揺動自在
に支持される一方、側方偏倚位置には前記第二方向切換
弁29のスプール29aが連動連結されるが、天秤ロッ
ド35の左右両端部に一体的に設けらるアーム部35a
には、機体側部に沿う連結ロッド37を介して前記連結
アーム34が連結されている。即ち、天秤ロッド35
は、左右サイドフロート30の背反的な上下動に基づい
て揺動すると共に、該揺動に伴うスプール29aの押し
引きに基づいて第二方向切換弁29を自動的に切換える
ようになっている。
【0015】さらに、38は前記天秤ロッド35の揺動
をロック可能な天秤ロック機構であつて、該天秤ロック
機構38は、機体に一体的に支持されるブラケット3
9、前記揺動ブラケット36の係合孔36aに係脱すべ
くブラケット39に出没自在に支持されるロックピン4
0、該ロックピン40を常時係合側に向けて付勢するス
プリング41、ロックピン40に連結ワイヤ42を介し
て連結される図示しないロック操作具等で構成されてい
る。即ち、ロック操作具の操作に基づいてロックピン4
0を揺動ブラケット36の係合孔36aに係合させる
と、揺動ブラケット36の揺動規制に基づいて天秤ロッ
ド35がロックされる。そしてこの状態では、前記第二
方向切換弁29が中立ポジションに固定されるため、左
右サイドシリンダ17L、17Rによる強制ローリング
制御が解除されるようになっている。
をロック可能な天秤ロック機構であつて、該天秤ロック
機構38は、機体に一体的に支持されるブラケット3
9、前記揺動ブラケット36の係合孔36aに係脱すべ
くブラケット39に出没自在に支持されるロックピン4
0、該ロックピン40を常時係合側に向けて付勢するス
プリング41、ロックピン40に連結ワイヤ42を介し
て連結される図示しないロック操作具等で構成されてい
る。即ち、ロック操作具の操作に基づいてロックピン4
0を揺動ブラケット36の係合孔36aに係合させる
と、揺動ブラケット36の揺動規制に基づいて天秤ロッ
ド35がロックされる。そしてこの状態では、前記第二
方向切換弁29が中立ポジションに固定されるため、左
右サイドシリンダ17L、17Rによる強制ローリング
制御が解除されるようになっている。
【0016】またさらに、43は前記連結ロッド37と
天秤ロッド35との連結部に構成される逃げ機構であっ
て、該逃げ機構43においては、天秤ロッド35のアー
ム部35aに前後揺動自在に枢支されるL字プレート4
4に、連結ロッド37の後端部を前後摺動自在に貫通支
持すると共に、その摺動範囲を連結ロッド37に設けら
れる前後一対のリング部材45で規制し、さらにL字プ
レート44と後側リング部材45との間に、連結ロッド
37に沿うべく逃げスプリング46を介装して連結ロッ
ド37を常時後方に向けて付勢している。つまり、前記
天秤ロック機構38で天秤ロッド35の揺動をロックし
た状態でも、サイドフロート30に接地反力が作用した
場合には、連結ロッド37が逃げスプリング46に抗し
て前方に移動することでサイドフロート30の上動を許
容するようになっている。
天秤ロッド35との連結部に構成される逃げ機構であっ
て、該逃げ機構43においては、天秤ロッド35のアー
ム部35aに前後揺動自在に枢支されるL字プレート4
4に、連結ロッド37の後端部を前後摺動自在に貫通支
持すると共に、その摺動範囲を連結ロッド37に設けら
れる前後一対のリング部材45で規制し、さらにL字プ
レート44と後側リング部材45との間に、連結ロッド
37に沿うべく逃げスプリング46を介装して連結ロッ
ド37を常時後方に向けて付勢している。つまり、前記
天秤ロック機構38で天秤ロッド35の揺動をロックし
た状態でも、サイドフロート30に接地反力が作用した
場合には、連結ロッド37が逃げスプリング46に抗し
て前方に移動することでサイドフロート30の上動を許
容するようになっている。
【0017】叙述の如く構成された本発明の実施例にお
いて、凹凸の小さな圃場で作業を行う場合や、機体回行
等の非作業走行を行う場合に、前記天秤ロック機構38
をロック操作すると、天秤ロッド35の揺動ロックに基
づいて強制ローリング制御が解除されることになるが、
この状態でサイドフロート30に接地反力が作用した場
合には、逃げ機構43が連結ロッド37の前方への移動
を許容するため、サイドフロート30が接地反力に応じ
て上動することになる。従って、サイドフロート30に
連動連結される天秤ロッド35をロックしたとしても、
正常な圃場走行ができる許りでなく、サイドフロート3
0から天秤ロッド35に至るローリング検知経路に逃げ
場のない負荷(接地反力)を作用させて部品の変形、破
損等を生じるような不都合も解消することができる。
いて、凹凸の小さな圃場で作業を行う場合や、機体回行
等の非作業走行を行う場合に、前記天秤ロック機構38
をロック操作すると、天秤ロッド35の揺動ロックに基
づいて強制ローリング制御が解除されることになるが、
この状態でサイドフロート30に接地反力が作用した場
合には、逃げ機構43が連結ロッド37の前方への移動
を許容するため、サイドフロート30が接地反力に応じ
て上動することになる。従って、サイドフロート30に
連動連結される天秤ロッド35をロックしたとしても、
正常な圃場走行ができる許りでなく、サイドフロート3
0から天秤ロッド35に至るローリング検知経路に逃げ
場のない負荷(接地反力)を作用させて部品の変形、破
損等を生じるような不都合も解消することができる。
【0018】しかも、前記逃げ機構43を構成する逃げ
スプリング46は、連結ロッド37に沿って配設される
ため、逃げスプリング46の配設スペースをわざわざ確
保する必要がない許りか、逃げスプリング46の作用方
向が連結ロッド37の移動方向に一致してスムーズな逃
げ作用を発揮することができる。
スプリング46は、連結ロッド37に沿って配設される
ため、逃げスプリング46の配設スペースをわざわざ確
保する必要がない許りか、逃げスプリング46の作用方
向が連結ロッド37の移動方向に一致してスムーズな逃
げ作用を発揮することができる。
【0019】また、サイドシリンダ17L、17Rの伸
縮をロックするためのシリンダロックレバー25は、現
有部材である苗載台ステー11に組付けられるため、専
用の支持部材を不要にしてコストダウンを計ることがで
き、しかも前記組付け位置は上方が苗載台9に覆われる
ため、雨水や泥土がシリンダロックレバー25に掛かる
ことを有効に阻止し、その結果、シリンダロックレバー
25の錆び付きや操作時の滑りも防止することができ
る。
縮をロックするためのシリンダロックレバー25は、現
有部材である苗載台ステー11に組付けられるため、専
用の支持部材を不要にしてコストダウンを計ることがで
き、しかも前記組付け位置は上方が苗載台9に覆われる
ため、雨水や泥土がシリンダロックレバー25に掛かる
ことを有効に阻止し、その結果、シリンダロックレバー
25の錆び付きや操作時の滑りも防止することができ
る。
【0020】さらに、前記シリンダロックレバー25
は、ハンドル5から離間する苗載台ステー11に対し、
走行方向に対して直角となる方向を向いて組付けられる
ため、操作頻度の低いシリンダロックレバー25を意識
的に操作させることができる許りか、誤操作を防止する
ことができる。
は、ハンドル5から離間する苗載台ステー11に対し、
走行方向に対して直角となる方向を向いて組付けられる
ため、操作頻度の低いシリンダロックレバー25を意識
的に操作させることができる許りか、誤操作を防止する
ことができる。
【0021】
【作用効果】以上要するに、本発明は叙述の如く構成さ
れたものであるから、サイドフロートの上下動に基づい
て機体をローリング制御するローリング制御装置に、ロ
ック機構を設けたものでありながら、サイドフロートか
らローリング制御装置に至るローリング検知経路には逃
げ機構が介設されるため、ローリング制御装置の作動を
ロックした状態でもサイドフロートの上下動が許容され
ることになる。従って、凹凸の小さな圃場で作業を行う
場合や、機体回行等の非作業走行を行う場合に、仮令ロ
ーリング制御装置の作動をロックしたとしても、正常な
圃場走行が可能になる許りか、ローリング検知経路に無
理な負荷を作用させて部品の変形、破損等を生じるよう
な不都合も解消することができる。
れたものであるから、サイドフロートの上下動に基づい
て機体をローリング制御するローリング制御装置に、ロ
ック機構を設けたものでありながら、サイドフロートか
らローリング制御装置に至るローリング検知経路には逃
げ機構が介設されるため、ローリング制御装置の作動を
ロックした状態でもサイドフロートの上下動が許容され
ることになる。従って、凹凸の小さな圃場で作業を行う
場合や、機体回行等の非作業走行を行う場合に、仮令ロ
ーリング制御装置の作動をロックしたとしても、正常な
圃場走行が可能になる許りか、ローリング検知経路に無
理な負荷を作用させて部品の変形、破損等を生じるよう
な不都合も解消することができる。
【0022】また、前記ローリング検知経路に、サイド
フロートの上下動に連動する連結ロッド部材を介設する
共に、該連結ロッド部材を機体の側部に沿って移動すべ
く配置し、さらに、ローリング検知経路には、ローリン
グ制御装置の作動ロック時でも連結ロッド部材の移動を
許容すべく、連結ロッド部材の移動方向に沿って逃げス
プリングを介設したものでは、逃げスプリングの介設ス
ペースを容易に確保することができ、しかも、逃げスプ
リングの作用方向が連結ロッド部材の移動方向に一致す
るため、スムーズな逃げ作用を発揮できるという利点が
ある。
フロートの上下動に連動する連結ロッド部材を介設する
共に、該連結ロッド部材を機体の側部に沿って移動すべ
く配置し、さらに、ローリング検知経路には、ローリン
グ制御装置の作動ロック時でも連結ロッド部材の移動を
許容すべく、連結ロッド部材の移動方向に沿って逃げス
プリングを介設したものでは、逃げスプリングの介設ス
ペースを容易に確保することができ、しかも、逃げスプ
リングの作用方向が連結ロッド部材の移動方向に一致す
るため、スムーズな逃げ作用を発揮できるという利点が
ある。
【図1】歩行型田植機の平面図である。
【図2】同上側面図である。
【図3】同上背面図である。
【図4】同上要部平面図である。
【図5】同上要部側面図である。
【図6】天秤ロック機構の側面図である。
【図7】シリンダロックレバーの平面図である。
【図8】メインシリンダおよびサイドシリンダの作動回
路を示す油圧回路図である。
路を示す油圧回路図である。
1 走行機体 6 スイングケース 7 走行車輪 17 サイドシリンダ 30 サイドフロート 35 天秤ロッド 37 連結ロッド 43 逃げ機構 46 逃げスプリング
Claims (2)
- 【請求項1】 機体の左右両側に設けられるサイドフロ
ートの上下動に基づいて機体をローリング制御するロー
リング制御装置を備えてなる歩行型水田作業機におい
て、前記ローリング制御装置の作動をロック可能なロッ
ク機構を設けるにあたり、サイドフロートからローリン
グ制御装置に至るローリング検知経路に、ローリング制
御装置の作動ロック時でもサイドフロートの上下動を許
容する逃げ機構を介設したことを特徴とする歩行型水田
作業機のローリング検知装置。 - 【請求項2】 機体の左右両側に設けられるサイドフロ
ートの上下動に基づいて機体をローリング制御するロー
リング制御装置を備えてなる歩行型水田作業機におい
て、前記ローリング制御装置の作動をロック可能なロッ
ク機構を設けるにあたり、サイドフロートからローリン
グ制御装置に至るローリング検知経路に、サイドフロー
トの上下動に連動する連結ロッド部材を介設する共に、
該連結ロッド部材を機体の側部に沿って移動すべく配置
し、さらに、ローリング検知経路には、ローリング制御
装置の作動ロック時でも連結ロッド部材の移動を許容す
べく、連結ロッド部材の移動方向に沿って逃げスプリン
グを介設したことを特徴とする歩行型水田作業機のロー
リング検知装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6235994A JP2977450B2 (ja) | 1994-09-05 | 1994-09-05 | 歩行型水田作業機のローリング検知装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6235994A JP2977450B2 (ja) | 1994-09-05 | 1994-09-05 | 歩行型水田作業機のローリング検知装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0870649A JPH0870649A (ja) | 1996-03-19 |
JP2977450B2 true JP2977450B2 (ja) | 1999-11-15 |
Family
ID=16994238
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6235994A Expired - Fee Related JP2977450B2 (ja) | 1994-09-05 | 1994-09-05 | 歩行型水田作業機のローリング検知装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2977450B2 (ja) |
-
1994
- 1994-09-05 JP JP6235994A patent/JP2977450B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0870649A (ja) | 1996-03-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8172030B2 (en) | Multiple function control system for work machine | |
JP2977450B2 (ja) | 歩行型水田作業機のローリング検知装置 | |
JP3131070B2 (ja) | 油圧シリンダ構造 | |
JPH0455453Y2 (ja) | ||
JPH0234250Y2 (ja) | ||
JPH0455451Y2 (ja) | ||
JP3245327B2 (ja) | 水田作業車における機体昇降装置 | |
JP3080546B2 (ja) | 水田作業車における機体昇降装置 | |
JP2598560Y2 (ja) | 歩行作業機における走行車輪の昇降範囲切換構造 | |
JP2645836B2 (ja) | 水田作業機における左右水平制御装置 | |
JPH0746929B2 (ja) | 移動作業機における機体制御装置 | |
JPH0356166Y2 (ja) | ||
JP2931507B2 (ja) | 歩行型作業機のローリング制御装置 | |
JPH0811008B2 (ja) | 苗植機 | |
JPH0735531Y2 (ja) | 乗用型水田作業機におけるマーカ収納装置 | |
JPH0455452Y2 (ja) | ||
JP2830255B2 (ja) | 苗植機 | |
JPH0437380Y2 (ja) | ||
JP2645834B2 (ja) | 歩行型水田作業機 | |
JP2854783B2 (ja) | 歩行型作業機におけるローリング制御装置 | |
JP2507802Y2 (ja) | 水田作業機におけるロ―リング制御機構 | |
JPH0327380Y2 (ja) | ||
JPS6331521Y2 (ja) | ||
JPH0528979Y2 (ja) | ||
JP2555450Y2 (ja) | 水田用歩行型移動農機の操作装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |